JP5903751B2 - 吐出具及び吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出具及び当該吐出具を具備した吐出装置に関する。
この種の装置として、容器体の口頸部にキャップを嵌合させ、そのキャップの頂壁に穿設した開口部内にドーム状の弾性圧搾部の下端部を嵌着し、この弾性圧搾部の下端部内に、スポイト管の上部を固定してなるものが知られている(特許文献1)。
実用新案登録第2506326号
特許文献1のものでは、スポイト管下端の口径が小さ過ぎると、液体吸込時の抵抗が大きくなり、口径が大き過ぎると、液体を吐出するときに液体の勢いが弱くなる。近年では、吐出装置の用途によっては、吐出液体をストリーム状に噴出することが求められている。この要請に応えようとすると、液体の吸込み作業に手間がかかり、使い勝手が悪かった。
本発明の目的は、液体の吐出モードでは常時開口したオリフィスから液体を吐出し、液体の吸込みモードでは、オリフィスの他に逆止弁が開いてオリフィス及び弁孔から液体を吸い込むことが可能な吐出具、及び、当該吐出具を備えた吐出装置を提案することである。
第1の手段は、吐出具であり、
上面閉塞の竪管部54の上端部から外向きフランジ58を介して拡径筒部60起立されるとともに、その竪管部54の上端に連通孔65開口してなるプランジャ部材52と、
上記拡径筒部60の外周面に液密に嵌合さたスライド筒部82の下端に環状底壁部86付設され、この環状底壁部86の内周側に形成されたリング状摺動部88、連通孔65下方の竪管部分に液密に当接さてなるシリンジ部材80とを具備し、
竪管部54とスライド筒部82と外向きフランジ58と環状底壁部86とで囲まれる空間、連通孔65を介して竪管部54の内部と連通するポンプ室Pに形成され
上記竪管部54の下端面、竪管部54の管孔よりも小径のオリフィス74付き流路絞り板72で閉塞されるとともに、その竪管部54の下端部に、ポンプ室P内の負圧化により開きかつその負圧状態の解消により閉じる補助逆止弁V 設けられた。
本手段では、図3に示すように、シリンジ部材80及びプランジャ部材52を有し、プランジャ部材52の竪管部54内へ液体を吸い込み、或いは竪管部54から液体を吐出することが可能に構成された吐出具において、竪管部54の下端面を、オリフィス74付き流路絞り板72を設け、更に竪管部54の下端部に補助逆止弁Vを形成することを提案している。補助逆止弁Vの役割は、竪管部54の負圧化により開弁して、オリフィス74とともに液体の吸い込み、吸引液体の流量を増加させることである。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
上記流路絞り板72の内周面上部から連結管部76起立され、この連結管部76上記竪管部54の内面に付設されたロック部66に係止されるとともに、流路絞り板72の外周部全体を上外方へ弯曲する弾性弁板部78とし、この弾性弁板部78と竪管部54の内面とで補助逆止弁V 形成された。
本手段は、図3に示すように、流路絞り板72の外周部全体を上外方へ弯曲する弾性弁板部78に形成することを提案している。換言すれば竪管部54の周方向全長に沿って弁孔が開くので、十分な開口面積が得られる。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ
上記プランジャ部材52、竪管部54から外向きフランジ58を経て拡開筒部60の下部である第1拡開筒部分60aに亘る第1パーツ52aと、拡開筒部60の上部で形成される第2パーツ52bとの2部材で構成されるとともに、上記連通孔65竪管部54の上端部に形成され、上記連通孔65の上方に、竪管部54の上面を閉塞する第1頂壁部56を貫通する型抜き孔65A開口され
さらにプランジャ部材52には、上記型抜き孔65Aを密閉する閉塞手段C設けられた。
