JP5880341B2 - 塔槽類の施工装置、及び施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、塔槽類の建設現場において、側壁を構成する側板などの部材の荷揚作業に用いる塔槽類の施工装置、及び施工方法に関する。
従来、ガスタンク等の塔槽類の建設時において、地上より上部への部材の荷揚げ作業を行う際には、地上で被荷揚げ部材に吊り上げ用ワイヤを玉掛けしてから、塔槽類の上部に仮設されたクレーンを用いて被荷揚げ部材をワイヤで吊り上げている。
例えば被荷揚げ部材がガスタンクの側板である場合には、その側板を地上より吊り上げた直後から揚重高さに到達するまでの荷振れを抑制するため、作業者が案内ロープを使用して荷揚げを介助している。そして、所定の高さまで荷揚げをし、側板を施工箇所に下ろした後、再び地上において次の被荷揚げ部材に玉掛けするという一連の作業を順次繰り返している。
ところで、施工中の建物等でクレーンによる荷揚げを行わない揚重方法として、マストに上下方向に延びるガイドレールを備え、被荷揚げ部材を乗せたリフト台車をガイドレールに沿って案内させる揚重装置を用いる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭64−69488号公報
しかしながら、従来の荷揚げ作業では、以下のような問題があった。
すなわち、作業者が案内ロープで荷揚げ作業の介助を行っているが、被荷揚げ部材が上述したようなガスタンクの側板である場合、強風時に側板を地上より上部に吊り上げる際、吊り上げた直後から上部に達するまでの間に風によって大きく煽られた側板が施工中のガスタンク本体等に接触するおそれがあった。また、ロープ介助者がロープと共に振られて、不安定な姿勢での作業となるおそれがあった。そのため、衝突によって双方に損傷が生じ、品質が低下したり、ロープ介助者の作業性が悪くなることから、荷揚作業を中断、あるいは停止せざるを得ず、建設工事の工程が遅延することとなり、その点で改善の余地があった。
また、被荷揚げ部材が側板の場合には、先ず地上部分でクレーンによって平積みの状態から側板を据え付ける起立姿勢に起こしてから吊り上げている。この場合、側板の吊り側でない下端側が大きくずれるのを防ぐために案内ロープを使用して人が介助する必要があった。
なお、特許文献1の場合には、ガイドレールを備え、クレーンを使用しない揚重方法であるが、リフト台車上にクレーンを使用して側板を起立姿勢で載置させる必要があり、その場合にも上述した案内ロープによる介助が必要となっていた。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、クレーンを用いた荷揚げ作業をなくすことで、被荷揚げ部材の荷振れをなくすことが可能となり、塔槽類の施工品質を確保することができ、しかも強風時の揚重作業の中断や停止を少なくすることができ、施工効率を向上させると共に、作業性を高めることができる塔槽類の施工装置、及び施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る塔槽類の施工装置では、塔槽類の施工に用いられる被荷揚げ部材を地上置き場と塔槽類の上部との間で搬送させるための塔槽類の施工装置であって、被荷揚げ部材を水平姿勢で固定する第1固定機構、及び被荷揚げ部材を水平姿勢から起立姿勢に起立させる起立機構を備えた水平移動可能な第1台車と、地上置き場と塔槽類の基部との間で第1台車を案内するために地上に設けられた第1軌条と、第1台車において起立姿勢とされた被荷揚げ部材を起立姿勢のまま第1台車から受け取るとともに被荷揚げ部材を固定する第2固定機構を備えた垂直移動可能な第2台車と、塔槽類の基部と塔槽類の上部との間で第2台車を案内するために塔槽類に設けられた第2軌条と、を備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る塔槽類の施工装置を用いた施工方法では、塔槽類の施工に用いられる被荷揚げ部材を地上置き場と塔槽類の上部との間で搬送させるための塔槽類の施工方法であって、被荷揚げ部材を水平姿勢で固定した第1台車を第1軌条に案内させて地上置き場から塔槽類の基部へ向けて水平方向に移動させる工程と、塔槽類の基部において、第1台車に固定されている被荷揚げ部材を水平姿勢から起立姿勢とする工程と、起立姿勢の被荷揚げ部材を第1台車から起立姿勢のまま第2台車に受け渡す工程と、被荷揚げ部材を固定した第2台車を第2軌条に案内させて塔槽類の基端から塔槽類の上部へ向けて垂直方向に移動させる工程と、を有していることを特徴としている。
