JP5906158B2 - フラップ - Google Patents

フラップ Download PDF

Info

Publication number
JP5906158B2
JP5906158B2 JP2012178758A JP2012178758A JP5906158B2 JP 5906158 B2 JP5906158 B2 JP 5906158B2 JP 2012178758 A JP2012178758 A JP 2012178758A JP 2012178758 A JP2012178758 A JP 2012178758A JP 5906158 B2 JP5906158 B2 JP 5906158B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
morphing
flap
rod
surface member
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012178758A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014037155A (ja
Inventor
敏之 木村
敏之 木村
精一 園田
精一 園田
昌宏 澤田
昌宏 澤田
真一郎 蜜谷
真一郎 蜜谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Society of Japanese Aerospace Companies
Nippi Corp
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Society of Japanese Aerospace Companies
Kawasaki Jukogyo KK
Nippi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Society of Japanese Aerospace Companies, Kawasaki Jukogyo KK, Nippi Corp filed Critical Society of Japanese Aerospace Companies
Priority to JP2012178758A priority Critical patent/JP5906158B2/ja
Publication of JP2014037155A publication Critical patent/JP2014037155A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5906158B2 publication Critical patent/JP5906158B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Toys (AREA)

Description

本発明は、フラップに関し、特に、翼の後部に設けられ、前縁から後縁へ延びる上面および下面により構成されるコンターを有するフラップに関する。
従来のフラップとして、翼面を曲げて翼型を変化させる機構が知られている。たとえば、特許文献1に示された動翼は、弾性材料からなる外表面部材と、外表面部材を内側から支持する複数分割された外板と、隣り合う外板間の内側に配置され、隣り合う外板それぞれにオーバーラップするように外板とは独立して外表面部材に装着されるリテーナと、動翼支持体に固定される固定リブと、固定リブに対して可動自在に連結された可動リブとを備える。各リブはそれぞれ対応する外板と結合される。可動リブが動力機構により駆動されることにより、翼型が変化する。
また、特許文献2に示された動翼は、翼上面部材と翼下面部材との間に内装され、基端が動翼支持体に固定されるとともに当該基端から翼縁への延出方向に延出したリンク機構とを備える。このリンク機構は、翼縁部の形状を保持する第1クランクL1と、第1クランクに先端部を連結し、延出方向に長く延在する第2、第3クランクL2、L3を有する。第2、第3クランクの交差角、並びに第2、第3クランクの動翼支持体に対する角度が連動して変化する。
さらに、特許文献3に示された動翼は、可撓性の翼上面部材及び翼下面部材と、翼縁リブと、翼縁リブと動翼支持体との間を回動軸を介して直列に連結する中間リブとを備える。この動翼は、駆動機構をさらに備え、翼縁リブと中間リブと動翼支持体とからなる連結体の各連結点における連結角度を操作する。
特開2011−178290号公報 特開2011−178291号公報 特開2011−178292号公報
しかしながら、これらの従来技術は、単に翼型を変形させる機構を提案するだけであって、空気力学的に所望の圧力分布を達成する翼形状を設計することを前提に、変形可能な翼型の形状を定義することまでは考慮されていない。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、変形可能であり、且つ、主翼全体における所望の圧力分布を実現し得るフラップの設計に際してコンター形状を容易に定義することができるフラップを提供することを目的としている。
本発明のある態様に係るフラップは、主翼の後部に設けられ、前縁から後縁へ延びる上面および下面により構成されるコンターを有するフラップであって、該フラップの後部に設けられたモーフィング部分を備え、該モーフィング部分は、その基端から後方へ向かう傾斜状態が、前記フラップのキャンバーを変化させるように可変であり、前記モーフィング部分における上面のコンター長さは、該モーフィング部分の傾斜状態にかかわらず一定である。
この構成によれば、モーフィング部分における上面のコンター長さがモーフィング部分の傾斜状態にかかわらず一定のまま、モーフィング部分は、その基端から後方へ向かう傾斜状態がフラップのキャンバーを変化するように変形することができる。これにより、モーフィング部分の傾斜状態に応じたモーフィング部分のコンター形状を容易に定義することができる。従って、この傾斜状態とモーフィング部分を含む主翼の圧力分布との関係を容易に把握し、空気力学的に所望の圧力分布を実現し得るフラップ形状を容易に取得することができる。
前記モーフィング部分における上面が傾斜する角度は、前記モーフィング部分の基端からの距離に応じて線形に変化してもよい。
この構成によれば、モーフィング部分の傾斜状態に応じてコンター形状を、より一層容易に定義することができる。また、モーフィング部分の上面が傾斜しても、その上面における曲率の連続性が影響されない。このため、モーフィング部分の形状変化は空気力学的に主翼全体のコンターに悪影響を与えない。
