JP5861577B2 - 給湯装置 - Google Patents

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本発明は、温水を供給する給湯装置に関する。
特許文献1は、ヒートポンプサイクルとして機能する冷媒サイクルによって給湯用流体を加熱する給湯装置を開示する。この装置は、冷媒サイクルの冷媒と、給湯用流体との間の熱交換を提供する放熱器を有する。給湯用流体が水である場合、放熱器は水冷媒熱交換器とも呼ばれる。従来技術は、水冷媒熱交換器の冷媒出口における冷媒温度と、水冷媒熱交換器の水入口における水温度との温度差が所定温度差となるように高圧側の冷媒圧力を制御している。
特許第3227651号公報
従来技術の構成では、水冷媒熱交換器における熱交換性能が高くなるにしたがって、冷媒出口における冷媒温度は、水入口における水温度に近くなる。この結果、冷媒温度と水温度との温度差は小さくなる。
一方、制御装置が利用する冷媒温度および水温度は、避けがたい誤差、すなわち不可避の誤差を含んでいる。例えば、冷媒温度および水温度は、サーミスタなどの温度検出用のセンサによって検出される。このようなセンサは、センサに固有の誤差を有する。また、センサの設置構造に伴う誤差が生じる場合がある。さらに、センサおよび制御装置を含む電気回路に起因する誤差が生じる場合がある。
このような不可避の誤差は、冷媒温度と水温度との温度差に基づく制御を困難にする場合があった。例えば、不可避の誤差が、冷媒温度と水温度との実際の温度差を上回る場合、誤差の中に、実際の温度差が埋没するから、実際の温度差を認識することができない。これでは、正常な制御は困難である。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷媒サイクルを高い効率で運転することができる給湯装置を提供することである。
本発明の他の目的は、水冷媒熱交換器における冷媒温度と水温度との温度差が小さい場合に、温度検出のための不可避の誤差に妨げられることなく、冷媒サイクルを高い効率で運転することができる給湯装置を提供することである。
開示されたひとつの発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、開示された発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された発明のひとつは、給湯用流体系統(2)と冷媒サイクル(3)との間に対向流型の水冷媒熱交換器(10)を有する給湯装置(1)において、水冷媒熱交換器に供給される給水の給水温度(TWin)を検出する給水温度検出器(21)と、冷媒サイクルの高圧部分における高圧冷媒圧力(PRh)を検出する高圧冷媒圧力検出器(22)と、冷媒サイクルの圧縮機(7)と水冷媒熱交換器との間の高圧部分における吐出冷媒温度(TRd)を検出する吐出冷媒温度検出器(23)と、高圧冷媒圧力(PRh)と吐出冷媒温度(TRd)とが、水冷媒熱交換器から流出する水の目標温度である目標沸上温度(TWh)と給水温度(TWin)とから決定される目標圧力(PRht)および目標温度(TRdt)になるように冷媒サイクルの減圧弁(8)を制御する制御装置(20)とを備え、目標圧力(PRht)と目標温度(TRdt)とは、水冷媒熱交換器(10)の冷媒出口における冷媒温度と水温度との温度差である出口温度差(TD)が、水冷媒熱交換器(10)内の冷媒出口を除いた部位での冷媒温度と水温度との間の最小温度差(TDpch)と等価になるように設定されていることを特徴とする。
開示された発明のひとつは、給湯用流体系統(2)と冷媒サイクル(3)との間に対向流型の水冷媒熱交換器(10)を有する給湯装置(1)において、水冷媒熱交換器に供給される給水の給水温度(TWin)を検出する給水温度検出器(21)と、冷媒サイクルの高圧部分における高圧冷媒圧力(PRh)を検出する高圧冷媒圧力検出器(22)と、冷媒サイクルの圧縮機(7)と水冷媒熱交換器との間の高圧部分における吐出冷媒温度(TRd)を検出する吐出冷媒温度検出器(23)と、高圧冷媒圧力(PRh)と吐出冷媒温度(TRd)とが、水冷媒熱交換器から流出する水の目標温度である目標沸上温度(TWh)と給水温度(TWin)とから決定される目標圧力(PRht)および目標温度(TRdt)になるように冷媒サイクルの減圧弁(8)を制御する制御装置(20)とを備え、制御装置(20)は、高圧冷媒圧力(PRh)、吐出冷媒温度(TRd)、目標沸上温度(TWh)、および給水温度(TWin)に基づいて、水冷媒熱交換器(10)の冷媒出口における冷媒温度と水温度との温度差である出口温度差(TD)の推定値(TDa)を算出するための特性マップ(31a)を記憶する記憶部(31)と、高圧冷媒圧力(PRh)、吐出冷媒温度(TRd)、目標沸上温度(TWh)、および給水温度(TWin)と特性マップ(31a)とに基づいて、推定値(TDa)を算出する算出部(154)と、推定値(TDa)を出口温度差の目標温度差(TDt)に一致させるように減圧弁(8)の開度を操作する操作部(155、156、157)とを備えることを特徴とする。
開示された発明のひとつは、給湯用流体系統(2)と冷媒サイクル(3)との間に対向流型の水冷媒熱交換器(10)を有する給湯装置(1)において、水冷媒熱交換器に供給される給水の給水温度(TWin)を検出する給水温度検出器(21)と、 冷媒サイクルの高圧部分における高圧冷媒圧力(PRh)を検出する高圧冷媒圧力検出器(22)と、冷媒サイクルの圧縮機(7)と水冷媒熱交換器との間の高圧部分における吐出冷媒温度(TRd)を検出する吐出冷媒温度検出器(23)と、高圧冷媒圧力(PRh)と吐出冷媒温度(TRd)とが、水冷媒熱交換器から流出する水の目標温度である目標沸上温度(TWh)と給水温度(TWin)とから決定される目標圧力(PRht)および目標温度(TRdt)になるように冷媒サイクルの減圧弁(8)を制御する制御装置(20)とを備え、制御装置(20)は、高圧冷媒圧力(PRh)、吐出冷媒温度(TRd)、目標沸上温度(TWh)、および給水温度(TWin)に基づいて、目標圧力(PRht、PRhs)および/または目標温度(TRdt、TRds)を算出するための特性マップ(31a)を記憶する記憶部(31)と、高圧冷媒圧力(PRh)、吐出冷媒温度(TRd)、目標沸上温度(TWh)、および給水温度(TWin)と特性マップ(31a)とに基づいて、目標圧力(PRht、PRhs)および/または目標温度(TRdt、TRds)を算出する算出部(154、254、354)と、高圧冷媒圧力(PRh)および/または吐出冷媒温度(TRd)を、算出部によって算出された目標圧力(PRht、PRhs)および/または目標温度(TRdt、TRds)に一致させるように減圧弁(8)の開度を操作する操作部(155、255、355、156、157)とを備えることを特徴とする。
