JP5856093B2 - 塗装装置 - Google Patents

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Description

本発明は、従来から用いられていた既存のポンプを不要とすることが可能な塗装装置に関する。
従来から、液体を送り出すためのポンプとして、例えば、ギヤポンプやベーンポンプ等、種々のポンプが知られている。このような従来のポンプが、例えば、ロボットのアーム等に搭載され、ポンプによって送給される塗料を塗装ガンから被塗装物に吐出して塗装が行われている。
この種のポンプとして、本出願人は、被塗装物に対して塗料を連続して安定吐出することが可能なポンプを提案している(特許文献1参照)。
特開2010−207806号公報
ところで、水性塗料(水溶性塗料)では、希釈剤として油性塗料で使用されるシンナーに代替して水が用いられる。一般的に水と油は混じり合うことがないため、エマルション(Emulsion)化させて混じり合うようにしたものが水性塗料である。このエマルション化された水性塗料は、機械的シェア(せん断力)が付与されると糸を引くような状態を引き起こす。
従って、エマルション化された水性塗料を従来のギヤポンプ等で供給すると、複数のギヤによって押し出される水性塗料が硬化現象を引き起こすおそれがある。このため、水性塗料を供給するポンプでは、必要以上に撹拌されることを回避する必要がある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、従来から用いられている既存のポンプを不要とすることが可能な塗装装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、塗料が供給される開口部と所定量の塗料が貯留される収納空間とを有するロート状のロート部と、前記ロート部の下端部に連結され、圧力流体が導入される圧力流体導入ポートと、前記圧力流体導入ポートから導入された圧力流体によって前記収納空間内に貯留された塗料が加圧されて導出される塗料導出ポートとを有する装置本体と、前記圧力流体導入ポートと前記収納空間とを連通させる連通路を有し、前記収納空間内で前記装置本体から前記ロート部の前記開口部に向かって延出する筒状部材と、前記筒状部材の着座部に着座すると共に、前記連通路を流通する圧力流体の押圧力によって着座部から離間して前記開口部を閉塞する浮揚部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ロート部の開口部から収納空間内に塗料を供給し、所定量の塗料をロート部の収納空間内に充填することができる。また、筒状部材の連通路を介して収納空間内に導入される圧力流体によって浮揚部材が変位してロート部の開口部を閉塞する。ロート部の開口部が浮揚部材によって密封された状態において、圧力流体の加圧力によって塗料を押圧し、押圧された塗料が塗料導出ポートから導出される。このように、本発明では、ロート部内に充填された塗料を圧力流体で加圧することで前記ロート部にポンプ機能を発揮させることができる。この結果、本発明では、従来から用いられている既存のポンプ(例えば、定量ポンプ)を不要とすることができる。
また、本発明は、前記圧力流体が、少なくとも、加圧エア、洗浄液及び硬化剤を含み、切換手段を介して加圧エア、洗浄液及び硬化剤のいずれか一つが択一的に導入されることを特徴とする。
本発明によれば、切換手段を介して加圧エア、洗浄液及び硬化剤のいずれか一つを圧力流体導入ポートに対して択一的に導入することができる。この結果、洗浄液の導入によってロート部の収納空間内を瞬時に洗浄することができると共に、硬化剤の導入によって主剤と硬化剤との混合を簡便に行なうことができる。
さらに、本発明は、前記浮揚部材が、前記開口部の内径よりも大なる外径を有する球体と、前記球体に連結され前記筒状部材の前記連通路内に臨む棒体とから構成されることを特徴とする。
本発明によれば、筒状部材の内壁と係合する棒体を浮揚部材に設けることで、棒体を錘として機能させると共に、浮揚部材を筒状部材の着座部に着座させるガイド機能を発揮させることができる。