前記モーフィング部分における上面部材は非伸縮性材料で形成され、前記モーフィング部分における下面部材は伸縮性材料で形成されてもよい。
この構成によれば、モーフィング部分における上面のコンター長さがモーフィング部分の傾斜状態にかかわらず一定のまま維持することができる。
前記モーフィング部分において上面部材と下面部材との間に配されるリンク機構をさらに備え、前記リンク機構は、前記モーフィング部分の基端に設けられた第1ジョイント部に回転可能に前端部が接続される第1ロッドと、前記第1ロッドの後端部に第2ジョイント部により回転可能に上端部が接続される第1連結部と、前記モーフィング部分の基端において前記第1ジョイント部より前記下面側に設けられた第3ジョイント部により回転可能に前端部が接続され、長さが伸縮する伸縮ロッドと、前記伸縮ロッドの後端部に第4ジョイント部により回転可能に下端部が接続され、前記第1ロッドに第5ジョイント部により回転可能に上端部が接続される第2連結部と、前記伸縮ロッドの後端部および前記第2連結部の下端部に前記第4ジョイント部により回転可能に前端部が接続され、前記第1連結部の下端部に第6ジョイント部により回転可能に後端部が接続される第2ロッドと、前記第1連結部に前端部が固定される第3ロッドと、を有していてもよい。
この構成によれば、伸縮ロッドが伸縮することにより、モーフィング部分における上面のコンター長さがモーフィング部分の傾斜状態にかかわらず一定のまま、モーフィング部分は、その基端から後方へ向かう傾斜状態がフラップのキャンバーを変化するように変形することができる。
前記上面部材の尾端、前記下面部材の尾端および、前記第3ロッドの後端部が接続される固定部をさらに備え、前記固定部は、後方に向かって厚みが小さくなる傾斜体で形成されてもよい。
この構成によれば、上面部材の尾端、下面部材の尾端および、第3ロッドの後端部が固定部に接続されることにより、モーフィング部分が形成される。
本発明は、以上に説明した構成を有し、主翼全体における所望の圧力分布を実現し得るフラップであって、且つ、そのコンター形状を容易に定義し得るフラップを提供することができるという効果を奏する。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
本発明の実施形態に係るフラップを備える主翼全体の翼型を示す図である。 図1のフラップを展開した状態を示す図である。 図1のフラップのモーフィング部分を示す図である。 図3のモーフィング部分の上面のコンターを示すグラフである。 平面を傾斜した際の形状を示すグラフである。 図3の傾斜していないモーフィング部分および固定部を示す図である。 図3のモーフィング角度まで傾斜したモーフィング部分および固定部を示す図である。 図3の傾斜していないモーフィング部分のリンク機構および固定部を示す図である。 図3のモーフィング角度まで傾斜したモーフィング部分のリンク機構および固定部を示す図である。 図1の主翼全体の圧力分布を示す図である。 本発明の実施形態2に係るフラップにおいて、傾斜していないモーフィング部分および固定部を示す図である。 図11のモーフィング角度まで傾斜したモーフィング部分および固定部を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、各図に示すX方向はコード方向を表す。Y方向(各図の紙面に対して垂直な方向)はスパン方向を表す。Z方向はX方向およびY方向に対して垂直な方向を表す。また、スパン方向に垂直な面は、縦断面を示す。フラップなどのコンター(外形線)は、この縦断面におけるフラップなどの形状を示す。
(実施の形態1)
(主翼)
図1は、実施の形態1に係るフラップ10を備える主翼14の翼型を示した図である。航空機の主翼14は、図1に示すように、主翼本体12と、主翼本体12の前部に取り付けられる前縁スラット16と、主翼本体12の後部に取り付けられるフラップ10とを備える。フラップ10および前縁スラット16は、離着陸時などの主に低速時に展開して航空機の揚力を高める高揚力装置を構成する。主翼本体12は、その後部の下面側にコーブ18を有する。コーブ18は、フラップ10の格納時にその前縁部22を格納するための空間である。
(フラップ)
図2は、主翼本体12のコーブ18に格納および展開されているフラップ10を示した図である。図3は、フラップ10におけるモーフィング部分24を示す図である。フラップ10は、前縁20が主翼本体12の後部の内壁(図1の例では、コーブ18の前壁)に対して間隔を隔てて取り付けられる。この主翼本体12の後部の内壁は、コーブ18を形成する面である。フラップ10は、図2に示すように、主翼本体12のコーブ18に対して格納および展開可能に主翼本体12に取り付けられている。
フラップ10は、コーブ18に格納された状態で露出するか否かの観点から、露出しない前縁部22と、前縁部22以外の露出する部分(後方部25)とを有する。また、フラップ10は、その形状が変化するか否かの観点から、前側から順に不変部32と、傾斜(湾曲)するモーフィング部分24と、固定部40とを有する。このうち不変部32は、前縁部22から後方部25の途中(モーフィング部分24の基端)までの範囲を有し、固定部40は後方部25の後端部分に位置し、モーフィング部分24は、後方部25において不変部32と固定部40との間の範囲を有している。
前縁部22は、フラップ10に固有の一定形状のコンター(外形線)を有する。この前縁部22のコンターは、フラップ10が格納された状態において、主翼14の全体のコンターと共通しない。前縁部22は、フラップ10の格納時に、主翼本体12のコーブ18の中に納まって露出しない。
フラップ10が格納された状態において、その後方部25のコンターは、主翼14の全体のコンター(外形線)の一部を構成する。即ち、後方部25のコンターは、主翼14全体に所望される空気力学的な圧力分布を満たすように、主翼14の全体のコンターの一部を成し、その形状は主翼本体12のコンターにより拘束される。そのため、この後方部25のコンターは、主翼本体12のコンターと連続性を有し、後方部25は主翼本体12と一体となって滑らかな外表面を形成する。
フラップ10は、図3に示すように、前縁20から後縁23へ延びる上面26および下面28により構成されるコンターを有する。前縁20は、格納された状態のフラップ10において、コード方向(X方向)の最前位置である。後縁23は、格納された状態のフラップ10において、コード方向(X方向)の最後位置である。
