次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行なうパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1または図2に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤21を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤21の裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置18が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤21を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板13bで前後に開口する窓部13aを覆うよう構成された前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。なお、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成してもよい。また、球受け皿については、上下2枚の球受け皿14,15を備えるものに限らず、1枚の球受け皿のみを設ける構成であってもよい。実施例では、前記図柄表示装置18として、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置やドットマトリックス式の図柄表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の図柄表示装置を採用し得る。なお、図柄表示装置は、演出用の図柄(所謂飾図)のみを変動表示するものではなく、キャラクタ図柄、背景図柄、予告図柄等、その他の各種図柄も変動表示可能に構成されている。
前記前枠13の右下方位置には、前記中枠12に配設された打球発射装置16を作動する操作ハンドル17が設けられている。前記操作ハンドル17は、左回転方向に付勢された操作レバー17aを備えており、該操作レバー17aを右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置16が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤21に向けて発射されるようになっている。
(外枠11について)
前記外枠11は、上下左右の4つの枠部材を相互に組み付けることで縦長の矩形枠体として構成されるものであって、4つの枠部材で画成される開口領域に対し、前記中枠12が開閉および着脱自在に支持されて、外枠11に対して中枠12を閉成することで、該外枠11の内側に中枠12が収容されるよう構成される。
(中枠12について)
図2に示すように、前記中枠12は、上縁をなす上枠部材12aと、下縁をなし、打球発射装置16を設置する設置部として機能する下枠部材12bと、左縁(一方の側縁)をなす左枠部材12cと、右縁(他方の側縁)をなす右枠部材12dとから構成されて、これら上下左右の枠部材12a,12b,12c,12dを組み付けた際に、全体が外枠11の開口領域に整合する大きさに形成される。そして、外枠11に対して中枠12の左枠部材12c側が、ヒンジ機構19を介して回動自在に支持されて、右枠部材12dが施錠装置(図示せず)により施錠されるようになっている。また、中枠12には、上下左右の枠部材12a,12b,12c,12dを組み付けることで前後に開口する遊技盤保持部20が画成され、該遊技盤保持部20に遊技盤21が着脱自在にセット保持される。図1,図2において、遊技盤21の前面に配設されている各種の遊技部品は、後述する案内レール22を除いて図示省略してある。また、図2においては、前枠13に配設されている透視保護板13bも図示省略している。
(遊技盤21について)
前記遊技盤21は、図2〜図3に示すように、前記中枠12の遊技盤保持部20に整合する略正方形に形成された所定板厚の木材板の表面に、各種絵柄等が描かれた合成樹脂シート(図示せず)等を貼付けて装飾した板部材であって、該遊技盤21の表面(盤面)に配設された略円形状に湾曲形成する案内レール22により、パチンコ球が流下可能な遊技領域21aが画成されている。また、前記遊技盤21の裏側に、図4に示す如く、前記図柄表示装置18が着脱自在に取り付けられる設置部材23が配設されており、該設置部材23に形成された前後に開口する開口部23aを介して図柄表示装置18の表示部18aを前側から視認し得るよう構成される。遊技盤21には、前記案内レール22で囲まれた遊技領域21aの略中央の大部分が開口する装着口(図示せず)に、前後に開口する開口部24aが形成された枠状装飾部材24が取り付けられ、該枠状装飾部材24の開口部24aを介して図柄表示装置18の表示部18aが遊技盤21の前面側に臨むよう構成されている。なお、実施例では、遊技盤21に配設された枠状装飾部材24の開口部24aが、図柄表示装置18の表示部18aを前側から視認可能とする可視部となる。
前記遊技盤21には、図3に示す如く、前記枠状装飾部材24の下方に、遊技領域21aを流下するパチンコ球が入賞可能な第1始動入賞口25aを備えた第1始動入賞装置(始動入賞手段)25および特別入賞装置27が配設される。実施例のパチンコ機10では、前記枠状装飾部材24における特別入賞装置27の上方に位置に、遊技領域21aを流下するパチンコ球が入賞可能な第2始動入賞口26aを備えた第2始動入賞装置(始動入賞手段)26が配設されている。
(始動入賞装置25,26について)
前記第1始動入賞装置25は、第1始動入賞口25aを遊技領域21a内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされている。これに対し、第2始動入賞装置26は、第2始動入賞口26aを開閉可能に構成された開閉部材31が設けられており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド32(図16参照)の駆動に伴って開閉部材31が第2始動入賞口26aを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、実施例において前記第1始動入賞口25aは、前記遊技領域21aを流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成され、第2始動入賞口26aは、始動入賞ソレノイド32を駆動することでパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成されている。ここで、前記開閉部材31が閉鎖位置に変位した状態では、前記第2始動入賞口26aへのパチンコ球の入賞が阻止されて、第1始動入賞口25aへパチンコ球が入賞する確率よりも第2始動入賞口26aへパチンコ球が入賞する確率が低確率となるよう設定される一方、開閉部材31が開放位置に変位した状態では、開閉部材31で受止められたパチンコ球が第2始動入賞口26aに案内されて、第1始動入賞口25aへパチンコ球が入賞する確率よりも高確率となるよう設定されている。
前記第1始動入賞装置25に、第1始動入賞口25aに入賞したパチンコ球を検出する始動入賞検出手段としての第1始動入賞検出センサ25b(図16参照)が設けられると共に、第2始動入賞装置26に、第2始動入賞口26aに入賞したパチンコ球を検出する始動入賞検出手段としての第2始動入賞検出センサ26b(図16参照)が設けられている。両始動入賞検出センサ25b,26bは、パチンコ機10の裏側に配設されたメイン制御基板123に電気的に接続されており、該始動入賞検出センサ25b,26bによるパチンコ球の検出(すなわち第1および第2始動入賞口25a,26aへのパチンコ球の入賞)を契機として所定数(例えば3個)の賞球が払い出されるようになっている。また、始動入賞検出センサ25b,26bによるパチンコ球の検出に伴って各種情報(各種乱数情報)が取得され、この取得した情報に基づいて大当り抽選(大当り判定)が行われるよう構成されている。そして、大当り抽選の結果に基づいて前記図柄表示装置18において図柄変動演出が実行され、該図柄変動演出の結果、図柄表示装置18に所定の組み合わせ(例えば同一図柄の3つ揃い等)で図柄が停止表示されることで、遊技者に有利な大当り遊技(当り遊技)が付与され、大当り遊技の発生に伴って前記特別入賞装置27を所定の開放条件で開放する大当り遊技が行われて、遊技者が賞球を獲得し得る機会が与えられるよう構成されている。
(特別入賞装置27について)
前記特別入賞装置27は、図3に示すように、遊技領域21aに開口する特別入賞口(図示せず)を開閉自在に閉成する開閉扉(開閉部材,開閉手段)27aを備えており、駆動手段としての特別入賞ソレノイド34(図16参照)の駆動に伴って開閉扉27aが閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。なお、実施例では、前記開閉扉27aが前後方向へ進退移動することで特別入賞口を開閉するよう構成されており、該開閉扉27aにより特別入賞口が閉鎖された状態を図3に示す。また、前記特別入賞装置27には、前記特別入賞口に入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出センサ27b(図16参照)が設けられている。特別入賞検出センサ27bは、前記メイン制御基板123に電気的に接続されており、該特別入賞検出センサ27bからメイン制御基板123への球検出信号の入力に伴って所定数(例えば15個)の賞球が払い出されるようになっている。ここで、前記特別入賞ソレノイド34は、前記始動入賞口25a,26aへのパチンコ球の入賞を契機として特別入賞装置27を開放する大当り遊技が付与される場合に、当りの種類(図柄の種類)に応じた所定の開閉条件に従ってメイン制御基板123によって駆動制御される。
(球通過ゲート35について)
図3に示すように、前記枠状装飾部材24の右側には、遊技領域21aを流下するパチンコ球が通過可能な球通過ゲート35が設けられている。前記球通過ゲート35には通過球検出センサ35a(図16参照)が配設されており、該球通過ゲート35を通過するパチンコ球を通過球検出センサ35aで検出するよう構成されている。前記通過球検出センサ35aは、前記メイン制御基板123に配線接続されており、該通過球検出センサ35aからメイン制御基板123への球検出信号の入力(すなわちパチンコ球の検出)に伴って普図当り抽選が行われ、該普図当り抽選の結果に応じて前記第2始動入賞装置26の始動入賞ソレノイド32が駆動制御されて開閉部材31が開閉動作するようになっている。
(設置部材23について)
前記設置部材23は、図4に示す如く、前記遊技盤21の外郭形状より僅かに小さい形状に形成された略矩形状の背面板(設置面部)29と、該背面板29の外周縁部から前方に突出する画壁部30とから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部30の開口前端部を遊技盤21の裏面に当接させた状態で、当該遊技盤21と設置部材23とがネジ止め固定される。そして、前記設置部材23において前記遊技盤21との間に画成される空間に、複数の演出装置M1,M2が設置されて、設置部材23を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている。前記設置部材23の背面板29の裏側には、前記図柄表示装置18の設置領域Sが矩形状に画成されると共に、該設置領域S内における前記枠状装飾部材24の開口部24aと前後に整列する位置に、略矩形状の開口部23aが前後に開口するよう開設される。そして、設置領域Sに臨む背面板29の裏面に、前記図柄表示装置18における表示部18aの外周前面を当接した状態で、該図柄表示装置18が着脱自在に取り付けられて、前記開口部23a,24aを介して図柄表示装置18の表示部18aが遊技盤21の前側に臨むようになっている。なお、以下の説明では、設置部材23の背面板29について、開口部23aに対する上下左右の各部位を、上板部29a,下板部29b,左板部29c,右板部29dと指称して区別する場合もある。また、実施例では、図4に示す如く、開口部23aを画成する左右の開口端縁(上下方向に延在する開口端縁)を第1の辺29eと指称すると共に、開口部23aを画成する上下の開口端縁(左右方向に延在する開口端縁)を第2の辺29fと指称した場合に、上側の第2の辺29fを左右の画壁部30まで延長した線より上方に臨む領域を上板部29a、下側の第2の辺29fを左右の画壁部30まで延長した線より下方に臨む領域を下板部29b、左側の第1の辺29eより左方であって上下の第2の辺29f,29fの延長線の間に臨む領域を左板部29c、右側の第1の辺29eより右方であって上下の第2の辺29f,29fの延長線の間に臨む領域を右板部29cとして説明する。
(演出装置M1,M2について)
図5に示すように、前記設置部材23の背面板29における開口部23aの左側前面(左板部29cの前面)に、第1演出装置M1が配設されると共に、背面板29における開口部23aの右側前面(右板部29dの前面)に、第2演出装置M2が配設されている。第1演出装置M1は、上下で対をなす2基の可動体ユニット36,37を備え、各可動体ユニット36,37に可動体38,39が移動自在に配設されている。また、第2演出装置M2についても、上下で対をなす2基の可動体ユニット40,41を備え、各可動体ユニット40,41に可動体42,43が移動自在に配設されている。実施例では、後述するように各可動体38,39,42,43は背面板29の前面に沿って横方向に移動するよう構成されて、第1演出装置M1で対をなす可動体38,39は、当該可動体38,39の移動方向と交差する上下方向に並んで配置されている(図6参照)。また、第2演出装置M2で対をなす可動体42,43についても、該可動体42,43は、当該可動体42,43の移動方向と交差する上下方向に並んで配置されている(図11参照)。実施例では、第1演出装置M1における上側の可動体ユニット36を第1可動体ユニット36と指称し、下側の可動体ユニット37を第2可動体ユニット37と指称し、第2演出装置M2における上側の可動体ユニット40を第3可動体ユニット40と指称し、下側の可動体ユニット41を第4可動体ユニット41と指称するものとする。
(第1可動体ユニット36について)
