以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
<第1の実施形態>
まず、第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態にかかる印刷システムを示す図である。
印刷システムは、ホストコンピュータ101(以下、PC101と呼ぶ)と、印刷装置102とを有する。PC101は、印刷装置102とネットワーク103を介して接続されている。なお、本実施形態では、スキャン機能やプリント機能、FAX(Facsimile)機能等を備えたMFP(MultiFunction Peripheral)を印刷装置102の例として説明する。
PC101は、CPU120、RAM121、記憶部122、操作部123、表示部124、ネットワークI/F125を有する。
CPU120は、PC101を統括的に制御する。RAM121は、CPU120の作業領域として機能する。記憶部122は、CPU120によって読み出されるプログラムを記憶する。
操作部123は、キーボードやマウスであり、ユーザがPC101を操作するときに用いられる。表示部124は、操作画面やPC101の状態を表示する。
ネットワークI/F125は、PC101がネットワーク103を介して他の装置と通信するためのデータの通信制御を行う。
次に印刷装置102の構成について説明する。
印刷装置102は、CPU107、RAM108、記憶部109、グルーピング設定記憶部117、スキャナ部110、画像処理部111、操作部112、給紙部113、印刷部114、排紙部115、ネットワークI/F106を有する。それらはシステムバス116で接続される。
CPU107は、印刷装置102を統括的に制御する。RAM108は、CPU107の作業領域として機能する。記憶部109は、CPU107によって読みだされるプログラムや、PC101から受信した印刷ジョブに関するデータを記憶する。また、記憶部109は、給紙カセットのグループの設定を記憶しておくグルーピング設定記憶部117を有する。
スキャナ部110は、原稿台に載置された原稿を読み取り、読み取った原稿の画像から、画像データを生成してCPU107に転送する。また、スキャナ部110は、自動原稿搬送装置(ADF)を備え、自動原稿搬送装置上に載置された複数枚の原稿を1枚ずつ搬送し、搬送された原稿の画像を読み取ることができる。
画像処理部111は、PDL(Page Description Language:ページ記述言語)、を処理して画像データを生成する。そして、画像処理部111は、生成された画像データを記憶部109に送ったり、印刷部114に送ったりする。なお、ページ記述言語とは、PS(Post Script)やPCL(Printer Control Language)に代表される、ページプリンタを制御するための命令を記述するための言語を指す。また、画像処理部111は、スキャナ部110によって読み取られた原稿の画像を加工したり、不図示のファクシミリモデムを介してファックス受信した画像データを処理したりする。
操作部112は、タッチパネルシートが貼り付けられた液晶表示部を表示する。液晶表示部には、操作画面や印刷装置102の状態が表示される。また、操作部112は、ユーザから印刷の開始指示を受け付けるためのスタートキーや、ユーザから印刷の停止指示を受け付けるためのストップキーを有する。
ネットワークI/F106は、印刷装置102が、ネットワーク103を介して外部の装置と通信するためにデータ通信制御を行う。
給紙部113は、複数の給紙カセット(収納部、シート収納部、シート保持部とも呼ぶ。)を有し、それぞれの給紙カセットからシートを給紙可能(搬送可能)である。複数の給紙カセットは、それぞれ印刷用に複数枚のシートを収納することができる。CPU107は、ジョブの属性や、複数の給紙カセットの情報に従って、シートの給紙元(搬送元)を決め、当該給紙元の給紙カセットからシートを給紙する。
印刷部114は、CPU107から印刷コマンドと画像データを受信したことに従って、給紙カセットから給紙されたシートに画像を印刷する。
排紙部115は、印刷部114によって画像が印刷されたシートを、ユーザが受け取るまで保持しておく。なお、排紙部115には、シートにステイプルや断裁処理を行うための後処理部が設けられていてもよい。
本実施形態に係る印刷システムは、このような構成を有する。
なお、上述したように、印刷装置102はMFPであり、コピージョブや、プリントジョブ、FAXジョブ、BOXプリントジョブ等を実行する。
コピージョブとは、印刷装置102が、スキャナ部110で読み取られた原稿の画像を、操作部112を介して受け付けたコピー設定に従って印刷部114でシートに印刷するジョブである。また、プリントジョブとは、印刷装置102が、PC101の操作部123を介して受け付けた印刷設定と画像データを、ネットワーク103を介してPC101から受信し、受信した印刷設定と画像データに基づいてシートに画像を印刷するジョブである。そして、FAXジョブ(ファックスジョブ、FAX受信ジョブ、ファックス受信ジョブ)とは、印刷装置102が、不図示のモデムを介して他のファクシミリ装置やMFP等から画像データを受信し、当該画像データに基づいて、シートに画像を印刷するジョブである。また、BOXプリントジョブとは、印刷装置102が、操作部112を介して受け付けた印刷設定と、記憶部109に前もって記憶された画像データに従って、シートに画像を印刷するジョブである。
このように印刷装置102は、複数種類のジョブを実行することができる。
次に、図2を用いて、本実施形態に係る印刷装置102の構成を説明する。
図2は、印刷装置102の構成を示す断面図である。印刷装置102は、スキャナ部とプリンタ部から構成されている。
スキャナ部では、自動原稿搬送装置301(ADF)に積載された原稿がその積載順に従って、先頭から順次1枚ずつ原稿流し読み位置へ搬送される。その後、原稿は、原稿流し読み位置においてスキャンされ、排出トレイ303に排出される。
原稿を誘導する搬送路には、ステッピングモータによって駆動される搬送ローラ305、原稿の先端、後端を検知する原稿検知センサ306が設けられている。
自動原稿搬送装置301に積載された原稿は、ステッピングモータによって駆動される搬送ローラ305によって、原稿流し読み位置を一定の速度で通過する。この場合、光学ユニット307は、原稿流し読み位置に移動し、等速で搬送される原稿を光源によって照射する。原稿からの反射光は、複数のミラー308、309、310、及び、レンズ311を介して色分解フィルタを備えたCCDイメージセンサ(以下、「CCD」と称する。)312へ導かれる。これにより、走査された原稿の画像がCCD312によって色分解されて読み取られる。CCD312によって随時読み取ることで色ごと(R、G、B)の画像データが生成され、当該画像データはMFP制御部に転送される。
プリンタ部は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のトナーによって画像を形成するための4つの現像ユニットを有し、カラー画像及びモノクロ画像を形成する。
プリンタ部は、レーザ露光部401、回転多面鏡(ポリゴンミラー)406、感光ドラム402、作像部403、定着部404、フラッパ407、反転パス405、ローラ409、両面搬送パス408を有する。また、プリンタ部は、給紙カセット411〜415を有する。なお、給紙カセット415は、給紙デッキともいう。
レーザ露光部401は、画像データに応じて変調されたレーザ光などの光線を等角速度で回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)406に入射させ、反射走査光として感光ドラム402に照射する。
作像部403は、感光ドラム402を回転駆動し、帯電器によって帯電させた後、レーザ露光部401によって感光ドラム402上に形成された潜像をトナーによって現像する。そして、そのトナー像を印刷用紙に転写し、その際に転写されずに感光ドラム402上に残った微小トナーを回収するといった一連の電子写真プロセスの現像ユニット(現像ステーション)を4つ持つことで実現している。シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の順に並べられた4つの現像ユニットは、シアンの現像ユニットによる作像開始から所定時間経過後に、マゼンタ、イエロー、ブラックの現像ユニットによる作像を順次実行していく。このタイミング制御によって、印刷用紙上に色ずれのない、カラー画像が転写される。
定着部404は、ローラやベルトの組み合わせによって構成され、ハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、作像部403によってトナー像が転写された印刷用紙上のトナーを、熱と圧力によって溶解、定着させる。
給紙カセット411〜415は、それぞれシートを収納している。印刷装置102は、給紙カセット411〜415のうちのいずれかからシートを給紙し、給紙されたシートを搬送ベルトによって作像部403に搬送する。このように搬送されたシートに対して、作像部403で作像された画像を転写する。そして、転写された画像を定着部404によってシートに定着させる。そして、印刷装置102は、画像が形成された面を下に向けてシートを排紙する場合(フェイスダウン排紙をする場合)、フラッパ407によってシートを反転パス405に導き、反転させたシートを排紙トレイ410に排紙する。一方、画像が形成された面を上に向けてシートを排紙する場合(フェイスアップ排紙をする場合)、フラッパ407によってシートを反転パス405に導かずに、シートを排紙トレイ410に排紙する。
