JP5915309B2 - バックライト装置およびそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特に、携帯電子機器等の小型のバックライト装置であって、射出される白色光の色温度等のバラツキが改善されたバックライト装置およびそれを用いた液晶表示装置に関する。
近年、パーソナルコンピュータや携帯電話等の情報機器の表示装置、テレビ、ビデオムービー、カーナビゲーションシステム等の映像機器の表示装置として、軽量、薄型、低消費電力という特徴を備える液晶表示装置が多用されている。
このような液晶表示装置においては、通常、液晶表示パネルの背後から照明光を当てるためのバックライト装置が内蔵された構成のものが多く使用されている。
ここで、面光源の装置として用いられるバックライト装置は、光源の配置箇所によってエッジライト方式と直下方式とに大別される。例えばエッジライト方式は、液晶表示パネルに対向配置されている導光板の片側端面に、点光源であるLED等を複数ならべて発光部を形成したり、あるいは管状光源(蛍光管等)の発光部を配置したりする方式である。また、直下方式は、蛍光管等の直管状の光源を液晶表示パネルの裏面に複数配置し、液晶表示パネルと光源との間に拡散板等を配置する方式である。
これら方式のうち、エッジライト方式は、薄型化の点で特に有利であり、例えば小型の携帯用電子機器やノート型のパーソナルコンピュータの表示装置に適した方式であると言える。
このようなエッジライト方式のバックライト装置では、光源の光を面状光に変換する必要があり、そのため光源から入射した光を導くための導光板を設置するとともに、導光板の光射出面上に光学シートを配置するとともに、光射出面の反対面である背面に反射シートを配置することで、面状光への変換を可能とするとともに、輝度や指向性、光の均一性等を改善することが行われている。
一般に、エッジライト方式のバックライト装置を含む液晶表示装置は、バックライト装置の端部に配置される光源を白色光とし、当該白色光を赤色着色層、緑色着色層、青色着色層を備えるカラーフィルタを透過させることによって、所望の文字や映像等の画像が表示されるように構成されている。
特開2010−243960号公報 特開2011−192468号公報
バックライト装置の端部に配置される光源として白色光を発する白色発光素子を用いる場合、白色発光素子は、通常青色光を発する青色LEDと蛍光体との組み合わせによって形成されるが、青色LEDそのものの個体差(例えば、色温度等の特性バラツキ)があるうえに、さらに形成される蛍光体の量的バラツキや蛍光体そのものの組成バラツキ等によっても色温度の個体差が生じてしまう。つまり、青色LEDに起因する色温度バラツキと、組み合わせ使用される蛍光体に起因する色温度バラツキの2重のバラツキが生じてしまう。
このような2重の色温度バラツキは、白色光を発する素子の使用量が多くなればなるほど(画面が大きくなればなるほど)バラツキが均一化されて問題は生じ難くなると言えるが、青色LEDの使用量が極端に少ない小型の携帯用電子機器、例えば、片手で操作されるようなモバイル品(いわゆるスマートフォンやアイフォンと称される機器を含む携帯用コンピュータ端末機器)等では、色温度バラツキの問題が無視できないことが生じ得る。
このような実情のもとに本発明は創案されたものであって、その目的は、青色光を発する素子である青色LED等の使用量が極端に少ない小型の携帯用電子機器においても、色温度バラツキの問題を改善することができるエッジライト方式のバックライト装置およびそれを用いた液晶表示装置を提供することにある。
上述してきた課題を解決するために、本発明は、導光板と、導光板の端部に配置された光源と、を有するバックライト装置であって、前記光源は、青色光を発する素子を有し、前記導光板は、前記青色光により励起されて青色光の波長を変換させる蛍光体微粒子を含有し、前記導光板は、光入射面と光射出面を有し、前記導光板の光入射面側に青色光を発する素子が配置され、前記導光板の光射出面側には複数の光取り出し口が形成されており、前記導光板の光入射面側から遠ざかるにつれて光取り出し口の占有面積が漸増するエリアを有し、前記導光板の光射出面側の光取り出し口以外の面部分は反射膜機能を有するように構成される。
また、本発明のバックライト装置の好ましい態様として、前記蛍光体微粒子は、黄色蛍光体から構成される。
また、本発明のバックライト装置の好ましい態様として、前記蛍光体微粒子は、赤色蛍光体および緑色蛍光体から構成される。
また、本発明のバックライト装置の好ましい態様として、前記黄色蛍光体は、YAG蛍光体((Y,Gd)3Al512:Ce3+)、珪酸塩蛍光体((Sr,Ba)2SiO4:Eu2+)、窒化物蛍光体((Ca,Sr,Ba)AlSiN3:Eu2+)、酸窒化物蛍光体(Ba3Si6122:Eu2+)から選択された1種を含み構成される。
また、本発明のバックライト装置の好ましい態様として、前記赤色蛍光体は、M22S:Eu2+(但し、MはLa,Gd,Yから選ばれるいずれか一つまたは2以上の元素)、0.5MgF2・3.5MgO・GeO2:Mn2+、Y23:Eu2+、Y(P,V)O4:Eu2+、YVO4:Eu2+から選択された1種を含み、前記緑色蛍光体は、RMg2Al1627:Eu2+,Mn2+(但し、RはSr,Baから選ばれるいずれか一つまたは両方の元素)、RMgAl1017:Eu2+,Mn2+(但し、RはSr,Baから選ばれるいずれか一つまたは両方の元素)、ZnS:Cu2+、SrAl24:Eu2+、SrAl24:Eu2+,Dy2+、ZnO:Zn2+、Zn2Ge24:Mn2+、Zn2SiO4:Mn2+、Q3MgSi28:Eu2+,Mn2+(但し、QはSr,Ba,Caから選ばれるいずれか一つまたは2以上の元素)から選択された1種を含み構成される。
また、本発明のバックライト装置の好ましい態様として、前記青色光を発する素子は青色LEDであり、当該青色LEDが導光板の端部に配置される個数が、4〜50個となるように構成される。
また、本発明のバックライト装置の好ましい態様として、前記導光板の内部に前記蛍光体微粒子が均一分散されてなるように構成される。
また、本発明のバックライト装置は、好ましい態様としてエッジライト方式として構成される。
また、本発明のバックライト装置の好ましい態様として、前記導光板の光射出面側に光学シートが配置され、前記導光板の前記光射出面の反対面である背面側に反射膜が配置されて構成される。
本発明の液晶表示装置は、前記記載のバックライト装置と、液晶表示パネルと、を有する液晶表示装置であって、前記液晶表示パネルは、カラーフィルタ基板と、表示用アレイ基板とを有してなるように構成される。
