JP5876220B2 - 喫煙物品の発火性特性を低減するための巻紙上の処理領域 - Google Patents

喫煙物品の発火性特性を低減するための巻紙上の処理領域 Download PDF

Info

Publication number
JP5876220B2
JP5876220B2 JP2010547679A JP2010547679A JP5876220B2 JP 5876220 B2 JP5876220 B2 JP 5876220B2 JP 2010547679 A JP2010547679 A JP 2010547679A JP 2010547679 A JP2010547679 A JP 2010547679A JP 5876220 B2 JP5876220 B2 JP 5876220B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
filler particles
smoking article
wrapper
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010547679A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011512794A (ja
Inventor
ハンプル,ウラジミール・ジュニア
ロッシ−エスパニエ,ジェームズ・シー
グー,シャンウェイ
ブリゲンティ,ピーター・イー
ゴイネス,クリストファー・リー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mativ Holdings Inc
Original Assignee
Schweitzer Mauduit International Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Schweitzer Mauduit International Inc filed Critical Schweitzer Mauduit International Inc
Publication of JP2011512794A publication Critical patent/JP2011512794A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5876220B2 publication Critical patent/JP5876220B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F11/00Processes for making continuous lengths of paper, or of cardboard, or of wet web for fibre board production, on paper-making machines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24DCIGARS; CIGARETTES; TOBACCO SMOKE FILTERS; MOUTHPIECES FOR CIGARS OR CIGARETTES; MANUFACTURE OF TOBACCO SMOKE FILTERS OR MOUTHPIECES
    • A24D1/00Cigars; Cigarettes
    • A24D1/02Cigars; Cigarettes with special covers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24DCIGARS; CIGARETTES; TOBACCO SMOKE FILTERS; MOUTHPIECES FOR CIGARS OR CIGARETTES; MANUFACTURE OF TOBACCO SMOKE FILTERS OR MOUTHPIECES
    • A24D1/00Cigars; Cigarettes
    • A24D1/02Cigars; Cigarettes with special covers
    • A24D1/025Cigars; Cigarettes with special covers the covers having material applied to defined areas, e.g. bands for reducing the ignition propensity
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F9/00Complete machines for making continuous webs of paper
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H17/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
    • D21H17/63Inorganic compounds
    • D21H17/67Water-insoluble compounds, e.g. fillers, pigments
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H23/00Processes or apparatus for adding material to the pulp or to the paper

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Cigarettes, Filters, And Manufacturing Of Filters (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

