JP5884025B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、誘導加熱調理器に関するものであり、特に、加熱調理時において鍋などの加熱容器からのふきこぼれを検知するふきこぼれ検知機能を有する誘導加熱調理器に関するものである。
従来の誘導加熱調理器において、ふきこぼれ検知は、例えば、日本の特開2008−159494号公報(特許文献1)に記載されているように、加熱コイルの外周に複数の電極を設け、これらの電極の静電容量の変化に基づいて行われていた。
図7は特許文献1に記載されている従来の誘導加熱調理器の構成を示す図である。図8は特許文献1に記載されているふきこぼれ検知を行うための電極における静電容量の変化を示すグラフである。
図7に示すように、従来の誘導加熱調理器は、加熱容器(図示せず)を誘導加熱するため、交流電源101から低周波電力を入力して高周波電力を加熱コイル104に供給する駆動回路102を備えている。また、小さい円板状の複数の電極103が加熱コイル104の外周に同心円状に分散配置されている。分散配置された各電極103は、静電容量測定回路106に接続されている。静電容量測定回路106により、各電極103と静電容量測定回路106との間の静電容量が検出されている。この静電容量を以下、単に、「各電極103の静電容量」という。各電極103の静電容量は各電極103の周囲の誘電体(例えば、トッププレートなど)及び導電体(例えば、金属製の加熱容器、加熱コイル104など)の配置に依存する。このように構成された、従来の誘導加熱調理器において、加熱コイル104の上にトッププレートを介して載置された鍋などの加熱容器の周縁部分から液体がふきこぼれたとき、いずれかの電極103の上または近傍にふきこぼれた液体が存在することになる。このような、ふきこぼれた液体が存在するといずれかの電極103の静電容量が増加する。このような静電容量の増加を検知することにより、ふきこぼれを検知しようとするものである。いずれかの電極103の上または近傍にふきこぼれが発生すると、電極103と加熱容器または加熱コイル104との間には水分が介在することになり、加熱コイル104と電極103の静電容量は急激に増加する。したがって、上記のように電極103の静電容量を検知することによりふきこぼれを検知することは可能である。
従来の誘導加熱調理器においては、電極103の静電容量が急増したことを検出したとき(図8参照)、制御回路105はふきこぼれと判断して、駆動回路102の動作を停止するか、若しくは加熱コイル104に流す高周波電流を低減している。
特開2008−159494号公報
上記のように、加熱コイル104の外周に分散配置された電極103を用いて、その静電容量を検知することによりふきこぼれを検知することは可能であるが、電極103の静電容量変化はふきこぼれだけで生じる現象でないところに問題がある。例えば、電極103の近傍のトッププレート上に濡れ布巾などの水分を含んだ物を使用者が置いた場合においても、電極103が検知する静電容量は大幅に変化する。また、使用者が加熱容器の位置をずらした場合や、使用者がトッププレートに接触した場合においても、電極103で検知する静電容量は変化する。このような、ふきこぼれでない状況においても、従来の誘導加熱調理器においては、ふきこぼれと判断して、駆動回路102の動作を停止し、若しくは加熱コイル104の電流を低減してしまい、使用者にとっては使い勝手の悪い調理器となっていた。
上記のように、前記従来の誘導加熱調理器の構成では、静電容量が所定値よりも増加した場合の全てにおいて、ふきこぼれと判定するため、通常の調理時に起こりうる静電容量変動、例えば、布巾などが触れた場合や、手が触れた場合、金属製のおたま等で鍋をかき混ぜた場合、鍋を電極上にずらした場合等、ふきこぼれでないときの静電容量の増加においても、駆動回路の動作の停止、若しくは高周波電流を減少させてしまい、通常の調理時においても、使用者が調理を継続することが困難な場合があった。
本発明は、前記従来の誘導加熱調理器の課題を解決するものであり、調理時に起こりうる静電容量の変動により、ふきこぼれと誤検知して駆動回路の動作停止、若しくは高周波電流を減少させることがなく、且つふきこぼれを精度高く検知することができる誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る第1の観点の誘導加熱調理器は、
加熱容器を載置するトッププレートと、
前記トッププレートの下方に設けられ、前記加熱容器を誘導加熱する加熱コイルと、
前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータと、
