JP5874019B2 - 直流電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、交流電源からの交流電圧を整流する整流回路と、リアクタを介して交流電源からの交流電圧を短絡・開放(オン・オフ)するスイッチング手段と、を備え、直流出力電圧を所望の電圧に制御し、かつ、交流電源からの入力電流を予め定められた波形状(正弦波等)に制御する直流電源装置に関するものであり、特に、その直流電源装置における入力電流検出方法に関する。
直流電源装置は、スイッチング手段を用いて、リアクタを介して交流電源からの交流電圧をオン・オフすることによって、交流電源からの入力電流を正弦波状に制御しつつ、交流電源からの交流電圧を所望の直流電圧に変換する構成を有する。このように構成された直流電源装置において、交流電源からの入力電流を直接検出してフィードバック制御を行う場合、入力電流に直流成分が重畳され、正と負の振幅の大きさがアンバランスになった状態においても入力電流を正しく検出することができるように、通常DC−CTと呼ばれる電流センサが用いられる。
DC−CTは、主にホール素子とオペアンプによって構成され、原理上、電流の交流成分だけでなく、直流成分まで含めて検出することができる。しかし、DC−CTは、一般に高価であるため、DC−CTを用いた場合には安価な直流電源装置を構成することが難しくなる。
また、DC−CTを用いた場合、DC−CTに内蔵されるオペアンプのオフセット電圧によって電流のオフセット誤差が生じるため、このオフセット誤差を考慮して設計を行う必要がある。オフセット誤差の影響が許容できない範囲の場合には、オフセット量を適宜補正するなどの工夫が必要であった。
また、従来の直流電源装置においては、高価なDC−CTを用いることなく、安価なAC−CT(カレントトランスまたは交流変流器)を用いることにより、入力電流をフィードバック制御する直流電源装置が提供されている。図11は、AC−CTを用いた従来の直流電源装置の構成を示す図である。図11に示すように、直流電源装置は、複数の半導体スイッチング素子を含んで構成された制御整流回路21と、交流電源(AC)からの入力電流を正弦波に生成し、負荷に供給する直流出力電圧を設定された直流電圧指令値と等しくなるように、制御整流回路21を制御する制御信号を発生させる制御信号発生回路24と、を具備している。制御信号発生回路24の電流制御回路23は、複数の半導体スイッチング素子へのドライブ信号、若しくはドライブ信号を生成する過程における信号に含まれる直流成分を除去する直流成分除去回路22を備えている。このように、入力電流に直流成分が重畳されることを実質的に回避することにより、原理的に直流成分の検出ができないAC−CT(交流変流器3)による入力電流検知を可能とする構成の直流電源装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特許第3863048号公報
しかしながら、上記のように構成された従来の直流電源装置においては、交流電源からの交流電圧の正負のバランスや、複数のスイッチング素子におけるスイッチング特性(遅延時間など)や、スイッチング素子のオン期間における電圧降下が等しいという回路の対称性を前提に動作するよう構成されている。このため、上記の従来の直流電源装置においては、交流電源の電圧波形の歪みや、スイッチング素子のスイッチング特性などに関して、回路の対称性が不十分なときには、適用できない場合があった。
また、(モータの)一回転中において負荷トルクが変動するモータのインバータ負荷など、負荷電力が一定でなく、周期的な脈動を有する場合や、交流電源電圧や負荷の大きさが急変したときなどの過渡時の場合においても、回路の対称性は崩れている。このように回路の対称性が崩れている場合においても、入力電流がアンバランス状態になる恐れがあり、このような入力電流をAC−CTで正しく検知することは困難である。このため、上記の従来の直流電源装置においては、入力電流がアンバランスになっても、アンバランス状態であることを検知できないという課題があった。
本発明は、上記の従来の直流電源装置における課題を解決するものであり、交流電源電圧における正負のバランスおよび回路の対称性、さらには負荷に周期的な脈動がないことなどの前提を一切必要とせず、しかも、交流電源電圧や負荷の急変時であっても、交流電源からの入力電流にアンバランスが生じた場合には、そのアンバランス状態を確実に検知することができる直流電源装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の直流電源装置においては、交流電源からの交流電圧を整流する整流回路と、
リアクタを介して前記交流電源からの交流電圧をオン・オフするスイッチング部と、
前記整流回路の出力側に設けられた平滑コンデンサと、
前記交流電源からの入力電流を検出する第1の電流検出部と、
前記第1の電流検出部の検出電流値を用いることにより、前記入力電流を所定の電流波形パターンに比例した振幅を有する電流波形となるように制御する制御部と、を備えた直流電源装置において、
前記整流回路の出力側に設けられ、前記スイッチング部のオフ時に前記平滑コンデンサを充電する向きに流れる電流を検出する第2の電流検出部をさらに備え、