また、シートの両面に画像を印刷する場合、フラッパ407によってシートを反転パス405に導き、シートの後端をローラ409によって挟持させた後、そのシートを両面搬送パス408に導く。両面搬送パス408に導かれたシートは、再び作像部403まで搬送され、シートの裏面に作像部403によって画像が印刷される。裏面に画像が印刷されたシートは、排紙トレイ410に排紙される。
このようにして、印刷装置102は、シートにカラー画像を印刷する。なお、モノクロ画像をシートに印刷する場合は、作像部403のブラックの現像ユニットのみ駆動し、給紙カセット411〜415のいずれかより給紙されたシートに黒トナーを用いて画像の印刷を行う。
なお、給紙カセット411〜415には、それぞれ、給紙カセット内(収納部内)のシートの残量を検知するシート検知センサが備えられており、CPU107は、各シート検知センサからの信号に従って、各給紙カセット411〜415のシートの残量を把握する。
なお、本実施形態に係る印刷装置102は、電子写真方式で印刷を行うものであるが、インクジェット方式で印刷を行うものであってもかまわない。
次に、図3を用いて、印刷装置102が有する操作部112について説明する。
操作部112は、ハードキーによるユーザ操作を受付けるキー入力部901、ソフトキー(表示キー)を表示可能で、当該ソフトキーによるユーザ操作を受付けるタッチパネル部902を有する。
まず、キー入力部901について説明する。図3に示すように、キー入力部901は、操作部電源スイッチ903を備える。印刷装置102が、スタンバイモード(通常動作状態)のときに、操作部電源スイッチ903がユーザによって押されると、CPU107は、印刷装置102を、スタンバイモードからスリープモード(消費電力を抑えている状態)に切り替える。一方、印刷装置102が、スリープモードのときに、操作部電源スイッチ903がユーザによって押されると、CPU107は、印刷装置102を、スリープモードからスタンバイモードに切り替える。
スタートキー905は、コピージョブや、BOXプリントジョブを、印刷装置102に実行させる指示をユーザから受付けるためのキーである。
ストップキー904は、コピージョブや、BOXプリントジョブを中断する指示をユーザから受付けるためのキーである。
テンキー906は、各種設定の置数の設定をユーザにより実行するためのキーである。
次に、タッチパネル部902について説明する。タッチパネル部902は、LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示部)と、その上に貼られた透明電極からなるタッチパネルシートとを有する。
当該タッチパネル部902は、ユーザからの各種設定を受付けたり、ユーザに情報を提示したりする。
例えば、タッチパネル部902には、図13(a)〜(c)に示す画面が表示される。
図13(a)に示す画面3002は、コピー機能の初期画面である。ボタン3001は、ユーザが印刷に用いられる給紙カセットを選択するための画面(図13(b)に示す画面)を表示させるためのボタンである。
応用モードボタン3003は、給紙カセットの設定を行うための画面(例えば、後述する図4(a)や図8(a)に示す画面)を表示するために押下されるボタンである。なお、この応用モードボタン3003が押された場合に、給紙カセットの設定を行うための画面の他に、コピーレイアウトの設定や、ページ印字の設定等を行うための画面が表示されても良い。
図13(b)に示す画面は、ボタン3001が押された場合に表示される画面であり、コピージョブの印刷に用いられる給紙カセットを選択するための画面である。ユーザは、図13(b)の画面を介してコピージョブの印刷に用いられる給紙カセットを選択する。
「自動用紙」ボタンが選択された場合、原稿のサイズに対応するシートが収納された給紙カセットが、CPU107によって自動的に選択される。「カセット1」〜「カセット5」ボタンは、給紙カセットを直接指定するためのボタンである。「カセット1」〜「カセット5」は、それぞれ給紙カセット411〜415に対応する。例えば、「カセット3」が選択された場合、CPU107は、給紙カセット413を、コピージョブの給紙元として記憶部109に記憶しておく。その後、スタートキー905が押された場合に、CPU107は、記憶部109に記憶された情報に従って給紙カセット413からシートを給紙し、給紙されたシートに、スキャナ部110で読み取った原稿の画像を印刷するように制御する。
図13(c)に示す画面は、第3の実施形態の制御で用いられる画面であるため、ここでは詳細に説明せず、第3の実施形態で詳細に説明する。
以上に説明した構成を有する印刷装置102は、印刷の実行中に、シートの給紙元である給紙カセットに存在するシートの量が不足したことに従って、当該シートの給紙元を他の給紙カセットに切り替える。それによって、1つの給紙カセットにセットされたシートが不足しても、他の給紙カセットに、使用可能なシートが存在する場合には、印刷を停止しなくて済む。
さらに、印刷装置102は、複数の給紙カセット411〜415に含まれる2以上の給紙カセットを1つのグループとして定義しておくことができ、そのグループに対してジョブの種類を登録しておくことができる。そして、印刷装置102は、ジョブの実行中に、そのジョブで指定された給紙カセットのシートが不足したら、そのジョブの種類が、そのジョブで指定された給紙カセットに対して登録されているか否かを判定する。登録されていると判定すれば、印刷装置102は、シートの給紙元の給紙カセットを、グループ内の別の給紙カセットに切り替える。登録されていないと判定されれば、印刷装置は、給紙カセットを切り替えずに印刷を停止する。このようなグループの定義は、印刷装置102の操作部112から登録しておくことができる。
登録された定義を示す情報は、グルーピング設定記憶部117に保持され、CPU107によって適宜参照される。
次に、このような機能を実現するための印刷装置102の詳細な制御について説明する。
図4(a)、(b)は、本実施形態における給紙カセットの設定を行うための画面の説明図である。
画面501は、図13(a)の画面3002の応用モードボタン3003が押されたときに操作部112に表示される。なお、給紙カセットのグループ化をPC101から行えるようにしてもよく、その場合、当該画面501は、PC101の操作部123に表示される。
画面501では、既に、給紙カセットがグループ化されている。なお、給紙カセット情報502は給紙カセット411に対応しており、給紙部情報503は給紙カセット412に対応している。また、給紙カセット情報504は給紙カセット413に対応しており、給紙カセット情報505は給紙カセット414に対応しており、給紙カセット情報506は給紙カセット415に対応している。
図4(a)に示す例では、給紙カセット情報502として、給紙カセット411がA4サイズの普通紙を収納している旨が表示されている。また、グループ情報として、給紙カセット411がG1(グループ1)に属していることが表示されている。
さらに、給紙カセット情報503として、給紙カセット412がA4サイズの普通紙を収納している旨が表示されている。さらに、グループ情報として、給紙カセット412が、給紙カセット411と同じG1に属していることが表示されている。また、このG1は、コピージョブのときにのみ使用されるようチェックボックス512によって設定されている。なお、チェックボックス512のチェックは、グループ情報が示すグループに従って付与される。例えば、給紙カセット情報502のコピーのチェックボックスをOFFからONに変えると、給紙カセット情報502と同じグループに属する給紙カセット情報503のコピーのチェックボックスもOFFからONに変わる。これは、プリント、BOXプリントのチェックボックスも同様である。また、ONからOFFにするときも同様である。さらに、ONにされた複数の給紙カセットのうち、ある給紙カセットのグループを変更した場合、その給紙カセットのチェックボックス群(コピー、プリント、BOXプリント)の設定を、変更後のグループの給紙カセットのチェックボックス群の設定に合わせる。
また、給紙カセット情報504として、給紙カセット413がA4サイズの普通紙を収納している旨が表示されている。さらに、グループ情報として、給紙カセット413が、給紙カセット411や給紙カセット412とは異なるG2(グループ2)に属していることが表示されている。
また、給紙カセット情報505として、給紙カセット414がA4サイズの普通紙を収納している旨が表示されている。さらに、グループ情報として、給紙カセット414が、給紙カセット413と同じG2に属していることが表示されている。また、このG2は、プリントジョブのときにのみ使用されるようチェックボックス512によって設定されている。ここで用いられるチェックボックス512のチェックも、グループ情報が示すグループに従って付与される。
最後に、給紙カセット情報506として、給紙カセット415が、A3サイズの再生紙を収納している旨が表示されている。さらに、グループ情報として、給紙カセット415が、いずれのグループにも属していないことが表示されている。
OKキー507は、画面501で設定された情報を確定させるためのキーである。
図4(b)に示す画面508は、画面501のいずれかの給紙カセット情報またはグループ情報がタッチパネルを介して選択されたときに、操作部112に表示される画面である。ユーザは、この画面508を介して、給紙カセットの情報を変更することができる。なお、給紙カセット情報の変更は、PC101からできてもよく、その場合、当該画面508は、PC101の操作部123に表示される。
