JP5914769B2 - 蠕動ポンプを動作させる方法 - Google Patents

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Description

本発明は、請求項1のプリアンブルに記載の蠕動ポンプを動作させる方法、及び蠕動ポンプに関する。
そのような方法によって動作する蠕動ポンプは、液体をポンプに導く可撓性チューブと、可撓性チューブを圧迫するのに作動可能な圧迫機構と、圧迫機構に対して上流方向に配置されるとともに、圧迫機構の上流で可撓性チューブを選択的に開閉するように作動可能な上流側弁機構と、圧迫機構に対して下流方向に配置されるとともに、圧迫機構の下流で可撓性チューブを選択的に開閉するように作動可能な下流側弁機構とを備える。
可撓性チューブは、上流側弁機構及び下流側弁機構によって2つの場所において選択的に開閉し、液体が可撓性チューブを通過するようにすることができる。可撓性チューブは、圧迫機構によって上流側弁機構と下流側弁機構との間の区間において圧迫され、圧迫機構と上流側弁機構と下流側弁機構との連続作動により、可撓性チューブ内を下流方向に沿って液体を移送することができる。
圧迫機構と上流側弁機構と下流側弁機構とを作動させるために、蠕動ポンプは、圧迫機構と上流側弁機構と下流側弁機構とに作用する駆動機構(例えば、複数のカムを保持する駆動シャフトの形状である)を備える。ここでは駆動機構は、圧迫機構と上流側弁機構と下流側弁機構とを周期的に作動させ、液体が周期的な圧送動作で可撓性チューブを通って圧送されるようになっている。
この種の蠕動ポンプは、例えば米国特許第5,807,322号から既知である。
米国特許第5,807,322号の蠕動ポンプでは、圧迫機構と上流側弁機構と下流側弁機構との作動中に駆動シャフトの回転位置を検出する位置センサーが設けられ、この位置センサーは、上流側弁機構と下流側弁機構との間に配置されている圧力センサーと連係している。また、蠕動ポンプの動作を制御するコントローラーが、蠕動ポンプの動作中の故障状態を検出するのに用いられる。故障状態は、例えば、上流側弁機構の上流又は下流側弁機構の下流の可撓性チューブの閉塞を原因とするか、可撓性チューブに液体を供給する袋が空であることを示す、いわゆる空袋状態(empty-bag condition)を原因とする。
米国特許第5,807,322号は、故障状態を検出するために、周期的な圧送動作中、或る特定の期間において圧力センサーによって出力される圧力信号を観測することを提案している。例えば、上流側弁機構が開放し、下流側弁機構が閉鎖している間の、圧送動作中の期間において圧力信号が測定される場合、測定された圧力信号は上流側圧力を示している。その反対に、上流側弁機構が閉鎖し、下流側弁機構が開放している間に圧力信号が測定される場合、測定された圧力信号は下流側圧力を示している。このように、上流側圧力及び/又は下流側圧力の変化を検出することによって、正常な圧送動作を妨げる可撓性チューブの閉塞が存在するか否かを判断することができる。
米国特許第5,807,322号は、測定された圧力信号と規定の閾値とを関連させて、例えば、上流側閉塞又は下流側閉塞を検出することを提案している。上流側閉塞又は下流側閉塞とは、液体を導くチューブが蠕動ポンプの上流又は下流で閉塞していることを示している。
しかし、このような閾値を設定することは困難である可能性がある。なぜなら、蠕動ポンプの圧送動作の状態は、例えば、可撓性チューブの機械的な摩耗及び断裂、チューブの老朽化、及び/又は圧送動作中の温度変化を原因として経時的に変化する場合があるからである。さらに、蠕動ポンプの可撓性チューブの設定は、例えば、可撓性チューブを蠕動ポンプに保持する、例えば蠕動ポンプの保持プレートとドアとの間の圧迫保持力に応じて、ポンプごとに、またチューブごとに変わる場合がある。
圧力信号が圧力センサーによって測定される場合、信号は可撓性チューブ内部の圧力を示すが、この信号は、圧力センサーの出力を可撓性チューブ内部の実際の物理的圧力に関連付ける取得チェーン(acquisition chain)によって修正されている。例えば、取得チェーンは、可撓性チューブに当接する圧力センサーの表面積の大きさ、蠕動ポンプの保持機構において可撓性チューブを締め付ける力、及び(例えば増幅回路も組み込んでいる)圧力センサー回路の伝達関数によって影響を受ける。したがって、圧力センサーによって出力される圧力信号から可撓性チューブ内部の圧力を求めることを可能にするには、このシステムは、例えば、可撓性チューブ内部の既知の圧力において圧力信号を測定することによって較正されなければならない。較正のためには、例えば、圧力信号を、例えば圧力計によって制御される2つの既知の圧力(例えば、可撓性チューブ内部の0バール及び1バールの圧力)で計算することができる。次に、このような較正測定値から、測定された圧力信号が可撓性チューブ内部の実際の圧力とどのように関連しているかを求めることができ、それにより、チューブ内部の実際の圧力値は、圧力センサーによって出力される圧力信号から求めることができる。次に、このような較正を用いて、例えば上流側閉塞又は下流側閉塞を検出する閾値を、バール単位で、ひいてはチューブ内部の実際の圧力に関して設定することができる。