前記スイッチング部のオフ時における前記第1の電流検出部および前記第2の電流検出部による検出電流値の差情報を用いている。
スイッチング部のオフ期間に第2の電流検出部を流れる電流は、第1の電流検出部を流れる入力電流の絶対値に等しく、第1の電流検出部と第2の電流検出部による電流の読み値である検出電流値の差がオフセット電圧に等しくなる。このため、スイッチング部のオフ時における第1の電流検出部および第2の電流検出部による電流の読み値である検出電流値の絶対値の差情報を用いることにより、入力電流のアンバランス状態を検知することができる。
また、本発明の直流電源装置においては、同様の回路構成に加えて、交流電源からの交流電圧の位相を検出する交流電圧位相検出回路を備え、予め決められた複数の交流電圧位相において第2の電流検出部の検出電流値を検出し、前記交流電源の周期の略1/2周期離れた2つの交流電圧位相における前記第2の電流検出部の検出電流値の差情報を用いている。
スイッチング部のオフ期間に第2の電流検出部を流れる電流は、第1の電流検出部を流れる入力電流の絶対値に等しくなることと、さらに、第2の電流検出部は、双方向に電流が流れる交流電源の入力ラインとは異なり、常に同一方向に流れる電流を検出すればよい。このため、第2の電流検出部にオフセット誤差が存在しても、互いに交流電源の略1/2周期に相当する位相だけ離れた交流電圧位相における第2の電流検出部の電流の読み値である検出電流値の差においては、オフセット成分が相殺され、入力電流のアンバランス量が示されるので、入力電流のアンバランス状態を精度よく検知することができる。
本発明の直流電源装置は、スイッチング部のオフ期間において、整流回路の出力側に配置された第2の電流検出部によって、入力電流の絶対値を検出することができ、入力電流のアンバランス量を検知することができるため、入力電流を検出する第1の電流検出部に、安価なAC−CT(カレントトランス)を用いることが可能となり、信頼性の高い直流電源装置を低価格で提供することができる。
本発明に係る実施の形態1の直流電源装置の構成を示した図 実施の形態1の直流電源装置における第1の電流検出部の構成を示した回路図 実施の形態1の直流電源装置における第1の電流検出部の入力電流波形と出力電圧波形の一例を示した波形図 実施の形態1の直流電源装置における第1の電流検出部の別の構成を示した回路図 図3Aに示す第1の電流検出部における入力電流波形と出力電圧波形の一例を示した波形図 入力電流において正負のバランスが取れている場合の入力電流波形の一例を示した波形図 入力電流において正負のバランスが取れていない場合(アンバランスが生じている場合)の入力電流波形の一例を示す波形図 入力電流においてアンバランスが生じている状態において、図2Aに示した構成の第1の電流検出部により検出した場合の出力電圧波形の一例を示した波形図 スイッチング部のオン期間における入力電流の流れを示した図 スイッチング部のオフ期間における入力電流の流れを示した図 実施の形態1の直流電源装置において、別の構成を有する主回路例を示した図 実施の形態1の直流電源装置において、また別の構成を有する主回路例を示した図 実施の形態1の直流電源装置において、さらに別の構成を有する主回路例を示した図 本発明に係る実施の形態2の直流電源装置の構成を示した図 実施の形態2の直流電源装置における入力電流と直流出力ラインを流れる電流の波形を示した図であって、交流電圧位相が90度付近の波形を示した図、 実施の形態2の直流電源装置における入力電流と直流出力ラインを流れる電流の波形を示した図であって、交流電圧位相が270度付近の波形を示した図 実施の形態2の直流電源装置における第2の電流検出部の別の構成例を示した回路図 AC−CTを用いた従来の直流電源装置の構成を示した図
第1の発明は、交流電源からの交流電圧を整流する整流回路と、
リアクタを介して前記交流電源からの交流電圧をオン・オフするスイッチング部と、
前記整流回路の出力側に設けられた平滑コンデンサと、
前記交流電源からの入力電流を検出する第1の電流検出部と、
前記第1の電流検出部の検出電流値を用いることにより、前記入力電流を所定の電流波形パターンに比例した振幅を有する電流波形となるように制御する制御と、を備えた直流電源装置において、
前記整流回路の出力側に設けられ、前記スイッチング部のオフ時に前記平滑コンデンサを充電する向きに流れる電流を検出する第2の電流検出部をさらに備え、
前記制御部は、前記スイッチング部のオフ時における前記第1の電流検出部および前記第2の電流検出部による検出電流値の差情報を用いて、前記入力電流のアンバランス状態を検知するよう構成されている。