さらにまた、本発明は、前記筒状部材の軸方向に沿った下端部に連結される磁性体と、前記磁性体を吸着するマグネットを有するロータリアクチュエータと、前記磁性体と前記ロータリアクチュエータとの間に介装される絶縁体とを有する回転機構が設けられ、前記筒状部材には、前記ロート部の内壁に向かって延出する複数の回転翼が設けられ、前記筒状部材及び前記回転翼は、前記回転機構を介して前記筒状部材の軸線を回転中心として一体的に回転可能に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、回転機構によって筒状部材及び回転翼を一方又は他方に回転させることで、ロート部の収納空間内に充填された塗料を撹拌させて塗料導出ポート側への流動を促進させることができる。
さらにまた、本発明は、前記収納空間内に、複数の撹拌子が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、複数の撹拌子を収納空間内に設けることで、例えば、塗装作業が長時間中断したときの塗料の沈殿を抑制することができる。
本発明では、従来から用いられている既存のポンプを不要とすることが可能な塗装装置が得られる。
本発明の実施形態に係る塗装装置が塗装システムに組み込まれた状態を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る塗装装置の概略縦断面図である。 ロート部の収納空間内に充填された塗料が加圧エアによって加圧される状態を示す概略縦断面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る塗装装置が塗装システムに組み込まれた状態を示す説明図、図2は、本発明の実施形態に係る塗装装置の概略構造断面図である。
図1に示されるように、塗装システム10は、図示しない基台部を基点として周方向に沿って回動し且つ多軸に変位可能に設けられたロボットアーム12を有する塗装ロボット(図示せず)と、ロボットアーム12の先端部に付設され図示しない被塗装物に向かって塗料を吐出する塗装ガン14と、塗装ガン14に近接するロボットアーム12の側部に固定される塗装装置16と、マニホールドブロック18上に配設され図示しないソレノイドによってオン状態とオフ状態とを切り換える複数のオン・オフ弁と備える。なお、塗装ガン14と塗装装置16とは、チューブ22を介して接続されている。
複数のオン・オフ弁は、チューブ24aを介して所定色の塗料供給源(図示せず)に接続される第1オン・オフ弁20aと、チューブ24bを介して前記所定色と異なる他色の塗料供給源(図示せず)に接続される第2オン・オフ弁20bと、チューブ24cを介して洗浄液供給源(図示せず)に接続される第3オン・オフ弁20cと、チューブ24dを介して洗浄エア供給源(図示せず)に接続される第4オン・オフ弁20dとを有する。
マニホールドブロック18の一端部には、略L字状に屈曲する供給ノズル26が連結される。供給ノズル26のノズル先端を、後記するロート部28の開口部34に臨ませることにより、ロート本体32の収納空間36内に所定量の塗料を導出(滴下を含む)することができる。
第1オン・オフ弁20aがオフ状態からオン状態に切り換えられることで、供給ノズル26のノズル孔から所定色の塗料が導出(滴下を含む)可能となる。また、第2オン・オフ弁20bがオフ状態からオン状態に切り換えられることで、供給ノズル26のノズル孔から他色の塗料が導出(滴下を含む)可能となる。
さらに、第3オン・オフ弁20cがオフ状態からオン状態に切り換えられることで洗浄液が供給され、マニホールドブロック18内で塗料が流通する通路内及び供給ノズル26内が洗浄液によって洗浄される。なお、仕事を終えた洗浄液は、供給ノズル26から廃液用容器(図示せず)に導出される。さらにまた、第4オン・オフ弁20dがオフ状態からオン状態に切り換えられることで洗浄エアが供給され、洗浄液で洗浄されたマニホールドブロック18内の通路及び供給ノズル26内が洗浄エアによって乾燥される。なお、洗浄液及び洗浄エアの供給は、例えば、所定色の塗料から他色の塗料に切り換える色切換作業時等に行なわれる。
図2に示されるように、塗装装置16は、基本的に、ロート状に形成されたロート部28と、ロート部28の下端部に連結される装置本体30とを備える。
