JP5867042B2 - 画像処理装置、媒体及び画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、媒体及び画像処理プログラムに関する。
特許文献1には、画像膨張処理における膨張量を高精度で決定できる画像処理装置を得ることを課題とし、複数の基準画像を有するシートの各基準画像の位置を示す取得位置情報を基準位置取得部により取得する一方、シートを画像読取装置により読取ることによって得られた読み取り画像データにより示される基準画像の位置を示す特定位置情報を基準位置特定部により導出し、特定位置情報及び取得位置情報が示す対応する基準画像同士の位置のずれ量の総和が最小となるように対応付部、補正パラメータ算出部により予め定められた共通の補正係数を用いて位置合わせ処理を画像変換部にて実行した後の前記対応する基準画像同士の位置のずれ量の総和が多くなるほど多くなるように、前記画像読取装置により得られる画像データに対する画像膨張処理の膨張量を基準位置特定部、局所歪み導出部、膨張量決定部により決定することが開示されている。
特開2011−022867号公報
本発明は、画像読取手段によって発生する位置ずれと歪みのうち、位置ずれによる差分を抑制して、歪みの発生がわかる画像を出力するようにした画像処理装置、媒体及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、基準となる図形が複数描かれており、第2の画像との位置合わせのための図形が描かれている第1の媒体の画像である第1の画像と、該基準となる図形の中心となる座標が合致している図形であって、該基準となる図形の大きさとは異なる大きさであり、相似形の図形が複数描かれており、第1の媒体の画像との位置合わせのための図形が描かれている第2の媒体の画像である第2の画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段によって読み取られた第1の画像と第2の画像内の位置合わせのための図形に基づいて、該第1の画像と該第2の画像の位置合わせを行う位置合わせ手段と、前記位置合わせ手段によって位置合わせが行われた第1の画像と第2の画像の差分の画像を生成する処理を行う差分処理手段と、前記差分処理手段による処理結果である差分の画像を出力する出力手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
請求項2の発明は、前記差分処理手段は、第1の画像から第2の画像を減算した画像、第2の画像から第1の画像を減算した画像、又は第1の画像と第2の画像の異なる部分を抽出した画像のいずれか1つ以上を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項3の発明は、前記出力手段は、前記位置合わせ手段によって位置合わせが行われた第1の画像と第2の画像の合致する部分を抽出し、該合致する部分の画像と前記差分処理手段によって処理された結果である第1の画像と第2の画像の異なる部分を抽出した画像とを異なる態様で合成して出力することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置である。
請求項4の発明は、前記出力手段は、第1の画像から第2の画像を減算した画像、第2の画像から第1の画像を減算した画像とを異なる態様で合成して出力することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置である。
請求項5の発明は、前記画像読取手段は、前記第1の画像又は前記第2の画像のいずれか一方の画像を記憶装置から読み出し、他方の画像は媒体を光学的に読み取ることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置である。
請求項6の発明は、前記差分処理手段による処理結果に基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像間で生じている歪み量を算出する算出手段をさらに具備し、前記出力手段は、前記算出手段によって算出された歪み量を出力することを特徴とする請求項1、2又は5に記載の画像処理装置である。
請求項7の発明は、前記出力手段は、前記第1の画像又は前記第2の画像を分割した領域毎に歪み量を出力することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置である。
請求項8の発明は、基準となる図形が複数描かれており、第2の画像との位置合わせのための図形が描かれている第1の媒体であって、前記第1の媒体内の基準となる図形の中心となる座標が合致している図形であって、該基準となる図形の大きさとは異なる大きさであり、相似形の図形が複数描かれており、第1の媒体の画像との位置合わせのための図形が描かれている第2の媒体と前記第1の媒体が読み取られたならば、該第1の媒体の画像である第1の画像と該第2の媒体の画像である第2の画像内の位置合わせのための図形に基づいて、第1の画像と第2の画像の位置合わせが行われ、該位置合わせが行われた第1の画像と第2の画像の差分の画像が生成され、該差分の画像を出力することが可能であることを特徴とする媒体である。
請求項9の発明は、第1の媒体内の基準となる図形の中心となる座標が合致している図形であって、該基準となる図形の大きさとは異なる大きさであり、相似形の図形が複数描かれており、第1の媒体の画像との位置合わせのための図形が描かれている第2の媒体であって、基準となる図形が複数描かれており、第2の画像との位置合わせのための図形が描かれている第1の媒体と前記第2の媒体が読み取られたならば、該第1の媒体の画像である第1の画像と該第2の媒体の画像である第2の画像内の位置合わせのための図形に基づいて、第1の画像と第2の画像の位置合わせが行われ、該位置合わせが行われた第1の画像と第2の画像の差分の画像が生成され、該差分の画像を出力することが可能であることを特徴とする媒体である。
請求項10の発明は、コンピュータを、基準となる図形が複数描かれており、第2の画像との位置合わせのための図形が描かれている第1の媒体の画像である第1の画像と、該基準となる図形の中心となる座標が合致している図形であって、該基準となる図形の大きさとは異なる大きさであり、相似形の図形が複数描かれており、第1の媒体の画像との位置合わせのための図形が描かれている第2の媒体の画像である第2の画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段によって読み取られた第1の画像と第2の画像内の位置合わせのための図形に基づいて、該第1の画像と該第2の画像の位置合わせを行う位置合わせ手段と、前記位置合わせ手段によって位置合わせが行われた第1の画像と第2の画像の差分の画像を生成する処理を行う差分処理手段と、前記差分処理手段による処理結果である差分の画像を出力する出力手段として機能させるための画像処理プログラムである。
請求項1の画像処理装置によれば、画像読取手段によって発生する位置ずれと歪みのうち、位置ずれによる差分を抑制して、歪みの発生がわかる画像を出力することができる。
請求項2の画像処理装置によれば、歪みの発生がわかる画像として、第1の画像から第2の画像を減算した画像、第2の画像から第1の画像を減算した画像、又は第1の画像と第2の画像の異なる部分を抽出した画像のいずれか1つ以上を生成することができる。
請求項3の画像処理装置によれば、歪みの発生がわかる画像として、合致する部分の画像と異なる部分の画像とを異なる態様で合成して出力することができる。
請求項4の画像処理装置によれば、歪みの発生がわかる画像として、第1の画像から第2の画像を減算した画像、第2の画像から第1の画像を減算した画像とを異なる態様で合成して出力することができる。
請求項5の画像処理装置によれば、第1の媒体又は第2の媒体のいずれか一方だけを光学的に読み取ることによって、歪みの発生がわかる画像を出力することができる。
