以下に、添付の図面に示された代表的な実施形態について詳細に参照する。以下の説明は、1つの好ましい実施形態に実施形態を限定することを意図するものではないことを理解されたい。それとは対照的に、添付の特許請求の範囲により定義されるような、説明される実施形態の趣旨及び範囲内に含まれ得る変形形態、修正形態及び均等物を網羅することが意図される。
以下の説明は、概して、ディスプレイを有する電子デバイスとともに使用されるアクセサリデバイスの特徴を識別するために使用され得る機構に関する。ディスプレイは、ビジュアルコンテンツを提示するように構成することができる。いくつかの場合には、ディスプレイは、タッチイベントのような、外部から加えられた刺激を感知し、それに応答して、電子デバイスにより使用され得る情報を提供するように構成されたタッチ感知層を含むことができる。例えば、ディスプレイは、同時に加えられた複数の入力イベントを認識するのに好適な容量性マルチタッチ(MT)機能を含むことができる。特定の実施形態では、アクセサリデバイスは、保護カバーの形態をとる。保護カバーは、ヒンジ機構に枢動可能に接続されたフラップを含むことができる。次に、ヒンジ機構は、保護カバーと電子デバイスとを取り外し可能に1つに取り付けるための取り付け機構を含むことができる。フラップは、ディスプレイに応じたサイズ及び形状を有することができる。このようにすると、フラップは、タブレットデバイスに結合されたとき、閉構成においてフラップをディスプレイと実質的に接触させるように、第1の方向にヒンジ部分を中心に回転させることができる。逆に、フラップは、開構成においてディスプレイ又はその一部分を露出させるために、第1の方向とは反対の第2の方向にヒンジアセンブリを中心に枢動させることができる。一実施形態では、電子デバイスは、タブレットデバイスの形態をとることができる。
保護カバーは、タブレットデバイスの全体的なルックアンドフィールを向上させながら、タブレットデバイスの(ディスプレイのような)特定の態様に対する保護を提供することができる。保護カバーは、タブレットデバイス中の素子、電子部材などと協働し得る電子回路又は他の素子(受動又は能動)を含むことができる。その協働の一部として、例えば、タブレットデバイスの動作、保護カバーの電子回路又は素子の動作などを修正するために使用することができる信号を、保護カバーとタブレットデバイスとの間で送ることができる。また、その信号を使用して、保護カバーの特定の態様を評価することができる。例えば、保護カバーは、タブレットデバイス内に配設された対応する素子により検出され得る1つ以上のオブジェクトを含むことができる。(1つ以上の)オブジェクトは、タブレットデバイスに、色、スタイル、所有者などのような、保護カバーの特定の態様を識別するために使用され得る情報を提供することができる。オブジェクトは、受動又は能動であり得る。例えば、受動素子は、磁石及び容量性素子の形態をとることができ、能動素子は、RFIDタグ、近距離無線通信(NFC)素子、(Bluetooth(登録商標)のような)無線素子などの形態をとることができる。
電子デバイスは、複数のセンサを含むことができる。これらのセンサは、少なくとも、複数の様々なタイプの磁気センサを含むことができる。例えば、ホール効果センサ(HFX)は、単純に、磁界の存在を検出し、ON/OFF、「0」、「1」などに従って情報を提供することができる。情報を符号化するために複数の磁石を使用するだけでなく、磁石の極性を使用して情報を符号化することもできる。例えば、保護カバーが、磁気極性を弁別することができる、タブレットデバイス中に配設された対応する磁気センサにより検出可能なn個の磁石を有する場合、保護カバーにおいて、2nビットの情報を磁気的に符号化することができる。特定の実施形態では、磁石の数nは4つとすることができ、その場合、情報ビットの合計数もまた4であり、24又は32個の情報状態を表す。32個の情報状態は、色、スタイル、所有者情報、購入日などのような、保護カバーの特定の態様に関する情報を含み得る。
線形ホール効果センサを使用して、磁石の動き、位置又は磁界強度の変化を感知することができる。線形ホール効果センサにより検出された磁界強度の違いを使用して、タブレットデバイスに対する保護カバーの現在の状態を評価することができる。例えば、検出された磁界強度値の変化は、タブレットデバイス/保護カバーの取り付け状態の変化が変化したこと、又は、磁石と線形ホール効果センサとの間の相対距離が変化したことを示すことができる。相対距離におけるこの変化は、保護カバーがタブレットデバイスに対して移動したことを示すことができる。例えば、線形ホール効果センサが5ミリテスラ(mT)の磁界強度値の相対変化を測定したことは、保護カバーが、タブレットデバイスに対してより開いた位置又はより閉じた位置に移動したことを示すことができる。また、リアルタイムで磁界強度値を監視すること(又はサンプリングすること)は、タブレットデバイスに対する保護カバーの動きを示し得ることを留意されたい。このようにすると、タブレットデバイスに対する保護カバーの動き、並びにタブレットデバイスに対する保護カバーの運動方向を検出することができる。
タブレットデバイス又は保護カバーのいずれかにおける磁石の作用を高めるために、特定の磁石を磁気アレイとして配列することができる。1つのそのような磁気アレイは、ハルバッハアレイの形態をとることができる。ハルバッハアレイは、ハルバッハアレイの片側の磁界が増大しており、ハルバッハアレイの反対側の磁界がほぼゼロである片側磁束構造として解釈することができる。この効果は、複数の永久磁石を空間的に回転する磁化パターンで配列することによって実現することができる。このようにすると、片側磁界を増大させるためにハルバッハアレイを使用すると、保護カバーとタブレットデバイスとの間の磁気取り付け、又は得られる増大磁界の検出可能性を向上させることができる。
いくつかの実施形態において、保護カバー内に又はその上に配設された構成要素を使用して、保護カバーとタブレットデバイスとの間の関係を判定することができる。例えば、カバーが、(取り付け、情報シグナリングなどを目的として)磁石を含むとき、これらの磁石は、信号として使用され得る、隣接するタブレットデバイスに配設された(いくつかの場合には磁気コンパスとして使用される磁力計のような)磁気感知回路に影響を及ぼすことがある。次に、この信号を使用して、保護カバーとタブレットデバイスとの間の空間的関係を推定することができる。例えば、タブレットデバイスが磁気コンパスの形態の磁気回路を含むとき、保護カバー中の磁石により、磁気コンパスに、(一般的に度「x°」で表される)磁気オフセット値を有する磁気オフセット(基準線コンパス方向からの偏差)を生じさせることができる。このようにすると、磁気オフセット値を使用して、保護カバーとタブレットデバイスとの間の関係を推定することができる。観測された磁気オフセット値は、磁気的に取り付けられた全開構成、全閉構成又は部分的開構成のような既知のタブレット/カバー構成に相関し得る。ある場合には、カバーとタブレットデバイスとの間の空間的関係に基づいて磁気コンパスを再較正することが望ましいことがある。例えば、カバーが全開しているとき、磁気コンパスに対するカバー中の磁石の影響は最小となり得るが、カバーが全閉位置に近づき、(ピークモードの場合のように)コンパスが閲覧可能である場合、磁石の影響はより大きくなることがあり、磁気コンパスの再較正が必要になる。
また、センサを使用して、保護カバー及びタブレットデバイスの角変位を判定することができる。例えば、線形ホール効果センサを使用して、線形ホール効果センサに対するカバー中の磁石の角変位を検出することができる。角変位を、線形ホール効果センサにより検出された(例えば、ミリテスラ又はMT単位で測定された)磁界強度に相関させることができ、検出された値における任意の変化を、タブレットデバイスと保護カバーとの間の空間的関係における変化と関連付けることができる。空間的関係における変化は、タブレットデバイスから離れる又はそこに向かうカバーの枢動を含み得る。
別の実施形態では、タブレットデバイスが、カメラのような画像キャプチャデバイス又はカメラの近傍の周囲光レベルを検出するための周囲光センサ(ALS)のような光学センサを含むとき、保護カバーにより、光学感知インディシアを使用して情報をエンコードすることができる。例えば、保護カバーは、適切にサイズ設定され配置された開口部を含むことができ、これらの開口部により、選択された量の光が保護カバーを貫通することが可能になる。例えば、保護カバーにマイクロ穿孔のパターンを形成することができ、マイクロ穿孔は、ユーザには識別できないにもかかわらず、マイクロ穿孔に沿って十分な光が光学センサに達することが可能になる。このようにすると、光学センサに達する一定のパターンの光は、タブレットデバイスにより使用され得る情報を提供することができる。いくつかの場合には、マイクロ穿孔のパターンは、保護カバーに固有の情報を提供するバーコードに類似し得る。そのような情報は、シリアル番号、スタイル、色などを含み得る。一実施形態では、ALSは、典型的には周囲光の形態の入射光の変動するレベルに応答し得る(フォトダイオードのような)感光性回路を含むことができる。また、光学センサは、可視スペクトルを超える光を感知することができる。例えば、赤外線(IR)センサは、熱の存在を検出することができ、UV感知検出器は、太陽のようなUV光源の存在を判定することができる。
一実施形態では、ディスプレイは、保護カバーに組み込まれたオブジェクトに応答し得るタッチ感知面を含むことができる。タッチ感知面は、ディスプレイの保護層の上の又はその近くの複数のオブジェクトのうちの一部又は全部と結合し得る複数の素子を含むことができる。結合は、例えば、実際には容量性であり得、タブレットデバイス中のプロセッサにより評価され得る信号を提供することができる。例えば、信号は、タブレットデバイスの動作の特定の態様を制御する際に使用することができる。一実施形態では、(1つ以上の)オブジェクトは、保護カバーのフラップに埋め込まれた導電性素子の形態をとることができる。このようにすると、保護カバーがディスプレイの保護層に近づくか又はそこに接触したとき、導電性素子は容量性素子と相互作用し、プロセッサに信号を提供することができる。
