JP5850770B2 - 出力システム - Google Patents

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Description

本発明は、出力システムに関し、特に、店舗等において、制御装置からの情報を受信して出力するプリンタ等の出力装置が複数台通信ネットワークを介して接続された出力システムに関する。
複数の売上データ処理装置と複数のプリンタとが通信ネットワークを介して接続された店舗プリンタシステムにおいて、売上データ処理装置におけるプリンタのアドレス情報の設定および管理を容易にする店舗プリンタシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この店舗プリンタシステムにおいて、売上データ処理装置は、印字データの種類とプリンタの識別情報とを対応付けたプリンタ接続表、およびプリンタの識別情報とプリンタのアドレス情報とを対応付けたプリンタネットワーク表を記憶する。そして、売上データ処理装置は、プリンタの識別情報およびプリンタのアドレス情報についての要求データを各プリンタに送信する。そして、売上データ処理装置は、要求データに応答して各プリンタが送信したプリンタの識別情報およびプリンタのアドレス情報を受信すると、これら受信したプリンタの識別情報およびプリンタのアドレス情報を用いて、プリンタネットワーク表を更新する。
特開2010−79337号公報
上記の店舗プリンタシステムでは、売上データ処理装置がプリンタ接続表をあらかじめ有していることが前提である。よって、例えば、プリンタの交換作業により、従来の識別情報と異なる識別情報が設定されたプリンタが設置された場合、このプリンタに設定されている識別情報を従来の識別情報に合わせなければ、交換後のプリンタを正常に使用することができない。しかしながら、このプリンタの識別情報の設定作業を、全て作業者による手作業とすると、設定の間違いが発生したり、作業時間がかかり過ぎたり等、設定作業が非効率となるおそれがある。
そこで、本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、出力装置の装置情報の設定にかける負担を軽減させる、出力システムを提供することを目的とする。
[1]上記の課題を解決するため、本発明の一態様である出力システムは、制御装置と、前記制御装置が送信する出力情報を受信して前記出力情報を出力する複数の出力装置とを含む出力システムにおいて、前記制御装置は、記憶部と、前記出力装置と前記制御装置との中継路を示す中継路情報と、前記出力装置と前記出力システムに含まれる他の装置との間の電波強度を示す情報とを、含む接続確認情報を、前記出力装置から受信する接続確認受信部と、前記接続確認情報に基づいて、前記出力装置ごとに、前記中継路情報と前記電波強度を示す情報とを、対応付けた電波強度管理テーブルを、前記記憶部に記憶させる電波強度管理テーブル記憶制御部と、前記複数の出力装置それぞれについて、当該出力装置と通信可能であると判定した場合に、前記判定の結果を示す情報と、前記接続確認情報に含まれる中継路を示す情報とを、対応付けた接続情報を、前記記憶部に記憶させる接続情報記憶制御部と、前記出力装置が送信した近隣検索要求を受信する近隣検索要求受信部と、前記近隣検索要求に応じて近隣検索応答を送信する近隣検索応答送信部と、前記出力装置が送信した装置情報要求を受信する装置情報要求受信部と、前記記憶部に記憶された前記接続情報において、前記装置情報要求の送信元に対応する接続状態情報が通信不能を示す場合に、前記送信元に対応する中継路情報を含めた未接続情報を生成する未接続情報生成部と、前記記憶部に記憶された前記電波強度管理テーブルから、前記装置情報要求の送信元に対応する、中継路情報と電波強度を示す情報とを含めた電波強度情報を生成する電波強度情報生成部と、前記未接続情報および前記電波強度情報を含めた情報を装置情報とし、前記装置情報を装置情報応答として前記装置情報要求の要求元に送信する装置情報応答送信部と、を備え、前記出力装置は、当該出力装置内に装置情報が設定されていない場合に前記近隣検索要求を送信する近隣検索要求送信部と、近隣検索応答を受信する近隣検索応答受信部と、前記近隣検索応答を受信したときの電波強度値を取得する電波強度値取得部と、複数の出力装置から前記近隣検索応答を受信した場合、前記取得した電波強度値の最大値に対応する出力装置を中継先として決定する中継先決定部と、前記中継先に決定された出力装置に対して装置情報要求を送信する装置情報要求送信部と、前記装置情報要求を受信した前記出力装置から送信される装置情報応答を受信する装置情報応答受信部と、前記装置情報応答に含まれる中継路情報を抽出する中継路情報抽出部と、前記装置情報応答に含まれる未接続情報と電波強度情報とに基づいて、当該出力装置についての装置情報の候補を決定する候補決定部とを備えることを特徴とする。
[2]上記[1]記載の出力システムにおいて、前記複数の出力装置それぞれは、前記候補決定部が決定した装置情報の候補を出力する候補出力部をさらに備えることを特徴とする。
[3]上記[2]記載の出力システムにおいて、前記複数の出力装置それぞれは、操作入力部と、前記候補出力部が出力した装置情報の候補のうち、前記操作入力部によって指定された候補を当該出力装置に設定する第1の装置情報設定部と、をさらに備えることを特徴とする。
[4]上記[1]〜[3]いずれか一項記載の出力システムにおいて、前記複数の出力装置それぞれの候補決定部は、前記候補決定部が決定した装置情報の候補が二種類以上ある場合に、前記中継路情報が示す中継路と共通する未接続情報のレコードがあるか否かを判定し、前記中継路情報が示す中継路と共通する未接続情報のレコードがあると判定した場合、前記レコードに含まれる装置情報を、電界強度に応じて順位付けした候補とすることを特徴とする。
[5]上記[1]〜[3]いずれか一項記載の出力システムにおいて、前記複数の出力装置それぞれの候補決定部は、前記中継路情報が示す中継路と共通する未接続情報のレコードがないと判定した場合、前記中継路情報が示す中継路と共通しない未接続情報のレコードに含まれる装置情報を、電界強度に応じて順位付けした候補とする。
[6]上記[1]または[2]記載の出力システムにおいて、前記複数の出力装置それぞれは、前記候補決定部が決定した装置情報の候補が一種類のみである場合に、前記装置情報を当該出力装置に設定する第2の装置情報設定部をさらに備えることを特徴とする。
[7]上記[1]〜[6]いずれか一項記載の出力システムにおいて、前記装置情報は、出力装置の装置識別情報を含むことを特徴とする。
本発明によれば、出力装置の装置情報の設定にかける負担を軽減させることができる。
本発明の一実施形態である出力システムを適用した注文管理システムの概略の全体構成図である。 制御装置の概略の機能構成を示すブロック図である。 印刷装置の概略の機能構成を示すブロック図である。 印刷装置の概略の機能構成を示すブロック図である。 表示装置の概略の機能構成を示すブロック図である。 出力設定情報のデータ構成を示す図である。 メニュー情報のデータ構成を示す図である。 注文端末が生成した注文情報のデータ構成を示す図である。 コントローラ制御部が生成した出力情報のデータ構成を示す図である。 定期的に更新されて記憶部に記憶される接続情報のデータ構成を示す図である。 定期パケットの送信と受信の様子を示すシーケンス図である。 定期パケットを受信した出力装置が生成する電波強度テーブルのデータ構成を示す図である。 コントローラ制御部が管理する電波強度管理テーブルのデータ構成を示す図である。 異常なステータスを含む接続情報のデータ構成を示す図である。 メンテナンス対象である印刷装置を新しい印刷装置(交換装置)に同一場所において交換し、この交換装置を起動した後の、注文管理システムの処理手順を示すシーケンス図である。 図15のステップS14における装置情報応答に含まれる未接続情報および電波強度情報のデータ構成を示す図である。 異常なステータスを含む接続情報のデータ構成を示す図である。 メンテナンス対象である印刷装置および印刷装置を新しい印刷装置(交換装置1)および印刷装置(交換装置2)に同一場所において交換し、これら交換装置を起動した後の、注文管理システムの処理手順を示すシーケンス図である。 図18のステップS73およびステップS76における、制御装置が送信した装置情報応答に含まれる電波強度情報および未接続情報のデータ構成を示す図である。 交換装置が生成する電波強度テーブルのデータ構成を示す図である。 交換装置が制御装置から取得した装置情報応答に基づいて生成した接続情報のデータ構成を示す図である。 