この構成によると、水冷媒熱交換器の出口温度差だけに基づくことなく減圧弁の開度が制御される。よって、出口温度差が小さい場合であっても、出口温度差を検出するために避けることができない誤差の影響を受けることなく、冷媒サイクルを高い効率で運転することができる。
本発明の第1実施形態に係る給湯装置を示すブロック図である。 第1実施形態の熱交換器の特性を示すグラフである。 第1実施形態の作動を示すグラフである。 第1実施形態の制御を示すフローチャートである。 第1実施形態の特性マップを示すグラフである。 第1実施形態の作動を示すグラフである。 本発明の第2実施形態の制御を示すフローチャートである。 第2実施形態の特性マップを示すグラフである。 本発明の第3実施形態の制御を示すフローチャートである。 第3実施形態の特性マップを示すグラフである。
以下に、図面を参照しながら開示された発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。また、後続の実施形態においては、先行する実施形態で説明した事項に対応する部分に百以上の位だけが異なる参照符号を付することにより対応関係を示し、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
図1において、本発明の第1実施形態に係る給湯装置1は、給湯用流体系統2と、冷媒サイクル3とを備える。給湯装置1は、水道施設から給水口を経由して供給される水を、冷媒サイクル3によって加熱する。給湯装置1は、湯を生成し、湯を蓄える。給湯装置1は、蛇口などの出湯口に向けて湯を供給する。
給湯用流体系統2は、湯を蓄える貯湯タンク4を備える。貯湯タンク4は、給水を受け入れるための給水口14と、出湯口へ湯を供給するための出湯口15とを有する。給水口14は、貯湯タンク4の下部に設けられている。出湯口15は、貯湯タンク4の上部に設けられている。
給湯用流体系統2は、貯湯タンク4内の水を加熱するために、貯湯タンク4から水を抜出し、加熱した後に、再び貯湯タンク4内に戻す給水経路5を有する。貯湯タンク4は、給水経路5から戻される水、すなわち沸き上げられた湯を受け入れる入口16と、給水経路5へ水を供給する出口17とを有する。入口16は、貯湯タンク4の上部、図示された例では、最上部に設けられている。出口17は、貯湯タンク4の下部、図示された例では、最下部に設けられている。
給水経路5には、給水ポンプ6と、水冷媒熱交換器10とが設けられている。給水ポンプ6は、電動ポンプである。給水ポンプ6は、給水経路5内に水を流す。給水ポンプ6は、貯湯タンク4の水を給水経路5へ導入し、給水経路5から貯湯タンク4へ再び戻す。給水ポンプ6により、水冷媒熱交換器10に水が流される。
冷媒サイクル3は、外気などの熱源から得た熱を水冷媒熱交換器10において水に供給する。冷媒サイクル3はヒートポンプサイクルを提供する。冷媒サイクル3は、超臨界冷媒サイクルである。冷媒サイクル3は、高圧部分において超臨界状態となる冷媒を用いている。冷媒サイクル3は、二酸化炭素を冷媒として用いている。二酸化炭素は冷媒サイクル3の高圧部分において超臨界状態に加圧される。
冷媒サイクル3は、圧縮機7、減圧弁8、蒸発器9、および水冷媒熱交換器10を備える。圧縮機7は、電動機によって駆動される電動圧縮機である。圧縮機7は、冷媒サイクル3の低圧部分から低圧冷媒を吸入し、圧縮し、圧縮された高圧冷媒を冷媒サイクル3の高圧部分に吐出する。減圧弁8は、冷媒サイクル3の高圧部分と低圧部分との間に位置付けられている。減圧弁8は、開度を調節可能な弁である。減圧弁8は、電磁アクチュエータによって開度を調節可能な電磁弁である。減圧弁8は、高圧部分の高圧冷媒を減圧し、減圧された低圧冷媒を低圧部分に供給する。蒸発器9は、冷媒サイクル3の低圧部分に設けられている。蒸発器9は、熱源としての室外空気と低圧冷媒との間の熱交換を提供する。この結果、低圧冷媒は蒸発器9において熱源から吸熱し、蒸発する。
水冷媒熱交換器10は、給湯用流体系統2と冷媒サイクル3との間に設けられている。水冷媒熱交換器10は、給水経路5内を流れる水が通過する水経路11と、冷媒サイクル3内を流れる高圧冷媒が通過する冷媒経路12とを有する。
水冷媒熱交換器10は、水と、冷媒との間の熱交換を提供する。水は、水冷媒熱交換器10において冷媒から吸熱し、加熱される。水は、水冷媒熱交換器10において加熱され、湯となって貯湯タンク4に戻される。冷媒は、水冷媒熱交換器10において水へ放熱する。
水経路11と冷媒経路12とは、平行に配置されている。水経路11における水の流れ方向と、冷媒経路12における冷媒の流れ方向とは、逆方向である。水冷媒熱交換器10は、対向流型の熱交換器として構成され、利用されている。水経路11の入口付近の水は、冷媒経路12の出口付近の冷媒と熱交換する。水経路11の出口付近の水は、冷媒経路12の入口付近の冷媒と熱交換する。水冷媒熱交換器10内において、水の温度は流れ方向に沿って徐々に上昇し、冷媒の温度は流れ方向に沿って徐々に低下する。水冷媒熱交換器10の冷媒の出口における冷媒温度と水温度との温度差は、出口温度差TDと呼ばれる。出口温度差TDは、水冷媒熱交換器10の冷媒の出口における冷媒温度と、水冷媒熱交換器10の水の入口における水温度との温度差である。
給湯装置1は、給湯用流体系統2および冷媒サイクル3を制御するための制御装置20を備える。制御装置20は、複数のセンサ、および減圧弁8を含む複数のアクチュエータとともに制御システムを構成している。制御装置20は、給水ポンプ6を制御する。制御装置20は、貯湯タンク4内の水を沸き上げるための沸上運転のときに、給水ポンプ6を作動させる。制御装置20は、圧縮機7を制御する。制御装置20は、沸き上げ運転のときに圧縮機7を作動させ、冷媒サイクル3をヒートポンプとして機能させる。