前記加熱コイルの周囲近傍で前記トッププレートの裏面に設けられた電極と、
前記電極に高周波電流を供給して前記電極の静電容量を検知する静電容量検知部と、
前記静電容量の変化量の測定をするための基準値を記憶する記憶部と、
前記インバータの出力が出力設定部で設定された第1設定値になるように制御する制御部と、
前記インバータの出力が前記第1設定値に設定された動作中において、前記基準値に対する前記静電容量の検知値が第1変化量の範囲以上となった後に、前記第1設定値より低い第2設定値に切り替えるふきこぼれ検知部と、を備え、
前記ふきこぼれ検知部は、前記検知値が前記第1変化量以上になった後に設定されるふきこぼれ確定期間内における前記検知値が第2変化量の範囲内である場合に、前記インバータの出力を前記第1設定値に戻すよう構成されている。
上記のように構成された第1の観点の誘導加熱調理器においては、静電容量測定手段である静電容量検知部により計測された静電容量の検知値が第1変化量の範囲以上となった後に、第1加熱出力より低い第2加熱出力に加熱を低下してふきこぼれを抑制するとともに、検知する静電容量が第2変化量範囲内で所定の期間であるふきこぼれ確定期間継続されたときに、ふきこぼれではないと判定して加熱を継続又は復帰させている。
第1の観点の誘導加熱調理器においては、調理時に起こりうる静電容量の変動によるふきこぼれの誤検知を防ぎ、使用者が継続して調理を行うことができ、使い勝手の向上が図られている。
本発明に係る第2の観点の誘導加熱調理器において、前記の第1の観点における前記ふきこぼれ検知部は、前記静電容量の検知値が前記第1変化量より小さい範囲である基準値更新変化量の範囲内である状態が基準値検知期間継続すると、前記基準値検知期間の経過後に検知した静電容量を前記基準値と置き換える基準値更新処理を行い、
前記変化量が前記基準値更新変化量以上になった後において、前記基準値更新処理を禁止し、前記基準値更新処理を禁止した後に設定される前記ふきこぼれ確定期間内の前記検知値が前記第2変化量の範囲内である場合に、前記インバータの出力を前記第1設定値に戻し、かつ前記基準値更新処理を再開するよう構成されている。
上記のように構成された第2の観点の誘導加熱調理器においては、調理時に起こりうる静電容量の変動によるふきこぼれの誤検知を確実に防ぎ、使用者が継続して調理を行うことができ、ふきこぼれの誤検知により、不要な加熱出力の低下や停止が発生することが無く、使用者の利便性が図られている。
本発明に係る第3の観点の誘導加熱調理器において、前記の第1の観点又は第2の観点における前記ふきこぼれ検知部は、前記静電容量の検知値が前記第1変化量の範囲以上になった後においてふきこぼれ判定期間が経過すると、前記ふきこぼれ確定期間の計時を開始するよう構成されている。
上記のように構成された第3の観点の誘導加熱調理器においては、調理時に起こりうる静電容量の変動によるふきこぼれを確実に検知して、ふきこぼれの誤検知を防止し、使用者の利便性が向上している。
本発明に係る第4の観点の誘導加熱調理器において、前記の第1の観点における前記ふきこぼれ検知部は、記憶部を備え、前記記憶部は前記ふきこぼれ確定期間内の前記静電容量の検知値の最大値を記憶し、前記最大値と前記第2変化量の範囲とを比較して前記最大値が前記第2変化量の範囲内か以上かを判定するよう構成されている。
上記のように構成された第4の観点の誘導加熱調理器においては、調理時に起こりうる静電容量の変動によるふきこぼれを確実に検知して、ふきこぼれの誤検知を防止することができる。
本発明に係る第5の観点の誘導加熱調理器において、前記の第1の観点における前記ふきこぼれ検知部は、前記ふきこぼれ確定期間内において、前記静電容量の検知値が、前記第2変化量の範囲以上であり、かつふきこぼれ判定期間の経過時の静電容量の検知値に正の値である所定値を加算して設定された変化値以上となったとき、前記インバータの出力を前記第1設定値に戻すよう構成されている。
上記のように構成された第5の観点の誘導加熱調理器においては、調理時に起こりうる静電容量の変動によるふきこぼれの誤検知を確実に防ぎ、使用者が継続して調理を行うことができる。
本発明に係る第6の観点の誘導加熱調理器において、前記の第1の観点における前記ふきこぼれ検知部は、前記ふきこぼれ確定期間内において、前記静電容量の検知値が、前記第2変化量の範囲以上であり、かつふきこぼれ判定期間の経過時の静電容量の検知値に所定値を加算して設定された変化値未満となったとき、前記インバータの加熱動作を停止するか又は前記インバータの出力を前記第2設定値より低い第3の設定値に低減するよう構成されている。
