JP5878977B2 - 剛体の慣性特性を求めるためのシステム及び方法 - Google Patents

剛体の慣性特性を求めるためのシステム及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、剛体特性とも呼ばれる剛体の慣性特性rS={m,ζG,θ}、特に、慣性テンソルθ(慣性モーメント)、質量m及び/又は質量中心(重心)位置ζGを求めるためのシステム、ならびに剛体の上記特性を求めるための方法に関するものである。
このような剛体特性は、様々なタイプの機械の力学的挙動を予測し、最適化するのに不可欠である。例として、車両の転覆限界の予測、最適なマウントによるエンジン振動の低減、さらには、ロボットマニピュレータ、航空機、衛星のための最適駆動制御システムの設計が含まれる。
そこで、本発明の根底にある課題は、簡単かつコスト効率良く、正確に、慣性特性を求めることを可能にする、上記タイプのシステム及び方法を提供することである。
本方法は、請求項1の特徴を備えるシステムによって解決される。
これによれば、本発明に係るシステムは、キャリアであって、剛体が、該剛体の6自由度に沿った動きを実行することができる(また、より少ない自由度数に動きを制限することも可能である)ように、該キャリアから剛体を懸下するように構成されて設けられたキャリアと、剛体の考慮される自由度に沿った剛体の動きを検出するための出力信号を供給する少なくとも6つのセンサ(又は、剛体の自由度数に対応する数のセンサ)と、センサと協働する測定装置であって、上記出力信号によって剛体の上記動きを測定するように構成された測定装置と、測定装置と協働する解析手段であって、上記動きから、より厳密には出力信号から、慣性特性を自動的に算出するように構成された解析手段と、を備える。
特に、測定装置は、センサによって供給される出力信号に対応する上記動きの値を記憶して、最終的に表示する。測定装置は、特にコンピュータメモリにロードされた適当なソフトウェアを実行するコンピュータによって構成することができ、これは、センサに接続するための、すなわちソフトウェアによるセンサ出力信号の読み出し、適切な割り当て、更なる処理を可能とするための、インタフェースを備える。
また、同様に、解析手段も、上記コンピュータと、該コンピュータ上で実行される対応するソフトウェアとにより構成することができ、そのソフトウェアは、剛体の上記動き(運動)を測定するために用いることもできる。
好ましくは、剛体が例えばいずれかの方向に押されることで励振により動かされた結果、剛体の6自由度(又は、より少数の自由度)に沿った(自由)振動が得られるように、弾性要素、又は復元力を与えるための要素が、剛体を懸下するように構成されて設けられる。
これに関して、測定装置は、好ましくは、(6自由度について考慮する場合)慣性特性を求めるべき剛体の3つの直交軸に沿った並進と、これらの軸に関する回転に対応する、時間の関数としてのセンサ出力信号を、上記動きとして測定するように構成される。好ましくは、考慮される時間は、複数の離散時点tkに離散化される。
好ましい実施形態では、解析手段は、上記測定された出力信号
Figure 0005878977
を以下の形の関数に当てはめるように構成されて設けられる。
Figure 0005878977
これは、懸下されて振動する剛体の測定された動き(センサ出力)
Figure 0005878977
の理論モデルに相当する。ここで、和は、剛体運動に相当する。(留意すべきことは、6未満の自由度を考慮する場合は、それに応じて上記の式は変更されるということであり、すなわち、j=1から、考慮されるそれぞれの自由度数までの加算が実行される。)
上記の式において、Al(lはセンサを示す)は、特に、(センサ出力、すなわちセンサの出力信号に対応する)時間ステップtkで測定された出力信号
Figure 0005878977
に、剛体運動を関連付ける定数の行列である。
また、特に、ωjは、6つ(j=1,...,6)の自然周波数(固有振動数)を表し、ζjは、特にj次の剛体モードの減衰比を表す。最後に、a2j-1とa2jは、特に、所与のモードjの振幅と位相を表す。
剛体の慣性特性を求めるため、解析手段は、好ましくは、
Figure 0005878977
に関して、以下の形の式を最小化するように構成されて設けられる。
Figure 0005878977
すなわち、上記式を最小化するように、rS、aj、及びζjを変化させる。適切な最小値に達すると、rSは、懸下された剛体の実際の慣性特性に等しくなる。ここで、Nlは、センサの数であり、Nkは、考慮される(測定される)時間ステップtkの数である。
好ましくは、解析手段は、非線形最小二乗法により上記最小化を実行するように、特に構成される。
