JP5846955B2 - 被覆電線のマーキング方法、マーキング装置、及び被覆電線の製造装置 - Google Patents

被覆電線のマーキング方法、マーキング装置、及び被覆電線の製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、絶縁被覆で導線を被覆した被覆電線の所定箇所にマーキングするための方法、装置及び、マーキング装置を備えた被覆電線の製造装置に関するものである。
商品の多様化等に伴い、近年、所望の性能に応じた様々な種類の被覆電線が存在している。しかしながら、導線を絶縁被覆で被覆した被覆電線は、外観上の区別がつきにくく、識別子として、外見上認識できるマーキングをすることが多い。
さらには、さまざまな要求性能に対する高精度化が求められており、例えば、絶縁被覆を構成する樹脂の未溶融物などの不具合部分が検出された場合、不具合部分を排除する必要がある。この場合、不具合部分が発見された被覆電線全体を処分することはできず、不具合部分を除いて使用することを目的とし、不具合部分を明示するためにも、上記マーキングを施している。
このように、被覆電線にマーキングを施すための方法としては、多くの方法が提案されている。例えば、特許文献1に記載のマーキング方法は、インクを含有させたマーキングヘッドを被覆電線に接触させて、所定箇所を着色する構成について提案されている。
また別の方法として、特許文献2では、被覆電線の絶縁被覆にレーザを照射して、被覆表面における照射箇所を凹状とし、凹状部分にインクを侵入させる方法が提案されている。
しかしながら、これらの上述の方法では、例えば、マーキングした被覆電線を巻取りドラムに巻き取る際に、隣り合う被覆電線にマーキングしたインクが移って、マーキング箇所が不明瞭となるおそれがあった。
また、例えば、マーキングしたインクが、絶縁被覆に比べて変形性が乏しい場合、被覆電線の巻取り、巻き解きの際の変形に伴って、インクが剥がれ落ちるおそれもあった。
さらにまた、特許文献2で提案されたように、絶縁被覆の表面にレーザ照射して凹状部分を形成する場合、レーザ照射によって消失した絶縁被覆のカスなどの不要物が他の被覆電線に付着するおそれもあった。
特開平6−162839号公報 特開平9−115364号公報
そこでこの発明は、被覆電線の所定箇所に対して、確実に明示できるマーキングを施すことができるマーキング方法、マーキング装置及び、マーキング装置を備えた被覆電線の製造装置を提供することを目的とする。
この発明は、導線を、結晶性樹脂で構成する絶縁被覆で被覆した被覆電線の所定箇所に対して、レーザ光を照射して、前記絶縁被覆を変色させる変色処理を施し、該変色処理を、前記レーザ光を照射した照射箇所近傍の結晶化度を、前記レーザ光を照射していない非照射箇所の結晶化度と異なる値に変えることにより前記絶縁被覆を変色させる結晶化度変更処理とした被覆電線のマーキング方法、あるいは前記絶縁被覆を変色させるレーザ照射部を備えた被覆電線のマーキング装置であることを特徴とする。
上記絶縁被覆を変色させる変色処理は、有色不透明な絶縁被覆を、透光性の高い透明、又は半透明化する変色、逆に、透明、不透明な絶縁被覆を有色不透明にする変色、あるいは色調の異なる色目に変色することを含み、変色処理していない箇所に対して識別可能に変色する処理であることを含む概念である。
上記所定箇所は、例えば、不具合箇所や所定間隔等に基づき、場所を特定するため、あるいは識別子等のものを表示するためなどの表示目的に応じた場所、形状や範囲等を含む概念とすることができる。
この発明により、被覆電線の所定箇所に対して、確実に明示できるマーキングを施すことができる。
詳しくは、被覆電線において導線を被覆する絶縁被覆を結晶性樹脂で構成し、結晶性樹脂で構成した絶縁被覆の所定箇所に対して、レーザ光を照射して、前記絶縁被覆自体を変色させるため、例えば、インクでマーキングした場合のように、隣り合う被覆電線にマーキングしたインクが移って、マーキング箇所が不明瞭となったり、被覆電線の巻取り、巻き解きの際の変形に伴って、インクが剥がれ落ちたり、さらには、レーザ照射によって発生した不要物が他の被覆電線に付着するなどのおそれもなく、被覆電線の所定箇所に対して、確実に明示できるマーキングを施すことができる。