上記のように構成された第6の観点の誘導加熱調理器においては、調理時に起こりうる静電容量の変動によるふきこぼれの誤検知を確実に防ぎ、使用者が継続して調理を行うことができるとともに、ふきこぼれを検知したときには加熱出力の低下、若しくは停止することにより、トッププレート上の調理液の拡大を抑制し、使用者の手入れの軽減を図ることができる。
本発明に係る第7の観点の誘導加熱調理器において、前記の第1の観点における前記誘導加熱調理器は報知部を更に備え、前記制御部は、ふきこぼれを検知すると、前記報知部により報知するよう構成されている。
上記のように構成された第7の観点の誘導加熱調理器においては、調理時に起こりうる静電容量の変動によるふきこぼれの誤検知を確実に防ぐとともに、ふきこぼれを検知したときには、使用者に至急に知らせることが可能となり、トッププレート上の調理液の拡大を早期に抑制することができる。
本発明によれば、調理時に起こりうる静電容量の変動により、ふきこぼれと誤検知して駆動回路の動作停止、若しくは高周波電流を減少させることがなく、且つふきこぼれを精度高く検知することができる誘導加熱調理器を提供することができる。
本発明に係る実施の形態1の誘導加熱調理器の構成を示すブロック図 実施の形態1の誘導加熱調理器において検出されたふきこぼれではない静電容量検知信号(a)と、インバータから出力された加熱出力(b)の一例を示す波形図 本発明に係る実施の形態2の誘導加熱調理器において検出されたふきこぼれではない静電容量検知信号(a)と、インバータから出力された加熱出力(b)の一例を示す波形図 本発明に係る実施の形態2の誘導加熱調理器におけるふきこぼれ判定において、ふきこぼれと確定する場合の波形の一例を示した波形図 本発明に係る実施の形態3の誘導加熱調理器の平面図 本発明に係る実施の形態3の誘導加熱調理器における出力設定部のみを示した平面図 従来の誘導加熱調理器の構成を示す図 従来の誘導加熱調理器におけるふきこぼれ検知を行うための電極における静電容量の変化を示すグラフ
以下、本発明の誘導加熱調理器に係る具体的な実施の形態について添付の図面を参照して説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に記載した具体的な構成に限定されるものではなく、実施の形態において説明する技術的思想と同様の技術的思想及び当技術分野における技術常識に基づいて構成されるものを含むものである。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る実施の形態1の誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。
図1において、実施の形態1の誘導加熱調理器は、加熱容器6が載置されるトッププレート(天板)5と、トッププレート5の下に設けられており、加熱容器6を誘導加熱する加熱コイル8と、加熱コイル8に高周波電流を供給して所定の加熱出力になるように制御するインバータ2と、インバータ2の加熱出力に対応する加熱コイル電流(高周波電流)を検知してインバータ2を駆動制御する制御部4と、トッププレート5の裏面(図1において、加熱容器6が載置されている面を表面として、その反対側の面)に導電性の良い材料で帯状にパターン印刷された複数の電極7と、これらの電極7に高周波信号を供給して電極7の静電容量の変化を検知する静電容量検知部13と、静電容量検知部13からの信号(Vd)に基づきふきこぼれを検知してインバータ2を制御し、ふきこぼれを判定するふきこぼれ検知部15と、を有している。電極7は、加熱コイル8の周囲近傍を取り囲むように設けられている。
インバータ2には、交流電源1から入力された電力を所望の高周波電流を形成するため、整流素子2a、インバータスイッチング素子9、インダクタ及びキャパシタが設けられている。インバータ2を駆動制御する制御部4は、インバータ2の電力を検出する電力検出回路3とインバータ制御部10とを備えている。
静電容量検知部13は、電極7の静電容量を検出する静電容量検出回路13aと、電極7に高周波電流を供給する高周波電流供給回路14とを備えている。ふきこぼれ検知部15は、静電容量検出回路13aで検出した静電容量値から静電容量の変化量並びに静電容量基準値を算出する静電容量算出部11と、算出した静電容量を記憶する記憶部12と、所定の時間を計測する計時部17と、備えている。静電容量算出部11は、計時部17からの信号に基づいて、静電容量を検出する経過時間のカウントを行う。
静電容量検知部13における静電容量検出回路13aは、高周波電流供給回路14から電極7に供給された高周波電流により得られる電圧が入力されて、電極7における静電容量を検出する。
