JP5896841B2 - 光通信システム - Google Patents

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Description

この発明は、光通信システムに関し、特にコヒーレント光通信システムにおける参照信号の符号化技術に関するものである。
一般に、大容量光伝送を実現するためには、光信号対雑音電力限界の克服や、高密度波長多重化が課題となっている。
光信号電力対雑音電力限界の克服技術としては、従来のオンオフキーイング(OOK:On−Off Keying)に対して、2値位相偏移変調(BPSK:Binary Phase−Shift Keying)や4値PSK(QPSK:Quaternary Phase−Shift Keying)が用いられる。
また、高密度波長多重化の具体例としては、直交する2つの偏波成分X/Yに独立の信号を割り当てる偏波多重によって、1シンボル当たりの伝送ビット数を2倍に増やす技術や、QPSKや16値直交振幅変調(QAM:Quadrature Amplitude Modulation)のように、信号多重度を上げて、1シンボル当たりの伝送ビット数を増やす技術が知られている。
QPSKや16QAMにおいては、光送信器において、同位相軸(I軸:In−Phase軸)および直交位相軸(Q軸:Quadrature−Phase軸)に対し、信号を割り当てて伝送する。
さらに、これらの光変調信号を、同期検波システムにデジタル信号処理を組み合わせて受信するデジタルコヒーレント光通信システムが注目されている(たとえば、非特許文献1、非特許文献2参照)。
上記非特許文献1および非特許文献2に記載のデジタルコヒーレント光通信システムにおいては、同期検波による線形な光電気変換と、デジタル信号処理による固定的、半固定的および適応的な線形等化とが用いられている。
これにより、伝送路で生じる波長分散および偏波モード分散(PMD:Polarization−Mode Dispersion)などに起因した線形な波形歪みに対し、優れた等化特性や優れた雑音耐力を実現している。
一方、上記デジタルコヒーレント光通信システムにおいては、受信部で搬送波位相のオフセット補償を行う技術として、M乗法(M:PSKの位相数を示す自然数)(たとえば、非特許文献3参照)や、仮判定型アルゴリズム(たとえば、特許文献1参照)が用いられてきた。
しかしながら、非特許文献3および特許文献1に記載の搬送波位相オフセット補償技術では、雑音や波形歪みが大きい条件において、搬送波位相復元時に角度「N×2π/M」(N:自然数)の位相スリップが生じるので、大規模連続誤りが生じる可能性がある。
そこで、従来から、位相スリップを防ぐための技術として、差動符号化および差動復号化が一般的に利用されてきた。
一方、差動符号化および差動復号化を用いずに、位相スリップを回避する技術も検討されている(たとえば、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。
特許文献2では、コヒーレント光受信器の搬送波位相推定において、シンボル間の推定搬送波位相の遷移が正または負の閾値を超えることを条件に、周期カウント(サイクルカウント)値を増減させ、周期カウント値に基づき正確に搬送波位相を推定する技術が開示されている。
また、特許文献3では、コヒーレント光通信において、送信側で主信号の合間に参照信号(パイロット信号)を挿入して、受信側で参照信号から搬送波位相を推定しておき、データ信号のうち位相変動が大きいシンボルについては、参照信号に基づく搬送波位相を線形補間して搬送波位相とすることにより、搬送波位相の推定確度を保証することが開示されている。
さらに、特許文献4では、コヒーレント光通信において、送信側で主信号の合間に参照信号(SYNCバースト)を挿入し、位相スリップにより発生し得る連続誤りは、誤り訂正により救済することが開示されている。
また、時系列順および時系列逆順の両方向データ復号を重ね合わせ照合し、その後、各方向で復号される同一シンボルの復号結果に不整合があるか否かを判定することにより、位相スリップの発生を検知し、誤り訂正で認識して訂正することも開示されている。
米国特許出願公開第2011/0217043号明細書 米国特許出願公開第2006/0245766号明細書 米国特許出願公開第2011/0274442号明細書 米国特許第7522841号明細書
Optical Internetworking Forum,"100G Ultra Long Haul DWDM Framework Document",http://www.oiforum.com/public/documents/OIF−FD−100G−DWDM−01.0.pdf,June 2009. Seb J. Savory,"Digital Filters for Coherent Optical Receivers",Optics Express,vol.16, no.2, pp.804−817,2008. Andrew J.Viterbi and Audrey M.Viterbi"Nonlinear Estimation of PSK−Modulated Carrier Phase with Application to Burst Digital Transmission",Trans Inf.Theory,vol.IT−29,no.4,pp.543−551,1983.
従来の光通信システムでは、位相スリップを防ぐために、差動符号化および差動復号化を用いた場合には、伝送路での1シンボル誤りが伝搬することから、ほぼ2シンボル誤りになって符号誤り率を劣化させるので、特に符号誤り率の高い領域においては、誤り伝搬により雑音耐力が損なわれるという課題があった。
一方、特許文献2に記載のように、位相スリップを回避するために、周期カウント値に基づいて搬送波位相を推定する場合には、位相スリップの検出確度が不十分であり、見逃した位相スリップによる大規模連続誤りが不可避になるという課題があった。
また、特許文献3および特許文献4に記載のように、参照信号に基づき搬送波位相を線形補間すること、または送信側で主信号の合間に参照信号を挿入することによって、誤り訂正を行う場合には、完全既知の参照信号を挿入する必要があるので、冗長度を増加させて伝送速度を高速化する必要があるという課題があった。
さらに、特許文献4に記載の技術では、誤り訂正の連続誤り耐性を高めるために、誤り訂正符号の符号化則に制約が加わるので、ランダム誤りに対する耐性が低下するとう課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、差動符号化および差動復号化を不要とすることにより、参照信号を得るための冗長度の増加を軽減しつつ、位相スリップを検出して補償し、雑音耐力の改善を実現した光通信システムを得ることを目的とする。
この発明に係る光通信システムは、光信号を送信する送信部と、送信部からの光信号を伝送する伝送部と、伝送部を介した光信号を受信する受信部と、により構成された光通信システムであって、送信部は、送信される主信号に含まれる情報ビット列の一部を、参照信号を生成するための参照信号符号化則に基づき符号化し、受信部は、送信部における参照信号符号化則に基づき、送信部により符号化された情報ビット列の一部を復号することにより参照信号として取り扱い、送信部、伝送部および受信部における主信号に対する透過特性に起因した通信品質変化を、参照信号を用いて補償するものである。
この発明によれば、たとえば特許文献3および特許文献4のように既知信号を主信号に挿入する場合に比べて、同じ量の参照信号を得るための冗長度を小さく抑制することができる。
この発明の実施の形態1に係る光通信システムを示す機能ブロック図である。 従来システムのビット割り付け動作を比較例として示す説明図である。 この発明の実施の形態1によるビット割り付け動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態2によるビット割り付け動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態3によるビット割り付け動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態4によるビット割り付け動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態5に係る光通信システムを示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態6に係る光通信システムを示す機能ブロック図である。