請求項6の画像処理装置によれば、画像読取手段によって発生する位置ずれと歪みのうち、位置ずれによる差分を抑制して、歪み量を出力することができる。
請求項7の画像処理装置によれば、画像内の領域毎に歪み量を出力することができる。
請求項8の媒体によれば、画像読取手段によって発生する位置ずれと歪みのうち、位置ずれによる差分を抑制して、歪みの発生がわかる画像を出力させることができる。
請求項9の媒体によれば、画像読取手段によって発生する位置ずれと歪みのうち、位置ずれによる差分を抑制して、歪みの発生がわかる画像を出力させることができる。
請求項10の画像処理プログラムによれば、画像読取手段によって発生する位置ずれと歪みのうち、位置ずれによる差分を抑制して、歪みの発生がわかる画像を出力することができる。
第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 位置合わせモジュールの構成例についての概念的なモジュール構成図である。 特徴領域抽出モジュールの構成例についての概念的なモジュール構成図である。 連結領域抽出モジュールによる処理例を示す説明図である。 中心算出モジュール、特徴量算出モジュールによる処理例を示す説明図である。 特徴領域情報Aと特徴領域情報Bから特定特徴領域情報を生成する処理例を示す説明図である。 位置合わせモジュールによる処理例を示す説明図である。 第1の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 第1の実施の形態による処理対象の例を示す説明図である。 第1の実施の形態による処理対象の例を示す説明図である。 測定シートBに描かれた対比図形の例を示す説明図である。 第1の実施の形態による処理結果の例を示す説明図である。 第1の実施の形態による処理結果の例を示す説明図である。 第1の実施の形態による処理結果の例を示す説明図である。 第1の実施の形態による処理結果の例を示す説明図である。 第1の実施の形態による処理結果の例を示す説明図である。 第1の実施の形態による処理結果の例を示す説明図である。 第1の実施の形態による処理結果の利用例を示す説明図である。 第1の実施の形態による処理結果の利用例を示す説明図である。 第2の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 第2の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による処理例を示す説明図である。 第2の実施の形態による処理例を示す説明図である。 本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な各種の実施の形態の例を説明する。
図1は、第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
第1の実施の形態である画像処理装置100は、スキャナー等の画像読取り装置によって発生する画像の歪みがわかる画像を出力するものであって、図1の例に示すように、画像読取モジュール110、位置合わせモジュール120、差分処理モジュール130、差分画像出力モジュール140を有している。
画像処理装置100は、例えば、画像読取り装置のメンテナンス担当者によって用いられるものである。
画像読取モジュール110は、位置合わせモジュール120と接続されており、測定シートA:180Aの画像と測定シートB:180Bの画像を読み取る。
ここでの読み取りは、同じ読み取り装置によって、測定シートA:180Aと測定シートB:180Bの画像を読み取る。ここでの読み取りは、光学的に読み取ることであり、位置ずれと歪みが発生する可能性がある。位置ずれとは、画像全体に発生するものであり、画像全体に対するアフィン変換(平行移動、回転、拡大縮小等、2×2の行列変換)によって、その位置ずれを解消(補正、修正)できるものである。歪みとは、原画像とその原画像を画像読取装置によって読み取った画像とを比較した場合に、位置ずれを解消した後に残る画像の変化をいう。
なお、読み取り装置とは、例えば、スキャナー装置である。複写機、複合機(スキャナー装置とともに、プリンター装置、複写機、ファックス等のいずれか1つ以上の機能を有している画像処理装置)、ファックス等に組み込まれているスキャナー装置であってもよい。また、読み取り装置には原稿送り装置等が組み合わされていてもよい。
測定シートA:180Aは、基準となる図形(以下、基準図形ともいう)が複数描かれており、第2の画像との位置合わせのための図形(以下、位置合わせ用図形ともいう)が描かれている第1の媒体である。測定シートA:180Aを読み取った画像を第1の画像という。
測定シートA:180Aは、基準図形が複数描かれており、第2の画像との位置合わせのための位置合わせ用図形が描かれている第1の媒体であって、測定シートB:180Bと測定シートA:180Aが読み取られたならば、第1の画像と第2の画像内の位置合わせ用図形に基づいて、第1の画像と第2の画像の位置合わせが行われ、その位置合わせが行われた第1の画像と第2の画像の差分の画像が生成され、その差分の画像を出力することが可能である媒体である。
測定シートB:180Bは、測定シートA:180A内の基準図形の中心(重心という概念も含む)となる座標が合致している図形(以下、対比図形ともいう)が複数描かれており、測定シートA:180Aの画像との位置合わせのための位置合わせ用図形が描かれている第2の媒体である。測定シートB:180Bを読み取った画像を第2の画像という。
測定シートB:180Bは、測定シートA:180A内の基準図形の中心となる座標が合致している対比図形が複数描かれており、測定シートA:180Aの画像との位置合わせのための位置合わせ用図形が描かれている第2の媒体であって、測定シートA:180Aと測定シートB:180Bが読み取られたならば、第1の画像と第2の画像内の位置合わせ用図形に基づいて、第1の画像と第2の画像の位置合わせが行われ、その位置合わせが行われた第1の画像と第2の画像の差分の画像が生成され、その差分の画像を出力することが可能である媒体である。
「基準図形」は、測定シートA:180A内には少なくとも2つ以上である。基準図形は、どのような形状の図形であってもよい。例えば、円、楕円、長方形、三角形等である。なお、歪みを発見する図形として円(より詳細には内部を黒く塗りつぶした円)が適している。以下、円を基準図形の例示として用いて説明する。
「対比図形」は、測定シートB:180B内には少なくとも2つ以上である。そして、測定シートA:180Aに描かれている基準図形の個数と測定シートB:180Bに描かれている対比画像の個数は同数である。また、対比図形は、測定シートA:180A内の基準図形の中心となる座標が合致している。そして、対比図形の大きさは基準図形の大きさと同じであってもよいし、その基準図形とは大きさが異なる図形であってもよい。以下、基準図形との大きさが異なる対比図形について主に説明する。「基準図形の中心となる座標が合致」しているとは、基準図形と対比図形の測定シートA:180A及び測定シートB:180Bのそれぞれの座標系における中心となる座標が一致していることである。その測定シートA:180A及び測定シートB:180Bを読み取った画像においては、位置ずれ(画像の座標系において、互いの中心の座標が異なること)が生じることがある。
対比図形は基準図形とは相似形の関係にある。したがって、例えば、基準図形が円であれば、対比図形も円となるし、基準図形が三角形であれば、対比図形も同じ形状の三角形となる。以下、基準図形、対比図形は円(より詳細には内部を黒く塗りつぶした円)について主に説明する。その大きさは基準図形よりも大であってもよいし、小であってもよいし、同じであってもよい。そして、対比図形は、異なる大きさのものがあるとよい。例えば、予め定められた種類の大きさが周期的に測定シートB:180B内に描かれていてもよい。
