JP5887974B2 - 類似画像領域探索装置、類似画像領域探索方法、及び類似画像領域探索プログラム - Google Patents

類似画像領域探索装置、類似画像領域探索方法、及び類似画像領域探索プログラム Download PDF

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Description

本発明は、類似画像領域探索装置、類似画像領域探索方法、及び類似画像領域探索プログラムに関する。
従来では、3次元形状の認識を目的として、3次元画像を撮影する方法が研究されている。例えばカメラにより撮影された画像から3次元形状を取得する方法としては、ステレオカメラのように異なる視点から撮影した2つの画像を用いる方法が知られている。この方法では、2つの画像間において対応付けを行い、相互に対応する点から視差を求め、被写体までの距離情報を取得する。
なお、対応点の探索方法としては、例えば一方の基準画像上の注目点に対して、この注目点を含むブロックを設定し、他方の参照画像上に同サイズのブロックを画素(ピクセル)単位で複数設定する。このように設定した基準画像上のブロックと、参照画像上の各ブロックとの間で相関値を算出し、最も相関値が高い参照画像上のブロックを探索することで対応点を決定する。
上述した相関値を算出する関数としては、例えば、SAD(Sum of Absolute Difference:各ブロックの対応する画素値の差分の絶対値和)、SSD(Sum of Squared Difference:各ブロックの対応する画素値の差分二乗和)、NCC(Normalize Cross Correlation:正規化相互相関法(各ブロックの対応画素値の積和の正規化))等が知られている。
ここで、例えば3次元画像における距離分解能を上げるためには、視差の分解能を上げれば良く、視差の分解能を上げるためには、画素(ピクセル)レベルよりも細かい精度(サブピクセルレベル)で対応付けを行えば良い。そこで、従来では、例えば画素レベルで求めた相関値をサブピクセル推定モデルに当てはめる処理(フィッティング処理)により、サブピクセルレベルの対応点を推定する方法が知られている。例えば、上述したSADには、等角直線モデルが適しており、上述したSSDやNCCには、二次曲線モデルが適していることが知られている。
なお、複数の画像間の対応をテンプレートマッチング法に基づいて求める対応点抽出方法において、2種類以上のテンプレートを用いて対応点を決定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、例えばレンズアレイを用いて、1つの画像センサで複数の視点の画像を取得し、取得した複数の画像から被写体までの距離情報を得る超小型ステレオカメラが研究されている。また、例えば2つの画像センサをシリコンウェハ上に隣接して形成し、レンズアレイを搭載して各センサから視点の異なる画像を得ることも研究されている。
上述した超小型ステレオカメラの場合には、従来のステレオカメラと異なり、基線長(レンズ間の距離)が非常に小さい。例えばカメラ2台を用いた従来のステレオカメラの基線長が10cm前後の場合、超小型ステレオカメラでは、数mm程度となる。なお、測距原理として基線長が小さい場合には、検出可能な視差も小さくなる。
すなわち、所定の距離にある被写体を撮影したときに、例えば10cm程度の基線長を持つステレオカメラの検出可能な視差が50画素程度とすると、例えば2mm程度の基線長を持つステレオカメラの場合、検出可能な視差は1画素程度となってしまう(焦点距離が変わらないと仮定した場合)。これは、サブピクセルレベルの視差の距離測定精度に与える度合いが、前者のカメラの場合には1%程度であるのに対し、後者のカメラの場合にはほぼ100%となる。すなわち、基線長の小さい超小型ステレオカメラでは、上述した距離測定精度が、サブピクセルレベルの視差検出(対応点付け)精度に大きく依存することとなる。
したがって、上述したサブピクセルレベルの視差検出精度は、従来の大きさのステレオカメラでは問題とならなかったのに対し、上述の超小型ステレオカメラでは重要な問題となってくる。なお、一般的には、サブピクセルレベルでの対応点は、上述したブロック単位(画素単位)の相関値(類似度)を算出して、最小値となる画素(α)を求め、α−1、α、α+1の画素の相関値を用いて、等角直線フィッティングやパラボラフィッティングによりサブピクセル計算(−0.5≦β≦0.5)を行い、得られた結果(α+β)を対応する画素とする。
ここで、図1は、従来のブロックマッチングによるサブピクセル演算の結果を示す図である。図1の例では、1次元画像(X軸方向のみ)を想定した参照画像と、基準画像を示している。また、基準画像の例えばX座標X1からの3画素と、参照画像の例えばX座標X1+αからの3画素との類似度を、上述したSSDにより評価した値を示している。なお、基準画像がX座標X1にあるものとし、参照画像がX1+1にあるものとする。
図1(A)は、参照画像内の基準画像に対応する画像の境界部分における輝度差が少ない例を示し、図1(B)は、参照画像内の基準画像に対応する画像の境界部分において大きな輝度差がある例を示している。
図1(A)の例では、SSD(X1,α)による評価値は以下の通りである。なお、α=0が、参照画像内における基準画像が対応する画像に一致する位置を示し、α=−1が、参照画像内における基準画像が対応する画像よりも左方向に1画素ずれた位置を示し、α=1が、参照画像内における基準画像が対応する画像よりも右方向に1画素ずれた位置を示す。
