JP5862862B2 - プレカーサー及びこれを原料とする粘土の合成方法 - Google Patents

プレカーサー及びこれを原料とする粘土の合成方法 Download PDF

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Description

本発明は、合成粘土の出発物質である粘土鉱物組成を有するモノマーを含む前駆体スラリー(プレカーサー)と、これを原料とする粘土の合成方法に関するものであり、更に詳しくは、上記プレカーサーを、大気圧下にて、加熱処理を行うスメクタイトの合成方法、例えば、3八面体型スメクタイトに属するスチーブンサイトの合成方法に関するものである。本発明は、スメクタイトを構成する複数の金属イオンを含む粘土鉱物組成を有する原料液を調合したプレカーサーを、大気圧下で加熱処理することにより、粘土を合成する技術に関する新技術を提供するものである。
粘土鉱物の合成方法は、様々な方法が提案されているが、粘土鉱物は、一般に、構造水・OHイオンを持つために、高温高圧下で水が関与する水熱反応が一般的である。代表的な粘土鉱物のスメクタイトをはじめ、カオリナイト、マイカ、混合層鉱物(例えば、イライト/スメクタイト)アロフェン、イモゴライト、ゼオライト等々の合成方法が報告されている。
特に、スメクタイトに属するヘクトライトは、Laporte社が世界に先駆けて、合成ヘクトライトの工業化に成功している。基本的には、塩化マグネシウム、ケイ酸ナトリウム、フッ化リチウム、炭酸ナトリウムもしくは水酸化ナトリウムからなる溶液を、水熱処理して合成する(非特許文献1)。
合成方法には、その装置によって、水溶液反応法、水熱合成法、高圧合成法、固相・溶融反応合成法等がある。水溶液反応法は、金属イオンを含む溶液、すなわち、目的とする粘土鉱物組成のモノマーを含む溶液を、100℃以下の条件で反応させ、粘土鉱物を析出・沈殿させる方法である。この方法は、化学実験規模で容易に実施できるが、当該方法は、反応速度論に依存するために、かなりの反応時間が必要である。この方法を利用して、アロフィン(非晶質アルミノ珪酸塩)、イモゴライト(非晶質アルミノ珪酸塩ナノチューブ)、カオリナイト、スメクタイトが合成されている(非特許文献1)。
水熱合成は、粘土鉱物組成のモノマーを含む溶液を、100℃以上の温度で、100kPaより高い水圧のもとで行われる。したがって、高温高圧の反応系が必要であり、反応容器は、密閉、耐圧容器が使われる。反応容器によって、モレー型、オートクレーブ、テストチューブ型等があるが、ステンレススチール製のモレー型反応容器では、350℃、50MPaぐらいまで、クロムモリブデン鋼製等の特殊鋼製であれば、600℃、400MPaまで使用できる。
オートクレーブは、容器内の圧力を圧力計で読み取れる構造となっており、各種の装置が市販されている。反応容積も数十mLから数千Lくらいまであり、外熱式である。使用条件は、反応容器の材質、容量等によって異なるが、最高圧力が200MPa、温度600℃くらいである。テストチューブ型では、1000℃、400MPaくらいまで使用が可能である(非特許文献1)。
高圧合成法は、流体・ガス等の圧力媒体を機械的に圧縮して高圧とし、同時に、高温状態を保つ方法である。発生温度、圧力範囲、生成物の所要量等で、種々の合成装置が開発されている。固相・溶融反応合成法は、所定の化学組成をもつ試料を、微粉砕して、よく混合し、圧縮して粉末粒子の接触をよくして、電気炉内で長時間加熱反応させる方法である。この方法で、膨潤性フッ素マイカが合成されている(非特許文献1)。
水溶液反応による合成以外は、いずれも高温高圧のもとで行うために、装置は、高温高圧に耐え得る必要があり、設備費用がかかり、しかも、バッチ式のために、処理量は限定され、生産効率が悪い。
一方、最近、食品の調理、特に肉や魚の焼成操作に「過熱水蒸気」が注目を浴びている。過熱水蒸気とは、100℃で蒸発した飽和水蒸気を、常圧のまま、100℃以上に加熱した水蒸気である。温度の上限は、1000℃以上に上昇させた例はあるが、一般的に、500℃以下のものをいう(非特許文献2)。