交換装置により受信された様々なデータの送信元を削除した電波強度情報および未接続情報のデータ構成を示す図である。 交換装置が、未接続情報から、接続情報の中継路と共通するレコードにおける装置識別情報を検出し、電波強度情報から、その装置識別情報が含まれるレコードを抽出して得た電波強度情報である。 図20に示した電波強度テーブルと図23に示した電波強度情報とで共通する送信元ごとの電波強度差テーブルを示す図である。 交換装置が、未接続情報から、接続情報の中継路と共通しないレコードにおける装置識別情報を検出し、電波強度情報から、その装置識別情報が含まれるレコードを抽出して得た電波強度情報である。 図20に示した電波強度テーブルと図25に示した電波強度情報とで共通する送信元ごとの電波強度差テーブルを示す図である。 交換装置が、自装置の装置識別情報の候補を、電波強度差の昇順に並び替えて得る候補テーブルのデータ構成を示す図である。 交換装置が提示する、装置候補リストの提示例を示す図である。 交換装置の処理手順を示すフローチャートである。 交換装置が実行する識別情報候補選出処理の手順を示すフローチャートである。 交換装置が実行する、中継路が一致する場合の候補一覧生成処理の手順を示すフローチャートである。 交換装置が実行する、中継路が不一致である場合の候補一覧生成処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[1 構成]
図1は、本発明の一実施形態である出力システム(提示システムともいう。)を適用した注文管理システムの概略の全体構成図である。同図に示すように、注文管理システム1は、POSレジスタ10と、制御装置)20と、印刷装置30と、LAN40と、印刷装置50−1と、印刷装置50−2と、表示装置60−1と、表示装置60−2と、注文端末70とを含んで構成される。
本実施形態において、注文管理システム1は、レストラン店舗に設置されたオーダ・エントリ・システムの例である。
なお、以下、印刷装置50−1および印刷装置50−2それぞれを印刷装置50、表示装置60−1および表示装置60−2それぞれを表示装置60と呼ぶことがある。
また、印刷装置30と印刷装置50と表示装置60とのそれぞれを出力装置(提示装置ともいう。)と呼ぶことがある。
また、本実施形態では、注文管理システム1が、2台の印刷装置50と、2台の表示装置60と、1台の注文端末70とを含む例とするが、これらの台数は本例に限るものではない。
POSレジスタ10と制御装置20と印刷装置30とは、LAN40を介して接続される。LAN40は、例えば、有線のローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network;LAN)である。
POSレジスタ10は、ゲスト伝票の内容にしたがって、商品販売の会計処理を実行する会計処理装置である。POSレジスタ10は、例えばレストラン店舗の会計カウンタに設置される。
制御装置20は、注文管理システム1全体を制御するシステム制御機能を有するコントローラ装置である。また、制御装置20は、LAN40に接続された装置(例えば、POSレジスタ10および印刷装置30)と通信を行う通信機能と、通信可能エリアに存在する通信機器と無線通信を行う無線通信機能とを有する。制御装置20は、自装置を識別する情報である装置識別情報(例えば“EST1”)をあらかじめ記憶している。制御装置20は、例えばレストランのバックヤードに設置される。
印刷装置30は、例えばゲスト伝票を印刷する印刷機能と、LAN40に接続された装置(例えば、POSレジスタ10および制御装置20)と通信を行う通信機能と、通信可能エリアに存在する通信機器と無線通信を行う無線通信機能とを有する。印刷装置30は、自装置の装置識別情報(例えば“EPR1”)をあらかじめ記憶している。印刷装置30は、例えば調理場の配膳カウンタに設置される。
印刷装置50−1は、例えばドリンク伝票を印刷する印刷機能と、通信可能エリアに存在する通信機器と無線通信を行う無線通信機能とを有する無線プリンタ装置である。印刷装置50−1は、自装置の装置識別情報(例えば“RPR2”)をあらかじめ記憶している。印刷装置50−1は、印刷装置30と無線通信可能な場所に配置され、印刷装置30を経由して制御装置20と通信する。本実施形態において、印刷装置50−1は、例えばドリンクカウンタに設置される。
印刷装置50−2は、例えば調理伝票を印刷する印刷機能と、通信可能エリアに存在する通信機器と無線通信を行う無線通信機能とを有する無線プリンタ装置である。印刷装置50−2は、自装置の装置識別情報(例えば“RPR3”)をあらかじめ記憶している。印刷装置50−2は、印刷装置50−1と無線通信可能な場所に配置される。印刷装置50−2は、印刷装置50−1と印刷装置30とを順次経由して制御装置20にデータを送信し、制御装置20から送信されたデータを、印刷装置30と印刷装置50−1とを順次経由して受信する。本実施形態において、印刷装置50−2は、例えば調理カウンタに設置される。
表示装置60−1は、例えば第1デザート情報を表示する表示機能と、通信可能エリアに存在する通信機器と無線通信を行う無線通信機能とを有する無線ディスプレイ装置である。表示装置60−1は、自装置の装置識別情報(例えば“RMD4”)をあらかじめ記憶している。表示装置60−1は、印刷装置30と無線通信可能な場所に配置され、印刷装置30を経由して制御装置20と通信する。本実施形態において、表示装置60−1は、例えば第1デザートカウンタに設置される。
表示装置60−2は、例えば第2デザート情報を表示する表示機能と、通信可能エリアに存在する通信機器と無線通信を行う無線通信機能とを有する無線ディスプレイ装置である。表示装置60−2は、自装置の装置識別情報(例えば“RMD5”)をあらかじめ記憶している。表示装置60−2は、印刷装置50−1と無線通信可能な場所に配置される。表示装置60−2は、印刷装置50−1と印刷装置30とを順次経由して制御装置20にデータを送信し、制御装置20から送信されたデータを、印刷装置30と印刷装置50−1とを順次経由して受信する。本実施形態において、表示装置60−2は、例えば第2デザートカウンタに設置される。
注文端末70は、操作者(例えば店員)による操作にしたがって顧客の注文内容を入力する注文受付機能と、通信可能エリアに存在する通信機器と無線通信を行う無線通信機能とを有する、無線端末(ハンディターミナル装置)である。注文端末70は、自装置の装置識別情報(例えば“RHT01”)をあらかじめ記憶している。
注文端末70は、図示しない操作部を備える。この操作部は、例えば、商品を指定する商品キー、数量を指定するテンキー、入力を確定する確定キー、入力を取り消す取消キー等のキーを備える。注文端末70は、操作者による操作部の操作にしたがって顧客の注文内容を取り込んで注文情報を生成する。この注文情報の具体例については後述する。注文装置70は、注文情報を制御装置20に対して無線送信する。
図2は、制御装置20の概略の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御装置20は、コントローラ制御部21と、記憶部22と、通信部23とを備える。
コントローラ制御部21は、システム制御機能を実現する。コントローラ制御部21は、例えば、中央処理装置(Central Precessing Unit;CPU)を備える。機能構成として、コントローラ制御部21は、図示しないが、接続情報記憶制御部と、電波強度管理テーブル記憶制御部と、未接続情報生成部と、電波強度情報生成部とを含む。
記憶部22は、出力設定情報と、メニュー情報と、接続情報と、電波強度テーブルと、電波強度管理テーブルとを記憶する。これら各情報についての詳細については後述する。また、記憶部22は、制御装置20の装置識別情報(“EST1”)を記憶する。記憶部22は、例えば、半導体記憶装置、磁気ハードディスク装置等により実現される。
通信部23は、通信機能および無線通信機能を実現する。具体的には、通信部23は、LAN40に接続された装置(例えば、POSレジスタ10および印刷装置30)と通信を行う通信インタフェースを備える。また、通信部23は、通信可能エリアに存在する通信機器と無線通信を行う無線通信インタフェースを備える。機能構成として、通信部23は、図示しないが、接続確認受信部と、近隣検索要求受信部と、近隣検索応答送信部と、装置情報要求受信部と、装置情報応答送信部とを含む。
図3は、印刷装置30の概略の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、印刷装置30は、印刷制御部31と、記憶部32と、通信部33と、印刷部34とを備える。