制御装置20は、冷媒サイクル3を高い成績係数で運転するように減圧弁8を制御する。制御装置20は、水冷媒熱交換器10において高い熱交換効率が得られるように減圧弁8を制御する。制御装置20は、出口温度差TDが目標温度差TDtになるように減圧弁8の開度をフィードバック制御する。冷媒サイクル3の高圧部分における高圧冷媒圧力PRhは、減圧弁8の開度が減少することにより上昇する。高圧冷媒圧力PRhは、減圧弁8の開度が増加することにより低下する。冷媒サイクル3の高圧部分における冷媒温度、例えば圧縮機7から吐出された直後の吐出冷媒温度TRdは、減圧弁8の開度が減少することにより上昇する。吐出冷媒温度TRdは、減圧弁8の開度が増加することにより低下する。
給湯装置1は、複数のセンサを備える。水温センサ21は、貯湯タンク4から給水経路5に供給される水の給水温度TWinを検出する。水温センサ21は、給水ポンプ6の下流側に設けることができる。水温センサ21は、水冷媒熱交換器10に供給される給水の給水温度TWinを検出する給水温度検出器である。圧力センサ22は、高圧冷媒圧力PRhを検出する。圧力センサ22は、冷媒サイクル3の高圧部分に設けることができる。例えば、圧力センサ22は、水冷媒熱交換器10の冷媒出口の近傍に設置することができる。圧力センサ22は、冷媒サイクル3の高圧部分における高圧冷媒圧力PRhを検出する高圧冷媒圧力検出器である。温度センサ23は、吐出冷媒温度TRdを検出する。温度センサ23は、圧縮機7から延びる吐出冷媒配管に設けることができる。温度センサ23は、冷媒サイクル3の圧縮機7と水冷媒熱交換器10との間の高圧部分における吐出冷媒温度TRdを検出する吐出冷媒温度検出器である。
制御装置20は、マップ記憶部31およびフィードバック制御部32を備える。マップ記憶部31は、出口温度差TDと高圧冷媒圧力PRhと吐出冷媒温度TRdとの三者の関係を示す特性マップを記憶する。特性マップは、高圧冷媒圧力PRhおよび吐出冷媒温度TRdと、出口温度差TDとの間の換算を可能とするために利用される。
フィードバック制御部32は、複数のセンサ21、22、23から取得される情報、およびマップ記憶部31に記憶された特性マップに基づいて、水冷媒熱交換器10において高い効率で熱交換が実行されるように減圧弁8をフィードバック制御する。フィードバック制御部32は、高圧冷媒圧力PRhおよび/または吐出冷媒温度TRdを、目標値に接近させ、目標値に維持するように、減圧弁8の開度を調節する。目標値は、出口温度差TDが目標温度差TDtになるように設定される。よって、制御装置20は、出口温度差TDが目標温度差TDtになるように、減圧弁8の開度をフィードバック制御する。ただし、制御装置20は、出口温度差TDをフィードバック制御に用いない。制御装置20は、出口温度差TDに代えて、高圧冷媒圧力PRhおよび吐出冷媒温度TRdをフィードバック制御に利用する。
フィードバック制御部32は、現在の高圧冷媒圧力PRhおよび吐出冷媒温度TRdに基づいて出口温度差TDの推定値TDaを推定し、推定値TDaが目標温度差TDtになるように減圧弁8の開度を制御する。推定値TDaは、高圧冷媒圧力PRhおよび吐出冷媒温度TRdによって与えられている。よって、結果的に、フィードバック制御部32は、目標温度差TDtが得られるように、高圧冷媒圧力PRhおよび吐出冷媒温度TRdをフィードバック制御することとなる。
これに代えて、フィードバック制御部32は、現在の高圧冷媒圧力PRhおよび吐出冷媒温度TRdに基づいて出口温度差TDの推定値TDaを推定し、推定値TDaにおける高圧冷媒圧力PRhまたは吐出冷媒温度TRdが目標温度差TDtにおける目標圧力PRhtまたは目標温度TRdtになるように減圧弁8の開度を制御する。この場合も、推定値TDaは、高圧冷媒圧力PRhおよび吐出冷媒温度TRdによって与えられている。しかも、減圧弁8の開度が変化すると、高圧冷媒圧力PRhおよび吐出冷媒温度TRdの両方が変化する。よって、結果的に、フィードバック制御部32は、目標温度差TDtが得られるように、高圧冷媒圧力PRhおよび吐出冷媒温度TRdをフィードバック制御することとなる。
制御装置20は、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納している。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクによって提供されうる。プログラムは、制御装置20によって実行されることによって、制御装置20をこの明細書に記載される装置として機能させ、この明細書に記載される制御方法を実行するように制御装置20を機能させる。制御装置20が提供する手段は、所定の機能を達成する機能的ブロック、またはモジュールとも呼ぶことができる。
図2において、水冷媒熱交換器10内における水の状態変化と、冷媒の状態変化とが図示されている。水は、水冷媒熱交換器10内を流れるにつれて、徐々に加熱され、その結果、水の温度は徐々に上昇する。一方、超臨界状態にある冷媒は、水冷媒熱交換器10内を流れるにつれて、徐々に放熱し、冷媒の温度は徐々に低下する。冷媒の温度変化は、水冷媒熱交換器10内において下向きに凹状のピンチポイントPchをもつ形状となる。水冷媒熱交換器10内における水の状態変化と冷媒の状態変化とが接近しているほど、水冷媒熱交換器10における熱交換効率は高い。例えば、水冷媒熱交換器10内における水の温度と、冷媒の温度とを、水冷媒熱交換器10の内部の全体において接近させることにより、水冷媒熱交換器10を高い熱交換効率で利用できる。また、水冷媒熱交換器10において高い熱交換効率が得られるように冷媒サイクル3を運転することにより、高い成績係数COP(Coefficient Of Performance)を得ることができる。
例えば、出口温度差TDと、ピンチポイント温度差TDpchとを指標として用いることができる。ピンチポイント温度差TDpchは、ピンチポイントPchにおける冷媒温度と水温度との温度差である。ピンチポイント温度差TDpchは、水冷媒熱交換器10の冷媒の出口以外の部位における冷媒温度と水温度との最小温度差でもある。