本発明では、地上部における水平移動時、塔槽類の下部における被荷揚げ部材の台車間での受け渡し時、および垂直移動時、のいずれの搬送状態であっても被荷揚げ部材が固定機構によってそれぞれの台車側に保持され、且つ垂直搬送時に第2台車が第2軌条によって案内されるので、地上置き場から塔槽類の上部までの搬送区間においてクレーンで被荷揚げ部材を直接吊り上げることによる荷揚げ作業をなくすことができる。そのため、垂直移動時においては、被荷揚げ部材を保持した第2台車が強風で煽られることもないので、被荷揚げ部材が風に振られて塔槽類本体との接触や衝突がなくなり、塔槽類の施工品質を確保することができる。さらに従来は揚重作業を停止していた強風時でも施工が可能となるので、施工の中断や停止期間を短縮することができ、施工効率を向上させることができる。
また、水平移動する第1台車に被荷揚げ部材を載せた後に、その被荷揚げ部材を第2台車に移載する際には、起立機構によって水平姿勢から起立姿勢に姿勢変更することが可能となるので、従来のように起立させる際の人の介助が不要となる利点がある。
また、本発明に係る塔槽類の施工装置では、第2台車を駆動する駆動手段は、クレーンであることが好ましい。
この場合、第2台車の垂直移動をクレーンの巻上げや巻下げにより行うことができるので、第2台車に自走用の駆動手段を装備する必要がなくなり、簡単な構造とすることができる。この場合、第2台車が第2軌条から離脱することがないので、第2台車がクレーンのワイヤによって吊り下げられた状態でも風に煽られることはない。
また、第2台車に駆動手段が装備されないので、第2台車の重量が増加するのを抑えることができる。
また、本発明に係る塔槽類の施工装置では、第2台車を駆動する駆動手段は、第2台車に備えられた自走機構であってもよい。
この場合には、第2台車は第2軌条に沿って自走により垂直移動することができる構成となるので、例えばクレーンやウインチ等の駆動手段を第2台車とは別の箇所に設置する必要がないという利点がある。
また、本発明に係る塔槽類の施工装置では、第1台車には、被荷揚げ部材を水平姿勢と起立姿勢との間で移動させる傾動装置が設けられていることが好ましい。
この場合、傾動装置を使用することで被荷揚げ部材を水平姿勢から起立姿勢に容易に移動させることができ、クレーン等の揚重設備によって被荷揚げ部材を直接吊り上げる作業が不要になる。そのため、被荷揚げ部材を起立姿勢にする際に、従来のように被荷揚げ部材の上側を吊り上げることにより下端側が振られて大きくずれるのを防ぐために案内ロープを使用した人の介助も不要になるという効果を奏する。
また、本発明に係る塔槽類の施工方法では、塔槽類の受け渡し位置より手前での姿勢変更位置で第1台車を停止し、その姿勢変更位置で被荷揚げ部材を起立姿勢とし、この起立姿勢の状態で第1台車を姿勢変更位置から受け渡し位置へ移動させることが好ましい。
本発明では、第1台車において姿勢変更位置で被荷揚げ部材を起立させることで、受け渡し位置で待機する第2台車に対して干渉することなく確実に起立させることができ、起立姿勢となった被荷揚げ部材を第2台車にスムーズに移載することができる。
本発明の塔槽類の施工装置、及び施工方法によれば、クレーンを用いた荷揚げ作業をなくすことで、被荷揚げ部材の荷振れをなくすことが可能となり、塔槽類の施工品質を確保することができる。
しかも、強風時の揚重作業の中断や停止を少なくすることができ、施工効率を向上させると共に、作業員の作業性を高めることができる。
本発明の第1の実施の形態による施工装置の構成を示す側面図である。 図1に示すA−A線矢視図であって、ガスタンク全体の平面図である。 図2に示すB−B線矢視図であって、搬送中の垂直搬送台車を示す正面図である。 水平搬送部の構成を示す側面図である。 水平搬送台車の側板保持フレームの傾動状態を示す一部破断した側面図であって、(a)は傾動し始めの状態を示す図、(b)は起立姿勢の状態を示す図、(c)は(a)に示すC−C線矢視図である。 垂直搬送部の構成を示す正面図である。 垂直搬送部の構成を示す側面図である。 図7に示すD−D線矢視図である。 (a)、(b)は、施工装置を用いた側板の施工手順を示す図である。 (a)、(b)は、図9(b)に続く施工装置を用いた側板の施工手順を示す図である。 (a)、(b)は、図10(b)に続く施工装置を用いた側板の施工手順を示す図である。 第2の実施の形態による垂直搬送部の構成を示す側面図であって、図7に対応する図である。 図12に示すE−E線矢視図である。
以下、本発明の実施の形態による塔槽類の施工装置、及び施工方法について、図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1の符号1は、有頂円筒形状をなすガスタンク4(塔槽類)の側壁4Aを構成する複数の側板40(被荷揚げ部材)を資材置き場M1(地上置き場)から施工中のガスタンク4の上部(所定高さの位置)まで搬送するための本実施の形態による搬送装置(施工装置)を示している。すなわち、この搬送装置1は、側板40の揚重を多数回にわたって反復させて行う工事の期間が建設工程中に一定の割合を占めるガスタンク4の建設において、とくに強風などの悪天候時にも側板40の荷揚げ作業を行うことを可能とした装置である。