印刷制御部31は、印刷機能を実現する。印刷制御部31は、例えば、中央処理装置(CPU)を備える。
記憶部32は、印刷装置30の装置識別情報(“EPR1”)を記憶する。記憶部32は、例えば半導体記憶装置により実現される。
通信部33は、通信機能および無線通信機能を実現する。具体的には、通信部33は、LAN40に接続された装置(例えば、POSレジスタ10および制御装置20)と通信を行う通信インタフェースを備える。また、通信部33は、通信可能エリアに存在する通信機器と無線通信を行う無線通信インタフェースを備える。
印刷部34は、印刷機能を実現し、例えばゲスト伝票を印刷する。
図4は、印刷装置50の概略の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、印刷装置50は、印刷制御部51と、記憶部52と、通信部53と、印刷部54とを備える。
印刷制御部51は、印刷機能を実現する。印刷制御部51は、例えば、中央処理装置(CPU)を備える。
記憶部52は、印刷装置50の装置識別情報(“RPR2”または“RPR3”)を記憶する。記憶部52は、例えば半導体記憶装置により実現される。
通信部53は、無線通信機能を実現する。具体的には、通信部53は、通信可能エリアに存在する通信機器と無線通信を行う無線通信インタフェースを備える。
印刷部54は、印刷機能を実現し、例えばドリンク伝票または調理伝票を印刷する。
図5は、表示装置60の概略の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、表示装置60は、表示制御部61と、記憶部62と、通信部63と、表示部64とを備える。
表示制御部61は、表示機能を実現する。表示制御部61は、例えば、中央処理装置(CPU)を備える。
記憶部62は、表示装置60の装置識別情報(“RMD4”または“RMD5”)を記憶する。記憶部62は、例えば半導体記憶装置により実現される。
通信部63は、無線通信機能を実現する。具体的には、通信部63は、通信可能エリアに存在する通信機器と無線通信を行う無線通信インタフェースを備える。
表示部64は、表示機能を実現し、例えば第1デザート情報または第2デザート情報を表示する。
印刷制御部31と印刷制御部51と表示制御部61とのそれぞれは、機能構成として、図示しないが、電波強度値取得部と、中継先決定部と、中継路情報抽出部と、候補決定部と、候補出力部と、装置情報設定部(第1の装置情報設定部および第2の装置情報設定部)とを含む。
通信部33と通信部53と通信部63とのそれぞれは、機能構成として、図示しないが、近隣検索要求送信部と、近隣検索応答受信部と、装置情報要求送信部と、装置情報応答受信部とを含む。
また、印刷装置30と印刷装置50と表示装置60とのそれぞれは、図示しない操作入力部を備えている。
[2 動作]
本実施形態における注文管理システム1では、制御装置20が注文端末70から取得した注文情報を管理し、適切な出力装置にその情報を出力させる。そのため、どの出力装置にどのような情報(伝票の種類、メニューの種類など)を出力させるのか、また、その出力装置に提示できない場合に他のどの出力装置に提示させるのか、等を管理している。
例えば、制御装置20の記憶部22は、出力設定情報をあらかじめ記憶する。
図6は、出力設定情報のデータ構成を示す図である。同図に示すように、出力設定情報は、出力装置ごとに、装置識別情報(図中、「装置」)と、装置名称(図中、「名称」)と、出力種別情報(図中、「出力情報」)と、出力記号(図中、「出力記号」)と、迂回先情報(図中、「迂回先」)とを対応付けたレコード(行データ)を有するデータテーブルである。このレコードは装置情報である。
装置識別情報は、出力装置を識別する情報である。装置名称は、出力装置の名称である。出力種別情報は、出力装置が出力する出力情報の種類を示す情報である。出力記号は、出力種別情報に対応付けられた記号(数字を含む。以下同様。)である。出力記号は、例えば、各出力装置が解読(判断)し易いよう、ゲスト伝票が“1”、ドリンク伝票が“2”、調理伝票が“3”、デザート1伝票が“4”、デザート2伝票が“5”と定義されている。迂回先情報は、無線通信における出力装置の迂回先を示す情報である。迂回先情報は、例えば、迂回先としての出力装置の装置識別情報である。
また、記憶部22は、メニュー情報をあらかじめ記憶する。
図7は、メニュー情報のデータ構成を示す図である。同図に示すように、メニュー情報は、販売商品ごとに、商品識別情報(図中、「商品番号」)と、商品名称(図中、「商品名称」)と、出力種別情報(図中、「出力情報」)と、出力記号(図中、「出力記号」)とを対応付けたレコードを有するデータテーブルである。商品識別情報は、販売商品を識別する情報である。商品名称は、販売商品の名称である。出力種別情報は、販売商品についての出力情報の種類を示す情報である。出力記号は、出力種別情報に対応付けられた記号である。
[2−1.通常動作(注文管理)]
注文管理システム1の通常動作について説明する。
注文端末70は、操作者による操作部の操作にしたがって、顧客の注文内容を取り込んで注文情報を生成し、この注文情報を制御装置20に送信する。次に、制御装置20の通信部23は、注文端末70が送信した注文情報を受信し、この注文情報をコントローラ制御部21に供給する。
図8は、注文端末70が生成した注文情報のデータ構成を示す図である。同図に示すように、注文情報は、商品識別情報(図中、「商品番号」)と、商品名称(図中、「商品名称」)と、数量(図中、「数量」)とを対応付けたレコードと、注文時刻情報(図中、「注文時刻」)と、装置識別情報(図中、「端末番号」)とを有する。商品識別情報および商品名称は、図7に示したメニュー情報における商品識別情報および商品名称に含まれる情報である。数量は、この数量に対応する販売商品の販売数量を示す数である。注文時刻情報は、例えば、注文端末70が顧客の注文内容を取り込んで確定したときの時刻を示す時刻情報である。装置識別情報は、注文端末70が記憶する自装置の装置識別情報である。
具体的に、同図は、装置識別情報が“RHT01”である注文端末70が、焼肉を1品、ハンバーグを1品、ライスを2品、コーヒーを2品、ショートケーキを1品の注文内容で注文を受け付け、12時30分に生成した注文情報である。
制御装置20のコントローラ制御部21は、通信部23から供給された注文情報を取り込むと、記憶部22からメニュー情報を読み込み、注文情報およびメニュー情報に基づいて、出力記号ごとに、出力内容を示す出力情報を生成する。
図9は、コントローラ制御部21が生成した出力情報のデータ構成を示す図である。同図に示すように、出力情報1は、出力記号が“1”である出力情報である。また、出力情報2は、出力記号が“2”である出力情報である。また、出力情報3は、出力記号が“3”である出力情報である。また、出力情報4は、出力記号が“4”である出力情報である。出力情報1〜4それぞれの注文時刻情報(図中、「注文時刻」)および装置識別情報(図中、「端末番号」)は、同一注文情報から生成される情報であり、出力情報1〜4に共通する項目である。
コントローラ制御部21は、例えば、図7に示したメニュー情報と図8に示した注文情報とに基づいて、出力記号ごとに、注文情報を区分して図9に示した出力情報1〜出力情報4を生成する。
つまり、具体的には、コントローラ制御部21は、図8に示した注文情報から商品識別情報(“2”)と商品名称(“焼肉”)と数量(“1”)とを対応付けたレコードを抽出する。そして、コントローラ制御部21は、商品識別情報(“2”)または商品名称(“焼肉”)をキーとして、図7に示したメニュー情報から、当該商品(焼肉)の伝票の出力先を示す出力記号(“1”および“3”)を抽出する。そして、コントローラ制御部21は、図9に示すように、出力情報1に商品名称(“焼肉”)と数量(“1”)とを格納し、出力情報3に商品名称(“焼肉”)と数量(“1”)とを格納する。コントローラ制御部21は、注文情報における全てのレコードについて、上記の例と同様の処理を実行し、出力情報1〜4を生成する。
次に、コントローラ制御部21は、記憶部22から出力設定情報を読み込み、出力記号をキーとして装置識別情報と各出力情報(出力情報1〜出力情報4それぞれ)とを対応付けて通信部23に供給する。
次に、通信部23は、装置識別情報が示す出力装置に出力情報を送信する。例えば、通信部23は、装置識別情報が“EPR1”である印刷装置30に対して、出力情報1を送信する。また、通信部23は、装置識別情報が“RPR2”である印刷装置50−1に対して、出力情報2を送信する。また、通信部23は、装置識別情報が“RPR3”である印刷装置50−2に対して、出力情報3を送信する。また、通信部23は、装置識別情報が“RMD4”である表示装置60−1に対して、出力情報4を送信する。