出口温度差TDとピンチポイント温度差TDpchとの両方、言い換えると出口温度差TDと最小温度差との両方を小さくするように、冷媒サイクル3を運転することにより、水冷媒熱交換器10内において高い熱交換効率を得ることができる。図示されるように、冷媒が超臨界状態となる冷媒サイクル3における対向流型の水冷媒熱交換器10においては、出口温度差TDと、ピンチポイント温度差TDpchとはほぼ等しい。よって、出口温度差TDを小さくするように冷媒サイクル3を運転することにより、水冷媒熱交換器10内において高い熱交換効率を得ることができる。
ただし、出口温度差TDが小さくなると、出口温度差TDを検出するための不可避の誤差に起因して、出口温度差TDの検出が困難になる。例えば、実際の出口温度差TDより、不可避の誤差が大きい場合も生じ得る。この場合、減圧弁8を制御しても出口温度差TDが減少しない。このため、制御装置20は、減圧弁8の開度を過剰に減少させる。極端な場合には、制御装置20は減圧弁8の開度を0(ゼロ)に制御しようとする。
図3には、出口温度差TDを目標温度差TDtに接近させ、維持するように減圧弁8を温度フィードバック制御した場合の冷媒サイクル3の挙動が図示されている。図中には、出口温度差TDが誤差なく検出された場合が実線により示されている。図中には、出口温度差TDの検出に誤差がある場合が破線により示されている。
温度フィードバック制御により、減圧弁8の開度Opが絞られると、時間Tの経過につれて、出口温度差TDが減少する。誤差がない場合、出口温度差TDが目標温度差TDtに到達すると、減圧弁8の開度Opは、所定の開度Opdに到達し、安定する。一方、誤差がある場合、実際の出口温度差TDが目標温度差TDtに到達しているにもかかわらず、誤差TDeに起因して、検出された出口温度差TDが目標温度差TDtに到達しない。この結果、温度フィードバック制御は、減圧弁8の開度を所定の開度Opdを下回って絞る。図示の例では、減圧弁8の開度は0(ゼロ)まで絞られている。
このように、水冷媒熱交換器10の熱交換性能の向上によって水冷媒熱交換器10の出口温度差TDが小さくなると、温度フィードバック制御では制御が困難である。そこで、この実施形態の制御装置20は、高圧冷媒圧力PRhおよび/または吐出冷媒温度TRdを、出口温度差TDが目標温度差TDtに制御されるように設定された目標値に、フィードバック制御するように減圧弁8の開度を制御する。
図4は、減圧弁8の開度を制御するための制御処理150を示す。ステップ151では、制御装置20は、給水温度TWinと目標沸上温度TWhとを検知する。給水温度TWinは水温センサ21から入力される。目標沸上温度TWhは、制御装置20内において予め設定されている。目標沸上温度TWhは、湯の用途に応じて可変設定することができる。例えば、目標沸上温度TWhは、利用者が操作する設定器によって設定されてもよい。
ステップ152では、制御装置20は、複数の特性マップから、現在の運転状態において利用可能な特性マップを選択する。ここでは、給水温度TWinおよび目標沸上温度TWhが示す現在の運転状態に基づいて、現在の運転状態に対応するひとつの特性マップが選択される。
図5に図示されるように、制御装置20のマップ記憶部31は、複数の特性マップ31aを記憶している。特性マップ31aは、高圧冷媒圧力PRhと吐出冷媒温度TRdとをパラメータ(変数)として、出口温度差TDを示すように設定されている。さらに、出口温度差TDは、給水温度TWinおよび目標沸上温度TWhに応じて変動する。よって、特性マップ31aは、給水温度TWinおよび目標沸上温度TWhもパラメータとして用いて設定されている。図示の例においては、ある給水温度TWinおよびある目標沸上温度TWhにあるときの、給水温度TWinと目標沸上温度TWhと出口温度差TDとの三者の関係が関数として示されている。この特性マップ31aを用いることにより、出口温度差TDと、パラメータとの間の換算が可能となっている。
図4に戻り、さらに、ステップ152では、制御装置20は、目標温度差TDtを決定する。目標温度差TDtは、出口温度差の目標値である。目標温度差TDtは、水冷媒熱交換器10において高い熱交換効率が得られるように設定される。目標温度差TDtは、固定値とすることができる。また、目標温度差TDtは、給湯用流体系統2の運転状態、および冷媒サイクル3の運転状態に応じて可変の可変値としてもよい。
ステップ153では、制御装置20は、吐出冷媒温度TRdと、高圧冷媒圧力PRhとを検知する。吐出冷媒温度TRdは、温度センサ23から入力される。高圧冷媒圧力PRhは、圧力センサ22から入力される。
ステップ154では、制御装置20は、複数の情報に基づいて、出口温度差TDの推定値TDaを算出する。複数の情報は、給湯装置1の現在の運転状態を示す情報である。ここでは、複数の情報は、給水温度TWin、目標沸上温度TWh、吐出冷媒温度TRd、および高圧冷媒圧力PRhを含む。給水温度TWinおよび目標沸上温度TWhは、主として給湯用流体系統2の運転状態を示すパラメータである。吐出冷媒温度TRdおよび高圧冷媒圧力PRhは、主として冷媒サイクル3の現在の運転状態を示すパラメータである。これらの情報が示す給湯装置1の現在の運転状態に基づいて、出口温度差TDが推定される。ここでは、制御装置20は、マップ記憶部31に記憶され、ステップ152において選択された特性マップ31aを利用する。
図5において、吐出冷媒温度TRdおよび高圧冷媒圧力PRhの交点は、特性マップ31a上においては、出口温度差TDを示している。ここでは、吐出冷媒温度TRdおよび高圧冷媒圧力PRhの交点によって示される出口温度差TDが、推定値TDaとして算出される。
図4に戻り、ステップ155では、制御装置20は、目標温度差TDtと推定値TDaとを比較する。ステップ155では、制御装置20は、目標温度差TDtが推定値TDaを下回るか否かを判定する。TDt<TDaの場合、処理は、ステップ156へ進む。ステップ156では、制御装置20は、減圧弁8の開度Opを減少させる。TDt≧TDaの場合、処理は、ステップ157へ進む。ステップ157では、制御装置20は、減圧弁8の開度Opを増加させる。