関連出願
本出願は、2008年2月22日出願の米国仮特許出願番号第61/030,740号に基づき、その優先権を主張する。
たばこ産業には、喫煙物品の発火性、すなわち喫煙物品が、点火された喫煙物品と接触する面に着火する性質を低減させる巻紙を有するシガレットを生産するという継続的な問題がある。シガレットの燃焼に起因する炎が可燃物に接触するという報告がなされている。業界では、シガレットまたは他の喫煙物品が家具、寝具等に接触したときに、表面及びそれらに用いられている材料に着火する傾向を低減させることへの当然の関心がある。
このように、喫煙物品、特にシガレットの望ましい特徴は、落下又は可燃物上で自由燃焼状態で放置されたときに自己消火しようとすることである。
たばこ業界では、シガレット巻紙が、シガレットの燻り特性に著しい影響を与える可能性があることが長年にわたり認識されてきた。これに関して、当技術分野では、シガレット巻紙を改質又は改変して、シガレットが自己消火するという所望の傾向を達成するための、すなわち言い換えれば、シガレットの発火性特性を低減させるためのさまざまな試みがなされてきた。
従来技術は、紙の通気性を低減させて燃焼率を制御するようなシガレット紙のためのフィルム形成手法の出願を説明している。これらの材料が、シガレットの長さに沿って離散した領域に適用されている場合、シガレットは、支持体に着火する傾向が低減されたことを示し、自己消火しようとすることが示されている。
Petersonの米国特許第5,878,753号、Hotalingらの米国特許第5,820,998号、Krakerの米国特許第6,779,530号及びPetersonの米国特許第6,725,867号は、参照により本明細書に組み入れられ、たとえば、喫煙物品の巻紙がフィルム形成手法で処理されて、発火性を低減していることを説明している。Petersonの米国特許第5,878,754号は、やはり参照により本明細書に組み入れられ、喫煙物品の巻紙が、非水性溶液に溶解している溶剤可溶性ポリマーによる非水性手法で処理されて、発火性を低減していることを説明している。
当技術分野では数多くの改善がなされてきたが、依然として、低減された発火性性質を有する喫煙物品を生産するための改善された方法に対する要望がある。たとえば、製造業者が抱えてきた1つの課題は、均一な性質を有する離散した領域を作り出す能力である。これに関して現在、各巻紙上の処理領域と巻紙から巻紙までの処理領域とが、その性質及び特性において実質的に変わらない、巻紙上に処理領域を形成するためのプロセスに対する要望が存在する。処理領域の性質を制御することが可能であるプロセスは、より予測可能な燃焼特性を有する喫煙物品の形成につながる。
本開示は概して、低減された発火性を有する喫煙物品のための巻紙、及び巻紙を作り出すためのプロセスに向けられる。
たとえば、1つの実施形態では、巻紙は、セルロース系繊維及びフィラー粒子で作ることができる。セルロース系繊維は、たとえば亜麻繊維、針葉樹繊維、及びそれらの混合物を含んでもよい。一方、フィラー粒子は、任意の好適なフィラー粒子、たとえば炭酸カルシウム又は金属酸化物、たとえば酸化マグネシウム及び/又は酸化チタンを含むことができる。フィラー粒子は、約10重量%〜約50重量%、たとえば約20重量%〜約40重量%の量で巻紙中に存在していてもよい。
巻紙は、第1の面及び第2の対向面を含む。本開示によれば、巻紙は、フィラー粒子が巻紙の厚さ全体にわたって濃度勾配を形成するように形成される。具体的には、第2の面に存在するフィラー粒子の濃度と比較して、より高い濃度のフィラー粒子が第1の面に存在する。たとえば、1つの実施態様では、約65重量%を上回る、たとえば約75重量%を上回る、たとえば約80%重量%を上回るフィラー粒子が、巻紙中央部と第1の面との間の巻紙に含有されている。このように、第1の面は第2の面よりも概してより平滑である。たとえば、第1の面は、約600を下回る、たとえば550を下回る、たとえば500を下回る、たとえば450を下回る、たとえば400を下回る、たとえば350を下回る、たとえば300を下回る、たとえば250を下回る、たとえば200を下回るシェフィールド平滑度を有することができる。
巻紙の第1の面上には、少なくとも1つの処理領域が配置される。処理領域は、巻紙を組み込んでいる喫煙物品の発火性特性を低減させる発火低減配合物を含む。発火低減配合物は、たとえばフィルム形成材料、たとえばアルギン酸、グアーガム、ペクチン、ポリビニルアルコール、セルロース誘導体、でんぷん、でんぷん誘導体、又はそれらの混合物を含有することができる。
より高い濃度のフィラー粒子を有する巻紙の表面上に、処理領域を形成することによって、さまざまな利益及び利点が得られるであろう。たとえば、フィラー粒子の存在は、特に印刷プロセスの間に、発火低減配合物を受けるためにより良好な面を提供する、より平滑な表面を作り出すことができる。結果として、処理領域は、より均一な性質を有するように形成される。たとえば、処理領域は、約27%を下回る、たとえば約25%を下回る、たとえば約23%を下回る、たとえばさらに約20%を下回る多孔度変動係数を有していてもよい。
また、処理領域は、比較的高い平均多孔度を有することができる。たとえば、バンド内の多孔度は、約16コレスタを上回り、たとえば約20コレスタを上回り、たとえば約24コレスタを上回ることができる。
さらに、いくつかの用途では、本開示に従って作られた巻紙を組み込んでいる喫煙物品は、低減された一酸化炭素排出量を有することが予想外に発見された。たとえば、1つの実施態様では、本開示に従って作られた喫煙物品は、約15.5mgを下回る、たとえば約15mgを下回る、たとえば約14mgを下回る一酸化炭素排出量を有する場合がある。
巻紙上に形成された処理領域は、約5cm−1を下回る、たとえば約3cm−1を下回る燃焼モード指数(Burn Mode Index)を有することができる。巻紙を組み込んでいる喫煙物品は、少なくとも約75%、たとえば少なくとも約90%のASTM試験番号E2187−04パスレーティングを有することができる。また、喫煙物品は、約50%を下回る、たとえば約25%を下回る「自由空気自己消火」(free air self-extinguish: FASE)レーティングを有することができる。
また、本開示は、喫煙物品のための巻紙を形成するためのプロセスに向けられる。本プロセスは、セルロース繊維及びフィラー粒子の水性懸濁液からペーパーウェブを形成する工程を含む。水性懸濁液は、少なくとも1つの有孔面上に被着し、フィラー粒子がペーパーウェブの厚さ全体にわたって濃度勾配を形成するような方法で排水される。たとえば、ペーパーウェブは、第1の面及び第2の面を含むことができる。ウェブの形成中、第2の面は有孔面に面する可能性がある。排水後、第1の面には、第2の面のフィラー粒子濃度と比較して、より高い濃度のフィラー粒子が存在する場合がある。所望であれば、排水は吸水力下で生じることができ、これはさらに、フィラー粒子の濃度勾配の形成を支援する場合がある。
いったんペーパーウェブが形成されると、ウェブを乾燥させることができ、ペーパーウェブ上の離散した領域に発火低減配合物を適用することができる。ウェブは、たとえば1以上の加熱ドラム上を通過させることによって乾燥させることができる。発火低減配合物は、任意の好適な技法、たとえば印刷又は噴霧を用いて、巻紙に適用することができる。本配合物は、巻紙上に印刷される場合、フレキソ印刷機又はグラビア印刷機を用いて適用することができる。
本開示の他の特徴及び態様は、以下により詳細に述べられる。
本開示に従って作られた喫煙物品の斜視図である。 図1に図示された喫煙物品の分解図である。 本開示のペーパーウェブを製造するためのプロセスの一実施形態の側面図である。 本開示のペーパーウェブを処理するためのシステムである。
本開示の、当業者にとってのその最良の形態を含む完全かつ有効な開示は、添付の図面の参照を含む、本明細書の残りの部分でより詳細に記述される。
本明細書及び図面中で繰り返し用いられる参照番号は、本発明の同じ又は類似の特徴又はエレメントを表すことが意図されている。
ここで、本発明の実施形態についてより詳細に述べ、その1以上の例が以下に記述される。各例は、本発明の限定ではなく、本発明の説明を目的として提供される。実際、当業者においては、本発明の範囲及び本質から逸脱することなく、本発明においてさまざまな改変及び変形を作ることができる。たとえば、1つの実施形態の一部として図示又は説明された特徴を別の実施形態に用いて、よりさらなる実施形態を生み出すことができる。このように、本発明は、そのような改変及び変形を対象に含むことが意図される。
本発明の説明を目的として、シガレットに関する本発明の実施形態及び原理が述べられる。しかし、これは本発明の説明のみを目的とし、本発明をシガレットのみに限定することを意向していない。あらゆる種類の喫煙物品が、本発明の範囲及び本質の範囲内である。
本開示は、改善された発火性制御特性を有する喫煙物品及び喫煙物品のための巻紙に関する。「発火性」とは、燃焼しているシガレットが可燃性物質上に落下あるいは放置された場合に、喫煙物品又はシガレットが可燃性物質を発火させる傾向の程度である。シガレットの発火性のための試験は、NIST(National Institute of Standards and Technology:国立標準技術研究所)によって確立され、一般的に「モックアップ発火試験」と呼ばれる。この試験は、燻っているシガレットを可燃性試験布の上に置き、シガレットが試験布を発火させるか、布の標準炭化ラインを超えて試験布を燃焼させるか、布を発火させることなくその全長を燃焼させるか、又は試験布を発火させるか又はその全長を燃焼させる前に自己消火する傾向を記録することを含む。
発火性に関する別の試験は、「シガレット消火試験」と呼ばれる。シガレット消火試験は、ASTM試験番号第E2187−04であり、10層のフィルタ紙を用いる。シガレット消火試験では、点火されたシガレットが10層のフィルタ紙の上に置かれる。シガレットが自己消火した場合、シガレットは試験に合格である。しかし、シガレットがフィルタ上で端までずっと燃焼した場合、シガレットは不合格である。本発明に従って作られた喫煙物品は、これらの試験の1つ又は両方に合格するように設計することができる。