図4(b)に示す例では、給紙カセット413の給紙カセット情報及びグループ情報が表示されている。図4(b)に示す画面において、給紙カセット情報として、シートのサイズ509、シートの種類510が表示されている。また、グループ情報として、グループ番号511が表示されている。
ここで、これらの項目の設定内容を変更する場合、ユーザは、設定内容を変更したい項目にタッチする。
例えば、ユーザは、シートのサイズ509をタッチし、印刷装置102の給紙カセット412に収納するシートのサイズ(A4サイズ、A3サイズ、レターサイズ等)を設定する。なお、シートのサイズは、シートのサイズの候補をプルダウン形式で表示してユーザに選択させても、シートのサイズの候補をポップアップ形式で表示してユーザに選択させてもよい。
また、シートの種類510を変更したい場合、ユーザは、シートの種類510を指定し、印刷装置102の給紙カセット413に収納するシートの種類(普通紙、再生紙、コート紙、厚紙等)を設定する。なお、シートの種類も、シートのサイズ同様、シートの種類の候補をプルダウン形式で表示してユーザに選択させても、シートの種類の候補をポップアップ形式で表示してユーザに選択させてもよい。
グループ番号511を変更したい場合、ユーザは、グループ番号511を指定し、任意のグループ番号を設定する。
そして、シートのサイズ509、シートの種類510、グループ番号511を設定した後、ユーザは、OKボタン513を選択する。OKボタン513が選択されると、CPU107は、設定された値をグルーピング設定記憶部117に保存し、給紙カセット設定画面501を操作部112に表示する。
一方、シートのサイズ509、シートの種類510、グループ番号511に対して設定された値を保存しない場合、ユーザは、キャンセルボタン514を選択する。キャンセルボタン514が押されると、グルーピング設定記憶部117に設定値は保存されずに、給紙カセット設定画面501が表示される。 最後に、OKボタン507が押下されると、CPU107は、チェックボックス512で設定された値をグルーピング設定記憶部117に保存し、給紙カセット設定画面501の表示を終了し、図13(a)に示す画面を操作部112に表示する。このようにして、給紙カセットの設定が行われる。
図5は、本発明における複数の給紙カセットに対して定義されたグルーピング設定を説明するための図である。
給紙カセット411と給紙カセット412が、1つのグループ(G1)として設定されている。また、コピージョブを実行する場合にのみ、シートの不足時にグループ内で給紙カセットを行うよう設定されている。
この場合、CPU107は、給紙カセット411が指定されたコピージョブを実行している途中で、当該給紙カセット411のシートが不足した場合に、給紙元を給紙カセット412に変更して印刷を継続する。
また、CPU107は、給紙カセット412が指定されたコピージョブを実行している途中で、当該給紙カセット412のシートが不足した場合に、給紙元を給紙カセット411に変更して印刷を継続する。
一方、CPU107は、給紙カセット411が指定されたプリントジョブを実行するにあたって、給紙カセット411のシートが不足しても、給紙元を変更することなく、エラーメッセージをユーザに通知する。これは、給紙カセット412が指定されたプリントジョブを実行する場合も同様であり、給紙カセット412のシートが不足しても、給紙元を変更することなく、エラーメッセージをユーザに通知する。すなわち、給紙カセット411または給紙カセット412を指定したジョブがコピージョブである場合に限り、グルーピング機能が適用される。
また、給紙カセット413と給紙カセット414と給紙カセット415が、1つのグループ(G2)として設定されている。ただし、プリントジョブを実行する場合にのみ、シートの不足時にグループ内で給紙カセットを行うよう設定されている。
この場合、CPU107は、給紙カセット413が指定されたプリントジョブの実行中に、当該給紙カセット413のシートが不足した場合に、給紙元を給紙カセット414に変更して印刷を継続する。
また、CPU107は、給紙カセット414が指定されたプリントジョブの実行中に、当該給紙カセット414のシートが不足した場合に、給紙元を給紙カセット413に変更して印刷を継続する。
なお、CPU107は、給紙カセット415が指定されたジョブの実行中に、当該給紙カセット415のシートが不足しても、給紙元となる給紙段の切り替えを行わない。これは、給紙カセット415がグループ化されていないためである。
このように、受け付けたジョブで指定された給紙カセットに対して、受け付けたジョブの種類が設定されている場合に、シートが不足したことに従ってグループ内で収納部を切り替えることによって、シート不足による印刷の停止を防ぐことができる。また、シートが不足しても、受け付けたジョブで指定された給紙カセットと同じグループに属さない給紙カセットにシートの給紙元が切り替えられないので、そのような給紙カセットからシートが給紙されることを防ぐことができる。さらに、意図しない種類のジョブの実行中にシート不足が発生しても、給紙カセットの変更が行われないため、意図しない種類のジョブで、指定された給紙カセットとは別の給紙カセットが使用されてしまうことを防ぐことができる。
なお、給紙カセットのシートが不足し、給紙元の切り替え候補が複数存在する場合、CPU107は、作像部403により近い方の給紙カセットを優先的に新たな給紙元として選択するよう制御する。
図6は、本実施形態に係る給紙カセットの登録手順を示すフローチャートである。なお、本フローチャートに示す処理は、CPU107が、記憶部109に記憶されたプログラムをRAM108に読み出して実行することによって行われる。
また、図6のフローチャートに示す処理は、印刷装置102の操作部112を介して、給紙カセット設定画面501が呼び出されると開始される。
まず、S701で、CPU107は、操作部112に給紙カセット設定画面401を表示する。
S702で、CPU107は、給紙部設定画面501を介して給紙カセットの選択を受け付ける。給紙カセットが選択された場合、CPU107は、S703に処理を進め、給紙カセットが選択されていない場合、S712に処理を進める。
S703で、CPU107は画面508を操作部112に表示する。
S704で、CPU107は、画面508を介して、S701で選択された給紙カセットに収納されるシートのサイズを受け付ける。
S705で、CPU107は、画面508を介して、S701で選択された給紙カセットに収納されるシートの種類を受け付ける。
S706で、CPU107は、画面508を介して、S701で選択された給紙カセットのために、グループ番号を受け付ける。なお、S704〜S706における設定の受付順番は、別の順番であってもよい。
S707で、CPU107は、画面508のOKキー507が押されたか否かを判定する。OKキー514が押された場合、S708で、CPU107は、受け付けた各設定値をグルーピング設定記憶部117に給紙カセットの設定として記憶し、S709に処理を進める。一方、OKキー514が押されず、画面508で、キャンセルキー513が押されたとS713で判定された場合、CPU107は、受け付けた各設定値をグルーピング設定記憶部117に記憶せずにS709に処理を進める。
S709で、CPU107は、画面501を操作部112に表示する。S710で、CPU107は、画面501を介して、シートが不足したことに従って、グループ化された給紙カセット内で給紙元の切り替えを行うべきジョブ種の選択を受け付ける。ここで、ユーザは、ジョブ種として、プリントジョブ、コピージョブ、BOXプリントジョブを給紙カセットごとに選択することができる。なお、S704〜S706、及びS708で受け付けた設定は、記憶部109に記憶される。
S711で、CPU107は、画面501のOKキー507が押されたか否かを判定する。押されたと判定した場合、CPU107は、S712に処理を進める。S712で、CPU107は、S710で受け付けた設定値を記憶し、画面501の表示を終了し、図6のフローチャートに示す処理を終了する。このとき、操作部112には、図13(a)に示すコピー機能の初期画面が表示される。
一方、S711で、OKキー507が押されていない場合、CPU107は、S702に処理を戻し、再び給紙カセットが選択されるのを待つ。
このようにして、グルーピング設定記憶部117に給紙カセットの設定が登録される。
図7は、本実施形態に係るジョブの処理手順を示すフローチャートである。なお、本フローチャートに示す処理は、CPU107が、記憶部109に記憶されたプログラムをRAM108に読み出して実行することによって行われる。
まず、S801で、CPU107はジョブを受け付ける。ここでいうジョブには、前述したコピージョブ、プリントジョブ、BOXプリントジョブがある。
S802で、CPU107は、受け付けたジョブを解析し、当該ジョブで特定の給紙カセットが指定されているか否かを判定する。コピージョブやBOXプリントジョブの場合、操作部112に表示された図13(b)に示す画面の「カセット1」ボタン〜「カセット5」ボタンによって、特定の給紙カセットが指定される。プリントジョブの場合、PC101の操作部123に表示された図13(b)と同様の機能を持つ画面によって、特定の給紙カセットが指定される。受け付けたジョブで特定の給紙カセットが指定されていると判定された場合、CPU107はS803に処理を進め、受け付けたジョブで特定の給紙カセットが指定されていないと判定された場合、CPU107はS817に処理を進める。ジョブで特定の給紙カセットが指定されていると判定された場合、CPU107はS803に処理を進め、ジョブで特定の給紙カセットが指定されていないと判定された場合、CPU107はS816に処理を進める。
