JP5858172B2 - ドリップバッグ - Google Patents

ドリップバッグ Download PDF

Info

Publication number
JP5858172B2
JP5858172B2 JP2014552069A JP2014552069A JP5858172B2 JP 5858172 B2 JP5858172 B2 JP 5858172B2 JP 2014552069 A JP2014552069 A JP 2014552069A JP 2014552069 A JP2014552069 A JP 2014552069A JP 5858172 B2 JP5858172 B2 JP 5858172B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
drip
pair
drip bag
sticking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014552069A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014092122A1 (ja
Inventor
充範 斎藤
充範 斎藤
亜希子 宮脇
亜希子 宮脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ohki Co Ltd
Original Assignee
Ohki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from PCT/JP2012/082112 external-priority patent/WO2014091567A1/ja
Application filed by Ohki Co Ltd filed Critical Ohki Co Ltd
Priority to JP2014552069A priority Critical patent/JP5858172B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5858172B2 publication Critical patent/JP5858172B2/ja
Publication of JPWO2014092122A1 publication Critical patent/JPWO2014092122A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Making Beverages (AREA)

Description

本発明は、カップ等の容器の上部に掛止することにより、容易にドリップ式でコーヒー、紅茶、緑茶、漢方薬等の抽出液を得られるようにするドリップバッグに関する。
従来、手軽に本格的なコーヒーを楽しむことを可能とするコーヒーの入れ方として、ペーパードリップ方式が広く普及している。このペーパードリップ方式では、通常、数杯分のコーヒーが一度に抽出される。
一方、近年、一人暮らしをする者が多くなり、また、核家族化や出生率の低下等により一家族の構成人数も少なくなっている。そのため、従来の数杯分のコーヒーを抽出することが基本とされているペーパードリップ方式に代えて、一杯分のコーヒーの抽出を手軽に行えるようにすることを目的とした、使い捨てのドリップバッグが種々の製品形態で市場に出回っている。
中でも、簡略な構成で低コストに製造できるものとして、通水性濾過性シートからなる袋本体と、袋本体の対向する2面の外表面に貼着された板紙からなる掛止部材で形成されたドリップバッグであって、掛止部材を特定形状にしたものがある(特許文献1)。
図22に示すように、このドリップバッグ1Xによれば、袋本体2から掛止部材10Xの掛止部11Xを引き起こし、掛止部11Xをカップ200に掛止することにより、袋本体2の開口部3が開いた状態で容易にドリップバッグ1Xをカップ200にセットすることができる。
特許4079041号公報
上述したドリップバッグ1Xは、一般的な開口径のカップで使用すると、図22に示すように、袋本体2の開口部3が矩形に大きく開き、袋本体2内への注湯が容易となる。しかしながら、開口部3への注湯等をより容易にする点からは、開口部3の開口面積をさらに大きくすることが望ましく、さらにその大きな開口面積を、カップの開口径の大小によらず、維持できるようにすることが好ましい。同一の袋本体を使用して開口部の開口面積を最大限に大きくするには、開口部3を真円に開かせることが考えられる。しかしながら、袋本体2を形成する通水性濾過性シートと掛止部材10Xを形成する薄板状材料との剛性の差、及び袋本体2の対向する2面に貼着された一対の掛止部材を互いに反対方向に引っ張るだけで袋本体2の開口部3を開かせるという開口操作に求められる簡便性を満足させる点から、開口部3を真円に開かせることは困難である。
