JP5867135B2 - 蓋付容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器に設けた取出口から収容物品を取り出して使用し、不使用時には該取出口を蓋で閉鎖しておき、容器内収容物品がなくなった場合には、該収容物品の詰め替えを行う形式の蓋付容器に関する。
物品を収容する容器として、物品収容用開口部を有する容器本体と、物品収容用開口部を開閉する蓋体とを有し、蓋体の動作で物品収容用開口部を開放して物品を容器本体内から取り出すものや、物品収容用の開口部を有する容器本体と、物品収容用開口部から容器本体内に物品を収容する際に該開口部を開閉する蓋であって収容物品を取り出すための小径の開口部を有している蓋本体と、該小径の開口部を開閉する子蓋とを有するものがある。特に、後者の場合にあっては、小径の子蓋の動作で収容物品を容器本体内から取り出すことができるので、乾燥を避けたい物品を収容する容器、例えばウェットティシュを収容する容器として普及している。
この種の蓋付容器では、蓋体が容器本体に薄肉部を介してヒンジ結合されている容器本体と一体成型されているもの(特許文献1、特許文献2)や、蓋体が容器本体に薄肉部を介してヒンジ結合されて容器本体と一体成型されているとともに、蓋体に物品取出用開口部を有し物品取出用開口部を開閉可能とする子蓋が蓋体に薄肉部を介してヒンジ結合されて蓋体と一体成型されているものがあり(特許文献3)、いずれも、部品点数を単一として製造コストを低減できるという特長がある。
特開平07−040960号公報 特開平08−301255号公報 特許第4681305号公報
上記の蓋付容器にあっては、いずれも衝撃等の外力を受けたときに蓋体が物品収容用開
口部の開放位置に回動して物品収容用開口部が不用意に開放してしまうことがあり、特に、幼児用ウエットティシュを収納する容器等にあっては、物品収容用開口部の不用意な開放によって幼児用ウエットティシュが乾燥したり、幼児のいたずらによるウエットティシュの汚染等が発生することが懸念されるものであった。このような問題を解決するには、蓋体を物品収容用開口部を閉鎖した状態に拘束することが考えられるが、別途、専用のロック部材を設けたのでは、部品点数が増加してコスト高になるという問題があった。
本発明は、専用のロック部材を設けることなく、低コストな構造で物品収容用開口部を閉鎖した状態に拘束することができる詰替え可能な蓋付容器を提供することにある。
発明は、物品収容開口部を有する容器本体と、前記物品収容開口部を開閉可能に設けられているとともに前記物品収容開口部を閉鎖した状態で前記容器本体内の物品を取り出し可能とする物品取出口を有する蓋本体と、前記物品取出口を開閉可能に設けられている取出口開閉蓋とを備え、前記容器本体と前記蓋本体と取出口開閉蓋とが一体に成型されている樹脂製の蓋付容器であって、前記蓋本体と前記取出口開閉蓋とは、共にヒンジ部を有する連結部を介して前記容器本体の前記物品収容開口部の開口端縁の互いに異なる部位に連設されており、前記蓋本体には、前記取出口開閉蓋が前記物品取出口を閉鎖する位置で前記取出口開閉蓋と係合する第一の係合受部が形成されていることを特徴としている。
したがって、蓋本体をヒンジ部まわりに回動して物品収容開口部を閉鎖し、この状態で取出口開閉蓋をヒンジ部まわりに回動して物品取出口を閉鎖すれば、取出口開閉蓋が蓋本体の第一の係合受部と係合し、蓋本体が物品収容用開口部を閉鎖した位置に拘束される。このため、専用のロック部材を設けることなく、低コストな構造で物品収容用開口部を閉鎖した状態に拘束することができる。
発明は、前記の蓋付容器において、前記蓋本体の外面には、窪み部が形成されており、前記窪み部には、その底面に前記物品取出口が形成されているとともに前記取出口開閉蓋が前記物品取出口を閉鎖する位置で前記蓋本体の外面と前記取出口開閉蓋の外面とが面一となるように前記取出口開閉蓋が受容されることを特徴としている。