フラップ10の上面26は、不変部32の上側外板33の外面(以下、「不変部の上面」と言う。)34と、モーフィング部分24の上面部材36の外面(以下、「モーフィング部分の上面」と言う。)38と、固定部40の上側表面(以下、「固定部の上面」と言う。)42とにより構成される。これら不変部32の上面34と、モーフィング部分24の上面38と、固定部40の上面42とは、互いに連続し、フラップ10の上面26を形成する。このフラップ10の上面26のコンターは、前縁20から後縁23に向かって上方に(外側に)膨らむように湾曲する流線形を有する。
フラップ10の下面28は、不変部32の下側外板44の外面(以下、「不変部の下面」と言う。)46と、モーフィング部分24の下面部材48の外面(以下、「モーフィング部分の下面」と言う。)50と、固定部40の下側表面(以下、「固定部40の下面」と言う。)52とにより構成される。これら不変部32の下面46と、モーフィング部分24の下面50と、固定部40の下面52とは、互いに連続し、フラップ10の下面28を形成する。このフラップ10の下面28のコンターは、前縁20から後縁23に向かって上方に(内側に)くぼむように湾曲する流線形を有する。なお、フラップ10の下面28のコンターは、この形状に限定されない。たとえば、前縁20から後縁23に向かって下方に(外側に)膨らむように湾曲する流線形を有していてもよいし、直線状またはほぼ直線状であってもよい。
次に、フラップ10を構成する不変部32、固定部40、及びモーフィング部分24の詳細について順に説明する。
不変部32は、それ自体の翼型を変形しない部分である。不変部32はフラップ10の前縁20とモーフィング部分24の基端24aとの間に形成され、不変部32の最先端にフラップ10の前縁20が配される。不変部32は、外板33、44と、これら外板33、44を支える骨材(図示せず)で構成される。骨材は、スパー、リブおよびストリンガーなどを含む。不変部32の上側外板33および下側外板44は、非伸縮性材料の平板で形成される。この非伸縮性材料には、軽量で剛性を有する材料、たとえば、アルミニウム又はその合金などの金属が用いられる。
固定部40は、それ自体の翼型は変形しないが、モーフィング部分24の変形に応じて前縁20に対する位置を移動させることにより、フラップ10の翼型を変形させる部分である。固定部40は、モーフィング部分24の終端24bとフラップ10の後縁23との間に形成され、固定部40の最後尾にフラップ10の後縁23が配される。固定部40には、図6および図7に示すように、モーフィング部分24の上面部材36の尾端、モーフィング部分24の下面部材48の尾端および、後述するモーフィング部分24のリンク機構56の第3ロッドR3の後端部が接続される。
固定部40は、図6〜図9に示すように、後方に向かって厚みが小さくなる傾斜体で形成される。固定部40は、後面40a、前面40b、上面(上側表面)42、下面(下側表面)52および2つの側面を含む。後面40aおよび前面40bは矩形状であって、後面40aが前面40bより小さい。2つの側面は、後面40a側の辺が前面40b側の辺より短い台形状である。上面42および下面52は、矩形状であって、上面42および下面52は互いに向かい合い、それらの間隔は前面40bから後面40aに向かって小さくなる。このため、固定部40の上面42は、後方に向かって下側に傾斜する。この固定部40の上面42がモーフィング部分24の上面38とフラットになるように、固定部40の上面42にモーフィング部分24の上面部材36が接続されている。固定部40の下面52がモーフィング部分24の下面50とフラットになるように、固定部40の下面52にモーフィング部分24の下面部材48が接続されている。なお、固定部40の形状は、上面部材36、下面部材48およびモーフィング部分24を接合するものであれば、その形状は限定されない。
(モーフィング部分)
図4は、モーフィング部分24の上面38のコンターを示すグラフである。図5は、平板を傾斜した際の形状を示すグラフである。図6は、傾斜していないモーフィング部分24および固定部40を示す図である。図7は、傾斜したモーフィング部分24および固定部40を示す図である。図8は、傾斜していないモーフィング部分24のリンク機構56および固定部40を示す図である。図9は、傾斜したモーフィング部分24のリンク機構56および固定部40を示す図である。
モーフィング部分24は、それ自体が変形することにより、フラップ10の翼型を変形させる部分である。モーフィング部分24は、フラップ10の後方部25(図2)に設けられ、不変部32と固定部40との間に形成される。
モーフィング部分24は、前方に位置する基端24aから後方に位置する終端24bに向かうに従ってZ方向の下側に傾斜する。モーフィング部分24の基端24aは、図3に示すように、たとえば、前縁20から0.50Cflap〜0.90Cflapに位置する。好ましくは、基端24aは、たとえば、前縁20から0.60Cflapの位置に配される。モーフィング部分24の終端24bは、後縁23から0.05Cflap〜0.10Cflapの間に位置する。好ましくは、終端24bは、たとえば、後縁23から0.05Cflapの位置に配される。このCflapは、モーフィング部分24が傾斜していない状態において前縁20と後縁23とを結ぶ直線(翼弦線)の長さ(翼弦長)を示す。
モーフィング部分24は、その基端24aから後方へ向かう傾斜状態が、フラップ10のキャンバーを変化させるように可変である。すなわち、フラップ10の上面26の曲率が大きくなる方向に、モーフィング部分24が基端24aから下方へ傾斜する。これにより、翼厚の変化がないまたは小さいのに対し、上面38が大きく上方に膨らむ。このため、キャンバーラインに比べて翼弦線が下がり、これらの間の距離を表すキャンバーが大きくなるように変化する。
モーフィング部分24の上面38が傾斜する角度δ(xu)は、図4に示すように、モーフィング部分24の基端24aからのX方向の距離xに応じて線形に変化する。図4の横軸は、モーフィング部分24の上面38における基端24aからの距離xを示し、縦軸は、上面38における高さ方向の変位yを示す。また、δmorphは、終端24bの位置xuEにおけるモーフィング部分24の上面38の傾斜角度(以下、「モーフィング角度」と言う。)を示す。ここでは、モーフィング部分24の上面38を実線で表し、下面50を破線で表す。
