JP5912267B2 - 戸建住宅構造 - Google Patents
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Description
この特許文献1は、本出願人が出願したものである。特許文献1には、共有地である敷地の住戸地に離間して配置され、居室内部を専有部分とした戸建構造を有する住戸とした集合住宅構造が記載されている。この特許文献1では、複数の戸建住宅を一つの集合住宅とみなすことで、住戸(戸建住宅)の建設位置、周辺道路から各住戸への通路の配置、配管や配線の経路などの条件が大幅に緩和されるというものである。
しかし、戸建住宅を広い宅地に立てる場合には、隣接する他の住宅と離れるため騒音などの心配は軽減されるが、戸建住宅を他の住宅と接近させて建設する場合には、騒音などの問題は重要である。
第1の換気口により外壁面の上部から外気が取り入れられると、空気は区画内の下部に向かって移動し、第3の換気口から通気管へ排出される。従って、区画内の空気が入れ替わると共に、区画内の下層に浮遊したり、床面に蓄積したりしている塵や埃を第3の換気口から吸い出すことができる。
各居室からの空気を集合管により集約して、換気扇により強制的に排出することができる。
集合住宅は、区分所有法における一棟の建物を複数の戸建構造を有する住戸として定めたマンション管理規約に基づいて管理運営されている。従って、集合住宅を構成する戸建住宅10は、居室内部を専有部分とした戸建構造を有しており、居室内部のみが居住者の専用部分である以外は、戸建住宅10a〜10kが建設されている分筆されていない住宅地(敷地S)や戸建住宅の壁、屋根、床下などは共用部分であるため、その境界については、分譲マンションと同じである。
そして、居住者により構成される管理組合が委託した管理業者が、戸建住宅の清掃、補修などの定期的なメンテナンスを行っている。つまり、居住者が管理する専有部分と、管理組合が管理する共用部分とに分けることで、共用部分を管理業者が定期的に清掃などを行うことにより、住戸の資産の保全や価値の向上を図っている。
外壁面W1,W2に対して前面となる外壁面W3の1階部分には、玄関11(玄関扉111)が設けられている。玄関扉111には、2段のステップ12が設けられている。また、外壁面W3の2階部分には、腰高窓13が設けられている。
外壁面W1,W2に対して背面となる外壁面W4の1階部分には、掃き出し窓14が設けられている。また、外壁面W4の2階部分には、観音開きする両開き戸15が2組設けられている。更に2階の両開き戸15の前方部分にはベランダ16が設けられている。
前側(玄関11側)の2階の居室21は、外壁面W1〜W3の内側である内壁と、扉21aが設けられた内壁とより仕切られた区画である。この居室21には、外気からの空気を取り入れるために、居室21の外側に面した室外換気口211(第1の換気口)と、居室21内の空気を排気するための室内換気口212(第3の換気口)が設けられている。
室外換気口211は、前面となる外壁面W3の2階部分に設けられた腰高窓13の上部に設けられた換気框である。この換気框は、つまみを持ってスライドさせると、スリットが開閉することで、孔が開放となったり、閉鎖となったりするものである。
室内換気口212は、外壁面W2の裏面となる内壁面W5であり、腰高窓13とは反対側となる居室21の入口側の内壁面W5に設けられている。室外換気口211が居室21の上部に設けられているのに対して、室内換気口212は内壁面W5の下部に設けられている。
室外換気口221は、居室21の室外換気口211と同様に、両開き戸15の上部に設けられた換気框とすることができる。室内換気口222は、外壁面W2の裏面となる内側面W5の下部と、外壁面W1の裏面となる内壁面W6の下部との2箇所に設けられている。これは、居室22をパーティションにより中央で仕切り2部屋にしたときを考慮しているためである。
この集合管32は、4本の通気管を1本に集約することができるものである。本実施の形態では、3本の通気管31を集約されるため、未使用の接続口には蓋により閉鎖されている。分岐側に通気管31が接続された集合管32には、集約側には換気扇33が接続されている。
換気扇33からの通気管34は、小屋裏17を内側壁W4の方向へ水平に配管された後に、背面側へ向かうようにエルボ管などにより90°曲げられている。更に、通気管34は、梁17aを超えるために高さ位置を変更して外壁面W4に至るまで配管されている。