本手段では、図4に示すようにプランジャ部材52を、2つのパーツに分割可能とするとともに、上記連通孔65の上方に、第1頂壁部56を貫通する型抜き孔65Aを開口している。これにより、いわゆる横抜きタイプの複雑な金型を使わずに金型成形することができる。
第4の手段は、
蓋付き容器1と、この蓋付き容器1に着脱自在に装着さた請求項1から請求項3のいずれかに記載の吐出具50とからなる吐出装置であって、
上記蓋付き容器1は、
口頸部6起立される容器体2と、
上記口頸部6の外面に嵌合さた外筒部12の上端から内向きフランジ状蓋板14を介して、下半部を小径筒部16cとする内筒部16容器体2内へ垂下され、その小径筒部16c内に嵌合さた筒状のシール部材28の内方から吸上げ用流路Ws垂設され、この吸上げ用流路Wsの上端に吸込み弁Vを形成してなる蓋部材10と、を具備しており、
上記吐出具50は、そのシリンジ部材80、上記内筒部16の上半部である大径筒部16a内にシリンジ部材80の昇降可能に挿入されるとともに、吐出具50の竪管部54の下部外面上記シール部材28の内面に液密に当接さた。
本手段は、図1に示すように前述の吐出具50を蓋付き容器1に組み込んだ吐出装置を提案するものである。
第5の手段は、第4の手段を有し、かつ
上記吸上げ用流路Ws、小径筒部16cの下部内に複数の連結片20を介して支持させた嵌合筒部22と、この嵌合筒部22内方から下方へ垂下した吸上げチューブ26とで構成され、嵌合筒部22の上端部に吸込み弁V 設けられるとともに、
吸込み弁Vの上方側から容器体2内へ液体を戻すための分岐流路Wd、上記嵌合筒部22と小径筒部16cの下部との間に形成され
その分岐流路Wd内に吸込み弁V上方の流路内の液圧が一定以上になったときにのみ開く液体リーク弁V 設けられた。
本手段は、図1に示すように吸込み弁Vの上方側(吸込モードにおける下流側)から容器体側(同モードにおける上流側)へ液体を戻すための分岐流路Wdを設け、この分岐流路Wd内に液体リーク弁Vを設けることを提案している。
第6の手段は、第5の手段を有し、かつ
上記シール部材28、内周壁30及び外周壁32の各上端部を連結してなる2重筒状とされるとともに、
これら内周壁30及び外周壁32の間に上半部嵌着される弾性筒部44を有し、弾性筒部44の内面から突出した複数本の弾性支持片46と、その先端に付設された弁板48とからなる弁部材42が一体成形体であり
上記弾性筒部44の下半部着脱可能に嵌合筒部22の外面へ当接さることで上記液体リーク弁V 形成され
上記弁板48で嵌合筒部22の上端面開閉されることで上記吸込み弁V 形成された。
本手段では、吸込弁用の弁板48と液体リーク弁用の弾性筒部44とを一体成形している。これにより吐出装置のパーツ数を少なくすることができる。
第1の手段及び第4の手段に係る発明によれば、竪管部54の端部にオリフィス74の他に補助逆止弁Vを設けたから、液体吸込時にはオリフィス74及び補助逆止弁Vの弁孔から液体を迅速に吸い込むことができるとともに、液体吐出時には上記オリフィス74のみからストリーム状の液体を勢いよく吐出できる。
第2の手段に係る発明によれば、オリフィス74付き流路絞り板72の外周部全体を弾性弁板部78として、この弾性弁板部78と竪管部54の内面とで上記補助逆止弁Vを形成したから、補助逆止弁Vの開口面積を大きく設計することが容易である。
第3の手段に係る発明によれば、プランジャ部材を拡径筒部の筒長方向の中間箇所で分かれる2パーツに分割するとともに、連通孔65の上方に、竪管部54の第1頂壁部56を貫通する型抜き孔65Aを形成したから、金型成形する際に金型の構造を簡単とすることができる。
第5の手段に係る発明によれば、吸込み弁Vを介して吸い込んだ液体を容器体2内へ戻すための分岐流路Wdを設け、この分岐流路内に上記液体の液圧が一定以上になったときに開く液体リーク弁Vを設けたから、例えば蓋部材10の内筒部16内に吐出具50を装着したままで誤ってポンプ室Pを加圧する操作をしてしまったときに、加圧液体をスムーズに容器体側へ回収することができる。
