JP5879401B1 - 船内電力システム - Google Patents

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Abstract

【課題】船内における電力系統の力率を指定された要求値に応じて制御することで、効率の良い状態で発電機を運転できるようにする。【解決手段】力率制御装置15は、力率設定器15−1で設定される力率設定値と有効電力検出器16−2で検出される有効電力検出値とから無効電力要求値を演算すると共に、力率検出器16−1で検出した力率検出値と有効電力検出値とから無効電力検出値を演算し、無効電力要求値と無効電力検出値との偏差から無効電力指令値を算出すると共に、有効電力設定器15−2で設定される有効電力設定値と有効電力検出値とから有効電力指令値を算出し、蓄電池7−1が充放電可能な状態で、無効電力検出値が無効電力要求値を超えている時は、有効電力指令値と無効電力指令値を充放電装置7のインバータ回路23に出力して、有効電力指令値に応じた有効電力を蓄電池7−1から放電あるいは船内母線4の電力で充電させつつ、無効電力指令値に応じた無効電力をインバータ回路23から船内母線4に供給させる。【選択図】図1

Description

本発明は、船内発電機で発電した電力を、船内母線を介して船内負荷に供給する船内電力システムに関するもので、特に、船内母線に容量の大きな負荷が投入されても船内発電機の運転効率を低下させない船内電力システムに関するものである。
従来の一般的な船内電力システムについて、図6に示す電気推進船の船内電力システムを例にして説明する。
図6は、従来における船内電力システムの主回路構成図である。図6に示す船内電力システムは、船内発電機1−1,1−2,1−3をエンジン2−1,2−2,2−3によってそれぞれ運転することにより発電し、この発電された電力を、遮断器3−1,3−2,3−3を介して船内母線4へ供給する。船内母線4へ供給された電力は、例えば遮断器5−1,5−2を介して船内母線4に接続された船内負荷6−1,6−2へ供給され、また遮断器9を介して船内母線4に接続された推進用インバータ12へ供給される。推進用インバータ12は、船内母線4から供給される電力を使って容量の大きな電気推進用電動機13を制御することにより、推進用プロペラ14の回転速度を制御する。
7−1は、充放電装置7及び遮断器8を介して船内母線4に接続された蓄電池で、充放電装置7を制御することにより蓄電池7−1の充放電制御が行われる。11は推進用インバータ12が消費する有効電力を検出する電力検出器、10−1は船内発電機1−1〜1−3から船内母線4へ供給される有効電力を設定する有効電力設定器、10は電力検出器11で検出された推進用インバータ12の有効電力と、有効電力設定器10−1で設定された有効電力設定値とを比較し、推進用インバータ12が消費する有効電力が有効電力設定器10−1で設定する設定値以上である場合に蓄電池7−1に貯蔵された有効電力を船内母線4に放電させ、また設定値未満である場合に船内母線4の電力を蓄電池7−1に充電させるよう、充放電装置7Aへ制御信号を出力する電力変動検出器である。
図7は、従来の船内電力システムにおける充放電の機能を説明するブロック図である。図7において、減算器25Aと演算装置19Aは、図6の電力変動検出器10に設けられ、インバータ回路23Aは、充放電装置7Aに設けられる。
図7において、P は有効電力設定器10−1で設定された有効電力設定値、Pは電力検出器11にて検出された推進用インバータ12に入力される有効電力検出値を表す。減算器25Aは、有効電力設定値P と有効電力検出値Pとの偏差から充放電電力指令値PINV **を算出する。演算装置19Aは、図示していないが、蓄電池7−1の充電状態を監視する充電状況監視装置からの信号を受け、蓄電池7−1が充放電可能な状態で、充放電電力指令値がPINV **>0の場合は、放電電力指令値+PINV を充放電装置7Aのインバータ回路23Aへ出力し、PINV **<0の場合は、充電電力指令値−PINV をインバータ回路23Aへ出力する。インバータ回路23Aは、放電電力指令値+PINV を入力した場合には、放電電力指令値+PINV に応じて蓄電池7−1から有効電力を船内母線4に放電し、充電電力指令値−PINV を入力した場合には、充電電力指令値−PINV に応じた船内母線4の電力で蓄電池7−1を充電する。