また、前記変色処理を、前記レーザ光を照射した照射箇所近傍の結晶化度を、前記レーザ光を照射していない非照射箇所の結晶化度と異なる値に変えることにより前記絶縁被覆を変色させる結晶化度変更処理とすることにより、マーキングによる絶縁被覆の絶縁性能の低下を防止するとともに、確実に明示できるマーキングを施すことができる。
上述の前記レーザ光を照射した照射箇所近傍の結晶化度を、前記レーザ光を照射していない非照射箇所の結晶化度と異なる値に変えることは、絶縁被覆を構成する結晶性樹脂の照射箇所近傍を、照射するレーザ光のエネルギにより非結晶化すること、あるいは非結晶化状態から結晶化することあるいは、結晶化度を増減することを含む概念である
また、この発明の態様として、前記結晶性樹脂を、PPS樹脂で構成し、前記導線の外表面を、前記PPS樹脂と異なる色で構成するとともに、前記結晶化度変更処理を、前記絶縁被覆に前記レーザ光を照射し、前記導線の外表面を外部から視認可能に、前記PPS樹脂の透光性を向上させる透光処理とすることができる。
上記PPS樹脂は、結晶性の熱可塑性樹脂であるポリフェニレンスルファイドである。
上述の前記導線の外表面を外部から視認可能に、前記PPS樹脂の透光性を向上させる透光処理は、不透明である上記PPS樹脂を透明化、あるいは半透明化とする処理である。
この発明により、マーキングによる絶縁被覆の絶縁性能の低下を防止するとともに、確実に視認できるマーキングを施すことができる。
詳しくは、前記導線の外表面を、前記PPS樹脂と異なる色で構成するとともに、前記絶縁被覆に前記レーザ光を照射し、前記導線の外表面を外部から視認可能に、前記PPS樹脂の透光性を向上させるため、透光性が向上した絶縁被覆を透過して、前記PPS樹脂と異なる色の導線の外表面を外部から視認することができる。したがって、マーキングを施すことによって絶縁被覆の絶縁性能を低下させることなく、絶縁被覆において、外部から色の異なる導線を視認できる部分をマーキングとして、確実に視認することができる。
また、この発明の態様として、前記導線を、断面平角の平角導線で構成することができる。
この発明により、例えば、巻取りドラム等に巻取られた状態であっても、確実に視認することができるマーキングを容易に施すことができる。
詳しくは、断面が平角であるため、平角の断面がねじれることなく容易に巻取りドラム等に巻き取ることができる。したがって、例えば、巻取り状態において、平角導線の外周面側となる面にマーキングを施すことにより、平角導線を使用するための巻き解きの際に、確実にマーキングを視認することができる。
また、この発明の態様として、前記導線を、導体と、該導体の外表面に形成したエナメル層とで構成することができる。
この発明により、絶縁性の高い被覆電線に対して、確実に明示できるマーキングを施すことができる。
また、この発明の態様として、前記所定箇所を、前記絶縁被覆に発生する不具合部に基づいて定まる範囲とすることができる。
上記不具合部は、絶縁被覆や、エナメル層を有する導線である場合におけるエナメル層に生じる未溶融物等に起因するブツや、絶縁被覆表面に生じた傷等とすることができる。
上述の前記絶縁被覆に発生する不具合部に基づいて定まる範囲は、不具合部を基準とした長さ方向や径方向の範囲など様々な形態における範囲とすることができる。
この発明により、マーキングにより、不具合部を確実に明示することができる。
また、この発明は、前記導線に、前記絶縁被覆を被覆する被覆手段と、前記導線を前記絶縁被覆で被覆した前記被覆電線を巻き取る巻取り手段と、所定箇所を検出する検出手段と、前記所定箇所に対してレーザ照射する上述の前記マーキング装置とを備えた被覆電線の製造装置であることを特徴とする。
この発明により、所定箇所に、確実に明示できるマーキングが施された被覆電線を製造することができる。また、所定箇所をマーキングした状態で被覆電線を巻き取ることができる。