第6の手段に係る発明によれば、液体リーク弁の弁体である弾性筒部44と吸込弁用の弁体である弁板48とを一体成形したから、少パーツ化を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る吐出装置の一半部を断面で表した正面図である。 図1の吐出装置が有する蓋付き容器の縦断面図である。 図1の吐出装置が有する吐出具の縦断面図である。 図3の吐出具のプランジャ部材を分解した状態で示す縦断面図である。 図1の吐出装置の液体吸上げ状態を示す縦断面図である。 図5の状態での吐出装置の要部を示す縦断面図である。 図5の状態から吐出具と蓋付き容器とを分離した状態を示す説明図である。 図5の状態から吐出具を用いて液体を吐出する状態を示す説明図である。 図5の状態から不意にポンプ室の内部が加圧されたときに液体の一部を容器体側へ戻す動作を示す説明図である。
図1から図9は、本発明の第1の実施形態に係る吐出装置を示している。この吐出装置は、図1に示す如く、蓋付き容器1と、吐出具50とで構成されている。これら各部材はとくに断らない限り、合成樹脂材で形成することができる。説明の便宜上、まず蓋付き容器1と吐出具50とが分離した状態での形態を、図2及び図3を用いてそれぞれ説明する。
蓋付き容器1は、図2が示すように、容器体2と、蓋部材10と、シール部材28と、弁部材42とを具備する。
上記容器体2は、胴部4から肩部を介して口頸部6を起立している。
上記蓋部材10は、上記口頸部6の外面に嵌合(図示例では螺合)させた外筒部12と、この外筒部12の上端部から内向きフランジ状蓋板14を介して容器体2内方へ垂下する内筒部16とを有する。この内筒部16の内側に形成される収納空間Sには、後述の吐出具50の下部を収納することができる。
図示例では、上記内筒部16は、上半部である大径筒部16aの下端から段差部16bを介して下半部である小径筒部16cを垂下してなる。好適な図示例では、上記大径筒部16aの上部に空気置換孔17を開口している。空気置換孔17を設けている理由は、吸引時に容器体2内が減圧して凹んでしまうことを防止するためである。また図示の段差部16bは、下内方への傾斜壁部として形成しているが、その構造は適宜変更することができる。
上記小径筒部16cの内方からは、容器体2の底部へ延びる吸上げ用流路Wsを垂設する。図示例では、小径筒部16cの下端から周方向に間隔をおいて内方突出した複数の連結片20の先端に、同心状に配置した嵌合筒部22を連結する。そしてこの嵌合筒部22と、嵌合筒部22内に上端部を嵌合させた吸上げチューブ26とで上記吸上げ用流路Wsを形成している。上記嵌合筒部22の内面上端部からは、吸上げチューブ突き当て用のフランジ状突部24を内方突出している。
また上記嵌合筒部22と上記小径筒部16cとの間の隙間は、分岐流路Wdとする。この分岐流路Wdは、上記吸上げ用流路Wsと後述の竪管部54内部との間の流路部分から分岐して、容器体2へ戻る流路である。
シール部材28は、筒状の部材であり、上記内筒部16の内面に液密に嵌着されている。このシール部材28の一つの機能は、弾性筒部44を保持することである(図2参照)。この機能を担保するために、シール部材28は、後述の短い内周壁30及び長い外周壁32の各上端を環状頂壁部34で連結してなり、これら内周壁30と外周壁32との間に後述の弾性筒部44を挟持できるように形成している。好適な図示例では、その挟持箇所に相当する外周壁32の上半部に、弾性筒部44に喰い込ませるための複数の当接リブ36を縦設している。
上記シール部材28の別の機能は、吐出具50の下部(竪管部54)と上記内筒部16との間隙を密閉することである(図1参照)。このために、内周壁30の内面は、上記竪管部54の下部外面をシールすることが可能な環状シール部31としている。この環状シール部31の構成・作用についてはさらに後述する。
