JP5912941B2 - 摩擦試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、摩擦力を測定し、物体の表面における例えば静摩擦係数や動摩擦係数、スティックスリップ現象等の摩擦特性を評価するための摩擦試験装置に関する。
従来、物体の表面における摩擦特性を評価する摩擦試験装置として、例えば特許文献1に記載されているような装置が存在している。この装置では、横アームを水平方向の中心軸(中央支点)を中心に揺動自在に配置し、横アームの一端に試料(試験片)に接触させる接触子(引掻針、標準片)を取り付けると共に、他端にカウンタウェイト(バランサー)を設けることで、接触子やアタッチメント等の自重が相殺されるようになっている。
これにより、接触子は、横アームの一端の接触子の直上に設けた受皿上に載置された錘(分銅)の重量と略同一の垂直荷重を受けて試料に押圧されることとなるため、この状態で、移動台によって試料を水平方向に移動させることで、試料と接触子の間の摩擦力を横アームに加わる力として測定することができる。さらに、測定した摩擦力および垂直荷重から試料と接触子の間の摩擦係数を求めることができる(例えば、特許文献1参照)。
特公平2−25135号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されているような従来の装置では、重量物である錘が受皿を介して直接接触子上に載置されているため、詳細な摩擦特性を評価することができないという問題があった。すなわち、摩擦力の測定には、接触子の僅かな変位を検出する必要があるところ、直上の錘が接触子と共に移動するように配置されているため、錘の慣性力によって接触子の移動の応答性が悪化し、例えば静止摩擦力から動摩擦力への変化を正確に測定することが困難であった。
また、スティックスリップ現象のように摩擦力が周期的に変化する際には、接触子の移動が摩擦力の変化に追随しない場合があり、測定結果が実際の摩擦現象を正確に反映していない可能性があるという問題があった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、各種物体の摩擦特性を詳細に評価することが可能な摩擦試験装置を提供しようとするものである。
(1)本発明は、接触子と接触する接触面に沿って試料を移動させるステージと、略水平方向の揺動中心回りに揺動自在に配置され、前記揺動中心に対する一端側に前記接触子が配置されるアームと、前記接触子を前記試料に向けて押圧する荷重を発生させる荷重発生部と、前記荷重発生部から前記接触子に付加される荷重を受ける荷重受部と、前記接触子に加わる摩擦力を測定する力測定器と、前記接触子から前記荷重受部に伝わる振動を減衰する減衰部と、を備え、前記減衰部は、前記アームと前記荷重受部を繋ぐように構成されることを特徴とする、摩擦試験装置である。
(2)本発明はまた、前記減衰部は、前記アームから延出する弾性部材から構成されることを特徴とする、上記(1)に記載の摩擦試験装置である。
(3)本発明はまた、前記減衰部は、前記接触子よりも前記アームの揺動中心に近い位置において前記アームから分岐するように構成されることを特徴とする、上記(2)に記載の摩擦試験装置である。
(4)本発明はまた、前記荷重受部は、前記接触子の下方に配置されることを特徴とする、上記(2)または(3)に記載の摩擦試験装置である。
(5)本発明はまた、接触子と接触する接触面に沿って試料を移動させるステージと、略水平方向の揺動中心回りに揺動自在に配置され、前記揺動中心に対する一端側に前記接触子が配置されるアームと、前記接触子を前記試料に向けて押圧する荷重を発生させる荷重発生部と、前記荷重発生部から前記接触子に付加される荷重を受ける荷重受部と、前記接触子に加わる摩擦力を測定する力測定器と、前記接触子から前記荷重受部に伝わる振動を減衰する減衰部と、を備え、前記減衰部は、前記アームから垂下されて前記アームと前記荷重受部を繋ぐ屈曲自在な紐状体から構成されることを特徴とする、擦試験装置である。
(6)本発明はまた、接触子と接触する接触面に沿って試料を移動させるステージと、略水平方向の揺動中心回りに揺動自在に配置され、前記揺動中心に対する一端側に前記接触子が配置されるアームと、前記接触子を前記試料に向けて押圧する荷重を発生させる荷重発生部と、前記荷重発生部から前記接触子に付加される荷重を受ける荷重受部と、前記接触子に加わる摩擦力を測定する力測定器と、前記接触子から前記荷重受部に伝わる振動を減衰する減衰部と、を備え、前記減衰部は、前記アームとは独立して揺動自在に配置され、前記荷重受部を支持する揺動支持部材から構成され、前記揺動支持部材は、回転自在に配置されたローラまたはボールを介して前記アームに上方から当接する当接部を備えることを特徴とする、擦試験装置である。

(7)本発明はまた、前記揺動支持部材は、自身の揺動中心に対する前記荷重受部の反対側にカウンタウェイトが配置されることを特徴とする、上記(6)に記載の摩擦試験装置である。
