JP5896282B2 - タッチパネル基板およびタッチパネル機能付き表示装置 - Google Patents

タッチパネル基板およびタッチパネル機能付き表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、外部導体の接近または接触を検出する検出パターンを有するタッチパネル基板に関する。また本発明は、観察側に向けて光を出射する表示パネルと、前記表示パネルの観察者側に配置されたタッチパネル基板と、を備えたタッチパネル機能付き表示装置に関する。
今日、様々な電子機器において、指などの外部導体の接近または接触を検出することができるタッチパネルが広く用いられている。昨今では、光学的に明るいこと、意匠性があること、構造が容易であること、機能的にも優れていること等の理由から、静電容量式のタッチパネルが注目されている。
タッチパネルは、タッチパネルを搭載する位置に基づいて、外付型および内蔵型に分類される。このうち外付型においては、基板と、基板上に設けられ、外部導体の接近または接触を検出する検出パターンとを有するタッチパネル基板が、液晶表示装置や有機EL表示装置などの表示装置の外部に取付けられる。一方、内蔵型においては、タッチパネル基板が表示装置の内部に組み込まれている。この場合、タッチパネル基板の検出パターンは、表示装置を構成する複数の構成要素のいずれかによって支持されている。すなわち、検出パターンを支持するための基板と、表示装置を構成する複数の構成要素のいずれかのための基板とが共通化されている。例えば、カラーフィルタや偏光板のための基板と共通化されている。このため、内蔵型のタッチパネルを構成する構成要素は、外付型のタッチパネルを構成する構成要素に比べて、検出パターンを支持するための基板の分だけ少なくなっている。従って、内蔵型のタッチパネルを採用することにより、外付型に比べて、軽量、薄型かつ安価なタッチパネル機能付き表示装置を提供することが可能となる。
内蔵型のタッチパネルは、検出パターンを設ける位置に基づいて、イン・セル型およびオン・セル型に分類される。このうちイン・セル型においては、タッチパネル基板の検出パターンが、表示装置の表示パネルと対向するよう設けられる。例えば、表示パネルとして液晶層および液晶駆動基板を含む液晶パネルが用いられる場合、タッチパネル基板の検出パターンは、液晶層を介して液晶駆動基板と対向するよう設けられている。この場合、容量式のタッチパネルにおいては、液晶層が容量センサ(誘電体)として機能する。このようにイン・セル型においては、表示パネルの構成要素を容量センサとして利用するため、オン・セル型の場合に比べて、表示パネルによる寄生容量に起因するノイズの発生を低減することができる。
特開2011−180739号公報
イン・セル型のタッチパネルにおいては一般に、タッチパネル基板と表示パネルとの間に、検出パターンなどの導電パターンによって覆われたセンサ柱が形成されている。このようなセンサ柱が形成されている領域においては一般に、表示パネルからの光を観察者側から適切に取り出すことができない。すなわち、センサ柱が形成されている領域は、表示装置の表示特性に寄与しない領域となっている。従って、表示装置のうちセンサ柱によって占められている領域の比率が大きくなるほど、表示装置の表示特性が悪化してしまうと考えられる。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得るタッチパネル基板およびタッチパネル機能付き表示装置を提供することを目的とする。
第1の本発明は、基板と、基板の一側に設けられたタッチパネルセンサ部と、基板の一側または他側に設けられたカラーフィルタ部と、を備え、前記タッチパネルセンサ部は、基板の法線方向に沿って基板の一側から外方へ延び、絶縁性を有する材料から構成された複数のセンサ柱と、前記センサ柱の端面を覆うよう配置され、導電性を有する検出パターンと、を有し、前記カラーフィルタ部は、所定パターンで設けられ、遮光性を有するブラックマトリクス部と、前記ブラックマトリクス部に隣接するよう配置された着色部と、を有し、前記タッチパネルセンサ部の前記センサ柱は、基板の法線方向から見て前記カラーフィルタ部の前記ブラックマトリクス部と重なるよう配置されている、タッチパネル基板である。
第1の本発明によれば、タッチパネルセンサ部のセンサ柱は、基板の法線方向から見てカラーフィルタ部のブラックマトリクス部と重なるよう配置されている。すなわち、センサ柱が、光を透過させることを意図してない領域に配置されている。従って、センサ柱を設けることによる表示特性の悪化を防ぐことができる。
第1の本発明によるタッチパネル基板において、前記着色部は、第1着色材料から構成された第1着色部と、第2着色材料から構成された第2着色部と、第3着色材料から構成された第3着色材料と、を含んでいてもよく、ここで、順に並ぶよう配置された前記第1着色部、前記第2着色部および前記第3着色部によって単位画素が構成されている。この場合、前記センサ柱は、好ましくは、基板の法線方向から見て、前記ブラックマトリクス部のうち前記単位画素間を延びるブラックマトリクス部と重なるよう配置されている。
第1の本発明によるタッチパネル基板において、前記ブラックマトリクス部は、前記単位画素間を第1方向に延びる第1ブラックマトリクス部と、前記単位画素間を第2方向に延びる第2ブラックマトリクス部と、を含んでいてもよい。この場合、前記センサ柱は、好ましくは、基板の法線方向から見て、前記第1ブラックマトリクス部と前記第2ブラックマトリクス部とが交わる領域と重なるよう配置されている。
第1の本発明によるタッチパネル基板において、前記カラーフィルタ部は、基板の一側に設けられていてもよい。この場合、前記単位画素のうち前記センサ柱に隣接する単位画素には、前記センサ柱に面する切欠部が形成されていてもよい。
第1の本発明によるタッチパネル基板において、前記検出パターンは、前記センサ柱の端面上に配置されたセンサ部と、基板と平行に延びる伝達部と、を含み、前記タッチパネル基板は、前記センサ部を露出させるとともに前記伝達部を覆うよう設けられ、絶縁性を有するオーバーコート層をさらに備えていてもよい。
第1の本発明によるタッチパネル基板において、基板の一側に配置され、基板の法線方向に沿って基板の一側から外方へ、前記センサ柱を超えて延びる複数のスペーサーをさらに備え、前記スペーサーの端面は、前記オーバーコート層によって覆われていてもよい。
第1の本発明によるタッチパネル基板は、前記センサ柱を囲むよう基板の一側に配置され、基板の法線方向に沿って基板の一側から外方へ、前記センサ柱を超えて延びるシールド部材をさらに備えていてもよい。
第1の本発明によるタッチパネル基板において、前記シールド部材は、好ましくは、絶縁性および弾性を有する材料から構成されている。
第2の本発明は、観察者側に向けて光を出射する表示パネルと、前記表示パネルの観察者側に配置されたタッチパネル基板と、を備え、前記タッチパネル基板は、基板と、基板の前記表示パネル側に設けられたタッチパネルセンサ部と、基板の前記表示パネル側または観察者側に設けられたカラーフィルタ部と、を有し、前記タッチパネルセンサ部は、導電性を有する検出パターンを有し、前記カラーフィルタ部は、所定パターンで設けられ、遮光性を有するブラックマトリクス部と、前記ブラックマトリクス部に隣接するよう配置された着色部と、を有し、前記表示パネルは、表示パネル用基板と、前記表示パネル用基板の観察者側に設けられ、導電性を有するセンサパターンと、を有し、前記センサパターンは、表示パネル用基板の法線方向から見て前記タッチパネルセンサ部の前記検出パターンと交わるよう構成されており、前記タッチパネルセンサ部は、基板の法線方向から見て前記カラーフィルタ部の前記ブラックマトリクス部と重なるよう配置され、前記表示パネルに向かって延びるとともにその端面が前記検出パターンによって覆われており、絶縁性を有するセンサ柱をさらに有する、若しくは、前記表示パネルは、前記タッチパネル基板の法線方向から見て前記カラーフィルタ部の前記ブラックマトリクス部と重なるよう配置され、前記タッチパネル基板に向かって延びるとともにその端面が前記センサパターンによって覆われており、絶縁性を有するセンサ柱をさらに有する、タッチパネル機能付き表示装置である。