SSD(1,−1)=(1−0)+(2−1)+(3−2)=3
SSD(1,0)=(1−1)+(2−2)+(3−3)=0
SSD(1,1)=(1−2)+(2−3)+(3−4)=3
次に、上述した評価値を用いた等角直線フィッティングによるサブピクセル計算の結果は以下の通りである。
0.5×{SSD(1,−1)−SSD(1,1)}/{SSD(1,0)−SSD(1,−1)}=0
また、パラボラフィッティングによるサブピクセル計算の結果は以下の通りである。
A={SSD(1,−1)−SSD(1,1)−2×SSD(1,0)}/2
B=0.5×{SSD(1,0)−SSD(1,1)}
Val=−B(2×A)=0(=β)
上述したように、図1(A)の例では、等角直線フィッティング、パラボラフィッティングによるサブピクセル演算の結果はいずれも「0」となる。
一方、図1(B)の例では、SSD(X1,α)による評価値は以下の通りである。
SSD(1,−1)=(1−5)+(2−1)+(3−2)=18
SSD(1,0)=(1−1)+(2−2)+(3−3)=0
SSD(1,1)=(1−2)+(2−3)+(3−4)=3
また、上述した評価値を用いた等角直線フィッティングによるサブピクセル計算の結果は以下の通りである。
0.5×{SSD(1,−1)−SSD(1,1)}/{SSD(1,0)−SSD(1,−1)}=−0.42
また、パラボラフィッティングによるサブピクセル計算の結果は以下の通りである。
A={SSD(1,−1)−SSD(1,1)−2×SSD(1,0)}/2
B=0.5×{SSD(1,0)−SSD(1,1)}
Val=−B(2×A)=−0.38
上述したように、図1(B)の例では、等角直線フィッティング、パラボラフィッティングによるサブピクセル演算の結果はそれぞれ、「−0.42」、「−0.38」となる。すなわち、図1(B)のサブピクセル演算の結果は、図1(A)のサブピクセル演算の結果と異なっている。
図1(A)及び図1(B)の例では、いずれも参照画像内の基準画像に対応する画像が参照画像内の同じ位置にあるにもかかわらず、参照画像内の基準画像に対応する画像に隣接する画素が異なると、上述したサブピクセル演算の結果が異なってしまう。これは、上述したSSDの他、SAD、NCC等のブロックマッチングによる評価値を直接サブピクセル演算に用いることによる。すなわち、ブロックマッチングを行う領域の境界近傍にエッジが存在すると、ブロックマッチングの評価値がばらつき、サブピクセル演算の結果の精度が低下してしまう。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、高精度に類似画像領域を探索することを可能とする類似画像領域探索装置、類似画像領域探索方法、及び類似画像領域探索プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、2つの画像の一方を基準画像、他方を参照画像として、前記基準画像内の基準となる基準ブロック領域と、前記基準ブロック領域と同一の大きさの領域を有する前記参照画像内の複数の第1探索範囲との画像の類似度を算出する類似度算出手段と、前記類似度算出手段により得られた画像の類似度のうち、最も類似度が高い前記第1探索範囲を第2探索範囲とし、前記参照画像内における前記第2探索範囲の境界に対する左右の画素の濃淡差と、前記基準画像内における前記基準ブロック領域の境界に対する左右の画素の濃淡差とに基づき、前記類似度算出手段により得られた画像の類似度を補正する類似度補正手段とを有する。
本発明によれば、高精度に類似画像領域を探索することを可能とする。
従来のブロックマッチングによるサブピクセル演算の結果を示す図である。 本実施形態に係るステレオカメラ装置の構成の一例を示す図である。 ステレオカメラ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 類似画像領域探索処理の流れを示すフローチャートである。 2台のカメラでステレオ視した画像及び各画素の輝度値を示す図である。 2台のラインセンサでステレオ視した各画像の輝度値を示す図である。 図6の例とは異なる各画像の輝度値を示す図である。 図6の例とは更に異なる各画像の輝度値を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<ステレオカメラ装置の構成>
図2は、本実施形態に係るステレオカメラ装置の構成の一例を示す図である。図2に示すように、本実施形態に係るステレオカメラ装置100は、例えば1台の超小型ステレオカメラであり、撮像手段10と、画像処理装置11とを有するように構成される。
撮像手段10は、レンズA、レンズBを備えるレンズアレイと、各レンズに対応する画像センサと、各レンズ間を遮光する遮光壁とを有するように構成される。上述した構成により、撮像手段10は、例えば後述するような左右の視点が異なる画像を撮像する。
画像処理装置11は、シェーディング補正手段21と、歪み補正手段22と、類似度算出手段23と、類似度補正手段24と、サブピクセル視差推定手段25と、距離算出手段26とを有するように構成される。
シェーディング補正手段21は、撮像手段10から取得した画像に対してシェーディング補正を実行する。例えば、シェーディング補正手段21は、レンズA及びレンズBにより撮影した画像の明るさの差や画像周辺の暗さ等を修正する。シェーディング補正手段21は、例えば予め画素の輝度値に乗算すべき値を記憶したシェーディング補正用のテーブルを用意しておき、テーブルの値を輝度値に乗じて画素の明暗を補正する。