さらに上記試験に加えて、通常は、低減された発火性シガレットを有する喫煙物品は、「自由大気自己消火」(FASE)に関して試験される。自由空気消火試験の間、喫煙物品は、煙が吹き出されたり、隣接面上に置かれたりすることなく、自由大気中(ピンによって保持されている換気フード内)で燃焼することが可能になる。大部分の用途では、喫煙物品がモックアップ発火試験又はシガレット消火試験に合格する一方で、自由大気中で燃焼したままにされたときに自己消火しないことが好ましい。このように、低FASE率が望ましい。特に有利には、本発明の原理に従って構成された喫煙物品は、隣接面上に置かれたときに自己消火するが、それでも比較的低FASE率を有するように構成されてもよい。
過去には、本発明の被譲渡人は、低減された発火性特性を有する喫煙物品に向けられたさまざまな特許を取得している。たとえば、米国特許第6,779,530号及び第6,725,867号には、巻紙上に処理された離散領域を形成するフィルム形成配合物で処理される巻紙が開示されており、これらは両方とも参照により本明細書に組み入れられる。
530特許及び867特許の両方ともに、1つの実施形態で円周横方向帯として適用されているフィルム形成配合物が説明されている。帯は、シガレット巻紙上で、シガレットの長さに沿って互いに間隔を空けられている。両特許は、巻紙の外面又は巻紙の内面にフィルム形成配合物を適用して、処理領域がたばこフィラーに隣接するようにすることを述べている。
しかし、大部分の商業用途では、処理領域は、巻紙の内面に適用されている。帯は内面に適用されてその可視性が低減されている。しかし、本発明は、処理領域が、下記により詳細に説明されるような喫煙物品の外面を形成する巻紙の側面に適用された場合、さまざまな利益及び利点を得ることができることを発見した。
また、本開示は、発火低減配合物、たとえばフィルム形成配合物を受けるために特によく適した巻紙の構成に向けられる。特に、巻紙は、1以上のフィラーと組み合わせたセルロース系繊維を含有する。本開示によれば、フィラーは巻紙に組み込まれて、フィラー粒子が巻紙の厚さ全体にわたって濃度勾配を形成する。このように、第1の面で、反対面でのフィラー粒子とは対照的なより高い濃度のフィラー粒子を有する巻紙が形成される。第1の面で比較的高い濃度のフィラー粒子を有することによって、第1の面は反対面よりも全体として平滑であるため、巻紙上に処理領域を形成するための発火低減配合物を受けるのにより良好に適する。
たとえば、本発明者は、比較的高い濃度のフィラー粒子を有する巻紙面に発火低減配合物を適用することにより、巻紙上の処理領域の特性及び性質がより良好に制御できることを発見した。さらに、各処理領域内でより均一な性質を得ることができ、より均一な性質は、各処理領域で得ることができる。処理領域の均一性を改善することによって、巻紙を組み込んだ喫煙物品は、低減された発火性及び自由大気自己消火試験のときに、より予測可能な結果を呈する。
たとえば、本開示によって作られた処理領域は、改善された多孔度変動係数を示す。特に、本開示によって作られた処理領域は、約30%を下回る、たとえば約27%を下回る、たとえば約25%を下回る、たとえば約23%を下回る、そして1つの実施形態では約21%をも下回る多孔度変動係数を有することができる。
本開示に適用された処理領域は、巻紙の内面に適用することができ、処理領域は、喫煙物品内に包含されたたばこフィラーに面する。これに代えて、処理領域を巻紙上に形成して、喫煙物品の外面上に配置されるようにすることができる。実際、上述のように、処理領域が外面に適用された場合、他のさまざまな利益及び利点を得ることができる。
たとえば、数多くの発火低減配合物、たとえばアルギン酸を含むフィルム形成材料は、高温で熱劣化する。しかし、処理領域が喫煙物品の外面上に配置される場合、処理領域は、処理領域が喫煙物品の内面に位置付けられる場合よりも低温に曝される。高温に曝された場合、発火低減配合物は、より早く熱劣化し、効率が劣化する傾向を有する場合がある。しかし、喫煙物品の外面上に処理領域を位置付けることによって、処理領域はより低温に曝される場合があり、このため、喫煙物品が隣接面上に放置された場合により高い自己消火効率を有する場合がある。たとえば、巻紙の内面と巻紙の外面との間の温度差は、喫煙物品が燃焼するときは150F°を超える可能性があると考えられる。
本発明者はさらに、巻紙の外面上での処理領域の位置付けが、主流煙中のより低い一酸化炭素レベルにつながることを予想外に発見した。周知ではないが、処理領域が巻紙の内面に適用されるのではなく巻紙の外面上に適用された場合、巻紙を通した気体拡散率が増加すると考えられる。より高い拡散率を有することによって、喫煙物品が吹かされたとき、吸い込まれる代わりに、巻紙を通してより大量の一酸化炭素を逃がすことができる。
たとえば、本開示に従って作られたシガレットは、主流煙中で約15.5mgを下回る、たとえば15mgを下回る、たとえば14.5mgを下回る、たとえば14mgをも下回る一酸化炭素排出量を有することができる。言い換えれば、巻紙の外面に発火低減配合物を適用することによって、一酸化炭素排出量を、発火低減配合物を巻紙の内面に適用したときと比較して約5%を上回って、たとえば約10%を上回って減少させることができる。
一般的に、本開示に従って作られた巻紙は、フィラー粒子と組み合わせたセルロース系繊維を含有する。セルロース系繊維は、たとえば亜麻繊維、針葉樹繊維、広葉樹線維及びそれらの混合物を含むことができる。ペーパーウェブの性質を所望のように変化させるために、セルロース系繊維のさまざまな混合物を用いることができ、繊維が精製される範囲もまた変化させることができる。
ペーパーウェブに組み込まれたフィラー粒子は、特定の用途に依存して変化させることができる。一般に、任意の好適なフィラーを用いてもよい。フィラーは、たとえば炭酸カルシウム又は金属酸化物粒子にすることができる。好適な金属酸化物粒子は、酸化マグネシウム粒子又は酸化チタン粒子を含む。ペーパーウェブに加えられた総フィラー使用量は、約10重量%〜約50重量%、たとえば約20重量%〜約40重量%にすることができる。
巻紙の厚さ全体にわたってフィラー粒子の濃度勾配を形成するために、任意の好適な技法又はプロセスを用いてもよい。1つの実施形態では、たとえば巻紙は、ウェットレイド製紙プロセスで形成することができる。巻紙の形成中に、巻紙は、所望のフィラー粒子濃度勾配を形成させるさまざまな力を受ける可能性がある。
たとえば、図3を参照すると、本開示に従って用いられてもよい製紙システムの1つの代表的な実施形態が示される。図示されるように、製紙システムは、セルロース系繊維及びフィラー粒子の希釈した水性懸濁液を受けるように構成されたヘッドボックス30を含む。ヘッドボックス30は、第1の有孔面32と第2の有孔面34との間に、水性懸濁液を注入するように構成される。示されるように、第1の有孔面32及び第2の有孔面34は、エンドレス走行コンベアを含んでもよい。コンベアは、布、フェルト、又はそれらの混合物を含んでもよい。
有孔面26は、複数のロール36によって支持されて駆動される。一方、有孔面34は、複数のロール38によって支持されて駆動される。有孔面34に関連して有孔面32が駆動される速度は、特定の用途に依存することができる。1つの実施形態では、たとえば第1の有孔面32の速度は、第2の有孔面34の速度とほぼ同じにすることができる。
有孔面32及び34は、上述のように、任意の好適な多孔質材料、たとえば布及び/又はフェルトから作ることができる。布から構成される場合、布は金属線又はポリマーフィラメントを含むことができる。一方、フェルトは、一般的に不織基材層を含む。1つの実施形態では、たとえば有孔面34は、ペーパーウェブを形成するために比較的平滑な面を提供するフェルトを含んでもよい。
図3に示されるように、いったん繊維及びフィラー粒子の水性懸濁液が第1の有孔面32と第2の有孔面34との間に注入されると、水性懸濁液は形成ロール40の周囲に伝わる。形成ロール40は任意であるが、存在する場合には、水性懸濁液から水を排水することを可能にする排水ロールを含む。1つの実施形態では、形成ロール40は、ペーパーウェブ14を形成するための吸引力を与えるバキュームロールを含むことができる。
形成ロール40の後、第1の有孔面32は、第2の有孔面34から分離して分かれる。ペーパーウェブ14はさらに、単独で有孔面34上の下流に運ばれる。図3に示されるように、有孔面34上にある間、ペーパーウェブ14は、1以上のバキューム装置42に隣接して置かれる。たとえば、図に示されるように、製紙システムは、3つのバキューム装置を含む。しかし、それ以上又はそれ以下のバキューム装置を含んでもよいことが理解されるべきである。
バキューム装置42は、ペーパーウェブ14に吸引力を与えて、さらに有孔面34を通してウェブを排水する。本開示では、バキューム装置42を形成ロール40と併用して、フィラー粒子に、ペーパーウェブ14内部の濃度勾配を形成させる。特に、水に加えて、有孔面34に面しているペーパーウェブ14の側面は、フィラー粒子が欠乏して精細になる。このように、有孔面34に面するペーパーウェブ14の面上には、より少量のフィラー粒子が存在する。一方、有孔面34から離れて面するペーパーウェブ14の面上には、より高い濃度のフィラー粒子が存在する。
ペーパーウェブ14が排水された後、ペーパーウェブはさらに下流に運ばれて乾かされる。所望であれば、1以上の移送用布又はフェルト44がプロセス内に存在してもよい。最終的に、ペーパーウェブ14を乾燥している布46と接触させて乾かす。ペーパーウェブは、いずれかの適切な工程に従って乾かすことができる。図3に図示された実施形態では、たとえばペーパーウェブ14は、1以上の加熱ドラム48と接触する。図3では、たとえば、3つの加熱ドラム48が連続して示される。しかし、より多くの又はより少ない加熱ドラムを用いてもよいことが理解されるべきである。ドラムは、任意の好適なエネルギ源を用いて加熱することができる。たとえば、ドラムは、電気抵抗を通して、又はドラム内部に高温流体、たとえば蒸気を循環させることによって、加熱することができる。1以上の加熱ドラム48は、実質的にペーパーウェブ14を乾かす。
上述のように、図3に図示されたプロセスを通して、フィラー粒子の濃度勾配が,ペーパーウェブの厚さ全体にわたって形成される。たとえば、1つの実施形態では、巻紙の中心部と、有孔面34から離れて面する巻紙の表面との間の巻紙には、約65重量%よりも高いフィラー粒子が含有される。他の実施形態では、巻紙の中心部と、有孔面34と接触していない面との間の巻紙には、約70重量%よりも高い、たとえば約75重量%よりも高いフィラー粒子が含有される。いったんペーパーウェブが形成されると、本開示に従って、発火低減配合物はその後、より大量のフィラー粒子を含有する巻紙の表面に与えられる。
