JP5862508B2 - 電極の製造方法及び電極の製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、金属箔の少なくとも片面に塗布された活物質層を有する電極の製造方法、及び電極の製造装置に関する。
二次電池やキャパシタのような蓄電装置は再充電が可能であり、繰り返し使用することができるため電源として広く利用されている。二次電池では、活物質層を有するシート状の正極及び負極が間にセパレータが介在する状態で層をなすように積層された電極組立体がケースに収容されている。シート状の正極及び負極は、金属箔の表面に、一部が活物質の非塗布部となるように活物質層が形成された構造になっている。そして、電極組立体からの電力の取り出しは、活物質の非塗布部(タブ)に接続された導電部材を介して行われる。
シート状の正極及び負極は、例えば、特許文献1に開示される方法で製造される。図9(a)に示すように、特許文献1では、活物質を含む塗料(活物質合剤)を、帯状の基材91(金属箔)の幅方向の両側を除いてほぼ全体に塗布し、その塗料を乾燥させて塗膜92(活物質層)を有するシート材94を形成する。そして、シート材94をロール93によってロールプレスして、塗膜92を圧延して正極及び負極が製造される。
特開2002−184394号公報
ところが、帯状のシート材94をロール93でロールプレスすると、シート材94はロール93の回転方向(搬送方向)に引っ張られながら厚み方向に加圧されるため、塗膜92には異方的な内部応力が発生してしまう。その結果、図9(b)に示すように、塗膜92の硬質化及び塗膜92が凸となる湾曲が生じてしまい、塗膜92の硬質化及び湾曲が原因となって塗膜92と塗膜非塗布部92aとの境界部や塗膜非塗布部92aにシワ95が発生してしまう。
本発明は、プレス工程後の活物質層の硬質化及び湾曲を抑制することができる電極の製造方法及び電極の製造装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、金属箔の少なくとも片面に塗布された活物質層を有する電極の製造方法であって、帯状の前記金属箔を搬送させながら前記金属箔の少なくとも片面に、前記金属箔の搬送方向に間隔を空けて活物質合剤を塗布し、前記活物質層を形成する層形成工程と、平坦なプレス面を有するプレス機で各前記活物質層をプレスするプレス工程と、前記金属箔がタブを含む形状にカットされるカット工程とを有し、前記プレス工程は前記カット工程で切り取られる活物質層の全体をプレスしており、前記プレス工程と前記カット工程は同一の搬送路上で行われ、前記プレス工程と前記カット工程は、プレスとカットの複合装置によって同時に行われることを要旨とする。
これによれば、層形成工程では、金属箔を搬送させながら活物質層を間隔を空けて塗布するため、金属箔には活物質層が間欠的に形成される。このため、活物質層一つ一つに対して個別にプレス工程を行うことが可能になり、活物質層のプレス工程をプレスで行うことが可能になる。そして、活物質層が厚み方向にプレスされると、活物質層は厚み方向のみ加圧されることになり、活物質層はその面に沿う方向に全方位に亘って等方的に圧延される。
また、例えば、一つの搬送路でプレス工程が行われた後、別の搬送路でカット工程を行う場合と比べると、活物質層が形成された金属箔を別の搬送路に移動させる時間が不要となり、電極を完成させるまでに要する時間を短縮できる。
また、複合装置を用い、プレス工程とカット工程を同時に行うことで、プレス工程に要する時間に、カット工程に要する時間を含ませることができ、プレス工程中にカット工程も終わらせることができる。すなわち、プレス工程が終わるのと同時に電極がほぼ完成される。よって、例えば、プレス工程を行った後にカット工程を行って電極を完成させる場合と比べると、電極を完成させるまでに要する時間を短縮できる。
また、前記カット工程は、プレス打ち抜きにより行われてもよい。
これによれば、簡単に電極をカットすることができる。
前記カット工程は、前記プレス工程の実施位置より前記金属箔の搬送方向における後側位置で行われてもよい。
