JP5849008B2 - 容器およびシール盤 - Google Patents

容器およびシール盤 Download PDF

Info

Publication number
JP5849008B2
JP5849008B2 JP2012082111A JP2012082111A JP5849008B2 JP 5849008 B2 JP5849008 B2 JP 5849008B2 JP 2012082111 A JP2012082111 A JP 2012082111A JP 2012082111 A JP2012082111 A JP 2012082111A JP 5849008 B2 JP5849008 B2 JP 5849008B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
seal
easy
opening
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012082111A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013209145A (ja
Inventor
優信 大島
優信 大島
佐藤 俊也
俊也 佐藤
仁子 竹本
仁子 竹本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Unitech Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Unitech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Unitech Co Ltd filed Critical Idemitsu Unitech Co Ltd
Priority to JP2012082111A priority Critical patent/JP5849008B2/ja
Publication of JP2013209145A publication Critical patent/JP2013209145A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5849008B2 publication Critical patent/JP5849008B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Closing Of Containers (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Wrappers (AREA)

Description

本発明は、容器およびシール盤に関し、より詳しくは、食品、薬品、化粧品などの内容物に対し好適に用いることができる容器、並びに、その製造に用いるシール盤に関する。
食品、薬品、化粧品などを収納する容器としては、密封性および開封性の両立が求められている。このような容器としては、例えば、使用時の開封を一般に行われているシール面の剥離で行うのではなく、容器として多層容器を用い、多層容器の表面層とそれに接する層との層間を開封剥離面とし、多層容器の表面層にシール部より内側に切り込みを設けることにより、切り込みより内側の表面層はそれに接する層から剥離させずに残しつつ、切り込みより外側の表面層とともに蓋材を剥離するようにした容器が提案されている(特許文献1)。
特開昭62−251363号公報
しかしながら、特許文献1に記載の容器には、例えば化粧品のように幼児に与えたくない内容物が充填されることがある。このような場合に、特許文献1に記載の容器のように易開封性を有するものであれば、幼児が容器を開封して、その内容物を飲食してしまう場合があるという問題がある。
そこで、本発明は、幼児が容器を開封することを防止しながらも、大人であれば容器を容易に開封することができる、チャイルドレジスタンス機能付きの容器、並びに、その製造に用いるシール盤を提供することを目的とする。
前記課題を解決すべく、本発明は、以下のような容器およびシール盤を提供するものである。
すなわち、本発明の容器は、容器本体と、蓋材とからなる容器であって、前記容器本体は、開口部と、前記開口部の周縁に形成されたフランジ部とを備え、前記フランジ部には、前記フランジ部の外周縁の一部から外側に突出した突出部が設けられ、この突出部は、前記フランジ部の外周縁に沿って延出された延出部を有し、この延出部には、延出途中において延出方向を横断するように、ノッチが設けられ、前記蓋材は、前記フランジ部にヒートシールされており、前記蓋材および前記フランジ部には、前記開口部を塞ぐようにヒートシールされた第一シール部と、前記延出部において前記ノッチより延出方向にのみヒートシールされた第二シール部とが設けられ、前記第一シール部には、前記フランジ部の外周縁の外側に前記突出部が存在するような位置に、第一易開封部が設けられ、前記第二シール部の延出方向の先端には、第二易開封部が設けられていることを特徴とするものである。