上記のように構成された第1の発明は、スイッチング部のオフ期間において、第2の電流検出部を流れる電流が、第1の電流検出部を流れる入力電流の絶対値に等しく、さらに、第2の電流検出部は、双方向に電流が流れる交流電源の入力ラインとは異なり、単一方向でかつ、間欠的に電流が流れるラインの電流を検出すればよい。このため、第1の発明においては、シャント抵抗やトランスなどで構成される第2の電流検出部を用いて正しく電流を検出することが可能となり、さらに、第1の電流検出部と第2の電流検出部による電流の読み値である検出電流値の差が第1の電流検出部のオフセットに等しくなることから、スイッチング部のオフ期間における第1の電流検出部および第2の電流検出部による電流の読み値である検出電流値の絶対値の差情報を用いて、入力電流のアンバランス状態を検知することができる。その結果、第1の発明の構成においては、第1の電流検出部に安価なAC−CTを用いることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記制御部が、前記第1の電流検出部および前記第2の電流検出部の検出電流値の差が所定の電流値以上の場合、前記入力電流のアンバランス状態にあると判断し、前記スイッチング部を停止させるよう構成されている。このため、第2の発明は、回路の異常や想定外の交流電源の変動があった場合にも、より早く異常状況であることを検知し、負荷への直流電圧の供給を停止することができる。
第3の発明は、特に、第1発明において、前記制御部が、前記第1の電流検出部および前記第2の電流検出部の検出電流値の差を用いて、前記第1の電流検出部の検出結果を補正するよう構成されている。このため、第3の発明においては、一時的にオフセットの影響等によって入力電流のアンバランス状態が発生した場合においても、正しく入力電流を検出することができるので、入力電流のアンバランス状態を解消してバランスのとれた電流波形に保つことができる。
第4の発明は、特に、第1乃至第3のいずれか1つの発明において、前記制御部が、前記交流電源からの交流電圧の位相を検出する交流電圧位相検出回路を備えており、予め決められた複数の交流電圧位相においてのみ、前記第1の電流検出部および前記第2の電流検出部の検出電流値の差を検出するよう構成されている。このため、第4の発明は、制御部の演算負荷を軽減することができる構成となる。
第5の発明は、特に、第4の発明において、予め決められた複数の交流電圧位相が、前記交流電源からの交流電圧の概略ピーク位相を含むことによって、入力電流のアンバランス量の絶対値が大きくなり、入力電流におけるオフセット量、すなわち、アンバランス量の検出精度を高めることができる。
第6の発明は、交流電源からの交流電圧を整流する整流回路と、
リアクタを介して前記交流電源からの交流電圧をオン・オフするスイッチング部と、
前記整流回路の出力側に設けられた平滑コンデンサと、
前記交流電源からの入力電流を検出する第1の電流検出部と、
前記入力電流を所定の電流波形パターンに比例した振幅を有する電流波形となるように制御する制御部と、を備えた直流電源装置において、
前記整流回路の出力側に設けられ、前記スイッチング部のオフ時に前記平滑コンデンサを充電する向きに流れる電流を検出する第2の電流検出部と、
前記交流電源からの交流電圧の位相を検出する交流電圧位相検出回路と、をさらに備え、
前記制御部は、予め決められた複数の交流電圧位相において前記第2の電流検出部の検出電流値を検出し、前記交流電源の周期の略1/2周期離れた2つの交流電圧位相における前記第2の電流検出部の検出電流値の差情報を用いて、前記入力電流のアンバランス状態を検知するよう構成されている。
上記のように構成された第6の発明は、交流電源周期の略1/2周期離れた交流電圧位相における第2の電流検出部の電流の読み値である検出電流値の差においては、入力電流のアンバランス量を示すようになる。このため、第6の発明においては、交流電源周期の略1/2周期離れた交流電圧位相における第2の電流検出部の電流の読み値である検出電流値の差情報を用いることにより、第1の電流検出部の検出結果によらず、入力電流のアンバランス状態を検知することができ、第1の電流検出部に安価なAC−CTを用いることが可能となる。
第7の発明は、特に、第6の発明において、前記制御部が、前記交流電源の周期の略1/2周期離れた2つの交流電圧位相における前記第2の電流検出部の検出電流値の差が所定の電流値以上の場合、入力電流のアンバランス状態にあると判断し、前記スイッチング部を停止させるよう構成されている。このため、第7の発明においては、回路の異常や想定外の交流電源の変動があった場合にも、より早く異常状況であることを検知し、負荷への直流電圧の供給を停止することができる。
第8の発明は、特に、第6の発明において、前記制御部が、前記交流電源の周期の略1/2周期離れた2つの交流電圧位相における前記第2の電流検出部の検出電流値の差を用いて、前記第1の電流検出部の検出結果を補正することにより、一時的にオフセットの影響等によって入力電流にアンバランス状態が発生した場合においても、正しく入力電流を検出することができる。このため、第8の発明においては、入力電流のアンバランス状態を解消してバランスのとれた電流波形に保つことができる。
第9の発明は、特に、第6乃至第8のいずれか1つの発明において、前記予め決められた複数の交流電圧位相が、前記交流電源からの交流電圧の概略ピーク位相を含むことにより、入力電流のアンバランス量の絶対値が大きくなるため、入力電流におけるオフセット量、すなわち、アンバランス量の検出精度を高めることができる。
第10の発明は、特に、第1乃至第3または第6乃至第8のいずれか1つの発明において、前記第2の電流検出部が、前記スイッチング部のオフ時に前記平滑コンデンサを充電する電流が流れるとき、2次側に電流が流れる方向が順方向となるように、2次側を半波整流して抵抗終端されたAC−CTを含んで構成されている。このため、第10の発明においては、電流検出時の回路損失を低減することができる。
