JP5853941B2 - 電話制御装置およびプログラム - Google Patents
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Description
この際、無線通信網で輻輳が発生している場合、あるいは、無線端末が電波圏外や電波が届きにくい場所に位置している場合には、呼び出しに遅れが生じる。また、空き回線がない場合、空き回線が発生するまで待機することになり、呼び出しに遅れが生じる。また、無線端末が通話中の場合には、着信を通知できない。
例えば、発側端末で発信中止操作が行われた場合、電話制御装置は、これに応じた電話網からの着信中止に応じて、無線端末の呼び出しを中止する。また、無線端末と並行して呼び出している内線端末で先に応答した場合も、無線端末の呼び出しを中止する。
したがって、このような無線端末に対する呼び出しの中止により、無線端末に対する不要な呼び出しを回避することができる。
すなわち、無線端末における着信履歴は、一般的な電話装置と同様に、呼び出しが無線端末まで届いて初めて無線端末で着信履歴が記録されるため、呼び出しの中止により、無線端末に呼び出しが届かなかった場合、無線端末では着信履歴が記録されないことになる。したがって、無線端末利用者は、電話網からの着信があったことを知ることができず、当該着信に対する適切な対応をとることができなくなる。
したがって、無線端末では、無線通信網からの着信メッセージに応じて、呼出中メッセージを返送するとともに着信履歴を記録した後、無線通信網から切断メッセージが届くことになる。このため、電話網からの着信中止に応じて無線端末の呼び出しを中止する場合でも、無線端末において当該着信の履歴を確実に記録させることが可能となる。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電話制御装置10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる電話制御装置の構成を示すブロック図である。
この電話制御装置10は、ビジネスホンやPBXシステムなどの電話システム1において、主装置やPBXとして用いられる電話制御装置からなり、回線L1を介して電話網NW1と接続するとともに、回線L2を介して無線通信網NW2と接続し、内線回線21を介して収容した複数の内線端末20を、回線L1,L2に対して交換接続する機能を有している。
電話制御装置10には、主な機能部として、網I/F部11、内線I/F部12、記憶部13、および制御部14が設けられている。
また、回線L2については、音声をアナログ通信でやり取りする場合、音声通信用のアナログ電話回線とデータ通信用のIP回線とから回線L2を構成すればよい。なお、音声をデジタル通信でやり取りする場合、IP回線やISDN回線などのデジタル回線からなる1つの回線L2で構成することができる。また、網I/F部11に無線通信機能を設けて無線通信網NW2と直接接続する無線回線により回線L2を構成し、無線端末30と同様に、データ通信用と音声通信用の通信回線を回線L2で確立するようにしてもよい。
プログラム13Pは、制御部14のCPUに読み込まれて実行されることにより、各種処理部を実現するプログラムである。
記憶部13で記憶する主な処理データとして、呼制御データ13Aがある。呼制御データ13Aは、回線L1,L2、内線端末20、さらには無線端末30について、各種動作状態を示すステータスデータや、各種設定内容を示す設定データなどからなる。
図3は、無線端末に関する設定データの構成例である。ここでは、無線端末30を識別するための端末IDごとに、当該無線端末30の無線端末電話番号とIPアドレスとが、組として登録されている。
制御部14で実現される主な処理部として、無線端末制御部14A、呼制御部14B、および在圏確認部14Cがある。
例えば、在圏確認部14Cから網I/F部11を介して無線端末30へ呼出メッセージを送信し、この呼出メッセージの送信から一定の待ち時間が経過するまでの間に呼出中メッセージが返送されるか否かに応じて、圏内/圏外を判定すればよい。
また、無線通信網NW2の基地局が無線端末30の管理サーバとして設定登録されている場合、在圏確認部14Cが、当該基地局に問合せを行って、圏内/圏外を確認すればよい。
次に、図5を参照して、本実施の形態にかかる無線端末30について説明する。図5は、第1の実施の形態にかかる無線端末の構成を示すブロック図である。
この無線端末30は、全体としてスマートフォンや携帯電話などの一般的な無線無線端末からなり、主な機能部として、無線I/F部31、音声処理部32、記憶部33、制御部34、操作入力部35、および画面表示部36が設けられている。
音声処理部32は、スピーカおよびマイクを含み、無線I/F部31により通信回線から受信した音声データを音声信号に復号してスピーカから出力する機能と、マイクから入力された音声信号を音声データに符号化して無線I/F部31から通信回線へ出力する機能とを有している。
プログラム33Pは、制御部34のCPUに読み込まれて実行されることにより、各種処理部を実現するプログラムである。
