JP5874414B2 - ナビゲーションシステム、及びサーバ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザが希望する目的地到着時間に対して遅刻しないように見込んだ推奨出発時刻をユーザに提供するナビゲーションシステム、及びサーバ装置に関するものである。
従来、出発地から目的地まで最短時間や最短距離で車両が到達できる経路(「最適経路」)を計算し、車両のドライバ等のユーザに提供するサービスが行われている。また、地図中の各道路区間(以下、リンク)を走行する時間のデータ(以下、リンク旅行時間)をもとに、最適経路を走行する際の旅行時間を計算し、最適経路とともにこの旅行時間もユーザに提供するサービスも行われている。さらに、最適経路を走行する際の旅行時間をもとに、ユーザが希望する時刻に目的地に到着する出発時刻を計算し、ユーザに提供するサービスも知られている。
しかしながら、リンク旅行時間はリンクごとに一定ではなく、交通量や路面状況等に応じてばらつきが生じるものであるため、提供される旅行時間に対して、実際の旅行時間にもばらつきが生じる。よって、ユーザが希望する時刻に目的地に到着する出発時刻(以下、推奨出発時刻)を計算する場合には、実際のばらつきを加味した旅行時間を用いることが望ましい。
例えば、特許文献1には、リンク旅行時間のばらつきを加味した旅行時間を求めて、この旅行時間から、推奨出発時刻を求める技術が開示されている。詳しくは、以下の通りである。特許文献1に開示の技術では、過去に計測して収集したリンク旅行時間データをサービス提供サーバで記憶するとともに、各リンクのリンク旅行時間データの標準偏差も算出して記憶しておく。
続いて、最適経路を構成する全リンクのリンク旅行時間データの標準偏差の総和をとることで最適経路を走行する際の旅行時間のばらつきを求めるが、最適経路の旅行時間の標準偏差σと各リンクのリンク旅行時間の標準偏差σiはσ=Σσiの関係を満たさないので、係数βを用いて式σ=βΣσi又は式σ=βΣσiにより、最適経路を走行する際の旅行時間のばらつきσを求める。そして、ユーザが入力した到着時刻から、このばらつきσによる遅れを考慮した旅行時間を引いた時刻を推奨出発時刻として提供する。
特許第3674603号公報
特許文献1には、最適経路の旅行時間の標準偏差σと各リンクのリンク旅行時間の標準偏差σiがσ=Σσiの関係を満たさないことが記載されているが、これはリンク間の共分散(お互いのリンクの相互影響)によるものである。
特許文献1に開示の技術では、係数βを用いることで、式σ=βΣσi又は式σ=βΣσiにより、最適経路を走行する際の旅行時間のばらつきσを求めているが、都市部や郊外といった地域の違いによってリンク間の共分散が異なるため、βを一意に表現することはできない。
これに対して、経路ごとにβを算出する方法が考えられるが、ユーザが指定する出発地と目的地との組み合わせは膨大な数があり、出発地と目的地とを結ぶ経路も同じように膨大な数となるため現実的ではない。従って、特許文献1に開示の技術では、ユーザが希望する目的地到着時刻までに余裕をもって目的地に到着できる出発時刻を推定することが困難であるという問題点があった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、ユーザが希望する目的地到着時刻までに余裕をもって目的地に到着できる出発時刻をより容易に推定することを可能にするナビゲーションシステム、及びサーバ装置を提供することにある。
請求項1のナビゲーションシステム(100)では、道路地図を複数のエリアに区分けした各エリア間を車両で移動する場合にかかる旅行時間の変動幅であるばらつき時間をエリア間ばらつきデータベース(24)に格納している。よって、出発地が含まれるエリアと目的地が含まれるエリアとの組み合わせに応じたばらつき時間を、エリア間ばらつきデータベースを参照してばらつき時間決定手段(25)で決定すれば、途中の経路に都市部や郊外といった地域の違いがあっても、出発地から目的地までの旅行時間のばらつきを容易に決定することができる。
また、推奨出発時刻推定手段(25)での推奨出発時刻の推定に、移動経路の旅行時間と希望到着時刻だけでなく、上述したようにして決定したばらつき時間も用いるので、エリア間を車両で移動する場合にかかる旅行時間の変動幅を考慮した分の余裕を持った推奨出発時刻を推定することが可能になる。よって、ユーザが希望する目的地到着時刻までに余裕をもって目的地に到着できる出発時刻をより容易に推定することが可能になる。
さらに、通信端末装置(1)は、サーバ側送信手段(25)から送信される移動経路の情報をもとに経路案内を行う案内手段(16)と、サーバ側送信手段(25)から送信される推奨出発時刻をユーザに提示する提示手段(16)とを備えるので、ユーザは、提示された推奨出発時刻に車両を出発させ、経路案内に従って走行することで、ユーザが希望する目的地到着時刻までに余裕をもって目的地に到着することが可能になる。
請求項1のサーバ装置(2)においても、道路地図を複数のエリアに区分けした各エリア間を車両で移動する場合にかかる旅行時間の変動幅であるばらつき時間をエリア間ばらつきデータベース(24)に格納しているので、出発地から目的地までの旅行時間のばらつきを容易に決定することができる。また、推奨出発時刻推定手段(25)での推奨出発時刻の推定に、上述のばらつき時間も用いるので、エリア間を車両で移動する場合にかかる旅行時間の変動幅を考慮した分の余裕を持った推奨出発時刻を推定することが可能になる。よって、ユーザが希望する目的地到着時刻までに余裕をもって目的地に到着できる出発時刻をより容易に推定することが可能になる。
第1実施形態における案内システム100の概略的な構成を示すブロック図である。 推奨経路の一例を示す模式図である。 推奨経路のリンク長の合計及び推奨経路所要時間の一例を示す表である。 案内システム100における案内経路及び推奨出発時刻の表示までの処理の流れを説明するためのシーケンス図である。 推奨出発時刻算出処理の概略を示すフローチャートである。 (a)及び(b)は、遅刻損失と遅刻時間との関係を示すグラフの一例である。 (a)及び(b)は、余裕時間とエリア間のばらつき時間との関係を示すグラフの一例である。 第1実施形態における作用効果を説明するための模式図である。 推奨経路の各リンクのリンク長及び選択回数の一例を示す表である。 第6実施形態における通信端末装置1aの概略的な構成を示すブロック図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1は第1実施形態における案内システム100の概略的な構成を示すブロック図である。図1に示すように、案内システム100は、通信端末装置1と案内センタ2とを含む。なお、案内システム100が請求項のナビゲーションシステムに相当する。
まず、通信端末装置1の概略的な構成について説明を行う。通信端末装置1は、車両側通信装置11、車両側地図データベース(DB)12、表示装置13、音声出力装置14、操作スイッチ群15、及び車両側制御部16を備えている。通信端末装置1は、例えば車載ナビゲーション装置であるものとする。
車両側通信装置11は、例えば図示しない無線基地局やインターネット等の通信網を介して、案内センタ2との間で通信を行う。車両側通信装置11としては、携帯電話機、DSRC(Dedicated Short RangeCommunication)車載器、DCM(data communication module)等のテレマティクス通信に用いられる車載通信モジュールなどの様々なものを採用することができる。
車両側地図DB12には、表示装置13に地図を描画するために地図情報をユニット化した描画データ、経路探索用の道路地図データ、案内用の画像データや音声データが格納されている。例えば、描画データには、道路や線路、建造物、私有地等といった施設のポリゴンデータや、海や河川等の地形を描画するための背景データ、及び地図上に存在する各種施設の位置情報である施設データ等がある。また、道路地図データは、案内センタ2の後述するセンタ側地図DB23の道路地図データと同様のものとする。
表示装置13は、カラー表示可能な液晶ディスプレイからなる。表示装置13の表示画面には、前述の描画データから構成される地図に、車両の現在位置を示すマークや目的地までの案内経路等が重ねて表示される。なお、各種施設の記号データや名称、目印、渋滞情報等を地図に重ねて表示させてもよい。表示装置13としては、液晶ディスプレイ以外にも、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等を用いる構成としてもよい。
音声出力装置14は、スピーカからなり、車両側地図DB12に格納されている案内用の音声データ等に基づいて各種案内の音声を出力する。
操作スイッチ群15は、例えばメカニカルなスイッチ、表示装置13と一体になったタッチスイッチ、或いは、遠隔操作スイッチなどが用いられ、スイッチ操作により車両側制御部16へ各種機能の操作指示を行う。