本発明に係る摩擦試験装置によれば、各種物体の摩擦特性を詳細に評価することが可能という優れた効果を奏し得る。
(a)および(b)本発明の実施の形態に係る摩擦試験装置の概略図である。 (a)および(b)摩擦試験装置による摩擦試験の様子を示した概略正面図である。 (a)は、弾性部材に曲折部を設けるようにした場合の一例を示した概略正面図である。(b)コイルバネ状の弾性部材から減衰部を構成するようにした場合の一例を示した図である。 (a)および(b)弾性部材をアームの側方に配置するようにした場合の一例を示した概略図である。 (a)および(b)弾性部材をアームの下方に配置するようにした場合の例を示した概略正面図である。 (a)〜(c)減衰部を紐状体から構成した場合の例を示した概略図である。 (a)および(b)揺動支持部材から減衰部を構成した場合の例を示した概略正面図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
まず、本発明の実施の形態に係る摩擦試験装置1について説明する。図1(a)および(b)は、摩擦試験装置1の概略図である。なお、同図(a)は摩擦試験装置1の正面図であり、同図(b)は摩擦試験装置1の平面図である。
本実施形態の摩擦試験装置1は、試料2に接触子3を接触させて所定の垂直荷重で押圧し、この状態で試料2を接触子3に対して相対的に水平方向に移動させた場合に接触子3に働く水平方向の力を測定することで摩擦力を測定するものである。同図に示されるように、摩擦試験装置1は、基台10と、基台10に立設された支柱20と、支柱20に揺動自在に支持されると共に接触子3を保持するアーム30と、試料2を保持して移動させるステージ40と、接触子3に加わる摩擦力を測定する力測定器50と、摩擦試験装置1全体を制御する制御装置60と、を備えている。
基台10は、支柱20、アーム30、ステージ40および力測定器50等を支持すると共に、内部に制御装置60を収容する部材である。基台10は、ステージ40上面の水平度を維持するために、高さ調整機構を備えた脚部12を備えている。また、基台10の上部には、必要に応じて装置全体を覆うカバーを取り付けることが可能となっており、温度や湿度等、試験雰囲気の状態を略一定に保つことができるようになっている。
支柱20は、アーム30を支持する部材であり、基台10の略中央部やや後側に立設されている。支柱20の上部には、第1の支軸22が略水平面内の前後方向に配置されており、この第1の支軸22を介して揺動部材24が揺動自在に垂下されている。そして、揺動部材24の下部(先端部)には、第2の支軸26が第1の支軸22と略平行に配置されており、アーム20は、この第2の支軸26を介して揺動自在に支持されている。
アーム30は、略クランク状の部材であり、略中央部下側を第2の支軸26に支持された状態で、左右方向に延出するように配置されている。すなわち、アーム30は、天秤のような状態で、第2の支軸26の軸芯を中心として上下に揺動自在に配置されている。また、アーム30は、第1の支軸22の軸芯を中心に揺動部材24が揺動することによって左右方向に移動することが可能となっている。また、本実施形態では、アーム30を略クランク状に構成することにより、アーム30の揺動中心(すなわち、第2の支軸26の軸芯)の高さを、接触子3と接触する試料2の上面2aの高さと略一致させることを可能としている。
アーム30の一端側(図の右側)には、接触子3を保持する保持部材32が設けられており、接触子3は、試料2に上方から対向する状態で保持部材32に保持されるようになっている。なお、保持部材32による接触子3の保持方法は、例えばねじ留めや係合等、既知の各種手法を採用することができる。また、既知の手法により接触子3の高さを調整する高さ調整機構を、保持部材32に設けるようにしてもよい。
アーム30の一端側にはまた、接触子3に付加される垂直荷重を受ける荷重受部34が設けられている。本実施形態では、錘36の重量によって接触子3に垂直荷重を加えるようにしており、荷重受部34は錘36が載置される受皿となっている。すなわち、本実施形態では、接触子3を試料2に向けて押圧する垂直荷重を発生させる荷重発生部は、錘36から構成されている。
荷重受部34は、試料2と接触子3の接触範囲の中心Cの略鉛直線上に錘36の重心Gが位置するように配置されており、錘36の重量がそのまま接触子3を試料2に押圧する垂直荷重となるようになっている。なお、錘36を荷重受部34上に載置するだけではなく、適宜の固定手段によって錘36を荷重受部34に固定するようにしてもよい。
荷重受部34は、弾性変形可能な弾性部材30aを介して、アーム30に支持されている。弾性部材30aは、詳細には、アーム30の略中央部から上方に突出した後にアーム30の一端側の部分(図の右側部分)と略平行に延出する逆L字状に構成され、先端部に荷重受部34が固定されている。すなわち、弾性部材30aは、アーム30の略中央部から一端側に向けて分岐するように構成されている。