そして、通気管34は、外壁面W4に設けられた排気換気口35(第2の換気口)に接続されている。
換気扇33を動作させることで、通気管31を介して室内換気口212,222から居室21,22内の空気が吸気される。居室21,22からの空気は、集合管32を介して集約され、換気扇33により通気管34へ送り出される。また、換気扇33の吸気により、LDK23内の空気が吹き抜け18を介して天井面19から露出した換気扇33の底面から吸い込まれ、換気扇33により通気管34へ送り出される。これらの吸気により、新しい空気が室外換気口211,221,231から取り込まれるので、居室21,22およびLDK23に新鮮な空気を取り入れることができる。
なお、通気菅31と通気管34との長さが短い場合には、集合菅32や換気扇33を介さずに、1本の通気管で第3の換気口である室内換気口と第2の換気口である排気換気口とを接続してもよい。
浴室42に設置された換気扇42aからの換気ダクト42bも、前面側に位置するステップ12に面した外壁面W7まで配管されている。
更に、便所43に設置された換気扇43aからの換気ダクト43bは、廊下44を通過し、洗面脱衣室41を通過し、浴室42を通過して、前面側に位置するステップ12に面した外壁面W7まで配管されている。
図6に示すように、太梁241と細梁242との間に空間を確保した床梁24とし、この空間を、換気ダクト23b,43bを通過させたり、電気配線を通過させたりすることに利用することで、床梁としての強度を確保しつつ、床梁24と1階の天井との間の隙間を従来の間隔に設定することができる。
図8および図9に示すように、給水管51、排水管52および電気通信線が内部に配線される配線管53は、玄関11前のステップ12の底面の位置から立設し、L字管であるエルボ管511〜531を介して基礎Bから立設されたコンクリートにより形成された基礎梁25を貫通している。
次に、建物外に埋設され、ステップ12の底面の位置から立設させた配管(地中からの立ち上がり部分512〜532)に、エルボ管511〜531を接続する。
次に、このエルボ管511〜531に、建物内に配設される配管と接続するための水平管513〜533に挿通口251を貫通させて接続する。
11 玄関
111 玄関扉
12 ステップ
13 腰高窓
14 掃き出し窓
15 両開き戸
16 ベランダ
17 小屋裏
17a 梁
18 吹き抜け
19 天井面
21 前側の2階の居室
21a 扉
211 室外換気口
212 室内換気口
22 後側の2階の居室
221 室外換気口
222 室内換気口
23 LDK
23a 換気扇
23b 換気ダクト
231 室外換気口
232 キッチン
24 床梁
24a〜24f 空間
241 太梁
242 細梁
243 間隙部材
244 ひら金物
25 基礎梁
251 挿通口
31 通気管
32 集合管
33 換気扇
34 通気管
35 排気換気口
41 洗面脱衣室
42 浴室
42a 換気扇
42b 換気ダクト
43 便所
43a 換気扇
43b 換気ダクト
44 廊下
45 洗面台
46 電気温水器
47 洗濯機設置用パン
51 給水管
511 エルボ管
52 排水管
521 エルボ管
53 配線管
P1 第1の駐車場
P2 第2の駐車場
R 屋根
R1 公道
W1〜W4,W7 外壁面
W5,W6 内壁面
Claims (1)
- 平面視矩形状の屋根を有した略直方体状の戸建住宅の玄関側の外壁面を前面としたときに、前記戸建住宅の側面となる外壁面であって、隣接する他の住宅に面した両方の窓無しの前記外壁面の内側に位置する内壁に仕切られた居室内へ外気を取り入れるための第1の換気口が、前記居室の外側に位置した前記戸建住宅の前面または前記前面の反対の背面の外壁面に設けられ、
前記居室内の空気を排気する通気管が小屋裏を経由して、前記戸建住宅の前面または背面の外壁面に設けられた第2の換気口に接続され、
前記第1の換気口は、前記戸建住宅の前面または背面の外壁面の上部に設けられ、
前記通気管は、前記居室の内壁面の下部に設けられ、前記居室内の空気を排気するための第3の換気口に接続され、
前記小屋裏には、各居室からの通気管を集約する集合管が設けられていると共に、前記集合管と前記第2の換気口との間に換気扇が設けられ、
更に、前記戸建住宅の前面または前記前面の反対の背面の外壁面には、台所と浴室と便所からの換気ダクトが配管されていることを特徴とする戸建住宅構造。
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