車両側制御部16は、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスライン等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されている。そして、ROM等に記憶されたプログラムに基づいて、各種の処理を行う。
例えば、車両側制御部16は、操作スイッチ群15の操作に従って、例えば予め登録しておいた地点、施設名、電話番号、住所などから、出発地及び目的地を設定する。さらに、車両側制御部16は、操作スイッチ群15の操作に従って、目的地への希望到着時刻も設定する。そして、車両側通信装置11を介して、設定した出発地、目的地、及び希望到着時刻のデータを案内センタ2へ送信する。よって、車両側制御部16が請求項の車両側送信手段に相当する。
また、車両側制御部16は、送信した出発地及び目的地のデータをもとに案内センタ2で探索された案内経路のデータを、車両側通信装置11を介して受信する。そして、受信した案内経路のデータに基づいた案内経路を、車両側地図DB12に格納されている描画データから構成される地図に重ねて表示装置13に表示したり、車両側地図DB12に格納されている案内用の音声データ等に基づいて当該案内経路の各種案内の音声を出力したりすることで、ユーザを目的地まで経路案内する。よって、車両側制御部16が請求項の案内手段に相当する。
他にも、送信した出発地、目的地、及び希望到着時刻のデータをもとに案内センタ2で決定した後述の推奨出発時刻のデータを、車両側通信装置11を介して受信し、その推奨出発時刻を表示装置13に表示したり、音声出力装置14から音声出力したりしてユーザに提示する。よって、車両側制御部16が請求項の提示手段に相当する。
なお、本実施形態では、通信端末装置1が車両側地図DB12を備えている構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、経路案内に必要な描画データ等を、車両側制御部16が車両側通信装置11を介して案内センタ2から受信する構成としてもよい。
続いて、案内センタ2の概略的な構成について説明を行う。案内センタ2は、サーバから構成されており、センタ側通信装置21、交通データ記憶部22、センタ側地図DB23、エリア間ばらつきDB24、及びセンタ側制御部25を備えている。なお、案内センタ2は、1つのサーバからなるものであってもよいし、複数のサーバからなっているものであってもよい。案内センタ2が請求項のサーバ装置に相当する。
センタ側通信装置21は、無線基地局やインターネット等の通信網を介して、通信端末装置1との間で通信を行う。詳しくは、通信端末装置1から送信されてくる出発地、目的地、及び希望到着時刻のデータを受信してセンタ側制御部25に出力したり、センタ側制御部25から入力される案内経路のデータや推奨出発時刻のデータを通信端末装置1へ送信したりする。
また、センタ側通信装置21は、例えば種々のサーバ装置やVICS(登録商標)センタから配信される渋滞、事故、工事、車線規制、交通規制などのデータ、タクシー等の車両から送信されるプローブデータ(所要時間を含む渋滞情報や天候、風向き、路面状況等といった環境情報)、JARTIC(登録商標)の渋滞予測情報といった、経路探索に有用な最新の交通データを受信し、受信した交通データをセンタ側制御部25に出力する。
交通データ記憶部22には、センタ側通信装置21で受信した前述の交通データが逐次記憶されることで交通データが蓄積される。例えば、プローブデータとして、出発地から目的地までの所要時間が得られた場合には、その出発地及び目的地や経路とともにこの所要時間が走行履歴のデータとして蓄積される。なお、出発地及び目的地のデータは、例えば位置座標とし、経路のデータは、例えば経路を構成するリンクデータ及びノードデータとする。
また、複数のリンクからなる特定の区間ごとに一つの値に決定された所要時間のデータをVICS(登録商標)センタやJARTICからセンタ側通信装置21で受信した場合には、このデータが当該特定の区間の旅行時間として交通データ記憶部22に蓄積される。
センタ側地図DB23には、経路探索用の道路地図データが記憶されている。この道路地図データには、道路を示すリンクデータとノードデータとが含まれる。なお、リンクとは、地図上の各道路を交差・分岐・合流する点等の複数のノードにて分割したときのノード間を結ぶものであり、各リンクを接続することにより道路が構成される。
リンクデータは、リンクを特定する固有番号(リンクID)、リンクの長さを示すリンク長、リンク方向、リンク方位、リンクの始端及び終端ノード座標(緯度・経度)、道路名称、道路種別、道路幅員、車線数、右折・左折専用車線の有無とその専用車線の数、および制限速度等の各データから構成される。さらに、リンクデータには、各リンクを車両で移動する場合にかかる旅行時間であるリンク旅行時間を含むものとする。
ノードデータは、地図上のノード毎に固有の番号を付したノードID、ノード座標、ノード名称、ノードに接続するリンクのリンクIDが記述される接続リンクID、および交差点種類等の各データから構成される。
エリア間ばらつきDB24は、交通データ記憶部22にて蓄積された交通データを、道路地図を複数のエリアに区分けしたエリア間毎に処理して生成した、各エリア間の旅行時間の変動幅であるばらつき時間を格納している。エリア間ばらつきDB24の生成方法については後に詳述する。
ここで言うところのエリアとは、例えば市町村単位の行政区画で区切られた領域であってもよいし、例えば1km四方といったメッシュ単位で区切られた領域であってもよい。また、人口及び交通が集中する地域は移動ニーズが高いと考えられるため、エリアの区切り方を人口もしくは車両の交通量が多い地域ほど狭く、少ない地域ほど広く区切ってもよい。一例としては、10km四方のメッシュ単位で区切ったメッシュごとの人口や交通量が、設定した閾値より多ければそのメッシュを500m四方に分割してエリアとし、設定した閾値以下であれば5km四方に分割してエリアにすればよい。
これによれば、エリアを狭くするほど該当エリアの出発地及び目的地が限定的になり、エリア内の移動時間のばらつきが小さくなるので、後述するエリア間のばらつきの精度を高くすることが可能となる。ただし、エリアの細分化は、出発地や目的地の含まれるエリアの特定やエリア間ばらつきDB24自体を複雑化させ、推奨出発時刻の算出に要する処理の負荷が高まるので、上述したように、移動ニーズの高い地域(つまり、人口及び交通が集中する地域)ほど細分化するようにすることが好ましい。
センタ側制御部25は、CPU、ROM、RAM、I/O、及び、これらの構成を接続するバスライン等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されている。そして、ROM等に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を行う。
例えば、センタ側制御部25は、センタ側通信装置21を介して受信した交通データを、交通データ記憶部22に逐次記憶することで蓄積する。また、センタ側制御部25は、交通データのうちの渋滞情報(所要時間)に基づいて、各リンクのリンク旅行時間をセンタ側地図DB23に記憶する。よって、センタ側制御部25が請求項の走行履歴取得手段に相当し、交通データ記憶部22及びセンタ側地図DB23が請求項の蓄積手段に相当する。
一例としては、所定期間に各リンクを走行した車両から送信されたプローブデータのうちの渋滞情報(所要時間)を蓄積した統計情報として記憶する。同一時間帯の同一リンクについて複数種類の所要時間が得られた場合にも、そのリンクについて重複して蓄積するものとする。なお、リンクごとに一つの値に決定された所要時間のデータをVICS(登録商標)センタやJARTICから取得した場合に、そのデータをリンク旅行時間として記憶する構成としてもよい。
また、センタ側制御部25は、センタ側通信装置21を介して通信端末装置1から受信した出発地及び目的地のデータとセンタ側地図DB23の道路地図データとから、周知の経路探索方法に従って、距離優先、時間優先等の予め設定された探索条件を満たす最適な案内経路を探索するとともに、その案内経路の旅行時間を算出する。よって、センタ側制御部25が請求項の経路探索手段及び総旅行時間算出手段に相当する。
案内経路の旅行時間については、道路地図データのうちのリンク旅行時間をもとに、案内経路に含まれる各リンクのリンク旅行時間の総和を求め、その総和を案内経路の旅行時間とすればよい。なお、リンク旅行時間が請求項の区間旅行時間に相当し、センタ側制御部25が請求項の地図データ取得手段に相当する。なお、各リンクのリンク旅行時間は、同一時間帯の同一リンクについて複数の移動時間が記憶されている場合には、例えばそれらの平均値をリンク旅行時間と決定して用いる構成としてもよいし、それらの中間値をリンク旅行時間と決定して用いる構成としてもよい。
