JP5873252B2 - 入隅部の吸音構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の室内入隅部に設けられる吸音構造に関する。
ピアノ演奏やオーディオルームなどでは、高い音響効果が求められる。また、一般的な居室や寝室であっても、よりよく音楽を楽しむために、音響効果に配慮した設計が求められている。
音響効果を高めるために、壁材や天井材に吸音効果のある材料を使用したり、壁掛け式や置き型の吸音パネルを設置したりすることが行われている。
しかし、市販の繊維系断熱材からなるロックウール吸音天井材は低音域の吸音効果に課題がある。また、有孔板などの吸音材は、特定の音しか吸音できず音響のバランスが崩れるといった課題があった。
一方、室内の入隅部に低音がこもり、音の響きバランスが悪くなるブーミングという音響障害が知られている。
そこで、高音から低音までバランスよく吸音するために、吸音材の断面形状に変化をもたせた略三角形の吸音材を、天井と壁の入隅部に設置する技術が提案されている(実開昭62−042607号公報)。
実開昭62−042607号公報 特開2007−286387号公報
しかし、断面が略三角形の吸音材を天井と壁の入隅部に設ける効果は確認されているが、それを現実に設置するには、手間がかかる作業で、現実に具体性のある方法が提案されておらず、室内の吸音を改善する方法が普及しているとはいい難い。
本発明は、以上のような問題点に鑑み、断面が略三角形の吸音材を利用した、簡易な方法で意匠性よく室内の吸音性能を向上させる入隅部の吸音構造を提供することを課題とする。
上記の課題は、2つの壁面で構成される入隅部に設けられる吸音構造であって、
それぞれの壁面に固定される下地材と、
断面が略三角形の吸音材と、
透過材とその周囲を囲む枠体で構成されるカバー材とからなり、
該吸音材が壁面と下地材に挟まれて保持され、
該カバー材が下地材に固定されていることを特徴とする入隅部の吸音構造により解決される。
この吸音構造では、断面略三角形の吸音材を使用しているので、吸音材の部分によってその厚みが異なるため、高音から低音までバランスよく吸音することができる。そして、この吸音材を、壁面と、壁面に固定した下地材とにより挟んで保持しているので、簡素な構造ながら、壁面の入隅部に吸音材を確実に固定することができる。
さらに、下地材を利用して、透過材とその周囲を囲む枠体で構成されるカバー材を固定しているので、吸音材が露出せず、カバー材に覆われた意匠性にすぐれた吸音構造を、少ない部材で実現することができる。なお、ここで断面略三角形とは、三辺が直線によってのみ構成されている場合に限らず、三辺が曲線により構成されている場合も含む意味で用いている。
上記の吸音構造において、下地材と当接する当接部が面取りされているとよい。
吸音材の下地材と当接する当接部が面取りされていることで、壁面及び下地材による吸音材の挟み込みによる固定をよりしっかりとしたものとすることができる。ここで、断面略三角形の吸音材の一部を面取りすることによって略三角形でなく、例えば略五角形になる場合もあるが、断面略三角形とは、吸音材の基本態様において断面略三角形をしていることを意味し、部分的な面取りにより略三角形と異なる断面であることを含むものである。
さらに、下地材の断面は、直角二等辺三角形であるとよい。
下地材の断面が直角二等辺三角形であるので、下地材の三面のうち、直角二等辺三角形の底辺にあたる面を壁面に当接させて固定することで、カバー材の取り付け下地として、入隅部に対してカバー材を、左右対称、つまり直角二等辺三角形の底辺となるように取り付けることができる。さらに、壁面との協働により吸音材をしっかりと固定することができる。
また、吸音材が密度25〜35kg/m3のポリエステル系吸音材であるとよい。
吸音材の密度25〜35kg/m3のポリエステル系吸音材であることで、室内の音を低音から高音までバランスよく吸音することができる。
また、カバー材を構成する透過材は、周波数1000Hzでの透過率が、0.9以上であるとよい。
カバー材を構成する透過材の周波数1000Hzでの透過率が0.9以上であることで、室内を反響する音が、透過材で反射、吸収されることなく透過されるため、吸音材による吸音の妨げとならない。
本発明は以上のとおりであるから、断面が略三角形の吸音材を利用した、簡易な方法で意匠性よく室内の吸音性能を向上させる入隅部の吸音構造を提供することができる。
図(イ)は、本発明の実施形態を示す入隅部の吸音構造を示す断面平面図、図(ロ)は、同斜視図である。 図2は、入隅部の吸音構造を構成する部材を分解して示す、分解斜視図である。 図(イ)乃至(ハ)は、入隅部の吸音構造の施工手順を順次示す斜視図である。 図(イ)は、本吸音構造の効果を確認するための試験状況を示す吸音構造を設置した室内の平面図、図(ロ)は、その結果を示すグラフ図、図(ハ)は、一般的な天井吸音材及び壁吸音材を用いた場合の吸音率を測定した結果を示すグラフ図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示す本発明の実施形態である入隅部の吸音構造1において、6,6は下地材、7は吸音材、9はカバー材である。なお、5は吸音構造が設けられる入隅部、2,2は入隅部を構成する壁面であり、それぞれの壁面は直角に交わっている。3,4はそれぞれ床面と天井面である。