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1に係る光通信システムについて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態1〜6は、この発明を具体化する際の一例であって、この発明をそれら具体例の範囲内に限定するものではない。
図1はこの発明の実施の形態1に係る光通信システムを示す機能ブロック図である。
図1において、光通信システムは、送信部10と、伝送部20を介して送信部10に接続された受信部30と、を備えている。
送信部10は、外部通信装置(図示せず)からの入力データから送信ビット列を生成する送信ビット列生成部11と、送信ビット列に参照ビット列を挿入する参照ビット列挿入部12と、送信信号(光信号)を伝送部20に導入する信号送信部13と、により構成されている。
受信部30は、伝送部20を介した送信信号を受信する信号受信部31と、受信信号(光信号)から参照ビット列を解析する参照ビット列解析部32と、解析された参照ビット列を受信するビット列受信部33と、により構成されている。
なお、ここでは、変調対象として、偏波多重QPSK(DP−QPSK:Dual−Polarization QPSK)信号の場合を想定するが、適用先の変調に制限を加えるものではなく、DP−BPSK信号、DP−16QAM信号、その他の信号に対しても容易に拡張可能である。
DP−QPSK信号は、直交するX/Y偏波と、I/Q位相からなる4つのレーン(XI、XQ、YI、YQ)とを有する。
なお、XI、XQ、YI、YQの4レーンによる表現は一般的であり、DP−BPSKは、その一部、単一偏波信号もその一部、DP−16QAMは、I/Qにそれぞれ2ビットを割り当てた拡張と考えればよい。
以下、図2に示す従来動作と比較しつつ、図3を参照しながら、図1に示したこの発明の実施の形態1に係る光通信システムの動作について説明する。
図2は従来システムのビット割り付け動作を比較例として示す説明図であり、既知信号を参照信号として挿入する場合のビット割り付け動作を示している。
図3はこの発明の実施の形態1によるビット割り付け動作を示す説明図であり、情報ビット列を参照信号符号化して受信側で復号化することにより参照信号とする場合のビット割り付け動作を示している。
図2、図3において、横軸は時間軸(タイムスロット)に対応し、縦軸は上記DP−QPSK信号の4つのレーンに対応する。
図2、図3の縦軸において、4つのレーンは、XIレーン101、XQレーン102、YIレーン103およびYQレーン104からなる。
図2の横軸においては、既知ビット201、202、203、204と、各既知ビット201〜204に続いて配置された情報ビット211、212、213、214と、がビット割り付けされている。
一方、図3の横軸においては、参照信号符号化フレーム300(参照信号符号化のフレーム)として、参照信号符号化された情報ビット301、302と、参照信号符号化された冗長ビット311、312と、参照信号符号化されていない情報ビット321、322、323、324と、がビット割り付けされている。
参照信号符号化されていない情報ビット321、322は、参照信号符号化された情報ビット301、302の各々に続いて配置され、参照信号符号化されていない情報ビット323、324は、参照信号符号化された冗長ビット311、312の各々に続いて配置されている。
図1において、まず、送信ビット列生成部11は、外部通信装置からの入力データに基づき、伝送路側の4つのレーンにビット列を割り付ける。このとき、必要に応じて、たとえば誤り訂正符号化系列、またはフレーム同期系列などを挿入することも想定される。
送信ビット列生成部11から生成された送信ビット列は、参照ビット列挿入部12に入力される。
続いて、参照ビット列挿入部12は、送信ビット列生成部11から入力される送信ビット列に対して、図3のように参照ビット列を挿入し、参照ビット列挿入後の送信ビット列を、信号送信部13に入力する。
この発明の実施の形態1の特徴は、送信部10内の参照ビット列挿入部12によるビット割り付け動作(図3)と、受信部30内の参照ビット列解析部32による復号および解析処理動作と、にある。
従来のビット割り付け動作では、図2に示すように、情報ビット211〜214に対して、単純に既知ビット201〜204を、たとえば「0、1」の交互パターンとして追加挿入している。図2の例では、10タイムスロットに1タイムスロットの割合で、既知ビット201〜204を追加挿入しており、その冗長度は10%である。これにより、伝送路側の伝送速度は1.1倍に増大してしまう。
既知ビット201〜204の挿入は、特に、無線通信において盛んに行われてきたが、無線通信では冗長度の増加を嫌わず、100%の冗長度であっても許容されてきた。
しかし、光通信システムにおいては、光分岐多重装置による帯域狭窄化による伝送品質劣化が激しくなる点、および、アナログ/デジタル変換器などのハードウェア動作速度を高速化させる必要性がある点などに鑑みて、極力小さい冗長度で伝送することが望まれおり、冗長度の増加を抑圧することが要求されている。
そこで、図3に示すように、この発明の実施の形態1によるビット割り付け動作では、参照ビットとして、単純に既知信号(図2内の既知ビット201〜204)を挿入することはせずに、参照信号符号化された情報ビット301、302と、参照信号符号化された冗長ビット311、312とにより、参照ビット列が構成される。
さらに、参照信号符号化された情報ビット301、302と、参照信号符号化された冗長ビット311、312と、参照信号符号化されていない情報ビット321〜324とにより、参照信号符号化フレーム300が構成される。
なお、参照信号符号化された情報ビット301、302は、参照ビット列挿入部12において、ビット挿入されるのではなく、送信ビット列生成部11から入力されたビットをそのまま用いるか、または、何らかの符号変換を行うのみであり、冗長ビットが挿入されるわけではない。
一方、参照信号符号化された冗長ビット311、312は、参照ビット列挿入部12において、送信ビット列生成部11から入力されるビット列のうち、特定のビットを選択して参照信号符号化したものであり、参照信号符号化された情報ビット301、302を保護する目的で、冗長ビットとして追加挿入されるものである。
これにより、図3に示した動作例によれば、参照ビット列挿入による冗長度が、従来システム(図2)の半分に抑制される。
すなわち、図3のビット割り付け動作は、10タイムスロットに1タイムスロットの情報ビットを、参照信号の符号化率(=1/2)で符号化したことに相当するので、全体の冗長度は「5.26%」であり、従来動作(図2)における冗長度(=10%)のほぼ半分に相当する。これにより、伝送路側の伝送速度は、従来の伝送速度(1.1倍)よりも低い「1.0526倍」に抑制される。
なお、参照ビット列挿入部12における参照信号符号化としては、たとえば誤り訂正符号や、時空符号を用いることが可能である。
また、追加挿入する冗長ビットについては、一部に既知信号を用いることにより、さらに信頼度を高めることも可能である。
このようにして、参照ビット列挿入部12は、送信ビット列生成部11から入力されるビット列に対して参照ビット列の挿入処理を行い、参照ビット列挿入後の4レーンの送信ビット列を信号送信部13に入力する。
以下、信号送信部13は、参照ビット列挿入部12から入力された4レーンのビット列に基づき、DP−QPSK信号を生成して伝送部20に入力する。なお、信号送信部13の具体的構成については、前述の非特許文献1に記載されているので、ここでは詳述を省略する。
伝送部20は、信号送信部13から入力されたDP−QPSK信号を伝送して、受信部30内の信号受信部31に入力する。