詳細は後述するが、本実施形態ではこのように、荷重受部34を直接アーム30に固定するのではなく、弾性部材30aを介してアーム30に固定することで、試験中の接触子3の動きと錘36の動きを分離させるようにしている。すなわち、弾性部材30aは、接触子3から荷重受部34に伝わる振動を減衰する減衰部70を構成している。
なお、弾性部材30aは、アーム30と一体的に形成されるものであってもよいし、ボルト等による締結や係合等によってアーム30に取り付けられるものであってもよい。また、弾性部材30を構成する材質は、特に限定されるものではなく、例えば金属、樹脂、セラミックスまたは複合材料等、各種材質を採用することができる。
アーム30の他端側(図の左側)には、カウンタウェイト38が設けられている。このカウンタウェイト38は、軸方向にスライドさせることによって第2の支軸26からの距離を変更可能に配置されている。すなわち、アーム30は、カウンタウェイト38の位置を調整することによって左右のモーメントを釣り合わせ、自身の姿勢を略水平状態に維持すると共に、接触子3、保持部材32、荷重受部34、弾性部材30aおよび自身の一端側部分の重量を相殺し、これらの重量が垂直荷重に加算されないように構成されている。
ステージ40は、試料2を接触子3との接触面である上面2aに沿って移動させるものである。ステージ40は、試料2の上面2aが接触子3と対向するように保持部材32の下方に配置されており、試料2が載置される移動部材42と、移動部材42に試料2を固定する固定部材44と、移動部材42を移動させる移動機構46と、移動部材42を昇降させる昇降機構48と、を備えている。
移動部材42は、略水平面内において第2の支軸26に略直交する方向に直線往復移動するように配置されている。すなわち、ステージ40は、試料2を上面2aに沿って移動させ、第2の支軸26に対して近接または離隔させるように構成されている。また、固定部材44は、試料2の移動方向における両端部を固定するように2箇所に設けられており、試料2をいずれの方向に移動させた場合にも摩擦力に抗して試料2を保持すると共に、試料2が紙や布等の場合においても試験中の弛みを防止するようになっている。
なお、固定部材44による固定方法は、例えばねじ留めや挟持等、既知の各種手法を採用することができる。また、移動機構46および昇降機構48としては、例えばステッピングモータおよびボールねじ伝動機構等、既知の各種構造を採用することができる。また、移動部材42には、必要に応じて加熱装置または冷却装置を取り付けることが可能であり、試料2を任意の温度に保持した状態で試験を行うことが可能となっている。
力測定器50は、ロードセルから構成されており、着力点52の高さが第2の支軸26の軸芯の高さと略一致するように、基台10上に設けられた架台14上に配置されている。そして、力測定器50の着力点52は、ロッド54を介して第2の支軸26に略直交する方向から第2の支軸26に接続されている。すなわち、力測定器50は、第2の支軸26に対して略直角に作用する略水平方向の力を測定するように配置されており、これにより、試料2と接触子3の間に働く摩擦力を測定するようになっている(詳細は後述する)。なお、本実施形態では、力測定器50を圧縮および引張の両方の力を測定可能に構成している。
制御装置60は、ステージ40の動作を制御すると共に、力測定器50から出力された信号を荷重の値に変換して記憶する、または外部のPC等に出力するものである。また、制御装置60は、静摩擦係数や動摩擦係数の算出といった各種データ処理を行う。制御装置60は、CPU、ならびにROM、RAMおよびフラッシュメモリ等の記憶手段を備えて構成されている。
また、図示は省略するが、制御装置60には、摩擦試験装置1の操作やデータ入力等を行うための操作パネルや、試験結果等の各種情報を出力するための表示パネル等が設けられている。なお、制御装置60を設ける代わりに、外部のPC等によって摩擦試験装置1を制御するようにしてもよい。また、制御装置60は摩擦試験装置1の制御のみを行い、測定結果のデータ処理は外部のPC等によって行うようにしてもよい。
次に、摩擦試験装置1を用いた摩擦試験の手順について説明する。図2(a)および(b)は、摩擦試験装置1による摩擦試験の様子を示した概略正面図である。摩擦試験では、まず試料2をステージ40の移動部材42にセットする。試料2の材質は、特に限定されるものではなく、例えば金属、樹脂、木材、紙、布、ゴムまたはゲル等、種々の材質について試験を行うことができる。次に、保持部材32に接触子3をセットする。接触子3は、試料2の材質および試験の目的に応じた形状および材質のものを使用する。
接触子3をセットしたならば、カウンタウェイト38の位置を調整してアーム30のバランスを取る。そして、ステージ40の昇降機構48によって、試料2の上面2aの高さを第2の支軸26の軸芯の高さと略一致させる。これにより、接触子3は、略無荷重状態で試料2の上面2aに略接触した状態となる。次に、荷重受部34上に所定の重量の錘36を載置して、接触子3に荷重を付加する。これにより、接触子3は、錘36の重量と同一の垂直荷重で試料2の上面2aに押圧されることとなる。