図1に示すように、ガスタンク4は、底盤41と、側壁4Aを構成するタンク周面に縦横に配列された複数の側板40、40、…と、底盤41上に円周方向E(図2参照)に沿って間隔をあけて配置された基柱42(図2参照)と、側板内面40bに沿って上下方向Y(垂直方向)に摺動可能に設けられたピストン44と、基柱42の上部42aに設けられた屋根部材45と、を備えている。
基柱42は、例えばH形鋼などからなり、底盤41上に立設されており、所定長さ単位のものが上下方向Yに沿って継ぎ足されて設けられている。
屋根部材45は、平面視で中心から半径方向に向けて下方に延びる逆椀状をなし、その外周部が基柱42の上部42aに設けられる屋根支持体46に接合されている。
屋根支持体46は、円周方向E(図2参照)に沿って延在するリング形状をなし、全ての基柱42に対して上下方向Yに移動可能に設けられ、且つ所定位置で図示しないボルト等の固定手段によって着脱可能に設けられ、基柱42の最上部に対して固定されて屋根部材45を所定高さに決定し得る。
ガスタンク4の内部に設けられるピストン44は、ガスタンク4内を上下に区画する隔壁であり、その外周部44aがシール材47を介して側板内面40bに対して液密な状態でシールされている。シール材47は、例えばゴム製の部材からなり、側板内面40bとの接触面47aに油が充填され、この油の液膜でシールされている。ピストン44の下側の空間は、底盤41、側板40、及びピストン44によって密封されたガス封入空間Rであり、このガス封入空間R内にエアを流入、又は流出させることによって内圧を変化させることによって、ピストン44が側板内面40bに沿って上下方向Yに摺動する。例えば、ガス封入空間R内の圧力により生じる浮上力をピストン44の自重よりも大きくすることで、ピストン44が上昇することになる。つまり、ガス封入空間R内の圧力を調整すれば、ピストン44を所定の高さに位置させることが可能となり、ガス封入空間R内の圧力を一定に保持すれば、ピストン44を所定高さの位置に維持することができる。
なお、ピストン44と屋根部材45との間の空間は、密封されておらず、開放された空間となっている。とくに施工時においては、屋根部材45の直下に部分的に開口が形成され、この開口は搬送される側板40をガスタンク4内へ搬入する入口(搬入位置M3)となる。
図3に示すように、側板40は、側壁部分の円周方向E及び上下方向Yに沿って複数に分割された曲率をもった鋼材から形成されている円弧板状体であり、基柱42、42間に取り付けられている。側板40の形状は、例えば直径が50mで高さが100mのタンク形状の場合において、高さ寸法が2600mm、横寸法(周方向に沿う長さ寸法)が6600mm、厚さ寸法が7mm、重量が1.2ton程度になる。なお、各側板40の上端には、図示しないスチフナが設けられている。
次に、ガスタンク4の施工時における設備について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、建て込んだ側板40の内側及び外側には、それぞれ作業用の足場50、51が設けられている。
内側足場50は、側板内面40bに沿って円周方向E(図2参照)の全周にわたって延在し、ピストン44の上面に支持架台52を介して載置されている。つまり、内側足場50は、ピストン44とともに上昇することになる。内側足場50は、上部足場50Aと下部足場50Bとからなる。上部足場50Aは、施工する側板40の通路となる搬入位置M3と同じ高さに設けられている。下部足場50Bは、側板内面40bに沿う壁面に位置している。内側足場50は、屋根支持体46から連結ワイヤ50aによって吊り下げられた状態となっている。内側足場50(50A、50B)は、この連結ワイヤ50aによって、仮にピストン44が下降してもその高さが維持されることになる。
外部吊り足場51は、屋根支持体46に固定されている足場支持部51aに対して垂下する状態で支持され、側板外面40aに沿って円周方向E(図2)で搬送装置1が配置される範囲を除いた部分に設けられている(図3参照)。
屋根支持体46の下面46aには、搬送位置M3における内側と外側のそれぞれにチェーンブロック等の第1吊り具53A、第2吊り具53Bが設けられている。そして、屋根支持体46の下面46aの内周側には、円周方向E(図2)に沿って設けられる案内レール(図示省略)に沿って内側足場50の上方を移動できるようになっている。つまり、搬送位置M3において内側の第2吊り具53Bで吊った側板40を、前記案内レールに案内させて円周方向Eの所定位置へ移動して取り付けることができる。
また、屋根部材45の上面には、搬送位置M3付近にクレーン54が設置されている。
次に、搬送装置1の構成について、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、搬送装置1は、1枚の側板40を地上部で水平移動方向Xに搬送する水平搬送部10と、水平搬送部10から受け取った側板40を施工中のガスタンク4の外周側で上下方向Yに搬送する垂直搬送部20と、を有している。