前記第1演出装置M1は、図5に示す如く、前記背面板29の前面における上板部29aの左隅部から左板部29cにかけて配設されて、第1可動体38の支持基体となる第1基体44を備える。この第1基体44は、上板部29aの前面に重なる駆動系取付部44aと、該駆動系取付部44aから下方に延在して左板部29cの前面に重なるガイド取付部44bとを備え、両取付部44a,44bが対応する板部29a,29cにネジ止め固定されている。駆動系取付部44aに、前後方向に貫通する第1長孔45が形成されると共に、ガイド取付部44bの下端部に、前記第1長孔45と平行に延在する第1ガイド溝46が設けられており、第1基体44に対して第1可動体38が、第1長孔45および第1ガイド溝46で案内されて背面板29の前面に沿って往復移動自在に支持されている。前記第1長孔45および第1ガイド溝46は、左側から右側に向かうにつれて上方傾斜するように形成される。すなわち、第1基体44には、上下方向(第1基体44の長手方向)に離間して第1長孔45と第1ガイド溝46とが、背面板29における開口部23aから離間する位置から該開口部23aに近接するにつれて上方傾斜するように延在し、第1長孔45および第1ガイド溝46で案内される第1可動体38は、斜めに平行移動するよう構成される。
前記駆動系取付部44aは、図5に示す如く、前記上板部29aにおける左端(左側の画壁部30の接続部)から前記背面板29に開設した前記開口部23aを画成する上側の開口端縁である前記第2の辺29fの上側に臨む位置まで延在している。すなわち、駆動系取付部44aに形成される第1長孔45は、背面板29における左上隅部から前記開口部23aの上側に臨む位置まで延在し、左板部29cの前側の第2位置に臨む前記第1可動体38が、後述する第1装飾体52の略全体を開口部23aの前側に臨ませる位置(第1位置)に移動するまで該第1長孔45で第1可動体38を案内支持し得るようになっている。
前記第1ガイド溝46は、図7,図9に示す如く、ガイド取付部44bの下端部に前後から取り付けられる前板46aおよび後板46bによって、ガイド取付部44bの前側において上方に開放するように形成される。また第1ガイド溝46は、左板部29cにおける左右方向の全幅に亘って、前記左側の第1の辺29eと交差する方向に延在している。なお、前板46aおよび後板46bの対向面には、第1ガイド溝46に沿って延在する突条46c,46cが対向して設けられ、第1可動体38の後述する第1被ガイド部59を両突条46c,46cによって前後から支持し得るよう構成される。
前記第1基体44の駆動系取付部44aに、第1モータ取付部材47が前側から取り付けられると共に、該第1モータ取付部材47と駆動系取付部44aとの間に画成される空間内に、駆動系取付部44aおよび第1モータ取付部材47間に回転自在に支持された第1駆動歯車48および該第1駆動歯車48に噛合する第1従動歯車49が臨んでいる。第1モータ取付部材47の前面に第1駆動モータ(駆動手段)50が配設され、該第1駆動モータ50が第1駆動歯車48に接続されている。なお、第1モータ取付部材47と駆動系取付部44aとの間の空間は、図7に示す如く下方に開放し、前記第1可動体38の後述する第1ラック51aが該空間に臨んで第1従動歯車49に噛合可能に構成される。
前記第1基体44の前側に移動自在に支持される前記第1可動体38は、図6,図7,図9に示す如く、上下方向に延在する板状の第1移動体51と、該第1移動体51の前側に配設された第1装飾体52および第1光装飾体53と、該第1移動体51に配設された発光基板54,55とを基本的に備える。第1移動体51の上端部(長手方向の他端部側)に、左右方向に離間して一対の第1ローラ56,56が回転自在に配設され、両第1ローラ56,56が前記第1長孔45に前側から挿入されて、両第1ローラ56,56が第1長孔45内を転動可能に構成される。なお、一対の第1ローラ56,56は、第1基体44の裏側から該第1ローラ56,56を支持する第1支持材57によって、第1長孔45からの抜け止めがなされている。また、第1移動体51と一体的に移動する前記第1支持材57には、上方に突出する検出片57aが設けられ、該検出片57aが第1基体44に配設された第1検出手段58によって検出可能に構成されている。
図9に示す如く、前記第1移動体51の下端部(長手方向の一端部側)には、左右方向に延在する板状の第1被ガイド部59が設けられており、該第1被ガイド部59が、前記第1基体44の第1ガイド溝46に摺動自在に係合するよう構成される。すなわち、第1可動体38は、第1移動体51の上端部に設けた第1ローラ56,56および下端部に設けた第1被ガイド部59を、第1基体44の対応する第1長孔45および第1ガイド溝46に係合した状態で、該第1長孔45および第1ガイド溝46に沿って斜めに直線的に往復移動するように第1基体44に支持されている。また、第1移動体51の上端部には、左右方向に延在するように第1ラック51aが形成されており、該第1ラック51aが前記第1従動歯車49に噛合している。そして、前記第1駆動モータ50を正転および逆転することで、第1可動体38は、前記設置部材23の開口部23a(枠状装飾部材24の開口部24a)に臨む第1位置(図20参照)および開口部23a(開口部24a)の中央側から第1位置より離れる第2位置(図5参照)の間を直線的に往復移動するよう構成される。実施例では、第1位置において第1移動体51の前側に配設された前記第1装飾体52および第1光装飾体53の略全体が開口部23aの前側に位置すると共に、第2位置では第1移動体51の全体が前記左板部29cおよび上板部29aの前側に重なるように設定されている。すなわち、第1可動体38が第2位置に位置する状態では、図3に示す如く、前記枠状装飾部材24の開口部24aから露出することなく枠状装飾部材24の裏側に第1可動体38が隠れており、該第1可動体38が第1位置に移動することで、図20に示す如く、枠状装飾部材24の開口部24aに第1可動体38が露出するようになっている。なお、前記第1支持材57に設けた検出片57aは、第2位置において第1検出手段58で検出されて、該第1検出手段58の検出信号に基づいて後述する可動体制御基板127が第1駆動モータ50を停止制御することで、第1可動体38を第2位置に停止保持し得るようになっている。また実施例では、第1駆動モータ50としてステッピングモータが採用され、パルス信号の制御によって第1可動体38を第1位置で停止し得るよう構成されている。また、第1駆動モータ50の回転方向について、第1可動体38を第2位置から第1位置へ移動させる方向を正転方向、第1可動体38を第1位置から第2位置へ移動させる方向を逆転方向と指称する場合もある。
前記第1移動体51の前側に配設される第1装飾体52は、前面に所要の意匠が施されたものであって、左右方向の幅寸法は第1移動体51の幅寸法より大きく設定されて、該第1装飾体52で第1移動体51を隠すよう構成してある。第1装飾体52には、図9に示す如く、前後方向に貫通する開口52aが上下に離間する2箇所に開設され、両開口52a,52aは、第1装飾体52の裏側に配設された透光性を有する第1カバー体60で塞がれている。また、第1カバー体60の裏側に第1レンズ体61が配設される。前記第1移動体51には、第1装飾体52の両開口52a,52aと対応する位置に複数の通孔51bが前後方向に貫通するように形成されて、該第1移動体51の裏側に配設した第1発光基板54の前面に実装したLED等の発光体54aが、各通孔51bから第1レンズ体61および第1カバー体60を介して開口52a,52aに臨むよう構成される。
前記第1カバー体60に、第1装飾体52の下端から下方に突出する突出部60aが設けられ、該突出部60aに複数の通孔60bが前後方向に貫通するように形成されている。この突出部60aの前側に、透光性を有する第1光装飾体53が配設されると共に、該突出部60aの裏側には、各通孔60bと対応する位置にLED等の第1ライン用発光体55aを実装した第1ライン用発光基板55が配設されている。前記突出部60aの通孔60bおよび第1ライン用発光基板55の第1ライン用発光体55aは、第1可動体38の移動方向に沿うライン上に所定間隔離間して設けられており(図6参照)、全ての第1ライン用発光体55aを点灯することで、第1可動体38の下端部において該第1可動体38の移動方向に沿う第1発光ラインL1(図20参照)を形成し得るよう構成される。そして、この第1発光ラインL1は、実施例では当該第1可動体38と表示部18aを挟んで対をなす第3可動体42および第4可動体43に向かうように延びるラインとなる。第1ライン用発光体55aは後述するランプ制御基板126に電気的に接続されて、該ランプ制御基板126により発光制御されるようになっている。また実施例では、第1ライン用発光基板55に実装した複数の第1ライン用発光体55aで発光手段を構成してある。
(第2可動体ユニット37について)
前記第2可動体ユニット37の基本的な構成は、前記第1可動体ユニット36と上下対称である。すなわち、第2演出装置M2は、図5に示す如く、前記背面板29の前面における下板部29bの左隅部から左板部29cにかけて配設されて、第2可動体39の支持基体となる第2基体62を備える。この第2基体62は、下板部29bの前面に重なる駆動系取付部62aと、該駆動系取付部62aから上方に延在して左板部29cの前面に重なるガイド取付部62bとを備え、両取付部62a,62bが対応する板部29a,29cにネジ止め固定されている。駆動系取付部62aに、前後方向に貫通する第2長孔63が形成されると共に、ガイド取付部62bの上端部に、前記第2長孔63と平行に延在する第2ガイド溝64が設けられており、第2基体62に対して第2可動体39が、第2長孔63および第2ガイド溝64で案内されて背面板29の前面に沿って往復移動自在に支持されている。前記第2長孔63および第2ガイド溝64は、左側から右側に向かうにつれて上方傾斜するように形成される。すなわち、第2基体62には、上下方向(第2基体62の長手方向)に離間して第2長孔63と第2ガイド溝64とが、背面板29における開口部23aから離間する位置から該開口部23aに近接するにつれて上方傾斜するように延在し、第2長孔63および第2ガイド溝64で案内される第2可動体39は、斜めに平行移動するよう構成される。
前記駆動系取付部62aは、図5に示す如く、前記下板部29bにおける左端(左側の画壁部30の接続部)から前記背面板29に開設した前記開口部23aを画成する下側の開口端縁である前記第2の辺29fの下側に臨む位置まで延在している。すなわち、駆動系取付部62aに形成される第2長孔63は、背面板29における左下隅部から前記開口部23aの下側に臨む位置まで延在し、左板部29cの前側の第2位置に臨む前記第2可動体39が、後述する第2装飾体70の略全体を開口部23aの前側に臨ませる位置(第1位置)に移動するまで該第2長孔63で第2可動体39を案内支持し得るようになっている。
前記第2ガイド溝64は、図8,図10に示す如く、ガイド取付部62bの上端部に前後から取り付けられる前板64aおよび後板64bによって、ガイド取付部62bの前側において下方に開放するように形成される。また第2ガイド溝64は、左板部29cにおける左右方向の全幅に亘って、前記左側の第1の辺29eと交差する方向に延在している。なお、前板64aおよび後板64bの対向面には、第2ガイド溝64に沿って延在する突条64c,64cが対向して設けられ、第2可動体39の後述する第2被ガイド部77を両突条64c,64cによって前後から支持し得るよう構成される。
前記第2基体62の駆動系取付部62aに、第2モータ取付部材65が前側から取り付けられると共に、該第2モータ取付部材65と駆動系取付部62aとの間に画成される空間内に、駆動系取付部62aおよび第2モータ取付部材65間に回転自在に支持された第2駆動歯車66および該第2駆動歯車66に噛合する複数(実施例では3個)の第2従動歯車67が臨んでいる。第2モータ取付部材65の前面に第2駆動モータ(駆動手段)68が配設され、該第2駆動モータ68が第2駆動歯車66に接続されている。なお、第2モータ取付部材65と駆動系取付部62aとの間の空間は、図8に示す如く上方に開放し、前記第2可動体39の後述する第2ラック69aが該空間に臨んで、該第2ラック69aが第2駆動歯車66から回転が伝達される最後の第2従動歯車67に噛合可能に構成される。
前記第2基体62の前側に移動自在に支持される前記第2可動体39は、図6,図8,図10に示す如く、上下方向に延在する板状の第2移動体69と、該第2移動体69の前側に配設された第2装飾体70および第2光装飾体71と、該第2移動体69に配設された発光基板72,73とを基本的に備える。第2移動体69の下端部(長手方向の他端部側)に、左右方向に離間して一対の第2ローラ74,74が回転自在に配設され、両第2ローラ74,74が前記第2長孔63に前側から挿入されて、両第2ローラ74,74が第2長孔63内を転動可能に構成される。なお、一対の第2ローラ74,74は、第2基体62の裏側から該第2ローラ74,74を支持する第2支持材75によって、第2長孔63からの抜け止めがなされている。また、第2移動体69と一体的に移動する前記第2支持材75には、上方に突出する検出片75aが設けられ、該検出片75aが第2基体62に配設された第2検出手段76によって検出可能に構成されている。
図10に示す如く、前記第2移動体69の上端部(長手方向の一端部側)には、左右方向に延在する板状の第2被ガイド部77が設けられており、該第2被ガイド部77が、前記第2基体62の第2ガイド溝64に摺動自在に係合するよう構成される。すなわち、第2可動体39は、第2移動体69の下端部に設けた第2ローラ74,74および上端部に設けた第2被ガイド部77を、第2基体62の対応する第2長孔63および第2ガイド溝64に係合した状態で、該第2長孔63および第2ガイド溝64に沿って斜めに直線的に往復移動するように第2基体62に支持されている。また、第2移動体69の下端部には、左右方向に延在するように第2ラック69aが形成されており、該第2ラック69aが前記第2従動歯車67に噛合している。そして、前記第2駆動モータ68を正転および逆転することで、第2可動体39は、前記設置部材23の開口部23a(枠状装飾部材24の開口部24a)に臨む第1位置(図20参照)および開口部23a(開口部24a)の中央側から第1位置より離れる第2位置(図5参照)の間を直線的に往復移動するよう構成される。実施例では、第1位置において第2移動体69の前側に配設された前記第2装飾体70および第2光装飾体71の略全体が開口部23aの前側に位置すると共に、第2位置では第2移動体69の全体が前記左板部29cおよび下板部29bの前側に重なるように設定されている。すなわち、第2可動体39が第2位置に位置する状態では、図3に示す如く、前記枠状装飾部材24の開口部24aから露出することなく枠状装飾部材24の裏側に第2可動体39が隠れており、該第2可動体39が第1位置に移動することで、図20に示す如く、枠状装飾部材24の開口部24aに第2可動体39が露出するようになっている。なお、前記第2支持材75に設けた検出片75aは、第2位置において第2検出手段76で検出されて、該第2検出手段76の検出信号に基づいて後述する可動体制御基板127が第2駆動モータ68を停止制御することで、第2可動体69を第2位置に停止保持し得るようになっている。また実施例では、第2駆動モータ68としてステッピングモータが採用され、パルス信号の制御によって第2可動体39を第1位置で停止し得るよう構成されている。また、第2駆動モータ68の回転方向について、第2可動体39を第2位置から第1位置へ移動させる方向を正転方向、第2可動体39を第1位置から第2位置へ移動させる方向を逆転方向と指称する場合もある。