「位置合わせ用図形」は、両者の画像の位置合わせを行うためのものであればよく、その形状は問わない。ただし、基準図形、対比図形とは異なる形状の図形である。例えば、後述する文字であってもよいし、トンボと言われる印であってもよい。もちろんのことながら、測定シートA:180Aと測定シートB:180Bのそれぞれの座標系において位置合わせ用図形は合致する位置に描かれている。また、その個数は、1つ以上であればよい。複数の場合は、基準図形又は対比図形の個数と同じであってもよいし、基準図形又は対比図形の個数よりも少ない又は多くてもよい。
「媒体」は、基準図形又は対比図形と、位置合わせ用図形が描かれていればよく、その材質は問わない。一般的には紙であり、前述の図形が印刷されているものである。また、湿度等に影響を受けないプラスチック等であってもよい。
また、測定シートA:180Aと測定シートB:180Bには、読み取り方向を示す図形(後述する図9(a)の例に示す測定シートA:180A内の挿入方向図形930A、図9(b)の例に示す測定シートB:180B内の挿入方向図形930B)が描かれていてもよい。
また、画像読取モジュール110は、第1の画像又は第2の画像のいずれか一方の画像を記憶装置から読み出し、他方の画像は媒体を光学的に読み取るようにしてもよい。「記憶装置」に記憶されている画像は、予め測定シートA:180A又は測定シートB:180Bのいずれか一方を光学的に読み込んだ画像であってもよいし、電子的に生成された文書から画像に変換したものであってもよい。また、記憶装置に記憶させる画像は、画像読取モジュール110以外の他の画像読取装置(例えば、画像読取モジュール110よりも歪みが少ないことが判明している画像読取装置)によって読み取られた画像であってもよい。記憶装置は、画像処理装置100に内部的に備え付けられていてもよいし、通信回線を介して外部にあってもよい。また、着脱可能な記憶媒体(例えば、CD、DVD、SDメモリ等)であってもよい。
「光学的に読み取る」とは、測定シートA:180A又は測定シートB:180Bのいずれか一方(前述の記憶装置から読み出した画像とは異なる画像の媒体)を前述の読み取り装置で読み取り、電子データにすることである。
また、画像読取モジュール110は、第1の画像として、測定シートA:180Aの基準図形の列と位置合わせ用図形の列を含む部分(後述する図9(a)の例に示す測定シートA:180A内の基準図形領域910と特徴領域920)を読み取り、その読み取った部分の画像を連続して複写することによって、第1の画像を生成するようにしてもよい。このようにした場合は、第2の画像は、画像読取モジュール110によって測定シートB:180Bの全面を読み取ることによって生成する。
また、画像読取モジュール110は、第2の画像として、測定シートB:180Bの対比図形の列と位置合わせ用図形の列を含む部分(後述する図9(b)の例に示す測定シートB:180B内の対比図形領域940と特徴領域950)を読み取り、その読み取った部分の画像を連続して複写することによって、第2の画像を生成するようにしてもよい。このようにした場合は、第1の画像は、画像読取モジュール110によって測定シートA:180Aの全面を読み取ることによって生成する。
また、画像読取モジュール110は、測定シートA:180A、測定シートB:180Bのいずれか一方、又は両方を、複数回読み取るようにしてもよい。そして、測定シートA:180Aの画像、測定シートB:180Bの画像として、その読み取った画像のうち、予め定められた規則にしたがって選択してもよい。予め定められた規則としては、例えば、予め定められた順番で読み取られた画像(例えば、5回読み取り、3回目に読み取った画像)を選択するようにしてもよいし、乱数を用いた選択であってもよい。また、複数回読み取った画像の平均を生成するようにしてもよいし、複数回読み取った画像の論理和、論理積等を行った画像であってもよい。
位置合わせモジュール120は、画像読取モジュール110、差分処理モジュール130と接続されている。位置合わせモジュール120は、画像読取モジュール110によって読み取られた第1の画像と第2の画像内の位置合わせのための図形に基づいて、その第1の画像とその第2の画像の位置合わせを行う。
「第1の画像と第2の画像の位置合わせを行う」とは、いずれか一方の画像を他方の画像に、位置合わせ用図形が重なり合うように画像全体を移動させることである。又は、両方の画像全体を、例えば第1の画像と第2の画像の中間点の位置に、位置合わせ用図形が重なり合うように移動させるようにしてもよい。
差分処理モジュール130は、位置合わせモジュール120、差分画像出力モジュール140と接続されている。差分処理モジュール130は、位置合わせモジュール120によって位置合わせが行われた第1の画像と第2の画像の差分の画像を生成する処理を行う。
差分処理モジュール130は、第1の画像から第2の画像を減算した画像、第2の画像から第1の画像を減算した画像、又は第1の画像と第2の画像の異なる部分を抽出した画像(2つの画像の排他的論理和(EOR))のいずれか1つ以上を生成するようにしてもよい。
ここでの「減算」とは、2値画像で、黒の画素を1、白の画素を0とした場合、次のような結果となる演算である。
(1)黒の画素から白の画素を減算した結果は黒の画素(1−0=1)
(2)黒の画素から黒の画素を減算した結果は白の画素(1−1=0)
(3)白の画素から白の画素を減算した結果は白の画素(0−0=0)
(4)白の画素から黒の画素を減算した結果は白の画素(0−1=0)
差分画像出力モジュール140は、差分処理モジュール130と接続されており、差分画像190を出力する。差分画像出力モジュール140は、差分処理モジュール130による処理結果である差分の画像を出力する。画像を出力するとは、例えば、プリンター等の印刷装置で印刷すること、ディスプレイ等の表示装置に表示すること、ファックス等の画像送信装置で画像を送信すること、画像データベース等の画像記憶装置へ画像を書き込むこと、メモリーカード等の記憶媒体に記憶すること、他の情報処理装置へ渡すこと等が含まれる。例えば、差分画像190は、差分の画像が印刷された用紙である。図12〜17の例を用いて後述する。
差分画像出力モジュール140は、位置合わせモジュール120によって位置合わせが行われた第1の画像と第2の画像の合致する部分(2つの画像の論理積)を抽出し、その合致する部分の画像と差分処理モジュール130によって処理された結果である第1の画像と第2の画像の異なる部分を抽出した画像とを異なる態様で合成して出力するようにしてもよい。「異なる態様」とは、合致する部分の画像と異なる部分の画像とを、異なる色で表すこと、その領域内を異なる模様(例えば、一方は右斜線、他方は左斜線等)で埋めること等が該当する。図16の例を用いて後述する。
差分画像出力モジュール140は、第1の画像から第2の画像を減算した画像、第2の画像から第1の画像を減算した画像とを異なる態様で合成して出力するようにしてもよい。図17の例を用いて後述する。
図2は、位置合わせモジュール120の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
図2の例に示すように、本実施の形態に係る位置合わせモジュール120は、一対の特徴領域抽出モジュール22A,22Bと、対応付モジュール22Cと、補正パラメータ算出モジュール22Dと、画像変換モジュール22Eを有している。
位置合わせモジュール120は、画像A:182A及び画像B:182B少なくとも一方に対して、画像A:182Aと画像B:182Bで、画像読取モジュール110において読み取る際の画像A:182Aと画像B:182Bの傾斜角の違いや、読み取り環境の違い等に起因して画像全体に対して発生する、対応する画素の位置ずれを補正する位置合わせ処理を実行する。なお、位置合わせモジュール120では、画像A:182Aと画像B:182Bに基づいて、画像A:182Aと画像B:182Bにおける予め定められた特徴を有する特徴領域を抽出し、画像A:182Aと画像B:182Bの対応する特徴領域同士が重なり合うように、画像A:182Aと画像B:182Bの少なくとも一方(図2の例では、画像B:182B)を変換する。