さらに、センタ側制御部25は、センタ側通信装置21を介して通信端末装置1から受信した出発地及び目的地のデータをもとに、エリア間ばらつきDB24を参照し、出発地を含むエリアから目的地を含むエリアとの組み合わせに応じたばらつき時間を決定する。よって、センタ側制御部25が請求項のばらつき時間決定手段に相当する。
また、センタ側制御部25は、センタ側通信装置21を介して通信端末装置1から受信した希望到着時刻のデータと、算出した案内経路の旅行時間と、決定したばらつき時間とをもとに、後述する処理によって推奨出発時刻を算出する。よって、センタ側制御部25が、サーバ側受信手段及び推奨出発時刻推定手段に相当する。
そして、センタ側制御部25は、探索した案内経路のデータと、算出した推奨出発時刻のデータとを、センタ側通信装置21を介して通信端末装置1へ送信する。よって、経路データが請求項の移動経路の情報に相当し、センタ側制御部25が請求項のサーバ側送信手段に相当する。
他にも、センタ側制御部25は、交通データ記憶部22に蓄積されている交通データをもとに、道路地図を複数のエリアに区分けした各エリア間の旅行時間の変動幅であるばらつき時間を格納することで、エリア間ばらつきDB24を生成する。エリア間ばらつきDB24は、例えば、5min間隔ごとなどの一定の時間帯ごとに生成する構成としてもよいし、上記ばらつき時間が変化する要因ごとに生成する構成としてもよい。エリア間の旅行時間のばらつきが変化する要因の一例としては、特別なイベント発生時、曜日、天気等がある。本実施形態では、時間帯別(5min間隔)にエリア間ばらつきDB24を生成するものとして以降の説明を行う。
エリア間ばらつきDB24の生成は、例えば以下のようにして行うものとする。なお、以降では、ばらつき時間を標準偏差として説明を行うが、標準偏差はあくまでもばらつき時間を示す指標の一例であって、標準偏差以外を用いる構成としてもよい。
まず、2つのエリアのうちの一方のエリア(出発地側のエリアOとする)に複数の出発地を決定するとともに、もう一方のエリア(目的地側のエリアDとする)に複数の出発地の各々に対応する目的地を決定する。一例としては、各エリアにそれぞれ出発地と目的地が含まれる前述の走行履歴のデータが存在した場合に、このデータが示す出発地と目的地とを、各エリアの出発地と目的地とに決定する構成とすればよい。
他にも、エリアOに含まれるノードを出発地とし、エリアDに含まれるノードを目的地と決定する構成としてもよい。例えば、交通データ記憶部22に蓄積されているプローブデータをもとに、該当する時間帯においてエリアOからエリアDに向けて車両が走行した頻度のより高い経路を複数選択する。そして、選択した経路のノードのうち、エリアOに含まれるいずれかのノードを出発地と決定し、エリアDに含まれるいずれかのノードを目的地と決定する構成としてもよい。
続いて、決定した複数の出発地及び目的地を結ぶ推奨経路を決定する。よって、センタ側制御部25が請求項の推奨経路決定手段に相当する。例えば、経路探索と同様にして探索した最適な経路を推奨経路と決定する構成とすればよい。また、走行履歴のデータを用いて出発地及び目的地を決定した場合には、このデータに含まれる経路をエリアOD間の推奨経路と決定する構成とすればよい。他にも、車両が走行した頻度のより高い経路をもとに出発地及び目的地を決定した場合には、それらの経路をエリアOD間の推奨経路と決定する構成とすればよい。
出発地と目的地との組み合わせごとの推奨経路を決定した後には、その推奨経路を該当する時間帯に出発して走行する際の所要時間(以下、推奨経路所要時間)を求める。推奨経路所要時間は、センタ側地図DB23に記憶されているリンクデータのうちのリンク旅行時間をもとに、推奨経路に含まれる各リンクの、該当する時間帯のリンク旅行時間を積算することで求める。よって、センタ側制御部25が請求項の積算手段に相当する。
なお、リンク旅行時間として同一時間帯の同一リンクについて複数種類の所要時間がセンタ側地図DB23に記憶されていた場合には、例えば複数種類の所要時間の平均値や中間値等の代表値をリンク旅行時間として積算する構成とすればよい。
そして、各推奨経路の推奨経路所要時間をエリアOD間の旅行時間とし、その旅行時間の標準偏差を求める。例えば、各推奨経路所要時間を相加平均した値から標準偏差を求めるものとする。ここでは、図2及び図3を用いて、各推奨経路所要時間を相加平均した値から標準偏差を求める具体例の説明を行う。
なお、図2中のXで示す破線で囲った領域がエリアO、Yで示す破線で囲った領域がエリアDを示している。また、図2中で1〜4の番号を振った黒丸の組が出発地と目的地との組を示している。図3に示すように、推奨経路は1〜4の組(以下、No.1〜No.4とする)の4つあり、No.1の推奨経路はA、No.2の推奨経路はB−E−F、No.3の推奨経路はC−E−G、No.4の推奨経路はD−E−Hといった順のリンクで構成されている。また、図3に示すように、No.1〜No.4の各推奨経路のリンク長の合計は、順番に5.0km、5.2km、4.7km、5.0kmであり、No.1〜No.4の各推奨経路の推奨経路所要時間は、順番に30min、10min、8min、12minであるものとする。
この4つの推奨経路の各推奨経路所要時間の相加平均は、各推奨経路所要時間の総和を4で除算すると、(30+10+8+12)/4=15となるので、15minとなる。また、標準偏差については、各推奨経路所要時間と相加平均との差分の2乗和平均の平方根であるので、以下の式1に示すように、8.8minとなる。
Figure 0005874414
センタ側制御部25は、上述したようにして算出したエリアOD間の旅行時間の標準偏差を、そのエリアOD間についてのばらつき時間としてエリア間ばらつきDB24に格納する。よって、センタ側制御部25が請求項の格納手段に相当する。また、センタ側制御部25は、同一のエリア間について、出発地側のエリアOと目的地側のエリアDとを入れ替えて同様の処理を行って、出発地側のエリアOと目的地側のエリアDとが入れ替わった組み合わせについての旅行時間のばらつき時間を求め、エリア間ばらつきDB24に格納する。
センタ側制御部25は、道路地図を複数のエリアに区分けした各エリア間について、旅行時間のばらつき時間を求めて、上述のようにして格納していくことで、エリア間ばらつきDB24を生成する。
次に、図4のシーケンス図を用いて、案内システム100における案内経路及び推奨出発時刻の表示までの処理の流れについての説明を行う。まず、通信端末装置1の車両側制御部16で前述したようにして出発地及び目的地の設定を行う(t1)。また、車両側制御部16で前述したようにして希望到着時刻の設定も行う(t2)。
車両側制御部16は、出発地、目的地、及び希望到着時刻の設定を行った後、車両側通信装置11を介して、設定した出発地、目的地、及び希望到着時刻のデータを案内センタ2へ送信する(t3)。
案内センタ2のセンタ側通信装置21は、通信端末装置1から送信されてきた出発地、目的地、及び希望到着時刻のデータを受信し(t4)、センタ側制御部25に出力する。センタ側制御部25は、受信した出発地及び目的地のデータとセンタ側地図DB23の道路地図データとから、前述したようにして案内経路を探索する(t5)。また、センタ側制御部25は、前述したようにして案内経路の旅行時間も算出する(t6)。
そして、センタ側制御部25は、推奨出発時刻算出処理を行う(t7)。推奨出発時刻算出処理では、受信した出発地、目的地、及び希望到着時刻のデータ、並びにエリア間ばらつきDB24に格納されているデータをもとに、ユーザが希望到着時刻までに余裕をもって目的地に到着できると推定される出発時刻である推奨出発時刻を算出する。ここで、図5のフローチャートを用いて、推奨出発時刻算出処理の概略についての説明を行う。
まず、ステップS1では、出発地エリア検索処理を行って、ステップS2に移る。出発地エリア検索処理では、受信した出発地が、道路地図を複数のエリアに区分けした各エリアのうちのいずれのエリアに含まれるかを検索する。ステップS2では、目的地エリア検索処理を行ってステップS3に移る。目的地エリア検索処理では、受信した目的地が、道路地図を複数のエリアに区分けした各エリアのうちのいずれのエリアに含まれるかを検索する。
ステップS3では、第1ばらつき決定処理を行って、ステップS4に移る。第1ばらつき決定処理では、受信した希望到着時刻から、t6で算出した案内経路の旅行時間を差し引いた時刻を求める。そして、その時刻に対応した時間帯における、出発地エリア検索処理で検索したエリア(つまり、出発地が含まれるエリア)と目的地エリア検索処理で検索したエリア(つまり、目的地が含まれるエリア)との組み合わせに応じたばらつき時間を、エリア間ばらつきDB24を参照して決定する。
例えば、前述したように時間帯別(5min間隔)にエリア間ばらつきDB24が生成されている場合には、5min刻みの時間帯のうちの上記時刻が該当する時間帯における、エリア間ばらつきDB24のデータをもとに、該当するエリア間のばらつき時間を決定する。