さらに上記シール部材28は、吐出具50の下部を支持する機能を有する。上記シール部材28は、この機能を担保できる程度の剛性を有するとともに、内周壁30の下端部から、吐出具50の下部を係止するための内向きフランジ状の係止部38を突出するとともに、上記外周壁32の下端部を上記連結片20の上面に突き当てている。
また図示例では、外周壁32の下端を連結片20の上面に突き当てた状態で図示の環状頂壁部34が上記段差部16bとほぼ面一となるように斜めに形成している。もっともこの構造は適宜変更することができる。
上記弁部材42は、上下両端開口の弾性筒部44と、この弾性筒部44の上下方向中間部から内方突出する複数の弾性支持片46で水平な弁板48を支承させてなる。この弁部材42は、ゴムなどの軟材質で一体に形成することが望ましい。
上記弾性筒部44は、筒壁上半部をシール部材28の内周壁30及び外周壁32の上半部との間に挟持され、筒壁下半部を嵌合筒部22の外周面に着脱自在に当接させることで液体リーク弁Vを形成する。
上記弁板48は、フランジ状突部24の上面に当接され、吸込み弁Vを形成している。
吐出具50は、図3に示す如く、プランジャ部材52とシリンジ部材80と流路絞り部材71とからなる。
上記プランジャ部材52は、上面閉塞の竪管部54の下端側の開口内に流路絞り板72を取り付けるとともに、その竪管部54の上端部から外向きフランジ58を介して拡径筒部60を起立している。
本実施形態のプランジャ部材52は、それぞれ一体成形された2つのパーツで構成している。すなわち、当該プランジャ部材52は、図3の如く、竪管部54から外向きフランジ58を経て拡径筒部60の下部である第1拡径筒部分60aに亘る第1パーツ52aと、拡径筒部60の残りの部分である第2拡径筒部分60bを含む第2パーツ52bとで構成している。後述の如く型抜きを容易にするためである。
上記第1パーツ52aにおいては、上記竪管部54の上端面を第1頂壁部56で閉塞するとともに、この第1頂壁部56と同じ高さで外向きフランジ58を側外方へ延設し、かつ外向きフランジ58の外周部から第1拡径筒部分60aを起立している。この第1拡径筒部分60aの下半部外面には、シール条62を周設する。図示例のシール条62はスカート形状としているが、その形状は適宜変更できる。
上記第1頂壁部56及び外向きフランジ58の上面からは、2重筒状の取付筒部64a,64bを起立している。これら取付筒部64a,64bは、竪管部54と同心状に、また内側取付筒部64aは竪管部54の内周面よりも内側に、かつ外側取付筒部64bは竪管部54の外周面よりも外側にそれぞれ配置している。
上記竪管部54の上端部には、少なくとも一つ(図示例では2つ)の連通孔65を開口している。
本実施形態では、図4の分解断面図に示すように竪管部54の連通孔65と連通して、連通孔上方の第1頂壁部56部分を貫通する型抜き孔65Aを開口している。この型抜き孔65Aは、上記取付筒部64a,64bの間に開通している。このようにすると、プランジャ部材52の第1パーツ52aを金型成形するときに、上側と下側に分かれる2つの金型で形成することができる。換言すれば、連通孔65を形成するための横抜きタイプの金型を使用しなくてよいので、金型の製造コストを低減できる。
また竪管部54の内面下部には、後述の連結管部76を固定するためのロック部66を形成する。図示のロック部66は、竪管部54の管壁内面から周方向に間隔をおいて内方突出する複数の突片66bの先端に、管壁内面に沿って周方向に延びる受板部66aを付設してなる。この受板部66aと竪管部54の管壁との間には液体流路が形成されている。