これに対し、本発明は、袋本体の対向する2面の外表面に掛止部材を貼着した簡略な構成のドリップバッグについて、ドリップバッグをカップにセットしたときの袋本体の開口部の開口面積を広げ、かつ、袋本体の広く開いた開口形状を、カップの開口径の大小によらず安定化させることを目的とする。
本発明者は、袋本体の対向する2面の外表面に貼着する掛止部材を特定形状にすると共に特定の折線を設けると、袋本体の開口部が略8角形に開き、かつその開口形状が、カップの開口径の大小によらず維持されやすいことを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、通水性濾過性シートから形成され、上端部が開口する袋本体と、
袋本体の対向する2面の外表面に設けられた薄板状材料からなる掛止部材とを有するドリップバッグであって、
掛止部材が、袋本体の開口部に沿って袋本体に貼着されている上部貼着部、
袋本体の幅方向の中央部において上部貼着部の下方で袋本体から引き起こし不能に形成された中央部、及び
袋本体に貼着されていない掛止部を有し、
上部貼着部に該上部貼着部の下部から上部へ袋本体の幅方向を二分する中心線から離れる方向に延び、該中心線を挟む一対の斜め折線が形成されており、該斜め折線の下端の直下から下方へ縦折線が形成されているドリップバッグ
を提供する。
本発明のドリップバッグによれば、袋本体の外表面で対向する一対の掛止部を反対方向に引っ張り、カップに掛止させると、袋本体の開口部に沿った上部貼着部において、一対の斜め折線で挟まれた領域が傾くことにより上部貼着部の上端辺が3辺に屈曲するので、袋本体の開口部が略8角形に開く。このため、袋本体の開口部が矩形に開く従前のドリップバッグに比して、開口部の開口面積を大きくすることができる。
さらに、このドリップバッグを開口径の小さいカップにセットすることにより、袋本体の対向面の掛止部が互いに小さい力で反対方向に引っ張られる場合でも、袋本体の開口部に沿った上部貼着部の上端辺は3辺に屈曲するので、開口形状が扁平に狭まることを防止できる。また、ドリップバッグを開口径の大きいカップにセットすることにより、袋本体の対向面の掛止部が互いに大きな力で反対方向に引っ張られる場合でも、一対の斜め折線で挟まれた領域により、上部貼着部の上端辺の3辺の屈曲が維持されるので、開口部は略8角形に開き、広い開口面積を確保することができる。
図1Aは、開封前の実施例のドリップバッグ1Aの平面図である。 図1Bは、ドリップバッグ1Aの部分拡大図である。 図1Cは、ドリップバッグ1Aの変形態様の部分拡大図である。 図2は、開封後の実施例のドリップバッグ1Aの斜視図である。 図3Aは、カップにセットした実施例のドリップバッグ1Aの斜視図である。 図3Bは、カップにセットした実施例のドリップバッグ1Aの上面図である。 図4Aは、開口径が小さいカップにセットした実施例のドリップバッグ1Aの上面図である。 図4Bは、開口径が大きいカップにセットした実施例のドリップバッグ1Aの上面図である。 図5は、実施例のドリップバッグの製造に使用するドリップバッグ用シートの平面図である。 図6は、開封前の実施例のドリップバッグ1A2の平面図である。 図7は、開封前の実施例のドリップバッグ1A3の平面図である。 図8は、開封前の実施例のドリップバッグ1A4の平面図である。 図9は、開封前の実施例のドリップバッグ1Bの平面図である。 図10は、開封後の実施例のドリップバッグ1Bの斜視図である。 図11は、カップにセットした実施例のドリップバッグ1Bの斜視図である。 図12は、開封前の実施例のドリップバッグ1B2の平面図である。 図13は、開封前の実施例のドリップバッグ1Cの平面図である。 図14は、開封後の実施例のドリップバッグ1Cの斜視図である。 図15は、開封前の実施例のドリップバッグ1Dの平面図である。 図16は、開封後の実施例のドリップバッグ1Dの斜視図である。 図17は、開封前の実施例のドリップバッグ1D2の平面図である。 図18は、開封前の実施例のドリップバッグ1Eの平面図である。 図19は、カップにセットした実施例のドリップバッグ1Eの斜視図である。 図20は、開封前の実施例のドリップバッグ1Fの平面図である。 図21は、カップにセットした実施例のドリップバッグ1Fの斜視図である。 図22は、カップにセットした従来のドリップバッグの斜視図である。
以下、本発明のドリップバッグを、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
