JP5891108B2 - 水処理方法 - Google Patents
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Description
〔1〕被処理水槽と、該被処理槽外に配置された膜モジュールと、ろ過水槽とが、それぞれ連結管によってこの順に連結され、
前記被処理水槽と前記膜モジュールとの間の連結管に第1のポンプ、
前記膜モジュールのろ過水槽側の連結管に第2のポンプを備えた水処理システムを用いて、
前記第1のポンプで被処理水を前記膜モジュールに供給すると同時に、前記第2のポンプで前記膜モジュールに供給された被処理水を吸引ろ過する工程を含むことを特徴とする水処理方法。
〔2〕外径が2.5mm〜10mm及び外径と肉厚の比であるSDR値が5.8〜34である自立構造を有する単一主要構成素材による中空糸膜を備えた膜モジュールを用いる〔1〕に記載の水処理方法。
〔3〕さらに、前記第2のポンプでろ過水を前記膜モジュールに供給して該膜モジュールを逆洗すると同時に、前記第1のポンプで前記膜モジュールを洗浄した水を吸引排水する工程を含む〔1〕又は〔2〕に記載の水処理方法。
〔4〕前記中空糸膜が塩化ビニル系樹脂により形成されてなる膜モジュールを用いる〔2〕に記載の水処理方法。
筒状のケース10としては、金属、プラスチック類等の種々の材料のものを使用することができるが、一般的にケース成型が容易で、機械的強度を確保することができるプラスチックが用いられる。
中空糸膜12は、中空糸膜外径、長さ、数等について、得ようとする膜モジュールの特性等に応じて、適宜調整することができる。中空糸膜12は、所定本数束ねて中空糸膜束とし、その中空糸膜束を筒状ケース10に合わせて所定の長さに切断してケース内に、ストレート状に挿入されることが好ましい。
被処理水供給口2a及び排水口2bのうち排水口2bは、通常、デッドエンドろ過を行なう場合には閉じているが、排水口2bが開き、それに連結された配管の途中で閉塞されてもよい。排水口2bは、いわゆるフラッシング、ドレン等を行なう場合に利用される。
また、シール11間のケース側面には、中空糸膜2の外側空間と連通する透過側配管(図示せず)が接続されるろ過水取出口2cが配置されている。このろ過水取出口2cは2以上配置されていてもよい。
なかでも、外径が、2.5mm程度以上、3mm程度以上、3.5mm程度以上、4mm程度以上、4.2mm程度以上、4.5mm程度以上、5mm程度以上のものがより好ましく、SDR値が6.0程度以上、6.2程度以上、6.5程度以上のものがより好ましい。
各種樹脂としては、通常、中空糸膜を製造するために使用されるもののいずれを用いてもよいが、塩化ビニル系樹脂が好ましい。塩化ビニル系樹脂としては、中空糸膜を構成する全モノマーに対して、塩化ビニル(塩素化塩化ビニルを含む)が、50質量%以上ものが挙げられる。また、塩化ビニル系樹脂が、中空糸膜を構成する全樹脂に対して50質量%以上、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上含有されているものが挙げられる。
また、被処理水槽及びろ過水槽は、それぞれ被処理水及びろ過水を収容し得るものであれば、当該分野で通常利用されるもののいずれであってもよい。
被処理水槽と、膜モジュールと、ろ過水槽とを連結する連結管は、水処理システムの規模、意図する水処理性能等によって、当該分野で通常使用されている配管を使用することができる。
このような水処理システムでは、特に、矢印Aのように被処理水が供給され、収容される被処理水槽1と膜モジュール2の被処理水供給口2aとの間の連結管には第1のポンプ3が設置されており、膜モジュールのろ過水取出口2cのろ過水槽4側の連結管には第2のポンプ5が設置されている。
