以下に、添付図面を参照して、本発明に係る遊技システム、管理装置及び利用情報管理方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下に示す実施例1では、開放式遊技機の利用情報と封入式遊技機の利用情報とを区別して管理する場合を示し、実施例2では遊技媒体のレート毎に利用情報を管理する場合を示すこととする。
まず、本実施例1に係る遊技システムのシステム構成について説明する。図1は、本実施例1に係る遊技システムのシステム構成を示す図である。同図に示すように、この遊技システムは、複数の封入式遊技機20と、各封入式遊技機20にそれぞれ対応して設けられた封入式遊技機用の台間カード処理機10と、複数の開放式遊技機120と、各開放式遊技機120にそれぞれ対応して設けられた開放式遊技機用の台間カード処理機110と、カード管理装置40と、会員管理装置50と、精算機60と、景品管理装置70と、ホールコンピュータ80とが通信回線90を介して接続されている。
封入式遊技機20は、装置内部に封入されたパチンコ玉を遊技領域に打ち込んで遊技客がパチンコ遊技を行うパチンコ機等の装置である。この封入式遊技機20は、台間カード処理機10内に持玉が存在する範囲で、遊技領域にパチンコ玉を打ち込むことができる。また、打ち込んだパチンコ玉が入賞したならば、入賞に基づく賞玉数を台間カード処理機10に通知して、台間カード処理機10は持玉数データに入賞したパチンコ玉数を加算する。封入式遊技機20は、遊技領域に打ち込んだパチンコ玉の数量を示すアウト信号(打込信号)をホールコンピュータ80に送信するとともに、入賞により得られた賞玉の数量を示すセーフ信号(賞出信号)をホールコンピュータ80に送信する。アウト信号及びセーフ信号は所定玉数(例えば10玉)毎に1パルスのパルス信号として送信される。
台間カード処理機10は、封入式遊技機20の遊技に用いる持玉数を管理し、封入式遊技機20がパチンコ玉を発射する度に持玉数を減算し、封入式遊技機20でパチンコ玉が入賞する度に持玉数を加算する。また、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、この紙幣分のプリペイド価値を記憶するととともに、所定の玉貸し操作がなされたならば、所定数のプリペイド価値を減算しつつ、減算したプリペイド価値分に対応する持玉数を加算する。そして、玉貸し操作によって貸し出した玉数を示す貸玉信号をホールコンピュータ80に送信する。貸玉信号は所定玉数(例えば10玉)毎に1パルスのパルス信号として送信される。
また、台間カード処理機10は、カードを受け付けたならば、該カードに関連付けられたプリペイド価値及び持玉数を記憶するとともに、カード排出操作を受け付けたならば、プリペイド価値及び持玉数をカードに関連付けて排出する処理を行う。
開放式遊技機120は、パチンコ玉を遊技領域に打ち込んで遊技客がパチンコ遊技を行うパチンコ機等の装置である。開放式遊技機120については、上記封入式遊技機20と異なり、パチンコ玉は装置内部に封入されておらず、上皿に存在するパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことになる。具体的には、この開放式遊技機120は、台間カード処理機110から払い出されたパチンコ玉を遊技領域に発射し、パチンコ玉が入賞した場合にはパチンコ玉を投出する。また、開放式遊技機120は、遊技領域に打ち込んだパチンコ玉の数量を示すアウト信号をホールコンピュータ80に送信するとともに、入賞により得られた賞玉の数量を示すセーフ信号をホールコンピュータ80に送信する。アウト信号及びセーフ信号は所定玉数(例えば10玉)毎に1パルスのパルス信号として送信される。
台間カード処理機110は、開放式遊技機120に対する玉貸し処理、開放式遊技機120で獲得したパチンコ玉の計数処理、計数したパチンコ玉を持玉として再投出する処理、貯玉の再プレイ処理などを行う装置である。台間カード処理機110は、玉貸し処理によって貸し出した玉数を示す貸玉信号をホールコンピュータ80に送信するとともに、計数処理した玉数を示す計数信号をホールコンピュータ80に送信する。計数信号及び貸玉信号は所定玉数(例えば10玉)毎に1パルスのパルス信号として送信される。
この台間カード処理機110には、遊技客が獲得した玉数を計数する各台計数機が設けられている。この各台計数機で計数された玉数は、持玉数として台間カード処理機110内部のメモリに記憶される。遊技客が所定の持玉払出操作を行うと、この持玉数から所定数が減算処理されるとともに、所定数の玉がノズルを介して遊技機20の上皿に投出される。
また、台間カード処理機110は、カードを受け付けたならば、該カードに関連付けられたプリペイド価値及び持玉数を記憶するとともに、カード排出操作を受け付けたならば、プリペイド価値及び持玉数をカードに関連付けて排出する処理を行う。
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の封入式遊技機20及び台間カード処理機10を束ねる中継装置である。同様に、島コントローラ130は、遊技島に設けられた一群の開放式遊技機120及び台間カード処理機110を束ねる中継装置である。カード管理装置40は、カードのプリペイド価値及び持玉数等をカードデータとして管理する管理装置である。
カード管理装置40は、台間カード処理機10又は台間カード処理機110からカードID及び持玉数を受信したならばカードデータを更新し、台間カード処理機10又は台間カード処理機110からカードIDを受信したならば、該カードIDに対応する持玉数を台間カード処理機10又は台間カード処理機110に通知する。また、カード管理装置40は、景品管理装置70からカードIDを受信したならば、このカードIDに対応する持玉数を景品管理装置70に対して通知する。さらに、精算機60からカードIDを受信したならば、このカードIDに対応するプリペイド価値を精算機60に対して通知する。
会員管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員データを管理する管理装置である。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに対応づけて、貯玉、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
精算機60は、プリペイド価値が対応付けられたカードが挿入されると、このカードのカードIDをカード管理装置40に送信し、該カードに対応するプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
景品管理装置70は、遊技店内の景品交換カウンタに併設された景品交換用の端末装置であり貯玉及び持玉の景品交換処理を行う。この景品管理装置70には、カードのカードIDを読み取るリーダライタ及び特殊景品を払い出す装特殊景品払出装置が接続されている。景品管理装置70は、リーダライタが一般カード又は会員カードを受け付けた場合には、リーダライタで読み出したカードのカードIDをカード管理装置40に送信して、該カードの持玉数を要求する。また、貯玉を景品交換する場合は、会員管理装置50に対して貯玉数を要求する。
ホールコンピュータ80は、封入式遊技機20及び開放式遊技機120から受信したアウト信号及びセーフ信号と、台間カード処理機10及び台間カード処理機110から受信した貸玉信号及び計数信号とを用いて、遊技店における遊技機の利用情報を収集・管理する装置である。