ここで、水平搬送部10において、移動方向の前進側(垂直搬送部20へ向かう側、地上置き場M1からタンク基部の受け渡し位置M2へ向かう側)を「前側」、「前方」、「先端側」といい、その反対の後進側(地上置き場M1へ向かう側)を「後側」、「後方」という。また、垂直搬送部20において、移動方向の前進側を「上側」、「上方」といい、その反対の後進側を「下側」、「下方」という。
水平搬送部10は、図1に示すように、地上の地上置き場M1からガスタンク4の基部に位置する受け渡し位置M2までの地上に敷設された水平レール11(第1軌条)と、水平レール11に案内され側板40を搭載して水平移動可能な水平搬送台車12(第1台車)と、を有している。
図4に示すように、水平搬送台車12は、車輪17を有する台車本体13と、台車本体13に対して傾動可能に設けられるとともに側板40を保持する側板保持フレーム14と、側板40の両側の側端40eを把持する第1保持クランプ(第1固定機構)15と、側板保持フレーム14を水平姿勢と起立姿勢との間で傾動させる起立機構16と、を備えている。
図4及び図5(a)〜(c)に示すように、台車本体13は、前壁13A、後壁13B、及び左右の側壁13Cを有する中空箱状をなし、上面側に側板保持フレーム14を備えている。ここで、図5(a)〜(c)において、上面側が開放されているが、後述する伸縮シリンダ161の可動範囲となる一部が開口する図示しない上部壁を備えたものであってもよい。台車本体13の走行方向と平行な両側壁13C、13Cには、走行方向に沿って延びる長穴13a(図4、図5(c)参照)が形成されている。
側板保持フレーム14は、側板保持面14bを有し、平面視で水平移動方向Xに直交する幅方向に長く、且つ側板40と略同様の平面視形状をなし、台車本体13の前壁13Aに対して幅方向に沿う方向を傾動軸14aとし、この傾動軸14aを中心にして回動可能に支持されている。そして、側板保持フレーム14には、先端側端部から上方に向けて部分的に突出する第1ストッパ141が設けられている。この第1ストッパ141は、側板保持フレーム14が起立姿勢となる状態において、側板保持面14bで保持する側板40の下端40dを下方から支持する落下防止の機能を有している。
なお、側板保持フレーム14上に載置される側板40は、湾曲する凸面側を下側に向けるとともに、横方向を水平搬送台車12の幅方向側に一致させた状態で保持されている。
第1保持クランプ15は、側板保持フレーム14の幅方向の両側にそれぞれ2箇所ずつ設けられ、図示しない押圧手段によって側板保持フレーム14上に載置される側板40をその両側端40e側から挟持して保持するものである。例えば、前記押圧手段として、ねじの先端に押圧ブロックを設け、側板保持フレーム14に設けられる前記ねじを締め込むことで押圧ブロックを側板40側へ移動させ、その押圧ブロックを側板40の側端40eに係止させるものを採用することができる。
起立機構16は、側板保持フレーム14で保持した側板40をその内面40bが上下方向Yとなるように起立姿勢に姿勢変更させるものであり、台車本体13の後壁13Bにばね部材162を介して固定された一対の伸縮シリンダ161(傾動装置)が設けられ、それら伸縮シリンダ161の基端161bには台車幅方向に延在して両端を上述した長穴13aに係合させた支持ピン163が設けられて構成されている。
ばね部材162は、複数(ここでは2つ)設けられ、それぞれ付勢方向を水平移動方向Xに向けて配置され、一端162aを台車本体13の後壁13Bに固定し、他端162bを支持ピン163に固定している。
支持ピン163は、両端163aのそれぞれが側壁13Cの長穴13a内に中心軸を中心にして回転可能に挿入され、その長穴13aに沿って水平移動方向Xに往復移動可能に設けられている。
伸縮シリンダ161は、伸縮方向を平面視でばね部材162の付勢方向、すなわち水平移動方向Xに向けて配置され、基端161bが支持ピン163に固定され、先端161aが側板保持フレーム14の底面に対して回転可能に支持されている。
ここで、ばね部材162の付勢力は、側板保持フレーム14を水平状態に収納する際に、伸縮シリンダ161の収縮と共にばね部材162が縮み、且つ側板保持フレーム14を傾動させて垂直状態まで立て起こす際に、伸縮シリンダ161の伸張と共にばね部材162が伸びるように、バランスよく設定されている。
図6及び図7に示すように、垂直搬送部20は、先に設置された側壁4Aに沿って図1に示すガスタンク4の基部から上部に向けて仮設された上下方向Yに延びるガイドレール21(第2軌条)と、図5(b)に示す水平搬送台車12において起立された側板40を側板保持フレーム14から受け取るとともに、その側板40を固定する固定機構を備えた垂直移動可能な垂直搬送台車22(第2台車)と、を備えている。