本発明においては、フランジ部には第一シール部が設けられ、延出部には第二シール部が設けられている。そして、この第一シール部には、フランジ部の外周縁の外側に突出部が存在するような位置に、第一易開封部が設けられている。そのため、本発明の容器を開封する場合には、延出部の第二シール部を剥離し、その後、第一易開封部から第一シール部を剥離することになる。このように、本発明の容器を開封する場合には、2段階の操作が必要となり、幼児にとっては容器を開封することが困難である。そのため、幼児が容器を開封することを防止できる。一方で、開封方法を知っている大人であれば、上記のようにして、容器を容易に開封することができる。
本発明の容器においては、前記第二易開封部は、第二シール部の延出方向の先端に設けられている。
この発明における延出方向は、突出部から側方に向かう方向であるから、この延出方向と突出部の突出方向とが平行となることがない。そして、このように、第二易開封部が第二シール部の延出方向の先端に設けられている場合には、延出方向と突出方向とが平行でないことから、開封の際に蓋材を同じ方向に引き離しても容器を開封できない。そのため、この発明によれば、幼児が容器を開封することをより確実に防止できる。
本発明の容器においては、前記第一易開封部の外側には、前記第二シール部が存在することが好ましい。
このように第一易開封部の外側に、第二シール部が存在するため、第二シール部を剥離する前に第一シール部を剥離することをより確実に防止できる。
本発明の容器においては、前記突出部には、その起端において突出方向を横断するように、ノッチが設けられていることが好ましい。
このように突出部に、その起端において突出方向を横断するように、ノッチを設けることにより、第一易開封部における易開封性を向上できる。
本発明の容器においては、前記蓋材には、前記容器を前記蓋材側からみた平面視において、前記フランジ部と前記延出部との間にある領域に、ミシン目が設けられていることが好ましい。
このように蓋材にミシン目を設けることにより、蓋材をミシン目に沿って切り裂きやすくなることから、第二シール部を剥離する操作が容易となる。
本発明の容器においては、前記ミシン目は、前記容器を前記蓋材側からみた平面視において、前記延出部に設けられたノッチと連続するように設けられていることが好ましい。
このような構成とすれば、ミシン目に沿って蓋材を切ることで、第二シール部を容易に剥離することができる。
本発明の容器においては、前記第一易開封部および前記第二易開封部では、前記シール部の一部が外側に張り出していることが好ましい。
また、本発明の容器においては、前記蓋材は、前記フランジ部に二段階でヒートシールされており、前記フランジ部には、高温シール部と、前記高温シール部よりも低いシール温度でヒートシールされた低温シール部とが設けられ、前記高温シール部および前記低温シール部のうちの少なくとも一方には、前記第一易開封部および前記第二易開封部が設けられており、前記第一易開封部および前記第二易開封部では、その一部が外側に張り出していることが好ましい。
このような構成とすれば、開封の際に外側に張り出した部分に局所的に力が加わるために、この部分から蓋材を容易に開封できる。
本発明の容器においては、前記容器本体は、表面層を少なくとも有するシートを成形してなり、前記蓋材は、前記表面層と接着可能なシール層を少なくとも有するフィルムからなり、前記フランジ部に現れる容器本体の表面層および前記蓋材のシール層には、それぞれ前記第一シール部および前記第二シール部が設けられており、前記容器本体の表面層および前記蓋材のシール層のうちの少なくとも一方が凝集破壊することで、開封可能となることが好ましい。
この発明によれば、容器本体の表面層および蓋材のシール層には、それぞれシール部が形成されている。そのため、高い密封性が維持されるとともに、容器本体の表面層および蓋材のシール層のうちの少なくとも一方が凝集破壊することで、蓋材が開封可能とされるため、容器本体の表面層とこの表面層に隣接する層とを界面剥離させる態様と比較して、初期開封強度も安定し、開封がスムースに進行される。
ここで、容器本体の表面層および蓋材のシール層のうちの少なくとも一方が凝集破壊されるとは、開封に際し、容器本体の表面層または蓋材のシール層が凝集破壊される層となって開封されていくことのみならず、容器本体の表面層と蓋材のシール層の何れも凝集破壊して開封されていく態様も含む。
本発明の容器においては、前記第一シール部の内周縁近傍には、前記容器本体の表面層、前記表面層に隣接する層および前記蓋材のシール層の構成樹脂からなる瘤状の樹脂溜まり部が形成されていることが好ましい。
この発明によれば、フランジ部に有るシール部の内周縁部近傍には、容器本体の表面層、この表面層に隣接する層および蓋材のシール層の構成樹脂からなる瘤(こぶ)状の樹脂溜まり部が形成されているので、凝集剥離が樹脂溜まり部の介在するところまで進行すると、この樹脂溜まり部の介在により剥離する応力が蓋材を容器本体から引き離す方向に作用することとなり、蓋材と容器本体のフランジ部との切断が良好に行われることとなり、良好な開封性を備えた易開封性の容器となる。
さらに、この樹脂溜まり部を形成することで、蓋材を開けようとする応力(内圧)が集中する樹脂溜まりの付け根(フランジ内周側)と、内圧で蓋材が開封する場合は、最初に破壊される可能性が高い部位を離れさせることができるため、内圧に対し開き難い(以下、「高密封性」ともいう)を維持することができる。