本発明のバックライト装置は、導光板と、導光板の端部に配置された光源と、を有するバックライト装置であって、前記光源は、青色光を発する素子を有し、前記導光板は、前記青色光により励起されて青色光の波長を変換させる蛍光体微粒子を含有してなるように構成されているので、光源に備えられる青色光を発する素子の使用量が極端に少ない小型の携帯用電子機器等において、導光板の光射出面から発せられる白色光の色温度のバラツキの問題を改善することができる。
図1は、本発明の液晶表示装置に用いられるバックライト装置の一例を示す分解斜視図である。 図2は、図1に示されるα−α矢視平面図であって、バックライト装置の光源の要部構成を示す平面図である。 図3は、図2に準ずる平面図であって、バックライト装置の光源の要部構成の変形例を示す平面図である。 図2のβ−β矢視断面図である。 図5は、光射出面側から導光板を見た平面図である。 図6は、液晶表示装置を構成するためのカラーフィルタ基板と表示用アレイ基板の一例を説明するための断面図である。 図7は、カラーフィルタ基板と表示用アレイ基板とバックライト装置とを組み合わせて形成された表示装置の部分断面図である。ただし、バックライト装置は断面図で表示されていない。 図8は、カラーフィルタ基板の画素部分の構成を説明するための平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下に説明する形態に限定されることはなく、技術思想を逸脱しない範囲において種々変形を行なって実施することが可能である。また、添付の図面においては、説明を分かり易くするために上下、左右の縮尺を誇張して図示することがあり、実際のものとは縮尺が異なる場合がある。
図1〜図8を参照しつつ本発明の好適な実施形態に係るバックライト装置およびそれを用いた液晶表示装置について説明する。
本発明の液晶表示装置1は、図7に示されるように、液晶表示パネル150と、バックライト装置200とを有し構成されており、液晶表示パネル150は、カラーフィルタ基板30と、表示用アレイ基板100と、液晶部140とを有し構成されている。
以下、これらの構成要素について、詳細に説明する。
まず、最初に本発明のバックライト装置200について、図1〜図5を参照しつつ説明する。
<バックライト装置200>
図1は、本発明の液晶表示装置1に用いられるバックライト装置200の一例を示す分解斜視図である。図2は、図1に示されるα−α矢視平面図であって、バックライト装置の光源の要部構成を示す平面図である。図3は、図2の変形例を示す平面図である。図4図2のβ−β矢視断面図であり、図5は、バックライト装置200を光射出面側から見た平面図である。図5は、1対の光源が互いに導光板を挟持するように対向配置されている1例の平面図が示されている。
図1に示されるように、バックライト装置200は、導光板210と、その導光板210の端部に配置された光源220とを有している。
導光板210は、略四角形状の平板形状をなしており、図において上方側の主平面である上面210bと下方側の主平面である下面210cと、これらの上面210bと下面210cとの周縁とを連結する4つの側面を有している。そして、本実施の形態においては、4つの側面の1つである導光板の片側端面210aが、光入射面210aを構成しており、この光入射面210aに光が導入されるように光源220が配置されている。このような配置によって、いわゆるエッジライト方式のバックライト装置を形成することができる。なお、図1における構成例では、光入射面210aを除く3つの側面に反射膜を設けるようにしてもよい。
また、図5に示されるごとく、光入射面210aと反対側に位置する反対面210d側にも光源220を設け、光源220と対向する反対面210d側からさらに光を入射させるようにしてもよい。
図1に示されるように、導光板210の下面210cには、通常、反射シート260が設けられ、導光板210の上面210b(光射出面210b)には、通常、光学シート250が設けられる。導光板210、光源220、光学シート250、反射シート260等は、例えば金属製の薄箱状のバックケース270に収容される。
本発明バックライト装置200を構成する光源220および導光板210について、さらに説明する。
(光源)
本発明における光源220は、図1〜図2に示されるように、例えば、長尺状の基板221と、この基板221の主面の上に形成された青色光を発する青色発光部240Bとを有して構成されたモジュールタイプの光源である。このような光源220は、通常、光入射面210aに光が導入されるように、導光板210の片側端面210aである光入射面210aと一定の近接距離を保ちつつ略並行となるように対向配置されることが望ましい。
もちろん、前述したように、導光板210の互いに並行面となる両側端面210a、210dにそれぞれ光源220を配置するようにしてもよい(図5参照)。
光源220を構成する一つの要素である青色発光部240Bは、青色LED等の青色光を発する素子241と封止体242とを有し構成される。封止体242は、透明樹脂、透明無機材料等の透光性材料から構成されることが望ましい。なお、基板221は、青色光を発する素子241と封止体242を保持することができる材料から構成すればよく、特に限定されるものではない。また、基板221は省略してもよい。
青色発光部240Bを構成する好適な具体例を例示すると、例えば青色光を発する素子241として、GaN系の青色LEDを用い、封止体242として、青色光を発する素子241を覆うシリコーン樹脂等の透光性材料を用いることが挙げられる。ただし、このような具体例に限定されるものではなく、上記以外の構成によって、青色光を発することのできる青色発光部240Bを構成してもよい。
なお、青色光を発する素子241の個数は、4〜50個の範囲、好ましくは4〜25個の範囲、さらに好ましくは4〜15個の範囲のものを用いた場合が本発明の好適な使用態様となる。発光素子の使用個数が少ない小型の携帯用電子機器等において、特に顕著となり得る色温度バラツキの問題を改善することが本発明の課題だからである。
(導光板210)
本発明のバックライト装置200を構成する導光板210は、マトリックス(母材)である透明樹脂と、当該樹脂内に分散された状態で存在する蛍光体微粒子を有して構成される。マトリックス(母材)である透明樹脂としては、透明性に優れて光透過性の良いポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂等の材料を用いることができる。