これによれば、カット工程とプレス工程が異なる場所で行われても、プレス工程中にカット工程も終わらせることができる。よって、例えば、プレス工程を行った後にカット工程を行って電極を完成させる場合と比べると、電極を完成させるまでに要する時間を短縮できる。
請求項に記載の発明は、金属箔の少なくとも片面に活物質層を有する電極の製造装置であって、少なくとも片面に、搬送方向に間隔を空けて活物質層が形成された帯状の金属箔に対し、平坦なプレス面により前記活物質層をプレスするプレス手段と、前記金属箔がタブを含む形状にカットするカット手段とを有し、前記プレス手段は、前記カット手段で切り取られる活物質層の全体をプレスする手段であることを要旨とする。
本発明によれば、プレス工程後の活物質層の硬質化及び湾曲を抑制することができる。
実施形態の二次電池の分解斜視図。 二次電池の外観を示す斜視図。 電極組立体の構成要素を示す分解斜視図。 (a)は正極の製造工程を示す平面図、(b)は正極の製造工程を示す図4(a)の4b−4b線断面図。 (a)は製造装置を示す斜視図、(b)はプレス機を示す平面図。 (a)は活物質層をプレスする前の状態を模式的に示す図、(b)は活物質層をプレスした状態を模式的に示す図、(c)は電極をプレス打ち抜きした状態を模式的に示す図。 電極の製造装置の別例を示す断面図。 プレス打ち抜きの別例を示す平面図。 (a)及び(b)は背景技術を示す図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1及び図2に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、その外郭を構成する金属製のケース11を備えている。ケース11は、四角箱状の容器12と、容器12の開口部分を塞ぐ矩形平板状の蓋13とからなる。このため、二次電池10は、その外郭が角型をなしている。また、二次電池10はリチウムイオン二次電池である。ケース11には、電極組立体14及び電解質としての電解液(図示略)が収容されている。
図3に示すように、電極組立体14は、電極としての複数の正極21と、電極としての複数の負極22とが、電気伝導に係るイオン(リチウムイオン)が通過可能な多孔質膜で形成されたセパレータ23を介して交互に積層されて構成されている。
正極21は、矩形状の正極用の金属箔(本実施形態ではアルミニウム箔)21aと、その正極用の金属箔21aの両面に形成された正極用の活物質層21bとを有する。正極用の活物質層21bは、正極用の金属箔21aの両面に、正極用の活物質粒子を含む活物質合剤を塗布して塗膜を形成した後、加圧し、乾燥させることで形成されている。負極22は、矩形状の負極用の金属箔(本実施形態では銅箔)22aと、その負極用の金属箔22aの両面に形成された負極用の活物質層22bとを有する。負極用の活物質層22bは、負極用の金属箔22aに、負極用の活物質粒子を含む活物質合剤を塗布して塗膜を形成した後、加圧し、乾燥させることで形成されている。各活物質層21b,22bを形成する活物質合剤は、活物質粒子、バインダ、及び導電剤(導電助剤)を含み、スラリー状をなす。なお、導電剤はバインダに分散されている。
正極21には、正極用の活物質が塗布されているとともに、正極21の一辺としての第1端部21c(一辺方向(長辺方向))に沿って、正極用の活物質が塗布されていない正極側未塗工部21dが形成されている。正極側未塗工部21dは、正極21の他辺方向(短辺方向)に幅を有して形成されている。そして、正極21の第1端部21cの一部には、正極用の金属箔21aを延出させて突出するように形成された(突設された)タブとしての正極集電タブ31が設けられている。
また、負極22には、正極21と同様に、負極用の活物質が塗布されているとともに、負極22の一辺としての一端部22c(一辺方向(長辺方向))に沿って、負極用の活物質が塗布されていない負極側未塗工部22dが形成されている。負極側未塗工部22dは、負極22の他辺方向(短辺方向)に幅を有して形成されている。そして、負極22の一端部22cの一部には、負極用の金属箔22aを延出させて形成された負極集電タブ32が設けられている。