図1Aは、本発明の一実施例の開封前のドリップバッグ1Aの平面図である。このドリップバッグ1Aは、対向する2面を有する袋本体2と、袋本体2の対向する2面の外表面に設けられた掛止部材10を有する。
袋本体2は、通水性濾過性シートから平面視矩形の縦長の平袋状に形成され、上端部に開口部3が形成されるように、ミシン目等の開封誘導線4が形成されている。袋本体2には、コーヒー、紅茶、緑茶、漢方薬等の抽出材料が充填されている。
図2は、このドリップバッグ1Aの上端部を開封誘導線4で除去することにより開封した後、袋本体2から掛止部材10の掛止部11を引き起こし始めた状態の斜視図である。
ドリップバッグ1Aの掛止部材10は、板紙、プラスチックシート等の薄板状材料の打ち抜きにより形成され、袋本体2に貼着されている。図1Aにおいて、細かいドットで塗り潰した部分は、該塗りつぶし領域の掛止部材10の一部又は全部が袋本体2の外表面に熱融着又は接着により貼着されていることにより、袋本体2の表面から引き起こし不能に形成されている部分である。
本発明のドリップバッグでは、袋本体の対向する2面の各表面において、掛止部材10が、袋本体2の開口部3に沿って袋本体2に貼着されている上部貼着部12、袋本体2の幅方向の中央部において上部貼着部12の下方で袋本体2から引き起こし不能に形成された中央部、及び袋本体2に貼着されていない掛止部11を有し、特に、本実施例のドリップバッグ1Aの掛止部材10は、上部貼着部12として、袋本体2の開口部3に沿って帯状に貼着されている帯状貼着部を有し、中央部として、袋本体2に貼着された第1の中央貼着部13を有し、掛止部材11がアーム部14を介して第1の中央貼着部13と連続している。より具体的には、第1の中央貼着部13が、上部貼着部12の中央部から下方(即ち、袋本体2の底部側)に延びることにより形成され、一対のアーム部14が、第1の中央貼着部13の両側で袋本体2から引き起こし可能に形成され、アーム部14の下端部が第1の中央貼着部13の下部と連続し、アーム部14の上端部が掛止部11の上部と連続している。また、掛止部材10は一対の第2の中央貼着部15を有する。この第2の中央貼着部15は、一対のアーム部14の袋本体側辺2p、2q側に貼着され、第1の中央貼着部13の下部と連続している。したがって、このドリップバッグ1Aによれば、袋本体2の中央部に、第1の中央貼着部13の下部領域と一対の第2の中央貼着部15とによりU字形の貼着領域が形成されていることになる。
また、上部貼着部12の左右両端部からは、上下方向に延びた掛止部11の外側辺に沿って補強部16が延設され、袋本体2に貼着している。
このドリップバッグ1Aは折線に顕著な特徴を有し、一対の斜め折線L1a、L1bが、少なくとも上部貼着部12において、袋本体2の幅方向の中心線Zを挟んで形成されており、上部貼着部12の下部から上部へ袋本体2の幅方向の中心線Zから離れる方向に延びている。好ましくは、第1の中央貼着部13の上部中央から上部貼着部12の上端辺12aへ袋本体2の幅方向の中心線Zから離れる方向に延びた一対の斜め折線L1a、L1bを有している。一対の斜め折線L1a、L1bは、それらの下端が重なることにより、V字形の折線を形成し、この下端から1本の縦折線L2が第1の中央貼着部13の下端まで延びている。なお、本発明において、縦折線L2は、V字形に形成された一対の斜め折線L1a、L1bの下端の直下にあればよく、縦折線L2と斜め折線L1a、L1bとが必ずしも連続していなくてもよい。また、縦折線L2は、下方に延びていればよく、好ましくは第1の中央貼着部13の下部にまで延ばす。
また、一対の斜め折線L1a、L1bにより、上部貼着部12の上端辺12aが略3等分されている。上部貼着部12には、V字形に形成された一対の斜め折線L1a、L1b以外に、折線は形成されていない。
また、このドリップバッグ1Aでは、一対の掛止部11を反対方向に引っ張っただけで一対の斜め折線L1a、L1bと縦折線L2が折れ曲がるように、これらの折線を折れ曲がりやすく形成する。例えば、折線をミシン目から形成する場合に、ミシン目のカットの長さに対してタイ(カットされていない部分)をできるだけ短く、タイの個数をできるだけ少なくすることが好ましい。
後述するように、ドリップバッグ1Aの一対の掛止部材10の掛止部11を互いに反対方向に引っ張るだけで、一対の斜め折線L1a、L1bと上部貼着部12の上端辺12aで囲まれた三角領域の上端辺が袋本体2の開口部3の中心側に近づくように、該三角領域が容易に傾くようにするため、図1Bに示すように、一対の斜め折線L1a、L1bと縦折線L2の交点P1とその近傍、ならびに斜め折線L1a、L1bの上端P2をタイとし、それ以外の折線をカットのみで形成することができる。