ホールコンピュータ80は、収集した遊技機の利用情報を用いて、売上算定や誤差判定などを行って、遊技機がどのように利用されているかを分析することができる。ホールコンピュータ80は、封入式遊技機20の利用情報と開放式遊技機120の利用情報とを区別して管理しているので、封入式遊技機20と開放式遊技機120とを個別に分析して比較することができる。ホールコンピュータ80の詳細な説明は後述する。
次に、図1に示した台間カード処理機の外観構成について説明する。図2は、図1に示した台間カード処理機の外観構成を示す図である。図2(a)には、台間カード処理機10が併設される封入式遊技機20を破線で図示している。ここでは、図2(a)には紙幣のみを受け付ける台間カード処理機10を図示したが、硬貨受け付け用のユニットを設けることもできる。
図2(a)に示すように、台間カード処理機10は、台間カード処理機10の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部11と、パチンコ玉を貸し出す際の各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口12とを有する。また、台間カード処理機10は、ディスプレイなどの表示部並びにテンキーや各種ボタンを含む操作部からなる表示操作部13と、カードID、プリペイド価値、貯玉データ及び持玉データが記憶されたカードを受け付けるカード挿入口14とが設けられている。
また、封入式遊技機20には、封入されたパチンコ玉を遊技領域に打ち込む際に使用するハンドル21と、プリペイド価値の残数を表示するプリペイド価値表示部15と、持玉数を表示する持玉数表示部16と、プリペイド価値から持玉への移行を指示するための玉貸しボタン17と、カード返却を指示するためのカード返却ボタン18とが設けられている。その詳細な説明は後述するが、このプリペイド価値表示部15、持玉数表示部16、玉貸しボタン17及びカード返却ボタン18は、封入式遊技機20の前面に設けられており、台間カード処理機10の制御部に直結されている。
図2(b)は、図1に示した台間カード処理機110の外観構成を示す図である。図2(b)には、台間カード処理機110が併設される開放式遊技機120を破線で図示している。
図2(b)に示すように、台間カード処理機110は、台間カード処理機110の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部111と、パチンコ玉を貸し出す際の各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口112とを有する。また、台間カード処理機110は、ディスプレイなどの表示部並びにテンキーや各種ボタンを含む操作部からなる表示操作部113と、遊技機120の上皿121に遊技媒体を供給するノズル114と、カードID、プリペイド価値、貯玉データ及び持玉データが記憶されたカードを受け付けるカード挿入口115と、店員が所持するリモコンのコマンドを受信する受信部116とが設けられている。
また、台間カード処理機110は、遊技客が獲得したパチンコ玉数を持玉数として計数する計数部117と、遊技機120の下皿122から落下させたパチンコ玉を計数するために一時的に貯留する持玉貯留部118とを有する。持玉貯留部118に貯留されたパチンコ玉は計数部117へと導かれる。この持玉貯留部118には、持玉数を表示する持玉数表示部118aと、持玉を払い出す持玉払出ボタン118bとが設けられている。この持玉数表示部118aは、7セグメント(7SEG)のLCD等で構成され、後述する台間カード処理機110の制御部110dにより表示制御される。
なお、遊技機120には、パチンコ玉を貯留する上皿121及び該上皿121の貯留量を超えたパチンコ玉を貯留する下皿122が設けられている。この上皿121には、カードを返却するカード返却ボタン121aと、プリペイド価値の残数を表示するプリペイド価値表示部121bとが設けられている。
次に、図1に示した台間カード処理機の内部構成について説明する。台間カード処理機10と台間カード処理機110とは、同様の内部構成を有するので、ここでは台間カード処理機10の内部構成について説明を行い、台間カード処理機110の内部構成については図示及び説明を省略する。
図3は、図1に示した台間カード処理機10の内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、台間カード処理機10は、表示操作部13と、R/W部10aと、紙幣搬送部10bと、通信I/F部10cと、タイマ10dと、記憶部10eと、制御部10fと、パルス発生部10gとを有する。
R/W部10aは、カード挿入口14に挿入されたカードに記憶された持玉数データ、会員カードID及びプリペイド価値データを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14に挿入されたカードは、このR/W部10aを経て図示しないカード収納部に収納される。
紙幣搬送部10bは、紙幣挿入口12から挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。通信I/F部10cは、封入式遊技機20の制御部20a及びカード管理装置40との間のデータ通信を行うためのインタフェース部である。
記憶部10eは、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスであり、持玉数データ10e1及びプリペイド価値データ10e2を記憶する。持玉数データ10e1は、遊技客の現時点の持玉数であり、プリペイド価値からの移行、貯玉からの移行並びにパチンコ玉の入賞により加算され、パチンコ玉の遊技領域に対する打ち込み(発射)により減算される。プリペイド価値データ10e2は、遊技客の現時点のプリペイド価値の残数であり、紙幣又はカード投入により加算され、持玉数への移行により減算される。
制御部10fは、台間カード処理機10を全体制御する制御部であり、データ管理部10f1、紙幣処理部10f2及びカード処理部10f3を有する。また、この制御部10fには、すでに説明したように、プリペイド価値表示部15、持玉数表示部16、玉貸しボタン17及びカード返却ボタン18が直結されている。
データ管理部10f1は、記憶部10eに記憶した持玉数データ10e1及びプリペイド価値データ10e2を用いて、持玉数及びプリペイド価値を管理する管理部である。このデータ管理部10f1は、貸出ボタン17が押下操作されると、プリペイド価値データ10e2のうちの所定数に対応する持玉数を持玉数データ10e1に加算する。また、封入式遊技機20に封入されたパチンコ玉を遊技領域に打ち込む度に持玉数データ10e1を減算し、パチンコ玉が入賞したならば所定数(例えば15玉)を持玉数データ10e1に加算する。
なお、カード返却ボタン18が押下操作され、カードを排出する場合には、この持玉数データ10e1がカードに関連付けられた後に、該持玉数データ10e1を零にクリアする。さらに、カード挿入口14からカードが挿入された場合に、このカードに関連付けられた持玉数を持玉数データ10e1に加算する。また、会員カードIDが対応付けられたカードをカード挿入口14に挿入された場合であって、貯玉引出操作があれば、会員カードIDを会員管理装置50に送信し、該会員カードIDに対応付けられた貯玉を持玉数データ10e1に加算する。加算するにあたっては、引出にかかる所定の手数料を課したうえで引出可能な貯玉数が決定される。なお、遊技店の運用や時間帯によって手数料を課さないこととしてもよい。