S803で、CPU107は、グルーピング設定記憶部117に記憶された給紙カセットの情報を取得する。
S804で、CPU107は、受け付けたジョブの種類を判別する。例えば、CPU107は、受け付けたジョブが、コピージョブであるか、プリントジョブであるか、BOXプリントジョブであるかを判別する。
S805で、CPU107は、受け付けたジョブで指定された給紙カセットが、そのジョブの種類(S804で判定されたジョブの種類)に関連付けられているか否かを判定する。受け付けたジョブで指定された給紙カセットが、S804で判定された、そのジョブの種類に関連付けられていると判定された場合、CPU107はS806に処理を進める。一方、受け付けたジョブで指定された給紙カセットが、そのジョブの種類(S804で判定されたジョブの種類)に関連付けられていないと判定された場合、CPU107はS813に処理を進める。
S806で、CPU107は、印刷を実行する。ここで、CPU107は、ジョブで指定された給紙カセットからシートを給紙し、給紙されたシートに画像を印刷するよう印刷部114を制御する。
S807で、CPU107は、印刷が完了したか否かを判定する。印刷が完了していると判定した場合、CPU107は処理を終了し、印刷が完了していないと判定した場合、CPU107は、S808に処理を進める。
S808で、CPU107は、給紙元の給紙カセット内のシートが不足したか否かを前述したシート検知センサからの信号に従って判定する。CPU107は、給紙カセット内のシートの量が0になったことを条件に、シートが不足したと判定すればよい。
S808で、シートが不足したと判定された場合、CPU107はS809に処理を進める。一方、S808で、シートが不足したと判定されていない場合、CPU107は、S806に処理を進め、印刷を継続する。
S809で、CPU107は、グルーピング設定記憶部117を参照し、それまで使用していた給紙カセットと同じグループ内で、シートが収納された他の給紙カセットがあるか否かを判定する。
S810で、CPU107は、他の給紙カセットが見つかったか否かを判定する。他の給紙カセットが見つかった場合、CPU107はS811に処理を進める。S811で、CPU107は、シートの給紙元を、見つけた給紙カセットに切り替え、S806に処理を進め、印刷を継続する。一方、S810で他の給紙カセットが見つからなかった場合、CPU107は、S810からS812に処理を進める。そして、S812で、CPU107は、「給紙カセットにシートを補充してください。」というメッセージを操作部112に表示し、処理を終了する。
S805からS813に処理を進めた場合、S813で、ジョブで指定された給紙カセットからシートを給紙し、給紙されたシートに画像を印刷するよう印刷部114を制御する。
S814で、CPU107は、印刷が完了したか否かを判定する。印刷が完了していると判定した場合、CPU107は処理を終了し、印刷が完了していないと判定した場合、CPU107は、S815に処理を進める。
S815で、CPU107は、給紙元の給紙カセット内のシートが不足したか否かを前述したシート検知センサからの信号に従って判定する。CPU107は、給紙カセット内のシートの量が0になったことを条件に、シートが不足したと判定すればよい。
S816で、CPU107は、「給紙カセットにシートを補充してください。」というメッセージを操作部112に表示し、処理を終了する。
S802からS817に処理を進めた場合、S817で、CPU107は、ジョブを解析し、そのジョブで指定されたシートのサイズを取得する。
S818で、CPU107は、グルーピング設定記憶部117に設定された給紙カセットの給紙カセット情報を参照し、シートの給紙元となる給紙カセットを探索する。ここでは、ジョブで指定されたシートのサイズを識別し、識別されたサイズのシートが収納された給紙カセットを探索する。
S819で、CPU107は、探索の結果、見つかった給紙カセットからシートを給紙し、給紙したシートに画像を印刷するよう印刷部114を制御する。
S820で、CPU107は、印刷が完了したか否かを判定する。印刷が完了していると判定した場合、CPU107は処理を終了し、印刷が完了していないと判定した場合、CPU107は、S821に処理を進める。
S821で、CPU107は、給紙元の給紙カセット内のシートが不足したか否かを前述したシート検知センサからの信号に従って判定する。CPU107は、給紙カセット内のシートの量が0になったことを条件に、シートが不足したと判定すればよい。
S821で、シートが不足したと判定された場合、CPU107は、S822に処理を進める。一方、S821で、シートが不足したと判定されていない場合、印刷は継続される。
S822で、CPU107は、印刷装置102が有する全ての給紙カセットを対象として、ジョブで指定されたサイズのシートが収納された他の給紙カセットを探索する。
S823で、CPU107は、他の給紙カセットが見つかったか否かを判定する。他の給紙カセットが見つかった場合、CPU107はS824に処理を進める。一方、他の給紙カセットが見つからなかった場合、S825で、CPU107は、「給紙カセットにシートを補充してください。」というメッセージを操作部112に表示し、処理を終了する。
以上のように制御することによって、印刷装置102が有する複数の給紙カセットをグルーピングする際に、ジョブの種類ごとに、シートの不足時に、グループ内で給紙カセットの切り替えを行うか否かを決めることができるようになる。それによって、例えば、第1の種類のジョブを実行する場合には、シート不足によって印刷が停止することを防ぐことができ、第2の種類のジョブを実行する場合には、ジョブで指定された給紙カセットのみからシートを給紙して印刷することができるようになる。
なお、S807、S814、S819の処理で、CPU107は、給紙カセット内のシートの量が0になったことを条件に、シートが不足したと判定する例を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、CPU107は、給紙カセット内のシートの量が0でない所定の量より少なくなったことを条件にシートが不足したと判定してもよい。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、給紙カセットに設定されるジョブの種類によって、シートの不足時に、グループ内で給紙カセットの切り替えを行うか否かを決める例を説明した。
第2の実施形態では、プリントジョブで使用される言語の種類によって、シートの不足時に、グループ内で給紙カセットの切り替えを行うか否かを決める例を説明する。なお、本実施形態には、第一の実施形態との差異のみを説明し、重複する説明に関しては省略する。
プリントジョブで使用される言語の種類には、PS(Post Script)、PCL、LIPS(Laser beam printer Image Processing System)、ESC/Page等がある。これらは、汎用的なPDLであるが、汎用的なPDL以外にも、非汎用的なPDLが用いられる。
これらの言語の中には、大量のページを印刷するために向いている言語が存在する。例えば、PSが大量のページを印刷するために向いている。従って、そのような言語で記述されたプリントジョブで、特定の給紙カセットが指定されている場合、グルーピング機能を適用すると、大量ページの印刷を効率よく行うことができる。
そこで、本実施形態では、PS(Post Script)言語で記述されたプリントジョブを実行する場合に、シートの不足時に、グループ内で給紙カセットの切り替えを行うよう設定される例を説明する。しかしながら、印刷装置102の使用環境によっては、PC101側でPSに対応していない場合もある。そのような場合を考えて、シートの不足時に、グループ内で給紙カセットの切り替えを行う条件となる言語を、ユーザが変更できるようにしている。
以下に、本実施形態の詳細について図面を使って説明する。
図8は、本実施形態における給紙カセットの設定を行うための画面の説明図である。この画面901は、印刷装置102の操作部112に表示される。なお、給紙カセットのグループ化をPC101から行えるようにしてもよく、その場合、当該画面501は、PC101の操作部123に表示される。
画面901は、既に、給紙カセットのグルーピング設定がされている例である。なお、給紙カセット情報902は給紙カセット411に対応しており、給紙部情報903は給紙カセット412に対応しており、給紙カセット情報904は給紙カセット413に対応している。また、給紙カセット情報905は給紙カセット414に対応しており、給紙カセット情報906は給紙カセット415に対応している。
図8(a)に示す例では、給紙カセット情報902として、給紙カセット411がA4サイズの普通紙を収納している旨が表示されている。また、グループ情報として、給紙カセット411がG1(グループ1)に属していることが表示されている。