従来、100℃以上の水蒸気といえば、密閉容器中の高圧水蒸気をイメージするが、過熱水蒸気は、開放系であり、装置も簡単で、連続化、コンベヤー操作も可能である。過熱水蒸気は、低環境負荷で、乾燥、加熱、焼成、炭化、殺菌、熱分解作用を持ち、調理器をはじめ、消毒・殺菌装置、解凍装置、乾燥器等に利用されている。
過熱水蒸気を利用した粘土合成の例として、ゼオライトの合成(例えば、特許文献1)がある。この方法は、不揮発性の構造指向剤成分(テトラアルキルアンモニウム)を含む固体状の結晶性マイクロポーラスマテリアル前駆体(ゼオライト前駆体)と過熱水蒸気を接触させる。使用する過熱水蒸気の圧力が、0.2〜4.0MPaであり、温度が、沸点(ケルビン温度)の1.002〜1.2倍である。圧力は、1気圧より高い。しかし、当技術分野においては、ゼオライト以外の粘土合成に、過熱水蒸気が利用された例はない。
特開2002−68733号公報
日本粘土学会編,「粘土ハンドブック」,技報堂出版,第3版p192〜(2009.4発行) (社)日本冷凍空調学会ホームページ
このような状況の中で、本発明者等は、前記従来技術に鑑みて、従来の高温高圧での水熱反応ではなく、低コストで、大量生産が可能な合成方法を開発することを目標として、鋭意研究を重ねた結果、所定のプレカーサーを用いて粘土を合成することに成功し、本発明を完成するに至った。本発明は、スメクタイトを構成する複数の金属イオンを含む粘土鉱物組成を有する原料液である、所定のプレカーサーを調合し、これを大気圧下で、加熱することにより、連続的合成ができ、工業的に優れた粘土の新規合成方法を提供することを目的とするものである。本発明は、特に、大気圧下で、過熱水蒸気を利用することで、得られる粘土は3八面体型スメクタイト、具体的には、スチーブンサイトである、粘土の新しい合成方法を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明は次の技術的手段から構成される。
(1)スメクタイトを構成する複数の金属イオンを含む粘土鉱物組成を有する原料液から構成される前駆体スラリー(プレカーサー)であって、出発物質が、硝酸マグネシウム六水和物、二酸化ケイ素、酸化ナトリウム、水酸化ナトリウム及び水からなることを特徴とするプレカーサー。
(2)硝酸マグネシウム六水和物、二酸化ケイ素、酸化ナトリウム、水酸化ナトリウム及び水からなる出発物質の組成比が、それぞれ8.9wt%,2.7wt%、0.9wt%、3.9wt%であり、残りが水である、前記(1)に記載のプレカーサー。
(3)前記(1)又は(2)に記載のプレカーサーの製造方法であって、
1)酸化ナトリウム及び二酸化ケイ素の混合物(水ガラス)に、蒸留水を加えて、濃度を6〜7wt%とし、硝酸を加えてpHを2以下とし、次に、硝酸マグネシウム六水和物を加えて、撹拌混合する第1の工程と、2)これに、水酸化ナトリウム水溶液を滴下し、pHを概ね10とし、24時間以上静置熟成する第2の工程と、3)水酸化ナトリウム水溶液を更に加えて、pHを概ね10に再調整する第3の工程と、4)蒸留水を加えて、撹拌洗浄し、遠心分離により固液分離を行い、上澄み液を廃棄する第4の工程と、からなることを特徴とする上記プレカーサーの製造方法。
(4)前記(1)又は(2)に記載のスメクタイトを構成する複数の金属イオンを含む粘土鉱物組成を有する原料液から構成される前駆体スラリー(プレカーサー)を、大気圧下において、200℃以上で加熱処理をすることを特徴とする粘土の合成方法。
(5)大気圧下における加熱温度が、200℃以上、500℃以下である、前記(4)に記載の粘土の合成方法。
(6)加熱処理時間が、10時間以上、48時間以下である、前記(4)又は(5)に記載の粘土の合成方法。
(7)粘土が、3八面体型スメクタイトであり、スチーブンサイトである、前記(4)から(6)のいずれかに記載の粘土の合成方法。
(8)加熱時に、水蒸気を供給する、前記(4)から(7)のいずれかに記載の粘土の合成方法。
(9)プレカーサーの加熱処理を、二段階とし、最初の加熱処理後、中間生成物の粉砕を行う、前記(4)から(8)のいずれかに記載の粘土の合成方法。
(10)中間生成物の粉砕後の粒径が、10μm以上、300μm以下である、前記(8)又は(9)に記載の粘土の合成方法。