このとき、伝送部20には、通常、伝送媒体として、光ファイバ、光増幅器や合分波器などが用いられており、伝送過程において雑音の重畳や波形歪みが生じる。
受信部30において、信号受信部31は、伝送部20から入力されたDP−QPSK信号を受信し、参照ビット列挿入部12で生成された4レーンの送信ビット列を復元し、復元後の信号を参照ビット列解析部32に入力する。なお、DP−QPSK信号受信の具体的構成および処理内容については、前述の非特許文献1、非特許文献2に記載されているので、ここでは詳述を省略する。
参照ビット列解析部32に入力される4レーンのビット列の中には、伝送部20で重畳された雑音や波形歪みの影響により、誤りが含まれることが一般的である。また、前述の位相スリップが生じている可能性がある。
位相スリップに関しては、信号受信部31におけるデジタル信号処理の実装形態に依存して、搬送波位相推定をX偏波とY偏波とで同期して行う場合には、位相スリップもX偏波とY偏波とで同期して生じる。
一方、搬送波位相推定をX偏波とY偏波とで独立に行う場合には、位相スリップもX偏波とY偏波とで独立に生じる。
参照ビット列解析部32は、信号受信部31から入力される復元後の4レーンのビット列から、参照信号符号化フレーム300(図3参照)を同期抽出する。
また、参照ビット列解析部32は、参照信号符号化された情報ビット301、302と、参照信号符号化された冗長ビット311、312とを抽出し、参照ビット列挿入部12において施した参照信号符号化則に基づき復号化する。
このとき、各ビット301、302、311、312の復号化処理において、尤度の高くなる符号の組合せが見つかって「復号に成功した」と判定されれば、位相スリップが起きていないことが推察される。
一方、尤度の高くなる符号の組合せが見つからない場合には、参照信号符号化フレーム300内において位相スリップが生じている可能性がある。なお、符号構成によっては、参照信号符号化フレーム300の全体に位相スリップが生じている場合であっても、位相スリップを検出できる可能性がある。
DP−QPSK(偏波多重QPSK)においては、各偏波において、+90度、180度、−90度の位相スリップが生じる可能性がある。
たとえば、+90度スリップ時には、I−chとQ−chとのレーン入れ替わりが生じるとともに、Q−chの論理極性反転が生じる。
また、180度スリップ時には、レーン入れ替わりは生じないが、I−chおよびQ−chの両方に論理極性反転が生じる。
さらに、−90度スリップ時には、I−chとQ−chとのレーン入れ替わりが生じるとともに、I−chの論理極性反転が生じる。
上記位相スリップによるレーン入れ替わり、または論理極性反転は、位相スリップの値が決まれば確定的に生じる。
したがって、参照ビット列解析部32での復号化における符号探索を、位相スリップによるレーン入れ替わりと論理極性反転とを考慮して行うことにより、さらに簡易に、かつ高確率に復号することが可能である。
参照ビット列解析部32における復号化に成功した場合には、参照信号符号化された情報ビット301、302、および参照信号符号化された冗長ビット311、312は、従来の既知信号と同様に、すべて参照信号として用いることが可能である。
または、参照信号符号化された情報ビット301、302を「参照ビット」として復号した結果と、参照信号符号化された情報ビット301、302を「主信号」として復号した結果との対比に基づき、たとえば、相関値の高い位相スリップの状態を推定することも可能である。
同様に、参照信号符号化された冗長ビット311、312を「参照信号」として復号した結果と、参照信号符号化された冗長ビット311、312を「主信号」として復号した結果との対比も、位相スリップの状態の推定に適用可能である。
このように、参照ビット列解析部32において「位相スリップ」がほぼ補償され、残存する誤りの多くは「ランダム誤り」である受信ビット列が、ビット列受信部33に入力される。
ビット列受信部33は、参照ビット列解析部32から入力される受信ビット列に対し、送信部10内の送信ビット列生成部11とは逆の過程により、外部通信装置に対して受信ビット列を入力するためのビット割り付け動作を行う。
たとえば、誤り訂正復号による復号化により残存するランダム誤りを訂正すること、またはフレーム同期パターンを除去することも想定される。
こうして、受信部30のビット列受信部33から生成されたビット列は、外部通信装置に入力される。
以上のように、この発明の実施の形態1(図1、図3)に係る光通信システムは、光信号を送信する送信部10と、送信部10からの光信号を伝送する伝送部20と、伝送部20を介した光信号を受信する受信部30と、により構成され、送信部10は、送信される主信号に含まれる情報ビット列の一部(301、302)を、参照信号を生成するための参照信号符号化則に基づき符号化する。
受信部30は、送信部10における参照信号符号化則に基づき、送信部10により符号化された情報ビット列の一部を復号することにより参照信号として取り扱い、送信部10、伝送部20および受信部30における主信号に対する透過特性に起因した通信品質変化を、参照信号を用いて補償する。特に、通信品質変化に含まれる位相スリップを検出および補償する。
具体的には、送信部10は、情報ビット列の一部を符号化するための参照ビット列挿入部12を有し、受信部30は、情報ビット列の一部を復号するとともに、参照信号を用いて通信品質変化を補償するための参照ビット列解析部32を有する。
送信部10において、参照信号符号化則に基づき符号化される情報ビット列の一部は、偏波多重直交位相変調における直交偏波成分X/Y、直交位相成分I/Qに基づく4つの主信号データレーンXI、XQ、YI、YQ(XIレーン101、XQレーン102、YIレーン103、YQレーン104)のそれぞれに均等に割り付けられる。
また、参照信号符号化則に基づき符号化される情報ビット列の一部は、4つの主信号データレーンXI、XQ、YI、YQに対し、同一タイムスロットに割り付けられる。
このように、送信部10内の参照ビット列挿入部12においては、主信号の情報ビット列の一部を参照信号符号化して送信し、参照信号符号化された情報ビット列の一部を、参照ビットを伝送したかのように扱うことを可能にする。
一方、受信部30内の参照ビット列解析部32においては、参照信号符号化された情報ビットの一部を参照信号復号化し、復号化した情報ビットの一部を既知の参照信号のように取り扱うことにより、位相スリップを検出および補償する。
これにより、従来システムのような差動符号化および差動復号化を用いずに、位相スリップによる伝送品質劣化を回避することができ、主信号に参照ビット列(図2内の既知ビット信号)を挿入する場合と比べて、同じ量の参照信号を得るための冗長度が小さく抑制されるので、冗長度の増加を軽減することができ、伝送品質を向上させることができる。
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1(図3)では、4つのレーン101〜104の各々に対し、参照信号符号化されていない情報ビット321〜324の前に、同時に参照信号符号化された情報ビット301、302と、参照信号符号化された冗長ビット311、312とを挿入したが、図4のように、XIレーン101およびXQレーン102の参照信号符号化されていない情報ビット421〜424と、YIレーン103、YQレーン104の参照信号符号化されていない情報ビット423〜427とを、互いに半周期分(5タイムスロット)だけシフトさせて、各情報ビット421〜427の前に、参照信号符号化された情報ビット401〜404と、参照信号符号化された冗長ビット411〜414とを挿入してもよい。
図4はこの発明の実施の形態2によるビット割り付け動作を示す説明図であり、前述(図3)と同様に、横軸は時間軸(タイムスロット)に対応し、縦軸はDP−QPSK信号の4つのレーンに対応する。
図4は図3の変形例であり、情報ビット列を参照信号符号化して受信側で復号化することにより、参照信号とする場合のビット割り付け動作を示している。
なお、この発明の実施の形態2に係る光通信システムの構成は、図1と同様であり、送信部10内の参照ビット列挿入部12および受信部30内の参照ビット列解析部32の動作のみが前述と異なる。