このように構成することにより、電気推進用電動機13の急峻な負荷変動により生じる船内母線4の電力変動が平準化され、船内発電機1−1〜1−3は、電力変動の影響を受けない運転効率の良い状態に保持することができる。
特開2010−116070号公報
ところで、このような船内電力システムは、電気推進用電動機13の負荷変動により生じる船内母線4の電力変動を平準化することにより船内発電機1−1〜1−3の運転状態を効率のよい運転状態に保つが、例えば、船内に別に設けている電動機をダイレクト起動したような場合に発生する始動電流の影響で船内発電機1−1〜1−3、即ち、船内母線4の力率が低下して無効電力及び皮相電力が増加し、その影響で船内発電機1−1〜1−3の運転効率が低下してしまう点には、機能しない。その結果として、始動電流の影響による運転効率の低下を考慮して、船内発電機1−1,1−2,1−3の発電機容量を確保しなければならず、即ち寸法の大きな船内発電機が選択されることになり、限られた船内スペースしか確保できない船舶においては、何らかの改善が求められていた。
そこで、本発明は、船内における船内母線の力率を指定された要求値に応じて制御することで、効率の良い状態で船内発電機を運転でき、船内スペースが確保できる船内電力システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、船内発電機で発電した出力電力を、船内母線を介して船内負荷に供給する船内電力システムにおいて、前記船内母線にインバータ回路を有する充放電装置を介して接続する蓄電池と、前記船内母線の力率を設定する力率設定器と、前記船内母線の有効電力を設定する有効電力設定器と、前記船内母線の力率を検出する力率検出器と、前記船内母線の有効電力を検出する有効電力検出器と、前記蓄電池の充電状態を監視し、前記充放電装置を制御する力率制御装置とを有し、前記力率制御装置は、前記力率設定器で設定した力率設定値と前記有効電力検出器で検出した有効電力検出値とから無効電力要求値を演算すると共に、前記力率検出器で検出した力率検出値と前記有効電力検出器で検出した有効電力検出値とから無効電力検出値を演算し、前記無効電力要求値と前記無効電力検出値との偏差から無効電力指令値を算出すると共に、前記有効電力設定器で設定した有効電力設定値と前記有効電力検出器で検出した有効電力検出値とから有効電力指令値を算出し、前記蓄電池が充放電可能な状態で前記無効電力検出値が前記無効電力要求値を超えている時は、前記有効電力指令値と無効電力指令値を前記充放電装置のインバータ回路に出力して、前記有効電力指令値に応じた有効電力を前記蓄電池から前記船内母線へ放電あるいは前記船内母線の電力で前記蓄電池を充電させつつ、無効電力指令値に応じた無効電力を前記インバータ回路から前記船内母線に供給することにより、前記船内母線の有効電力が前記有効電力設定器で設定した有効電力に、また、力率が前記力率設定器で設定した力率となるように制御し、前記無効電力検出値が前記無効電力要求値を超えていない時は、前記有効電力指令値のみを前記インバータ回路に出力して、前記船内母線の有効電力を前記有効電力設定器で設定した有効電力に制御することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、船内発電機で発電した電力を、船内母線を介して船内負荷に供給する船内電力システムにおいて、前記船内母線にインバータ回路を有する充放電装置を介して接続される蓄電池と、前記船内母線の力率を設定する力率設定器と、前記船内母線の力率を検出する力率検出器と、前記船内母線の有効電力を検出する有効電力検出器と、前記船内母線の有効電力を設定する有効電力設定器と、前記蓄電池の充電状態を監視し、前記充放電装置を制御する力率制御装置とを有し、前記力率制御装置は、前記力率設定器で設定した力率設定値と前記有