JP5860977B2 - 可塑剤、可塑剤組成物、耐熱樹脂組成物及びそれらの製造方法 - Google Patents

可塑剤、可塑剤組成物、耐熱樹脂組成物及びそれらの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、可塑剤、可塑剤組成物、耐熱樹脂組成物及びそれらの製造方法に係り、より具体的には、耐熱樹脂組成物の可塑剤として使用時に、伸び残率が向上して耐老化性及び耐熱性が改善され、加熱前後の引張強度と引張残率、加熱減量などに優れており、耐熱性樹脂の物性向上に寄与することができる可塑剤、可塑剤組成物、耐熱樹脂組成物及びそれらの製造方法に関する。
通常、可塑剤は、アルコールがフタル酸及びアジピン酸のようなポリカルボン酸と反応して形成されたエステルからなる。商業的に重要な例は、C8、C9及びC10アルコールのアジペート、例えば、ジ(2−エチルヘキシル)アジペート、ジイソノニルアジペート、ジイソデシルアジペート;及び、C8、C9及びC10アルコールのフタレート、例えば、ジ(2−エチルヘキシル)フタレート、ジイソノニルフタレート、ジイソデシルフタレートを含む。
一方、耐熱性を物性として要求する電線、自動車シートなどを作製するためには、ULの耐熱等級に応じて適切な可塑剤を使用しなければならない。
一例として、UL電線用PVCコンパウンドの場合には、UL電線の規格(等級)で要求する特性である引張強度、伸び率、耐寒性などによって、PVC樹脂に可塑剤、充填剤、難燃剤、熱安定剤などを配合するようになる。
このとき、前記可塑剤は、耐熱等級に応じて使用される種類が変わるもので、通常、80〜90℃級にはジオクチルフタレート(DOP)、ジイソデシルフタレート(DIDP)、ジイソノニルフタレート(DINP)などを使用し、105℃級にはトリオクチルトリメリテート(TOTM)、トリイソノニルトリメリテート(TINTM)などを使用する。
しかし、これら可塑剤は、耐熱性は備えている一方、相溶性が不良であるという短所を有する。
また、電線の耐熱等級に応じて、適用される樹脂もまた相異するもので、105℃以下の製品には低廉な価格のPVCを主に使用し、105〜150℃の製品にはポリエチレン(PE)などのポリオレフィンと熱可塑性エラストマー(TPE)などを主に使用する。
このうち、ポリエチレンコンパウンドの製造時には、ポリエチレン自体が難燃性を持っていないため、PVCとは異なり、難燃剤を添加しなければならず、また、照射のための架橋剤を必要とする。すなわち、ポリエチレンにカーボンブラックを入れ、可塑剤、架橋剤、難燃剤などを入れて撹拌した後、射出工程を通じてコンパウンドを製造するようになる。
したがって、耐熱性を備え且つ相溶性(作業性)にも優れた可塑剤、及びそれを含む耐熱樹脂組成物が依然として必要な実情である。
そこで、本発明者らは耐熱可塑剤に関する鋭意研究を続けた結果、炭素数8であるアルキル基(以下、C8という)を有するテレフタレート可塑剤の脆弱な耐熱性を克服するために、炭素数10であるアルキル基(以下、C10という)を有するテレフタレート化合物を配合する際に、構造的な限界によって発生していた相溶性不良まで改善可能な可塑剤組成物を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の目的は、耐熱樹脂組成物の可塑剤として使用時に、耐熱コンパウンドで要求される耐熱性、相溶性などの物性を改善させることができる可塑剤とその組成物、及びそれらを含む耐熱樹脂組成物及びその製造方法を提供することにある。
また、本発明の目的は、C8テレフタレート可塑剤の脆弱な耐熱性を克服するためにC10テレフタレート化合物を導入し、ジプロピルヘプチルフタレートと混合使用することによって、配合の際に構造的な限界によって発生していた相溶性不良まで改善可能な可塑剤組成物及びその製造方法を提供することにある。
本発明によれば、下記式1で表されるテレフタレート可塑剤を提供する。
また、本発明によれば、