歪み補正手段22は、シェーディング補正手段21によりシェーディング補正された画像に対して歪み補正を実行する。歪み補正手段22は、例えばレンズA及びレンズBにより撮影された画像それぞれが持つ歪み、すなわちレンズの特性に由来する歪みを持って撮影された画像を、例えばピンホールカメラが撮影したような歪みのない画像に補正する。なお、歪み補正手段22は、例えば公知の方法により、予め作成したルックアップテーブルを参照して歪み補正を行っても良く、予め設定された高次の多項式を用いて歪み状態を近似した補正多項式を用いて歪みを取り除いても良い。
類似度算出手段23は、歪み補正手段22により補正された画像を用いて、レンズA及びレンズBにより得られた画像の類似度(相関値)を算出する。例えば、類似度算出手段23は、レンズA及びレンズBにより得られた2つの画像の一方を基準画像、他方を参照画像として、基準画像内の基準となる複数の画素を有する基準ブロック領域と、基準ブロック領域と同一の大きさの領域を有する参照画像内の複数の第1探索範囲との画像の類似度を算出する。
ここで、類似度算出手段23は、基準ブロック領域と、複数の第1探索範囲との画像の類似度として、例えばSSD、SAD、NCC等のブロックマッチングにより得られる評価値を用いると良い。また、類似度算出手段23は、画像の類似度が最も高い第1探索範囲から得られた視差値を画素レベルで算出する。なお、類似度算出手段23による画像の類似度の具体的な算出方法については後述する。
類似度補正手段24は、類似度算出手段23により得られた画像の類似度のうち、最も類似度が高い第1探索範囲を第2探索範囲とする。また、類似度補正手段24は、参照画像内における第2探索範囲の境界に対する左右の画素の濃淡差と、基準画像内における基準ブロック領域の境界に対する左右の画素の濃淡差とに基づき、類似度算出手段23により得られた画像の類似度を補正する。
具体的には、類似度補正手段24は、類似度算出手段23により得られた画像の類似度のうち、例えば参照画像内で第2探索範囲を左方向に1画素ずらした第1隣接領域と基準ブロック領域との画像の類似度、又は参照画像内で第2探索範囲を右方向に1画素ずらした第2隣接領域と基準ブロック領域との画像の類似度を補正する。
なお、類似度補正手段24は、例えば基準ブロック領域の境界のうち左側の境界を第1境界、右側の境界を第2境界として設定し、第2探索範囲の境界のうち左側の境界を第3境界、右側の境界を第4境界として設定する。
類似度補正手段24は、第1境界に対する左右の画素の濃淡差と、第3境界に対する左右の画素の濃淡差とに基づいて、上述した第1隣接領域と基準ブロック領域との画像の類似度を補正する。また、類似度補正手段24は、第2境界に対する左右の画素の濃淡差と、第4境界に対する左右の画素の濃淡差とに基づいて、上述した第2隣接領域と基準ブロック領域との画像の類似度を補正する。
上述した類似度補正手段24の補正により、高精度に類似画像領域を探索することが可能となり、精度の高いサブピクセルレベルの対応点の推定が可能となる。なお、類似度補正手段24による画像の類似度に対する具体的な補正方法については後述する。
サブピクセル視差推定手段25は、類似度補正手段24により得られた画像の類似度を用いて、サブピクセル視差を推定し、視差値(対応点のサブピクセル位置)を小数点以下まで求める。サブピクセル視差推定手段25は、類似度算出手段23の処理において、例えばSSDやNCCをブロックマッチングに用いた場合には、二次曲線フィッティングを用いて対応点のサブピクセル位置を推定すると良い。また、サブピクセル視差推定手段25は、例えばSADをブロックマッチングに用いた場合には、等角直線フィッティングを用いて対応点のサブピクセル位置を推定すると良い。
距離算出手段26は、サブピクセル視差推定手段25により得られた視差値を被写体までの距離に変換する。このとき、距離算出手段26は、例えば画像の焦点距離、2つの画像間の基線長(レンズA及びレンズB間の距離)等を用いて視差値から被写体までの距離を得る。
画像処理装置11は、類似度算出手段24から距離算出手段26までの処理を基準画像の対象領域(対象画素)に対して繰り返すことで距離画像を得ることが可能となる。
なお、本実施形態では、上述した類似度算出手段23及び類似度補正手段24を有する類似度画像領域探索装置を構成しても良い。
<ハードウェアの構成>
次に、上述した類似画像領域探索装置30を含むステレオカメラ装置100のハードウェア構成について説明する。図3は、ステレオカメラ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3に示すように、ステレオカメラ装置100は、入力装置31と、出力装置32と、ドライブ装置33と、補助記憶装置34と、メモリ装置35と、各種制御を行う演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)36と、ネットワーク接続装置37と、記録媒体38とを有するよう構成されており、これらはシステムバスBで相互に接続されている。
入力装置31は、ユーザが操作する操作ボタン等を有しており、ユーザからのプログラムの実行等、各種操作信号を入力する。出力装置32は、本発明における処理を行うのに必要な各種ウィンドウやデータ等を表示するディスプレイ等を有し、CPU36が有する制御プログラムによりプログラムの実行経過や結果等を表示することができる。