また、図1Cに示すように、一対の斜め折線L1a、L1bと縦折線L2の交点P1とその近傍はカットとするが、そのすぐ外側にタイを設け、斜め折線L1a、L1bの上端P2もタイとし、それ以外の折線をカットとしてもよい。
袋本体2を形成する通水性濾過性シートに掛止部材10を貼着する作業性も踏まえると、一対の斜め折線L1a、L1bではタイを2カ所以下とし、縦折線L2ではタイを3カ所以下とすることが好ましい。
なお、斜め折線L1a、L1bや縦折線L2を、容易に折れ曲がるように筋押し、ハーフカットなどで形成してもよい。
一方、袋本体2を形成する通水性濾過性シート20としては、所定量の抽出材料を充填し、注湯した場合に、抽出材料の浸出が可能であるものを種々使用することができる。一般に、浸出用シートとしては、例えば、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ビニロン等の合成繊維、レーヨン等の半合成繊維、コウゾ、ミツマタ等の天然繊維の単独又は複合繊維からなる織布あるいは不織布、マニラ麻、木材パルプ、ポリプロピレン繊維等からなる混抄紙、ティーバッグ原紙等の紙類が知られており、本発明においてもこれらを使用することができる。
環境への負荷を低減する点から、通水性濾過性シート20を形成する繊維や掛止部材10を形成する薄板状材料として無漂白のものを用いてもよい。また、ドリップバッグの使用後の廃棄性の点から、通水性濾過性シート材料や薄板状材料には生分解性繊維を含有させることが好ましい。生分解性繊維としては、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンサクシネート等をあげることができる。
また、コーヒー粉などを抽出材料とする場合には、ドリップ時に抽出材料に適度な蒸らし効果を付与できることが好ましい。そこで、繊維材料から通水性濾過性シートを製造するに際しては、繊維層の空隙率を調整することにより、抽出材料に直接接することとなる層を「疎」とし、直接には接しない層を「密」とする疎密の複層構造とし、かつ抽出材料に直接接することとなる層では疎水性繊維の含有率を高め、抽出材料に直接接しない層では疎水性繊維の含有率を下げることが好ましい(特許第3674486号)。
このドリップバッグ1Aの使用方法としては、まず、ミシン目等の開封誘導線4に沿って袋本体2の上端部を切除することにより袋本体2を開口し、図2に示すように、袋本体2の表裏一対の掛止部材10の掛止部11を互いに反対方向に引っ張ることにより、アーム部14と掛止部11を引き起こし、さらに大きく掛止部11を引っ張って図3Aに示すようにカップ200に掛止部11を掛止する。
この場合、掛止部11が引っ張られることにより、掛止部11と連続する第1の中央貼着部13も引っ張られ、袋本体2の対向する面が反対方向に引っ張られることにより縦折線L2が自ずと折れ曲がり、また、V字形に形成されている一対の斜め折線L1a、L1bの下端も引っ張られるので、一対の斜め折線L1a、L1bと上部貼着部12の上端辺12aで囲まれた三角領域の上端辺が袋本体2の開口部3の中心側に近づくように、該三角領域が傾く。そのため、上部貼着部12の上端辺12aが3辺に屈曲する。こうして、このドリップバッグ1Aによれば、一対の掛止部材10の掛止部11を互いに反対方向に引っ張るだけで袋本体2の開口部3が図3Bに示すように、略8角形に開く。
袋本体2の開口部3が略8角形に開くことにより、開口部3の開口面積は、開口部が矩形に開いていた従前のドリップバッグの開口面積よりも広くなり、袋本体2への注湯等が容易となる。特に、図1Aに示すように、袋本体2の幅をa、袋本体2の左右の側辺のそれぞれから掛止部材10までの距離をa1、a5、上部貼着部12の上端辺12aの左右それぞれの端部から斜め折線L1a、L1bの上端までの距離をa2、a4、斜め折線L1a、L1bの上端の間隔をa3とした場合に、
2=a3=a4=a1+a5
1=a5
であるとき、即ち、斜め折線L1a、L1bの上端の、上部貼着部12の上端辺12a上における位置が、袋本体2の側辺から中央部側へ、袋本体2の幅aの3/8の位置にあり、上部貼着部12と袋本体2の側辺との距離が幅aの1/8であるとき、ドリップバッグは正8角形に開口することができる。この正8角形の面積Sは、
8=(a×tan67.5)/8
である。
一方、同じ幅aの袋本体を有する従来のドリップバッグが正方形に開口するとした場合、正方形の面積S4は、
4=a/4、
である。
したがって、正8角形の面積S8と正方形の面積S4との比S8/S4は、
8/S4=1.206
となり、約21%広くなる。