上記第2パーツ52bにおいては、第2頂壁部68の外周部から第2拡径筒部分60bを垂下している。第2拡径筒部分60bの下端部を上記第1拡径筒部分60aの上半部に嵌着させている。図示例では、この嵌着箇所において、第1拡径筒部分60aの外面に嵌合用の係止リブ61を横設し、また第2拡径筒部分60bの内面に、係止リブ61と嵌合する係合凹部を形成している。
また上記第2頂壁部68の内周部からは、嵌挿筒部70を垂下させ、この嵌挿筒部70を第1パーツ52aの取付筒部64a,64bの間に液密に嵌挿させている。本実施形態では、嵌挿筒部70とこれら取付筒部64a,64bとで上記型抜き孔65Aを密閉する閉塞手段Cを形成している。もっとも閉塞手段の構造は適宜変更することができる。
上記流路絞り部材71は、噴射孔であるオリフィス74を中心部に有する流路絞り板72の内周面上部から連結管部76を起立し、この連結管部76を上記ロック部66に係止させている。この流路絞り部材71は、ゴムなどの軟質材で形成することができる。
上記オリフィス74の口径は、シリンジ部材80の操作により竪管部54及び後述のポンプ室Pが高圧化されたときに、内容液がストリーム状に噴出されることが可能な程度に小さく設計する。
図示の流路絞り板72は、全体として碗形状となるように、外周部を上方へ弯曲させて弾性弁板部78としている。そしてこの弾性弁板部78を上記竪管部54の内面に当接させ、弾性弁板部78が図5の状態から更らに上方変形することで開く補助逆止弁Vを形成する。
上記弾性弁板部78は、液体吸込み時に竪管部54内に生ずる負圧により上方へ屈曲するが、その負圧の大きさはオリフィス74の口径に左右される。従って弾性弁板部78の弾性力(あるいはバネ定数)は、オリフィス74の口径に応じて、シリンジ部材80を把持して下降させたときに屈曲変形を生ずる程度に小さくするものとする。
上記補助逆止弁Vは、液体吸込み時にオリフィス74とともに容器体2側からの液体の通路となり、速やかな液体の吸込みを可能とする。図示例では、流路絞り板72の中央部のオリフィス74を囲むように補助逆止弁Vを設けているが、これは好適な一例に過ぎず、補助逆止弁V及びオリフィス74は、竪管部54の下端部のどこに設けてもよい。
上記シリンジ部材80は、上記拡径筒部60の外面に液密に嵌合させたスライド筒部82と、このスライド筒部82の下端に付設した環状底壁部86とを有する。
図示例では、上記スライド筒部82は拡径筒部60のシール条62のみに液密に当接している。これによりスライド筒部82と拡径筒部60との摩擦抵抗を小さくするためである。しかし、この構造も適宜変形することができる。またスライド筒部82の上端部には摘み用の鍔部84を付設する。
また図示の環状底壁部86は、外周部86bに比べて内周部86aを低く形成するとともに、この内周部の内縁にリング状摺動部88を形成している。このリング状摺動部88は、連通孔65下方の竪管部分外面に液密に当接させている。もっともこの構成は適宜変更することができる。
上記プランジャ部材52の外向きフランジ58の下面と竪管部54の外周面と上記シリンジ部材80の環状底壁部86の上面とスライド筒部82の内周面とで囲まれる空間は、ポンプ室Pを形成している。
上記吐出具50の下半部は、図1に示すように、蓋付き容器1の内筒部16内の収納空間Sに挿入され、着脱自在に取り付けられている。具体的には、吐出具50の竪管部54の下面を、シール部材28の係止部38に係止させることで、このシール部材28及び蓋部材10を介して蓋付き容器1が吐出具50を支持している。
本実施形態では、上記蓋付き容器1の大径筒部16aの内面と、吐出具50のスライド筒部82の外面との間には、隙間Gを設けている。図5の如くシリンジ部材80をプランジャ部材52に対して下降する際に収納空間Sの空気が隙間Gを介して外部へ逃げることができるようにするため、及び、大径筒部16aとスライド筒部82との間の摩擦抵抗が生じないようにするためである。もっともこの構造は適宜変更することができる。