この発明の実施の形態2によるビット割り付け動作では、図4のように、参照信号符号化された情報ビット401、402、403、404と、参照信号符号化された冗長ビット411、412、413、414とにより、参照ビット列が構成される。
さらに、参照信号符号化された情報ビット401〜404および参照信号符号化された冗長ビット411〜414からなる参照ビット列と、参照信号符号化されていない情報ビット421、422、423、424、425、426、427とにより、参照信号符号化フレーム400が構成される。
この発明の実施の形態2においては、図4に示すように、4つのレーン101〜104のうちのX偏波とY偏波とで、参照信号として用いる参照信号符号化された情報ビット401〜404と、参照信号符号化された冗長ビット411〜414とを、各偏波における参照信号周期(10タイムスロット)に対して、半周期分(5タイムスロット)だけずらしている点が、前述の実施の形態1と異なる。
この発明の実施の形態2の特徴は、前述の実施の形態1と同様に、送信部10内の参照ビット列挿入部12によるビット割り付け動作(図4)と、受信部30内の参照ビット列解析部32による復号および解析処理動作と、にある。
この場合、送信部10内の参照ビット列挿入部12は、図4の特徴を有する参照信号符号化処理を行う。
上記特徴により、前述の実施の形態1と同じ冗長度で、時間軸上で見たときの参照信号の頻度を、見かけ上2倍にすることが可能である。
または、仮に参照信号周期を2倍(20タイムスロット)に設定した場合でも、参照信号の頻度を、見かけ上同一(1倍)に保つことが可能である。
また、前述のように、信号受信部31におけるデジタル信号処理の実装形態に依存して、搬送波位相推定をX偏波とY偏波とで同期して行う場合には、位相スリップもX偏波とY偏波とで同期して生じる。
一方、搬送波位相推定をX偏波とY偏波とで独立に行う場合には、位相スリップもX偏波とY偏波とで独立に生じる。
上記搬送波位相推定をX偏波とY偏波とで同期して行う場合、参照ビット列解析部32は、X偏波とY偏波とで同期して位相スリップを検出および補償することが可能である。
一方、搬送波位相推定をX偏波とY偏波とで独立に場合、参照ビット列解析部32は、X偏波とY偏波とで独立に位相スリップを検出および補償する必要がある。
搬送波位相推定をX偏波とY偏波とで同期して行う場合、特に参照信号符号化の冗長度を半分にできる可能性がある。
すなわち、1つのタイムスロットにおいて、X偏波またはY偏波の一方の信号を参照し、その参照結果を他方の偏波に適用することにより、参照信号周期を2倍としても、参照信号の頻度を同一に保つことができる。
さらに、参照信号符号化のさらなる変形として、I−chとQ−chとの参照信号符号化タイムスロットをも、別タイムスロットとすることが可能であることは言うまでもない。
以上のように、この発明の実施の形態2(図1、図4)に係る光通信システムによれば、送信部10において、参照信号符号化則に基づき符号化される情報ビット列の一部は、4つの主信号データレーンXI、XQ、YI、YQ(XIレーン101、XQレーン102、YIレーン103、YQレーン104)のうちの2つの主信号データレーンXI、XQに対しては、参照信号符号化された情報ビット401、402、参照信号符号化された冗長ビット411、412のように、第1のタイムスロットに割り付けられる。
また、他の2つの主信号データレーンYI、YQに対しては、参照信号符号化された情報ビット403、404、参照信号符号化された冗長ビット413、414のように、第1のタイムスロットとは異なる第2の同一タイムスロットに割り付けられる。
または、送信部10において、参照信号符号化則に基づき符号化される情報ビット列の一部は、4つの主信号データレーンXI、XQ、YI、YQの各々に対して、異なるタイムスロットに割り付けられる。
これにより、前述の実施の形態1と同様に、送信部10においては、主信号の情報ビット列の一部を参照信号符号化して送信し、参照信号符号化された情報ビット列の一部を、参照ビットを伝送したかのように扱うことを可能とし、受信部30においては、復号化した情報ビットの一部を既知の参照信号のように取り扱うことにより、位相スリップを検出および補償することができる。
したがって、従来システムのような差動符号化および差動復号化を用いずに、位相スリップによる伝送品質劣化を回避することができ、主信号に参照ビット列(図2内の既知ビット信号)を挿入する場合と比べて、同じ量の参照信号を得るための冗長度が小さく抑制されるので、冗長度の増加を軽減することができ、伝送品質を向上させることができる。
実施の形態3.
なお、上記実施の形態1(図3)では、変調対象が偏波多重QPSK(DP−QPSK:Dual−Polarization QPSK)信号の場合を示したが、図5のように、DP−16QAM信号の場合であっても、同様に適用可能である。
図5はこの発明の実施の形態3によるビット割り付け動作を示す説明図である。
なお、この発明の実施の形態3に係る光通信システムの構成は、図1と同様であり、送信部10内の参照ビット列挿入部12および受信部30内の参照ビット列解析部32の動作のみが前述と異なる。
また、ここでは、変調信号としてDP−16QAM信号を適用した場合を想定するが、これに限らず、さらに多値度の高いQAMに対しても、同様の形態を適用することが可能である。
図5において、縦軸は4つのレーン(XI、XQ、YI、YQ)をDP−16QAMに拡張した状態を示しており、各レーンは、それぞれ2ビット情報を有する。
縦軸においては、XI0レーン111、XQ0レーン112、YI0レーン113およびYQ0レーン114と、XI1レーン121、XQ1レーン122、YI1レーン123およびYQ1レーン124と、が示されている。
ここで、各レーン111〜114の「0」は、各レーンのMSB(Most Significant Bit)を示し、各レーン121〜124の「1」は、各レーンのLSB(Least Significant Bit)を示している。
また、図5の横軸において、参照信号符号化フレーム500は、参照信号符号化された情報ビット501、502と、参照信号符号化された冗長ビット511、512と、参照信号符号化されていない情報ビット521、522、523、524と、からなる。
参照信号符号化されていない情報ビット521、522は、参照信号符号化された情報ビット501、502の各々に続いて配置され、参照信号符号化されていない情報ビット523、524は、参照信号符号化された冗長ビット511、512の各々に続いて配置されている。
この発明の実施の形態3によるビット割り付け動作では、図5のように、参照信号符号化された情報ビット501、502と、参照信号符号化された冗長ビット511、512とにより、参照ビット列が構成される。
さらに、参照信号符号化された情報ビット501、502と、参照信号符号化された冗長ビット511、512と、参照信号符号化されていない情報ビット521〜524とにより、参照信号符号化フレーム500が構成される。
この発明の実施の形態3においては、図5に示すように、4レーン(XI、XQ、YI、YQ)をそれぞれ2ビット表現して拡張し、参照信号として用いる参照信号符号化された情報ビット501、502の数と、参照信号符号化された冗長ビット511、512の数とを、それぞれ2倍に増加させている。
上記特徴により、前述の実施の形態1と同じ冗長度で、参照信号のビット数を2倍にすることが可能である。
以上のように、この発明の実施の形態3(図1、図5)によれば、前述と同様に、送信部10においては、主信号の情報ビット列の一部を参照信号符号化して送信し、参照信号符号化された情報ビット列の一部を、参照ビットを伝送したかのように扱うことを可能とし、受信部30においては、復号化した情報ビットの一部を既知の参照信号のように取り扱うことにより、位相スリップを検出および補償することができる。
したがって、従来システムのような差動符号化および差動復号化を用いずに、位相スリップによる伝送品質劣化を回避することができ、主信号に参照ビット列(図2内の既知ビット信号)を挿入する場合と比べて、同じ量の参照信号を得るための冗長度が小さく抑制されるので、冗長度の増加を軽減することができ、伝送品質を向上させることができる。
実施の形態4.