プロセッサに提供される信号は、導電性オブジェクトのサイズ、位置及び形状に対応することができる。したがって、導電性オブジェクトのサイズ、位置及び形状を、プロセッサにより使用され得る情報と関連付けることができる。例えば、情報は、導電性オブジェクトの特定の構成と関連付けられた情報に基づいて保護カバーの態様を判定するために、プロセッサにより使用され得る。したがって、オブジェクトのサイズ、形状、向き、位置などのようなオブジェクトの任意の数の特徴を使用して、保護カバーのフラップからプロセッサに情報を受動的に伝達することができる。次いで、この情報は、タブレットデバイスによって任意の数の動作を実行するために使用され得る命令を実行するために、プロセッサにより使用され得る。また、情報は、(タイプ、色、スタイル、特定のシリアル番号のような)保護カバーに固有の情報を伝達するためにも使用され得る。
これら及び他の実施形態について、図1〜図16を参照して以下で説明する。しかしながら、これらの図に関して本明細書に記載される「発明を実施するための形態」は、説明を目的とするものに過ぎず、限定するものとして解釈するべきではないことが、当業者には容易に理解されるであろう。
電子デバイスは、多くの形態をとることができる。この議論の残りの部分では、ハンドヘルドポータブルコンピューティングデバイスの観点から、電子デバイスを説明する。したがって、図1は、説明される実施形態による電子デバイス10の平面斜視図を示す。電子デバイス10は、データを、より詳細には、オーディオ、ビジュアル、画像などのようなメディアデータを処理することができる例として、電子デバイス10は、一般に、スマートフォン、音楽プレーヤ、ゲームプレーヤ、ビジュアルプレーヤ、携帯情報端末(PDA)、タブレットデバイスなどとして機能することができるデバイスに対応することができる。ハンドヘルドであることに関して、電子デバイス10は、一方の手で保持しながら、他方の手によって操作することができる(すなわち、デスクトップのような基準面は必要ない)。したがって、電子デバイス10は、一方の手で保持しながら、他方の手によって操作入力コマンドを提供することができる。操作入力コマンドは、ボリュームスイッチ、ホールドスイッチを操作すること、又はタッチ感知表示デバイス若しくはタッチパッドのようなタッチ感知面への入力を提供することによって操作することを含み得る。
電子デバイス10は、筐体12を含むことができる。いくつかの実施形態において、筐体12は、所望の形状に鍛造すること、鋳造すること、又は場合によっては成形することができる、任意の数のプラスチック又は非磁性金属のような材料で形成されるシングルピースハウジングの形態をとることができる。電子デバイス10が、金属筐体を有し、無線周波(RF)ベースの機能を内蔵するような場合には、筐体12の一部分は、セラミック又はプラスチックのような無線透過性材料を含み得る。筐体12は、複数の内部構成要素を封入するように構成することができる。内部構成要素は、支持を提供するために使用される機械的又は構造的とすることができ、あるいは、動作/機能の特定のセットを提供することができる動作/機能構成要素とすることができる。例えば、筐体12は、電子デバイス10にコンピューティング動作を提供するために、種々の構造構成要素及び(集積回路チップを含む)電気構成要素を封入し、支持することができる。動作構成要素の例として、集積回路、プロセッサ、メモリ、バッテリ、アンテナ、回路、センサ、ディスプレイ、入力などを挙げることができる。集積回路は、チップ、チップセット又はモジュールの形態をとることができ、それらのうちのいくつかは、プリント回路板若しくはPCB、又は他の支持構造体に表面実装することができる。例えば、メインロジックボード(MLB)は、少なくとも、マイクロプロセッサ、(FLASHのような)半導体メモリ、及び種々の支持回路などを含み得る集積回路をその上に実装することができる。構造構成要素の例として、フレーム、壁、留め具、補強材、運動機構(ヒンジ)などを挙げることができる。それらの望ましい構成に応じて、構成要素は、外部(すなわち、表面に露出している)及び/又は内部(例えば、筐体内の埋め込まれている)とすることができる。
筐体12は、内部構成要素を配置するための開口部14を含むことができ、必要に応じて、ビジュアルコンテンツを提示するためのディスプレイアセンブリを収容するようにサイズ設定することができ、ディスプレイアセンブリは、保護カバー層16によって覆われ、保護されている。いくつかの場合には、ディスプレイアセンブリはタッチ感知式であり得、電子デバイス10に制御信号を提供するために使用され得る触覚入力が可能になる。いくつかの場合には、ディスプレイアセンブリは、電子デバイスの前面の大部分の実装面積をカバーする大きな目立つディスプレイエリアとすることができる。
電子デバイス10は、保護カバーのようなアクセサリデバイスの取り付け特徴部と対応する取り付け特徴部を含むことができる。このようにすると、保護カバーと電子デバイス10とを互いに取り外し可能に接続することができる。互いに対して取り付けられると、保護カバーと電子デバイス10とは、単一の動作ユニットとして動作することができる。一方、取り外されたモードでは、保護カバーと電子デバイス10とは、別々に作動することができ、所望される場合には、2つの個別の部品として作動することができる。保護カバーと電子デバイス10との間の取り付けは、大幅に変えることができる。例えば、保護カバー及び電子デバイス10は、一般に、ルックアンドフィール又は装飾的外観に悪影響を及ぼす外部から見える取り付け特徴部(例えば、スナップ、ラッチなど)を含まずに、保護カバー又は電子デバイス10の外側から見えず、したがって保護カバー又は電子デバイス10のルックアンドフィール又は装飾的外観に影響を及ぼさない取り付け特徴部を含む。例として、取り付け特徴部は、保護カバー又は電子デバイス10の外面を妨げない引力面により提供することができる。一実施形態では、取り付け特徴部の少なくとも一部分は、取り付ける力の一部又は全部を提供するために磁力を利用する。
したがって、電子デバイス10は、磁気取り付けシステム18及び磁気取り付けシステム20を含むことができる。磁気取り付けシステム18は、筐体12に側面実装され得、保護カバーのような適切に構成されたアクセサリに電子デバイス10を磁気的に取り付けるために使用することができる。一方、磁気取り付けシステム20は、開口部14内のカバーガラス16の下方に配置することができ、磁気素子22のうちの1つ又は複数を含むことができる。一実施形態では、磁気素子22は、保護カバー中の対応する磁気的に適合する素子に提示される磁界を増強するために、(ハルバッハアレイのような)磁気アレイで構成することができる。磁気取り付けシステム20は、開口部14内の種々の場所に配置することができる。例えば、磁気取り付けシステム20は、側壁12c及び12dに近接して配置することができる。このようにすると、電子デバイス10に取り付けた状態での保護カバーの(ラッキングと呼ばれる)横移動を実質的に低減することができる。
磁気素子22は、ホール効果センサ24及びオンボードコンパス26の形態の磁力計回路26のような磁気感知回路に影響を及ぼし得ることに留意されたい。したがって、いくつかの場合には、磁界整形素子を使用して、そのような回路が受ける磁気の影響を低減することができる。例えば、磁界整形磁石を使用して、磁気素子22により発生する磁界の形状及び範囲を制御することができる。いくつかの場合には、磁気素子22の形状及び配置は、場合によっては感知磁気回路に影響を及ぼし得る漏洩磁束を防止することを助けることができる。例えば、例えば、磁気素子22は、オンボードコンパス26に影響を及ぼし得る漏洩磁束の量を低減するために、好適な台形形状(又は他の適切な幾何学形状)を有することができる。
図2A及び図2Bは、タブレットデバイス100の形態の具体的な実施形態の観点から提示された電子デバイス10を、保護カバー200として提示されたアクセサリデバイスに関連して、それぞれ平面斜視図で示している。特に、図2A及び図2Bは、開構成におけるタブレットデバイス100及び保護カバー200の2つの斜視図を示している。例えば、図2Aは、筐体102中に配設された磁気取り付けシステム104により提供された磁気面を示す。一方、図2Bは、取り付け特徴部204、及びそれと保護カバー200の関係の第2の図を提供するために、図2Aで提示した図を約180°回転させた図である。
次に図2Aを参照すると、タブレットデバイス100は、磁気取り付けシステム104を封入し、支持することができる筐体102を含むことができる。タブレットデバイス100は、カリフォルニア州クパチーノに所在のアップル社により製造されるiPad(登録商標)のようなタブレットコンピューティングデバイスのファミリーの特定のメンバーの形態をとることができる。磁気取り付けシステム104により発生した磁界に干渉しないように、少なくとも、筐体102の磁気取り付けシステム104に最も近い部分は、任意の数のプラスチックのような非磁性材料又はアルミニウムのような非磁性金属で形成することができる。磁気取り付けシステム104は、筐体102に可変磁気面を提供するように構成することができる。可変磁気面は、磁気取り付けシステム104の取り付け状態に応じ得る。例えば、第1の磁気面の磁気強度値は、第1のしきい値未満であり得、したがって、好適な取り付けを形成することが可能な磁気回路を作成するには適さず、タブレットデバイス100に近接する磁気感知デバイスに悪影響を及ぼすには適さないことがある。したがって、第1の磁気面は、磁気取り付けシステム104が不活性であることと関連付けることができる。