第2の本発明によれば、センサ柱は、基板の法線方向から見てカラーフィルタ部のブラックマトリクス部と重なるよう配置されている。すなわち、センサ柱が、光を透過させることを意図してない領域に配置されている。従って、センサ柱を設けることによる表示特性の悪化を防ぐことができる。
第3の本発明は、基板と、基板の一側に設けられたタッチパネルセンサ部と、を備え、前記タッチパネルセンサ部は、基板の法線方向に沿って基板の一側から外方へ延び、絶縁性を有する材料から構成された複数のセンサ柱と、前記センサ柱の端面を覆うよう配置され、導電性を有する検出パターンと、を有し、前記検出パターンは、前記センサ柱の端面上に配置されたセンサ部と、基板と平行に延びる伝達部と、を含み、前記タッチパネル基板は、前記センサ部を露出させるとともに前記伝達部を覆うよう設けられ、絶縁性を有するオーバーコート層をさらに備えている、タッチパネル基板である。
第3の本発明によれば、センサ柱の端面上に位置する検出パターンのセンサ部を露出させるとともに、検出パターンの伝達部を覆うよう設けられ、絶縁性を有するオーバーコート層が設けられている。このため、外部からのノイズや、タッチパネル基板と組み合わされる表示パネルからのノイズが、検出パターンを伝わる信号に重畳されることを抑制することができる。このため、検出パターンのセンサ部による検出精度を向上させることができ、これによって、センサ部に求められる面積を小さくすることができる。これによって、センサ柱を小型化することができ、このことにより、センサ柱を設けることによる表示特性の悪化を抑制することができる。
第4の本発明は、基板と、基板の一側に設けられたタッチパネルセンサ部と、を備え、前記タッチパネルセンサ部は、基板の法線方向に沿って基板の一側から外方へ延び、絶縁性を有する材料から構成された複数のセンサ柱と、前記センサ柱の端面を覆うよう配置され、導電性を有する検出パターンと、を有し、前記タッチパネル基板は、前記センサ柱を囲むよう基板の一側に配置され、基板の法線方向に沿って基板の一側から外方へ、前記センサ柱を超えて延びるシールド部材をさらに備えている、タッチパネル基板である。
第4の本発明によれば、センサ柱を囲むよう基板の一側に配置され、基板の法線方向に沿って基板の一側から外方へ、センサ柱を超えて延びるシールド部材が設けられている。このため、外部からのノイズや、タッチパネル基板と組み合わされる表示パネルからのノイズが、検出パターンを伝わる信号に重畳されることを抑制することができる。このため、検出パターンのセンサ部による検出精度を向上させることができ、これによって、センサ部に求められる面積を小さくすることができる。これによって、センサ柱を小型化することができ、このことにより、センサ柱を設けることによる表示特性の悪化を抑制することができる。
本発明によれば、センサ柱によって表示特性が悪化してしまうことを防止または抑制することができる。
図1は、第1の実施の形態におけるタッチパネル機能付き表示装置を示す断面図。 図2は、図1に示す表示装置のタッチパネル基板を表示パネル側から見た平面図。 図3は、図1に示す表示装置の表示パネルを観察者側から見た平面図。 図4は、表示装置を図2および図3のIV−IV方向から見た断面図。 図5は、表示装置を図2および図3のV−V方向から見た断面図。 図6Aは、カラーフィルタ部を形成する工程を示す図。 図6Bは、カラーフィルタ部の上に感光性樹脂材料を設ける工程を示す図。 図6Cは、感光性樹脂材料を露光・現像してセンサ柱およびスペーサーを形成する工程を示す図。 図6Dは、センサ柱の端面を覆う検出パターンを形成する工程を示す図。 図6Eは、オーバーコート層を形成する工程を示す図。 図6Fは、シールド部材を形成する工程を示す図。 図7は、外部導体によってタッチパネル基板が押圧される様子を示す図。 図8(a)は、オーバーコート層およびシールド部材が設けられていない場合に検出される容量変化を示す図、図8(b)は、オーバーコート層およびシールド部材が設けられている場合に検出される容量変化を示す図。 図9は、第1の実施の形態の第1の変形例におけるタッチパネル機能付き表示装置を示す断面図。 図10は、第1の実施の形態の第2の変形例におけるタッチパネル機能付き表示装置を示す断面図。 図11は、第1の実施の形態の第3の変形例におけるタッチパネル機能付き表示装置を示す断面図。 図12は、第1の実施の形態の第4の変形例におけるタッチパネル基板を示す平面図。 図13は、表示装置を図12のXIII−XIII方向から見た断面図。 図14は、第1の実施の形態の第5の変形例におけるタッチパネル基板を示す平面図。 図15は、図14に示すタッチパネル基板の単位画素を拡大して示す図。 図16(a)(b)は、第1の実施の形態の第6の変形例におけるセンサ柱およびシールド部材を示す平面図。 図17は、第1の実施の形態の第7の変形例におけるタッチパネル機能付き表示装置を示す断面図。 図18は、第1の実施の形態の第8の変形例におけるタッチパネル機能付き表示装置を示す断面図。 図19は、第2の実施の形態におけるタッチパネル機能付き表示装置を示す断面図。 図20は、第3の実施の形態におけるタッチパネル機能付き表示装置を示す断面図。
第1の実施の形態
以下、図1乃至図8(a)(b)を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。まず図1により、本実施の形態におけるタッチパネル機能付き表示装置60全体について説明する。なお以下の説明において、タッチパネル機能付き表示装置60を単に表示装置60と称することもある
表示装置
図1に示すように、表示装置60は、表示パネル40と、表示パネル40の観察者側に配置されたタッチパネル基板10と、を備えている。このうち表示パネル40は、観察者側に向けて光を出射し、これによって映像を表示するよう構成されたものである。表示パネル40の具体的なタイプが特に限られることはなく、液晶表示パネルや有機EL表示パネルなど様々なタイプの表示パネルが用いられ得るが、ここでは表示パネル40が液晶表示パネルである場合について説明する。
表示パネル40は、図1に示すように、光源12と、光源12の観察者側に配置された偏光板13と、偏光板13の観察者側に配置された液晶駆動基板50と、液晶駆動基板50の観察者側に配置された液晶層45と、を有している。またタッチパネル基板10の観察者側にも偏光板14が配置されている。このうち液晶駆動基板50は、液晶に電圧を印加することによって液晶の配向方向を制御し、これによって光源12からの光を変調するよう構成されている。また液晶駆動基板50は、横方向(液晶駆動基板50に平行な方向)の電圧を液晶に印加するよう構成されている。すなわち表示パネル40は、横電界駆動(IPS:In Plane Switching)方式の液晶表示パネルとなっている。
タッチパネル基板10は、図1に示すように、基板11と、基板11の一側(表示パネル40側)に設けられたカラーフィルタ部20と、カラーフィルタ部20の一側(表示パネル40側)に設けられたタッチパネルセンサ部30と、を有している。このうちタッチパネルセンサ部30は、表示パネル40の液晶層45を容量センサとして利用して外部導体の接近または接触を検出するよう構成されている。このように、表示装置60は、いわゆるイン・セル型のタッチパネル機能付き表示装置60となっている。
基板11としては、カラーフィルタ部20およびタッチパネルセンサ部30を適切に支持することができ、かつ透明性を有する様々な材料が用いられ、例えばガラスやポリマーなどが用いられる。
表示パネル
次に図3乃至図5を参照して、表示パネル40について詳細に説明する。図3は、図1に示す表示装置60の液晶駆動基板50を観察者側(タッチパネル基板10側)から見た場合を示す平面図である。また図4および図5はそれぞれ、表示パネル40を備えた表示装置60を図3のIV−IV方向およびV−V方向から見た場合を示す断面図である。