また、この発明の態様として、前記所定箇所を、前記絶縁被覆に発生する不具合部とすることができる。
この発明により、不具合部を、マーキングにより確実に明示した被覆電線を製造することができる。また、不具合部をマーキングした状態で被覆電線を巻き取ることができる。したがって、被覆電線を使用するために巻き解く際に、マーキングによって明示された不具合部を確実に確認することができる。よって、例えば、マーキングされた不具合部を排除し、良品部分のみを効率よく使用することができる。
本発明によれば、被覆電線の所定箇所に対して、確実に明示できるマーキングを施すことができるマーキング方法、マーキング装置及び、マーキング装置を備えた被覆電線の製造装置を提供することができる。
被覆電線の説明図。 被覆電線の製造装置のブロック図。 被覆電線の製造装置の概略図。 被覆電線の製造装置の概略斜視図。 不具合検出部の説明図。 レーザ照射についての説明図。 被覆電線の製造フローチャート。
この発明の一実施形態を以下図面とともに説明する。
図1は被覆電線100の説明図を示し、図2は被覆電線製造装置1のブロック図を示し、図3は被覆電線製造装置1の概略図を示し、図4は被覆電線製造装置1の概略斜視図を示している。
詳しくは、図1(a)は被覆電線100の斜視図を示し、図1(b),(c)は透明マーキング部120を形成した被覆電線100の斜視図を示している。
また、図5は不具合検出部4の説明図を示し、図6はレーザ照射についての説明図を示し、図7は被覆電線100の製造フローチャートを示している。
詳しくは、図5(a)は不具合検出部4における検出状況の概略断面図を示し、図5(b)は不具合検出部4による検出結果の概略図を示している。
図6(a)は被覆電線100に対するレーザ照射部5におけるCOレーザ光Lbの走査パターンの概略図を示し、図6(b)はCOレーザ光Lbの別の走査パターンの概略図を示している。
被覆電線100は、図1(a)に示すように、断面が平角状であり、銅製あるいは銅合金製の平角導体101の外周面をエナメル層102で被覆し、さらに、エナメル層102の外側を絶縁被覆103で被覆した長尺状の電線であり、例えば、電気自動車のモータ電線として用いられる。
エナメル層102は、平角導体101の外周面に樹脂ワニスを塗布し、焼き付けて形成され、光沢のある赤茶色である。
絶縁被覆103は、押し出し加工により、エナメル層102の外周に形成された絶縁被覆層であり、結晶性の熱可塑性樹脂であるポリフェニレンスルファイド(以下においてPPS樹脂という)で構成している。PPS樹脂は、強度や剛性が高く、耐薬品性、耐摩耗性に優れているため、例えば、モータ電線等のように過酷な使用環境での使用であっても、確実な絶縁性能を確保することができる。なお、PPS樹脂は、光沢のある赤茶色であるエナメル層とは異なる乳白色である。
このような構成の被覆電線100であるが、エナメル層102を構成する樹脂ワニスや絶縁被覆103を構成するPPS樹脂の加工状況において未溶融物が生じると、被覆電線100の外表面となる絶縁被覆103に「ブツ」と呼ばれる不具合突起110が突出する。
この不具合突起110は、後述するCOレーザ光Lbを照射して絶縁被覆103を透明化した透明マーキング部120を形成した被覆電線100についての斜視図である図1(b),(c)に示すように、絶縁被覆103の未溶融物103aに起因する不具合突起110aと、エナメル層102の未溶融物102bに起因する不具合突起110bとの二種類がある。
続いて、被覆電線100を製造する被覆電線製造装置1について、図2乃至図4とともに説明する。
被覆電線製造装置1は、制御部2と、制御部2にそれぞれ接続された被覆形成部3、不具合検出部4、レーザ照射部5、及び巻取り部6とで構成し、製造された被覆電線100を巻取り部6の巻取りドラム62で巻き取ることができる。
制御部2は、図示省略する記憶部に格納した制御プログラムにより後述する被覆形成部3、不具合検出部4、レーザ照射部5、及び巻取り部6を制御するとともに、画像検出プログラム等により、不具合検出部4で撮像した画像から不具合突起110を検出することができるCPU等で構成している。さらに、制御部2は、被覆電線製造装置1で製造された被覆電線100の長さを管理制御することができる構成である。