また、データ管理部10f1は、紙幣挿入口12に紙幣が挿入されると、この紙幣分に相当するプリペイド価値をプリペイド価値データ10e2に加算する。また、玉貸しボタン17が押下操作されたならば、プリペイド価値データ10e2から所定数(例えば、10度数)を減算する。なお、カード返却ボタン18が押下操作され、カードを排出する場合には、このプリペイド価値データ10e2がカードに関連付けられた後に、該プリペイド価値データ10e2を零にクリアする。さらに、カード挿入口14からカードが挿入された場合に、このカードに関連付けられたプリペイド価値をプリペイド価値データ10e2に加算する。
紙幣処理部10f2は、紙幣挿入口12から受け付けた紙幣を搬送制御しつつ該紙幣の金種識別及び真偽識別を行った後に、該紙幣を図示しない紙幣収納部に収納する処理部である。カード処理部10f3は、カード挿入口14からカードを受け付けたならば、R/W部10aによりカードID、持玉数及びプリペイド価値を読み取らせる。そして、このカードIDをカード管理装置40に送信して、該カードIDに対応する持玉数及びプリペイド価値をカード管理装置40から受け取り、持玉数データ10e1及びプリペイド価値データ10e2に記憶する。
また、カード処理部10f3は、カード返却ボタン18の押下操作を受け付けたならば、図示しないカード収納部に収納したカードのカードIDと持玉数データ10e1及びプリペイド価値データ10e2をカード管理装置40に送信してカードデータを更新させる。その後、持玉数データ10e1及びプリペイド価値データ10e2をカードに書き込んでカード挿入口14から返却する。
パルス発生部10gは、プリペイド価値から持玉への移行が行われた場合に、持玉数データ10e1が所定数(例えば10玉)加算される度に貸玉信号を生成してホールコンピュータ80に送信する。また、パルス発生部10gは、貯玉から持玉への移行が行われた場合に、持玉数データ10e1が所定数(例えば10玉)加算される度に1パルスの貯玉信号を生成してホールコンピュータ80に送信する。
ところで、開放式遊技機120に併設された台間カード処理機110は、封入式遊技機20に併設された台間カード処理機10の構成に加えて、開放式遊技機120が払い出したパチンコ玉を計数する計数部117を有する。台間カード処理機110は、計数部117が所定数(例えば10玉)のパチンコ玉を計数する度に1パルスの計数信号を生成してホールコンピュータ80に送信する。
次に、図1に示したホールコンピュータ80の内部構成について説明する。図4は、図1に示したホールコンピュータ80の内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、ホールコンピュータ80は、入力部81と、表示部82と、通信I/F部83と、パルス受信部84と、記憶部85と、制御部86とを有する。入力部81は、キーボードやマウス等の入力デバイスであり、表示部82は、液晶パネルやディスプレイ装置等の表示デバイスである。通信I/F部83は、通信回線90を介して台間カード処理機10等とデータ通信するためのインタフェース部である。
パルス受信部84は、封入式遊技機20、開放式遊技機120、台間カード処理機10及び台間カード処理機110から利用情報を取得する処理部である。具体的には、パルス受信部84は、封入式遊技機20及び開放式遊技機120からアウト信号及びセーフ信号を受信した場合に制御部86に通知を行う。また、パルス受信部84は、台間カード処理機10から貸玉信号及び貯玉信号を受信した場合に制御部86に通知を行う。そして、パルス受信部84は、台間カード処理機110から貸玉信号、貯玉信号及び計数信号を受信した場合に制御部86に通知を行う。
記憶部85は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、受信信号管理テーブル85a、利用情報管理テーブル85b、誤差許容値85c及び誤差しきい値85dを記憶する。
受信信号管理テーブル85aは、パルス受信部84が受信するパルスがどの装置から送信された信号であるかを管理するテーブルである。図5は、受信信号管理テーブル85aの一例を説明するための説明図である。
図5に示したように、受信信号管理テーブル85aは、パルスポート番号、遊技機識別番号、種別、機種及び信号種別を対応付けたテーブルである。パルスポート番号は、パルス受信部84が有する複数のポートを識別する識別番号である。また、遊技機識別番号は、遊技機(複数の封入式遊技機20及び複数の開放式遊技機120)を一意に識別する識別番号である。種別は、該遊技機が封入式遊技機であるか開放式遊技機であるかを示し、機種は該遊技機の機種を示す。そして、信号種別は、パルス信号がセーフ玉(賞玉)、アウト玉(打込玉)、貸玉、貯玉又は計数玉のいずれに対応する信号であるかを示す。
具体的には、図5に示した受信信号管理テーブル85aは、遊技機識別番号0001、機種Aの封入式遊技機のセーフ玉を示すパルス信号がパルスポート番号P001のポートで受信され、アウト玉を示すパルス信号がパルスポート番号P002のポートで受信され、貸玉を示すパルス信号がパルスポート番号P003のポートで受信され、貯玉を示すパルス信号がパルスポート番号P004のポートで受信されることを示している。同様に、受信信号管理テーブル85aは、遊技機識別番号0002、機種Aの封入式遊技機のセーフ玉を示すパルス信号がパルスポート番号P005のポートで受信されることを示している。また、受信信号管理テーブル85aは、遊技機識別番号1003、機種Bの開放式遊技機のセーフ玉を示すパルス信号がパルスポート番号P103のポートで受信されることを示している。
利用情報管理テーブル85bは、封入式遊技機20及び開放式遊技機120の利用情報を管理するテーブルである。図6は、利用情報管理テーブル85bの一例を説明するための説明図である。
図6に示したように、利用情報管理テーブル85bは、遊技機識別番号、種別、機種、貸玉、貯玉、セーフ玉、アウト玉、計数玉及び誤差を対応付けたテーブルである。貸玉は、該遊技機に対して貸し出されたパチンコ玉の合計値であり、貯玉は、再プレイに使用した貯玉数の合計値である。セーフ玉は、該遊技機からの賞玉の合計値であり、アウト玉は、遊技により消費されたパチンコ玉の合計値である。計数玉は、開放式遊技機120に併設された台間カード処理機110が計数したパチンコ玉の合計値である。
誤差とは、計数玉と計数予定玉の誤差であり、不正やトラブルを発見する事を目的としたデータである。ここで、計数玉とは、実際に計数された玉数であり、計数予定玉とは計数されるであろう玉数の理論値である。計数予定玉は、売上玉(貸玉及び貯玉)と差玉(アウト玉からセーフ玉を減じた値)の合計である。従って、
誤差=貸玉+貯玉−(アウト玉−セーフ玉)−計数玉
によって誤差が算出される。
本来であれば、計数予定玉と計数玉は理論上同じ値となる。ところが、実際に開放式遊技機120で遊技を行う場合には、計数予定玉が計数玉に比べて大きくなることが多い。これは、パチンコ玉が床に落ちる、上皿にパチンコ玉が残る等、遊技客の出した玉の全てが計数されるとは限らないためである。