本発明のシール盤は、前記容器の製造に用いるシール盤であって、環状の第一ヒートシール部と、前記第一ヒートシール部の外側に配置された第二ヒートシール部とを備えることを特徴とするものである。
ここで、環状とは、ヒートシールが連続していれば、円状に限定されず、多角形状等も含む。
本発明のシール盤を用いることにより、前記の作用効果を奏することができる本発明の容器を製造することができる。
本発明の実施形態における容器を示す図であって、蓋材で密封された状態を示す概略図である。 前記実施形態における容器を示す図であって、第二シール部の一部を剥離した状態を示す概略図である。 前記実施形態における容器を示す図であって、第二シール部を剥離した後に、第一シール部の一部を剥離した状態を示す概略図である。 前記実施形態の容器の第一シール部または第二シール部の一部を剥離した状態を示す部分断面図である。 前記実施形態における第一シール盤を示す模式図である。 前記実施形態における第二シール盤を示す模式図である。 本発明の他の実施形態における容器を示す図であって、蓋材で密封された状態を示す概略図である。 本発明の他の実施形態における第一シール盤を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(容器1の構成)
図1から図3は、本発明の容器1の一態様を示した概略図である。図1は、蓋材3で密封された状態を示している。図2は、第二シール部28の一部を剥離した状態を示し、図3は、第二シール部28を剥離した後に、第一シール部27の一部を剥離した状態を示している。
容器1は、図1に示すように、容器本体2と、蓋材3とを備えている。そして、容器本体2のフランジ部25と蓋材3とをヒートシールされることで、容器1の内部が密封状態とされる。
そして、密封状態の容器1は、次のようにして開封できるため、幼児が容器1を開封することを防止しながらも、大人であれば容器1を容易に開封することができる。なお、容器1を開封する方法には、凝集剥離による方法および層間剥離による方法があるが、本実施形態では、凝集剥離による方法を例に挙げて説明する。
すなわち、まず、図2に示すように、第二易開封部42において蓋材3を上部(図2の矢印方向)に引き上げて、第二シール部28を剥離する。このとき、第二易開封部42から延出部261に設けられたノッチ263まで、応力に対して弱い容器本体2の表面層21が凝集剥離することになる。また、蓋材3は、ミシン目33に沿って、容易に切り裂かれることになる。
その後、図3に示すように、第一易開封部41において蓋材3を上部(図2の矢印方向)に引き上げて、第一シール部27を剥離する。このとき、第一易開封部41からフランジ部25の内周縁まで、応力に対して弱い容器本体2の表面層21が凝集剥離することになる。
このような、2段階の操作により、開封方法を知っている大人であれば、容器1を容易に開封することができる。
(容器本体2の構成)
容器本体2は、図1に示すように、上方に開口した円形状の開口部24と、開口部24の周縁に形成されたフランジ部25とを備えている。
フランジ部25には、図1に示すように、フランジ部25の外周縁の一部から外側に突出した突出部26が設けられている。また、突出部26は、フランジ部25の外周縁に沿って延出された延出部261を有している。また、突出部26には、その起端において突出方向を横断するように、ノッチ262が設けられている。そして、この延出部261には、延出途中において延出方向を横断するように、ノッチ263が設けられている。
ノッチ262,263の深さは、特に限定されないが、本実施形態では、表面下層22に達する深さとしている。
フランジ部25には、蓋材3がヒートシールされる。そして、図1に示すように、蓋材3およびフランジ部25には、開口部24を塞ぐようにヒートシールされた第一シール部27と、延出部261においてノッチ263より延出方向にのみヒートシールされた第二シール部28とが設けられている。
第一シール部27には、図1に示すように、フランジ部25の外周縁の外側に突出部26および第二シール部28が存在するような位置に、第一易開封部41が設けられている。
第二シール部28には、図1に示すように、その延出方向の先端に第二易開封部42が設けられている。
このような容器本体2は、図4に示すように、表面層21、表面下層22および基材層23の少なくとも3層からなる多層シートを成形して得られる。
この多層シートの層構成については、特に限定はないが、基材層23に接着層およびガスバリア層を有する構造を採用することが好ましい。この接着層およびガスバリア層としては、特に制限はなく、それぞれ接着性を有する樹脂からなる層、およびガスや水蒸気の難透過性を有する樹脂からなる層であればよい。
この多層シートの厚みは20μm以上2000μm以下の範囲であればよいが、容器などに成形する用途としての多層シートの厚みは100μm以上2000μm以下の範囲が好ましい。
ここで、本実施形態においては、図4に示すように、容器本体2の表面層21が凝集破壊される凝集剥離により開封される。