図3に示すように、表示パネル40の液晶駆動基板50は、基板(表示パネル用基板)51と、基板51の観察者側に設けられ、液晶層45に電圧を印加する駆動部と、基板51の観察者側に設けられ、導電性を有するセンサパターン56と、を有している。基板51としては、駆動部やセンサパターン56を適切に支持することができ、かつ透明性を有する様々な材料が用いられ、例えばガラスやポリマーなどが用いられる。
駆動部は、第1方向(例えば図3のx方向)に沿って順に配置された第1駆動部53、第2駆動部54および第3駆動部55からなっている。このうち第1駆動部53は、後述するタッチパネル基板10のカラーフィルタ部20の第1着色部23に対応する液晶に電圧を印加するよう構成されている。同様に、第2駆動部54および第3駆動部55は、カラーフィルタ部20の第2着色部24および第3着色部25に対応する液晶に電圧を印加するよう構成されている。なお各駆動部53,54,55は、詳細には図示しないが、対応する液晶に横方向の電界を印加するよう構成されている。
センサパターン56は、基板51の法線方向から見て、後述するタッチパネルセンサ部30の検出パターン31と交わるよう構成されている。例えば後述するように、タッチパネルセンサ部30の検出パターン31は第1方向(図3のx方向)に延びるよう構成されており、この場合、センサパターン56は、図3に示すように、第1方向に直交する第2方向(図3のy方向)に延びるよう構成されている。このように液晶駆動基板50のセンサパターン56とタッチパネルセンサ部30の検出パターン31とを互いに非平行とすることにより、各パターン31,56を用いて外部導体の接近位置または接触位置を検出することが可能となる。
センサパターン56を構成する材料は、導電性を有する限りにおいて特に限定されない。例えばセンサパターン56を構成する材料として、導電性および透光性を有する透明導電材料が用いられてもよい。透明導電材料としては、インジウム錫酸化物(ITO)、酸化亜鉛、酸化インジウム、アンチモン添加酸化錫、フッ素添加酸化錫、アルミニウム添加酸化亜鉛、カリウム添加酸化亜鉛、シリコン添加酸化亜鉛や、酸化亜鉛−酸化錫系、酸化インジウム−酸化錫系、酸化亜鉛−酸化インジウム−酸化マグネシウム系などの金属酸化物が用いられる。これらの金属酸化物が2種以上複合されてもよい。
タッチパネル基板
次に図2、図4および図5を参照して、タッチパネル基板10について詳細に説明する。図2は、図1に示す表示装置60のタッチパネル基板10を表示パネル40側から見た場合を示す平面図である。また図4および図5はそれぞれ、タッチパネル基板10を備えた表示装置60を図2のIV−IV方向およびV−V方向から見た場合を示す断面図である。
(カラーフィルタ部)
はじめにカラーフィルタ部20について説明する。カラーフィルタ部20は、図2、図4および図5に示すように、所定パターンで設けられ、遮光性を有するブラックマトリクス部21(以下、BM部21と称する)と、BM部21に隣接するよう配置された複数の着色部と、を有している。図2、図4および図5に示す例において、BM部21は、第1方向(例えば図2のx方向)に延びる複数の線状部分と、第1方向に直交する第2方向(例えば図2のy方向)に延びる複数の線状部分と、を含んでいる。また各着色部は、BM部21の各線状部分間に配置されている。
図2および図4に示すように、着色部は、x方向に沿って順に配置された第1着色部23、第2着色部24および第3着色部25からなっている。このうち第1着色部23は、例えば赤色光を透過させる第1着色材料から構成されており、第2着色部24は、青色光を透過させる第2着色材料から構成されており、第3着色部25は、緑色光を透過させる第3着色材料から構成されている。図2に示すように、これら順に並ぶよう配置された着色部23,24,25によって、カラーフィルタ部20の単位画素22が構成されている。
各第1〜第3着色材料は、各色の顔料や染料等の着色剤を感光性樹脂中に分散または溶解させて構成された材料である。感光性樹脂としては、ネガ型感光性樹脂およびポジ型感光性樹脂のいずれも用いることができる。例えばネガ型感光性樹脂としては、アクリレート系、メタクリレート系、ポリ桂皮酸ビニル系、もしくは環化ゴム系等の反応性ビニル基を有する感光性樹脂等を挙げることができる。またポジ型感光性樹脂としては、ノボラック樹脂をベース樹脂とした化学増幅型感光性樹脂等を挙げることができる。
BM部21は、遮光性を有する黒色材料から構成されている。黒色材料は、例えば、黒色の顔料や染料等を感光性樹脂中に分散または溶解させて構成された材料である。感光性樹脂としては、上述した第1〜第3着色材料の場合と同様に、ネガ型感光性樹脂およびポジ型感光性樹脂のいずれも用いることができる。
図2および図4に示すように、BM部21のうち隣り合う単位画素22間を延びる部分の幅は、BM部21のうち隣り合う第1着色部23と第2着色部24との間を延びる部分の幅、およびBM部21のうち隣り合う第2着色部24と第3着色部25との間を延びる部分の幅よりも広くなっている。以下の説明において、BM部21のうち隣り合う単位画素22間を第1方向(x方向)に延びる部分を第1ブラックマトリクス部21a(第1BM部21a)と称し、BM部21のうち隣り合う単位画素22間を第2方向(y方向)に延びる部分を第2ブラックマトリクス部21b(第2BM部21b)と称する。
(タッチパネルセンサ部)
次にタッチパネルセンサ部30について説明する。図2および図5に示すように、タッチパネルセンサ部30は、基板11の法線方向に沿って基板11の一側(表示パネル40側)の面11aから外方(表示パネル40の方)へ延び、絶縁性を有する材料から構成された複数のセンサ柱32と、各センサ柱32の端面32bを覆うよう配置され、導電性を有する検出パターン31と、を有している。このように各センサ柱32は検出パターン31によって覆われているため、図2において各センサ柱32は点線によって表されている。図2および図5に示すように、各センサ柱32は、基板11の法線方向から見てBM部21と重なるよう配置されている。また各センサ柱32は、図5に示すように、基板11の法線方向から見てタッチパネル基板10の検出パターン31と表示パネル40のセンサパターン56とが交わる領域と重なるよう配置されている。
[センサ柱]
好ましくは、図2に示すように、各センサ柱32は、基板11の法線方向から見て第1BM部21aと第2BM部21bとが交わる領域と重なるよう配置されている。このように、広い幅を有する第1BM部21aと第2BM部21bとが交わる領域にセンサ柱32を配置することにより、センサ柱32を配置するための領域をより広く確保することができる。
各センサ柱32の形状は、表示パネル40の近傍で検出パターン31のセンサ部31aを支持するための端面32bをセンサ柱32が有する限りにおいて特に限定されない。例えば各センサ柱32は、図2および図5に示すように円柱状の形状を有している。
各センサ柱32を構成する材料は、絶縁性を有する限りにおいて特に限定されない。例えばセンサ柱32を構成する材料として、上述した第1〜第3着色材料と同様の感光性樹脂を含む感光性樹脂材料が用いられ得る。なおセンサ柱32を構成する材料の色は特には限定されない。
[センサパターン]
次に検出パターン31について説明する。各センサ柱32の端面32bが検出パターン31によって覆われる限りにおいて、検出パターン31の具体的なパターン形状が特に限られることはなく、様々なパターンが採用され得る。例えば図2および図5に示すように、検出パターン31は、BM部21の第1BM部21aに沿って延びるよう構成されていてもよい。なお以下の説明において、図5に示すように、検出パターン31のうち、センサ柱32の端面32b上に配置された部分をセンサ部31aと称し、基板11と平行に延びる部分を伝達部31bと称する。
検出パターン31を構成する材料は、導電性を有する限りにおいて特に限定されない。例えば検出パターン31を構成する材料として、導電性および透光性を有する透明導電材料が用いられてもよい。透明導電材料としては、上述のセンサパターン56の場合と同様の透明導電材料を用いることができる。また検出パターン31が、基板11の法線方向から見てBM部21と重なるよう配置される場合、各検出パターン31が透光性を有している必要はない。この場合、各検出パターン31を構成する材料として、透光性を有さないが、透明導電材料よりも高い導電性を有する材料、例えば金属材料などが用いられてもよい。