ここで、ステレオカメラ装置100にインストールされる実行プログラムは、記録媒体38等により提供される。プログラムを記録した記録媒体38は、ドライブ装置33にセット可能であり、記録媒体38に含まれる実行プログラムが、記録媒体38からドライブ装置33を介して補助記憶装置34にインストールされる。
なお、記録媒体38は、例えばCD−ROMの他、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
補助記憶装置34は、ハードディスク等のストレージ手段であり、例えば本発明の類似画像領域探索プログラムや、コンピュータに設けられた制御プログラム、各種データ等を蓄積し必要に応じて入出力を行うことができる。
メモリ装置35は、CPU36により補助記憶装置34から読み出された実行プログラム等を格納する。なお、メモリ装置35は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等を含む。
CPU36は、OS(Operating System)等の制御プログラム、メモリ装置35により格納されている実行プログラムに基づいて、各種演算や各ハードウェア構成部とのデータの入出力等、コンピュータ全体の処理を制御して上述した各機能及び後述する類似画像領域探索処理を実現する。また、プログラムの実行中に必要な各種情報は、補助記憶装置34から取得したり、補助記憶装置34に格納したりする。
ネットワーク接続装置37は、通信ネットワーク等と接続することにより、実行プログラムを通信ネットワークに接続されている他の端末等から取得したり、プログラムを実行して得られる実行結果又は本発明における実行プログラム自体を他の端末等に提供したりすることができる。
<類似画像領域探索処理>
次に、上述した類似画像領域探索装置により実行される類似画像領域探索処理の流れについて説明する。図4は、類似画像領域探索処理の流れを示すフローチャートである。なお、図4の例は、例えば撮像手段10から得られた2つの画像を、画像処理装置11のシェーディング補正手段21及び歪み補正手段22を介して取得した後の処理を示している。
図4に示すように、類似画像領域探索装置30は、類似度算出手段23により、取得した2つの画像の一方を基準画像、他方を参照画像として設定する(S10)。
次に、類似度算出手段23は、基準画像内に画素単位の基準となる基準ブロック領域を設定し、設定した基準ブロック領域と同一の大きさの領域を有する複数の第1探索範囲を参照画像内に設定する(S11)。
次に、類似度算出手段23は、基準画像内に設定した基準ブロック領域と、参照画像内に設定した複数の第1探索範囲との画像の類似度をそれぞれ算出する(S12)。
次に、類似度補正手段24は、類似度算出手段23により得られた画像の類似度のうち、最も類似度が高い第1探索範囲を第2探索範囲として参照画像内に求める(S13)。
次に、類似度補正手段24は、例えば参照画像内の第2探索範囲を左方向に1画素ずらした領域を第1隣接領域として求め、例えば参照画像内の第2探索範囲を右方向に1画素ずらした領域を第2隣接領域として求める(S14)。
次に、類似度補正手段24は、S12の処理で得られた画像の類似度のうち、基準ブロック領域と第1隣接領域との画像の類似度を補正し(S15)、基準ブロック領域と第2隣接領域との画像の類似度を補正する(S16)。
類似画像領域探索装置30は、3つの領域の画像の類似度、すなわち、類似度算出手段23により得られた基準ブロック領域と第2探索範囲との画像の類似度と、類似度補正手段24により補正された基準ブロック領域と第1隣接領域との画像の類似度と、類似度補正手段24により補正された基準ブロック領域と第2隣接領域との画像の類似度とを取得し(S17)、処理を終了する。
<第1実施形態:類似度算出手段23>
次に、第1実施形態の類似度算出手段23について説明する。図5は、2台のカメラでステレオ視した画像及び各画素の輝度値を示す図である。図6は、2台のラインセンサでステレオ視した各画像の輝度値を示す図である。図7は、図6の例とは異なる各画像の輝度値を示す図である。図8は、図6の例とは更に異なる各画像の輝度値を示す図である。
なお、以下の説明では、二次元画像の例は基準画像の切り出し位置となる左上頂点(i,j)、1次元画像の例は基準画像の切り出し位置の最左頂点(i)に限定して説明するものとする。
図5(A)に示すように、例えば、類似度算出手段23は、レンズBで撮影された左側の画像を基準画像、レンズAで撮影された右側の画像を参照画像として設定する。なお、図5(B)に示すように、基準画像及び参照画像はそれぞれ5×5の画素を含む画像であり、各画素には輝度値(画素値)が示されている。
類似度算出手段23は、図5(B)の基準画像内の太枠に示すように、基準画像内の3×3の画素領域を切り出し、基準ブロック領域として設定する。なお、基準ブロック領域のサイズは、これに限定されず、例えば複数の画素単位で設定することができる。
図5(B)の例では、例えば基準画像の左上の座標を(0,0)、右下の座標を(4,4)とすると、基準画像内で設定される基準ブロック領域(各切り出し領域)の中心画素は、(1,1)から(3,3)までの9箇所となる。類似度算出手段23は、基準画像内で基準ブロック領域が設定されると、参照画像内で、設定された基準ブロック領域と同一の大きさの領域を有する複数の第1探索範囲を設定し、参照画像内から、設定された基準ブロック領域に対応する領域を探索する。