前記第2移動体69の前側に配設される第2装飾体70は、前面に所要の意匠が施されたものであって、左右方向の幅寸法は第2移動体69の幅寸法より大きく設定されて、該第2装飾体70で第2移動体69を隠すよう構成してある。第2装飾体70には、図10に示す如く、前後方向に貫通する開口70aが開設され、該開口70aは、第2装飾体70の裏側に配設された透光性を有する第2カバー体78で塞がれている。また、第2カバー体78の裏側に第2レンズ体79が配設される。前記第2移動体69には、第2装飾体70の開口70aと対応する位置に複数の通孔69bが前後方向に貫通するように形成されて、該第2移動体69の裏側に配設した第2発光基板72の前面に実装したLED等の発光体72aが、各通孔69bから第2レンズ体79および第2カバー体78を介して開口70aに臨むよう構成される。
前記第2カバー体78に、第2装飾体70の上端から上方に突出する突出部78aが設けられ、該突出部78aに複数の通孔78bが前後方向に貫通するように形成されている。この突出部78aの前側に、透光性を有する第2光装飾体71が配設されると共に、該突出部78aの裏側には、各通孔78bと対応する位置にLED等の第2ライン用発光体73aを実装した第2ライン用発光基板73が配設されている。前記突出部78aの通孔78bおよび第2ライン用発光基板73の第2ライン用発光体73aは、第2可動体39の移動方向に沿うライン上に所定間隔離間して設けられており(図6参照)、全ての第2ライン用発光体73aを点灯することで、第2可動体39の上端部において該第2可動体39の移動方向に沿う第2発光ラインL2(図20参照)を形成し得るよう構成される。そして、この第2発光ラインL2は、実施例では当該第2可動体39と表示部18aを挟んで対をなす第3可動体42および第4可動体43に向かうように延びるラインとなる。第2ライン用発光体73aは後述するランプ制御基板126に電気的に接続されて、該ランプ制御基板126により発光制御されるようになっている。また実施例では、第2ライン用発光基板73に実装した複数の第2ライン用発光体73aで発光手段を構成してある。
前記第1可動体ユニット36の第1長孔45および第1ガイド溝46と、第2可動体ユニット37の第2長孔63および第2ガイド溝64とは平行に形成されており、実施例のパチンコ機10では、設置部材23における開口部23aの左側において上下の関係で配設された第1可動体38および第2可動体39は、同じ向きで斜めに平行移動するよう構成される。
また、前記第1可動体38および第2可動体39を何れも第1位置に位置した状態では、図20,図25に示す如く、第1可動体38の下端に位置する第1光装飾体53の下面と、第2可動体39の上端に位置する第2光装飾体71の上面とが近接状態で対向するよう構成される。そして、両可動体38,39を第1位置に位置させた状態で、前記第1ライン用発光基板55および第2ライン用発光基板73の各ライン用発光体55a,73aを点灯することで、両可動体38,39の対向部分に、各ライン用発光体55a,73aを単独で点灯した場合より上下幅が広い(太い)発光ライン(以後、合体発光ラインという場合もある)を斜めに延在するように形成し得るよう構成される。また、一方の可動体38,39を第2位置に位置させると共に、他方の可動体38,39を第1位置に位置させた状態(すなわち上下で対をなす2つの可動体38,39の内の片方のみを第1位置に位置させた状態)で、第1位置の可動体38,39のライン用発光体55a,73aのみを点灯することで、第1位置に位置する可動体38,39の端部に、細い発光ライン(第1発光ラインL1または第2発光ラインL2)を斜めに延在するように形成し得るよう構成される。なお、第1可動体38の下端部と第2可動体39の上端部が対向した状態で、両ライン用発光体55a,73aを点灯した場合は、上下に2本のラインが分かれて形成されるものではなく、両ライン用発光体55a,73aによる一本の太い発光ラインが形成されるものであるが、実施例では便宜的に各ライン用発光体55a,73aにより発光ラインL1,L2が形成されるものとして説明する。
(第3可動体ユニット40について)
前記第3可動体ユニット40は、前記背面板29の前面における上板部29aの左隅部から右板部29dにかけて配設されて、第3可動体42の支持基体となる第3基体80を備える。この第3基体80は、上板部29aの前面に重なる駆動系取付部80aと、該駆動系取付部80aから下方に延在して右板部29dの前面に重なるガイド取付部80bとを備え、両取付部80a,80bが対応する板部29a,29dにネジ止め固定されている。駆動系取付部80aに、前後方向に貫通する第3長孔81が形成されると共に、ガイド取付部80bの下端部に、前記第3長孔81と平行に延在する第3ガイド溝82が設けられており、第3基体80に対して第3可動体42が、第3長孔81および第3ガイド溝82で案内されて背面板29の前面に沿って往復移動自在に支持されている。前記第3長孔81および第3ガイド溝82は、右側から左側に向かうにつれて下方傾斜するように形成される。すなわち、第3基体80には、上下方向(第3基体80の長手方向)に離間して第3長孔81と第3ガイド溝82とが、背面板29における開口部23aから離間する位置から該開口部23aに近接するにつれて下方傾斜するように延在し、第3長孔81および第3ガイド溝82で案内される第3可動体42は、斜めに平行移動するよう構成される。
前記駆動系取付部80aは、図5に示す如く、前記上板部29aにおける右端(右側の画壁部30の接続部)から前記背面板29に開設した前記開口部23aを画成する上側の開口端縁である前記第2の辺29fの上側に臨む位置まで延在している。すなわち、駆動系取付部44aに形成される第3長孔81は、背面板29における右上隅部から前記開口部23aの上側に臨む位置まで延在し、右板部29dの前側の第2位置に臨む前記第3可動体42が、後述する第3装飾体88の略全体を開口部23aの前側に臨ませる位置(第1位置)に移動するまで該第3長孔81で第3可動体42を案内支持し得るようになっている。
前記第3ガイド溝82は、図12,図14に示す如く、ガイド取付部80bの下端部に前後から取り付けられる前板82aおよび後板82bによって、ガイド取付部80bの前側において上方に開放するように形成される。また第3ガイド溝82は、右板部29dにおける左右方向の全幅に亘って、前記右側の第1の辺29eと交差する方向に延在している。なお、前板82aおよび後板82bの対向面には、第3ガイド溝82に沿って延在する突条82c,82cが対向して設けられ、第3可動体42の後述する第3被ガイド部95を両突条82c,82cによって前後から支持し得るよう構成される。
前記第3基体80の駆動系取付部80aに、第3モータ取付部材83が前側から取り付けられると共に、該第3モータ取付部材83と駆動系取付部80aとの間に画成される空間内に、駆動系取付部80aおよび第3モータ取付部材83間に回転自在に支持された第3駆動歯車84および該第3駆動歯車84に噛合する第3従動歯車85が臨んでいる。第3モータ取付部材83の前面に第3駆動モータ(駆動手段)86が配設され、該第3駆動モータ86が第3駆動歯車84に接続されている。なお、第3モータ取付部材83と駆動系取付部80aとの間の空間は、図12に示す如く下方に開放し、前記第3可動体42の後述する第3ラック87aが該空間に臨んで第3従動歯車85に噛合可能に構成される。
前記第3基体80の前側に移動自在に支持される前記第3可動体42は、図11,図12,図14に示す如く、上下方向に延在する板状の第3移動体87と、該第3移動体87の前側に配設された第3装飾体88および第3光装飾体89と、該第3移動体87に配設された発光基板90,91とを基本的に備える。第3移動体87の上端部(長手方向の他端部側)に、左右方向に離間して一対の第3ローラ92,92が回転自在に配設され、両第3ローラ92,92が前記第3長孔81に前側から挿入されて、両第3ローラ92,92が第3長孔81内を転動可能に構成される。なお、一対の第3ローラ92,92は、第3基体80の裏側から該第3ローラ92,92を支持する第3支持材93によって、第3長孔81からの抜け止めがなされている。また、第3移動体87と一体的に移動する前記第3支持材93には、上方に突出する検出片93aが設けられ、該検出片93aが第3基体80に配設された第3検出手段94によって検出可能に構成されている。
図14に示す如く、前記第3移動体87の下端部(長手方向の一端部側)には、左右方向に延在する板状の第3被ガイド部95が設けられており、該第3被ガイド部95が、前記第3基体80の第3ガイド溝82に摺動自在に係合するよう構成される。すなわち、第3可動体42は、第3移動体87の上端部に設けた第3ローラ92,92および下端部に設けた第3被ガイド部95を、第3基体80の対応する第3長孔81および第3ガイド溝82に係合した状態で、該第3長孔81および第3ガイド溝82に沿って斜めに直線的に往復移動するように第3基体80に支持されている。また、第3移動体87の上端部には、左右方向に延在するように第3ラック87aが形成されており、該第3ラック87aが前記第3従動歯車85に噛合している。そして、前記第3駆動モータ86を正転および逆転することで、第3可動体42は、前記設置部材23の開口部23a(枠状装飾部材24の開口部24a)に臨む第1位置(図20参照)および開口部23a(開口部24a)の中央側から第1位置より離れる第2位置(図5参照)の間を直線的に往復移動するよう構成される。実施例では、第1位置において第3移動体42の前側に配設された前記第3装飾体88および第3光装飾体89の略全体が開口部23aの前側に位置すると共に、第2位置では第3移動体87の全体が前記右板部29dおよび上板部29aの前側に重なるように設定されている。すなわち、第3可動体42が第2位置に位置する状態では、図3に示す如く、前記枠状装飾部材24の開口部24aから露出することなく枠状装飾部材24の裏側に第3可動体42が隠れており、該第3可動体42が第1位置に移動することで、図20に示す如く、枠状装飾部材24の開口部24aに第3可動体42が露出するようになっている。なお、前記第3支持材93に設けた検出片93aは、第2位置において第3検出手段94で検出されて、該第3検出手段94の検出信号に基づいて後述する可動体制御基板127が第3駆動モータ86を停止制御することで、第3可動体42を第2位置に停止保持し得るようになっている。また実施例では、第3駆動モータ86としてステッピングモータが採用され、パルス信号の制御によって第3可動体42を第1位置で停止し得るよう構成されている。また、第3駆動モータ86の回転方向について、第3可動体42を第2位置から第1位置へ移動させる方向を正転方向、第3可動体42を第1位置から第2位置へ移動させる方向を逆転方向と指称する場合もある。
前記第3移動体87の前側に配設される第3装飾体88は、前面に所要の意匠が施されたものであって、左右方向の幅寸法は第3移動体87の幅寸法より大きく設定されて、該第3装飾体88で第3移動体87を隠すよう構成してある。第3装飾体88には、図14に示す如く、前後方向に貫通する開口88aが開設され、該開口88aは、第3装飾体88の裏側に配設された透光性を有する第3カバー体96で塞がれている。また、第3カバー体96の裏側に第3レンズ体97が配設される。前記第3移動体87には、第3装飾体88の開口88aと対応する位置に複数の通孔87bが前後方向に貫通するように形成されて、該第3移動体87の裏側に配設した第3発光基板90の前面に実装したLED等の発光体90aが、各通孔87bから第3レンズ体97および第3カバー体96を介して開口88aに臨むよう構成される。
前記第3カバー体96に、第3装飾体88の下端から下方に突出する突出部96aが設けられ、該突出部96aに複数の通孔96bが前後方向に貫通するように形成されている。この突出部96aの前側に、透光性を有する第3光装飾体89が配設されると共に、該突出部96aの裏側には、各通孔96bと対応する位置にLED等の第3ライン用発光体91aを実装した第3ライン用発光基板91が配設されている。前記突出部96aの通孔96bおよび第3ライン用発光基板91の第3ライン用発光体91aは、第3可動体42の移動方向に沿うライン上に所定間隔離間して設けられており(図11参照)、全ての第3ライン用発光体91aを点灯することで、第3可動体42の下端部において該第3可動体42の移動方向に沿う第3発光ラインL3(図20参照)を形成し得るよう構成される。そして、この第3発光ラインL3は、実施例では当該第3可動体42と表示部18aを挟んで対をなす第1可動体38および第2可動体39に向かうように延びるラインとなる。第3ライン用発光体91aは後述するランプ制御基板126に電気的に接続されて、該ランプ制御基板126により発光制御されるようになっている。また実施例では、第3ライン用発光基板91に実装した複数の第3ライン用発光体91aで発光手段を構成してある。
(第4可動体ユニット41について)
前記第2可動体ユニット41の基本的な構成は、前記第3可動体ユニット40と上下対称である。すなわち、第3演出装置M3は、図5に示す如く、前記背面板29の前面における下板部29bの右隅部から右板部29dにかけて配設されて、第4可動体43の支持基体となる第4基体98を備える。この第4基体98は、下板部29bの前面に重なる駆動系取付部98aと、該駆動系取付部98aから上方に延在して右板部29dの前面に重なるガイド取付部98bとを備え、両取付部98a,98bが対応する板部29a,29dにネジ止め固定されている。駆動系取付部98aに、前後方向に貫通する第4長孔99が形成されると共に、ガイド取付部98bの上端部に、前記第4長孔99と平行に延在する第4ガイド溝100が設けられており、第4基体98に対して第4可動体43が、第4長孔99および第4ガイド溝100で案内されて背面板29の前面に沿って往復移動自在に支持されている。前記第4長孔99および第4ガイド溝100は、右側から左側に向かうにつれて下方傾斜するように形成される。すなわち、第4基体98には、上下方向(第4基体98の長手方向)に離間して第4長孔99と第4ガイド溝100とが、背面板29における開口部23aから離間する位置から該開口部23aに近接するにつれて下方傾斜するように延在し、第4長孔99および第4ガイド溝100で案内される第4可動体43は、斜めに平行移動するよう構成される。
前記駆動系取付部98aは、図5に示す如く、前記下板部29bにおける右端(右側の画壁部30の接続部)から前記背面板29に開設した前記開口部23aを画成する下側の開口端縁である前記第2の辺29fの下側に臨む位置まで延在している。すなわち、駆動系取付部98aに形成される第4長孔99は、背面板29における右下隅部から前記開口部23aの下側に臨む位置まで延在し、右板部29dの前側の第2位置に臨む前記第4可動体43が、後述する第4装飾体106の略全体を開口部23aの前側に臨ませる位置(第1位置)に移動するまで該第4長孔99で第4可動体43を案内支持し得るようになっている。
