JP5863653B2 - 冷却システムが装備されたシャフト炉充填装置及び該装置に用いられる環状スイベルジョイント - Google Patents

冷却システムが装備されたシャフト炉充填装置及び該装置に用いられる環状スイベルジョイント Download PDF

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Description

本発明は、概略的には冶金反応器、詳細には冶金高炉等のシャフト炉を充填するための回転型充填装置に関する。このような充填装置は、通常充填分配器を備える懸架ローター、典型例としては旋回分配シュートと該懸架ローターを支持する固定型ハウジングから構成され、一般的には炉中心軸を中心として回転可能である。本発明は、さらに詳細には、冷却システムの固定部分を懸架ローター上に取り付けられる回転部分に連結する環状スイベルジョイントを用いて懸架ローター上における冷却を保証するように構成された冷却システムに関する。本発明はさらに前記環状スイベルジョイント自体にも関する。
炉内の高温に曝露される懸架ローターを液体冷媒を用いて冷却する方法は、装置機械部品の耐用期間を延ばすために最も有効であり、低額な初期投資コストで済み、かつ例えば日本特許出願JP55-021,577中に示唆されている純粋不活性ガス冷却に比較してエネルギー消費の少ない方法である。
そのため、1978年にはポール・ヴルスによって、米国特許4,273,492に詳細に記載されているベルレストップ(登録商標)設備(本願の第8図参照)の充填装置の水冷却が提案された。この充填装置では、炉内部からの放射熱から保護するための下側スクリーンに冷却循環系が設けられ、この冷却循環系には液体冷媒が分配シュート上方の中心送りチャネルを中心に共軸に取り付けられる環状スイベルジョイントを介して供給される。このジョイントは、概略環状の、すなわちリング形状の回転部分と固定部分から成る。この回転部分は前記懸架ローターの延長部であり、一体化されて前記ハウジングの上方へ延びている。前記固定部分は、前記ハウジングへ同軸に該回転部分の周りに隙間をあけて締め付けられる。2本の円筒ローラーベアリングによって回転部分は前記固定部分中の中心に置かれる。この固定部分には2つの環状溝が含まれており、一方の溝は他方の溝の上方に形成され、その溝面は回転部分の外側円筒面に向いて冷媒への接続通路が画成されている。固定部分と回転部分の間のそれぞれの溝の両側には防水シールパッキンあるいはガスケットが取り付けられなければならない。この種の回転式液体ジョイントが実用的に首尾よく使用可能になるかどうかは証明されていない。実際、米国特許4,273,492に示唆されている防水シールは、極めて高温の移動部分と接触するため特に急速に劣化する。さらに、前記回転式ジョイント、すなわち防水シールの直径が比較的大きいため、相当の摩擦の発生を避けられない。そのためシールの耐用期間は制限され、同時にローターを駆動するために要する駆動力も増大する。従って、米国特許4,273,492に記載されたタイプの回転式ジョイントによって、懸架ローターにおける冷却循環系部への送り込みが実用的に生き残るかどうかは証明されていない。
それゆえ、1982年にポール・ヴルスは、防水シールパッキンあるいはガスケットなしに作動する回転式ジョイントを備える冷却システムを提案している。米国特許4,526,536に記載されているこの冷却システムには、現在では世界中において、多数の高炉充填装置に装着されている。この冷却システムには、上側環状トラフ、すなわち狭く上に向かって開いた容器が含まれ、この環状トラフは懸架ローターの上側スリーブ上へ取り付けられ、該懸架ローターと共に回転する。固定循環系部の上側トラフの上方には、重力で該上側トラフへ送り出すための1または2以上のポートが設けられている。前記上側トラフは懸架ローター上に設置された多数の冷却コイルへ接続されている。これらのコイルには、前記ハウジングの底部上へ取り付けられた下側環状固定トラフ中へ放出するための出口管が備えられている。従って、冷却水は非回転型供給源から懸架ローターの回転上側トラフ中へ流れ込み、次いで純粋に重力によってローター上の冷却コイル中を通り、そこからさらに固定された下側トラフへと流れ込み、該下側トラフから排出される。摩擦を受け易い防水シールを回避できることに主たる利点がある一方において、この冷却システムの第一の問題点は、懸架ローター上の冷却コイル中へ強制的に冷却水を通すために得られる圧力が上側トラフと下側トラフとの高さの相違によって制限されることである。この高さの相違は建設上の制限による本質的な制限である。従って、懸架ローターは低損失冷却コイルを用いて取り付けられなければならず、これはコスト、占有空間、及び又は冷却効率の観点から大きな不利益となる。第二の問題点は、高炉からの埃だらけのガスが両トラフ中の冷却水と接触するため冷却水中への埃の通過を避けられないことである。また、上側トラフ中に生成されるスラッジによる問題も生ずる。すなわち、スラッジが懸架ローターの冷却コイル中を通過することによりコイルの閉塞、すなわち閉栓が起こる可能性がある。
高冷却能を得るため、ドイツ特許DE3342572では、ローター上の回転循環系部へ補助ポンプを取り付けることが提案されている。懸架ローター上のこの補助ポンプはローターを回転させてポンプを駆動させることを利点とする機構によって駆動される。従って、ポンプはローターが回転している時だけ作動する。さらに、このようなポンプはローター上の冷却コイル中を通るスラッジにかなり敏感である。
ポール・ヴルスによる国際特許出願WO99/28510では、環状スイベルジョイントが取り付けられた冷却システムの操作方法が提供されている。前述した原理とは対照的に、この出願では、米国特許4,273,492によって提案されたジョイントを防水状態に確保する試みも、米国特許4,526,536によって提案されたレベル制御を用いたジョイントからの冷媒ロスを防止する試みも為されていない。その代わりに、漏出流をジョイントの回転部分と固定部分の間の環状分離孔中を通過させる方式で環状スイベルジョイントへの液体冷媒の供給が行われる。この漏出流によって「液体シール」が形成され、該シールによりジョイントへの埃の侵入が防止される。次いで漏出流は集められ、前記循環系の回転部分中を通過せずに排出される。従って、埃だらけのスラッジが回転循環系部を通過することがなくなるので詰まりが起こるリスクも排除される。WO99/28510では、提案された方法を実用化するための多数の実施態様が提案されている。実施態様のそれぞれには、固定型ハウジング上へ取り付けられる環状固定部分と懸架ローター上へ取り付けられる環状回転部分が含まれている。これらの部分は相対回転が可能な対応構造にされている。米国特許4,526,536と同様に、前記回転部分には環状容積を画定する環状トラフが含まれ、その環状トラフを介して固定循環系部及び回転循環系部が流体連絡されている。漏出流は、前記トラフの側壁と、前記トラフ中へ突き出し及び前記固定部分に属するインサートの側壁との間の環状分離孔中を通過する。このシステムの第一の問題点は、「液体シール」を通して冷却水にロスが生ずるため継続的に注ぎ足しが必要とされることである。さらに、WO99/28510において提案されているシステム及び方法には米国特許4,526,536と同様に猶収集トラフが備えられており(WO99/28510の図1参照)、それゆえこのレベルにおいてさらなる埃の汚染が起こる。従って、損失水分及び下側トラフからの回収分の双方とも、再使用前に処理を行うことが必要である。
ポール・ヴルスによる国際特許出願WO03/002770では、環状スイベルジョイントのさらに別の構成が提供されている。このジョイントは、固定循環系部と回転循環系部を接続する開放された収集トラフを用いずに埃汚染を防止することから、一部1978年当時の当初の原理に戻るものである。このジョイントは、ハウジングへ取り付けられるリング形状の固定部分と懸架ローターと共に回転するリング形状の回転部分から構成される。これら固定部分と回転部分が一緒になって円筒状の境界面が形成され、この境界面中において1または2以上の環状溝によって前記固定部分と回転部分の間において加圧液体冷媒の移動が可能とされる。そのために、前記溝間と前記溝と前記境界面の開放端部間に防水シールが取り付けられる。回転部分はローラーベアリングを用いて固定部分上に単独で浮いた状態で支持される。回転トルクだけが伝達されるように、選択的機械連結手段によってリング形状の回転部分は懸架ローターと連結され、同時に他の応力がローターから回転リングへ伝達されることが防止される。液体冷媒は変形可能な柔軟接続路を用いて回転部分から懸架ローター上の循環系部へ送られる。WO03/002770の設計においては、米国特許4,273,492とは反対に、回転リングが固定リングによって支持される。従って、総じてジョイントに関しては、より具体的には防水シールに関しては、過剰な摩擦、すなわち耐用期間が短くなる問題はより少ない。ローター上の冷却コイルを通して加圧強制循環させる利点と、シールの耐用期間が大幅に延びる利点がある一方において、固定部分と回転リング形状部分の間の防水シールが別に要求される。たとえ受ける歪みは少なくとも、これらのシールは不可避的に摩擦によって消耗されるため、コストを要する交換作業は猶不可欠である。
