JP5910826B2 - 液体試料採取装置の制御装置 - Google Patents
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Description
この制御装置では、図1(a)に示すような画面100が使用者に提示される。使用者が画面100上に示されたサンプルラック検出ボタン102を押すと、サンプルラックの種類名が制御装置の画面上の領域101に表示される。そして、使用者は表示されたサンプルラックの種類名を確認して、ストローク長入力欄103に値を入力する。
通常は、上記のとおり、予め記憶されている標準値に基づいて制御装置にストローク長を設定させる。しかし、試料容器内の液体試料が少量である場合など、必要な場合には使用者がストローク長を変更することもできる。この場合、使用者はストローク長のオフセット値を入力する。この時点では制御装置は液体クロマトグラフに搭載しているサンプルラックの種類を特定しない。液体クロマトグラフがオンラインの状態になった時点で、制御装置が該液体クロマトグラフに搭載しているサンプルラックの種類を特定し、前記オフセット値と前記標準値からストローク長の値を自動的に設定する。
この制御装置では、図1(b)に示すような画面110が使用者に提示される。サンプルラックの種類を示す欄111には"Auto"と表示されており、使用者は必要に応じてストローク長のオフセット値をストローク長入力欄112に入力する。
a) 前記液体試料採取装置に搭載可能な複数のサンプルラックの種類名と、サンプリングニードルのストローク長の許容幅がそれぞれ関連づけられた許容幅情報が記憶された記憶部と、
b) 前記複数のサンプルラックのそれぞれについてサンプリングニードルのストローク長を使用者に入力させる画面を表示する画面提示手段と、
c) 前記許容幅情報を参照して、使用者が入力した全てのストローク長の値が前記許容幅の範囲内であるかを判定する判定手段と、
d) 前記判定手段が、使用者が入力した全てのストローク長の値が前記許容幅の範囲内であると判定すると、前記複数のサンプルラックと該複数のサンプルラックのそれぞれについて入力されたストローク長の値とを関連づけ、ストローク長情報として保持するストローク長情報保持部と、
e) 前記液体試料採取装置が搭載しているサンプルラックを特定するサンプルラック識別手段と、
f) 前記サンプルラック識別手段により特定されたサンプルラックに対応付けられたストローク長の値を前記ストローク長情報から抽出して、前記サンプリングニードルを動作させるストローク長の値を設定するストローク長設定手段と、
を備えることを特徴とする。
従って、本発明に係る液体試料採取装置の制御装置を用いると、液体試料採取装置と通信可能な状態であるか否かに関わらず、サンプリングニードルのストローク長の適切な値を設定することができる。
なお、液体試料採取装置に複数のサンプルラックが搭載されている場合には、前記サンプルラック識別手段は搭載されている複数のサンプルラックをそれぞれ特定する。また、前記ストローク長設定手段は、特定された複数のサンプルラックのそれぞれに対応付けられたストローク長の値をストローク長情報から抽出して、各サンプルラックに対するストローク長の値を設定する。
同じ種類のサンプルラックが搭載されている場合、分析を行うたびにサンプリングニードルのストローク長を変更することは少ない。そこで、前記ストローク長情報保持部が、前記ストローク長情報を前記記憶部に保存することが望ましい。記憶部には、通常、装置購入後に装置管理者によって初期設定され、必要な場合に変更が加えられる情報である、環境設定情報が保存されている。例えば、ストローク長情報保持部が、ストローク長情報に基づいて環境設定情報を変更して記憶部に保存するように構成することにより、分析を行うたびに使用者がサンプリングニードルのストローク長を入力する手間を省くことができる。
従って、本発明に係る液体試料採取装置の制御装置を用いると、液体試料採取装置と通信可能な状態であるか否かに関わらず、サンプリングニードルのストローク長の適切な値を設定することができる。
上述したように、使用者は、カラムの種類、試料注入量、カラムオーブンの温度、移動相の種類及び流量等、各ユニットに関する設定項目についてパラメータをそれぞれ入力して分析条件を設定する。サンプリングニードルのストローク長もこれらのパラメータの一つとして設定する。
通常、使用者は、液体クロマトグラフ2の電源を投入して該クロマトグラフ2を起動する前に、これらのパラメータを設定し、それらを記述したメソッドファイルを作成する。作成されたメソッドファイルは記憶部に保存される。本実施例においても同様にしてメソッドファイルが作成・保存される。以下、本実施例におけるサンプリングニードルのストローク長の設定手順を説明する。
図3(b)に示すように、使用者がストローク長の値をそれぞれ入力すると、判定部13が記憶部11に保存されている許容幅情報と照合し、入力された全てのストローク長の値が許容幅の範囲内であるかを判定する。このとき、使用者が入力したストローク長の値が許容幅の範囲外である場合には、図3(b)に示すように、対象のサンプルラック名とストローク長の値が表示されている領域を着色(図3(b)ではハッチングで表示)して、使用者に再入力を促す。
使用者が入力あるいは再入力したストローク長の値が判定部13によって許容幅の範囲内であると判定されると、ストローク長情報保持部14が、8種類のサンプルラックと、それらについてそれぞれ入力されたストローク長の値を関連づけたストローク長情報として保持する(図4参照)。ここでは、図4のようにテーブル形式でストローク長情報を保持する例を示しているが、ストローク長情報の保持形式はテーブル形式に限定されない。