図1(イ)、図2に示すように、下地材6は、断面二等辺三角形の長尺の部材であり、二等辺三角形の頂点に対する辺である底辺を壁面2,2に当接させて、壁面に対して、床面3から天井面4まで縦方向に固定される。
吸音材7は、断面が略二等辺三角形をしており、底角の一部が下地材6,6と当接するように当接面8,8が面取りされており、面取りされた部分を考慮すると、吸音材は、略ホームベース型の五角形となっている
吸音材7は上記の断面を有し、入隅部2の床面3から天井面4までの長さ寸法を有する長尺ものからなる、密度が25〜35kg/m3のポリエステル系の発泡材である。
カバー材9は、周波数1000Hzでの透過率が、0.9以上の透過材10とその周囲を囲む枠体11で構成されている。カバー材は室内から見える箇所に設置されるため、透過材10及び枠体11は、意匠性の観点からも選択される。ここでは枠体11は、木製の枠体を使用している。
吸音構造1の設置は次のようにして行われる。
図3(イ)に示すように、床面3及び天井面4の仕上げが終了した入隅部5を構成する壁面2,2にそれぞれ下地材6,6をビス11で固定です。下地材6の固定は、下地材6の三面のうち、直角二等辺三角形の底辺にあたる面を壁面2,2に当接させ、残る二面のうち、入隅側の面より、ビス11で固定する。なお、壁面2の施工に先立ち、下地材6固定用の下地を設置しておくことはいうまでもない。
次に、壁面2,2と下地材6,6により構成された空間に吸音材7を嵌め込む。壁面2,2と下地材6,6で挟み込むことで、吸音材7は入隅部2に固定される。特に、下地材6,6の断面が二等辺三角形になっており、底辺を壁面2,2に当接させて固定しているので、下地材6,6の吸音材7の当接面8,8が、それぞれ平行になるように設置されるため、略二等辺三角形の底角の一部を面取りした略ホームベース型の五角形の吸音材7が、下地材6,6にしっかりと挟まれて固定される。
次に、吸音材7にカバー材9を被せ、カバー材の周囲を囲む枠体11に、下地材6,6を下地としてフィニッシュネイル12‥を打ち込み固定する。
この吸音構造では、断面略三角形の吸音材を使用しているので、吸音材の部分によってその厚みが異なるため、高音から低音までバランスよく吸音することができる。そして、この吸音材を、壁面と、壁面に固定した下地材とにより挟んで保持しているので、簡素な構造ながら、壁面の入隅部に吸音材を確実に固定することができる。
さらに、下地材を利用して、透過材とその周囲を囲む枠体で構成されるカバー材を固定しているので、吸音材が露出せず、カバー材に覆われた意匠性にすぐれた吸音構造を、少ない部材で実現することができる。
吸音材の下地材と当接する当接部が面取りされていることと、下地材の断面が直角二等辺三角形であることで、カバー材の取り付け下地として、入隅部に対してカバー材を、左右対称、つまり直角二等辺三角形の底辺となるように取り付けることができる。さらに、壁面との共同により吸音材をしっかりと固定することができる。
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、上記の実施形態では、下地材として二等辺三角形の場合について示したが、下地材の形状は、二等辺三角形に限定されることはなく、吸音材を固定でき、カバー材の下地となる限度において変更が可能である。
また、下地材の材質に限定がないのもいうまでもない。
また、上記の実施形態では、吸音材が床面から天井面までの高さを有する場合について示したが、高さ方向に2分割されていてもよいし、それ以上に分割されていてもよいのはいうまでもない。
なお、この吸音構造の配置は、矩形の室内の四隅をうち、一箇所だけに設けてもよいし、二箇所に設けてもよいし、すべての入隅部に設けてもよく、室内の広さや形状、求める音響性能に応じて任意に選択されればよい。
因みに、図4(イ)に示すように、室内の四隅に本吸音構造を配置した室内において、各周波数域における吸音率を測定したところ、図4(ロ)に示すような結果が得られた。
図4(ロ)に示す結果から、広音域で高い吸音率を示していることを確認することができた。なお、図4(ハ)に示す結果は、一般的な天井吸音材や壁吸音材を用いた場合の、各周波数域における吸音率を測定した結果であり、一般的な天井吸音材や壁吸音材を用いた場合と比較しても、本吸音構造が広音域で高い吸音効果を有していることを確認することができた。
1・・・吸音構造
2・・・壁面
5・・・入隅部
6・・・下地材
7・・・吸音材
8・・・当接面
9・・・カバー材
10・・・透過材
11・・・枠体

Claims (3)

  1. 2つの壁面で構成される入隅部に設けられる吸音構造であって、
    それぞれの壁面に固定される下地材と、
    断面が略三角形で、密度が25〜35kg/m3のポリエステル系の吸音材と、
    周波数1000Hzでの透過率が、0.9以上である透過材とその周囲を囲む枠体で構成されるカバー材とからなり、
    該吸音材が壁面と下地材に挟まれて保持され、
    該カバー材が下地材に固定されており、
    該吸音材が該カバー材で覆われていることを特徴とする入隅部の吸音構造。
  2. 前記吸音材は、下地材と当接する当接部が面取りされている請求項1に記載の入隅部の吸音構造。
  3. 前記下地材の断面は、直角二等辺三角形である請求項1又は2に記載の入隅部の吸音構造。
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