ポール・ヴルスによる国際特許出願2007/071469では、概略上述したような冷却システムに用いられる別のジョイント設計が提案されている。この設計においては、熱伝導装置に、固定冷却循環系中を流れる冷却液によって冷却されるように構成された固定部分と、回転冷却循環系中に循環される別の冷却液によって加熱されるように構成された回転部分が含まれる。これら双方の部分は対向関係に配置され、それら部分の間に、回転循環系及び固定循環系中へ前記別個の冷却液相互を混合することなく、熱伝動領域を通して熱伝動を達成するための熱伝動領域が設けられる。従って、この回転型連結は真の流体スイベルジョイントではなく、純粋な熱的連結である。WO2007/071469に従った熱的連結によって防水シールの必要性も埃汚染のリスクも排除される一方において、この連結の1つの欠点として、一定の熱的連結能を保証するために、熱伝導領域を形成する一定の大きさの対向面が必要とされる点が挙げられる。実用場面において、流体スイベルジョイントと比較した場合、例えば径の大きな高炉を備える等の高熱負荷条件では、この設計にはより大きな構造空間が必要とされる。さらに、ローター上に従来型の冷却コイルを用いる場合には、懸架ローター上に強制循環手段、例えばDE3342572に開示されているようなポンプが必要とされる。
結論として、今日まで種々解決方法が知られているが、先行技術には冷却システムの固定部分を回転部分へ連結するために必要とされるスイベルジョイントを猶改良する余地が残されている。
本発明は、シャフト炉充填装置用の改良された冷却システム、より具体的には、液体密封シールの使用必要性を排除すると同時に、冷却システムの回転部分中への冷却液の加圧強制循環を可能とできる改型環状スイベルジョイントを提供することを第一の目的とする。
上記目的は、請求項1項記載のシャフト炉充填装置及び請求項14項記載の環状スイベルジョイントによって達成される。
本発明は、概略的にはシャフト炉、特に高炉等の冶金反応器に用いられる充填材装置中の冷却システムに関する。前記充填装置は、典型的構成においては、充填分配器、例えば旋回可能シュートを備える懸架ローターと、該懸架ローターが軸を中心に回転できるように該懸架ローターを支持する固定ハウジングから構成される。
本願に係る冷却システムは、ハウジングと共に静止状態のままである固定循環系部と、懸架ローター上へ取り付けられて該懸架ローターと共に回転する回転循環系部から構成される。さらに、本冷却システムには、回転軸上に同軸で取り付けられ、かつ固定循環系部を回転循環系部と連結する環状スイベルジョイントが含まれている。本願において、表現「スイベルジョイント」とは、接続された循環系部間において完全な回転を可能とする液体連絡接続のことを言う。例えば特許出願WO99/28510からそれ自体は公知な方法においては、流体/液圧スイベルジョイントはハウジングによって支持される固定部分と懸架ローター上へ取り付けられる回転部分から構成される。これら部分は相互回転可能な共役型形状を有し、それらのいずれか一方には環状の容積を画成する環状トラフが含まれ、該トラフを通して一方の循環系部分から他方の循環系部分へ冷却液を通過させることが可能である。
本願発明に従って、及び上記第一の目的を達成するため、下記の主たる特徴、すなわち、
− 少なくとも4つの接続部、すなわち固定循環系部との一対の往及び復接続部と、回転循環系部との一対の往及び復接続部を有すること、
− 環状トラフの内部の容積が、環状内側空洞が環状外側空洞によって少なくとも部分的に取り囲まれて、往路が該内側空洞中を通過し、かつ復路が該外側空洞中を通過するように、あるいはその逆となるように、環状外側空洞と環状内側空洞に分割される仕切り構造を有すること、及び
− それぞれが2つの隙間の片方に取り付けられる2つの流れ制限弁を有し、それら制限弁を通して2つの別個の空洞が連絡され、かつそれら制限弁が前記ジョイントの前記固定部分と前記回転部分の間に設けられて相対的に回転可能であること、をもつ流体/液圧スイベルジョイントが提供される。
理解されるように、本願に係る流体/液圧スイベルジョイントは、冷却液を、固定循環系部から、前記第一空洞と第二空洞の一方を通して回転循環系部へ、また前記第一空洞と第二空洞の他方を通して固定循環系部へ強制循環できるように構成される。
往路及び復路双方の二重の接続を設け、さらに強制循環を可能とする一方において、本願に係るスイベルジョイントは、二重接続を達成するために並置配列に基づくわけではなく、また回転循環系部を通した強制循環を可能とするために液体密封シールを必要とするわけでもない。実際、往路側及び復路側の回転型及び固定型境界面の双方とも液体密封シールのない開放型接続部として構成される。さらに注目すべきこととして、本発明に従った前記仕切り構造により、提案されたジョイントでは、開放された接続部の片方がその他方と一体化される、すなわち他方の開放された接続部の「内側」へ一体化される。これにより、循環系は双方の接続部の一方だけにおいて、すなわち循環系の特定の一つの圧力ポテンシャルにおいて、周辺雰囲気に対して真に「開放」される。特定の一圧力ポテンシャルにおいてのみ開放な循環系をもつことにより、システムは、摩耗し易い液体密封シールを必要とせずに、高圧損失循環系を含むあらゆる種の回転循環系を通しての強制循環を行うことが可能となる。必要なことは、空隙間の圧力ポテンシャルを維持することだけである。そのために、例えば非接触ラビリンスシール等のいずれか適するタイプの流れ制限弁を用いることが可能である。米国特許4,526,536から拡った設計と比較した場合の別の利点として、従来の殆どの先行技術設計において埃による汚染が生ずる下側収集トラフの必要性を排除できることが理解されよう。その結果として、充填装置自体の製作を簡略化し、さらにフィルター装置の設置を不要とすることも可能である。このような簡略化は、本願に係るスイベルジョイントが両通路、すなわち往路と復路の二重接続として働くためであり、またこのように構成することにより、米国特許4,526,536に従った従来設計に比べて水面への露出が大幅に減じられる。
本発明はまた、既存の充填装置の再設備構成部分として用いる、あるいは設備の回転部分の冷却が必要とされる他種の冶金設備あるいは冶金反応器を新たに装備するために用いる、請求項14項に記載した環状の流体/液圧環状スイベルジョイント自体にも関する。本願において提案されているスイベルジョイントは、例えば複数の平炉の撹拌アームの冷却システムに利用可能である。本願に係るスイベルジョイントにはさらに、シャフト炉充填装置と無関係に使用される場合において、以下に述べる好ましい特徴がある。
好ましい構成において、第一及び第二流れ制限弁のそれぞれは、非接触ラブリンスシールとして構成される。単純な構成においては、前記仕切りは、好ましくは固定型ハウジングによって支持される環状固定型仕切り部材と懸架ローターによって支持される環状回転型仕切り部材から成る複数部分構造として成る。従って、固定型仕切り部材と回転型仕切り部材間においてそれら形状によって内部空隙及び隙間を画成することが可能である。両制限弁中において対称な圧力降下を得るため、前記固定型仕切り部材及び回転型仕切り部材は有利な態様として、縦断面図において見た場合に、垂直二等分軸に対して概略鏡像対称となるように形状化される。同様に、環状第一クリアランス及び環状第二クリアランスは有利な態様として垂直軸に対して、半径方向外側へ取りつけられる非接触ラビリンスシールである環状第一流れ制限弁及び半径方向内側へ取り付けられる非接触ラビリンスシールである環状第二流れ制限弁を備えて鏡像対称とされる。ほぼ等しい圧力降下を与えるため、流れ制限弁間の半径差が好ましくは考慮され、また例えば有効な流れ制限弁の長さの差によって補償することが可能である。
好ましい、かつ比較的単純なスイベルジョイントの構成においては、前記回転部分には、懸架ローター上に取り付けられ、あるいは懸架ローターによって軸に同軸に一部形成され、かつ好ましくは断面が概してU形状である環状トラフから成り、及び前記固定部分は、前記トラフ中へ少なくとも部分的に突き出すように固定型ハウジング上へ取り付けられ、かつ好ましくは断面が概して逆U形状である環状フードから成る。この構成においては、前記トラフ及び前記フードとも好ましくは垂直二等分軸に対して鏡像対称に形状化される。