図2は実施の形態1の誘導加熱調理器において検出された静電容量検知信号(図2の(a))と、インバータ2から出力された加熱出力(図2の(b))の一例を示している。図2の(a)は、静電容量検知部13からふきこぼれ検知部15に入力される静電容量検知信号Vdの一例(ふきこぼれと判定しない例示)を示す波形図であり、図2の(a)において、縦軸が静電容量検知信号Vdの電圧[V]を示し、横軸に経過時間を示す。図2の(b)は、図2の(a)に示す静電容量検知信号Vdとインバータ2からの加熱出力[W]との関係を示している。静電容量検知部13は、電極7の静電容量を検知し、その大きさに対応した静電容量検知信号Vdを出力する。図2の(a)においては、いずれかの電極7の静電容量が増加したことにより、静電容量検知信号Vdが減少している場合を示している。
静電容量算出部11は、静電容量変化値および静電容量基準値の算出を行なう、インバータ2が所定の加熱出力(第1加熱出力P1)で加熱中において、ふきこぼれが発生していない通常調理では基準値V0が所定期間毎に更新される基準値更新処理が実行される。実施の形態1においては、基準値検知期間T0(例えば、1秒)経過後において検出された静電容量検知信号Vdが示す検知値(静電容量)が予め設定した基準値更新変化量ΔV0の範囲内(境界値含まず)であれば、その基準値検知期間T0内の静電容量検知信号Vdが示す検知値の平均値を新たな基準値V0として更新する。若しくは、その基準値検知期間T0の終了直前に検出した静電容量検知信号Vdが示す検知値を新たな基準値V0としても良い。
図2の(a)に示すように、検知した静電容量を示す静電容量検知信号Vd1が、その時に設定されている基準値V0に対して、第1変化量ΔV1(ΔV1>ΔV0)の範囲以上(以上は境界値を含む)に変化した場合(時点t2)、それまでの通常調理時の加熱出力である第1加熱出力P1(第1設定値)より低い第2加熱出力P2(第2設定値)まで加熱を低下させる。このように第2加熱出力P2に低下させる切り替え動作は、静電容量検知信号Vd1が第1変化量ΔV1(ΔV1>ΔV0)の範囲以上変化した直後に実行しても良いが、ふきこぼれ判定を行うための所定期間経過後、例えば、1.5〜2秒経過後に実行しても良い。このように、第2加熱出力P2に加熱状態を低減させることにより、もしふきこぼれが発生していれば、そのふきこぼれは抑制される。
静電容量検知信号Vd1が第1変化量ΔV1の範囲以上に変化した時(時点t2)が、「第1ふきこぼれ判定期間」であるふきこぼれ判定期間T1(例えば、1秒)の開始点となり、ふきこぼれ判定期間T1が計時部17において計測される。ふきこぼれ判定期間T1(例えば、1秒)の経過時において、その時に検出した静電容量を示す静電容量検知信号Vd1の検知値Vt3が、記憶部12に記憶される。
「第1ふきこぼれ判定期間」であるふきこぼれ判定期間T1の経過時(t3)を開始時点とする「第2ふきこぼれ判定期間」であるふきこぼれ確定期間T2(例えば、1.5秒)が経過した時、その時の静電容量検知信号Vd1の検知値Vt4が、記憶されている検知値Vt3の上下に範囲を有する第2変化量ΔV2(5digit未満)の範囲内(境界点含まず)であった場合には、加熱出力を停止するふきこぼれ処理を行わずに、第2加熱出力P2(第2設定値)から第1加熱出力P1(第1設定値)に復帰させ、加熱調理を継続する。逆に、静電容量検知信号Vd1の検知値Vt4が、第2変化量ΔV2の範囲以上、即ち第2変化量ΔV2の範囲の外(境界値を含む)であった場合には、加熱出力を第2加熱出力よりさらに低い加熱出力とするか、若しくは加熱出力を停止するふきこぼれ処理を行う。
なお、「digit」は、電圧や時間などのデジタル表示の最小単位を示し、実施の形態1において、1digitは約19.5mVを示している。なお、第2変化量ΔV2の範囲としては、検知値Vt3を中間値として、その中間値の上下に同じ範囲幅でも良く、若しくは検知値Vt3の上下の変化量が異なる範囲としても良い。
上記のように、実施の形態1の誘導加熱調理器においては、検出された静電容量検知信号Vdが示す検知値に基づいて、加熱調理において検知したふきこぼれに似た状態がふきこぼれであると判定した場合には加熱動作を停止、若しくは加熱をさらに低下させ、反対に検知したふきこぼれに似た状態がふきこぼれではないと判定した場合には加熱動作を復帰させている。なお、「第2ふきこぼれ判定期間」であるふきこぼれ確定期間T2の経過直前に第1加熱出力P1から第2加熱出力P2に低下させる処理を行うように構成することにより、ふきこぼれ確定期間T2の経過時にふきこぼれではないと判定された場合には加熱動作が実質的に継続状態となる。