蛍光体微粒子は、前記青色光を発する素子241から発せられた青色光により励起されて青色光の波長を変換させる材料である。ここで、「青色光により励起されて青色光の波長を変換させる蛍光体微粒子」とは、「青色光を蛍光体に照射することにより、エネルギーを吸収した蛍光体の電子が励起され、それが基底状態に戻る際に、余分なエネルギーを青色光よりも長い波長の光として放出することのできる蛍光体微粒子」の意味である。
用いる蛍光体微粒子は、光源から発せられる青色光を蛍光体微粒子に照射することにより蛍光体微粒子から発せられる蛍光と、蛍光体微粒子を透過(あるいは反射)した青色光との混色によって白色光が得られるように適宜選定すればよい。
具体的には、蛍光体微粒子として、(1)黄色蛍光体の材料を用いたり、あるいは(2)赤色蛍光体の材料と緑色蛍光体の材料の双方を用いたりすることが挙げられる。好適には、光学特性の調整が容易となるため1種の材料から構成できる黄色蛍光体の材料を用いるのがよい。
(1)黄色蛍光体の材料を用いる場合、黄色蛍光体としては、YAG蛍光体((Y,Gd)3Al512:Ce3+)、珪酸塩蛍光体((Sr,Ba)2SiO4:Eu2+)、窒化物蛍光体((Ca,Sr,Ba)AlSiN3:Eu2+)、酸窒化物蛍光体(Ba3Si6122:Eu2+)の中から選択して用いることが好ましいが、必ずしも、これらに限定されるものではない。
このような黄色蛍光体の微粒子の大きさは、1.0〜50μm、好ましくは、2.0〜48μm、さらに好ましくは、2.5〜45μm程度とされる。この値が、1.0μm未満となると、蛍光体の結晶表面に存在する格子欠陥の体積分率が大きくなり、電子と正孔の再結合が阻害され、発光せず熱損失する割合が高くなり、結果的に発光効率が低くなるという不都合が生じる傾向があり、この値が、50μmを超えると、粉単位重量あたりで十分な表面積を確保できず輝度の低下が起こるという不都合が生じる傾向がある。
マトリックス(母材)中に含有される黄色蛍光体微粒子は、出来るだけ均一に分散された状態で含有されることが望ましい。本発明でいう均一分散とは、意図して不均一な状態を作り出す場合を除いた全ての態様を含む。本発明では、平均値に対して誤差範囲±20%以内の分散の程度を均一分散と定義する。
黄色蛍光体微粒子の含有率は、用いる黄色蛍光体の微粒子の大きさをも考慮しつつ、所望の色温度の白色光が得られるように適宜選定すればよい。含有率は、通常、5〜40Vol%(体積%)程度とされる。
(2)赤色蛍光体の材料と緑色蛍光体の材料の双方の材料を用いる場合、好適な赤色蛍光体としては、M22S:Eu2+(但し、MはLa,Gd,Yから選ばれるいずれか一つまたは2以上の元素)、0.5MgF2・3.5MgO・GeO2:Mn2+、Y23:Eu2+、Y(P,V)O4:Eu2+、YVO4:Eu2+の中から選択された1種を含むように構成するとともに、好適な緑色蛍光体として、RMg2Al1627:Eu2+,Mn2+(但し、RはSr,Baから選ばれるいずれか一つまたは両方の元素)、RMgAl1017:Eu2+,Mn2+(但し、RはSr,Baから選ばれるいずれか一つまたは両方の元素)、ZnS:Cu2+、SrAl24:Eu2+、SrAl24:Eu2+,Dy2+、ZnO:Zn2+、Zn2Ge24:Mn2+、Zn2SiO4:Mn2+、Q3MgSi28:Eu2+,Mn2+(但し、QはSr,Ba,Caから選ばれるいずれか一つまたは2以上の元素)から選択された1種を含むように構成することができる。ただし、上記の材料の組み合わせに限定されるものではない。
赤色蛍光体の微粒子の大きさは、1.0〜50μm、好ましくは、2.0〜48μm、さらに好ましくは、2.5〜45μm程度とされる。また、緑色蛍光体の微粒子の大きさは、1.0〜50μm、好ましくは、2.0〜48μm、さらに好ましくは、2.5〜45μm程度とされる。これらの蛍光体の微粒子における上限値を外れた場合および下限値を外れた場合の不都合の理由は、上記の黄色蛍光体の微粒子の場合における不都合の理由と同様である。
マトリックス(母材)中に含有される赤色蛍光体微粒子および緑色蛍光体微粒子は、出来るだけ均一に分散された状態で含有されることが望ましい。本発明でいう均一分散とは、意図して不均一な状態を作り出す場合を除いた全ての態様を含む。
赤色蛍光体微粒子および緑色蛍光体微粒子の各々含有率は、用いる赤色蛍光体微粒子および緑色蛍光体微粒子の大きさをも考慮しつつ、所望の色温度の白色光が得られるように適宜選定すればよい。含有率は、それぞれ、通常、5〜40 Vol%(体積%)程度とされる。
また、導光板210の下面210cには、図示していないが、下面210cにおける反射光を拡散させるための微小突起のドットパターンを形成するようにしてもよい。導光板210は、一般に、蛍光体微粒子を含有させた樹脂原料を準備し、当該樹脂原料を用い、押し出し成形法、射出成形法等によって所定の大きさに成形される。押し出し成形法を用いる場合には、通常、成形したシート体を所定の大きさに打ち抜くことによって導光板210が作製される。
導光板210の光射出面210b側には、図5に示されるような複数の光取り出し口230を形成するようにしてもよい。光取り出し口230以外の面部分235(特に紙面の奥側面)は、反射膜として作用するような構成とされる。
図5に示されるごとく、光取り出し口230は、導光板210の光入射面210a側および210d側からそれぞれ遠ざかるにつれて順次大きくなる円形状の光取り出し口231,232,233,234が中央部まで形成されており、これにより、光取り出し口の占有面積が漸増するエリアE1,E2が形成されている。このような構成とすることによって、導光板210の光射出面210b側から射出する光量の略均一化を図ることができる。
図5に示されるエリアE1,E2が、本発明でいう光取り出し口の占有面積が漸増するエリアに相当するか否かの判定は、エリアE1,E2の各面積を、導光方向y1、y2に垂直なラインx1、x2(図5の点線で表示)で2等分して、当該2分された2つの面積における光取り出し口の占有面積を比較することにより判定すればよい。
光取り出し口230の形状は図5に示されるごとく円形状とすることが好ましいが、この形状に限定されるものではない。円形状以外の多角形や楕円形状とすることもできる。また、光取り出し口230の大きさを順次変える代わりに、同じ大きさの開口形状で配設密度を順次大きくするようにしてもよい。
なお、図5は、導光板210の両端にそれぞれ光源220を配置した例であるが、片端のみに光源220を配置した場合(例えば、図1参照)には、図5に示されるエリアE1,E2のいずれか一方を設ければ良いことは勿論のことである。