前記可塑剤5〜60重量%と、
下記式2で表されるテレフタレート化合物0.1〜50重量%と、
下記式3で表されるテレフタレート化合物30〜85重量%と、を含んで構成された、可塑剤組成物を提供する。
また、本発明は、
前記可塑剤0.1〜50重量%と、
前記式2で表されるテレフタレート化合物0.1〜50重量%と、
前記式3で表されるテレフタレート化合物30〜85重量%との総和が100重量%であり、ここに、下記式4で表されるフタレート化合物0.1〜50重量%を含んで構成された、可塑剤組成物を提供する。
また、本発明によれば、
アルコールの混合物からなる溶媒とテレフタル酸とを混合するステップと、
前記混合物材料に触媒を添加し、次いで、窒素雰囲気下で反応させるステップと、
未反応アルコールを除去し、未反応酸を中和するステップと、
生じた物質を減圧蒸留して脱水し、次いで濾過して、前記式1で表されるテレフタレート化合物、前記式2で表されるテレフタレート化合物、及び前記式3で表されるテレフタレート化合物を含むテレフタレート組成物を得るステップとを含む、可塑剤組成物の製造方法を提供する。
また、本発明によれば、
エチレン酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、及び熱可塑性エラストマーから選択された樹脂100重量部に対して、上述した可塑剤または可塑剤組成物を5〜100重量部含むことを特徴とする耐熱樹脂組成物を提供する。
以下、本発明について詳細に説明する。
まず、本発明では、可塑剤として、下記式1で表されるテレフタレート可塑剤を提供することに技術的特徴を有する。
このとき、可塑剤を構成する炭素原子数が、本発明で提示した炭素数8、10ではなく、炭素数8、9などの場合には、耐老化性、耐熱性、引張強度、引張残率、伸び残率、及び加熱減量などの物性が不良であることが確認された。
また、本発明では、可塑剤組成物として、
上述した可塑剤5〜60重量%と、
下記式2で表されるテレフタレート化合物0.1〜50重量%と、
下記式3で表されるテレフタレート化合物30〜85重量%とを含むことを特徴とする。
これもまた、可塑剤組成物を構成する炭素原子数が、本発明で提示した炭素数8、10ではなく、炭素数8、9などの場合には、耐老化性、耐熱性、引張強度、引張残率、伸び残率、及び加熱減量などの物性が不良であることが確認された。
このとき、前記式1で表されるテレフタレート化合物の配合量が、組成物の総重量を基準として5重量%未満では樹脂の吸収速度が不良で、硬度が高くなり、60重量%を超えると、伸び残率及び加熱減量の面において好ましくない。一例として、前記テレフタレート化合物の配合量は、1〜35重量%の範囲内であってもよい。
また、前記式2で表されるテレフタレートの配合量は、組成物の総重量を基準として0.1重量%未満では樹脂の吸収速度が不良であり、50重量%を超えると、移行損失(migration loss)の面において好ましくない。一例として、前記テレフタレートの配合量は、1〜35重量%の範囲内であってもよい。
また、前記式3で表されるテレフタレートの配合量は、組成物の総重量を基準として30重量%未満では耐熱性の改善効果がわずかであり、85重量%を超えると、移行損失(migration loss)の面において好ましくない。一例として、前記テレフタレートの配合量は、64〜80重量%の範囲内であってもよい。
これら可塑剤組成物は、各成分を用意して配合してもよく、適切なアルコール混合物を使用してテレフタル酸とのエステル化反応を通じて配合された混合物自体を使用してもよい。
一例としては、次のような方法によって簡単で且つ効率的に収得することができる:
まず、アルコールの混合物からなる溶媒とテレフタル酸とを混合する(第1ステップ)。
次に、前記混合物材料に触媒を添加し、次いで、窒素雰囲気下で反応させる(第2ステップ)。その後、未反応アルコールを除去し、未反応酸を中和する(第3ステップ)。