エリア間ばらつきDB24には、時間帯別、且つ、エリア間の組み合わせごとに、ばらつき時間が対応付けられているので、時間帯及びエリア間の組み合わせに対応するばらつき時間を決定できるようになっている。なお、エリア間の組み合わせは、同一エリア間であっても、出発地が含まれるエリアと目的地が含まれるエリアとが入れ替わったものは別の組み合わせとして扱う。
ステップS4では、第1余裕時間算出処理を行って、ステップS5に移る。第1余裕時間算出処理では、第1ばらつき決定処理で決定したばらつき時間に遅刻損失価値を考慮した補正を行った余裕時間を算出する。遅刻損失価値とは、希望到着時刻からの遅刻時間に対して被るユーザの損失(以下、遅刻損失)の大きさの関係を示すものである。
ここで、余裕時間の算出についての説明を行う。遅刻時間が増すほど遅刻損失は大きくなると考えられるので、遅刻損失と遅刻時間との関係は、一般に図6(a)に示す1次関数や図6(b)に示す2次関数のような増加関数となる。
エリア間の旅行時間のばらつき時間は、希望到着時刻に遅刻するかもしれない時間と考えられる。また、希望到着時刻よりも前に到着するように見込む余裕時間は、遅刻損失の大きさが大きくなるほど大きく設定する必要がある。よって、遅刻損失と遅刻時間との関係は、図7(a)の1次関数や図7(b)の2次関数で示すように、余裕時間とエリア間の旅行時間のばらつき時間との関係と同様に扱うことができる。従って、エリア間の旅行時間のばらつき時間と前述の遅刻損失価値の関数とから、余裕時間を算出することができる。
本実施形態では、前述の遅刻損失価値の関数の情報をセンタ側制御部25の不揮発性メモリに保持しておき、第1ばらつき決定処理で決定したばらつき時間とこの遅刻損失価値の関数とから、センタ側制御部25で余裕時間を算出するものとする。よって、センタ側制御部25が請求項の対応関係保持手段、余裕時間決定手段、及び第1ばらつき時間取得手段に相当する。
例えば、遅刻損失価値が図7(a)に示すような切片が0の1次関数であって、傾きが7/5であるとした場合、エリア間のリンク旅行時間のばらつき時間が5minだとすると、遅刻損失価値の関数によって余裕時間が7minと算出される。
なお、プライベートな待ち合わせといった目的であれば、同じ遅刻時間であっても、会議や仕事上の待ち合わせといった目的よりも遅刻損失は小さくなると考えられるため、余裕時間の算出に用いる遅刻損失価値の関数をユーザの目的によって変更する構成としてもよい。例えば、ユーザにとっての重要度の低い目的の遅刻損失価値の関数ほど、傾きが小さくなるようにする一方、重要度の高い目的の遅刻損失価値の関数ほど、傾きが大きくなるようにする構成とすればよい。
ユーザの目的の種類ごとの遅刻損失価値の関数については、目的の種類ごとの遅刻が許容される度合いについてのアンケートを複数の人間に対して行うなどして予め決定した目的別の遅刻損失価値の関数を、センタ側制御部25の不揮発性メモリに予め記憶しておく構成とすればよい。
他にも、予めユーザが登録した、目的の種類ごとの遅刻が許容される度合いの情報(以下、目的別許容度情報)をもとに、そのユーザについての目的別の遅刻損失価値の関数をセンタ側制御部25の不揮発性メモリに記憶しておく構成としてもよい。この場合、目的別許容度情報の登録は、通信端末装置1の操作スイッチ群15を介してユーザから入力を受け付けた目的別許容度情報を、車両側通信装置11及びセンタ側通信装置21を介してセンタ側制御部25が取得することで行う構成とすればよい。
さらに、目的の種類ごとの、推奨出発時刻に従って出発して案内経路を走行した結果の実際の目的地到着時刻に対する余裕の度合いについてのユーザからの入力を受け付け、受け付けた余裕の度合いに応じた学習によって、センタ側制御部25が目的別の遅刻損失価値の関数を逐次設定し直す構成としてもよい。
この場合には、上記余裕の度合いについてのユーザからの入力は、通信端末装置1の操作スイッチ群15を介して受け付けた情報を、車両側通信装置11及びセンタ側通信装置21を介してセンタ側制御部25が取得することで、センタ側制御部25が受け付ける構成とすればよい。
また、上記余裕の度合いは、実際の目的地到着時刻に対して、ユーザが早い若しくは遅いと感じた分の時間(例えば分刻みとする)であってもよいし、「早い」、「とても早い」、「ちょうどよい」、「とても遅い」、「遅い」といった複数の段階からユーザが選択するものであってもよい。
受け付けた余裕の度合いに応じた学習については、例えば受け付けた余裕の度合いを目的別に統計してそれぞれ相加平均をとった値に応じて、目的別の遅刻損失価値の関数を逐次設定し直す構成とすればよい。一例としては、相加平均をとった値が、「−5min」(つまり、5分早く感じる」といった場合には、余裕時間が5minだけ短くなるように遅刻損失価値の関数を設定し直す構成とすればよい。
なお、学習を各ユーザについて行い、ユーザごとに遅刻損失価値の関数を設定する構成としてもよい。また、すべてのユーザのデータをもとに一般化して学習を行い、全ユーザ共通の遅刻損失価値の関数を設定する構成としてもよい。
以上のように、ユーザの目的地に向かう目的の種類に応じて遅刻損失価値の関数を設定する構成によれば、目的の種類に応じた余裕時間を算出することができる。よって、目的によって異なる筈の余裕時間も考慮して、推奨出発時刻を精度良く算出することが可能になる。
図5に戻って、ステップS5では、仮出発時刻算出処理を行って、ステップS6に移る。仮出発時刻算出処理では、受信した希望到着時刻から、t6で算出した案内経路の旅行時間とステップS4で算出した余裕時間とを差し引いた時刻を、仮出発時刻として算出する。よって、センタ側制御部25が請求項の仮出発時刻算出手段に相当する。
ステップS6では、第2ばらつき決定処理を行って、ステップS7に移る。第2ばらつき決定処理では、ステップS5で算出した仮出発時刻に対応した時間帯における、出発地エリア検索処理で検索したエリア(つまり、出発地が含まれるエリア)と目的地エリア検索処理で検索したエリア(つまり、目的地が含まれるエリア)との組み合わせに応じたばらつき時間を、第1ばらつき決定処理と同様にエリア間ばらつきDB24を参照して決定する。
ステップS7では、第2余裕時間算出処理を行って、ステップS8に移る。第2余裕時間算出処理では、第2ばらつき決定処理で決定したばらつき時間と遅刻損失価値の関数とから余裕時間を算出する。よって、センタ側制御部25が請求項の第2ばらつき時間取得手段に相当する。なお、遅刻損失価値の関数は、第1余裕時間算出処理で用いたのと同じものを用いる構成とすればよい。
ステップS8では、推定到着時刻算出処理を行って、ステップS9に移る。推定到着時刻算出処理では、ステップS5で算出した仮出発時刻に、t6で算出した案内経路の旅行時間とステップS7で算出した余裕時間とを加算した時刻を、推定到着時刻として算出する。よって、この推定到着時刻が請求項の仮到着時刻に相当し、センタ側制御部25が仮到着時刻算出手段に相当する。
ステップS9では、ステップS8で算出した推定到着時刻が、受信した希望到着時刻よりも遅いか否かを判定する。そして、遅いと判定した場合(ステップS9でYES)には、ステップS11に移る。また、遅いと判定しなかった場合(ステップS9でNO)には、ステップS10に移る。
ステップS10では、ステップS8で算出した推定到着時刻が、受信した希望到着時刻よりも早いか否かを判定する。そして、早いと判定した場合(ステップS10でYES)には、ステップS12に移る。また、早いと判定しなかった場合(ステップS10でNO)には、推定到着時刻が希望到着時刻と同じであるものとして、ステップS13に移る。
ステップS11では、第1演算処理を行って、フローを終了する。第1演算処理では、推定到着時刻と希望到着時刻との差分以上の所定時間だけ仮出発時刻から早めた時刻を推奨出発時刻として算出する。具体的には、エリア間ばらつきDB24を生成する時間帯の間隔(本実施形態の例では5minとする)のn倍の時間だけ早めた時刻を算出する構成とすればよい。例えば、推定到着時刻と希望到着時刻との差分が7minの場合には、5minの2倍の時間である10minだけ早めた時刻を算出する構成とすればよい。
ステップS12では、第2演算処理を行って、フローを終了する。第2演算処理では、仮到着時刻と希望到着時刻との差分だけ仮出発時刻から遅らせた時刻を推奨出発時刻として算出する。また、ステップS13では、第3演算処理を行って、フローを終了する。第3演算処理では、ステップS5で算出した仮出発時刻を推奨出発時刻と決定する。
図4に戻って、センタ側制御部25は、推奨出発時刻の算出を行った後、センタ側通信装置21を介して、探索した案内経路のデータ及び算出した推奨出発時刻のデータを通信端末装置1へ送信する(t8)。
通信端末装置1の車両側通信装置11は、案内センタ2から送信されてきた案内経路のデータ、及び推奨出発時刻のデータを受信し(t9)、車両側制御部16に出力する。車両側制御部16は、前述したようにして、受信した案内経路のデータに基づいた案内経路を表示装置13に表示する(t10)。また、車両側制御部16は、前述したようにして、受信した推奨出発時刻を表示装置13に表示する(t11)。