次に、本発明について更に詳細に説明する。
スメクタイト系の粘土鉱物は、その構造から、2八面体型と3八面体型に大別される。前者は、八面体シートに入る陽イオンとして、3価のアルミニウムが存在する場合が多い。モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト等が分類される。後者は、2価のマグネシウムがすべての陽イオン位置に満席になっている場合が多い。サポナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、スチーブンサイト等が含まれる。
本発明の合成粘土は、スチーブンサイトである。化学組成を表す一般式は、次のように表わされる(粘土ハンドブック 日本粘土学会編 第3版p66)。
式:M0.33/2(Mg2.67)Si10(OH)・nHO(M:Na,Ca,Mg,K)
金属イオンは、マグネシウム(Mg)、シリカ(Si)と層間の交換性陽イオン(M)からなる。構造は、シリカを有する一対の四面体層が頂点を向い合せに配置し、この一対の四面体層に挟まれるように、マグネシウムを有する八面体層が位置し、層間に、ナトリウム(Na)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、カリウム(K)等のイオンを配置した構造となっている。ナトリウムとシリカ源は、主として、水ガラス、マグネシウム源は、硝酸マグネシウムである。
ここで、本発明で使用する出発物質について説明すると、本発明のプレカーサーでは、水ガラスとマグネシウム化合物を使用する。水ガラスは、酸化ナトリウム(NaO)と二酸化ケイ素(SiO)の混合物であり、分子式は、NaO・nSiOで表される。JISk1408には、そのモル比(n)から、1号〜3号まで標準化されている。いずれの水ガラスを用いても差し支えないが、例えば、n=3の3号水ガラス(二酸化ケイ素28wt%,酸化ナトリウム9wt%)を出発物質とすることが好ましい。マグネシウム化合物としては、硝酸マグネシム六水和物(Mg(NO・6HO)が使用される。
次に、プレカーサーの製法の一例について説明すると、水ガラスに、蒸留水を加え、水ガラスの主成分である酸化ナトリウムと二酸化ケイ素の混合物(NaO3SiO)の濃度を6〜7wt%とする。撹拌混合の後、濃硝酸(濃度60%)を水ガラスの水溶液1Lに対して、例えば、60mLの割合で投入撹拌し、酸性とする。酸の量が少ないと、水ガラスがゲル化する場合があるので、溶液のpHが、2以下、望ましくはpH1以下とする。次に、硝酸マグネシウム六水和物を加え、十分に撹拌混合する。pH調整用の酸は、硝酸のほか、塩酸、硫酸等を用いても差し支えない。
酸性化した硝酸マグネシウムと水ガラスの混合物を撹拌しながら、5Nの水酸化ナトリウム水溶液を、概ねpH10になるまで滴下し、ケイ酸とマグネシウムの共沈ゲルを得る。共沈ゲルの沈殿形成後、24時間〜1週間程度、熟成を行う。熟成を行う理由は、共沈ゲルの化学組成の安定化にある。温度を、50〜70℃に上げれば、熟成時間は、24時間程度で十分である。熟成によって、共沈ゲルは沈降し、表面積は減少する。アルカリイオンの一部が塩となるためか、pHは、中性側にシフトする。ここで、5Nの水酸化ナトリウム水溶液を滴下して、pHを概ね10に再調整する。ここで、pHが概ね10とは、当業者の技術常識の範囲でpH10±0.5程に調整することを意味している。
蒸留水を加えて、十分撹拌し、遠心分離のような一般的な固液分離手段によって、固体部分を沈降させ、上澄み液を廃棄する。これは、共沈ゲルに付着するナトリウムイオン、硝酸イオン等の水性副生イオンを除去するためである。上澄み液が透明になるまで、この操作を数回繰り返し、プレカーサーを得る。
次に、粘土の合成について説明すると、上記プレカーサーを、例えば、200℃×1.5時間の条件で、加熱処理する。加熱装置としては、過熱水蒸気を導入した装置、又は強制送風式オーブンが用いられる。この最初の加熱処理で、部分的にスメクタイトが合成されていると考えられる。