いくつかの実施形態において、磁気取り付けシステム104は、磁気面を第1の磁気面から、磁気取り付けを形成し維持するのに好適であり、したがって、活性である第2の磁気面へと変化させることができる移動可能な磁気素子を有することができる。一実施形態では、移動可能な磁気素子は、不活性状態においては筐体102から離して保持し、活性状態においては筐体102に向かって推し進めることができる。それにより、それぞれ、第1の磁気面は第2の磁気面へと遷移し、それは磁気取り付けシステム104が不活性から活性へと遷移することに合致する。
一実施形態では、筐体102内に配設された検出器は、磁気取り付けシステム104が活性であるか、あるいは不活性であるかを判定することができる。例えば、磁気取り付けシステム104が移動可能な磁気素子を含む場合、線形ホール効果センサは、磁界強度値とその任意の変化とを提供することによって磁気取り付けシステム104の状態を推定するために使用され得る情報を提供することができる。それらの磁気取り付けシステムが移動可能な磁気素子を有する場合、線形ホール効果センサにより提供されるデータは、移動可能な磁気素子の相対位置を、したがって、運動が生じたかどうかを示すことができる。また、移動可能な磁気素子の移動は、磁気取り付けシステム104における移動可能な磁気素子の移動を直接検出することができるタクトスイッチのような、より直接的な手法を使用して検出することができる。磁気取り付けシステム104からずらして配置している検出器(コンパス26のような磁力計など)は、磁気取り付けシステム104の状態と相関し得る局所的な磁気環境の変化を検出することができる。例えば、コンパス26は、磁気取り付けシステム104が活性であることと合致する磁気オフセット(磁気オフセットがしきい値よりも大きいことなど)を経験する場合、磁気取り付けシステム104が活性であり、タブレットデバイス100と保護カバー200とが互いに対して磁気的に取り付けられていると推定することができる。センサ情報に加えてこの情報を使用すると、取り付けられている場合に、保護カバー200がタブレットデバイス100に対して部分的開構成であると推定することができる。
また、筐体102は、タブレットデバイス100にコンピューティング動作を提供するために、種々の構造構成要素及び(集積回路チップ及び他の回路を含む)電気構成要素を内部に封入し、支持することができる。筐体102は、内部構成要素を配置するための開口部106を含むことができ、例えばディスプレイを介して、少なくともビジュアルコンテンツをユーザに提供するのに好適なディスプレイアセンブリ又はシステムを収容するようにサイズ設定することができる。いくつかの場合には、ディスプレイアセンブリは、タッチ入力を使用してタブレットデバイス100に触覚入力を提供する能力をユーザに提供するタッチ感知機能を含むことができる。ディスプレイアセンブリは、ポリカーボネート又は他の適切なプラスチック又は高研磨ガラスで形成される透明なカバーガラス108の形態をとる最上層を含む複数の層で形成することができる。カバーガラス108は、高研磨ガラスを使用して、開口部106を実質的に塞ぐことができる。
図示されていないが、カバーガラス108の下にあるディスプレイアセンブリは、LCD、LED、OLED、電子又はeインクなどのような任意の好適なディスプレイ技術を使用して画像を表示するために使用することができる。ディスプレイアセンブリは、様々な機構を使用して空洞内に配置し、固定することができる。一実施形態では、ディスプレイアセンブリは、空洞にスナップ嵌合される。ディスプレイアセンブリは、筐体の隣接する部分と面一に配置することができる。このようにすると、ディスプレイは、映像、静止画を含み得るビジュアルコンテンツ、並びに、ユーザに情報(例えば、テキスト、オブジェクト、グラフィクス)を提供し、ユーザが提供した入力を受け取ることができるグラフィカルユーザインタフェース(GUI)のようなアイコンを提示することができる。いくつかの場合には、表示されたアイコンは、ユーザにより、ディスプレイ上のより好都合な場所に移動され得る。
タブレットデバイス100は、1つ又は複数の画像をキャプチャするように配列されたカメラアセンブリ110を含むことができる。また、タブレットデバイス100は、カメラアセンブリ110と関連付けられた周囲光のレベルを検出するために使用される周囲光センサ112(ALS)を含むことができる。一実施形態では、ALS 112を使用して、ディスプレイアセンブリの輝度レベルを設定することができる。例えば、周囲光がわずかしかないより暗い環境では、ALS 112の読取値により、タブレットデバイス100中のプロセッサにディスプレイアセンブリを暗くさせることができる。より明るい環境では、ディスプレイアセンブリをより明るくすることができる。タブレットデバイスは、タブレットデバイス100の地理的ロケーションの判定の際に役立ち得る外部磁界を検出するために使用されるコンパス114を更に含むことができる。更に、(コンパス114のような)磁気感知回路は、局所的な磁気環境の変化を検出することによって磁気取り付けシステム104の状態を判定するために使用することができる。この変化は、磁気オフセットと表すことができる。
また、タブレットデバイス100は、対応する磁気素子の種々の特性を検出するために使用され得るホール効果(HFX)センサ116を含むことができる。いくつかの実施形態において、タブレットデバイス100は、2つ以上のHFXセンサ及び/又は異なるタイプの複数のHFXセンサを含むことができる。例えば、タブレットデバイス100は、カバー200が開構成であるか、あるいは閉構成であるかを検出するHFXセンサを含むことができる。また、タブレットデバイス100は、フラップ202中の磁気素子の角変位を検出する線形HFXセンサを含むことができる。このようにすると、磁界強度(静的及び動的)、磁界極性、センサに対する磁石の角度位置のような種々の磁気特性を使用して、タブレットデバイス100/カバー200の態様を判定することができる。加速度計又はジャイロスコープ(いずれも図示されていない)のような慣性センサを含み得る他のタイプのセンサを使用して、リアルタイムでタブレットデバイス100の位置及び向きの任意の動的変化を判定することができる。
保護カバー200は、フラップ202を含むことができる。一実施形態では、フラップ202は、カバーガラス108に応じたサイズ及び形状を有することができる。フラップ202は、図2Bに示したヒンジアセンブリ204に枢動可能に接続することができる。このようにすると、フラップ202は、枢動線206を中心にして回転することができる。ヒンジアセンブリ204は、磁気取り付け特徴部208を含むことができる。磁気取り付け特徴部208と磁気取り付けシステム104との間の磁気取り付け力は、保護カバー200及びタブレットデバイス100をフラップ202及びカバーガラス108に関して適切な向き及び配置に維持することができる。適切な向きとは、単に、保護カバー200がタブレットデバイス100に適切に取り付けられ、フラップ202とカバーガラス108とを対合係合で整列させることができることを意味する。カバーガラス108とフラップ202との間の対合構成とは、図3Aに示すように、フラップ202をカバーガラス108と接触させて配置したときに、フラップ202がカバーガラス108の実質的に全部を覆うものである。このようにすると、フラップ202は、電子デバイス100の面を保護する保護カバーとして使用することができる。フラップ202は、プラスチック、布などのような種々の材料で形成することができる。保護カバー200は、留め具なしに、容易に筐体102に直接取り付けることができるので、フラップ202は、基本的には、タブレットデバイス100の形状に適合することができる。このようにすると、カバー200は、タブレットデバイス100のルックアンドフィールを損なわず、又は場合によっては不明瞭にしない。フラップ202は実際には単一とすることができ、あるいは、ディスプレイの対応する部分を露出させるためにフラップのセグメントを持ち上げることができるようにフラップ202をセグメント化してもよい。セグメントの数及びサイズは、幅広く変えることができる。また、フラップ202は、電子デバイス100中の対応する機能素子と協働することができる機能素子を含むことができる。このようにすると、例えば、フラップ202(又はその折り畳み可能なセグメント)を対応するセンサから離れるように(又はそこに向かって)持ち上げることによってフラップ202を操作した結果、タブレットデバイス100の動作を変更させることができる。
フラップ202は、磁性材料を含むことができる。例えば、磁気素子210を、対応する磁気取り付けシステム20に磁気的に取り付けるために使用することができ、一方、磁気素子212は、フラップ202がカバーガラス108の上方の所定の位置にあるときにホール効果センサ116により検出可能であり得る。このようにすると、ホール効果センサ116は、プロセッサにより使用され得る情報と解釈され得る信号を生成することによって応答することができる。情報は、例えば、フラップ202とタブレットデバイス100との相対空間位置を判定するために、プロセッサによりカバー位置情報として使用され得る。相対空間位置を使用して、タブレットデバイス100の動作状態を変更することができる。(線形ホール効果センサの形態の)ホール効果センサ116を使用して、ホール効果センサ116に対する磁気素子212の角変位のような磁石及びタブレットデバイス100の移動を示す検出磁界における任意の動的変化を判定することができる。いくつかの実施形態において、フラップ202は、タブレットデバイス100中に配設された対応するHFXセンサ116により検出可能であるように配置された2つ以上の磁気素子212を含むことができる。このようにすると、セグメント化バージョンのカバー200の折り畳みに関する情報をタブレットデバイス100に伝達し、それをタブレットデバイス100が使用することができる。例えば、HFXセンサ116及び磁気素子212の対応する位置をずらして配置することによって、カバー200とタブレットデバイス100との間の空間的関係の情報を推定することができる。