前記第4ガイド溝100は、図13,図15に示す如く、ガイド取付部98bの上端部に前後から取り付けられる前板100aおよび後板100bによって、ガイド取付部98bの前側において下方に開放するように形成される。また第4ガイド溝100は、右板部29dにおける左右方向の全幅に亘って、前記右側の第1の辺29eと交差する方向に延在している。なお、前板100aおよび後板100bの対向面には、第4ガイド溝100に沿って延在する突条100c,100cが対向して設けられ、第4可動体43の後述する第4被ガイド部113を両突条100c,100cによって前後から支持し得るよう構成される。
前記第4基体98の駆動系取付部98aに、第4モータ取付部材101が前側から取り付けられると共に、該第4モータ取付部材101と駆動系取付部98aとの間に画成される空間内に、駆動系取付部98aおよび第4モータ取付部材101間に回転自在に支持された第4駆動歯車102および該第4駆動歯車102に噛合する複数(実施例では2個)の第4従動歯車103が臨んでいる。第4モータ取付部材101の前面に第4駆動モータ(駆動手段)104が配設され、該第4駆動モータ104が第4駆動歯車102に接続されている。なお、第4モータ取付部材101と駆動系取付部98aとの間の空間は、図13に示す如く上方に開放し、前記第4可動体43の後述する第4ラック105aが該空間に臨んで、該第4ラック105aが第4駆動歯車102から回転が伝達される最後の第4従動歯車103に噛合可能に構成される。
前記第4基体98の前側に移動自在に支持される前記第4可動体43は、図11,図13,図15に示す如く、上下方向に延在する板状の第4移動体105と、該第4移動体105の前側に配設された第4装飾体106および第4光装飾体107と、該第4移動体105に配設された発光基板108,109とを基本的に備える。第4移動体105の下端部(長手方向の他端部側)に、左右方向に離間して一対の第4ローラ110,110が回転自在に配設され、両第4ローラ110,110が前記第4長孔99に前側から挿入されて、両第4ローラ110,110が第4長孔99内を転動可能に構成される。なお、一対の第4ローラ110,110は、第4基体98の裏側から該第4ローラ110,110を支持する第4支持材111によって、第4長孔99からの抜け止めがなされている。また、第4移動体105と一体的に移動する前記第4支持材111には、下方に突出する検出片111aが設けられ、該検出片111aが第4基体98に配設された第4検出手段112によって検出可能に構成されている。
図15に示す如く、前記第4移動体105の上端部(長手方向の一端部側)には、左右方向に延在する板状の第4被ガイド部113が設けられており、該第4被ガイド部113が、前記第4基体98の第4ガイド溝100に摺動自在に係合するよう構成される。すなわち、第4可動体43は、第4移動体105の下端部に設けた第4ローラ110,110および上端部に設けた第4被ガイド部113を、第4基体98の対応する第4長孔99および第4ガイド溝100に係合した状態で、該第4長孔99および第4ガイド溝100に沿って斜めに直線的に往復移動するように第4基体98に支持されている。また、第4移動体105の下端部には、左右方向に延在するように第4ラック105aが形成されており、該第4ラック105aが前記第4従動歯車103に噛合している。そして、前記第4駆動モータ104を正転および逆転することで、第4可動体43は、前記設置部材23の開口部23a(枠状装飾部材24の開口部24a)に臨む第1位置(図20参照)および開口部23a(開口部24a)の中央側から第1位置より離れる第2位置(図5参照)の間を直線的に往復移動するよう構成される。実施例では、第1位置において第4移動体105の前側に配設された前記第4装飾体106および第4光装飾体107の略全体が開口部23aの前側に位置すると共に、第2位置では第4移動体105の全体が前記右板部29dおよび下板部29bの前側に重なるように設定されている。すなわち、第4可動体43が第2位置に位置する状態では、図3に示す如く、前記枠状装飾部材24の開口部24aから露出することなく枠状装飾部材24の裏側に第4可動体43が隠れており、該第4可動体43が第1位置に移動することで、図20に示す如く、枠状装飾部材24の開口部24aに第4可動体43が露出するようになっている。なお、前記第4支持材111に設けた検出片111aは、第2位置において第4検出手段112で検出されて、該第4検出手段112の検出信号に基づいて後述する可動体制御基板127が第4駆動モータ104を停止制御することで、第4可動体43を第2位置に停止保持し得るようになっている。また実施例では、第4駆動モータ104としてステッピングモータが採用され、パルス信号の制御によって第4可動体43を第1位置で停止し得るよう構成されている。また、第4駆動モータ104の回転方向について、第4可動体43を第2位置から第1位置へ移動させる方向を正転方向、第4可動体43を第1位置から第2位置へ移動させる方向を逆転方向と指称する場合もある。
前記第4移動体105の前側に配設される第4装飾体106は、前面に所要の意匠が施されたものであって、左右方向の幅寸法は第4移動体105の幅寸法より大きく設定されて、該第4装飾体106で第4移動体105を隠すよう構成してある。第4装飾体106には、図15に示す如く、前後方向に貫通する開口106aが上下に離間する2箇所に開設され、両開口106a,106aは、第4装飾体106の裏側に配設された透光性を有する第4カバー体114で塞がれている。また、第4カバー体114の裏側に第4レンズ体115が配設される。前記第4移動体105には、第4装飾体106の開口106aと対応する位置に複数の通孔105bが前後方向に貫通するように形成されて、該第4移動体105の裏側に配設した第4発光基板108の前面に実装したLED等の発光体108aが、各通孔105bから第4レンズ体115および第4カバー体114を介して開口106a,106aに臨むよう構成される。
前記第4カバー体114に、第4装飾体106の上端から上方に突出する突出部114aが設けられ、該突出部114aに複数の通孔114bが前後方向に貫通するように形成されている。この突出部114aの前側に、透光性を有する第4光装飾体107が配設されると共に、該突出部114aの裏側には、各通孔114bと対応する位置にLED等の第4ライン用発光体109aを実装した第4ライン用発光基板109が配設されている。前記突出部114aの通孔114bおよび第4ライン用発光基板109の第4ライン用発光体109aは、第4可動体43の移動方向に沿うライン上に所定間隔離間して設けられており(図11参照)、全ての第4ライン用発光体109aを点灯することで、第4可動体43の上端部において該第4可動体43の移動方向に沿う第4発光ラインL4(図20参照)を形成し得るよう構成される。そして、この第4発光ラインL4は、実施例では当該第4可動体43と表示部18aを挟んで対をなす第1可動体38および第2可動体39に向かうように延びるラインとなる。第4ライン用発光体109aは後述するランプ制御基板126に電気的に接続されて、該ランプ制御基板126により発光制御されるようになっている。また実施例では、第4ライン用発光基板109に実装した複数の第4ライン用発光体109aで発光手段を構成してある。
前記第3可動体ユニット40の第3長孔81および第3ガイド溝82と、第4可動体ユニット41の第4長孔99および第4ガイド溝100とは平行に形成されており、実施例のパチンコ機10では、設置部材23における開口部23aの右側において上下の関係で配設された第3可動体42および第4可動体43は、同じ向きで斜めに平行移動するよう構成される。
また、前記第3可動体42および第4可動体43を何れも第1位置に位置した状態では、図20に示す如く、第3可動体42の下端に位置する第3光装飾体89の下面と、第4可動体43の上端に位置する第4光装飾体107の上面とが近接状態で対向するよう構成される。そして、両可動体42,43を第1位置に位置させた状態で、前記第3ライン用発光基板91および第4ライン用発光基板109の各ライン用発光体91a,109aを点灯することで、各ライン用発光体55a,73aを単独で点灯した場合より上下幅が広い(太い)発光ライン(以後、合体発光ラインという場合もある)を斜めに延在するように形成し得るよう構成される。また、一方の可動体42,43を第2位置に位置させると共に、他方の可動体42,43を第1位置に位置させた状態(すなわち上下で対をなす2つの可動体42,43の内の片方のみを第1位置に位置させた状態)で、第1位置の可動体42,43のライン用発光体91a,109aのみを点灯することで、第1位置に位置する可動体42,43の端部に、細い発光ライン(第3発光ラインL3または第4発光ラインL4)を斜めに延在するように形成し得るよう構成される。なお、第3可動体42の下端部と第4可動体43の上端部が対向した状態で、両ライン用発光体91a,109aを点灯した場合は、上下に2本のラインが分かれて形成されるものではなく、両ライン用発光体91a,109aによる一本の太い発光ラインが形成されるものであるが、実施例では便宜的に各ライン用発光体91a,109aにより発光ラインL3,L4が形成されるものとして説明する。
(第1演出装置M1と第2演出装置M2との関係について)
前記第1演出装置M1における両可動体38,39の移動方向は、第2演出装置M2における両可動体42,43の移動方向と平行に設定されている。また、前記第1演出装置M1の両可動体38,39は、第2位置から第1位置に向けて斜め上向きに移動するのに対し、第2演出装置M2の両可動体42,43は、第2位置から第1位置に向けて斜め下向きに移動するよう構成される。すなわち、両演出装置M1,M2の可動体38,39,42,43が第2位置から第1位置に向けて移動する際には、前記枠状装飾部材24の開口部24aの外側(枠状装飾部材24および遊技盤21の裏側に隠れた位置)から開口部24aの中央側(図柄表示装置18の表示部18aの中央側)に寄るように斜め方向で相互に接近し、両演出装置M1,M2の可動体38,39,42,43が第1位置から第2位置に向けて移動する際には、開口部24aの中央側(図柄表示装置18の表示部18aの中央側)から離れるように斜め方向で相互に離間する。
前記第1演出装置M1の両可動体38,39を第1位置に位置させると共に、第2演出装置M2の両可動体42,43を第1位置に位置させた状態では、図20に示す如く、第1可動体38と第2可動体39との対向端部と、第3可動体42と第4可動体43との対向端部とが、前記図柄表示装置18の表示部18aを挟む両側において該表示部18aを斜めに横切る線に略揃って位置するよう構成される。そして、第1可動体38と第2可動体39との対向端部において前記第1ライン用発光基板55および第2ライン用発光基板73の各ライン用発光体55a,73aの発光により形成される第1および第2発光ラインL1,L3からなる太い合体発光ラインと、第3可動体42と第4可動体43との対向端部において前記第3ライン用発光基板91および第4ライン用発光基板109のライン用発光体91a,109aの発光により形成される第3および第4発光ラインL3,L4からなる太い合体発光ラインとが、表示部18aを横切る方向に揃うようになっている(図20では各発光ラインL1〜L2を一点鎖線で示している)。更に、実施例では、図22に示す如く、第1可動体38の第1ライン用発光基板55の第1ライン用発光体55aの発光で形成される第1発光ラインL1と、第3可動体42の第3ライン用発光基板91の第3ライン用発光体91aの発光で形成される第3発光ラインL3とが、表示部18aを横切る方向に略揃うと共に、図23に示す如く、第2可動体39の第2ライン用発光基板73の第2ライン用発光体73aの発光で形成される第2発光ラインL2と、第4可動体43の第4ライン用発光基板109の第4ライン用発光体109aの発光により形成される第4発光ラインL4とが、表示部18aを横切る方向に略揃うよう設定される。なお、発光ラインが表示部18aを横切る方向に揃うとは、一直線状に整列する場合に限らず、上下方向に若干ずれて平行あるいは略平行となる関係も含むものであり、交差あるいは離反する関係も含む。
なお、実施例では、前記第1発光ラインL1に対して第3発光ラインL3および第4発光ラインL4が上下にずれると共に、第2発光ラインL2に対して第4発光ラインL4が上下にずれるよう構成されるのに対し、第2発光ラインL2と第3発光ラインL3とは略一直線状に揃うように構成されている(図21〜図25参照)。そして、第1発光ラインL1と第2発光ラインL2で形成される太い合体発光ラインと、第3発光ラインL3と第4発光ラインL4で形成される太い合体発光ラインとを、図20に示す如く、前記図柄表示装置18の表示部18aで表示される発光画像(図では二点鎖線で示している)によって、Z状に繋ぐことで、表示部18aを切り裂くような迫力のある斬撃ラインを形成し得るよう構成してある。同様に、第1発光ラインL1と第3発光ライン3(図22参照)、第2発光ラインL2と第4発光ライン4(図23参照)、第1発光ラインL1と第4発光ライン4(図24参照)についても、表示部18aに表示したZ状の発光画像に繋ぐことで迫力のある斬撃ラインを形成し得る。これに対し、第2発光ラインL2と第3発光ライン3については、図25に示す如く、表示部18aに表示した一直線状の発光画像で繋ぐことで発光演出の形態を異ならせ得るようになっている。
前記第1演出装置M1では、上下で対をなす第1可動体38および第2可動体39を第1位置に位置させたもとで、片方の可動体38,39のライン用発光体55a,73aを点灯したもとで、残る可動体38,39のライン用発光体55a,73aを点灯したり消灯することで、2つの可動体38,39を第1位置に位置させたまま発光ラインの太さ(発光ラインの形態)を変えることができるようになっている。前記第2演出装置M2についても同様であって、片方の可動体42,43のライン用発光体91a,109aを点灯したもとで、残る可動体42,43のライン用発光体91a,109aを点灯したり消灯することで、2つの可動体42,43を第1位置に位置させたまま発光ラインの太さを変えることができる。
(照明装置116,117,118,119について)