本発明に係るシステムは、好ましくは、キャリアから剛体を懸下させるように構成された弾性要素を備え、この場合、剛体は、それらの弾性要素を介してキャリアから懸下される。好ましくは、弾性要素のそれぞれは、関連付けられた伸張方向に沿って長手方向に伸張する。
特に、これらの弾性要素は、(サスペンション)ワイヤ、又は(コイル)バネ、又はそれらの組み合わせとして、例えば長手方向に(直線的に)伸張するワイヤの形態で2つの自由端部を接続するコイルバネで、構成される。
剛体を懸下するために、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、又は8つ、又は更に多くの弾性要素を用いることが可能である。
本発明の更なる実施形態において、システムは、プラットフォーム又は同様の要素を備え、これは、その慣性特性を求めるべき剛体を支持するように構成されて設けられる。この場合、上記弾性要素によって、剛体が載置されたプラットフォームにキャリアを接続し、すなわち、剛体は、プラットフォームと弾性要素とを介してキャリアから懸下される。
懸下された剛体の上記励振された動きを測定するため、上記センサは、プラットフォーム又はキャリア又は剛体自体に直接取り付けることができる。あるいは、各センサを弾性要素の一部として構成することが可能であり、これによって、センサは、それぞれの弾性要素の一部分を介して、キャリア及び(存在する場合の)プラットフォームにそれぞれ取り付けられる。
本発明の更なる実施形態において、(サポート又は支持フレームとも呼ばれる)キャリアは、基本的に六面体フレームワークとして構成される。
更に、本発明に係る課題は、剛体の上記慣性特性(剛体特性)を求めるための、請求項10の特徴を有する方法によっても解決され、その場合、好ましくは、該方法を実施するために、本発明に係るシステムが用いられる。
本発明に係る方法は、キャリアから剛体を懸下するステップと、剛体の6自由度(又は、上記を参照して、より少数の自由度)に沿った動きを剛体に強制的に実行させるステップと、剛体の上記動きを自動的に、すなわち、特に、センサを含むか又はセンサと協働するある種の測定装置(上記を参照)によって測定するステップと、上記動き(出力信号)から上記剛体特性を自動的に、すなわち、特に、ある種の解析装置(上記を参照)によって算出するステップと、を含み、この場合、特に剛体は、励振されて自由振動の形で動き(運動)を実行するように懸下され、また、特に上記動きを測定することは、6自由度について考慮する場合、3つの直交軸に沿った剛体の並進と、これらの軸に関する剛体の回転に対応する、時間の関数として(特に離散化された時間tkの関数として)のセンサ出力信号を測定することに相当する。
好ましくは、上記測定された動き(出力信号)
Figure 0005878977
を、以下の形の関数に当てはめる。
Figure 0005878977
これは、(測定装置によって測定される)センサ出力信号をモデル化しており、この場合、上記剛体特性は、
Figure 0005878977
に関して、以下の形の式を(自動的に)最小化することで、(自動的に)算出される。
Figure 0005878977
このとき、上記最小化は、非線形最小二乗法により、特に(自動的に)実行される。ここで、Nlは、センサの数であり、Nkは、考慮される(測定される)時間ステップtkの数である。
効果的には、考慮される剛体の慣性特性を求めるために、懸下されて振動する剛体の上記動きを測定することに以外に、単に以下のパラメータを使用するのみであることが好ましい。
Figure 0005878977
これらのパラメータが、所与のシステム(キャリア及び懸下されたプラットフォーム)で、すべての測定において一定のままであることは、優れた効果である。
本発明の更なる効果ならびに実施形態の詳細については、図面を参照して以下で説明するものとする。
本発明に係るシステムの概略斜視図を示している。 直接懸下された剛体を示している。 剛体を支持するプラットフォームを介して懸下された剛体を示している。 それに取り付けられたセンサを備えるプラットフォームを示している。 図4によるシステムの変形例を示しており、この場合、センサは、キャリアに取り付けられている。 図4によるシステムの更なる変形例を示しており、この場合、センサは、剛体を懸下するために用いられる弾性要素の一部をなしている。
図1は、図2〜6と共に、以下のように定義される機械構造(剛体2)の剛体特性(慣性特性)を求める(推定する)ように構成されて設けられたシステム1を示している。
Figure 0005878977
ここで、mは質量であり、ζGは重心位置であり、θは重心回りの慣性テンソルである。
Figure 0005878977
これら10個のパラメータによって、構造の(剛体の)剛体力学的挙動の完全なモデルが定義される。