カバー200は、磁気アレイ214の形態の他の磁石を含むことができる。また、磁気アレイ214は、例えば、磁気アレイ214を検出し得る複数のHFXセンサをタブレットデバイス100が含むときに、タブレットデバイス100に情報を伝達するように構成することができる。このようにすると、磁気符号の形態の情報をタブレットデバイス100に提供することができる。例えば、磁気アレイ214が4つの磁石を含む場合、4つの対応するHFXセンサ116は、情報を、磁気アレイ214中の特定の磁石の有無と関連付けることができる。このようにすると、適切に構成された磁気アレイパターンは、保護カバー200の色又はスタイルのような情報を表すことができる。
フラップ202は、磁石に加えて、フラップ202がカバーガラス108上に配置されたときディスプレイアセンブリに組み込まれたマルチタッチ(MT)感知層により検出することができる容量性素子216の形態をとることができる他のタイプの受動素子216を含むことができる。このようにすると、MT感知層は、画定パターンに合致するタッチパターンを生成することによって、容量性素子216の存在に応答することができる。画定パターンを使用して、タブレットデバイス100に情報を伝達することができる。情報は、例えば、色、タイプ、スタイル、シリアル番号などのような保護カバー200の態様及び特徴を含むことができる。受動素子に加えて、フラップ202は、保護カバー200を識別するために使用され得るRFIDデバイス218のような能動素子218を含むことができる。詳細には、保護カバー200が閉構成であるとき、フラップ202は、カバーガラス108と接触することができ、それにより、タブレットデバイス100内のRFIDセンサは、RFIDデバイス218を「読み取る」ことが可能になる。このようにすると、保護カバー200のシリアル番号、スタイル、製造日及び製造場所、認証コードの識別情報のようなカバー200に関する情報を取り出すこともできる。
また、保護カバー200は、ALS又はカメラアセンブリのような光学センサにより検出可能であり得る特徴部を含むことができる。例えば、保護カバー200に、選択された量の光がALS 112又はカメラアセンブリ110の近傍で保護カバー200を貫通することを可能にし得るマイクロ穿孔220を形成することができる。マイクロ穿孔220は、タブレット100に情報を伝達し得るパターンで配列することができる。例えば、マイクロ穿孔220は、特定の光信号の形態の情報を提供し得るバーコード配列で構成することができる。
図3A及び図3Bは、互いに対して磁気的に取り付けられた保護カバー200及びタブレットデバイス100を示しているが、フラップ200とタブレットデバイス100との間の取り付けは任意の形態とすることが可能である。例えば、保護カバー200は、フラップ202に枢動可能に結合されたスリーブ部分で形成することができる。このようにすると、タブレットデバイス100をスリーブ部分に挿入することができ、次いで、磁気取り付けを必要とせずにフラップ202を開構成及び閉構成へと枢動させることができる。ただし、この議論の残りの部分では、一般性を損なうことなく、保護カバー200とタブレットデバイス100とは、互いに対して磁気的に取り付けられると仮定する。
図3Aは、保護カバー200が閉構成であり、それにより、カバーガラス108が完全にフラップ202によって覆われ、フラップ202と接触している磁気取り付け実施形態を示す。保護カバー200は、ヒンジアセンブリ206を中心に図3Aの閉構成から図3Bの開構成へと枢動することができる。閉構成では、フラップ202の内部層をカバーガラス108と直接接触させることができる。このようにすると、タブレットデバイス100中に配設された対応する検出回路により、受動素子208を検出することができる。例えば、受動素子208が容量性素子を含む場合、カバーガラス108の下のディスプレイアセンブリ内に配設されたマルチタッチ(MT)回路は、容量性素子216を検出し、「読み取る」ことができる。このようにすると、容量性素子216を使用して、保護カバー200に関する情報を伝達することができる。例えば、容量性素子216のパターンで符号化された情報をMT回路により検出し、その情報はプロセッサに送ることができる。プロセッサは、次に、容量性素子216のパターンを、保護カバー200の種々の特徴を識別するために使用され得る署名として読み取ることができる。パターンは、幅広く変えることができる。第1のパターンは、信号対雑音比を最大化し、それにより、MT回路の読み取り能力を向上させるために、任意の2つの隣接する容量性素子間の容量性信号の差を最大化することができる。
例えば、容量性素子216は、カバーガラス108の下に配設されたカルテシアン検出グリッドに対して対角的に配置される金属ストリップの形態をとることができる。このようにすると、(バイナリ「1」のような)特定の情報要素を特定の向きと関連付けることによって、金属ストリップの相関パターンを使用して、タブレットデバイス100中のプロセッサに情報を受動的に伝達することができる。ただし、隣接する容量性素子間の差分信号を最大化する必要性は、向きを変えるだけなく、サイズ、形状、材料を変えることなどによって(種々の容量性素子の電気特性を変動させることにより)達成することができることを留意されたい。
図4は、セグメント化カバーアセンブリ400の形態の保護カバー200の特定の実施形態の平面図を示す。セグメントの数を幅広く変えることができることに留意されたい。例えば、図4に示すように、セグメントの数は4つである。しかしながら、他の実施形態では、(例えば、図5に示すように)セグメントの数は3つとすることができ、(図2のような)他の実施形態では、セグメントの数は1つとすることができる(すなわち、単一フラップとすることができる)。
カバーアセンブリ400は、本体402を含むことができる。本体402は、タブレットデバイス100のカバーガラス108に応じたサイズ及び形状を有することができる。本体402は、単一の折り畳み可能な又は柔軟性のある材料で形成することができる。また、本体402は、折り畳み領域によってそれぞれから分離したセグメントに分けることができる。このようにすると、折り畳み領域において、セグメントを互いに対して折り畳むことができる。一実施形態では、本体402は、ラミネート構造を形成しながら、互いに対して取り付けられた材料の層で形成することができる。それぞれの層は、本体402と適合するサイズ及び形状を有し得る単一の材料の形態をとることができる。また、それぞれの層は、本体402の一部分のみに対応するサイズ及び形状を有することができる。
特定の実施形態において、セグメント化された本体402を、より薄くて折り畳み可能な部分412に挟まれた複数のセグメント404〜410に分割することができる。セグメント404〜410のそれぞれは、その中に配設された1つ以上のインサート(図示せず)を含むことができ、インサートは、本体402に弾力性を付加する剛性材料又は半剛性材料で形成することができる。使用され得る材料の例として、プラスチック、ガラス繊維、炭素繊維複合材、金属などを挙げることができる。セグメント404は、磁気取り付けシステム414を収容することができる。磁気取り付けシステム414は、磁石416を含むことができ、そのうちのいくつかは、タブレットデバイス100中の磁石と、より詳細には、取り付け特徴部20中の磁石22と相互作用することができる。磁石416は、磁石22と磁気的に相互作用して、カバー400をタブレットデバイス100に固定することができる。ただし、磁石416を使用して、磁気的引き付け可能素子418を用いて磁気回路を形成することによって三角形の支持構造を形成することもできる。一実施形態では、磁石22は、磁石416による磁界を増強するために、ハルバッハアレイに従った磁気アレイで配列することができる。ハルバッハアレイにより提供される磁界の向上した片側性は、磁力を増強するのに非常に適している。例えば、ハルバッハアレイとして配列された磁石416は、磁気素子418に実質的により多くの磁束を通すことができ、本質的には、磁束はカバー400の外部表面を通過しない。このようにすると、カバー400の外部の磁気に関連するあらゆる影響をなくしながら、磁石416と磁気的引き付け可能素子418との間の磁気引力を釣り合いの取れた形で増大させることができる。
また、カバー400は磁気素子210を含むことができ、磁気素子210は、タブレットデバイス100に取り付けられたときにカバー400のラッキングを低減するように、対応する磁気取り付けシステム20に磁気的に取り付けるために使用され得る。また、カバー400は、フラップ402がカバーガラス108の上方の所定の位置にあるときにホール効果センサ116を活性化するために使用され得る磁気素子212も含むことができる。また、カバー400は、タブレット100内に配設されたセンサを補足する受動素子又は能動素子を含むことができる。例えば、カバー400は、例えば磁気アレイ214を検出することができる複数のHFXセンサをタブレットデバイス100が含むときに、タブレットデバイス100に情報を伝達するように構成され得る磁気アレイ214を含むことができる。このようにすると、磁気符号の形態の情報をタブレットデバイス100に提供することができる。
また、カバー400は、タブレット100内に配設された容量性マルチタッチ回路により読み取ることができる(容量性素子216のような)受動素子216を含むことができる。また、カバー400は、RFIDベースの素子218のような能動素子を含むことができる。更に、カメラアセンブリ110又はALS 112に光信号を提供することができる光伝送特徴部を含むようにカバー400を構成することができる。光伝送特徴部は、カメラアセンブリ110又はALS 112により読み取ることができるパターンで光を通すパターン形成されたマイクロ穿孔を含むことができる。