[スペーサー]
また図2および図4に示すように、タッチパネル基板10は、基板11の一側(表示パネル40側)の面11aから外方(表示パネル40の方)へ延びる複数のスペーサー34をさらに有していてもよい。各スペーサー34は、各センサ柱32を超えて外方へ延びるよう構成されている。すなわち、各スペーサー34の高さは、各センサ柱32の高さよりも大きくなっている。また各スペーサー34は、図4に示すように、後述するオーバーコート層35を介して表示パネル40の液晶駆動基板50に当接している。このようなスペーサー34を設けることにより、タッチパネル基板10の基板11と表示パネル40の基板51との間の間隔を適切に保持することができる。すなわち表示装置60におけるセルギャップを適切に維持することができる。
図2に示すように、各スペーサー34は、基板11の法線方向から見て検出パターン31と重ならないよう配置されている。このため図4および図5に示すように、検出パターン31の経路がスペーサー34に沿って屈曲することはない。従って、各スペーサー34が検出パターン31と重なるよう配置されている場合に比べて、検出パターン31における屈曲箇所を少なくすることができ、このことにより、検出パターン31の信頼性を向上させることができる。また図2および図4に示すように、スペーサー34は、基板11の法線方向から見てカラーフィルタ部20のBM部21と重なるよう配置されている。
各スペーサー34を構成する材料は、絶縁性を有する限りにおいて特に限定されない。例えばスペーサー34を構成する材料として、上述した第1〜第3着色材料と同様の感光性樹脂を含む感光性樹脂材料が用いられ得る。なおスペーサー34を構成する材料の色は特には限定されない。
[オーバーコート層]
またタッチパネル基板10は、図5に示すように、検出パターン31のセンサ部31a(すなわちセンサ柱32の端面32b)を露出させるとともに検出パターン31の伝達部31bを覆うよう設けられたオーバーコート層35をさらに有していてもよい。オーバーコート層35を構成する材料としては、絶縁性および透光性を有する材料が用いられ、例えば光硬化性アクリル樹脂が用いられる。このようなオーバーコート層35を設けることにより、表示パネル40からのノイズや表示装置60の外部からのノイズが検出パターン31の伝達部31bを伝わる信号に重畳されることを抑制することができる。
オーバーコート層35は、図4に示すように、検出パターン31の伝達部31bだけでなく、カラーフィルタ部20のBM部21および着色部23,24,25をも覆うよう構成されていてもよい。例えば、オーバーコート層35は、検出パターン31のセンサ部31aを除いて、基板11の表示パネル40側の全域にわたって広がるよう設けられていてもよい。これによって、カラーフィルタ部20が損傷することなどを防ぐことができる。なお図2においては、便宜上オーバーコート層35の表示を省略している。また図4においては、スペーサー34をオーバーコート層35によって覆う例が示されているが、これに限られることはなく、センサ柱32の場合と同様に、スペーサー34がオーバーコート層35によって覆われていなくてもよい。
[シールド部材]
またタッチパネル基板10は、図2および図5に示すように、各センサ柱32を側方から囲むよう配置されたシールド部材33をさらに有していてもよい。各シールド部材33は、基板11の法線方向に沿って基板11の一側(表示パネル40側)の面11aから外方(表示パネル40の方)へ、センサ柱32を超えて外方へ延びるよう構成されている。すなわち、各シールド部材33の高さは、各センサ柱32の高さよりも大きくなっている。また各シールド部材33は、図5に示すように表示パネル40の液晶駆動基板50に当接している。このようなシールド部材33を設けることにより、センサ柱32の近傍の領域において、タッチパネル基板10の基板11と表示パネル40の基板51との間の間隔を適切に保持することができる。また、表示パネル40からのノイズや表示装置60の外部からのノイズが検出パターン31のセンサ部31aを伝わる信号に重畳されることを抑制することができる。
各シールド部材33の具体的な形状は、シールド部材33がセンサ柱32を側方から囲むよう構成される限りにおいて特に限定されないが、例えば図2および図5に示すように、各シールド部材33は中空円筒状の形状を有している。
各シールド部材33を構成する材料は特には限定されないが、例えばセンサ柱32の場合と同様に、絶縁性を有する樹脂材料が用いられる。例えばシールド部材33を構成する材料として、上述した第1〜第3着色材料と同様の感光性樹脂を含む感光性樹脂材料が用いられ得る。なおシールド部材33を構成する材料の色は特には限定されない。
好ましくは、各シールド部材33を構成する材料として、弾性を有する樹脂材料が用いられる。このことにより、シールド部材33近傍において基板11が外部導体から押圧された場合に、タッチパネル基板10の基板11と表示パネル40の基板51との間の間隔が変化することを抑制するとともに、シールド部材33に当接しているオーバーコート層35やセンサパターン56などの部材が損傷してしまうことを防ぐことができる。
また好ましくは、各シールド部材33を構成する材料として、低い比誘電率、例えば4よりも低い比誘電率を有する樹脂材料が用いられる。これによって、液晶層45を容量センサとして外部導体の接触または接近に基づく信号が検出パターン31のセンサ部31aからセンサパターン56に伝わる際、当該信号がシールド部材33の影響を受けることを抑制することができる。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用および効果について説明する。はじめに、タッチパネル基板10および表示装置60の製造方法について説明する。次に、表示装置60の作用および効果について説明する。
タッチパネル基板の製造方法
はじめに図6A(a)(b)乃至図6F(a)(b)を参照して、タッチパネル基板10の製造方法について説明する。なお、図6A(a)(b)〜図6F(a)(b)の各図において、(a)は、作製中のタッチパネル基板を、図2に示す線IV−IV方向から見た断面図であり、(a)は、作製中のタッチパネル基板を、図2に示す線V−V方向から見た断面図である。
(カラーフィルタ部の形成工程)
はじめに基板11を準備し、次に図6(a)(b)に示すように、基板11の一側に、BM部21および着色部23,24,25を有するカラーフィルタ部20を形成する。カラーフィルタ部20を形成するための具体的な手順が特に限られることはない。例えば、はじめに基板11の一側に所定のパターンでBM部21を形成し、次に、各BM部21間に着色部23,24,25を形成してもよい。若しくは、はじめに基板11の一側に所定のパターンで着色部23,24,25を形成し、次に、各着色部23,24,25間にBM部21を形成してもよい。基板11の一側にBM部21および着色部23,24,25を形成する方法が特に限られることはなく、露光・現像処理を用いる方法や、インクジェット法を用いる方法などが適宜用いられる。このうち露光・現像処理を用いる方法においては、はじめに、BM部21または着色部23,24,25を構成する感光性材料を基板11の一側に設け、次に、基板11上の感光性材料を所定パターンで露光し現像する。これによって、所望のパターンを有するBM部21または着色部23,24,25を得ることができる。
(センサ柱およびスペーサーの形成工程)
次にセンサ柱32およびスペーサー34を形成する工程について説明する。ここでは、センサ柱32とスペーサー34とが同一の感光性樹脂材料32aから構成されており、かつ、センサ柱32とスペーサー34とが同時に形成される例について説明する。