また、実施の形態1の誘導加熱調理器においては、予め記憶部12に閾値として基準値V0が設定されており、静電容量値算出部11は計時部17より測定された所定時間である基準値検知期間T0(例えば、1秒)において検出された複数の静電容量検知信号Vdの検知値の平均値を算出して、その平均値を新たな基準値V0として順次設定し、記憶部12に記憶している。このように、実施の形態1の誘導加熱調理器においては、基準値を順次更新して、検出された静電容量検知信号Vdが第1変化量ΔV1以上となった時から所定のふきこぼれ判定期間を開始させて、検出された静電容量変化量からふきこぼれ判定を行うよう構成されている。
以上のように構成された実施の形態1の誘導加熱調理器における動作について説明する。
実施の形態1の誘導加熱調理器における加熱調理において、交流電源1からの交流電力が入力されたインバータ2により、加熱コイル8は所定の電力が供給され、トッププレート5上に載置された加熱容器6が加熱される。加熱容器6に対する加熱が進み、加熱容器6からふきこぼれが発生した場合には、トッププレート5上に水や調味液などの液体がふきこぼれる。その結果、トッププレート5の裏面に設けられた電極7と加熱容器6、または電極7とトッププレート5の外縁にある筐体フレーム(アース)18との間に溢れた液体によりそれぞれが結合して、静電容量が通常加熱調理の状態より増加する。
静電容量が増加すると静電容量検出回路13aへの入力電圧が低下し、静電容量算出部11へ出力される静電容量検知信号Vdの検知値も低下する。静電容量を示す静電容量検知信号Vdの検知値が基準値V0に対して所定の第1変化量ΔV1以上変化した後、或いは電容量検知信号Vtの検知値が基準値V0に対して第1変化量ΔV1以上変化した時から所定のタイミング(例えば、1.5秒後)において第1加熱出力P1(第1設定値)から第2加熱出力P2(第2設定値)に加熱出力を低下させる(P1>P1)。また、静電容量検知信号Vdの検知値が第1変化量ΔV1の範囲以上に変化した時、ふきこぼれ判定期間T1が開始し、計時部17が経過時間のカウントを開始する。ふきこぼれ判定期間T1が経過した時、その時の静電容量を示す静電容量検知信号Vdの検知値Vt3が記憶部12に記憶される。次に、ふきこぼれ判定期間T1が経過した時において、「第2ふきこぼれ判定期間」であるふきこぼれ確定期間T2が開始され、ふきこぼれ確定期間T2が経過した時の静電容量を示す静電容量検知信号Vdの検知値Vt4が、その時記憶されている「第1ふきこぼれ判定期間」の検知値Vt3と比較される。この時の検知値Vt4が、検知値Vt3を間とする第2変化量ΔV2の範囲内にあれば、ふきこぼれ状態ではないと判定して、加熱を停止する等のふきこぼれ処理を行わない。上記のように、実施の形態1の誘導加熱調理器におけるふきこぼれ検知動作は、加熱調理時における静電容量の変化量によって、ふきこぼれ状態の判定を精度高く行うものである。
図2の(a)に示した静電容量検知信号Vd1および加熱出力P1,P2は、実施の形態1の誘導加熱調理器において、ふきこぼれ検知動作において安定した加熱調理時にふきこぼれ処理を実行しない場合の波形を示している。
図2に示す波形の静電容量検知信号Vd1が静電容量算出部11に入力された場合において、その時の検知値が算出した基準値V0から第1変化量ΔV1の範囲以上であったときには、第1加熱出力P1(第1設定値)より低い第2加熱出力P2(第2設定値)まで加熱出力を低下して、もしふきこぼれが発生していた場合のふきこぼれを抑制するとともに、ふきこぼれ判定期間T1の経過時における静電容量を示す検知値Vt3を記憶部12に記憶する。ふきこぼれ判定期間T1の終了後のふきこぼれ確定期間T2の経過後において、その時の静電容量を示す検知値Vt4が、記憶されている検知値Vt3を間として上下に幅のある第2変化量ΔV2の範囲内にある場合には、ふきこぼれ処理を実行せず、所定の加熱出力P1(第1設定値)に加熱を復帰、若しくは加熱出力を実質的に継続させる。
以上のように構成された実施の形態1の誘導加熱調理器においては、ふきこぼれ検知動作により、加熱調理時に加熱容器6をトッププレート5上でスライドさせる鍋ずらしの状態や、トッププレート5上に濡れた布巾を一時的においた状態などのふきこぼれとは異なる状態を、ふきこぼれではない判定して、ふきこぼれの誤検知を防止している。その結果、加熱調理時において、ふきこぼれと誤検知して加熱を不要に停止させることなく、加熱調理を継続させることができる。
なお、「第1ふきこぼれ判定期間」であるふきこぼれ判定期間T1の経過時において記憶部12に記憶する静電容量検知信号Vdの検知値Vt3は、ふきこぼれ判定期間T1における静電容量検知信号Vdにおける最大値、若しくは平均値を記憶しても良く、ふきこぼれ検知方法およびふきこぼれ検知における制御方法としては実施の形態1に記載した方法に限るものではない。