さらに、生じた物質を減圧蒸留して脱水し、次いで濾過して、テレフタレート組成物を収得する(第4ステップ)。
このとき、第1ステップで使用されるアルコールの混合物からなる溶媒は、2−プロピルヘプチルアルコール、4−メチル−2−プロピル−1−ヘキシルアルコール、5−メチル−2−プロピル−1−ヘキシルアルコール、ノルマルデシルアルコール、及びイソデシルアルコールから選択されたC10アルコールと、2−エチルヘキシルアルコール及びノルマルオクチルアルコールから選択されたC8アルコールとの混合であることを特徴とする。これは、可塑剤の適切な分子量及び物性を付与するC8アルコールを使用して得られたテレフタレート系可塑剤を耐熱樹脂用可塑剤として使用する場合、耐熱性が脆弱な点を考慮して、分子量の大きいC10アルコールを追加することによって、得られたテレフタレート系組成物が相溶性の改善された上昇効果を有するようにする。
具体的に、前記アルコールの混合物からなる溶媒は、2−プロピルヘプチルアルコールのようなC10アルコール10〜90重量%、及び2−エチルヘキシルアルコールのようなC8アルコール10〜90重量%で構成されたことが、得られたテレフタレート系組成物を構成する、前記式1で表されたテレフタレート化合物5〜60重量%、前記式2で表されたテレフタレート化合物0.1〜50重量%、前記式3で表されたテレフタレート化合物30〜85重量%の組成を満足できるので、好ましい。
このとき、前記テレフタル酸は、カルボン酸、ポリカルボン酸、またはその無水物と併用してもよい。特に、前記テレフタル酸は、湿式粉砕によって平均粒径を30〜100μm内にすることが、反応時間を短縮することができ、このとき、高速回転湿式粉砕装置を使用すると、迅速に所望の平均粒径分布に到達することができる。
このとき、出発物質であるアルコールのモル比を調節すると、各生成物の含量比を調節することができる。
また、使用される触媒は、テトラ−イソプロピルチタネート、テトラ−ノルマルブチルチタネートのようなチタネート系触媒であることを特徴とする。参考に、酸触媒を使用すると、有機金属触媒よりも副反応物が多く生じ、製品が容易に変色し、設備上の腐食問題を引き起こすことがある。
このとき、前記反応温度は、180〜280℃の範囲内であってもよい。
このような方法で得られたテレフタレート組成物は、前記式1で表されるテレフタレート化合物5〜60重量%、前記式2で表されるテレフタレート化合物0.1〜50重量%、及び前記式3で表されるテレフタレート化合物30〜85重量%を含んで構成され得る。
具体的には、前記式1で表されるテレフタレート化合物1〜35重量%、前記式2で表されるテレフタレート化合物1〜35重量%、及び前記式3で表されるテレフタレート化合物64〜80重量%を含んで構成され得る。
さらに、本発明では、
前記式1で表される可塑剤0.1〜50重量%と、
前記式2で表されるテレフタレート化合物0.1〜50重量%と、
前記式3で表されるテレフタレート化合物30〜85重量%を含む可塑剤組成物であって、
前記可塑剤、前記式2で表されるテレフタレート化合物及び前記式3で表されるテレフタレート化合物との総和が100重量%であり、下記式4で表されるフタレート化合物0.1〜50重量%をさらに含むことを特徴とする。
このとき、前記式1の可塑剤10〜40重量%、前記式2で表されるテレフタレート化合物0.1〜25重量%、及び前記式3で表されるテレフタレート化合物40〜70重量%を含み、前記可塑剤、前記式2で表されるテレフタレート化合物及び前記式3で表されるテレフタレート化合物の総和が100重量%であり、前記式4で表されるフタレート化合物10〜30重量%をさらに含むことがより好ましい。
このとき、前記式4で表されるフタレート化合物を、先に提示された製造方法により得られたテレフタレート組成物に混合するステップを追加して製造することができる。