特に好ましい実施態様において、前記固定型仕切りは、前記固定部分のフードの内部に取り付けられ、かつ放射状内面及び放射状外面を有するフード形状を呈し、好ましくは断面が概して逆U形状のリング組立体から構成される。この実施態様において、前記回転型仕切りは、前記リング組立体中へ突き出すように取り付けられる少なくとも1個のテフロン(登録商標)リングから成る。このテフロン(登録商標)リングは、前記リング組立体の放射状内面及び放射状外面と合体してそれらとの間にそれぞれ第一及び第二クリアランスを与え、かつそれらクリアランス中に第一及び第二流れ制限弁をそれぞれ形成する放射状内面及び放射状外面を有する。テフロン(登録商標)は、耐熱性、耐湿性、かつ耐摩耗性(自己潤滑性)であることから好ましい。一定の有効な長さをもつ流れ制限弁を得るため、スイベルジョイントは好ましくは、例えばラビリンスシール型のような、比較的長い第一及び第二流れ制限弁を形成するように、それぞれが台形楔形の断面及び又は波形の内面及び外面をもつ複数のテフロン(登録商標)リングの積み重ねから構成される。
フード及びトラフ構成とする場合、該フード及び該トラフにはそれぞれ環状の内側側壁及び外側側壁が設けられ、フード側壁は外部空隙へ自由に連絡している狭いほぼ垂直な隙間によってトラフ側壁から隔てられる。このように構成することにより、水面の露出が最小限に減じられ、同時に適切な往復接続機構を用いた本来の脱気機能を可能とすることができる。ほぼ垂直な隙間を通しての脱気を強めるため、該垂直な隙間は好ましくはフードの側壁中に、あるいは環状フードと固定部分部材との間に設けられた横孔を介して外部空隙と連絡される。
対の往復接続部を接続する簡単な接続方法では、前記固定型仕切り部材には上側プレートが含まれ、このプレートに固定型往接続と固定型復接続の一方が設けられ、他方環状フードには頂部プレートが含まれ、このプレートに前記固定型往接続と固定型復接続の他方が設けられる。さらに、前記回転型仕切り部材には下側プレートが含まれ、このプレートに回転往接続部と回転復接続部の一方が設けられ、環状トラフには底部プレートが含まれ、このプレートに前記回転往接続部と回転復接続部の他方が設けられる。このような構成において、外部空隙には好ましくは前記上側プレートと頂部プレートの間を占める上側部分と、前記下側プレートと底部プレートの間を占める下側部分が設けられる。
用いる接続機構に関わりなく、好ましくは前記外部空隙によって内部空隙がほぼ取り囲まれる。その結果、外部空隙は、有利な態様として、内部空隙の上方に位置する上側部分と、前記内部空隙の下方に位置する下側部分から構成され、これら部分同士は例えば上述した側方の空隙を通して連絡される。
さらに強調すべき点として、前記固定部分に固定循環系部中の補充弁を制御するために接続される冷媒レベル検出装置を備えることも可能である。さらに、前記固定部分には好ましくは、例えば外部空隙から混入したガスを脱気するための脱気装置が備えられる。
冷却システム及び第一実施態様に従った環状スイベルジョイントが装備された充填装置の部分縦断面図である。 図1の装置に用いられる冷却システムの単純な第一変形例を示す概略図である。 図9に示す脱気装置が含まれた、図1の装置に用いられる冷却システムの第二変形例の概略図、及び図1の環状スイベルジョイントの拡大略縦断面図である。 図1の環状スイベルジョイントの斜視縦断面図である。 環状スイベルジョイントの第二の実施態様の上面図である。 環状スイベルジョイントの第二の実施態様の底面図である。 図5Aの線A−Aに沿って切断した第二の実施態様に係る環状スイベルジョイントの縦断面図である。 図5Aの線B−Bに沿って切断した第二の実施態様に係る環状スイベルジョイントの縦断面図である。 図5Bの線C−Cに沿って切断した第二の実施態様に係る環状スイベルジョイントの縦断面図である。 図5Bの線D−Dに沿って切断した第二の実施態様に係る環状スイベルジョイントの縦断面図である。 図6A−Cの環状スイベルジョイントの斜視縦断面図である。 第一の実施態様による脱気装置を示している、図1〜4に従った環状スイベルジョイントの縦断面図である。 第二の実施態様による脱気装置を示している、図1〜4に従った環状スイベルジョイントの縦断面図である。 図5A〜Bに示した線A−A及びC−Cに沿って得られた断面に対応する第三の実施態様に従った環状スイベルジョイントの縦断面図である。 図5A〜Bに示した線B−B及びD−Dに沿って得られた断面に対応する、第三の実施態様に従った環状スイベルジョイントの縦断面図である。 図5A〜Bに示した線B−B及びD−Dに一致する回転位置に対応する、第四の実施態様に従った環状スイベルジョイントの縦断面図である。
発明を実施するための手段
如何に本発明の好ましい実施態様について、実施例を用い、さらに添付図面を参照しながら説明する。図面全体を通して、百の位の数字が異なっている番号でもそれらは同一あるいは類似の部分を示している。
図1は、全体を通して符号10で識別されるシャフト炉充填装置を部分的に示した図である。充填装置10は、バルク充填材料(負荷)を高炉中へ目標とする方式で分配するように構成されている。図2及び3に示すように、回転型充填装置10には、炉内部の処理温度によって加熱される該装置10の構成部分を冷却するための冷却システム12が装備されている。充填装置10においては、回転構造体(以降懸架ローター14と称する)によって分配シュート16が支持される。分配シュート16は、水平軸を中心とするシュート16の傾斜角を変更するように構成された機構を用いて懸架ローター14へ取り付けられる。回転型充填装置10にはさらに、固定型ハウジング18が含まれ、該ハウジング内に懸架ローター14が吊り下げられる。固定型ハウジング18には固定型管状の中心送りチャネル20が含まれ、該チャネルは炉の中心軸Aに同軸に取り付けられる。充填工程においては、それ自体公知の方法によって、バルク材料は送りチャネル20を介して固定型ハウジング18及び懸架ローター14を通過して分配シュート16へ送られる。分配シュート16によって充填材料はその傾斜と回転に従って炉内部において放射状に及び周辺方向へ分配される。
冷却システム12を除き、充填装置10の構成は周知型式のものである。ドライブやギア部品等の充填装置10の種々周知な部品は図1に示されていない。これらの部品は例えば米国特許3,880,302により詳細に記載されている。図1から理解されるように、懸架ローター14は固定型ハウジング18によって環状ベアリング22を用いて軸Aを中心に回転可能となるように支持される。懸架ローター14は、中心送りチャネル20の延長であるバルク材料用の中心通路と共にほぼ環状に形状化されている。懸架ローター14は、中心送りチャネル20に隣接する円筒形内壁部分24、シュート16を支持しかつドライブ及びギア部品を保護するための下側フランジ部分26、及びベアリング22へ取り付けられる上部フランジ部28から構成される。固定型ハウジング18と懸架ローター14によって回転充填装置10のケーシングが構成され、このケーシングによって典型例として高炉の喉部上に頂部クロージャーが形成される(図1に図示せず)。
冷却システム12は、懸架ローター14上に固定される回転循環系部を備える冷却循環系30及び、図2〜3に最もよく示されていて、固定型ハウジング18と共に静止したままである固定循環系部32から構成される。操作中、回転循環系部30は懸架ローター14と共に回転し、他方固定循環系部32はハウジング18と共に静止状態を維持する。回転循環系部30には、いずれか適当な熱交換器、例えば数個の冷却管コイル、例えば図1に示すような2つのコイル34、36から成る熱交換器が含まれ、これらコイルは懸架ローター14上へ取り付けられる。コイル34、36は、炉熱へ最も曝露される充填装置10の部分を冷却するため、内壁部分24及び下側フランジ 部分26とそれらの内側において熱的に接触状態にある。さらに、回転循環系部30によっても、シュート16を回転及び旋回させるために備えられたドライブ及びギア部品(図示せず)の冷却が行われる。図1〜3には図示されていないが、例えば分配シュート16自体を冷却するために、回転循環系部30に、例えば米国特許5,252,063に開示されているような冷却管/コイル、あるいは他の適当な熱交換器構成をさらに含めることも可能である。
