JP5882438B1 - 防潮堤 - Google Patents

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Abstract

【課題】地震と地震後に襲来する津波に対して耐え得る防潮堤を実現する。【解決手段】基盤層G2に根入れされた複数の杭材20によって強固に地盤と一体化された防潮堤100は、巨大地震に耐え得る強度を有しており、地震後に襲来する津波によって杭材20周辺が洗掘されることを防止する鋼矢板壁10と、津波の波力を減衰させることができる複数の帯状体6からなる網状部材60,60aを備えることで、巨大地震のような強大な破壊力が作用した後に襲来する津波に対しても堤体として機能する強度を有するようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、防潮堤に関する。
一般に、堤防・防波堤・防潮堤などの既設の堤体は、海岸や河川の水際に在って盛土表面にコンクリート被覆した構造やコンクリート造で、外部からの圧力に対して自重で抵抗する構造であり、砂や粘土質の表層地盤上に単に置かれた状態となっている。
このような堤体は、地震時に表層地盤に生じる液状化に伴う不同沈下などで内部の土砂が流出したり、コンクリートにひび割れなどの損傷が生じたりと、せん断ひずみに対して十分な耐力を有しているとは言い難い。またその後に襲来する津波によって、コンクリートの損傷個所から侵入した波によって内部土砂が容易に押し流されてしまい、堤体として機能できない虞があった。
これに対して、ネット状の消波構造体を用いて波力を低減させることで、岸辺や護岸を保護する技術が知られている(例えば、特許文献1,2参照。)。
特開2007−217959号公報 実開昭56−87517号公報
上記特許文献1,2の消波構造体は軽量であって構造も簡便であるので、消波堤の造成に適用した場合、従来に比べて工期や工費の削減に寄与するものと考えられる。
しかしながら、特許文献1にあっては洗掘防止に地表面に敷設した透水性シート上に、消波構造体を並べるだけなので、地震による不等沈下などで並べた消波構造体が不揃いとなりその機能を発揮できなることが懸念される。また、敷設した透水性シートは、襲来する津波によって容易に流出する虞がある。また、特許文献2にあっては、たとえ支柱が支持地盤まで根入れされていても、襲来する津波によって網状フェンスの下部が洗掘され、支柱の変位が大きくなってやはり消波構造体としての機能が維持できなくなる虞があり、これらの消波構造体では津波の強大な波力に太刀打ちできないことが予想される。
本発明の目的は、地震と地震後に襲来する津波に対して耐え得る防潮堤を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、防潮堤であって、
地中に構築された鋼矢板壁と、
前記鋼矢板壁に沿って所定間隔を空けて連設され、前記鋼矢板壁の上端部よりも高い位置に杭頭部が位置するように埋設された複数の杭材と、
前記杭材の一部を含むように前記鋼矢板壁の上端部を被覆した下部連結体と、
前記下部連結体と略平行な配置となるように前記杭材の杭頭部を連結した上部連結体と、
前記杭材を被覆して、前記下部連結体と前記上部連結体とを繋いでなる複数の支柱と、
前記下部連結体と前記上部連結体と前記支柱との間を覆う複数の帯状体と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の防潮堤において、
前記鋼矢板壁は、基盤層に根入れしないことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の防潮堤において、
前記上部連結体の少なくとも一つには、前記帯状体を収納する収納部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、地震と地震後に襲来する津波に対して耐えうる防潮堤を得ることができる。
本実施形態の防潮堤を一部断面視して示す上面図(a)と正面図(b)である。 柱間の一部を示す断面図(a)と、開口部を示す正面図(b)である。 本実施形態の防潮堤の変形例を一部断面視して示す上面図(a)と正面図(b)である。 防潮堤の網状部材を構成する帯状体の端部に形成されたループに挿通される鋼管に関する説明図であり、ループ部分を拡大して示す断面図(a)と正面図(b)である。 防潮堤の網状部材を構成する帯状体の端部に形成されたループが移動自在に挿通されるガイド部に関する説明図であり、ループ部分を拡大して示す断面図(a)と一部破断視して示す正面図(b)である。
以下、図面を参照して、本発明に係る防潮堤の実施形態について詳細に説明する。
防潮堤100は、台風などによる大波や高潮、特に津波の被害を防ぐために、海岸線に沿って建造されている。