次に、ステージ40の移動機構46によって試料2を移動させる。同図(a)および(b)では、試料2を第2の支軸26に近接させる方向(図の左側に向かう方向)に移動させる場合の例を示しているが、試料2を第2の支軸26から離隔させる方向(図の右側に向かう方向)に移動させるようにしてもよいし、試料2を所定の回数だけ往復移動させるようにしてもよい。
試料2と接触子3を接触面(上面2a)に沿って相対的に移動させることにより、試料2と接触子3の間に摩擦が発生し、接触子3には試料2の移動方向と同じ方向に摩擦力が加わることとなる。この摩擦力は、保持部材32、アーム30、第2の支軸26およびロッド54を介して力測定器50の着力点52を押圧する(または、引っ張る)。そして、力測定器50は、着力点52に作用した押圧力(または、引張力)に応じた信号を制御装置60に出力する。
力測定器50を構成するロードセルは、実際には、着力点52の変位を検出し、この変位に応じた信号を制御装置60に出力するようになっており、この変位は、着力点52に対する押圧力が大きいほど大きくなる。すなわち、試験中にアーム30は、同図(a)に示されるように、摩擦力の大きさに応じて接触子3と共に試料2の移動方向と同じ方向に移動することとなる。また、試験中に例えば静摩擦から動摩擦への移行や、スティックスリップ現象等が発生した場合には、摩擦力の大きさが変動するため、アーム30は、同図(b)に示されるように、摩擦力の変動に応じて振動することとなる。
摩擦力を高精度に測定するためには、摩擦力の変化に対して敏感にアーム30の動きを追随させる必要がある。しかしながら、従来の摩擦試験装置では、アームおよび接触子と共に、重量物である錘が摩擦力に応じて移動するように構成されていたため、錘の慣性力によって摩擦力の変化を敏感に検出することが困難であった。
そこで、本実施形態では、弾性部材30aからなる減衰部70を介して荷重受部34をアーム30に接続することにより、アーム30の振動(移動)を弾性部材30aの弾性変形により減衰(吸収)し、アーム30が移動した場合においても荷重受部34および錘36が殆ど動かないようにしている。すなわち、地震計と同様の原理により、アーム30の動きと錘36の動きを分離し、アーム30を錘36とは独立して移動可能とすることで、アーム30の動きを摩擦力の変化に対して敏感に追随させることを可能としている。この結果、本実施形態では、摩擦力の微細な変化を高精度に測定することが可能であり、摩擦現象をより詳細に解析することが可能となっている。
なお、接触子3およびアーム30の摩擦力による移動量は、力測定器50の構造にもよるが、高々数μm程度であるため、弾性部材30aの弾性変形によって十分に減衰することが可能となっている。また、弾性部材30aの材質および寸法形状等を調整することで、適切な減衰能力を発生させることが可能となっている。
制御装置60は、力測定器50から入力した信号を所定のサンプリング周期で力の値に変換し、時系列データとして記憶する。そして、必要に応じて表示パネルまたは外部のPC等に測定結果を出力する。また、制御装置60は、力測定器50によって測定した力、すなわち摩擦力の値と、予め入力された垂直荷重の値から、静摩擦係数および動摩擦係数を算出し、必要に応じて表示パネルまたは外部のPC等に結果を出力する。
試料2を所定の距離または所定の時間だけ移動させたならば、試料2を停止させる。以上の手順により、1回の摩擦試験が終了する。さらに、錘36を変更して垂直加重の値を変化させたり、試料2の移動速度を変更したり等して、異なる条件の基で複数回の摩擦試験を行うことにより、試料2の摩擦特性を詳細に評価することができる。
本実施形態では、上述のように、アーム30と荷重受部34の間に減衰部70(弾性部材30a)を設けることにより、接触子3およびアーム30の移動の応答性を向上させているため、様々な摩擦現象を詳細に測定、解析することが可能となっている。
また、本実施形態では、第2の支軸26の軸芯、すなわちアーム30の揺動中心の高さを、接触子3と接触する試料2の上面2aの高さと略一致させているため、発生した摩擦力によってアーム30にモーメントが作用しないようになっている。すなわち、本実施形態では、アーム30に作用するモーメントの影響を排除することができるため、より高精度な摩擦力の測定が可能となっている。
次に、摩擦試験装置1のその他の形態について説明する。なお、以下の説明においては、上述の例の摩擦試験装置1と共通の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図3(a)は、弾性部材30aに曲折部30a1を設けるようにした場合の一例を示した概略正面図である。この例では、弾性部材30aの途中に略U字状の曲折部30a1を設けることで、弾性部材30aの弾性変形の程度および固有振動数を調整するようにしている。このようにすることで、減衰部70を構成する弾性部材30aの減衰能力を適宜に設定することが可能となる。なお、弾性部材30aに略S字状の曲折部30a1を設けるようにしてもよいし、曲折部30a1を複数設けるようにしてもよい。また、同図(a)では、曲折部30a1を垂直面内で曲折するように構成した例を示したが、水平面内や傾斜面内で曲折するように曲折部30a1を構成してもよい。