なお、上記実施の形態3(図5)では、各レーン101〜104、111〜114に対し、参照信号符号化された情報ビット501、502を挿入したが、図6のように、上半分の各レーン101〜104に対しては、参照信号符号化された情報ビット601、602を挿入し、下半分の各レーン111〜114に対しては、各情報ビット601、602と同じタイミングで参照信号符号化された冗長ビット613、614を挿入してもよい。
図6はこの発明の実施の形態4によるビット割り付け動作を示す説明図である。
なお、この発明の実施の形態4に係る光通信システムの構成は、図1と同様であり、送信部10内の参照ビット列挿入部12および受信部30内の参照ビット列解析部32の動作のみが前述と異なる。
また、ここでは、変調信号としてDP−16QAM信号を適用した場合を想定するが、これに限らず、さらに多値度の高いQAMに対しても、同様の形態を適用することが可能である。
図6において、参照信号符号化フレーム600は、参照信号符号化された情報ビット601、602と、参照信号符号化された冗長ビット611、612、613、614と、参照信号符号化されていない情報ビット621、622、623、624とからなる。
この発明の実施の形態4によるビット割り付け動作では、図6のように、参照信号符号化された情報ビット601、602、603、604と、参照信号符号化された冗長ビット611、612,613、614とにより、参照ビット列が構成される。
さらに、参照信号符号化された情報ビット601、602、参照信号符号化された冗長ビット611〜614と、参照信号符号化されていない情報ビット621〜624とにより、参照信号符号化フレーム600が構成される。
この発明の実施の形態4においては、図6に示すように、下半分のレーン(XI1、XQ1、YI1、YQ1)のビットとして、参照信号符号化された冗長ビット613、614を割り付けることにより、参照信号符号化の符号化率を1/4としている。
上記特徴により、前述の実施の形態3(図5)と比べて、冗長度が約1.5倍に増加するものの、参照信号の復号成功確率をさらに向上させることが可能である。
なお、上記実施の形態1〜4(図3〜図6)で示したビット割り付け動作は、それぞれ一例に過ぎず、参照信号符号化対象のビット割り付け動作は、ほぼ無限に存在することは言うまでもない。
以上のように、この発明の実施の形態4によれば、前述と同様に、送信部10においては、主信号の情報ビット列の一部を参照信号符号化して送信し、参照信号符号化された情報ビット列の一部を、参照ビットを伝送したかのように扱うことを可能とし、受信部30においては、復号化した情報ビットの一部を既知の参照信号のように取り扱うことにより、位相スリップを検出および補償することができる。
したがって、従来システムのような差動符号化および差動復号化を用いずに、位相スリップによる伝送品質劣化を回避することができ、主信号に参照ビット列(図2内の既知ビット信号)を挿入する場合と比べて、同じ量の参照信号を得るための冗長度が小さく抑制されるので、冗長度の増加を軽減することができ、伝送品質を向上させることができる。
実施の形態5.
なお、上記実施の形態1〜4(図1)では、光信号の誤り訂正について具体的に言及しなかったが、図7のように、誤り訂正符号化を行う送信部1100と、伝送部1200と、誤り訂正復号化を行う受信部1300とにより、光通信システムを構成してもよい。
図7はこの発明の実施の形態5に係る光通信システムを示す機能ブロック構成である。
図7において、光通信システムを構成する送信部1100は、主信号誤り訂正符号化部1101と、参照信号符号化部1102と、送信端信号処理部1103と、光変調部1104と、により構成されている。
また、受信部1300は、光復調部1301と、受信端信号処理部1302と、参照信号フレーム同期部1303と、主信号バッファ部1304と、主信号搬送波位相推定部1305と、参照信号搬送波位相推定部1306と、参照信号尤度生成部1307と、参照信号復号化部1308と、主信号尤度生成部1309と、主信号フレーム同期部1310と、主信号誤り訂正復号化部1311と、により構成されている。
送信部1100内の光変調部1104から出射された光信号は、伝送部1200を介して、受信部1300内の光復調部1301に入力され、受信部1300において処理される。
この発明の実施の形態5の特徴は、送信部1100内の参照信号符号化部1102によるビット割り付け動作と、受信部1300内の参照信号復号化部1308による復号動作および主信号搬送波位相推定部1305による位相スリップを検出および補償動作と、にある。
以下、図7に示したこの発明の実施の形態5に係る光通信システムの動作について説明する。
まず、送信部1100において、主信号誤り訂正符号化部1101は、外部通信装置から入力されるビット系列を、たとえば低密度パリティ検査符号のような誤り訂正符号で符号化し、誤り訂正符号化されたビット系列を参照信号符号化部1102に入力する。
参照信号符号化部1102は、主信号誤り訂正符号化部1101から入力される誤り訂正符号化されたビット系列を、前述の実施の形態1〜4で述べたように参照信号符号化して、参照信号符号化されたビット系列を送信端信号処理部1103に入力する。
送信端信号処理部1103は、参照信号符号化部1102から入力される参照信号符号化されたビット系列に対し、デジタル信号処理により波形整形(帯域補償や波長分散補償など)を行い、デジタル信号処理後の電気信号を光変調部1104に入力する。
光変調部1104は、送信端信号処理部1103から入力されるデジタル信号処理後の電気信号に基づき、光信号を生成して伝送部1200に入力する。
なお、光信号の具体的な生成方法については、前述の非特許文献1、非特許文献2に記載されているので、ここでは詳述を省略する。
伝送部1200は、光変調部1104から入力する光信号を伝送し、受信部1300内の光復調部1301に入力する。
このとき、伝送部1200には、通常、伝送媒体として光ファイバ、光増幅器や合分波器などが用いられており、伝送過程において雑音の重畳や波形歪みが生じる。
光復調部1301は、伝送部1200から入力される光信号を、局部発振光信号と混合してコヒーレント検波し、さらに電気信号に変換した後に標本化および量子化し、主信号として受信端信号処理部1302に入力する。
受信端信号処理部1302は、送信部1100、伝送部1200および光復調部1301において生じた波形歪みをデジタル信号処理により補償し、波形歪み補償後の主信号を参照信号フレーム同期部1303に入力する。
参照信号フレーム同期部1303は、受信端信号処理部1302から入力される波形歪補償後の主信号に基づき、参照信号符号化フレームの同期を確保し、参照信号フレーム同期された主信号を、主信号バッファ部1304および参照信号搬送波位相推定部1306に入力する。
参照信号搬送波位相推定部1306は、公知のM乗法や仮判定法に基づき、参照信号フレーム同期部1303から入力されるフレーム同期された主信号の搬送波位相を推定し、搬送波位相推定後の参照信号を参照信号尤度生成部1307に入力する。
参照信号尤度生成部1307は、参照信号搬送波位相推定部1306から入力される搬送波位相推定後の参照信号の尤度を計算し、尤度情報を参照信号復号化部1308に入力する。