ロート部28は、例えば、テフロン(登録商標)等の透明な樹脂材料で形成されたロート本体32を有する。ロート本体32は、縮径する上端部32aと、上端部32aから下部側に向かって徐々に拡径する拡径部32bと、最大に拡径する拡径部32bから下部側に向かって徐々に縮径する縮径部32cと、ねじ部を介して装置本体30に連結される円筒状の取付部32dとから構成される。上端部32aには、塗料が供給される円形状の開口部34が形成されている。また、ロート本体32の内部には、開口部34から供給された所定量の塗料を貯留する収納空間36が形成されている。
ロート本体32の収納空間36内には、装置本体30によって回転可能に軸支される管体からなり、装置本体30の内部からロート部28の開口部34に向かって延在する略円筒状の回転パイプ(筒状部材)38が設けられる。回転パイプ38の軸線は、ロート本体32の軸線と略一致するように配置され、回転パイプ38の軸線を回転中心として回動可能に設けられる。この回転パイプ38の内部には、後記する圧力流体導入ポート40aと収納空間36とを連通させる連通路42が設けられる。さらに、収納空間36内には、複数の撹拌子43が収容されている。この撹拌子43は、例えば、樹脂材料によって略フットボール形状に形成されるとよい。撹拌子43の作用効果については、後記する。
回転パイプ38の外周面には、周方向に沿って所定角度だけ離間して配置され、回転パイプ38の外周面からロート本体32の内壁に向かって放射状に延出する複数の回転翼44が連結されている。この場合、回転パイプ38及び回転翼44は、後記する回転機構46を介して回転パイプ38の軸線を回転中心として一体的に回転可能に設けられる。なお、回転翼44は、放射状ではなく回転パイプ38の軸方向に沿って螺旋状に延在するように配置されてもよい。回転パイプ38の下部側には、回転パイプ38の外周面に摺接してシールするリング状のシール部材47が設けられる。このシール部材47によって収納空間36が封止される。
ロート本体32の開口部34側に位置する回転パイプ38の上端面には、着座部48が設けられる。着座部48には、浮揚部材50が着座可能に設けられる。浮揚部材50は、例えば、樹脂材料で形成されロート本体32の開口部34の内径よりも大なる外径を有する中空の球体52と、球体52に連結され回転パイプ38の連通路42内に臨む金属製のガイド棒(棒体)54とから構成される。
ガイド棒54は、回転パイプ38の連通路42の内壁に係合してガイド作用を発揮すると共に、着座部48から離間した球体52を着座部48に対して着座させる錘としての機能をも併有する。回転パイプ39の下端部には、圧力流体導入ポート40aと連通路42とを連通させる複数の切欠部53が周方向に沿って配設されている。なお、各切欠部53は、正面視して略楕円形状に形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、円形状、矩形状やスリット状であってもよい。
浮揚部材50は、圧力流体導入ポート40aから加圧エアが供給されていない通常の状態で回転パイプ38の着座部48に着座している(図2参照)。一方、圧力流体導入ポート40aから加圧エアが供給されると、この加圧エアが回転パイプ38の連通路42に沿って流通する。加圧エアの押圧力によって球体52が着座部48から上方に向かって離間し、着座部48から離間した球体52によってロート本体32の開口部34が閉塞される(図3参照)。ガイド棒54は、球体52によって開口部34が閉塞された場合、ガイド棒54の一部が連通路42内に残存して回転パイプ38の内壁と係合することで、浮揚部材50の倒れを防止するように所定の長さに設定されている。
なお、圧力流体導入ポート40aから加圧エアの供給が停止されるとロート本体32の収納空間36内の圧力が低下し、浮揚部材50の自重、及び、ガイド棒54の回転パイプ38の内壁と係合するガイド作用によって回転パイプ38の着座部48に着座する。浮揚部材50が回転パイプ38の着座部48に着座することで、ロート本体32の開口部34の閉塞状態が解除される。