モーフィング部分24が傾斜せず、モーフィング部分24の上面38の傾斜角度δmorphが0度であるときの、基端24aから終端24bまでの距離を1(このときxuE=1)とする。即ち、モーフィング部分24における上面38の変形領域を、基端24aから終端24bに至る0≦x≦1の区間と定義する。このとき、終端24bの変位はy=0となる。そして、このときのモーフィング部分24の上面38のコンターは、下記式(1)で表される。
u0=f(xu0) (1)
モーフィング部分24の上面38の傾斜角度δ(xu)は、モーフィング部分24の基端24aからの距離xに応じて線形に変化する。このX方向の距離xuにおける上面38の傾斜角度δ(xu)は下記式(2)で表される。そして、終端24bの位置xuEにおける上面38の傾斜角度、つまり、モーフィング角度δmorphは下記式(3)で表される。ここで、δaは、後述するように所望のモーフィング角度δmorphに応じて適宜決定される係数(定数)である。
δ(xu)=δa・xu (2)
δmorph=δa・xuE (3)
モーフィング角度δmorph=0のモーフィング部分24の上面38のコンター長さs0は、下記式(4)で表される。これに対し、終端24bでの傾斜角度をモーフィング角度δmorphとした場合の、モーフィング部分24の上面38のコンターの各位置における傾斜は、下記式(5)で表される。このため、この時の上面38のコンター長さs1は、下記式(6)で表される。これらのモーフィング部分24における上面38のコンター長さs0、s1は、モーフィング部分24の傾斜状態にかかわらず一定である。このため、s0=s1の関係を維持しつつ、モーフィング部分24は傾斜する。これにより、所望のモーフィング角度δmorphを実現し得る一組の[δa、xuE]が定まる。
0=∫ds0=∫(dxu0 +dyu0 1/2=∫(yu0´+1)1/2・dxu (4)
u1´=f´(xu)+tan(δa・xu) (5)
1=∫ds1=∫(yu1´+1)1/2・dxu (6)
図4の斜線で示されるモーフィング部分24の下面50のコンター形状は、モーフィング部分24の上面38のコンター形状および翼厚により拘束される。モーフィング部分24の下面50における基端24aからの距離xは下記式(7)で表され、下面50における高さ方向の変位yは下記式(8)で表される。なお、式中のtは翼厚であってxuの関数として定義される。また、下記の(x,y)で表される下面50上の地点は、xuで表される上面38上の地点に対応する箇所である。即ち、翼弦線上のある箇所に対して翼厚方向の上側に位置するのが上面38上の距離xuの地点である場合に、(x,y)で表される下面50上の地点は、翼弦線上の当該箇所に対して翼厚方向の下側に位置している。
=xu−t・sin(δa・xu) (7)
=yu−t・cos(δa・xu) (8)
たとえば、図5に示すように、長さ1に対して厚み0.1の平板を傾斜させたとする。図5の横軸は、平板におけるコード方向(X方向)の位置を示し、縦軸は、平板の高さ方向(Z方向)の変位yを示す。この平板の上面のコンター長さsは下記式(9)で表され、モーフィング角度δmorphは下記式(10)で表される。これらの式(9),(10)により、所望のモーフィング角度δmorphに対応する係数δa及び終端までの距離xuEが求められる。その結果、この平板の上面のコンターyuは、下記式(11)によって算出することができる。即ち、任意のモーフィング角度δmorphを選択した場合に、それを実現することのできるモーフィング部分24の上面38のコンター形状を、式(11)によって定義することができる。なお、式(11)中のxuは、0からxuEまでの値をとる。
s=[sinh-1(tanδa・xuE)]/δa=1 (9)
δmorph=δa・xuE (10)
u=[ln(secδa・xu)]/δa (11)
次に、上記のように数式によって各変形後のコンター形状を特定し得るモーフィング部分24の具体的な構成について、以下に一例を示す。
モーフィング部分24は、図6および図7に示すように、非伸縮性材料で形成される上面部材36と、伸縮性材料で形成される下面部材48と、上面部材36と下面部材48との間に配されるリンク機構56とを備える。これらの上面部材36、下面部材48およびリンク機構56により、上面38のコンター長さが変化せずに、下面50がコンター長さを伸縮させて、モーフィング部分24が傾斜することができる。
モーフィング部分24の上面部材36を形成する非伸縮性材料には、軽量で剛性を有する材料、たとえば、アルミニウムやその合金などの金属が用いられる。この上面38のコンターの長さを一定に維持したまま、上面部材36を繰り返し変形させる必要があるため、上面部材36には優れた疲労強度が要求される。また、負圧による引きはがす力に対抗し、上面38のコンター形状を維持する機械的強度が上面部材36に要求される。上面部材36の先端は、たとえば、フラップ10の前縁20に位置し、上面部材36の尾端は、たとえば、固定部40の上面42に接続される。この上面部材36の尾端と固定部40の上面42とは所定の長さだけ重なった面で接続されるため、後述するように、上面部材36の形状は固定部40の上面42の傾きに影響される。
なお、モーフィング部分24の上面部材36は、先端から尾端まで連続する1枚の非伸縮性材料で形成されていてもよいし、複数の非伸縮性材料が先端から尾端まで一連に連結されて形成されてもよい。また、モーフィング部分24の上面部材36は、不変部32の上側外板33と一体的に形成されていてもよいし、別個に形成されていてもよい。
モーフィング部分24の下面部材48を形成する伸縮性材料には、軽量で柔軟性を有する材料、たとえば、シリコンゴムなどが用いられる。モーフィング部分24の下面部材48は、モーフィング部分24の基端24aと終端24bとの間で湾曲しながら伸縮する。この下面部材48の先端は、たとえば、モーフィング部分24の基端24aに位置するスパー54に固定される。下面部材48の尾端は、たとえば、固定部40の下面52に接続される。
リンク機構56は、上面部材36および下面部材48を複数の骨部材57により支えながら変形させる。リンク機構56は、図6〜図9に示すように、第1〜第3ロッドR1〜R3と、伸縮ロッドR0と、第1および第2連結部C1、C2と、第1〜第6ジョイント部J1〜J6とを有する。リンク機構56は、モーフィング部分24の基端24aに位置するスパー54に固定されている。以下、このリンク機構56の詳細を説明する。
第1ジョイント部J1は、スパー54に対して第1ロッドR1の前端部を揺動可能に接続する。第3ジョイント部J3は、スパー54に対して伸縮ロッドR0の前端部を揺動可能に接続する。また、第1ジョイント部J1は相対的に上面部材36側に配され、第3ジョイント部F3は相対的に下面部材48側に配されている。