図5は、カバーアセンブリ500の形態の保護カバー200の別の実施形態の平面図を示す。カバーアセンブリ500は、本体502を含むことができる。図5に示す実施形態では、セグメント化された本体502を3つのセグメントに、すなわち、セグメント504、506及び508に分割することができ、それぞれのセグメントは、より薄くて折り畳み可能な部分510によって、隣接するセグメントに結合されている。セグメント504〜508のそれぞれは、その中に配設された1つ以上のインサートを含むことができ、インサートは、セグメント化された本体502に構造的支持を提供するために使用することができる。すなわち、インサートは、カバーアセンブリに剛性を与えることができる。いくつかの場合には、インサートは、補強材と呼ばれるあることがある。したがって、カバーアセンブリ500は、折り畳み可能な領域沿いを除いて比較的硬く、折り畳み可能な領域は、より薄く、インサートを含まず、セグメント化カバーアセンブリ500をよりロバストにし、より扱いやすくする(例えば、折り畳むことを可能にする)。一実施形態では、セグメント504、506及び508は、互いに対して、セグメント504〜508を使用して三角形の支持構造体を形成することができるようなサイズ関係を有することができる。
一実施形態では、セグメント化された本体502は複数の磁石を含むことができ、そのうちのいくつかを使用して三角形の構造を形成することができる。例えば、セグメント504は、セグメント化された本体502の第1の端縁514に沿って直線的に配列された第1の端縁の取り付け磁石512を含むことができ、セグメント508は、第1の端縁514の反対側の第2の端縁518に沿って直線的に配列された第2の端縁の取り付け磁石516を含むことができる。この実施形態では、第1の端縁の取り付け磁石512と第2の端縁の取り付け磁石516とは、それぞれの第1の端縁の取り付け磁石512を第2の端縁の取り付け磁石516のうちの対応する1つと関連付けることができる1対1対応を有する。例えば、第1の端縁の取り付け磁石512−1は、極性P2を有する第2の端縁の取り付け磁石516−1と関連付けられ得る極性P1を有することができ、第1の端縁の取り付け磁石512−1と第2の端縁の取り付け磁石516−1とは、ほぼ同じサイズ及び磁気強度である。このようにすると、三角形の構造は、磁気端縁アタッチ技術を使用して三角形の構造を形成することができるので、(磁気的引き付け可能素子418のような)別個の磁気的引き付け可能素子を必要とせずに形成することができる。磁気端縁アタッチ技術は、磁気回路を形成するために互いに近づいた(必ずしも重なっているとは限らない)ときの第1の端縁の取り付け磁石と第2の端縁の取り付け磁石とに依拠する。磁気回路は、三角形の構造を適切な構成で維持するための好適な磁気引力を提供することができる。
また、カバー500は、磁気素子210を含むことができ、磁気素子210は、タブレットデバイス100に取り付けられたときにカバー500のラッキングを低減するように、対応する磁気取り付けシステム20に磁気的に取り付けるために使用され得る。また、カバー500は、本体502がカバーガラス108の上方の所定の位置にあるときにホール効果センサ116を活性化するために使用され得る磁気素子212を含むことができる。カバー500は、例えば、磁気アレイ214を検出することができる複数のHFXセンサを使用して、タブレットデバイス100に情報を伝達するように構成され得る磁気アレイ214を含むことができる。
カバー500は、タブレット100内に配設された容量性マルチタッチ回路により読み取ることができる容量性素子216のような他の受動素子を含むことができる。また、カバー500は、RFIDベースの素子218のような能動素子を含むことができ、カバー400の場合と同様に、カメラアセンブリ110又はALS 112に光信号を提供することができる(パターン形成されたマイクロ穿孔のような)光伝送特徴部を含むようにカバー500を構成することができる。
図6A及び図6Bは、タブレットデバイス100に対して部分的開構成のセグメント化カバー400を示し、図6Cは、それに対応して類似の部分的開構成のセグメント化カバー500を示す。また、カバー400とカバー500は両方とも折り畳み可能であり、複数のセグメントを有するので、カバー400に関する以下の説明はカバー500にあてはめることができることに留意すべきである。部分的開構成とは、セグメント化カバー400(又はカバー500)のセグメント化された性質に起因して、一度に、保護層108の一部分のみを露出させることができることを意味する。ただし、カバー400の折り畳み構成に合致する好適な様式でタブレットデバイス100が動作するために、タブレットデバイス100中のプロセッサは、カバー400とタブレットデバイス100との間の空間的関係をリアルタイムで正確に判定することが可能でなければならない。
例えば、図6Aに示すように、磁石416からの磁界をHFXセンサ116が検出することができないような状況では、カバー400とタブレットデバイス100との間の3つの空間的関係がそのシナリオに合致する。可能性がある状態(1)では、カバー400とタブレットデバイス100とが互いに対して磁気的に取り付けられておらず、可能性がある状態(2)では、カバー400がタブレットデバイス100に磁気的に取り付けられているが、全開構成であり、あるいは可能性がある状態(3)では、カバー400がタブレット100に取り付けられており、少なくとも第1の部分開状態又は第1のピークモード状態である。したがって、この問題を解決するために、他のセンサとそれらの関連データとを使用することができる。例えば、可能性がある状態(1)であると決定するために、磁気コンパス114が認識している磁気オフセットが、磁気取り付けシステム104が活性であるときに予想される磁気オフセットと合致するかどうかについての判定を行うことができる。この磁気オフセットは、タブレットデバイス100中の磁石並びに磁気取り付けシステム204中の磁石の存在に起因し得る。磁気オフセットが、取り付けられていない状態(すなわち、基準線磁気オフセット)と合致する場合、その状況を構成状態(1)、すなわち、磁気接続がない状態であると決定することができ、プロセッサは、タブレットデバイス100をそれに応じて動作させることができる(ディスプレイアセンブリは完全に閲覧可能であり、そのディスプレイエリア全体にビジュアルコンテンツを完全に提示することができる)。また、タブレットデバイス100の接続状態を決定するのを補助するために、他のセンサを使用することができる。他のセンサは、磁気取り付けシステム104に近接して配設されたHFXセンサ、並びに不活性状態から活性状態に遷移させるために磁石を移動させることに依拠して磁気取り付けシステム中の移動可能な磁気素子が移動していることを決定し得る(線形ホール効果センサ、タクトスイッチなどのような)センサを含むことができる。
ただし、タブレットデバイス100とカバー400とが互いに対して磁気的に取り付けられていると決定された場合、依然として状態(2)又は状態(3)のいずれかの可能性がある。この状況を解決するために、追加のセンサと関連データとを使用することができる。例えば、ALS 112又はカメラアセンブリ110が少なくとも最小量の光を検出することができない場合、セグメント406(又はカバー500中のセグメント506)が光を遮断している、したがって、所定の位置でカバーガラス108の対応する部分と重なったままでいることを除外することができる。したがって、プロセッサは、第1のピークモードと呼ばれるモードで、セグメント404のみが持ち上げられ、カバーガラス108の対応する部分602を露出させていると推定することができる。使用され得る他のセンサは、筐体12の端縁12b又は12cのいずれかに沿って配設された、セグメント404〜410中の対応する磁石を検出することができる追加のホール効果センサを含み得る。カバー400が第1のピークモード折り畳み構成であるとプロセッサが判定すると、プロセッサは、ディスプレイアセンブリの部分602にのみビジュアルコンテンツを提示するようにタブレット100に指示することができる。
一方、ALS又はカメラアセンブリ110が少なくとも最小量の光を検出することができる場合、更に他のセンサを使用して、カバー400が全開しているか、あるいは(図6Bに示される)展開ピークモードであるかを決定することができる。例えば、タブレットデバイス100中に配設されたHFXセンサが、セグメント408中の対応する磁石を検出することができる場合、プロセッサは、セグメント408がカバーガラス108の対応する部分上の所定の位置にあり、カバー400が図6Bに従って展開ピークモードの折り畳み状態であると推定することができる。一方、HFXセンサがその磁石を検出しない(又はセグメント410中の磁石を1つも検出しない)場合、プロセッサは、カバー400が全開構成であると推定し、それに応じてビジュアルコンテンツを提示するようにタブレットデバイス100に指示することができる。
磁石に加えて、カバーガラス108と接触したままである(セグメント406、408、410のような)セグメント中の容量性素子のパターンを検出し、プロセッサによりそれを使用して、カバー400の折り畳み状態を解決することができる。セグメント406中の容量性素子が検出されたということは、セグメント406がカバーガラス108と接触しているということを明瞭に示すものである。ただし、HFXセンサ116は、磁気素子416による磁界をもはや検出していないので、タブレットデバイス100中のプロセッサは、他のすべてのセグメントがカバーガラス108と接触しているままの状態でセグメント404のみが持ち上げられ、カバー400が第1のピークモード構成であると推定することができる。