通常、この種の較正は、使用者の現場にこのシステムを設置する前に一度だけ行われる。例えば病院現場に一度設置されると、通常、較正は繰り返されず、初期較正がポンプの動作の間中用いられる。ポンプ及びポンプの部品の動作状態は自身の寿命の間変化するため、また、ポンプの設定は(例えば、蠕動ポンプのドアを取り替えることにより)設置後に変化する場合があるため、そのようなシステムは、自身の寿命にわたってかなりのばらつきを示し、初期較正を著しく不正確にしてしまう場合がある。(チューブ内部の実際の圧力に関して)閾値がバール単位で表される場合、ひいては圧力センサーによって出力された測定された圧力信号をチューブ内部の実際の圧力値に変換する必要がある場合、測定された圧力信号及び閾値から導出される実際の圧力の比較も不正確になり、誤警報、又は警報が起動されるべき場合に警報が起動しないことにつながる可能性がある。
特許文献1から既知の蠕動ポンプでは、圧迫機構が複数の蠕動ポンプフィンガーの形状で設けられ、これらの複数の蠕動ポンプフィンガーは、可撓性チューブに作用するとともに、下流側弁機構を構成する最下流蠕動フィンガーと、上流側弁機構を構成する最上流蠕動フィンガーとの間に配置される。圧力センサーは下流側弁機構の下流の場所に配置され、下流側圧力信号の最大値と最小値との間の圧力差を測定する。このような圧力差は、一次閾値と二次閾値と関連付けられ、下流側閉塞又は上流側閉塞が存在するか否かを判断する。
特許文献2からも同様のシステムが既知である。
米国特許第5,827,223号 米国特許第5,103,211号
本発明の目的は、上流側閉塞又は下流側閉塞等の故障状態の安全かつ確実な検出を可能にする、蠕動ポンプを動作させる方法及び蠕動ポンプを提供することである。
この目的は、請求項1の特徴を有する、蠕動ポンプを動作させる方法によって達成される。
したがって、故障状態を検出するには、下流側弁機構の下流の圧力値を示す第1の信号値と、上流側弁機構の上流の圧力値を示す第2の信号値とを、測定された圧力信号から計算する。第1の信号値及び第2の信号値から閾値を計算し、測定された圧力信号又は測定された圧力信号から導出される少なくとも1つの信号パラメーターをこの閾値と比較して、故障状態を検出する。
本発明は、測定された圧力信号自体から閾値を求めるという構想に基づいている。この手法を用いれば、例えば、チューブ内部の実際の圧力(バール単位)に関して上流側閉塞又は下流側閉塞を判断するのに、閾値を設定する必要がもはやなくなり、そのため、測定された圧力信号の可撓性チューブ内部の実際の圧力への変換を決定するシステムの較正が原則的に必要なくなる。閾値はシステムの動作中に求められる信号値から計算され、閾値の計算は、蠕動ポンプの周期的な作動の各サイクルに関して連続的に繰り返すことができるか、少なくとも或る特定の期間において繰り返すことができる。
閾値を求めるには、下流側弁機構の下流の圧力値を示す第1の信号値と、上流側弁機構の上流の圧力値を示す第2の信号値とを、測定された圧力信号から計算する。次に、第1の信号値及び第2の信号値から閾値を導出し、測定された圧力信号又は測定された圧力信号から導出される信号パラメーターを閾値と比較して、故障状態を検出する。これに関して測定された圧力信号は、圧力センサーによって出力された信号を表すとともに、圧力センサーが可撓性チューブ内部の圧力を検知するのに用いる取得チェーンによって修正された可撓性チューブ内部の圧力を示す。取得チェーンは、例えば、圧力センサーが可撓性チューブに当接する表面積と、例えば蠕動ポンプのドアによる可撓性チューブの締付けに起因する付勢力と、(例えば測定された圧力信号の増幅も組み込んでいる)圧力センサーの伝達関数とを考慮に入れる。
第1の信号値及び第2の信号値を(可撓性チューブ内部の実際の圧力に変換することなく)測定された圧力信号から直接導出することにより、検知システムの初期較正が原則的に不要になる。したがって、不正確な較正の影響を回避することができる。さらに、例えば、機械的な摩耗及び断裂、温度変化、又は、(例えば、蠕動ポンプのドアを取り替えることによる)システムの設定の変更に起因する、システムの寿命にわたるばらつきの影響が低減される。なぜなら、閾値は測定された圧力信号自体から繰り返し計算され、そのため、閾値はシステムのばらつきを考慮に入れるからである。
提案された手法によって、下流側閉塞又は上流側閉塞を有益に検出することができる。下流側閉塞の場合、通常、下流側弁機構の下流の圧力を示す第1の信号値は増加するが、上流側閉塞の場合、上流側弁機構の上流の圧力を示す第2の信号値は減少する。故障状態が存在しない通常の圧送動作中、第1の信号値と第2の信号値との差は通常小さく、すなわち、略ゼロである。一方、下流側閉塞又は上流側閉塞の場合、この差は増加する。そのため、信号パラメーターとして、第1の信号値と第2の信号値との間の差を求め、閾値と比較して、故障状態を検出することができる。したがって、ポンプの動作中、第1の信号値と第2の信号値との間の差が求められ、(差が閾値よりも大きくなっていることが発見される場合)故障状態の存在を示す警報が起動される。
これに関して、第1の信号値と第2の信号値との差を閾値と比較することにより、単に上流側閉塞又は下流側閉塞が存在するかどうかを判断することができる。上流側閉塞と下流側閉塞とを識別するためには、その後、ポンプの更なる動作中に下流側弁機構の下流の圧力を示す第1の信号値が上昇するか否かを観測すればよい。上昇する場合、下流側閉塞が存在する。上昇しない場合、故障状態は上流側閉塞が原因である。