(実施の形態2)
次に、本発明に係る実施の形態2の誘導加熱調理器について添付の図3を参照して説明する。図3は、本発明に係る実施の形態2の誘導加熱調理器において検出された静電容量検知信号Vd2(図3の(a))と、インバータから出力された加熱出力(図3の(b))の一例を示している。なお、実施の形態2の誘導加熱調理器は、前述の実施の形態1の誘導加熱調理器と同じ基本構成を有しており、ふきこぼれ検知方法が異なっている。このため、以下の実施の形態2の誘導加熱調理器においては、異なる点を中心に説明し、前述の実施の形態1の誘導加熱調理器1における構成要素と同じ機能、構成を有するものには同じ符号を付し、その詳細な説明は省略して実施の形態1の説明を適用する。
図3の(a)は、静電容量検知部13からふきこぼれ検知部15に入力される静電容量検知信号Vd2の一例(ふきこぼれ処理をしない例)を示す波形図であり、図3の(a)において、縦軸が静電容量検知信号Vd2の電圧[V]を示し、横軸に経過時間を示す。図3の(b)は、図3の(a)に示す静電容量検知信号Vd2とインバータ2からの加熱出力[W]との関係を示している。
実施の形態2の誘導加熱調理器のふきこぼれ検知においては、ふきこぼれ判定期間において静電容量が大きく変動した場合(ふきこぼれ処理しない場合)の動作について説明する。
図3の(a)に示すように、検知した静電容量を示す静電容量検知信号Vd2が、その時に設定されている基準値V0に対して、第1変化量ΔV1(ΔV1>ΔV0)の範囲以上に変化した場合(時点t2)、それまでの調理時の加熱出力である第1加熱出力P1(第1設定値)より低い第2加熱出力P2(第2設定値)まで加熱を低下させる。このように、第2加熱出力P2に加熱状態を低減させることにより、もしふきこぼれが発生していた場合におけるふきこぼれが抑制される。また、ふきこぼれ判定期間T1(例えば、1秒)の経過時において検出した静電容量を示す静電容量検知信号Vd2の検知値Vt3が、記憶部12に記憶される。以上のように、ふきこぼれ判定期間T1の経過時までの動作は前述の実施の形態1の場合と同様である。
実施の形態2の誘導加熱調理器においては、ふきこぼれ判定期間T1の経過時から始まるふきこぼれ確定期間T2(例えば、1.5秒)の経過時(時点t4)における静電容量を示す静電容量検知信号Vd2の検知値Vt4が、記憶されている検知値Vt3に所定値(例えば、20digit)を加えた値を閾値(第3変化値V3)として比較される。時点t4において、静電容量が小さくなり、検出された静電容量検知信号Vd2が上昇して、検知値Vt4が閾値である第3変化値V3より大きくなった場合には、ふきこぼれとは判定せず、第2加熱出力P2(第2設定値)から第1加熱出力P1(第1設定値)に復帰させる。
図4は、実施の形態2の誘導加熱調理器におけるふきこぼれ判定において、ふきこぼれと確定する場合の波形の一例を示した波形図である。図4の(a)において、縦軸が静電容量検知信号Vdの電圧[V]を示し、横軸に経過時間を示す。図4の(b)は、図4の(a)に示す静電容量検知信号Vdとインバータ2からの加熱出力[W]との関係を示している。
図4の(a)においては、例として2種類の振る舞いを示す静電容量検知信号Vd3,Vd4を示している。図4の(a)に示す静電容量検知信号Vd3,Vd4の場合においても、基準値V0に対して、第1変化量ΔV1の範囲以上に変化した場合、第1加熱出力P1(第1設定値)より低い第2加熱出力P2(第2設定値)まで加熱を低下させる。また、ふきこぼれ判定期間T1の経過時において検出した静電容量を示す検知値Vt3が記憶部12に記憶される。以上のように、ふきこぼれ判定期間T1の経過時までの動作は前述の実施の形態1の場合と同様である。
ふきこぼれ判定期間T1の経過時から始まるふきこぼれ確定期間T2の経過時(時点t4)において、静電容量を示す静電容量検知信号Vd3又はVd4の検知値Vt4が、記憶されている検知値Vt3に所定値(例えば、20digit)を加えた第3変化値V3と比較される。
静電容量算出部11は、ふきこぼれ確定期間T2の経過時における検知値Vt4が、第3変化値V3未満であり、且つ第2変化量ΔV2の範囲以上であるとき、ふきこぼれと判定する。静電容量算出部11がふきこぼれと判定すると、インバータ制御部10に対して第3加熱出力P3(第3設定値)である加熱停止の信号を出力する。なお、第3加熱出力P3は加熱停止ではなく、第2加熱出力P2より低い値でも良い(P3<P2<P1)。