特に有利には、より大量のフィラー粒子を含有するペーパーウェブの表面は、一般的に反対面よりも平滑である。たとえば、より高い濃度のフィラー粒子を含有する面は、反対面よりも少なくとも約2%平滑な、たとえば少なくとも約4%平滑な、たとえば少なくとも約6%平滑な、たとえば少なくとも約8%平滑な、たとえば少なくとも約10%平滑なシェフィールド平滑度を有することができる。より平滑な面は、特に配合物がペーパー上に印刷される場合に、発火低減配合物を受けるようにより良好に適合される。最終的に、より平滑な面は、結果として処理領域のより均一な性質をもたらす。
本開示に従って作られた巻紙は、特定の用途に基づいて、所望のように任意の好適な通気性及び基本重量を有することができる。たとえば、巻紙の通気性は、一般的に約10コレスタ単位〜約200コレスタ単位にすることができる。いくつかの用途では、通気性は、約15コレスタ単位〜約55コレスタ単位の間にすることができる。しかし、本発明の1つの実施形態では、巻紙の初期通気性は比較的高い。たとえば、1つの実施形態では、巻紙の通気性は、約60コレスタ単位〜約110コレスタ単位にすることができる。さまざまな実施形態では、たとえば巻紙の初期通気性は、約70コレスタ単位を上回り、約80コレスタ単位を上回り、約90コレスタ単位を上回り、又は約100コレスタ単位を上回ってもよい。
シガレット巻紙の基本重量は、普通は約18gsm〜約60gsmの間であり、より詳細には約15gsm〜約40gsmの間である。本発明の巻紙は、これらの範囲内のいずれかで作ることができる。
図3に示されるようなペーパーウェブ14がいったん形成されると、発火低減配合物が、ウェブの一側に適用されてもよい。たとえば、1つの実施形態では、発火低減配合物は、ウェブを組み込んでいる喫煙物品の発火性特性を低減させるウェブの離散領域に適用することができる。
一般的に、ペーパーウェブ14には、任意の好適な発火低減配合物を適用することができる。1つの実施形態では、たとえば発火低減配合物は、フィルム形成材料を含有する。たとえば、本発明に従って用いられることができるフィルム形成材料は、たとえばアルギン酸、グアーガム、ペクチン、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、エチルセルロース、メチルセルロース及びカルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、でんぷん、でんぷん誘導体等を含有する。
1つの特定の実施形態では、フィルム形成材料はアルギン酸を含む場合がある。一般的に、アルギン酸は、褐藻類の海草内のカルシウム、ナトリウム、カリウム及びマグネシウム塩の不溶性混合物として生じる酸性多糖類又はガムの誘導体である。一般的に言えば、これらの誘導体は、さまざまな割合のD−マンヌロン酸及びL−グルロン酸からなる高分子量の多糖類のカルシウム、ナトリウム、カリウム及び/又はマグネシウム塩である。代表的な塩又は誘導体は、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール、及び/又はそれらの混合物を含む。
1つの実施形態では、比較的低い分子量のアルギン酸を用いてもよい。たとえば、アルギン酸は、25℃で3重量%の水溶液中に含有される場合、約500cPを下回る粘度を有していてもよい。より詳細には、アルギン酸は、上記の条件で、250cPを下回る、特に100cPを下回る、及び1つの実施形態では約20〜60cPの粘度を有していてもよい。本明細書で用いられる粘度は、ブルックフィールドLVF粘度計によって決定される。用いられてもよい市販のアルギン酸は、ケルギン(KELGIN)RL、マヌコール(MANUCOL)LD及びマヌコールLBを含み、これらは全て、FMC Corporationの一部であるISP Corporationから入手可能である。
上記の低粘度レベルでは、アルギン酸配合物は、より高い固形分であるが、それでもやはり従来の技法を用いた巻紙への配合物の適用を可能にするために十分に低い溶液粘度で形成することができる。たとえば、本発明に従って作られたアルギン酸溶液の固形分は、約6重量%を上回り、特に約10重量%を上回り、より詳細には10〜20重量%を上回ることができる。
上記の固形レベルでは、本発明に従って用いられるアルギン酸配合物は、約250cPを上回る、特に約500cPを上回る、より詳細には約800cPを上回る、及び1つの実施形態では、25℃で約1,000cPを上回る濃度で、溶液濃度を有することができる。通常、アルギン酸フィルム形成配合物の溶液濃度は、配合物が紙に適用される方法に依存して調整することができる。たとえば、配合物の溶液濃度は、配合物が紙の上に噴霧されるか、又は紙の上に印刷されるか否かに依存して調整することができる。
他の実施形態では、用途に依存して、比較的高い分子量のアルギン酸を用いてもよいことが理解されるべきである。たとえば、アルギン酸は、25℃で3重量%の水溶液中に含有される場合、約500cPを上回る粘度を有していてもよい。
1以上のフィルム形成材料に加えて、発火低減配合物は、所望であれば燃焼促進剤をさらに含有することができる。燃焼促進剤の例は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、及びそれらの混合物を含む。1つの実施形態では、燃焼促進剤は、カルボン酸塩を含んでもよい。特定の例では、たとえば燃焼促進剤は、酢酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、炭酸塩、蟻酸塩、プロピオン酸塩、グリコール酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、硝酸塩、リン酸塩、及びそれらの混合物を含んでもよい。1つの特定の用途では、たとえば燃焼促進剤は、クエン酸カリウム、クエン酸ナトリウム、コハク酸カリウム、コハク酸ナトリウム、又はそれらの混合物を含んでもよい。
フィルム形成材料及び燃焼促進剤に加えて、巻紙に適用されるフィルム形成配合物は、他のさまざまな成分を含有することができる。
たとえば、1つの実施形態では、フィラーは配合物内に含有されることができる。フィラーは、たとえば炭酸カルシウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム等にすることができる。カルシウム配合物に加えて、酸化マグネシウム等のマグネシウム配合物、粘度粒子等の他のさまざまな粒子を用いてもよい。
さらに別の実施形態では、発火低減配合物内に燃焼遅延剤がさらに存在してもよい。好適な燃焼遅延剤は、たとえばリン酸アンモニウム、たとえばリン酸2アンモニウムを含んでもよい。米国特許第6,837,248号には他の燃焼遅延剤が記載され、これは参照により本明細書に組み入れられる。
1つの実施形態では、発火低減配合物は水性であることができる。特に、発火低減配合物は、水分散液又は水溶液を含んでもよい。これに代えて、巻紙は適用される前の発火低減配合物は、非水溶液又は非分散液を含んでもよい。本実施形態では、たとえば巻紙に配合物を適用するためのアルコールが存在していてもよい。
いったん発火低減配合物が配合されると、配合物を巻紙の離散した領域に適用することができる。巻紙に配合物を適用する方法は、多様にすることができる。たとえば、配合物は、巻紙上に噴霧するか、刷毛で塗るか又は印刷することができる。処理領域を形成するために、配合物はシングルパス又はマルチプルパス操作で適用することができる。たとえば、配合物を連続的な工程で巻紙に適用して、低減された発火性を有する紙の上に領域を形成することができる。一般的に、マルチプルパスプロセスの間に、処理領域は、約2〜約8パス間に配合物を適用することによって形成することができる。
発火低減配合物に加えて、巻紙は、他のさまざまな薬剤で処理することもできる。たとえば、1つの実施形態では、上述のような燃焼促進剤を、実質的に巻紙の全表面領域にわたって適用してもよい。燃焼促進剤は、巻紙に発火低減配合物が適用される前又はその後に適用されてもよい。たとえば、燃焼促進剤は、約0.3重量%〜約5重量%、たとえば約0.3重量%〜約2.5重量%の量で、巻紙の表面領域全体に非均一に適用されてもよい。
本発明の記載及び説明を支援するために、本発明の喫煙物品の一実施形態が図1及び2に全体的に図示される。改善された発火性特性を有する喫煙物品(シガレット)は、概して10であり、巻紙14内部にタバコカラム12を含む。物品10はフィルタ26を含む場合がある。
ペーパーウェブ14は、タバコカラム12の周囲に巻きつけられたときに、外周面16を画定する。外周面16の離散領域18は、発火低減配合物で処理される。処理領域18は、巻紙14の内面に配設することもできることが理解されるべきである。言いかえれば、巻紙14は、タバコカラム12の周囲に巻かれて、処理領域18がタバコに隣接するようにする。
しかし、上述のように、処理領域が喫煙物品の外面上に配置された場合、さまざまな利点及び利益が得られる場合がある。たとえば、喫煙物品の外面に処理領域を適用することにより、主流煙中の一酸化炭素量を低減させることができることが見出された。さらに、発火低減配合物に依存して、配合物の外面への適用により、喫煙物品の発火性特性を低減させる配合物の有効性をより良好に保つことができる。たとえば、本発明は、処理領域が巻紙の外面上にある場合、喫煙物品が燃焼するにしたがって処理領域が低温に曝されることを見出した。処理領域が低温に曝されることにより、発火低減配合物の熱劣化を引き延ばすことができる。
たとえば、アルギン酸は、セルロースが燃焼する温度よりも約華氏70度低い温度で熱劣化することが既知である。喫煙物品が燃焼すると、高温のコールが処理領域に接近して、アルギン酸が熱劣化し始め、これにより処理領域の有効性が低減される。一方、喫煙物品の外面上に発火低減配合物を置くことによって、処理領域が低減された温度に曝されて、処理領域がより長期間にわたって有効性を維持することが可能になり、その結果より良好に低減された発火性特性を提供することができる。