閾値は、補正係数を乗算した第1の信号値及び第2の信号値の平均値として計算されることが有利である。これに関して、閾値は、補正係数を乗算した第1の信号値及び第2の信号値の平均値に等しくなるように設定することができ、そのため閾値は平均値とともに線形に変化する。しかし、第1の信号値及び第2の信号値の平均値が所定の飽和閾値を超える場合、閾値を所定の飽和閾値に等しくなるように設定することにより、閾値は所定の最大閾値を超えて飽和することが仮定されることも想定可能である。
閾値は蠕動ポンプの周期的な作動の各サイクルに関して新たに計算されることが有益である。ここでは、下流側弁機構の下流の圧力を示す第1の信号値と、上流側弁機構の上流の圧力を示す第2の信号値とが、サイクルの完了後に、測定された圧力信号から計算されることが有利であり、そのサイクルに関して、測定された圧力信号又は測定された圧力信号から導出される信号パラメーター(例えば、第1の信号値と第2の信号値との間の差)を、計算されたそのサイクルの閾値と比較して、故障状態を検出する。したがって、この計算及び比較は、以前の完了したサイクルに関して行われ、この場合、閾値の計算は、各サイクルに関して新たに実行することができる。
下流側弁機構の下流の圧力値を示す第1の信号値は、上流側弁機構が閉鎖し、下流側弁機構が開放している間の、駆動機構の作動の期間中の圧力信号の平均値から求められることが有利である。このような期間において、(上流側弁機構と下流側弁機構との間に位置する)圧力センサーの場所におけるチューブ内部の圧力は、下流側弁機構の下流の圧力に略等しく、そのため、測定された圧力信号は下流側弁機構の下流の圧力を示す。上流側弁機構の上流の圧力値を示す第2の信号値は、今度は、上流側弁機構が開放し、下流側弁機構が閉鎖している間の、駆動機構の作動の期間における圧力信号の平均値から求められる。この期間中、圧力センサーの場所におけるチューブ内部の圧力は、上流側圧力に略等しく、そのため、測定された圧力信号は上流側圧力を示す。
さらに、本目的は以下の蠕動ポンプによって達成される。この蠕動ポンプは、
液体を圧送するように導く可撓性チューブと、
前記可撓性チューブを圧迫するように作動可能な圧迫機構と、
前記圧迫機構に対して上流方向に配置されるとともに、前記圧迫機構の上流で前記可撓性チューブを選択的に開閉するように作動可能な上流側弁機構と、
前記圧迫機構に対して下流方向に配置されるとともに、前記圧迫機構の下流で前記可撓性チューブを選択的に開閉するように作動可能な下流側弁機構と、
前記圧迫機構と前記上流側弁機構と前記下流側弁機構とを周期的に作動させる駆動機構と、
前記上流側弁機構と前記下流側弁機構との間の場所における前記可撓性チューブ内の圧力を示す圧力信号を測定する圧力センサーと、
前記蠕動ポンプの前記動作を制御するコントローラーであって、前記測定された圧力信号から、該蠕動ポンプの前記動作中の故障状態を検出するように動作する、コントローラーと、
を備える。
故障状態を検出するには、前記コントローラーは、
前記測定された圧力信号から、前記下流側弁機構の下流の圧力値を示す第1の信号値と、前記上流側弁機構の上流の圧力値を示す第2の信号値とを計算し、
前記第1の信号値及び前記第2の信号値から閾値を計算し、
前記測定された圧力信号又は該測定された圧力信号から導出される少なくとも1つの信号値を前記閾値と比較して、前記故障状態を検出する、
ように動作する。
本方法に関する上述の利点及び有利な実施形態は、上述の蠕動ポンプにも同様に適用可能であり、上記の説明が参照される。
可撓性ポンプの圧迫機構は、上流側弁機構と下流側弁機構との間の場所において可撓性チューブに作用する単一のポンプフィンガーによって構成することができる。しかし、圧迫機構は、可撓性チューブに作用し、上流側弁機構と下流側弁機構との間で可撓性チューブを圧迫し、可撓性チューブを通して下流へと液体を圧送する、複数の蠕動フィンガー又は他の圧迫手段によって構成されることも想定可能である。
駆動機構は、圧迫機構と上流側弁機構と下流側弁機構とに周期的に作用し、可撓性チューブを通る下流への液体の圧送動作を好適に引き起こす、任意の好適な手段によって構成することができる。有利な一実施形態において、駆動機構は、例えば、圧迫機構と上流側弁機構と下流側弁機構とに作用する複数のカムを保持する回転可能な駆動シャフトによって構成される。圧迫機構と上流側弁機構と下流側弁機構との作動のために、駆動シャフトは回転軸の回りに回転し、それにより、上流側弁機構と下流側弁機構と圧迫機構とは周期的に作動される。周期的な作動のサイクルは、ここでは、例えば、駆動シャフトの回転軸回りの1回転に等しい時間に相当する。
さらに、蠕動ポンプは、圧迫機構と上流側弁機構と下流側弁機構との作動中の駆動シャフトの回転位置を検出する位置センサーを含むことができる。ここでは、位置センサーは、作動の期間を示す駆動シャフトの回転中の位置信号を発行する。圧送動作は周期的であるため、このような期間は、圧迫機構と上流側弁機構と下流側弁機構との繰返しの作動中、繰り返し発生する。位置センサーは、例えば、駆動シャフトに配置された光ディスクとともに作用する光学センサーとして構成することができる。光ディスクは、蠕動ポンプの動作中、駆動シャフトとともに回転し、また、黒色(非反射)面及び白色(反射)面を有し、それにより、駆動シャフトの回転中、光信号を選択的に反射するか又は反射しないようにし、位置センサーによって周期的な位置信号が生成及び出力されるようになっている。周期的な波形の形状であるこのような位置信号は、駆動シャフトの回転中の期間を示し、圧力センサーによって発行された圧力信号を、圧迫機構と上流側弁機構と下流側弁機構との作動中の駆動シャフトの位置と相関させる。