図5に示されるような複数の光取り出し口230を設ける場合、導光板210の光射出面210b側に直接、光取り出し口230と反射膜機能を有する面部分235をフォトリソグラフィ等を用いて形成するようにしてもよいし、あるいは、光取り出し口230と反射膜機能を有する面部分235を備えるシート物を予め形成しておいて、当該シート物を導光板210の光射出面210b側に貼り付けるようにしてもよい。
次いで、バックライト装置200における他の構成について説明する。
(光学シート)
光学シート250は、導光板210の光射出面210b側に配置され、通常、複数の単位プリズムを有する。光学シートは、光入射面210aから導光板210内部に入射した光の進行方向を変化させて光射出面210bから出射させ、輝度等を集中的に向上させるために用いられる。このような光学シート250としては、液晶表示装置に用いられる一般的なものを用いることができる。なお、単位プリズムの断面形状、突出高さ、底面の幅、頂角の角度等については、公知の種々の形態を採択することができる
光学シート250の材料としては、複数の単位プリズムを有する光学シートを作製できるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ポリカーボネート樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂、メタクリル樹脂、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等が挙げられる。
光学シートの厚みは、適宜調節すればよく、例えば、5μm〜100μm程度とすることができる。光学シートの作製方法としては、一般的な方法を用いることができ、例えば、単位プリズムに対応する形状が表面に設けられた型を用いて、紫外線硬化性樹脂の表面に押圧した後、紫外線により硬化させる方法等が挙げられる。
(反射シート)
反射シート260は、導光板210の背面である下面210cに配置される。反射シート260は、導光板210の背面に向かう光を反射させて、再び導光板210内に入射させるために用いられる。反射シート260としては、一般的な反射シートを用いることができ、例えば、白色の散乱反射シート、金属等の高い反射率を有する材料からなるシート、高い反射率を有する材料からなる薄膜(例えば金属薄膜)を一部に備えるシート等を挙げることができる。
具体的な反射シート260の材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET(白PET))、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン、ポリオレフィン等の樹脂、ならびにアルミニウム、銀等の金属を挙げることができる。また、反射シート260に樹脂を用いる場合、反射性を高めるために、顔料を含む白色のシートとすることが好ましい。含有させる顔料としては、例えば、二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等を挙げることができる。また、反射シート260の一部に金属薄膜を設ける場合には、銀、アルミニウム、クロム等の高い反射率を有する金属膜を蒸着法、スパッタリング法、CVD法等により形成するようにすればよい。反射シート260として市販品を用いてもよい。市販品としては、例えば、住友スリーエム(株)製の(ビキュイティ)ESR反射フィルム、東レ(株)製のE60V等が挙げられる。このような市販品を用いる場合、導光板210と反射シート260との間に屈折率を整合させた樹脂等を介在させて貼り合わせるようにしてもよい。
反射シートの厚さは、特に限定されず、適宜調節すればよく、例えば、30μm〜300μm程度とすることができる。
(バックライト装置200周辺のその他の構成)
本発明においては、図示していないが、さらに、透過光を拡散させる機能を有する拡散シートや、特定の偏光成分のみを透過させ、それ以外の偏光成分を反射させて偏光分離機能を有する偏光反射シートなどを、光学シート250の光射出面側に設けるようにしてもよい。
拡散シートは、光学シートから出射される光を拡散して輝度ムラを低減させる働きを有する部材である。拡散シートとしては、液晶表示装置に用いられている一般的なものを用いることができる。拡散シートの材料としては、例えば、メタクリル酸メチルスチレン共重合体、アクリロニトリルスチレン共重合体、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン等が挙げられる。また、拡散シートには粒子が含まれていてもよい。粒子としては、シリカ、アルミナ等の無機系粒子、ならびにアクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフルオロビニリデン等のフッ素樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子等が挙げられる。これらの粒子は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。粒子の平均粒径は、散乱性の点から0.3μm〜2.0μmの範囲内であることが好ましい。粒子の含有量は、適宜調節すればよい。拡散シートの厚さは、例えば、5μm〜100μm程度とすることができる。
偏光反射シートは、光学シート250から出射される光のうち、特定の偏光成分のみを透過させ、それ以外の偏光成分を反射させる、偏光分離機能を有する部材である。液晶表示装置において、液晶セルと偏光反射シートとの間に偏光板が設けられている場合、偏光板は特定の偏光成分のみを選択的に透過するので、偏光反射シートを用いて特定の偏光成分以外の偏光成分を選択的に反射させ再利用することで、偏光板を通過する光の量を実質的に多くし、輝度を向上させることができる。
偏光反射シートとしては、液晶表示装置に用いられている一般的なものを用いることができる。偏光反射シートとして市販品を用いてもよく、例えば、住友スリーエム(株)製のDBEFシリーズを用いることができる。
また、光源から発生する熱を逃がすためのヒートシンクを形成するようにしてもよい。
次いで、カラーフィルタ基板30について説明する。
<カラーフィルタ基板30>
図6の上方側に記載されているように、本発明の液晶表示装置1に用いられるカラーフィルタ基板30は、透明基板10と、この透明基板10上に形成された画素部分である画素構成層13と、画素構成層13の周囲に形成された遮光部12を有している。通常、基板の最外周に配置された画素構成層13を除いた他の大部分の画素構成層13に着目してみれば、遮光部12は、隣接する画素構成層13同士の間隙部分に存在する。