被覆形成部3は、平角導体101をエナメル層102で被覆したエナメル電線102aを溶融したPPS樹脂で被覆して、PPS樹脂製の絶縁被覆103で被覆された被覆電線100を形成する装置である。
不具合検出部4は、被覆形成部3で形成された被覆電線100を撮影する装置であり、被覆電線100の上側に配置した上側検出カメラ41と、被覆電線100の下側に配置した下側検出カメラ42とで構成している。
なお、図5(a)に示すように、上側検出カメラ41は、被覆形成部3から排出され、後述する巻取り部6に向かうX方向に流れる被覆電線100の上面100aを撮影し、下側検出カメラ42は被覆電線100の下面100bを撮影する。
この不具合検出部4において、例えば、上側検出カメラ41で撮影した被覆電線100の映像では、図5(b)に示すように、上面100aに不具合突起110bが発生していることと、側面100cに不具合突起110aが発生していることが確認できる。このように、不具合検出部4では、検出カメラ41,42で撮影した被覆電線100の映像を制御部2に送信し、制御部2は受信した被覆電線100の映像を画像解析して、不具合突起110を検出する。
なお、図5では、上面100aや側面100cに発生する不具合突起110の態様について説明するため、一断面における上面100aと側面100cに不具合突起110が生じているが、実際、このように一断面に複数の不具合突起110が生じる可能性はほとんどない。また、上面100aに不具合突起110bが発生し、側面100cに不具合突起110aが発生した状態について説明したが、あくまでも理解を容易にするための例示であって、決して不具合突起110a,110bの発生場所を示唆するものではない。
レーザ照射部5は、レーザ光を発光するレーザ発光器51と、レーザ発光器51で発光したレーザ光を被覆電線100の上面100aに向けて照射する照射チップ52とで構成し、レーザ照射部5は、制御部2によって、レーザ光の出力制御、及び照射のON/OFF制御されている。
なお、本実施例において、レーザ発光器51では、波長が10.6μmであるCOレーザ光Lbを発光している。さらに、COレーザ光Lbは、図1(b),(c)に示すように、COレーザ光Lbが照射された絶縁被覆103が非結晶化によって透明化して透明マーキング部120となる出力で照射するよう設定している。
また、レーザ照射部5は、図6(a)において走査ライン53aで示すように、照射チップ52から照射されたCOレーザ光Lbを、X方向に対して、X方向の後方に向かって斜め方向となるように走査させ、被覆電線100の幅を横断すると、再度、図6(a)において点線で示すように、被覆電線100の幅方向の元の位置に戻り、これを繰り返す。
あるいは、レーザ照射部5は、図6(b)において走査ライン53bで示すように、X方向の後方に向かう斜め方向に対して蛇腹状となるように走査させてもよい。
なお、上述の走査ライン53a,53bのX方向の後方に向かう斜め方向は、後述する巻取り部6における被覆電線100の巻取り速度、すなわち巻取り部6に向かって流れるX方向の被覆電線100の速さに応じた角度となる。
また、レーザ発光器51におけるCOレーザ光Lbの出力や照射スポットの大きさも、被覆電線100のX方向の速さに応じ、照射箇所に対する照射時間で、十分絶縁被覆103を非結晶化できる出力や照射スポットの大きさに設定している。
また、不具合検出部4とレーザ照射部5との装置間隔Lは、不具合検出部4によって検出された不具合突起110に基づいてマーキングする長さに応じて設定している。詳述すると、装置間隔Lは、例えば、不具合突起110を中心として長さ方向に1600mmの範囲でマーキングするとした場合、不具合突起110の位置より800mm上流側の位置からCOレーザ光Lbを照射する必要があるため、レーザ照射部5は不具合検出部4に対して、800mm以上、上流側の位置に配置する、つまり装置間隔Lを800mm以上の間隔に設定することとなる。つまり、装置間隔Lは、不具合突起110の位置から上流側の照射開始位置までの距離以上に設定する。