計数予定玉が計数玉に比べて大きい場合をプラス誤差といい、計数予定玉が計数玉に比べて小さい場合をマイナス誤差という。遊技機1台あたりプラス数十玉の誤差が適正な値(誤差許容値)である。プラス誤差が誤差許容値を超えた場合には、何らかのトラブルが発生していると考えられる。また、マイナス誤差の場合は、不正若しくは何らかのトラブルが発生していると考えられる。
プラス誤差が発生する原因には、アウトタンクから玉が漏れている、アウトタンクに玉が詰まっている、アウトタンク配線の断線、台間カード処理機110から出てくる玉が少ない、開放式遊技機120から出てくる玉(セーフ玉、貸玉又は貯玉)が少ない、計数部117がアンダーカウントしている、などのトラブルが考えられる。
マイナス誤差が発生する原因には、島内部でアウトタンク玉がこぼれている、セーフ配線断線、台間カード処理機110の売上線断線、開放式遊技機120から出てくる玉(セーフ玉、貸玉又は貯玉)が多い、計数部117がオーバーカウントしている、などのトラブルに加え、パチンコ玉を店外から持ち込まれて遊技されている(アウトタンクに流れている)、パチンコ玉を店外から持ち込まれて計数部117に流されている、計数部117にて電波などにより不正にカウント数を増やされている、台間カード処理機110から不正にパチンコ玉を取り出している等の不正が行われている可能性がある。
通信回線90に接続された計数機にてパチンコ玉を計数する場合には、計数玉は閉店時に確定するので、営業中に参照する意味がなかった。また、数台の計数機から算定する計数玉に対して、計数予定玉は数百台の遊技機のデータから算定するため、誤差が発生している箇所の特定が困難であった。
これに対し、台間カード処理機110は、該台間カード処理機110が併設された開放式遊技機120の計数玉を随時計数するので、営業中であってもリアルタイムで誤差の確認が可能であり、不正監視を強化できるとともに、誤差玉の発生箇所の特定が可能となった。
さらに、封入式遊技機20では、パチンコ玉が筐体内部で循環し、筐体外部からのパチンコ玉の投入や筐体外部へのパチンコ玉の投出が行われないため、通常の状態では誤差は常に「0」となる。しかし、基板間の信号送受信ミスや、電子機器等により不正に信号入力を行われた等の理由により、「誤差」や「差玉」が発生する可能性はあり、通常時から「誤差」が発生する開放式遊技機よりもシビアな条件で監視する必要がある。
具体的には、図6に示した利用情報管理テーブル85bは、遊技機識別番号0001の遊技機が機種Aの封入式遊技機であり、貸玉が1000玉、貯玉が0玉、セーフ玉が5000玉、アウト玉が3500玉である場合を示している。なお遊技機識別番号0001の遊技機は、封入式であるために、計数玉のデータはなく、誤差は0である。
同様に、利用情報管理テーブル85bは、遊技機識別番号0002の遊技機が機種Aの封入式遊技機であり、貸玉が0玉、貯玉が1500玉、セーフ玉が4000玉、アウト玉が1250玉である場合を示している。また、利用情報管理テーブル85bは、遊技機識別番号0003の遊技機が機種Bの封入式遊技機であり、貸玉が2000玉、貯玉が1000玉、セーフ玉が500玉、アウト玉が3500玉である場合を示している。
利用情報管理テーブル85bは、遊技機識別番号1001の遊技機が機種Aの開放式遊技機であり、貸玉が500玉、貯玉が1000玉、セーフ玉が2500玉、アウト玉が3000玉、計数玉が992玉、誤差が8玉である場合を示している。同様に、利用情報管理テーブル85bは、遊技機識別番号1002の遊技機が機種Aの開放式遊技機であり、貸玉が2500玉、貯玉が2000玉、セーフ玉が1500玉、アウト玉が20000玉、計数玉が4010玉、誤差が−10玉である場合を示している。また、利用情報管理テーブル85bは、遊技機識別番号1003の遊技機が機種Bの開放式遊技機であり、貸玉が1000玉、貯玉が0玉、セーフ玉が500玉、アウト玉が500玉、計数玉が4000玉、誤差が−3000玉である場合を示している。
この利用情報管理テーブル85bの貸玉の総和を取ると、遊技店全体の売上を求めることができる。また、封入式遊技機20の台数がα、開放式遊技機120の台数がβ、貸し玉の総和がXであれば、
Xav = X/(α+β)
の算定式によって遊技機1台あたりの平均売上Xavを求めることができる。
また、誤差の判定では、遊技機1台あたりの誤差許容値に遊技店に配設された開放式遊技機120の台数βを掛けた値を誤差しきい値とし、誤差の総和Yが誤差しきい値を超えた場合に売上情報の修正又は操作者への報知を行う。すなわち、封入式遊技機20では誤差が発生しないため、誤差の判定時には封入式遊技機を除外して誤差しきい値を算定し、誤差判定を行う。このように封入式遊技機を除外して誤差しきい値を算定することで、誤差しきい値の正当性を担保することができる。また、封入式遊技機の台数を変更する場合であっても、誤差しきい値を修正する作業が不要である。
図4に示した記憶部85が記憶する誤差許容値85cは、遊技機1台あたりの誤差許容値であり、1台あたり50玉など任意の値を設定可能である。誤差しきい値85dは、誤差許容値に開放式遊技機120の台数を乗じて算定した値である。
制御部86は、ホールコンピュータ80を全体制御する制御部であり、利用情報管理部86a、誤差管理部86b及び機種別利用情報算定部86cを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、利用情報管理部86a、誤差管理部86b及び機種別利用情報算定部86cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
利用情報管理部86aは、パルス受信部84からの通知に基づいて利用情報管理テーブル85bを更新し、開放式遊技機に係る利用情報と封入式遊技機に係る利用情報とを管理する処理部である。具体的には、利用情報管理部86aは、パルス受信部84からパルス受信通知を受けた場合に、受信信号管理テーブル85aを参照し、パルス信号を受信したポートに対応付けられた遊技機の貸玉、貯玉、セーフ玉、アウト玉又は計数玉を加算処理する。受信信号管理テーブル85aは、封入式と開放式を区別しているので、利用情報管理部86aは、封入式と開放式とを区別して利用情報管理テーブル85bを更新することができる。
誤差管理部86bは、開放式遊技機120の誤差を管理する処理部であり、誤差しきい値算定部86b1、誤差総和算定部86b2、判定部86b3及び報知部86b4を有する。誤差しきい値算定部86b1は、記憶部85に記憶された誤差許容値85cに遊技店内に配設された開放式遊技機120の台数を乗じて誤差しきい値85dを算定し、記憶部85に格納する処理部である。
誤差総和算定部86b2は、利用情報管理テーブル85bに基づいて、遊技店内に配設された全ての開放式遊技機の誤差の総和を算定する処理部である。具体的には、利用情報管理テーブル85bから種別が「開放式」である遊技機を順次選択して各開放式遊技機について誤差を算定し、誤差の総和を算定する。
判定部86b3は、誤差総和算定部86b2により算定された誤差の総和と誤差しきい値算定部により算定された誤差しきい値85dとに基づいて、開放式遊技機の誤差の総和が誤差しきい値85dを超えたか否かを判定する。
報知部86b4は、判定部86b3により開放式遊技機の誤差の総和が誤差しきい値85dを超えたと判定された場合に、その旨を報知する処理部である。報知部86d4による報知は、表示部82に対する表示出力などによって行う。