また図1の状態で吐出具50の竪管部54の下部外面は、上記シール部材28が有する環状シール部31に液密かつ気密に当接している。環状シール部31を竪管部54に気密に当接させることで、図1に示す収納空間Sを、液体の通り道となるシール部材28内側の空間から遮断することができ、液体の吸上げ作業を確実に行うことができる。
上記構成によれば、図1の状態から鍔部84を摘んで押下げると、プランジャ部材52に対してシリンジ部材80が下降することでポンプ室P内が負圧化し、図6に示す如く、補助逆止弁V及び吸込み弁Vが順次開いて、容器体2内の液体が吸上げ用流路Ws、吸込み弁V、補助逆止弁V及びオリフィス74を経て、竪管部54に入る。さらに鍔部84を下げ続けると、液体は連通孔65を通過してポンプ室Pに入る。
この際に、竪管部54の下端において液体は補助逆止弁V及びオリフィス74を通過するから(図5参照)、流路面積が広くなり、従って液体の円滑な吸入が可能である。上記鍔部84の押圧を解放すると、補助逆止弁Vは弾性復元により閉じる。
次にプランジャ部材52の拡径筒部60を把持して、引き上げると、ポンプ室Pが拡大したままで吐出具50が蓋部材10から離脱する。この状態で図7に示す鍔部84の下側に指を添えてプランジャ部材52の第2頂壁部68を押下げると、ポンプ室P内が高圧化する。そして竪管部54内の液体はオリフィス74のみを通過し、流路面積が狭くなるので勢いよくストリーム状に吐出される。
なお、上記の作業の途中で液体をポンプ室Pに吸い込んだ後、吐出具50を蓋部材10から離脱させる前に誤ってプランジャ部材を押してしまった場合には、図9に示す如く、液体リーク弁V開き、竪管部54内の高圧液体がオリフィス74から液体リーク弁V通って容器体2側へ戻される。
1…蓋付き容器 2…容器体 4…胴部 6…口頸部
10…蓋部材 12…外筒部 14…内向きフランジ状蓋板
16…内筒部 16a…大径筒部 16b…段差部 16c…小径筒部 17…空気置換孔
20…連結片 22…嵌合筒部 24…フランジ状突部 26…吸上げチューブ
28…シール部材 30…内周壁 31…環状シール部
32…外周壁 34…環状頂壁部 36…当接リブ
38…係止部 42…弁部材 44…弾性筒部 46…弾性支持片 48…弁板
50…吐出具 52…プランジャ部材 52a…第1パーツ 52b…第2パーツ
54…竪管部 56…第1頂壁部 58…外向きフランジ
60…拡径筒部 60a…第1拡径筒部分 60b…第2拡径筒部分 61…係止リブ
62…シール条
64a,64b…取付筒部 65…連通孔 65A…型抜き孔
66…ロック部 66a…受板部 66b…突片 68…第2頂壁部 70…嵌挿筒部
71…流路絞り部材 72…流路絞り板 74…オリフィス 76…連結管部 78…弾性弁板部
80…シリンジ部材 82…スライド筒部 84…鍔部
86…環状底壁部 86a…内周部 86b…外周部 88…リング状摺動部
C…閉塞手段 G…隙間 P…ポンプ室 S…収納空間
…補助逆止弁 V…液体リーク弁 V…吸込み弁
Wd…分岐流路 Ws…吸上げ用流路

Claims (6)

  1. 上面閉塞の竪管部(54)の上端部から外向きフランジ(58)を介して拡径筒部(60)起立されるとともに、その竪管部(54)の上端に連通孔(65)開口してなるプランジャ部材(52)と、
    上記拡径筒部(60)の外周面に液密に嵌合さたスライド筒部(82)の下端に環状底壁部(86)付設され、この環状底壁部(86)の内周側に形成されたリング状摺動部(88)、連通孔(65)下方の竪管部分に液密に当接さてなるシリンジ部材(80)とを具備し、
    竪管部(54)とスライド筒部(82)と外向きフランジ(58)と環状底壁部(86)とで囲まれる空間、連通孔(65)を介して竪管部(54)の内部と連通するポンプ室(P)に形成され