本発明の根底にある構想は、図に示されている実施形態を参照して以下により詳細に記載される。
蠕動ポンプの概略図である。 蠕動ポンプの圧迫機構と上流側弁機構と下流側弁機構とを作動させるカムを保持する駆動シャフトの概略斜視図である。 第1の状態の蠕動ポンプの図である。 第2の状態の蠕動ポンプの図である。 第2の状態に関する圧力信号の図である。 第3の状態の蠕動ポンプの図である。 第3の状態に関する圧力信号の図である。 第4の状態の蠕動ポンプの図である。 第4の状態に関する圧力信号の図である。 第5の状態の蠕動ポンプの図である。 第5の状態に関する圧力信号の図である。 第6の状態の蠕動ポンプの図である。 第6の状態に関する圧力信号の図である。 第7の状態の蠕動ポンプの図である。 第7の状態に関する圧力信号の図である。 第8の状態の蠕動ポンプの図である。 第8の状態に関する圧力信号の図である。 駆動シャフトの複数回の回転にわたる、圧力センサーによって測定された圧力信号と位置センサーによって測定された位置信号とを示す図である。 位置信号を別個の線図で示す図である。 チューブ内部の実際の圧力を、圧力センサーによって出力された測定された圧力信号に関連付ける取得チェーンの概略図である。
図1は、可撓性チューブ2と、チューブ2に収容されている液体を流れ方向Fに移送するように相互作用する圧迫機構5、上流側弁機構3、及び下流側弁機構4とを備える蠕動ポンプ1を概略図で示している。
可撓性チューブ2は、例えば、PVC材料から製造することができ、したがって、流れ方向Fに対して垂直な方向において、簡単に、また弾力的に圧迫可能である。上流側弁機構3及び下流側弁機構4はそれぞれ、フィンガーヘッド30、40によって可撓性チューブ2に作用し、可撓性チューブ2を選択的に開閉する。それにより、液体は可撓性チューブ2を通過するか、通過しないことができる。圧迫機構5は、流れ方向Fに沿って見る場合、上流側弁機構3と下流側弁機構4との間に配置され、フィンガーヘッド50によってチューブ2に作用し、上流側弁機構3と下流側弁機構4との間に位置する区間において可撓性チューブ2を圧迫する。
チューブ2を通して液体を流れ方向Fに移送するように、圧迫機構5と上流側弁機構3と下流側弁機構4とを連続して周期的に作動させるために、駆動シャフト6が設けられる。駆動シャフト6は、回転方向Rに回転可能であり、上流側弁機構3と圧迫機構5と下流側弁機構4とにそれぞれ作用する3つのカム60、61、62を保持する。
カム60、61、62が取り付けられている駆動シャフト6の概略斜視図が図2に示されており、この概略斜視図は例えば米国特許第5,807,322号から本質的に既知である。
蠕動ポンプ1を動作させる場合、圧迫機構5と上流側弁機構3と下流側弁機構4とは、駆動シャフト6を回転させることによって連続的に作動され、可撓性チューブ2に収容されている液体を流れ方向Fに移送させる。これに関して可撓性チューブ2は、(蠕動ポンプのハウジングのドアに配置することが可能である)支持プレート10に当接して保持される。支持プレート10は支持体として機能し、可撓性チューブ2を圧迫する圧迫機構5と、可撓性チューブ2を選択的に開閉する上流側弁機構3及び下流側弁機構4とをこの支持体に対して動かすことができる。
上流側弁機構3と下流側弁機構4との間には、圧力センサー7が可撓性チューブ2と接触して位置し、可撓性チューブ2において可撓性チューブ2内の圧力を示す圧力信号を測定する。
光ディスク63が駆動シャフト6に取り付けられ、位置センサー8に対する信号源として機能する。光ディスク63は、例えば、複数の黒色(非反射)面及び白色(反射)面を有することができ、これらの面により光信号を選択的に反射し、それにより、位置センサー8は、駆動シャフト6の回転位置を示す位置信号を出力する。
さらに、コントローラー9(例えば、プロセッサ又はマイクロプロセッサを含む制御ユニットの形状である)が設けられ、コントローラー9は、駆動シャフト6の動作を制御し、さらに、圧力センサー7によって出力された圧力信号及び位置センサー8によって出力された位置信号を評価して、例えば、蠕動ポンプ1の動作中に故障状態を検出する。
この種の一般的な設定は、例えば米国特許第5,807,322号から既知である。この米国特許は引用することによって本明細書に含まれる。
ここで図3〜図10A、図10Bを参照して、蠕動ポンプ1の主要動作が以下に記載される。ここでは、蠕動ポンプ1の様々な状態(図3、図4A〜図10A)と、圧力センサー7によって出力された圧力信号P(ボルト単位)、及び蠕動ポンプ1のそのような様々な状態に関連する位置信号O(図4B〜図10B)とが示されている。蠕動ポンプ1の状態の変化は、圧力センサー7によって出力された圧力信号Pの変更を常に伴う。
各場合において、圧力信号P(ボルト単位)及び位置信号Oは、時間(秒単位)に関する線図で示されている。蠕動ポンプ1の特定の状態に関連する圧力信号Pは太線を用いて強調されている。