上記のように、実施の形態2の誘導加熱調理器においては、ふきこぼれ確定期間T2において、前回の検知値Vt3に基づいて第2変化量ΔV2及び第3変化値V3を設定して、ふきこぼれ確定期間T2の経過時における静電容量検知信号Vdの検知値Vt4を第2変化量ΔV2及び第3変化値V3と比較することにより、ふきこぼれの判定を行う構成である。このように、ふきこぼれの判定を行うことにより、実施の形態2の誘導加熱調理器は、ふきこぼれの誤検知を防止することができる構成となる。
(実施の形態3)
次に、本発明に係る実施の形態3の誘導加熱調理器について添付の図5及び図6を参照して説明する。図5は、実施の形態3の誘導加熱調理器の平面図である。図6は、実施の形態3の誘導加熱調理器における出力設定部のみを示した平面図である。以下に説明する実施の形態3の誘導加熱調理器の外観構成は、前述の実施の形態1及び実施の形態2の誘導加熱調理器においても同様の構成を含むものである。したがって、実施の形態3の誘導加熱調理器においては、前述の実施の形態1及び実施の形態2の誘導加熱調理器における構成要素と同じ機能、構成を有するものには同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、前述の実施の形態1及び実施の形態2においては、実施の形態3において説明している符号を用いている。
図5は、実施の形態3の誘導加熱調理器におけるトッププレート5等を示す平面図である。図5に示すトッププレート5には、被加熱物である加熱容器(例えば、鍋など)6が載置されるべき加熱位置を表示する3つのサークルパターン24が描かれている。なお、実施の形態3においては3つの加熱コイル8を有する構成について説明するが、加熱コイル8の数は3個に限定されるものではなく、1個、2個、4個などいくつ加熱コイル8を用いても良く、その加熱コイル8の数に応じてサークルパターン24及び電極7が形成される。
図5に示すように、実施の形態3の誘導加熱調理器におけるトッププレート5には、使用者が当該誘導加熱調理器の動作を設定するための出力設定部20となる複数の操作電極がトッププレート5の裏面にふきこぼれを検知する電極7と同様に印刷されている。出力設定部20が設けられている位置は、トッププレート5におけるサークルパターン24より使用者側に近い領域である。
トッププレート5の左右に配置されたサークルパターン24の外側近傍、すなわち左右の加熱コイル8の周囲近傍には、サークルパターン24から所定の間隔を有して複数の電極7(ふきこぼれ検知電極)が形成されている。
図5に示すように、実施の形態3の誘導加熱調理器においては、ふきこぼれ検知と判定した場合、そのふきこぼれ検知を使用者に確実に報知するために、ふきこぼれ文字を表示するふきこぼれ表示部21と、リング状に発光する加熱コイル表示部22と、音声により報知するスピーカ23と、を備えている。
また、図6に示すように、実施の形態3の誘導加熱調理器における出力設定部20には、三角にて左方向が表示されて加熱出力の下降操作を行うための火力ダウン操作部6と、三角にて右方向が表示されて加熱出力の上昇操作を行うための火力アップ操作部7と、当該誘導加熱調理器の加熱条件を設定するためのメニュー選択部8と、電源のオン/オフを行うための電源部9が設けられている。
実施の形態3の誘導加熱調理器においては、ふきこぼれを検知したと判定した場合には、ふきこぼれを検知した電極7が設けられている加熱コイル8の加熱コイル表示部22の光るリング、及びふきこぼれ表示部21におけるふきこぼれ文字を点灯又は点滅させるとともに、スピーカ23から音声により報知するよう構成されている。
また、実施の形態3の誘導加熱調理器においては、ふきこぼれではないが加熱出力を変更した状態、並びに通常の調理時に起こりうる静電容量の変動が生じたことを、使用者に報知することができる構成であり、使用者に注意を促すことができる構成である。したがって、実施の形態3の誘導加熱調理器は、ふきこぼれと判定されない限り、加熱を停止することなく調理を継続することができ、使い勝手が向上した調理器となる。
本発明の誘導加熱調理器は、電極の静電容量の単純な変化のみでふきこぼれと判定するのではなく、検出された静電容量の計時的な変化に基づいて基準値を更新して記憶し、ふきこぼれ判定期間を設定して静電容量のふらつき状態、変化量、変化値等に基づいてふきこぼれを判定して、報知、加熱出力の切り替えを行っている。このように構成された本発明によれば、ふきこぼれ検知の精度を向上させることができ、ふきこぼれの誤検知を無くして、不要な加熱停止を招来することなく継続して調理を行うことができる誘導加熱調理器を提供することができる。
本発明の誘導加熱調理器は、静電容量の変化後を基準とし、所定時間の経過後において、静電容量の検知値が所定の変動範囲内の場合は、鍋ずらし、トッププレートへの接触、トッププレート上に濡れ布巾等が置かれた等のふきこぼれではない状態であると判断して、ふきこぼれ処理を行わずに、加熱動作を継続して調理を行うことができる。また、本発明の誘導加熱調理器においては、精度高くふきこぼれを検知することが可能になり、トッププレート上に調理液の拡散を抑制して、使用者の手入れを軽減して、優れた使い勝手を有する調理器となる。