正極21及び負極22は、正極集電タブ31が積層方向に沿って列状に配置され、且つ正極集電タブ31と重ならない位置にて負極集電タブ32が積層方向に沿って列状に配置されるように積層される。そして、図1に示すように、各正極集電タブ31は、電極組立体14における積層方向の一端から他端までの範囲内で集められた(束ねられた)状態で折り曲げられている。詳細には、各正極集電タブ31は、電極組立体14の積層方向の一端側に寄せて集められており、その集められた状態で、上記一端側とは反対側である積層方向の他端側に向けて折り返されている。そして、その各正極集電タブ31が重なっている箇所を溶接することによって各正極集電タブ31が電気的に接続されている。各負極集電タブ32についても同様である。
二次電池10は、電極組立体14から電力を取り出すための正極端子41及び負極端子42を備えている。正極端子41及び負極端子42は、蓋13に所定の間隔をあけて並設された一対の開口孔13aからケース11の外部に露出されている。また、正極端子41及び負極端子42には、蓋13から絶縁するためのリング状の絶縁リング13bがそれぞれ取り付けられている。正極端子41は、正極集電タブ31と溶接されることで電気的に接続されており、負極端子42は、各負極集電タブ32と溶接されることで電気的に接続されている。これにより、電極組立体14の電力をケース11外に取り出すことができるとともに、電極組立体14に対して電力を供給することにより、電極組立体14を充電することが可能となっている。
次に、正極21の製造方法について説明する。なお、負極22は、正極21とは活物質及び金属箔の材料が異なるが、活物質合剤の塗布、加圧の仕方、カットの仕方、及び金属箔の搬送の仕方は同じであるため、負極22の製造方法の詳細な説明は省略する。
図4(a)及び図4(b)に示すように、正極21の製造は、帯状をなす金属箔21aを矢印Yに示す搬送方向に搬送しながら行われる。正極21の製造時に用いられる金属箔21aは、長尺状に形成されたものである。そして、金属箔21aは、長手方向に沿って搬送される。
さて、金属箔21aの両面には、図示しない塗布部から塗布された活物質合剤が塗布され、平面視矩形状の活物質層21bが金属箔21aの長手方向に一定間隔で間欠的に形成されるとともに、層形成工程が行われる。また、隣り合う活物質層21b同士の間隔は正極集電タブ31の第1端部21cからの突設長さより長く設定されている。また、金属箔21aに塗布された直後の活物質層21bの平面形状は、カット後の活物質層21bの平面形状に対し、活物質層21bの面に沿う全方向で大きくなっている。
活物質層21bの塗布後、各活物質層21bは、複合装置としての製造装置50によってプレス工程と、カット工程が同時に行われる。
ここで、製造装置50について説明する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、製造装置50は、金属箔21aの搬送路上に配置されるとともに、金属箔21aの下側に配置された載置台51と、金属箔21aの上側に配置されたプレス機52及びプレス打ち抜き機55を備える。
載置台51は、プレス工程とカット工程を行う際に、活物質層21bが形成された金属箔21aが載置されるものである。載置台51は、矩形板状に形成されている。載置台51の上面には、溝部51aが形成され、この溝部51aは正極集電タブ31を含む正極21の外形に沿う形状に形成されている。なお、正極21の外形とは、活物質層21bの外形だけでなく、正極側未塗工部21d及び正極集電タブ31を全て含んだ外形のことである。
プレス機52は、矩形板状に形成されるとともに、プレス機52の平面形状は活物質層21bの平面視形状と同じになっている、プレス機52の下面は平坦面状に形成され、プレス面52aとなっているとともに、プレス面52aの平面形状は活物質層21bの平面形状と同じになっている。プレス機52の上面中央には、プレス用油圧シリンダ54のロッド53が連結されている。そして、プレス用油圧シリンダ54によるロッド53の上下動に伴いプレス機52が載置台51に対し接離可能になっている。