機種別利用情報算定部86cは、利用情報管理テーブル85bで管理された特定の機種の開放式遊技機に係る利用情報を加算処理するとともに、利用情報管理テーブル85bで管理された特定の機種の封入式遊技機に係る利用情報を加算処理する処理部である。機種別利用情報算定部86cにより加算処理された特定の機種の開放式遊技機に係る利用情報及び封入式遊技機に係る利用情報は、対比して表示部82に表示出力される。
次に、図4に示した誤差管理部の処理手順について説明する。図7は、図4に示した誤差管理部の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、入力部81から誤差判定操作を受け付けると(ステップS101;Yes)、誤差管理部86bは、利用情報管理テーブル85bから種別が「開放式」である遊技機を選択する(ステップS102)。
誤差総和算定部86b2は、選択した開放式遊技機について、貸玉と貯玉の合計から差玉(セーフ−アウト玉)及び計数玉を減じて誤差を算定し(ステップS103)、利用情報管理テーブル85bを更新する(ステップS104)。そして、利用情報管理テーブル85bの全ての開放式遊技機について選択を終了したかを判定し(ステップS105)、未選択の開放式遊技機が残っているならば(ステップS105;No)、開放式遊技機の選択(ステップS102)に移行する。
利用情報管理テーブル85bの全ての開放式遊技機について選択を終了したならば(ステップS105;Yes)、誤差総和算定部86b2は、誤差の総和を算定する(ステップS106)。判定部86b3は、誤差しきい値85dを記憶部85から読み出し(ステップS107)、誤差総和算定部86b2により算定された誤差の総和と比較する(ステップS108)。
誤差総和算定部86b2により算定された誤差の総和が誤差しきい値85d以下であれば(ステップS108;No)、誤差管理部86dはそのまま処理を終了する。一方、誤差総和算定部86b2により算定された誤差の総和が誤差しきい値85dを超えたならば(ステップS108;Yes)、報知部86b4が報知処理を行って(ステップS109)、処理を終了する。
次に、図4に示した機種別利用情報算定部86cの処理手順について説明する。図8は、図4に示した機種別利用情報算定部86cの処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、入力部81から機種別集計操作を受け付けると(ステップS201;Yes)、機種別利用情報算定部86cは、利用情報管理テーブル85bを参照し、「封入式」の遊技機のうちの指定された機種について各項目の総和を算定する(ステップS202)。
さらに、機種別利用情報算定部86cは、利用情報管理テーブル85bを参照し、「開放式」の遊技機のうちの指定された機種について各項目の総和を算定する(ステップS203)。機種別利用情報算定部86cは、「封入式」の遊技機のうちの指定された機種について算定した値と、「開放式」の遊技機のうちの指定された機種について算定した値を対比して表示出力し(ステップS204)、処理を終了する。
図9は、機種別利用情報算定部86cが機種Aについて算定した値を表示出力する場合を説明するための説明図である。図9は、機種Aの封入式遊技機の台数が2台であり、貸玉の合計が1000玉、1台あたりの貸玉が500玉、貯玉の合計が1500玉、1台あたりの貯玉が750玉、セーフ玉の合計が9000玉、1台あたりのセーフ玉が4500玉、アウト玉の合計が4750玉、1台あたりのアウト玉が2375玉である場合を示している。
同様に、機種Aの開放式遊技機の台数が2台であり、貸玉の合計が3000玉、1台あたりの貸玉が1500玉、貯玉の合計が3000玉、1台あたりの貯玉が1500玉、セーフ玉の合計が4000玉、1台あたりのセーフ玉が2000玉、アウト玉の合計が5000玉、1台あたりのアウト玉が2500玉、計数玉の合計が5002玉、計数玉の平均が2501玉、誤差玉の合計が−2玉、誤差玉の平均が−1玉である場合を示している。
このように、同一の機種Aについて、封入式遊技機の利用情報と開放式遊技機の利用情報を対比して表示出力することで、封入式遊技機と開放式遊技機を遊技店内に併存させる場合に、同一機種の利用情報の違いを簡易に確認することができる。
ところで、図3では、台間カード処理機が持玉数を管理する場合を示したが、封入式遊技機が持玉数を管理する場合に適用することもできる。図10は、封入式遊技機が持玉数を管理する場合の台間カード処理機及び封入式遊技機の内部構成を示すブロック図である。ここでは台間カード処理機100側にプリペイド価値を管理させ、封入式遊技機200側に持玉数を管理させている。なお、図3に示す部位と同様の機能部については同一の符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
同図に示すように、台間カード処理機100の記憶部10eには、プリペイド価値データ10e2のみが記憶されている。そして、遊技を終了する場合には、封入式遊技機200から受け取った持玉数を持玉数データ10e1として記憶部10eに記憶する。
そして、制御部10f内には、カードデータを管理するカードデータ管理部101が設けられる。このカードデータ管理部101は、記憶部10eに記憶したプリペイド価値データ10e2を管理する管理部である。カード処理部10f3は、持玉数を含むカード排出指示を封入式遊技機200から受け付けたならば、この持玉数を持玉数データ10e1として記憶部10eに記憶するとともに、プリペイド価値データ10e2及び持玉数データ10e1をカードに関連付けた後にカードを排出する。このように、この台間カード処理機100では、プリペイド価値の管理並びにカード処理を中心に行っている。
封入式遊技機200の記憶部202には、持玉数データ202aが記憶される。また、封入式遊技機200の制御部203には、封入されたパチンコを用いた遊技を制御する遊技制御部203aと、持玉数を管理する持玉管理部203bが設けられる。また、制御部203には、持玉数表示部16及び玉貸しボタン17が直結される。
このように封入式遊技機200側で持玉数データ202aを管理することにより、台間カード処理機100との通信を行わなくとも遊技に伴う持玉数を更新することができ、処理負荷を軽減することが可能となる。
上述してきたように、本実施例1では、開放式遊技機120及び台間カード処理機110から開放式遊技機120に係る利用情報を取得するとともに、封入式遊技機20及び台間カード処理機10から封入式遊技機20に係る利用情報を取得し、開放式遊技機120に係る利用情報と封入式遊技機20に係る利用情報を利用情報管理テーブル85bにより管理するよう構成したので、開放式遊技機と封入式遊技機を併存させる場合に、遊技機及び台間カード処理機の利用情報を効率良く管理することができる。
また、記憶部85に開放式遊技機の1台あたりの誤差許容値85cを記憶し、誤差許容値85cに遊技店内に配設された開放式遊技機の台数を乗じて誤差しきい値85dを算定し、遊技店内に配設された全ての開放式遊技機の誤差の総和を算定し、開放式遊技機の誤差の総和が誤差しきい値85dを超えたか否かを判定して、開放式遊技機の誤差の総和が誤差しきい値85dを超えた場合に、その旨を報知するよう構成したので、開放式遊技機と封入式遊技機とを遊技店内に併存させる場合であっても誤差しきい値の正当性を担保することができ、封入式遊技機の台数を変更したとしても誤差しきい値を修正する作業が不要となる。