図8に示すように、ガイドレール21は、内側ガイド211と外側ガイド212とを有する溝形鋼からなり、図1に示すガスタンク4の基部の受け渡し位置M2と側板40の搬送位置M3との間において左右に敷設され、それぞれが一対の基柱42、42同士の外面42bに架設されたレール支持板23に対してボルト等の固定手段によって固定されている。
レール支持板23は、図7及び図8に示すように、いわゆる枕木と同様に上下方向Yに間隔をあけて複数設けられている。一対のガイドレール21は、それぞれ円周方向Eで基柱42の外面42b側の位置に設けられ、それぞれの凹部21a側を左右方向Xの外側に向けて配置されている。ガイドレール21及びレール支持板23は、ガスタンク4の構築に従って順次上方に向けて継ぎ足される。
なお、図8において、側板40の内外面が実際は曲線であるが、見易くするために直線としている。そのため、隣り合う基柱42の外面42b同士も同一平面上とならないので、平板のレール支持板23と基柱42の外面42bとの間の隙間を適宜調整して取り付けられている。
垂直搬送台車22は、ガイドレール21に案内されるガイドローラー24と、ガイドローラー24を有するとともに側板40を保持する第2側板保持フレーム25と、側板40の両側の側端40eを把持する第2保持クランプ26(第2固定機構)と、第2側板保持フレーム25の落下を防止するためのラチェット機構27(落下防止機構)と、を備えている。
ガイドローラー24は、第2側板保持フレーム25の左右それぞれにおいて、上下方向Yに間隔をあけて2個ずつ設けられ、支持アーム251を介して第2側板保持フレーム25に支持され、ガイドレール21の凹部21a内で上下方向Yに転動可能に設けられている。ガイドローラー24の回転軸24aは、ガイドレール21の延在方向(上下方向Y)に直交し、且つ左右方向Zを含む平面内に位置している。ガイドローラー24の径寸法は、図8に示すように、ガイドレール21の内側ガイド211と外側ガイド212との離間寸法よりも僅かに小さく設定されている。
ガイドローラー24を設けることによって、第2側板保持フレーム25を施工済みの側板外面40a側において、倒れや振れを規制し姿勢を維持することで安定的に昇降可能となる。つまり、垂直搬送台車22は、側板40を保持した状態で、その側板40の重量によって前倒しに傾くが、垂直搬送台車22の上側のガイドローラー24がガイドレール21の外側ガイド212に当接し、下側のガイドローラー24が内側ガイド211に当接するので、それ以上の倒れや振れが規制され、ガイドローラー24がガイドレール21に確実に案内されることになる。
第2側板保持フレーム25は、平面視で左右方向Zに長い薄板箱状をなし、フレーム外面25a側に側板40を保持することが可能となっている。第2側板保持フレーム25の両側部25bには、施工されている側板40側へ向けて前記支持アームが張り出し、その張り出し端にガイドローラー24が回転可能に支持されている。また、第2側板保持フレーム25には、下端部から左右方向Zの中央の部分的に外方に向けて突出する第2ストッパ252が設けられている。この第2ストッパ252は、フレーム外面25aで保持する側板40を下方から支持する落下防止の機能を有し、上述した水平搬送台車12の第1ストッパ141に対して干渉しないよう左右方向Zにずれた位置に設けられている。なお、第2側板保持フレーム25に保持される側板40は、湾曲する凸面側を外側に向けた状態で保持されている。
第2側板保持フレーム25の上端には、図1に示すクレーン54のワイヤ54aのフックが掛止される吊り環253が設けられている。
第2保持クランプ26は、第2側板保持フレーム25の左右方向Zの両側にそれぞれ2箇所ずつ設けられ、図示しない押圧手段によって第2側板保持フレーム25に配置される側板40をその両側端40e側から挟持して保持するものである。そして、なお、第2保持クランプ26は、図4に示す水平搬送台車12の第1保持クランプ15に対して干渉しないように上下方向Yにずれた位置に設けられている(図5(b)参照)。押圧手段としては、例えば、上述した第1保持クランプ15に採用した構成と同様とすることができる。
図7及び図8に示すように、ラチェット機構27は、複数のレール支持板23の外面において上下方向Yに延びて設けられたラック271と、ラック271に対して間欠的に噛合し第2側板保持フレーム25のフレーム内面25c(図8)に回転可能に支持された可動爪部272と、を有している。ラック271は、上向きの爪形状をなし、左右のガイドレール21、21同士の間で左右方向Zの中央に設けられている。
可動爪部272は、下向きの爪形状をなし、第2側板保持フレーム25に支持されガイドローラー24の回転軸24aと平行な方向をなす爪軸273に対して揺動可能に設けられている。可動爪部272は、下側に回動させるときに付勢されるばね材(図示省略)を具備しており、垂直搬送台車22が上昇すると、可動爪部272がラック271の歯を乗り越えつつ、その歯に噛合する。このとき、ラック271の爪状の歯と可動爪部272とが噛み合うので、垂直搬送台車22が下降しようとしても、可動爪部272の揺動が規制され噛合状態のままとなるので、垂直搬送台車22の落下が防止されることになる。