したがって、取出口開閉蓋をヒンジ部まわりに回動して物品取出口を閉鎖すれば、蓋本体の外面と取出口開閉蓋の外面とが面一となる。このため、すっきりした外観形状となり、外観見栄えが向上する。また、取出口開閉蓋が蓋本体の上面から出ていないので何かに引っ掛かって不用意に開いてしまうこともない。
発明は、前記の蓋付容器において、前記第一係合受部は、前記窪み部の底面に前記物品取出口を囲むように形成された筒状凸部であり、前記取出口開閉蓋には、前記物品取出口を閉鎖する位置で前記筒状凸部に着脱可能に係合する筒状受部が形成されていることを特徴としている。
したがって、取出口開閉蓋をヒンジ部まわりに回動して物品取出口を閉鎖すれば、筒状凸部と筒状受部との係合により、物品取出口をその周囲全域に亘って密閉でき、ウェットティシュ等の収容用として有効となる。
発明は、前記の蓋付容器において、前記取出口開閉蓋と前記容器本体との前記連結部は、前記物品収容開口部の開口端縁側から順に薄肉部からなる第一ヒンジ部と厚肉部と薄肉部からなる第二ヒンジ部とを有し、前記窪み部の内側面には、前記取出口開閉蓋の前記第一ヒンジ部まわりの回動動作で前記厚肉部の両側面と係合する第二の係合受部が設けられており、前記第二の係合受部への前記厚肉部の両側面の係合状態で前記取出口開閉蓋が前記第二ヒンジ部まわりの動作で前記物品取出口を開閉することを特徴としている。
したがって、第二の係合受部への厚肉部の係合によっても、蓋本体を物品収容用開口部の閉鎖位置に拘束でき、この状態で取出口開閉蓋を第二ヒンジ部まわりに回動して物品取出口を開閉できる。このため、物品取出口の開閉の有無に拘らず、蓋本体を物品収容用開口部の閉鎖位置に拘束でき、物品取出口の開放状態でも、物品収容用開口部の不用意な開放を防止できる。このようなダブルロック構造により、幼児のいたずらによって開口部が開放されることも防止できる。
発明は、前記の蓋付容器において、前記物品収容開口部の平面形状が矩形であり、前記蓋本体と前記取出口開閉蓋とは、前記容器本体の前記物品収容開口部の互いに対向する開口端縁に連結部を介して連設されていることを特徴としている。
したがって、蓋本体をヒンジ部と反対の自由端側先端部で物品収容用開口部の閉鎖位置に拘束でき、蓋本体を物品収容用開口部の閉鎖位置に強固に拘束できる。
また、蓋本体を対向する辺で閉鎖できるので、繰り返し使用による蓋本体の変形を防ぐことができる。
発明は、前記の蓋付容器において、前記物品収容開口部の平面形状が矩形であり、前記蓋本体と前記取出口開閉蓋とは、前記容器本体の前記物品収容開口部の互いに隣接する開口端縁に連結部を介して連設されていることを特徴としている。
したがって、蓋本体と取出口開閉蓋との配置関係の変更により、意匠の自由度を向上できる。
発明によれば、蓋本体をヒンジ部まわりに回動して物品収容開口部を閉鎖し、この状態で取出口開閉蓋をヒンジ部まわりに回動して物品取出口を閉鎖すれば、取出口開閉蓋が蓋本体の第一の係合受部と係合し、蓋本体が物品収容用開口部を閉鎖した位置に拘束されるので、専用のロック部材を設けることなく、低コストな構造で物品収容用開口部を閉鎖した状態に拘束することができる。
また、取出口開閉蓋の寸法を大きくして掴み易くすることができるので、例えば、ウェットティシュで指を拭いた後の滑り易い状態でも開閉操作を行い易いものとすることができる。
発明によれば、取出口開閉蓋をヒンジ部まわりに回動して物品取出口を閉鎖すれば、蓋本体の外面と取出口開閉蓋の外面とが面一となるので、すっきりした外観形状となり、外観見栄えが向上する。
また、窪み部に取出口開閉蓋を受容した状態の取出口開閉蓋全体で蓋本体を押えつけて確実に閉鎖状態とすることができる。
発明によれば、取出口開閉蓋をヒンジ部まわりに回動して物品取出口を閉鎖すれば、筒状凸部と筒状受部との係合により、物品取出口をその周囲全域に亘って密閉でき、ウェットティシュ等の収容用として有効となる。
発明によれば、厚肉部の両側面への取出口開閉蓋の第二の係合受部への係合によっても、蓋本体を物品収容用開口部の閉鎖位置に拘束でき、この状態で取出口開閉蓋を第二ヒンジ部まわりに回動して物品取出口を開閉できるので、物品取出口の開閉の有無に拘らず、蓋本体を物品収容用開口部の閉鎖位置に拘束でき、物品取出口の開放状態でも、物品収容用開口部の不用意な開放を防止できる。