第1実施形態では、類似度算出手段23は、参照画像内で基準ブロック領域と一致する領域を探索する手順として、例えばSSDを用いる。上述したようにSSDとは、輝度値の差の2乗の合計を用いたテンプレートマッチング手法を示し、例えば式(1)で表される類似度評価手法を示す。
Figure 0005887974
ここで、M(i,j,α,β)は、基準画像のうち、左上頂点(i,j)を切り出し位置とした3×3の画像領域(基準ブロック領域)と、参照画像のうち、左上頂点(i+α,j+β)を切り出し位置とした3×3の画像領域(複数の第1探索範囲)とのマッチング度合い(画像の類似度)をSSDで評価した値を示す。なお、α、βを変更することによって、参照画像のうち類似度を算出するための複数の画像領域(第1探索範囲)が得られる。
類似度算出手段23は、上述した式(1)に示すSSDを用いて、基準ブロック領域となる(i,j)の組に対して、M(i,j,α,β)を最小化する(α,β)の組(すなわち基準ブロック領域と最も類似度が高い第1探索範囲である第2探索範囲)を決定し、基準ブロック領域と第2探索範囲との画像の類似度V(i,j,0)=M(i,j,α,β)を算出する。
また、類似度算出手段23は、第2探索範囲を左方向に1画素ずらした第1隣接領域と基準ブロック領域との画像の類似度V(i,j,−1)=M(i,j,α−1,β)と、第2探索範囲を右方向に1画素ずらした第2隣接領域と基準ブロック領域との画像の類似度V(i,j,1)=M(i,j,α+1,β)を算出する。
なお、視差演算では、一般的に、基準画像と参照画像との基線長方向がX方向と一致するように補正するため、上述したように、V(i,j,−1),V(i,j,1)を算出したが、基線長方向がj方向となる場合には、V(i,j,−1)=M(i,j,α,β−1),V(i,j,0)=M(i,j,α,β)、V(i,j,1)=M(i,j,α,β+1)を算出すると良い。
図5の例では、基準画像における基準ブロック領域として「i=1,j=1」を切り出した場合、参照画像内においてM(1,1,α,β)を最小化する(α,β)の組(第2探索範囲)は、(α,β)=(0,0)となる。このとき、基準ブロック領域と第2探索範囲との画像の類似度V(i,j,0)は、M(1,1,0,0)=0であり、基準ブロック領域と第1隣接領域との画像の類似度V(i,j,−1)は、M(1,1,−1,0)=19となる。また、基準ブロック領域と第2隣接領域との画像の類似度V(i,j,1)は、M(1,1,1,0)=27となる。
次に、図6〜図8に示す2次元画像を縮退させた1次元画像で説明を行う。なお、図6〜図8の例は、例えば図5のj方向の画素を和算して、1次元画像に変換したものと考えても良い。図6〜図8に示す1次元画像の場合には、類似度算出手段23は、例えば式(2)を用いてブロックマッチングを行う。
Figure 0005887974
ここで、類似度算出手段23は、基準画像での位置(i)を切り出し位置とした3×1の画像領域(基準ブロック領域)と、参照画像のうち、最左頂点(i+α)を切り出し位置とした3×1の画像領域(複数の第1探索範囲)とのマッチング度合い(画像の類似度)をSSDにより評価する。
具体的には、類似度算出手段23は、基準ブロック領域となる切り出し位置(i)に対して、M(i,α)を最小化するα(第2探索範囲)を決定する。また、類似度算出手段23は、基準ブロック領域と第2探索範囲との画像の類似度V(i,0)=M(i,α)と、基準ブロック領域と第1隣接領域との画像の類似度V(i,−1)=M(i,α−1)と、基準ブロック領域と第2隣接領域との画像の類似度V(i,1)=M(i,α+1)とを算出する。
図6の例では、類似度算出手段23は、例えば、基準画像の座標位置X=3に対して、M(3,α)を最小化するαの値を「−1」として決定する。また、類似度算出手段23は、基準ブロック領域と第2探索範囲との画像の類似度V(i,0)=M(3,−1)=0と、基準ブロック領域と第1隣接領域との画像の類似度V(i,−1)=M(3,−2)=11と、基準ブロック領域と第2隣接領域との画像の類似度V(i,1)=M(3,0)=10とを算出する。
図7の例では、類似度算出手段23は、例えば、基準画像の座標位置X=3に対して、M(3,α)を最小にするαの値を「−1」として決定する。また、類似度算出手段23は、上述したようにそれぞれ、画像の類似度V(i,0)=M(3,−1)=0、画像の類似度V(i,−1)=M(3,−2)=11、画像の類似度V(i,1)=M(3,0)=26を算出する。
図8の例では、類似度算出手段23は、例えば、基準画像の座標位置X=3に対して、M(3,α)を最小化するαの値を「−1」として決定する。また、類似度算出手段23は、上述したようにそれぞれ、画像の類似度V(i,0)=M(3,−1)=0.45、画像の類似度V(i,−1)=M(3,−2)=55.25、画像の類似度V(i,1)=M(3,0)=3.74を算出する。
<第1実施形態:類似度補正手段24>
次に、第1実施形態の類似度補正手段24について説明する。類似度補正手段24は、例えば2次元画像の場合には、類似度算出手段23により算出された画像の類似度のうち、V(i,j,−1)、V(i,j,0)、V(i,j,1)を取得し、以下に示す式(3)〜式(5)を用いて補正することにより、それぞれ補正値F(i,j,−1)、F(i,j,0)、F(i,j,1)を算出する。