本実施形態の防潮堤100は、図1(a)(b)、図2(a)(b)に示すように、地中に構築された鋼矢板壁10と、鋼矢板壁10に沿って所定間隔を空けて連設された複数の杭材20と、杭材20の一部を含むように鋼矢板壁10の上端部10aを被覆した下部連結体30と、下部連結体30の上方に配置されるように杭材20の杭頭部20aを連結した上部連結体40と、杭材20を被覆して下部連結体30と上部連結体40とを繋いでなる複数の支柱50と、下部連結体30と上部連結体40と支柱50との間を覆う複数の帯状体としての固定式の網状部材60と可動式の網状部材60aと、を備えている。
鋼矢板壁10は、一対の継手を有する鋼矢板1からなり、鋼矢板の継手を連結して複数の鋼矢板1を繋げてなる構造体である。
鋼矢板壁10を構成する鋼矢板1は、その上端が地表面に露出した状態で表層地盤G1に埋設されており、鋼矢板1の上端が連なって鋼矢板壁10の上端部10aとなっている。
この鋼矢板壁10は、波力によって防潮堤100周囲が洗掘されることを防止する機能を発揮できればよいので、基盤層G2にまで根入れしなくてもよい。そのため、護岸堤防に適用した場合では、鋼矢板壁を深く根入れする通常の造成に比べて鋼材重量を節減でき、コスト削減を図ることができる。また、地震に伴って表層部に生じる側方流動に対しても、鋼矢板下部は表層が連通しているので流動圧を解放できる。よって防潮堤に作用する影響を軽減でき、杭材20の損傷や変位を最小にできるので、地震後に襲来する津波の波力を網状部材60が受けても、防潮堤としての機能を維持できる。したがって、鋼矢板頭部は表層部の沈下に備えて形鋼などで連結し、杭材20に連結しておく。また、杭材20の間に、杭材20とで鋼矢板壁10を挟むように別途杭材を埋設し、その頭部を鋼矢板壁頭部連結した形鋼等と連結しておくことが好ましい。
なお、基盤層G2とは、構造物などを支持できる堅牢な地盤(例えば洪積粘土や砂礫など)のことを指す。
鋼矢板壁10を構築するには、周知である静荷重型の杭圧入機を用いる。
杭圧入機は、機械本体の下部に設けられ、既設の杭を掴むクランプ装置と、機械本体の前端部に設けられ、既設の杭に隣接した位置に圧入する杭を挟んで保持するチャック装置とを備えている。この杭圧入機は、クランプ装置で既設杭の上端側を掴み、その既設杭から反力を取った状態で、杭を把持するチャック装置を降下させるようにして、杭を地中に圧入するようになっている。また、この杭圧入機は、クランプ装置やチャック装置を協働させることで既設の杭列上を自走することができる。
なお、杭圧入機の構成や動作は従来公知のものと同様であるので、ここでは詳述しない。
杭材20は、鋼矢板1よりも長尺な例えば鋼管杭であり、鋼矢板壁10の上端部10aよりも高い位置に杭材20の杭頭部20aが位置するように、鋼矢板壁10よりも深く埋設されている。杭材20の下部が表層地盤G1よりも下層側にある基盤層G2に達する深度に埋設しておくとよい。
なお、杭材20は、鋼矢板壁10の前面側と後面側の何れに配置してもよい。ここでいう前面側・後面側とは、防潮堤100の前面側と後面側に対応しており、例えば前面側が海側であり、後面側が陸側である。
この杭材20を地盤に圧入するには、鋼矢板壁10の構築に用いた杭圧入機を使用することができる。鋼管杭である杭材20は、回転圧入工法によって埋設するのが好ましいので、杭圧入機のチャック装置を回転圧入用のものに換装して使用する。
そして、鋼矢板壁10(鋼矢板1)上を自走可能な周知の杭圧入機によって杭材20の埋設を行うようにすれば、鋼矢板1の埋設後に連続して杭材20の埋設を行うことができるので効率的である。
下部連結体30は、鋼矢板壁10の延在方向に沿うように表層面に設けられた鋼矢板頭部を覆うコンクリート造の構造物(コーピング)である。なお、下部連結体30には、コンクリート二次製品を用いてもよい。
上部連結体40は、下部連結体30と略平行な配置となるように杭材20上に設けられた鉄筋コンクリート製部材、形鋼や棒鋼、鋼線などの鋼製部材による構造物である。またナイロン繊維やポリエチレン繊維造としてもよい。上部連結体40の少なくとも一つには、可動式の網状部材60aを収納する収納部4が設けられている
支柱50は、杭材20を芯材として設けられた鉄筋コンクリート製の柱体である。
そして、これら下部連結体30と上部連結体40と支柱50とによって四方が囲われてなる空間、すなわち柱間5は網状部材60、60aで覆われる。
網状部材60,60aは、複数の帯状体6からなり、縦方向の帯状体6と横方向の帯状体6をそれぞれ複数交差させつつ上下に入れ替え、平織状に織り込んでなる可撓性を有する部材である。この網状部材60,60aは、縦方向の帯状体6の間と横方向の帯状体6の間に隙間を開けて織り込まれており、通水可能な網目を有している。例えば、帯状体6の幅が200mmで、網目は100mm角程度のサイズとしている。したがって、津波が防潮堤を越波した場合、越波した波が戻る(引き波)際も含めて、網状部材60、60aがコンクリート版などのパネルで仕切られていた場合には、そのパネルの高さの分、波が滝状となって落下するため防潮堤の後面(引き波では防潮堤の前面)側に大規模な洗掘が生じることは知られているが、網目からは波が漏出するのでこれを未然に抑止できる。よって、繰り返し襲来する津波に対しても、その機能を維持できる。なお、縦方向の帯状体6と横方向の帯状体6を上下入れ替えることなく単に重ねるようにして網状部材60,60aを形成してもよい。