第1および第3ジョイント部J1、J3は、取付座Ja、支持部Jbおよび棒状の軸部Jcを有する。取付座Jaはモーフィング部分24の基端24aに位置するスパー54に固定される。支持部Jbは、取付座Jaに垂直に設けられた板状部材である。図8に示すように、本実施の形態では、第1ジョイント部J1として1つの支持部Jbを有するものを例示し、第3ジョイント部J3として2つの支持部Jbを有するものを例示している。これらの支持部Jbには、それぞれY方向に延びる貫通孔が設けられる。
伸縮ロッドR0は、その長さを主にX方向に伸縮し、たとえば、油圧シリンダなどのアクチュエータで構成される。伸縮ロッドR0の伸縮(開始タイミングおよび伸縮距離など)は、制御部(図示せず)から出力される信号により制御される。伸縮ロッドR0の前端部は、Y方向に延びる貫通孔を有し、第3ジョイント部J3の2つの支持部Jbの間に挟み込まれる。伸縮ロッドR0の前端部の貫通孔および第3ジョイント部J3の支持部Jbの貫通孔に第3ジョイント部J3の軸部Jcが差し入れられる。これにより、伸縮ロッドR0の前端部は、第3ジョイント部J3によりXZ面において回転可能にスパー54に接続される。伸縮ロッドR0の後端部は窪みを有し、その窪みに第2ロッドR2の前端部が挿入され、枢支される。
第1ロッドR1は、たとえば、断面が矩形の棒状部材で形成され、前端部および後端部を含む。前端部および後端部のそれぞれにY方向に延びる貫通孔が設けられる。第1ロッドR1の前端部は窪みを有し、この窪みに第1ジョイント部J1の支持部Jbが入れられる。この第1ロッドR1の前端部の貫通孔および第1ジョイント部J1の支持部Jbの貫通孔に第1ジョイント部J1の軸部Jcが差し込まれる。これにより、第1ロッドR1の前端部は、第1ジョイント部J1によりXZ面において回転可能にスパー54と接続される。
第1ロッドR1の後端部は窪みを有し、その窪みに第1連結部C1の上端が差し入れる。第1ロッドR1の後端部の貫通孔および第1連結部C1の上端の貫通孔に第2ジョイント部J2の軸部が挿入される。これにより、第1連結部C1の上端は、第2ジョイント部J2によりXZ面において回転可能に第1ロッドR1の後端部と接続される。
第1ロッドR1は、接続部として第5ジョイント部J5をさらに備える。第1ロッドR1の接続部は、挿入孔およびY方向に延びる貫通孔を有する。挿入孔内に第2連結部C2の上端が挿入される。第5ジョイント部J5の軸部が第1ロッドR1の接続部の貫通孔および第2連結部C2の上端の貫通孔に挿入される。これにより、第2連結部C2の上端は、第5ジョイント部J5によりXZ面において回転可能に第1ロッドR1と接続される。
第2ロッドR2は、たとえば、断面が矩形の棒状部材で形成され、前端部および後端部を含む。前端部および後端部のそれぞれにY方向に延びる貫通孔が設けられる。第2ロッドR2の前端部は、伸縮ロッドR0の後端部の窪みに挿入される。また。第2ロッドR2の前端部は窪みを有し、伸縮ロッドR0の窪みと第2ロッドR2の窪みにより挿入孔が形成され、この挿入孔に第2連結部C2の下端部が差し込まれる。第2ロッドR2の前端部の貫通孔と、伸縮ロッドR0の後端部の貫通孔と、第2連結部C2の下端部の貫通孔とに、第4ジョイント部J4の軸部が差し込まれる。これにより、第2ロッドR2の前端部および第2連結部C2の下端部は、第4ジョイント部J4によりXZ面において回転可能に伸縮ロッドR0の後端部と接続される。
第2ロッドR2の後端部は窪みを有し、その窪みに第1連結部C1の下端部が差し入れられる。第2ロッドR2の後端部の貫通孔および第1連結部C1の下端部の貫通孔に第6ジョイント部J6の軸部が差し込まれる。これにより、第1連結部C1の下端部は、第6ジョイント部J6によりXZ面において回転可能に第2ロッドR2の後端部に接続される。
第2連結部C2は、たとえば、矩形状の肉厚の平板状部材で形成される。また、第1連結部C1は、たとえば、略三角形状の肉厚の平板状部材で形成される。第1連結部C1の接合部は第3ロッドR3の前端部に接合されている。
第3ロッドR3は、たとえば、断面が矩形の棒状部材で形成され、前端部および後端部を含む。第3ロッドR3の前端部は第1連結部C1の接合部に固定され、第3ロッドR3は第1連結部C1と一体的に形成されている。第3ロッドR3の後端部は固定部40の前面40bに固定され、第3ロッドR3と固定部40とは所定の角度を成している。
このモーフィング部分24のリンク機構56において、図6および図8に示す伸縮ロッドR0が伸びている状態では、伸縮ロッドR0、第2ロッドR2および第3ロッドR3は直線またはほぼ直線状に延びる。このとき、モーフィング角度δmorphは0であって、モーフィング部分24の上面38と固定部40の上面42とは直線またはほぼ直線状に一連に延びる。そして、骨部材57は、第1ロッドR1および第3ロッドR3と上面部材36との間で、これらに対して垂直またはほぼ垂直に上面部材36を支える。
図7および図9に示すように、伸縮ロッドR0が縮むと、第4ジョイント部J4が基端24a側に引っ張られる。このとき、第1〜第3ロッドR1〜R3および第1および第2連結部C1、C2は長さが一定であるとともに、各ジョイント部J1〜J6における各ロッドR1〜R3よび各連結部C1、C2の動きが上記のとおり規定されている。これにより、第1ロッドR1および第3ロッドR3は後側下方へ傾斜する。このとき、モーフィング部分24の上面38のコンター長さもモーフィング部分24の傾斜状態にかかわらず一定であることにより、固定部40の動きは制限されている。このため、各ロッドR1〜R3および各連結部C1、C2は、伸縮ロッドR0の長さに応じた所定の動きを行い、固定部40は所定の角度で傾斜する。このモーフィング部分24の上面部材36および固定部40の上面42は所定寸法分だけ重なって接続されていることにより、モーフィング部分24の上面部材36の形状は固定部40の位置およびその上面42の傾斜角度に依存する。つまり、終端24bにおける、モーフィング部分24の上面部材36の傾斜角度と固定部40の上面42の傾斜角度とが等しくなるように、モーフィング部分24の上面部材36は湾曲する。このため、モーフィング部分24の上面38は所定の形状を形成する。この所定の形状は、モーフィング部分24の上面38が傾斜する角度がモーフィング部分24の基端24aからの距離に応じて線形に変化するように形成される。
一方、モーフィング部分24の下面50のコンター長さは、固定部40の位置およびその下面52の傾斜角度に応じて伸縮および湾曲する。