図3に示されている蠕動ポンプ1の第1の状態において、上流側弁機構3及び下流側弁機構4の双方は閉鎖位置にあり、したがって、可撓性チューブ2を閉鎖し、可撓性チューブ2を通る流れを妨げる。この第1の状態では、圧迫機構5は可撓性チューブ2に作用せず、したがって可撓性チューブ2を圧迫しない。
図4Aに示されている第2の状態において、上流側弁機構3及び下流側弁機構4は閉鎖位置にあるままであり、一方、圧迫機構2は方向X1に移動しており、可撓性チューブ2に作用し、上流側弁機構3と下流側弁機構4との間の区間において可撓性チューブ2を圧迫する。図4Bに示されているように、可撓性チューブ2の圧迫に起因して、圧力信号PはピークP1まで上昇する。
図5Aに示されている蠕動ポンプ1の第3の状態において、上流側弁機構3及び圧迫機構5はその位置にあるままであり、一方、下流側弁機構4は、フィンガーヘッド40を方向X2に移動させることによって開放され、上流側弁機構3と下流側弁機構4との間で可撓性チューブ2に収容されている液体が、流れ方向Fに下流へと流される。図5Bに見られるように、これは圧力信号Pの下降につながる。
図6Aに示されている蠕動ポンプ1の第4の状態において、圧迫機構5は方向X3に移動しており、可撓性チューブ2を更に圧迫し、流れ方向Fへの液体の移送を助ける。圧迫機構5のこの動作の間、圧力信号Pは僅かだけ下降する(図6Bを参照)。
図7Aに示されている第5の状態において、下流側弁機構4は閉鎖され、このために方向X4に移動している。これは圧力信号Pの小さな上昇につながる(図7Bを参照)。
図8Aに示されている第6の状態において、上流側弁機構3は開放され、このためにフィンガーヘッド30とともに方向X5に移動しており、上流側弁機構3と下流側弁機構4との間の可撓性チューブ2の区間に液体を通す。一方、圧迫機構5及び下流側弁機構4は、前回とった位置にあるままである。図8Bに示されているように、上流側弁機構3の開放により、圧力信号Pは僅かに減少する。
図9Aに示されている第7の状態において、圧迫機構5は方向X6に移動して可撓性チューブ2を解放しており、それにより、可撓性チューブ2はその弾力性に起因して圧迫が解かれ、元の非圧迫形状をとる。図9Bに示されているように、可撓性チューブ2の圧迫が解かれることに起因して、圧力信号Pの僅かな上昇が生じる。
最後に、図10Aに示されている第8の状態において、上流側弁機構3は、上流側弁機構3を方向X7に移動させることにより再び閉鎖され、可撓性チューブ2を締め切り、圧迫機構5は、方向X8に更に移動して可撓性チューブ2を完全に解放する。これにより、図10Bに示されているように圧力信号Pは僅かに減少する。
図10Aに係る第8の状態に続いて周期的サイクルが新たに始まる。それにより、図3に係る第1の状態から開始し、圧迫機構5と上流側弁機構3と下流側弁機構4とが、駆動シャフト6及び駆動シャフト6に取り付けられているカム60、61、62によって周期的に作動され、したがって、可撓性チューブ2を通して流れ方向Fに液体を圧送する。
図4B〜図10Bにおいて、圧力信号P及び位置信号Oの双方が示されており、位置信号Oは、光ディスク63による駆動シャフト6の回転位置の検出に起因する、位置センサー8によって出力された波形を表している。
図11は、別の線図において、蠕動ポンプ1の複数回の動作サイクルにわたる圧力信号P及び位置信号Oを示している。圧力信号P及び位置信号Oの双方は周期的であり、駆動シャフト6の1回転に相当する周期Tを有する。
図12は、別個の線図において、1周期Tにわたる位置信号Oを示している。図12から見られるように、位置信号Oは、駆動シャフト6の1回転に相当する1周期T全体にわたって、位置信号Oの立ち上りエッジ及び立ち下がりエッジO10、O20、O21、O30、O31によって規定及び区別される6つの期間I、II、III、IV、V、VIを示す波形によって示されている。したがって、位置信号Oによって、駆動シャフト6の1回転中の周期Tの断片に対応する6つの期間I、II、III、IV、V、VIが規定され、6つの期間I、II、III、IV、V、VIを用いて圧力信号Pを分析し、例えば、可撓性チューブ2の上流側閉塞又は下流側閉塞等の故障状態、又は可撓性チューブ2に液体を供給する袋が空である場合に起こる空袋状態を検出することができる。
期間IIは、例えば、図4A、図4B、及び図5A、図5Bに従って上述したような第2の状態及び第3の状態に対応する。期間II中、可撓性チューブ2は圧迫され、その後下流方向が開放される。これはピークP1の形成につながる。
期間III(図6A、図6Bに従って上述した第4の状態に対応する)では、下流側弁機構4は開放される。そのため、圧力信号Pは下流側弁機構4の下流の可撓性チューブ2における圧力をおおよそ示す。
また、期間V(図9A、図9Bに従って上述した第7の状態に対応する)では、下流側弁機構4は閉鎖され、上流側弁機構3は開放される。そのため、圧力信号Pは上流側弁機構3の上流の上流側圧力をおおよそ示す。
所定の期間において圧力信号Pを評価することによって、蠕動ポンプ1の動作中の故障状態を判断することができる。
図13は、チューブ2内部の実際の圧力Pを、圧力センサー7によって出力された測定された圧力信号Pに関連付ける取得チェーンAの概略図を示している。チューブ2内部の実際の圧力Pはここではバール単位で与えられているが、圧力センサー7によって出力された測定された圧力信号Pは、電圧信号をボルト単位又はミリボルト単位で表している。
