JP5859285B2 - 火災報知設備及びそれに利用する火災感知器 - Google Patents
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Description
また、火災感知器に不具合が発生したことを火災受信機に出力する自己点検機能を備えることで、火災感知器に不具合が発生したかを表示させる場合には、火災受信機を専用の火災受信機(例えば、R型)に取り替えなければならないという問題があった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、既設の火災受信機を取り替えることなく、火災感知器で発生した不具合を専用の火災受信機でない火災受信機でも報知することを可能とする火災報知設備及びそれに利用する火災感知器を提供することを目的としている。
また、本発明に係る火災感知器は、感知器回線を介して火災受信機と接続され、スイッチング動作によって火災信号を感知器回線に出力する火災感知器において、自己点検により自己の不具合を検出する点検手段と、該点検手段の結果に基づき、不具合の場合に切離信号を出力する判定手段と、感知器回線のライン線に介在するスイッチを有する切離回路からなり、切離信号を受信すると、切離回路のスイッチを開いて感知器回線を断線させる断線発生手段と、を備えたものである。
本発明に係る火災感知器によれば、自身の感知器の不具合を検出したときに、ライン線に介在させた切離回路のスイッチを開くので、専用の火災受信機でない場合でも、火災受信機をリニューアルすることなく、既設の火災受信機で火災感知器の不具合を報知することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る火災報知設備100の概要構成例図である。図1においては、3つの火災感知器2が設けられ、終端素子としての終端抵抗Rが設けられた場合を一例として図示している。ここで、火災感知器2の数はそれに限定されるものではない。
図1を用いて、火災報知設備100を説明する。
図2は火災感知器2の制御回路50の構成の一例である。図2を用いて、火災感知器2の制御回路50の構成について説明する。
検出回路14は、火災によって生じる熱、煙、炎などを検出し、検出結果を出力するものである。検出に必要な素子及び増幅回路等から構成される。この検出回路14は、判別回路13に接続されている。
つまり、判別回路13は、検出回路14からの検出出力が入力され、レベル判定等により火災及び火災感知器2自身の不具合を判別する。なお、判別回路13は、例えばマイクロプロセッサ等で構成される。
切離回路15は、火災感知器2自身が不具合であると判別回路13が判別した場合、判別回路13からの切離信号の出力に基づいて、切離回路15を開放する。つまり、火災感知器2自身に不具合があると、ライン線4に介在する切離回路15のスイッチが開放し、感知器回線5が断線状態となる。
図2及び図3を用いて、感知器配線5と火災感知器2の配線方式について説明する。
図1及び図2を参照して、火災感知器2に不具合があった場合における火災報知設備100の動作例を説明する。
本実施の形態1に係る火災報知設備100は、各火災感知器2が自身の不具合を検出したときに、ライン線4に介在するスイッチを有する切離回路15を制御して、ライン線4を断線させる。これにより、P型の火災受信機1であっても、感知器回線5の断線を火災感知器2の異常信号として検出することができ、火災感知器2の不具合を知ることができる。すなわち、本実施の形態1に係る火災報知設備100は、火災感知器2の自己点検による結果を受信して制御できる専用の火災受信機ではない火災受信機1でも火災感知器2の不具合を報知することができる。
図4は本発明の実施の形態2に係る火災感知器の端子と配線図である。なお、実施の形態2では、上述の実施の形態1との相違点について詳細に説明するものとし、実施の形態1に対応している部材については同じ符号をつけて説明を省略する。さらに、火災報知設備100の構成、火災感知器2の構成、動作説明は上述の実施の形態1と同様なので省略する。
火災感知器2はベース40と本体30とからなり、本体30をベース40に取り付けて設置される。ベース40は、コモン線用端子20、ライン線用端子22、端子X1、端子X2を有する。コモン線用端子20は、コモン線イン側端子3Aと、コモン線アウト側端子3Bとからなる。ライン線用端子22は、ライン線イン側端子4Aと、ライン線アウト側端子4Bとからなる。
本実施の形態2に係る火災報知設備100は、各火災感知器2が自身の不具合を検出したときに、ライン線4に介在するスイッチを有する切離回路15を制御して、ライン線4を断線させる。これにより、P型の火災受信機1であっても、感知器回線5の断線を火災感知器2の異常信号として検出することができ、火災感知器2の不具合を知ることができる。すなわち、本実施の形態1に係る火災報知設備100は、火災感知器2の自己点検による結果を受信して制御できる専用の火災受信機ではない火災受信機1でも火災感知器2の不具合を報知することができる。
Claims (5)
- 火災受信機に接続された感知器回線と、該感知器回線に接続されスイッチング動作によって火災信号を前記感知器回線に出力する1個又は複数の火災感知器と、を備えた火災報知設備において、
前記火災感知器は、自己点検により自己の不具合を検出する点検手段と、該点検手段の結果に基づき、不具合の場合に前記感知器回線を断線させる断線発生手段と、を備え、
前記火災受信機は、前記感知器回線が断線したときに断線警報を発する断線警報発報手段を備えたことを特徴とする火災報知設備。 - 前記断線発生手段は、前記感知器回線のライン線に介在するスイッチを有する切離回路からなり、
通常時には前記切離回路のスイッチを閉じて、前記ライン線を接続させており、
前記点検手段の不具合検出時には前記切離回路のスイッチを開いて、前記ライン線を断線させることを特徴とする請求項1記載の火災報知設備。 - 前記火災感知器は、前記点検手段の結果に基づき、不具合があることを外部に表示して識別させる表示手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の火災報知設備。
- 前記断線発生手段は、前記切離回路のスイッチを断続的に切り離すことを特徴とする請求項2記載の火災報知設備。
- 感知器回線を介して火災受信機と接続され、スイッチング動作によって火災信号を前記感知器回線に出力する火災感知器において、
自己点検により自己の不具合を検出する点検手段と、
該点検手段の結果に基づき、不具合の場合に切離信号を出力する判定手段と、
前記感知器回線のライン線に介在するスイッチを有する切離回路からなり、前記切離信号を受信すると、前記切離回路のスイッチを開いて前記感知器回線を断線させる断線発生手段と、を備えたことを特徴とする火災感知器。
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