表面層21に用いる樹脂としては、例えば、エチレン−アクリル酸エステル−無水マレイン酸共重合体やスチレングラフトプロピレン樹脂の少なくとも一つを、ポリプロピレン系樹脂にブレンドして得られた樹脂組成物が挙げられる。この場合にあっては、エチレン−アクリル酸エステル−無水マレイン酸共重合体やスチレングラフトプロピレン樹脂は、ポリプロピレン系樹脂100質量部に対して、好ましくは10質量部以上50質量部以下の範囲、特に好ましくは15質量部以上40質量部以下の範囲で添加するようにすればよい。表面層の厚みは5μm以上500μm以下の範囲であることが好ましく、10μm以上300μm以下の範囲であることがより好ましい。
容器本体2を構成する表面下層22は、表面層21の下に、この表面層21に隣接されて配される層である。この層の構成材料としては、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂などのオレフィン系樹脂やポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル系樹脂などの材料、および、これらのブレンド材料を用いることができる。
容器本体2を構成する基材層23は、容器本体2の外部に現れる層である。この層の構成材料としては、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂などのオレフィン系樹脂やポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル系樹脂などの材料、および、これらのブレンド材料の単層または積層体や、また、ガスバリア性を付与すべく、例えばエチレンビニルアルコール共重合体、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)などの樹脂材料やアルミ蒸着などで形成されたガスバリア層を形成する樹脂などを使用することができる。
また、前記接着層としては、無水マレイン酸変性ポリオレフィンなどを含有する樹脂からなる層が挙げられる。
前記ガスバリア層としては、ナイロン(NY)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などからなる層が挙げられる。
(蓋材3の構成)
蓋材3は、図4に示すように、容器1の外部に現れる外層32、および、容器本体2の表面層21とヒートシールされるシール層31の少なくとも2層からなる多層フィルムからなるものである。
蓋材3には、図1に示すように、容器1を蓋材3側からみた平面視において、フランジ部25と延出部261との間にある領域に、ミシン目33が設けられている。そして、このミシン目33は、容器1を蓋材3側からみた平面視において、延出部261に設けられたノッチ263と連続するように設けられている。
シール層31の構成材料としては、容器本体2の表面層21が凝集破壊して剥離する開封態様で、表面層21を構成する樹脂として前記した樹脂組成物を採用する場合にあっては、ランダムポリプロピレン(RPP)やブロックポリプロピレン(BPP)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリエチレンなどを使用することができる。シール層31の厚みは50μm以上100μm以下の範囲であることが好ましい。
外層32の構成材料としては、特に制限はないが、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(OPET)、二軸延伸ナイロンフィルム(ONy)などを使用することができる。直線カット性を有する外層32の厚みは10μm以上50μm以下の範囲であることが好ましい。
(第一易開封部41および第二易開封部42の形成)
本実施形態の容器1では、シール部の一部が外側に張り出している第一易開封部41および第二易開封部42が形成されていることが好ましい。開封時には、外側に張り出している第一易開封部41および第二易開封部42に局所的に力が加わるために、これら第一易開封部41および第二易開封部42からは蓋材3を容易に開封できる。これら第一易開封部41および第二易開封部42を形成するには、例えば、下記のような方法を用いればよい。当該張り出し部分の形状は、開封時に局所的に力がかかる先端状の部分を有する形状であれば特に限定されない。例えば、張り出した先端状の部分を、三角、四角などの多角形状などとすることが好ましい。
すなわち、まず、図5に示すような、環状の第一ヒートシール部71と、第一ヒートシール部71の外側に配置された第二ヒートシール部72とを備える第一シール盤7、および、図6に示すような、環状の第一ヒートシール部81と、第一ヒートシール部81の外側に配置された第二ヒートシール部82とを備える第二シール盤8を準備する。そして、図5に示す第一シール盤7を用いて、蓋材3のシール層31をフランジ部25の表面層21にヒートシールして高温シール部271,281を形成する。その後、図6に示す第二シール盤8を用いて、高温シール部271,281の外周側に当たるように押圧して、容器本体2の表面層21と蓋材3のシール層31をヒートシールして低温シール部272,282を形成する。
ここで、低温シール部272,282を形成する際のシール温度は、高温シール部271,281を形成する際のシール温度よりも低く(より好ましくは20℃以上低く、特に好ましくは40℃以上低く)しておく。具体的には、高温シール部271,281を形成する際のシール温度を160℃以上240℃以下の範囲(より好ましくは、180℃以上200℃以下の範囲)とすればよい。また、低温シール部272,282を形成する際のシール温度を130℃以上150℃以下の範囲(より好ましくは、135℃以上140℃以下の範囲)とすればよい。