理解されるように、操作中、回転循環系部30によって収集された熱は冷却システム12によって固定循環系部32を介して除去される。そのために、図1〜3から理解されるように、冷却システム12には、固定循環系部32の構成部分である熱交換器38及び循環ポンプ40が含まれている。図2〜3からさらに理解されるように、固定循環系部32にはさらに、当初の充填のため、及び注ぎ足しのため、例えば公共の主要なあるいは地域の水源から配管されている補充管を固定循環系部32へ接続する補充弁42が含まれる。液体冷媒としては、特に水、可能であれば蒸留水、が好ましいが、他の冷却液あるいはガスも使用可能である。図3の変形例では、固定循環系部32にはさらに、循環系30、32を脱気するために図9の脱気装置と組み合わせて用いられる脱気タンク44が含まれる。
理解されるように、冷却システム12は、固定循環系部32から回転循環系部30へ、あるいはその逆へ冷媒の強制循環を行えるように、また同時に回転循環系部30が固定循環系部32に対して回転するように構成される。この目的のため、冷却システム12には環状スイベルジョイント100が含まれ、このジョイント100によって図1〜3から理解されるように両循環系部30、32が流体接続される。図1から理解されるように、環状スイベルジョイント100は、固定型ハウジング18中において、例えば上部フランジ部28上のハウジング18の頂部プレート下方に設置されるが、他の位置に設置することも可能である。スイベルジョイント100は全体として環状形状であり、図1に示すように送りチャネル20を囲むように軸A上へ同軸に取り付けられる。
図2〜3に示すように、本発明に係る流体スイベルジョイント100には、固定型往接続部102(固定型入口部)及び回転型往接続部104(回転型入口部)が含まれ、前記固定型往接続部102を通して固定循環系部32から冷媒が受け取られ、及び前記回転型往接続部104を通して回転循環系部30へ冷媒が供給される。さらに、流体スイベルジョイント100には回転型復接続部106(回転型出口部)及び固定型復接続部108(回転型出口部)が含まれ、前記回転型復接続部106を通して回転循環系部30から冷媒が受け取られ、及び前記固定型復接続部108を通して固定循環系部32へ冷媒が戻される。その結果、単一の流体スイベルジョイント100は、往(入口)方向及び復(出口)方向の両方向二重接続手段として機能する。理解されるように、流体スイベルジョイント100には、数対の往復接続部104、106、例えば流体スイベルジョイント100に平行に接続される別個のコイル34、36を含めることも可能である。さらに圧力分配を均等にするため、流体スイベルジョイント100にさらに数対の固定型往復接続部102、108を含めることも可能である(図5A〜B参照)。
図1及び図4から理解されるように(図4では環状湾曲線図としては図示されていない)、流体スイベルジョイント100には懸架ローター14へ取り付けられる環状回転部分110と、固定型ハウジング18へ取り付けられる環状固定部分112が含まれる。これら回転部分110及び固定部分112は、完全なリボルビング的相対回転(>360°)を可能とする共役的対応形状を有している。図1〜4の実施態様では、前記回転部分110には概略環状のトラフ114、すなわちリング形状の上方へ開放された樋形状を有する容器が含まれている。前記トラフ114は部品及び接続部と共に好ましくは適切に反転された、ジョイント100の回転部分に属しているが、該トラフは同様に固定部分に属していてもよい。前記トラフ114によって環状の容積が画成され、この環状容積を利用して図3に示すように前記循環系部30、32が流体連絡状態とされる。
図3〜4に最もよく示されているように、流体スイベルジョイント100の主たる特徴はトラフ114内部に配置される仕切り120である。より具体的には、仕切り120は、トラフ114の内部容積を分離された領域、すなわち環状外側空隙122と環状内側空隙124に分割する構造体である。第一の実施態様においては、図3に最もよく示されているように、仕切り120は復接続部106、108が連絡するように、すなわちこれら接続部が内側空隙124を介して流体連結されるように構成される。逆に、往接続部102、104は外側空隙122を介して連絡し合う。図5〜7及び図10〜11に関して以下に述べるように、往復接続部を逆に配置することも可能である。仕切り構造体120は外側空隙122の上側部分によって内側空隙124が部分的に囲まれるように形状化される。仕切りの上側部分とオプショナルな下側部分を合わせることにより、内側空隙124は外側空隙122によって完全に囲まれる。前記下側部分は回転型往接続部104のための環状収集器として機能し、それゆえにオプションである。同様に、内側空隙124は、固定型復接続部108のための収集器として機能する一定容積内容量を有している。
次に図4に示した、純粋に例示的な流体スイベルジョイント100及び仕切り構造体120の構成について以下に詳述する。前記トラフ114は断面形状が概略U形状であり、例えば輪郭形成された金属シートセクター(複数)から作製されるが、懸架ローター14自体の一部として形成することも可能である。主構成部分である前記固定部分112は、断面形状が全体として矩形の逆U形状であり、また例えば輪郭形成された金属シートセクター(複数)から作製される、環状フード(hood)126から構成される。環状フード126は固定型ハウジング18上に取り付けられ、前記トラフ14中へ突き出している。回転型トラフ114及び固定型フード126は、それぞれ垂直な内側側壁及び外側側壁134、136を有している。側壁134、136は狭い垂直な隙間138によって分離され、該隙間の幅はベアリング22の半径方向許容範囲を僅かに超える大きさである。隙間138の方位は例えばV形状のように斜めであってもよい。前記フード126の両側壁136の上側部分は、前記隙間138のハウジング18内部からの埃だらけの雰囲気への露出を減ずるシケイン(chicane)あるいはラビリンス様シールを与えるため、トラフ114の側壁134の上端の周りへ再度曲げられる。同じ目的のため、トラフ114の側壁134に***部137が設けられる。埃への曝露を実質的になくするため、フード126の各側壁136の上側の再度曲げられた端部に、適当なガス供給源へ接続される注入管139が周囲に均等分配されて配置される。前記隙間138から埃だらけの大気を排出するため、注入管139を操作して不活性ガス、例えばNをハウジング18の内部の圧力を僅かに超える圧力で注入する。他方、仕切り120は、リング形状の回転仕切り部材140と、これと協力して働くリング形状の固定仕切り部材142から成る。前記固定仕切り部材142は、π形状(ギリシャ語の大文字「パイ」)の中心部が窪んだ形状の断面と、各片面に水平の側部ディスクフランジを有する。さらに、環状固定仕切り部材142には中断された円形アーク形状を呈する孔144(複数)が設けられ、該孔144(複数)は前記水平フランジの各側端部の周囲に配置される。その先端において、仕切り部材142はフード126の側壁136の下端部へ固定される。環状仕切り部材142は、穴あけ及び輪郭形成された板状金属を対応するように形状化したセクター(複数)から組立可能である。図1〜4の回転仕切り部材140は、半径方向内側及び外側の末端領域において孔144に対向するように周囲に配置された、中断された円形アーク形状の孔146(複数)を有する簡単なリング形状プレートである。回転仕切り部材140はその先端部において前記トラフ114内部の側壁134の一定の高さへ固定される。理解されるように、対向する各対の孔144、146によって、外側空隙122の上側部分と下側部分間、従って往接続部102、104間の制限のない自由な連絡が保証される。仕切り部材140、142は、ベアリング22の軸方向許容範囲を僅かに超える縦方向距離まで間隔を空けられる。
固定部分112と回転部分110間の妨害を受けない相対回転を可能とするため、ジョイント100において、仕切り部材140、142間には環状第一クリアランス150及び環状第二クリアランス152が設けられる。これら必要とされるクリアランスのために、外側空隙122と内側空隙124間の連絡は必然的に漏出を許容する連通状態となる。しかしながら、理解されるように、仕切り120は、両クリアランス150、152を通して二重かつ実質的に対称な連絡を与えるように構成される。そのため、固定型仕切り部材140及び回転型仕切り部材142は、全体的にはジョイント100の仮想的縦二等分軸(図6A〜D中の破線参照)、具体的には環状トラフ114の仮想的縦二等分軸、に対して鏡像対称、すなわち左右対称となるように構成される。同様に、トラフ114及びフード126の双方も概略鏡像対称である。これにより、空隙122、124間に漏れが生じても、外側空隙122内部には空間的にほぼ均質で、かつ左右対称な圧力状態が存在する。その結果、外側空隙122を通して自由に連絡し合っている隙間138双方の内部に必然的に等しい水レベル(water level)が保証される。前記クリアランス150、152間の幅は、仕切り部材140、142間の間隔、すなわちベアリング22の軸方向許容範囲を僅かに超える間隔に対応している。注目されることは、回転型仕切り部材140中の孔146の幅は好ましくはクリアランス150、152間の幅よりも大きく、他方固定型仕切り部材中の孔144の幅は、単に外側空隙122の上側部分と外側部分間の自由な連絡を保証できる程度であることである。