第11の発明は、特に、第10の発明における前記第2の電流検出部の2次巻線間において、前記スイッチング部がオフ時に平滑コンデンサを充電する電流と反対側の向きに電流が流れるとき、前記2次巻線間に誘起される電圧を短絡する向きに第2のダイオードが接続されるよう構成されている。このため、第11の発明においては、スイッチング部のターンオン時のリカバリ電流が大きい場合に、第2の電流検出部内のAC−CTが磁気飽和するのを防止し、より安定した回路動作を実現することができる。
以下、本発明に係る実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態の直流電源装置においては、具体的な構成ついて説明するが、本発明の直流電源装置は以下の実施の形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成を含むものである。また、本発明は、交流電源からの交流電圧を一旦直流電圧に変換して負荷へ電力供給する各種電気機器、例えば冷蔵庫、洗濯機、ヒートポンプ給湯機などの電化製品など、入力電流の電流制御を行う直流電源装置を備えた各種電気機器に適用できるものである。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る実施の形態1の直流電源装置の構成を示す図である。図1に示すように、実施の形態1の直流電源装置は、交流電源1の一方の交流ラインに接続されたリアクタ2と、リアクタ2に流れる電流、すなわち入力電流を検出する第1の電流検出部3と、リアクタ2を介して交流電源1を短絡・開放(オン・オフ)する双方向性のスイッチング手段であるスイッチング部4と、スイッチング部4の両端に交流入力端がそれぞれ接続された整流回路5と、整流回路5の直流出力端間に接続された平滑コンデンサ6と、整流回路5の直流出力ライン上にあってスイッチング部4のオフ期間に平滑コンデンサ6を充電する向きに流れる電流を検出する第2の電流検出部7を具備する。
実施の形態1におけるスイッチング手段であるスイッチング部4は、双方向性のものであればよく、例えば、ダイオードブリッジの出力端間をIGBTで短絡するように組み合わせた回路(ダイオードブリッジの入力端がスイッチング部4の両端に相当する)や、各々ソース端子を共通として逆向きに直列接続された2個のパワーMOSFET等で構成してもよい。
さらに、実施の形態1の直流電源装置は、マイクロコンピュータなどから構成される制御部8と、交流電源1の両ライン間に接続された交流電圧位相検出回路9を備えている。交流電圧位相検出回路9は、例えば、ゼロクロス検出回路などで構成される。制御部8は、交流電圧位相検出回路9から得られる交流電源1のゼロクロス点と電源周期から、交流電源1の交流電圧位相を推定演算する電圧位相演算部8aと、平滑コンデンサ6の直流電圧を直流電圧指令値と比較する電圧比較部8bと、電圧比較部8bの結果を基に比例積分補償演算を行う電圧制御部8cと、電流指令値を生成する電流指令生成部8dと、を備える。電流指令生成部8dは、電圧位相演算部8aによって得られる交流電圧位相に相当する略正弦波状の基準電流波形の電流振幅値と、電圧制御部8cからの出力とを乗算することにより、電流指令値を生成する。
また、制御部8は、第1の電流検出部3による検出電流値(読み値)と、第2の電流検出部7による検出電流値(読み値)の差より入力電流のオフセット値、すなわちアンバランス量を算出するアンバランス検知部8eを備えている。アンバランス検知部8eに関しては後で詳述する。さらに、制御部8は、アンバランス検知部8eにおいて算出されたアンバランス量によって、第1の電流検出部3の検出電流値を補正し、補正した結果得られた入力電流の瞬時値と電流指令値とを比較する電流比較部8fと、電流比較部8fの結果を基に補正された入力電流の瞬時値が電流指令値と等しくなるように、比例積分補償演算を行う電流制御部8gと、三角波状の搬送波を生成する搬送波生成部8hと、電流制御部8gの出力を搬送波と比較してスイッチング部4のPWM駆動信号を生成するPWM信号生成部8iと、を備えている。上記のように構成された実施の形態1の直流電源装置は、スイッチング部4をスイッチング動作させることにより、入力電流が略正弦波状に制御されつつ、直流電圧指令に応じて制御された直流電圧(出力電圧)を負荷10へ供給する。
なお、実施の形態1においては、制御部8内には、A/D変換回路等で構成される直流電圧および各電流の検出部が設けられており、これらの検出部の表記については、図1では省略している。なお、第1の電流検出部3は、制御部8の内部に設けられた交流電流を直流電流に変換するA/D変換回路等を含むものとする。
以下、アンバランス検知部8eにおけるアンバランス検知方法、および第1の電流検出部3のオフセットを補正する方法について説明する。
図2Aは、本発明に係る実施の形態1の直流電源装置における第1の電流検出部3の構成を示す回路図である。図2Bは、第1の電流検出部3における入力電流波形と出力電圧波形(Vo)の一例を示した波形図である。