また、機種別利用情報算定部86cが、利用情報管理テーブル85bにより管理された特定の機種の開放式遊技機に係る利用情報を加算処理するとともに、特定の機種の封入式遊技機に係る利用情報を加算処理し、特定の機種の開放式遊技機に係る利用情報及び封入式遊技機に係る利用情報を対比して出力させるよう構成したので、封入式遊技機と開放式遊技機を遊技店内に併存させる場合に、同一機種であっても利用情報を区別して管理することができる。
なお、本実施例1では、開放式遊技機120に併設した台間カード処理機110が計数処理を行う場合を例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、開放式遊技機120が払い出したパチンコ玉を計数機に投入して計数する構成に適用してもよい。
また、本実施例1では、遊技媒体としてパチンコ玉を使用する場合を例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、メダルなど任意の遊技媒体を使用する遊技システムに適用することができる。
なお、本実施例1では、貸玉、貯玉、セーフ玉、アウト玉、計数玉及び誤差についてそれぞれ合計と平均を算定する場合を例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、利用情報に基づいて各種分析を行う場合に適用可能である。例えば、利用情報の一部としてゲーム数をさらに取得し、一日あたりのゲーム数である稼働率を求めるようにしてもよい。
また、本実施例1では、ホールコンピュータ80が利用情報を管理する場合について説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、カード管理装置40や他の管理装置で利用情報を管理する構成としてもよい。
上記実施例1では、封入式遊技機の利用情報と開放式遊技機の利用情報を区別して管理する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、レートを選択可能な遊技機について、レートごとに利用情報を管理する場合に適用することもできる。そこで、本実施例2では、レートごとに利用情報を管理する場合を示すこととする。なお、遊技システムのシステム構成並びに台間カード処理機の外観構成については実施例1と同様であるので、図示及び説明を省略する。
なお、本実施例2では、説明の便宜上、「複数のレートの中から遊技客が望む所望のレートを選択する場合」について説明するが、本発明は、「複数の遊技種の中から遊技客が望む所望の遊技種を選択する場合」に適用することもできる。この「遊技種」とは、レートが同一であっても交換率やプレミアの付与率が異なる場合など、運営上遊技に用いる遊技媒体を相互に分別して扱うべきものと定められている種別である。つまり、たとえ同一レートであっても複数の遊技種が存在し得る。
図11は、本実施例2に係る台間カード処理機140の内部構成を示すブロック図である。図11に示すように、台間カード処理機140は、表示操作部13と、R/W部10aと、紙幣搬送部10bと、通信I/F部10cと、タイマ10dと、記憶部10eと、制御部10fと、パルス発生部10gとを有する。
R/W部10aは、カード挿入口14に挿入されたカードに記憶された持玉数データ及びプリペイド価値データを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14に挿入されたカードは、このR/W部10aを経て図示しないカード収納部に収納される。
紙幣搬送部10bは、紙幣挿入口12から挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。通信I/F部10cは、封入式遊技機20の制御部20a、カード管理装置40及びホールコンピュータ80aとの間のデータ通信を行うためのインタフェース部である。
記憶部10eは、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスであり、持玉数データ10e1、プリペイド価値データ10e2、設定レートデータ10e3、及び選択可能レートデータ10e4を記憶する。
持玉数データ10e1は、遊技客の現時点の持玉数であり、プリペイド価値からの移行、貯玉からの移行並びにパチンコ玉の入賞により加算され、パチンコ玉の遊技領域に対する打ち込みにより減算される。プリペイド価値データ10e2は、遊技客の現時点のプリペイド価値の残数であり、紙幣又はカード投入により加算され、持玉数への移行により減算される。持玉数データ10e1は、遊技客の現時点の持玉数であり、プリペイド価値データ10e2は、遊技客の現時点のプリペイド価値の残数である。
設定レートデータ10e3は、台間カード処理機140の現時点での設定レートである。選択可能レートデータ10e4は、遊技客により選択可能な複数のレートである。その詳細な説明は省略するが、選択可能レートデータ10e4は、カード管理装置40から通知され、例えば、この選択可能レートデータ10e4として4円レート及び1円レートのように設定できる。レート変更手数料データ10e5は、カード管理装置40から受信した信号に基づいて、レート変更時に遊技客から徴収する手数料を示す。
制御部10fは、台間カード処理機10を全体制御する制御部であり、データ管理部10f1、紙幣処理部10f2、カード処理部10f3、レート設定処理部10f4及びレート選択受付部10f5を有する。また、この制御部10fには、すでに説明したように、プリペイド価値表示部15、持玉数表示部16、玉貸しボタン17及びカード返却ボタン18が直結されている。レート選択受付部10f5は、遊技客からの所定の操作によって、選択可能レートの中から貸出処理に用いるレートを選択する処理部である。
データ管理部10f1は、記憶部10eに記憶した持玉数データ10e1、プリペイド価値データ10e2、設定レートデータ10e3及び選択可能レートデータ10e4を用いて、持玉数、プリペイド価値、設定レート及び選択可能レートを管理する管理部である。このデータ管理部10f1は、貸出ボタン17が押下操作されると、プリペイド価値データ10e2のうちの所定数に対応する持玉数が持玉数データ10e1に加算する。また、封入式遊技機20に封入されたパチンコ玉を遊技領域に打ち込む度に持玉数データ10e1を減算し、パチンコ玉が入賞したならば所定数(例えば15玉)を持玉数データ10e1に加算する。なお、カード返却ボタン18が押下操作され、カードを排出する場合には、この持玉数データ10e1がカードに関連付けられた後に、該持玉数データ10e1を零にクリアする。さらに、カード挿入口14からカードが挿入された場合に、このカードに関連付けられた持玉数が持玉数データ10e1に加算する。また、会員カードIDが対応付けられたカードをカード挿入口14に挿入された場合には、会員カードIDを会員管理装置50に送信し、該会員カードIDに対応付けられた貯玉を持玉数データ10e1に加算する。
また、データ管理部10f1は、紙幣挿入口12に紙幣が挿入されると、この紙幣分に相当するプリペイド価値をプリペイド価値データ10e2に加算する。また、玉貸しボタン17が押下操作されたならば、プリペイド価値データ10e2から所定数(例えば、10度数)を減算する。なお、カード返却ボタン18が押下操作され、カードを排出する場合には、このプリペイド価値データ10e2がカードに関連付けられた後に、該プリペイド価値データ10e2を零にクリアする。さらに、カード挿入口14からカードが挿入された場合に、このカードに関連付けられたプリペイド価値がプリペイド価値データ10e2に加算する。