図3(b)は、コイルバネ状の弾性部材30aから減衰部70を構成するようにした場合の一例を示した図である。このように、コイルバネ状の弾性部材30aを採用することによって、減衰部70の減衰能力の設定が容易となる場合がある。なお、コイルバネ以外の各種バネから減衰部70を構成するようにしてもよいことは言うまでもない。また、図示は省略するが、例えばゴムダンパやオイルダンパ等と弾性部材30aを組み合わせたものから減衰部70を構成するようにしてもよい。
図4(a)および(b)は、弾性部材30aをアーム30の側方に配置するようにした場合の一例を示した概略図である。なお、同図(a)は正面図であり、同図(b)は平面図である。この例では、アーム30の第2の支軸26が接続される部分の両側(正面視の手前側と奥側)に2つの突出部30bを設け、この突出部30bからアーム30に沿って略平行に逆L字状の弾性部材30aをそれぞれ延出させるようにしている。そして、荷重受部34は、2つの弾性部材30aの先端部を繋ぐ接続部材30a2に固定され、アーム30の先端部の上方に配置されている。すなわち、この例では、2つの弾性部材30aから減衰部70を構成している。
このようにすることで、荷重受部34の位置を低くすることが可能となるため、錘36の位置を下げてアーム30の安定性を増すと共に、摩擦試験装置1全体の高さを低くしてコンパクト化することができる。また、減衰部70を複数の弾性部材30aから構成することにより、減衰能力の設定が容易となる場合がある。
なお、この例のように弾性部材30aの高さとアーム30の高さを揃えるのではなく、弾性部材30aの高さとアーム30の高さをずらすようにしてもよい。また、突出部30bをこの例よりも高い位置に設け、弾性部材30aを直線的に延出させるようにしてもよい。また、アーム30の両側に弾性部材30aを設けるのではなく、片側にのみ設けるようにしてもよい。また、この例においても、弾性部材30aの寸法形状は限定されるものではなく、弾性部材30aに曲折部30a1を設ける等してもよいことは言うまでもない。
図5(a)および(b)は、弾性部材30aをアーム30の下方に配置するようにした場合の例を示した概略正面図である。同図(a)に示す例では、アーム30の略中央部から下方に突出した後に接触子3の下方に向けて延出するL字状に弾性部材30aを設け、これを減衰部70としている。そして、荷重受部34は弾性部材30aの先端部の上部に固定され、錘36は荷重受部34上に載置されるようになっている。また、同図(b)に示す例では、弾性部材30aをアーム30の右側部分と上下対称に構成し、弾性部材30aの先端部の下部に固定した荷重受部34に、ボルト34aおよびナット34bによって下方から錘36を固定するようにしている。
これらの例においても、試料2と接触子3の接触範囲の中心Cの略鉛直線上に錘36の重心Gが位置するように、荷重受部34が配置される。このように、弾性部材30aをアーム30の下方に設けることにより、錘36をより下方に配置することが可能になると共に、第2の支軸26に対するアーム30および弾性部材30aの重心位置を下げることができるため、よりアーム30の安定性を増すことができる。
なお、同図(a)および(b)に示す例では、支脚16によってステージ40の位置を高くすることで、弾性部材30aの先端部、ならびに荷重受部34および錘36をステージ40の下方に配置するようにしているが、基台10の内部に空間を設け、この空間内に弾性部材30aの先端部、ならびに荷重受部34および錘36を収容するようにしてもよい。また、同図(b)の例における錘36の固定方法は、その他の既知の方法であってもよい。また、この例においても、弾性部材30aの寸法形状は限定されるものではなく、弾性部材30aに曲折部30a1を設ける等してもよいことは言うまでもない。
図6(a)〜(c)は、減衰部70を紐状体から構成した場合の例を示した概略図である。なお、同図(a)および(b)は正面図であり、同図(c)は同図(b)の右側面図である。同図(a)に示す例では、アーム30の先端部の両側(正面視で手前側および奥側)に、フック30cを設け、このフック30cから垂下させた2本の屈曲自在なワイヤ30dから減衰部70を構成している。そして、これら2本のワイヤ30dを介して荷重受部34をステージ40の下方に吊下げると共に、荷重受部34上に錘36を載置するようにしている。なお、この例においても荷重受部34は、試料2と接触子3の接触範囲の中心Cの略鉛直線上に錘36の重心Gが位置するように配置される。
このように、減衰部70は、アーム30から垂下されるワイヤ30d等の紐状体から構成されるものであってもよい。この場合、錘36は、振り子状態でアーム30から吊下げられることとなるため、錘36を略移動させることなく接触子3およびアーム30を移動させることができる。