発明によれば、蓋本体をヒンジ部と反対の自由端側先端部で物品収容用開口部の閉鎖位置に拘束でき、蓋本体を物品収容用開口部の閉鎖位置に強固に拘束できる。
発明によれば、蓋本体と取出口開閉蓋との配置関係の変更により、意匠の自由度を向上できる。
本発明の第1実施形態を示す蓋付容器の平面図である。 図1のA−A断面図である。 図1の蓋付容器であって、容器本体の物品収容開口部を閉鎖する手順を図2に対応して示した断面図である。 図1の蓋付容器であって、図2の状態から蓋本体により容器本体の物品収容開口部を閉鎖した状態を図2に対応して示した断面図である。 図1の蓋付容器であって、蓋本体の物品取出口を開放した状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態を示し、(a)は蓋付容器の平面図、(b)は(a)のC−C断面図、(c)は(b)のX部拡大断面図である。 図6(a)ののB−B断面図である。 図6の蓋付容器であって、容器本体の物品収容開口部を閉鎖する手順を図7に対応して示した断面図である。 図6の蓋付容器であって、図8の状態から容器本体の物品収容開口部を蓋本体で閉鎖した状態を図7に対応して示した断面図である。 図6の蓋付容器であって、蓋本体の物品取出口を開放した状態を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態を示す蓋付容器の平面図である。 図11のD−D断面図である。 図12の状態から蓋本体の物品取出口を開放した状態を図11に対応して示した断面図である。 図12の状態から蓋本体の物品取出口を開放した状態を図11のE−E断面に対応して示した断面図である。 図13の状態から容器本体の物品収容開口部を開放した状態を図12に対応して示した断面図である。 図11の蓋付容器であって、蓋本体の物品取出口を開放した状態を示す斜視図である。 本発明の蓋付容器に収容される物品の一例であるウェットティシュ包装袋の斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
[第1実施形態]
図1〜図5には、本発明の第1実施形態の蓋付容器1が示されている。
蓋付容器1は、直方体状であり、ウェットティシュパックTの収納用として用いられるようになっている。ウェットティシュパックTは、図17に示されるように複数枚のウェットティシュWを順に折り重ねて密封状態で内包する。ウェットティシュパックTの上面には、内包された最上位のウェットティシュWを取り出すための長円状の取出口100が形成されている。取出口100は、ウェットティシュパックTの上面に一端部が接合された可撓性を有する開閉用シート101によって開閉可能に覆われている。開閉用シート101の外周縁部には、ウェットティシュパックTの上面に対して剥離可能に接合される図示しない粘着層が形成され、取出口100の周囲を取り囲むようになっている。したがって、ウェットティシュパックTの取出口100は、開閉用シート101の粘着層によってシール状態に覆われ、内包されたウェットティシュWの乾燥を抑制することができる。このウェットティシュパックTを蓋付容器1に収納する場合には、開閉用シート101をウェットティシュパックTの上面から取り除いておくようにしても良い。
この蓋付容器1は、容器本体2と蓋本体3と取出口開閉蓋4とを有し、これらが一体に成型された樹脂製となっている。成型用樹脂としては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等が挙げられる。
容器本体2は、上面に物品収容開口部16を有した直方体箱状であって、物品収容開口部16を通して内部にウェットティシュパックTを収容可能となっている。物品収容開口部16は、矩形状の開口であり、その開口端縁の互いに異なる部位に蓋本体3と取出口開閉蓋4とがそれぞれ一体に連設されている。