なお、t5〜t6の処理は、推奨出発時刻算出処理のステップS1〜ステップS2の処理の後に行う構成としてもよいし、t5〜t6の処理と推奨出発時刻算出処理のステップS1〜ステップS2の処理とを並行して行う構成としてもよい。
ここで、本実施形態における作用効果について、具体的に図8を用いて説明を行う。本実施形態では、道路地図を複数のエリアに区分けした各エリア間を車両で移動する場合にかかる旅行時間の変動幅(ばらつき時間)を格納したエリア間ばらつきDB24を予め用意しておく。また、ユーザ操作によって設定された出発地及び目的地がそれぞれ含まれるエリア間の旅行時間のばらつき時間を、このエリア間ばらつきDB24を参照して求める。そして、ばらつき時間を遅刻損失価値(遅刻時間に対して被るユーザの遅刻損失の大きさの関係)を考慮して補正した余裕時間を算出し、案内経路の旅行時間とこの余裕時間とをもとに、推奨出発時刻を算出する。
例えば、図8に示すように、希望到着時刻が15:00で、ユーザ操作によって設定された出発及び目的地をもとに探索された案内経路の旅行時間が10minだとする。単純に考えると、14:50に出発すればおおよそ15:00に到着できることになる。なお、図8のZで示すエリアが出発地(図8中の白丸)を含むエリアであって、Wで示すエリアが目的地(図8中の黒丸)を含むエリアとする。
本実施形態では、出発地及び目的地がそれぞれ含まれるエリア間のばらつき時間を、エリア間ばらつきDB24を参照することにより求める。ここでは、図8に示すように、エリア間の旅行時間のばらつき時間が5minと求められたとする。これは、エリア間の移動にはおおむね5minの変動があり、14:50に出発したら、15:05に到着する可能性がある(つまり、遅刻する可能性がある)ことを意味している。
このような遅刻の可能性を低くするため、本実施形態では、エリア間の移動時間のばらつき時間にユーザの遅刻損失価値を考慮して補正した余裕時間を用いて推奨出発時刻を算出する。例えば、ばらつき時間5minを、遅刻損失価値を考慮して補正した余裕時間が7minであった場合には、この余裕時間7minを用いて推奨出発時刻を算出する。
これによれば、遅刻時間に対して被るユーザの遅刻損失が大きいほど、余裕時間を大きく算出した上で、推奨出発時刻を算出するので、遅刻時間に対して被るユーザの遅刻損失が大きいほど、遅刻する可能性が低い推奨出発時刻をユーザに提供することが可能になる。
また、案内経路の旅行時間のばらつき時間は、道路地図を複数のエリアに区分けしたエリア間ごとにばらつき時間を予め対応付けたエリア間ばらつきDB24を参照することで決定するので、案内経路の出発地から目的地までの旅行時間のばらつきを容易に決定することができる。
詳しくは、案内経路に含まれる各リンクの旅行時間のばらつき時間を積算することで案内経路の旅行時間のばらつき時間を求めようとした場合には、リンク間の共分散(お互いのリンクの相互影響)が都市部や郊外といった地域の違いによって異なるため、容易に算出することはできない。これに対して、本実施形態の構成では、一定の範囲をもつエリア間の旅行時間のばらつき時間を予め決定しておき、このばらつき時間を案内経路の旅行時間のばらつき時間として用いる。よって、途中の経路によらず、エリア間の旅行時間のばらつき時間としてまとめて扱うことができ、途中の経路に都市部や郊外といった地域の違いがあっても、出発地から目的地までの旅行時間のばらつきを容易に決定することができる。
なお、本実施形態では、推奨出発時刻算出処理において、仮出発時刻を算出した上で推奨出発時刻を算出する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、推奨出発時刻算出処理において、仮出発時刻を算出した後、ステップS6〜ステップS13の処理を行わず、算出した仮出発時刻を推奨出発時刻とする構成としてもよい。
(第2実施形態)
前述の実施形態では、各推奨経路の推奨経路所要時間を相加平均した値から、エリアOD間の旅行時間の標準偏差を求める構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば次の実施形態(第2実施形態)も本発明の技術的範囲に含まれる。以下では、この第2実施形態について説明を行う。なお、説明の便宜上、前述の実施形態の説明に用いた図に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
第2実施形態では、センタ側制御部25が、各推奨経路の推奨経路所要時間を加重平均した値からエリアOD間の旅行時間の標準偏差を求める点が、第1実施形態と異なっている。これは、エリア間を移動するのに一般的と考えられる道路区間(リンク)の所要時間及び標準偏差の影響を強くし、エリア間ばらつきDB24に格納される標準偏差を、ユーザ操作によって指定される出発地から目的地までの経路の標準偏差に近づけるためである。
ここでは、図2、図3、及び図9を用いて、各推奨経路所要時間を加重平均した値から標準偏差を求める具体例の説明を行う。図9の表では、図2中に示すリンクA〜Hのリンク長(つまり、距離)と、推奨経路での登場回数(つまり、選択回数)とを示している。図9に示すように、リンクA〜Hのリンク長は、順番に5.0km、0.8km、0.5km、0.5km、3.6km、0.8km、0.6km、0.9kmである。また、リンクA〜D、及びF〜Hの選択回数は1回、リンクEの選択回数は3回である。
図2に示すように、No.2〜No.4の推奨経路においては、全てがリンクEを通行する経路となっているため、リンクEが図2に示すエリアOD間を移動するのに一般的なリンクと考えられる。よって、エリアOD間を移動する経路としてリンクEがよく選択されることを反映するため、推奨経路におけるリンクの選択回数とそのリンクのリンク長(距離)が経路の全長に占める割合とを反映した重みを考慮した加重平均により、エリアOD間の旅行時間の標準偏差を算出する。
例えば、No.1の推奨経路ではリンクAが1回のみ選択されているので、図3及び図9の表の数値をもとに、No.1の推奨経路の重みは、(5.0×1)/5.0=1.0となる。また、No.2の推奨経路では、リンクB、E、Fがそれぞれ1回、3回、1回と選択されているので、No.2の推奨経路の重みは、(0.8×1+3.6×3+0.8×1)/5.2=2.4となる。同様にして、No.3の推奨経路の重みは、(0.5×1+3.6×3+0.6×1)/4.7=2.5となり、No.4の推奨経路の重みは、(0.5×1+3.6×3+0.9×1)/5.0=2.4となる。
そして、上述したようにして求めた重みを考慮した加重平均は、各推奨経路所要時間に重み付けをした値の総和を各推奨経路所要時間の総和で除算すると、(30×1.0+10×2.4+8×2.5+12×2.4)/(30+10+8+12)=12.4となるので、12.4minとなる。一般式化すると、以下の式2となる。
Figure 0005874414
WMが加重平均、nは推奨経路のNo(n=1,2…,N)であり、tnは推奨経路No.nの所要時間であり、ln,iは推奨経路No.nに含まれるリンクiのリンク長(i=1,2…,L)であり、Nn,iは推奨経路No.nに含まれるリンクiの選択回数であり、Lnは推奨経路No.nの全長である。なお、Lnは以下の式3で表される。また、加重平均WMを考慮した標準偏差σWMを求める式については、一般式化すると以下の式4となる。
Figure 0005874414
Figure 0005874414
以上の構成によれば、エリアOD間の経路としてよく選択されるリンクほど、そのリンクの所要時間の重みを大きくして各推奨経路の推奨経路所要時間を加重平均するので、エリア間を移動するのに一般的と考えられるリンクの所要時間の標準偏差を、エリア間の旅行時間の標準偏差により反映させることができる。つまり、エリア間の旅行時間の標準偏差として、より一般的な経路の旅行時間の標準偏差をエリア間ばらつきDB24に格納することが可能になる。より一般的な経路ほど、ユーザ操作によって設定される出発地及び目的地から探索される案内経路と一致している可能性が高いと考えられるため、以上の構成によれば、案内経路の旅行時間の標準偏差をより正確に求めることが可能になり、推奨出発時刻の算出に用いる余裕時間を最適解に近付けることができる。
(第3実施形態)
前述の実施形態では、エリア間ばらつきDB24の生成において、エリアOD間の複数の推奨経路を決定し、各推奨経路の推奨経路所要時間からエリアOD間の旅行時間の標準偏差を算出する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば次の実施形態(第3実施形態)も本発明の技術的範囲に含まれる。以下では、この第3実施形態について説明を行う。なお、説明の便宜上、前述の実施形態の説明に用いた図に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
第3実施形態においては、エリア間ばらつきDB24の生成は、例えば以下のようにして行うものとする。まず、2つのエリアのうちの一方のエリア(出発地側のエリアOとする)から、もう一方のエリア(目的地側のエリアDとする)まで車両で走行するのに尤もらしい経路(以下、最尤経路)をセンタ側制御部25が決定する。よって、センタ側制御部25が請求項の最尤経路決定手段に相当する。