この実施形態では、ステップ151−152は、目標温度差TDtを設定する設定部を提供する。ステップ153−154は、特性マップ31aと、給水温度TWin、目標沸上温度TWh、吐出冷媒温度TRd、および高圧冷媒圧力PRhとに基づいて、推定値TDa、すなわち現在の出口温度差TDを算出する算出部を提供する。ステップ155−157は、推定値TDaを目標温度差TDtに接近させ、推定値TDaを目標温度差TDtに維持するように減圧弁8の開度を操作する操作部を提供する。これら設定部、算出部、および操作部が、フィードバック制御部32を提供している。
この実施形態では、制御装置20は、少なくとも高圧冷媒圧力PRh、吐出冷媒温度TRd、目標沸上温度TWh、および給水温度TWinに基づいて、水冷媒熱交換器10の冷媒出口における冷媒温度と水温度との温度差である出口温度差TDの推定値TDaを算出するための特性マップ31aを記憶する記憶部31を備える。ステップ154は、高圧冷媒圧力PRh、吐出冷媒温度TRd、目標沸上温度TWh、および給水温度TWinと特性マップ31aとに基づいて、推定値TDaを算出する算出部を提供する。さらに、ステップ155−157は、推定値TDaを出口温度差の目標温度差TDtに一致させるように減圧弁8の開度を操作する操作部を提供する。
別の観点では、記憶部31は、少なくとも高圧冷媒圧力PRh、吐出冷媒温度TRd、目標沸上温度TWh、および給水温度TWinに基づいて、目標圧力PRhtおよび目標温度TRdtを算出するための特性マップ31aを記憶するともいえる。この場合、ステップ154は、目標圧力PRhtおよび目標温度TRdtを算出する算出部を提供しているとも見ることができる。さらに、ステップ155−157によって提供される操作部は、高圧冷媒圧力PRhおよび吐出冷媒温度TRdを、算出部によって算出された目標圧力PRhtおよび目標温度TRdtに一致させるように減圧弁8の開度を操作しているとも見ることができる。
図5には、ある運転状態における特性マップ31aが図示されている。ある時点において、高圧冷媒圧力PRh0と吐出冷媒温度TRd0とが制御装置20によって検知される。このとき、給湯装置1は、動作点P0で動作していると考えることができる。動作点P0は、出口温度差TDの推定値TDa上に位置している。よって、制御装置20は、複数のパラメータおよび特性マップ31aから、推定値TDaを算出することができる。一方、制御装置20は、目標温度差TDtを設定している。図示の例では、目標温度差TDtは、1°Cに設定されている。
制御装置20は、動作点P0を、目標温度差TDt上に移動させるように、減圧弁8の開度を操作する。図示の例では、減圧弁8の開度を開くことによって高圧冷媒圧力PRhを低下させることができ、かつ、吐出冷媒温度TRdを低下させることができる。制御装置20は、動作点P0を目標温度差TDt上に移動させるために、減圧弁8の開度を増加させる。このような制御の結果、動作点P0は、図中に矢印Cで示されるように移動する。
制御装置20によるフィードバック制御が進行し、成熟すると、給湯装置1は目標温度差TDt上の動作点Ptで動作する。このとき、高圧冷媒圧力PRhは目標圧力PRhtに到達し、吐出冷媒温度TRdは目標温度TRdtに到達している。
この実施形態の制御装置20は、圧力センサ22が検出する高圧冷媒圧力PRhと温度センサ23が検出する吐出冷媒温度TRdとが、水温センサ21が検出する給水温度TWinおよび目標沸上温度TWhから決定された最終的な目標圧力PRhtと最終的な目標温度TRdtとになるように減圧弁8を制御しているといえる。また、目標圧力PRhtと目標温度TRdtとは、水冷媒熱交換器10の冷媒出口における冷媒温度と、水入口における給水温度との温度差、すなわち出口温度差TDが、水冷媒熱交換器10内の冷媒出口を除いた部位での冷媒温度と水温度との間の最小温度差、すなわちピンチポイント温度差TDpchと等価になるように設定されている。ここで、出口温度差TDと最小温度差とは、完全に同一である場合、または0(ゼロ)に近い数度の差をもつ場合に、等価であると評価することができる。また、制御の結果として得られる最終的な目標圧力PRhtと最終的な目標温度TRdtとは、予め制御装置20に特性マップ31aとして記憶されている。
図6は、減圧弁8の開閉による動作点の挙動と、検知温度の誤差による制御線のずれを特性マップ上に例示している。図中の例では、目標温度差TDtを実現するためには、給湯装置1は動作点P0において運転されることが望ましい。
出口温度差TDを直接的に検出し、出口温度差TDを目標温度差TDtにフィードバック制御する従来技術の場合、検知温度の誤差があると、出口温度差TDは目標温度差TDt上に制御されない。例えば、検知温度の誤差に起因して、給湯装置1は動作点Pbで動作しているかのように検知される。この場合、減圧弁8の過剰な開閉動作を引き起こすこととなる。
一方、この実施形態によると、給湯装置1は、目標温度差TDt上にて動作するようにフィードバック制御される。しかも、検知される温度だけに依存することなく、吐出冷媒温度TRdおよび高圧冷媒圧力PRhに基づいて制御される。このため、検知温度の誤差があっても、動作点は目標温度差TDt上に維持される。例えば、検知温度に誤差があっても、給湯装置1は、目標温度差TDt上の動作点Pa、Pcにて動作するように制御される。
この実施形態によると、冷媒温度と水温度との出口温度差TDが小さい場合に、温度検出のための不可避の誤差に妨げられることなく、ヒートポンプサイクルを高い効率で運転することができる。
(第2実施形態)
この実施形態の給湯装置1は、先行する実施形態と同じ構成を備える。この実施形態の制御装置20は、図7に図示された制御処理250を実行する。この実施形態では、先行する実施形態のステップ154、155に代えて、ステップ254、255が実行される。
ステップ254では、制御装置20は、吐出冷媒温度TRdと選択された特性マップとに基づいて、目標圧力PRhsを決定する。ここでは、吐出冷媒温度TRdと、目標温度差TDtに対応する特性線との交点に基づいて、現在の吐出冷媒温度TRdにおいて目標温度差TDtを実現するために必要な目標圧力PRhsが決定される。ここで算出される目標圧力PRhsは、仮の一時的な目標圧力PRhsであって、最終的な目標圧力PRhtとは必ずしも一致しない。この実施形態では、目標圧力PRhsの算出と、目標圧力PRhsへ向けた制御とが繰り返されることにより、最終的な目標圧力PRhtへの制御が実現される。