同図(b)および(c)は、アーム30の先端部上に載置される支点部材30eからワイヤ30dを垂下するようにした例を示している。この例では、支点部材30eは、下向きの略円錐状の支点部30e1、および支点部30e1の両側(正面視の手前側および奥側)から延出する2つのフック30e2を備えている。そして、支点部材30eは、支点部30e1の頂点部分をアーム30の上面に当接させた状態でアーム30上に載置され、2つのフック30e2から垂下されたワイヤ30dを介して荷重受部34および錘36が吊下げられている。
この場合、錘36の重量による垂直荷重は、支点部30e1の頂点部分を介してアーム30に加えられることとなるため、垂直荷重の作用点を中心Cの鉛直線上に高精度に位置決めすることが可能になる。また、試験中に錘36の重心Gの位置がずれたような場合においても、支点部30e1の頂点部分を支点として支点部材30eが揺動することにより、垂直荷重の作用点の位置を維持することが可能となっている。
なお、同図(a)〜(c)では、2本のワイヤ30dを介して荷重受部34を吊下げるようにした例を示したが、例えば3本や4本等、その他の本数のワイヤ30dで荷重受部34を吊下げるようにしてもよい。また、ワイヤ30dによって直接錘36を吊下げるようにしてもよい。また、支脚16を設けるのではなく、基台10の内部の空間内に荷重受部34および錘36を収容するようにしてもよい。
また、図示は省略するが、アーム30の先端部から垂下された弾性部材30aを介して荷重受部34を吊下げるようにしてもよい。また、揺動部材24と同様に揺動する部材をアーム30の先端部から垂下し、これによって荷重受部34を吊下げるようにしてもよい。
図7(a)および(b)は、揺動支持部材80から減衰部70を構成した場合の例を示した概略正面図である。同図(a)に示す例では、揺動支持部材80は、支柱20に揺動自在に配置されてアーム30に上方から当接する略棒状の部材であり、アーム30の上方において、略中央部を第3の支軸28に支持された状態で左右方向に延出するように配置されている。すなわち、揺動支持部材80は、第3の支軸28の軸芯を揺動中心とし、アーム30の上方においてアーム30とは独立して上下に揺動自在となっている。また、この例では、第3の支軸28は、支柱20の第1の支軸22の直上において第1の支軸22および第2の支軸26と略平行に配置されている。従って、揺動支持部材80の揺動中心は、アーム30の揺動中心と略平行となっている。
荷重受部34は、揺動支持部材80の一端側(図の右側)の先端部上側に固定されており、載置された錘36の重心Gが試料2と接触子3の接触範囲の中心Cの略鉛直線上に位置するように配置されている。そして、揺動支持部材80は、アーム30に上方から当接する当接部82を、荷重受部34の下方に備えている。
この当接部82は、揺動支持部材80の一端側(図の右側)の先端部下側から下方のアーム30に向けて突設された突設部材82aと、突設部材82aの先端部分に回転自在に設けられたローラ82bと、から構成されている。そして、ローラ82bは、試料2と接触子3の接触範囲の中心Cの略鉛直線上においてアーム30の上面と当接するように配置されている。すなわち、この例では、荷重受部34からローラ82bを介して接触子3に垂直荷重が付加されるようになっている。
また、ローラ82bの回転中心は、第1の支軸22および第2の支軸26と略平行に配置されており、摩擦力によってアーム30が移動した場合に、ローラ82bはアーム30の上面に対して転動するようになっている。すなわち、アーム30は、揺動支持部材80、荷重受部34および錘36とは独立して移動可能となっている。
揺動支持部材80の他端側(図の左側)には、アーム30と同様に、カウンタウェイト84が設けられている。すなわち、揺動支持部材80は、カウンタウェイト84の位置を調整することによって、自身の姿勢を略水平状態に保つと共に、荷重受部34および自身の一端側部分の重量を相殺し、これらの重量が垂直荷重に加算されないように構成されている。
このように、荷重受部34を支持する揺動支持部材80を、ローラ82bを介してアーム30に当接させるようにすることで、接触子3に加わる摩擦力はローラ82bの転がり抵抗に減衰されて揺動支持部材80に伝達されることとなる。これにより、摩擦力による接触子3およびアーム30の振動(移動)は減衰(吸収)されることとなるため、アーム30が移動した場合においても、荷重受部34および錘36が殆ど移動しないようにすることが可能となる。すなわち、この例においても、接触子3およびアーム30の移動の応答性を向上させることが可能となっている。
また、揺動支持部材80を揺動自在に配置すると共に、専用のカウンタウェイト84を設けることで、荷重受部34を支持する揺動支持部材80をアーム30とは分離して配置しながらも、錘36以外の重量が接触子3に付加されるのを効率的に防止することが可能となっている。