帯状体6は、例えば、ポリエチレンやナイロンなどの樹脂材料からなり、それら樹脂繊維を編織して細長い布状に形成された部材である。この帯状体6としては、例えば、台付けワイヤーの代替に使用されるベルトや、シートベルトウェビングなど高張力を有するものを用いることができる。
固定式の網状部材60は、帯状体6の端部が下部連結体30、上部連結体40、支柱50の壁面に固定され、柱間5を覆うように取り付けられている。
具体的に、帯状体6の両端には、端部を折り返して縫製してなるループが形成されており、下部連結体30、上部連結体40、支柱50の壁面に固設されている定着部7に帯状体6のループを掛けて、網状部材60を所定位置に固定している。
この定着部7の先端は、例えば略T字形状に形成されており、掛けられたループが抜けないようになっている。
また、可動式の網状部材60aは、上部連結体40に設けられている収納部4に収納可能に構成されている。
可動式の網状部材60aの上端側は、収納部4内の巻取ドラム(図示省略)に固着されており、この巻取ドラムに網状部材60aが巻き上げられて、収納部4に収納されるようになっている。可動式の網状部材60aが出入する収納部4の収納口には、収納口カバー4aが取り付けられている。
可動式の網状部材60aの下端側には、帯状体6の端部を折り返して縫製してなるループが形成されており、それらループに挿通させたパイプ8が取り付けられている。
そして、収納部4から引き下ろした網状部材60aのパイプ8を、鎌錠のように下部連結体30に固設したフック(図示省略)に掛けて係止することで、網状部材60aで柱間5を覆うことができる。
また、そのフックに掛けられたパイプ8を外し、巻取ドラムに巻き上げられた網状部材60aを収納部4に収納することで防潮堤の柱間5に開口部5aを開設することができる。網状部材60aを収納部4に収納して開口部5aを解放することで、防潮堤100の前面側と後面側に行き来できるようになる。また、網状部材60aを収納部4に収納しておくことで、紫外線や風雨による劣化を抑止することができる。
なお、通常時、可動式の網状部材60aを収納部4に収納しておき、地震や津波の発生を検知したことに伴い巻取ドラムを回転させて、網状部材60aを自動で降下させて開口部5aを覆うようにしてもよい。
この可動式の網状部材60aは側端部が支柱50に固定されていないので、開口部5aを塞いだ網状部材60aの左右の側端部を覆うカバー9を設けることが好ましい。
カバー9は、例えば、支柱50の前面に取り付けられた略L字状断面の金属蓋で、このカバー9で網状部材60aの側端部を覆うことによって、網状部材60aの設置姿勢を安定させることができる。
以上のように、本実施形態の防潮堤100は、基盤層G2に根入れされた複数の杭材20によって強固に地盤(G1、G2)と一体化されているので、巨大地震に耐え得る強度を有しており、また巨大地震のような強大な破壊力が作用した後に襲来する津波に対しても堤体として機能する強度を有している。
また、防潮堤100が備えている鋼矢板壁10によって、津波の押し波や引き波によって杭材20周辺が洗掘されることを防止することができるので、杭材20の姿勢を安定した状態で維持することができ、防潮堤としての機能を維持できる。
また、鋼矢板壁10は、地震に伴う表層地盤G1の側方流動の影響を抑止することができ、防潮堤100周囲の地盤の緩みを抑えることができる。
また、防潮堤100の網状部材60,60aは、襲来する津波や高潮の波力を減衰させることができ、また、漂流物や岩塊等が上陸することを阻止することができる。
特に、網状部材60,60aは、可撓性を有しフレキシブルであるため、地震時の振幅によって損傷し難く、また漂流物等の衝突による衝撃を軽減できる。したがって、繰り返し襲来する津波に対しても、その機能を維持することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、図3(a)(b)に示すように、柱間5を覆う網状部材60,60aが、支柱50間に亘るように配設されている防潮堤101であってもよい。
固定式の網状部材60を構成する帯状体6の両端には、図4(a)(b)に示すように、帯状体6の端部を折り返して縫製してなるループが形成されており、それらループに鋼管2が挿通されている。
つまり、網状部材60の四辺にそれぞれ鋼管2が取り付けられており、それら鋼管2が網状部材60の枠となって、網状部材60が矩形状を呈するようになっている。