プレス打ち抜き機55は、プレス機52側に開口する箱状に形成されている。プレス打ち抜き機55は、略矩形状の天板56と、天板56の側縁からプレス機52側に立設された側壁57とを一体に備えるとともに、天板56と側壁57によって囲まれる空間に、プレス機52の収納部58が形成されている。なお、天板56の中央には、プレス用油圧シリンダ54のロッド53が挿通されている。天板56及び側壁57の外形は、正極21の外形と同じ形状に形成されている。側壁57の開口端には、刃部57aが収納部58を取り囲む状態に形成されている。
プレス打ち抜き機55の天板56には、打ち抜き用油圧シリンダ60のロッド61が連結されている。そして、打ち抜き用油圧シリンダ60によるロッド61の上下動に伴いプレス打ち抜き機55が載置台51に対し接離可能になっている。また、プレス打ち抜き機55は、刃部57aが載置台51の溝部51aに入り込む位置まで移動可能になっている。
次に、製造装置50を用いたプレス工程及びカット工程について説明する。
まず、図4(a)及び図4(b)に示すように、活物質層21bが形成された金属箔21aが搬送され、活物質層21bが載置台51上に配置されると、金属箔21aの搬送が停止される。すると、図6(a)及び図6(b)に示すように、プレス用油圧シリンダ54によってプレス機52が活物質層21bに向けて移動し、プレス面52aと載置台51の間に金属箔21aが挟圧されて両活物質層21bがプレスされ、プレス工程が行われる。このとき、プレス用油圧シリンダ54において、給排される油圧を調節してプレス機52による活物質層21bの加圧量を調節し、活物質層21bを所定の厚みになるまで加圧する。すると、活物質層21bは、厚み方向のみに加圧される。
図6(c)に示すように、載置台51上ではプレス工程と同時にカット工程が行われ、プレス工程とカット工程は、金属箔21aの同一の搬送路上で行われる。打ち抜き用油圧シリンダ60によってプレス打ち抜き機55が活物質層21bに向けて移動し、刃部57aによって活物質層21b及び金属箔21aがプレス打ち抜きされる。すると、図4(a)及び図4(b)に示すように、活物質層21bが切断されるとともに、金属箔21aが正極側未塗工部21d及び正極集電タブ31と同じ平面形状に切断される。なお、図6(b)及び図6(c)では、説明を容易にするため、プレス工程とカット工程を別々に図示している。
その後、打ち抜き用油圧シリンダ60によってプレス打ち抜き機55を活物質層21bから離間させるとともに、プレス用油圧シリンダ54によってプレス機52を活物質層21bから離間させる。すると、金属箔21aからは正極21が打ち抜かれ、正極21が得られる。
次に、正極21の製造方法による作用を記載する。
活物質層21bを、金属箔21aの長手方向に一定間隔を空けて形成した。このため、活物質層21bのプレス工程を、各活物質層21b毎に行うことが可能になる。すなわち、金属箔の長手方向に沿って活物質層21bが連続的に形成されるのとは異なり、活物質層21bのプレス工程をロールプレスで行う必要が無い。そして、プレス工程では、各活物質層21bをプレス機52を用いて一度にプレスした。このため、活物質層21bは、厚み方向のみ加圧されることになり、活物質層21bはその面に沿う全方向に亘って等方的に圧延される。なお、負極22においても、製造装置50を用いて正極21と同様の製造方法によって製造されるため、正極21と同様の作用が得られる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)活物質層21bは、金属箔21a,22aの長手方向に一定間隔で間欠的に形成される。そして、プレス工程では、各活物質層21b毎にプレス機52を用いて厚み方向にプレスした。よって、活物質層21bは、厚み方向だけに加圧されるため、活物質層21bはその面に沿う全方向に等方的に圧延され、活物質層21bには内部応力が等方的に発生する。したがって、活物質層21bをロールプレスする場合と異なり、活物質層21bに内部応力が異方的に発生することがない。よって、プレス工程後の活物質層21b,22bの硬質化及び湾曲が抑制されるとともに、活物質層21b,22bの硬質化及び湾曲が原因で正極側未塗工部21d及び負極側未塗工部22dに皺が生じることを抑制することができる。