このような方法で得られた可塑剤組成物は、前記式1で表されるテレフタレート化合物0.1〜50重量%、前記式2で表されるテレフタレート化合物0.1〜50重量%、及び前記式3で表されるテレフタレート化合物30〜85重量%を含むテレフタレート組成物の総重量の100重量%に、ジプロピルヘプチルフタレート0.1〜50重量%を含んで構成され得る。
具体的には、前記式1で表されるテレフタレート化合物10〜40重量%、前記式2で表されるテレフタレート化合物0.1〜25重量%、及び前記式3で表されるテレフタレート化合物40〜70重量%を含むテレフタレート組成物の総重量の100重量%に、ジプロピルヘプチルフタレート10〜30重量%を含んで構成され得る。
すなわち、可塑剤組成物を構成する炭素原子数が、本発明で提示した炭素数8、10ではなく、炭素数8、9などの場合には、耐老化性、耐熱性、及び加熱減量などの物性が不良であることが確認された。
このとき、前記式1で表されるテレフタレート化合物の配合量が、組成物の総重量を基準として0.1重量%未満では引張強度と伸び残率が不良となり、50重量%を超えると、耐移行性と加熱減量が不良となる。一例として、前記テレフタレート化合物の配合量は、10〜40重量%範囲内であってもよい。
また、前記式2で表されるテレフタレートの配合量は、組成物の総重量を基準として0.1重量%未満では吸収速度と溶融速度などの作業性に関する物性が低下し、50重量%を超えると、耐移行性と加熱減量などの耐熱物性が不良となる。一例として、前記テレフタレート配合量は0.1〜25重量%の範囲内であってもよい。
また、前記式3で表されるテレフタレートの配合量は、組成物の総重量を基準として30重量%未満では耐移行性と加熱減量などの耐熱物性が不良となり、85重量%を超えると、硬度が高くなり、吸収速度と溶融速度などの作業性に関する物性が非常に低下する。一例として、前記テレフタレートの配合量は40〜70重量%の範囲内であってもよい。
さらに、前記式4で表されるフタレート化合物は、ジオクチルフタレート、ジエチルヘキシルフタレート、ジイソノニルフタレートで代替して使用できるもので、下記実施例で明らかになったように、単独に使用時には耐移行性や加熱減量のような耐熱物性が不良であるという短所を有する一方、先に提示した前記式1、2、3のテレフタレート化合物と共に配合される場合には、耐熱性及び相溶性の面において上昇効果を奏することが確認できた。
前記フタレート化合物の配合量は、前記式1、2、3で表されたテレフタレート化合物総100重量%に対して、0.1〜50重量%の範囲内であってもよい。0.1重量%未満では相溶性の改善効果がわずかで、50重量%を超えると、使用量に比べて改善効果が優れていない。一例として、前記フタレート化合物の配合量は、10〜30重量%の範囲であってもよい。
可塑剤組成物の適用例は、これに限定するものではないが、エチレン酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、熱可塑性エラストマーから選択された樹脂100重量部に対して、前記可塑剤組成物を5〜100重量部含んで耐熱樹脂組成物を提供することができる。
一方、前記テレフタレート組成物から、前記式1を有するテレフタレート化合物のみを分離して可塑剤として適用してもよい。
具体的には、エチレン酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、熱可塑性エラストマーから選択された樹脂100重量部に対して、前記式1を有する可塑剤を5〜100重量部含んで耐熱樹脂組成物を提供することができる。
前記耐熱樹脂組成物は、必要に応じて、安定化剤0.5〜7重量部、滑剤0.5〜3重量部、その他の可塑剤、難燃剤、架橋剤、カーボンブラックなどの充填剤などの添加剤を1種以上含むことができる。
このとき、前記耐熱樹脂組成物は、コンパウンド処方またはシート処方で適用することができ、前記耐熱樹脂組成物は、下記実施例で明らかになったように、電線、自動車の内装材、フィルム、シート、またはチューブなどの耐熱製品の製造に適用できる程度の加熱減量、耐熱性、及び相溶性を提供することができる。