透明基板10は、可視光に対して透明な基板であれば特に限定されるものではなく、一般的なカラーフィルタに用いられる透明基板と同様なものを用いることができる。具体的には、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、合成石英などのリジッド材、あるいは、透明樹脂フィルム、光学用樹脂板等の可撓性を有する透明なフレキシブル材を用いることができる。
本発明で用いられるカラーフィルタ基板30における画素構成層13は、図6および図8に示されるように、赤色着色層13R、緑色着色層13Gおよび青色着色層13Bを有し、通常、これらが順次配列された状態でパターン形成されている。ただし、パターン配列は特に図示のものに限定されるものではなく、ストライブ型、モザイク型、トライアングル型、4画素配置型等の公知の配列とすることができ、各着色層の面積は任意に設定することができる。
バックライト装置200から発せされる白色光の色特性、すなわち、色度や輝度に応じて、カラーフィルタ基板30に形成されている赤色着色層13R、緑色着色層13Gおよび青色着色層13Bのそれぞれの面積比率(画素開口比率)を適宜設定することができる。
なお、図面における画素部分である画素構成層13の数(画素数)はあくまで例示として記載されているものであり、図示例のものに限定されるものではない。画素構成層13の形成方法としては、一般的なカラーフィルタにおける画素構成層13の形成方法、例えば、フォトリソグラフィー法、インクジェット法、印刷法等を用いればよい。
赤色着色層13Rに用いられる着色材料としては、例えば、ペリレン系顔料、レーキ顔料、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、アントラキノン系顔料、アントラセン系顔料、イソインドリン系顔料等が挙げられる。これらの顔料は単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
緑色着色層13Gに用いられる着色材料としては、例えば、ハロゲン多置換フタロシアニン系顔料もしくはハロゲン多置換銅フタロシアニン系顔料等のフタロシアニン系顔料、トリフェニルメタン系塩基性染料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料等が挙げられる。これらの顔料もしくは染料は単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
青色着色層13Bを形成するための着色材料としては、例えば、銅フタロシアニン系顔料、アントラキノン系顔料、インダンスレン系顔料、インドフェノール系顔料、シアニン系顔料、ジオキサジン系顔料等が挙げられる。これらの顔料は単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
上記の各画素構成層13を形成する際に用いられるバインダー樹脂としては、ベンジルメタクリレート:スチレン:アクリル酸:2−ヒドロキシエチルメタクリレートの共重合体等を挙げることができる。また、溶剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、n−ブチルベンゼン、ジエチルベンゼン、テトラリン等の炭化水素類、メトキシベンゼン、1,2−ジメトキシベンゼン、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、2,4−ペンタンジオン等のケトン類、酢酸エチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、g−ブチロラクトン等のエステル類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、ジクロロエタン、テトラクロロエタン、トリトリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロロベンゼン、オルソジクロロベンゼン等のハロゲン系溶媒、t−ブチルアルコール、ジアセトンアルコール、グリセリン、モノアセチン、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチルセルソルブ、ブチルセルソルブ等のアルコール類、フェノール、パラクロロフェノール等のフェノール類等の1種又は2種以上が使用可能である。単一種の溶媒を使用しただけでは、塗布組成物の溶解性が不充分である場合や、塗布組成物を塗布する際における塗布の相手方となる素材(基材を構成する素材)が侵される虞がある場合等には、2種以上の溶媒を混合使用することにより、これらの不都合を回避することができる。
また、必要に応じて、フッソ系界面活性剤や、ノニオン系界面活性剤等の界面活性剤を含有させるようにしてもよい。
本実施形態における遮光部12(いわゆるブラックマトリックスと称されることもある)は、形成されることが望ましいが、本発明の作用効果を発現させるためには必須となるものではない。遮光部12は、通常、格子状の遮光層として構成され、通常、黒色顔料とバインダー樹脂と溶剤とを含有したフォトレジストや印刷用インキ、あるいはクロムなどの金属を用いて構成される。印刷用インキに用いられる黒色顔料としては、例えば、カーボンブラック、チタンブラック等を挙げることができ、バインダー樹脂としては、例えば、ベンジルメタクリレート:スチレン:アクリル酸:2−ヒドロキシエチルメタクリレートの共重合体等を挙げることができ、溶剤としては、公知の種々の中から選定して用いることができる。遮光部12の形成方法としては、フォトリソグラフィー法、各種のパターン印刷方法、各種のめっき方法等で形成することができる。
図6に示されるように、赤色着色層13R、緑色着色層13Gおよび青色着色層13Bを有する画素構成層13を覆うように透明電極層18が形成される。透明電極層18を形成する材料としては、例えば透明性および導電性を有する金属酸化物等が挙げられる。このような金属酸化物としては、例えば酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、酸化亜鉛、もしくは酸化第二錫等が挙げられる。透明電極層18の膜厚は、50nm〜1500nm、より好ましくは、120nm〜1200nmとされる。
透明電極層18の形成方法としては、例えば、蒸着法もしくはスパッタリング法等を用いるようにすればよい。なお、透明電極層18を形成する前にオーバーコート層(保護膜)等を形成するようにしてもよい。