次に、出力装置は、制御装置20が送信した出力情報を受信する。具体的には、印刷装置30が出力情報1を受信し、印刷装置50−1が出力情報2を受信し、印刷装置50−2が出力情報3を受信し、表示装置60−1が出力情報4を受信する。
次に、出力情報を受信した出力装置は、出力情報を出力記号に応じたフォーマットで印刷する。すなわち、印刷装置30が、あらかじめ設定されているフォーマットにより、出力情報1を印刷する。また、印刷装置50−1が、あらかじめ設定されているフォーマットにより、出力情報2を印刷する。また、印刷装置50−2が、あらかじめ設定されているフォーマットにより、出力情報3を印刷する。また、表示装置60−1が、あらかじめ設定されているフォーマットにより、出力情報4を表示する。
[2−2.通常動作(接続管理)]
注文管理システム1では、適切なタイミングで適切に情報の出力を行うことによって、適切な注文管理を実施する。これを実現するため、制御装置20は、自装置が様々な情報を送出する相手装置について、通信状態を収集して定期的に更新している。
例えば、出力装置(印刷装置30、印刷装置50、および表示装置60)は、制御装置20に対して、定期的(例えば1分ごと)に接続確認コマンド(接続確認情報)を送信する。制御装置20は、接続確認コマンドを受信して状態を監視することにより、その接続確認コマンドの送信元である出力装置が現在接続状態にあると認識し、その認識結果で記憶部22に記憶された接続情報を更新する。
図10は、定期的に更新されて記憶部22に記憶される接続情報のデータ構成を示す図である。同図に示すように、接続情報は、出力装置ごとに、装置識別情報(図中、「装置」)と、接続状態情報(図中、「接続状態」)と、通信方式(図中、「通信方式」)と、第1中継装置(図中、「中継1」)と、第2中継装置(図中、「中継2」)と、第3中継装置(図中、「中継3」)とを対応付けたレコードを有するデータテーブルである。
装置識別情報は、出力装置を識別する情報である。接続状態情報は、当該出力装置と制御装置20との接続状態を示す情報(ステータス)である。例えば、接続状態(通信可能/通信不能)を、“正常/異常”、“○/×”、“OK/NG”、“1/0(ゼロ)”等の文字、記号、数字またはこれらの組み合わせにより表す。
通信方式は、当該出力装置と上位装置との通信の方式を示す情報である。例えば、通信方式を、“LAN/無線”により表す。ここでいうLANは、有線を意味する。
第1中継装置〜第3中継装置は、当該出力装置と制御装置20との間で通信を行う際、通信を中継する装置を順に示した情報であり、すなわち、当該出力装置と制御装置20との間の中継路(中継の経路、通信経路)を示す中継路情報である。
具体的に、第1中継装置〜第3中継装置は、制御装置20から当該出力装置までの中継装置の装置識別情報である。例えば、装置識別情報が“RPR3”である印刷装置50−2は、制御装置20から、印刷装置30(“EPR1”)、印刷装置50−1(“RPR2”)を順次中継して情報が伝送される。逆に、印刷装置50−2は、印刷装置50−1(“RPR2”)、印刷装置(“EPR1”)を順次中継して、情報を制御装置20に伝送する。なお、中継装置の項目数は3つに限られない。
なお、図10の接続情報において、接続状態情報は、コントローラ制御部21が定期的に監視した結果を反映する項目である。また、通信方式、および第1中継装置〜第3中継装置は、あらかじめ設定される項目である。
また、制御装置20の記憶部22は、全ての出力装置についての接続状態が正常であるときの接続情報を、図10に示した、定期的に更新される接続情報とは別のデータテーブルとして記憶している。
また、注文管理システム1における各装置は、定期パケットの送信および受信によって、自装置と情報の送受が可能な他装置との通信における電波強度を取得し、この電波強度を電波強度テーブルとして記憶する。
図11は、定期パケットの送信と受信の様子を示すシーケンス図である。同図では、まず、制御装置20が、定期パケットをブロードキャスト送信し、制御装置20の通信可能エリアに存在する周囲の装置(印刷装置30、印刷装置50−1、および印刷装置50−2)が、この定期パケットを受信し電波強度を記憶する。
ここで、印刷装置30に着目した場合、印刷装置30の中継装置は制御装置20であるため、印刷装置30は、送信元を自装置として定期パケットをブロードキャスト送信する。そして、印刷装置30の通信可能エリアに存在する周囲の装置(制御装置20、印刷装置50−1、および表示装置60−1)が、この定期パケットを受信し電波強度を記憶する。
次に、印刷装置50−1に着目した場合、印刷装置50−1の中継装置は制御装置30であるため、印刷装置50−1が、送信元を自装置として定期パケットをブロードキャスト送信する。そして、印刷装置50−1の通信可能エリアに存在する周囲の装置(制御装置20、印刷装置30、印刷装置50−2、および表示装置60−2)が、この定期パケットを受信し電波強度を記憶する。
このように、定期パケットの受信時にその送信元と電波強度とを記憶し、また、例えば、自装置に対する中継先からの定期パケットを受信した場合、自装置も定期パケットをブロードキャスト送信する。これにより、注文管理システム1に含まれる各装置は、自装置と通信可能な装置との電波強度を定期的に確認し記憶することができる。よって、各装置は、例えば、電波強度に関して最適な通信先を判断する際などに、その情報を使用することができる。
各出力装置は、定期パケットを受信すると、電波強度を取得し、自装置の装置識別情報と送信元の装置識別情報と電波強度とを対応付けた電波強度テーブルを生成し、この電波強度テーブルを定期的(たとえば、1分おき)に制御装置20に対して送信する。電波強度は、当該出力装置が備える通信部が定期パケットを受信したときに測定する電界強度を、例えば“10”以下の整数値に正規化した値である。または、電波強度は、電界強度値そのものであってもよい。
図12は、定期パケットを受信した出力装置が生成する電波強度テーブルのデータ構成を示す図である。同図は、印刷装置30が制御装置20、印刷装置50−1、および表示装置60−1から定期パケットを受信して生成した電波強度テーブルの例である。同図に示すように、電波強度テーブルは、送信元識別情報(図中、「送信元」)と、電波強度(図中、「電波強度」)とのペアを、装置識別情報(図中、「装置」)に対応付けたデータテーブルである。装置識別情報は、定期パケットを受信した装置の識別情報である。送信元識別情報は、定期パケットの送信元の装置識別情報である。電波強度は、定期パケットを受信した装置が取得した電波強度である。
各出力装置は、制御装置20に定期的に送信する接続確認コマンドに電波強度テーブルを含めることにより、制御装置20に電波強度テーブルを取得させる。全ての出力装置から電波強度テーブルを取得した制御装置20のコントローラ制御部21は、取り込んだ電波強度テーブルをまとめた電波強度管理テーブルを生成し、この電波強度管理テーブルを記憶部22に記憶させる。
図13は、コントローラ制御部21が管理する電波強度管理テーブルのデータ構成を示す図である。同図に示すように、電波強度管理テーブルは、装置ごとの電波強度テーブルをレコードとしたデータテーブルである。
[2−3.印刷装置50−2を交換した場合の動作]
例えば、印刷装置50−2が故障したことによって無線通信機能が機能しなくなると、印刷装置50−2は、定期的に送信するべき接続確認コマンドを正常に送信できなくなる。そして、制御装置20のコントローラ制御部21は、印刷装置50−2から接続確認コマンドを取得できなくなり、注文管理システム1における接続状態が異常となる。この状態になった場合、コントローラ制御部21が記憶部22に記憶させて管理している接続情報において、図10に示したように全ての出力装置において接続状態が正常であったものが、図14に示すように、印刷装置50−2の接続状態情報が異常を示すステータス(例えば“×”)に変化する。
作業者によるメンテナンス作業によって、印刷装置50−2が新しい印刷装置50−2(交換装置)に同一場所において交換され、この交換装置が起動すると、注文管理システム1は、以下に説明する動作となる。
交換装置の設置場所は交換前の印刷装置50−2の設置場所と同一であるため、交換装置は、図10に示した接続情報における印刷装置50−2に対応するレコードにおける中継路(RPR2→EPR1)により、制御装置20を最終宛先として装置情報要求を送信する。より具体的に、動作の流れを説明する。