プロセッサは、この情報を使用して、カバー400の折り畳み状態に応じてタブレットデバイス100の動作状態を変更することができる。例えば、プロセッサは、バッテリーレベル、時刻、電子メールなどのような情報をその部分602のみに表示することができる。また、セグメント406において検出された情報をタブレットデバイス100により使用して、閲覧可能部分602にビジュアルコンテンツを提示するディスプレイアセンブリの一部分に、特定のビジュアルコンテンツを提示することができる。例えば、タブレットデバイス100は、利用可能な提示リソースに従った様式で、閲覧可能部分602による提示のためにのみ好適な視覚情報を表示する。例えば、(アイコン、グラフィカルユーザ入力及びビデオのような)視覚要素は、提示のために利用可能なサイズ及び画素数に従った様式で処理することができる。視覚要素は、受信した電子メール、気象状態などに関する情報アイコンを含むことができる。一実施形態では、ビデオ又は静止画を提示するために利用可能な画素数のようなビジュアル提示リソースは、カバー400又はカバー500を通して一貫することができる。例えば、一貫したユーザエクスペリエンスを提供するために、セグメント404及びセグメント504のサイズは、第1のピークモードにおいて、同じ画素数を提示リソースとして利用可能であるようにすることができる。このようにすると、タブレットデバイス100は、第1のピークモードでビジュアルコンテンツを提示するために、特定の構成(3つ折り又は4つ折り)を把握する必要はない。
図6Bは、セグメント404に加えて、セグメント406も持ち上げられている別の部分的に開いた状況を示している。一実施形態において、セグメント406中の容量性素子216はもはや検出されないが、セグメント408中の容量性素子216を検出することができると判定されたとき、セグメント404及び406のみを確認することができると判定。このようにすると、向上した表示エクスペリエンスを提供するために、追加の表示リソースを有効にすることができる。容量性素子を使用することに加えて、他のセンサを利用することができる。例えば、ALS 112及びカメラアセンブリ110を別々に又は組み合わせて使用して、(ALS 116の場合には)検出された周囲光の量に基づいて、及び/又はカメラアセンブリ112による周期的画像キャプチャイベントに基づいて、セグメント408が持ち上げられていると判定することができる。上記で論じたように、磁力計を使用して、磁気取り付けシステム104の取り付け状態(活性であるか、又は不活性であるか)を判定することができる。このようにすると、プロセッサは、この情報を使用して、ピークモードと展開ピークモードとを区別することができる。更に別の実施形態では、セグメント化カバー400の外周のタブレットデバイス100中の検出ノードと対応する選択された場所に素子604を配置することができる。このようにすると、検出ノードによって素子604を検出する能力は、タブレットデバイス100に対するセグメント化カバー400の状態を更に示すことができる。
図6Cに示すように、第1のピークモードでは、タブレットデバイス100は、上記で論じたようにアイコン620の形態のビジュアルコンテンツを提示することができる。したがって、時刻、ノートなどのようなビジュアルコンテンツの形態の情報は、ディスプレイの閲覧可能部分のみで閲覧するために提示され得る。セグメント506がガラス層108上に戻されたことをセンサが検出すると、タブレット100は、スリープ状態のような以前の動作状態に戻ることができる。更に、別の実施形態では、タッチに応答するように配列されたアイコンが表示されると、ディスプレイの可視部分に対応するタッチ感知層の一部分も活性化することができる。上記のように、ビジュアル提示リソース(画素など)の量は、カバー400又はカバー500とともに使用されるときのタブレットデバイス100の両方について同じであり得る。換言すれば、セグメント404及び504のサイズは、部分602及び622に対応するビジュアル提示リソースの量がほぼ同じとなるようにする。
図7Aは、選択されたアイコン702又は他の視覚要素をタブレットデバイス100のディスプレイ16の閲覧可能部分704にのみ表示することができる第1のピークモードで動作しているタブレットデバイス100を示す。アイコン702は単にディスプレイタイプのアイコンであり得、又は、いくつかの事例では、アイコン702の一部又は全部が、ユーザ対話型であり得る。例えば、アイコン702−1は、現在時刻を示す時計を表示することができ、アイコン702−2は、タブレットデバイス100により実行されるメディアプレーヤ機能の動作を修正するために使用されるグラフィカルユーザインタフェースを表すことができる。他のアイコンは、現在の気象状態を表すアイコン702−3、株式市場結果を表すアイコン702−4などを含み得る。一方、図7Bは、所定の量よりも多くのディスプレイ16が閲覧可能であると判定されたときに追加の機能をイネーブルすることができる第2のピークモードを示している。このモードでは、ディスプレイ16と接触している保護カバー700の一部分において利用可能な追加の情報は、タブレットデバイス100に、開示された線に沿ってその動作状態を変更させることができる。例えば、進行したピークモードでは、閲覧可能である追加のディスプレイエリアを使用して、(ユーザーインタフェース702−2又は等価物が重なった状態の)ビデオ704、テキストデータ706などを提示することができる。
閲覧可能なディスプレイの量に応じてアイコン及びアイコン挙動を修正することができることを留意されたい。例えば、タブレットデバイスがピークモード又は関連モードで動作していることを示す通知アイコンを提示することができる。更に、グラフィカルユーザインタフェース、即ちGUIの形態のアイコンの特性は、例えば、閲覧可能であるディスプレイの量に関係し得る。例えば、第1のピークモードでは、閲覧可能であるディスプレイの量に応じて、GUIのサイズを拡大又は縮小することができる。更に、画素数、画素密度、ビジュアルフィールドにおける配置などのような他の特性は、ピークモード並びにピークモードの速度に関係し得る。ピークモードの速度とは、タブレットデバイスが動作状態を対応するピークモード状態に変更するためにかかる時間を意味する。1つの例では、カバーの一部分が持ち上げられると、ディスプレイに提示されるビジュアルコンテンツは、カバーが第1のピークモードから(連続して持ち上げ得られる場合には)第2のピークモードまで持ち上げられ、そして全開するまでカバーの連続移動中ずっと、カバーを追跡することができる。
図8は、説明される実施形態によるタブレットデバイス100に枢動可能に結合された保護カバー400を含むシステム800を示す。この実施形態では、少なくとも1つのセグメント404〜410は、種々のパターンで配列された容量性素子の形態を取り得る受動素子216を含むことができる。それぞれのパターンは、情報をデータの形態で符号化することができる。例えば、タブレットデバイス100中のMT回路により検出可能なときには、容量性素子の交互対角配列は、信号対雑音比を最大化することができる。このようにすると、容量性素子802は、実際には導電性とすることができ、検出の信頼性を最大化するために、タブレットデバイス100中の検出ノードに対して交互対角パターンでセグメント404に組み込まれた(例えば、アルミニウムで形成された)金属ストリップの形態をとることができる。例えば、対角金属ストリップ802のうちの少なくともいくつかを、タブレットデバイス100中に配設された容量性検出グリッドに対して約45°で配列することができる。容量性素子は、1つのセグメントから別のセグメントに変わることができ、それぞれのセグメント内からも変わることができる。このようにすると、種々の構成の容量性素子を使用することによって、任意の数の異なる方法で情報を符号化することができる。
図9は、システム800のより一般化されたバージョンであるシステム900を示しており、種々の情報素子が示されている。例えば、カバー400は、一定のパターンで配列された磁気アレイ902を含むことができ、磁気アレイ902は、タブレットデバイス100中に配設された磁気センサ904により検出することができる。磁気アレイ902は、種々の態様のカバー400を識別するために使用され得る情報を符号化することができる。例えば、磁気センサ904が磁気アレイ902のそれぞれの部材による磁界を決定することができる場合、少なくとも4単位の情報を符号化することができる。例えば、磁気アレイ902が、第1の位置、第2の位置及び第4の位置に3つの磁石を含む場合、磁気センサ904の対応する1つによる磁石の検出は、(「1」のような)情報単位として決定され得る。この例では、磁気センサ904により、第1の位置、第2の位置及び第4の位置に磁石を有する磁気アレイ902を、(色、スタイルなどのような)カバー400に関係する4つの情報状態を識別するために使用され得るデータワード{1,1,0,1}と決定することができる。いくつかの場合には、磁気センサ904が磁気アレイ902のそれぞれの磁気極性を決定することができる場合、追加の情報状態を符号化することができる。更に他の実施形態では、磁気アレイ902中の構成磁石の相対磁界強度を使用して、情報を符号化することもできる。
タブレットデバイス100中に配設された対応するセンサ908により検出可能となるように(磁石906のような)素子を配列することによって、位置情報を提供することができる。例えば、磁石906がセグメント404〜410のうちの1つ以上に配置される場合、磁石を組み込んでいるそのセグメントがカバーガラス108を重なっているときに、タブレットデバイス100中に配設された磁気センサ908は、磁石906のうちの対応する1つを検出することができる。このようにすると、タブレットデバイス100は、この情報を使用して、カバー400とタブレットデバイス100との間の空間的関係を決定することができる。例えば、ホール効果センサ908−1が磁石906−1を検出せず、ホール効果センサ908−2が磁石906−2を検出した場合、タブレットデバイス100は、カバー400が、セグメント404のみがカバーガラス108から離れるように折り畳まれている第1の部分的開構成であると推定することができる。同様に、センサ908−3は磁石906−3を検出することができないが、(センサ910のような)取り付けセンサが、タブレット100とカバー400とが互いに対して取り付けられていることを確認した場合、タブレットデバイス900は、カバー400が、セグメント404、406及び408がタブレット100から離れるように折り畳まれている展開折り畳み構成であると推定することができる。この構成では、タブレットデバイス100は、ビジュアルコンテンツをディスプレイアセンブリの閲覧可能部分(カバー400が全閉構成であるときにセグメント404〜408が重なるディスプレイの部分)に提示することによって、展開ピークモードで動作することができる。