〔表示用アレイ基板100についての説明〕
次いで、表示用アレイ基板100(液晶ディスプレイ用基板)について、図6を参照しつつ説明する。
図6の下方側に示される表示用アレイ基板100は、上述してきたカラーフィルタ基板30と対向するように配置され、一体化されて表示装置を構成する。図6においては、対向配置されるカラーフィルタ基板30も併せて記載してあり、図6に示されるカラーフィルタ基板30は、表示装置を形成するために、透明電極層18の上に、配向膜20が形成された状態が描かれている。配向膜20は、通常、カラーフィルタ基板30の製造工程が完了し、表示装置を形成するための、次なるセル組み合わせ工程の際に設けられる。
図6に示されるごとく表示用アレイ基板100は、光透過性基板55上に、走査線(図示していない)、層間絶縁膜60、マトリクス状に配置された多数の画素電極65aによって構成された透明電極65、信号線70、保護膜(パッシベーション膜)75、スイッチング回路部(図示していない)、及び配向膜80を有する構造を備えている。
走査線は図面上、表示されていないが、例えば、マトリクス状に配置された多数の画素電極65aの1つの行(紙面の左右方向)に1本ずつ対応するようにして配置されて、当該行の長手方向に延びるように構成される。各走査線は、例えば、タンタル(Ta)、チタン(Ti)等の金属により形成することができる。これらの走査線は、層間絶縁膜60により覆われている。
層間絶縁膜60は、例えばシリコン酸化物等の電気絶縁性物質により形成されており、走査線と信号線70とを電気的に分離しているとともに、画素電極65aと走査線とを電気的に分離するように形成されている。
各画素電極65aは、表示装置における1つの画素部分に1つずつ対応するように形成されている。画素電極65aを形成する材料としては、例えば透明性および導電性を有する金属酸化物等が挙げられる。このような金属酸化物としては、例えば酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、酸化亜鉛、もしくは酸化第二錫等が挙げられる。形成される電極層の膜厚は、50nm〜1500nm、より好ましくは、120nm〜1200nmとされる。画素電極65aの形成方法としては、例えば、蒸着法もしくはスパッタリング法等を用いるようにすればよい。個々の画素電極65aの平面視上の形状は、例えば、四角形、四角形の1つの角部を矩形に切り欠いてできる六角形等の多角形とすることができるが、必ずしもこれらの形状に限定されるものではない。
信号線70は、例えば、マトリクス状に配置された多数の画素電極65aの1つの列(紙面の奥域側方向)に1本ずつ対応するようにして配置されて、当該列の長手方向に延びるように構成される。各信号線70は、例えばタンタル(Ta)、チタン(Ti)等の金属により形成することができる。これらの信号線70は、保護膜75により覆われている。
保護膜75は、例えばシリコン窒化物等により形成されており、本体の保護膜機能を果たすとともに、信号線70と画素電極65aとを電気的に分離させるように作用している。
スイッチング回路部は、図6には表示されていないが、1つの画素電極65aに1つずつ対応して配置されており、このスイッチング回路部が対応している画素電極65aと走査線及び信号線70とを電気的に接続している。
個々のスイッチング回路部は、対応する走査線から信号の供給を受けて、信号線70と画素電極65aとの導通を制御する。各スイッチング回路部は、例えばアクティブ素子を用いて構成することができる。前記のアクティブ素子としては、例えば、薄膜トランジスタ(TFT)等の3端子型素子やMIM(Metal Insulator Metal)ダイオード等の2端子型素子が用いられるが、必ずしもこれらに限定されるわけではない。
配向膜80は、表示装置中の液晶を水平配向させることが可能な水平配向膜、又は、液晶を垂直配向させることが可能な垂直配向膜として構成することができる。水平配向膜及び垂直配向膜のいずれを用いるかは、表示装置の動作モード等に応じて適宜選択することができる。表示用アレイ基板100側に形成される配向膜80は、カラーフィルタ基板30側に形成される配向膜20と同様な構成とすることができる。
本発明の液晶表示装置1に用いられる表示用アレイ基板100には、通常、白色光を発する光源のみを持つバックライト装置を用いて行われている従来のいわゆる面分割の方式でカラーフィルタ基板30の画素構成層13を色表示させる制御機能部が接続される。
〔液晶表示装置の構成〕
上述したごとく配向層20が形成されたカラーフィルタ基板30と、配向層80が形成された表示用アレイ基板100は、図7に示されるように、互いの配向層20と配向層80とが対向するように配置され、所定の間隙をあけた状態で、液晶材料を充填する充填口を残してシール材(例えば、熱硬化性樹脂)90により貼り合わされる。
表示用アレイ基板100とカラーフィルタ基板30との間隙(セルギャップ)は、図示されていないスペーサ(例えば球状スペーサ又は柱状スペーサ)により一定に保たれており、両者の間の間隙には充填口から液晶材料が充填されて液晶層91が形成される。液晶充填後の充填口は封止される。そして、図7に示されるように、表示用アレイ基板100の光透過性基板55の背後に、光源であるバックライト装置200が配置されて、液晶表示装置1が形成される。
なお、図示していないが、通常、表示用アレイ基板100とカラーフィルタ基板30の外表面には、それぞれ、偏光板が偏光軸を互いに直交する状態で貼り合わされている。
以下に具体的実施例を示し、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定解釈されるものではない。
[実施例1]
(カラーフィルタ基板30の作製)
基板として、平面の大きさが370mm×470mmであり、厚さが0.7mmのガラス基板(コーニング社製1737ガラス)を準備した。
この基板を定法にしたがって洗浄した後、ネガ型感光性レジスト(東京応化工業(株)製 CFPR DN-83)を塗布し、所定のマスクを介して露光、現像して焼成して、遮光部12であるブラックマトリックスを形成した。
次いで、下記に示される赤色着色層13Rを形成するための赤色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物、緑色着色層13Gを形成するための緑色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物、および青色着色層13Bを形成するための透明無着色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物、を調製した。