図2Aに示した第1の電流検出部3の構成は、入力電流の向きと絶対値の両方の情報を検出する回路構成の一例である。図2Aに示した構成は、AC−CTで構成された電流検出回路の一例である。図2Aに示す第1の電流検出部3においては、AC−CTにより検出された2次側電流がオフセット(Vcc/2)されている。図2Bに示すように、第1の電流検出部3は、制御部8内において、第1の電流検出部3の検出電圧を取り込むA/D変換回路の入力範囲に相当する電源電圧Vccの約1/2を中心として、入力電流に比例した出力電圧(Vo)が形成される。
図3Aは、本発明に係る実施の形態1の直流電源装置における第1の電流検出部3の別の構成例を示す図である。図3Aに示す第1の電流検出部3においては、AC−CTにより検出された2次側電流が全波整流されて出力される構成である。図3Aのように構成された第1の電流検出部3は、図3Bに示す出力電圧波形(Vo)を形成する。
図3Aの構成は、入力電流の絶対値情報のみを得る回路の一例である。図3Bに示すように、GND基準の出力電圧とすることによって、同一GNDを基準とした電源電圧Vccで動作する制御部8内のA/D変換回路を用いて、図2Aに示した構成による検出方式と比べて、約2倍のA/D変換回路の分解能を得ることが可能である。
図4Aは、入力電流において正負のバランスが取れている場合の入力電流波形の一例を示す波形図である。図4Bは、入力電流において正負のバランスが取れていない場合、すなわちアンバランスが生じている状態の入力電流波形の一例を示す波形図である。
図5は、図4Bに示すように、入力電流においてアンバランスが生じている状態において、前述の図2Aに示した構成の第1の電流検出部3(AC−CT)により検出した場合の出力電圧波形の一例である。図5の出力電圧波形においては、オフセット成分(直流レベル)をわかりやすくするために、第1の電流検出部3(AC−CT)の出力結果においてさらに高周波成分をLPF(ローパスフィルタ)によってカットしたときの出力電圧波形を示している。
図2Aに示したようなAC−CTで構成された一般的な電流検出回路の入出力特性は、終端抵抗Roと励磁インダクタンスによって決まるHPF(ハイパスフィルタ)特性を備えるため、入力電流に含まれる直流成分および低周波成分がカットされている。その結果、図5に示すように、出力電圧はほぼ正負のバランスがとれた波形となっている。したがって、図2Aに示したようなAC−CTで構成された電流検出回路の構成においては、入力電流のアンバランス状態を検知することが困難であることが理解できる。全波整流型の図3Aに示した回路構成でも、折り返し前の出力電圧で考えれば同様であり、入力電流のアンバランス状態を検知することが困難である。
図6Aおよび図6Bは、本発明に係る実施の形態1の直流電源装置における入力電流(第1の電流検出部3の検出対象)と、整流回路5の直流出力ラインを流れる出力電流(平滑コンデンサ6を充電する方向を正とする。第2の電流検出部7の検出対象)との関係を示す図である。図6Aは、スイッチング部4のオン期間(短絡期間)における入力電流の流れを示した図である。図6Bは、スイッチング部4のオフ期間(開放期間)における入力電流の流れを示した図である。
図6Bに示すように、実施の形態1の直流電源装置においては、スイッチング部4のオフ期間中において、第1の電流検出部3と第2の電流検出部7を流れる電流は一致する。
また、実施の形態1においては、第2の電流検出部7が、平滑コンデンサ6の負側の端子と整流回路5の負側の出力端子との間に配置されており、直流出力電圧のGNDが共通である電源Vccで駆動される制御部8を用いてA/D変換する構成である。このように構成された場合、第2の電流検出部7としては、電流検出用の抵抗(シャント抵抗)を使用することにより、非常に簡単な構成とすることができる。
アンバランス検知部8eにおいては、第2の電流検出部7により、入力電流の絶対値に相当する電流を検知することができる。このため、スイッチング部4がオフとなっているタイミング毎に、第1の電流検出部3の読み値(検出電流値)と第2の電流検出部7の読み値(検出電流値)の絶対値の差を検出することによって、スイッチングの都度、入力電流のオフセット値を検出することができる。
電流比較部8fは、スイッチングの都度得られるオフセット値を入力電流におけるアンバランス量の瞬時値とみなして、このオフセット値を第1の電流検出部3の読み値である検出電流値から減ずる方向で補正する。
その際、アンバランス検知部8eおよび電流比較部8fは、ノイズの影響を緩和するために、上記のように検出されたオフセット値をLPF演算(ローパスフィルタ演算)したものをアンバランス量として補正処理を行ってもよい。
また、電流比較部8fにおいて、第1の電流検出部3の読み値(検出電流値)はそのままとして、電流指令生成部8dからの電流指令値に上記のように検出されたオフセット値を加えることにより、電流制御部8gにて電流制御を行っても同様の結果が得られる。
以上のように、実施の形態1の直流電源装置においては、アンバランス検知部8eによりアンバランス量検知を行い、第1の電流検出部3による検出電流値に対してオフセット補正することにより、第1の電流検出部3として、原理的に直流成分を検出できないAC−CTを用いても、交流電源1からの入力電流を、図4Aに示すようにバランスのとれた正弦波状の電流波形に保つことができる。
また、実施の形態1の直流電源装置において、第1の電流検出部3にAC−CTに代えてDC−CTを用いた場合には、DC−CTのオフセット誤差を補正することができるため、よりバランスのとれた入力電流波形を得ることが可能となる。