図1及び2に図示された実施形態では、処理領域18は、円周横方向帯24として画定される。帯24は、シガレット10の長さに沿って、長手方向に互いに間隔を空けられている。帯24は、図2では仮想的に図示される。しかし、図1に示されるように、処理領域は、形成されたシガレットで基本的に見えない可能性があることが理解されるべきである。言いかえると、喫煙者は、あらゆる外的兆候から、巻紙14が離散した領域18で処理されていることを認識しないかもしれない。この点で、処理領域18は、非処理領域28と基本的に同じである平滑で一様なテクスチャを有することができる。
帯24の幅及び間隔は、変数、たとえば巻紙14の初期通気性、タバコカラム12の密度等に依存する。帯24は、好ましくは、酸素が、コールを消火するために十分な長さ又は期間にわたり、燃焼しているコールに限定されるような幅を有する。言いかえると、帯24が狭すぎる場合、燃焼しているコールは、自己消化する前に帯24を通って燃焼する。大部分の用途向けには、最小帯幅3mmが望ましい。たとえば、帯幅は、約4mm〜約10mmにすることができる。
帯24間の間隔は、変数の要因でもある。間隔は、コールがそれまでに処理領域18を燃焼させる前に、基材を発火させるために十分な時間にわたってシガレットが燃焼するほどに広くするべきではない。また、帯24間の間隔は、燃焼しているコールの熱慣性、又はコールが自己消化することなく処理帯24を通して燃焼する能力に影響する。試験されたシガレットで、出願人は、5〜50mmの、特に約10mm〜40mmの間隔を置いた帯が適切であることを見出した。しかし、帯間隔は、変数によって決定されるような任意の好適な幅にすることができることが理解されるべきである。大部分の用途向けに、喫煙物品は、上記の間隔を用いて、1〜約3個の帯を含むことができる。
処理領域18の通気性は、巻紙の基本的な通気性、及び用いられる発火低減配合物のタイプを含むさまざまな要因に依存して変化させることができる。いくつかの用途では、喫煙者が、喫煙物品を吹かして前進するコールが処理領域を燃焼させたときに、味又は他の特性の違いを認識しないことを可能にする程度に高い処理領域の通気性を有することが望ましいことがある。特定の利点について、本プロセスによって処理領域の性質を正確に制御することができるため、処理領域の通気性を比較的高くすると同時に、喫煙物品に適当に低減された発火性性質を提供することができる。たとえば、処理領域は、約15コレスタを上回る、たとえば約18コレスタを上回る、たとえば約20コレスタを上回る、たとえば約24コレスタをも上回る通気性を有することができる。
低減された発火性性質を示すために用いることができる1つの方法は、燃焼モード指数(Burn Mode Index)である。実際、巻紙の燃焼モード指数は、単に紙の通気性を測定することとは対照的に、紙の燃焼特性をより正確に示すことができる。燃焼モード指数を判定するための試験は、Hamplの米国特許第4,739,775号に説明され、参照により本明細書に組み入れられる。
低減された発火性性質を表すために、処理領域18の燃焼モード指数(BMI)は、一般的に約8cm−1を下回り、特に約5cm−1を下回る可能性がある。たとえば、1つの実施形態では、処理領域18の燃焼モード指数は、約1cm−1〜約3cm−1にすることができる。
紙に加えられる配合物量は、用いられる配合物のタイプ及び所望の結果を含むさまざまな要因に依存する。大部分の用途向けに、発火低減配合物は、帯が形成されて乾かされた後、帯区域内の紙の約1重量%〜約30重量%、及び特に帯区域内の紙の約2重量%〜約20重量%の量で、紙に加えることができる。いつもそうとは限らないが、通常、紙に適用された配合物量は、一般的に紙の通気性が増大するに従って増大する。たとえば、約30コレスタ単位を下回る通気性を有する巻紙では、配合物は、約1重量%〜約15重量%の量で紙に適用することができる。約60コレスタ単位を上回る通気性を有する巻紙では、配合物は、約8重量%〜約30重量%の量で紙に適用することができる。
上述のように、配合物は、紙の上に噴霧するか、刷毛で塗るか又は印刷することができる。一般に、本開示に任意の好適な印刷プロセスを用いることができる。出願人は、好適な印刷技法は、グラビア印刷又はフレキソ印刷を含むことを見出した。1つの実施形態では、図4に図示されるように、巻紙14は供給ロール50に巻かれておらず、それに関連する矢印によって示される方向に走行する。これに代えて、巻紙14は、1以上の製紙プロセスによって形成され、最初に供給ロールで保存されることなくプロセスに移行されてもよい。
図4に示されるように、巻紙14は、反S通路のSロール機構52の一部を通過する。巻紙14は、Sロール機構52からグラビア印刷機構54に進む。グラビア印刷プロセスは、たとえばオフセットプリンタを用いることによる直接印刷プロセス又は非直接印刷プロセスであってもよい。図4は、非直接印刷プロセスを図示する。
グラビア印刷機構は、配合物タンク56と、グラビアロール64に配合物62を適用するために用いられるドクターブレード58とを含む。
グラビアロール64は、各帯間に非浮き出し領域を有する、ロール幅にわたって平行な帯で整列した従来の連続セルパターン(たとえば四角系セルパターン)で浮き出し印刷されてもよい。各グラビアセルは少量の配合物を保持し、これがゴムアプリケータロール66上に一定のパターンで放出される。巻紙14は、ゴムアプリケータロールロール66と、協働するバックアップロール68との間の部分を通過する。配合物は、アプリケータロール66から、巻紙14の表面に移送され、これによってコーティング紙70が形成される。グラビアロール64及びアプリケータロール68の速度は、同じか又は配合物の適用に影響を及ぼすようなわずかな分だけ相違するように制御されてもよい。いったん巻紙14に配合物が適用されると、所望であれば巻紙を乾かすことができる。
たとえば、図4に示されるように、グラビア印刷機構54を離れた後、ペーパーウェブ14は乾燥作業72を通過する。乾燥作業72の間、処理された紙は、さまざまな装置及び方法を用いて乾かすことができる。たとえば、1つの実施形態では、乾燥作業72は、ペーパーウェブ全体にわたって高温のガス、たとえば空気を送る乾燥装置を含む。空気の温度は、約華氏100度〜約華氏600度に及ぶことができる。代替の実施形態では、乾燥装置は蒸気缶にすることができる。グラビア印刷装置によって配合物で処理された後、ペーパーウェブは、配合物を乾かすために蒸気缶に接触させて置かれることができる。
紙を高温ガスの蒸気又は蒸気缶で乾かすことに加え、本発明の別の実施形態では、紙を赤外線に接触させることによって紙を乾かすことができる。たとえば、1つの実施形態では、紙を赤外線加熱ランプ下に通すことができる。
本発明のさらに別の代替の実施形態では、ペーパーウェブ14は、乾燥作業72中に単に空気乾燥させることができる。
図4に図示されたプロセスは、単に巻紙に配合物を適用するための1つの実施形態を表すものであることが理解されるべきである。たとえば、配合物をマルチパスプロセスで適用するために、より多くの印刷ステーションを任意の場所に含んでもよい。
本開示に従って作られた巻紙は、いったん喫煙物品に組み込まれると、物品の発火性特性を低減させるために大変適している。たとえば、本開示に従って作られた喫煙物品は、ASTM試験番号第E2187−04(シガレット消火試験)の合格レーティングの、少なくとも約75%、たとえば少なくとも約80%、たとえば少なくとも約90%、たとえば少なくとも約100%もの合格レーティングを有することができる。加えて、そのような喫煙物品はまた、約50%を下回る、たとえば約30%を下回る、たとえば約20%を下回る、たとえば約10%をも下回る自由大気自己消化(free air self−extinguishment:FASE)レーティングを有することもできる。
本開示は、以下の実施例を参照してよりよく理解されるであろう。
実施例1
本開示の教示を実証するために、以下の試験が行われた。
フィラーと組み合わせてセルロース繊維を含有するさまざまな巻紙が作られた。本実施例では、フィラーには炭酸カルシウムが含まれていた。
巻紙の形成中、有孔面上に、セルロース繊維を含有する水性懸濁液及びフィラー粒子を付着させた。吸引を用いて、有孔面を通して水分が排水された。巻紙の厚さを通して、フィラー粒子が濃度勾配を形成した。特に、有孔面と接触していない巻紙面(以下、上面)上に、より高い濃度のフィラー粒子が存在した。巻紙の反対面、すなわち底面は、有孔面と接触して置かれ、より低い濃度のフィラー粒子を有していた。
そして、帯状の巻紙に、発火低減配合物が適用された。ある実施形態では、紙の底面に帯が置かれた。しかし、他のサンプルでは、巻紙の上面に帯が置かれた。
そして、タバコフィラーのカラムの周辺に巻紙が巻きつけられた。巻紙及び喫煙物品には、帯平均多孔度、帯多孔度変動係数、及び一酸化炭素排出量に関する試験がなされた。また、喫煙物品には、ASTM試験番号第E2187−04に従って、及びFASE試験に従って試験がなされた。
以下の結果が得られた。
Figure 0005876220
帯の平均多孔度及び帯の多孔度変動係数を計算するために、250の測定がなされた。上記に示されるように、上面で処理されたサンプルは、より高い帯平均多孔度と、より低い帯多孔度変動係数とを有していた。また、上面を処理された巻紙は、喫煙物品に組み込まれた場合、より低い一酸化炭素排出量を示した。
実施例2
実施例1で述べられた試験が繰り返された。本実施例では、巻紙は再び炭酸カルシウムを含有していた。
巻紙は実施例1で述べられたように作られ、フィラー粒子が巻紙の厚さを通して濃度勾配を形成した。以下の結果が得られた。
Figure 0005876220
上記に示されるように、上面で処理されたサンプルは、より高い帯の平均多孔度と、より低い帯多孔度変動係数とを有していた。また、CO排出量が約5%〜約10%低減された。より均一な帯に起因して、上面が処理された巻紙を含む喫煙物品は、自己消化試験及びFASE試験に関してより良好に機能した。
本発明に対するこれら及び他の改変及び変形が、本発明の本質及び範囲から逸脱することなく当業者によって実践されてもよく、このことは添付の特許請求の範囲により詳細に記載されている。加えて、さまざまな実施形態の態様が、全体又は部分的に置き換えられてもよいことが理解されるべきである。さらに、当業者においては、前述の記載は例示のみを目的とし、それらの添付の特許請求の範囲にそのようにさらに記載された発明に限定することを意図しない。