<赤色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物>
・赤顔料(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 クロモフタルレッドA2B)…2.0重量部
・赤顔料(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 クロモフタルレッドBP)…1.0重量部
・分散剤(ビックケミー社製 ディスパービック161)…1.5重量部
・モノマー(サートマー社製 SR399)…4.0重量部
・ポリマーI…5.0重量部
・開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 イルガキュア907)…1.4重量部
・開始剤(2,2´−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4´,5´−テトラフェニル−1,2´−ビイミダゾール)…0.6重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)…80.0重量部
<緑色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物>
・緑顔料(大日精化社製 シアニングリーン5370)…1.2重量部
・緑顔料(大日精化社製 シアニングリーン2GN)…1.6重量部
・黄顔料(ランクセス社製 Byplast イエロー 5GN01)…1.2重量部
・分散剤(ビックケミー社製 ディスパービック161)…2.0重量部
・モノマー(サートマー社製 SR399)…4.0重量部
・ポリマーI…5.0重量部
・開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 イルガキュア907)…1.4重量部
・開始剤(2,2´−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4´,5´−テトラフェニル−1,2´−ビイミダゾール)…0.6重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)…80.0重量部
<青色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物>
・紫顔料(Clariant社製 商品名Novotex Violet BL-PC VP2429)…0.6重量部
・青顔料(BASF社製 ヘリオゲンブルーL6700F)…1.4重量部
・顔料誘導体(アビシア社製 ソルスパース5000)…0.2重量部
・分散剤(ビックケミー社製ディスパービック161)…0.8重量部
・モノマー(サートマー社製 SR399)…4.0重量部
・ポリマーI…5.0重量部
・開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 イルガキュア907)…1.4重量部
・開始剤(2,2´−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4´,5´−テトラフェニル−1,2´−ビイミダゾール)…0.6重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)…80.0重量部
なお、上記のポリマーIは、ベンジルメタクリレート:スチレン:アクリル酸:2−ヒドロキシエチルメタクリレート=15.6:37.0:30.5:16.9(モル比)の共重合体100モル%に対して、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートを16.9モル%付加したものであり、重量平均分子量は42500である。
次いで、ガラス基板上にブラックマトリックスを覆うように赤色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物をスピンコート法により塗布し、赤色パターン用のフォトマスクを介して、露光、現像して、焼成して赤色パターンを形成した。その後、緑色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物、青色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物を用いて、上記の赤色パターン形成と同様の操作により、緑色パターン、および青色パターンを順次形成した。これにより、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンが配列された画素構成層を形成した。なお、配列の形態は図8に示されるような形態とした。
次いで、上記の各画素構成層を形成したガラス基板上に、カラーフィルタ保護膜用組成物として下記の保護膜用組成物をスピンコート法により塗布した。
<保護膜用組成物の組成>
・メタクリル酸メチル−スチレン−アクリル酸共重合体…32重量部
・エピコート180S70(ジャパンエポキシレジン(株)製)…18重量部
・ジペンタエリスリトールペンタアクリレート…42重量部
・開始剤(チバスペシャリティケミカルズ社製イルガキュア907)…8重量部
・3−メトキシブチルアセテート…300重量部
次に、フォトマスクを介して、露光、現像して、焼成して保護膜を形成した後、この上に透明電極層を形成し、カラーフィルタ基板を作製した。
(バックライト装置200の作製)
図1に示されるようなバックライト装置200を作製した。
導光板210としては、縦×横の寸法が300(mm)×400(mm)とした。
マトリックス(母材)としてポリカーボネート樹脂を用い、この樹脂中に黄色蛍光体であるYAG蛍光体((Y,Gd)3Al512:Ce3+)の微粒子(平均粒径:22μm)を25体積%の割合で練り込んで作製したペレットを用いて、射出成形法で上記大きさの導光板210作製した。
光源220は、図1や図2に示されるようにアクリル製の基板の上に、青色光を発する青色発光部240Bをトータルで10個、配置形成させて形成した。
青色発光部240Bは、青色光を出射するGaN系のLED発光素子と透光性材料であるシリコーン樹脂からなる封止体とから形成した。
反射シート260として、厚さ250μmの白色ポリエステルフィルムを導光板210の背面に配置した。
光学シート250として、いわゆるプリズムシートとしての光学シートを導光板の出光面側に配置した。光学シート(プリズムシート)は、厚さ125μmのポリエステルフィルム上に、アクリル系紫外線硬化型樹脂を用いて複数の単位プリズムを形成することで作製した。