装置本体30は、例えば、樹脂材料で形成された略円筒体からなり、圧力流体が導入される圧力流体導入ポート40aと、圧力流体導入ポート40aから導入された圧力流体によって収納空間36内に貯留された塗料が加圧されて導出される塗料導出ポート40bとを有する。
圧力流体導入ポート40aは、チューブ55を介して、複数の切換弁(切換手段)が搭載された切換ブロック58に接続される。圧力流体は、加圧エア、洗浄液及び硬化剤を含み、各切換弁を介して加圧エア、洗浄液及び硬化剤のいずれか一つが択一的に圧力流体導入ポート40aに導入される。
複数の切換弁は、チューブ56aを介して圧縮エア供給源60に接続される第1切換弁62aと、チューブ56bを介して洗浄液供給源64に接続される第2切換弁62bと、チューブ56cを介して硬化剤供給源66に接続される第3切換弁62cとを有する。第1切換弁62aと圧縮エア供給源60との間には、圧縮エア供給源60から供給されたエア圧を調圧する図示しない減圧弁やチェック弁等が配設される。
第1切換弁62aがオフ状態からオン状態に切り換えられることで、圧力流体導入ポート40aに対して加圧エアが供給される。また、第2切換弁62bがオフ状態からオン状態に切り換えられることで、圧力流体導入ポート40aに対して洗浄液が供給される。さらに、第3切換弁62cがオフ状態からオン状態に切り換えられることで圧力流体導入ポート40aに対して硬化剤が供給される。
図示しないコントローラによって第1〜第3切換弁62a〜62cを択一的に切換操作することで、加圧エア、洗浄液及び硬化剤のいずれか一つを圧力流体導入ポート40aに対して択一的に導入することができる。
なお、加圧エアは、ロート本体32内に貯留された塗料を加圧して塗料導出ポート40b側に押圧する作用と、洗浄液を供給してロート本体32内を洗浄した後にロート本体32内を乾燥させる洗浄エアの両方を含む。
装置本体30の下部側には、回転機構46が設けられる。回転機構46は、回転パイプ38の軸方向に沿った下端部に連結される円盤状の磁性体68と、磁性体68を吸着する円盤状のマグネット70と、回転軸にマグネット70が連結されたロータリアクチュエータ72と、磁性体68とロータリアクチュエータ72との間に介装される絶縁板(絶縁体)74とを有する。ロータリアクチュエータ72の回転軸は、例えば、一方向に180度回転した後、一方向と反対の他方向に180度回転してこの一方向及び他方向の往復反転運動を所定時間継続して行う。
ロータリアクチュエータ72としては、例えば、小型ベーン型揺動アクチュエータや空気圧ロータリアクチュエータが用いられるとよい。
装置本体30の下端部には、ロート本体32の収納空間36内に貯留された塗料供給量を検出するロードセル76が配設される。ロードセル76は、図示しない荷重検出部に付与された荷重を電気信号(検出信号)に変換して図示しないコントローラに出力する。
なお、本実施形態では、塗料供給量の検出手段としてロードセル76を用いているが、これに限定されるものではなく、例えば、ロート本体32に近接する外部側に配置される図示しない一対の光センサによって検出するようにしてもよい。
この一対の光センサは、例えば、ロボットアーム12に支持される図示しない支持部材を介して鉛直上下方向に所定距離だけ離間して配置されるとよい。この一対の光センサによって供給ノズル26からロート本体32内に供給された塗料の供給量(供給レベル)を検出することができる。例えば、上側に配置された一方の光センサでロート本体32内に供給された塗料の最大供給量を検出すると共に、下側に配置された他方の光センサで塗料の最小供給量を検出することができる。なお、光センサとしては、反射光を検出する反射型フォトセンサや発光素子及び受光素子からなる透過型フォトセンサ等が用いられるとよい。
本実施形態に係る塗装装置16が組み込まれた塗装システム10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
本実施形態で使用される塗料は、静電塗装(内部印加方式、外部印加方式のいずれでもよい)に使用される水性塗料を使用することが好ましいが、通常の塗料(油性塗料)を用いてもよい。また、本実施形態では、塗料の撹拌機能を有するため、例えば、所望の混合比で混合した耐公害型塗料の2液混合型塗料(主剤と硬化剤)を使用することができる。