剛体2の慣性特性を求めるため、ワイヤの形の弾性要素pで、剛体を直接(図2を参照)、又は剛体2のサポートとして機能する矩形プラットフォーム30を介して(図3を参照)、懸下させる。サスペンションワイヤpの数及び配置は、自由に選択することが可能である。好ましくは、構造(剛体)2が6つの剛体モードシェイプXjを有する(すなわち、試験対象物(剛体)の弾性変形がない)ことを確保するため、ワイヤ剛性kpは低くあるべきである。さらに、ワイヤ剛性kpは、一定である(力と変位の関係が直線的である)ように選択されることが好ましく、また、減衰が小さくなければならない。軟質金属コイルバネと若干硬質のワイヤとの組み合わせは、これらの要件を満たす1つの方法である。
図1によると、剛体2は、(キャリアが意図されたように配置されているキャリアの状態に関して)垂直方向に延在する4つの脚部112によって下側矩形フレーム12に接続された上側矩形フレーム11を有する六面体フレームワークの形のキャリア10から懸下されており、各脚部112は、下側フレーム12の隅角部を、関連付けられた上側フレーム11の相対する隅角部に接続している。
剛体2を懸下するため、剛体2を支持するプラットフォーム30が設けられて、該プラットフォーム30は、8つの弾性要素pによってキャリア10から懸下されており、8つの弾性要素pの各々は、自由端で上側フレームに固定され、反対の自由端でプラットフォーム30のエッジ31に固定されて、これにより、同じエッジ31に接続された弾性要素は、好ましくは互いに平行に延びている。
試験対象物(剛体)2を懸下した後に、例えば構造2を任意の方向に押すことにより、好ましくは6つの剛体モードjの自由振動をランダムに開始させる。その結果として得られる自由振動の最中に、剛体2の運動(動き)を、6つの剛体自由度(DOF:Degree Of Freedom)の各々に関して(又は、より少数の自由度に関して)、センサ100とそれらに接続された測定装置110とによって測定する。図1では、6つのすべてのセンサ100を、上側フレーム11の1つの弾性要素に四角で表示している(留意すべきことは、図1ではワイヤ(弾性要素)pは8つであるが、センサ100は6つのみであることである)。
可能なセンサ配置を図4〜6に示している。測定装置110は、測定された動き(出力信号)を、目的の慣性特性rS(式(1)を参照)を算出する解析手段20に渡す。測定装置110と解析手段20はどちらも、コンピュータ130で構成することができ、そこで、上記動きを測定して剛体特性rSを算出するための適当なソフトウェアが実行される。
剛体特性rSを求めるためには、剛体2の運動(自由振動)に加えて、特に、以下のパラメータのみが既知であればよい。
Figure 0005878977

留意すべきことは、これらのパラメータはいずれも、図1に示すタイプのシステム1の存続期間を通して変化しないということである。
ここで、微小変位とごくわずかな減衰の影響を想定すると、懸下された剛体2の運動は、以下のように定義される。
Figure 0005878977
式中、δxは、基準点の変位(3×1ベクトル)であり、δθは、座標軸に関する回転(3×1ベクトル)であり、fは、並進力(3×1ベクトル)であり、tは、力のモーメント(3×1ベクトル)であり、Mは、質量行列(6×6行列)であり、Kは剛性行列(6×6行列)である。
留意すべきことは、変位振幅が大きい場合には、式(3)の代わりに、剛体運動の完全非線形方程式を用いることができるということである。この場合、以下で提示する調和アプローチと同等の方法を導出するために、それらの方程式の数値積分を行うことができる。
質量行列Mとサスペンションの剛性行列Kはどちらも、未知の剛体特性rSの関数である。ここで、剛体2の質量行列Mは、以下のように定義される。
Figure 0005878977
式(4)中で用いられる表記[]×は、外積を行列ベクトル積a×b=[a]×bに変換する。ただし、
Figure 0005878977
プラットフォーム30が使用される場合には、全体の質量行列Mは、試験対象物2の未知の剛体特性rSと、プラットフォームの既知の剛体特性rPとで構成される。
Figure 0005878977
剛性行列Kは、未知の全体の質量と重心とに依存する。
Figure 0005878977
Figure 0005878977

ここで、R(θ)は回転変換行列である。
Figure 0005878977
Figure 0005878977
式(12)において、Ve,pは、所与の弾性要素(ワイヤ)pに蓄えられる弾性エネルギーを表す。
Figure 0005878977
ただし、
Figure 0005878977
Figure 0005878977
式(12)を最小化することによって静的平衡位置を求めたら、次のように剛性行列Kが得られる。
Figure 0005878977
ここで、
Figure 0005878977