(表示用アレイ基板100の作製)
次いで、上記のカラーフィルタ基板30と対をなす表示用アレイ基板100を以下の要領で作製した。
まず、基板として、大きさが370mm×470mm、厚さが0.7mmのガラス基板(コーニング社製1737ガラス)を準備した。
この基板を定法に従って、画素ごとに配した発光部の素子に流れる電流を、素子ごとに設けた駆動回路内のTFT(Thin Film Transistor)によって制御することのできる表示用アレイ基板100を作製した。
(液晶表示装置1の作製)
配向層20が形成されたカラーフィルタ基板30と、配向層80が形成された表示用アレイ基板100とを、図7に示されるように、所定の間隙を空けて対向配置させ、間隙内に液晶材料を充填させた状態でシール剤90により貼り合わせた。
その後、図7に示されるように、表示用アレイ基板100の光透過性基板55の背後に、光源であるバックライト部200を配置して、本発明の液晶表示装置1を作製した。
[比較例1]
上記実施例1で用いたバックライト装置200の導光板210を、蛍光体の微粒子を含有しない単なるポリカーボネート樹脂製に変えた。さらに、光源220の青色発光部240Bを、下記の構成からなる白色光を発する白色発光部に変えた。すなわち、白色光を発する白色発光部を、青色光を出射するGaN系のLED発光素子と、YAG蛍光体((Y,Gd)3Al512:Ce3+)および透光性材料であるシリコーン樹脂からなる封止体から形成した。
それ以外は、上記実施例1と同様にして、比較例1の液晶表示装置1を作製した。
上記方法で作られた実施例1と比較例1の液晶表示装置を用いて、目視にて白色光の輝度のバラツキを比較したところ、下記表1に示されるごとく実施例1の方が白色光の輝度のバラツキが少なく、良好な画像が得られていることが確認できた。
Figure 0005915309
上記の結果より本発明の効果は明らかである。すなわち、本発明のバックライト装置は、導光板と、導光板の端部に配置された光源と、を有するバックライト装置であって、前記光源は、青色光を発する素子を有し、前記導光板は、前記青色光により励起されて青色光の波長を変換させる蛍光体微粒子を含有してなるように構成されているので、光源に備えられる青色光を発する素子の使用量が極端に少ない小型の携帯用電子機器において、導光板の光射出面から発せられる白色光の色温度のバラツキの問題を改善することができる。
フラットディスプレイを含む電子産業で幅広く利用可能である。
1…液晶表示装置
13R…赤色着色層
13G…緑色着色層
13B…青色着色層
30…カラーフィルタ基板
100…表示用アレイ基板
150…液晶表示パネル
200…バックライト装置
210…導光板
210a…光入射面
210b…光射出面
220…光源
240B…青色発光部
241…発光素子
242…封止体

Claims (10)

  1. 導光板と、導光板の端部に配置された光源と、を有するバックライト装置であって、
    前記光源は、青色光を発する素子を有し、
    前記導光板は、前記青色光により励起されて青色光の波長を変換させる蛍光体微粒子を含有し
    前記導光板は、光入射面と光射出面を有し、
    前記導光板の光入射面側に青色光を発する素子が配置され、
    前記導光板の光射出面側には複数の光取り出し口が形成されており、前記導光板の光入射面側から遠ざかるにつれて光取り出し口の占有面積が漸増するエリアを有し、前記導光板の光射出面側の光取り出し口以外の面部分は反射膜機能を有することを特徴とするバックライト装置。
  2. 前記蛍光体微粒子は、黄色蛍光体から構成される請求項1に記載のバックライト装置。
  3. 前記蛍光体微粒子は、赤色蛍光体および緑色蛍光体から構成される請求項1に記載のバックライト装置。
  4. 前記黄色蛍光体は、YAG蛍光体((Y,Gd)3Al512:Ce3+)、珪酸塩蛍光体((Sr,Ba)2SiO4:Eu2+)、窒化物蛍光体((Ca,Sr,Ba)AlSiN3:Eu2+)、酸窒化物蛍光体(Ba3Si6122:Eu2+)から選択された1種を含み構成される請求項2に記載のバックライト装置。
  5. 前記赤色蛍光体は、M22S:Eu2+(但し、MはLa,Gd,Yから選ばれるいずれか一つまたは2以上の元素)、0.5MgF2・3.5MgO・GeO2:Mn2+、Y23:Eu2+、Y(P,V)O4:Eu2+、YVO4:Eu2+から選択された1種を含み、
    前記緑色蛍光体は、RMg2Al1627:Eu2+,Mn2+(但し、RはSr,Baから選ばれるいずれか一つまたは両方の元素)、RMgAl1017:Eu2+,Mn2+(但し、RはSr,Baから選ばれるいずれか一つまたは両方の元素)、ZnS:Cu2+、SrAl24:Eu2+、SrAl24:Eu2+,Dy2+、ZnO:Zn2+、Zn2Ge24:Mn2+、Zn2SiO4:Mn2+、Q3MgSi28:Eu2+,Mn2+(但し、QはSr,Ba,Caから選ばれるいずれか一つまたは2以上の元素)から選択された1種を含み構成される請求項3に記載のバックライト装置。
  6. 前記青色光を発する素子は青色LEDであり、当該青色LEDが導光板の端部に配置される個数が、4〜50個である請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のバックライト装置。
  7. 前記導光板の内部に前記蛍光体微粒子が均一分散されてなる請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のバックライト装置。
  8. エッジライト方式で構成される請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のバックライト装置。
  9. 前記導光板の光射出面側に光学シートが配置され、前記導光板の前記光射出面の反対面である背面側に反射膜が配置される請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のバックライト装置。
  10. 前記請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のバックライト装置と、液晶表示パネルと、を有する液晶表示装置であって、
    前記液晶表示パネルは、カラーフィルタ基板と、表示用アレイ基板とを有してなることを特徴とする液晶表示装置。
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