効電力検出器で検出した有効電力検出値とから無効電力要求値を演算する無効電力要求値演算装置と、前記力率検出器で検出した力率検出値と前記有効電力検出値とから無効電力検出値を演算する無効電力演算装置と、前記無効電力要求値と前記無効電力検出値との差から無効電力指令値を算出する第1の減算器と、前記有効電力設定器で設定した有効電力設定値と前記有効電力検出値との差から有効電力指令値を算出する第2の減算器と、前記蓄電池が充放電可能な状態の時に、前記有効電力指令値を前記充放電装置のインバータ回路に出力して、前記有効電力指令値に応じた有効電力を前記蓄電池から前記船内母線へ放電あるいは前記船内母線の電力で前記蓄電池を充電させる有効電力演算装置と、前記無効電力検出値が前記無効電力要求値を超えている時は、前記有効電力指令値と共に前記無効電力指令値を前記充放電装置のインバータ回路に出力して、前記無効電力指令値に応じた無効電力を前記インバータ回路から前記船内母線に供給する演算器とを有することを特徴とする。
本発明によれば、船内における船内母線の力率、すなわち船内発電機の力率を力率設定器で設定した力率設定値に制御することができるので、効率の良い状態で船内発電機を運転できる船内電力システムを提供することが可能となる。
すなわち、本発明は、有効電力検出器で検出される有効電力検出値と力率設定器で設定される力率設定値とから無効電力要求値を演算し、船内母線の無効電力が、その要求値を超えようとすると、それに応じた無効電力がインバータ回路から船内母線へ供給されるので、電動機をダイレクト起動した場合など、無効電力が一時的に増加する時も、船内発電機から供給される無効電力及び皮相電力が増加せず、言い換えると船内発電機の力率が力率設定器で設定される力率設定値に制限され、船内発電機の運転効率を最適な状態に保持できる。その結果、船内発電機の容量を大きくする必要がなくなり、限られた船内スペースにも、十分設置できる寸法に抑えることができる。
本実施形態における船内電力システムの主回路構成を示すブロック図。 本実施形態における船内電力システムの制御機能を説明するブロック図。 本実施形態における船内電力システムの作用効果を説明するための定格負荷時の船内発電機の電力ベクトル図。 本実施形態における船内電力システムの作用効果を説明するための負荷投入時での船内発電機の電力ベクトル図。 本実施形態における船内電力システムの作用効果を説明するための定格負荷抑制状態での電力ベクトル図。 従来における船内電力システムの主回路構成を示すブロック図。 従来における船内電力システムの制御機能を説明するブロック図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態における船内電力システムの主回路構成を示すブロック図である。なお、図6に示す船内電力システムの構成と同一部分については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態における船内電力システムは、図6に示す構成に加えて、力率制御装置15、力率設定器15−1、有効電力設定器15−2、力率検出器16−1、有効電力検出器16−2、遮断器17−1,17−2,17−3、電動機等の負荷18−1,18−2,18−3が設けられる。なお、図1に示す船内電力システムは、図6に示す電力変動検出器10と電力検出器11と有効電力設定器10−1を具備していない。
力率検出器16−1は、船内母線4と接続されており、船内発電機1−1,1−2,1−3により発電されて船内母線4(船内負荷)へ供給される電力の力率(力率検出値)、即ち船内母線4の力率を検出する。
有効電力検出器16−2は、船内母線4と接続されており、船内発電機1−1〜1−3により発電されて船内母線4(船内負荷)へ供給される有効電力(有効電力検出値)、即ち船内母線4の有効電力を検出する。
力率設定器15−1は、力率制御装置15と接続され、船内発電機1−1〜1−3により発電されて船内母線4(船内負荷)へ供給される電力(船内発電機の総出力)の力率(力率設定値)、即ち船内母線4の力率を設定する。