また、図4Aに示すように、このドリップバッグ1Aを開口径の小さいカップ200aにセットした場合でも、開口部3に沿った上部貼着部12の上端辺12aが3辺に屈曲することにより、袋本体2の開口部3は、開口部が矩形に開く従前のドリップバッグの開口部よりも広く開口する。
さらに、図4Bに示すように、このドリップバッグ1Aを開口径の大きいカップ200bにセットし、アーム部14で第1の中央貼着部13が強く引っ張られた場合でも、開口部3に沿った上部貼着部12が2つ折りにならずに3辺に屈曲することにより、袋本体2の開口部3の開口形状は略8角形となる。したがって、このドリップバッグ1Aによれば、カップの開口径の大小によらず、開口部3の開口形状を安定して大きくすることができるので、使いやすさが向上する。さらに、このドリップバッグ1Aによれば、第1の中央貼着部13、第2の中央貼着部15及び補強部16が袋本体2の上下方向に延びていることにより、開口部3が開口すると袋本体2は底面から周面が略鉛直に起立した8角柱状となる。したがって、開口部3への注湯がより一層容易になる。
本発明のドリップバッグの製造方法としては、例えば、図5に示すように、一対の掛止部材10の底部側同士を、間隔をあけて対向させたものを長尺帯状の通水性濾過性シート20に所定間隔で複数配置したドリップバッグ用シート21を用意し、そのシート21を長手方向の縁辺同士が重なり合うように2つ折りにし、袋本体2の幅の間隔で短手方向に溶着溶断を繰り返し、その間にコーヒー粉等の抽出材料を一袋分ずつ充填していくことにより得ることができる。この場合の溶着溶断部が袋本体2の両側辺2p、2q(図1A)となる。また、この短手方向の溶着溶断に先立って、通水性濾過性シート20には、予め、開封用の易開封線としてミシン目等の開封誘導線4を施しておく。なお、開封誘導線4としては、ミシン目に代えて、超音波や熱などでライン状の脆弱部を設けてもよい。
本発明のドリップバッグは、種々の態様をとることができる。例えば、図6に示すドリップバッグ1A2のように、上述のドリップバッグ1Aにおいて、第2の中央貼着部15を省略してもよい。このドリップバッグ1A2も上述のドリップバッグ1Aと同様に開口形状が略8角形となる。なお、ドリップバッグ1A2では、第2の中央貼着部15が省略されていることにより、開口部3が開口しているときの袋本体2の形状が、上述のドリップバッグ1Aよりも底すぼまりの形状となる。
また、本発明においては、図7に示すドリップバッグ1A3のように、上述のドリップバッグ1Aにおいて、上部貼着部12と第1の中央貼着部13とを連続させなくてもよい。
図8に示すドリップバッグ1A4のように、上述のドリップバッグ1Aにおいて、アーム部14の下端を掛止部11に当接させてもよい。
図9に示すドリップバッグ1Bのように、一対の斜め折線L1a、L1bの下端が互いに離れ、それらの下端からそれぞれ縦折線L2を下方に延ばしてもよい。この場合にも、一対の掛止部11を反対方向に引っ張っただけで斜め折線L1a、L1bと縦折線L2が折れ曲がるように、これらの折線をミシン目、筋押し、ハーフカット等で折れ曲がりやすく形成する。
図10はこのドリップバッグ1Bを開封誘導線4で袋本体2の上端部を除去することにより開封した後、一対の掛止部材10の掛止部11を互いに反対方向に引っ張り始めた状態を示している。
このドリップバッグ1Bでは、図9に示すように、縦折線L2が、第1の中央貼着部13の側辺に重なっている。そのため、一対の掛止部11を互いに反対方向に引っ張ったときに、第1の中央貼着部13がその引っ張り方向に突き出て一対の斜め折線L1a、L1bの下端もその引っ張り方向に引っ張られ、一対の斜め折線L1a、L1bと上部貼着部12の上端辺12aで囲まれる台形領域が、その上端辺が袋本体2の開口部3の中心側に近づくように傾き易くなる。それにより上部貼着部12の上端辺12aが3辺に屈曲しやすくなるので好ましい。
この場合、一対の斜め折線L1a、L1bの下端をつなぐ横折線L3を形成すると、一対の斜め折線L1a、L1bと上部貼着部12の上端辺12aで囲まれる台形領域が、袋本体2の開口部3の中心側に、より容易に傾くので好ましい。
また、一対のアーム部14の袋本体側辺側下端から下方に延びた下部折線L4が形成されている。これにより、一対の掛止部材10の掛止部11を互いに反対方向に引っ張ったときに、第1の中央貼着部13の下部が一対の下部折線L4で折れるので、袋本体2を開口し、ドリップバッグ1Bをカップに掛止したときの袋本体2の形状が、一層、鉛直に起立した8角柱状になりやすい。
こうして、このドリップバッグ1Bも、図11に示すように、カップ200に掛止部11を掛止することにより、袋本体2の開口部3を略8角形に大きく開口させることができ、かつその開口形状をカップの開口径の大小によらず保持することができる。