また、データ管理部10f1は、表示操作部13に対して設定レートデータ10e5に設定された現在のレートを表示するとともに、表示操作部13に対して選択可能レートデータ10e4に設定された選択可能なレートを表示する。そして、表示操作部13により遊技客によるレートの選択を受け付ける。遊技客が選択可能レートデータ10e4から所望のレートを選択した場合には、選択されたレートを設定レートデータ10e3に設定する。また、データ管理部10f1は、カード管理装置40から選択可能レートデータを受信したならば、この選択可能レートを選択可能レートデータ10e3とする。例えば、この選択可能レートデータ10e3として4円レート及び1円レートのように設定する。
紙幣処理部10f2は、紙幣挿入口12から受け付けた紙幣を搬送制御しつつ該紙幣の金種識別及び真偽識別を行った後に、該紙幣を図示しない紙幣収納部に収納する処理部である。カード処理部10f3は、カード挿入口14からカードを受け付けたならば、R/W部10aによりカードID、持玉数及びプリペイド価値を読み取らせる。そして、このカードIDをカード管理装置40に送信して、該カードIDに対応する持玉数及びプリペイド価値をカード管理装置40から受け取り、持玉数データ10e1及びプリペイド価値データ10e2に記憶する。
また、カード処理部10f3は、カード返却ボタン18の押下操作を受け付けたならば、図示しないカード収納部に収納したカードのカードIDをR/W部10aにより読み取らせる。そして、このカードIDと持玉数データ10e1及びプリペイド価値データ10e2をカード管理装置40に送信してカードデータを更新させる。その後、持玉数データ10e1及びプリペイド価値データ10e2をカードに書き込んでカード挿入口14から返却する。
レート設定処理部10f4は、設定レートデータ10e5に対して選択可能レートデータ10e4のうちの遊技客により選択されたレートを設定する処理部である。また、レート設定処理部10f4は、遊技客の選択等に基づいてレートの変更を行う度に、変更後の設定レートデータ10e3を遊技機識別番号と対応付けて通信I/F部10cを介してホールコンピュータ80aに送信する。
レート選択受付部10f5は、レート変更操作を受付けたならば、カードのプリペイド価値が所定数以上あると判断した場合に、設定された手数料を徴収したうえでレート変更を許可する。また、カードのプリペイド価値が所定数未満である場合には、レート変更を禁止するように制御する。また、手数料の徴収先としては、持玉又は貯玉からの徴収(持玉減算)を可能にしてもよい。このように、レート変更時に手数料が徴収されることにより、レート変更操作が乱発されることを抑止し、機器の制御負担が増加することを防止可能である。
パルス発生部10gは、プリペイド価値から持玉への移行が行われた場合に、持玉数データ10e1が所定数(例えば10玉)加算される度に貸玉信号を生成してホールコンピュータ80に送信する。また、パルス発生部10gは、貯玉から持玉への移行が行われた場合に、持玉数データ10e1が所定数(例えば10玉)加算される度に貯玉信号を生成してホールコンピュータ80aに送信する。また、レート変更時に手数料が発生するたびに所定値ごとの金額パルスを生成してカード管理装置40及びホールコンピュータ80aに送信する。
次に、本実施例2に係るホールコンピュータ80aの内部構成について説明する。図12は、本実施例2に係るホールコンピュータ80aの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、ホールコンピュータ80aは、入力部81と、表示部82と、通信I/F部83と、パルス受信部84と、記憶部85と、制御部86とを有する。入力部81は、キーボードやマウス等の入力デバイスであり、表示部82は、液晶パネルやディスプレイ装置等の表示デバイスである。通信I/F部83は、通信回線90を介して台間カード処理機140等とデータ通信するためのインタフェース部である。
パルス受信部84は、封入式遊技機20、開放式遊技機120、台間カード処理機10及び台間カード処理機110から利用情報を取得する処理部である。具体的には、パルス受信部84は、封入式遊技機20及び開放式遊技機120からアウト信号及びセーフ信号を受信した場合に制御部86に通知を行う。また、パルス受信部84は、台間カード処理機10から貸玉信号及び貯玉信号を受信した場合に制御部86に通知を行う。そして、パルス受信部84は、台間カード処理機110から貸玉信号、貯玉信号及び計数信号を受信した場合に制御部86に通知を行う。
記憶部85は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、受信信号管理テーブル85a、利用情報管理テーブル85b及びレート設定テーブル85eを記憶する。
受信信号管理テーブル85aは、パルス受信部84が受信するパルスがどの装置から送信された信号であるかを管理するテーブルである。受信信号管理テーブル85aは、パルスポート番号、遊技機識別番号、種別、機種及び信号種別を対応付けたテーブルである。
利用情報管理テーブル85bは、遊技機の利用情報を管理するテーブルである。この利用情報管理テーブル85bの詳細については後述する。レート設定テーブル85eは、台間カード処理機140から受信した設定レートデータ10e5を遊技機識別番号に対応付けたテーブルである。
図13は、レート設定テーブル85eについて説明するための説明図である。図13に示したレート設定テーブル85eは、遊技機識別番号0001の遊技機が1玉4円のレート「玉1」で稼働中であり、遊技機識別番号0002の遊技機が1玉1円のレート「玉2」で稼働中であり、遊技機識別番号0003の遊技機が1玉4円のレートで稼働中である場合を示している。
制御部86は、ホールコンピュータ80aを全体制御する制御部であり、利用情報管理部86a、レート設定登録部86d、レート別利用情報出力部86e、条件設定部86f及び出力選択部86gを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、利用情報管理部86a、レート設定登録部86d、レート別利用情報出力部86e、条件設定部86f及び出力選択部86gにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
利用情報管理部86aは、パルス受信部84からの通知に基づいて利用情報管理テーブル85bを更新し、開放式遊技機に係る利用情報と封入式遊技機に係る利用情報とを管理する処理部である。具体的には、利用情報管理部86aは、パルス受信部84からパルス受信通知を受けた場合に、受信信号管理テーブル85aを参照し、パルス信号を受信したポートに対応付けられた遊技機の貸玉、貯玉、セーフ玉、アウト玉又は計数玉を加算処理する。
条件設定部86fは、利用情報管理部86aで管理している利用情報について、所定の条件が成立した場合に報知出力することとする場合に、該条件を設定し、記憶する処理部である。この場合の条件としては、「封入式遊技機全機で誤差玉X玉発生」、「開放式遊技機で誤差玉Y玉発生」、「封入式遊技機の4円レートで誤差玉Z玉発生」、「特定の1台の遊技機で誤差玉α玉発生」などの条件のうち、1あるいは複数の条件を設定することができ、店舗側により設定される。開放式遊技機についての条件は、実施例1の誤差しきい値を用いることができる。