図15は、メンテナンス対象である印刷装置50−2を新しい印刷装置50−2(交換装置)に同一場所において交換し、この交換装置を起動した後の、注文管理システム1の処理手順を示すシーケンス図である。
ステップS1において、制御装置20との通信が途絶えた状態である交換装置は、近隣検索要求をブロードキャスト送信する。近隣検索要求は、交換装置の所在地情報(例えば、インターネット・プロトコル・アドレス(IPアドレス)を含む情報である。印刷装置50−2と同一場所に設置された交換装置によって無線送信されるデータは、図13の電波強度管理テーブルに示したとおり、印刷装置50−1、表示装置60−2、および制御装置20によって受信される。
次に、ステップS4において、交換装置から送信された近隣検索要求を受信した印刷装置50−1は、近隣検索要求に含まれる所在地情報が示す番地(アドレス)宛てに、近隣検索応答を送信する。近隣検索応答は、当該装置(この場合、印刷装置50−1)の所在地情報を含む情報であり、制御装置20に通信接続され、且つ近隣検索要求を受信した装置から送信される情報である。そして、交換装置は、その近隣検索応答を受信する。
次に、ステップS5において、交換装置から送信された近隣検索要求を受信した制御装置20は、近隣検索要求に含まれる所在地情報が示す番地宛てに、近隣検索応答を送信する。この近隣検索応答は、制御装置20の所在地情報を含む情報である。そして、交換装置は、その近隣検索応答を受信する。
次に、ステップS11において、交換装置は、ステップS4、ステップS6の処理によって受信した2つの近隣検索応答において、最も電波強度が強い近隣検索応答の送信元(この場合、印刷装置50−1)を中継装置として指定し、この中継装置に対して装置情報要求を送信する。そして、中継装置である印刷装置50−1は、装置情報要求を受信する。
次に、ステップS12において、印刷装置50−1は、定期的に定期パケットを受信し生成している電波強度テーブルにおいて、最も電波強度が強い送信元(この場合、印刷装置30)を中継装置として指定し、この中継装置に対して装置情報要求を送信する。そして、中継装置である印刷装置30は、装置情報要求を受信する。
次に、ステップS13において、印刷装置30は、定期的に定期パケットを受信して生成している電波強度テーブルにおいて、最も電波強度が強い送信元(この場合、制御装置20)を指定し、この指定先装置に対して装置情報要求を送信する。そして、指定先装置である制御装置20は、装置情報要求を受信する。
次に、ステップS14において、制御装置20は、装置情報応答を生成する。装置情報応答は、未接続情報および電波強度情報を含み、且つ中継装置および最終の宛先を示す情報を含む情報である。未接続情報は、記憶部22に記憶された接続情報から、接続状態情報が異常を示す出力装置に対応する装置識別情報と通信方式と中継路を示す情報とを抽出した情報である。電波強度情報は、記憶部22に記憶された電波強度管理テーブルから、未接続情報における出力装置に対応する装置識別情報を含むレコード(電波強度テーブルに相当する。)を抽出した情報である。未接続情報および電波強度情報の具体例については後述する。
次に、制御装置20は、生成した装置情報応答を中継装置である印刷装置30に対して送信する。そして、印刷装置30は、その装置情報応答を受信する。
次に、ステップS15において、印刷装置30は、装置情報応答を中継装置である印刷装置50−1に対して送信する。そして、印刷装置50−1は、その装置情報応答を受信する。
次に、ステップS16において、印刷装置50−1は、装置情報応答を最終の宛先である交換装置に対して送信する。そして、交換装置は、その装置情報応答を受信する。
一方、交換装置は、無線通信機能を有する周囲の装置からブロードキャスト送信された定期パケットのうち、自装置に到達した定期パケットを受信する。
具体的に例えば、ステップS21において、交換装置は、表示装置60−2から送信された定期パケットを受信する。
次に、ステップS22において、交換装置は、印刷装置50−1から送信された定期パケットを受信する。
次に、ステップS23において、交換装置は、制御装置20から送信された定期パケットを受信する。
図16は、図15のステップS14における装置情報応答に含まれる未接続情報および電波強度情報のデータ構成を示す図である。同図において、未接続情報は、接続状態が異常を示す出力装置(印刷装置50−2)に対応する装置識別情報と通信方式と中継路を示す情報である。電波強度情報は、未接続情報における出力装置に対応する電波強度テーブルに相当する情報である。
同図に示すように、装置情報応答の未接続情報のレコードが一つである場合、交換装置は、そのレコードにおける装置識別情報(この場合、“RPR3”)を自装置の装置識別情報として設定する。
これにより、出力装置を設置する際に、装置識別情報等の装置情報の設定を自動化でき、手動設定に対して作業負担や作業ミスによるエラーを軽減させることができる。
[2−4.印刷装置50−1および印刷装置50−2を交換した場合の動作]
例えば、印刷装置50−1および印刷装置50−2に不具合が発生し、印刷装置50−1および印刷装置50−2それぞれの無線通信機能が機能しなくなると、制御装置20のコントローラ制御部21は、定期的に監視している印刷装置50−1および印刷装置50−2それぞれの接続状態が異常を示す状態となる。また、印刷装置50−1を中継する表示装置60−2の接続状態も異常を示す状態となる。これにより、図17に示すように、コントローラ制御部21が記憶部22に記憶させて管理している接続情報において、印刷装置50−1、印刷装置50−2、および表示装置60−2それぞれの接続状態情報が異常を示すステータス(例えば“×”)に変化する。
作業者によるメンテナンス作業によって、印刷装置50−1および印刷装置50−2が、それぞれ新しい印刷装置50−1(交換装置1)および印刷装置50−2(交換装置2)に同一場所において交換され、これら交換装置1および交換装置2が起動すると、注文管理システム1は、以下に説明する動作となる。
図18は、メンテナンス対象である印刷装置50−1および印刷装置50−2を新しい印刷装置50−1(交換装置1)および印刷装置50−2(交換装置2)に同一場所において交換し、これら交換装置1および交換装置2を起動した後の、注文管理システム1の処理手順を示すシーケンス図である。
ステップS51およびステップS52それぞれにおいて、制御装置20との通信が途絶えた状態である表示装置は60−2、近隣検索要求を定期的にブロードキャスト送信する。
また、ステップS61において、制御装置20との通信が途絶えた状態である交換装置1は、近隣検索要求をブロードキャスト送信する。印刷装置50−1と同一場所に設置された交換装置1によって無線送信されるデータは、図13の電波強度管理テーブルに示したとおり、印刷装置30、交換装置2、表示装置60−2、および制御装置20によって受信される。しかし、表示装置60−2および交換装置2も、交換装置1と同様に近隣検索要求を送信している状況であり、制御装置20と接続していない状態であるため、近隣検索応答は行われない。
次に、ステップS63において、交換装置1から送信された近隣検索要求を受信した印刷装置30は、近隣検索要求に含まれる所在地情報が示す番地宛てに、近隣検索応答を送信する。そして、交換装置1は、その近隣検索応答を受信する。
次に、ステップS64において、交換装置1から送信された近隣検索要求を受信した制御装置20は、近隣検索要求に含まれる所在地情報が示す番地宛てに、近隣検索応答を送信する。そして、交換装置1は、その近隣検索応答を受信する。
ステップS65において、制御装置20との通信が途絶えた状態である交換装置2は、近隣検索要求をブロードキャスト送信する。印刷装置50−2と同一場所に設置された交換装置2によって無線送信されるデータは、図13の電波強度管理テーブルに示したとおり、交換装置1、表示装置60−2、および制御装置20によって受信される。しかし、表示装置60−2および交換装置1も、交換装置2と同様に近隣検索要求を送信している状況であり、制御装置20と接続していない状態であるため、近隣検索応答は行われない。
次に、ステップS66において、交換装置2から送信された近隣検索要求を受信した制御装置20は、近隣検索要求に含まれる所在地情報が示す番地宛てに、近隣検索応答を送信する。そして、交換装置2は、その近隣検索応答を受信する。
ステップS71において、交換装置1は、ステップS63およびステップS64の処理によって受信した2つの近隣検索応答において、電波強度が強い方の近隣検索応答の送信元(この場合、印刷装置30)を中継装置として指定し、この中継装置に対して装置情報要求を送信する。そして、中継装置である印刷装置30は、装置情報要求を受信する。