有効電力設定器15−2は、力率制御装置15と接続され、船内発電機1−1〜1−3により発電されて船内母線4(船内負荷)へ供給される電力(船内発電機の総出力)の有効電力(有効電力設定値)、即ち船内母線4の有効電力を設定する。
力率制御装置15は、蓄電池7−1の充電状態を監視し、力率設定器15−1で設定された力率設定値、有効電力設定器15−2で設定された有効電力設定値、力率検出器16−1により検出される力率検出値、及び有効電力検出器16−2により検出される有効電力検出値をもとに、有効電力指令値を算出すると共に、無効電力要求値と無効電力検出値を演算して無効電力指令値を算出し、蓄電池7−1が充放電可能な状態で、無効電力検出値が無効電力要求値を超えた時に、有効電力指令値と無効電力指令値を充放電装置7のインバータ回路に出力してPWM制御し、蓄電池7−1を充放電制御、即ち船内母線の有効電力を制御しつつ、船内母線の無効電力を制御して、船内母線4に供給される電力の力率を力率設定器15−1で設定される設定値に制御する。
また、無効電力検出値が無効電力要求値を超えない場合は、有効電力指令値のみを充放電装置7のインバータ回路に出力して蓄電池7−1を充放電制御、即ち船内母線の有効電力のみを制御する。力率制御装置15の詳細な構成については後述する(図2)。
電動機等の負荷18−1〜18−3は、それぞれ遮断器17−1〜17−3を介して、船内母線4と接続される。
本実施形態における船内電力システムは、力率制御装置15の制御により、船内発電機の力率が力率設定器15−1で設定された力率設定値に抑制されるので、電動機等をダイレクト起動した場合など、無効電力が一時的に増加する時も、船内発電機の運転効率を最適な状態に保持させることができる。
図2は、本実施形態における船内電力システムの制御機能を説明するブロック図である。図2において、有効電力演算装置19、無効電力演算装置20、無効電力要求値演算装置21、演算器22、第1の減算器24、及び第2の減算器25は、図1の力率制御装置15に設けられ、インバータ回路23は、充放電装置7に設けられる。
無効電力演算装置20は、有効電力検出器16−2で検出した有効電力検出値Pと力率検出器16−1で検出した力率検出値pfとから船内母線4の無効電力検出値Qを演算する。無効電力演算装置20は、例えば以下の(式1)に基づいて、無効電力検出値Qを演算することができる。
Figure 0005879401
無効電力要求値演算装置21は、力率設定器15−1で設定した力率設定値pf と有効電力検出値Pとから、船内母線4の無効電力要求値Q を演算する。無効電力要求値演算装置21は、例えば以下の(式2)に基づいて、無効電力要求値Q を演算することができる。
Figure 0005879401
第1の減算器24は、無効電力演算装置20で演算した無効電力検出値Qから無効電力要求値演算装置21で演算した無効電力要求値Q を減算し、無効電力指令値±QINV **を算出する。
演算器22は、第1の減算器24で算出した無効電力指令値±QINV **から、QINV **>0の場合、即ち無効電力検出値Qが無効電力要求値Q より大きい場合にのみ無効電力指令値+QINV をインバータ回路23に出力する。
第2の減算器25は、有効電力検出器16−2で検出した有効電力検出値Pから有効電力設定器15−2で設定された有効電力設定値P を減算して有効電力指令値±PINV **を算出する。
有効電力演算装置19は、有効電力指令値±PINV **からPINV **>0の場合、即ち、有効電力検出値Pが有効電力設定値P より大きい場合は、+PINV をインバータ回路23に出力し、PINV **<0の場合、即ち、有効電力検出値Pが有効電力設定値P より小さい場合は、−PINV をインバータ回路23に出力する。
インバータ回路23は、演算器22から出力された無効電力指令値+QINV と、有効電力演算装置19から出力された有効電力指令値+PINV あるいは−PINV を入力し、有効電力検出値Pが有効電力設定値P より大きい場合に有効電力演算装置19から出力される有効電力指令値+PINV に応じた有効電力を蓄電池7−1から放電し、有効電力検出値Pが有効電力設定値P より小さい場合に有効電力演算装置19から出力される有効電力指令値−PINV に応じた有効電力を、船内母線4の電力から蓄電池7−1に充電しつつ、無効電力検出値Qが無効電力要求値Q を超えている時は、無効電力指令値+QINV に応じた無効電力を船内母線4に供給するようにパルス幅変調(PWM(Pulse Width Modulation))制御を行う。