チューブ2内部に存在する所与の圧力Pに関して、圧力センサー7によって出力された、結果として得られる圧力信号P(電圧信号)は以下のとおりである。
ここで、Hは、センサー自体と可能な増幅とを含む、圧力センサーのシステムの伝達関数を表す。Fは、例えば蠕動ポンプ1の支持プレート10におけるチューブ2の配置、及び/又は蠕動ポンプ1のドアによるチューブ2の締付けに起因する、チューブ2に作用する力を表す。したがって、力Fは、蠕動ポンプ1に配置されている場合のチューブ2の圧迫に起因する、チューブ2の歪みを示す。項(term)Sは、圧力センサー7がチューブ2に接触している表面積を示す。また、項10.2は、チューブ2内部の圧力Pを、バールから1ミリメートル四方あたりの重量グラム(重量グラム/mm)に変換する変換係数を示す。
取得チェーンA内では、チューブ2内部の圧力Pは、チューブ2内部の圧力に起因する力Fに変換され、力Fは、蠕動ポンプ1に配置されることで生じるチューブ2の歪みに起因する力Fに加算される。結果として得られる力Fは、伝達関数Hによって修正されて、出力される圧力信号P(mV単位)になる。
、H、Sが既知の場合、チューブ2内部の圧力Pの実際の値は、測定された圧力信号Pから導出することができる。通常、このような項は未知であるため、従来どおりでは、チューブ2内部の2つの既知の圧力値Pに対する圧力信号Pを測定することによって較正が実行される。このために、チューブ2内部の圧力Pは圧力計によって制御することができ、例えば0バール及び1バールの圧力値に対する測定値を得ることができ、
が得られる。
チューブ2内部の実際の圧力Pは、このような較正測定値を用いて、測定された任意の圧力信号Pから求めることができ、実際の圧力Pは以下のとおりである。
このような較正を用いて、下流側閉塞又は上流側閉塞等の故障状態が存在するか否かを判断する警報閾値を、バール単位で、ひいてはチューブ2内部の圧力Pに関して直接設定することができる。
しかし、較正は通常、蠕動ポンプ1の通常運転の前にのみ行われ得るため、また、蠕動ポンプ1及び蠕動ポンプ1の部品は、例えば、機械的な摩耗及び断裂、温度変化、又は、例えばシステムのドアを取り替えることによるシステム設定の変更に起因するばらつきに左右されるため、このような較正は不正確となる場合があり、測定された圧力Pから求められた実際の圧力Pをシステムの構成内で設定された閾値と比較する場合、不確かな結果が得られる。
較正の必要性を回避するため、測定された圧力信号Pから閾値を直接計算するという構想に基づく新たな手法が提案される。これに関して、下流側弁機構4の下流の圧力値を示す第1の信号値と、上流側弁機構3の上流の圧力値を示す第2の信号値とから閾値が計算される。第1の信号値及び第2の信号値は、測定された圧力信号Pをチューブ2内部の実際の圧力Pに変換することなく、測定された圧力信号Pから直接得られる。そのため、取得チェーンAのH、F、及びSの項が既知である必要はない。
本発明の一実施形態によると、下流側弁機構4の下流の圧力を示す第1の信号値は以下のとおりである。
上流側弁機構3の上流の圧力を示す第2の信号値は以下のとおりである。
ここで、下流側弁機構4の下流の実際の圧力値Pi,downを示す第1の信号値Pdownは、例えば、図11の上述の期間III中の圧力信号Pの平均値から求められる。上流側弁機構3の上流の実際の圧力値Pi,upを示す第2の信号値Pupは、期間Vにおける圧力信号Pの平均値から求められる。
次に、閾値は、1よりも小さい補正係数kを乗算した第1の信号値及び第2の信号値の平均値として求められ、
が得られる。
閾値は、蠕動ポンプ1の動作中、サイクルTごとに新たに計算される。ここでは、所与のサイクルT(例えば図11を参照)に対する閾値は、サイクルTの完了後に計算される。
蠕動ポンプ1の動作中、第1の信号値(下流側圧力信号)と第2の信号値(上流側圧力信号)との間の差は測定された圧力信号Pから導出され、この差は各サイクルTに対する閾値と比較される。この差が閾値を超える場合、閉塞状況が検出される。
第1の信号と第2の信号との差を閾値と比較することによって、単に閉塞状況が存在するか否かを検出することはできるが、下流側閉塞と上流側閉塞とを(すぐさま)識別することはできない。閉塞状況の検出に続いて下流側閉塞と上流側閉塞とを識別するには、例えば、後続のサイクルT中、第1の信号値(下流側圧力値)が上昇するか否かを観測すればよい。上昇する場合、下流側閉塞が存在する。上昇しない場合、上流側閉塞が存在する。
通常の圧送動作中、第1の信号値と第2の信号値との差は非常に小さく、略0に等しい。したがって、通常の圧送動作中(閉塞が存在しない場合)、閾値はおおよそ
になる。
ここで、所与のポンプに関して、H及びFは未知であるが、通常、全てのポンプに関してH及びFの最小値及び最大値は既知である。これに関してHのばらつきは重要ではない。なぜなら、閾値及び測定された圧力信号PはHに比例し、そのため、測定された圧力信号Pと閾値との比はHとは独立であるからである。項Fは、例えば、蠕動ポンプ1に使用されている種々のドア等に対する機械的なばらつきに起因する蠕動ポンプ1のドアの変化によってチューブ2を締め付ける力を示す。しかし、このようなばらつきの影響は、較正の正確度に対するばらつきの影響と比較して低減されている。