巻取り部6は、水平な回転軸61を中心として回転する巻取りドラム62で構成され、巻取りドラム62の外周面62aに被覆電線100を巻付ける装置であり、制御部2によって回転速度や回転の開始/停止を制御されている。
上述のように被覆電線製造装置1を構成しているため、レーザ照射部5で照射されたCOレーザ光Lbによって、上面100a側の絶縁被覆103が透明化した透明マーキング部120は、巻取りドラム62に巻付けられた状態で、図4に示すように、巻付け状態の被覆電線100の外周面側となるため、巻取りドラム62に巻取られた状態であっても外部から不具合突起110に基づく透明マーキング部120を視認することができる。
このように構成された被覆電線製造装置1を用いた被覆電線100の製造方法について図7とともに、以下で説明する。
被覆電線100の製造開始とともに、被覆形成部3及び巻取り部6を稼働させるとともに(ステップs1)、不具合検出部4による不具合突起110の検出を開始する(ステップs2).
不具合検出部4で不具合突起110が検出されると(ステップs3:Yes)、検出された不具合突起110に基づく被覆電線100の所定範囲に対してレーザ照射部5でCOレーザ光Lbを照射する(ステップs4)。COレーザ光Lbの照射は、所定長さ経過するまで継続し(ステップs5:No)、COレーザ光Lbの照射が所定長さ経過すると(ステップs5:Yes)、レーザ照射部5を停止する(ステップs6)。
そして、このような不具合突起110の検出及びCOレーザ光Lbの照射を伴う被覆電線100の製造が所定長さまで繰り返され(ステップs7:No)、所定長さ分の被覆電線100が製造されると(ステップs7:Yes)、被覆形成部3及び巻取り部6の稼働を停止し(ステップs8)、被覆電線100の製造を終了する。
このように、被覆電線製造装置1を用い、上述の方法で製造される被覆電線100は、PPS樹脂で構成する絶縁被覆103でエナメル電線102aを被覆した被覆電線100の不具合突起110の発生位置を基準とする所定範囲に対して、COレーザ光Lbを照射して、絶縁被覆103自体を変色させるため、被覆電線100の不具合突起110の発生位置を基準とする所定範囲に、確実に明示できるマーキングとして透明マーキング部120を形成することができる。
詳しくは、被覆電線100において導線を被覆する絶縁被覆103をPPS樹脂で構成し、PPS樹脂で構成した絶縁被覆103における不具合突起110の発生位置を基準とする所定範囲に対して、COレーザ光Lbを照射して、絶縁被覆103自体を変色させる。したがって、例えば、インクでマーキングした場合のように、隣り合う被覆電線にマーキングしたインクが移って、マーキング箇所が不明瞭となったり、被覆電線の巻取り、巻き解きの際の変形に伴って、インクが剥がれ落ちたり、さらには、被覆電線の絶縁被覆にレーザを照射して、被覆表面における照射箇所を凹状とし、凹状部分にインクを侵入させる方法において、レーザ照射によって発生した消失した絶縁被覆のカス等の不要物が他の被覆電線に付着するおそれもなく、被覆電線100の上記所定範囲に対して、確実に明示できる透明マーキング部120を形成することができる。よって、例えば、不要物の混入を厳しく制限されるモータ電線として、透明マーキング部120を形成した被覆電線100のうち透明マーキング部120を排除した部分を用いることができる。
また、被覆電線製造装置1では、不具合突起110を基準とする所定範囲にマーキングとしての透明マーキング部120を形成した状態で被覆電線100を巻き取ることができるため、被覆電線100を使用するために巻き解く際に、透明マーキング部120によって明示された不具合突起110を確実に確認することができる。したがって、透明マーキング部120によりマーキングされた不具合突起110を含む所定範囲を排除し、良品部分のみを効率よく使用することができる。