Claims (21)

  1. 喫煙可能なタバコを含むカラムと、
    喫煙可能なタバコのカラムを取り囲み、セルロース繊維とフィラー粒子とを含み500を下回るシェフィールド平滑度を有する第1の外側表面と、第2の内側かつ反対側表面とを含み、第2の内側表面が喫煙可能なタバコのカラムに面するように位置づけられた巻紙であって、フィラー粒子が巻紙の厚さ全体にわたって濃度勾配を形成して、フィラー粒子が第2の内側表面のフィラー粒子の濃度に比して、第1の外側表面により高い濃度で存在するようにされ、第1の外側表面と第2の内側表面との中間と第1の外側表面との間の巻紙には65重量%を上回るフィラー粒子が含有され、第1の外側表面が第2の内側表面よりも平滑である巻紙と、
    巻紙の第1の外側表面上に配置され、フィルム形成材料を含有する発火低減配合物を含み、喫煙物品の発火性特性を低減し27%を下回る多孔度変動係数を有する少なくとも1つの処理領域と、
    を含む喫煙物品。
  2. 喫煙可能なタバコを含むカラムと、
    喫煙可能なタバコのカラムを取り囲み、セルロース繊維とフィラー粒子とを含み500を下回るシェフィールド平滑度を有する第1の外側表面と、第2の内側かつ反対側表面とを含み、第2の内側表面が喫煙可能なタバコのカラムに面するように位置づけられた巻紙と、
    巻紙の第1の外側表面上に配置され、フィルム形成材料を含有する発火低減配合物を含み、喫煙物品の発火性特性を低減し5cm−1を下回る燃焼モード指数を有する少なくとも1つの処理領域と、
    を含む喫煙物品。
  3. 喫煙物品が、巻紙の第1の外側表面上に配置され、非処理領域によって分離された複数の処理領域を含む、請求項1又は2記載の喫煙物品。
  4. 発火低減配合物が、アルギン酸を含む、請求項1、2又は3に記載の喫煙物品。
  5. 処理領域が25%を下回る多孔度変動係数を有する、請求項3記載の喫煙物品。
  6. 有孔面上にウェットレイドペーパーウェブを形成することを含み、第2の内側表面が、ペーパーウェブ形成中に有孔面に面する、請求項1、2、3、4又は5記載の喫煙物品のための巻紙を形成するためのプロセス
  7. 巻紙が20重量%40重量%の量のフィラー粒子を含有する、請求項1、2、3、4、又は5記載の喫煙物品。
  8. 少なくとも1つの処理領域が5cm−1を下回る燃焼モード係数を有する、請求項1、2、3、4、5、又は7記載の喫煙物品。
  9. 喫煙物品が、少なくと75%のASTM試験番号第E2187−04に従った合格レーティングを有する、請求項1、2、3、4、5、7又は8記載の喫煙物品。
  10. 巻紙が20コレスタ120コレスタの通気性を有する、請求項1、2、3、4、5、7、8又は9記載の喫煙物品。
  11. 発火低減配合物が、グアーガム、ペクチン、ポリ酢酸ビニル、セルロース誘導体、でんぷん、でんぷん誘導体、又はそれらの混合物を含む、請求項1又は2記載の喫煙物品。
  12. 複数の処理領域が、喫煙物品に沿って長手方向に整列した外周帯を含む、請求項3記載の喫煙物品。
  13. セルロース繊維とフィラー粒子とを含み500を下回るシェフィールド平滑度を有する第1の外側表面と、第2の内側かつ反対側表面とを含む巻紙であって、フィラー粒子が巻紙の厚さ全体にわたって濃度勾配を形成して、フィラー粒子が第2の内側表面のフィラー粒子の濃度に比して、第1の外側表面により高い濃度で存在するようにされ、第1の外側表面と第2の内側表面との中間と第1の外側表面との間の巻紙には65重量%を上回るフィラー粒子が含有され、第1の外側表面が第2の内側表面よりも平滑であり、
    少なくとも1つの処理領域が、巻紙の第1の外側表面上に配置され、巻紙を組み込んでいる喫煙物品の発火性特性を低減する発火低減配合物を含み27%を下回る多孔度変動係数を有し、巻紙が20重量%40重量%の量のフィラー粒子を含有し、処理領域が5cm−1を下回る燃焼モード指数を有する、喫煙物品のための巻紙。
  14. 喫煙物品が、巻紙の第1の外側表面上に配置され、非処理領域によって分離された複数の処理領域を含む、請求項13記載の巻紙。
  15. 発火低減配合物が、アルギン酸を含む、請求項13又は14に記載の巻紙。
  16. 有孔面上に付着させて、フィラー粒子がペーパーウェブの厚さ全体にわたって濃度勾配を形成するように排水させた、セルロース繊維及びフィラー粒子の水性懸濁液から500を下回るシェフィールド平滑度を有する第1の外側表面と、有孔面に面する第2の内側表面とを含むペーパーウェブを形成することであって、第2の内側表面のフィラー粒子に比して第1の外側表面により高い濃度のフィラー粒子が存在し、第1の外側表面と第2の内側表面との中間と第1の外側表面との間の巻紙には65重量%を上回るフィラー粒子が含有されるペーパーウェブを形成することと、
    乾かした後に第1の外側表面が第2の内側表面よりも平滑であるペーパーウェブを乾かすことと、
    第1の外側表面上の少なくとも1つの、巻紙を組み込んでいる喫煙物品の発火性特性を低減させる処理領域を形成するように、ペーパーウェブの第1の外側表面に発火低減配合物を適用し、前記処理領域27%を下回る多孔度変動係数を有することと、
    を含む、喫煙物品のための巻紙を形成するためのプロセス。
  17. ペーパーウェブが、吸引力下で、有孔面上で排水される、請求項16記載のプロセス。
  18. 発火低減配合物が、ペーパーウェブの第1の外側表面上に印刷される、請求項16又は17記載のプロセス。
  19. 発火低減配合物が、アルギン酸を含む、請求項16、17又は18記載のプロセス。
  20. 発火低減配合物が、グアーガム、ペクチン、ポリ酢酸ビニル、セルロース誘導体、でんぷん、でんぷん誘導体、又はそれらの混合物を含む、請求項16、17又は18記載のプロセス。
  21. ペーパーウェブが、少なくとも1つの加熱ドラム上にペーパーウェブを置くことによって乾かされる、請求項16、17、18、19又は20記載のプロセス。
JP2010547679A 2008-02-22 2009-02-05 喫煙物品の発火性特性を低減するための巻紙上の処理領域 Active JP5876220B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US3074008P 2008-02-22 2008-02-22
US61/030,740 2008-02-22
PCT/US2009/033188 WO2009105343A2 (en) 2008-02-22 2009-02-05 Treated areas on a wrapper for reducing the ignition proclivity characteristics of a smoking article