制御部34で実現される主な処理部として、回線制御部34Aおよび通話制御部34Bがある。このうち、通話制御部34Bは、一般的な無線端末30に通話アプリケーションとして標準装備されている基本機能であるが、回線制御部34Aは基本機能ではない。このため、回線制御部34Aを無線端末30に追加する追加アプリケーションで実現して、利用者にそのプログラムを提供するようにしてもよい。
通話制御部34Bは、通信回線を介して電話制御装置10と通話路を確立して、電話制御装置10により中継接続された相手端末40や内線端末20との間で音声通話を実現する機能と、利用者操作に応じて記憶部33に記録されている着信履歴や通話履歴を画面表示部36で画面表示する機能とを有している。
画面表示部36は、制御部34から出力された回線状態画面、さらには着信履歴や通話履歴などの各種画面を表示する機能を有している。
次に、図6を参照して、本実施の形態にかかる電話制御装置10および無線端末30の動作について説明する。図6は、第1の実施の形態にかかる電話制御装置および無線端末の動作を示すシーケンス図である。
この遅れにより、無線端末30へ送信した呼出メッセージに応じて、無線端末30から呼出中メッセージ(180Ringing)が返送される前に、当該着信の着信中止を示す切断メッセージが電話網NW1から通知された場合(ステップ103)、呼制御部14Bは、無線端末30から返送される呼出中メッセージ(180Ringing)について受信待機する(ステップ104)。
また、通話制御部34Bは、無線通信網NW2からの着信メッセージに応じて、当該着信メッセージに含まれる発信者情報を用いた着信表示を画面表示部36で行うとともに(ステップ112)、当該発信者情報を含む着信履歴を記憶部33に記録する(ステップ113)。
無線端末30の通話制御部34Bは、この切断メッセージに応じて着信表示を終了し、これにより、一連の着信履歴記録動作が終了する。
このように、本実施の形態は、呼制御部14Bが、電話網NW1からの着信に応じて、無線端末30に当該着信を通知する呼出メッセージを、通信回線を用いて無線通信網NW2へ送信した後、この呼出メッセージに応じて当該無線端末30での呼出中を示す呼出中メッセージが当該無線通信網NW2から返送される前に、電話網NW1から当該着信について着信中止が通知された場合には、この後の当該呼出中メッセージの受信確認に応じて、当該無線端末30の呼び出しを中止するための切断メッセージを当該無線通信網NW2へ送信するようにしたものである。
したがって、無線端末30では、無線通信網NW2からの着信メッセージに応じて、呼出中メッセージを返送するとともに着信履歴を記録した後、無線通信網NW2から切断メッセージが届くことになる。このため、電話網NW1からの着信中止に応じて無線端末30の呼び出しを中止する場合でも、無線端末30において当該着信の履歴を確実に記録させることが可能となる。
次に、図7を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図7は、第2の実施の形態にかかる電話制御装置および無線端末の動作を示すシーケンス図である。
この際、呼制御部14Bは、電話網NW1から着信が通知された着信日時と、この着信の通知から着信中止までの着信時間とを計時し、これら着信日時および着信時間を当該呼出メッセージに含めて当該無線端末30へ通知する。
図8は、無線端末で記録される着信履歴の構成例である。ここでは、着信呼ごとに、着信日時、着信時間、発信者電話番号、発信者名称が組として記録されている。
無線端末30の通話制御部34Bは、この切断メッセージに応じて着信表示を終了し、これにより、一連の着信履歴記録動作が終了する。
このように、本実施の形態は、呼制御部14Bが、電話網NW1からの着信時に無線端末30が圏外に位置していて当該呼出メッセージの送信を中止した場合には、着信中止が通知された後、網I/F部11により当該無線端末30との間で通信回線が確立された時点で、呼出メッセージを無線通信網NW2へ送信し、これに応じた呼出中メッセージの受信確認に応じて切断メッセージを送信するようにしたものである。
したがって、無線端末30では、無線通信網NW2からの着信メッセージに応じて、呼出中メッセージを返送するとともに着信履歴を記録した後、無線通信網NW2から切断メッセージが届くことになる。このため、電話網NW1からの着信中止に応じて無線端末30の呼び出しを中止する場合でも、無線端末30において当該着信の履歴を確実に記録させることが可能となる。
次に、図9を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。図9は、第3の実施の形態にかかる電話制御装置および無線端末の動作を示すシーケンス図である。
無線端末30の通話制御部34Bは、この切断メッセージに応じて着信表示を終了し、これにより、一連の着信履歴記録動作が終了する。
このように、本実施の形態は、呼制御部14Bが、電話網NW1からの着信時に無線端末30が当該電話制御装置10を介して通話中であり呼出メッセージの送信を中止した場合には、着信中止が通知された後、当該無線端末30の通話が終了した時点で、呼出メッセージを当該無線端末30へ送信し、これに応じた呼出中メッセージの受信確認に応じて切断メッセージを送信するようにしたものである。