    上記竪管部(54)の下端面、竪管部(54)の管孔よりも小径のオリフィス(74)付き流路絞り板(72)で閉塞されるとともに、その竪管部(54)の下端部に、ポンプ室(P)内の負圧化により開きかつその負圧状態の解消により閉じる補助逆止弁(V)設けられたことを特徴とする吐出具。
  2. 上記流路絞り板(72)の内周面上部から連結管部(76)起立され、この連結管部(76)上記竪管部(54)の内面に付設されたロック部(66)に係止されるとともに、流路絞り板(72)の外周部全体を上外方へ弯曲する弾性弁板部(78)とし、この弾性弁板部(78)と竪管部(54)の内面とで補助逆止弁(V)形成されたことを特徴とする、請求項1記載の吐出具。
  3. 上記プランジャ部材(52)、竪管部(54)から外向きフランジ(58)を経て拡開筒部(60)の下部である第1拡開筒部分(60a)に亘る第1パーツ(52a)と、拡開筒部(60)の上部で形成される第2パーツ(52b)との2部材で構成されるとともに、上記連通孔(65)竪管部(54)の上端部に形成され、上記連通孔(65)の上方に、竪管部(54)の上面を閉塞する第1頂壁部(56)を貫通する型抜き孔(65A)開口され
    さらにプランジャ部材(52)には、上記型抜き孔(65A)を密閉する閉塞手段(C)設けられたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の吐出具。
  4. 蓋付き容器(1)と、この蓋付き容器(1)に着脱自在に装着さた請求項1から請求項3のいずれかに記載の吐出具(50)とからなる吐出装置であって、
    上記蓋付き容器(1)は、
    口頸部(6)起立される容器体(2)と、
    上記口頸部(6)の外面に嵌合さた外筒部(12)の上端から内向きフランジ状蓋板(14)を介して、下半部を小径筒部(16c)とする内筒部(16)容器体(2)内へ垂下され、その小径筒部(16c)内に嵌合さた筒状のシール部材(28)の内方から吸上げ用流路(Ws)垂設され、この吸上げ用流路(Ws)の上端に吸込み弁(V)を形成してなる蓋部材(10)と、を具備しており、
    上記吐出具(50)は、そのシリンジ部材(80)、上記内筒部(16)の上半部である大径筒部(16a)内にシリンジ部材(80)の昇降可能に挿入されるとともに、吐出具(50)の竪管部(54)の下部外面上記シール部材(28)の内面に液密に当接さたことを特徴とする、吐出装置。
  5. 上記吸上げ用流路(Ws)、小径筒部(16c)の下部内に複数の連結片(20)を介して支持させた嵌合筒部(22)と、この嵌合筒部(22)内方から下方へ垂下した吸上げチューブ(26)とで構成され、嵌合筒部(22)の上端部に吸込み弁(V)設けられるとともに、
    吸込み弁(V)の上方側から容器体(2)内へ液体を戻すための分岐流路(Wd)、上記嵌合筒部(22)と小径筒部(16c)の下部との間に形成され
    その分岐流路(Wd)内に吸込み弁(V)上方の流路内の液圧が一定以上になったときにのみ開く液体リーク弁(V)設けられたことを特徴とする、請求項4記載の吐出装置。
  6. 上記シール部材(28)、内周壁(30)及び外周壁(32)の各上端部を連結してなる2重筒状とされるとともに、
    これら内周壁(30)及び外周壁(32)の間に上半部嵌着される弾性筒部(44)を有し、弾性筒部(44)の内面から突出した複数本の弾性支持片(46)と、その先端に付設された弁板(48)とからなる弁部材(42)が一体成形体であり
    上記弾性筒部(44)の下半部着脱可能に嵌合筒部(22)の外面へ当接さることで上記液体リーク弁(V)形成され
    上記弁板(48)で嵌合筒部(22)の上端面開閉されることで上記吸込み弁(V)形成されたことを特徴とする、請求項5記載の吐出装置。
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