先ず、所定色の塗料が塗装装置16のロート部28内に供給される場合について説明する。なお、ロート本体32内の浮揚部材50は、着座部48に着座して、ロート本体32の開口部34が閉塞されていない状態にあるものとする。
図示しないコントローラからの制御信号に基づいてロボットアーム12を回動操作し、供給ノズル26の真下の位置にロート部28の開口部がくるようにロボットアーム12を停止させる(図1中の2点鎖線参照)。図示しないコントローラからの切換信号に基づいて、第1オン・オフ弁20aがオン状態に切り換えられることにより、供給ノズル26の先端からロート部28の収納空間36内に塗料が供給される(図2参照)。
ロート部28の収納空間36内に供給された塗料の供給量は、ロードセル76から図示しないコントローラに導入される検出信号によって検出され、収納空間36内に充填された塗料の水面が回転パイプ38の上端よりも下側となるように設定される。なお、回転パイプ38の上端は、浮揚部材50の球体52が着座部48に着座して閉塞されているため、ロート部28の開口部34から供給された塗料が回転パイプ38の連通路42内への進入が阻止される。また、ロート本体32を透明又は半透明の樹脂材料で形成することにより、ロート部28の収納空間36内に充填された塗料の供給量を容易に視認することができる。
ロート部28の収納空間36内に所定量の塗料が供給された後、ロボットアーム12を回動操作して塗装ガン14が図示しない被塗装物に近接した所定位置にセットする(図1中の実線参照)。続いて、図示しないコントローラからの切換信号に基づいて、切換ブロック58の第1切換弁62aをオン状態に切り換えて圧力流体導入ポート40aに対して加圧エアを供給する。圧力流体導入ポート40aから導入された加圧エアは、複数の切欠部53を介して回転パイプ38の連通路42に供給される。回転パイプ38の上端から収納空間36内に導入される加圧エアによって、浮揚部材50の球体52が上方に向かって押圧される。
加圧エアの押圧力によって浮揚部材50の球体52が着座部48から離間して上方に向かって変位し、ロート本体32の開口部34を閉塞する(図3参照)。球体52が着座部48から離間した際、球体52に連結されたガイド棒54が回転パイプ38の内壁と係合しているため、球体52を回転パイプ38(着座部48)の上方に位置する開口部34に向かって好適に案内することができる。
ロート本体32の開口部34が浮揚部材50の球体52によって閉塞されることで、収納空間36が密封された状態となる。回転パイプ38の上端から密封された収納空間36内に供給された加圧エアによって、収納空間36内に充填された塗料(の液面)が下方側に向かって加圧される。加圧された塗料は、塗料導出ポート40b側に向かって流動する。塗料導出ポート40bから導出された塗料は、チューブ22を介して塗装ガン14に導入され、被塗装物に向かって吐出される。
なお、圧縮エア供給源60から供給される加圧エアの圧力を、例えば、第1切換弁62aの上流側に配設された図示しないレギュレータによって調圧することで、塗装ガン14から被塗装物に向かって吐出される塗料の吐出量を任意に調整することができる。また、加圧エアの圧力を調圧することで、低粘度の塗料から高粘度(ハイソリッド)の塗料を使用することが可能となり、塗料の使用レンジを拡大することができる。
第1切換弁62aがオン状態に切り換えられると同時又は略同時に、図示しないコントローラの駆動信号に基づいてロータリアクチュエータ72が駆動される。このロータリアクチュエータ72の駆動によってマグネット70が同期して一方向及び他方向に反転運動すると共に、マグネット70の磁力によって磁性体68、回転パイプ38及び回転翼44が一体的に同期して一方向及び他方向に反転運動する。この結果、ロート部28の収納空間36内に充填された塗料が撹拌されながら塗料導出ポート40bから導出される。
ロート部28の収納空間36内に充填された塗料を被塗装物に吐出して塗装作業が完了した後、第1切換弁62aをオフ状態に切り換えて収納空間36内が減圧されることにより、ガイド棒54に案内されながら浮揚部材50の球体52が開口部34から落下して着座部48に着座する。