次に、ステップS72において、印刷装置30は、指定先装置として制御装置20を指定し、この指定先装置に対して装置情報要求を送信する。そして、指定先装置である制御装置20は、装置情報要求を受信する。
次に、ステップS73において、制御装置20は、装置情報応答を生成し、この装置情報応答を中継装置である印刷装置30に対して送信する。そして、印刷装置30は、その装置情報応答を受信する。
次に、ステップS74において、印刷装置30は、装置情報応答を最終の宛先である交換装置1に対して送信する。そして、交換装置1は、その装置情報応答を受信する。
ステップS75において、交換装置2は、指定先装置として制御装置20を指定し、この指定先装置に対して装置情報要求を送信する。そして、指定先装置である制御装置20は、装置情報要求を受信する。
次に、ステップS76において、制御装置20は、装置情報応答を生成し、この装置情報応答を宛先である交換装置2に対して送信する。そして、交換装置2は、その装置情報応答を受信する。
一方、ステップS77において、制御装置20は、定期パケットをブロードキャスト送信する。そして、印刷装置30および交換装置1それぞれは、自装置に到達した定期パケットを受信する。
また、ステップS81において、印刷装置30は、定期パケットをブロードキャスト送信する。そして、交換装置1は、自装置に到達した定期パケットを受信する。
図19は、図18のステップS73およびステップS76における、制御装置20が送信した装置情報応答に含まれる電波強度情報および未接続情報のデータ構成を示す図である。同図に示すように、電波強度情報および未接続情報は、制御装置20との間で通信接続を確立していない印刷装置50−1(図中、“RPR2”)と印刷装置50−2(図中、“RPR3”)と表示装置60−2(図中、“RMD5”)とについて、制御装置20が通信接続を確立しているときに管理していた電波強度管理テーブルおよび接続情報の内容を有している。
以下、交換装置1を例として説明する。
交換装置1は、設置された後、制御装置20から定期的に送信される定期パケット(例えば、ステップS77におけるデータ)と、制御装置20から送信される近隣検索応答(例えば、ステップS64におけるデータ)とを受信する。また、交換装置1は、印刷装置30から定期的に送信される定期パケット(例えば、ステップS81におけるデータ)と、印刷装置30から送信される近隣検索応答(例えば、ステップS63におけるデータ)と、印刷装置30から送信される装置情報応答(例えば、ステップS74におけるデータ)とを受信する。また、交換装置1は、表示装置60−2から送信される近隣検索要求(例えば、ステップS52におけるデータ)を受信する。
このように、交換装置1は、様々なデータを様々な装置から受信する機会があり、その際に交換装置1は、送信元の装置ごとの電波強度を取得して電波強度テーブルを生成する。
図20は、交換装置1が生成する電波強度テーブルのデータ構成を示す図である。同図に示すとおり、制御装置20(“EST1”)から送信された定期パケットおよび近隣検索応答を、交換装置1が受信する場合の電波強度は“4”である。また、印刷装置30(“EPR1”)から送信された定期パケット、近隣検索応答、および装置情報応答を、交換装置1が受信する場合の電波強度は“6”である。また、表示装置60−2(“RMD5”)から送信された近隣検索要求を、交換装置1が受信する場合の電波強度は“5”である。
次に、交換装置1は、制御装置20から供給された装置情報応答から、中継装置の装置識別情報を抽出して、接続情報を生成する。
図21は、交換装置1が制御装置20から取得した装置情報応答に基づいて生成した接続情報のデータ構成を示す図である。同図に示す接続情報は、図18のS73、S74における装置情報応答に対応して交換装置1が生成したデータである。交換装置1は、この装置情報応答を制御装置20からではなく印刷装置30(“EPR1”)を介して受信しているため、図21に示した接続情報が生成される。
以下、図18に示したシーケンスにおける交換装置の、装置情報や定期パケットを取得後の動作について、交換装置1を例として説明する。まず、交換装置1の動作を説明するために必要なデータテーブルについて説明する。
図22は、交換装置1により受信された様々なデータの送信元を削除した電波強度情報および未接続情報のデータ構成を示す図である。同図は、交換装置1が、図19に示した、装置情報として受信した電波強度情報および未接続情報から、図20に示した、自装置が生成した電波強度テーブルに含まれる装置識別情報を含むレコード(“RMD5”を含むレコード)を削除した電波強度情報および未接続情報である。つまり、交換装置1の装置識別情報の候補は、交換装置1に対してデータを送信してきた“RMD5”ではあり得ず、“RPR2”および“RPR3”である。
図23は、交換装置1が、未接続情報から、接続情報の中継路と共通するレコードにおける装置識別情報を検出し、電波強度情報から、その装置識別情報が含まれるレコードを抽出して得た電波強度情報である。つまり、同図は、交換装置1が、図22に示した未接続情報から、図21に示した接続情報の中継路と共通するレコードにおける装置識別情報(“RPR2”)を検出し、図22の電波強度情報から、その装置識別情報(“RPR2”)が含まれるレコードを抽出して得た電波強度情報である。すなわち、交換装置1は、図21に示した接続情報のように印刷装置30(“EPR1”)を中継路として装置情報の送受を行ったため、自装置と同様の中継路を採用する装置が、自装置である可能性を有するとして、その装置の装置識別情報を未接続情報から抽出する。
図24は、図20に示した電波強度テーブルと図23に示した電波強度情報とで共通する送信元ごとの電波強度差テーブルを示す図である。同図において、「未接続装置の電波強度」は図23に示した電波強度情報から得られる電波強度であり、「受信した電波強度」は図20に示した電波強度テーブルから得られる電波強度である。
図25は、交換装置1が、未接続情報から、接続情報の中継路と共通しないレコードにおける装置識別情報を検出し、電波強度情報から、その装置識別情報が含まれるレコードを抽出して得た電波強度情報である。つまり、同図は、交換装置1が、図22に示した未接続情報から、図21に示した接続情報の中継路と共通しないレコードにおける装置識別情報(“RPR3”)を検出し、図22の電波強度情報から、その装置識別情報(“RPR3”)が含まれるレコードを抽出して得た電波強度情報である。すなわち、交換装置1は、図21に示した接続情報のように印刷装置30(“EPR1”)を中継路として装置情報の送受を行ったため、ここで抽出する装置は自装置と同様の中継路を採用していない装置となるが、そのような装置であっても、電波状況が自装置により近い装置がどれであるのかを確認するため、その装置の装置識別情報を抽出する。
図26は、図20に示した電波強度テーブルと図25に示した電波強度情報とで共通する送信元ごとの電波強度差テーブルを示す図である。同図において、「未接続装置の電波強度」は図25に示した電波強度情報から得られる電波強度であり、「受信した電波強度」は図20に示した電波強度テーブルから得られる電波強度である。
図27は、交換装置1が、自装置の装置識別情報の候補を、電波強度差の昇順に並び替えて得る候補テーブルのデータ構成を示す図である。同図に示すように、候補テーブルには、交換装置1の装置識別情報の候補が、電波強度差の小さい順に順位付けられて格納される。
図28は、交換装置1が提示する、装置候補リストの提示例を示す図である。同図に示すように、装置候補リストには、図27に示した候補テーブルに含まれる情報が提示される。
次に、図18に示したシーケンスにおける交換装置の動作を説明する。
図29は、交換装置の処理手順を示すフローチャートである。交換装置の電源が投入されて自装置が起動すると、本フローチャートに示す処理の実行が開始される。
ステップS101において、交換装置は、近隣検索要求をブロードキャスト送信する。
次に、ステップS102において、交換装置は、近隣検索要求を受信した周囲の装置から送信された近隣検索応答を受信する。例えば、交換装置が交換装置1である場合、交換装置は、近隣検索要求を受信した、印刷装置30および制御装置20それぞれから送信された近隣検索応答を受信する。また、例えば、交換装置が交換装置2である場合、交換装置は、制御装置20から送信された近隣検索応答を受信する。
次に、ステップS103において、交換装置は、受信した近隣検索応答において、電波強度が最も強い近隣検索応答の送信元を中継装置として決定する。