一例としては、交通データ記憶部22に蓄積された交通データのうちの例えばプローブデータをもとに、エリアOD間を走行する際に最も高い頻度で用いられている経路を特定し、この経路を最尤経路と決定する構成とすればよい。
最尤経路を決定した後には、センタ側地図DB23に記憶されている道路地図データをもとに、最尤経路に含まれるリンクを特定する。そして、センタ側地図DB23に記憶されているリンクデータのうちのリンク旅行時間をもとに、センタ側制御部25が、該当する時間帯に最尤経路を出発して走行する際の旅行時間の標準偏差を求める。よって、センタ側制御部25が請求項の変動幅算出手段に相当する。そして、求めた標準偏差をエリアOD間についてのばらつき時間として、センタ側制御部25がエリア間ばらつきDB24に格納する。
一例として、最尤経路の旅行時間の標準偏差は、該当する時間帯に最尤経路を出発して走行する際の、最尤経路に含まれる各リンクのリンク旅行時間の標準偏差を求め、各リンクのリンク旅行時間の標準偏差を総和することで求める構成とすればよい。各リンクのリンク旅行時間の標準偏差は、リンク旅行時間として、同一時間帯の同一リンクについて複数種類の所要時間が記憶されていた場合には、これらの所要時間を相加平均した値から求める構成とすればよい。なお、同一時間帯の同一リンクについて複数種類の所要時間が記憶されていなかった場合には、そのリンクのリンク旅行時間の標準偏差は0とすればよい。
また、センタ側制御部25は、同一のエリア間について、出発地側のエリアOと目的地側のエリアDとを入れ替えて同様の処理を行って、出発地側のエリアOと目的地側のエリアDとが入れ替わった組み合わせについての旅行時間のばらつき時間を求め、エリア間ばらつきDB24に格納する。センタ側制御部25は、道路地図を複数のエリアに区分けした各エリア間について、旅行時間のばらつき時間を求めて、上述のようにして格納していくことで、エリア間ばらつきDB24を生成する。
以上の構成によれば、1つの組み合わせのエリア間の旅行時間の標準偏差を求めるのに、複数の経路でなく、尤もらしい1つの経路のみを用いるので、エリア間の旅行時間のばらつき時間を求めてエリア間ばらつきDB24に格納する処理の負荷を軽減することができる。
(第4実施形態)
また、エリア間ばらつきDB24の生成についての変形例として、例えば次の実施形態(第4実施形態)も本発明の技術的範囲に含まれる。以下では、この第4実施形態について説明を行う。なお、説明の便宜上、前述の実施形態の説明に用いた図に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
第4実施形態においては、エリア間ばらつきDB24の生成は、例えば以下のようにして行うものとする。まず、交通データ記憶部22に蓄積されたプローブデータをもとに、
2つのエリアのうちの一方のエリア(出発地側のエリアOとする)に出発地を含むとともに、もう一方のエリア(目的地側のエリアDとする)に目的地を含む、前述の走行履歴のデータをセンタ側制御部25が選択する。例えば、センタ側制御部25で選択する走行履歴のデータは、該当する時間帯にエリアOを出発した際のものに限定すればよい。
走行履歴のデータを選択した後には、その走行履歴のデータに含まれる出発地から目的地までの所要時間(つまり、エリアOD間の所要時間に相当する)をもとに、エリアOD間の旅行時間の標準偏差を求める。具体的には、走行履歴のデータが複数選択された場合には、各走行履歴のデータに含まれる出発地から目的地までの所要時間を相加平均した値から、標準偏差をもとめる。なお、走行履歴のデータが1つしか選択されなかった場合は、標準偏差は0とすればよい。そして、求めた標準偏差をエリアOD間についてのばらつき時間として、センタ側制御部25がエリア間ばらつきDB24に格納する。
また、センタ側制御部25は、同一のエリア間について、出発地側のエリアOと目的地側のエリアDとを入れ替えて同様の処理を行って、出発地側のエリアOと目的地側のエリアDとが入れ替わった組み合わせについての旅行時間のばらつき時間を求め、エリア間ばらつきDB24に格納する。センタ側制御部25は、道路地図を複数のエリアに区分けした各エリア間について、旅行時間のばらつき時間を求めて、上述のようにして格納していくことで、エリア間ばらつきDB24を生成する。
以上の構成によれば、前述した推奨経路や最尤経路を決定するための処理を省くことができる。
(第5実施形態)
また、推奨出発時刻算出処理の変形例として、例えば次の実施形態(第5実施形態)も本発明の技術的範囲に含まれる。以下では、この第5実施形態について説明を行う。なお、説明の便宜上、前述の実施形態の説明に用いた図に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
第5実施形態においては、センタ側制御部25での推奨出発時刻算出処理は、例えば以下のようにして行うものとする。まず、前述の仮出発時刻算出処理までは、ステップS1〜ステップS5と同様の処理を行う。
続いて、算出した仮出発時刻に対応した時間帯における、出発地エリア検索処理で検索したエリア(つまり、出発地が含まれるエリア)と目的地エリア検索処理で検索したエリア(つまり、目的地が含まれるエリア)との組み合わせに応じたばらつき時間を、前述の第2ばらつき決定処理と同様にして、エリア間ばらつきDB24を参照して決定する。
また、仮出発時刻に前後する時間帯における、出発地が含まれるエリアと目的地が含まれるエリアとの組み合わせに応じたばらつき時間も、前述の第1ばらつき決定処理や第2ばらつき決定処理と同様にして、エリア間ばらつきDB24を参照してそれぞれ決定する。仮出発時刻に前後する時間帯とは、例えばエリア間ばらつきDB24を生成する時間帯の間隔が5min間隔である場合には、仮出発時刻の+5minの時刻に対応した時間帯と、−5minに対応した時間帯とする。
仮出発時刻に対応した時間帯及び仮出発時刻に前後する時間帯について、ばらつき時間をそれぞれ決定した後は、各ばらつき時間と遅刻損失価値の関数とから、前述の第2余裕時間算出処理と同様にして、各ばらつき時間を補正した余裕時間をそれぞれ算出する。
続いて、仮出発時刻に、案内経路の旅行時間と、仮出発時刻について上記で算出した余裕時間とを加算した時刻を、第1推定到着時刻として算出する。また、仮出発時刻に前後する時間帯のうちの仮出発時刻よりも前の時間帯(以下、前時間帯)に設定した出発時刻(以下、前出発時刻)については、前出発時刻に、案内経路の旅行時間と、前時間帯について上記で算出した余裕時間とを加算した時刻を、第2推定到着時刻として算出する。
さらに、仮出発時刻に前後する時間帯のうちの仮出発時刻よりも後の時間帯(以下、後時間帯)に設定した出発時刻(以下、後出発時刻)については、後出発時刻に、案内経路の旅行時間と、後時間帯について上記で算出した余裕時間とを加算した時刻を、第3推定到着時刻として算出する。例えばエリア間ばらつきDB24を生成する時間帯の間隔が5min間隔である場合には、仮出発時刻の−5minの時刻を前出発時刻とし、仮出発時刻の+5minの時刻を後出発時刻とすればよい。
第1推定到着時刻、第2推定到着時刻、及び第3推定到着時刻を算出した後、仮出発時刻と第1推定到着時刻、前出発時刻と第2推定到着時刻、及び後出発時刻と第3推定到着時刻の3組の出発時刻と到着時刻との組み合わせから、この3組の線形補間の式を求める。線形補間の式は、到着時刻をx座標、出発時刻をy座標として求める構成とすればよい。線形補間としては、例えば周知の1次スプライン補間、最小二乗法を用いた線形補間等を用いればよい。そして、求めた線形補間の式のxの項に、受信した希望到着時刻を代入して算出される解(つまり、線形補間のyの項の値)を、推奨出発時刻とする構成とすればよい。
これによれば、線形補間の式を用いることで、簡単な計算によって容易に希望到着時刻から推奨出発時刻を算出することができる。
(第6実施形態)
前述の実施形態では、案内経路の探索及び推奨出発時刻の算出を案内センタ2側で行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、例えば次の実施形態(第6実施形態)も本発明の技術的範囲に含まれる。以下では、この第6実施形態について図10を用いて説明を行う。なお、説明の便宜上、前述の実施形態の説明に用いた図に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
第6実施形態では、案内経路の探索及び推奨出発時刻の算出を、案内センタ2側ではなく、通信端末装置1a側で行う点が、前述の実施形態と異なっている。ここで、通信端末装置1aの概略的な構成について説明を行う。通信端末装置1aは、車両側通信装置11、車両側地図DB12、表示装置13、音声出力装置14、操作スイッチ群15、車両側制御部16a、及びエリア間ばらつきDB17を備えている。通信端末装置1aは、例えば車載ナビゲーション装置であるものとする。なお、通信端末装置1aが請求項のナビゲーション装置に相当する。