まず図6B(a)(b)に示すように、センサ柱32およびスペーサー34を構成するための感光性樹脂材料32aをカラーフィルタ部20上に設ける。次に階調マスク(図示せず)を用いて感光性樹脂材料32aを露光する。この際、階調マスクは、後にセンサ柱32およびスペーサー34が形成されるべき領域に感光性樹脂材料32aが残り、かつ、センサ柱32が形成されるべき領域よりもスペーサー34が形成されるべき領域に多くの感光性樹脂材料32aが残るよう構成されている。例えば感光性樹脂材料32aとしてネガ型の感光性樹脂材料が用いられる場合、階調マスクは、センサ柱32に対応する感光性樹脂材料32aに第1強度の露光光が照射され、スペーサー34に対応する感光性樹脂材料32aに第1強度よりも大きい第2強度の露光光が照射されるよう構成されている。
階調マスクを用いた露光処理の後、感光性樹脂材料32aを現像する。これによって、図6C(a)(b)に示すように、カラーフィルタ部20のBM部21上にセンサ柱32およびスペーサー34が形成される。
(センサパターンの形成工程)
次に図6D(a)(b)に示すように、センサ柱32の端面32bを覆う検出パターン31を形成する。このような検出パターン31を形成する方法が特に限られることはなく、様々な方法が用いられ得る。例えば、基板11の一側の領域のうち検出パターン31が形成されない領域を覆うマスク(図示せず)を配置した状態で基板11の一側に向けて導電性材料のスパッタリングを実施してもよい。若しくは、はじめに基板11の一側の全域にわたって導電性材料を設け、次に、フォトリソグラフィー法などを用いて導電性材料をパターニングしてもよい。
(オーバーコート層の形成工程)
次に図6E(a)(b)に示すように、基板11の一側のうちセンサ柱32の端面32bに対応する領域を除く領域を覆うオーバーコート層35を形成する。このようなオーバーコート層35を形成する方法が特に限られることはなく、様々な方法が用いられ得る。例えば、はじめに、オーバーコート層35を構成するための感光性樹脂材料(図示せず)を基板11の一側の全域にわたって設け、次に、感光性樹脂材料のうちセンサ柱32の端面32bに対応する部分を露光・現像処理によって除去する。
(シールド部材の形成工程)
次に図6E(a)(b)に示すように、センサ柱32の近傍にセンサ柱32を側方から囲むシールド部材33を形成する。このようなオーバーコート層35を形成する方法が特に限られることはなく、様々な方法が用いられ得る。例えば、オーバーコート層35の形成工程の場合と同様に、シールド部材33を構成するための感光性樹脂材料を基板11の一側に設け、次に、感光性樹脂材料を露光・現像する。このようにして、本実施の形態によるタッチパネル基板10を得ることができる。
次に、上述のようにして得られたタッチパネル基板10と、表示パネル40とを組み合わせる。これによって、タッチパネル機能付き表示装置60を得ることができる。
タッチパネル機能付き表示装置の作用および効果
次に、表示装置60の作用および効果について説明する。はじめに、表示装置60の表示特性について説明する。
表示装置60においては、上述のように、液晶駆動基板50が液晶に電圧を印加することによって液晶の配向方向を制御し、これによって光源12からの光を変調している。しかしながら、図5に示すように、表示装置60のうちセンサ柱32が形成されている領域においては、センサ柱32が形成されていない領域に比べて、タッチパネル基板10と表示パネル40との間に介在される液晶層45の厚みが小さくなっている。このため、センサ柱32が形成されている領域においては、光源12からの光を適切に変調することが困難である。すなわち、センサ柱32が形成されている領域は一般に、表示装置60の表示特性に寄与しない領域となっている。
ここで本実施の形態によれば、各センサ柱32は、基板11の法線方向から見てカラーフィルタ部20のBM部21と重なるよう配置されている。ここでBM部21は、遮光性を有する黒色材料から構成された領域である。すなわちBM部21は、光源12からの光を透過させることが意図されていない領域である。このため、BM部21と重なるようセンサ柱32が配置されている限り、センサ柱32が表示装置60における表示の輝度や分解能に与える影響はほとんどない。従って本実施の形態によれば、表示装置60の表示特性を悪化させることなく、タッチパネル基板10のセンサ柱32を形成することができる。
次に、外部導体の接触位置または接近位置を表示装置60によって検出する方法について説明する。
はじめに、表示装置60の近傍に外部導体が存在していない状態について考える。この場合、タッチパネル基板10の検出パターン31および表示パネル40のセンサパターン56を流れる電流に基づいて算出される容量としては、検出パターン31のセンサ部31aとセンサパターン56との間に介在されている液晶層45の容量などが検出される。
次に、表示装置60の近傍に外部導体が存在している状態について考える。図7は、表示装置60のタッチパネル基板10が外部導体15(図7に示す例では指)によって押圧されている様子を示す図である。図7に示すように表示装置60に外部導体15が接触している場合、外部導体15近傍に位置する検出パターン31を流れる電流は、外部導体15の容量によって外部に放電される。この場合、外部導体15近傍の検出パターン31を流れる電流に基づいて算出される容量に、外部導体15の容量による影響が現れる。また、当該検出パターン31とセンサ柱32を介して対向しているセンサパターン56においても、センサパターン56を流れる電流に基づいて算出される容量に、外部導体15の容量による影響が現れる。このように、複数の検出パターン31およびセンサパターン56のうち特定のパターン31,56から算出される容量の変化を検出することにより、外部導体15の接触位置または接近位置を算出することができる。
ところで、本実施の形態による表示装置60においては、表示パネル40として、横電界駆動方式の液晶表示パネルが用いられている。横電界駆動方式の場合、一般に、他の駆動方式、例えば基板11の法線方向に平行な電界が液晶に印加される方式の場合に比べて、液晶駆動基板50の駆動部53,54,55から放出されるノイズが大きくなっていると考えられる。このようなノイズが検出パターン31やセンサパターン56を流れる電流に重畳されると、電流に基づいて算出される容量の値がばらついてしまうことが考えられる。
ここで本実施の形態によれば、検出パターン31の伝達部31bを覆うオーバーコート層35が設けられている。このため、液晶駆動基板50の駆動部53,54,55から放出されたノイズが検出パターン31を流れる電流に重畳されることを抑制することができる。また本実施の形態によれば、センサ柱32を囲むシールド部材33がさらに設けられている。このため、液晶駆動基板50の駆動部53,54,55から放出されたノイズが、検出パターン31を流れる電流や、センサ柱32に対向するよう設けられたセンサパターン56を流れる電流に重畳されることをさらに抑制することができる。このことにより、検出パターン31やセンサパターン56を流れる電流に基づいて、容量の値を高い精度で算出することができる。
図8(a)は、上述のオーバーコート層35やシールド部材33が設けられていないと仮定した場合に算出される容量を示す図であり、図8(b)は、オーバーコート層35やシールド部材33が設けられている場合に算出される容量を示す図である。図8(a)(b)において、横軸「t」は時間を表している。
図8(a)(b)のいずれにおいても、外部導体15が表示装置60に接触または接近している場合(ON状態)に、算出される容量の値が大きくなり、外部導体15が表示装置60から離れた場合(OFF状態)に、算出される容量の値が小さくなる様子が示されている。ここで図8(a)に示す例においては、オーバーコート層35やシールド部材33が設けられておらず、このため、算出される容量の値のばらつきが大きくなっている。図8(a)において、符号aで示される点線は、ON状態とOFF状態とを区別する際に利用される閾値を表している。この閾値aは、算出される容量の値のばらつきを考慮して定められている。