位置合わせモジュール120では、画像変換として、画像A:182Aと画像B:182Bの少なくとも一方に対してアフィン変換を行う。
特徴領域抽出モジュール22Aと特徴領域抽出モジュール22Bは、対応付モジュール22Cと接続されている。特徴領域抽出モジュール22Aは画像A:182A(測定シートA:180Aを画像読取モジュール110が読み込んだ画像データ)を受け付け、特徴領域抽出モジュール22Bは画像B:182B(測定シートB:180Bを画像読取モジュール110が読み込んだ画像データ)を受け付ける。特徴領域抽出モジュール22A,22Bは、受け付けた画像データに基づいて、画像A:182A及び画像B:182Bにおける予め定められた特徴(本実施の形態では、2値化画像データにおける黒画素の連結画像及び白画素の連結画像等)を有する特徴領域を抽出した後、その特徴領域から予め定められた特徴量(本実施の形態では、後述する大きさ、画素数、筆跡長等)を、受け付けた画像データに基づいて抽出し、特徴領域情報として、それぞれ対応付モジュール22Cに出力する。
対応付モジュール22Cは、特徴領域抽出モジュール22A、特徴領域抽出モジュール22B、補正パラメータ算出モジュール22Dと接続されている。対応付モジュール22Cは、画像A:182Aと画像B:182Bとで、特徴領域抽出モジュール22A,22Bから出力された特徴領域情報により示される特徴量の類似度が予め定められた値以上である特徴領域の対を特定し、特定した特徴領域の対を対応付ける特定特徴領域情報を作成して、補正パラメータ算出モジュール22Dに出力する。
補正パラメータ算出モジュール22Dは、対応付モジュール22C、画像変換モジュール22Eと接続されている。補正パラメータ算出モジュール22Dは、対応付モジュール22Cから出力された特定特徴領域情報により示される、対応する特徴領域の位置ずれ量に基づいて、画像A:182Aと画像B:182B間の全体的な位置ずれをなくするための補正係数を算出して、画像変換モジュール22Eに出力する。
画像変換モジュール22Eは、補正パラメータ算出モジュール22Dと接続されている。画像変換モジュール22Eは、補正パラメータ算出モジュール22Dによって算出された補正係数を用いて、画像A:182A又は画像B:182Bの少なくとも一方(図2の例では、画像B:182B)に対し、画像A:182Aと画像B:182Bの全体的な位置合わせを行うための画像変換(ここでは、アフィン変換)を実行して、位置合わせ済み画像B:184Bを生成する。
なお、アフィン変換に適用する補正係数は、幅方向移動量、縦方向移動量、回転角、倍率等である。補正係数は、一方の画像(ここでは、画像B:182B)に対して補正係数に基づく変換を実行した場合に、画像A:182A及び画像B:182Bの対応する特徴領域の中心位置の誤差が小さくなる値として算出される。具体的には、例えば、最小二乗法を適用して、画像A:182A及び画像B:182Bの対応する特徴領域の中心位置の誤差の総和が最も小さくなる補正係数として幅方向移動量、縦方向移動量、回転角、倍率等の各値を求める。なお、最小二乗法を適用した補正係数の算出手法については、一例として特開平9−93431号公報に記載されている。もちろんのことながら、前述したように2×2の行列係数を補正係数としてもよい。
図3は、特徴領域抽出モジュール22A,22Bの構成例についての概念的なモジュール構成図である。
図3の例に示すように、本実施の形態に係る特徴領域抽出モジュール22A、特徴領域抽出モジュール22Bは、前処理モジュール40、連結領域抽出モジュール42、中心算出モジュール44、特徴量算出モジュール46を有している。なお、特徴領域抽出モジュール22A及び特徴領域抽出モジュール22Bは対象とする画像データが異なるのみで同一の構成であるため、ここでは、特徴領域抽出モジュール22Aの構成について説明する。
前処理モジュール40は、連結領域抽出モジュール42と接続されている。前処理モジュール40は、受け付けた画像A:182Aに対して、単色化処理、二値化処理等を実行する。ここで、単色化処理とは、画像A:182Aを輝度情報のみの画素データとする処理である。また、二値化処理とは、単色化処理によって得られた単色画像を予め定められた閾値レベルで1(黒)又は0(白)のいずれかの値に変換する処理である。なお、画像A:182Aがモノクロ画像である場合は、単色化処理を省略してもよい。
連結領域抽出モジュール42は、前処理モジュール40、中心算出モジュール44と接続されている。連結領域抽出モジュール42は、前処理モジュール40によって二値化処理が施された画像A:182Aに対して、特徴領域として連結領域を抽出する連結領域抽出処理を実行する。なお、連結領域抽出処理は、一例として特開平12−295438号公報に記載されている手法等を適用して実行する。ここで、連結領域(特徴領域)は二値化画像における黒画素の連続領域(黒ラン)、又は白画素の連続領域(白ラン)として抽出される。連結領域抽出処理は、例えば、予め定められた抽出条件として、予め定められた大きさ(面積、画素数、外接矩形の面積等)の範囲(最小、最大等)を設定し、その範囲にある連続する同じ画素値の領域等、予め定められた設定条件に基づいて実行される。なお、連続する画素とは、4連結又は8連結である。
ここで、図4の例を参照して、連結領域抽出処理によって抽出される連結領域の具体例について説明する。
図4の例には、二値化処理が施された画像A:182Aと画像B:182Bが示されている。これらの画像から、予め定められた条件の下に黒画素の連続領域(黒ラン)を有する画像データや白画素の連続領域(白ラン)を有する画像データを連結領域として抽出する。図4に示す例では、画像A:182Aから黒文字画像である連結領域81「A」、連結領域82「B」と白抜き文字画像である連結領域83「A」が、連結領域81,82,83として抽出され、画像B:182Bから黒文字画像である連結領域91「A」、連結領域92「B」と白抜き文字画像である連結領域93「A」が、連結領域91,92,93として抽出された例が示されている。なお、実際の処理において抽出される連結領域のデータ数は、設計条件にもよるが、数百から数千個単位のデータの抽出が行われる。
中心算出モジュール44は、連結領域抽出モジュール42、特徴量算出モジュール46と接続されている。中心算出モジュール44は、連結領域抽出モジュール42によって抽出された連結領域(特徴領域)の中心を算出する。
特徴量算出モジュール46は、中心算出モジュール44と接続されている。特徴量算出モジュール46は、各連結領域の特徴量(ここでは、大きさ、画素数、筆跡長等)を算出する。なお、本実施の形態では、中心算出モジュール44と特徴量算出モジュール46とを区別しているが、中心も連結領域の1つの特徴量として、特徴量算出モジュール46において算出する構成としてもよいことは言うまでもない。
次に、図5の例を参照して、連結領域から求められる中心及び特徴量について説明する。図5の例に示す文字「A」が、例えば画像A:182Aから抽出された1つの連結領域70である。図6の例に示す特徴領域情報A:600Aと特徴領域情報B:600Bは、画像A:182Aと画像B:182Bとから抽出された連結領域についての中心と特徴量の各情報を有するテーブルを示している。
まず、図5を参照して、連結領域70の中心及び特徴量の詳細について説明する。
中心72は、連結領域70の中心位置を示す情報であり、例えば、画像A:182AをXY座標面とした場合の座標データ(x,y)として算出する(図6の例の特徴領域情報A:600A、特徴領域情報B:600B参照。)。