さらに、給紙カセット情報903として、給紙カセット412がA4サイズの普通紙を収納している旨が表示されている。さらに、グループ情報として、給紙カセット412が、給紙カセット411と同じG1に属していることが表示されている。また、このG1は、コピージョブのときにのみ使用されるようチェックボックス912によって設定されている。なお、チェックボックス912のチェックは、グループ情報が示すグループに従って付与される。また、チェックボックス912によって設定可能な適用ジョブ種には、コピージョブ、FAXジョブ、BOXプリントジョブ等に加えて、PS、PCL、LIPS、ESC/Pageがある。PS、PCL、LIPS、ESC/Pageは、前述したように、プリントジョブで使われる言語の種類である。
また、給紙カセット情報904として、給紙カセット413がA4サイズの普通紙を収納している旨が表示されている。さらに、グループ情報として、給紙カセット413が、給紙カセット411や給紙カセット412とは異なるG2(グループ2)に属していることが表示されている。また、このG2は、PS(Post Script)言語で記述されたプリントジョブのときにのみ使用されるものであることが表示されている。つまり、同じプリントジョブであっても、PCL、LIPS、ESC/Pageで記述されたプリントジョブを実行する場合、例え、そのプリントジョブで給紙カセット904が指定されていても、シートの不足時にグループ内で給紙カセットの切り替えは行われない。また、非汎用的PDLで記述されたプリントジョブを実行する場合も、例え、そのプリントジョブで給紙カセット904が指定されていても、シートの不足時に、グループ内で給紙カセットの切り替えは行われない。
また、給紙カセット情報905として、給紙カセット414がA4サイズの普通紙を収納している旨が表示されている。さらに、グループ情報として、給紙カセット414が、給紙カセット413と同じG2に属していることが表示されている。また、このG2は、給紙カセット904と同様に、PS(Post Script)言語で記述されたプリントジョブのときにのみ使用されるようチェックボックス912によって設定されている。
最後に、給紙カセット情報906として、給紙カセット415が、A3サイズの再生紙を収納している旨が表示されている。さらに、グループ情報として、給紙カセット415が、いずれのグループにも属していないことが表示されている。
OKキー907は、画面501で設定された情報を確定させるためのキーである。
図8(b)に示す画面908は、画面901のいずれかの給紙カセット情報またはグループ情報がタッチパネルを介して選択されたときに、操作部112に表示される画面である。ユーザは、この画面908を介して、給紙カセットの情報を変更することができる。なお、給紙カセットの情報の変更はPC101から行えるようにしてもよく、その場合、当該画面908は、PC101の操作部123に表示される。
図8(b)に示す例では、給紙カセット413の給紙カセット情報及びグループ情報が表示されている。図8(b)に示す画面において、給紙カセット情報として、シートのサイズ909、シートの種類910が表示されている。また、グループ情報として、グループ番号911が表示されている。
ここで、これらの項目の設定内容を変更する場合、ユーザは、設定内容を変更したい項目を指定する。例えば、シートサイズ909を変更したい場合、ユーザは、シートサイズ909を指定し、印刷装置102の給紙カセット412に収納するシートのサイズ(A4サイズ、A3サイズ、レターサイズ等)を設定する。なお、シートのサイズは、シートサイズの候補をプルダウン形式またはポップアップ形式で表示し、ユーザに選択させればよい。
また、シートの種類910を変更したい場合、ユーザは、シートの種類910を指定し、印刷装置102の給紙カセット412に収容可能なシートの種類(普通紙、再生紙、コート紙、厚紙等)を設定する。なお、シートの種類は、シートサイズの候補をプルダウン形式またはポップアップ形式で表示し、ユーザに選択させればよい。
グループ番号911を変更したい場合、ユーザは、グループ番号911を指定し、任意のグループ番号を設定する。
そして、シートのサイズ909、シートの種類910、グループ番号911の設定を終えた後、ユーザは、OKボタン913を選択する。OKボタン913が選択されると、CPU107は、設定された値を、グルーピング設定記憶部117に保存し、給紙カセット設定画面901を操作部112に表示する。
一方、シートのサイズ909、シートの種類910、グループ番号911に対して設定された値を保存しない場合、ユーザは、キャンセルボタン914を選択する。キャンセルボタン914が押されると、グルーピング設定記憶部117に設定値は保存されずに、給紙カセット設定画面301が表示される。
最後に、OKボタン907が押下されると、CPU107は、チェックボックス912で設定された値をグルーピング設定記憶部117に保存し、給紙カセット設定画面901の表示を終了し、給紙カセットの設定を終了する。
図9は、本発明における複数の給紙カセットに対して定義されたグルーピング設定を説明するための図である。
給紙カセット411と給紙カセット412が、1つのグループ(G1)として設定されている。また、グルーピング設定がコピージョブのみに適用されるよう設定されている。
CPU107は、給紙カセット411が指定されたコピージョブを実行している途中で、当該給紙カセット411のシートが不足した場合に、給紙元を給紙カセット412に変更して印刷を継続する。
また、CPU107は、給紙カセット412が指定されたコピージョブを実行している途中で、当該給紙カセット412のシートが不足した場合に、給紙元を給紙カセット411に変更して印刷を継続する。
一方、CPU107は、給紙カセット411が指定されたプリントジョブを実行するにあたって、給紙カセット411のシートが不足しても、給紙元を変更することなく、エラーメッセージをユーザに通知する。
これは、給紙カセット412が指定されたプリントジョブを実行する場合も同様であり、給紙カセット412のシートが不足しても、給紙元を変更することなく、エラーメッセージをユーザに通知する。このように、給紙カセット411及び給紙カセット412を指定したジョブを実行する場合、CPU107は、コピージョブに限り、同じグループ内での給紙元の切り替えを行うよう制御する。
また、給紙カセット413と給紙カセット414と給紙カセット415が、1つのグループ(G2)として設定されている。また、グルーピング機能が、PSで記述されたプリントジョブのみに適用されるよう設定されている。
CPU107は、PSで記述されたプリントジョブで給紙カセット413が指定されていれば、そのプリントジョブの実行中に、当該給紙カセット413のシートが不足した場合に、給紙元を給紙カセット414に変更して印刷を継続する。
また、CPU107は、PSで記述されたプリントジョブで給紙カセット414が指定されていれば、そのプリントジョブの実行中に、当該給紙カセット414のシートが不足した場合に、給紙元を給紙カセット413に変更して印刷を継続する。
また、CPU107は、給紙カセット415が指定されたジョブの実行中に、当該給紙カセット415のシートが不足しても、給紙元となる給紙段の切り替えを行わない。これは、給紙カセット415がグルーピングされていないためである。
このように、受け付けたジョブで指定された給紙カセットに対して、受け付けたジョブの種類またはそのジョブを記述するページ記述言語が設定されている場合に、シートが不足したことに従ってグループ内で給紙カセットを切り替える。それによって、シート不足による印刷の停止を防ぐことができる。また、シートが不足しても、受け付けたジョブで指定された給紙カセットと同じグループに属さない給紙カセットにシートの給紙元が切り替えられないので、そのような給紙カセットからシートが給紙されることを防ぐことができる。さらに、意図しない種類のジョブまたはページ記述言語で記述されたジョブの実行中にシート不足が発生しても、給紙カセットの変更が行われない。そのため、意図しない種類のジョブで、指定された給紙カセットとは別の給紙カセットが使用されてしまうことを防ぐことができる。
図10は、本実施形態に係る給紙カセットの登録手順を示すフローチャートである。なお、本フローチャートに示す処理は、CPU107が、記憶部109に記憶されたプログラムをRAM108に読み出して実行することによって行われる。
なお、図10のフローチャートの各ステップのうち、図6と同様のステップについては、図6と同様の処理を行うため、同じ符号を付けており、ここでは詳しい説明を省略する。
図10のフローチャートのステップのうち、図6と異なるのは、S2010である。
S2010で、CPU107は、画面901を介して、シートが不足したことに従って、グループ化された給紙カセット内で給紙元の切り替えを行うべきジョブ種またはページ記述言語の選択を受け付ける。ここで、ユーザは、ジョブ種として、プリントジョブ、コピージョブ、BOXプリントジョブを給紙カセットごとに選択することができる。また、ユーザは、ページ記述言語として、PS、PCL、LIPS、ESC/Pageを選択することができる。その後、S711に処理を進める。ここで、プリントジョブが選択された場合、その給紙カセットを指定したジョブがプリントジョブであれば、ページ記述言語によらずにグルーピング機能が適用される。一方、ページ記述言語が選択されれば、その給紙カセットを指定したジョブがプリントジョブであり、且つ、そのプリントジョブの言語が選択されたページ記述言語である場合に限り、グルーピング機能が適用される。
このようにして設定された各設定値が、給紙カセットの設定としてグルーピング設定記憶部117に登録される。