蓋本体3は、薄肉部よりなるヒンジ部からなる連結部5を有し、この連結部5を介して容器本体2の物品収容開口部16の開口端縁の一辺に連設されており、連結部5をヒンジ部とした回動動作で物品収容開口部16を開閉可能となっている。連結部5は、容器本体1の物品収容開口部16を閉鎖したり開放したりする際の蓋本体3のヒンジ部とされるので、連結部5の少なくとも一部を薄肉化してヒンジ部が形成されている。連結部5は、全体が薄肉部としてヒンジ機能を持たせたものとしてもよいし、その一部のみを薄肉化してヒンジ部としたものであってもよい。
蓋本体3の自由端側端部には、突起17が形成され、この突起17を介して容器本体2の開口端縁近傍の内壁面に物品収容開口部16の閉鎖位置で係止されるようになっている。すなわち、容器本体2の開口端縁近傍の内壁面には、突起17に対応して凹部18が形成され、蓋本体3が物品収容開口部16を閉鎖する位置で突起17が凹部18に係合して蓋本体3が容器本体2の開口端縁近傍の内壁面に係止されるようになっている。
突起17と凹部18の互いの形状とサイズは、蓋本体3が物品収容開口部16を閉鎖した突起17と凹部18との係合状態から蓋本体3の自由端側先端部を上方に引き上げるだけで容易に突起17と凹部18との係合状態を解除できるとともに、そのようにして突起17と凹部18との係合状態を解除して、蓋本体3を図3のように披いて開放した物品収容開口部16から詰替え用のウェットティシュパックTを容器本体2内に収容した後に、蓋本体3の先端部を押し下げるだけで容易に突起17を容器本体2の内壁面の凹部18に係合することができるように設定されている。
蓋本体3の外面には、窪み部10が形成され、この窪み部10の底面に物品取出口7が形成されているとともに、当該物品取出口7を囲むように第一の係合受部としての筒状凸部8が形成されている。
物品取出口7は、取出口開閉蓋4によって開閉可能となっている。この物品取出口7は、蓋本体3が物品収容開口部16を閉鎖し、且つ取出口開閉蓋4によって開放された状態において、容器本体2内に収容されたウェットティシュパックT内のウェットティシュWを取り出せるように、その位置及び大きさが設定されている。
筒状凸部8は、取出口開閉蓋4が物品取出口7を閉鎖する位置で取出口開閉蓋4と着脱可能に係合するようになっている。
取出口開閉蓋4は、物品取出口7を閉鎖する位置で、蓋本体3の外面と面一となるように蓋本体3の窪み部10に受容されるようになっている。すなわち、取出口開閉蓋4が物品取出口7を閉鎖する位置において、取出口開閉蓋4の外面と蓋本体3の外面とが面一となるように、窪み部10の大きさ及び深さが設定されている。
取出口開閉蓋4の内面には、当該取出口開閉蓋4が物品取出口7を閉鎖する位置において、筒状凸部8の中空部に嵌合して筒状凸部8に着脱可能に係合する筒状凸部9が形成され、筒状凸部8の中空部への筒状凸部9の嵌合によって、物品取出口7がその閉鎖状態から不用意に開放しないように、取出口開閉蓋4が物品取出口7を閉鎖する位置に拘束されるようになっている。筒状凸部8と筒状凸部9とは、取出口開閉蓋4が物品取出口7を閉鎖する動作によって両者が係合し、取出口開閉蓋4が物品取出口7を開放する動作によって筒状凸部9が筒状凸部8の中空部から抜き出されて両者の係合状態が解除されるように、両者の嵌め合いが設定されている。
取出口開閉蓋4は、薄肉部よりなるヒンジ部からなる連結部6を有し、この連結部6を介して容器本体2に蓋本体3とは異なる部位で連設されており、連結部6をヒンジ部とした回動動作で物品取出口7を開閉可能となっている。
詳しく説明すると、蓋本体3が連結部5を介して容器本体2の物品収容開口部16の開口端縁の一辺に連設されているのに対し、当該物品収容開口部16の開口端縁の一辺に対向する容器本体2の物品収容開口部16の開口端縁の他の一辺に取出口開閉蓋4が連結部6を介して連設されている。
連結部6は、全体が薄肉部として形成されていてもよいし、その一部のみを薄肉部からなるヒンジ部として形成されていてもよい。