本発明によれば、耐熱樹脂組成物の可塑剤として使用する際に、伸び残率が向上して耐老化性及び耐熱性が改善され、加熱前後の引張強度と引張残率、加熱減量などに優れており、耐熱性樹脂の物性向上に寄与することができる。
<実施例>
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。しかし、以下の実施例は本発明の例示に過ぎず、本発明をこれに限定する意味ではない。
<実施例1>
温度センサ、機械式撹拌機、凝縮器、デカンター(Decanter)、及び窒素注入装置が付着された5口丸いフラスコに、テレフタル酸2.65mol、2−エチルヘキサノール1.59mol、2−プロピルヘプタノール6.36molを混合した混合反応物に、反応触媒としてテトライソプロピルチタネート0.0056molを添加し、235℃下に、4時間間反応を行った。
反応後、減圧条件で超過分のアルコールを抽出し、ソーダ灰及び蒸留水で中和、水洗過程を経て減圧蒸留下に脱水し、濾過器を経て、本発明の可塑剤組成物であるエステル可塑剤組成物を収得した。
得られた可塑剤をGC−Mass分析器で分析した結果、前記式1、2、3を有する化合物からなったことを確認し、重量比が25:2:73であることを確認した。
<実施例2>
前記実施例1において、テレフタル酸2.65mol、2−エチルヘキサノール4.11mol、2−プロピルヘプタノール3.84molを混合した混合反応物を使用したことを除いては同一の工程を繰り返した。
得られた可塑剤をGC−Mass分析器で分析した結果、前記式1で表される化合物が主であることを確認した。具体的には、前記式1、2、3を有する化合物がそれぞれ52:2:46の重量比からなったことを確認した。
<比較例1>
前記実施例1において、テレフタル酸の代わりに、無水フタル酸を2.65mol使用し、2−エチルヘキサノールと2−プロピルヘプタノールの代わりに、イソノニルアルコール7.95molを混合した混合反応物を使用して、240℃下に、5時間間反応させたことを除いては同一の工程を繰り返した。
<比較例2>
前記実施例1において、テレフタル酸2.65mol、2−プロピルヘプタノール7.95molを使用し、2−エチルヘキサノールを使用せずに、220℃下に、5時間間反応させたことを除いては同一の工程を繰り返した。
<比較例3>
前記実施例1において、テレフタル酸の代わりに、無水フタル酸を2.65mol使用し、2−エチルヘキサノールと2−プロピルヘプタノールの代わりに、イソデシルアルコール7.95molを混合した混合反応物を使用して、220℃下に、5時間間反応させたことを除いては同一の工程を繰り返した。
<比較例4>
前記実施例1において、テレフタル酸2.65mol、2−エチルヘキサノール5.29mol、及び2−イソノニルアルコール5.29molを、テトライソプロピルチタネート0.056mol下に、220℃の温度で9時間間反応させた後、減圧下に超過分のアルコールを抽出して除去した。
ソーダ灰を使用して中和し、水で1回水洗した後、減圧下に加熱して脱水させた後、濾材を投入して濾過させて、可塑剤組成物を収得した。
得られた可塑剤をGC−Mass分析器で分析した結果、ジエチルヘキシルテレフタレート10%、エチルヘキシルイソノニルテレフタレート54%、ジイソノニルテレフタレート36%であることを確認した。
前記実施例1〜2及び比較例1〜4を可塑剤として使用した試片の作製は、ASTM D 638を参照して、PVC100重量部に、可塑剤50重量部、カルシウム−亜鉛安定剤(LTX−620S)3重量部、ステアリン酸0.2重量部を配合して、ロールミルを165℃で3分間作業して5mmシートを作製した後、プレス作業は、185℃で予熱3分、加熱3分、冷却3分間作業した後、1mmシートを作って、タイプ“C”(type“C")型にいくつかのダンベル状試片を作製した。
各シートを使用して、次のような物性試験を行い、結果を下記表1に整理した。
<試験項目>