したがって、無線端末30では、無線通信網NW2からの着信メッセージに応じて、呼出中メッセージを返送するとともに着信履歴を記録した後、無線通信網NW2から切断メッセージが届くことになる。このため、電話網NW1からの着信中止に応じて無線端末30の呼び出しを中止する場合でも、無線端末30において当該着信の履歴を確実に記録させることが可能となる。
次に、図10を参照して、本発明の第4の実施の形態について説明する。図10は、第4の実施の形態にかかる電話制御装置および無線端末の動作を示すシーケンス図である。
ここで、無線端末30が電話制御装置10を経由せずに、無線通信網NW2を介して他の端末と通話中である場合(ステップ402)、無線通信網NW2から話中メッセージが返送される(ステップ403)。
無線端末30の通話制御部34Bは、この切断メッセージに応じて着信表示を終了し、これにより、一連の着信履歴記録動作が終了する。
このように、本実施の形態は、呼制御部14Bが、電話網NW1からの着信に応じて無線端末30へ送信した呼出メッセージに応じて、無線通信網NW2から当該無線端末30が通話中であることを示す話中メッセージを受信した場合には、着信中止が通知された後、通信回線を介して当該無線端末30から着信問合せメッセージが通知された時点で、当該無線端末30に着信を通知する新たな呼出メッセージを無線通信網NW2へ送信し、これに応じた呼出中メッセージの受信確認に応じて切断メッセージを送信するようにしたものである。
したがって、無線端末30では、無線通信網NW2からの着信メッセージに応じて、呼出中メッセージを返送するとともに着信履歴を記録した後、無線通信網NW2から切断メッセージが届くことになる。このため、電話網NW1からの着信中止に応じて無線端末30の呼び出しを中止する場合でも、無線端末30において当該着信の履歴を確実に記録させることが可能となる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (6)
- 無線通信網を介して接続した無線端末を、電話網と接続された複数の通話回線に対して交換接続する電話制御装置であって、
前記無線通信網を介して前記無線端末との間で通信回線を確立する網I/F部と、
前記電話網からの着信に応じて、前記無線端末に当該着信を通知する呼出メッセージを、前記通信回線を用いて前記無線通信網へ送信した後、この呼出メッセージに応じて当該無線端末での呼出中を示す呼出中メッセージが当該無線通信網から返送される前に、前記電話網から当該着信について着信中止が通知された場合には、この後の当該呼出中メッセージの受信確認に応じて、当該無線端末の呼び出しを中止するための切断メッセージを当該無線通信網へ送信する呼制御部と
を備えることを特徴とする電話制御装置。 - 請求項1に記載の電話制御装置において、
前記呼制御部は、前記着信時に前記無線端末が圏外に位置していて当該呼出メッセージの送信を中止した場合には、前記着信中止が通知された後、前記網I/F部により当該無線端末との間で前記通信回線が確立された時点で、前記呼出メッセージを前記無線通信網へ送信し、これに応じた前記呼出中メッセージの受信確認に応じて前記切断メッセージを送信することを特徴とする電話制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載の電話制御装置において、
前記呼制御部は、前記着信時に前記無線端末が当該電話制御装置を介して通話中であり前記呼出メッセージの送信を中止した場合には、前記着信中止が通知された後、当該無線端末の前記通話が終了した時点で、前記呼出メッセージを当該無線端末へ送信し、これに応じた前記呼出中メッセージの受信確認に応じて前記切断メッセージを送信することを特徴とする電話制御装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の電話制御装置において、
前記呼制御部は、前記着信に応じて前記無線端末へ送信した前記呼出メッセージに応じて、前記無線通信網から当該無線端末が通話中であることを示す話中メッセージを受信した場合には、前記着信中止が通知された後、前記通信回線を介して当該無線端末から着信問合せメッセージが通知された時点で、当該無線端末に前記着信を通知する新たな呼出メッセージを前記無線通信網へ送信し、これに応じた前記呼出中メッセージの受信確認に応じて前記切断メッセージを送信することを特徴とする電話制御装置。 - 請求項2〜請求項4のいずれか1つに記載の電話制御装置において、
前記呼制御部は、前記着信が通知された着信日時と、前記着信の通知から前記着信中止までの着信時間とを計時し、前記電話網からの前記着信中止の通知後に前記呼出メッセージを前記無線端末へ送信する際、これら着信日時および着信時間を当該呼出メッセージにより当該無線端末へ通知することを特徴とする電話制御装置。 - コンピュータを、請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の電話制御装置を構成する各部として機能させるためのプログラム。
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