可動爪部272のロックを解除すれば、可動爪部272がラック271に対して噛合しない位置に外れることになる。
次に、上述した搬送装置1を用いて側板40を揚重し、ガスタンク4の側壁部分を施工する方法について、図9〜11などを用いて説明する。
先ず、図9(a)に示すように、水平搬送部10において、地上置き場M1で1枚の側板40を図示しない揚重設備を使用して水平搬送台車12の側板保持フレーム14上に平置きの状態で載置し、図4に示すようにその側板40に対して第1保持クランプ15によって側端40eを係止して保持する。そして、水平搬送台車12を地上置き場M1から受け渡し位置M2へ水平レール11に沿って水平移動させる。このとき、水平搬送台車12は、電動式であり、自動、或いは遠隔操作により走行させる。
その後、図9(b)に示すように、受け渡し位置M2において、水平搬送台車12を受け渡し位置M2よりも手前の姿勢変更位置M4で停車させ、その姿勢変更位置M4で図4及び図5に示す起立機構16を使用して側板保持フレーム14を起立姿勢とする。ここで、姿勢変更位置M4は、側板保持フレーム14を起立姿勢としたときに、側板40が垂直搬送台車22の第2側板保持フレーム25から離れた位置とされる。
図5(a)、(b)に示すように、伸縮シリンダ161を伸張させることで側板保持フレーム14を起立する方向に傾動させると、付勢状態のばね部材162の負荷(ばね部材162を付勢する方向の押圧力)が小さくなるので、ばね力により伸縮シリンダ161の基端161bに固定される支持ピン163が台車本体13の長穴13a(図4、図5(c))に案内されて水平移動方向Xで前方に向けて移動することにより、側板40を保持したまま側板保持フレーム14が起立姿勢をとる。
なお、図9(b)に示すように、垂直搬送部20の垂直搬送台車22をガイドレール21の下端の受け渡し位置M2に移動させておく。
このように、水平搬送台車12において姿勢変更位置M4で側板40を起立させることで、受け渡し位置M2で待機する垂直搬送台車22に対して干渉することなく確実に起立させることができ、起立姿勢となった側板40を垂直搬送台車22にスムーズに移載することができる。
次いで、図10(a)に示すように、水平搬送台車12を起立姿勢のまま姿勢変更位置M4から受け渡し位置M2へ前進させ、側板40を垂直搬送台車22に受け渡す(移載する)。具体的には、水平搬送台車12によって保持されている側板40を垂直搬送台車22の第2保持クランプ26(図7及び図8)で保持した後、水平搬送台車12側の第1保持クランプ15(図5(b))による保持を解除して側板40を解放し、空荷の水平搬送台車12を後方の地上置き場M1に向けて移動させる(図10(b)参照)。なお、第1保持クランプ15と第2保持クランプ26とは、上述したように側板40の移載の際、互いに上下方向Yにずらした位置となっているので、双方が干渉することはない。
双方の搬送台車12、22間での側板40の受け渡しが完了したら、図11(a)に示すように、ワイヤ54aに連結されている垂直搬送台車22をクレーン54の巻上げにより、搬入位置M3へ向けて上昇させる。この上昇の際、垂直搬送台車22は、上昇させる際、ガイドローラー24がガイドレール21に案内されるので、ガスタンク4の側壁4A(施工した側板外面40a)から一定の離間を維持しつつ揚重されることになる。
この上昇時に、クレーン54で巻き下げる操作をしてしまっても、ラチェット機構27(図7)により垂直搬送台車22が落下することはなく、上昇した位置で停止させておくことができる。
次に、図11(a)に示すように、搬入位置M3に到達したら、外部吊り足場51より作業員が第2側板保持フレーム25に保持されている側板40の上端40cに外側の第1吊り具53Aのワイヤを掛止する。その後、第2保持クランプ26を解除して側板40を解放するとともに、吊り具53Aを用いて側板40を巻き上げるとともにタンク内側の内側足場50上へ引き込む。さらに、図11(b)に示すように、側板40を内側の第2吊り具53Bに架け替え、その第2吊り具53Bを側板40とともに円周方向E(図2参照)の所定位置へ横移動し、所定位置で第2吊り具53Bを用いて巻き下げにより下降させて移動し、その側板40を所定の基柱42の内側に溶接により固定する。
以降、上述した図9〜図11の工程を繰り返すことにより、施工される。
なお、図1に示すように、適宜な段階で、屋根部材45の屋根支持体46を基柱42の上部42aに対する固定を解除し、図示しない仮設ブロワーによりガスタンク4のガス封入空間R内にエアを送り込んでピストン44を上昇させる。これにより、内側足場50、屋根部材45、及び外部吊り足場51も同時に上方へ移動させ、適宜な高さの位置でピストン44を停止させ、屋根部材45や各足場50、51などを固定し、次の側板40を揚重し、取り付ける施工を行う。