このように一対の斜め折線L1a、L1bの下端のそれぞれの直下に縦折線を形成する場合にも、図12に示すドリップバッグ1B2のように、第2の中央貼着部15を省略してもよい。
図13のドリップバッグ1Cは、図1Aに示したドリップバッグ1Aにおいて、袋本体2が平面視縦長の平袋状であったのを横長の平袋状とし、それに合わせて掛止部材10も横長に構成したものである。第1の中央貼着部13は、該第1の中央貼着部13とアーム部14との接続部から上方で上部貼着部12に向かって徐々に幅が広くなり、一対の斜め折線L1a、L1bの下端が重なったV字形折線の形成領域を確保している。
このドリップバッグ1Cも,一対の掛止部11を反対方向に引っ張るだけで図14に示したように、上部貼着部12が3辺に屈曲して袋本体2の開口部3が開き始める。そして、カップに掛止させると、袋本体2の開口部3に広い開口面積を確保することができる。
図15のドリップバッグ1Dは、図13に示したドリップバッグ1Cにおいて、図9に示したドリップバッグ1Bのように、一対の斜め折線L1a、L1bの下端を互いに離し、それらの下端からそれぞれ縦折線L2を下方に延ばし、一対の斜め折線L1a、L1bをつなぐ横折線L3を形成したものである。このドリップバッグ1Dでは、アーム部14の下端から下方に延びた一対の下部折線L4が、一対の縦折線L2の延長線上に形成されている。
このドリップバッグ1Dも,一対の掛止部11を反対方向に引っ張るだけで図16に示したように、上部貼着部12が3辺に屈曲して袋本体2の開口部3が開き始める。そして、カップに掛止させると、袋本体2の開口部3に広い開口面積を確保することができる。
上述のドリップバッグにおいて上部貼着部12を幅広く形成した場合に、例えば、図17に示すドリップバッグ1D2のように、一対の斜め折線L1a、L1bと縦折線L2の交点P1を上部貼着部12内に形成してもよい。
図18のドリップバッグ1Eは、図17のドリップバッグ1D2のように、一対の斜め折線L1a、L1bと縦折線L2の交点P1を上部貼着部12内に形成したものである。
このドリップバッグ1Eでは、袋本体2の開口部3に沿う細かいドットで塗りつぶした帯状領域の一部又は全部が袋本体2の外表面に接着されている。この帯状領域内の上部が上部貼着部12であり、帯状領域内の、袋本体の幅方向中央部の下部が引き起こし不能の中央部13となっており、第1の中央貼着部として機能している。
また、このドリップバッグ1Eでは、補強部16が省略されている。中央部13の下端から、左右に水平にアーム部14が延び、アーム部14の左右の端部に、円弧状の掛止部11の端部が繋がっている。
このドリップバッグ1Eをカップに掛止するときには掛止部11を互いに反対方向に引っ張り、アーム部14を引き起こし、図19に示すように、掛止部11をカップ200に係止する。このとき、中央部13が引っ張られ、一対の斜め折線L1a、L1bとそれらの下端から下方に延びた縦折線L2が屈曲し、広い開口部3を得ることができる。
図20のドリップバッグ1Fは、図18のドリップバッグ1Eの円弧状の掛止部11を、環状の掛止部11とし、中央部13を直接的に袋本体2に貼着したものである。また、環状の掛止部11の中央部13近傍にスリット17を設け、図21に示すように、掛止部11をカップ200に掛け易くしている。なお、このドリップバッグ1Fにおいても、中央部13は袋本体2に貼着しなくてもよい。
本発明は、さらに種々の態様をとることができる。例えば、上述のドリップバッグにおいて、斜め折線L1a、L1bは直線に限られず、緩く湾曲していてもよい。
少なくとも掛止部が、アーム部を介して、又は直接的に、中央部又は第1の中央貼着部と連続し、掛止部が互いに反対方向に引っ張られてカップに掛止されることにより中央部又は第1の中央貼着部が引っ張られるドリップバッグにおいて、本発明に特徴的な斜め折線と縦折線は効果を奏する。
なお、上述した実施例のドリップバッグの変形態様は、適宜組み合わせることができる。
1A、1A2、1A3、1A4、1B、1B2、1C、1D、1D2、1E、1F、1X ドリップバッグ
2 袋本体
2p、2q 側辺
3 開口部
4 開封誘導線
10、10X 掛止部材
11、11X 掛止部
12 上部貼着部(帯状貼着部)
12a 上部貼着部(帯状貼着部)の上端辺
13 中央部又は第1の中央貼着部
14 アーム部
15 第2の中央貼着部
16 補強部
20 通水性濾過性シート
21 ドリップバッグ用シート
200、200a、200b カップ
201 カップの開口部壁
L1a、L1b 斜め折線
L2 縦折線
L3 横折線
L4 下部折線
Z 中心線

Claims (16)

  1. 通水性濾過性シートから形成され、上端部が開口する袋本体と、