ステップ255では、制御装置20は、目標圧力PRhsと高圧冷媒圧力PRhとを比較する。ステップ255では、制御装置20は、目標圧力PRhsが高圧冷媒圧力PRhを下回るか否かを判定する。PRhs<PRhの場合、処理は、ステップ156へ進む。PRhs≧PRhの場合、処理は、ステップ157へ進む。
この実施形態では、ステップ151−152は、目標温度差TDtを設定する設定部を提供する。ステップ153−254は、特性マップ31aと、給水温度TWin、目標沸上温度TWh、吐出冷媒温度TRd、および高圧冷媒圧力PRhとに基づいて、目標温度差TDtを実現するために必要な目標圧力PRhsを算出する算出部を提供する。ステップ255−157は、高圧冷媒圧力PRhを目標圧力PRhsに接近させ、高圧冷媒圧力PRhを目標圧力PRhsに維持するように減圧弁8の開度を操作する操作部を提供する。これら設定部、算出部、および操作部が、フィードバック制御部32を提供している。
図8には、ある運転状態における特性マップ31aが図示されている。ある時点において、高圧冷媒圧力PRh0と吐出冷媒温度TRd0とが制御装置20によって検知される。このとき、給湯装置1は、動作点P0で動作していると考えることができる。動作点P0は、出口温度差TDの推定値TDa上に位置している。しかし、この実施形態では、制御装置20は、推定値TDaを算出しない。制御装置20は、現在の吐出冷媒温度TRd0と、特性マップ31aにおける目標温度差TDtの特性線との交点Psを動作点とするために必要な目標圧力PRhsを求める。
制御装置20は、動作点P0を、目標温度差TDt上に移動させるように、減圧弁8の開度を操作する。図示の例では、減圧弁8の開度を開くことによって高圧冷媒圧力PRhを低下させることができる。制御装置20は、動作点P0を目標温度差TDt上に移動させるために、減圧弁8の開度を増加させる。このような制御の結果、動作点P0は、図中に矢印Cで示されるように移動する。
動作点P0は、制御装置20によるフィードバック制御の進行につれて、徐々に移動してゆく。図中には、矢印Cが図示されているが、減圧弁8の開度が増加すると、吐出冷媒温度TRdも低下する。このため、動作点P0は、矢印Cよりややずれて移動する。動作点P0は、目標温度差TDt上の最終的な動作点Ptに向けて徐々に移動してゆく。
制御装置20によるフィードバック制御が進行し、成熟すると、給湯装置1は目標温度差TDt上の最終的な動作点Ptで動作する。このとき、高圧冷媒圧力PRhは最終的な目標圧力PRhtに到達し、吐出冷媒温度TRdは最終的な目標温度TRdtに到達している。
この実施形態でも、圧力センサ22が検出する高圧冷媒圧力PRhと温度センサ23が検出する吐出冷媒温度TRdとが、水温センサ21が検出する給水温度TWinおよび目標沸上温度TWhから決定された最終的な目標圧力PRhtと最終的な目標温度TRdtとになるように減圧弁8を制御しているといえる。また、最終的な目標圧力PRhtと最終的な目標温度TRdtとは、水冷媒熱交換器10の冷媒出口における冷媒温度と、水入口における給水温度との温度差、すなわち出口温度差TDが、水冷媒熱交換器10内の冷媒出口を除いた部位での冷媒温度と水温度との間の最小温度差、例えばピンチポイント温度差TDpchと等価になるように設定されている。また、制御の結果として得られる最終的な目標圧力PRhtと最終的な目標温度TRdtとは、予め制御装置20に特性マップ31aとして記憶されている。
この実施形態では、ステップ254が提供する算出部は、少なくとも高圧冷媒圧力PRh、吐出冷媒温度TRd、目標沸上温度TWh、および給水温度TWinと特性マップ31aとに基づいて、目標圧力PRhsを算出している。また、ステップ255、156、157によって提供される操作部は、高圧冷媒圧力PRhを目標圧力PRhsに一致させるように減圧弁8の開度を操作している。しかし、制御装置20による制御が繰り返し実行されることにより、結果的には、算出部は、最終的な目標圧力PRhtおよび目標温度TRdtを算出し、操作部は高圧冷媒圧力PRhおよび吐出冷媒温度TRdを、最終的な目標圧力PRhtおよび目標温度TRdtに一致させることとなる。
この実施形態でも、先行する実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3実施形態)
この実施形態の給湯装置1は、先行する実施形態と同じ構成を備える。この実施形態の制御装置20は、図9に図示された制御処理350を実行する。この実施形態では、先行する実施形態のステップ154、155に代えて、ステップ354、355が実行される。
ステップ354では、制御装置20は、高圧冷媒圧力PRhと選択された特性マップとに基づいて、目標温度TRdsを決定する。ここでは、高圧冷媒圧力PRhと、目標温度差TDtに対応する特性線との交点に基づいて、現在の高圧冷媒圧力PRhにおいて目標温度差TDtを実現するために必要な目標温度TRdsが決定される。ここで算出される目標温度TRdsは、仮の一時的な目標温度TRdsであって、最終的な目標温度TRdtとは必ずしも一致しない。この実施形態では、目標温度TRdsの算出と、目標温度TRdsへ向けた制御とが繰り返されることにより、最終的な目標温度TRdtへの制御が実現される。
ステップ355では、制御装置20は、目標温度TRdsと吐出冷媒温度TRdとを比較する。ステップ255では、制御装置20は、目標温度TRdsが吐出冷媒温度TRdを下回るか否かを判定する。TRds<TRdの場合、処理は、ステップ156へ進む。TRds≧TRdの場合、処理は、ステップ157へ進む。
この実施形態では、ステップ151−152は、目標温度差TDtを設定する設定部を提供する。ステップ153−254は、特性マップ31aと、給水温度TWin、目標沸上温度TWh、吐出冷媒温度TRd、および高圧冷媒圧力PRhとに基づいて、目標温度差TDtを実現するために必要な目標温度TRdsを算出する算出部を提供する。ステップ255−157は、吐出冷媒温度TRdを目標温度TRdsに接近させ、吐出冷媒温度TRdを目標温度TRdsに維持するように減圧弁8の開度を操作する操作部を提供する。これら設定部、算出部、および操作部が、フィードバック制御部32を提供している。