(2)プレス機52によって活物質層21bをプレスすることにより、活物質層21b,22bの硬質化及び湾曲を抑制することができるとともに正極側未塗工部21d及び負極側未塗工部22dに皺が生じることも抑制できる。このため、活物質層21b,22bの硬質化、湾曲、及び正極側未塗工部21d及び負極側未塗工部22dの皺の発生を防止するために、活物質層21bの形成後に、正極側未塗工部21d及び負極側未塗工部22dにスリットを形成する必要が無くなり、正極21及び負極22の製造を簡素化することができる。
(3)製造装置50は、活物質層21bのプレス機52を備えるとともに、正極21及び負極22の外形形状に打ち抜くプレス打ち抜き機55を備える複合装置である。よって、製造装置50を用いることで、プレス機52によるプレス工程と、プレス打ち抜き機55によるカット工程を同時に行うことができる。したがって、プレス工程中にカット工程も終わらせて、プレス工程が終わるのと同時に正極21及び負極22がほぼ完成される。よって、例えば、プレス工程を行った後にカット工程を行って正極21及び負極22を完成させる場合と比べると、完成させるまでに要する時間を短縮でき、単位時間当たりの生産性を向上させることができる。
(4)正極21及び負極22は、プレス打ち抜き機55によるプレス打ち抜きによって一度に金属箔21a,22aから抜き取られる。このため、例えば、正極21及び負極22の外形に沿って金属箔21a,22a及び活物質層21bを切断工具で切断していく場合と比べると、正極21及び負極22のカット工程を簡単に行うことができる。
(5)正極21及び負極22は、プレス打ち抜き機55によるプレス打ち抜きによって一度に金属箔21a,22aから抜き取られる。プレス機52によるプレス工程と、プレス打ち抜き機55によるカット工程は、それぞれプレス機52及びプレス打ち抜き機55を載置台51に向けて移動させて行われる。このため、プレス工程とカット工程では、活物質層21bには厚み方向に加圧されるだけである。よって、プレス工程とカット工程が同時に行われても活物質層21bには内部応力が等方的に発生し、活物質層21bに内部応力が異方的に発生することがない。
(6)プレス機52によって活物質層21bをプレスすることにより、活物質層21b,22bの硬質化及び湾曲を抑制することができるとともに正極側未塗工部21d及び負極側未塗工部22dに皺が生じることも抑制できる。このため、得られる正極21及び負極22を用いて電極組立体14を形成した状態では、正極用の活物質層21bと負極用の活物質層22bを対向させることができる。
(7)製造装置50を用いて、金属箔21aの搬送路上で、プレス工程とカット工程を行った。このため、例えば、一つの搬送路でプレス工程が行われた後、別の搬送路でカット工程を行う場合と比べると、金属箔21aを別の搬送路に移動させる時間が不要となり、正極21及び負極22を完成させるまでに要する時間を短縮できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態では、製造装置50によってプレス工程と、カット工程を同一の搬送路上の一箇所で同時に行ったが、これに限らない。図7に示すように、金属箔21aの搬送方向に、プレス機52を配設するとともに、搬送方向におけるプレス機52よりも後側にプレス打ち抜き機55を配設する。そして、プレス機52によるプレス工程と、プレス打ち抜き機55によるカット工程とを、別位置で同時に行うようにしてもよい。このように構成しても、同一の搬送路上でプレス工程と、カット工程を同時に行い、正極21及び負極22の製造時間の短縮を図ることができる。