なお、予めロート部28の収納空間36内に開口部34を介して主剤を供給しておき、第3切換弁56cをオン状態に切り換えて回転パイプ38及び連通路42を介して硬化剤を収納空間36内に供給した後、回転機構46を介して回転パイプ38及び回転翼44を一体的に回転させて主剤と硬化剤とを混合させ、この混合された塗料を加圧エアの作用によって塗料導出ポート40bから吐出するようにしてもよい。
収納空間36の下部側には、例えば、樹脂材料でフットボール形状からなり流動抵抗を軽減させた複数の撹拌子43が収納されている。この複数の撹拌子43は、例えば、塗装作業を長時間中断させた場合、収納空間36の下部に堆積して塗料の沈殿防止用として機能させることができる。さらに、連結ブロック58に設けられた図示しない他の切換弁をオン状態として、主剤と硬化剤との混合液に対して、希釈剤である塗料用シンナーを供給することで、塗料粘度調整を自動的且つ同時に遂行することができる。
次に、塗料の色替え時における作業性について説明する。
マニホールドブロック18内及び供給ノズル26内の洗浄は、第3オン・オフ弁20cがオフ状態からオン状態に切り換えられることで洗浄液が供給され、マニホールドブロック18内で塗料が流通する通路内及び供給ノズル26内が洗浄液によって洗浄される。なお、仕事を終えた洗浄液は、供給ノズル26から廃液用容器(図示せず)に導出される。さらに、第4オン・オフ弁20dがオフ状態からオン状態に切り換えられることで洗浄エアが供給され、洗浄液で洗浄されたマニホールドブロック18内の通路及び供給ノズル26内が洗浄エアによって乾燥される。
ロート部28内の洗浄作業について、以下詳細に説明する。
図示しないコントローラからの切換信号に基づいて、切換ブロック58の第2切換弁62bをオン状態に切り換えて圧力流体導入ポート40aに対して洗浄液を供給する。圧力流体導入ポート40aから導入された洗浄液は、複数の切欠部53を介して回転パイプ38の連通路42に供給される。回転パイプ38の上端から収納空間36内に吐出される洗浄液によって、浮揚部材50の球体52が上方に向かって押圧される。
洗浄液の押圧力によって浮揚部材50の球体52が着座部48から離間して上方に向かって変位し、ロート本体32の開口部34を閉塞する(図3参照)。従って、洗浄液がロート部28から外部へ飛散することを好適に回避することができる。なお、球体52が着座部48から離間した際、球体52に連結されたガイド棒54が回転パイプ38の内壁と係合しているため、球体52を回転パイプ38(着座部48)の上方に位置する開口部34に向かって好適に案内することができる。
ロート本体32の開口部34が浮揚部材50の球体52によって閉塞されることで、密封された収納空間36の内部全体を回転パイプ38の上端から噴射される洗浄液によって瞬時に洗浄することができる。この場合、洗浄液によって洗浄される部位は、圧力流体導入ポート40a、回転パイプ38の連通路42、ロート部28の収納空間36内等であって、従来と比較して洗浄面積を減少させることができる。このため、洗浄液の供給量を抑制することができると共に、洗浄時間を短縮することができる。なお、第2切換弁62bをオフ状態に切り換えて洗浄液の供給を停止することで、浮揚部材50の球体52が落下して着座部48に着座する点は、ロート部28への塗料の供給の場合と同様である。さらに、第1切換弁62aがオン状態に切り換えられることで洗浄エアが供給され、洗浄液で洗浄されたロート部28の収納空間36等が洗浄エアによって乾燥される。
本実施形態では、ロート部28の開口部34から収納空間36内に塗料を供給し、所定量の塗料をロート部28の収納空間36内に充填することができる。また、回転パイプ38の連通路42を介して収納空間36内に導入される加圧エアによって浮揚部材50が変位してロート部28の開口部34を閉塞する。ロート部28の開口部34が浮揚部材50によって密封された状態において、加圧エアの加圧力によって塗料を押圧し、押圧された塗料が塗料導出ポート40bから導出される。このように、本実施形態では、ロート部28内に充填された塗料を加圧エアで加圧することでロート部28にポンプ機能を発揮させることができる。この結果、本実施形態では、従来から用いられている既存のポンプ(例えば、定量ポンプ)を不要とすることができる。