以上の動作は、液体クロマトグラフ2の電源投入前に、つまり液体クロマトグラフ2がオフラインの状態で行われる。
サンプルラックの種類が特定されると、ストローク長設定部16がストローク長情報から当該サンプルラックに対応付けられたストローク長の値を抽出し、サンプリングニードルのストローク長の値を設定する。
つまり、本実施例の制御装置1を用いると、液体クロマトグラフ2がオンラインの状態であるか否かに関わらず、サンプリングニードルのストローク長の適切な値を設定できる。
上記実施例は、液体クロマトグラフ2を例としたが、サンプリングニードルを用いてサンプルラック上に搭載された試料容器内の液体試料を採取する構成を有する多様な装置に用いることができる。また、上記実施例では、搭載可能なサンプルラックの種類を8種類としたが、当然、搭載可能なサンプルラックの種類はオートサンプラに応じて異なる。さらに、上記実施例では、液体クロマトグラフがオフラインの状態でサンプリングニードルのストローク長情報を作成する例としたが、当然、オンラインの状態でもストローク長情報を作成することができる。この場合には、ストローク長情報を作成するとすぐに、サンプルラックの特定及びストローク長の設定を行う。
上記実施例では、液体クロマトグラフ2に1つのサンプルラックが搭載されている場合について説明したが、複数のサンプルラックが搭載された液体クロマトグラフ2についても上記同様の動作によりストローク長の設定を行うことができる。具体的には、サンプルラック識別部15が搭載されている複数のサンプルラックをそれぞれ特定し、ストローク長設定部16が、特定されたサンプルラックのそれぞれに対応付けられたストローク長の値をストローク長情報から抽出して、各サンプルラックに対するストローク長の値を設定する。
上記実施例では、画面提示部12が、テーブル形式で使用者にストローク長を入力させる画面を表示させ、また、ストローク長情報保持部14もテーブル形式でストローク長情報を保持する構成を例に説明したが、表示や保存の形式は適宜に変更することができる。また、画面提示部12が、使用者にストローク長を入力させる画面を表示する際に、予め各サンプルラックに対応する標準的なストローク長の値が入力されたテーブルを表示し、使用者が必要な値のみを変更するように構成してもよい。
2…液体クロマトグラフ
10…コンピュータ
11…記憶部
12…画面提示部
13…判定部
14…ストローク長情報保持部
15…サンプルラック識別部
16…ストローク長設定部
20…入力部
30…表示部
Claims (2)
- サンプリングニードルを用いてサンプルラック上の試料容器から液体試料を採取する液体試料採取装置の制御装置であって、
a) 前記液体試料採取装置に搭載可能な複数のサンプルラックの種類名と、サンプリングニードルのストローク長の許容幅がそれぞれ関連づけられた許容幅情報が記憶された記憶部と、
b) 前記複数のサンプルラックのそれぞれについてサンプリングニードルのストローク長を使用者に入力させる画面を表示する画面提示手段と、
c) 前記許容幅情報を参照して、使用者が入力した全てのストローク長の値が前記許容幅の範囲内であるかを判定する判定手段と、
d) 前記判定手段が、使用者が入力した全てのストローク長の値が前記許容幅の範囲内であると判定すると、前記複数のサンプルラックと該複数のサンプルラックのそれぞれについて入力されたストローク長の値とを関連づけ、ストローク長情報として保持するストローク長情報保持部と、
e) 前記液体試料採取装置が搭載しているサンプルラックを特定するサンプルラック識別手段と、
f) 前記サンプルラック識別手段により特定されたサンプルラックに対応付けられたストローク長の値を前記ストローク長情報から抽出して、前記サンプリングニードルを動作させるストローク長の値を設定するストローク長設定手段と、
を備えることを特徴とする液体試料採取装置の制御装置。 - 前記ストローク長情報保持部が、前記ストローク長情報を前記記憶部に保存することを特徴とする請求項1に記載の液体試料採取装置の制御装置。
Priority Applications (1)
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JP2012193961A JP5910826B2 (ja) | 2012-09-04 | 2012-09-04 | 液体試料採取装置の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012193961A JP5910826B2 (ja) | 2012-09-04 | 2012-09-04 | 液体試料採取装置の制御装置 |
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JP2014048263A JP2014048263A (ja) | 2014-03-17 |
JP5910826B2 true JP5910826B2 (ja) | 2016-04-27 |
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ID=50608064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012193961A Active JP5910826B2 (ja) | 2012-09-04 | 2012-09-04 | 液体試料採取装置の制御装置 |
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