なお、この例では、揺動支持部材80の揺動中心とアーム30の揺動中心が略平行となるようにしているが、揺動支持部材80の揺動中心とアーム30の揺動中心は平行でなくてもよい。また、揺動支持部材80の配置および形状等は、特に限定されるものではなく、例えば第3の支軸28を第2の支軸26よりも接触子3側に配置する等、その他の配置や形状を採用するようにしてもよい。また、ローラ82bの代わりに、転動自在なボールを当接部82に備えるようにしてもよいし、ローラベアリングやボールベアリング等を備えるようにしてもよい。
同図(b)は、揺動支持部材80をアーム30と同じ第2の支軸26で支持すると共に、アーム30の側方に配置するようにした場合の一例を示している。なお、この場合においても、揺動支持部材80は、アーム30とは独立して揺動するようになっている。また、この場合、第2の支軸26はアーム30と共に摩擦力に応じて移動することとなるため、揺動支持部材80の弾性変形によって、接触子3およびアーム30の振動(移動)を減衰(吸収)することとなる。揺動支持部材80をこのように配置して減衰部70を構成した場合、弾性変形の自由度が増すため、減衰能力をより効果的に向上させることができる場合がある。
以上説明したように、本実施形態に係る摩擦試験装置1は、接触子3と接触する接触面(上面2a)に沿って試料2を移動させるステージ40と、略水平方向の揺動中心(第2の支軸26の軸芯)回りに揺動自在に配置され、揺動中心に対する一端側に接触子3が配置されるアーム30と、接触子3を試料2に向けて押圧する荷重を発生させる荷重発生部(錘36)と、荷重発生部から接触子3に付加される荷重を受ける荷重受部34と、接触子3に加わる摩擦力を測定する力測定器50と、接触子3から荷重受部34に伝わる振動を減衰する減衰部70と、を備えている。
このような構成とすることで、接触子3の移動と錘36の移動を分離し、接触子3の移動を摩擦力の変化に対して敏感に追随させることができる。これにより、摩擦力の微細な変化を高精度に測定することが可能となり、摩擦現象をより詳細に解析することができる。
また、減衰部70は、アーム30から延出してアーム30と荷重受部34を繋ぐ弾性部材30aから構成されるものであってもよい。このようにすることで、弾性部材30aの弾性変形によって効率的に振動を減衰することができる。また、弾性部材30aの材質や寸法形状等の設定により、減衰能力を適宜に調節することが可能となる。
この場合また、減衰部70は、接触子3よりもアーム30の揺動中心に近い位置においてアーム30から分岐するように構成されるものであってもよい。このようにすることで、弾性部材30aを振動の減衰に必要な寸法形状に構成することが可能となるため、適切な減衰能力を確保することが容易となる。
この場合また、荷重受部34は、接触子3の下方に配置されるものであってもよい。このようにすることで、錘36の位置を低くすると共に、揺動中心に対するアーム30および弾性部材30aの重心位置を下げることが可能となるため、アーム30の安定性を増すことができる。
また、減衰部70は、アーム30から垂下されてアーム30と荷重受部34を繋ぐ屈曲自在な紐状体(ワイヤ30d)から構成されるものであってもよい。このようにすることで、紐状体の屈曲や伸縮等によって効率的に振動を減衰することができる。また、錘36の位置を低くすることが可能となるため、アーム30の安定性を増すことができる。
また、減衰部70は、アーム30とは独立して揺動自在に配置され、荷重受部34を支持する揺動支持部材80から構成され、揺動支持部材80は、回転自在に配置されたローラ82bまたはボールを介してアーム30に上方から当接する当接部82を備えるものであってもよい。このようにすることで、接触子3に対して直接的に垂直加重を付加しながらも、ローラ82bまたはボールの転動によって効率的に振動を減衰することができる。
この場合また、揺動支持部材80は、自身の揺動中心に対する荷重受部34の反対側にカウンタウェイト84が配置されるものであってもよい。このようにすることで、簡素な構成でありながらも、接触子3に付加する垂直加重に錘36以外の重量が加算されるのを確実に防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の開封性試験装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、摩擦試験装置1を構成する各部材および機構等の形状および配置構成は、上記実施形態で示したものに限定されるものではなく、その他の各種形状および配置構成を採用することができる。
また、上記実施形態では、アーム30の揺動中心の高さを試料2と接触子3の接触面(上面2a)の高さと略一致させるようにした場合の例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、アーム30の揺動中心の高さを試料2と接触子3の接触面(上面2a)の高さからずらすようにしてもよい。この場合、アーム30をより簡素且つ軽量に構成できる場合がある。