なお、高温シール部271,281を形成する際に用いる第一シール盤7には、外側に張り出した部分を設けておき、この部分が低温シール部272,282の外側に張り出すように、低温シール部272,282を形成する。このようにして、第一シール部27および第二シール部28の一部に、第一易開封部41および第二易開封部42を形成することができる。
また、第一易開封部41および第二易開封部42の形状は、外側に張り出している形状であれば特に限定されない。例えば、容器本体2の形状が円筒形状であれば、円状の第一シール部の一部に外側に張り出した部分を設けることが好ましい。容器本体2の形状が多角形状であれば、第一シール部27の角の部分を、第一易開封部41として利用できる。また、容器本体2の形状が多角形状であってもシール部の一部に外側に張り出した部分を設けてもよい。
(本実施形態の効果)
前記したような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
(1)本実施形態においては、フランジ部25には第一シール部27が設けられ、延出部261には第二シール部28が設けられている。そして、この第一シール部27には、フランジ部25の外周縁の外側に突出部が存在するような位置に、第一易開封部41が設けられている。そのため、容器1を開封する場合には、延出部261の第二シール部28を剥離し、その後、第一易開封部41から第一シール部を剥離することになる。このように、容器1を開封する場合には、2段階の操作が必要となり、幼児にとっては容器1を開封することが困難である。そのため、幼児が容器1を開封することを防止できる。一方で、開封方法を知っている大人であれば、上記のようにして、容器1を容易に開封することができる。
(2)第一易開封部41の外側に、第二シール部28が存在するため、第二シール部28を剥離する前に第一シール部27を剥離することをより確実に防止できる。
(3)本実施形態における延出方向は、突出部26から側方に向かう方向であるから、この延出方向と突出部26の突出方向とが平行となることがない。そして、このように、第二易開封部42が第二シール部28の延出方向の先端に設けられている場合には、延出方向と突出方向とが平行でないことから、開封の際に蓋材を同じ方向に引き離しても容器1を開封できない。そのため、本実施形態によれば、幼児が容器1を開封することをより確実に防止できる。
(4)突出部26に、その起端において突出方向を横断するように、ノッチ262を設けることにより、第一易開封部41における易開封性を向上できる。
(5)蓋材3にミシン目33を設けることにより、蓋材3をミシン目33に沿って切り裂きやすくなることから、第二シール部28を剥離する操作が容易となる。また、ミシン目33に沿って蓋材を切ることで、第二シール部28を容易に剥離することができる。
(6)開封時には、外側に張り出している第一易開封部41または第二易開封部42に局所的に力が加わるために、この易開封部からは蓋材3を容易に開封できる。また、この易開封部では他の部分と比較してシール樹脂の溶出が大きいことから、比較的に剥離がしやすくなっており、より開封しやすい構成となっている。
(7)容器1が、開口部24の周縁にフランジ部25を配設する容器本体2と、この容器本体2のフランジ部25と蓋材3がヒートシールされてなるので、高い密封性が維持される。また、容器本体2の表面層21が凝集破壊することで、蓋材3が開封可能とされるため、容器本体2の表面層21とこの表面層21に隣接する表面下層22とを界面剥離させる態様と比較して、初期開封強度も安定し、開封がスムースに進行される。
[実施形態の変形]
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、容器本体2の形状を円形状とする態様を示したが、これに限定されない。容器本体2の形状は、多角形状であってもよく、例えば、図7に示す容器本体2Aのように、四角形状であってもよい。図7に示す容器1Aにおいても、前述の実施形態の効果と同様の効果を奏することができる。
また、前記実施形態では、容器本体2の表面層21が凝集剥離する態様を示したが、容器本体2と蓋材3が開封するに際して、蓋材3のシール層31が凝集剥離する態様であってもよい。
本発明にあっては、開封に際し、容器本体2の表面層21と蓋材3のシール層31の両層が凝集破壊されて開封される場合も含む。更には、容器本体2の表面層21と、表面下層22が同一部材である場合でも、前記同一部材が蓋材3のシール層31とヒートシール可能で、蓋材3を開封する際に、蓋材3のシール層31が凝集破壊する場合は、前述した本発明の効果が期待できるため、本発明に含まれる。
前記実施形態では、第一易開封部41からフランジ部25の内周縁まで、応力に対して弱い容器本体2の表面層21が凝集剥離する構成となっているが(なお、前記実施形態のように、フランジ部25の内周縁にノッチを設けていないものをノッチレス型という)、これに限定されない。例えば、第一易開封部41からノッチ(図示しない)まで、容器本体2の表面層21と表面下層22との間で層間剥離する構成(いわゆるノッチ型)としてもよい。また、容器本体2の表面層21が凝集剥離する構成であっても、フランジ部25の内周縁にノッチを設けてもよい。