(作用、効果)
このように傾斜するモーフィング部分24は、3つの変数を有する。3つの変数は、モーフィング部分24の基端24a位置:0.60Cflapと、モーフィング部分24の終端24b位置:0.05Cflapと、モーフィング角度δmorphとである。これらの変数は、多目的遺伝的アルゴリズムなどの最適化ツールを用いて求められる。揚力係数clが最大であって負圧ピークCp_peakが最小になるように変数が求められた結果、図10に示す圧力分布が得られた。
図10は、展開状態で主翼14全体における圧力分布の一例である。縦軸は、前縁スラット16およびフラップ10が主翼本体12から展開した状態における、主翼14全体の圧力係数Cpを示す。横軸は、主翼14における位置を示し、x1は前縁スラット16の前縁を表し、x2は前縁スラット16の後縁を表し、x3は主翼本体12の前縁を表し、x4は主翼本体12の後縁を表し、x5はフラップ10の前縁20を表し、x6はフラップ10の後縁23を表す。また、モーフィング部分24が傾斜していない状態における圧力分布は破線で示され、モーフィング部分24が傾斜している状態における圧力分布が実線で示される。
図10に示すように、モーフィング部分24を傾斜することにより、循環効果および放出速度効果によって、フラップ10だけでなく、主翼14全体における揚力が増加する。このように、モーフィング部分24が傾斜した主翼14のコンターが、空気力学的に所望の圧力分布を実現することができる。
また、上記式(11)に示すように、モーフィング部分24のコンター形状を定義することにより、モーフィング部分24の任意の変形状態(傾斜状態)においても、そのコンター形状を簡単な数式によって定義することができる。従って、最適化ツールなどを用いて、モーフィング部分24の変形に応じた圧力分布の変化を取得し、所望する圧力分布を実現し得るフラップ10のコンター形状を数式によって容易に特定することができる。
さらに、モーフィング部分24の終端24bにおける、モーフィング部分24の上面部材36の傾斜角度と固定部40の上面42の傾斜角度とが等しくなる。これにより、モーフィング部分24の上面部材36が滑らかに湾曲する。また、アルミニウム合金などの金属によりモーフィング部分24の上面部材33が形成されることにより、滑らかなモーフィング部分24の上面34が維持される。このため、モーフィング部分24の上面38のコンターに段差などがなく、上面38上を流れる気流の乱れ、延いては気流の剥離が抑制される。
さらに、フラップ10のキャンバーが大きくなることにより、フラップ10の上面38上を流れる気流が加速されて、フラップ10の上面38上に形成される境界層が薄くなる。このため、フラップ10を主翼本体12から離すことができ、主翼14本体からの気流と、主翼14本体とフラップ10前縁部22との間を流れる境界層と干渉が低減される。この結果、主翼14全体における空気抵抗が低減されるだけでなく、失速を遅らせることができる。
さらに、リンク機構56によってモーフィング部分24の上面38および下面50のコンターを再現および保持することができる。
(実施の形態2)
図11は、傾斜していないモーフィング部分24の構成を示す図である。図12は、傾斜しているモーフィング部分24の構成を示す図である。
実施の形態2に係るフラップ10は金具58およびスライド板60をさらに備える。金具58は、たとえば、L字形状を有し、スパー54に取り付けられる。金具58の縦辺部はスパー54に平行に設けられ、横辺部は下面部材48に平行またはほぼ平行に設けられる。金具58の横辺部と下面部材48との間には、スライド板60の厚みに相当する間隙が設けられている。この間隙にスライド板60が挿入される。
スライド板60は、伸縮性材料で形成される下面部材48を内方から支持し、フラップ10の形状を保持するための平板である。スライド板60は、軽量であって剛性を有し、たとえば、アルミニウムやその合金などの金属で形成される。スライド板60の前端と後端との間の長さは、モーフィング部分24が傾斜していない状態において、モーフィング部分24の基端24aと固定部40の底面40bとの間における下面部材28の長さより短い。スライド板60の後端は固定部40の底面40bに結合されている。このため、スライド板60の前端とスパー54との間には所定の間隔が設けられる。モーフィング部分24が傾斜すると、スライド板60は、下面部材48の短縮および湾曲に応じて、その前端がスパー54側に移動するようにスライドしながら、湾曲する。これにより、スライド板60の前端がスパー54に当たり、スライド板60の移動が固定される。このため、スライド板60は、所定の形状に湾曲し、下面部材48に接して下面部材48を支持する。このため、モーフィング部分24の下面50の形状が、空気力学的に所望の圧力分布を達成するための形状に沿ったものとなる。なお、モーフィング部分24が傾斜した際に、スライド板60の先端がスパー54に当たらなくてもよい。この場合でも、スライド板60は金具58により保持されるため、スライド板60は下面部材48を支持することができる。
なお、上記全ての実施の形態では、第1〜第3ロッドR1〜R3と、伸縮ロッドR0と、第1および第2連結部C1、C2と、第1〜第6ジョイント部J1〜J6とを有するリンク機構56がモーフィング部分24に用いられた。ただし、リンク機構56は、空気力学的に所望の圧力分布を達成するコンターを形成するように変形するものであれば、リンク機構の構成はこれに限定されない。
さらに、上記全ての実施の形態では、シングルタイプのフラップ10にモーフィング部分24が採用されたが、ダブルタイプなどの別のフラップにモーフィング部分24が採用されてもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明のフラップは、変形可能であり、且つ、主翼全体における所望の圧力分布を実現し得るフラップの設計に際してコンター形状を容易に定義することができるフラップ等として有用である。
10 フラップ
14 主翼
20 前縁
23 後縁
24 モーフィング部分
24a 基端
26 フラップの上面
36 上面部材
38 モーフィング部分の上面
40 固定部
48 下面部材
56 リンク機構
R1 第1ロッド
R2 第2ロッド
R3 第3ロッド
R0 伸縮ロッド
C1 第1連結部
C2 第2連結部
J1 第1ジョイント部
J2 第2ジョイント部
J3 第3ジョイント部
J4 第4ジョイント部
J5 第5ジョイント部
J6 第6ジョイント部