次に、上述した塔槽類の搬送装置1の作用について図面を用いて詳細に説明する。
図1に示すように、塔槽類の搬送装置1では、地上部における水平移動時、塔槽類の下部における側板40の水平搬送台車12と垂直搬送台車22との間での受け渡し時、および垂直移動時、のいずれの搬送状態であっても側板40が第1保持クランプ15及び第2保持クランプ26によってそれぞれの台車12、22側に保持され、且つ垂直搬送時に垂直搬送台車22がガイドレール21によって案内されるので、地上置き場M1からガスタンク4の上部の搬入位置M3までの搬送区間においてクレーン54で側板40を直接吊り上げることによる荷揚げ作業をなくすことができる。
そのため、垂直移動時においては、側板40を保持した垂直搬送台車22が強風で煽られることもないので、側板40が風に振られてガスタンク4本体との接触や衝突がなくなり、ガスタンク4の施工品質を確保することができる。さらに従来は揚重作業を停止していた強風時でも施工が可能となるので、施工の中断や停止期間を短縮することができ、施工効率を向上させることができる。
また、水平移動する水平搬送台車12に側板40を載せた後に、その側板40を垂直搬送台車22に移載する際には、起立機構16によって水平姿勢から起立姿勢に姿勢変更することが可能となるので、従来のように起立させる際の人の介助が不要となる利点がある。
また、本実施の形態では、垂直搬送台車22の駆動手段がクレーンであり、垂直搬送台車22の垂直移動をクレーン54の巻上げや巻下げにより行うことができるので、垂直搬送台車22に自走用の駆動手段を装備する必要がなくなり、簡単な構造とすることができる。この場合、垂直搬送台車22がガイドレール21から離脱することがないので、垂直搬送台車22がクレーン54のワイヤによって吊り下げられた状態でも風に煽られることはない。
また、垂直搬送台車22に駆動手段が装備されないので、垂直搬送台車22の重量が増加するのを抑えることができる。
また、水平搬送台車12に側板40を水平姿勢と起立姿勢との間で移動させる伸縮シリンダ161やばね部材162からなる起立機構16が設けられているので、この起立機構16を使用することで側板40を水平姿勢から起立姿勢に容易に移動させることができ、クレーン等の揚重設備によって側板40を直接吊り上げる作業が不要になる。そのため、側板40を起立姿勢にする際に、従来のように側板40の上側を吊り上げることにより下端側が振られて大きくずれるのを防ぐために案内ロープを使用した人の介助も不要になるという効果を奏する。
上述した本実施の形態による塔槽類の施工装置、及び施工方法では、クレーン54を用いた荷揚げ作業をなくすことで、側板40の荷振れによる部材の損傷を防ぐことができ、ガスタンク4の施工による品質を確保することができる。
また、強風時であっても揚重作業を行うことが可能となり、施工効率を向上させると共に、作業員の作業性を高めることができる。
次に、本発明の塔槽類の施工装置、及び施工方法による他の実施の形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1の実施の形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1の実施の形態と異なる構成について説明する。
(第2の実施の形態)
図12及び図13に示すように、第2の実施の形態による搬送装置1(施工装置)は、垂直搬送部20に自走式の駆動手段を設けたものであり、上述した第1の実施の形態による搬送装置1のラチェット機構27に代えて、自走昇降が可能なようラック&ピニオン方式等の駆動装置からなる自走機構28(駆動手段)を垂直搬送部20に備えたものである。
自走機構28は、複数のレール支持板23の外面において上下方向Yに延びて設けられたラック281と、ラック281に対して噛合し第2側板保持フレーム25のフレーム内面25c(図13参照)に回転可能に支持されたピニオン282と、を有している。ラック281は、左右のガイドレール21、21同士の間で左右方向Zの中央に設けられ、図1に示すガスタンク4の施工とともに側板40の搬入位置M3が上方に移動するのに合わせて上方に継ぎ足される。ピニオン282は、図示しない電動機と減速機からなる駆動装置を備え、第2側板保持フレーム25に支持されガイドローラー24の回転軸24aと平行な方向をなす回転軸283を中心にして回転可能に設けられている。
この場合には、垂直搬送台車22はガイドレール21に沿って自走により上下方向Yに移動することができるので、上述した第1の実施の形態のクレーン54を設置する必要がないという利点がある。