1)硬度(ASTM D785):硬度試験機(type“C")の針を完全に下ろした後、10秒後の硬度値を読んだ。硬度は、それぞれの試片に対して3箇所を試験した後、平均値を計算した。
2)引張強度、伸び率〔ASM D638〕:
テスト機器であるU.T.Mを用いてクロスヘッドスピード(cross head speed)200mm/minで引っ張った後、試片が切断される地点の伸び率と引張強度を測定した。引張強度(kgf/cm2)は、load値(kgf)/厚さ(cm)×幅(cm)で計算し、伸び率(%)は、エクステンション(extension)/初期長さ×100で計算した。
3)引張残率:
ギアオーブンを用いて100℃で168hr間放置した後、ASTM D638方法によりテスト機器であるU.T.Mを用いてクロスヘッドスピード(cross head speed)200mm/minで引っ張った後、引張強度(kgf/cm2)は、load値(kgf)/厚さ(cm)×幅(cm)で計算した。常温でのASTM D638方法の結果を加熱後の結果で割って引張残率(%)を収得した。
4)伸び残率:
ギアオーブンを用いて100℃で168hr間放置した後、ASTM D638方法によりテスト機器であるU.T.Mを用いてクロスヘッドスピード(cross head speed)200mm/minで引っ張った後、試片が切断される地点を測定した後、伸び率(%)は、エクステンション(extension)/初期長さ×100で計算した。常温でのASTM D638方法の結果を加熱後の結果で割って伸び残率(%)を収得した。
5)耐移行性:
それぞれの試片に対して小数第4位まで初期重量(Wi)を測定した。80℃のオーブンにポリスチレン板の間にシート(3cm×3cm)を挟み、その後、1kgの荷重を加えた状態で72時間放置した後、試片を取り出して、恒温槽で4時間以上保管した後、試片の重量(Wq)を測定し、移行量の計算は(Wi−Wq)/Wi×100とした。
6)加熱減量:
それぞれの試片に対して小数第4位まで初期重量(Wi)を測定した。121℃のオーブンにクランプを用いて試片を固定させ、72時間後試片を取り出して、恒温槽で4時間以上保管した後、試片の重量(Wo)を測定し、加熱減量の計算は(Wi−Wo)/Wi×100とした。
前記表1の結果から分かるように、実施例1〜2の場合、耐熱物性に優れていることがわかる。具体的に、実施例1〜2は、比較例3、4よりも加熱減量の耐熱物性に優れており、また、実施例1〜2と比較例1〜2を比較した結果、伸び残率、耐移行性、加熱減量が改善されたことを明らかにすることができた。
<実施例3>
前記実施例1で得られた組成物に、下記式4の化合物を混合後の重量が10重量%となるように添加したことを除いては、実施例1と同一の工程を繰り返した。
<実施例4>
前記実施例3において、前記式4の化合物を混合後の重量が30重量%となるように添加したことを除いては、実施例3と同一の工程を繰り返した。
<比較例5>
前記実施例3において、前記式4の化合物を混合後の重量が60重量%となるように添加したことを除いては、実施例3と同一の工程を繰り返した。
<比較例6>
前記実施例3において、前記式4の化合物を添加していないことを除いては、実施例3と同一の工程を繰り返した。
<比較例7>
無水フタル酸2.65mol、2−プロピルヘプタノール8molを、テトライソプロピルチタネート0.056mol下に、220℃の温度で3.5時間間反応させた後、減圧下に超過分のアルコールを抽出して除去した。
ソーダ灰を使用して中和し、水で1回水洗した後、減圧下に加熱して脱水させた後、濾材を投入して濾過させて、可塑剤組成物を収得した。
<比較例8>
テレフタル酸2.65mol、2−エチルヘキサノール4mol、及び2−プロピルヘプタノール4molを、テトライソプロピルチタネート0.056mol下に、220℃の温度で9時間間反応させた後、減圧下に超過分のアルコールを抽出して除去した。