なお、本発明の直流電源装置の主回路の構成は、図1に示した、整流回路5の交流入力側にてリアクタ2を介して交流電源1をスイッチング部4により短絡する回路構成に限られるものではなく、交流電源1からの入力電流を直接検出する第1の電流検出部3と平滑コンデンサ6への充電電流を検出する第2の電流検出部7とを備えた、例えば図7A、図7Bおよび図7Cに示すような別の回路構成においても同様の効果を奏することは言うまでもない。
また、実施の形態1の直流電源装置においては、第1の電流検出部3と第2の電流検出部7の読み値である検出電流値の絶対値の差が規定値を超えた場合には、入力電流のオフセット値(アンバランス量)が想定以上になっている状況であるため、回路の異常や想定外の交流電源の変動があったと判断して、即座にスイッチング動作を停止させるよう構成することも可能である。
(実施の形態2)
図8は、本発明に係る実施の形態2の直流電源装置の構成を示す図である。図8に示すように、実施の形態2の直流電源装置は、前述の実施の形態1と同様に、交流電源1の一方の交流ラインに接続されたリアクタ2と、リアクタ2に流れる電流を検出する第1の電流検出部3と、リアクタ2を介して交流電源1を短絡・開放(オン・オフ)する双方向性のスイッチング手段であるスイッチング部4と、スイッチング部4の両端に交流入力端がそれぞれ接続された整流回路5と、整流回路5の直流出力端間に接続された平滑コンデンサ6と、整流回路5の直流出力ライン上にあってスイッチング部4のオフ期間に平滑コンデンサ6を充電する向きに流れる電流を検出する第2の電流検出部7と、を具備する。
さらに、実施の形態2の直流電源装置は、前述の実施の形態1と同様に、制御部8と、交流電圧位相検出回路9とを備えている。制御部8は、交流電圧位相検出回路9から得られる交流電源1のゼロクロス点と電源周期から、交流電源1の交流電圧位相を推定演算する電圧位相演算部8aと、平滑コンデンサ6の直流電圧を直流電圧指令値と比較する電圧比較部8bと、電圧比較部8bの結果を基に比例積分補償演算を行う電圧制御部8cと、電流指令値を生成する電流指令生成部8dと、を備える。電流指令生成部8dは、電圧位相演算部8aによって得られる交流電圧位相に相当する略正弦波状の基準電流波形の電流振幅値と電圧制御部8cからの出力とを乗算することにより、電流指令値を生成する。
また、制御部8は、電圧位相演算部8aによって得られる交流電圧位相が交流電源電圧のピーク位相に相当する90度および270度のそれぞれのタイミングにおいて、第2の電流検出部7で電流検出を行い、それぞれの電流の読み値(検出電流値)の差より入力電流のオフセット値、すなわちアンバランス量を演算するアンバランス検知部8eを備えている。さらに、制御部8は、第1の電流検出部3の読み値(検出電流値)を、アンバランス検知部8eにより算出されたアンバランス量で補正し、補正した結果得られた入力電流の瞬時値と電流指令値とを比較する電流比較部8fと、電流比較部8fの結果を基に補正された入力電流の瞬時値が電流指令値と等しくなるように、比例積分補償演算を行う電流制御部8gと、三角波状の搬送波を生成する搬送波生成部8hと、電流制御部8gの出力を搬送波と比較してスイッチング部4のPWM駆動信号を生成するPWM信号生成部8iと、を備えている。上記のように構成された実施の形態2の直流電源装置は、スイッチング部4をスイッチング動作させることにより、入力電流が略正弦波状に制御されつつ、直流電圧指令に応じて制御された直流電圧を負荷10へ供給する。
以下、実施の形態2におけるアンバランス検知部8eのアンバランス検知方法、および第1の電流検出部3のオフセットを補正する方法について説明する。
図9Aは、交流電源電圧の瞬時値が正の期間(およそ位相90度)における、入力電流と直流出力ラインを流れる電流の波形の一例を示す図である。図9Aに示すように、スイッチング部4がオフのときに直流出力ラインを流れる電流I2は、入力電流I1の値に等しく、基本的に正の値である。このため、シャント抵抗を用いて入力電流値を簡単に精度高く検出することができる。
図9Bは、交流電源電圧の瞬時値が負の期間(およそ位相270度)における、入力電流と直流出力ラインを流れる電流の波形の一例を示す図である。図9Bに示すように、スイッチング部4がオフのときに直流出力ラインを流れる電流I2は、入力電流I1の絶対値に等しく、基本的に正の値である。このため、図9Aに示した交流電源電圧が正の期間と同様に、シャント抵抗を用いて入力電流値の絶対値を精度高く検出することができる。
実際に、入力電流に直流成分Idcが重畳している場合、交流電圧位相90度における入力電流の大きさと、交流電圧位相270度における入力電流の大きさの差は、およそ直流成分Idcの2倍に等しくなる。
第2の電流検出部7の検出結果である検出電流値に含まれる電流のオフセット成分をIoffとし、交流電流位相90度における検出電流値(I2(90))と交流電流位相270度における検出電流値(I2(270))は、いずれも正の値の電流であるため、第2の電流検出部7による検出電流値はオフセット成分Ioffが双方に加算された読み値となる。このため、アンバランス検知部8eで算出される、交流電圧位相90度と270度における第2の電流検出部7の検出電流値の差は、オフセット成分Ioffが相殺されてその影響を受けることがなく、入力電流に含まれている直流成分Idcの2倍に等しくなる。