図10には、ある運転状態における特性マップ31aが図示されている。ある時点において、高圧冷媒圧力PRh0と吐出冷媒温度TRd0とが制御装置20によって検知される。このとき、給湯装置1は、動作点P0で動作していると考えることができる。動作点P0は、出口温度差TDの推定値TDa上に位置している。しかし、この実施形態では、制御装置20は、推定値TDaを算出しない。制御装置20は、現在の高圧冷媒圧力PRh0と、特性マップ31aにおける目標温度差TDtの特性線との交点Psを動作点とするために必要な目標圧力PRhsを求める。
制御装置20は、動作点P0を、目標温度差TDt上に移動させるように、減圧弁8の開度を操作する。図示の例では、減圧弁8の開度を開くことによって吐出冷媒温度TRdを低下させることができる。制御装置20は、動作点P0を目標温度差TDt上に移動させるために、減圧弁8の開度を増加させる。このような制御の結果、動作点P0は、図中に矢印Cで示されるように移動する。
動作点P0は、制御装置20によるフィードバック制御の進行につれて、徐々に移動してゆく。図中には、矢印Cが図示されているが、減圧弁8の開度が増加すると、高圧冷媒圧力PRhも低下する。このため、動作点P0は、矢印Cよりややずれて移動する。動作点P0は、目標温度差TDt上の最終的な動作点Ptに向けて徐々に移動してゆく。
制御装置20によるフィードバック制御が進行し、成熟すると、給湯装置1は目標温度差TDt上の最終的な動作点Ptで動作する。このとき、高圧冷媒圧力PRhは最終的な目標圧力PRhtに到達し、吐出冷媒温度TRdは最終的な目標温度TRdtに到達している。
この実施形態では、ステップ354が提供する算出部は、少なくとも高圧冷媒圧力PRh、吐出冷媒温度TRd、目標沸上温度TWh、および給水温度TWinと特性マップ31aとに基づいて、目標温度TRdsを算出している。また、ステップ355、156、157によって提供される操作部は、吐出冷媒温度TRdを目標温度TRdsに一致させるように減圧弁8の開度を操作している。しかし、制御装置20による制御が繰り返し実行されることにより、結果的には、算出部は、最終的な目標圧力PRhtおよび目標温度TRdtを算出し、操作部は高圧冷媒圧力PRhおよび吐出冷媒温度TRdを、最終的な目標圧力PRhtおよび目標温度TRdtに一致させることとなる。
この実施形態でも、先行する実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第4実施形態)
この実施形態では、上述の複数の実施形態のいずれかにおいて、目標温度差TDtを0°Cに設定している。この場合、フィードバック制御によって実現される目標圧力PRhtと目標温度TRdtとは、水冷媒熱交換器10の冷媒出口における冷媒温度と給水温度との出口温度差TDと、水冷媒熱交換器10の冷媒出口を除いた部位における冷媒温度と給水温度との最小温度差が0°Cとなる目標圧力と目標温度であるといえる。この実施形態によると、目標温度差TDを0°Cに設定しても、冷媒サイクルを高い効率で運転することができる。
(他の実施形態)
以上、開示された発明の好ましい実施形態について説明したが、開示された発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、開示された発明の技術的範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。開示された発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
例えば、制御装置が提供する手段と機能は、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、制御装置をアナログ回路によって構成してもよい。
上記実施形態では、目標温度差TDtを1°Cとする例と、0°Cに設定する例とを説明した。これらに代えて、目標温度差TDtは、0°Cを上回る小さい温度差に設定することができる。
また、上記実施形態で説明した特性マップ31aに代えて、さらに外気温度をパラメータとする特性マップを利用してもよい。すなわち、特性マップ31aを特徴付けるパラメータは、高圧冷媒圧力PRh、吐出冷媒温度TRd、目標沸上温度TWh、および給水温度TWinを含むことが望ましいが、これらに限られない。
1 給湯装置、2 給湯用流体系統、3 冷媒サイクル、
4 貯湯タンク、5 給水経路、6 給水ポンプ、
7 圧縮機、8 減圧弁、9 蒸発器、
10 水冷媒熱交換器、11 水経路、12 冷媒経路、
20 制御装置、21 水温センサ、22 圧力センサ、23 温度センサ、
31 マップ記憶部、32 フィードバック制御部。

Claims (7)

  1. 給湯用流体系統(2)と冷媒サイクル(3)との間に対向流型の水冷媒熱交換器(10)を有する給湯装置(1)において、
    前記水冷媒熱交換器に供給される給水の給水温度(TWin)を検出する給水温度検出器(21)と、
    前記冷媒サイクルの高圧部分における高圧冷媒圧力(PRh)を検出する高圧冷媒圧力検出器(22)と、
    前記冷媒サイクルの圧縮機(7)と前記水冷媒熱交換器との間の高圧部分における吐出冷媒温度(TRd)を検出する吐出冷媒温度検出器(23)と、
    前記高圧冷媒圧力(PRh)と前記吐出冷媒温度(TRd)とが、前記水冷媒熱交換器から流出する水の目標温度である目標沸上温度(TWh)と前記給水温度(TWin)とから決定される目標圧力(PRht)および目標温度(TRdt)になるように前記冷媒サイクルの減圧弁(8)を制御する制御装置(20)とを備え
    前記目標圧力(PRht)と前記目標温度(TRdt)とは、前記水冷媒熱交換器(10)の冷媒出口における冷媒温度と水温度との温度差である出口温度差(TD)が、前記水冷媒熱交換器(10)内の前記冷媒出口を除いた部位での冷媒温度と水温度との間の最小温度差(TDpch)と等価になるように設定されていることを特徴とする給湯装置。
  2. 前記出口温度差(TD)と前記最小温度差(TDpch)とが0(°C)であることを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