本実施形態に係る蓋付容器1によれば、図3に示されるように、蓋付容器1の物品収容開口部16を開放すれば、この物品収容開口部16からウェットティシュパックTを容器本体2内に収容できる。ウェットティシュパックTの収容時には、図17に示されているウェットティシュパックTの開閉用シート101を予めウェットティシュパックTの上面から取り除いておけば、取出口100が開放し、取出口100を通してウェットティシュWを容易に取り出すことができる。
ウェットティシュパックTを容器本体2内に収容した後は、連結部5をヒンジとして蓋本体3を物品収容開口部16の閉鎖方向(矢印(イ)の方向)へ回動すると、蓋本体3が物品収容開口部16を閉鎖する位置において、蓋本体3の突起17が容器本体2の凹部18に係合し、物品収容開口部16が不用意に開放しないように蓋本体3が容器本体2の開口端縁近傍の内壁面に係止される。次いで、連結部6をヒンジとして取出口開閉蓋4を物品取出口7の閉鎖方向(矢印(ロ)の方向)へ回動すると、取出口開閉蓋4が物品取出口7を閉鎖する位置において、筒状凸部9が筒状凸部8の中空部に嵌合して物品取出口7が不用意に開放しないように取出口開閉蓋4が蓋本体3に係合する。これにより、図2に示されるように、蓋付容器1の内部にウェットティシュパックTが収納される。
取出口開閉蓋4が物品取出口7を閉鎖した状態では、取出口開閉蓋4が連結部6を介して容器本体2に蓋本体3と異なる部位で連設されて取出口開閉蓋4によって蓋本体3が物品収容用開口部16を閉鎖した位置に拘束されるので、専用のロック部材を設けることなく、物品収容用開口部16を閉鎖した状態に拘束することができ、低コストである。特に、取出口開閉蓋4によって蓋本体3を連結部5と反対の自由端側先端部で物品収容用開口部16の閉鎖位置に拘束するので、蓋本体3を物品収容用開口部16の閉鎖位置に強固に拘束できる。
また、取出口開閉蓋4が窪み部10に受容されて取出口開閉蓋4の外面と蓋本体3の外面とが面一となり、すっきりした外観形状となる。
また、筒状凸部9が筒状凸部8の中空部に嵌合して物品取出口7がその周囲全域に亘って密閉され、ウェットティシュWの乾燥を防止できる。
蓋付容器1の内部にウェットティシュパックTを収納した後、ウェットティシュパックTに内包されたウェットティシュWを取り出すときは、取出口開閉蓋4の自由端側先端を引き上げて取出口開閉蓋4を物品取出口7の開放方向へ回動すると、この回動動作によって筒状凸部9が筒状凸部8から抜き出されて両者の係合状態が解除され、取出口開閉蓋4が物品取出口7の開放位置まで回動可能となる。取出口開閉蓋4が物品取出口7の開放位置まで回動されると、図4及び図5に示されるように、物品取出口7が開放され、この物品取出口7を通してウェットティシュパックTに内包されたウェットティシュWが取り出し可能となる。
ここで、物品取出口7が開放された状態では、蓋本体3の突起17が容器本体2の凹部18に係合した状態が維持され、ウェットティシュWの取り出し時に物品収容開口部16が不用意に開放することがない。
ウェットティシュWを取り出した後は、取出口開閉蓋4を物品取出口7の閉鎖方向へ回動すると、取出口開閉蓋4が物品取出口7を閉鎖する位置において、筒状凸部9が筒状凸部8の中空部に嵌合し、図2に示されるように物品取出口7が不用意に開放しないように取出口開閉蓋4が蓋本体3に係合する。
ウェットティシュWの取り出し途中において、蓋付容器1の内部のウェットティシュパックTに内包されたウェットティシュWを使い果たした際には、図4及び図5に示される状態より、蓋本体3の自由端側を引き上げれば、蓋本体3の突起17が容器本体2の凹部18から離脱して蓋本体3が物品収容開口部16を開口する方向へ回動可能となり、蓋本体3を物品収容開口部16の開放位置まで回動すれば、物品収容開口部16を通してウェットティシュパックTを取り出し、上述したウェットティシュパックTの収納時と同じ手順で、新しいウェットティシュパックTを蓋付容器1の内部に収納すれば、ウェットティシュWを取り出し可能となる。
[第2実施形態]