加熱処理が終わって固化した物質を、撹拌擂潰機等で粉砕する。この粉砕は、熱処理によって凝集した2次粒子を粉砕して表面積を大きくするためのものであり、次の加熱処理によって、粘土の合成を完全に行うためである。粉砕方法は、特に制限はないが、ジェットミルやビーズミル等の乾式粉砕が取扱いやすく、製造工程の連続化も容易である。粒径は10μm以上、300μm以下にする。
粉砕後、2回目の加熱処理行う。強制送風式オーブン、又は過熱水蒸気を利用した加熱装置で、200℃以上、500℃以下、処理時間は、10時間〜48時間である。加熱処理の条件は、上記の条件に限定されるものではない。本発明の温度、時間の範囲内で変更は可能である。
次に、構造解析・評価について説明とすると、加熱処理したプレカーサーの構造解析には、主として、XRD(Bruker/MacScience M21X,Xray:CuKα)とTG−DTA(熱分析)の測定を行い、加熱処理前プレカーサー及び構造が既知の合成スチーブンサイトを同条件で測定し、その測定値と比較し、構造を特定する。
基準とする合成スチーブンサイトは、事前にオートクレーブで合成したものであり、XRDで構造とICP分析から組成を確認する。その他、解析には、必要に応じて、ICP分析(ICP発光分光分析装置セイコー電子社製/SPS−1500R)、メチレンブルー吸着法、及びSEM(走査型電子顕微鏡)を用いて評価する。
後記する実施例では、得られた合成粘土が、3八面体型スメクタイトであり、それに属するスチーブンサイトであることを確認している。X線回折パターンは、試料が粉末のためにブロードであるが、図1の「合成スメクタイト」に示したように、2θ=6°にd(001)のピークが、2θ=20°付近に(003)、2θ=35°付近に(005)のピークが、比較的鮮明に表れる。同じく図1の「プレカーサー」では、2θ=6°、2θ=20°にピークは見られない。
TG−DTA測定においては、昇温速度は10℃/分を用いる。粘土鉱物のTG(重量測定)では、100℃付近に主として脱水に伴う重量減が起こる。DTA(示差熱分析)では、加熱による脱水、構造変化、再結晶に伴う特有の吸熱、発熱ピークが現れる。
図3から分かるように、3八面体型スメクタイト、すなわち、スチーブンサイトでは、800℃付近に2つの発熱ピークが現れる。一方、加熱処理前プレカーサーでは、850℃付近にシャープな発熱ピークが現れる(図2参照)。本発明の生成物は、既知の試料を同様の方法で測定し、比較して、特定することができる。
本発明により、次のような効果が奏される。
(1)スメクタイトを構成する複数の金属イオンを含む粘土鉱物組成を有する原料液を調合したプレカーサーを、大気圧下で加熱処理することにより、粘土を合成する方法を提供することができる。
(2)主要出発物質は、水ガラスと硝酸マグネシウムであり、それに、pH調整用の酸とアルカリを加えるのみで、いずれも安価な原材料からなるという利点がある。
(3)従来の合成方法のように、圧力容器を必要としないので、反応装置の大型化が容易であり、設備費は、比較的安価である。
(4)連続的に粘土合成することができ、合成粘土の大量生産が可能になる。
実施例1〜4で得られた合成粘土、比較例、プレカーサー、及び既知の合成スチーブンサイトのXRDチャートである。 プレカーサーのTG−DTAチャートである。 既知の合成スチーブンサイトのTG−DTAチャートである。 過熱水蒸気よる加熱処理が200℃×1.5時間の場合のTG−DTAチャートである。 過熱水蒸気よる加熱処理が200℃×24時間の場合のTG−DTAチャートである。 過熱水蒸気よる加熱処理が200℃×24時間で、更に、水蒸気量を増やした状態でのTG−DTAチャートである。 過熱水蒸気よる加熱処理が500℃×10時間の場合のTG−DTAチャートである。 実施例で得られたプレカーサーを、オーブンで、200℃×24時間、加熱処理した場合の合成粘土XRDチャートである。 実施例で得られたプレカーサーを、オーブンで、200℃×24時間、加熱処理した場合の合成粘土TG−DTAチャートである。
次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例によって何ら限定されるものではない。
(1)プレカーサーの作製