Claims (4)

  1. 主翼の後部に設けられ、前縁から後縁へ延びる上面および下面により構成されるコンターを有するフラップであって、
    該フラップの後部に設けられたモーフィング部分を備え、
    該モーフィング部分は、その基端から後方へ向かう傾斜状態が、前記フラップのキャンバーを変化させるように可変であり、
    前記モーフィング部分における上面のコンター長さは、該モーフィング部分の傾斜状態にかかわらず一定であり、
    前記モーフィング部分において上面部材と下面部材との間に配されるリンク機構をさらに備え、
    前記リンク機構は、
    前記モーフィング部分の基端に設けられた第1ジョイント部に回転可能に前端部が接続される第1ロッドと、
    前記第1ロッドの後端部に第2ジョイント部により回転可能に上端部が接続される第1連結部と、
    前記モーフィング部分の基端において前記第1ジョイント部より前記下面側に設けられた第3ジョイント部により回転可能に前端部が接続され、長さが伸縮する伸縮ロッドと、
    前記伸縮ロッドの後端部に第4ジョイント部により回転可能に下端部が接続され、前記第1ロッドに第5ジョイント部により回転可能に上端部が接続される第2連結部と、
    前記伸縮ロッドの後端部および前記第2連結部の下端部に前記第4ジョイント部により回転可能に前端部が接続され、前記第1連結部の下端部に第6ジョイント部により回転可能に後端部が接続される第2ロッドと、
    前記第1連結部に前端部が固定される第3ロッドと、を有する、フラップ。
  2. 前記モーフィング部分における上面が傾斜する角度は、前記モーフィング部分の基端からの距離に応じて線形に変化する、請求項1に記載のフラップ。
  3. 前記モーフィング部分における上面部材は非伸縮性材料で形成され、前記モーフィング部分における下面部材は伸縮性材料で形成される、請求項1または2に記載のフラップ。
  4. 前記上面部材の尾端、前記下面部材の尾端および、前記第3ロッドの後端部が接続される固定部をさらに備え、
    前記固定部は、後方に向かって厚みが小さくなる傾斜体で形成される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のフラップ。
    以上
JP2012178758A 2012-08-10 2012-08-10 フラップ Active JP5906158B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012178758A JP5906158B2 (ja) 2012-08-10 2012-08-10 フラップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012178758A JP5906158B2 (ja) 2012-08-10 2012-08-10 フラップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014037155A JP2014037155A (ja) 2014-02-27
JP5906158B2 true JP5906158B2 (ja) 2016-04-20