なお、式(3)〜式(5)は、類似度算出手段23によるブロックマッチングにSSDを用いた場合の計算式であり、類似度補正手段24は、具体的には補正値F(i,j,−1)、補正値F(i,j,1)を算出する。
Figure 0005887974
ここで、類似度補正手段24は、例えば、画像の類似度V(i,j,0)から、図5に示す参照画像内における第2探索範囲を求め、例えば、画像の類似度V(i,j,−1)、V(i,j,1)から、図5に示す参照画像内において第1隣接領域、第2隣接領域を求める。
また、類似度補正手段24は、例えば図5に示す基準画像内の基準ブロック領域の境界のうち左側の境界を第1境界、右側の境界を第2境界として設定し、例えば図5に示す参照画像内の第2探索範囲の境界のうち左側の境界を第3境界、右側の境界を第4境界として設定しておく。
類似度補正手段24は、上述した式(3)に示すように、基準ブロック領域の第1境界に対する左右の画素の差分の絶対値(濃淡差)と、第2探索範囲の第3境界に対する左右の画素の差分の絶対値(濃淡差)とを比較し、小さい方の二乗値を取る。また、上述の処理を第1境界及び第3境界の上端画素から下端画素まで繰り返してサメンションを取り、その値を類似度V(i,j,−1)から減算する。
また、類似度補正手段24は、上述した式(5)に示すように、基準ブロック領域の第2境界に対する左右の画素の差分の絶対値(濃淡差)と、第2探索範囲の第4境界に対する左右の画素の差分の絶対値(濃淡差)とを比較し、小さい方の二乗値をとる。また、上述の処理を第2境界及び第4境界の上端画素から下端画素まで繰り返してサメンションを取り、その値を類似度V(i,1)から減算したものである。なお、上述した式(5)に示す「k」は、基準ブロック領域を構成するk×kの画素サイズを示す。
上述したように、基準ブロック領域及び第2探索範囲の対応する境界の濃淡差に応じて、画像の類似度V(i,j,−1)、V(i,j,1)を補正し、補正値F(i,j,−1)、F(i,j,1)を得る。
また、類似度補正手段24は、例えば1次元画像の場合には、類似度算出手段23により算出された画像の類似度のうち、画像の類似度V(i,−1)、V(i,0)、V(i,1)を取得し、以下に示す式(6)〜式(8)を用いて補正することにより、それぞれ補正値F(i,−1)、F(i,0)、F(i,1)を算出する。
Figure 0005887974
図6の例では、類似度補正手段24は、画像の類似度V(i,−1)=11、V(i,0)=0、V(i,1)=10に対して、補正値F(i,−1)=10、F(i,0)=0、F(i,1)=10を算出する。図7の例では、類似度補正手段24は、画像の類似度V(i,−1)=11、V(i,0)=0、V(i,1)=26に対して、補正値F(i,−1)=10、F(i,0)=0、F(i,1)=10を算出する。図8の例では、類似度補正手段24は、画像の類似度V(i,−1)=55.25、V(i,0)=0.45、V(i,1)=3.74に対して、F(i,−1)=15.56、F(i,0)=0.45、F(i,1)=3.58となる。
<第1実施形態:サブピクセル視差推定手段25>
次に、第1実施形態のサブピクセル視差推定手段25について説明する。サブピクセル視差推定手段25は、類似度補正手段24により得られた補正値を用いてサブピクセル視差を推定する。例えば、サブピクセル視差推定手段25は、1次元画像の場合には、以下の式(9)〜(11)を用いて、2次のパラボラフィッティングにより対応点のサブピクセル位置を推定する。
Figure 0005887974
図6の例では、sub=0となり、図7の例では、sub=0となり、図8の例では、sub=−0.3284となる。このように、類似度補正手段24により補正した画像の類似度を用いてサブピクセル演算を行うことで、例えば図6及び図7の例に示すように、参照画像内の基準画像に対応する画像に隣接する画素の輝度値が異なるにもかかわらず、いずれもsub=0という値を得ることが可能となる。
なお、算出された結果と、類似度算出手段23により得られた値を足し合わせることで視差量が算出される。
図6の例では、基準画像でのX座標X=3に対して、M(i,α)を最小にするサブピクセルレベルでの参照画像の対応位置は「X=2.0」(β=0)となる。また、図7の例では、M(i,α)を最小にするサブピクセルレベルでの参照画像の対応位置は「X=2.0」(β=0)となる。また、図8の例では、M(i,α)を最小にするサブピクセルレベルでの参照画像の対応位置は「X=1.6716」(β=−0.3284)となる。
上述したように、基準ブロック領域及び第2探索範囲の対応する境界の濃淡差に応じて、基準ブロック領域と第1隣接領域との画像の類似度、基準ブロック領域と第2隣接領域との画像の類似度を補正する。このように補正した画像の類似度を用いてサブピクセル演算を行うことで、高精度に類似画像領域を探索することが可能となり、より精度の高いサブピクセルレベルの対応点の推定を可能にする。
なお、第1実施形態では、サブピクセル演算の手法として、2次パラボラフィッティングを用いたが、等角直線フィッティングや、多次のパラボラフィッティング、EEC(Estimation Error Cancel method 清水、奥富:"画像のマッチングにおける高精度なサブピクセル推定手法"、電子情報通信学会論文誌、J84−D−II、7,pp.1409−1418(2001))等を用いても良い。