3号水ガラス200gに、蒸留水1000mLを加え、撹拌混合の後、濃硝酸(濃度60%)を70mL投入し、10分間撹拌して酸性とした。混合溶液のpHは、2であった。次に、硝酸マグネシウム六水和物(Mg(NO・6HO)182gに、蒸留水を182mL加えた硝酸マグネシウム水溶液を加えて、10分間撹拌混合した。この混合液を約440rpmで撹拌しながら、これに、5Nの水酸化ナトリウムを、ぺリスタポンプを用いて、毎秒1滴程度の速さで加えた。
pHが約10になった時点で、水酸化ナトリウムの滴下を止めた。この溶液を2L容器に移し、約一週間、静置熟成した。その後、これに、再度、5Nの水酸化ナトリウムを滴下し、pHを10に再調整した。遠心分離機で、6500rpm×10分の条件にて、固液分離を行い、上澄み液は捨てた。沈殿物に、蒸留水約200mLを加えて、20分間、振盪により撹拌洗浄し、再度、固液分離を行った。この操作を6回程繰り返し、プレカーサーを作製した。
(2)粘土の合成
スラリー状のプレカーサーを、アルミナ容器に500mL取り、過熱水蒸気導入の加熱装置(ウォーターオーブン:ヘルシオ、シャープ(株)製)で、200℃×1.5時間、加熱処理をした。加熱し、固化した物質を、撹拌擂潰機で粉砕した。粉砕粉末の粒径は、JISz8801の標準篩目開き180μmの篩にかけたところ、42.7wt%が通過した。SEM(走査型電子顕微鏡)で、粒径300μm以上の粉末は観察されなかった。粉砕粉末をアルミナ容器に移し、200℃×24時間、同様に、過熱水蒸気加熱装置にて処理をした。加熱水蒸気の条件は、水蒸気温度330℃、風量30mL/分であった。
(3)構造解析・評価
得られた粉末を、XRDにて解析した。図1の実施例1に、そのパターンを示した。2θ=6°付近にみえる、d(001)のピークがはっきりしないが、2θ=35°には、d(005)のピークが認められる。また、図5のDTAにおいて、800℃付近に、スチーブンサイト特有の2つの発熱ピークが観察され、スチーブンサイトが合成されたことを確認した。
(1)粘土の合成
実施例1において作製したプレカーサーから、その500mLをアルミナ容器に取り、実施例1と同様に、過熱水蒸気加熱装置で、200℃×1.5時間、加熱処理をした。加熱、固化した物質を、撹拌擂潰機で粉砕した。粒径は、JISz8801の標準篩目開き180μmの篩にかけたところ、43wt%が篩を通過した。SEMにて、粒径300μm以上の粉末は観察されなかった。粉砕粉末を、アルミナ容器に移し、200℃×24時間、同様に、過熱水蒸気加熱装置にて処理をした。ただし、本実施例では、水蒸気量を多くするために、角型のステンレス製バット(29×22.5×4.5cm)に約2Lの蒸留水を入れ、同時に加熱した。
(2)構造解析・評価
XRDの結果を図1に、示差熱分析の結果を図6に示した。X線回折では、2θ=6°付近にみえる、d(001)のピークが見えはじめ、2θ=20°、27°及び35°付近には、それぞれ、d(003),d(004),d(005)のピークが観察される。また、示差熱分析において、800℃付近に、スチーブンサイト特有の2つの発熱ピークが観察され、スチーブンサイトが合成されたことを確認した。
(1)粘土の合成
実施例1において作製したプレカーサーから、その500mLをアルミナ容器に分取し、実施例1と同様に、過熱水蒸気装置で、200℃×1.5時間、加熱処理をした。加熱、固化した物質を、実施例1と同様に、撹拌擂潰機で粉砕した。粉砕粉末を、アルミナ容器に移し、200℃×48時間、同様に、過熱水蒸気加熱装置にて処理をした。本実施例では、水蒸気量を多くするために、角型のステンレス製バット(29×22.5×4.5cm)に約2Lの蒸留水を入れ、同時に加熱した。
(2)構造解析・評価
XRDの結果を図1に示した。X線回折では、2θ=6°付近にみえる、d(001)のピークのほか、2θ=20°、27°及び35°付近には、それぞれ、d(003),d(004),d(005)のピークが鮮明に観察され、スチーブンサイトが合成されたことを確認した。
(1)プレカーサーの作製