固定型ポンプ40によって回転循環系部30中、例えばコイル34、36中へ冷媒を強制循環させるため、クリアランス150、152中を通る冷媒流の短絡は最小限にすべきである。この目的のため、環状の第一及び第二流れ制限弁160、162が、第一及び第二クリアランス150、152のそれぞれへ用意される。流れ制限弁160、162は外側空隙122と内側空隙124間の漏れが最小限となるように、すなわちクリアランス150、152を通る冷媒流の漏出が最小限となるように構成される。別の言い方をすれば、クリアランス150、152によって回転循環系部30へ平行に接続される「寄生的(parasistic)導管」が物理的に形成されるため、流れ制限弁160、162は、これら望まれない平行な「寄生的導管」の流れ抵抗を大きく増大するようになっている。好ましい流れ制限弁160、162は、クリアランス150、152を形成する仕切り部材140、142の対向部分の双方あるいは片方上にある共役型***部及び又は窪みによって形成される非接触ラビリンスシールである。このタイプの流れ制限弁160、162の主たる利点は摩耗されないことである。
図3に戻ると、流体スイベルジョイント100内部の冷媒レベルを制御するための構成として、図3に略示されたレベルセンサ50が用いられる。このレベルセンサ50は、隙間138(図4)間に配置され、冷媒が符号51で示される最小レベル以下まで下がっているかどうか検出するために用いられる。前記最小レベル51に到達すると、典型的には蒸発によって生じた冷媒のロスを注ぎ足すため、レベルセンサ50は、適当な既知構成による制御装置を通してモーター付き補充弁の開きをトリガーする。レベルセンサ50により、さらに符号53で示される最大レベルへの到達も検知して、補充弁42を閉じるように動作させることも可能である。最大レベル53はフード126の頂部プレート上方に設定されるため、通常の操作において、外側空隙122は冷媒でほぼ満たされる。図2〜3にはさらに、脱気装置60が図示されている。この脱気装置60については以下において図9を参照しながら説明する。
次に、図5〜7を参照して第二の実施態様に係る環状スイベルジョイント200について説明する。主要な特長は前の実施態様と同一であるので、相違点についてのみ以下に記載する。図5A及び5Bの平面図は、スイベルジョイント200の環状構造(この構造は図1〜4にも同様に適用される)を最もよく示した図である。
前記固定部分212を上面図で示す図5Aから理解されるように、流体スイベルジョイント200には4つの固定型往接続部202及び4つの固定型復接続部208が含まれ、これら接続部のそれぞれによって固定循環系部32の往(供給/流)マニホールド及び復(帰還)マニホールド(図示せず)がジョイント200へ接続される。固定型接続部202、208は、概して左右対称なジョイント200内において周囲が均等圧状態に維持されるように、周囲等間隔にかつ半径方向の中心に配置される。
図5Bは前記回転部分210の底面図である。図5Bから理解されるように、流体スイベルジョイント200は、図1に図示された回転循環系部30の2つの平行部分、例えば2つの冷却管コイル34、36に供給するように構成される。従って、ジョイント200には2対の正反対に対向する回転型往接続部204及び回転型復接続部206が含まれる。
図面を簡潔化するため、図6A〜6Dには主要な符号のみ附してある。図6A〜6Dから理解されるように、及び図1〜4とは反対に、往接続部202、204は内側空隙を通して、すなわち仕切り構造体220の内部において連結され、他方復接続部206、208は外側空隙222を通して、すなわち仕切り220の外側上において連結される。より具体的には、図6Aに示されるように、固定型往接続部202は、固定型仕切り部材242のπ形状の中心部分中の上側プレートにおいて内側空隙224中へ口をあけている。図6Cから理解されるように、回転型往接続部204は、下側プレートを形成する回転型仕切り部材240の中心部分において内側空隙224から突き出している。他方、復接続部206、208に関しては、回転型復接続部206はトラフ形状の回転部分210の底部プレートにおいて外側空隙222の下側部分へ口をあけ、他方固定型復接続部208はフード形状の回転部分212の頂部プレートにおいて外側空隙222の上側部分から突き出している。往路が外側空隙122中を通過し、及び復路が内側空隙124中を通過する図1〜4に従った構成とすることにより、蒸発し得る冷媒の容量を最大化し、これによって補充弁42を介する補充頻度を最小化することが可能となる。しかしながら、図5〜7の接続機構及び循環概念に基づいて、より簡略な自己脱気解決手段をスイベルジョイント200に統合することも可能であり、これについては図10〜11との関連において以下において詳述する。
図6A〜6D及び図7からさらに理解されるように、流体スイベルジョイント200には、適当なガス、特にN等の不活性ガスの供給源へ接続される第一ガス分配管270及び第二環状ガス分配管272が含まれる。各ガス分配管270、272はそれぞれ1個の環状クリアランス250、252と連携している。各ガス分配管270,272は、周囲方向に等間隔の注入ノズル又は単純な穴を備えており、これらはクリアランス250,252の往(上流)側に発泡性ガスを液体冷媒中へ注入するために、クリアランス250,252と連携する対応する穴又は孔を通って連通している。内側空隙224内の高い往冷媒圧によって、各分配管270、272は流れ制限弁260、262の上流側において冷媒を発泡させるためのガスを噴射する。生ずる泡立ちによって、ラビリンスシール型流れ制限弁260,262によって生ずる流れ抵抗はさらに増強される。図6A〜6Dから理解されるように、双方の流れ制限弁260,262の効果を等しく増大させるため、ガス分配管270,272は対称とされる。さらに理解されるように、分配管270,272を通して発泡性ガスを注入することによって固定部分212と回転部分210の間の縦方向の隙間238内部に変位圧を生成させる機能が生じ、埃汚染が防止される。かかる効果を得るため、クリアランス250,252のそれぞれの下流端部が対応する隙間238中へ口をあけている。外側空隙222を通って戻る冷媒中へのガス気泡の封入(混入)を防止するため、外側空隙222の上側部分と下側部分の間に連絡が、図7に最もよく示されているように、フード226の水平な側壁中に配置された水平孔244を通して形成される。前記水平孔244は、循環系30、32の全体的な脱気と、分配管270、272を介して注入された発泡性ガスの封入物(混入物)の脱気を可能とする。というのは、ガスは隙間138を通って昇ろうとする傾向があって、隙間138は周囲大気と連通する環状通路となるからである。その結果、外側空隙222の上側部分と下側部分は隙間238及び孔244を通して自由に連絡し合い、発泡性ガスが隙間238中を上昇し、外側空隙222から固定循環系部32へ戻る流れ中に含まれる該ガスの量は極小である。
図7の斜視図において、図示されている流体スイベルジョイント200には、図4よりも百の位の数字が増えた符号が付されているが、これら符号は図4に関して上述したものと同一あるいは類似の特徴を示すものである。図7にはさらに、注入用の不活性ガスをクリアランス250,252中へ送り込むための分配管270,272の送り管274,276がそれぞれ図示されている。
図8は、第一の実施態様に係る脱気装置59が装備された図1〜4の流体スイベルジョイント100を示した図である。脱気装置59はフロート弁タイプの脱気弁であり、冷媒レベルが所定レベル、例えば図8に示す脱気レベル56以下まで下がった場合に外側空隙122の上側部分を脱気するようにフード形状固定部分112の頂部プレート中に配置される。
図9は第二実施態様に係る脱気装置60が装備された図1〜4の流体スイベルジョイント100を示した図である。脱気装置60は特に残存空気及び循環系30,32中に閉じ込められた蒸気を脱気するように設計される。この脱気装置は、外側空隙122を固定型復接続部208へ橋絡する直径の小さな脱気管61と、ガス/蒸気の脱気速度を調節するための脱気管61中に設けられる脱気弁63から構成される。脱気弁63は、極少量の液体冷媒のみ脱気管61を通して復接続部208中まで通過させる。強制循環によって生ずる通風のため、外側空隙122中のガスは自動的に復接続部208を通して排出され、次いで中で残存空気及び蒸気が泡立つ脱気タンク44(図3参照)上に設けられる補助脱気装置65を用いて脱気可能である。