誘導加熱動作時に生じる加熱容器におけるふきこぼれの誤検出を大幅に低減することができる信頼性の高い誘導加熱調理器を市場に提供することができる。
1 交流電源
2 インバータ
3 電力検出回路
4 制御部
5 トッププレート
6 加熱容器
7 電極
8 加熱コイル
9 インバータスイッチング素子
10 インバータ制御部
11 静電容量算出部
12 記憶部
13 静電容量検知部
14 高周波電流供給回路
15 ふきこぼれ検知部
17 計時部
20 出力設定部
23 報知部

Claims (7)

  1. 加熱容器を載置するトッププレートと、
    前記トッププレートの下方に設けられ、前記加熱容器を誘導加熱する加熱コイルと、
    前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータと、
    前記加熱コイルの周囲近傍で前記トッププレートの裏面に設けられた電極と、
    前記電極に高周波電流を供給して前記電極の静電容量を検知する静電容量検知部と、
    前記静電容量の変化量の測定をするための基準値を記憶する記憶部と、
    前記インバータの出力が出力設定部で設定された第1設定値になるように制御する制御部と、
    前記インバータの出力が前記第1設定値に設定された動作中において、前記基準値に対する前記静電容量の検知値が第1変化量の範囲以上となった後に、前記第1設定値より低い第2設定値に切り替えるふきこぼれ検知部と、を備え、
    前記ふきこぼれ検知部は、前記検知値が前記第1変化量以上になった後に設定されるふきこぼれ確定期間内における前記検知値が第2変化量の範囲内である場合に、前記インバータの出力を前記第1設定値に戻すよう構成された誘導加熱調理器。
  2. 前記ふきこぼれ検知部は、前記静電容量の検知値が前記第1変化量より小さい範囲である基準値更新変化量の範囲内である状態が基準値検知期間継続すると、前記基準値検知期間の経過後に検知した静電容量を前記基準値と置き換える基準値更新処理を行い、
    前記変化量が前記基準値更新変化量以上になった後において、前記基準値更新処理を禁止し、前記基準値更新処理を禁止した後に設定される前記ふきこぼれ確定期間内の前記検知値が前記第2変化量の範囲内である場合に、前記インバータの出力を前記第1設定値に戻し、かつ前記基準値更新処理を再開するよう構成された請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記ふきこぼれ検知部は、前記静電容量の検知値が前記第1変化量の範囲以上になった後においてふきこぼれ判定期間が経過すると、前記ふきこぼれ確定期間の計時を開始するよう構成された請求項1又は2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記ふきこぼれ検知部は、記憶部を備え、前記記憶部は前記ふきこぼれ確定期間内の前記静電容量の検知値の最大値を記憶し、前記最大値と前記第2変化量の範囲とを比較して前記最大値が前記第2変化量の範囲内か以上かを判定するよう構成された請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記ふきこぼれ検知部は、前記ふきこぼれ確定期間内において、前記静電容量の検知値が、前記第2変化量の範囲以上であり、かつふきこぼれ判定期間の経過時の静電容量の検知値に正の値である所定値を加算して設定された変化値以上となったとき、前記インバータの出力を前記第1設定値に戻すよう構成された請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記ふきこぼれ検知部は、前記ふきこぼれ確定期間内において、前記静電容量の検知値が、前記第2変化量の範囲以上であり、かつふきこぼれ判定期間の経過時の静電容量の検知値に所定値を加算して設定された変化値未満となったとき、前記インバータの加熱動作を停止するか又は前記インバータの出力を前記第2設定値より低い第3の設定値に低減するよう構成された請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  7. 報知部を更に備え、前記制御部は、ふきこぼれを検知すると、前記報知部により報知するよう構成された請求項1に記載の誘導加熱調理器。
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