参照信号復号化部1308は、参照信号尤度生成部1307から入力される尤度情報と、送信部1100内の参照信号符号化部1102での符号化則とに基づき、参照信号復号化を行い、復号結果を主信号搬送波位相推定部1305に入力する。なお、復号化の詳細については、前述の実施の形態1で述べた通りである。
主信号バッファ部1304は、参照信号フレーム同期部1303から入力される参照信号フレーム同期された主信号を、参照信号が復号されるまでの期間にわたって保持し、参照信号が復号された時点で主信号搬送波位相推定部1305に入力する。
主信号搬送波位相推定部1305は、主信号バッファ部1304から入力される参照信号フレーム同期された主信号と、参照信号復号化部1308から入力される参照信号の復号結果とに基づき、位相スリップを検出および補償しつつ搬送波位相を推定し、搬送波位相推定した主信号を主信号尤度生成部1309に入力する。
主信号尤度生成部1309は、主信号搬送波位相推定部1305により搬送波位相が推定された主信号の尤度を計算し、主信号の尤度情報を主信号フレーム同期部1310に入力する。
主信号フレーム同期部1310は、主信号尤度生成部1309から入力される主信号の尤度情報に基づき、主信号フレームの同期を確保し、主信号フレーム同期された主信号の尤度情報を主信号誤り訂正復号化部1311に入力する。
主信号誤り訂正復号化部1311は、主信号フレーム同期部1310から入力される主信号フレーム同期された主信号の尤度情報と、送信部1100内の主信号誤り訂正符号化部1101で施した誤り訂正符号化則とに基づき、誤り訂正復号化を行い、復号結果を外部通信装置に入力する。
このとき、主信号誤り訂正復号化部1311による誤り訂正復号化は、参照信号符号化における冗長ビットを無視して行われる。
また、主信号フレーム同期部1310は、参照信号符号化則に基づき符号化された冗長ビットを除去する機能を有していてもよい。
なお、この発明の実施の形態5(図7)におけるビット割り付け動作は、前述の実施の形態1〜4(図3〜図6)と同様に行われる。
以上のように、この発明の実施の形態5(図7)に係る光通信システムは、光信号を送信する送信部1100と、送信部1100からの光信号を伝送する伝送部1200と、伝送部1200を介した光信号を受信する受信部1300と、により構成され、送信部1100は、光変調部1104を有し、送信される主信号に含まれる情報ビット列の一部を、参照信号を生成するための参照信号符号化則に基づき符号化するとともに、光変調部1104を介して光信号に変換して送信する。
受信部1300は、光復調部1301を有し、伝送部1200を介して受信される光信号のコヒーレント検波を行うとともに、光復調部1301での復調処理において有限通りの位相スリップが残留した信号に対し、位相スリップに起因した主信号データレーン入れ替わりおよび論理極性反転を事前情報として用い、送信部1100において符号化された情報ビット列の一部を高精度に復号することにより、参照信号として取り扱い、送信部1100、伝送部1200および受信部1300における主信号に対する透過特性に起因した通信品質変化を、参照信号を用いて補償する。特に、通信品質変化に含まれる位相スリップを検出および補償する。
具体的には、送信部1100は、情報ビット列の一部を符号化するための参照信号符号化部1102を有し、受信部1300は、符号化された情報ビット列の一部を復号するための参照信号復号化部1308と、参照信号を用いて通信品質変化を補償するための主信号搬送波位相推定部1305と、を有する。
また、参照信号符号化部1102は、参照信号符号化則に基づき符号化された冗長ビットを情報ビット列に割り付け、参照信号復号化部1308は、冗長ビットを復号する。
また、送信部1100は、主信号誤り訂正符号化部1101を有し、参照信号符号化則に基づく符号化における参照ビット列の挿入前に、主信号誤り訂正符号化部1101により主信号の誤り訂正符号化を行う。
一方、受信部1300は、主信号誤り訂正復号化部1311を有し、参照信号符号化則に基づき符号化された冗長ビットの除去後に、主信号誤り訂正復号化部1311により主信号の誤り訂正復号化を行う。
さらに具体的には、送信部1100は、外部通信装置から入力されるデータに基づき、主信号の誤り訂正符号化を行う主信号誤り訂正符号化部1101と、主信号の一部を、参照信号を生成するための参照信号符号化則に基づき参照信号符号化する参照信号符号化部1102と、主信号を誤り訂正符号化しかつ参照信号符号化した信号に対応する光信号を生成する光変調部1104と、を備えている。
また、受信部1300は、伝送部1200から入力される光信号をコヒーレント検波した後に、アナログ/デジタル変換により離散化および標本化した主信号を生成する光復調部1301と、光復調部1301を介した主信号から参照信号フレームの同期をとる参照信号フレーム同期部1303と、参照信号フレーム同期部1303を介した主信号を一時保持する主信号バッファ部1304と、参照信号フレーム同期部1303を介した主信号から、参照信号復号のための搬送波位相を推定する参照信号搬送波位相推定部1306と、参照信号搬送波位相推定部1306により搬送波位相が推定された参照信号の尤度情報を生成する参照信号尤度生成部1307と、参照信号の尤度情報に基づき、参照信号を復号する参照信号復号化部1308と、主信号バッファ部1304内の主信号についての搬送波位相を推定するとともに、主信号の搬送波位相の推定結果と参照信号の復号結果とに基づき、主信号の位相スリップを検出および補償する主信号搬送波位相推定部1305と、主信号搬送波位相推定部1305により位相スリップが検出および補償された主信号の尤度情報を生成する主信号尤度生成部1309と、主信号の尤度情報に基づき、主信号のフレーム同期を行う主信号フレーム同期部1310と、主信号フレーム同期部1310によりフレーム同期された主信号の尤度情報に基づき、主信号の誤り訂正復号を行う主信号誤り訂正復号化部1311と、を備えている。
なお、送信部1100において、参照信号符号化則に基づき符号化される情報ビット列の一部は、主信号誤り訂正符号化部1101により符号化されていてもよい。
また、参照信号符号化則に基づき符号化された冗長ビットの一部は既知信号であってもよい。
さらに、受信部1300は、冗長ビットをも参照信号として用いることができる。
これにより、前述と同様に、送信部1100においては、主信号の情報ビット列の一部を参照信号符号化して送信し、参照信号符号化された情報ビット列の一部を、参照ビットを伝送したかのように扱うことを可能とし、受信部1300においては、復号化した情報ビットの一部を既知の参照信号のように取り扱うことにより、位相スリップを検出および補償することができる。
したがって、従来システムのような差動符号化および差動復号化を用いずに、位相スリップによる伝送品質劣化を回避することができ、主信号に参照ビット列(図2内の既知ビット信号)を挿入する場合と比べて、同じ量の参照信号を得るための冗長度が小さく抑制されるので、冗長度の増加を軽減することができ、伝送品質を向上させることができる。
実施の形態6.