次いで図10〜11を参照しながら、好ましい第三実施態様に係る流体スイベルジョイント300について以下に説明する。
図10〜11に示したジョイント300では、回転部分310は、片側において懸架ローター14の円筒形内側壁部分24の内側部分によって形成され、かつ他方側においてディスク形状の底部プレート315を用いて壁部分24へ固定された円筒形リング313によって形成された、断面がほぼ矩形のU形状である環状トラフ314からなる。固定部分312は、断面が逆のほぼ矩形のU形状である環状フード326が含まれ、このフード326は環状トラフ314によって画定される環状容積中のほぼ中間点まで突き出している。前記トラフ314及びフード326は、トラフ314の側壁24,313とフード326の側壁336との間の狭い縦方向の隙間338が、フード326によってトラフ314が回転を妨害されないために必要な最小限の幅をもつように寸法化される。図10〜11から理解されるように、トラフ314の側壁24,313の上側末端部分は、隙間338の埃への曝露を減ずるシケインあるいはラビリンス様ジョイントを形成するため、固定型ハウジング18の頂部プレート中に設けられる共役型窪み中へ突き出している。
図11に最もよく示されているように、流体スイベルジョイント300にはさらに仕切り構造320が含まれ、この仕切り構造320によってトラフ314の内容積が環状外側空隙322と環状内側空隙324に分割されている。仕切り構造320の固定型仕切り部材342は、主にディスク形状の上側プレート342−3へ固定された2つの環状の下方へ向けて先細に機械加工された部分342−1,342−2から成る。同様に、回転型仕切り部材340は、主に下側ディスク形状プレート340−3へ固定された2つの環状の上へ向けて先細に機械加工された部分340−1,340−2から成る。固定型仕切り部材342は固定型ハウジング18へ固定され、他方回転型仕切り部材340は懸架ローターの壁部分24へ固定される。理解されるように、両仕切り部材340,342、さらにトラフ314及びフード326は断面において概略左右対称である。
固定機械加工部分342−1,342−2のそれぞれによって、回転機械加工部分340−1,340−2のいずれか一方によって画成される共役型斜め外側ラビリンス面345に対向する斜め内側ラビリンス面343がそれぞれ画成される。環状面343,345は単純な段状の面、単純な波型面、あるいはWO99/28510の図4〜5に開示されたラビリンスシールと同様に、互いに噛み合うように配置される交互に***及び窪みのある面であってもよい。面343と面345との間に、回転型仕切り部材340と固定型仕切り部材342によって、回転を可能とするために必要な最小限の幅の環状クリアランス350,352が画成される。理解されるように、外側空隙322及び内側空隙324はそれらのクリアランス350,352を通して連絡し合っている。従って、前の実施態様と同様に、ラビリンス面343,345によってクリアランス350,352のぞれぞれ中に流れ制限弁360,362が形成され、空隙322,324間の短絡流の発生が最小限に減じられる。
図10〜11から理解されるように、回転型仕切り部材340は、固定型仕切り部材342中へ突き出してラビリンス面343,345が互いに向かい合い、クリアランス350,352が断面において逆V形状の枝路を形成するように形状化されて、配置される。このように斜め配置とすることにより、仕切り構造320の全体の高さ/幅を増加させずに、流れ制限弁360,362、すなわち面343,345によって画成される非接触ラビリンスシールの長さを増加させることが可能となる。理解されるように、ジョイント300において、流れ制限弁360,362は、斜めのクリアランス350,352の全長を実質的に超えて延び、斜めのクリアランスは発生する流れ抵抗/圧力降下を最大にするために内側空隙324の高さ(最大断面寸法)を超えている。
図10〜11からさらに理解されるように、外側空隙322の上側部分と下側部分は、固定機械加工部分342−1,342−2の円筒形外側面とフード326の側壁336の間の環状垂直チャネル348を通して、及びチャネル348が横方向、水平方向に配置された孔344を通して口をあけている縦方向の隙間338の下側部分を介して連絡されている。その結果、クリアランス350,352の上流側でにオプションとしてのガス発泡構成の基づくガス発泡体のような、ガス包含物全般の外側空隙322の上側部分への侵入、すなわち固定型復接続部308を通しての復路への侵入が大幅に防止される。
脱気は、図5〜7のスイベルジョイント200における場合とほぼ同一の方法によって行われる。含まれたガスは装置344によって優先的に通過され、隙間338の上側部分を通して上方へ送られ大気中、例えばハウジング18の内部へ排気される。他方、戻りの冷媒は外側空隙322の下側部分から隙間338の下側部分を通って水平孔344中で側方へ迂回してチャネル348中へ入り、外側空隙322の上側部分中へ達する。その結果、水平に配置された孔344及び選択した流れの向き、すなわち外側空隙322を通って上方へ通過する復流により、スイベルジョイント300には、固有の隙間338を通して空気/ガスを脱気する統合型自己脱気構成が備えられる。図5〜7及び図10〜11の自己脱気方法の利点は、図3に示したような脱気タンク配置及び図8〜9のような脱気装置を省略して、図2に示すようなより簡略な冷却循環炉12を利用できる点である。理解されるように、冷媒中に閉じ込められた残留空気及び蒸気の適切な脱気により、循環系部30,32の完全な充填が可能となり、ポンプ40の作用による回転循環系部30及び固定循環系部32を通しての妨害のない強制循環が保証される。
図10にはさらに、最小及び最大水レベル351,353が示されており、正常作動中は、補充弁42(図2参照)を介する補充を制御する適当なレベル検知装置を用いてこれらレベル間に冷媒を保持して、周辺空気の復接続部308中への吸引及び隙間338からの冷媒の溢出が防止される。
作動に際して、流体スイベルジョイント300は下記のように動作する。
図10に示されているように、冷却された液体冷媒はポンプ40による圧力によって固定循環系部32から固定型往接続部302を通して内側空隙324中へ供給される。このため、固定型往接続部302は固定型仕切り部材342の上側プレート342−3中を通過する。冷媒の殆どは、加圧された内側空隙324から回転循環系部30の「往側」、例えばコイル34,36へ回転型往接続部304(図10に示した位置固定型往接続部302として単に同一面中に位置する例で示している)を通して供給される。内側空隙324と連絡するため、回転型往接続部304は回転型仕切り部材340の下側プレート340−3中を通過する。従って、回転循環系部30には加圧された冷媒が供給される。すなわち、回転循環系部30は流体スイベルジョイント300を通して強制循環を受ける。他方、クリアランス350.352を通る短絡冷媒流はラビリンスシールを形成する対向する対の面343,345によって最小限に減じられる。
図11に最もよく示されているように、例えば数個のコイル34,36の1つにおいて熱を吸収し加熱された液体冷媒は、回転循環系部30から、底部プレート315中の中心孔を通って外側空隙322の下側部分に口をあける回転型復接続部306を介して戻される。この下側部分から冷媒は隙間338の下側領域を通って上方へ、次いで環状の垂直チャネル348中を横方向及び上方へ強制循環されて外側空隙322の上側部分まで送られる。この上側部分から、液体冷媒は、環状フード326のディスク形状の頂部プレート327中の中心孔を通って外側空隙の上側部分に始まる固定型復接続部308を介して、固定循環系部32の復側まで送り戻される。
理解されるように、図5〜7の流体スイベルジョイント200の操作はほぼ同一であるが、他方図1〜4の流体スイベルジョイント100の操作は主として往復接続部102,104;106,108が逆であること、それに伴って冷媒循環向きが反対であること、さらに循環系30,32が脱気される方式において異なる。
次に図12に参照しながら、最も好ましい第四実施態様によるスイベルジョイント400について説明する。図12のスイベルジョイント400は、図10〜11に示した実施態様と同じ効果を有する他に、製造がさらにコスト経済的であり、かつ信頼性において勝る。
