JP5886040B2 - ガスタービン - Google Patents
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Description
また、上記ガスタービンの前記尾筒の前記一対の側壁の下流側端には、下流側に突出することで形成される頂点を複数有する前記突出壁が設けられていてもよい。
このため、側壁の径方向中央部に突出壁を設けることにより、カルマン渦列の渦を湾曲させて直線状に形成されないようにすることにより、カルマン渦列の強さを効率よく弱めることができる。また、カルマン渦列そのものの発生を抑制することが可能となる場合もある。
また、本発明に係るガスタービンは、 燃料を圧縮空気に混合して燃焼させ燃焼ガスを生成する複数の燃焼器と、前記複数の燃焼器からの前記燃焼ガスにより回転するロータを有するタービンとを備え、前記複数の燃焼器は、前記ロータを中心として周方向に沿うように配置され、前記タービンのガス入口に前記燃焼ガスを送る尾筒を有しているガスタービンにおいて、前記尾筒の前記ロータの周方向で互いに対向する一対の側壁には、下流側端の少なくとも一部に、下流側に向かって突出する突出壁を設け、前記尾筒の前記一対の側壁の内面は、それぞれ下流側に向かうに従って末広がりとなるように傾斜しているものであってもよい。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、ガスタービン100の要部を切り欠いた全体側面図である。
同図に示すように、ガスタービン100は、外気を圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機1と、燃料供給源からの燃料を圧縮空気に混合して燃焼させ燃焼ガスを生成する複数の燃焼器10と、燃焼ガスにより駆動するタービン2とを備えている。
このタービンロータ5には、例えば、このタービンロータ5の回転で発電する発電機(不図示)が接続されている。また、ケーシング3には、各段の動翼7の各上流側に、その内周面からロータ本体6に近づく方向に延びる複数の静翼4が固定されている。
図2は、ガスタービン100の燃焼器10の周りの断面図である。
図1、図2に示すように、複数の燃焼器10は、タービンロータ5の回転軸線Arを中心として、周方向に互いに等間隔でケーシング3に固定されている。
燃焼器10は、高温・高圧の燃焼ガスGをタービン2のガス入口9からタービン2のガス流路8内に送る尾筒20と、この尾筒20内に燃料及び圧縮空気Airを供給する燃料供給器11とを備えている。
燃料供給器11は、パイロット燃料Xを尾筒20内に供給して、この尾筒20内に拡散火炎を形成するパイロットバーナ12と、メイン燃料Y、及び圧縮空気Airを予混合して、予混合気体として尾筒20内に供給し、この尾筒20内に予混合火炎を形成する複数のメインノズル13とを備えている。
図3は、尾筒20の斜視図、図4は、尾筒20の下流側の断面図、図5は、尾筒20の下流側の一部拡大斜視図、図6は、尾筒20と第一段静翼4aとの位置関係を示す説明図である。
図2〜図6に示すように、尾筒20は筒状に形成されており、内周側に燃焼ガスGが流れる胴体21と、胴体21の下流側端に設けられ、タービンロータ5の回転軸線Arを中心とした径方向Dにおいて、尾筒20の軸線Acから遠ざかる向きに広がる出口フランジ31とを有している。
胴体21の下流側は、略長方形状の閉断面を形成している。この胴体21は、この下流側に、タービンロータ5の回転軸線Arを中心とした周方向Cで互いに対向する一対の周方向側壁22と、この回転軸線Arを中心とした径方向Dで互いに対向する一対の径方向側壁23とを有している。
突出壁34は、径方向Dの両端から径方向Dの中央に向かうに従って徐々に突出高さが高くなるように形成されている。また、突出壁34は、湾曲しながら突出するように形成されている。そして、尾筒20の下流側端20eから突出壁34の頂点T、つまり、下流側最端までの高さHは、頂点Tと第一段静翼4aの上流側端4sとが周方向Cにおいて、同一平面上に位置するように設定されている。
図5、図6に示すように、尾筒20内を下流側に向って流れる燃焼ガスGは、尾筒20内から流出した後も周方向側壁22の内面24に沿った方向に流れようとする。このため、フランジ本体部32の下流側端面20eaよりも下流側にカルマン渦列Uが形成されることがある。