実施例1と同様に、3号水ガラス200gに、蒸留水1000mLを加え、撹拌混合の後、濃硝酸(濃度60%)を70mL投入し、10分間、撹拌して酸性とした。混合溶液のpHは、2であった。次に、硝酸マグネシウム六水和物(Mg(NO・6HO)182gに、蒸留水を182mL加えた硝酸マグネシウム水溶液を加えて、10分間、撹拌混合した。この混合液を、約440rpmで撹拌しながら、5Nの水酸化ナトリウムを、ぺリスタポンプを用いて、毎秒1滴程度の速さで加えた。
pHが約10になった時点で、水酸化ナトリウムの滴下をとめ、この溶液を、2L容器に移し、約一週間、静置熟成した。その後、5Nの水酸化ナトリウムを滴下して、pHを10に再調整し、遠心分離機で、6500rpm×10分の条件により、固液分離を行い、上澄み液を捨てた。沈殿物に、蒸留水約200mLを加えて、20分間、振盪して撹拌洗浄し、再度、固液分離を行った。この操作を5回程繰り返して洗浄を実施し、プレカーサーを作製した。
(2)粘土の合成
スラリー状のプレカーサーを、アルミナ容器に500mL取り、過熱水蒸気による加熱装置で、200℃×1.5時間、熱処理をした。加熱、固化した物質を、撹拌擂潰機で粉砕した。粉砕粉末を、JISz8801の標準篩標準篩目開き180μm、150μm、及び100μmにかけたところ、粉末の通過量は、それぞれ、97.3wt%、93.7wt%、及び44.3wt%であった。SEMにて、粒径300μm以上の粉末は観察されなかった。粉砕粉末を、アルミナ容器に移し、500℃×10時間、過熱水蒸気による加熱装置にて処理をした。
(3)構造解析・評価
得られた合成粘土粉末を、XRDにて解析した。図1の実施例4に、そのX線回折パターンを示した。2θ=6°付近にみえるd(001)のピークほか、2θ=20°、27°及び35°付近には、それぞれ、d(003),d(004),d(005)のピークが認められる。また、図7のDTAにおいて、800℃付近に、特徴ある2つの発熱ピークが観察され、既知の合成スチーブンサイトと同様な結果であり、合成スチーブンサイトが得られた。
(1)粘土の合成
実施例4で得られたプレカーサーから、その500mLをアルミナ容器に分取し、強制送風式オーブン((株)いすず製作所製)に入れ、200℃×1.5時間、加熱処理をした。加熱、固化した物質を、撹拌擂潰機で粉砕し、JISz8801の標準篩目開き180μmの篩にかけた。篩上の残渣は、再度、撹拌擂潰機で粉砕し、通過させた。180μmアンダーの粉末を、アルミナ容器に移し、200℃×24時間、同様に、加熱処理をした。
(2)構造解析・評価
得られた合成粘土粉末を、XRDにて解析した。図8に、そのパターンを示した。2θ=6°付近にみえる、d(001)のピークがはっきりしないが、2θ=20°、27°にブロードではあるが、d(003),d(004)のピークが、2θ=35°には、d(005)のピークが認められる。また、図9に、DTAにおいて、800℃付近にスチーブンサイト特有の2つの発熱ピークが観察され、スチーブンサイトが合成されたとみられる。この結果からも分かるように、プレカーサーの大気圧下での加熱処理においても、合成粘土が得られることが分かった。
比較例1
(1)プレカーサーの作製
実施例1と同様に、3号水ガラス200gに、蒸留水1000mLを加え、撹拌混合の後、濃硝酸(濃度60%)を70mL投入し、10分間、撹拌して酸性とした。溶液のpHは、1であった。次に、硝酸マグネシウムの六水和物(Mg(NO・6HO)182gに、蒸留水を182mL加えた硝酸マグネシウム水溶液を加えて、10分間、撹拌混合した。この混合液を、約440rpmで撹拌しながら、5Nの水酸化ナトリウムを、ぺリスタポンプを用いて、毎秒1滴程度の速さで加えた。
pHが約10になった時点で、水酸化ナトリウムの滴下をとめ、この溶液を、2L容器に移し、約一週間、静置熟成した。その後、再度、5Nの水酸化ナトリウムを、毎秒1滴程度の速さで加えて、pHを10に調整し、遠心分離機で、6500rpm×10分の条件により、固液分離を行い、上澄み液は捨て、沈殿物に、蒸留水約200mLを加えて、20分間、振盪して分散し、再度、固液分離を行った。この操作を6回程繰り返し、プレカーサーを作製した。
(2)粘土の合成と構造解析・評価