図8(b)に示す例においては、オーバーコート層35やシールド部材33が設けられており、このため、算出される容量の値のばらつきが小さくなっている。このため、ON状態とOFF状態とを区別するための閾値をaよりも小さくしたとしても、例えば図8(b)に示す閾値aまで小さくしたとしても、OFF状態のときの容量の値が閾値aを超えることがない。従って、閾値aよりも小さい閾値aを用いて、ON状態とOFF状態とを適切に区別することができる。また、閾値aが用いられる場合、ON状態の際の容量の値をより小さくすることも可能であり、例えば図8(b)において符号ON’で表される値にすることができる。ここで、検出パターン31およびセンサパターン56を流れる電流に基づいて算出される容量と、その際の電極の面積(センサ部31aおよびセンサパターン56の面積)とは比例関係にある。従って、ON状態の容量を小さくできるということは、センサ部31aの面積、すなわちセンサ柱32の端面32bの面積や、センサパターン56の面積を小さくできるということに対応している。このため、オーバーコート層35やシールド部材33を設けることにより、センサ柱32の端面32bの面積やセンサパターン56の面積が小さい場合であっても、ON状態とOFF状態とを適切に検出することが可能となる。従って、ON状態およびOFF状態に対する適切な検出精度を維持しながら、センサ柱32を小型化することや、検出パターン31およびセンサパターン56を小面積化することができる。このことにより、表示装置60にタッチ機能を付与することによる表示特性の劣化を抑制することができる。
ところで本実施の形態による表示装置60においては、タッチパネル基板10のセンサ柱32と液晶駆動基板50の基板51との間に液晶層45が介在されている。この場合、図7に示すように表示装置60が外部導体15によって押圧され、これによって基板11およびセンサ柱32が表示パネル40側に変位すると、センサ柱32と基板51との間に存在する液晶が周囲に押し出されてしまうことが考えられる。この結果、センサ柱32の周囲における表示特性が劣化してしまうことが考えられる。
ここで本実施の形態によれば、センサ柱32の近傍には、基板11および基板51の両方に当接するシールド部材33が設けられている。このため、図7に示すようにタッチパネル基板10の基板11が外部導体15によって押圧された場合に、基板11およびセンサ柱32が表示パネル40側に変位することを抑制することができる。このことにより、表示装置60が外部導体15によって押圧された場合に表示装置60の表示特性が劣化してしまうことを抑制することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
第1乃至第3の変形例
はじめに第1乃至第3の変形例について説明する。図9乃至図11はそれぞれ、第1乃至第3の変形例による表示装置60を示す図である。なお図9乃至図11は、図2および図3のV−V方向に対応する断面図であって、本実施の形態における図5に対応する断面図である。
図9に示す第1の変形例による表示装置60は、オーバーコート層35が設けられていない点が異なるのみであり、その他の構成は図5に示す本実施の形態による表示装置60と同一である。また図10に示す第2の変形例による表示装置60は、シールド部材33が設けられていない点が異なるのみであり、その他の構成は図5に示す本実施の形態による表示装置60と同一である。また図11に示す第3の変形例による表示装置60は、オーバーコート層35およびシールド部材33が設けられていない点が異なるのみであり、その他の構成は図5に示す本実施の形態による表示装置60と同一である。
第1乃至第3の変形例による表示装置60のタッチパネル基板10のタッチパネルセンサ部30のセンサ柱32はいずれも、基板11の法線方向から見てカラーフィルタ部20のBM部21と重なるよう配置されている。このため、表示装置60の表示特性を悪化させることなく、タッチパネル基板10のセンサ柱32を形成することができる。
また図9に示す第1の変形例によれば、センサ柱32を囲むシールド部材33を設けることにより、容量の値を高い精度で算出することができる。また図10に示す第2の変形例によれば、検出パターン31の伝達部31bを覆うオーバーコート層35を設けることにより、容量の値を高い精度で算出することができる。これらのことにより、容量の検出に要する電極の面積を低減することができ、これによって、表示装置60にタッチ機能を付与することによる表示特性の悪化を抑制することができる。
第4の変形例
次に第4の変形例について説明する。図12は、第4の変形例によるタッチパネル基板10を表示パネル40側から見た場合を示す平面図であり、本実施の形態における図2に対応する平面図である。また図13は、図12に示すタッチパネル基板10を備えた表示装置60を図12のXIII−XIII方向から見た場合を示す断面図である。図12および図13に示す第4の変形例は、スペーサー34が、基板11の法線方向から見て検出パターン31と重なるよう配置されている点が異なるのみであり、その他の構成は本実施の形態と同一である。
図12および図13に示すように、本変形例において、各スペーサー34は検出パターン31によって覆われている。また図13に示すように、スペーサー34を覆う検出パターン31は、さらにオーバーコート層35によって覆われている。このため、スペーサー34が、基板11の法線方向から見て検出パターン31と重なるよう配置されている場合であっても、スペーサー34を覆う検出パターン31が表示パネル40の液晶駆動基板50に接触することはない。従って、タッチパネル基板10の検出パターン31が表示パネル40における何らかの導電性パターンとの間でショートしてしまうことはない。このため本変形例によれば、基板11の法線方向から見て検出パターン31と重なるようスペーサー34が配置されている場合であっても、上述の本実施の形態の場合と同様に、センサ柱32とスペーサー34とを同一の感光性樹脂材料から同時に形成することができる。このように本変形例によれば、スペーサー34を覆う検出パターン31が液晶駆動基板50に接触することを防ぎながら、少ない工数でタッチパネル基板10を製造することができる。
第5の変形例
次に第5の変形例について説明する。図14は、第5の変形例によるタッチパネル基板10を表示パネル40側から見た場合を示す平面図であり、本実施の形態における図2に対応する平面図である。また図15は、図14に示すカラーフィルタ部20の単位画素22を拡大して示す平面図である。図14および図15に示す第5の変形例は、単位画素22のうちセンサ柱32に隣接する単位画素22がセンサ柱32に面する切欠部22bが形成されている点が異なるのみであり、その他の構成は本実施の形態と同一である。
本実施の形態において説明したように、検出パターン31およびセンサパターン56を流れる電流に基づいて算出される容量と、その際の電極の面積とは比例関係にある。また一般に、算出される容量の絶対値が大きいほど、外部導体15の接触位置または接近位置を高い精度で検出することができる。従って、タッチパネルとしての検出特性を考慮すると、電極の面積が大きい方が好ましい。ここで本変形例においては、表示装置60の表示特性をほとんど悪化させることなく、電極の面積を増加させるための手段について説明する。
図15において、単位画素22を構成する各着色部23,24,25を囲む輪郭が符号22aによって表されている。図15に示すように各単位画素22のうち少なくともセンサ柱32に隣接する単位画素22は、センサ柱32に面する部分の輪郭22aに切欠部22bが形成されるよう構成されている。すなわち単位画素22のうちセンサ柱32に面する部分は、センサ柱32から遠ざかる向きに縮小されている。このように単位画素22を構成することにより、センサ柱32近傍において検出パターン31を形成することができる領域の面積を増加させることができる。このため図14に示すように、本変形例において、検出パターン31は、センサ柱32の近傍において、検出パターン31が延びる方向(図14においてはx方向)に直交する方向(図14においてはy方向)に向かって拡張された拡張部31cを有することができる。この結果、センサ柱32の端面32bの面積を増加させることができ、このことにより、タッチパネルとしての検出特性を向上させることができる。