また、連結領域70の大きさは、図5に示される連結領域70を外接するように囲む外接矩形74の幅L、高さHにより‘L,H’として求める。また、画素数は、連結領域70自体の構成全画素数として算出する。さらに、筆跡長は、図5の例に示すように、連結領域70を細線化して、幅が1画素の線として変換した連結領域細線化データ76における構成画素数として算出する。
中心算出モジュール44、特徴量算出モジュール46は、比較対象となる画像A:182Aと画像B:182Bから、連結領域抽出モジュール42によって抽出された連結領域(特徴領域)の各々について、中心位置と、大きさ、画素数、筆跡長等が含まれた特徴量情報とを算出し、一例として、図6の例の特徴領域情報A:600Aと特徴領域情報B:600Bに示されるように、画像A:182Aに対応する特徴領域情報47Aと、画像B:182Bに対応する特徴領域情報47Bとして生成する。図6の例に示されるように、画像A:182Aと画像B:182Bの各々から抽出された各連結領域について、本実施の形態において特定できるID(IDentification)が付与され、そのIDによって対応付けられるように、各連結領域の中心位置と、特徴量、すなわち、大きさ、画素数、筆跡長の各情報が特徴領域情報としてハードディスク等の記憶装置に記録される。つまり、特徴領域情報A:600Aは、ID A欄602A、中心位置欄604A、特徴量欄610Aを有している。特徴量欄610Aは、大きさ欄612A、画素数欄614A、筆跡長欄616Aを有している。特徴領域情報B:600Bは、ID B欄602B、中心位置欄604B、特徴量欄610Bを有している。特徴量欄610Bは、大きさ欄612B、画素数欄614B、筆跡長欄616Bを有している。
ところで、対応付モジュール22C(図2参照)は、前述したように、画像A:182Aと画像B:182Bとで、特徴領域抽出モジュール22A,22Bから出力された特徴領域情報47により示される特徴量の類似度が予め定められた値以上である特徴領域の対を特定し、特定した特徴領域の対を対応付ける特定特徴領域情報を作成する。
対応付モジュール22Cは、一例として、特徴領域抽出モジュール22Aによって記録された特徴領域情報A:600Aと特徴領域抽出モジュール22Bによって記録された特徴領域情報B:600Bを受け付け、両特徴領域情報に記録された情報に基づくパターン・マッチング処理を行い、この結果に基づいて特定特徴領域情報を作成する。
なお、対応付モジュール22Cでは、画像A:182A、画像B:182Bのいずれか一方の画像から抽出した特徴領域の中心位置から予め定められた距離内に中心位置が位置する他方の画像の特徴領域を、各特徴領域情報における中心位置に基づいて特定することにより、類似度が予め定められた値以上である特徴領域の候補となる特徴領域を絞り込み、絞り込んだ特徴領域を対象として、各特徴領域情報における特徴量(大きさ、画素数、筆跡長等)の少なくとも1つの情報の類似度を算出し、その類似度が予め定められた値以上となる特徴領域の対を示す情報を特定特徴領域情報として作成する。なお、本実施の形態では、類似度として、適用した特徴量間の距離(一例として、特徴空間におけるユークリッド距離等)の逆数を適用しているが、これに限らず、画像A:182A、画像B:182Bの各特徴領域情報により示される特徴量の類似の度合を示すものであれば如何なるものを適用してもよいことは言うまでもない。
図6の例に示すように、対応付モジュール22Cでは、類似度が予め定められた値以上となった画像A:182A、画像B:182Bの各特徴領域に付与されたIDが対応付けられたものとして特定特徴領域情報650を作成する。特定特徴領域情報650は、ID A欄652、ID B欄654を有している。ID A欄652、ID B欄654は、特徴領域情報A:600AのID A欄602Aと特徴領域情報B:600BのID B欄602Bとの対応付けられたIDをそれぞれ記憶している。
また、対応付モジュール22Cは、位置合わせ用図形に対して前述の処理を行い、基準図形、対比図形を用いては位置合わせの処理を行わない。そのために、位置合わせ用図形と基準図形、又は位置合わせ用図形と対比図形とを区別する必要がある。細線化を行った後に、その細線化画像を用いて、位置合わせ用図形と基準図形、又は位置合わせ用図形と対比図形とを区別する。
図7は、位置合わせモジュール120による位置合わせ用図形と基準図形、又は位置合わせ用図形と基準図形とを区別する処理例を示す説明図である。図7(a)の例に示す「1」(位置合わせ用図形)を細線化した画像は、図7(b)の例に示すようになる。図7(c)の例に示す黒円(基準図形、対比図形)を細線化した画像は、図7(d)の例に示すようになる。十字以外となる図形を基準図形、対比図形とし、それ以外を位置合わせ用図形として認識するようにしてもよい。また、予め定められた位置合わせ用図形とのパターンマッチングを行って位置合わせ用図形とそれ以外(基準図形、基準図形)とを区別してもよいし、予め定められた基準図形、基準図形とのパターンマッチングを行って基準図形、対比図形とそれ以外(位置合わせ用図形)とを区別してもよい。また、位置合わせ用図形と基準図形、対比図形との大きさを異なるように描いておき、その大きさで位置合わせ用図形と基準図形、対比図形とを区別するようにしてもよい。その他の認識手法を用いて区別するようにしてもよい。
図8は、第1の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS802では、画像読取モジュール110が、測定シートA:180Aと測定シートB:180Bの画像を読み取る。
図9は、第1の実施の形態による処理対象の例を示す説明図である。測定シートA:180Aには、基準図形領域910と特徴領域920の組を複数と、挿入方向図形930Aが描かれている。測定シートB:180Bには、対比図形領域940と特徴領域950の組を複数と、挿入方向図形930Bが描かれている。挿入方向図形930A、挿入方向図形930Bは、測定シートA:180Aと測定シートB:180Bを画像読取モジュール110に読み込ませる際の上下を指示するものであり、操作者は、挿入方向図形930A、挿入方向図形930Bの矢印方向に合わせて、画像読取モジュール110に測定シートA:180Aと測定シートB:180Bをセットする。
図9の例に示すように、基準図形領域910内には同じ大きさの基準図形(ここでは黒円)が規則的に配列されている。また、対比図形領域940内には基準図形とは大きさが異なる対比図形が規則的に配列されている。対比図形として、ここでは4種類の大きさがある。そして、特徴領域920、特徴領域950には、位置合わせ用図形(ここでは数字)が基準図形又は対比図形と対になって配列されている。もちろんのことながら、測定シートA:180A内の基準図形の中心の座標と測定シートB:180B内の対比図形の中心の座標とは合致(それぞれの座標系における座標が一致)しており、測定シートA:180A内の位置合わせ用図形の座標と測定シートB:180B内の位置合わせ用図形の座標とは合致している。
図10は、第1の実施の形態による処理対象の例を示す説明図である。図9の例と異なる点は、特徴領域1020、特徴領域1050等の位置合わせ用図形の個数が行によって異なっていることである。これは、位置合わせ処理において、ある行の特徴領域と他の行の特徴領域とで位置合わせ(例えば、1行目の位置合わせ用図形と2行目の位置合わせ用図形との間で位置合わせを行ってしまうこと、いわゆるローカルミニマムに陥ること)を防止するためである。図10の例では、偶数行と奇数行で、位置合わせ用図形の個数が異なっているが、各行で異なる個数としてもよい。
また、測定シートA:180Aにおける基準図形、位置合わせ用図形と測定シートB:180Bにおける対比図形、位置合わせ用図形の関係は、以下のようになっている。ただし、これは例示である。