理解されるように、図12に示された回転位置は、図10に示された回転位置、すなわち図5A〜5Bの切断線A−A及びC−Cが一致する位置に対応している。それゆえ、図12において、固定型往接続部402及び回転型往接続部404は軸方向に一直線状の位置で示されている。回転部分410にはまた、環状U形状のトラフ414が含まれ、該トラフ414中の下方へ対して固定部分412の環状U形状フード426が突き出ている。フード426の側壁とトラフ414の側壁との間には類似するがさらに長く狭い隙間438があり、この隙間によって脱気と妨害されない回転が可能とされている。脱気は、下方へ向けて斜めの孔444によって促進され、この孔444を通して外側空隙422の上側部分がその下側部分と連絡されている。前記孔444はフード426の側壁の最も下の領域に設けられ、この孔によって最小作動水レベルが限定されている。図12には図示されていないが、固定型及び回転型復接続部は図11と同様に、すなわちトラフ414の底部プレート415中及び固定型ハウジング18の頂部カバー中にそれぞれに設けられることが理解されよう。その結果、図12に示すように、往路は内側空隙424中を通過し、他方復路(図示せず)は外側空隙422中を通過する。前の実施態様と同様に、回転部分410及び固定部分412は、概略鏡像対称に形状化される。
図10〜11と比較すると気付くように、図12の実施態様は主として、仕切り構造420の構造、特に回転型仕切り構造440及び固定型仕切り構造442の構造、及びその結果としてそれら構造の間にある第一及び第二流れ制限弁460,462の構造において異なる。
図12から理解されるように、固定型仕切り部材442は断面が逆U形状をしたフード形状のリング組立体からなり、この組立体はフード426内部に配置される。このフード形状リング組立体は半径方向内側部442−1、半径方向外側部442−2、及び上側プレート442−3を有し、例えば鋼板溶接組立等の簡単な方式で製作可能である。図10〜11と同様に、外側空隙422の上側部分と下側部分を接続するため、側壁426と固定型仕切り部材442の内側部442−1及び外側部442−2との間に垂直チャネル448が設けられる。その結果、チャネル448によって外側空隙422の一部が形成され、外側空隙422によって内側空隙424が囲まれる。図12の実施態様においては、チャネル448の長さが増加されているが、それにより充填レベルも増加されている。
他方回転型仕切り440は、複数の縦方向に積み重ねられたテフロン(登録商標)材料からなるリング441から成り、これらリングは固定型仕切り部材442のリング組立体中へ突き出ている。高さを大きくした単一リングで作製することも可能であるが、その場合は十分な流れ制限(圧力降下)を得るために、一定の最小高さが望まれる。図12の実施態様においては、テフロン(登録商標)材料からなるリング441は下方が拡がった台形楔形状の断面をもつ。すなわち、リングは斜めの半径方向内側部441−1と斜めの半径方向外側部441−2をもつ。代替、あるいは併用として、テフロン(登録商標)材料からなるリング441の面を波形形成することも可能である。各441−1,441−2は、10分の数ミリメートル単位の小さな半径方向クリアランスを伴って、固定型リング組立体442の対応する隣接442−1,442−2と隣接して配置される。すなわち、それら対応隣接との間に相対回転できるのに必要な第一及び第二クリアランス450,452を備えて配置される。理解されるように、テフロン(登録商標)材料からなるリング441の形状により、漏出許容クリアランス450,452中に乱流が生成される。その結果、441−1,441−2と、固定型仕切り部材442の近接する内側部442−1及び外側部442−2とが協力して、ラビリンスシール型の第一及び第二流れ制限弁460,462がそれぞれ形成される。テフロン(登録商標)からなる材料は、回転型仕切り部材440と固定型仕切り部材442が事故によって接触した場合でも、所謂「自己潤滑性」があるためリング441の材料として好ましい。リングはワンピースに作成することもでき、周囲全体に図12に示したような回転型往接続部404の管を受け入れる対応孔を形成することも可能である。
理解されるように、構造の改良にも拘わらず、図12のスイベルジョイント400の操作は上記説明した図10〜11の操作と概略同一である。
[図1〜図4]
10: 回転型充填装置
12: 冷却システム
14: 懸架ローター
16: 分配シュート
18: 固定型ハウジング
20: 送りチャネル
22: 環状ベアリング
24: 内側壁部分
26: 下側フランジ部分
28: 上側フランジ部分
30: 回転循環系部
32: 固定循環系部
34, 36: 冷却管コイル
38: 熱交換器
40: 循環ポンプ
42: 補充弁
44: 脱気タンク
50: レベルセンサ
51: 最小レベル
53: 最大レベル
60: 脱気装置
65: 補助脱気装置
100: 環状スイベルジョイント
102: 固定型往接続部
104: 回転型往接続部
106: 回転型復接続部
108: 固定型復接続部
110: 回転部分
112: 固定部分
114: (回転型)環状トラフ
120: 仕切り
122: 外側空隙
124: 内側空隙
126: (固定型)環状フード
134, 136: 側壁
137: ***部
138: 隙間
139: 注入管
140: 回転型仕切り部材
142: 固定型仕切り部材
144, 146: 垂直孔
150: 環状第一クリアランス
152: 環状第二クリアランス
160: 第一流れ制限弁
162: 第二流れ制限弁
[図5A〜図7]
200: 環状スイベルジョイント
202: 固定型往接続部
204: 回転型往接続部
206: 回転型復接続部
208: 固定型復接続部
210: 回転部分
212: 固定部分
214: (回転型)環状トラフ
220: 仕切り
222: 外側空隙
224: 内側空隙
226: (固定型)環状フード
234, 236: 側壁
237: ***部
238: 隙間
240: 回転型仕切り部材
242: 固定型仕切り部材
244: 水平孔
250: 環状第一クリアランス
252: 環状第二クリアランス
260: 第一流れ制限弁
262: 第二流れ制限弁
270, 272: 発泡性ガス分配管
274, 276: ガス分配送り管
[図8]
56: 脱気レベル
59: 脱気装置
[図9]
60: 脱気装置
61: 脱気管
63: 脱気弁
[図10〜図11]
300: 環状スイベルジョイント
302: 固定型往接続部
304: 回転型往接続部
306: 回転型復接続部
308: 固定型復接続部
310: 回転部分
312: 固定部分
313: 円筒リング
314: (回転型)環状トラフ
315: 底部プレート
320: 仕切り
322: 外側空隙
324: 内側空隙
326: (固定型)環状トラフ
327: 頂部プレート
336: 側壁
337: ***部
338: 隙間
340: 回転型仕切り部材
340-1, 340-2: 先細機械加工部分
340-3: 下側プレート
342: 固定型仕切り部材
342-1, 342-2: 先細機械加工部分
342-3: 上側プレート
343, 345: ラビリンス面
350: 環状第一クリアランス
352: 環状第二クリアランス
353: 最大冷媒レベル
360: 第一流れ制限弁
362: 第二流れ制限弁
[図12]
400: 環状スイベルジョイント
402: 固定型往接続部
404: 回転型往接続部
410: 回転部分
412: 固定部分
414: (回転型)環状トラフ
415: 底部プレート
420: 仕切り
422: 外側空隙
424: 内側空隙
426: (固定型)環状フード
438: 隙間
440: 回転型仕切り部材
441: テフロンリング
441-1: 内面
441-2: 外面
442: 固定型仕切り部材
442-1: 内面
442-2: 外面
442-3: 上側プレート
444: 横孔
445: ラビリンス面
448: 垂直チャネル
450: 環状第一クリアランス
452: 環状第二クリアランス
460: 第一流れ制限弁
462: 第二流れ制限弁

Claims (16)

  1. 充填材料分配器を備える懸架ローター及び該懸架ローターが固定型ハウジングの軸線を中心に回転できるように該懸架ローターを支持する固定型ハウジングから構成される、冷却システム装備シャフト炉充填装置であって、
    前記冷却システムは、固定循環系部、前記懸架ローター上へ取り付けられる回転循環系部、及び前記軸線を中心とするように配置される環状スイベルジョイントから構成され、
    前記環状スイベルジョイントは、前記固定型ハウジング上へ取り付けられる環状固定部分と前記懸架ローター上へ取り付けられる環状回転部分から成り、
    前記固定部分及び回転部分は相対回転を可能とする対応構造を有し、かつ環状容積を画成する環状トラフを有して該トラフを介して前記循環系部が流体連絡し合い、