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011512794A JP2011512794A (ja) 2011-04-28
JP5876220B2 true JP5876220B2 (ja) 2016-03-02

Family

ID=40612956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010547679A Active JP5876220B2 (ja) 2008-02-22 2009-02-05 喫煙物品の発火性特性を低減するための巻紙上の処理領域

Country Status (14)

Country Link
US (1) US8646464B2 (ja)
EP (1) EP2259692B1 (ja)
JP (1) JP5876220B2 (ja)
KR (1) KR101579793B1 (ja)
CN (1) CN101977520B (ja)
AU (1) AU2009215726B2 (ja)
BR (1) BRPI0905963B1 (ja)
CA (1) CA2715495C (ja)
ES (1) ES2559363T3 (ja)
MX (1) MX2010009078A (ja)
RU (1) RU2503383C2 (ja)
UA (1) UA103019C2 (ja)
WO (1) WO2009105343A2 (ja)
ZA (1) ZA201005832B (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2559363T3 (es) 2008-02-22 2016-02-11 Schweitzer-Mauduit International, Inc. Áreas tratadas en una envoltura para reducir de las características de predisposición a la ignición de un artículo para fumar
EP2329726A1 (en) * 2009-12-04 2011-06-08 JT International S.A. Smoking article wrapper with reduced ignition propensity
EP2329725A1 (en) * 2009-12-04 2011-06-08 JT International S.A. Smoking article wrapper with reduced ignition propensity
EP2512272B1 (en) * 2009-12-04 2019-08-28 JT International SA Method for making a smoking article wrapper
DE102010013669A1 (de) 2010-04-01 2011-10-06 Delfortgroup Ag Perforiertes Zigarettenpapier
DE102010032814B4 (de) * 2010-07-30 2013-12-05 Delfortgroup Ag Zigarettenpapier mit hoher Diffusionskapazität während des thermischen Zerfalls, Zigarette, Verfahren zur Herstellung eines Zigarettenpapiers sowie Verwendung eines wasserlöslichen Salzes
US20120298126A1 (en) * 2011-03-08 2012-11-29 Lorillard Tobacco Company Phase Transition Compositions Used to Impart Reduced Ignition Propensity to Smoking Articles
DE102012106154B4 (de) * 2012-07-09 2014-06-12 Delfortgroup Ag Zigarettenpapier mit verbesserter Luftdurchlässigkeit, Zigarette und Verfahren zum Herstellen eines Zigarettenpapiers
KR102173454B1 (ko) * 2012-10-11 2020-11-04 슈바이쳐-모뒤 인터내셔널, 인크. 감소된 발화 성향 특징을 갖는 래퍼
DE102013106516B3 (de) * 2013-06-21 2014-10-09 Delfortgroup Ag Zigarettenpapier, das einer zigarette ein gleichmässiges zugprofil verleiht
US10588341B2 (en) 2013-12-11 2020-03-17 Schweitzer-Mauduit International, Inc. Wrappers for smoking articles
DE102013114012B3 (de) 2013-12-13 2014-12-11 Delfortgroup Ag Umhüllungsmaterial für Rauchartikel mit richtungsabhängiger Diffusionskapazität
CN105672044B (zh) * 2016-03-01 2017-12-12 四川中烟工业有限责任公司 雪茄烟薄片茄衣的制作方法
MX2018015046A (es) * 2016-06-14 2019-04-11 Philip Morris Products Sa Envoltura del tapon recubierta para mejorar la dureza del filtro.
KR102373557B1 (ko) 2017-08-08 2022-03-11 주식회사 케이티앤지 흡연 부재 및 흡연 부재 제조 방법
PL3453268T3 (pl) 2017-09-07 2020-06-29 Philip Morris Products S.A. Wyrób do wytwarzania aerozolu z ulepszoną owijką zewnętrzną
KR102414656B1 (ko) * 2018-07-05 2022-06-29 주식회사 케이티앤지 금속 입자를 포함하는 래퍼
CA3116421A1 (en) * 2018-10-05 2020-04-09 Swm Luxembourg Tobacco-containing wrapper having a white brilliant appearance