エリア間ばらつきDB17は、前述の案内センタ2のエリア間ばらつきDB24と同様に、道路地図を複数のエリアに区分けしたエリア間毎の旅行時間の変動幅であるばらつき時間を格納している。
車両側制御部16aは、車両側通信装置11を介して案内センタ2からエリア間ばらつきDB24のデータを取得し、このデータからエリア間ばらつきDB17を生成する。なお、車両側制御部16aは、前述のセンタ側制御部25でエリア間ばらつきDB24を生成するのと同様にしてエリア間ばらつきDB17を生成する構成としてもよい。この場合には、前述の交通データは、車両側通信装置11を介して案内センタ2から取得する構成としてもよいし、車両側通信装置11を介してVICS(登録商標)センタやJARTICから取得する構成としてもよい。
また、車両側制御部16aは、操作スイッチ群15に対するユーザ操作に従って、出発地、目的地、及び希望到着時刻の設定を行う。よって、車両側制御部16aが請求項の設定手段に相当する。そして、設定した出発地及び目的地のデータと車両側地図DB12の道路地図データとから、周知の経路探索方法に従って案内経路を探索する。さらに、車両側制御部16aは、道路地図データのうちのリンク旅行時間をもとに、その案内経路の旅行時間を算出する。よって、車両側制御部16aが地図データ取得手段、経路探索手段、及び総旅行時間算出手段に相当する。
車両側地図DB12のリンク旅行時間は、例えば車両側通信装置11を介して車両側制御部16aが案内センタ2から取得し、車両側地図DB12に記憶したものを用いる構成とすればよい。
さらに、車両側制御部16aは、設定した出発地及び目的地のデータをもとに、エリア間ばらつきDB17を参照し、出発地を含むエリアから目的地を含むエリアとの組み合わせに応じたばらつき時間を決定する。よって、車両側制御部16aが請求項のばらつき時間決定手段に相当する。
また、車両側制御部16aは、設定した希望到着時刻のデータと、算出した案内経路の旅行時間と、決定したばらつき時間とをもとに、前述の推奨出発時刻算出処理と同様の処理によって推奨出発時刻を算出する。よって、車両側制御部16aが、推奨出発時刻推定手段に相当する。
そして、車両側制御部16aは、探索した案内経路を、車両側地図DB12に格納されている描画データから構成される地図に重ねて表示装置13に表示したり、車両側地図DB12に格納されている案内用の音声データ等に基づいて当該案内経路の各種案内の音声を出力したりすることで、ユーザを目的地まで経路案内する。よって、車両側制御部16aが請求項の案内手段に相当する。他にも、算出した推奨出発時刻を表示装置13に表示したり、音声出力装置14から音声出力したりしてユーザに提示する。よって、車両側制御部16aが請求項の提示手段に相当する。
前述の実施形態では、ばらつき時間を補正した余裕時間を用いて推奨出発時刻を算出する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、ばらつき時間を補正した余裕時間を算出せずに推奨出発時刻を算出する構成としてもよい。
前述の実施形態では、通信端末装置1として、車載ナビゲーション装置を用いる場合を例に挙げて説明を行ったが、必ずしもこれに限らない。例えば、通信端末装置1として、車両内で用いることのできるGPS機能付きの携帯電話機等を用いる構成としてもよい。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 通信端末装置、1a 通信端末装置(ナビゲーション装置)、2 案内センタ(サーバ装置)、11 車両側通信装置、12 車両側地図DB、13 表示装置、14 音声出力装置、15 操作スイッチ群、16 車両側制御部(車両側送信手段、案内手段、提示手段、)、16a 車両側制御部(変動幅算出手段、地図データ取得手段、経路探索手段、総旅行時間算出手段、ばらつき時間決定手段、推奨出発時刻推定手段、案内手段、提示手段)、17 エリア間ばらつきDB、21 センタ側通信装置、22 交通データ記憶部(蓄積手段)、23 センタ側地図DB(蓄積手段)、24 エリア間ばらつきDB、25 センタ側制御部(走行履歴取得手段、経路探索手段、総旅行時間算出手段、地図データ取得手段、ばらつき時間決定手段、サーバ側受信手段、推奨出発時刻推定手段、サーバ側送信手段、推奨経路決定手段、積算手段、格納手段、対応関係保持手段、余裕時間決定手段、第1ばらつき時間取得手段、仮出発時刻算出手段、第2ばらつき時間取得手段、仮到着時刻算出手段、最尤経路決定手段、変動幅算出手段)、100 案内システム(ナビゲーションシステム)

Claims (10)

  1. 車両で用いられる通信端末装置(1)と、前記通信端末装置と通信可能なサーバ装置(2)とを含み、
    前記通信端末装置は、
    前記車両の出発地と目的地、及びユーザが希望する目的地到着時刻である希望到着時刻の情報をサーバ装置に送信する車両側送信手段(16)を備え、
    前記サーバ装置は、
    道路地図の情報及び、道路の区間ごとの旅行時間である区間旅行時間の情報を取得する地図データ取得手段(25)と、
    前記通信端末装置(1)から送信される出発地及び目的地の情報、及び地図データ取得手段で取得する道路地図の情報をもとに、前記車両が出発地から目的地に到達できる移動経路を探索する経路探索手段(25)と、
    経路探索手段で探索した移動経路、及び地図データ取得手段で取得する区間旅行時間をもとに、当該移動経路の旅行時間を算出する総旅行時間算出手段(25)とを備えるナビゲーションシステム(100)であって、
    前記サーバ装置は、
    道路地図を複数のエリアに区分けした各エリア間について、エリア間を車両で移動する場合にかかる旅行時間の変動幅であるばらつき時間を格納したエリア間ばらつきデータベース(24)と、
    車両側送信手段から送信された出発地及び目的地の情報をもとに、この出発地が含まれるエリアとこの目的地が含まれるエリアとの組み合わせに応じた前記ばらつき時間を、エリア間ばらつきデータベースを参照して決定するばらつき時間決定手段(25)と、
    前記希望到着時刻からの遅刻時間と、この遅刻時間に対してユーザが被る損失の大きさである遅刻損失との対応関係を保持している対応関係保持手段(25)と、
    前記ばらつき時間決定手段で決定したばらつき時間を前記遅刻時間とし、対応関係保持手段で保持している対応関係をもとに、この遅刻時間に対応する遅刻損失が大きくなるのに応じて当該ばらつき時間を大きくする補正を行うことで、当該ばらつき時間に当該補正を行った余裕時間を決定する余裕時間決定手段(25)と、
    総旅行時間算出手段で算出した移動経路の旅行時間と、ばらつき時間決定手段で決定したばらつき時間から余裕時間決定手段で決定した余裕時間と、車両側送信手段から送信された希望到着時刻の情報とをもとに、推奨出発時刻を推定する推奨出発時刻推定手段(25)と、
    推奨出発時刻推定手段で推定した推奨出発時刻と経路探索手段で探索した移動経路の情報とを送信するサーバ側送信手段(25)とを備え、
    前記通信端末装置は、
    サーバ側送信手段から送信される移動経路の情報をもとに経路案内を行う案内手段(16)と、
    サーバ側送信手段から送信される推奨出発時刻をユーザに提示する提示手段(16)とを備えることを特徴とするナビゲーションシステム。
  2. 請求項において、
    前記通信端末装置の前記車両側送信手段は、ユーザの目的地に向かう目的の種類の情報もサーバ装置に送信するものであり、
    前記サーバ装置の前記対応関係保持手段は、ユーザの目的地に向かう目的の種類ごとの前記遅刻時間と前記遅刻損失との対応関係を保持しているものであって、
    前記余裕時間決定手段は、車両側送信手段から送信された目的の種類の情報に応じた前記対応関係をもとに、余裕時間を決定することを特徴とするナビゲーションシステム。
  3. 請求項又はにおいて、
    前記エリア間ばらつきデータベースは、複数の時間帯ごとの前記ばらつき時間を格納しており、
    前記推奨出発時刻推定手段は、
    前記ばらつき時間決定手段で求めた、前記希望到着時刻から前記総旅行時間算出手段で算出した移動経路の旅行時間を差し引いた時刻に対応した時間帯の前記ばらつき時間を取得する第1ばらつき時間取得手段(25)と、
    前記総旅行時間算出手段で算出した移動経路の旅行時間と、第1ばらつき時間取得手段で取得したばらつき時間から前記余裕時間決定手段で決定した余裕時間とを、前記希望到着時刻から差し引いた仮の推奨出発時刻である仮出発時刻を算出する仮出発時刻算出手段
    (25)と、
    前記ばらつき時間決定手段で求めた、仮出発時刻算出手段で算出した仮出発時刻に対応した時間帯及び仮出発時刻に前後する時間帯の前記ばらつき時間をそれぞれ取得する第2ばらつき時間取得手段(25)と、