前記遊技盤21に配設された前記枠状装飾部材24には、図3に示す如く、前記開口部24aを挟む左右両側(開口部24aの外側)に、前記可動体38,39,42,43に設けたライン用発光体55a,73a,91a,109aの発光により形成される発光ラインL1,L2,L3,L4の延長線上に、照明装置(第2の発光手段)116,117,118,119が夫々配設されている。すなわち、開口部24aの左側には、第1位置に位置した第1可動体38のライン用発光体55aの発光により形成される第1発光ラインL1の延長線上に第1照明装置116が配置されると共に、第1位置に位置した第2可動体39のライン用発光体73aの発光により形成される第2発光ラインL2の延長線上に第2照明装置117が配置される。また、開口部24aの右側には、第1位置に位置した第3可動体42のライン用発光体91aの発光により形成される第3発光ラインL3の延長線上に第3照明装置118が配置されると共に、第1位置に位置した第4可動体43のライン用発光体109aの発光により形成される第4発光ラインL4の延長線上に第4照明装置119が配置される。
前記各照明装置116,117,118,119は、延長用発光基板120と、該延長用発光基板120に実装された複数のLED等の延長用発光体121とで構成され、各照明装置116,117,118,119は、前記ランプ制御基板126によって個別に発光制御されるよう構成される。また、各延長用発光基板120に実装される複数の延長用用発光体121は、対応する発光ラインL1,L2,L3,L4の延長線上に沿って所定間隔離間して配置されており、各照明装置116,117,118,119の発光によって、前記可動体38,39,42,43のライン用発光体55a,73a,91a,109aの発光により形成される発光ラインL1,L2,L3,L4の長さを長くし得るよう構成されている。また、各延長用発光基板120に実装される複数の延長用発光体121は、ランプ制御基板126によって並び方向の一方から他方の順で点灯したり消灯可能に構成される。なお、枠状装飾部材24における各照明装置116,117,118,119の前側には、光透過性の装飾部品122,122が配設してある。
(パチンコ機10の主要な制御構成について)
前記パチンコ機10の主要な制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、パチンコ機10を全体的に制御するメイン制御基板123と、該メイン制御基板123からの制御信号に基づいて各制御対象を制御するサブ制御基板124,125,126,127とが設けられている。すなわち、メイン制御基板123では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)25b,26b,35aからの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板124,125,126,127に出力されるようになっている。
実施例のパチンコ機10には、前記サブ制御基板として、遊技演出を全体的に制御する統括制御基板124と、図柄表示装置18での表示内容を制御する表示制御基板125と、パチンコ機10が備える発光体55a,73a,91a,109a,121の発光制御を行なうランプ制御基板126と、パチンコ機10が備える演出装置M1,M2の可動体制御を行なう可動体制御基板127とを備えている(図16参照)。すなわち、メイン制御基板123が出力した制御信号(制御コマンド)に基づいて、前記統括制御基板124が表示制御基板125、ランプ制御基板126および可動体制御基板127を制御するよう構成されており、パチンコ機10で実行される各種遊技演出(図柄変動演出、発光演出、可動体演出)を統括的にコントロールし得るようになっている。ここで、表示制御基板125は、統括制御基板124から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、図柄表示装置18に表示される図柄や背景画像等の図柄変動演出の表示内容を制御するよう構成される。また、ランプ制御基板126は、統括制御基板124から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、パチンコ機10が備える発光体55a,73a,91a,109a,121の点灯・消灯のタイミング等を制御し、可動体制御基板127は、統括制御基板124から出力された制御信号(制御コマンド)に基づき、パチンコ機10が備える演出装置M1,M2の可動体38,39,42,43の動作態様等を制御するよう構成される。
(メイン制御基板123について)
前記メイン制御基板123は、制御動作を所定の手順で実行することができるメイン制御CPU(メイン制御手段,制御手段)123a、メイン制御CPU123aの制御プログラムを格納するメイン制御ROM123bおよび必要なデータの書き込みおよび読み出しができるメイン制御RAM123cを備えている。
前記メイン制御基板123は、大当り判定用乱数、図柄決定用乱数、変動パターン振分用乱数、普図当り判定用乱数等の各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値をメイン制御RAM123cの設定領域に記憶(設定)することで更新前の値を書き換えており、乱数更新処理(乱数生成処理)を実行するようになっている。例えば、メイン制御基板123では、前記始動入賞検出センサ25b,26bから検出信号が入力されると、メイン制御CPU123aがメイン制御ROM123bから大当り判定用乱数を取得し、この大当り判定用乱数とメイン制御ROM123bに記憶されている大当り判定値とを比較し、大当りとするか否かの大当り判定(当り抽選)を行なう。またメイン制御基板123では、前記大当り判定の結果が肯定の場合には、大当りの結果を導出するリーチ演出等の大当り導出演出のみが含まれる変動パターンテーブルから大当り導出演出用の変動パターンを決定する。これに対して、前記大当り判定の結果が否定の場合には、はずれ演出のみが含まれる変動パターンテーブルからはずれ演出用の変動パターンを決定する。大当り導出演出用およびはずれ演出用の変動パターンの決定は、前記大当り判定と同様に、メイン制御CPU123aがメイン制御ROM123bから取得した乱数により行なう。なお、変動パターンテーブルから決定される大当り導出演出およびはずれ演出の変動パターンは、少なくとも大当り判定の時間(図柄変動時間)および演出内容を特定するものである。そして、パチンコ機10では、メイン制御基板123の大当り判定の結果に応じて出力された統括制御基板124の制御信号に基づいて、表示制御基板125が図柄表示装置18に所定の演出表示を行なわせると共に、メイン制御基板123の制御により出力された球払出しに係る制御信号に基づいて、図示しない球払出し装置によって所定数の賞球が払い出される。また、パチンコ機10では、統括制御基板124の制御信号に基づいて、演出装置M1,M2の可動体38,39,42,43を作動させたり、各発光体55a,73a,91a,109a,121を発光させるよう構成される。
また、メイン制御基板123では、前記通過球検出センサ35aから検出信号が入力されると、メイン制御CPU123aがメイン制御ROM123bから普図当り判定用乱数を取得し、この普図当り判定用乱数とメイン制御ROM123bに記憶されている普図当り判定値とを比較し、普図当りとするか否かの普図当り判定(普図当り抽選)を行なう。そして、普図当り判定が肯定の場合は、前記開閉部材31を所定の開閉パターンで開閉するように前記始動入賞ソレノイド32を制御する。なお、開閉部材31の開閉パターンについては、普図当り判定を行なう時点での遊技状態、すなわち変短状態(後述)が付与されているか否かによって異なるようになっている。
ここで、大当り判定が肯定で実行される大当り遊技は、前記特別入賞装置27を所定の開放条件で開放することで遊技者に多くの賞球を獲得し得る機会が与えられるものであって、この大当り遊技は遊技者にとって特典となるものである。すなわち、実施例では、始動入賞手段への入賞を契機として遊技者に特典を付与するか否かを判定する特典判定手段としての機能をメイン制御CPU123aが備える。
(統括制御基板124について)
前記統括制御基板124には、統括制御CPU(サブ制御手段,制御手段)124aが備えられている。該統括制御CPU124aには、統括制御ROM124bおよび統括制御RAM124cが接続されている。また、統括制御CPU124aは、実行可否判定用乱数や動作演出パターン判定用乱数等の各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を統括制御RAM124cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。更に、統括制御ROM124bには、表示制御基板125、ランプ制御基板126および可動体制御基板127を統括的に制御するための統括制御プログラムが記憶されている。統括制御CPU124aは、各種制御コマンドを入力すると、当該統括制御プログラムに基づき各種制御を実行する。例えば、統括制御基板124では、前記メイン制御CPU123aから変動パターン指定コマンドが入力されると、統括制御CPU124aが統括制御ROM124bから実行可否判定用乱数を取得し、この実行可否判定用乱数と統括制御ROM124bに記憶されている実行可否判定値とを比較し、可動体演出を実行するか否かの実行可否判定を行なう。また、統括制御基板124では、前記実行可否判定の結果が肯定の場合には、後述するように演出装置M1,M2で実行する1つの動作演出パターンを決定し、該動作演出パターンに対応する表示演出パターンの表示演出コマンドを表示制御基板125に出力すると共に、該動作演出パターンに対応する発光演出パターンの発光演出コマンドをランプ制御基板126に出力する。
(表示制御基板125について)
前記表示制御基板125には、表示制御CPU(表示制御手段)125aが備えられている。該表示制御CPU125aには、表示制御ROM125bおよび表示制御RAM125cが接続されている。また、表示制御基板125(表示制御CPU125a)には、図柄表示装置18が接続されている。表示制御ROM125bには、図柄表示装置18の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM125bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM125cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
(ランプ制御基板126および可動体制御基板127について)
前記ランプ制御基板(ランプ制御手段)126には、前記各発光体55a,73a,91a,109a,121が接続されている。また、可動体制御基板(可動体制御手段)127には、前記第1〜第4駆動モータ50,68,86,104が接続されている。
(特典遊技状態について)
実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態(特典)として第1特典遊技状態を付与する機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態としては、前記特別入賞口へのパチンコ球の入賞契機が、当該第1特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、大当り確率を低確率から高確率に変動することにより特別入賞口へのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとする。
本実施例の確変機能は、前記図柄表示装置18に確定停止表示された大当り図柄の種類が予め定めた確変図柄であることを条件として、大当り遊技の終了後に大当りの抽選確率(大当り確率)を低確率から高確率に変動させる確変状態を付与する機能である。なお、確変状態が付与されていない状態を非確変状態というものとする。実施例では、大当り遊技終了後に確変状態が付与される大当りが確変大当りであり、確変状態が付与されない大当りが非確変大当りとなる。また、実施例では、確変状態が付与される大当りの場合には、大当り遊技終了後、次回の大当りが生起されるまでの間継続して確変状態が付与される。このように、確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。なお、確変状態が付与される期間としては、上記のものに限られない。例えば、確変状態が付与されてから所定条件を満たすまでの間継続して確変状態を付与し、当該所定条件を満たすことを条件に非確変状態に移行させるようにすることもできる。ここで、所定条件としては、確変状態が付与されてからの図柄変動演出の変動回数とすることもできる。また、図柄変動演出毎に非確変状態に移行させるかを、始動入賞口25a,26aへのパチンコ球の入賞を契機に取得する乱数に基づいて判定(転落抽選)し、転落抽選に当選することを条件に非確変状態に移行させるようにすることもできる。
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(特典)を付与する機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口26aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)前記球通過ゲート35をパチンコ球が通過したこと(より具体的には通過球検出センサ35aがパチンコ球を検出したこと)により実行される普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口26aを開放する開閉部材31の開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口26aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお、普図当り1回についての第2始動入賞口26aを開放する開閉部材31の開放時間を増やすに際しては、開閉部材31の開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また開閉部材31の開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。なお、実施例では、第2特典遊技状態として上記(1)〜(3)を組み合わせており、以下の説明では、これら(1)〜(3)を組み合わせた状態を便宜的に「変短状態」というものとする。
ここで、実施例では、大当りに当選した際に決定される大当り図柄の種類に応じて、変短状態が付与される期間(変短回数)が変化するよう構成されている。具体的には、大当り図柄の種類が予め定めた確変図柄である場合には、次回の大当りが生起されるまでの間、変短状態が付与されるよう設定され、大当り図柄の種類が予め定めた非確変図柄である場合には、所定回数の図柄変動演出が実行されるまでの間、変短状態が付与されるよう設定されている。本実施例では、前記変短状態が、入賞率向上状態となる。