このように、力率制御装置15からの指令値により充放電装置7のインバータ回路23をPWM制御することにより、船内発電機1−1〜1−3から出力される有効電力は、有効電力設定器15−2で設定される有効電力設定値P に制限されると共に、無効電力検出値Qが無効電力要求値Q を超えている時は、無効電力は、力率設定値pf と有効電力検出値Pとから演算される無効電力要求値Q 以下に抑制される。その結果、力率は、力率設定器15−1で設定される力率設定値pf 以下に制限される。
図3、図4、及び図5は、本実施形態における船内電力システムの作用効果を説明するための船内発電機1−1〜1−3の電力ベクトル図である。図3は、船内発電機1−1〜1−3が定格負荷で運転している状態を示し、図4は定格負荷で運転中の船内発電機1−1〜1−3に電動機等の負荷18−1〜18−3が投入された時の状態を示し、図5は本実施形態における制御機能により船内発電機1−1〜1−3が定格負荷状態に抑制されたときの状態を示している。
図3に示す定格運転状態では、皮相電力VA1、無効電力VAR1、有効電力W1とし、力率に相当する力率角をθ1としている。ここで、例えば電動機等の負荷18−1〜18−3が投入されると、船内発電機1−1〜1−3により船内母線4へ供給される電力、即ち、皮相電力VA2、無効電力VAR2、有効電力W2は、図4に示すように、図3に示す皮相電力VA1、無効電力VAR1、有効電力W1よりそれぞれ大きくなる。また、力率角は、図2に示すθ1からθ2に変化し、力率が悪くなることを示している。
本実施形態における船内電力システムでは、電動機等の負荷18−1〜18−3の投入に伴って、皮相電力、無効電力、有効電力が大きくなると、船内母線4の有効電力および力率を、それぞれ有効電力設定器15−2で設定される有効電力設定値P および力率設定器15−1で設定される力率設定値pf に制限するよう充放電装置7を制御するため、図5に示すように、VAR2−VAR1の無効電力が、またW2−W1の有効電力が制御され、その結果として、電動機等の負荷18−1〜18−3が投入された後の皮相電力VA3、無効電力VAR3、有効電力W3は、図3に示す定格負荷で運転している状態とほぼ同じになり、力率角θ3もほぼθ1に改善される。
尚、船内母線4の無効電力検出値Qが無効電力要求値Q より小さい時は、インバータ回路23は、有効電力演算装置19から出力される有効電力指令値+PINV あるいは−PINV に応じて、それぞれ蓄電池7−1から船内母線4へ有効電力を放電あるいは船内母線4の電力により蓄電池7−1を充電し、無効電力の制御は行わない。
このようにして、船内母線4の力率及び有効電力を検出し、船内発電機1−1〜1−3の力率及び有効電力がそれぞれ所定の力率設定値以下、及び有効電力設定値となるように、力率制御装置15からの指令値により充放電装置7を制御するので、電動機等の負荷18−1〜18−3が投入されても船内発電機1−1〜1−3の電力を定格負荷状態に抑制できる。その結果として船内発電機1−1〜1−3を力率の良い、即ち、運転効率の良い状態で運転できると共に、始動電流の影響による運転効率の低下を考慮して発電機容量を大きくする必要がないため、限られた船内スペースにも十分設置が可能な大きさに抑制することができる効果がある。
1−1,1−2,1−3…船内発電機、2−1,2−2,2−3…エンジン、3−1,3−2,3−3…遮断器、4…船内母線、5−1,5−2…遮断器、6−1,6−2…船内負荷、7…充放電装置、7−1…蓄電池、8…遮断器、12…推進用インバータ、13…電気推進用電動機、14…推進用プロペラ、15…力率制御装置、15−1…力率設定器、15−2…有効電力設定器、16−1…力率検出器、16−2…有効電力検出器、17−1,17−2,17−3…遮断器、18−1,18−2,18−3…電動機等の負荷、19…有効電力演算装置、20…無効電力演算装置、21…無効電力要求値演算装置、22…演算器、23…インバータ回路、24…第1の減算器、25…第2の減算器。