(1)測定シートA:180Aにおける基準図形(黒円)と測定シートB:180Bにおける対比図形(黒円)の中心点の座標は等しい(同心円である)。
(2)測定シートA:180Aにおける基準図形(黒円)の半径は、測定シートB:180Bにおける最大の対比図形(黒円)の半径以上である。
(3)測定シートA:180Aにおける基準図形(黒円)の半径は全て等しい。
(4)測定シートB:180Bにおける対比図形(黒円)の半径は、横方向(又は縦方向)に周期的に小さい順に配列されている。図11の例に示すように、4つの異なる大きさの対比図形が周期的(対比図形(周期1)1102A〜対比図形(周期1)1102D、対比図形(周期2)1104A〜対比図形(周期2)1104D)に配列されている。対比図形(周期1)1102A〜対比図形(周期1)1102Dのそれぞれの半径をn1、n2、n3、n4とすると、n1 ≦ n2 ≦ n3 ≦ n4 の関係となる。
(5)測定シートA:180Aと、測定シートB:180Bの両方に、基準図形、対比図形とは別に、位置合わせ用図形(文字、記号等)が記載されている。
ステップS804では、特徴領域抽出モジュール22Aと特徴領域抽出モジュール22Bが、特徴領域を抽出する。
ステップS806では、対応付モジュール22Cが、特徴領域の対応付けを行う。
ステップS808では、補正パラメータ算出モジュール22Dが、補正パラメータを算出する。
ステップS810では、画像変換モジュール22Eが、位置合わせ処理を行う。
ステップS804からステップS810までの処理は、図2から図7を用いて前述した通りである。
ステップS812では、差分処理モジュール130が、画像A(測定シートA:180Aの画像)と画像B(測定シートB:180Bの画像)の差分を抽出する処理を行う。
ステップS814では、差分画像出力モジュール140が、差分画像を出力する。
図12は、第1の実施の形態による処理結果の例(位置合わせが行われた後の測定シートA:180Aの画像から測定シートB:180Bの画像を減算した画像)を示す説明図である。差分画像(画像A−画像B)190Aは、出力画像の例である。歪みがないときは、差分画像(画像A−画像B)190A内の差分図形1210のようにドーナツ状(中心が合致しており、半径が異なっている2つの円からなり、内円内は白くなっており、内円から外円までの間は黒くなっている)であり、内円から外円までの間が一定である。
図13は、第1の実施の形態による処理結果の例(位置合わせが行われた後の測定シートA:180Aの画像から測定シートB:180Bの画像を減算した画像)を示す説明図である。差分画像(画像A−画像B)190Bは、出力画像の例である。少ない歪みがあるときは、差分画像(画像A−画像B)190B内の差分図形1310のようにドーナツ状であり、内円から外円までの間が一定である図形と、ドーナツ状ではあるが、内円から外円までの間が一定ではない図形(例えば、差分画像(画像A−画像B)190B内の右下等にある図形)が混在するようになる。ただし、輪は途切れていない。つまり、歪みとして、基準図形と対比図形の半径の差以上には、ずれていないことを示している。
図14は、第1の実施の形態による処理結果の例(位置合わせが行われた後の測定シートA:180Aの画像から測定シートB:180Bの画像を減算した画像)を示す説明図である。差分画像(画像A−画像B)190Cは、出力画像の例である。大きい歪みがあるときは、差分画像(画像A−画像B)190C内の差分図形1410のようにドーナツ状であり、内円から外円までの間が一定である図形と、ドーナツ状ではあるが、内円から外円までの間が一定ではない図形(例えば、差分画像(画像A−画像B)190C内の中央下等にある図形)、輪が途切れている図形(例えば、差分画像(画像A−画像B)190C内の右下等にある三日月状の図形)が混在するようになる。つまり、歪みとして、基準図形と対比図形の半径の差以上に、ずれているものがあることを示している。
図15は、第1の実施の形態による処理結果の例(位置合わせが行われた後の測定シートB:180Bの画像から測定シートA:180Aの画像を減算した画像)を示す説明図である。差分画像(画像B−画像A)190Dは、出力画像の例である。歪みがない場合、歪みが少ない場合(歪みは基準図形と対比図形の半径の差以上には、ずれていない場合)は、白紙となる。歪みが大きい場合(歪みとして、基準図形と対比図形の半径の差以上に、ずれている場合)は、差分図形1510A等のような形状の図形が残ることとなる。基準図形と対比図形の半径の差以上に、ずれていることを明確に示すものである。
図16は、第1の実施の形態による処理結果の例を示す説明図である。差分画像(画像B−画像A)190Eは、出力画像の例である。位置合わせが行われた後の測定シートA:180Aの画像と測定シートB:180Bの画像の合致する部分を抽出(2つの画像の論理積)し、その合致する部分の画像(差分画像(画像B−画像A)190E内の一致図形1610のように灰色の円、一致・差分図形1620A等の灰色部分)と差分処理モジュール130によって処理された結果である測定シートA:180Aの画像と測定シートB:180Bの画像の異なる部分を抽出した画像(差分画像(画像B−画像A)190E内の一致・差分図形1620A等の黒色部分)とを異なる態様で合成して出力したものである。歪みがない場合、歪みが少ない場合(歪みは基準図形と対比図形の半径の差以上には、ずれていない場合)は、合致する部分の画像だけであり、それは対比図形と同じものである。歪みが大きい場合(歪みとして、基準図形と対比図形の半径の差以上に、ずれている場合)は、異なる部分の画像が出現することになる。
図17は、第1の実施の形態による処理結果の例を示す説明図である。差分画像190Fは、出力画像の例である。測定シートA:180Aの画から測定シートB:180Bの画を減算した画像、測定シートB:180Bの画像から測定シートA:180Aの画を減算した画像とを異なる態様で合成して出力したものである。いわば、図14に例示した差分画像(画像A−画像B)190Cと図15に例示した差分画像(画像B−画像A)190Dとを合成したものであるが、その態様を異ならせて合成したものである。
例えば、差分画像190F内の差分混合図形1710A等は、図17(b)に例示するように、差分部分1720を赤色(図17(b)では黒色領域)、差分部分1730を青色(図17(b)では斜線領域)としてもよい。
図18、図19は、第1の実施の形態による処理結果の利用例を示す説明図である。例えば、測定シートA:180A上の基準図形である円(図18(a)の例の上段)の半径が図18(b)の表、測定シートB:180B上の対比図形である円(図18(a)の例の下段)の半径が図18(c)の例の表のようであったとする。
第1の実施の形態による出力(差分画像)が図19(a)の例にように、円と円とが接しているものが存在したとすると、歪みとしてのずれ量はそれぞれ、図19(b)の例に示す表のように求められる。つまり、基準図形1800内に対比図形1802Aが接している場合(差分図形1902A)はその位置での歪み量は4mmであり、基準図形1800内に対比図形1802Bが接している場合(差分図形1902B)はその位置での歪み量は3mmであり、基準図形1800内に対比図形1802Cが接している場合(差分図形1902C)はその位置での歪み量は2mmであり、基準図形1800内に対比図形1802Dが接している場合(差分図形1902D)はその位置での歪み量は1mmであることがわかる。例えば、Xmm以上(Xは0より大であり、小数点以下を含んでいてもよい数値)ずれていたら画像読取モジュール110である画像読み取り装置の点検・修理を行うという規則があったとする。この場合、メンテナンス担当者は、size(B) = Yの列(測定シートA:180A又は測定シートB:180Bにおける数字(位置合わせ用図形)Yの列)で円と円が接している(又は、交差している)ものがあるかどうかを基準に、点検・修理を行うタイミングを判断することになる。つまり、位置合わせ用図形は、円と円が接している場合の歪み量を示す数字(記号等であってもよい)であってもよい。