図6〜図10には、本発明の第2実施形態の蓋付容器1が示されている。
第2実施形態の蓋付容器1は、第1実施形態の蓋付容器1における取出口開閉蓋4の連結部6とその構造が異なる以外は、第1実施形態の蓋付容器1の構造と実質的に同一である。
第2実施形態の蓋付容器1では、取出口開閉蓋4と容器本体2との連結部6が、物品収容開口部16の開口端縁側から順に薄肉部からなる第一ヒンジ部13と厚肉部14と薄肉部からなる第二ヒンジ部15とを有している。一方、窪み部10の内側面には、取出口開閉蓋4の第一ヒンジ部13まわりの回動動作で厚肉部14の両側面と係合する第二の係合受部11が設けられている。そして、第二の係合受部11への厚肉部14の両側面の係合状態で、取出口開閉蓋4が第二ヒンジ部15まわりの回動動作で物品取出口7を開閉するようになっている。
詳しく説明すると、取出口開閉蓋4の連結部6の厚肉部14には、その両側面に突起12が形成されている。一方、蓋本体3の窪み部10には、その両側面に各突起12に対応して第二の係合受部としての突起11が形成されている。そして、取出口開閉蓋4の第一ヒンジ部13まわりの回動動作で突起12が突起11を乗り越えて突起11の下方に位置し、これによって突起12が突起11に係合し、突起12と突起11との係合によっても、蓋本体2を物品収容用開口部16の閉鎖位置に拘束するようになっている。突起12と突起11との係合状態からは、取出口開閉蓋4を第二ヒンジ部15まわりに回動して物品取出口7を開閉でき、物品取出口7の開閉の有無に拘らず、蓋本体2を物品収容用開口部16の閉鎖位置に拘束でき、物品取出口7の開放状態でも、物品収容用開口部16の不用意な開放をより確実に防止できる。
本実施形態に係る蓋付容器1によれば、第二の係合受部11への厚肉部14の両側面の係合によっても、蓋本体3を物品収容用開口部16の閉鎖位置に拘束でき、この状態で取出口開閉蓋4を第二ヒンジ部15まわりに回動して物品取出口7を開閉できる。このため、物品取出口7の開閉の有無に拘らず、蓋本体3を物品収容用開口部16の閉鎖位置に拘束でき、物品取出口7の開放状態でも、物品収容用開口部16の不用意な開放をより確実に防止できる。
なお、容器本体2内のウェットティシュパックTの詰め替えが必要となった場合は、図9に示す取出口開閉蓋4の状態から、図10に示すように、連結部6の厚肉部14の突起12と蓋本体3の窪み部10の内側面の側壁部の突起11(係合受部)との係合状態を解除し、図8に示すように取出口開閉蓋4を(イ)の方向に開き、次いで、蓋本体3を(ロ)方向に開いて容器本体2の物品収容開口部16を開放することにより、新しいウェットティシュパックTを詰め替えることができる。
[第3実施形態]
図11〜図16には、本発明の第3実施形態の蓋付容器1が示されている。
第3実施形態の蓋付容器1は、容器本体2に対する蓋本体3と取出口開閉蓋4と配置が第1実施形態の蓋付容器1と異なり、それ以外の部分は第1実施形態の蓋付容器1の構造と実質的に同一である。
すなわち、第3実施形態の蓋付容器1では、蓋本体3と取出口開閉蓋4とが容器本体2の物品収容開口部16の互いに隣接する開口端縁に連結部5,6を介して連設され、取出口開閉蓋4による取出口7の開閉動作が、蓋本体3による容器本体2の物品収容開口部16の開閉動作に対して直交する方向となっている。そして、取出口開閉蓋4と蓋本体3との係合部の構造、容器本体2と蓋本体3との係合部の構造等については、第1実施形態の蓋付容器1の構造と実質的に同一である。
第3実施形態の蓋付容器1によれば、蓋本体3と取出口開閉蓋4との配置関係の変更により、設計の自由度が向上する。
第3実施形態の蓋付容器1において、取出口開閉蓋4の連結部6を第2実施形態と同様に構成するとともに、窪み部10の内側面を第2実施形態と同様に構成すれば、第2実施形態と同様に、物品取出口7の開閉の有無に拘らず、蓋本体3を物品収容用開口部16の閉鎖位置に拘束でき、物品取出口7の開放状態でも、物品収容用開口部16が不用意に開放されることをより確実に防止できる。