また、本実施形態では、第1〜第3切換弁62a〜62cを介して加圧エア、洗浄液及び硬化剤のいずれか一つを圧力流体導入ポート40aに対して択一的に導入することができる。この結果、洗浄液の導入によってロート部28の収納空間36内を瞬時に洗浄することができると共に、硬化剤の導入によって主剤と硬化剤との混合を簡便に行なうことができる。
さらに、本実施形態では、回転パイプ38の内壁と係合するガイド棒54を浮揚部材50に設けることで、ガイド棒54を錘として機能させると共に、浮揚部材50の球体52を回転パイプ38の着座部48に着座させるガイド機能を発揮させることができる。
さらにまた、本実施形態では、回転機構46によって回転パイプ38及び回転翼44を一方又は他方に反転させることで、ロート部28の収納空間36内に充填された塗料を撹拌させて塗料導出ポート40b側への流動を促進させることができる。
さらにまた、本実施形態では、複数の撹拌子43を収納空間36内に設けることで、例えば、塗装作業が長時間中断したときの塗料の沈殿を抑制することができる。
さらにまた、本実施形態では、塗装装置16を以上のように構成することで、塗料として、例えば、水溶性塗料を用いて静電塗装を行い、塗料を高電圧で印加した場合であっても、過電流が発生することを好適に回避することができる。
16 塗装装置
28 ロート部
30 装置本体
34 開口部
36 収納空間
38 回転パイプ(筒状部材)
40a 圧力流体導入ポート
40b 塗料導出ポート
42 連通路
43 撹拌子
44 回転翼
46 回転機構
48 着座部
50 浮揚部材
52 球体
54 ガイド棒(棒体)
68 磁性体
70 マグネット
72 ロータリアクチュエータ
74 絶縁板(絶縁体)

Claims (5)

  1. 塗料が供給される開口部と所定量の塗料が貯留される収納空間とを有するロート状のロート部と、
    前記ロート部の下端部に連結され、圧力流体が導入される圧力流体導入ポートと、前記圧力流体導入ポートから導入された圧力流体によって前記収納空間内に貯留された塗料が加圧されて導出される塗料導出ポートとを有する装置本体と、
    前記圧力流体導入ポートと前記収納空間とを連通させる連通路を有し、前記収納空間内で前記装置本体から前記ロート部の前記開口部に向かって延出する筒状部材と、
    前記筒状部材の着座部に着座すると共に、前記連通路を流通する圧力流体の押圧力によって着座部から離間して前記開口部を閉塞する浮揚部材と、
    を備えることを特徴とする塗装装置。
  2. 請求項1記載の塗装装置において、
    前記圧力流体は、少なくとも、加圧エア、洗浄液及び硬化剤を含み、切換手段を介して加圧エア、洗浄液及び硬化剤のいずれか一つが択一的に導入されることを特徴とする塗装装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の塗装装置において、
    前記浮揚部材は、前記開口部の内径よりも大なる外径を有する球体と、前記球体に連結され前記筒状部材の前記連通路内に臨む棒体とから構成されることを特徴とする塗装装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の塗装装置において、
    前記筒状部材の軸方向に沿った下端部に連結される磁性体と、前記磁性体を吸着するマグネットを有するロータリアクチュエータと、前記磁性体と前記ロータリアクチュエータとの間に介装される絶縁体とを有する回転機構が設けられ、
    前記筒状部材には、前記ロート部の内壁に向かって延出する複数の回転翼が設けられ、
    前記筒状部材及び前記回転翼は、前記回転機構を介して前記筒状部材の軸線を回転中心として一体的に回転可能に設けられることを特徴とする塗装装置。
  5. 請求項1乃至請求項4記載の塗装装置において、
    前記収納空間内には、複数の撹拌子が設けられることを特徴とする塗装装置。
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