以上、本発明による塔槽類の施工装置、及び施工方法の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施の形態ではガスタンク4の施工時において側板40を荷揚げする場合を対象としているが、施工時、すなわち組み立て時のみに限定されるものではなく、解体時に本願発明の施工装置(搬送装置1)や施工方法を適用することも可能である。解体時の場合は、塔槽類の上部で解体した部材(側板40など)を搬入位置M3から受け渡し位置M2へ垂直移動によりその部材を下降させ、さらに受け渡し位置M2において垂直搬送台車22から水平搬送台車12に移載し、水平移動により地上置き場M1へ移動させることが行われる。
また、本実施の形態ではガスタンク4を施工対象とし、被荷揚げ部材を側板40としているが、これに制限されることはなく他の塔槽類であってもよいし、他の部材を被荷揚げ部材とすることが可能である。
また、第1の実施の形態では垂直搬送部20にラチェット機構27を設けているが、他の構成の落下防止機構を採用してもよいし、省略することも可能である。
基柱42の外側に板状のレール支持板23を設けているが、これに限定されず、溝形鋼、L形鋼、H形鋼などの鋼材を円周方向に沿って、且つ上下方向Yに間隔をあけて枕木のように架設し、それらにガイドレール21を取り付けるようにしてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 搬送装置(施工装置)
4 ガスタンク(塔槽類)
10 水平搬送部
11 水平レール(第1軌条)
12 水平搬送台車(第1台車)
13 台車本体
14 側板保持フレーム
15 第1保持クランプ(第1固定機構)
16 起立機構
20 垂直搬送部
21 ガイドレール(第2軌条)
22 垂直搬送台車
23 レール支持板
24 ガイドローラー
25 第2側板保持フレーム
26 第2保持クランプ(第2固定機構)
27 ラチェット機構
28 自走機構
40 側板(被荷揚げ部材)
40a 側板外面
40b 側板内面
42 基柱
44 ピストン
45 屋根部材
46 屋根支持体
47 シール材
161 伸縮シリンダ(傾動装置)
M1 地上置き場
M2 受け渡し位置
M3 搬入位置
M4 姿勢変更位置
E 円周方向
R ガス封入空間
X 水平移動方向(水平方向)
Y 上下方向(垂直方向)
Z 左右方向

Claims (6)

  1. 塔槽類の施工に用いられる被荷揚げ部材を地上置き場と塔槽類の上部との間で搬送させるための塔槽類の施工装置であって、
    被荷揚げ部材を水平姿勢で固定する第1固定機構、及び被荷揚げ部材を水平姿勢から起立姿勢に起立させる起立機構を備えた水平移動可能な第1台車と、
    前記地上置き場と塔槽類の基部との間で前記第1台車を案内するために地上に設けられた第1軌条と、
    前記第1台車において起立姿勢とされた被荷揚げ部材を起立姿勢のまま前記第1台車から受け取るとともに前記被荷揚げ部材を固定する第2固定機構を備えた垂直移動可能な第2台車と、
    塔槽類の基部と塔槽類の上部との間で前記第2台車を案内するために前記塔槽類に設けられた第2軌条と、
    を備えていることを特徴とする塔槽類の施工装置。
  2. 前記第2台車を駆動する駆動手段は、クレーンであることを特徴とする請求項1に記載の塔槽類の施工装置。
  3. 前記第2台車を駆動する駆動手段は、前記第2台車に備えられた自走機構であることを特徴とする請求項1に記載の塔槽類の施工装置。
  4. 前記第1台車には、前記被荷揚げ部材を水平姿勢と起立姿勢との間で移動させる傾動装置が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の塔槽類の施工装置。
  5. 塔槽類の施工に用いられる被荷揚げ部材を地上置き場と塔槽類の上部との間で搬送させるための塔槽類の施工方法であって、
    前記被荷揚げ部材を水平姿勢で固定した第1台車を第1軌条に案内させて前記地上置き場から前記塔槽類の基部へ向けて水平方向に移動させる工程と、
    前記塔槽類の基部において、前記第1台車に固定されている前記被荷揚げ部材を水平姿勢から起立姿勢とする工程と、
    起立姿勢の前記被荷揚げ部材を前記第1台車から起立姿勢のまま第2台車に受け渡す工程と、
    前記被荷揚げ部材を固定した前記第2台車を第2軌条に案内させて前記塔槽類の基端から前記塔槽類の上部へ向けて垂直方向に移動させる工程と、
    を有していることを特徴とする塔槽類の施工方法。
  6. 前記塔槽類の受け渡し位置より手前での姿勢変更位置で前記第1台車を停止し、その姿勢変更位置で前記被荷揚げ部材を起立姿勢とし、この起立姿勢の状態で前記第1台車を前記姿勢変更位置から前記受け渡し位置へ移動させるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の塔槽類の施工方法。
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