以上のように、実施の形態2の直流電源装置の構成において、第2の電流検出部7としては、オフセット誤差が大きなものであっても、そのオフセット成分が相殺されるため、使用することができるという利点を有する。
なお、実施の形態2の直流電源装置の構成においては、電圧位相が90度と270度の場合の構成について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、交流電圧位相が互いに180度離れたタイミングにおいて入力電流の絶対値の差を検出する構成においても同様の結果となる。
本発明に係る実施の形態2の直流電源装置においては、交流電源1の電源周期毎に、電圧位相がおよそ180度(略1/2の電源周期に相当)だけ離れた入力電流の絶対値の差を、第2の電流検知部7により検出することによって、入力電流がアンバランス状態であることを簡単な構成で確実に検知することができる。
実施の形態2の直流電源装置においては、前述の実施の形態1と同様に、制御部8が入力電流のアンバランス量を用いて第1の電流検出部3の検出電流値を補正する構成を有しているため、第1の電流検出部3にAC−CTを使用することが可能となる。
なお、実施の形態2の直流電源装置は、入力電流のオフセット値(アンバランス量)が規定値を超えた場合、回路の異常や想定外の交流電源の変動があったと判断して、即座にスイッチング動作を停止させる構成としてもよい。
また、実施の形態2の直流電源装置においては、検出する交流電圧位相タイミングを、前述のように交流電源1の一周期間に1組(90度と270度)だけとせず、必要な検出精度に応じて、検出精度の向上を図るため、交流電源1の一周期の間に、複数位相の組み合わせ(例えば、45度と135度、120度と300度などの組み合わせ)で行ってもよいし、それらの結果を平均して採用してもよい。ただし、交流電源1の交流電圧のピーク位相である90度および270度を検知タイミングの1つとすることによって、入力電流のアンバランス量の絶対値が大きくなり、検出が容易になるという効果を奏する。
一般に、交流電圧を直流電圧に変換する場合において、電圧位相の90度、270度の付近がもっともPWMのデューティ比が低く、オフ期間が長くなる。
実施の形態2の直流電源装置における補正方式では、スイッチング部4のオフ期間に流れる電流を用いて入力電流の読み値(検出電流値)の補正を行っているため、オフ期間が長くなる電圧位相90度および270度での検出は、タイミングがずれて誤ってオン期間中の電流を検出するというリスクが低くなり、検出タイミングずれによる影響が出にくいという効果を奏する。
なお、実施の形態2の直流電源装置において示した、予め定められた電源周期の互いに1/2周期離れた複数の交流電圧位相タイミングでのみ電流検出動作、およびオフセット値の補正を行う制御動作を、前述の実施の形態1の構成の直流電源装置に適用してもよい。
このように実施の形態1の直流電源装置に実施の形態2の電流検出動作および補正を行う制御動作を行うことにより、制御部8の演算負荷が軽減され、さらに、このように構成された実施の形態1の直流電源装置において、特に90度および270度の位相で電流検出を実行することにより、検出タイミングのずれによる影響が出にくくなり、実施の形態2と同様の効果を奏する。
図10は、実施の形態2の直流電源装置における第2の電流検出部7の別の構成例を示した回路図である。
図10に示すように、第2の電流検出部7においては、AC−CTの2次巻線がダイオードD1と抵抗Roで構成された半波整流回路に接続されており、半波整流回路の終端がGNDに接続されている。したがって、第2の電流検出部7は、スイッチング部4がオフ時に平滑コンデンサ6を充電する電流が流れるとき、2次側に電流が流れる方向が順方向となるように、2次側を半波整流して抵抗終端されたAC−CTで構成されている。第2の電流検出部7においては、GND基準として抵抗Roの両端電圧を検出する構成としている。このように構成された第2の電流検出部7の場合には、シャント抵抗で構成した場合に比べて電圧降下の値が小さくなるため、電流検出時の回路損失を低減することができる。
また、第2の電流検出部7として、AC−CTを使用することで、電流検出ラインと制御部8の電位が異なる場合においても、問題なく信号を伝達することができる。このように構成された第2の電流検出部7は、整流回路5の正側の出力端子と平滑コンデンサ6の正側の端子との間に配置することができ、第2の電流検出部7により電流検出するラインの電位が異なるGND電位を基準として動作する制御部8を用いて電流検出を行うことが容易になる。
また、スイッチング部4のオン直後に短時間に流れるリカバリ電流が1次巻線を流れる際に、2次巻線側で短絡電流を流す向きにダイオードD2を接続することによって、整流回路5を構成するダイオードのリカバリ電流を考慮する必要がある場合においても、第2の電流検出部7内のAC−CTが磁気飽和することなく、安定して動作を継続することができる。
なお、図10に示した第2の電流検出部7は、前述の実施の形態1における第2の電流検出部7として用いることができ、同様の効果を奏する。