Family Cites Families (92)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US246055A (en) * 1881-08-23 Paint-container
US179106A (en) * 1876-06-27 Improvement in links for steam-engines
US84475A (en) * 1868-12-01 Improvement in ratchet-attachment for harvesters
US251658A (en) * 1881-12-27 Printing-telegraph
US115794A (en) * 1871-06-06 Improvement in stop-valves
US164173A (en) * 1875-06-08 Improvement in blackboard-rubbers
US139381A (en) * 1873-05-27 Improvement in clevis bars and hooks
US137668A (en) * 1873-04-08 Improvement in stirrups
US182407A (en) * 1876-09-19 Improvement in curry-combs
US20502A (en) * 1858-06-08 Improvement in methods of tanning
US123874A (en) * 1872-02-20 Improvement in fire-extinguishers for steam-boilers
US179105A (en) * 1876-06-27 Improvement in clipping-machines
US11368A (en) * 1854-07-25 X p peters
US131860A (en) * 1872-10-01 Improvement im reversible kmob-latches
US1996002A (en) * 1933-05-25 1935-03-26 Seaman Stewart Elmer Decreasing inflammability of cigarettes
US2013508A (en) * 1933-05-25 1935-09-03 Seaman Stewart Elmer Difficultly flammable cigarette wrapper
US2776912A (en) * 1952-04-30 1957-01-08 Hercules Powder Co Ltd Process of coating paper with a gellable water-soluble cellulose derivative and pigment and gelling said coating
BE547367A (ja) 1955-08-26
US3215579A (en) * 1963-01-23 1965-11-02 Formica Corp Process for releasing laminates
US3736940A (en) * 1967-07-18 1973-06-05 Pastou J Saint Cigarette with ash-retaining means
US3511247A (en) * 1968-05-10 1970-05-12 Philip Morris Inc Smoking product and method of making the same
US3526904A (en) * 1968-05-10 1970-09-01 Philip Morris Inc Film covered,apertured cigarette wrapper
US3699973A (en) * 1971-07-06 1972-10-24 Philip Morris Inc Film covering for apertured smoking product wrapper
GB1435304A (en) * 1973-11-13 1976-05-12 Carreras Rothmans Ltd Alginate fibres
US3911932A (en) * 1974-07-31 1975-10-14 Philip Morris Inc Control of smoking delivery through cigarette paper porosity
GB1524211A (en) * 1975-01-09 1978-09-06 British American Tobacco Co Smoking articles
US4129134A (en) * 1975-04-14 1978-12-12 Philip Morris Incorporated Smoking article
US4146040A (en) * 1977-03-17 1979-03-27 Cohn Charles C Cigarettes
US4222740A (en) * 1979-03-05 1980-09-16 Armstrong Cork Company Coloration method for textiles
US4267240A (en) * 1979-11-13 1981-05-12 Formica Corporation Release sheets and process of use
US4303084A (en) * 1980-07-14 1981-12-01 Eli Simon Self-extinguishing cigarettes
US4452259A (en) * 1981-07-10 1984-06-05 Loews Theatres, Inc. Smoking articles having a reduced free burn time
GB8316266D0 (en) * 1983-06-15 1983-07-20 British American Tobacco Co Smoking articles
US4615345A (en) * 1983-08-08 1986-10-07 Kimberly-Clark Corporation Wrapper constructions for self-extinguishing smoking articles
US4622983A (en) * 1983-08-08 1986-11-18 Kimberly-Clark Corporation Reduced ignition proclivity smoking article wrapper and smoking article
US4590955A (en) * 1984-07-11 1986-05-27 Olin Corporation Cigarette paper with reduced CO on burning
EP0193607B1 (en) 1984-09-03 1989-01-25 Japan Tobacco Inc. Cigarette
US4679575A (en) * 1984-11-23 1987-07-14 Japan Tobacco Inc. Cigarette
ES2026849T3 (es) * 1986-01-07 1992-05-16 Gallaher Limited Envueltas de varilla de fumar y composiciones para su produccion.
US4805644A (en) * 1986-06-30 1989-02-21 Kimberly-Clark Corporation Sidestream reducing cigarette paper
WO1988001478A1 (en) 1986-08-27 1988-03-10 Gallaher Limited Smoking rod wrapper and compositions for their production
US4739775A (en) * 1986-09-26 1988-04-26 Kimberly-Clark Corporation Wrapper constructions for self-extinguishing and reduced ignition proclivity smoking articles
DE3802645A1 (de) * 1988-01-29 1989-08-10 Reemtsma H F & Ph Schnell oder von selbst erloeschende cigarette
US5271419A (en) * 1989-09-29 1993-12-21 R. J. Reynolds Tobacco Company Cigarette
DE3840329A1 (de) * 1988-11-30 1990-06-07 Glatz Julius Gmbh Umhuellung fuer raucherartikel
US5092353A (en) * 1989-01-18 1992-03-03 R. J. Reynolds Tobacco Company Cigarette
US5057606A (en) * 1989-01-24 1991-10-15 Minnesota Mining And Manufacturing Company Form-in-place polysaccharide gels
US4998542A (en) * 1989-02-23 1991-03-12 Philip Morris Incorporated Wrapper for smoking articles and method for preparing same
US5143098A (en) * 1989-06-12 1992-09-01 Philip Morris Incorporated Multiple layer cigarette paper for reducing sidestream smoke
US5261425A (en) * 1990-05-24 1993-11-16 R. J. Reynolds Tobacco Company Cigarette
US5131416A (en) * 1990-12-17 1992-07-21 R. J. Reynolds Tobacco Company Cigarette
US5170807A (en) * 1990-07-20 1992-12-15 Kimberly Clark Corporation Method of producing a non-burning outer wrapper for use with smoking products
EP0486213B1 (en) * 1990-11-16 1997-05-28 Philip Morris Products Inc. Paper having crossdirectional regions of variable basis weight
US5221502A (en) * 1990-12-11 1993-06-22 Philip Morris Incorporated Process for making a flavorant-release filament
US5144966A (en) * 1990-12-11 1992-09-08 Philip Morris Incorporated Filamentary flavorant-release additive for smoking compositions
US5125421A (en) * 1991-01-22 1992-06-30 P. H. Glatfelter Company Calendered ultraporous cigarette plug wrap, method of producing same and cigarettes made from the wrap
US5178167A (en) * 1991-06-28 1993-01-12 R. J. Reynolds Tobacco Company Carbonaceous composition for fuel elements of smoking articles and method of modifying the burning characteristics thereof
US5263999A (en) * 1991-09-10 1993-11-23 Philip Morris Incorporated Smoking article wrapper for controlling burn rate and method for making same
US5540242A (en) * 1993-07-07 1996-07-30 Brown & Williamson Tobacco Corporation Cigarette paper having reduced sidestream properties
CA2122168A1 (en) * 1993-12-16 1995-06-17 David P. Hultman Polymer-reinforced paper having improved cross-direction tear
US5820998A (en) * 1994-03-08 1998-10-13 Schweitzer-Mauduit International, Inc. Coated paper and process for making the same
JP2883298B2 (ja) * 1995-08-09 1999-04-19 三島製紙株式会社 たばこ用水分散性シート並びにこれを用いたたばこ
JP2947735B2 (ja) * 1995-08-09 1999-09-13 三島製紙株式会社 水分散性シート並びにこれを用いたたばこ
US5878754A (en) 1997-03-10 1999-03-09 Schweitzer-Mauduit International, Inc. Smoking article wrapper for controlling ignition proclivity of a smoking article
US5878753A (en) * 1997-03-11 1999-03-09 Schweitzer-Mauduit International, Inc. Smoking article wrapper for controlling ignition proclivity of a smoking article without affecting smoking characteristics
JPH1121795A (ja) * 1997-07-07 1999-01-26 Oji Paper Co Ltd 剥離紙用原紙
US6129087A (en) * 1998-03-25 2000-10-10 Brown & Williamson Tobacco Corporation Reduced ignition propensity smoking articles
US6568403B2 (en) * 2000-06-22 2003-05-27 Schweitzer-Mauduit International, Inc. Paper wrapper for reduction of cigarette burn rate
ES2388777T3 (es) * 2000-11-13 2012-10-18 Schweitzer-Mauduit International Envolvente de papel y artículo de fumar con características de reducida tendencia a la ignición
US6645605B2 (en) * 2001-01-15 2003-11-11 James Rodney Hammersmith Materials and method of making same for low ignition propensity products
JP3785145B2 (ja) 2001-01-15 2006-06-14 日本たばこ産業株式会社 シガレット
US20020179105A1 (en) 2001-02-26 2002-12-05 Zawadzki Michael A. Reduced ignition propensity smoking article
US6606999B2 (en) * 2001-03-27 2003-08-19 R. J. Reynolds Tobacco Company Reduced ignition propensity smoking article
US20020179106A1 (en) 2001-03-28 2002-12-05 Zawadzki Michael A. Reduced ignition propensity smoking article with a polysaccharide treated wrapper
CN1287048C (zh) * 2001-05-16 2006-11-29 日本烟草产业株式会社 减少烟草可视副流烟量的吸烟物品用卷纸
US6854469B1 (en) * 2001-06-27 2005-02-15 Lloyd Harmon Hancock Method for producing a reduced ignition propensity smoking article
JP4890738B2 (ja) 2001-08-13 2012-03-07 ミカエル イ コスタス アンド ミカエル ソシエダット アノニマ 自己消火巻きタバコ用の巻き紙の製造方法
US6929013B2 (en) 2001-08-14 2005-08-16 R. J. Reynolds Tobacco Company Wrapping materials for smoking articles
US6779530B2 (en) * 2002-01-23 2004-08-24 Schweitzer-Mauduit International, Inc. Smoking articles with reduced ignition proclivity characteristics
US20040123966A1 (en) * 2002-04-11 2004-07-01 Altman Thomas E. Web smoothness improvement process
US20040261805A1 (en) * 2002-04-30 2004-12-30 Brown & Williamson Tobacco Corporation Smoking article
US6772825B2 (en) * 2002-11-04 2004-08-10 Charles A. Lachenbruch Heat exchange support surface
JP2004229541A (ja) * 2003-01-29 2004-08-19 Japan Tobacco Inc シガレットの製造方法
US7600518B2 (en) * 2005-04-19 2009-10-13 R. J. Reynolds Tobacco Company Smoking articles and wrapping materials therefor
US20070084475A1 (en) 2005-10-14 2007-04-19 Oglesby Robert L Smoking articles and wrapping materials therefor
US20070137668A1 (en) 2005-12-15 2007-06-21 Borschke August J Smoking articles and wrapping materials therefor
US20070169786A1 (en) * 2005-12-30 2007-07-26 Philip Morris Usa Inc. Corrugated catalytic cigarette paper and cigarettes comprising the same
US9255361B2 (en) * 2006-03-31 2016-02-09 Philip Morris Usa Inc. In situ formation of catalytic cigarette paper
US20070246055A1 (en) 2006-04-21 2007-10-25 Oglesby Robert L Smoking articles and wrapping materials therefor
US20080115794A1 (en) 2006-11-21 2008-05-22 Robert Leslie Oglesby Smoking articles and wrapping materials therefor
UA92852C2 (uk) * 2006-12-11 2010-12-10 Джапан Тобакко Инк. Сигарета з низькою запалювальною здатністю, обгортковий папір для неї і спосіб виготовлення обгорткового паперу
ES2559363T3 (es) 2008-02-22 2016-02-11 Schweitzer-Mauduit International, Inc. Áreas tratadas en una envoltura para reducir de las características de predisposición a la ignición de un artículo para fumar

Also Published As

Publication number Publication date
MX2010009078A (es) 2010-09-10
JP2011512794A (ja) 2011-04-28
US8646464B2 (en) 2014-02-11
UA103019C2 (ru) 2013-09-10
RU2010138843A (ru) 2012-03-27
ZA201005832B (en) 2011-10-26
BRPI0905963B1 (pt) 2019-11-05
BRPI0905963A2 (pt) 2015-06-30
AU2009215726B2 (en) 2014-03-20
KR20100123832A (ko) 2010-11-25
RU2503383C2 (ru) 2014-01-10
US20090223529A1 (en) 2009-09-10
CA2715495A1 (en) 2009-08-27
CA2715495C (en) 2016-06-07
ES2559363T3 (es) 2016-02-11
CN101977520B (zh) 2015-04-08
KR101579793B1 (ko) 2015-12-24
AU2009215726A1 (en) 2009-08-27
CN101977520A (zh) 2011-02-16
EP2259692A2 (en) 2010-12-15
EP2259692B1 (en) 2015-11-11
WO2009105343A2 (en) 2009-08-27
WO2009105343A3 (en) 2009-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5876220B2 (ja) 喫煙物品の発火性特性を低減するための巻紙上の処理領域
JP5214702B2 (ja) 発火傾向特性が低減された喫煙品
US8869805B2 (en) Free air burning smoking articles with reduced ignition proclivity characteristics
AU2003207620A1 (en) Smoking articles with reduced ignition proclivity characteristics
JP2004512849A (ja) 着火性の低下した特性を有する喫煙用品の製造方法およびその方法により作製された製品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140325

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140623

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150519

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20150527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150721

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20151019

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20151120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5876220

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250