前記確変状態および変短状態は、前記始動入賞口25a,26aへの入賞を契機としてメイン制御CPU123aで実行される大当り判定において肯定された際に抽選される大当り図柄の種類によって決まるものである。すなわち、前記メイン制御CPU123aは、大当りが発生する確率(大当り判定の判定結果が肯定となる確率)が通常よりも高確率となる確変状態を付与する手段として機能すると共に、該確変状態を付与するか否かを判定する確変判定手段として機能する。また、メイン制御CPU132aは、大当りが発生する場合(大当り判定の判定結果が肯定の場合)に、第2始動入賞口26aへパチンコ球が入賞する確率が高確率となる変短状態(入賞率向上状態)を付与する手段として機能すると共に、該変短状態を付与するか否かを判定する変短状態判定手段(入賞率向上状態判定手段)として機能する。なお、確変状態および変短状態は、何れも大当り遊技と同様に、始動入賞手段への入賞を契機として遊技者に付与される可能性のある特典である。
(可動体演出について)
本実施例のパチンコ機10は、前記演出装置M1,M2によって、図柄変動演出の終了後に大当り遊技(当り遊技)が付与される可能性のあることを示唆する可動体演出を実行可能に構成されている。すなわち、前記始動入賞口25a,26aへの入賞を契機としてメイン制御CPU123aで決定された変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが前記統括制御CPU124aに入力された場合に、該統括制御CPU124aが演出装置M1,M2による可動体演出を実行するか否かを決定する可動体演出の実行可否判定を行ない、該実行可否判定において可動体演出を実行することが決定された場合に、複数種類の動作演出パターン1−1〜5−4の中から1つの動作演出パターンを決定し、決定された動作演出パターンを当該の図柄変動演出中に実行するよう構成される。すなわち本実施例では、図柄変動演出の終了後に大当り遊技(当り遊技)が付与されることを示唆する可動体演出を実行するか否かを決定する可動体演出実行可否決定手段、該可動体演出実行可否決定手段が可動体演出を実行することを決定した場合に、複数種類の動作演出パターン1−1〜5−4の中から1つの動作演出パターン1−1〜5−4を決定可能な演出パターン決定手段および決定した動作演出パターン1−1〜5−4に基づく演出を演出装置M1,M2で実行させる可動体演出実行制御手段としての機能を統括制御CPU124aが備えている。
(動作演出パターンについて)
前記統括制御ROM124bには、前記演出装置M1,M2で実行可能な複数の動作演出パターン(演出パターン)が設定されている。この動作演出パターンは、図17に示す如く、大きく分けて5つのパターンに分類される。第1動作演出パターン(第1の演出パターン)1−1は、両演出装置M1,M2が備える2つの可動体38,39,42,43の夫々を第2位置から第1位置に移動するパターンであって(図20参照)、この第1動作演出パターン1−1では、第1位置に移動した可動体38,39,42,43の前記ライン用発光体55a,73a,91a,109aを発光することによって太くて長い発光ラインが形成可能となる。この第3動作演出パターン1−1は、全ての可動体38,39,42,43を第1位置に移動するものであって、形態は1種類である。
第2動作演出パターン2−1〜2−4は、第1演出装置M1および第2演出装置M2の何れか一方が備える2つの可動体38,39,42,43を第1位置に移動したもとで、他方が備える2つの可動体38,39,42,43の片方のみを第1位置に移動するパターンであって、この第2動作演出パターン2−1〜2−4では、第1位置に移動した可動体38,39,42,43の前記ライン用発光体55a,73a,91a,109aを発光することによって太さが変化する長い発光ラインが形成可能となる。この第2動作演出パターンの具体的な形態は4種類ある。第1形態2−1は、第4可動体43のみを第2位置に保持したまま、第1可動体38、第2可動体39および第3可動体42が第1位置に移動する形態である(図21参照)。第2形態2−2は、第3可動体42のみを第2位置に保持したまま、第1可動体38、第2可動体39および第4可動体43が第1位置に移動する形態である。第3形態2−3は、第2可動体39のみを第2位置に保持したまま、第1可動体38、第3可動体42および第4可動体43が第1位置に移動する形態である。第4形態2−4は、第1可動体38のみを第2位置に保持したまま、第2可動体39、第3可動体42および第4可動体43が第1位置に移動する形態である。
第3動作演出パターン(第2の演出パターン)3−1〜3−4は、第1演出装置M1および第2演出装置M2が備える2つの可動体38,39,42,43の夫々1つを第2位置から第1位置に移動するパターンであって、この第1動作演出パターン1−1〜1−4では、第1位置に移動した可動体38,39,42,43の前記ライン用発光体55a,73a,91a,109aを発光することによって細くて長い発光ラインが形成可能となる。この第3動作演出パターンの具体的な形態は4種類ある。第1形態3−1は、第2可動体39および第4可動体43を第2位置に保持したまま、第1可動体38および第3可動体42が第1位置に移動する形態である(図22)。第2形態3−2は、第1可動体38および第3可動体42を第2位置に保持したまま、第2可動体39および第4可動体43が第1位置に移動する形態である(図23)。第3形態3−3は、第2可動体39および第3可動体42を第2位置に保持したまま、第1可動体38および第4可動体43が第1位置に移動する形態である(図24)。第4形態3−4は、第1可動体38および第4可動体43を第2位置に保持したまま、第2可動体39および第3可動体42が第1位置に移動する形態である(図25)。
第4動作演出パターン(第3の演出パターン,第1の演出パターン)4−1〜4−2は、第1演出装置M1または第2演出装置M2の何れか一方が備える2つの可動体38,39,42,43を第2位置に保持したもとで、他方が備える2つの可動体38,39,42,43を第1位置に移動するパターンであって、この第4動作演出パターン4−1〜4−2では、第1位置に移動した可動体38,39,42,43の前記ライン用発光体55a,73a,91a,109aを発光することによって太くて短い発光ラインが形成可能となる。この第4動作演出パターンの具体的な形態は2種類ある。第1形態4−1は、第3可動体42および第4可動体43を第2位置に保持したまま、第1可動体38および第2可動体39が第1位置に移動する形態である(図26参照)。第2形態4−2は、第1可動体38および第2可動体39を第2位置に保持したまま、第3可動体42および第4可動体43が第1位置に移動する形態である。
第5動作演出パターン(第2の演出パターン)5−1〜5−4は、第1演出装置M1および第2演出装置M2の何れか一方が備える2つの可動体38,39,42,43を第2位置に保持したもとで、他方が備える2つの可動体38,39,42,43の片方のみを第1位置に移動するパターンであって、この第5動作演出パターン5−1〜5−4では、第1位置に移動した可動体38,39,42,43の前記ライン用発光体55a,73a,91a,109aを発光することによって細くて短い発光ラインが形成可能となる。この第5動作演出パターンの具体的な形態は4種類ある。第1形態5−1は、第2可動体39、第3可動体42および第4可動体43を第2位置に保持したまま、第1可動体38のみが第1位置に移動する形態である(図27参照)。第2形態5−2は、第1可動体38、第3可動体42および第4可動体43を第2位置に保持したまま、第2可動体39のみが第1位置に移動する形態である。第3形態5−3は、第1可動体38、第2可動体39および第4可動体43を第2位置に保持したまま、第3可動体42のみが第1位置に移動する形態である。第4形態5−4は、第1可動体38、第2可動体39および第3可動体42を第2位置に保持したまま、第4可動体43のみが第1位置に移動する形態である。
前記パチンコ機10では、前記演出装置M1,M2で実行される動作演出パターン1−1〜5−4によって、図柄変動演出の終了後に大当り遊技(当り遊技)が付与される信頼度が異なるように、動作演出パターン1−1〜5−4の出現率が設定される。実施例では、第5動作演出パターン5−1〜5−4、第4動作演出パターン4−1〜4−2、第3動作演出パターン3−1〜3−4、第2動作演出パターン1−2〜2−4、第1動作演出パターン1−1の順で、大当り遊技が付与される信頼度が高くなるよう設定される。すなわち、実施例では、図18に示す如く、第1動作演出パターン1−1の信頼度が「最大」、第2動作演出パターン2−1〜2−4の信頼度が「高」、第3動作演出パターン3−1〜3−4の信頼度が「中」、第4動作演出パターン4−1〜4−2の信頼度が「低」、第5動作演出パターン5−1〜5−4の信頼度が「最低」に設定されている。なお、大当り遊技が付与される信頼度とは、大当り遊技(当り遊技)が付与される場合の出現率と大当り遊技が付与されない(はずれになる)場合の出現率を合算した全体出現率に対し、大当り遊技が付与される場合の出現率の割合を示すものである。すなわち、大当り遊技が付与される信頼度は、全体出現率に対して大当り遊技が付与される場合の出現率の割合が高いほど高くなる。そして、大当り遊技が付与される信頼度を設定するための出現率は、各動作演出パターンに対して振分けられている動作演出パターン抽選用判定値の振分け態様(振分け個数)によって規定することができる。
ここで、前記統括制御CPU124aでは、動作演出パターンの抽選に用いられる動作演出パターン判定用乱数として、実施例では「0」〜「100」の全101通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。また、統括制御ROM124bには、動作演出パターンの抽選に用いられる動作演出パターン抽選用判定値が記憶されており、動作演出パターン抽選用判定値は、動作演出パターン判定用乱数の取り得る「0」〜「100」までの全101通りの整数の中から所定数の判定値が夫々の動作演出パターンに定められている。また、動作演出パターン抽選用判定値の振分けは、大当り判定の結果が肯定の場合(大当り)と否定の場合(はずれ)とで異なるように設定される。図18は、大当り判定の結果が肯定の場合(大当り)の動作演出パターン振分け抽選テーブルT1と、大当り判定の結果が否定の場合(はずれ)の動作演出パターン振分け抽選テーブルT2と示すものであって、各振分け抽選テーブルT1,T2の夫々において、101通りの動作演出パターン抽選用判定値が各動作演出パターンに振分けられることで、各動作演出パターンの大当り遊技が付与される信頼度が前述したように規定されるようになっている。
すなわち、動作演出パターン振分け抽選テーブルT1では、第1動作演出パターンに「0」〜「54」の55通りの動作演出パターン抽選用判定値が振分けられ、第2動作演出パターンに「55」〜「70」の16通りの動作演出パターン抽選用判定値が振分けられ、第3動作演出パターンに「71」〜「82」の12通りの動作演出パターン抽選用判定値が振分けられ、第4動作演出パターンに「83」〜「92」の10通りの動作演出パターン抽選用判定値が振分けられ、第5動作演出パターンに「93」〜「100」の8通りの動作演出パターン抽選用判定値が振分けられている。
これに対し、動作演出パターン振分け抽選テーブルT2では、第1動作演出パターンに「0」〜「3」の4通りの動作演出パターン抽選用判定値が振分けられ、第2動作演出パターンに「5」〜「12」の8通りの動作演出パターン抽選用判定値が振分けられ、第3動作演出パターンに「13」〜「24」の12通りの動作演出パターン抽選用判定値が振分けられ、第4動作演出パターンに「25」〜「48」の24通りの動作演出パターン抽選用判定値が振分けられ、第5動作演出パターンに「49」〜「100」の52通りの動作演出パターン抽選用判定値が振分けられている。
このように、大当り判定の結果が肯定の場合での動作演出パターン抽選用判定値の振分けについて、第1動作演出パターン1−1、第2動作演出パターン2−1〜2−4、第3動作演出パターン3−1〜3−4、第4動作演出パターン4−1〜4−2、第5動作演出パターン5−1〜5−4の順で動作演出パターン抽選用判定値の振分け個数を少なくすると共に、大当り判定の結果が否定の場合での動作演出パターン抽選用判定値の振分けについて、第1動作演出パターン1−1、第2動作演出パターン2−1〜2−4、第3動作演出パターン3−1〜3−4、第4動作演出パターン4−1〜4−2、第5動作演出パターン5−1〜5−4の順で動作演出パターン抽選用判定値の振分け個数を多くすることで、各動作演出パターンが演出装置M1,M2で実行された場合の大当り遊技が付与される信頼度を、第5動作演出パターン5−1〜5−4、第4動作演出パターン4−1〜4−2、第3動作演出パターン3−1〜3−4、第2動作演出パターン2−1〜2−4、第1動作演出パターン1−1の順で高くなるようにしている。具体的に、例えば、大当り判定の結果が肯定の場合(大当り)に、第1動作演出パターン1−1は最も選択され易く、大当り判定の結果が否定の場合(はずれ)に、第1動作演出パターン1−1は最も選択され難く構成されているので、第1動作演出パターン1−1が演出装置M1,M2で実行された場合は大当り遊技が付与される信頼度が高くなる。一方、大当り判定の結果が肯定の場合(大当り)に、第5動作演出パターン5−1〜5−4は最も選択され難く、大当り判定の結果が否定の場合(はずれ)に、第5動作演出パターン5−1〜5−4は最も選択され易く構成されているので、第5動作演出パターン5−1〜5−4が演出装置M1,M2で実行された場合は大当り遊技が付与される信頼度が低くなる。
前記各動作演出パターンに振分けられる動作演出パターン抽選用判定値は、各動作演出パターンが備える各形態毎に更に振分けられている。すなわち、1つの形態1−1のみを備える第1動作演出パターンについては、第1形態1−1に54通りの動作演出パターン抽選用判定値が振分けられている。これに対し、4つの形態2−1〜2−4を備える第2動作演出パターンについては、各形態2−1〜2−4に4通りずつの動作演出パターン抽選用判定値が夫々振分けられている。同様に、4つの形態3−1〜3−4を備える第3動作演出パターンについては、各形態3−1〜3−4に3通りずつの動作演出パターン抽選用判定値が夫々振分けられ、2つの形態4−1〜4−2を備える第4動作演出パターンについては、各形態4−1〜4−2に5通りずつの動作演出パターン抽選用判定値が夫々振分けられ、4つの形態5−1〜5−4を備える第5動作演出パターンについては、各形態5−1〜5−4に2通りずつの動作演出パターン抽選用判定値が夫々振分けられている。すなわち、実施例では、複数の形態を備える各動作演出パターンにおいて、同一動作演出パターン内における各形態が選択される割合は同じに設定してある。