図20は、第2の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
第2の実施の形態である画像処理装置100は、スキャナー等の画像読取り装置によって発生する画像の歪み量を出力するものであって、図20の例に示すように、画像読取モジュール110、位置合わせモジュール120、差分処理モジュール130、歪み量算出モジュール2040、歪み量出力モジュール2050を有している。なお、第1の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。
差分処理モジュール130は、位置合わせモジュール120、歪み量算出モジュール2040と接続されている。
歪み量算出モジュール2040は、差分処理モジュール130、歪み量出力モジュール2050と接続されている。歪み量算出モジュール2040は、差分処理モジュール130による処理結果に基づいて、第1の画像と第2の画像間で生じている歪み量を算出する。例えば、基準図形と対比図形の中心を抽出し、その中心間の距離を歪み量として算出する。
歪み量出力モジュール2050は、歪み量算出モジュール2040と接続されている。歪み量出力モジュール2050は、歪み量算出モジュール2040によって算出された歪み量2090を出力する。また、歪み量出力モジュール2050は、第1の画像又は第2の画像を分割した領域毎に歪み量を出力するようにしてもよい。例えば、画像を4分割した左上、右上、右下、左下の領域毎に、その各領域内の歪み量の統計値(合計値、平均値、最頻値、中央値、最大値、最小値等)を算出する。そして、例えば、昇順、降順にソートして、その領域名(例えば、左上領域等)と対応する統計値を出力するようにしてもよい。もちろんのことながら、4分割以外にも6分割等してもよいし、横方向に分割してもよいし、縦方向に分割してもよい。
なお、ここでの出力とは、例えば、プリンター等の印刷装置で印刷すること、ディスプレイ等の表示装置に表示すること、他の情報処理装置へ渡すこと、メモリーカード等の記憶媒体に記憶すること等が含まれる。
また、第1の実施の形態による出力である差分画像190上に歪み量を記載して出力するようにしてもよい。例えば、差分図形(例えば、図12に示した差分画像(画像A−画像B)190A内の差分図形1210)の周辺に、その差分図形における歪み量を記載してもよい。
図21は、第2の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS2102では、画像読取モジュール110が、測定シートA:180Aと測定シートB:180Bの画像を読み取る。
ステップS2104では、特徴領域抽出モジュール22Aと特徴領域抽出モジュール22Bが、特徴領域を抽出する。
ステップS2106では、対応付モジュール22Cが、特徴領域の対応付けを行う。
ステップS2108では、補正パラメータ算出モジュール22Dが、補正パラメータを算出する。
ステップS2110では、画像変換モジュール22Eが、位置合わせ処理を行う。
ステップS2112では、差分処理モジュール130が、画像Aと画像Bの差分を抽出する処理を行う。
ステップS2112までの処理は、第1の実施の形態による処理例と同等である。
ステップS2114では、歪み量算出モジュール2040が、差分画像を用いて、歪み量を算出する。
図22は、第2の実施の形態による処理例を示す説明図である。
ステップS2112で抽出された差分の画像(第1の画像から第2の画像を減算した画像)の輪郭(外円輪郭2202、内円輪郭2212)を抽出する。次に、その輪郭から円の中心(外円輪郭2202については中心2204、内円輪郭2212については中心2214)を抽出する。そして、中心間の距離(距離2220)を計測する。その距離を、その位置における歪み量として算出する。
また、他の歪み量の算出方法として、予め定められたパターン(例えば、図19(a)に示すパターン)とのパターンマッチング処理を行い、どのパターンが検出されたかによって歪み量として算出するようにしてもよい。
また、第2の画像から第1の画像を減算した画像(例えば、図15の差分画像(画像B−画像A)190D)内の差分図形1510A等の幅(例えば、黒画素が連結している黒画素塊の横方向における幅)を計測して、その幅と基準図形と対比図形の半径を用いて、歪み量を算出するようにしてもよい。
ステップS2116では、歪み量出力モジュール2050が、歪み量を出力する。
図23は、第2の実施の形態による処理例を示す説明図である。歪み量出力画像2300を、左上領域2310、右上領域2320、左下領域2330、右下領域2340に分割した様子を示している。この各領域内で、ステップS2114で算出した歪み量の例えば平均値を算出し、歪み量が大きい順に領域名とその領域における歪み量の平均値を出力する。
図24を参照して、本実施の形態の画像処理装置のハードウェア構成例について説明する。図24に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成されるものであり、スキャナー等のデータ読み取り部2417と、プリンターなどのデータ出力部2418を備えたハードウェア構成例を示している。
CPU(Central Processing Unit)2401は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、画像読取モジュール110、位置合わせモジュール120、差分処理モジュール130、差分画像出力モジュール140、歪み量算出モジュール2040、歪み量出力モジュール2050等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
ROM(Read Only Memory)2402は、CPU2401が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)2403は、CPU2401の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス2404により相互に接続されている。
ホストバス2404は、ブリッジ2405を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス2406に接続されている。
キーボード2408、マウス等のポインティングデバイス2409は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ2410は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)などがあり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
HDD(Hard Disk Drive)2411は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU2401によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクには、読み取った画像データ、処理結果のデータなどが格納される。さらに、その他の各種のデータ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
ドライブ2412は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体2413に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース2407、外部バス2406、ブリッジ2405、及びホストバス2404を介して接続されているRAM2403に供給する。リムーバブル記録媒体2413も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