  3. 前記制御装置(20)は、前記目標圧力(PRht)と前記目標温度(TRdt)とを設定するための特性マップ(31a)を記憶する記憶部(31)を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の給湯装置。
  4. 前記制御装置(20)は、
    前記高圧冷媒圧力(PRh)、前記吐出冷媒温度(TRd)、前記目標沸上温度(TWh)、および前記給水温度(TWin)に基づいて、前記水冷媒熱交換器(10)の冷媒出口における冷媒温度と水温度との温度差である出口温度差(TD)の推定値(TDa)を算出するための特性マップ(31a)を記憶する記憶部(31)と、
    前記高圧冷媒圧力(PRh)、前記吐出冷媒温度(TRd)、前記目標沸上温度(TWh)、および前記給水温度(TWin)と前記特性マップ(31a)とに基づいて、前記推定値(TDa)を算出する算出部(154)と、
    前記推定値(TDa)を前記出口温度差の目標温度差(TDt)に一致させるように前記減圧弁(8)の開度を操作する操作部(155、156、157)とを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の給湯装置。
  5. 前記制御装置(20)は、
    前記高圧冷媒圧力(PRh)、前記吐出冷媒温度(TRd)、前記目標沸上温度(TWh)、および前記給水温度(TWin)に基づいて、前記目標圧力(PRht、PRhs)および/または前記目標温度(TRdt、TRds)を算出するための特性マップ(31a)を記憶する記憶部(31)と、
    前記高圧冷媒圧力(PRh)、前記吐出冷媒温度(TRd)、前記目標沸上温度(TWh)、および前記給水温度(TWin)と前記特性マップ(31a)とに基づいて、前記目標圧力(PRht、PRhs)および/または前記目標温度(TRdt、TRds)を算出する算出部(154、254、354)と、
    前記高圧冷媒圧力(PRh)および/または前記吐出冷媒温度(TRd)を、前記算出部によって算出された前記目標圧力(PRht、PRhs)および/または前記目標温度(TRdt、TRds)に一致させるように前記減圧弁(8)の開度を操作する操作部(155、255、355、156、157)とを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の給湯装置。
  6. 給湯用流体系統(2)と冷媒サイクル(3)との間に対向流型の水冷媒熱交換器(10)を有する給湯装置(1)において、
    前記水冷媒熱交換器に供給される給水の給水温度(TWin)を検出する給水温度検出器(21)と、
    前記冷媒サイクルの高圧部分における高圧冷媒圧力(PRh)を検出する高圧冷媒圧力検出器(22)と、
    前記冷媒サイクルの圧縮機(7)と前記水冷媒熱交換器との間の高圧部分における吐出冷媒温度(TRd)を検出する吐出冷媒温度検出器(23)と、
    前記高圧冷媒圧力(PRh)と前記吐出冷媒温度(TRd)とが、前記水冷媒熱交換器から流出する水の目標温度である目標沸上温度(TWh)と前記給水温度(TWin)とから決定される目標圧力(PRht)および目標温度(TRdt)になるように前記冷媒サイクルの減圧弁(8)を制御する制御装置(20)とを備え、
    前記制御装置(20)は、
    前記高圧冷媒圧力(PRh)、前記吐出冷媒温度(TRd)、前記目標沸上温度(TWh)、および前記給水温度(TWin)に基づいて、前記水冷媒熱交換器(10)の冷媒出口における冷媒温度と水温度との温度差である出口温度差(TD)の推定値(TDa)を算出するための特性マップ(31a)を記憶する記憶部(31)と、
    前記高圧冷媒圧力(PRh)、前記吐出冷媒温度(TRd)、前記目標沸上温度(TWh)、および前記給水温度(TWin)と前記特性マップ(31a)とに基づいて、前記推定値(TDa)を算出する算出部(154)と、
    前記推定値(TDa)を前記出口温度差の目標温度差(TDt)に一致させるように前記減圧弁(8)の開度を操作する操作部(155、156、157)とを備えることを特徴とする給湯装置。
  7. 給湯用流体系統(2)と冷媒サイクル(3)との間に対向流型の水冷媒熱交換器(10)を有する給湯装置(1)において、
    前記水冷媒熱交換器に供給される給水の給水温度(TWin)を検出する給水温度検出器(21)と、
    前記冷媒サイクルの高圧部分における高圧冷媒圧力(PRh)を検出する高圧冷媒圧力検出器(22)と、
    前記冷媒サイクルの圧縮機(7)と前記水冷媒熱交換器との間の高圧部分における吐出冷媒温度(TRd)を検出する吐出冷媒温度検出器(23)と、
    前記高圧冷媒圧力(PRh)と前記吐出冷媒温度(TRd)とが、前記水冷媒熱交換器から流出する水の目標温度である目標沸上温度(TWh)と前記給水温度(TWin)とから決定される目標圧力(PRht)および目標温度(TRdt)になるように前記冷媒サイクルの減圧弁(8)を制御する制御装置(20)とを備え、
    前記制御装置(20)は、
    前記高圧冷媒圧力(PRh)、前記吐出冷媒温度(TRd)、前記目標沸上温度(TWh)、および前記給水温度(TWin)に基づいて、前記目標圧力(PRht、PRhs)および/または前記目標温度(TRdt、TRds)を算出するための特性マップ(31a)を記憶する記憶部(31)と、
    前記高圧冷媒圧力(PRh)、前記吐出冷媒温度(TRd)、前記目標沸上温度(TWh)、および前記給水温度(TWin)と前記特性マップ(31a)とに基づいて、前記目標圧力(PRht、PRhs)および/または前記目標温度(TRdt、TRds)を算出する算出部(154、254、354)と、
    前記高圧冷媒圧力(PRh)および/または前記吐出冷媒温度(TRd)を、前記算出部によって算出された前記目標圧力(PRht、PRhs)および/または前記目標温度(TRdt、TRds)に一致させるように前記減圧弁(8)の開度を操作する操作部(155、255、355、156、157)とを備えることを特徴とする給湯装置。
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