ここで、動作演出パターンの大当り遊技が付与される信頼度の高低について、更に詳細に説明すると、前記図柄表示装置18の表示部18aの左右両側に可動体38,39,42,43が現われて発光ラインを形成する第1〜3動作演出パターンと、表示部18aの左右何れか片側にのみ可動体38,39,42,43が現われて発光ラインを形成する第4〜5動作演出パターンとを比較すると、表示部18aの左右両側で発光ラインを形成し得る第1〜3動作演出パターンの方が、表示部18aの左右何れか片側でのみ発光ラインを形成し得る第4〜5動作演出パターンより大当り遊技が付与される信頼度が高くなるよう設定されている。また、表示部18aの左右両側で発光ラインを形成し得る第1〜3動作演出パターンについては、太い発光ラインを形成し得る動作演出パターンの方が、細い発光ラインしか形成し得ない動作演出パターンより大当り遊技が付与される信頼度が高くなるよう設定されている。更に、表示部18aの左右何れか片側でのみ発光ラインを形成し得る第4動作演出パターンと第5動作演出パターンとを比較すると、太い発光ラインを形成し得る第4動作演出パターンの方が、細い発光ラインしか形成し得ない第5動作演出パターンより大当り遊技が付与される信頼度が高くなるよう設定されている。
(表示演出パターンについて)
実施例のパチンコ機10では、前記統括制御ROM124bに、前記演出装置M1,M2で実行可能な複数の前記動作演出パターン1−1〜5−4に対応して、前記図柄表示装置18で行なわれる表示演出の表示内容を特定する表示演出パターンA−1−E−4(図19参照)が記憶されている。そして、統括制御CPU124aは、前記動作演出パターンの抽選で1つの動作演出パターンを決定すると、該動作演出パターンに対応する表示演出パターン指定コマンドを前記表示制御CPU125aに出力し、該表示制御CPU125aは、表示演出パターン指定コマンドを入力すると、その表示演出パターンに対応する表示データに基づく演出内容の画像を図柄表示装置18の表示部18aに表示するよう制御する。
前記表示演出パターンで特定される表示内容は、実施例では図柄表示装置18における表示部18aの左右両側で可動体38,39,42,43が第1位置に移動する動作演出パターンに対応する表示演出パターンは、該第1位置に位置する各可動体38,39,42,43のライン用発光体55a,73a,91a,109aの発光により形成される第1〜第4発光ラインL1,L2,L3,L4を繋ぐ第1発光画像を表示するものである。すなわち、表示部18aの左右両側で第1位置に位置する可動体38,39,42,43のライン用発光体55a,73a,91a,109aの発光により形成される第1〜第4発光ラインL1,L2,L3,L4を第1発光画像で繋ぐことで、あたかも表示部18aが左右方向の全長に亘って切り裂かれる演出を行ない得るようになっている。これに対し、図柄表示装置18における表示部18aの左右何れか片側でのみ可動体38,39,42,43が第1位置に移動する動作演出パターンに対応する表示演出パターンは、該第1位置に位置する各可動体38,39,42,43のライン用発光体55a,73a,91a,109aの発光により形成される第1〜第4発光ラインL1,L2,L3,L4を表示部18aの中央部まで延ばす第2発光画像を表示するものである。すなわち、表示部18aの片側で第1位置に位置する可動体38,39,42,43のライン用発光体55a,73a,91a,109aの発光により形成される第1〜第4発光ラインL1,L2,L3,L4を第2発光画像で延ばすことで、あたかも表示部18aの一部を切り裂く演出を行ない得るようになっている。
また、第1発光画像および第2発光画像は、表示部18aの左右の第1位置に位置する可動体の数や位置に応じた太さや位置で表示されるようになっている。例えば、上下で対をなす第1可動体38と第2可動体39または第3可動体42と第4可動体43が第1位置に位置する状態では、上下の可動体38,39,42,43のライン用発光体55a,73a,91a,109aにより太い発光ラインが形成されるので、該太い発光ラインと同等の太さの発光画像を表示する。また、上下で対をなす第1可動体38と第2可動体39または第3可動体42と第4可動体43の片方のみが第1位置に位置する状態では、片方の可動体38,39,42,43のライン用発光体55a,73a,91a,109aにより細い発光ラインが形成されるので、該細い発光ラインと同等の細さの発光画像を表示するよう設定される。
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係るパチンコ機の作用につき説明する。
前記前枠13の前面側に設けられた前記操作ハンドル17の操作レバー17aを遊技者が回転操作すると、前記打球発射装置16から発射されたパチンコ球が前記遊技盤21の遊技領域21a内に打ち出される。この遊技領域21aに打ち出されたパチンコ球は、前記枠状装飾部材24の外周囲を流下し、該パチンコ球が前記第1始動入賞装置25(第1始動入賞口25a)に入賞すると、前記第1始動入賞検出センサ25bからの検出信号がメイン制御CPU123aに入力され、該メイン制御CPU123aは、大当り判定用乱数の値をメイン制御ROM123bから読み出し、メイン制御RAM123cの所定の記憶領域に記憶する。そして、メイン制御CPU123aは、図柄変動ゲームの開始前に、メイン制御RAM123cに記憶されている前記大当り判定用乱数の値とメイン制御ROM123bに記憶されている大当り判定値とを比較して大当りか否かの大当り判定(当り判定)を行なう。
前記メイン制御CPU123aは、大当り判定の判定結果が肯定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが一致)の場合、大当りを決定する。大当りを決定したメイン制御CPU123aは、図柄決定用乱数をメイン制御RAM123cから読み出し、該値に予め対応付けられた図柄を大当り図柄として決定し、決定した図柄の種類を示す情報をメイン制御RAM123cに記憶する。そして、メイン制御CPU123aは、図柄の種類に応じた大当り導出演出用の変動パターンを決定し、決定した大当り導出演出用の変動パターンに対応する制御コマンドを所定のタイミングで統括制御基板124(統括制御CPU124a)に出力する。また、メイン制御CPU123aは、大当り判定の判定結果が否定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが不一致)の場合、はずれを決定すると共に、選択されたはずれ演出用の変動パターンを決定し、決定したはずれ演出用の変動パターンに対応する制御コマンドを所定のタイミングで統括制御基板124(統括制御CPU124a)に出力する。
前記統括制御CPU124aは、大当り導出演出用の変動パターンまたははずれ演出用の変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを入力すると、前記演出装置M1,M2による可動体演出を実行するか否かを決定する可動体演出の実行可否判定を行なう。すなわち、統括制御CPU124aは、変動パターン指定コマンドが入力されたときに実行可否判定用乱数を取得すると共に、この取得した実行可否判定用乱数の値を、可動体演出の実行可否判定に用いられる抽選テーブルに設定されている実行可否判定値と比較して、可動体演出を実行するか否かを決定する。
前記統括制御CPU124aは、前記実行可否判定において可動体演出を実行することが決定された場合に、複数種類の動作演出パターン1−1〜5−4の中から1つの動作演出パターンを決定し、決定された動作演出パターンを当該の図柄変動演出中に実行する。具体的には、メイン制御CPU123aでの大当り判定が肯定(大当り)で、実行可否判定が肯定の場合には、統括制御CPU124aは、大当り導出演出用の変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドが入力されたときに動作演出パターン判定用乱数を取得すると共に、この取得した動作演出パターン判定用乱数の値を、動作演出パターン振分け抽選テーブルT1(図18)に設定されている動作演出パターン抽選用判定値と比較して、何れかの動作演出パターン1−1〜5−4を決定する。また、メイン制御CPU123aでの大当り判定が否定(はずれ)で、実行可否判定が肯定の場合には、統括制御CPU124aは、はずれ演出用の変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドが入力されたときに動作演出パターン判定用乱数を取得すると共に、この取得した動作演出パターン判定用乱数の値を、動作演出パターン振分け抽選テーブルT2(図18)に設定されている動作演出パターン抽選用判定値と比較して、何れかの動作演出パターン1−1〜5−4を決定する。
前記統括制御CPU124aは、動作演出パターンを決定すると、決定した動作演出パターンに対応する演出指定コマンドを可動体制御基板32に出力し、該可動体制御基板32によって前記演出装置M1,M2の駆動モータ50,68,86,104が制御されて、決定された動作演出パターンで可動体38,39,42,43が移動される。また、統括制御CPU124aは、決定した動作演出パターンに対応する表示演出パターンの表示演出コマンドを表示制御基板125に出力すると共に、該動作演出パターンに対応する発光演出パターンの発光演出コマンドをランプ制御基板126に出力する。そして、表示制御CPU125aは、入力された発光演出コマンドに対応する表示データに基づく画像を表示部18aに表示するよう図柄表示装置18を制御する。また、ランプ制御基板126は、入力された発光演出パターンの発光演出コマンドに基づいて対応するライン用発光体55a,73a,91a,109aを発光制御する。
例えば、動作演出パターンとして第1動作演出パターン1−1が決定された場合は、可動体制御基板32は、4つの駆動モータ50,68,86,104を正転方向に駆動するよう制御し、図20に示す如く、4つの可動体38,39,42,43が第1位置に移動する。また、ランプ制御基板126は、第1位置に移動した可動体38,39,42,43に配設されているライン用発光体55a,73a,91a,109aを点灯し、これにより図柄表示装置18における表示部18aの左右両側に位置する各可動体38,39,42,43のライン用発光体55a,73a,91a,109aにより発光ラインL1,L2,L3,L4が形成される。更に、表示制御CPU125aは、表示部18aの左右両側の発光ラインL1,L2,L3,L4を繋ぐような第1発光画像を表示部18aに表示する。これにより、表示部18aを横方向に切り裂くような発光演出が表示され、演出の興趣を向上し得る。
また、動作演出パターンとして第2動作演出パターンにおける第1形態2−1が決定された場合は、図21に示す如く、第1可動体38、第2可動体39および第3可動体42が第1位置に移動すると共に、第1位置に移動した可動体38,39,42のライン用発光体55a,73a,91aが点灯し、更に表示部18aの左右両側の発光ラインL1,L2,L3を繋ぐような第1発光画像が表示部18aに表示される。これにより、表示部18aを横方向に切り裂くような発光演出が表示され、演出の興趣を向上し得る。なお、第2動作演出パターンは、表示部18aの左右何れか一方側では2つの可動体38,39,42,43が第1位置で、他方側では1つの可動体38,39,42,43が第1位置に位置する形態であるので、表示部18aで表示される第1発光画像は、2つの可動体38,39,42,43側のライン用発光体55a,73a,91a,109aで形成される発光ラインから1つの可動体38,39,42,43側のライン用発光体55a,73a,91a,109aで形成される発光ラインに向かうにつれて第1発光画像により表示される光のラインの太さが変化し、前記第2動作演出パターンの表示とは異なる。
更に、動作演出パターンとして第3動作演出パターンの第1形態3−1が決定された場合は、図22に示す如く、第1可動体38と第3可動体42が第1位置に移動すると共に、第1位置に移動した可動体38,42のライン用発光体55a,91aが点灯し、更に表示部18aの左右両側の発光ラインL1,L3を繋ぐような第1発光画像が表示部18aに表示される。これにより、表示部18aを横方向に切り裂くような発光演出が表示され、演出の興趣を向上し得る。なお、第3動作演出パターンの各形態3−1〜3−4は、図22〜図25に示す如く、表示部18aの左右両側の夫々において、上下で対をなす2つの可動体38,39,42,43の片方のみが第1位置に移動するので、表示部18aで表示される第1発光画像は、左右で対をなす2つの可動体38,39,42,43のライン用発光体55a,73a,91a,109aで形成される細い発光ラインを繋ぐ画像となり、前記第1動作演出パターンおよび第2動作演出パターンの表示とは異なる。
また、動作演出パターンとして第4動作演出パターンの第1形態4−1が決定された場合は、図26に示す如く、第1可動体38および第2可動体39のみが第1位置に移動すると共に、第1位置に移動した可動体38,39のライン用発光体55a,73aが点灯し、更に表示部18aには左側に形成された発光ラインL1,L2から表示部中央に延びるような第2発光画像が表示部18aに表示される。これにより、表示部18aが左方から中央部にかけて切り裂かれるような発光演出が表示され、演出の興趣を向上し得る。なお、第4動作演出パターンの第2形態4−2の場合は、表示部18aの右側に2つの可動体42,43が現われ(第1位置に移動)、該可動体42,43のライン用発光体91a,109aで形成される発光ラインL3,L4と表示部18aの第2発光画像とにより該表示部18aが右方から中央部にかけて切り裂かれるような発光演出が表示される。
更にまた、動作演出パターンとして第5動作演出パターンの第1形態5−1が決定された場合は、図27に示す如く、第1可動体38のみが第1位置に移動すると共に、第1位置に移動した第1可動体38のライン用発光体55aが点灯し、更に表示部18aには左側に形成された第1発光ラインL1から表示部中央に延びるような第2発光画像が表示部18aに表示される。これにより、表示部18aが左方から中央部に向かけて切り裂かれるような発光演出が表示され、演出の興趣を向上し得る。第5動作演出パターンの第1形態5−1と前記第4動作演出パターンの第1形態4−1とでは、表示部18aの左右片側に現われる可動体38,39,42,43の数が異なることで、対応するライン用発光体55a,73a,91a,109aにより形成される発光ラインの太さが異なる発光演出となる。
実施例のパチンコ機10では、前記図柄表示装置18での図柄変動演出中において前記演出装置M1,M2で実施される前記動作演出パターンの形態1−1〜5−4によって、当該図柄変動演出後に大当り遊技が付与される信頼度が異なるよう構成したので、可動体38,39,42,43の動作に対して遊技者の関心を惹き付けることができる。また、可動体38,39,42,43の動作は、統括制御ROM124bに記憶されている複数の動作演出パターンの中から1つを抽選で決定するものであるので、統括制御CPU124aの制御負荷を軽減し得る。