好ましくは、単位画素22のうちその面積が縮小される領域には、光源12からの光における輝度が高い色に対応する着色部が配置される。例えば、赤色着色部または緑色着色部が配置される。これによって、光源12からの光における輝度が通常低くなっている青色に対応する青色着色部の面積を削減することなく、上述の検出パターン31の拡張部31cを形成することができる。このことにより、表示装置60における表示特性をほとんど悪化させることなく、電極の面積を増加させることができる。
第6の変形例
また本実施の形態において、センサ柱32が円柱状の形状を有し、シールド部材33が中空円筒状の形状を有する例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、様々な形状をセンサ柱32およびシールド部材33の形状として採用することができる。例えば図16(a)に示すように、センサ柱32およびシールド部材33の断面が矩形状となっていてもよい。
また本実施の形態において、センサ柱32がシールド部材33によって側方から隙間無く囲われる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図16(b)に示すように、シールド部材33が、センサ柱32の周りに順に配置された複数のシールド柱33aから構成されていてもよい。
第7の変形例
また本実施の形態において、カラーフィルタ部20が基板11の一側(表示パネル40側)に設けられている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図17に示すように、カラーフィルタ部20が基板11の他側(観察者側)に設けられていてもよい。この場合も、タッチパネルセンサ部30の各センサ柱32は、基板11の法線方向から見てカラーフィルタ部20のBM部21と重なるよう配置されている。このため、表示装置60の表示特性を悪化させることなく、タッチパネル基板10のセンサ柱32を形成することができる。
第8の変形例
また本実施の形態において、タッチパネル基板10の基板11と表示パネル40の基板51との間に設けられ、導電性パターンによって覆われるセンサ柱が、基板11の一側から表示パネル40に向かって延びるセンサ柱32として形成される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、このようなセンサ柱が表示パネル40側に形成されていてもよい。すなわち図18に示すように、表示パネル40は、タッチパネル基板10のタッチパネルセンサ部30に向かって延びるとともにその端面57bがセンサパターン56によって覆われており、絶縁性を有するセンサ柱57を有していてもよい。この場合、センサ柱57は、基板11の法線方向から見てカラーフィルタ部20のBM部21と重なるよう配置されている。このため、表示装置60の表示特性を悪化させることなく、表示パネル40にセンサ柱57を形成することができる。
なお、上述した本実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
第2の実施の形態
次に図19を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図19に示す第2の実施の形態においては、センサ柱32の配置が特に限られることはなく、基板11の一側(表示パネル40側)における任意の領域に配置されている。すなわち本実施の形態においては、上述の第1の実施の形態の場合とは異なり、基板11の法線方向から見てセンサ柱32とカラーフィルタ部20のBM部21とが重なっていなくてもよい。図19に示す第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図19に示すように、本実施の形態による表示装置60において、タッチパネル基板10は、検出パターン31のセンサ部31aを露出させるとともに検出パターン31の伝達部31bを覆うよう設けられたオーバーコート層35を有している。このため、表示パネル40からのノイズや表示装置60の外部からのノイズが検出パターン31の伝達部31bを伝わる信号に重畳されることを抑制することができる。このことにより、上述の第1の実施の形態の場合と同様に、容量の値を高い精度で算出することができる。この結果、容量の検出に要する電極の面積を低減することができ、これによって、表示装置60にタッチ機能を付与することによる表示特性の劣化を抑制することができる。
図示はしないが、本実施の形態による表示装置60のタッチパネル基板10は、各センサ柱32を側方から囲むよう配置されたシールド部材33をさらに有していてもよい。これによって、表示パネル40からのノイズや表示装置60の外部からのノイズが検出パターン31を伝わる信号に重畳されることをさらに抑制することができる。
第3の実施の形態
次に図20を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。図20に示す第3の実施の形態においては、センサ柱32の配置が特に限られることはなく、基板11の一側(表示パネル40側)における任意の領域に配置されている。すなわち本実施の形態においては、上述の第1の実施の形態の場合とは異なり、基板11の法線方向から見てセンサ柱32とカラーフィルタ部20のBM部21とが重なっていなくてもよい。図20に示す第3の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図20に示すように、本実施の形態による表示装置60において、タッチパネル基板10は、各センサ柱32を側方から囲むよう基板11の表示パネル40側に配置されたシールド部材33を有している。このため、表示パネル40からのノイズや表示装置60の外部からのノイズが検出パターン31の伝達部31bを伝わる信号に重畳されることを抑制することができる。このことにより、上述の第1の実施の形態の場合と同様に、容量の値を高い精度で算出することができる。この結果、容量の検出に要する電極の面積を低減することができ、これによって、表示装置60にタッチ機能を付与することによる表示特性の劣化を抑制することができる。
図示はしないが、本実施の形態による表示装置60のタッチパネル基板10は、検出パターン31のセンサ部31aを露出させるとともに検出パターン31の伝達部31bを覆うよう設けられたオーバーコート層35をさらに有していてもよい。これによって、表示パネル40からのノイズや表示装置60の外部からのノイズが検出パターン31を伝わる信号に重畳されることをさらに抑制することができる。
なお上記各実施の形態において、表示パネル40が、横電界駆動方式の液晶表示パネルとして構成されている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、他の駆動方式、例えば基板11の法線方向に平行な電界が液晶に印加される方式の液晶表示パネルが用いられてもよい。
10 タッチパネル基板
11 基板
20 カラーフィルタ部
21 BM部
21a 第1BM部
21b 第2BM部
22 単位画素
22b 切欠部
23 第1着色部
24 第2着色部
25 第3着色部
30 タッチパネルセンサ部
31 検出パターン
31a センサ部
31b 伝達部
32 センサ柱
32a 感光性樹脂材料
32b 端面
33 シールド部材
34 スペーサー
35 オーバーコート層
40 表示パネル
45 液晶層
50 液晶駆動基板
51 基板
56 センサパターン

Claims (11)

  1. 基板と、
    基板の一側に設けられたタッチパネルセンサ部と、
    基板の一側または他側に設けられたカラーフィルタ部と、を備え、
    前記タッチパネルセンサ部は、基板の法線方向に沿って基板の一側から外方へ延び、絶縁性を有する材料から構成された複数のセンサ柱と、前記センサ柱の端面を覆うよう配置され、導電性を有する検出パターンと、を有し、
    前記カラーフィルタ部は、所定パターンで設けられ、遮光性を有するブラックマトリクス部と、前記ブラックマトリクス部に隣接するよう配置された着色部と、を有し、
    前記タッチパネルセンサ部の前記センサ柱は、基板の法線方向から見て前記カラーフィルタ部の前記ブラックマトリクス部と重なるよう配置されており、