式(16)により定義される剛性行列Kは、重力による予圧によって生じるあらゆる幾何学的剛性の影響を考慮している点で特別である。
緩く懸下された剛体2は、常に6つの異なるモードシェイプXjと6つの固有振動数ωjで自由振動する。モードシェイプXjと固有振動数ωjは、以下の固有値問題を解くことにより得ることができる。(留意すべきことは、中程度の粘性減衰はモードシェイプに影響を与えず、固有振動数にごくわずかに影響を及ぼすのみであるということである。従って、この段階では減衰を考慮する必要はない。)
Figure 0005878977
モードシェイプXjは、例えば以下のように、一貫した方法で正規化されなければならない。
Figure 0005878977
次のステップでは、式(19)から得られたモードシェイプXjを、所与のセンサ100によって得られる対応する出力slに変換する。以下では、この変換を、図4〜6による3つの異なるタイプのセンサ100の場合について記載する。留意すべきことは、それぞれの場合において、剛体が6自由度に沿って振動するときには、少なくともNl=6個のセンサを使用する必要があるということである(好ましくは、センサは、自由度と同数でなければならない)。図4によると、加速度計の形態のセンサ100が、プラットフォーム30上又は剛体2自体の上の様々な点に設けられる。加速度計100の向きが単位ベクトルnlによって定義され、その物体固定座標での位置がζlで与えられる場合(図2及び3を参照)、測定加速度sl (1)と剛体モードの運動(動き)(δx,δθ)との間の関係は、以下のようになる。
Figure 0005878977
加速度計100は、その測定(計測)装置110(コンピュータ130)へのケーブル接続50の剛性と慣性の影響によって測定結果が歪み得るという欠点がある。
図5による第2の可能性は、弾性ワイヤpのうちの少なくとも6つとキャリア10との間に配置された力センサ100を用いることである。
Figure 0005878977
行列R(θ)、Jl(0)、及びTlは、剛性行列Kを計算する一環として既に得られたものである。
図5に従って空間固定による力センサ100を用いることによって、システムの可動部へのケーブル接続が不要となる。
図6による第3の可能性は、いくつかの力センサ100を弾性要素(サスペンションワイヤ)pの上部に組み込むことである。この場合、剛体の動き(δx,δθ)に応じたセンサ出力sl (3)は、以下の関係によって定義される。
Figure 0005878977
加速度計の形態のセンサに比べて、この種の力センサ100の動作振幅は小さく、ケーブル50によって生じる歪みが最小限となる。弾性要素(サスペンションワイヤ)pの一部である力センサ100は、加速度計100(図4)及び空間固定による力センサ100(図5)のいずれとも異なり、常に同じ方向に負荷がかかるので、その結果、交差感度に起因する誤差を回避することができる。
所与のセンサ100によって測定される自由振動信号は、以下のように定義される。
Figure 0005878977
ここで、ζjは、j次の剛体モードの減衰比である。係数a2j-1とa2jは、所与のモードの振幅と位相を規定し、これらは、ランダムな初期励振に依存する唯一のパラメータである。
式(26)は、剛体2の理論的な振動信号を定義している。剛体特性rSを特定するため、この式を、測定された時間領域信号
Figure 0005878977
に当てはめることができる。その結果としての最適化問題は、以下のように定義される。
Figure 0005878977
留意すべきことは、モード減衰比ζj及びスケーリング係数a2j-1とa2jは、実験者がこれらのパラメータに関心がないとしても、剛体特性と同時に特定されなければならないということである。
最適化問題の式(27)は、従来の非線形最小二乗ルーチン(例えば、ガウス‐ニュートン・アルゴリズム又はレーベンバーグ‐マーカート・アルゴリズム)を用いて解くことができる。
上記で概説した本発明による方法の過程における計算はすべて、解析手段20によって、すなわち、特にコンピュータ130と、そのコンピュータ130により実行されるソフトウェアとによって、実施されることが好ましい。

Claims (12)

  1. 剛体の慣性特性、特に、慣性テンソル、質量、及び質量中心位置を決定するための剛体慣性特性決定システムであって、
    剛体(2)が該剛体(2)の自由度に沿った自由振動をできるように該剛体(2)を懸下するように構成されたキャリア(10)と、
    前記自由度に沿った前記剛体(2)の前記自由振動を検出するための出力信号を出力する剛体(2)の自由度数たる6と同数の6つのセンサ(100)と、
    前記6つのセンサ(100)と協働し、前記出力信号
    Figure 0005878977
    を通じて、前記剛体(2)の前記自由振動を測定する測定装置(110)と、