カバー400中の磁石を検出することに加えて、磁気センサ910は、磁気取り付けシステムの状態を検出するために使用することができる。例えば、タブレットデバイス100が移動可能な磁気素子を使用する磁気取り付けシステムを有する場合、磁気センサ910は、現在の局所的な磁気環境を検出することができる。タブレットデバイス100中のプロセッサは、現在の局所的な磁気環境が、移動可能な磁石が活性状態であることに合致するか、又は不活性状態であることに合致するかを判定することができる。現在の局所的な磁気環境が、磁気取り付けシステムが活性であることに合致するものである場合、タブレットデバイスは、カバー400がタブレット100に取り付けられ、カバー400の折り畳み構成に応じて動作すると推定することができる。
追加のリソースは、光学リソース912を含み得る。一実施形態では、光学リソース912は、光がカバー400を通過してカメラアセンブリ110及びALS 112のいずれか又は両方に達することを可能にすることができるマイクロ穿孔のパターンの形態をとることができる。このパターンは、例えば、カバー400に関係する情報を符号化し得るバーコード914の形態をとることができる。また更に、タブレットデバイス100中に配設された対応する回路918によって、RFIDタグ916のような能動素子を検出することができる。
図10は、説明される実施形態によるプロセス1000を詳述するフローチャートを示す。プロセス1000は、1002において、(ホール効果センサのような)第1の磁気センサから、磁気センサが保護カバー中に配設された磁石に対応する磁界を検出しなかったことを示す磁石非検出信号をタブレットデバイスで受信することによって実行することができる。この時点において、タブレットデバイスは、カバーが取り付けられているかどうかと、取り付けられている場合にはカバーの折り畳み構成とを推定しなければならない。1004において、第2のHFXセンサから、カバーが取り付けられていることを示す磁石検出信号を受信する。タブレットデバイスは、1006において、第1のHFXセンサと第2のHFXセンサとの組み合わせにより提供された情報を使用して、カバーが第1の折り畳み構成であると判定する。タブレットデバイスは、1008において、カバーの第1の折り畳み構成に合致する第1のピークモードに従ってビジュアルコンテンツを提示する。
図11は、説明される実施形態によるプロセス1100を詳述するフローチャートを示す。プロセス1100は、1102において、(ホール効果センサのような)磁気センサから、カバー中に配設された磁石が検出されないことを示す信号を受信することによって実行することができる。1102において、タブレットデバイス中のプロセッサは、1104においてタブレットデバイス中に配設された光学システムを活性化することによって受信される信号に応答する。光学システムは、カメラのような画像キャプチャデバイス又は周囲光センサ(ALS)のような光検出器デバイスを含むことができる。1106において、光が検出されたかどうかについての判定が行われる。1106において、光が検出されたと判定され、1108において、タブレットデバイスにより磁石検出信号を受信した場合、1110において、カバーは第2の折り畳み構成であり、1112において、タブレットデバイスが、第2のピークモードに従って視覚情報を提示する。第2のピークモードは、ディスプレイの追加の部分が閲覧可能でありビジュアルコンテンツを提示する、展開ピークモードである。
1106に戻って、光学システムが光を検出しない場合、1114において、カバーは第1の折り畳み構成であり、1116において、タブレットデバイスは、第1のピークモードに従ってビジュアルコンテンツを提示する。光を検出することに加えて、他の実施形態は、光学システムにより検出可能であり得るカバーの下面の画像を使用することについて説明することを留意されたい。このようにすると、光学システムは、画像をキャプチャすることによって、少なくともカバーの対応する部分がタブレットデバイスと接触していることを確認することができる。
図12は、説明される実施形態によるプロセス1200を詳述するフローチャートを示す。プロセス1200は、1202において、タブレットデバイスにより磁気センサから磁石非検出信号を受信することによって、実行することができる。1204において、タブレットデバイス中のプロセッサは、局所的な磁気環境を評価することによって、非検出信号の受信に応答する。一実施形態では、1206において、磁力計を使用して、磁気オフセット値を判定することによって、局所的な磁気環境を評価することができる。1206において、磁気オフセット値が、カバーが磁気的にタブレットデバイスに取り付けられていることと合致しないと判定された場合、1208において、カバーは、タブレットデバイスに磁気的に取り付けられておらず、プロセス1200が終了する。一方、磁気オフセットが、カバーがタブレットデバイスに磁気的に取り付けられていることと合致する場合、1210において、磁石検出信号を受信し、1212において、カバーは第1の折り畳み構成であり、1214において、タブレットは、第1のピークモードによるビジュアルコンテンツを提示する。
図13は、説明される実施形態による状態ピークモード状態図1300を示す。ピークモード状態図は、3つのタブレットデバイス動作状態(標準、第1のピーク、第2のピーク)を示しているが、いくつかの実施形態では、動作状態の数は、折り畳み可能なセグメントの数に関連し得る。例えば、nが折り畳み可能なセグメントの数を表す場合、(タブレットデバイスに対して適切なセンサリソースがあると仮定すると)n−1個のピークモードが利用可能であり得る。図13に目を向けると、折り畳み可能なカバーが開構成又は閉構成のいずれかであるとタブレットデバイスが判定したとき、タブレットデバイスは、1302の標準的な動作モードで動作することができる。開構成(1304)では、ディスプレイアセンブリは、制限なしに現在のビジュアルコンテンツを提示する。閉構成(706)では、ディスプレイアセンブリが任意のビジュアルコンテンツを提示することを止める。
タブレットデバイスが標準モード(1302)であり、(「S1」と表される)第1のセグメントが持ち上げられている場合、タブレットデバイスは、第1のセグメントのみが持ち上げられていると判定し、第1のピークモード動作状態(1308)に変わる。第1のピークモード動作状態では、ディスプレイアセンブリにより提示される任意のビジュアルコンテンツは、第1のセグメントが持ち上げられていることに合致する閲覧可能であると判定されたディスプレイアセンブリの部分に制限される。第1のピークモードでは、第1のセグメントがタブレットデバイスからもはや持ち上げられていない場合、タブレットデバイスは標準モード(1302)に、より詳細には、閉構成に戻る。しかしながら、タブレットデバイスが第1のピークモード(1308)であり、第1のセグメント(「S2」)がタブレットデバイスによって持ち上げられていると判定された場合、タブレットデバイスは、第2のピークモード(1310)に変わる。第2のピークモードでは、ディスプレイアセンブリによって、閲覧可能であると判定される部分にのみビジュアルコンテンツが提示される。
第1のセグメントが持ち上げられていないとタブレットデバイスが判定した場合、タブレットデバイスは、第2のピークモードから第1のピークモードに遷移する。また、タブレットデバイスが第2のピークモードであり、両方のセグメントが持ち上げられていないとタブレットデバイスが判定した場合、タブレットデバイスは、第2のピークモードから、折り畳み可能なカバーが閉構成であることに合致する標準モードに直接遷移する。反対に、タブレットデバイスは、第1のセグメントと第2のセグメントとが両方とも同時に持ち上げられているときには、閉構成に合致する標準モードから直接遷移することができる。また、第2のピークモードでは、タブレットデバイスは、カバーのすべての残りのセグメントが持ち上げられているときには、折り畳み可能なカバーが開構成であることに合致する標準モードに直接遷移することができる。
タブレットデバイスの現在の動作状態に応じてアプリケーションを実行することができることを留意されたい。例えば、第1のピークモードで動作しているアプリケーションは、第2のピークモードに直ちに遷移することができる(その逆も同様である)。電子メールアプリケーションの場合、標準モードでは、電子メールメッセージの完全版を提示することができ、第2のピークモードでは、小型版(場合によっては、あらかじめ定義された要約のみ)を提示することができ、第1のピークモードでは、件名のみを提示することができる。ユーザは、カバーがピークモードに合致するように配置されていることにタブレットデバイスがどのように応答するかについて決定し得るピークモード設定を提供することができる。
図14は、説明される実施形態によるプロセス1400を詳述するフローチャートを示す。プロセス1400は、少なくとも以下の動作を折り畳み可能なカバーと関連付けられたタブレットデバイスにより実行することによって実行することができる。説明される実施形態では、プロセス1400は、1402において、折り畳み可能なカバーがタブレットデバイスに対して閉じているかどうかを判定することによって開始することができる。「閉じている」とは、保護カバーが、タブレットデバイス内に配設されたマルチタッチ(MT)検出グリッドを覆い、したがって、そこに近接していることを意味する。例えば、タブレットデバイスがディスプレイを含むとき、ディスプレイは、MT検出グリッドに応じたMT機能を含むことができる。更に、カバーが閉じているかどうかについての判定は、任意の好適な様式で決定することができる。例えば、光学センサは、検出された光の量に基づいて保護カバーの有無を検出し、その光の量に基づいて、折り畳み可能なカバーが閉じているか否か、又は開いているか否かを推定することができる。