閉塞の場合、閾値は通常の圧送動作と比較して変化する。下流側閉塞の場合、下流側圧力Pi,downは増加し、それにより閾値がより大きくなる。上流側閉塞の場合、上流側圧力Pi,upは負になり(すなわち、大気圧を下回る)、したがって閾値は減少する。上流側閉塞は通常、検出するのがより困難であり、そのため、上流側閉塞に対する閾値は下流側閉塞に対する閾値と比較してより低く設定するべきであるので、これは興味深いことである。
第1の信号値と第2の信号値との間の差は、
として表すことができる。
このような差はFとは独立である。閾値を設定するには、特に、補正係数kに対する妥当な値を決定するには、閉塞の場合には差が閾値を超えるという仮定から始めることができる。
したがって、閾値と差との比は2つの項を含み、そのうちの第1の項は、圧力センサー7に対して締め付けられるときにチューブ2にかかる均等な圧力の関数F/(10.2S)である。補正係数kを設定するには、その最小値及び最大値は、蠕動ポンプ1の可能性のある全てのばらつきに基づいて査定しなければならない。第2の項は、−k/2(上流側閉塞の場合)とk/2(下流側閉塞の場合)との間で変動する。蠕動ポンプ1に対するF/(10.2S)の変動を知ることにより、また、第2の項k/2(Pi,down+Pi,up)/(Pi,down−Pi,up)を考慮に入れることにより、下流側閉塞及び上流側閉塞を検出するための信頼性のある閾値を求めるために、補正係数kの適正値を選択することができる。
上流側閉塞又は下流側閉塞のどちらが存在するか判断するには、異なる2つの閾値を用いることも想定可能である。その場合、2つの閾値、すなわち、上流側閉塞の閾値及び下流側閉塞の閾値を設定するために、実際に補正係数kに対する異なる値が用いられる。
補正係数kに対する適正値を選択するには、例えば、項F/(10.2S)に対して2バールの最大値を仮定することができる。下流側閉塞の警報が起動された場合、下流側圧力Pi,downが1.5バールを超えて上昇すると、上述の関係式(10)から
が得られる。ここでは、下流側閉塞の場合、Pi,up=0(大気圧に対して測定された相対圧力)と仮定する。したがって、補正係数は、1/2に等しくなるように選択し、下流側閉塞の閾値を設定することができる。
上流側閉塞の警報が起動される場合、上流側圧力Pi,upが−0.25バール(相対圧力)を下回ると、上述の関係式(10)から
が得られる。
したがって、補正係数kは、1/8に等しくなるように選択し、上流側閉塞の閾値を設定することができる。したがって、上流側閉塞の閾値は下流側閉塞の閾値よりも小さくなる。
上流側閉塞の閾値及び下流側閉塞の閾値を設定しておくと、動作時、第1の信号値(下流側圧力信号)と第2の信号値(上流側圧力信号)との間の差が、測定された圧力信号Pから導出され、上流側閉塞の閾値と比較される。サイクルT中に上流側閉塞の閾値に達する場合、後続のサイクルT中、第1の信号値(下流側圧力信号)が上昇するか否か、また、2つの信号値の差も下流側閉塞の閾値に達するか否かが観測される。もしそうなら、下流側閉塞が存在し、対応する警報が起動される。もしそうではなく、後続のサイクルT中、第2の信号値(上流側圧力信号)が減少したら(その間、第2の信号値は略一定に留まる)、上流側閉塞が存在していると結論づけられる。
本発明の根底にある構想は、上述の実施形態に限定されない。
特に、上述の実施形態で使用されているものとは異なる圧迫機構を使用することができる。例えば、圧迫機構は、可撓性チューブに作用する複数の蠕動フィンガーを備える。
駆動機構は、回転可能な駆動シャフトから必ずしも構成される必要はなく、圧迫機構と上流側弁機構と下流側弁機構とを作動させる任意の好適な手段を用いることができる。
本明細書に記載されているこの種の蠕動ポンプは、特に、病院環境における患者の経腸栄養法(enteral feeding)に用いる液体栄養剤の送達に用いることができる。しかし、上述の種の蠕動ポンプの用途はこの特定の目的に限定されず、この蠕動ポンプは、血液又は他の医療用溶液等の任意の他の液体の送達にも用いることができる。
1 蠕動ポンプ
10 支持プレート(ドア)
2 チューブ
3、4 弁機構(クランプフィンガー)
30、40 フィンガーヘッド
5 圧迫機構(ポンプフィンガー)
50 フィンガーヘッド
6 駆動シャフト
60〜62 カム
63 光ディスク
7 圧力センサー
8 位置センサー
9 コントローラー
A 取得チェーン(正:Acquisition chain)
F 流れ方向



H 伝達関数
O 位置信号
O10、O11、O20、O21、O30、O31 エッジ
P 測定された圧力信号
P1 ピーク
実際の圧力
R 回転方向
S センサーの表面積
T 周期
X1〜X8 移動方向
I〜VI 期間

Claims (12)

  1. 蠕動ポンプ(1)を動作させる方法であって、該蠕動ポンプ(1)は、
    液体を圧送するように導く可撓性チューブ(2)と、
    前記可撓性チューブ(2)を圧迫するのに作動可能な圧迫機構(5)と、
    前記圧迫機構(5)に対して上流方向に配置されるとともに、前記圧迫機構(5)の上流で前記可撓性チューブ(2)を選択的に開閉するように作動可能な上流側弁機構(3)と、
    前記圧迫機構(5)に対して下流方向に配置されるとともに、前記圧迫機構(5)の下流で前記可撓性チューブ(2)を選択的に開閉するように作動可能な下流側弁機構(4)と、
    を備え、