接続ポート2414は、外部接続機器2415を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート2414は、インタフェース2407、及び外部バス2406、ブリッジ2405、ホストバス2404等を介してCPU2401等に接続されている。通信部2416は、通信回線に接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部2417は、例えばスキャナーであり、測定シートA:180A、測定シートB:180Bの読み取り処理を実行する。データ出力部2418は、例えばプリンターであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
なお、図24に示す画像処理装置のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図24に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図24に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、複写機、ファックス、スキャナー、複合機などに組み込まれていてもよい。
また、前述の実施の形態の説明において、予め定められた値との比較において、「以上」、「以下」、「より大きい」、「より小さい(未満)」としたものは、その組み合わせに矛盾が生じない限り、それぞれ「より大きい」、「より小さい(未満)」、「以上」、「以下」としてもよい。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
100…画像処理装置
110…画像読取モジュール
120…位置合わせモジュール
130…差分処理モジュール
140…差分画像出力モジュール
22A…特徴領域抽出モジュール
22B…特徴領域抽出モジュール
22C…対応付モジュール
22D…補正パラメータ算出モジュール
22E…画像変換モジュール
40…前処理モジュール
42…連結領域抽出モジュール
44…中心算出モジュール
46…特徴量算出モジュール
2040…歪み量算出モジュール
2050…歪み量出力モジュール

Claims (10)

  1. 基準となる図形が複数描かれており、第2の画像との位置合わせのための図形が描かれている第1の媒体の画像である第1の画像と、該基準となる図形の中心となる座標が合致している図形であって、該基準となる図形の大きさとは異なる大きさであり、相似形の図形が複数描かれており、第1の媒体の画像との位置合わせのための図形が描かれている第2の媒体の画像である第2の画像を読み取る画像読取手段と、
    前記画像読取手段によって読み取られた第1の画像と第2の画像内の位置合わせのための図形に基づいて、該第1の画像と該第2の画像の位置合わせを行う位置合わせ手段と、
    前記位置合わせ手段によって位置合わせが行われた第1の画像と第2の画像の差分の画像を生成する処理を行う差分処理手段と、
    前記差分処理手段による処理結果である差分の画像を出力する出力手段
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記差分処理手段は、第1の画像から第2の画像を減算した画像、第2の画像から第1の画像を減算した画像、又は第1の画像と第2の画像の異なる部分を抽出した画像のいずれか1つ以上を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記出力手段は、前記位置合わせ手段によって位置合わせが行われた第1の画像と第2の画像の合致する部分を抽出し、該合致する部分の画像と前記差分処理手段によって処理された結果である第1の画像と第2の画像の異なる部分を抽出した画像とを異なる態様で合成して出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記出力手段は、第1の画像から第2の画像を減算した画像、第2の画像から第1の画像を減算した画像とを異なる態様で合成して出力する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像読取手段は、前記第1の画像又は前記第2の画像のいずれか一方の画像を記憶装置から読み出し、他方の画像は媒体を光学的に読み取る
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記差分処理手段による処理結果に基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像間で生じている歪み量を算出する算出手段
    をさらに具備し、
    前記出力手段は、前記算出手段によって算出された歪み量を出力する
    ことを特徴とする請求項1、2又は5に記載の画像処理装置。
  7. 前記出力手段は、前記第1の画像又は前記第2の画像を分割した領域毎に歪み量を出力する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 基準となる図形が複数描かれており、第2の画像との位置合わせのための図形が描かれている第1の媒体であって、
    前記第1の媒体内の基準となる図形の中心となる座標が合致している図形であって、該基準となる図形の大きさとは異なる大きさであり、相似形の図形が複数描かれており、第1の媒体の画像との位置合わせのための図形が描かれている第2の媒体と前記第1の媒体が読み取られたならば、該第1の媒体の画像である第1の画像と該第2の媒体の画像である第2の画像内の位置合わせのための図形に基づいて、第1の画像と第2の画像の位置合わせが行われ、
    該位置合わせが行われた第1の画像と第2の画像の差分の画像が生成され、
    該差分の画像を出力することが可能である
    ことを特徴とする媒体。
  9. 第1の媒体内の基準となる図形の中心となる座標が合致している図形であって、該基準となる図形の大きさとは異なる大きさであり、相似形の図形が複数描かれており、第1の媒体の画像との位置合わせのための図形が描かれている第2の媒体であって、
    基準となる図形が複数描かれており、第2の画像との位置合わせのための図形が描かれている第1の媒体と前記第2の媒体が読み取られたならば、該第1の媒体の画像である第1の画像と該第2の媒体の画像である第2の画像内の位置合わせのための図形に基づいて、第1の画像と第2の画像の位置合わせが行われ、
    該位置合わせが行われた第1の画像と第2の画像の差分の画像が生成され、
    該差分の画像を出力することが可能である
    ことを特徴とする媒体。
  10. コンピュータを、
    基準となる図形が複数描かれており、第2の画像との位置合わせのための図形が描かれている第1の媒体の画像である第1の画像と、該基準となる図形の中心となる座標が合致している図形であって、該基準となる図形の大きさとは異なる大きさであり、相似形の図形が複数描かれており、第1の媒体の画像との位置合わせのための図形が描かれている第2の媒体の画像である第2の画像を読み取る画像読取手段と、
    前記画像読取手段によって読み取られた第1の画像と第2の画像内の位置合わせのための図形に基づいて、該第1の画像と該第2の画像の位置合わせを行う位置合わせ手段と、
    前記位置合わせ手段によって位置合わせが行われた第1の画像と第2の画像の差分の画像を生成する処理を行う差分処理手段と、
    前記差分処理手段による処理結果である差分の画像を出力する出力手段
    として機能させるための画像処理プログラム。
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