    袋本体の対向する2面の外表面に設けられた薄板状材料からなる掛止部材とを有するドリップバッグであって、
    掛止部材が、袋本体の開口部に沿って袋本体に貼着されている上部貼着部、
    袋本体の幅方向の中央部において上部貼着部の下方で袋本体から引き起こし不能に形成された中央部、及び
    袋本体に貼着されていない掛止部を有し、
    上部貼着部に該上部貼着部の下部から上部へ袋本体の幅方向を二分する中心線から離れる方向に延び、該中心線を挟む一対の斜め折線が形成されており、該斜め折線の下端の直下から下方へ縦折線が形成されているドリップバッグ。
  2. 中央部が袋本体に貼着され、第1の中央貼着部を形成している請求項1記載のドリップバッグ。
  3. 掛止部材が第1の中央貼着部の両側に、一端が引き起こし可能に形成された一対のアーム部を有し、掛止部がアーム部を介して第1の中央貼着部と連続している請求項2記載のドリップバッグ。
  4. アーム部の下端部が第1の中央貼着部と連続し、アーム部の上端部が掛止部と連続している請求項3記載のドリップバッグ。
  5. 一対の斜め折線が下端で重なってV字形折線となり、該下端から1本の縦折線が下方へ延びている請求項1〜4のいずれかに記載のドリップバッグ。
  6. 一対の斜め折線の下端が互いに離れ、一対の斜め折線の下端から2本の縦折線が下方へ延びている請求項1〜4のいずれかに記載のドリップバッグ。
  7. 第1の中央貼着部が、上部貼着部から下方に延びることにより形成されている請求項2〜6のいずれかに記載のドリップバッグ。
  8. 掛止部材が、一対のアーム部の袋本体の側辺側に、袋本体に貼着されている第2の中央貼着部を有する請求項3〜7のいずれかに記載のドリップバッグ。
  9. 第1の中央貼着部と第2の中央貼着部とが連続している請求項8記載のドリップバッグ。
  10. 一対の斜め折線の下端から下方に延びた縦折線が、第1の中央貼着部の側辺に重なる請求項6〜9のいずれかに記載のドリップバッグ。
  11. 一対の斜め折線の下端をつなぐ横折線が形成されている請求項6〜10のいずれかに記載のドリップバッグ。
  12. 一対のアーム部の下端から下方に折線が形成されている請求項3〜11のいずれかに記載のドリップバッグ。
  13. 上部貼着部の上端辺が、一対の斜め折線で略3等分される請求項1〜12のいずれかに記載のドリップバッグ。
  14. 斜め折線の上端の、上部貼着部の上端辺上における位置が、袋本体の側辺から中央部側へ、袋本体の幅の3/8の位置にあり、上部貼着部と袋本体の側辺との距離が袋本体の幅の1/8である請求項1〜13のいずれかに記載のドリップバッグ。
  15. 上部貼着部が、帯状である請求項1〜14のいずれかに記載のドリップバッグ。
  16. 袋本体に抽出材料が充填され、袋本体の上端部が閉じられている請求項1〜15のいずれかに記載のドリップバッグ。

JP2014552069A 2012-12-11 2013-12-11 ドリップバッグ Active JP5858172B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014552069A JP5858172B2 (ja) 2012-12-11 2013-12-11 ドリップバッグ

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2012/082112 WO2014091567A1 (ja) 2012-12-11 2012-12-11 ドリップバッグ
JPPCT/JP2012/082112 2012-12-11
PCT/JP2013/083223 WO2014092122A1 (ja) 2012-12-11 2013-12-11 ドリップバッグ
JP2014552069A JP5858172B2 (ja) 2012-12-11 2013-12-11 ドリップバッグ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5858172B2 true JP5858172B2 (ja) 2016-02-10
JPWO2014092122A1 JPWO2014092122A1 (ja) 2017-01-12

Family

ID=55301069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014552069A Active JP5858172B2 (ja) 2012-12-11 2013-12-11 ドリップバッグ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5858172B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019187634A (ja) * 2018-04-20 2019-10-31 キーコーヒー株式会社 ドリップバッグ