    前記出力信号
    Figure 0005878977
    から、前記剛体(2)の前記慣性特性(rS)を決定する解析手段(20)と、
    を備えたことを特徴とする剛体慣性特性決定システム。
  2. 前記測定装置(110)は、3つの直交軸に沿った前記剛体(2)の並進と、当該3つの直交軸の周りの回転と、に対応する時間(tk)の関数としての出力信号
    Figure 0005878977
    を測定することを特徴とする請求項1に記載の剛体慣性特性決定システム。
  3. 前記解析手段(20)は、前記測定された出力信号
    Figure 0005878977
    を、関数
    Figure 0005878977
    に当てはめることを特徴とする請求項1又は2に記載の剛体慣性特性決定システム。
  4. 前記解析手段(20)は、
    Figure 0005878977
    に関して、式
    Figure 0005878977
    を最小化することにより、非線形最小二乗法によって前記慣性特性(rS)を決定することを特徴とする請求項に記載の剛体慣性特性決定システム。
  5. 前記キャリア(10)から前記剛体(2)を懸下するように構成された弾性要素(p)をさらに備え、
    前記剛体(2)は前記キャリア(10)から前記弾性要素(p)を介して懸下され、当該弾性要素(p)は、特にワイヤ及び/又はバネとして構成されて、当該弾性要素(p)は、特に1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、又は8個が設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の剛体慣性特性決定システム。
  6. 前記剛体(2)を懸下するように構成されたプラットフォーム(30)をさらに備え、
    前記キャリア(10)から前記剛体(2)を懸下するため、前記プラットフォーム(30)は当該キャリア(10)から前記弾性要素(p)を介して懸下されている
    ことを特徴とする請求項に記載の剛体慣性特性決定システム。
  7. 前記6つのセンサ(100)は、前記プラットフォーム(30)の上に配置されているか、前記キャリア(10)の上に配置されているか、又は該当する弾性要素(p)の一部をなしているか、のいずれかであることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の剛体慣性特性決定システム。
  8. 前記キャリア(10)は、六面体フレームワークとして構成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の剛体慣性特性決定システム。
  9. 剛体の慣性特性、特に、慣性テンソル、質量、及び質量中心位置を決定するための方法であって、特に、該方法を実施するために請求項1ないしのいずれか1つに記載の剛体慣性特性決定システムが用いられ、該方法は、
    キャリア(10)から前記剛体(2)を懸下するステップと、
    前記剛体(2)に、該剛体(2)の自由度に沿った自由振動を実行させるステップと、
    前記剛体(2)の前記自由振動に対応する出力信号
    Figure 0005878977
    を自動的に測定するステップと、
    前記自由振動
    Figure 0005878977
    から前記慣性特性(rS)を自動的に決定するステップと、
    を備え
    記出力信号
    Figure 0005878977
    は、時間(tk)の関数として、3つの直交軸に沿った前記剛体(2)の並進と、当該3つの直交軸の周りの前記剛体(2)の回転と、にそれぞれ対応している
    ことを特徴とする方法。
  10. 前記測定された出力信号
    Figure 0005878977
    を、関数
    Figure 0005878977
    に自動的に当てはめることを特徴とする請求項に記載の方法。
  11. Figure 0005878977
    に関して、式
    Figure 0005878977
    を最小化することにより、非線形最小二乗法によって前記慣性特性を自動的に決定することを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記剛体の前記慣性特性を決定するために、前記測定された出力信号
    Figure 0005878977
    以外に、以下のパラメータ
    Figure 0005878977
    を使用するのみであることを特徴とする請求項10又は11に記載の方法。
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