○ 実施形態では、製造装置50によってプレス工程と、カット工程を一箇所で同時に行ったが、これに限らない。金属箔21aの搬送方向に、プレス機52を配設するとともに、搬送方向におけるプレス機52よりも後側にプレス打ち抜き機55を配設する。そして、プレス工程と、カット工程とを、別位置で別々のタイミングで行うようにしてもよい。この場合も、プレス工程とカット工程は同一の搬送路上で行われ、プレス工程後の金属箔21aを別の搬送路に移動させる時間が不要となり、正極21及び負極22を完成させるまでに要する時間を短縮できる。
○ 実施形態では、金属箔21aに、正極21一枚分の活物質層21bが形成されるだけの活物質合剤を塗布したが、図8に示すように、金属箔21aを幅方向に拡大し、金属箔21aの幅方向に正極21が複数枚分形成できる大きさに活物質合剤を塗布してもよい。負極22についても同様である。
○ 実施形態では、カット工程をプレス打ち抜き機55を用いてプレス打ち抜きで行ったが、これに限らない。カット工程をレーザーによる切断や、正極21及び負極22の外形に沿って切断工具を移動させてカットしてもよい。
○ 製造装置50は実施形態のものに限らず、適宜変更したものを用いてもよい。例えば、プレス打ち抜き機55は、載置台51側から上方に向けて移動可能にしてもよいし、プレス機52は金属箔21aを挟んだ両側に配置されていてもよい。
○ プレス機52は、下面が活物質層21b,22bの平面形状より大きく、しかも、プレス機52の下面に活物質層21b,22bの平面形状と同じ大きさの凹部が形成されており、この凹部の内底面によってプレス面を形成してもよい。
○ 実施形態では、金属箔21a,22aの両面に活物質層21b,22bを形成したが、金属箔21a,22aの片面のみに活物質層21b,22bを形成し、得られる正極21及び負極22は活物質層21b,22bを片面に有するものでもよい。
○ 実施形態では、プレス面52aの大きさを活物質層21b,22bと同じ大きさにしたが、これに限らない。
○ 正極21及び負極22の形状を変更してもよい。
○ 製造される正極21及び負極22は、電気二重層コンデンサ等の他の蓄電装置に適用してもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池であったが、これに限らず、他の二次電池であってもよい。要は、正極活物質層と負極活物質層との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであれば良い。
21…電極としての正極、22…電極としての負極、21a,22a…金属箔、21b,22b…活物質層、21c,21d…一辺としての第1端部、31…正極集電タブ、32…負極集電タブ、52…プレス機、52a…プレス面。

Claims (4)

  1. 金属箔の少なくとも片面に塗布された活物質層を有する電極の製造方法であって、
    帯状の前記金属箔を搬送させながら前記金属箔の少なくとも片面に、前記金属箔の搬送方向に間隔を空けて活物質合剤を塗布し、前記活物質層を形成する層形成工程と、
    平坦なプレス面を有するプレス機で各前記活物質層をプレスするプレス工程と、前記金属箔がタブを含む形状にカットされるカット工程とを有し、前記プレス工程は前記カット工程で切り取られる活物質層の全体をプレスしており、前記プレス工程と前記カット工程は同一の搬送路上で行われ、
    前記プレス工程と前記カット工程は、プレスとカットの複合装置によって同時に行われることを特徴とする電極の製造方法。
  2. 前記カット工程は、プレス打ち抜きにより行われる請求項に記載の電極の製造方法。
  3. 前記カット工程は、前記プレス工程の実施位置より前記金属箔の搬送方向における後側位置で行われる請求項1又は請求項に記載の電極の製造方法。
  4. 金属箔の少なくとも片面に活物質層を有する電極の製造装置であって、
    少なくとも片面に、搬送方向に間隔を空けて活物質層が形成された帯状の金属箔に対し、平坦なプレス面により前記活物質層をプレスするプレス手段と、前記金属箔がタブを含む形状にカットするカット手段とを有し、前記プレス手段は、前記カット手段で切り取られる活物質層の全体をプレスする手段であることを特徴とする製造装置。
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