Claims (2)

  1. 船内発電機で発電した出力電力を、船内母線を介して船内負荷に供給する船内電力シス
    テムにおいて、
    船内母線にインバータ回路を有する充放電装置を介して接続する蓄電池と、
    前記船内母線の力率を設定する力率設定器と、
    前記船内母線の有効電力を設定する有効電力設定器と、
    前記船内母線の力率を検出する力率検出器と、
    前記船内母線の有効電力を検出する有効電力検出器と、
    前記蓄電池の充電状態を監視し、前記充放電装置を制御する力率制御装置とを有し、
    前記力率制御装置は、
    前記力率設定器で設定した力率設定値と前記有効電力検出器で検出した有効電力検出値とから無効電力要求値を演算すると共に、
    前記力率検出器で検出した力率検出値と前記有効電力検出器で検出した有効電力検出値とから無効電力検出値を演算し、前記無効電力要求値と前記無効電力検出値との偏差から無効電力指令値を算出すると共に、
    前記有効電力設定器で設定した有効電力設定値と前記有効電力検出器で検出した有効電力検出値とから有効電力指令値を算出し、
    前記蓄電池が充放電可能な状態で前記無効電力検出値が前記無効電力要求値を超えている時は、前記有効電力指令値と無効電力指令値を前記充放電装置のインバータ回路に出力して、前記有効電力指令値に応じた有効電力を前記蓄電池から前記船内母線へ放電あるいは前記船内母線の電力で前記蓄電池を充電させつつ、インバータ回路から無効電力指令値に応じた無効電力を前記船内母線に供給することにより、
    前記船内母線の有効電力が前記有効電力設定器で設定した有効電力に、また、力率が前記力率設定器で設定した力率となるように制御し、
    前記無効電力検出値が前記無効電力要求値を超えていない時は、前記有効電力指令値のみを前記インバータ回路に出力して、前記船内母線の有効電力を前記有効電力設定器で設定した有効電力に制御することを特徴とする船内電力システム。
  2. 船内発電機で発電した電力を、船内母線を介して船内負荷に供給する船内電力システムにおいて、
    船内母線にインバータ回路を有する充放電装置を介して接続される蓄電池と、
    前記船内母線の力率を設定する力率設定器と、
    前記船内母線の力率を検出する力率検出器と、
    前記船内母線の有効電力を検出する有効電力検出器と、
    前記船内母線の有効電力を設定する有効電力設定器と、
    前記蓄電池の充電状態を監視し、前記充放電装置を制御する力率制御装置とを有し、
    前記力率制御装置は、
    前記力率設定器で設定した力率設定値と前記有効電力検出器で検出した有効電力検出値とから無効電力要求値を演算する無効電力要求値演算装置と、
    前記力率検出器で検出した力率検出値と前記有効電力検出値とから無効電力検出値を演算する無効電力演算装置と、
    前記無効電力要求値と前記無効電力検出値との差から無効電力指令値を算出する第1の減算器と、
    前記有効電力設定器で設定した有効電力設定値と前記有効電力検出値との差から有効電力指令値を算出する第2の減算器と、
    前記蓄電池が充放電可能な状態の時に、前記有効電力指令値を前記充放電装置のインバータ回路に出力して、前記有効電力指令値に応じた有効電力を前記蓄電池から前記船内母線へ放電あるいは前記船内母線の電力で前記蓄電池を充電させる有効電力演算装置と、
    前記無効電力検出値が前記無効電力要求値を超えている時は、前記有効電力指令値と共に前記無効電力指令値を前記充放電装置のインバータ回路に出力して、前記無効電力指令値に応じた無効電力を前記インバータ回路から前記船内母線に供給する演算器とを有することを特徴とする船内電力システム。
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