いずれの場合にも、折り畳み可能なカバーが閉じていると判定されると、1404において、情報素子のパターンが検出されたかどうかについての判定が行われる。一実施形態では、情報素子は、情報素子のサイズ、向き、形状など、及びMT検出グリッドに基づいて、容量性で情報を記憶することができる。したがって、情報素子のパターンは、情報素子のそれぞれの個々の特徴の相関に基づき得る。例えば、情報素子がアルミニウム製の対角ストリップであるとき、右方向の傾きは「1」と関連付けられ、左方向の傾きは「0」と関連付けられ得て、その逆も同様である。パターンが検出された場合、1406において、パターンを認識したかどうかについての判定が行われる。パターンを認識しなかった場合には、プロセス1400は終了し、パターンを認識した場合には、1408において、認識されたパターンを折り畳み可能なカバー情報と関連付ける。折り畳み可能なカバーの情報は、例えば、色、スタイル、製造日及び製造場所などを含むことができる。次いで、1410において、折り畳み可能なカバー情報を、後で参照するためにタブレットデバイス中のデータ記憶デバイスに記憶することができる。例えば、折り畳み可能なカバーの情報の一部がシリアル番号を含む場合、そのシリアル番号は、タブレットデバイス中のデータ記憶デバイスに周期的に記憶され、そこで更新され得る認証された折り畳み可能なカバーのデータベースと関連付けられ得る。折り畳み可能なカバーのシリアル番号が認証されたシリアル番号に合致しない場合、カバーが認証されていないことが推定される。
図15は、説明される実施形態によるプロセス1500を詳述するフローチャートを示しており、プロセス1500は、1502において、カバーが全閉構成であることを示す磁石検出信号をタブレットデバイスが第1の磁気センサから受信したときに、開始する。より詳細には、プロセス1500は、1502において、カバーの状態が閉じているという指示をHFXセンサから受信することによって開始する。1504において、タブレットデバイス中に配設されたマルチタッチ(MT)センサが、MTイベントを検出する。MTイベントは、カバーとともに配設された容量性素子の結果であり得る。容量性素子は、情報を符号化するために使用される特定のパターンで配列することができる。1506において、MTイベントに対応する容量性パターンと関連付けられた情報がタブレットデバイスに記憶された署名と合致するかどうかについての判定が行われる。MT署名が記憶された署名と合致すると判定された場合には、1108において、タブレットデバイスは、1110においてカバーを認証し、合致しないと判定された場合には、1112において、タブレットデバイスは、カバーが認証されていないと判定する。
図16は、説明された実施形態で使用するために好適な電子デバイス1600のブロック図である。電子デバイス1600は、代表的なコンピューティングデバイスの回路を例示する。電子デバイス1600は、電子デバイス1600の動作全般を制御するためのマイクロプロセッサ又はコントローラに関連する、プロセッサ1602を含む。電子デバイス1600は、ファイルシステム1604及びキャッシュ1606内に、メディアアイテムに関連するメディアデータを記憶する。ファイルシステム1604は、典型的には、1つの記憶ディスク又は複数のディスクである。ファイルシステム1604は、典型的には、電子デバイス1600に、大容量の記憶能力を提供する。しかしながら、ファイルシステム1604へのアクセス時間は比較的遅いため、電子デバイス1600はキャッシュ1606を含んでもよい。キャッシュ1606は、例えば半導体メモリによって提供されるランダムアクセスメモリ(RAM)である。キャッシュ1606への相対的なアクセス時間は、ファイルシステム1604に対してよりも実質的に短い。しかしながら、キャッシュ1606は、ファイルシステム1604の大記憶容量を有さない。更には、ファイルシステム1604は、アクティブである場合、キャッシュ1606よりも消費電力が大きい。消費電力は、電子デバイス1600が、バッテリ1624によって電力供給されるポータブルメディアデバイスである場合、懸案事項となることが多い。電子デバイス1600はまた、RAM 1620及び読み取り専用メモリ(ROM)1622も含み得る。ROM 1622は、実行されるべきプログラム、ユーティリティ、又はプロセスを、不揮発方式で記憶することができる。RAM 1620は、キャッシュ1606に関するものなどの揮発性データ記憶を提供する。
電子デバイス1600はまた、電子デバイス1600のユーザが、電子デバイス1600と対話することを可能にする、ユーザ入力デバイス1608も含む。例えば、ユーザ入力デバイス1608は、ボタン、キーパッド、ダイヤル、タッチスクリーン、オーディオ入力インタフェース、ビジュアル/画像キャプチャ入力インタフェース、センサデータの形態をとる入力などのような、様々な形態を呈し得る。また更には、電子デバイス1600は、プロセッサ1602によって制御されることにより、ユーザに対して情報を表示することができる、ディスプレイ1610(スクリーンディスプレイ)を含む。データバス1616は、少なくともファイルシステム1604、キャッシュ1606、プロッセサ1602、及びCODEC 1613間のデータ転送を容易にすることができる。
一実施形態では、電子デバイス1600は、ファイルシステム1604内に、複数のメディアアイテム(例えば、歌曲、ポッドキャストなど)を記憶する役割を果たす。ユーザが、この電子デバイスに、特定のメディアアイテムを再生させることを所望する場合、使用可能なメディアアイテムのリストが、ディスプレイ1610上に表示される。次いで、ユーザ入力デバイス1608を使用して、ユーザは、使用可能なメディアアイテムのうちの1つを選択することができる。プロッセサ1502は、特定のメディアアイテムの選択を受け取ると、その特定のメディアアイテムに関するメディアデータ(例えば、オーディオファイル)を、コーダ/デコーダ(CODEC)1613に供給する。次いで、CODEC 1513は、スピーカ1614のためのアナログ出力信号を生成する。スピーカ1614は、電子デバイス1600の内部、又は電子デバイス1600の外部のスピーカとすることができる。例えば、電子デバイス1600に接続するヘッドホン又はイヤホンは、外部スピーカと見なされる。
電子デバイス1500はまた、データリンク1612に結合するネットワーク/バスインタフェース1611も含む。データリンク1612により、電子デバイス1500は、ホストコンピュータ又はアクセサリデバイスに結合することが可能となる。データリンク1512は、有線接続又は無線接続を介して提供することができる。無線接続の場合には、ネットワーク/バスインタフェース1611は、無線送受信機を含み得る。メディアアイテム(メディアアセット)は、1つ以上の異なるタイプのメディアコンテンツに関連し得る。一実施形態では、メディアアイテムは、オーディオトラック(例えば、歌曲、オーディオブック、及びポッドキャスト)である。別の実施形態では、メディアアイテムは、画像(例えば、写真)である。しかしながら、他の実施形態では、メディアアイテムは、オーディオコンテンツ、グラフィカルコンテンツ、又はビジュアルコンテンツのいずれかの組み合わせとすることができる。センサ1626は、任意数の刺激を検出するための、回路機構の形態を取り得る。例えば、センサ1526は、外部磁界に反応するホール効果センサ、オーディオセンサ、光度計などの光センサなどを含み得る。
説明される実施形態の様々な態様、実施形態、実装、又は特徴は、個別に若しくは任意の組み合わせで使用できる。説明される実施形態の様々な態様は、ソフトウェア、ハードウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって実装できる。更に、説明した実施形態は、非一時的コンピュータ可読媒体上のコンピュータ可読コードとして実施できる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータシステムにより後で読み取られ得るデータを記憶することができる任意のデータ記憶デバイスとして定義される。コンピュータ可読媒体の例として、読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、CD−ROM、DVD及び光学データ記憶デバイスを含む。コンピュータ可読媒体はまた、ネットワーク結合されたコンピュータシステム上に分散させることもでき、コンピュータ可読コードが分散方式で記憶及び実行される。
上述の説明は、説明の目的上、具体的な専門用語を使用することにより、説明される実施形態の完全な理解を提供するものであった。しかしながら、それらの具体的詳細は、説明される実施形態を実践するために必須のものではないことが、当業者には明らかとなるであろう。それゆえ、本明細書で説明される具体的な実施形態の上述の説明は、例示及び説明の目的のために提示されるものである。それらの説明は、網羅的であることも、又は開示される厳密な形態に実施形態を限定することも、目的とするものではない。上記の教示を考慮して、多くの修正形態及び変形形態が可能であることが、当業者には明らかとなるであろう。
説明される実施形態の有利点は数多い。種々の態様、実施形態、又は実装により、以下の有利点のうちの1つ以上をもたらすことができる。本実施形態の多くの特徴及び有利点は、記載される説明から明らかであり、それゆえ、添付の特許請求の範囲によって、本発明のそのような特徴及び有利点を包含することが意図される。更には、数多くの修正形態及び変形形態が、当業者には容易に想到されるため、これらの実施形態は、例示及び説明される厳密な構成並びに動作に限定されるべきではない。それゆえ、すべての好適な修正形態及び均等物は、本発明の範囲内に含まれるものとして採用することができる。