ソーダ灰を使用して中和し、水で1回水洗した後、減圧下に加熱して脱水させた後、濾材を投入して濾過させて、可塑剤組成物を収得した。
得られた可塑剤をGC−Mass分析器で分析した結果、ジエチルヘキシルテレフタレート10%、エチルヘキシルイソノニルテレフタレート54%、ジイソノニルテレフタレート36%であることを確認した。
<比較例9>
無水フタル酸2.65mol、イソデカノール8molを、テトライソプロピルチタネート0.056mol下に、235℃の温度で5時間間反応させた後、減圧下に超過分のアルコールを抽出して除去した。
ソーダ灰を使用して中和し、水で1回水洗した後、減圧下に加熱して脱水させた後、濾材を投入して濾過させて、可塑剤組成物を収得した。
前記実施例3〜4及び比較例5〜9を可塑剤として使用した試片の作製は、ASTM D 638を参照して、PVC100重量部に可塑剤80重量部、エポキシ化大豆油3重量部、及びBa−Zn安定剤2.5重量部を配合し、ロールミルを160℃で4分間作業して5mmのシートを作製した後、プレス作業は、180℃でそれぞれ3分(Low P)/2分30秒(High P)作業後、1mmのシートを作製した。
各シートを使用して、上記表1内の耐物性測定方式のうち、硬度(ASTM D785)、引張強度、伸び率〔ASTM D638〕、耐移行性、シート加熱減量などを同一に測定した。さらに、可塑剤吸収速度を、PVC 400gに、可塑剤200gを77℃で60rpmで回転させながら吸収される時間を測定し、下記表2に結果を共に整理した。
前記表2の結果から分かるように、実施例3〜4の場合、耐熱物性に優れており、且つ相溶性も持っていることがわかる。具体的に、実施例3〜4は、比較例7、8よりも耐移行性と加熱減量の耐熱物性に優れており、比較例9と比較して引張強度及び伸び率の面において性能に優れていた。また、実施例3〜4と比較例6を比較した結果、前記式4の化合物を添加することによって相溶性が改善されたことを明らかにすることができた。

Claims (18)

  1. 下記式1で表されるテレフタレート可塑剤5〜60重量%と、
    下記式2で表されるテレフタレート化合物0.1〜50重量%と、
    下記式3で表されるテレフタレート化合物30〜85重量%とを含む可塑剤組成物。
  2. 前記式1で表されるテレフタレート可塑剤1〜35重量%と、前記式2で表されるテレフタレート化合物1〜35重量%と、前記式3で表されるテレフタレート化合物64〜80重量%とを含む請求項1に記載の可塑剤組成物。
  3. 下記式1で表されるテレフタレート可塑剤0.1〜50重量%と、
    下記式2で表されるテレフタレート化合物0.1〜50重量%と、
    下記式3で表されるテレフタレート化合物30〜85重量%を含む可塑剤組成物であって、
    前記可塑剤、前記式2で表されるテレフタレート化合物及び前記式3で表されるテレフタレート化合物との総和が100重量%であり、
    下記式4で表されるフタレート化合物0.1〜50重量%をさらに含む、可塑剤組成物。
  4. 前記式1で表されるテレフタレート可塑剤10〜40重量%、前記式2で表されるテレフタレート化合物0.1〜25重量%、及び前記式3で表されるテレフタレート化合物40〜70重量%を含み、
    前記可塑剤、前記式2で表されるテレフタレート化合物及び前記式3で表されるテレフタレート化合物の総和が100重量%であり、
    前記式4で表されるフタレート化合物10〜30重量%をさらに含む、請求項3に記載の可塑剤組成物。
  5. 前記組成物は、エチレン酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、及び熱可塑性エラストマーから選択された樹脂に適用され、かつ、電線、自動車の内装材、フィルム、シート、またはチューブの製造に使用される、請求項1ないし4のいずれかに記載の可塑剤組成物。
  6. アルコールの混合物からなる溶媒とテレフタル酸とを混合するステップと、