図11は、本実施形態に係るジョブの処理手順を示すフローチャートである。なお、本フローチャートに示す処理は、CPU107が、記憶部109に記憶されたプログラムをRAM108に読み出して実行することによって行われる。
なお、図11のフローチャートの各ステップのうち、図7と同様のステップについては、図7と同様の処理を行うため、同じ符号を付けており、ここでは詳しい説明を省略する。
図10のフローチャートのステップのうち、図7と異なるのは、S2104及びS2105である。
S803では、実施形態1と同様に、CPU107は、グルーピング設定記憶部117に記憶された給紙カセットの情報を取得する。
その後、S2104で、CPU107は、受け付けたジョブの種類及びページ記述言語を判別する。例えば、CPU107は、受け付けたジョブが、コピージョブであるか、プリントジョブであるか、ファクシミリジョブであるか、BOXプリントジョブであるかを判別する。また、CPU107は、受け付けたジョブが、プリントジョブである場合に、そのプリントジョブのヘッダ情報を参照し、そのプリントジョブを記述するページ記述言語の種類を判別する。ここで判別されるページ記述言語の例として、PS、PCL、LIPS、ESC/Pageがある。
S2105で、CPU107は、受け付けたジョブで指定された給紙カセットが、S1204で判定された、そのジョブの種類またはそのジョブの記述に使われているページ記述言語に関連付けられた給紙カセットであるか否かを判定する。ここで、CPU107は、グルーピング設定記憶部117に記憶された給紙カセットの設定に従って判定する。受け付けたジョブで指定された給紙カセットが、S1204で判定された、そのジョブの種類またはそのジョブの記述に使われているページ記述言語に関連付けられた給紙カセットであると判定された場合、CPU107はS806に処理を進める。一方、受け付けたジョブで指定された給紙カセットが、S1204で判定された、そのジョブの種類またはそのジョブの記述に使われているページ記述言語に関連付けられた給紙カセットでない場合、CPU107はS813に処理を進める。
以上のように制御することによって、印刷装置102が有する複数の給紙カセットをグルーピングする際に、ジョブの種類またはページ記述言語ごとに、シートの不足時に、グループ内で給紙カセットの切り替えを行うか否かを決めることができるようになる。それによって、例えば、同じプリントジョブでも、第1の種類のページ記述言語で記述されたプリントジョブを実行する場合には、シート不足によって印刷が停止することを防ぐことができる。また、第2の種類のページ記述言語で記述されたプリントジョブを実行する場合には、ジョブで指定された給紙カセットのみからシートを給紙して印刷することができるようになる。
<第3の実施形態>
上述した実施形態では、受け付ける全てのジョブに対して、シートの不足時に、グループ内で給紙カセットの切り替えを行うか否かを判定する例を説明した。
第3の実施形態では、ユーザが指定したジョブに対してのみ、シートの不足時に、グループ内で給紙カセットの切り替えを行うか否かを判定する例を説明する。すなわち、ユーザによってグループ内で給紙カセットの切り替えを行うよう指定されていないジョブに関しては、例え、そのジョブの種類が、給紙カセットに対して設定されたジョブの種類と一致していても、グループ内で給紙カセットの切り替えは行われない。
図12は、本実施形態の印刷システムのうち、印刷動作を示したフローチャートである。なお、本フローチャートは、印刷装置0102の記憶部0109に格納されたプログラムに従って、印刷ジョブ処理部0111が実行することによって実現される。
なお、図12のフローチャートの各ステップのうち、図7と同様のステップについては、図7と同様の処理を行うため、同じ符号を付けており、ここでは詳しい説明を省略する。
図12のフローチャートのステップのうち、図7と異なるのはS2201である。
S802では、実施形態1と同様に、CPU107は、受け付けたジョブを解析し、当該ジョブで特定の給紙カセットが指定されているか否かを判定する。ジョブで特定の給紙カセットが指定されていると判定された場合、CPU107はS2201に処理を進め、ジョブで特定の給紙カセットが指定されていないと判定された場合、CPU107はS816に処理を進める。
S2201で、CPU107は、受け付けたジョブのために、シートの不足時にグループ内で給紙カセットを切り替えるよう指定されているか否かを判定する。例えば、コピージョブの場合、図13(c)の「グループ内で給紙カセットを切り替える」のチェックボックス3007にチェックがされた状態で、コピージョブの実行指示がされたとする。その場合、CPU107は、シートの不足時にグループ内で給紙カセットを切り替えるよう指定されたと判定する。そして、シートの不足時にグループ内で給紙カセットを切り替えるよう指定されたと判定された場合にS803に処理を進め、シートの不足時にグループ内で給紙カセットを切り替えるよう指定されていないと判定された場合にS813に処理を進める。
以上のような制御を行うことによって、ユーザは、実行対象のジョブごとに、シートの不足時にグループ内で給紙カセットを切り替えるか否かを選択することができるようになる。
なお、本実施形態では、コピージョブを実行する場合に「グループ内で給紙カセットを切り替える」をユーザが指定できるようにする例を説明した。しかしながら、本発明は、これに限られるものではなく、プリントジョブを実行する場合に「グループ内で給紙カセットを切り替える」をユーザが指定できるようにしてもよい。その場合、PC101のプリンタドライバに「グループ内で給紙カセットを切り替える」を設け、ユーザは、プリンタドライバの「グループ内で給紙カセットを切り替える」を指定できるようにすればよい。また、本実施形態は、第1の実施形態を基に説明したが、「グループ内で給紙カセットを切り替える」の指定は、第2の実施形態に適用することもできる。
<第4の実施形態>
上述した実施形態では、グループ化された給紙カセット内で給紙カセットの切り替えを行うべきジョブ種またはページ記述言語を、給紙カセットに対応付けて登録する例を説明した。
本実施形態では、グループ化された給紙カセット内で給紙カセットの切り替えを行うべきジョブ種を、給紙カセットとは別に設定する例を説明する。なお、設定されたジョブ種のジョブを実行する際には、ユーザによって設定された全てのグループの設定に従って給紙カセットの切り替えを行う。
このような機能を実現するための印刷装置102の詳細な制御について説明する。
図14(a)、(b)は、本実施形態における給紙カセットの設定を行うための画面の説明図である。
図14(a)、(b)は、給紙カセットの設定と、シートの不足時にグループ内で給紙カセットの切り替えを行うか否かをジョブ種ごとに設定するための画面である。
画面1001は、図13の画面3002の応用モードボタン3003が押されたときに操作部112に表示される。なお、給紙カセットの設定をPC101から行えるようにしてもよく、その場合、当該画面1001は、PC101の操作部123に表示される。
画面1001では、既に、給紙カセットがグループ化されている。なお、給紙カセット情報1002は給紙カセット411に対応しており、給紙部情報1003は給紙カセット412に対応している。また、給紙カセット情報1004は給紙カセット413に対応しており、給紙カセット情報1005は給紙カセット414に対応しており、給紙カセット情報1006は給紙カセット415に対応している。
図14(a)に示す例では、給紙カセット情報1002として、給紙カセット411がA4サイズの普通紙を収納している旨が表示されている。また、グループ情報として、給紙カセット411がG1(グループ1)に属していることが表示されている。
さらに、給紙カセット情報1003として、給紙カセット412がA4サイズの普通紙を収納している旨が表示されている。さらに、グループ情報として、給紙カセット412が、給紙カセット411と同じG1に属していることが表示されている。
また、給紙カセット情報1004として、給紙カセット413がA4サイズの普通紙を収納している旨が表示されている。さらに、グループ情報として、給紙カセット413が、給紙カセット411や給紙カセット412とは異なるG2(グループ2)に属していることが表示されている。
また、給紙カセット情報1005として、給紙カセット414がA4サイズの普通紙を収納している旨が表示されている。さらに、グループ情報として、給紙カセット414が、給紙カセット413と同じG2に属していることが表示されている。
最後に、給紙カセット情報1006として、給紙カセット415が、A3サイズの再生紙を収納している旨が表示されている。さらに、グループ情報として、給紙カセット415が、いずれのグループにも属していないことが表示されている。
図14(b)に示す画面1015は、画面1001のいずれかの給紙カセット情報またはグループ情報がタッチパネルを介して選択されたときに、操作部112に表示される画面である。ユーザは、この画面1015を介して、給紙カセットの情報を変更することができる。
図14(b)に示す例では、給紙カセット413の給紙カセット情報及びグループ情報が表示されている。図14(b)に示す画面において、給紙カセット情報として、シートのサイズ1016、シートの種類1017が表示されている。また、グループ情報として、グループ番号1018が表示されている。
ここで、これらの項目の設定内容を変更する場合、ユーザは、設定内容を変更したい項目にタッチする。