距離算出手段26は、上述したようにサブピクセル視差推定手段25により得られた視差値(対応点のサブピクセル位置)、予め算出した焦点距離、基線長等を用いて、被写体までの距離を取得することで距離画像を作成する。
<第2実施形態:類似度算出手段23>
次に、第2実施形態の類似度算出手段23について説明する。第2実施形態の類似度算出手段23は、参照画像内で基準ブロック領域と一致する領域を探索する手順として、例えばSADを用いる。上述したようにSADとは、各ブロックの対応する画素値の差分の絶対値和を用いたテンプレートマッチング手法を示し、例えば式(12)で表される類似度評価手法を示す。
Figure 0005887974
ここで、M(i,j,α,β)は、基準画像のうち、左上頂点(i,j)を切り出し位置とした3×3の画像領域(基準ブロック領域)と、参照画像のうち、左上頂点(i+α,j+β)を切り出し位置とした3×3の画像領域(複数の第1探索範囲)とのマッチング度合いをSADで評価した値を示す。
類似度算出手段23は、上述した式(12)に示すSADを用いて、基準ブロック領域となる(i,j)の組に対して、M(i,j,α,β)を最小化する(α,β)の組(すなわち第2探索範囲)を決定し、基準ブロック領域と第2探索範囲との画像の類似度V(i,j,0)=M(i,j,α,β)を算出する。
次に、類似度算出手段23は、第1隣接領域と基準ブロック領域との画像の類似度V(i,j,−1)=M(i,j,α−1,β)と、第2隣接領域と基準ブロック領域との画像の類似度V(i,j,1)=M(i,j,α+1,β)を算出する。
例えば図5の例では、基準画像における基準ブロック領域として「i=1,j=1」を切り出した場合、参照画像内においてM(1,1,α,β)を最小化する(α,β)の組(第2探索範囲)は、(α,β)=(0,0)となる。このとき、基準ブロック領域と第2探索範囲との画像の類似度V(i,j,0)は、M(1,1,0,0)=0であり、基準ブロック領域と第1隣接領域との類似度V(i,j,−1)は、M(1,1,−1,0)=9となる。また、基準ブロック領域と第2隣接領域との画像の類似度V(i,j,1)は、M(1,1,1,0)=11となる。
同様に、図6〜図8に示す1次元画像の場合には、類似度算出手段23は、式(13)を用いてブロックマッチングを行う。
Figure 0005887974
ここで、類似度算出手段23は、基準画像での位置(i)を切り出し位置とした3×1の画像領域(基準ブロック領域)と、参照画像のうち、最左頂点(i+α)を切り出し位置とした3×1の画像領域(複数の第1探索範囲)とのマッチング度合いをSADにより算出する。
具体的には、類似度算出手段23は、基準ブロック領域となる切り出し位置(i)に対して、M(i,α)を最小にするα(第2探索範囲)を決定する。また、類似度算出手段23は、基準ブロック領域と第2探索範囲との画像の類似度V(i,0)=M(i,α)と、基準ブロック領域と第1隣接領域との画像の類似度V(i,−1)=M(i,α−1)と、基準ブロック領域と第2隣接領域との画像の類似度V(i,1)=M(i,α+1)を求める。
図6の例では、類似度算出手段23は、例えば、基準画像の座標位置X=3に対して、M(3,α)を最小化するαの値を「−1」として決定する。また、類似度算出手段23は、基準ブロック領域と第2探索範囲との画像の類似度V(i,0)=M(3,−1)=0と、基準ブロック領域と第1隣接領域との画像の類似度V(i,−1)=M(3,−2)=4と、基準ブロック領域と第2隣接領域との画像の類似度V(i,1)=M(3,0)=5とを算出する。
図7の例では、類似度算出手段23は、例えば、基準画像での座標位置X=3に対して、M(3,α)を最小にするαの値を「−1」として決定する。また、類似度算出手段23は、上述したようにそれぞれ、画像の類似度V(i,0)=M(3,−1)=0、画像の類似度V(i,−1)=M(3,−2)=8、画像の類似度V(i,1)=M(3,0)=5を算出する。
また、図8の例では、類似度算出手段23は、例えば、基準画像の座標位置X=3に対して、M(3,α)を最小化するαの値を「−1」として決定する。また、類似度算出手段23は、上述したようにそれぞれ、画像の類似度V(i,0)=M(3,−1)=0.9、画像の類似度V(i,−1)=M(3,−2)=4.7、画像の類似度V(i,1)=M(3,0)=3.0を算出する。
<第2実施形態:類似度補正手段24>
次に、第2実施形態の類似度補正手段24について説明する。第2実施形態の類似度補正手段24は、例えば2次元画像の場合には、類似度算出手段23により算出された画像の類似度のうち、V(i,j,−1)、V(i,j,0)、V(i,j,1)を取得し、以下に示す式(14)〜式(16)を用いて補正することにより、それぞれ補正値F(i,j,−1)、F(i,j,0)、F(i,j,1)を算出する。
なお、式(14)〜式(16)は、類似度算出手段23によるブロックマッチングにSADを用いた場合の計算式であり、類似度補正手段24は、具体的には補正値F(i,j,−1)、補正値F(i,j,1)を算出する。
Figure 0005887974
また、類似度補正手段24は、例えば1次元画像の場合には、類似度算出手段23により算出された画像の類似度のうち、画像の類似度V(i,−1)、V(i,0)、V(i,1)を取得し、以下に示す式(17)〜式(19)を用いて補正することにより、それぞれ補正値F(i,−1)、F(i,0)、F(i,1)を算出する。
Figure 0005887974