また、上記実施形態では、図示を分かりやすくするために、第1の支軸22、第2の支軸26および第3の支軸28を全て片持ち支持するようにした例を示したが、これらの支軸22、26、28を両持ち支持するようにしてもよいことは言うまでもない。また、上記実施形態では、揺動部材24によってアーム30を左右水平方向に移動可能とした場合の例を示したが、例えばリニアガイド等、その他の既知の手法によりアーム30を左右水平方向に移動可能に支持するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、試料2を直線往復移動させるようにステージ40を構成した例を示したが、ステージ40は、例えば円盤状の試料2を垂直方向の回転中心回りに回転させるものであってもよいし、円筒状または断面円弧状の試料2を水平方向の回転中心回りに回転させるものであってもよい。
また、上記実施形態では、力測定器50を第2の支軸26に接続するようにした例を示したが、例えばアーム30の他の部分や保持部材32に力測定器50を接続するようにしてもよいし、接触子3に直接力測定器50を接続するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、荷重発生部を錘36から構成した場合の例を示したが、例えば油圧シリンダやエアシリンダ等から荷重発生部を構成するようにしてもよい。また、荷重受部34は、弾性部材30aまたは揺動支持部材80と一体的に形成されるものであってもよい。
また、上記実施形態において示した作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したものに過ぎず、本発明による作用および効果は、これらに限定されるものではない。
本発明に係る摩擦試験装置は、摩擦、摩耗および潤滑に関する各種試験等、表面科学やトライボロジーの分野において利用することができる。
1 摩擦試験装置
2 試料
2a 試料の上面
3 接触子
26 第2の支軸
30 アーム
30a 弾性部材
30d ワイヤ
34 荷重受部
36 錘
40 ステージ
50 力測定器
70 減衰部
80 揺動支持部材
82 当接部
82b ローラ
84 揺動支持部材のカウンタウェイト

Claims (7)

  1. 接触子と接触する接触面に沿って試料を移動させるステージと、
    略水平方向の揺動中心回りに揺動自在に配置され、前記揺動中心に対する一端側に前記接触子が配置されるアームと、
    前記接触子を前記試料に向けて押圧する荷重を発生させる荷重発生部と、
    前記荷重発生部から前記接触子に付加される荷重を受ける荷重受部と、
    前記接触子に加わる摩擦力を測定する力測定器と、
    前記接触子から前記荷重受部に伝わる振動を減衰する減衰部と、を備え
    前記減衰部は、前記アームと前記荷重受部を繋ぐように構成されることを特徴とする、
    摩擦試験装置。
  2. 前記減衰部は、前記アームから延出する弾性部材から構成されることを特徴とする、
    請求項1に記載の摩擦試験装置。
  3. 前記減衰部は、前記接触子よりも前記アームの揺動中心に近い位置において前記アームから分岐するように構成されることを特徴とする、
    請求項2に記載に摩擦試験装置。
  4. 前記荷重受部は、前記接触子の下方に配置されることを特徴とする、
    請求項2または3に記載の摩擦試験装置。
  5. 接触子と接触する接触面に沿って試料を移動させるステージと、
    略水平方向の揺動中心回りに揺動自在に配置され、前記揺動中心に対する一端側に前記接触子が配置されるアームと、
    前記接触子を前記試料に向けて押圧する荷重を発生させる荷重発生部と、
    前記荷重発生部から前記接触子に付加される荷重を受ける荷重受部と、
    前記接触子に加わる摩擦力を測定する力測定器と、
    前記接触子から前記荷重受部に伝わる振動を減衰する減衰部と、を備え、
    前記減衰部は、前記アームから垂下されて前記アームと前記荷重受部を繋ぐ屈曲自在な紐状体から構成されることを特徴とする、
    擦試験装置。
  6. 接触子と接触する接触面に沿って試料を移動させるステージと、
    略水平方向の揺動中心回りに揺動自在に配置され、前記揺動中心に対する一端側に前記接触子が配置されるアームと、
    前記接触子を前記試料に向けて押圧する荷重を発生させる荷重発生部と、
    前記荷重発生部から前記接触子に付加される荷重を受ける荷重受部と、
    前記接触子に加わる摩擦力を測定する力測定器と、
    前記接触子から前記荷重受部に伝わる振動を減衰する減衰部と、を備え、
    前記減衰部は、前記アームとは独立して揺動自在に配置され、前記荷重受部を支持する揺動支持部材から構成され、
    前記揺動支持部材は、回転自在に配置されたローラまたはボールを介して前記アームに上方から当接する当接部を備えることを特徴とする、
    擦試験装置。
  7. 前記揺動支持部材は、自身の揺動中心に対する前記荷重受部の反対側にカウンタウェイトが配置されることを特徴とする、
    請求項6に記載の摩擦試験装置。
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