得られたプレカーサーを、200℃×1.5時間、過熱水蒸気加熱装置にて、処理し、得られた粉末を、XRDにて解析したが、プレカーサーに近いパターンであった。図4のDTAにおいても、800℃付近に、スチーブンサイト特有の分離した発熱ピークがみられず、850℃に、シャープな発熱ピークがみられ、プレカーサーと同様なパターンであり、粘土は合成されていないか、部分的な合成に止まったとみられた。
本発明は、プレカーサー及びこれを原料とする粘土の合成方法に係るものであり、本発明により、スメクタイトを構成する複数の金属イオンを含む粘土鉱物組成を有する原料液を調合したプレカーサーを、大気圧下で加熱処理することにより、粘土を合成することができる。本発明では、主要出発物質は、水ガラスと硝酸マグネシウムであり、それに、pH調整用の酸とアルカリを加えるのみで、安価な原材料からなるという利点があり、また、従来の合成方法のように、圧力容器を必要としないので、反応装置の大型化が容易であり、設備費は比較的安価である。更に、本発明は、連続的に粘土合成ができ、粘土の大量生産を可能とする新しい合成粘土の製造技術を提供するものとして有用である。

Claims (12)

  1. スメクタイトを構成する複数の金属イオンを含む粘土鉱物組成を有する原料液から構成される前駆体スラリー(プレカーサー)から、粘土を合成する方法であって;
    該方法が、前駆体スラリーを大気圧下において、200℃以上で加熱処理する工程を含み前記前駆体スラリーの出発物質が、硝酸マグネシウム六水和物、二酸化ケイ素(SiO )、酸化ナトリウム(NaO)および/又は水酸化ナトリウム、および水を含み、且つ
    前記前駆体スラリーの加熱処理を二段階とし、最初の加熱処理後、中間生成物の粉砕を行うことを特徴とする粘土の合成方法。
  2. 前記前駆体スラリーの出発物質が、水ガラスを含む請求項1に記載の粘土の合成方法。
  3. 前記前駆体スラリーの出発物質において、前記水ガラスが、ナトリウム源およびシリカ源の両方として作用する請求項2に記載の粘土の合成方法。
  4. 前記水ガラスが、JISk1408に規定される水ガラス1号〜3号のいずれかである請求項2または3のいずれか1項に記載の粘土の合成方法。
  5. 硝酸マグネシウム六水和物、二酸化ケイ素、酸化ナトリウム、水酸化ナトリウム及び水からなる前記出発物質の組成比が、それぞれ8.9wt%,2.7wt%、0.9wt%、3.9wt%であり、残りが水である、請求項に記載の粘土の合成方法。
  6. 大気圧下における前記加熱の温度が、200℃以上、500℃以下である、請求項1〜のいずれか1項に記載の粘土の合成方法。
  7. 前記加熱処理の時間が、10時間以上、48時間以下である、請求項1〜のいずれか1項に記載の粘土の合成方法。
  8. 前記加熱時に水蒸気を供給する、請求項1〜のいずれか1項に記載の粘土の合成方法。
  9. 前記中間生成物の粉砕後の粒径が、10μm以上、300μm以下である、請求項に記載の粘土の合成方法。
  10. 前記粘土が、3八面体型スメクタイトである請求項1〜のいずれか1項に記載の粘土の合成方法。
  11. 前記3八面体型スメクタイトが、スチーブンサイトである、請求項10に記載の粘土の合成方法。
  12. スメクタイトを構成する複数の金属イオンを含む粘土鉱物組成を有する原料液から構成される前駆体スラリー(プレカーサー)の製造方法であって;
    (1)酸化ナトリウム及び二酸化ケイ素の混合物(水ガラス)に、蒸留水を加えて、濃度を6〜7wt%とし、硝酸を加えてpHを2以下とし、次に、硝酸マグネシウム六水和物を加えて、撹拌混合する第1の工程と、
    (2)これに、水酸化ナトリウム水溶液を滴下し、pHを10±0.5とし、24時間以上静置熟成する第2の工程と、
    (3)水酸化ナトリウム水溶液を更に加えて、pHを10±0.5に再調整する第3の工程と、
    (4)蒸留水を加えて、撹拌洗浄し、遠心分離により固液分離を行い、上澄み液を廃棄する第4の工程とを含むことを特徴とする前駆体スラリーの製造方法。
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