    仮出発時刻算出手段で算出した仮出発時刻、及び当該仮出発時刻に対応する時間帯に前後する時間帯にそれぞれ設定する前後出発時刻の各々について、総旅行時間算出手段で算出した移動経路の旅行時間と、第2ばらつき時間取得手段で取得した各ばらつき時間から余裕時間決定手段で決定した余裕時間とを加算して仮の目的地到着時刻である仮到着時刻をそれぞれ算出する仮到着時刻算出手段(25)とを備え、
    仮出発時刻算出手段で算出した仮出発時刻、及び当該仮出発時刻に対応する時間帯に前後する時間帯にそれぞれ設定する前後出発時刻と、それらの出発時刻に対応する、仮到着時刻算出手段で算出した3つの仮到着時刻との3組の時刻の組み合わせの線形補間をもとに、希望到着時刻に対応する推奨出発時刻を推定することを特徴とするナビゲーションシステム
  4. 請求項又はにおいて、
    前記エリア間ばらつきデータベースは、複数の時間帯ごとの前記ばらつき時間を格納しており、
    前記推奨出発時刻推定手段は、
    前記ばらつき時間決定手段で求めた、前記希望到着時刻から前記総旅行時間算出手段で算出した移動経路の旅行時間を差し引いた時刻に対応した時間帯の前記ばらつき時間を取得する第1ばらつき時間取得手段(25)と、
    前記総旅行時間算出手段で算出した移動経路の旅行時間と、第1ばらつき時間取得手段で取得したばらつき時間から前記余裕時間決定手段で決定した余裕時間とを、前記希望到着時刻から差し引いた仮の推奨出発時刻である仮出発時刻を算出する仮出発時刻算出手段
    (25)と、
    前記ばらつき時間決定手段で求めた、仮出発時刻算出手段で算出した仮出発時刻に対応した時間帯の前記ばらつき時間を取得する第2ばらつき時間取得手段(25)と、
    仮出発時刻算出手段で算出した仮出発時刻と、総旅行時間算出手段で算出した移動経路の旅行時間と、第2ばらつき時間取得手段で取得したばらつき時間から余裕時間決定手段で決定した余裕時間とを加算して仮の目的地到着時刻である仮到着時刻を算出する仮到着時刻算出手段(25)とを備え、
    仮到着時刻が希望到着時刻よりも早い場合には、仮到着時刻と希望到着時刻との差分だけ仮出発時刻から遅らせた時刻を推奨出発時刻と推定し、
    仮到着時刻が希望到着時刻よりも遅い場合には、仮到着時刻と希望到着時刻との差分以上の所定時間だけ仮出発時刻から早めた時刻を推奨出発時刻と推定し、
    仮到着時刻が希望到着時刻と同じであった場合には、仮出発時刻を推奨出発時刻と推定することを特徴とするナビゲーションシステム
  5. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記エリアは、人口及び車両の交通量のいずれかが、多いほど狭く少ないほど広く設定されていることを特徴とするナビゲーションシステム。
  6. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記サーバ装置は、
    前記区間旅行時間を含む車両の走行履歴の情報を取得する走行履歴取得手段(25)と、
    前記走行履歴取得手段で取得した区間旅行時間の情報を蓄積する蓄積手段(23)と、
    前記エリア間について、エリア間を走行するのに推奨される複数の経路を決定する推奨経路決定手段(25)と、
    蓄積手段で蓄積した区間旅行時間の情報をもとに、推奨経路に含まれる全区間の区間旅行時間を積算した旅行時間を推奨経路ごとに算出する積算手段(25)と、
    積算手段で算出した各推奨経路の旅行時間に対して、推奨経路間で重複している区間の割合が大きいほど重みを付けて加重平均を求め、その加重平均に対する変動幅を当該エリア間についてのばらつき時間としてエリア間ばらつきデータベースに格納する格納手段(25)とを備えることを特徴とするナビゲーションシステム。
  7. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記サーバ装置は、
    前記区間旅行時間を含む車両の走行履歴の情報を取得する走行履歴取得手段(25)と、
    前記走行履歴取得手段で取得した区間旅行時間の情報を蓄積する蓄積手段(23)と、
    前記エリア間について、エリア間を走行するのに推奨される複数の経路を決定する推奨経路決定手段(25)と、
    蓄積手段で蓄積した区間旅行時間の情報をもとに、推奨経路に含まれる全区間の区間旅行時間を積算した旅行時間を推奨経路ごとに算出する積算手段(25)と、
    積算手段で算出した各推奨経路の旅行時間の相加平均を求め、その相加平均に対する変動幅を当該エリア間についてのばらつき時間としてエリア間ばらつきデータベースに格納する格納手段(25)とを備えることを特徴とするナビゲーションシステム。
  8. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記サーバ装置は、
    前記区間旅行時間を含む車両の走行履歴の情報を取得する走行履歴取得手段(25)と、
    前記走行履歴取得手段で取得した区間旅行時間の情報を蓄積するとともに、同一区間の区間旅行時間の情報については重複して蓄積する蓄積手段(23)と、
    前記エリア間について、エリア間を走行するのに尤もらしい経路を決定する最尤経路決定手段(25)と、
    蓄積手段で蓄積した区間旅行時間の情報をもとに、最尤経路に含まれる全区間の区間旅行時間を積算した旅行時間の変動幅を算出する変動幅算出手段(25)と、
    変動幅算出手段で算出したエリア間の最尤経路についての旅行時間の変動幅を、当該エリア間についてのばらつき時間としてエリア間ばらつきデータベースに格納する格納手段
    (25)とを備えることを特徴とするナビゲーションシステム。
  9. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記サーバ装置は、
    出発地から目的地までの旅行時間を含む車両の走行履歴の情報を取得する走行履歴取得手段(25)と、
    前記走行履歴取得手段で取得した出発地から目的地までの旅行時間の情報を蓄積する蓄積手段(22)と、
    蓄積手段で蓄積した出発地から目的地までの旅行時間の情報をもとに、出発地と目的地とがそれぞれ含まれるエリア間の旅行時間を求め、出発地が含まれるエリアと目的地が含まれるエリアとの組み合わせが同一のエリア間についての複数種類の旅行時間から、当該エリア間の旅行時間の変動幅を算出する変動幅算出手段(25)と、
    変動幅算出手段で算出したエリア間の旅行時間の変動幅を、当該エリア間についてのばらつき時間としてエリア間ばらつきデータベースに格納する格納手段(25)とを備えることを特徴とするナビゲーションシステム。
  10. 車両で用いられる通信端末装置(1)と通信可能であり、
    前記通信端末装置から送信される前記車両の出発地と目的地、及びユーザが希望する目的地到着時刻である希望到着時刻の情報を受信するサーバ側受信手段(25)と、
    道路地図の情報及び、道路の区間ごとの旅行時間である区間旅行時間の情報を取得する地図データ取得手段(25)と、
    サーバ側受信手段で受信した出発地及び目的地の情報、及び地図データ取得手段で取得する道路地図の情報をもとに、前記車両が出発地から目的地に到達できる移動経路を探索する経路探索手段(25)と、
    経路探索手段で探索した移動経路、及び地図データ取得手段で取得する区間旅行時間をもとに、当該移動経路の旅行時間を算出する総旅行時間算出手段(25)とを備えるサーバ装置(2)であって、
    道路地図を複数のエリアに区分けした各エリア間について、エリア間を車両で移動する場合にかかる旅行時間の変動幅であるばらつき時間を格納したエリア間ばらつきデータベース(24)と、
    サーバ側受信手段で受信した出発地及び目的地の情報をもとに、この出発地が含まれるエリアとこの目的地が含まれるエリアとの組み合わせに応じた前記ばらつき時間を、エリア間ばらつきデータベースを参照して決定するばらつき時間決定手段(25)と、
    前記希望到着時刻からの遅刻時間と、この遅刻時間に対してユーザが被る損失の大きさである遅刻損失との対応関係を保持している対応関係保持手段(25)と、
    前記ばらつき時間決定手段で決定したばらつき時間を前記遅刻時間とし、対応関係保持手段で保持している対応関係をもとに、この遅刻時間に対応する遅刻損失が大きくなるのに応じて当該ばらつき時間を大きくする補正を行うことで、当該ばらつき時間に当該補正を行った余裕時間を決定する余裕時間決定手段(25)と、
    総旅行時間算出手段で算出した移動経路の旅行時間と、ばらつき時間決定手段で決定したばらつき時間から余裕時間決定手段で決定した余裕時間と、サーバ側受信手段で受信した希望到着時刻の情報とをもとに、推奨出発時刻を推定する推奨出発時刻推定手段(25)と、
    推奨出発時刻推定手段で推定した推奨出発時刻と経路探索手段で探索した移動経路の情報とを送信するサーバ側送信手段(25)とを備えることを特徴とするサーバ装置。
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