なお、上記第1実施形態乃至第3実施形態では、蓋本体3の外面に窪み部10を形成し、窪み部10の底面に物品取出口7を形成するとともに、取出口開閉蓋4が物品取出口7を閉鎖する位置で蓋本体3の外面と取出口開閉蓋4の外面とを面一とするように窪み部10に取出口開閉蓋4を受容するようにしたが、取出口開閉蓋4が物品取出口7を開閉できる構成であればよく、取出口開閉蓋4が蓋本体3の外側で物品取出口7を開閉する構成であってもよい。
また、上記第1乃至第3の実施形態では、蓋本体3の外面に筒状凸部8を形成するとともに、取出口開閉蓋4の内面に物品取出口7の閉鎖位置で筒状凸部8に着脱可能に係合する筒状凸部9を形成したが、物品取出口7の閉鎖位置で取出口開閉蓋4が蓋本体3に着脱可能に係合する構成であれよく、取出口開閉蓋4及び蓋本体3のうち、その一方に凹部を形成し、他方に物品取出口7の閉鎖位置で当該凹部に着脱可能に係合する凸部を形成し、物品取出口7の閉鎖位置で取出口開閉蓋4が蓋本体3に弾性的に凹凸係合するようにしてもよい。
本発明の蓋付容器は、容器本体とその開口部を開閉する二重構造の蓋部が全て一体成型されている樹脂容器であり、詰替え時等、物品収容開口部を開放するとき以外は、容器本体の物品収容開口部を閉鎖する蓋本体が不用意に開けられることがないので、予定外に開口部が開放されることのないことが強く求められる各種の衛生製品等の詰替え用容器として有用である。
1:蓋付容器
2:容器本体
3:蓋本体
4:取出口開閉蓋
5,6:連結部
7:物品取出口
8,9:細幅帯状突起部
10:窪み部
11,12:突起
13,15:薄肉部(ヒンジ部)
14:厚肉部
16:物品収容開口部
17:突起部
18:凹部
T:収容物品包装袋
W:収容物品(ウェットティシュ)
100:取出口
101:開閉用シート

Claims (3)

  1. 物品収容開口部を有する容器本体と、前記物品収容開口部を開閉可能に設けられているとともに前記物品収容開口部を閉鎖した状態で前記容器本体内の物品を取り出し可能とする物品取出口を有している蓋本体と、前記物品取出口を開閉可能に設けられている取出口開閉蓋とが一体に成型されている樹脂製の蓋付容器であって、前記蓋本体と前記取出口開閉蓋は、共にヒンジ部を有する連結部を介して前記容器本体の前記物品収容開口部の互いに異なる開口端縁に連設されており、
    前記蓋本体の外面には、前記取出口開閉蓋が前記物品取出口を閉鎖する位置で前記蓋本体の外面と前記取出口開閉蓋の外面とが面一となるように前記取出口開閉蓋が受容される窪み部が形成され、前記窪み部内の底面には、前記取出口開閉蓋が前記物品取出口を閉鎖する位置で前記取出口開閉蓋と係合する筒状凸部からなる第一の係合受部が前記物品取出口を囲むように形成され、前記窪み部内の側壁面には突起部からなる第二の係合受部が形成されており、
    前記取出口開閉蓋の内面には、前記蓋本体の前記第一の係合受部と着脱自在に係合する突起部が形成されており、
    前記取出口開閉蓋と前記容器本体との前記連結部は、前記物品収容開口部の開口端縁側から順に薄肉部からなる第一ヒンジ部と、両側面に突起が形成されている厚肉部と薄肉部を有する第二ヒンジ部とからなり、
    前記取出口開閉蓋による前記物品取出口の開閉が、前記蓋本体内の前記窪み部内の前記第二係合受部と前記連結部の第二ヒンジ部の前記突起が係合した状態で前記連結部の第一ヒンジ部まわりの動作で行われることを特徴とする蓋付容器。
  2. 前記物品収容開口部の平面形状が矩形であり、前記蓋本体と前記取出口開閉蓋とは、前記容器本体の前記物品収容開口部の互いに対向する開口端縁に連結部を介して連設されていることを特徴とする請求項1に記載の蓋付容器。
  3. 記物品収容開口部の平面形状が矩形であり、前記蓋本体と前記取出口開閉蓋とは、前記容器本体の前記物品収容開口部の互いに隣接する開口端縁に連結部を介して連設されていることを特徴とする請求項1に記載の蓋付容器。
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