次に、ステップS104において、交換装置は、その中継装置を介して制御装置20に対して装置情報要求を送信する。
次に、ステップS105において、交換装置は、制御装置20から中継装置を介して供給された装置情報応答を受信する。
次に、ステップS106において、交換装置は、受信した装置情報応答から、中継装置の装置識別情報を抽出して、図21に示した接続情報を生成し、この接続情報を記憶部に記憶させる。
次に、ステップS107において、交換装置は、装置情報応答から、例えば、図19に示した電波強度情報および未接続情報を抽出する。
ところで、交換装置は、ステップS107の処理に至るまで、様々な装置からデータを受信する機会があり、その受信時に測定した送信元の装置ごとの電波強度に基づき、例えば、図20に示した電波強度テーブルを生成している。
よって、交換装置は、電波強度情報および未接続情報から、電波強度テーブルに含まれる装置識別情報を含むレコードを削除し、例えば、図22に示した電波強度情報および未接続情報を生成し、これら電波強度情報および未接続情報を記憶部に記憶させる。
次に、ステップS108において、交換装置は、未接続情報に含まれるレコードが一つであるか否かを判定する。そして、交換装置は、未接続情報に含まれるレコードが一つであると判定した場合(S108:YES)はステップS109の処理に移し、未接続情報に含まれるレコードが複数であると判定した場合(S108:NO)はステップS110の処理に移す。
ステップS109において、交換装置は、そのレコードにおける装置識別情報を自装置の装置識別情報として設定する。そして、交換装置は、本フローチャートの処理を終了させる
一方、ステップS110において、交換装置は、未接続情報に含まれる複数のレコードにおける装置識別情報から候補を選出する識別情報候補選出処理を実行する。この識別情報候補選出処理の詳細については後述する。
次に、ステップS111において、交換装置は、例えば、図28に示した装置候補リストを選択可能に提示し、操作者による操作入力待ちとなる。
次に、ステップS112において、操作者によって一つの装置識別情報が選択された場合、交換装置は、その装置識別情報を自装置の装置識別情報として設定する。そして、交換装置は、本フローチャートの処理を終了させる。
なお、ステップS112の処理において、一定時間内に操作入力がない場合、交換装置は、最上位の候補である装置識別情報を自装置の装置識別情報として設定してもよい。
次に、識別情報候補選出処理について説明する。
図30は、交換装置が実行する識別情報候補選出処理の手順を示すフローチャートである。
ステップS201において、交換装置は、初期化を行う。具体的には、例えば図27に示す候補テーブルの内容をリセットする。
次に、ステップS202において、交換装置は、接続情報の中継路と共通する未接続情報のレコードがあるか否かを判定する。そして、交換装置は、接続情報の中継路と共通する未接続情報のレコードがあると判定した場合(S202:YES)は、ステップS203の処理に移す。一方、交換装置は、接続情報の中継路と共通する未接続情報のレコードがないと判定した場合(S202:NO)は、ステップS204の処理に移す。
ステップS203において、交換装置は、中継路が一致する場合の候補一覧生成処理を実行する。この中継路が一致する場合の候補一覧生成処理の詳細については後述する。
次に、ステップS204において、交換装置は、中継路が不一致である場合の候補一覧生成処理を実行する。この中継路が不一致である場合の候補一覧生成処理の詳細については後述する。そして、交換装置は、本フローチャートの処理を終了させる。
なお、これにより、図30のステップS203の処理が終了するため、同図のステップS204の、中継路が不一致である場合の候補一覧生成処理に移行するものとする。
次に、中継路が一致する場合の候補一覧生成処理の詳細について説明する。
図31は、交換装置が実行する、中継路が一致する場合の候補一覧生成処理の手順を示すフローチャートである。
ステップS301において、交換装置は、未接続情報から、接続情報の中継路と共通するレコードにおける装置識別情報を検出し、電波強度情報から、その装置識別情報が含まれるレコードを抽出して得た電波強度情報(例えば、図23)を生成する。
次に、ステップS302において、交換装置は、ステップS301の処理において生成した電波強度情報から一つのレコード(ここでは“RPR2”が含まれるレコード)を選択する。そして、交換装置は、そのレコードと交換装置が生成した電波強度テーブル(ここでは、図20)とにおける共通の送信元を示す装置識別情報(ここでは、“EST1”、“EPR1”、および“RMD5”)を抽出する。
次に、ステップS303において、交換装置は、電波強度テーブル(ここでは、図20)と電波強度情報(ここでは、図23)とで共通する送信元ごとの電波強度差テーブルを生成する(例えば、図24)。次に、交換装置は、電波強度差テーブルに基づいて差分の平均値(ここでは、(0+1+0)/3=0.33)を計算し、その平均値を電波強度差とする。ただし、レコードと交換装置が生成した電波強度テーブルとにおける共通の送信元がない場合、交換装置は、既に計算した電波強度差における最大値よりも大きな値を電波強度差とする。次に、交換装置は、電波強度情報から、選択したレコードを削除する。
次に、ステップS304において、交換装置は、電波強度情報に含まれる全てのレコードを選択したか否かを判定し、全てのレコードを選択したと判定した場合(S304:YES)はステップS305の処理に移す。ここでは、“RPR2”が含まれるレコードが一つのみであるため、ステップS305の処理に移す。一方、交換装置は、未選択であるレコードがあると判定した場合(S304:NO)はステップS302の処理に戻す。
ステップS305において、交換装置は、自装置の装置識別情報の候補を、電波強度差の昇順に並び替えて候補テーブル(ここでは、図27)を生成する。そして、交換装置は、本フローチャートの処理を終了させる。
次に、中継路が不一致である場合の候補一覧生成処理の詳細について説明する。
図32は、交換装置が実行する、中継路が不一致である場合の候補一覧生成処理の手順を示すフローチャートである。
ステップS401において、交換装置は、未接続情報から、接続情報の中継路と共通しないレコードにおける装置識別情報を検出し、電波強度情報から、その装置識別情報が含まれるレコードを抽出して得た電波強度情報(例えば、図25)を生成する。
次に、ステップS402において、交換装置は、ステップS401の処理において生成した電波強度情報から一つのレコード(ここでは“RPR3”が含まれるレコード)を選択する。そして、交換装置は、そのレコードと交換装置が生成した電波強度テーブル(ここでは、図20)とにおける共通の送信元を示す装置識別情報(ここでは、“EST1”および“RMD5”)を抽出する。
次に、ステップS403において、交換装置は、電波強度テーブル(ここでは、図20)と電波強度情報(ここでは、図25)とで共通する送信元ごとの電波強度差テーブルを生成する(例えば、図26)。次に、交換装置は、電波強度差テーブルに基づいて差分の平均値(ここでは、(3+3)/2=3)を計算し、その平均値を電波強度差とする。ただし、レコードと交換装置が生成した電波強度テーブルとにおける共通の送信元がない場合、交換装置は、既に計算した電波強度差における最大値よりも大きな値を電波強度差とする。次に、交換装置は、電波強度情報から、選択したレコードを削除する。
次に、ステップS404において、交換装置は、電波強度情報に含まれる全てのレコードを選択したか否かを判定し、全てのレコードを選択したと判定した場合(S404:YES)はステップS405の処理に移す。ここでは、“RPR3”が含まれるレコードが一つのみであるため、ステップS405の処理に移す。一方、交換装置は、未選択であるレコードがあると判定した場合(S404:NO)はステップS402の処理に戻す。
ステップS405において、交換装置は、自装置の装置識別情報の候補を、電波強度差の昇順に並び替え、これら並び替えた候補を、候補テーブルの最下位の後に追加する。そして、交換装置は、本フローチャートの処理を終了させる。
なお、これにより、図30のステップS204の処理が終了して同図の処理を全て終了するため、図29のステップS110の処理が終了したことになる。よって、先に説明したように、図29におけるステップS111へ処理を移し、完成した候補テーブルに基づいた装置候補リストが選択可能に提示される。その後、操作者によって操作入力がなされたか否かによって、ステップS112の処理において装置識別情報が設定される。