    前記混合物材料に触媒を添加し、次いで、窒素雰囲気下で反応させるステップと、
    未反応アルコールを除去し、未反応酸を中和するステップと、
    生じた物質を減圧蒸留して脱水し、次いで濾過して、下記式1で表されるテレフタレート化合物、下記式2で表されるテレフタレート化合物、及び下記式3で表されるテレフタレート化合物を含むテレフタレート組成物を得るステップとを含む、可塑剤組成物の製造方法。
  7. 得られたテレフタレート組成物に、下記式4で表されるフタレート化合物を混合するステップをさらに含む、請求項6に記載の可塑剤組成物の製造方法。
  8. 前記アルコールの混合物からなる溶媒は、2−プロピルヘプチルアルコール、4−メチル−2−プロピル−1−ヘキシルアルコール、5−メチル−2−プロピル−1−ヘキシルアルコール、ノルマルデシルアルコール、及びイソデシルアルコールから選択されたC10アルコールと、2−エチルヘキシルアルコール及びノルマルオクチルアルコールから選択されたC8アルコールとの混合物である、請求項6に記載の可塑剤組成物の製造方法。
  9. 前記アルコールの混合物からなる溶媒は、C10アルコール10〜90重量%、及びC8アルコール90〜10重量%を含む、請求項8に記載の可塑剤組成物の製造方法。
  10. 前記触媒は、テトラ−イソプロピルチタネート及びテトラ−ノルマルブチルチタネートから選択された有機金属触媒である、請求項6に記載の可塑剤組成物の製造方法。
  11. 前記テレフタレート組成物は、前記式1で表されるテレフタレート化合物5〜60重量%、前記式2で表されるテレフタレート化合物0.1〜50重量%、及び前記式3で表されるテレフタレート化合物30〜85重量%を含む、請求項6に記載の可塑剤組成物の製造方法。
  12. 前記テレフタレート組成物は、前記式1で表されるテレフタレート化合物1〜35重量%、前記式2で表されるテレフタレート化合物1〜35重量%、及び前記式3で表されるテレフタレート化合物64〜80重量%を含む、請求項11に記載の可塑剤組成物の製造方法。
  13. 前記テレフタレート組成物の総重量の100重量%に、ジプロピルヘプチルフタレート10〜30重量%を混合し、
    ここで、前記テレフタレート組成物は、前記式1で表されるテレフタレート化合物0.1〜50重量%、前記式2で表されるテレフタレート化合物0.1〜50重量%、及び前記式3で表されるテレフタレート化合物30〜85重量%を含む、請求項7に記載の可塑剤組成物の製造方法。
  14. 前記テレフタレート組成物は、前記式1で表されるテレフタレート化合物10〜40重量%、前記式2で表されるテレフタレート化合物0.1〜25重量%、及び前記式3で表されるテレフタレート化合物40〜70重量%を含む、請求項13に記載の可塑剤組成物の製造方法。
  15. エチレン酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、及び熱可塑性エラストマーから選択された樹脂100重量部に対して、下記式1で表されるテレフタレート可塑剤を5〜100重量部含む、耐熱樹脂組成物。
  16. エチレン酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、及び熱可塑性エラストマーから選択された樹脂100重量部に対して、請求項1ないし4のいずれかに記載の可塑剤組成物を5〜100重量部含む、耐熱樹脂組成物。
  17. 前記耐熱樹脂組成物は、コンパウンド処方またはシート処方によって、電線、自動車の内装材、フィルム、シート、またはチューブの製造に適用される、請求項15に記載の耐熱樹脂組成物。
  18. 前記耐熱樹脂組成物は、コンパウンド処方またはシート処方によって、電線、自動車の内装材、フィルム、シート、またはチューブの製造に適用される、請求項16に記載の耐熱樹脂組成物。
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