したがって、上述の実施形態によれば、下流側端面20eaには、軸線Acに沿うように下流側に向かって突出する突出壁34が一体成形されているので、すなわち、一対の周方向側壁22に、下流側に向かって突出する突出壁34が一体成形された状態になっているので、尾筒20から流出した直後に形成されるカルマン渦列Uを弱めたり、カルマン渦列Uそのものの発生を抑制させたりすることができる。このため、燃焼器10の尾筒20の下流側部分における圧力変動を抑えることができる。
例えば、上述の実施形態では、尾筒20の一対の周方向側壁22に突出壁34を一体成形し、この突出壁34を、径方向Dの両端から径方向Dの中央に向かうに従って徐々に突出高さが高くなるように形成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、突出壁34は、周方向側壁22(下流側端面20ea)の一部が軸線Acに沿うように、下流側に向かって突出していればよい。
2 タービン
4 静翼
4a 第一段静翼
4s 上流側端
5 タービンロータ(ロータ)
6 ロータ本体
9 ガス入口
10 燃焼器
20 尾筒
20ea 下流側端面
20e 下流側端
22 周方向側壁(側壁)
24 内面
25 傾斜面
34 突出壁
100 ガスタービン
Air 圧縮空気
G 燃焼ガス
Claims (6)
- 燃料を圧縮空気に混合して燃焼させ燃焼ガスを生成する複数の燃焼器と、
前記複数の燃焼器からの前記燃焼ガスにより回転するロータを有するタービンとを備え、
前記複数の燃焼器は、前記ロータを中心として周方向に沿うように配置され、前記タービンのガス入口に前記燃焼ガスを送る尾筒を有しているガスタービンにおいて、
前記尾筒の前記ロータの周方向で互いに対向する一対の側壁には、下流側端の一部のみに、下流側に向かって突出する突出壁を設けたことを特徴とするガスタービン。 - 前記尾筒の前記一対の側壁の下流側端の径方向中央部には、前記ロータの径方向の両端から該径方向の中央に向かうに従って徐々に突出高さが高くなるように前記突出壁が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン。
- 前記尾筒の前記一対の側壁の下流側端には、下流側に突出することで形成される頂点を複数有する前記突出壁が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン。
- 燃料を圧縮空気に混合して燃焼させ燃焼ガスを生成する複数の燃焼器と、
前記複数の燃焼器からの前記燃焼ガスにより回転するロータを有するタービンとを備え、
前記複数の燃焼器は、前記ロータを中心として周方向に沿うように配置され、前記タービンのガス入口に前記燃焼ガスを送る尾筒を有しているガスタービンにおいて、
前記尾筒の前記ロータの周方向で互いに対向する一対の側壁には、下流側端の少なくとも一部に、下流側に向かって突出する突出壁を設け、
前記尾筒の前記一対の側壁の内面は、それぞれ下流側に向かうに従って末広がりとなるように傾斜していることを特徴とするガスタービン。 - 燃料を圧縮空気に混合して燃焼させ燃焼ガスを生成する複数の燃焼器と、
前記複数の燃焼器からの前記燃焼ガスにより回転するロータを有するタービンとを備え、
前記複数の燃焼器は、前記ロータを中心として周方向に沿うように配置され、前記タービンのガス入口に前記燃焼ガスを送る尾筒を有しているガスタービンにおいて、
前記尾筒の前記ロータの周方向で互いに対向する一対の側壁には、下流側端の少なくとも一部に、下流側に向かって突出する突出壁を設け、
前記タービンは、前記ロータを中心として周方向に沿って、且つ前記ガス入口に沿って配置された複数の静翼を有し、この静翼は、翼弦が伸びる翼弦方向が前記周方向に対して傾斜しており、
前記周方向において各静翼の上流側端の間に、それぞれ前記尾筒の前記一対の側壁が位置するように、前記尾筒を設けたことを特徴とするガスタービン。 - 前記尾筒の前記一対の側壁のうち、少なくとも一方の側壁の内面は、下流側に向かうに従って隣接する他の燃焼器の尾筒に近づくように傾斜していることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のガスタービン。
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2011
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