例えば、ユーザは、シートのサイズ1016をタッチし、印刷装置102の給紙カセット412に収納するシートのサイズ(A4サイズ、A3サイズ、レターサイズ等)を設定する。なお、シートのサイズは、シートのサイズの候補をプルダウン形式で表示してユーザに選択させても、シートのサイズの候補をポップアップ形式で表示してユーザに選択させてもよい。
また、シートの種類1017を変更したい場合、ユーザは、シートの種類1017を指定し、印刷装置102の給紙カセット413に収納するシートの種類(普通紙、再生紙、コート紙、厚紙等)を設定する。なお、シートの種類も、シートのサイズ同様、シートの種類の候補をプルダウン形式で表示してユーザに選択させても、シートの種類の候補をポップアップ形式で表示してユーザに選択させてもよい。
グループ番号1018を変更したい場合、ユーザは、グループ番号1018を指定し、任意のグループ番号を設定する。
そして、シートのサイズ1016、シートの種類1017、グループ番号1018を設定した後、ユーザは、OKボタン1019を選択する。OKボタン1019が選択されると、CPU107は、設定された値をグルーピング設定記憶部117に保存し、給紙カセット設定画面501を操作部112に表示する。
一方、シートのサイズ1016、シートの種類1017、グループ番号1018に対して設定された値を保存しない場合、ユーザは、キャンセルボタン1020を選択する。キャンセルボタン1020が押されると、グルーピング設定記憶部117に設定値は保存されずに、給紙カセット設定画面1001が表示される。
最後に、OKボタン507が押下されると、CPU107は給紙カセット設定画面1001の表示を終了し、図13(a)に示す画面を操作部112に表示する。このようにして、給紙カセットの設定が行われる。
図14(a)のチェックボックス1008〜1010は、シートの不足時にグループ内で給紙カセットの切り替えを行うか否かを、ジョブ種ごとに指定するために使用されるものである。チェックボックス1008は、コピージョブを実行する際に、シートの不足時にグループ内で給紙カセットの切り替えを行うか否かを決めるために使用されるものである。チェックボックス1008にチェックが付いていると、給紙カセットを指定したコピージョブの実行時に、指定された給紙カセットが属するグループ内で給紙カセットの切り替えが行われる。一方、チェックボックス1008にチェックが付いていないと、給紙カセットを指定したコピージョブの実行時に、その給紙カセットがグループ化されているか否かに関わらず、給紙カセットの切り替えは行われない。チェックボックス1009は、プリントジョブを実行する際に、シートの不足時にグループ内で給紙カセットの切り替えを行うか否かを決めるために使用されるものである。チェックボックス1010は、BOXプリントジョブを実行する際に、シートの不足時にグループ内で給紙カセットの切り替えを行うか否かを決めるために使用されるものである。このチェックボックス1008〜1010は、複数選択することができ、シートの不足時にグループ内で給紙カセットの切り替えを行うジョブ種を、2種類以上登録可能である。
図14(a)の例では、プリントジョブと、BOXプリントジョブを実行する場合に、グループ化された給紙カセット内で給紙カセットの切り替えを行うよう設定されている。
OKキー1007は、画面501で設定された情報を確定させるためのキーである。
OKキー1007が押されると、CPU107は、設定された値をグルーピング設定記憶部117に保存し、図13(a)に示すコピーの初期画面を操作部112に表示する。
図15は、本発明における複数の給紙カセットに対して定義されたグルーピング設定を説明するための図である。
給紙カセット411と給紙カセット412が、1つのグループ(G1)として設定されている。また、チェックボックス1008及びチェックボックス1010によって、プリントジョブとBOXプリントジョブの実行時にのみ、シートが不足したことに従ってグループ内で給紙カセットの切り替えを行うよう設定されている。
この場合、CPU107は、給紙カセット411が指定されたプリントジョブまたはBOXプリントジョブを実行している途中で、当該給紙カセット411のシートが不足した場合に、給紙元を給紙カセット412に変更して印刷を継続する。
また、CPU107は、給紙カセット412が指定されたプリントジョブまたはBOXプリントジョブを実行している途中で、当該給紙カセット412のシートが不足した場合に、給紙元を給紙カセット411に変更して印刷を継続する。
一方、CPU107は、給紙カセット411が指定されたコピージョブを実行するにあたって、給紙カセット411のシートが不足しても、給紙元を変更することなく、エラーメッセージをユーザに通知する。これは、給紙カセット412が指定されたコピージョブを実行する場合も同様であり、給紙カセット412のシートが不足しても、給紙元を変更することなく、エラーメッセージをユーザに通知する。すなわち、給紙カセット411または給紙カセット412を指定したジョブがプリントジョブまたはBOXプリントジョブである場合に限り、シートの不足時にグループ内で給紙カセットが切り替えられる。
また、給紙カセット413と給紙カセット414が、1つのグループ(G2)として設定されている。また、チェックボックス1008及びチェックボックス1010によって、プリントジョブとBOXプリントジョブの実行時にのみ、シートが不足したことに従ってグループ内で給紙カセットの切り替えを行うよう設定されている。
この場合、CPU107は、給紙カセット413が指定されたプリントジョブまたはBOXプリントジョブの実行中に、当該給紙カセット413のシートが不足した場合に、給紙元を給紙カセット414に変更して印刷を継続する。
また、CPU107は、給紙カセット414が指定されたプリントジョブの実行中に、当該給紙カセット414のシートが不足した場合に、給紙元を給紙カセット413に変更して印刷を継続する。
なお、CPU107は、給紙カセット415が指定されたジョブの実行中に、当該給紙カセット415のシートが不足しても、給紙元となる給紙段の切り替えを行わない。これは、給紙カセット415がグループ化されていないためである。
このように、給紙カセットが指定されたジョブを実行する場合に、ユーザによって、給紙カセットの情報とは別に設定された種類のジョブであれば、シート不足による印刷の停止を防ぐことができる。また、設定された種類のジョブの実行中に、指定した給紙カセットと同じグループに属さない給紙カセットからシートが給紙されることを防ぐことができる。さらに、設定された種類以外の種類のジョブの実行中にシート不足が発生しても、給紙カセットの変更を行わないようにすることによって、ユーザの意図しない給紙カセットが使用されてしまうことを防ぐことができる。
なお、給紙カセットのシートが不足し、給紙元の切り替え候補が複数存在する場合、CPU107は、作像部403により近い方の給紙カセットを優先的に新たな給紙元として選択するよう制御する。
図16は、本実施形態に係る給紙カセットの登録手順を示すフローチャートである。なお、本フローチャートに示す処理は、CPU107が、記憶部109に記憶されたプログラムをRAM108に読み出して実行することによって行われる。
また、図16のフローチャートに示す処理は、印刷装置102の操作部112を介して、給紙カセット設定画面501が呼び出されると開始される。
まず、S1201で、CPU107は、操作部112に給紙カセット設定画面1001を表示する。
S1202で、CPU107は、給紙部設定画面1001を介して給紙カセットの選択を受け付ける。給紙カセットが選択された場合、CPU107は、S1203に処理を進め、給紙カセットが選択されていない場合、S1210に処理を進める。
S1203で、CPU107は画面1015を操作部112に表示する。
S1204で、CPU107は、画面1015を介して、S1201で選択された給紙カセットに収納されるシートのサイズを受け付ける。
S1205で、CPU107は、画面1015を介して、S1201で選択された給紙カセットに収納されるシートの種類を受け付ける。
S1206で、CPU107は、画面1015を介して、S1201で選択された給紙カセットのために、グループ番号を受け付ける。なお、S1204〜S1206における設定の受付順番は、別の順番であってもよい。
S1207で、CPU107は、画面1015を介して、OKキー1019が押されたか否かを判定する。OKキー1019が押された場合、CPU107は、S1208に処理を進め、OKキー1019が押されていない場合、S1213に処理を進める。
S1208で、CPU107は、受け付けた各設定値をグルーピング設定記憶部117に給紙カセットの設定として記憶し、S1209に処理を進める。
一方、S1213に処理を進めた場合、CPU107は、画面1015でキャンセルキー1020が押されたか否かを判定する。キャンセルキー1020が押されたと判定した場合、CPU107は、S1209に処理を進め、キャンセルキー1020が押されていなあいと判定した場合、CPU107は、S1203に処理を進める。
S1209で、CPU107は、操作部112に画面1001を表示する。
S1210で、CPU107は、画面1015を介して、グルーピング機能を適用するジョブ種の選択を受け付ける。グルーピング機能を適用するジョブ種として、ユーザは、プリントジョブ、コピージョブ、FAXジョブ、BOXプリントジョブを選択することができる。なお、この選択は、図14(a)のチェックボックス1008〜1010によって行われる。