    駆動機構(6)が、前記圧迫機構(5)と前記上流側弁機構(3)と前記下流側弁機構(4)とを周期的に作動させ、圧力センサー(7)が、前記上流側弁機構(3)と前記下流側弁機構(4)との間の場所における、前記可撓性チューブ(2)内の圧力を示す圧力信号(P)を測定し、
    故障状態を検出するには、
    前記下流側弁機構(4)の下流の圧力値を示す第1の信号値と、前記上流側弁機構(3)の上流の圧力値を示す第2の信号値とを、前記測定された圧力信号(P)から計算し、
    前記第1の信号値及び前記第2の信号値から閾値を計算し、
    前記測定された圧力信号(P)又は該測定された圧力信号(P)から導出される少なくとも1つの信号パラメーターを前記閾値と比較して、前記故障状態を検出する、
    ことを特徴とする、方法。
  2. 前記故障状態は下流側閉塞又は上流側閉塞であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 下流側閉塞の場合、前記第1の信号値は増加することを特徴とする、請求項に記載の方法。
  4. 上流側閉塞の場合、前記第2の信号値は減少することを特徴とする、請求項2または3に記載の方法。
  5. 信号パラメーターとして、前記第1の信号値と前記第2の信号値との間の差を求め、前記閾値と比較して、前記故障状態を検出することを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記閾値は、補正係数を乗算した前記第1の信号値及び前記第2の信号値の前記平均値として計算することを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記第1の信号値及び前記第2の信号値の前記平均値が所定の飽和閾値を超える場合、前記閾値を前記所定の飽和閾値に等しくなるように設定することを特徴とする、請求項に記載の方法。
  8. 前記駆動機構(6)による前記周期的な作動のサイクル(T)に対する前記閾値は、前記サイクル(T)が終了した後に計算し、前記サイクル(T)中の前記測定された圧力信号(P)又は該測定された圧力信号(P)から導出される少なくとも1つの信号パラメーターを前記計算された閾値と比較して、前記サイクル(T)中の前記故障状態を検出することを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記下流側弁機構(4)の下流の圧力値を示す前記第1の信号値を、前記上流側弁機構(3)が閉鎖し、前記下流側弁機構(4)が開放している間の、前記駆動シャフト(6)の回転の期間(III)中の前記圧力信号(P)の平均値から求め、
    前記上流側弁機構(3)の上流の圧力値を示す前記第2の信号値を、前記上流側弁機構(3)が開放し、前記下流側弁機構(4)が閉鎖している間の、前記駆動機構(6)の前記作動の期間(V)中の前記圧力信号(P)の平均値から求める、
    ことを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  10. 蠕動ポンプ(1)であって、
    液体を圧送するように導く可撓性チューブ(2)と、
    前記可撓性チューブ(2)を圧迫するように作動可能な圧迫機構(5)と、
    前記圧迫機構(5)に対して上流方向に配置されるとともに、前記圧迫機構(5)の上流で前記可撓性チューブ(2)を選択的に開閉するように作動可能な上流側弁機構(3)と、
    前記圧迫機構(5)に対して下流方向に配置されるとともに、前記圧迫機構(5)の下流で前記可撓性チューブ(2)を選択的に開閉するように作動可能な下流側弁機構(4)と、
    前記圧迫機構(5)と前記上流側弁機構(3)と前記下流側弁機構(4)とを周期的に作動させる駆動機構(6)と、
    前記上流側弁機構(3)と前記下流側弁機構(4)との間の場所における前記可撓性チューブ(2)内の圧力を示す圧力信号(P)を測定する圧力センサー(7)と、
    該蠕動ポンプ(1)の前記動作を制御するコントローラー(9)であって、前記測定された圧力信号(P)から、該蠕動ポンプ(1)の前記動作中の故障状態を検出するように動作する、コントローラー(9)と、
    を備え、
    故障状態を検出するには、前記コントローラー(9)は、
    前記測定された圧力信号(P)から、前記下流側弁機構(4)の下流の圧力値を示す第1の信号値と、前記上流側弁機構(3)の上流の圧力値を示す第2の信号値とを計算し、
    前記第1の信号値及び前記第2の信号値から閾値を計算し、
    前記測定された圧力信号(P)又は該測定された圧力信号(P)から導出される少なくとも1つの信号値を前記閾値と比較して、前記故障状態を検出する、
    ように動作することを特徴とする、蠕動ポンプ。
  11. 前記駆動機構は回転可能な駆動シャフト(6)によって構成されることを特徴とする、請求項10に記載の蠕動ポンプ。
  12. 請求項11に記載の蠕動ポンプ(1)であって、該蠕動ポンプ(1)は、前記圧迫機構(5)と前記上流側弁機構(3)と前記下流側弁機構(4)との作動中の前記駆動シャフト(6)の前記回転位置を検出する位置センサー(8)を備えることを特徴とする、請求項12に記載の蠕動ポンプ。
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