なお、上記実施の形態5(図7)では、受信部1300において参照信号搬送波位相推定部1306を用いたが、図8のように、受信部1300Aにおいて、主信号位相補償部1312を用いるとともに、主信号搬送波位相推定部1305Aの挿入位置を変えてもよい。
図8はこの発明の実施の形態6に係る光通信システムを示す機能ブロック構成であり、前述(図7参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「A」を付して詳述を省略する。
図8において、受信部1300Aは、光復調部1301と、受信端信号処理部1302Aと、主信号搬送波位相推定部1305Aと、参照信号フレーム同期部1303Aと、主信号バッファ部1304Aと、主信号位相補償部1312と、参照信号尤度生成部1307Aと、参照信号復号化部1308Aと、主信号尤度生成部1309Aと、主信号フレーム同期部1310と、主信号誤り訂正復号化部1311と、により構成されている。
この場合、受信部1300Aにおいて、前述(図7参照)の参照信号搬送波位相推定部1306に代えて、主信号位相補償部1312が設けられるとともに、主信号搬送波位相推定部1305Aが、参照信号フレーム同期部1303Aの入力側に挿入されている。
また、受信端信号処理部1302A、参照信号フレーム同期部1303A、主信号バッファ部1304A、参照信号尤度生成部1307A、参照信号復号化部1308Aおよび主信号尤度生成部1309Aに関しては、接続関係または処理動作が前述(図7)と異なる。
この発明の実施の形態6の特徴は、送信部1100内の参照信号符号化部1102によるビット割り付け動作と、受信部1300A内の主信号搬送波位相推定部1305Aによる位相推定後の参照信号復号化部1308Aによる復号動作および主信号位相補償部1312による位相スリップを検出および補償動作と、にある。
受信端信号処理部1302Aは、デジタル信号処理により、送信部1100、伝送部1200および光復調部1301で生じた波形歪みを補償し、波形歪み補償後の主信号を主信号搬送波位相推定部1305Aに入力する。
主信号搬送波位相推定部1305Aは、受信端信号処理部1302Aから入力される波形歪み補償後の主信号について、M乗法や仮判定法を用いて搬送波位相を推定し、搬送波位相が推定された主信号を参照信号フレーム同期部1303Aに入力する。
参照信号フレーム同期部1303Aは、主信号搬送波位相推定部1305Aから入力される主信号に基づき、参照信号符号化フレームの同期を確保し、参照信号フレーム同期された主信号を主信号バッファ部1304Aおよび参照信号尤度生成部1307Aに入力する。
参照信号尤度生成部1307Aは、参照信号フレーム同期部1303Aから入力される参照信号フレーム同期された主信号に基づき、搬送波位相推定後の参照信号の尤度を計算し、尤度情報を参照信号復号化部1308Aに入力する。
参照信号復号化部1308Aは、参照信号尤度生成部1307Aから入力される参照信号の尤度情報と、参照信号符号化部1102での符号化則とに基づき、参照信号復号化を行い、復号結果を主信号位相補償部1312に入力する。復号化の詳細については、前述の実施の形態1で述べた通りである。
主信号バッファ部1304Aは、参照信号フレーム同期部1303Aから入力される参照信号フレーム同期された主信号を、参照信号が復号されるまでの期間にわたって保持し、参照信号が復号された時点で主信号位相補償部1312に入力する。
主信号位相補償部1312は、主信号バッファ部1304Aから入力される参照信号フレーム同期された主信号と、参照信号復号化部1308Aから入力される参照信号復号結果とに基づき、位相スリップの検出および補償を行い、位相スリップ補償した主信号を主信号尤度生成部1309Aに入力する。
このとき、変調対象が前述の実施の形態1、2のようにDP−QPSK信号であれば、位相スリップ補償量は、0度、90度、180度、−90度のいずれかとすれば十分である。
主信号尤度生成部1309Aは、主信号位相補償部1312から入力される位相スリップ補償された主信号の尤度を計算し、主信号の尤度情報を主信号フレーム同期部1310に入力する。
なお、この発明の実施の形態6(図8)におけるビット割り付け動作は、前述の実施の形態1〜4(図3〜図6)と同様に行われる。
以上のように、この発明の実施の形態6(図8)に係る光通信システムは、光信号を送信する送信部1100と、送信部1100からの光信号を伝送する伝送部1200と、伝送部1200を介した光信号を受信する受信部1300Aと、により構成され、送信部1100は、光変調部1104を有し、送信される主信号に含まれる情報ビット列の一部を、参照信号を生成するための参照信号符号化則に基づき符号化するとともに、光変調部1104を介して光信号に変換して送信する。
受信部1300Aは、伝送部1200から入力される光信号をコヒーレント検波した後に、アナログ/デジタル変換により離散化および標本化した主信号を生成する光復調部1301と、光復調部1301を介した主信号および参照信号の双方の復号化に用いられる主信号搬送波位相を推定する主信号搬送波位相推定部1305Aと、主信号搬送波位相推定部1305Aを介した主信号から参照信号フレームの同期をとる参照信号フレーム同期部1303Aと、参照信号フレーム同期部1303Aを介した主信号を一時保持する主信号バッファ部1304Aと、主信号搬送波位相推定部1305Aにより主信号の搬送波位相が推定され、かつ参照信号フレーム同期部1303Aにより参照信号フレーム同期された参照信号の尤度情報を生成する参照信号尤度生成部1307Aと、参照信号の尤度情報に基づき、参照信号を復号する参照信号復号化部1308Aと、主信号の搬送波位相の推定結果と参照信号の復号結果とに基づき、主信号の位相スリップを検出および補償する主信号位相補償部1312と、位相スリップが検出および補償された主信号の尤度情報を生成する主信号尤度生成部1309Aと、主信号のフレーム同期を行う主信号フレーム同期部1310と、主信号フレーム同期部1310によりフレーム同期された主信号の尤度情報に基づき、主信号の誤り訂正復号を行う主信号誤り訂正復号化部1311と、を備えている。
これにより、前述と同様に、送信部1100においては、主信号の情報ビット列の一部を参照信号符号化して送信し、参照信号符号化された情報ビット列の一部を、参照ビットを伝送したかのように扱うことを可能とし、受信部1300Aにおいては、復号化した情報ビットの一部を既知の参照信号のように取り扱うことにより、位相スリップを検出および補償することができる。
したがって、従来システムのような差動符号化および差動復号化を用いずに、位相スリップによる伝送品質劣化を回避することができ、主信号に参照ビット列(図2内の既知ビット信号)を挿入する場合と比べて、同じ量の参照信号を得るための冗長度が小さく抑制されるので、冗長度の増加を軽減することができ、伝送品質を向上させることができる。
以上のように、この発明に係る光通信システムは、コヒーレント光通信システムに有用であり、特に、符号誤り率の悪い光通信システムに適している。
10、1100 送信部、11 送信ビット列生成部、12 参照ビット列挿入部、13 信号送信部、20、1200 伝送部、30、1300、1300A 受信部、31 信号受信部、32 参照ビット列解析部、33 ビット列受信部、101 XIレーン、102 XQレーン、103 YIレーン、104 YQレーン、111 XI0レーン、112 XQ0レーン、113 YI0レーン、114 YQ0レーン、121 XI1レーン、122 XQ1レーン、123 YI1レーン、124 YQ1レーン、300、400、500、600 参照信号符号化フレーム、301、302、401〜404、501、502、601、602 符号化された情報ビット、311、312、411〜414、511、512、611〜614 符号化された冗長ビット、321〜324、421〜427、521〜524、621〜624 符号化されていない情報ビット、1101 主信号誤り訂正符号化部、1102 参照信号符号化部、1103 送信端信号処理部、1104 光変調部、1301 光復調部、1302、1302A 受信端信号処理部、1303、1303A 参照信号フレーム同期部、1304、1304A 主信号バッファ部、1305、1305A 主信号搬送波位相推定部、1306 参照信号搬送波位相推定部、1307、1307A 参照信号尤度生成部、1308、1308A 参照信号復号化部、1309、1309A 主信号尤度生成部、1310 主信号フレーム同期部、1311 主信号誤り訂正復号化部、1312 主信号位相補償部。

Claims (17)

  1. 光信号を送信する送信部と、前記送信部からの光信号を伝送する伝送部と、前記伝送部を介した光信号を受信する受信部と、により構成された光通信システムであって、
    前記送信部は、送信される主信号に含まれる情報ビット列の一部を、参照信号を生成するための参照信号符号化則に基づき符号化し、
    前記受信部は、
    前記送信部における参照信号符号化則に基づき、前記送信部により符号化された前記情報ビット列の一部を復号することにより前記参照信号として取り扱い、
    前記送信部、前記伝送部および前記受信部における前記主信号に対する透過特性に起因した通信品質変化を、前記参照信号を用いて補償することを特徴とする光通信システム。