    前記着色部は、第1着色材料から構成された第1着色部と、第2着色材料から構成された第2着色部と、第3着色材料から構成された第3着色部と、を含み、順に並ぶよう配置された前記第1着色部、前記第2着色部および前記第3着色部によって単位画素が構成されており、
    前記センサ柱は、基板の法線方向から見て、前記ブラックマトリクス部のうち前記単位画素間を延びるブラックマトリクス部と重なるよう配置されており、
    前記ブラックマトリクス部は、前記単位画素間を第1方向に延びる第1ブラックマトリクス部と、前記単位画素間を第2方向に延びる第2ブラックマトリクス部と、を含み、
    前記センサ柱は、基板の法線方向から見て、前記第1ブラックマトリクス部と前記第2ブラックマトリクス部とが交わる領域と重なるよう配置されており、
    前記カラーフィルタ部は、基板の一側に設けられており、
    前記単位画素のうち前記センサ柱に隣接する単位画素には、前記センサ柱に面する切欠部が形成されている、タッチパネル基板。
  2. 基板と、
    基板の一側に設けられたタッチパネルセンサ部と、
    基板の一側または他側に設けられたカラーフィルタ部と、を備え、
    前記タッチパネルセンサ部は、基板の法線方向に沿って基板の一側から外方へ延び、絶縁性を有する材料から構成された複数のセンサ柱と、前記センサ柱の端面を覆うよう配置され、導電性を有する検出パターンと、を有し、
    前記カラーフィルタ部は、所定パターンで設けられ、遮光性を有するブラックマトリクス部と、前記ブラックマトリクス部に隣接するよう配置された着色部と、を有し、
    前記タッチパネルセンサ部の前記センサ柱は、基板の法線方向から見て前記カラーフィルタ部の前記ブラックマトリクス部と重なるよう配置されており、
    前記センサ柱を囲むよう基板の一側に配置され、基板の法線方向に沿って基板の一側から外方へ、前記センサ柱を超えて延びるシールド部材をさらに備えている、タッチパネル基板
  3. 前記シールド部材は、絶縁性および弾性を有する材料から構成されている、請求項に記載のタッチパネル基板。
  4. 前記着色部は、第1着色材料から構成された第1着色部と、第2着色材料から構成された第2着色部と、第3着色材料から構成された第3着色部と、を含み、順に並ぶよう配置された前記第1着色部、前記第2着色部および前記第3着色部によって単位画素が構成されており、
    前記センサ柱は、基板の法線方向から見て、前記ブラックマトリクス部のうち前記単位画素間を延びるブラックマトリクス部と重なるよう配置されている、請求項2または3に記載のタッチパネル基板。
  5. 前記ブラックマトリクス部は、前記単位画素間を第1方向に延びる第1ブラックマトリクス部と、前記単位画素間を第2方向に延びる第2ブラックマトリクス部と、を含み、
    前記センサ柱は、基板の法線方向から見て、前記第1ブラックマトリクス部と前記第2ブラックマトリクス部とが交わる領域と重なるよう配置されている、請求項に記載のタッチパネル基板。
  6. 前記カラーフィルタ部は、基板の一側に設けられており、
    前記単位画素のうち前記センサ柱に隣接する単位画素には、前記センサ柱に面する切欠部が形成されている、請求項に記載のタッチパネル基板。
  7. 前記検出パターンは、前記センサ柱の端面上に配置されたセンサ部と、基板と平行に延びる伝達部と、を含み、
    前記タッチパネル基板は、前記センサ部を露出させるとともに前記伝達部を覆うよう設けられ、絶縁性を有するオーバーコート層をさらに備えている、請求項1乃至のいずれか一項に記載のタッチパネル基板。
  8. 基板の一側に配置され、基板の法線方向に沿って基板の一側から外方へ、前記センサ柱を超えて延びる複数のスペーサーをさらに備え、
    前記スペーサーの端面は、前記オーバーコート層によって覆われている、請求項に記載のタッチパネル基板。
  9. 観察者側に向けて光を出射する表示パネルと、
    前記表示パネルの観察者側に配置されたタッチパネル基板と、を備え、
    前記タッチパネル基板は、基板と、基板の前記表示パネル側に設けられたタッチパネルセンサ部と、基板の前記表示パネル側または観察者側に設けられたカラーフィルタ部と、を有し、
    前記タッチパネルセンサ部は、導電性を有する検出パターンを有し、
    前記カラーフィルタ部は、所定パターンで設けられ、遮光性を有するブラックマトリクス部と、前記ブラックマトリクス部に隣接するよう配置された着色部と、を有し、
    前記表示パネルは、表示パネル用基板と、前記表示パネル用基板の観察者側に設けられ、導電性を有するセンサパターンと、を有し、前記センサパターンは、表示パネル用基板の法線方向から見て前記タッチパネルセンサ部の前記検出パターンと交わるよう構成されており、
    前記タッチパネルセンサ部は、基板の法線方向から見て前記カラーフィルタ部の前記ブラックマトリクス部と重なるよう配置され、前記表示パネルに向かって延びるとともにその端面が前記検出パターンによって覆われており、絶縁性を有するセンサ柱をさらに有
    前記着色部は、第1着色材料から構成された第1着色部と、第2着色材料から構成された第2着色部と、第3着色材料から構成された第3着色部と、を含み、順に並ぶよう配置された前記第1着色部、前記第2着色部および前記第3着色部によって単位画素が構成されており、
    前記センサ柱は、基板の法線方向から見て、前記ブラックマトリクス部のうち前記単位画素間を延びるブラックマトリクス部と重なるよう配置されており、
    前記ブラックマトリクス部は、前記単位画素間を第1方向に延びる第1ブラックマトリクス部と、前記単位画素間を第2方向に延びる第2ブラックマトリクス部と、を含み、
    前記センサ柱は、基板の法線方向から見て、前記第1ブラックマトリクス部と前記第2ブラックマトリクス部とが交わる領域と重なるよう配置されており、
    前記カラーフィルタ部は、基板の前記表示パネル側に設けられており、
    前記単位画素には、前記センサ柱に面する切欠部が形成されている、する、タッチパネル機能付き表示装置。
  10. 観察者側に向けて光を出射する表示パネルと、
    前記表示パネルの観察者側に配置されたタッチパネル基板と、を備え、
    前記タッチパネル基板は、基板と、基板の前記表示パネル側に設けられたタッチパネルセンサ部と、基板の前記表示パネル側または観察者側に設けられたカラーフィルタ部と、を有し、
    前記タッチパネルセンサ部は、導電性を有する検出パターンを有し、
    前記カラーフィルタ部は、所定パターンで設けられ、遮光性を有するブラックマトリクス部と、前記ブラックマトリクス部に隣接するよう配置された着色部と、を有し、
    前記表示パネルは、表示パネル用基板と、前記表示パネル用基板の観察者側に設けられ、導電性を有するセンサパターンと、を有し、前記センサパターンは、表示パネル用基板の法線方向から見て前記タッチパネルセンサ部の前記検出パターンと交わるよう構成されており、
    前記タッチパネルセンサ部は、基板の法線方向から見て前記カラーフィルタ部の前記ブラックマトリクス部と重なるよう配置され、前記表示パネルに向かって延びるとともにその端面が前記検出パターンによって覆われており、絶縁性を有するセンサ柱と、前記センサ柱を囲むよう基板に配置され、基板の法線方向に沿って前記表示パネルに向かって前記センサ柱を超えて延びるシールド部材と、をさらに有する、タッチパネル機能付き表示装置。
  11. タッチパネル基板であって、
    基板と、
    基板の一側に設けられたタッチパネルセンサ部と、を備え、
    前記タッチパネルセンサ部は、基板の法線方向に沿って基板の一側から外方へ延び、絶縁性を有する材料から構成された複数のセンサ柱と、前記センサ柱の端面を覆うよう配置され、導電性を有する検出パターンと、を有し、
    前記タッチパネル基板は、前記センサ柱を囲むよう基板の一側に配置され、基板の法線方向に沿って基板の一側から外方へ、前記センサ柱を超えて延びるシールド部材をさらに備えている、タッチパネル基板。
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