S1211で、CPU107は、画面1001のOKキー1007が押されたか否かを判定する。OKキー1007が押された場合、S1212で、CPU107は、S1210で受け付けたジョブ種を示す設定値をグルーピング設定記憶部117に給紙カセットの設定として記憶する。また、CPU107は、画面1001の表示を終了し、図6のフローチャートに示す処理を終了する。このとき、操作部112には、図13(a)に示すコピー機能の初期画面が表示される。
一方、S1211で、OKキー1007が押されていない場合、CPU107は、S1202に処理を戻し、再び給紙カセットが選択されるのを待つ。
このようにして、グルーピング設定記憶部117に給紙カセットの設定が登録される。
図17は、本実施形態に係るジョブの処理手順を示すフローチャートである。なお、本フローチャートに示す処理は、CPU107が、記憶部109に記憶されたプログラムをRAM108に読み出して実行することによって行われる。
まず、S1301で、CPU107はジョブを受け付ける。ここでいうジョブには、前述したコピージョブ、プリントジョブ、BOXプリントジョブがある。
S1302で、CPU107は、受け付けたジョブを解析し、当該ジョブで特定の給紙カセットが指定されているか否かを判定する。コピージョブやBOXプリントジョブの場合、操作部112に表示された図13(b)に示す画面の「カセット1」ボタン〜「カセット5」ボタンによって、特定の給紙カセットが指定される。プリントジョブの場合、PC101の操作部123に表示された図13(b)と同様の機能を持つ画面によって、特定の給紙カセットが指定される。受け付けたジョブで特定の給紙カセットが指定されていると判定された場合、CPU107はS1303に処理を進め、受け付けたジョブで特定の給紙カセットが指定されていないと判定された場合、CPU107はS1317に処理を進める。
S1303で、CPU107は、グルーピング設定記憶部117に記憶された給紙カセットの情報を取得する。
S1304で、CPU107は、受け付けたジョブの種類を判別する。例えば、CPU107は、受け付けたジョブが、コピージョブであるか、プリントジョブであるか、BOXプリントジョブであるかを判別する。
S1305で、CPU107は、受け付けたジョブの種類が、チェックボックス1008〜チェックボックス1010のいずれかでチェックされたジョブであるか否かを判定する。受け付けたジョブの種類が、チェックボックス1008〜チェックボックス1010のいずれかでチェックされたジョブであると判定された場合、CPU107はS1306に処理を進める。一方、受け付けたジョブの種類が、チェックボックス1008〜チェックボックス1010のいずれかでチェックされたジョブでないと判定された場合、CPU107はS1313に処理を進める。
S1306で、CPU107は、印刷を実行する。ここで、CPU107は、ジョブで指定された給紙カセットからシートを給紙し、給紙されたシートに画像を印刷するよう印刷部114を制御する。
S1307で、CPU107は、印刷が完了したか否かを判定する。印刷が完了していると判定した場合、CPU107は処理を終了し、印刷が完了していないと判定した場合、CPU107は、S1308に処理を進める。
S1308で、CPU107は、給紙元の給紙カセット内のシートが不足したか否かを前述したシート検知センサからの信号に従って判定する。CPU107は、給紙カセット内のシートの量が0になったことを条件に、シートが不足したと判定すればよい。
S1308で、シートが不足したと判定された場合、CPU107はS1309に処理を進める。一方、S1308で、シートが不足したと判定されていない場合、CPU107は、S1306に処理を進め、印刷を継続する。
S1309で、CPU107は、グルーピング設定記憶部117を参照し、それまで使用していた給紙カセットと同じグループ内で、シートが収納された他の給紙カセットがあるか否かを判定する。
S1310で、CPU107は、他の給紙カセットが見つかったか否かを判定する。他の給紙カセットが見つかった場合、CPU107はS1311に処理を進める。S1311で、CPU107は、シートの給紙元を、見つけた給紙カセットに切り替え、S1306に処理を進め、印刷を継続する。一方、S1310で他の給紙カセットが見つからなかった場合、CPU107は、S1310からS1312に処理を進める。そして、S1312で、CPU107は、「給紙カセットにシートを補充してください。」というメッセージを操作部112に表示し、処理を終了する。
S1305からS1313に処理を進めた場合、S1313で、ジョブで指定された給紙カセットからシートを給紙し、給紙されたシートに画像を印刷するよう印刷部114を制御する。
S1314で、CPU107は、印刷が完了したか否かを判定する。印刷が完了していると判定した場合、CPU107は処理を終了し、印刷が完了していないと判定した場合、CPU107は、S1315に処理を進める。
S1315で、CPU107は、給紙元の給紙カセット内のシートが不足したか否かを前述したシート検知センサからの信号に従って判定する。CPU107は、給紙カセット内のシートの量が0になったことを条件に、シートが不足したと判定すればよい。
S1316で、CPU107は、「給紙カセットにシートを補充してください。」というメッセージを操作部112に表示し、処理を終了する。
S1302からS1317に処理を進めた場合、S1317で、CPU107は、ジョブを解析し、そのジョブで指定されたシートのサイズを取得する。
S1318で、CPU107は、グルーピング設定記憶部117に設定された給紙カセットの給紙カセット情報を参照し、シートの給紙元となる給紙カセットを探索する。ここでは、ジョブで指定されたシートのサイズを識別し、識別されたサイズのシートが収納された給紙カセットを探索する。
S1319で、CPU107は、探索の結果、見つかった給紙カセットからシートを給紙し、給紙したシートに画像を印刷するよう印刷部114を制御する。
S1320で、CPU107は、印刷が完了したか否かを判定する。印刷が完了していると判定した場合、CPU107は処理を終了し、印刷が完了していないと判定した場合、CPU107は、S1321に処理を進める。
S1321で、CPU107は、給紙元の給紙カセット内のシートが不足したか否かを前述したシート検知センサからの信号に従って判定する。CPU107は、給紙カセット内のシートの量が0になったことを条件に、シートが不足したと判定すればよい。
S1321で、シートが不足したと判定された場合、CPU107は、S1322に処理を進める。一方、S821で、シートが不足したと判定されていない場合、印刷は継続される。
S1322で、CPU107は、印刷装置102が有する全ての給紙カセットを対象として、ジョブで指定されたサイズのシートが収納された他の給紙カセットを探索する。
S1323で、CPU107は、他の給紙カセットが見つかったか否かを判定する。他の給紙カセットが見つかった場合、CPU107はS1324に処理を進める。一方、他の給紙カセットが見つからなかった場合、S1325で、CPU107は、「給紙カセットにシートを補充してください。」というメッセージを操作部112に表示し、処理を終了する。
以上のように制御することによって、印刷装置102が有する複数の給紙カセットをグルーピングする際に、シートが不足したことに従ってグループ内で給紙カセットを切り替えるか否かをジョブごとに決めることができるようになる。それによって、例えば、第1の種類のジョブを実行する場合には、シート不足によって印刷が停止することを防ぐことができ、第2の種類のジョブを実行する場合には、ジョブで指定された給紙カセットのみからシートを給紙して印刷することができるようになる。
さらに、本実施形態によれば、複数の給紙カセットを1つのグループとして登録した後、そのグループ内の給紙カセット間のシート不足時の給紙元の切り替えを、複数の種類のジョブで行いたい場合に、ユーザは、その旨を容易に設定することができる。例えば、給紙カセット413と給紙カセット414を1つのグループとして登録した後、そのグループを、プリントジョブにもBOXプリントジョブにも適用したい場合に、ユーザは、図14(a)のチェックボックスを設定ことで容易に設定することができる。
なお、S1307、S1314、S1319の処理で、CPU107は、給紙カセット内のシートの量が0になったことを条件に、シートが不足したと判定する例を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、CPU107は、給紙カセット内のシートの量が0でない所定の量より少なくなったことを条件にシートが不足したと判定してもよい。
(その他の実施形態)
なお、上述した実施形態では、主に、図13(a)〜(c)に示す画面を介して受け付けた設定に従ってコピージョブを実行する場合についてのみ説明した。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。例えば、図13(a)〜(c)に示す画面と同様の機能を持つ画面をPC101の表示部124に表示し、操作部123を介して印刷設定を受け付けるプリントジョブに適用してもよい。また、記憶部109に記憶された画像データを読み出して実行する際に、図13(a)〜(c)に示す画面と同様の機能を持つ画面を表示し、その画面を介してユーザから印刷設定を受け付けるBOXプリントジョブに適用してもよい。
本実施形態におけるフローチャートに示す機能は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウエア(プログラム)をコンピュータパソコン等の処理装置(CPU、プロセッサ)にて実行することでも実現できる。