実施例のパチンコ機10では、前記図柄表示装置18における表示部18aの前側に出没する4つの可動体38,39,42,43の夫々に発光ラインL1,L2,L3,L4を形成可能なライン用発光体55a,73a,91a,109aを設けたので、表示部18aの左右両側に現われた可動体38,39,42,43のライン用発光体55a,73a,91a,109aを点灯して発光ラインL1,L2,L3,L4を形成することで、該表示部18aを切り裂く演出を行なうことができる。しかも、可動体38,39,42,43は、枠状装飾部材24の裏側に隠れた第2位置と、開口部24aから前側に露出する第1位置(図20等参照)との間を進退移動可能に構成されているので、発光ラインL1,L2,L3,L4の長さや位置を変えることができ、発光演出のバリエーションを増やして興趣を向上し得る。
また、前記図柄表示装置18における表示部18aの左側に配置される第1演出装置M1は、上下で対をなす第1可動体38と第2可動体39とを備え、両可動体38,39の対向端部にライン用発光体55a,73aを並んで配設してあるので、両方の可動体38,39を第1位置に移動してライン用発光体55a,73aを点灯した場合(図20,図21,図26参照)と、片方の可動体38,39のみを第1位置に移動してライン用発光体55a,73aを点灯した場合(図22〜図25参照)とで発光ラインの太さを変更することができ、発光演出のバリエーションを増やすことができる。なお、前記表示部18aの右側に配置される第2演出装置M2においても同様の構成を備えているので、表示部18aの左右両側において夫々発光ラインの太さを変更することが可能であると共に、表示部18aの左右に形成される発光ラインの太さを異ならせることが可能であるので、発光演出のバリエーションをより増やすことができる。
前記第1演出装置M1は、上下で対をなす可動体38,39を夫々独立して対応する駆動モータ50,68により移動するよう構成してあるので、図20に示す如く、第1可動体38と第2可動体39とを第1位置に位置させた状態から、第1可動体38および第2可動体39の何れか片方の可動体38,39を第2位置に移動することで、第1可動体38のライン用発光体55aで形成される第1発光ラインL1と第2可動体39のライン用発光体73aで形成される第2発光ラインL2とが左右方向にずれるように移動し、発光ラインL1,L2が上下方向に重なってラインが太くなっている領域の長さが変化することで、面白みのある発光演出ができる。また、前記第2演出装置M2も第1演出装置M1と同様に上下の可動体42,43を夫々独立して移動し得るよう構成してあるので、表示部18aの左右両側において上下で対をなす可動体38,39,42,43の片方を第2位置に移動することで、表示部18aを挟む両側において発光ラインの太さが変化し、表示部18aを切り裂く演出を強調することができる。更に、上下で対をなす可動体38,39,42,43を、枠状装飾部材24の開口部24aから露出した状態で所定範囲で相互に移動することで、斬新な発光演出を行ない得る。
また、前記4つの可動体38,39,42,43の各ライン用発光体55a,73a,91a,109aは、前記ランプ制御基板126(統括制御CPU124a)によって個別の発光制御可能に構成されているので、例えば、図20,図21,図26に示す如く、上下で対をなす第1可動体38および第2可動体39を第1位置に位置させたもとで、片方の可動体38,39のライン用発光体55a,73aを点灯した状態で、残る可動体38,39のライン用発光体55a,73aを点灯したり消灯することで、2つの可動体38,39を第1位置に位置させたまま発光ラインの太さを変えることができる。すなわち、可動体38,39を移動することなく発光ラインを太くしたり細くしたりとラインの形態を可変し得るので、発光演出のバリエーションを増やし得る。なお、上下で対をなす第3可動体42および第4可動体43においても、同様に第1位置に位置させたもとで、片方の可動体42,43のライン用発光体91a,109aを点灯した状態で、残る可動体42,43のライン用発光体91a,109aを点灯したり消灯することで、2つの可動体42,43を第1位置に位置させたまま発光ラインの形態を変えることができる。
ここで、各可動体38,39,42,43に配設したライン用発光体55a,73a,91a,109aは、可動体38,39,42,43の移動方向に沿って複数が並ぶように配置されて、各ライン用発光体55a,73a,91a,109aを夫々個別に発光制御し得るよう構成してある。従って、例えば第1可動体38のライン用発光体55aを例に挙げて説明すると、第1発光ラインL1に沿って並ぶ複数の第1ライン用発光体55aを、並び順で順次点灯したり順次消灯することで、更に発光演出のバリエーションを増やして面白みのある発光演出を行なうことができる。また、左右で対をなす、例えば第1可動体38と第3可動体42が第1位置に移動した状態で、複数の第1ライン用発光体55aおよび複数の第3ライン用発光体91aを、左側または右側から順に順次点灯したり順次消灯することで、より面白みのある発光演出を行なうことができ、興趣を向上し得る。更に、実施例の各可動体38,39,42,43は斜めに移動するよう構成してあるので、該可動体38,39,42,43が第2位置から第1位置に移動した際に、前記開口部24aに露出する部分においてライン用発光体55a,73a,91a,109aで形成する発光ラインL1,L2,L3,L4の長さを長くすることができ、小型の可動体38,39,42,43であっても興趣のある発光演出が可能となる。
前記枠状装飾部材24には、各可動体38,39,42,43の各ライン用発光体55a,73a,91a,109aの発光により形成し得る発光ラインL1,L2,L3,L4の延長線上に照明装置116,117,118,119を設けているので、第1位置に位置する可動体38,39,42,43に対応する照明装置116,117,118,119の延長用発光体121を点灯することで、発光ラインを長く延ばすことができ、発光演出の興趣を更に向上し得る。また、各照明装置116,117,118,119の延長用発光体121を、対応する可動体38,39,42,43のライン用発光体55a,73a,91a,109aで形成される発光ラインL1,L2,L3,L4の延長線上に離間して複数配置したので、複数の延長用発光体121およびライン用発光体55a,73a,91a,109aを含めて発光ラインL1,L2,L3,L4に沿って並ぶ全ての発光体を順次点灯したり順次消灯することで、斬新な発光演出を行なうことができる。
(変更例)
(1) 実施例では、図柄表示装置における表示部を挟む左右両側に可動体を配設したが、表示部を挟む上下両側に可動体を夫々配設し、上下で対をなす可動体に配設した発光体の発光により形成される発光ラインで表示部を上下方向に切り裂く発光演出を行なう構成を採用し得る。
(2) 実施例では、図柄表示装置における表示部を挟む左右両側に、夫々2つの可動体を配設したが、少なくとも左右何れか一方の側に2つの可動体を配設したものであってもよい。すなわち、左右何れか一方の側に2つの可動体を配設すると共に、他方の側に1つの可動体を配設する構成を採用し得る。
(3) 実施例では、動作演出パターンとして、1つまたは複数の可動体が第2位置から第1位置に移動するパターンを挙げたが、動作演出パターンはこれに限られるものではない。例えば、4つの可動体を第1位置に位置させると共に各可動体のライン用発光体を点灯した状態で、第1可動体と第4可動体のみを第2位置に移動する動作演出パターンを設定することができ、この動作演出パターンでは表示部を挟む左右両側に形成される発光ラインの太さが変化して、表示部を切り裂く演出を強調することができる。この場合に、第1位置から第2位置に移動する可動体については、第2可動体と第3可動体、第1可動体と第3可動体または第2可動体と第4可動体の各組み合わせを採用し得る。また、表示部を挟んで対をなす一対の可動体、例えば実施例の第1可動体と第4可動体を表示部中央の第1位置まで移動することで、該第1可動体と第4可動体が上下方向に整列するよう構成し、両可動体のライン用発光体を点灯した状態で、第1可動体および第4可動体を相互に離間する方向に移動することで、表示部を切り裂く演出を行なう動作演出パターンを設定してもよい。なお、表示部の中央まで移動した状態から相互に離間移動する可動体の組み合わせは、第2可動体と第3可動体であってもよい。
更には、例えば第1可動体および第4可動体を第1位置まで移動した際に、第1可動体の右端縁と第4可動体の左端縁とが上下方向に略揃うように構成することで、この状態で第1可動体の下端部に形成される第1発光ラインと第4可動体の上端部に形成される第4発光ラインとが左右方向で並ぶようにし、この状態から両可動体を相互に離間移動することで表示を切り裂く演出を行なう動作演出パターンを設定することが可能である。なお、第1位置において端縁が上下方向に揃うようにする可動体の組み合わせは、第2可動体と第3可動体であってもよい。
(4) 実施例では、可動体を斜めに往復移動するよう構成したが、可動体を水平に往復移動する構成を採用し得る。
(5) 実施例では、可動体を直線的に往移移動するよう構成したが、曲線軌跡を描くように往復移動するものであってもよく、第1位置に一対の可動体が位置した際に両可動体のライン用発光体の発光によって形成される発光ラインが表示部を横切る方向に揃うものであればよい。
(6) 実施例では、表示部を挟む両側の可動体を第1位置に移動した際に、両可動体の間の表示部に表示される発光画像として、両可動体のライン用発光体の発光により形成される発光ラインを繋ぐ形態としたが、該発光画像はこれに限られるものでなく、表示部を挟んで形成される発光ラインが延長して途中で途切れてしまう画像等、各種の画像を採用し得る。
(7) 実施例では、表示部を挟む両側の可動体を第1位置に移動した際に、両可動体の間で表示部が前側に露出するよう構成したが、両可動体を第1位置に移動した際に対向端部が当接または近接し、両可動体のライン用発光体で形成される発光ラインが繋がるようにしてもよい。すなわち、実施例では、左右で対をなす可動体のライン用発光体で形成される発光ラインと、両可動体の間で露出する表示部に表示される発光画像とによって表示部を切り裂く発光演出を行なうようにしたが、対をなす可動体のライン用発光体で形成される発光ラインのみで表示部を切り裂く発光演出を行なう構成を採用し得る。
(8) 図柄表示装置での図柄変動演出中に実行される可動体演出については、1種類の動作演出パターンを実行するものに限らず、複数を組み合わせて行なうようにしてもよい。この場合に、大当り遊技が付与される信頼度が低い動作演出パターンから高い動作演出パターンに段階的に進行するようにすれば、遊技者の期待感を高めることができる。
(9) 実施例では、動作演出パターンによって大当り遊技が付与される信頼度を変えるよう構成したが、確変状態や変短状態が付与される信頼度を、動作演出パターンによって変えるようにしてもよい。
(10) 実施例では、複数の形態を備えた第2〜第5動作演出パターンにおいて、同じ演出パターン内における各形態の出現率は同じとなるように可動演出パターン抽選用判定値を振り分けたが、同じ演出パターン内における各形態の出現率についても異なるように可動演出パターン抽選用判定値を振り分けてもよい。
(11) 実施例では、パチンコ球が一定の確率で入賞可能な第1始動入賞装置と、パチンコ球の入賞確率を可変可能な第2始動入賞装置とを始動入賞手段として備え、各始動入賞手段毎に検出手段を設けて個別にパチンコ球の入賞を検出するよう構成したが、該第1および第2始動入賞手段の入賞検出手段を共通にしてもよい。すなわち、第1始動入賞手段への入賞と、第2始動入賞手段への入賞とを区別しないよう構成してもよい。
(12) 実施例においてメイン制御手段(メイン制御CPU)が備える機能の全部または一部をサブ制御手段(統括制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対にサブ制御手段が備える機能の全部または一部をメイン制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、メイン制御基板とサブ制御基板(統括制御基板)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例におけるメイン制御手段およびサブ制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。更に、別途制御基板を備えて、実施例のメイン制御手段やサブ制御手段が備える機能の全部また一部を、別の制御手段に備えさせてもよい。
(13) また、実施例において統括制御手段(統括制御CPU)が備える機能の全部または一部を表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段が備える機能の全部または一部を統括制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、統括制御基板(統括制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例における統括制御手段および表示制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。また、発光制御を行うランプ制御手段や可動体制御を行う可動体制御手段に関しても同様に、統括制御手段が兼用することができる。
(14) 実施例では、第1特典遊技状態が付与されている状態を確変状態としたが、これに限られるものではなく、第1特典遊技状態および第2特典遊技状態を組み合わせた状態を確変状態とすることもできる。この場合に、第1特典遊技状態および第2特典遊技状態の何れも付与されていない状態を非確変状態とすることができる。
(15) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
実施例および変更例に記載された遊技機からは、下記の付記1,2に記載した構成に係る遊技機を特定可能である。
〔付記1〕
請求項2の構成を含む遊技機において、
前記遊技盤(21)の遊技領域(21a)を流下する遊技球が入賞可能な始動入賞手段(25,26)と、該始動入賞手段(25,26)への入賞を契機として遊技者に特典を付与するか否かを判定する特典付与判定手段(123a)とを備え、
前記制御手段(123a,124a)が前記第1の演出パターンを実行した際に遊技者に特典が付与される信頼度は、該制御手段(123a,124a)が前記第2の演出パターンを実行した際に遊技者に特典が付与される信頼度より高く設定されることを要旨とする。
付記1の遊技機によれば、演出装置で実行される演出の種類に関心を惹くことができ、遊技の興趣を向上し得る。
〔付記2〕
請求項1の構成を含む遊技機において、
前記制御手段(123a,124a)は、前記第1位置において両可動体(38,39,42,43)を、発光手段(55a,73a,91a,109a)を発光した状態で相互に離間するように前記演出装置(M1,M2)を制御することを要旨とする。
付記2の遊技機によれば、発光手段を並べて設けた可動体を相互に離間移動することで、あたかも可視部が切り裂かれたような演出を行なうことができ、演出の興趣を向上し得る。