また、前記実施形態のようにノッチレス型の場合には、特開2006−206128号公報に記載の方法などにより形成される樹脂溜まり部(図示しない)を設けておき、この樹脂溜まり部により、容器本体2から蓋材3を分断する構成としてもよい。このように樹脂溜まり部を形成すれば、容器の高密封性を向上できる。
前記実施形態では、蓋材3のミシン目33が突出部26を横断するように設けられている構成となっているが、これに限定されない。蓋材3のミシン目33は、図7に示すように、突出部26を横断しないように設けてもよい。このような構成とすれば、第二シール部28を剥離した際に、蓋材3がミシン目33により分断されることによるゴミが生じない。
前記実施形態では、第一易開封部41および第二易開封部42を形成するために、図5に示す第一シール盤7を用いたが、これに限定されない。図8に示す第一シール盤7Aのように、第一易開封部41および第二易開封部42を形成する部分が分離している構成であってもよい。また、前記実施形態では、第一易開封部41および第二易開封部42の形状を三角形状としたが、これに限定されない。これらの形状は、例えば半円形状、台形状などの形状とすることができ、本発明の効果を奏する範囲内において適宜設計できる。
本発明の容器は、食品、薬品、化粧品などの内容物の容器に好適に用いることができる。
1…容器
2…容器本体
21…表面層
22…表面下層
24…開口部
25…フランジ部
26…突出部
261…延出部
262,263…ノッチ
27…第一シール部
271…高温シール部
272…低温シール部
28…第二シール部
281…高温シール部
282…低温シール部
3…蓋材
31…シール層
33…ミシン目
41…第一易開封部
42…第二易開封部
7…第一シール盤
71…第一ヒートシール部
72…第二ヒートシール部
8…第二シール盤
81…第一ヒートシール部
82…第二ヒートシール部
X…第一シール部の内周縁近傍

Claims (10)

  1. 容器本体と、蓋材とからなる容器であって、
    前記容器本体は、開口部と、前記開口部の周縁に形成されたフランジ部とを備え、
    前記フランジ部には、前記フランジ部の外周縁の一部から外側に突出した突出部が設けられ、この突出部は、前記フランジ部の外周縁に沿って延出された延出部を有し、この延出部には、延出途中において延出方向を横断するように、ノッチが設けられ、
    前記蓋材は、前記フランジ部にヒートシールされており、前記蓋材および前記フランジ部には、前記開口部を塞ぐようにヒートシールされた第一シール部と、前記延出部において前記ノッチより延出方向にのみヒートシールされた第二シール部とが設けられ、
    前記第一シール部には、前記フランジ部の外周縁の外側に前記突出部が存在するような位置に、第一易開封部が設けられ、
    前記第二シール部の延出方向の先端には、第二易開封部が設けられている
    ことを特徴とする容器。
  2. 請求項1に記載の容器において、
    前記第一易開封部の外側には、前記第二シール部が存在する
    ことを特徴とする容器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の容器において、
    前記突出部には、その起端において突出方向を横断するように、ノッチが設けられている
    ことを特徴とする容器。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の容器において、
    前記蓋材には、前記容器を前記蓋材側からみた平面視において、前記フランジ部と前記延出部との間にある領域に、ミシン目が設けられている
    ことを特徴とする容器。
  5. 請求項4に記載の容器において、
    前記ミシン目は、前記容器を前記蓋材側からみた平面視において、前記延出部に設けられたノッチと連続するように設けられている
    ことを特徴とする容器。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の容器において、
    前記第一易開封部および前記第二易開封部では、前記シール部の一部が外側に張り出している
    ことを特徴とする容器。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の容器において、
    前記蓋材は、前記フランジ部に二段階でヒートシールされており、
    前記フランジ部には、高温シール部と、前記高温シール部よりも低いシール温度でヒートシールされた低温シール部とが設けられ、
    前記高温シール部および前記低温シール部のうちの少なくとも一方には、前記第一易開封部および前記第二易開封部が設けられており、前記第一易開封部および前記第二易開封部では、その一部が外側に張り出している
    ことを特徴とする容器。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の容器において、
    前記容器本体は、表面層を少なくとも有するシートを成形してなり、
    前記蓋材は、前記表面層と接着可能なシール層を少なくとも有するフィルムからなり、