以上説明したように、本発明の一実施形態における注文管理システム1は、接続確認の送受によって、各出力装置と制御装置20との通信状態を管理し、定期パケットの送受によって、自装置周辺に存在する他装置との通信における電波強度を管理する。そして、例えば、ある装置について、交換や入れ替えなどの再設置を行う場合に、注文管理システム1内におけるそれまでの接続状態や電波強度に関する情報に基づいて、適切な装置を候補として導出することができる。
すなわち、印刷装置30、印刷装置50、および表示装置60等の出力装置の装置情報(装置識別情報)の設定作業を、全て作業者による手作業とすることがない。よって、設定の間違いが発生したり、作業時間がかかり過ぎたり等、設定作業が非効率となるおそれがない。
したがって、本実施形態によれば、出力装置の装置情報の設定にかける負担を軽減させることができる。
なお、上述した実施形態である制御装置20の一部、例えば、コントローラ制御部21の機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。この場合、その制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて、このコンピュータシステムが実行することによって実現してもよい。
また、出力装置の一部、例えば、各制御部の機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。この場合、その制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて、このコンピュータシステムが実行することによって実現してもよい。
なお、このコンピュータシステムとは、オペレーティング・システム(Operating System;OS)や周辺装置のハードウェアを含むものである。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、光ディスク、メモリカード等の可搬型記録媒体、コンピュータシステムに備えられる磁気ハードディスクやソリッドステートドライブ等の記憶装置のことをいう。さらに、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、インターネット等のコンピュータネットワーク、および電話回線や携帯電話網を介してプログラムを送信する場合の通信回線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、さらには、その場合のサーバ装置やクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持するものを含んでもよい。また上記の各プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせにより実現するものであってもよい。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はその実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1 注文管理システム
10 POSレジスタ
20 制御装置
21 コントローラ制御部
22 記憶部
23 通信部
30 印刷装置
31 コントローラ/印刷制御部
32 記憶部
33 通信部
34 印刷部
40 LAN
50−1,50−2 印刷装置
51 印刷制御部
52 記憶部
53 通信部
54 印刷部
60−1,60−2 表示装置
61 表示制御部
62 記憶部
63 通信部
64 表示部
70 注文端末

Claims (7)

  1. 制御装置と、前記制御装置が送信する出力情報を受信して前記出力情報を出力する複数の出力装置とを含む出力システムにおいて、
    前記制御装置は、
    記憶部と、
    前記出力装置と前記制御装置との中継路を示す中継路情報と、前記出力装置と前記出力システムに含まれる他の装置との間の電波強度を示す情報とを、含む接続確認情報を、前記出力装置から受信する接続確認受信部と、
    前記接続確認情報に基づいて、前記出力装置ごとに、前記中継路情報と前記電波強度を示す情報とを、対応付けた電波強度管理テーブルを、前記記憶部に記憶させる電波強度管理テーブル記憶制御部と、
    前記複数の出力装置それぞれについて、当該出力装置と通信可能であると判定した場合に、前記判定の結果を示す情報と、前記接続確認情報に含まれる中継路を示す情報とを、対応付けた接続情報を、前記記憶部に記憶させる接続情報記憶制御部と、
    前記出力装置が送信した近隣検索要求を受信する近隣検索要求受信部と、
    前記近隣検索要求に応じて近隣検索応答を送信する近隣検索応答送信部と、
    前記出力装置が送信した装置情報要求を受信する装置情報要求受信部と、
    前記記憶部に記憶された前記接続情報において、前記装置情報要求の送信元に対応する接続状態情報が通信不能を示す場合に、前記送信元に対応する中継路情報を含めた未接続情報を生成する未接続情報生成部と、
    前記記憶部に記憶された前記電波強度管理テーブルから、前記装置情報要求の送信元に対応する、中継路情報と電波強度を示す情報とを含めた電波強度情報を生成する電波強度情報生成部と、
    前記未接続情報および前記電波強度情報を含めた情報を装置情報とし、前記装置情報を装置情報応答として前記装置情報要求の要求元に送信する装置情報応答送信部と、
    を備え、
    前記出力装置は、
    当該出力装置内に装置情報が設定されていない場合に前記近隣検索要求を送信する近隣検索要求送信部と、
    近隣検索応答を受信する近隣検索応答受信部と、
    前記近隣検索応答を受信したときの電波強度値を取得する電波強度値取得部と、
    複数の出力装置から前記近隣検索応答を受信した場合、前記取得した電波強度値の最大値に対応する出力装置を中継先として決定する中継先決定部と、
    前記中継先に決定された出力装置に対して装置情報要求を送信する装置情報要求送信部と、
    前記装置情報要求を受信した前記出力装置から送信される装置情報応答を受信する装置情報応答受信部と、
    前記装置情報応答に含まれる中継路情報を抽出する中継路情報抽出部と、
    前記装置情報応答に含まれる未接続情報と電波強度情報とに基づいて、当該出力装置についての装置情報の候補を決定する候補決定部と
    を備えることを特徴とする出力システム。
  2. 前記複数の出力装置それぞれは、
    前記候補決定部が決定した装置情報の候補を出力する候補出力部
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の出力システム。
  3. 前記複数の出力装置それぞれは、
    操作入力部と、
    前記候補出力部が出力した装置情報の候補のうち、前記操作入力部によって指定された候補を当該出力装置に設定する第1の装置情報設定部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の出力システム。
  4. 前記複数の出力装置それぞれの候補決定部は、
    前記候補決定部が決定した装置情報の候補が二種類以上ある場合に、前記中継路情報が示す中継路と共通する未接続情報のレコードがあるか否かを判定し、前記中継路情報が示す中継路と共通する未接続情報のレコードがあると判定した場合、前記レコードに含まれる装置情報を、電界強度に応じて順位付けした候補とする
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載の出力システム。
  5. 前記複数の出力装置それぞれの候補決定部は、
    前記中継路情報が示す中継路と共通する未接続情報のレコードがないと判定した場合、前記中継路情報が示す中継路と共通しない未接続情報のレコードに含まれる装置情報を、電界強度に応じて順位付けした候補とする
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載の出力システム。
  6. 前記複数の出力装置それぞれは、
    前記候補決定部が決定した装置情報の候補が一種類のみである場合に、前記装置情報を当該出力装置に設定する第2の装置情報設定部
    をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の出力システム。
  7. 前記装置情報は、出力装置の装置識別情報を含むことを特徴とする請求項1〜6いずれか一項に記載の出力システム。
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