以上のように、本発明に係る直流電源装置は、安価なAC−CTを用いて入力電流を検出して電流制御を行う場合においても、交流電源や負荷の状態に関係なく、交流電源からの入力電流がアンバランス状態になったときを確実に検知することができる。このため、本発明は、交流電源からの交流電圧をいったん直流電圧に変換して負荷へ電力供給する、例えば冷蔵庫、洗濯機、ヒートポンプ給湯機などの電化製品などの入力電流の電流制御を行う直流電源装置を備えた各種電気機器への用途として適用することができる。
1 交流電源
2 リアクタ
3 第1の電流検出部
4 スイッチング部
5 整流回路
6 平滑コンデンサ
7 第2の電流検出部
8 制御部
8a 電圧位相演算部
8e アンバランス検知部
9 交流電圧位相検出回路

Claims (11)

  1. 交流電源からの交流電圧を整流する整流回路と、
    リアクタを介して前記交流電源からの交流電圧をオン・オフするスイッチング部と、
    前記整流回路の出力側に設けられた平滑コンデンサと、
    前記交流電源からの入力電流を検出する第1の電流検出部と、
    前記第1の電流検出部の検出電流値を用いることにより、前記入力電流を所定の電流波形パターンに比例した振幅を有する電流波形となるように制御する制御部と、を備えた直流電源装置において、
    前記整流回路の出力側に設けられ、前記スイッチング部のオフ時に前記平滑コンデンサを充電する向きに流れる電流を検出する第2の電流検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記スイッチング部のオフ時における前記第1の電流検出部および前記第2の電流検出部による検出電流値の差情報を用いて、前記入力電流のアンバランス状態を検知するよう構成された直流電源装置。
  2. 前記制御部は、前記第1の電流検出部および前記第2の電流検出部の検出電流値の差が所定の電流値以上の場合、前記入力電流のアンバランス状態にあると判断し、前記スイッチング部を停止させるよう構成された請求項1に記載の直流電源装置。
  3. 前記制御部は、前記第1の電流検出部および前記第2の電流検出部の検出電流値の差を用いて、前記第1の電流検出部の検出結果を補正するよう構成された請求項1に記載の直流電源装置。
  4. 前記制御部は、前記交流電源からの交流電圧の位相を検出する交流電圧位相検出回路を備えており、予め決められた複数の交流電圧位相においてのみ、前記第1の電流検出部および前記第2の電流検出部の検出電流値の差を検出するよう構成された請求項1乃至3のいずれか1項に記載の直流電源装置。
  5. 前記予め決められた複数の交流電圧位相は、前記交流電源からの交流電圧の概略ピーク位相を含む請求項4に記載の直流電源装置。
  6. 交流電源からの交流電圧を整流する整流回路と、
    リアクタを介して前記交流電源からの交流電圧をオン・オフするスイッチング部と、
    前記整流回路の出力側に設けられた平滑コンデンサと、
    前記交流電源からの入力電流を検出する第1の電流検出部と、
    前記入力電流を所定の電流波形パターンに比例した振幅を有する電流波形となるように制御する制御部と、を備えた直流電源装置において、
    前記整流回路の出力側に設けられ、前記スイッチング部のオフ時に前記平滑コンデンサを充電する向きに流れる電流を検出する第2の電流検出部と、
    前記交流電源からの交流電圧の位相を検出する交流電圧位相検出回路と、をさらに備え、
    前記制御部は、予め決められた複数の交流電圧位相において前記第2の電流検出部の検出電流値を検出し、前記交流電源の周期の略1/2周期離れた2つの交流電圧位相における前記第2の電流検出部の検出電流値の差情報を用いて、前記入力電流のアンバランス状態を検知するよう構成された直流電源装置。
  7. 前記制御部は、前記交流電源の周期の略1/2周期離れた2つの交流電圧位相における前記第2の電流検出部の検出電流値の差が所定の電流値以上の場合、入力電流のアンバランス状態にあると判断し、前記スイッチング部を停止させるよう構成された請求項6に記載の直流電源装置。
  8. 前記制御部は、前記交流電源の周期の略1/2周期離れた2つの交流電圧位相における前記第2の電流検出部の検出電流値の差を用いて、前記第1の電流検出部の検出結果を補正するよう構成された請求項6に記載の直流電源装置。
  9. 前記予め決められた複数の交流電圧位相は、前記交流電源からの交流電圧の略ピーク位相を含むよう構成された請求項6乃至8のいずれか1項に記載の直流電源装置。
  10. 前記第2の電流検出部は、前記スイッチング部のオフ時に前記平滑コンデンサを充電する電流が流れるとき、2次側に電流が流れる方向が順方向となるように、2次側を半波整流して抵抗終端されたAC−CTを含んで構成された請求項1乃至3、または請求項6乃至8のいずれか1項に記載の直流電源装置。
  11. 前記第2の電流検出部の2次巻線間において、前記スイッチング部がオフ時に平滑コンデンサを充電する電流と反対側の向きに電流が流れるとき、前記2次巻線間に誘起される電圧を短絡する向きに第2のダイオードが接続されるよう構成された請求項10に記載の直流電源装置。
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