    前記環状スイベルジョイントは次のものよりなり:
    前記固定循環系部から冷却液を受け取る固定型往接続部;前記回転循環系部へ冷却液を供給する回転型往接続部;前記回転循環系部から冷却液を受け取る回転型復接続部;及び 前記固定循環系部へ冷却液を戻す固定型復接続部、
    前記環状容積を、前記環状固定部分に属する仕切りと前記環状回転部分に属する仕切りとによって分割形成した環状外側空隙と環状内側空隙、前記環状内側空隙は前記環状外側空隙によって少なくとも部分的に囲まれており、前記環状内側空隙と前記環状外側空隙は
    環状第一クリアランス及び環状第二クリアランスによって前記環状外側空隙と前記環状内側空隙間に漏出許容連絡路を形成し、前記固定型往接続部と前記回転型往接続部とは前記環状外側空隙と前記環状内側空隙の内の一方を介して接続され、前記回転型復接続部と前記固定型復接続部は、前記環状外側空隙と前記環状内側空隙の内の他方を介して接続されていること、並びに
    前記第一クリアランス中に設けられた環状第一流れ制限弁、及び前記第二クリアランス中に設けられた環状第二流れ制限弁、これら流れ制限弁は前記外側及び内側空隙間における漏出を減ずるように構成されていること、
    を特徴とするシャフト炉充填装置。
  2. 前記第一及び第二流れ制限弁がそれぞれ非接触ラビリンスシールとして構成されることを特徴とする請求項1記載のシャフト炉充填装置。
  3. 前記環状固定部分に属する仕切りと前記環状回転部分に属する仕切りが前記固定型ハウジングによって支持される環状固定型仕切り部材と前記懸架ローターによって支持される環状回転型仕切り部材から構成され、前記内側空隙及び前記クリアランスが前記固定型仕切り部材と前記回転型仕切り部材の間に画成されることを特徴とする請求項1または2に記載のシャフト炉充填装置。
  4. 縦断面において、前記固定型仕切り部材及び回転型仕切り部材が縦二等分軸に対して概略鏡像対称であることを特徴とする請求項3記載のシャフト炉充填装置。
  5. 前記回転部分が、前記軸線上を回転する前記懸架ローターに載置されるか、あるいは前記懸架ローターの一部として形成された概略U字状縦断面である環状トラフから成ること、及び前記固定部分が、前記固定型ハウジング上へ少なくとも一部が前記トラフ中へ突き出すように取り付けられ、かつ縦断面が概略逆U形状である環状フードから成ること、前記トラフ及び前記フードが縦断面における縦二等分軸に対して概略鏡像対称に構成されることを特徴とする請求項1または2に記載のシャフト炉充填装置。
  6. 前記回転部分が、前記軸線上を回転する前記懸架ローターに載置されるか、あるいは前記懸架ローターの一部として形成された概略U字状縦断面である環状トラフから成ること、及び前記固定部分が、前記固定型ハウジング上へ少なくとも一部が前記トラフ中へ突き出すように取り付けられ、かつ縦断面が概略逆U形状である環状フードから成ること、前記トラフ及び前記フードが縦断面における縦二等分軸に対して概略鏡像対称に構成されることを特徴とする請求項3または4に記載のシャフト炉充填装置。
  7. 前記固定型仕切り部材は、縦断面が概略逆U形状であるフード形状のリング組立体から成っていて、前記固定部分の前記フード内部に配置され、かつ半径方向内側部及び半径方向外側部を有し、及び、前記回転型仕切りは前記リング組立体中へ突き出すように配置される少なくとも1個のテフロン(登録商標)材料からなるリングから成り、前記テフロン(登録商標)材料からなるリングには前記リング組立体の前記半径方向内側部と前記半径方向外側部と対応する半径方向内側部及び半径方向外側部が備えられて、これら内側部相互間及び外側部相互間に前記第一及び第二クリアランスが設けられ、及び前記クリアランス中には第一及び第二流れ制限弁がそれぞれ形成されることを特徴とする請求項記載のシャフト炉充填装置。
  8. 前記回転型仕切りが複数の積み重ねられたテフロン(登録商標)材料からなるリングから成り、非接触ラビリンスシール方式の第一及び第二流れ制限弁を形成するため、リングが台形楔形状の断面及び又は波形の内面及び外面を有することを特徴とする請求項記載のシャフト炉充填装置。
  9. 前記フード及び前記トラフのそれぞれが環状の内側及び外側側壁を有し、前記フードの側壁が狭くほぼ垂直な隙間によって前記トラフの側壁から分離され、これら隙間によって前記外側空隙を通して自由に連絡が為されることを特徴とする請求項5〜のいずれかに記載のシャフト炉充填装置。
  10. 前記ほぼ垂直な隙間を通して脱気を行えるように、前記縦方向の隙間が前記フードの側壁中、あるいは前記環状フードと前記固定型仕切り部材との間に設けられる横孔を介して前記外側空隙と連絡されることを特徴とする請求項記載のシャフト炉充填装置。
  11. 前記固定型仕切り部材に上側プレートが含まれ、該上側プレートに前記固定型往接続部と前記固定型復接続部の一方が設けられ、前記環状フードに頂部プレートが含まれ、該頂部プレートに前記固定型往接続部と前記固定型復接続部の他方が設けられ、及び
    前記回転型仕切り部材に下側プレートが含まれ、該下側プレートに前記回転型往接続部と前記回転型復接続部の一方が設けられ、前記環状トラフに底部プレートが含まれ、該底部プレートに前記回転型往接続部と前記回転型復接続部の他方が設けられ、前記外側空隙が、前記上側プレートと前記頂部プレートの間に位置する上側部分と、前記下側プレートと前記底部プレートの間に位置する下側部分から成ることを特徴とする請求項5または6記載のシャフト炉充填装置。
  12. 前記外側空隙が前記内側空隙上方に配置される上側部分と前記内側空隙の下方に配置される下側部分から成り、前記外側空隙によって前記内側空隙がほぼ囲まれることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のシャフト炉充填装置。
  13. 固定部分に冷媒レベル検知装置が含まれ、前記レベル検知装置が接続されて前記固定循環系部へ接続された補充弁が制御され、及び前記固定部分に前記外側空隙からガスを通気するための通気装置が含まれることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のシャフト炉充填装置。
  14. 前記環状第一クリアランス及び前記環状第二クリアランスは縦軸心に対して概略鏡像対称であり、及び前記環状第一流れ制限弁は半径方向外側へ配置される非接触ラビリンスシールであり、及び前記環状第二流れ制限弁は半径方向内側へ配置される非接触ラビリンスシールであることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のシャフト炉充填装置。
  15. 冶金設備の冷却システムに用いる環状スイベルジョイントであって、
    前記冷却システムは固定循環系部と、該固定循環系部の軸線を中心に前記固定循環系部に対して回転可能な回転循環系部を含み、前記環状スイベルジョイントは前記軸線を中心とするように配置され、前記固定循環系部を前記回転循環系部と接続し、かつ前記固定循環系部と共に静止状態のままである固定部分と、前記回転循環系部と共に回転可能である環状回転部分から成り、前記固定部分及び前記回転部分は相対回転を可能とする対応形状を有し、かつ環状容積を画成する環状トラフを含み、このトラフを介して前記循環系部の双方が流体連絡され、
    前記環状スイベルジョイントには、前記固定循環系部から冷却液を受け取る固定型往接続部、前記回転循環系部へ冷却液を供給する回転型往接続部、前記回転循環系部から冷却液を受け取る回転型復接続部、及び前記固定循環系部へ冷却液を戻す固定型復接続部が含まれ、
    仕切りによって前記環状容積が環状外側空隙と環状内側空隙に分割されることにより、前記往接続部が前記外側空隙及び内側空隙の一方を介して、及び前記復接続部が前記外側及び内側空隙の他方を介して各々接続され、そして前記内側空隙が前記外側空隙によって少なくとも部分的に囲まれるようにされており、前記外側及び内側空隙間二重漏出許容連絡が前記固定部分と回転部分間の相対回転を可能とするために設けられた環状の第一クリアランス及び環状の第二クリアランスを通しての前記外側間隙及び内側間隙間連通を許容しており、及び
    前記第一クリアランス中に設けられる環状第一流れ制限弁及び前記第二クリアランス中に設けられる第二流れ制限弁が前記外側及び内側空隙間における漏れを減ずるように形状化されることを特徴とする前記環状スイベルジョイント。
  16. 請求項2〜14のいずれかに記載の特徴を特徴とする請求項15記載の環状スイベルジョイント。
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