この網状部材60の下端部を下部連結体30に形成された溝部30aに嵌め込み、網状部材60の上端部を上部連結体40に形成された溝部40aに嵌め込み、網状部材60の左右端部を支柱50に形成された溝部50aに嵌め込むようにして、網状部材60が支柱50間に固定されている。
なお、各溝部(30a、40a、50a)に対し、ループに挿通した鋼管2をフックやボルト等で固設している。また、ループ(帯状体6)と鋼管2とはビス等によってズレ止めしておくことが好ましい。
可動式の網状部材60aの上端部は、収納部4内の巻取ドラム(図示省略)に固着されている。また、網状部材60aを構成する縦方向の帯状体6の下端には、帯状体6の端部を折り返して縫製してなるループが形成されており、それらループに鋼管2が挿通されている(図4(a)(b)参照)。
また、可動式の網状部材60aを構成する横方向の帯状体6の左右端部には、図5(a)(b)に示すように、帯状体6の端部を折り返して縫製してなるループが形成されており、それらループはスリット3aを通じてガイド部3内に挿入されている。
ガイド部3は、鋼管状の部材であり、その長手方向に沿ったスリット3aが形成されている。このガイド部3は杭材20に沿うように配設されており、支柱50の側面に形成された溝部に設けられている。
具体的に、ガイド部3内に挿入されたループには牽引ベルト3bが挿通されている。また、このループがガイド部3のスリット3aから抜け出ないように、一対の定着部材3cによってループ(帯状体6)を牽引ベルト3bとともに挟持している。この定着部材3cと帯状体6と牽引ベルト3bはビスなどによって固着されて一体となっており、ガイド部3内を上下にスライド移動する。
このように構成された網状部材60aは、支柱50の側面に設けられたガイド部3に沿って進退可能に取り付けられている。
この網状部材60aを収納部4から引き下ろすことで開口部5aを覆うことができる。また、網状部材60aを巻取ドラムによって巻き上げて収納部4に収納することで開口部5aを解放させることができる。
特に、ガイド部3に沿って進退する網状部材60aの側端部は、支柱50の側面の溝部に保持されているので、前述したようなカバー9は設けなくてもよい。
このような防潮堤101であっても、地震と地震後に襲来する津波に対して耐え得ることができ、堤体としての機能を維持することができる。
なお、以上の実施の形態においては、下部連結体30と上部連結体40と支柱50とによって四方が囲われてなる空間、すなわち柱間5を覆う複数の帯状体として、縦方向の帯状体6と横方向の帯状体6を織り込んだ網状部材60(60a)を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、縦方向だけの帯状体6や、横方向だけの帯状体6のみで柱間5を覆うようにしてもよい。この場合、可動式の網状部材60aは縦方向だけの帯状体6からなるものに限られるのは言うまでもない。
また、杭材20は鋼管杭としたが、PC杭やH鋼杭でもよく、根入れ部は基盤層G2でなくとも例えば鋼管壁面にスリットを開設し、鋼管内部から固化材を加圧充填して周辺地盤を改良するなど地盤と、すなわち地球と一体化するようにしておけばよい。さらに、所定間隔を空けて杭材20を埋設したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
1 鋼矢板
2 鋼管
3 ガイド部
4 収納部
5 柱間
5a 開口部
6 帯状体
7 定着部
8 パイプ
9 カバー
10 鋼矢板壁
10a 上端部
20 杭材
20a 杭頭部
30 下部連結体
40 上部連結体
50 支柱
60 固定式の網状部材
60a 可動式の網状部材
100、101 防潮堤
G1 表層地盤
G2 基盤層

Claims (3)

  1. 地中に構築された鋼矢板壁と、
    前記鋼矢板壁に沿って所定間隔を空けて連設され、前記鋼矢板壁の上端部よりも高い位置に杭頭部が位置するように埋設された複数の杭材と、
    前記杭材の一部を含むように前記鋼矢板壁の上端部を被覆した下部連結体と、
    前記下部連結体と略平行な配置となるように前記杭材の杭頭部を連結した上部連結体と、
    前記杭材を被覆して、前記下部連結体と前記上部連結体とを繋いでなる複数の支柱と、
    前記下部連結体と前記上部連結体と前記支柱との間を覆う複数の帯状体と、
    を備えたことを特徴とする防潮堤。
  2. 前記鋼矢板壁は、基盤層に根入れしないことを特徴とする請求項1に記載の防潮堤。
  3. 前記上部連結体の少なくとも一つには、前記帯状体を収納する収納部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の防潮堤。
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