WO2023002605A1 (ja) 2021-07-21 2023-01-26 大紀商事株式会社 ドリップバッグ

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003011089A1 (en) * 2001-07-30 2003-02-13 Ohki Co.,Ltd. Drip bag
JP2004024763A (ja) * 2002-06-28 2004-01-29 Ajinomoto General Foods Inc 濾過具
JP2004242847A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Fuso Sangyo Kk ドリップバッグ
JP2012125406A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Daiki Shoji Kk ドリップバッグ
JP2012143418A (ja) * 2011-01-13 2012-08-02 Daiki Shoji Kk ドリップバッグ
JP2012188134A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Fuso Sangyo Kk 抽出用バッグ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003011089A1 (en) * 2001-07-30 2003-02-13 Ohki Co.,Ltd. Drip bag
JP2004024763A (ja) * 2002-06-28 2004-01-29 Ajinomoto General Foods Inc 濾過具
JP2004242847A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Fuso Sangyo Kk ドリップバッグ
JP2012125406A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Daiki Shoji Kk ドリップバッグ
JP2012143418A (ja) * 2011-01-13 2012-08-02 Daiki Shoji Kk ドリップバッグ
JP2012188134A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Fuso Sangyo Kk 抽出用バッグ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019187634A (ja) * 2018-04-20 2019-10-31 キーコーヒー株式会社 ドリップバッグ
WO2023002605A1 (ja) 2021-07-21 2023-01-26 大紀商事株式会社 ドリップバッグ

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2014092122A1 (ja) 2017-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2014092122A1 (ja) ドリップバッグ
WO2014091568A1 (ja) ドリップバッグ
JP6104212B2 (ja) ドリップバッグ
JP5105119B2 (ja) ドリップバッグ
JP6884390B2 (ja) ドリップバッグ
JP5640754B2 (ja) ドリップバッグ
JP5858172B2 (ja) ドリップバッグ
JP7148907B2 (ja) ドリップバッグ
JP7250278B2 (ja) ドリップバッグ
JP4079041B2 (ja) ドリップバッグ
JP5892262B2 (ja) ドリップバッグ
JP7129081B2 (ja) ドリップバッグ
JP7452859B2 (ja) ドリップバッグ
JP6933865B2 (ja) ドリップバッグ
JP7249644B2 (ja) ドリップバッグ
JP4182816B2 (ja) ドリップバッグ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5858172

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250