  2. 前記受信部は、前記通信品質変化に含まれる位相スリップを検出および補償することを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
  3. 前記送信部は、前記情報ビット列の一部を符号化するための参照ビット列挿入部を有し、
    前記受信部は、前記情報ビット列の一部を復号するとともに、前記参照信号を用いて前記通信品質変化を補償するための参照ビット列解析部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光通信システム。
  4. 光信号を送信する送信部と、前記送信部からの光信号を伝送する伝送部と、前記伝送部を介した光信号を受信する受信部と、により構成された光通信システムであって、
    前記送信部は、光変調部を有し、送信される主信号に含まれる情報ビット列の一部を、参照信号を生成するための参照信号符号化則に基づき符号化するとともに、前記光変調部を介して光信号に変換して送信し、
    前記受信部は、光復調部を有し、前記伝送部を介して受信される前記光信号のコヒーレント検波を行うとともに、
    前記光復調部での復調処理において有限通りの位相スリップが残留した信号に対し、前記位相スリップに起因した主信号データレーン入れ替わりおよび論理極性反転を事前情報として用い、前記送信部において符号化された前記情報ビット列の一部を復号することにより、前記参照信号として取り扱い、
    前記送信部、前記伝送部および前記受信部における前記主信号に対する透過特性に起因した通信品質変化を、前記参照信号を用いて補償することを特徴とする光通信システム。
  5. 前記受信部は、前記通信品質変化に含まれる前記位相スリップを検出および補償することを特徴とする請求項4に記載の光通信システム。
  6. 前記送信部は、前記情報ビット列の一部を符号化するための参照信号符号化部を有し、
    前記受信部は、符号化された前記情報ビット列の一部を復号するための参照信号復号化部と、前記参照信号を用いて前記通信品質変化を補償するための主信号搬送波位相推定部と、を有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の光通信システム。
  7. 前記参照信号符号化部は、前記参照信号符号化則に基づき符号化された冗長ビットを前記情報ビット列に割り付け、
    前記参照信号復号化部は、前記冗長ビットを復号することを特徴とする請求項6に記載の光通信システム。
  8. 前記送信部は、主信号誤り訂正符号化部を有し、前記参照信号符号化則に基づく符号化における参照ビット列の挿入前に、前記主信号誤り訂正符号化部により前記主信号の誤り訂正符号化を行い、
    前記受信部は、主信号誤り訂正復号化部を有し、前記参照信号符号化則に基づき符号化された冗長ビットの除去後に、前記主信号誤り訂正復号化部により前記主信号の誤り訂正復号化を行うことを特徴とする請求項7に記載の光通信システム。
  9. 前記送信部において、
    前記参照信号符号化則に基づき符号化される前記情報ビット列の一部は、
    前記主信号誤り訂正符号化部により符号化されていることを特徴とする請求項8に記載の光通信システム。
  10. 前記参照信号符号化則に基づき符号化された冗長ビットの一部は既知信号であることを特徴とする請求項7から請求項9までのいずれか1項に記載の光通信システム。
  11. 前記受信部は、前記冗長ビットをも前記参照信号として用いることを特徴とする請求項7から請求項10までのいずれか1項に記載の光通信システム。
  12. 前記送信部において、
    前記参照信号符号化則に基づき符号化される前記情報ビット列の一部は、
    偏波多重直交位相変調における直交偏波成分X/Y、直交位相成分I/Qに基づく4つの主信号データレーンXI、XQ、YI、YQのそれぞれに均等に割り付けられることを特徴とする請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の光通信システム。
  13. 前記送信部において、
    前記参照信号符号化則に基づき符号化される前記情報ビット列の一部は、
    前記4つの主信号データレーンXI、XQ、YI、YQに対し、同一タイムスロットに割り付けられることを特徴とする請求項12に記載の光通信システム。
  14. 前記送信部において、
    前記参照信号符号化則に基づき符号化される前記情報ビット列の一部は、
    前記4つの主信号データレーンXI、XQ、YI、YQのうちの2つの主信号データレーンXI、XQに対しては、第1のタイムスロットに割り付けられ、
    他の2つの主信号データレーンYI、YQに対しては、前記第1のタイムスロットとは異なる第2の同一タイムスロットに割り付けられることを特徴とする請求項12に記載の光通信システム。
  15. 前記送信部において、
    前記参照信号符号化則に基づき符号化される前記情報ビット列の一部は、
    前記4つの主信号データレーンXI、XQ、YI、YQの各々に対して、異なるタイムスロットに割り付けられることを特徴とする請求項12に記載の光通信システム。
  16. 光信号を送信する送信部と、前記送信部からの光信号を伝送する伝送部と、前記伝送部を介した光信号を受信する受信部と、により構成された光通信システムであって、
    前記送信部は、
    外部通信装置から入力されるデータに基づき、主信号の誤り訂正符号化を行う主信号誤り訂正符号化部と、
    前記主信号の一部を、参照信号を生成するための参照信号符号化則に基づき参照信号符号化する参照信号符号化部と、
    前記主信号を誤り訂正符号化しかつ参照信号符号化した信号に対応する光信号を生成する光変調部と、を備え、
    前記受信部は、
    前記伝送部から入力される光信号をコヒーレント検波した後に、アナログ/デジタル変換により離散化および標本化した主信号を生成する光復調部と、
    前記光復調部を介した主信号から参照信号フレームの同期をとる参照信号フレーム同期部と、
    前記参照信号フレーム同期部を介した主信号を一時保持する主信号バッファ部と、
    前記参照信号フレーム同期部を介した主信号から、参照信号復号のための搬送波位相を推定する参照信号搬送波位相推定部と、
    前記参照信号搬送波位相推定部により搬送波位相が推定された参照信号の尤度情報を生成する参照信号尤度生成部と、
    前記参照信号の尤度情報に基づき、前記参照信号を復号する参照信号復号化部と、
    前記主信号バッファ部内の主信号についての搬送波位相を推定するとともに、前記主信号の搬送波位相の推定結果と前記参照信号の復号結果とに基づき、前記主信号の位相スリップを検出および補償する主信号搬送波位相推定部と、
    前記主信号搬送波位相推定部により位相スリップが検出および補償された主信号の尤度情報を生成する主信号尤度生成部と、
    前記主信号の尤度情報に基づき、前記主信号のフレーム同期を行う主信号フレーム同期部と、
    前記主信号フレーム同期部によりフレーム同期された前記主信号の尤度情報に基づき、前記主信号の誤り訂正復号を行う主信号誤り訂正復号化部と、
    を備えたことを特徴とする光通信システム。
  17. 光信号を送信する送信部と、前記送信部からの光信号を伝送する伝送部と、前記伝送部を介した光信号を受信する受信部と、により構成された光通信システムであって、
    前記送信部は、
    外部通信装置から入力されるデータに基づき、主信号の誤り訂正符号化を行う主信号誤り訂正符号化部と、
    前記主信号の一部を、参照信号を生成するための参照信号符号化則に基づき参照信号符号化する参照信号符号化部と、
    前記主信号を誤り訂正符号化しかつ参照信号符号化した信号に対応する光信号を生成する光変調部と、を備え、
    前記受信部は、
    前記伝送部から入力される光信号をコヒーレント検波した後に、アナログ/デジタル変換により離散化および標本化した主信号を生成する光復調部と、
    前記光復調部を介した主信号および前記参照信号の双方の復号化に用いられる主信号搬送波位相を推定する主信号搬送波位相推定部と、
    前記主信号搬送波位相推定部を介した主信号から参照信号フレームの同期をとる参照信号フレーム同期部と、
    前記参照信号フレーム同期部を介した主信号を一時保持する主信号バッファ部と、
    前記主信号搬送波位相推定部により前記主信号の搬送波位相が推定され、かつ前記参照信号フレーム同期部により参照信号フレーム同期された参照信号の尤度情報を生成する参照信号尤度生成部と、
    前記参照信号の尤度情報に基づき、前記参照信号を復号する参照信号復号化部と、
    前記主信号の搬送波位相の推定結果と前記参照信号の復号結果とに基づき、前記主信号の位相スリップを検出および補償する主信号位相補償部と、
    前記位相スリップが検出および補償された主信号の尤度情報を生成する主信号尤度生成部と、
    前記主信号のフレーム同期を行う主信号フレーム同期部と、
    前記主信号フレーム同期部によりフレーム同期された前記主信号の尤度情報に基づき、前記主信号の誤り訂正復号を行う主信号誤り訂正復号化部と、
    を備えたことを特徴とする光通信システム。
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