図6の例では、類似度補正手段24は、画像の類似度V(i,−1)=4、V(i,0)=0、V(i,1)=5に対して、補正値F(i,−1)=4、F(i,0)=0、F(i,1)=4を算出する。図7の例では、類似度補正手段24は、画像の類似度V(i,−1)=8、V(i,0)=0、V(i,1)=5に対して、補正値F(i,−1)=4、F(i,0)=0、F(i,1)=4を算出する。図8の例では、類似度補正手段24は、画像の類似度V(i,−1)=4.7、V(i,0)=0.9、V(i,1)=3.0に対して、F(i,−1)=1.4、F(i,0)=0.9、F(i,1)=2.6となる。
第2実施形態では、第1実施形態と同様に、類似度補正手段24により得られた補正値を用いてサブピクセル視差を推定するが、以下の処理については、第1実施形態と同様の処理のため説明を省略する。
上述したように、本発明の実施形態によれば、高精度に類似画像領域を探索することにより、精度の高いサブピクセルレベルの対応点の推定を可能にする。また、サブピクセルレベルの対応点の推定は、ステレオカメラを用いた測距装置や3次元形状認識装置等に用いられる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
10 撮像手段
11 画像処理装置
21 シェーディング補正手段
22 歪み補正手段
23 類似度算出手段
24 類似度補正手段
25 サブピクセル視差推定手段
26 距離算出手段
30 類似画像領域探索装置
31 入力装置
32 出力装置
33 ドライブ装置
34 補助記憶装置
35 メモリ装置
36 演算処理装置
37 ネットワーク接続装置
38 記録媒体
100 ステレオカメラ装置
特開平10−021403号公報

Claims (3)

  1. 2つの画像の一方を基準画像、他方を参照画像として、前記基準画像内の基準となる基準ブロック領域と、前記基準ブロック領域と同一の大きさの領域を有する前記参照画像内の複数の第1探索範囲との画像の類似度を算出する類似度算出手段と、
    前記類似度算出手段により得られた画像の類似度のうち、最も類似度が高い前記第1探索範囲を第2探索範囲とし、前記参照画像内における前記第2探索範囲の境界に対する左右の画素の濃淡差と、前記基準画像内における前記基準ブロック領域の境界に対する左右の画素の濃淡差とに基づき、前記類似度算出手段により得られた画像の類似度を補正する類似度補正手段とを有し、
    前記類似度補正手段は、
    前記類似度算出手段により得られた画像の類似度のうち、前記参照画像内で前記第2探索範囲を左方向に1画素ずらした第1隣接領域と前記基準ブロック領域との画像の類似度、又は前記参照画像内で前記第2探索範囲を右方向に1画素ずらした第2隣接領域と前記基準ブロック領域との画像の類似度を補正し、
    前記類似度補正手段は、
    前記基準ブロック領域の境界のうち左側の境界を第1境界、右側の境界を第2境界として設定し、前記第2探索範囲の境界のうち左側の境界を第3境界、右側の境界を第4境界として設定し、
    前記第1境界に対する左右の画素の濃淡差と、前記第3境界に対する左右の画素の濃淡差とに基づいて、前記第1隣接領域と前記基準ブロック領域との画像の類似度を補正し、前記第2境界に対する左右の画素の濃淡差と、前記第4境界に対する左右の画素の濃淡差とに基づいて、前記第2隣接領域と前記基準ブロック領域との画像の類似度を補正し、
    前記第1境界乃至第4境界は、それぞれ垂直方向の複数の画素を含む類似画像領域探索装置。
  2. 2つの画像の一方を基準画像、他方を参照画像として、前記基準画像内の基準となる基準ブロック領域と、前記基準ブロック領域と同一の大きさの領域を有する前記参照画像内の複数の第1探索範囲との画像の類似度を算出する類似度算出手順と、
    前記類似度算出手順により得られた画像の類似度のうち、最も類似度が高い前記第1探索範囲を第2探索範囲とし、前記参照画像内における前記第2探索範囲の境界に対する左右の画素の濃淡差と、前記基準画像内における前記基準ブロック領域の境界に対する左右の画素の濃淡差とに基づき、前記類似度算出手順により得られた画像の類似度を補正する類似度補正手順とを有し、
    前記類似度補正手順は、
    前記類似度算出手順により得られた画像の類似度のうち、前記参照画像内で前記第2探索範囲を左方向に1画素ずらした第1隣接領域と前記基準ブロック領域との画像の類似度、又は前記参照画像内で前記第2探索範囲を右方向に1画素ずらした第2隣接領域と前記基準ブロック領域との画像の類似度を補正し、
    前記類似度補正手順は、
    前記基準ブロック領域の境界のうち左側の境界を第1境界、右側の境界を第2境界として設定し、前記第2探索範囲の境界のうち左側の境界を第3境界、右側の境界を第4境界として設定し、
    前記第1境界に対する左右の画素の濃淡差と、前記第3境界に対する左右の画素の濃淡差とに基づいて、前記第1隣接領域と前記基準ブロック領域との画像の類似度を補正し、前記第2境界に対する左右の画素の濃淡差と、前記第4境界に対する左右の画素の濃淡差とに基づいて、前記第2隣接領域と前記基準ブロック領域との画像の類似度を補正し、
    前記第1境界乃至第4境界は、それぞれ垂直方向の複数の画素を含む類似画像領域探索方法。
  3. コンピュータを、請求項1に記載の類似画像領域探索装置が有する各手段として機能させるための類似画像領域探索プログラム。
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