Family

ID=50285638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012178758A Active JP5906158B2 (ja) 2012-08-10 2012-08-10 フラップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5906158B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108839788A (zh) * 2018-07-05 2018-11-20 西北工业大学 一种基于柔顺机构的可变弯度机翼后缘

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9457887B2 (en) * 2014-03-05 2016-10-04 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Smart material trailing edge variable chord morphing wing
DE102017216397A1 (de) 2017-09-15 2019-03-21 Airbus Operations Gmbh Aktuatorik für eine flexible Steuerfläche eines Luftfahrzeugs, Steuerfläche mit Aktuatorik und Luftfahrzeug mit flexibler Steuerfläche
DE102017216399A1 (de) 2017-09-15 2019-03-21 Airbus Operations Gmbh Steuerfläche für ein Luftfahrzeug und Luftfahrzeug mit flexibler Steuerfläche
CN108016591A (zh) * 2017-12-30 2018-05-11 镇江同舟螺旋桨有限公司 一种稍部折翼形螺旋桨叶片稍部造型装置
GB2584996B (en) 2019-06-18 2023-08-02 Gkn Aerospace Services Ltd Adaptive structure

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4131253A (en) * 1977-07-21 1978-12-26 The Boeing Company Variable camber trailing edge for airfoil
JPH0228098A (ja) * 1988-07-18 1990-01-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 形状可変翼
ES2156660B1 (es) * 1998-01-14 2002-02-16 Saiz Manuel Munoz Mandos de vuelo con compensacion automatica.
US8056865B2 (en) * 2009-03-05 2011-11-15 The Boeing Company Mechanism for changing the shape of a control surface
JP2011178291A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Fuji Heavy Ind Ltd 動翼
JP2011178290A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Fuji Heavy Ind Ltd 動翼
JP2011178292A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Fuji Heavy Ind Ltd 動翼
US8844879B2 (en) * 2011-12-12 2014-09-30 The Boeing Company Wing variable camber trailing edge tip

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108839788A (zh) * 2018-07-05 2018-11-20 西北工业大学 一种基于柔顺机构的可变弯度机翼后缘
CN108839788B (zh) * 2018-07-05 2021-08-03 西北工业大学 一种基于柔顺机构的可变弯度机翼后缘

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014037155A (ja) 2014-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5906158B2 (ja) フラップ
JP6199920B2 (ja) 翼、翼を構成する方法及び翼の形状を変化させる方法
JP5490097B2 (ja) 表面に凹所を有するウィングレット、及びそれに関連するシステムと方法
US8056865B2 (en) Mechanism for changing the shape of a control surface
US7275722B2 (en) Wing tip device
US9856012B2 (en) Morphing wing for an aircraft
US6986481B2 (en) Extendable joined wing system for a fluid-born body
EP1531126B1 (en) Wing tip device
CN108090273A (zh) 一种柔性机翼后缘结构及柔性机翼后缘结构设计方法
EP1207101A3 (en) Variable camber leading edge for an airfoil
US10906631B2 (en) Lifting surface
KR102055015B1 (ko) 액티브 거니 플랩
US9561698B2 (en) Shape morphing fuselage for an aerocar
US20190055002A1 (en) Control surface attachment
KR20170141182A (ko) 트레일링 에지 플랩을 갖는 헬리콥터 에어로포일
KR20110106818A (ko) 회전날개 블레이드, 이런 블레이드를 포함하는 회전날개, 및 항공기
US11866155B2 (en) Actuator arrangement for a fixed leading edge member of an aircraft, wing assembly and aircraft equipped with said actuator arrangement
US11492098B2 (en) High-lift device, wing, and aircraft
CN111806672B (zh) 用于航空器的推进***
US3628756A (en) Airfoil member
JP2019189215A (ja) 航空機の翼および翼端装置
GB2561697A (en) Kite systems
RU2787983C1 (ru) Активная законцовка крыла
DK201270436A (en) Wind turbine blade having a flap
JP2002037194A (ja) フラップの作動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160223

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5906158

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250