このように、膜モジュール2の一次側及び二次側に、第1のポンプ3及び第2のポンプ5をそれぞれ備えることにより、一次側から膜モジュール2への被処理水の供給の量及び/又は速度(循環流速)の制御と、二次側から膜モジュール2へのろ過水の吸引ろ過(ろ過水量)の制御とを、独立に行うことができ、特に、圧損による膜モジュール内の循環流速の低減を効果的に防止することができる。この効果は、比較的大口径(例えば、直径2.5mm程度以上)の中空糸膜を備えた膜モジュールを使用するシステムにおいて顕著である。
ろ過水は、膜モジュール2のろ過水取出口2cから所望の水量で取り出され、膜モジュール2と透過水槽3とを結ぶ配管に設けられた連結管を通って、ろ過水槽4に送水される。
なお、被処理水は、上述したようにクロスフローろ過に付されてもよいし、排水口2bを閉塞し、被処理水循環路を省略又は閉塞した水処理システムを用いたデッドエンドろ過に付されてもよい。
このように、ろ過水槽4側からの膜モジュール2へのろ過水の供給量及び/又は速度(循環流速)の制御と、被処理水槽1側からの膜モジュール2への逆洗水の吸引排水(吸引水量)の制御とを、独立に行うことができ、特に、圧損による膜モジュール内の循環流速の低減を効果的に防止することが可能となり、より強力な膜モジュールの洗浄が実現される。
膜モジュール2に逆送された透過水及び薬液洗浄用水は、膜モジュール2の膜を逆洗した後、膜モジュール2の排水口2bから配管を経て、矢印Bで示す排水口からシステム外に排出することが好ましい。
フラッシングは、主に槽、配管内部及び/又は膜モジュールなどの浮遊/付着物、残留異物等を除去するために行なう工程であり、加圧せずに、例えば、膜面流速0.1m/s以上で行なうことが好ましい。フラッシングする際の水は、通常被処理水が用いられる。膜モジュールを通した水は、フラッシング水として、再度被処理水槽1に戻される。
一般に、中空糸膜の内径よりも大きな粒子や繊維の塊、棒状の物質が膜モジュール端面でひっかかり、管路を塞ぐことがあるが、このモジュール端面での閉塞を、被処理水の供給向きと逆向きにフラッシングをすることで防止してもよい。
休憩工程は、水処理を一次停止することを意味する。
2 膜モジュール
2a 被処理水供給口
2b 排水口
2c ろ過水取出口
3 第1のポンプ
4 透過水槽
5 第2のポンプ
6 第3のポンプ
10 ケース
10a、10b 端面
11 シール材
12 中空糸
Claims (4)
- 被処理水槽と、該被処理槽外に配置された膜モジュールと、ろ過水槽と、前記被処理水槽と前記膜モジュールとを連結する2つの連結管と、前記膜モジュールと前記ろ過水槽とを連結する連結管と、
前記膜モジュールから被処理水槽までの間の連結管に前記膜モジュールの下流側になるように配置された第1のポンプと、
前記膜モジュールのろ過水槽側の連結管に配置された第2のポンプとを備えた水処理システムを用いて、
前記被処理水を、前記被処理水槽から前記膜モジュールを経てろ過して前記ろ過水槽に供給する際に、
前記第1のポンプと前記第2のポンプとを独立的に制御しながら、前記第1のポンプで被処理水を前記膜モジュールに供給すると同時に、前記第2のポンプで前記膜モジュールに供給された被処理水を吸引ろ過する工程を含むことを特徴とする水処理方法。 - 外径が2.5mm〜10mm及び外径と肉厚の比であるSDR値が5.8〜34である自立構造を有する単一主要構成素材による中空糸膜を備えた膜モジュールを用いる請求項1に記載の水処理方法。
- さらに、前記第2のポンプでろ過水を前記膜モジュールに供給して該膜モジュールを逆洗すると同時に、前記第1のポンプで前記膜モジュールを洗浄した水を吸引排水する工程を含む請求項1に記載の水処理方法。
- 前記中空糸膜が塩化ビニル系樹脂により形成されてなる膜モジュールを用いる請求項2に記載の水処理方法。
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