    前記フランジ部に現れる容器本体の表面層および前記蓋材のシール層には、それぞれ前記第一シール部および前記第二シール部が設けられており、
    前記容器本体の表面層および前記蓋材のシール層のうちの少なくとも一方が凝集破壊することで、開封可能となる
    ことを特徴とする容器。
  9. 請求項8に記載の容器において、
    前記第一シール部の内周縁近傍には、前記容器本体の表面層、前記表面層に隣接する層および前記蓋材のシール層の構成樹脂からなる瘤状の樹脂溜まり部が形成されている
    ことを特徴とする容器。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の容器の製造に用いるシール盤であって、
    環状の第一ヒートシール部と、前記第一ヒートシール部の外側に配置された第二ヒートシール部とを備える
    ことを特徴とするシール盤。
JP2012082111A 2012-03-30 2012-03-30 容器およびシール盤 Active JP5849008B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012082111A JP5849008B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 容器およびシール盤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012082111A JP5849008B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 容器およびシール盤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013209145A JP2013209145A (ja) 2013-10-10
JP5849008B2 true JP5849008B2 (ja) 2016-01-27

Family

ID=49527417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012082111A Active JP5849008B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 容器およびシール盤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5849008B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013209145A (ja) 2013-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4610357B2 (ja) 易開封性容器の製造方法
KR101370239B1 (ko) 탭이 달린 내부 시일
JP2009102081A (ja) 易開封性容器、易開封性容器の製造方法、及び易開封性容器の製造装置
US20090071960A1 (en) Package
JP2006199337A (ja) ガセット包装袋
JP2006264746A (ja) ジッパー付包装袋
JP4213174B2 (ja) 包装容器、その製造方法および製造装置
WO2015072404A1 (ja) 容器本体、容器および容器の製造方法
JP5878683B2 (ja) 易開封性容器およびその製造方法
JP6829500B2 (ja) 両面接着が可能な高周波誘導加熱容器封止体及びそれを適用したタンパー機能を有するコンパクト化粧品容器並びにそれを適用したタンパー機能のあるフリップキャップを有する容器
JP4952370B2 (ja) 蓋材
WO2014157364A1 (ja) シール盤、シール方法、および容器
JP2013010557A (ja) 容器
JP5849008B2 (ja) 容器およびシール盤
US20160311598A1 (en) Resealable Flexible Packages
JP2016188102A (ja) 包装体およびその製造方法
JP2010111087A (ja) 多層シート、熱成形容器および易開封性包装体
JPH0567508B2 (ja)
JP2015093688A (ja) 容器本体、容器および容器の製造方法
JP6650199B2 (ja) 食品用容器の蓋材および包装体
JP2012012086A (ja) 包装袋
JP2009202894A (ja) 包装容器、その製造装置および製造方法
JP2018065620A5 (ja)
JP2003231226A (ja) 多層シート、熱成形容器、容器用蓋材および易開封性包装体
JP6122274B2 (ja) シール盤、シール方法、シール装置、および容器の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151130

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5849008

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150