出力選択部86gは、条件設定部86fで設定した条件を満たした場合に、報知出力を行う方法を選択する処理部である。通常の条件設定では「ホールコンピュータの画面に出力」が設定できることとなっているが、特定の遊技機での異常発生を報知する場合には、「各台装置の画面に出力」が選択できるようになっている。
レート設定登録部86dは、台間カード処理機140から設定レートデータ10e5を受信した場合に、記憶部85に記憶されたレート設定テーブル85eを更新する処理を行う。利用情報管理部86aは、利用情報管理テーブル85bを更新する場合にレート設定テーブル85eを参照し、レート設定テーブル85eに示されたレートの情報を更新する。
図14は、利用情報管理テーブル85bについて説明するための説明図である。図14に示したように、利用情報管理テーブル85bは、遊技機識別番号、種別、機種、レート、貸玉、貯玉、セーフ玉及びアウト玉を対応付けたテーブルである。遊技機識別番号は、遊技機を一意に識別する識別番号である。種別は、該遊技機が封入式遊技機であるか開放式遊技機であるかを示し、機種は該遊技機の機種を示す。
利用情報管理テーブル85bは、貸玉、貯玉、セーフ玉及びアウト玉をレート毎に管理している。ここで、貸玉は、該遊技機に対して貸し出されたパチンコ玉の合計値であり、貯玉は、再プレイに使用した貯玉数の合計値である。セーフ玉は、該遊技機からの賞玉の合計値であり、アウト玉は、遊技により消費されたパチンコ玉の合計値である。
具体的には、図14に示した利用情報管理テーブル85bは、遊技機識別番号0001の遊技機が機種Aの封入式遊技機であり、1玉4円のレート「玉1」で貸玉が1000玉、貯玉が0玉、セーフ玉が5000玉、アウト玉が3500玉の場合を示している。また、遊技機識別番号0001の遊技機が、1玉1円のレート「玉2」で貸玉が0玉、貯玉が1500玉、セーフ玉が4000玉、アウト玉が1250玉である場合を示している。
同様に、利用情報管理テーブル85bは、遊技機識別番号0002の遊技機が機種Aの封入式遊技機であり、1玉4円のレート「玉1」で貸玉が2000玉、貯玉が1000玉、セーフ玉が500玉、アウト玉が3500玉である場合を示している。また、遊技機識別番号0002の遊技機が、1玉1円のレート「玉2」で貸玉が500玉、貯玉が1000玉、セーフ玉が2500玉、アウト玉が3000玉である場合を示している。
そして、利用情報管理テーブル85bは、遊技機識別番号0003の遊技機が機種Bの封入式遊技機であり、1玉4円のレート「玉1」で貸玉が2500玉、貯玉が2000玉、セーフ玉が1500玉、アウト玉が2000玉である場合を示している。また、遊技機識別番号0003の遊技機が、1玉1円のレート「玉2」で貸玉が1000玉、貯玉が0玉、セーフ玉が500玉、アウト玉が500玉である場合を示している。
図12に示したレート別利用情報出力部86eは、利用情報管理テーブル85bで管理された特定の機種並びに特定のレートの遊技機に係る利用情報を加算処理し、表示部82に表示出力させる処理部である。
次に、図12に示したレート別利用情報出力部86eの処理手順について説明する。図15は、図12に示したレート別利用情報出力部86eの処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、入力部81からレート別集計操作を受け付けると(ステップS301;Yes)、レート別利用情報出力部86eは、利用情報管理テーブル85bを参照し、機種及びレート毎に各項目の総和を算定(ステップS302)し、算定結果表示部82に表示出力して(ステップS303)、処理を終了する。
図16は、レート別利用情報出力部86eによる表示出力を説明する説明図である。図16は、機種Aの封入式遊技機の台数が2台であり、1玉4円での貸玉の合計が3000玉、1台あたりの貸玉が1500玉、貯玉の合計が1000玉、1台あたりの貯玉は500玉、セーフ玉の合計が5500玉、1台あたりのセーフ玉が2750玉、アウト玉の合計が7000玉、1台あたりのアウト玉が3500玉である場合を示している。また、機種Aの封入式遊技機の1玉1円での貸玉の合計が500玉、1台あたりの貸玉が250玉、貯玉の合計が2500玉、1台あたりの貯玉が1250玉、セーフ玉の合計が6500玉、1台あたりのセーフ玉が3250玉、アウト玉の合計が4250玉、1台あたりのアウト玉が2125玉である場合を示している。
同様に、機種Bの封入式遊技機の台数が1台であり、1玉4円での貸玉の合計が2500玉、貯玉の合計が2000玉、セーフ玉の合計が1500玉、アウト玉の合計が2000玉である場合を示している。また、機種Bの封入式遊技機の1玉1円での貸玉の合計が100玉、貯玉の合計が0玉、セーフ玉の合計が500玉、アウト玉の合計が500玉である場合を示している。
上述してきたように、本実施例2では、レートを変更可能な封入式遊技機及び該封入式遊技機に併設された台間カード処理機から封入式遊技機のレートごとの利用情報を取得して管理することができる。
なお、本実施例2では、実施例1と同様に封入式遊技機と開放式遊技機とが併設されたシステムを例に説明を行ったが、本実施例2に開示したレート毎の利用情報管理には開放式遊技機は必須ではなく、遊技店内の全ての遊技機が封入式遊技機である場合に適用することもできる。
単一の装置で異なるレートを選択可能とするためには、遊技媒体を封入した封入式遊技機を採用することが求められる。したがって、遊技店内におけるレート変更可能な封入式遊技機の比率が高まるほど、レート別に利用情報を管理したいというニーズが高まる。
また、本実施例2では、説明の便宜上、4円レート及び1円レートを例示しつつ説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、4円レート、2円レート、1円レート、0.5円レート等さらに多数のレートを用いる場合に適用することもできる。
また、本実施例2では、遊技媒体としてパチンコ玉を使用する場合を例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、メダルなど任意の遊技媒体を使用する遊技システムに適用することができる。
なお、本実施例2では、機種及びレート別の貸玉、貯玉、セーフ玉及びアウト玉についてそれぞれ合計と平均を算定する場合を示して説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、利用情報に基づいて各種分析を行う場合に適用可能である。例えば、利用情報の一部としてゲーム数をさらに取得し、一日あたりのゲーム数である稼働率を機種及びレート別に求めるようにしてもよい。
また、本実施例2では、ホールコンピュータ80が利用情報を管理する場合について説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、カード管理装置40や他の管理装置で利用情報を管理する構成としてもよい。また、ホールコンピュータ80、カード管理装置40、会員管理装置50は、必ずしも別体の装置である必要はなく、複数の装置の機能を持つ装置が一体化した装置であってもよい。
また、上記実施例1及び2では、遊技機として遊技球を用いるパチンコ遊技機を例にとって説明したが、本発明はこれに限らず、遊技機が遊技球を用いる回胴式遊技機および遊技メダルを用いる回胴式遊技機であっても適用することができる。
また、図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部または一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。