また、COレーザ光Lbをレーザ照射することにより、COレーザ光Lbを照射した照射箇所近傍の結晶化度を、COレーザ光Lbを照射していない非照射箇所の結晶化度と異なる値に変えて非結晶化することにより、絶縁被覆103を透明化し、透明マーキング部120を形成することによる絶縁被覆103の絶縁性能の低下を防止するとともに、確実に明示できるマーキングとして透明マーキング部120を形成することができる。
さらには、エナメル電線102aの外表面が、乳白色のPPS樹脂と異なる光沢のある赤茶色であるとともに、絶縁被覆103にCOレーザ光Lbを照射し(ステップs4)、エナメル電線102aの赤茶色である外表面を、透明化された透明マーキング部120を介して外部から視認可能にすることにより、確実に視認できるマーキングを施すことができる。
詳しくは、エナメル電線102aの外表面が、乳白色のPPS樹脂と異なる光沢のある赤茶色であるとともに、絶縁被覆103にCOレーザ光Lbを照射し、エナメル電線102aの外表面を外部から視認可能に、PPS樹脂の透光性を向上させて透明マーキング部120を形成するため、透明マーキング部120を透過して、エナメル電線102aの外表面を外部から視認することができる。
したがって、絶縁被覆103において、透光性が向上し、外部から色の異なるエナメル電線102aを視認できる部分である透明マーキング部120をマーキングとして、確実に視認することができる。
さらには、図1(b),(c)に示すように、絶縁被覆103を透明化して透明マーキング部120を形成しているため、不具合突起110が、未溶融物102bに起因する不具合突起110bなのか、未溶融物103aに起因する不具合突起110aなのか、確認することができる。したがって、例えば、未溶融物102bに起因する不具合突起110bが多く発生する場合は、エナメル層102の形成条件や設定を見直し、未溶融物103aに起因する不具合突起110aが多く発生する場合は、絶縁被覆103の被覆加工条件や設定を見直すように、不具合突起110の発生状況に応じたフィードバック処理を行なうことができ、より高精度な被覆電線100を効率よく製造することができる。
また、被覆電線100の断面を平角状としているため、巻取りドラム62に巻取られた状態であっても、確実に視認することができるマーキングを容易に施すことができる。
詳しくは、被覆電線100の断面が平角であるため、平角の断面がねじれることなく容易にエナメル層102に巻き取ることができる。したがって、例えば、巻取り状態において、平角状の被覆電線100の外周面側となる上面100aに透明マーキング部120を形成することにより、平角状の被覆電線100の巻き解きの際に、透明マーキング部120を確実に視認することができる。なお、巻き解きの際の透明マーキング部120の検出は、センサ等により非接触で検出しても良いし、目視により検出してもよい。
また、平角導体101と、平角導体101の外表面に形成したエナメル層102とで構成するエナメル電線102aに絶縁被覆103を被覆して被覆電線100を構成しているため、絶縁性の高い被覆電線100に対して、確実に明示できるマーキングを施すことができる。
以上、本発明の構成と、前述の実施態様との対応において、本実施形態の導線は、エナメル電線102aに対応し、
以下同様に、
結晶性樹脂は、PPS樹脂に対応し、
所定箇所は、透明マーキング部120を形成する不具合突起110の発生位置を基準とした範囲に対応し、
レーザ光は、COレーザ光Lbに対応し、
変色処理、結晶化度変更処理及び透光処理は、ステップs4におけるレーザ照射に対応し、
PPS樹脂と異なる導線の外表面の色は、光沢のある赤茶色に対応し、
導体は、平角導体101に対応し、
不具合部は、不具合突起110に対応し、
被覆電線のマーキング装置は、被覆電線製造装置1における制御部2、不具合検出部4及びレーザ照射部5に対応し、
巻取り手段は、巻取り部6に対応し、
検出手段は、不具合検出部4に対応し、
被覆電線の製造装置は、被覆電線製造装置1に対応するも、
上記実施形態に限定するものではない。
例えば、上述の説明においては、絶縁被覆103にCOレーザ光Lbを照射させて透明マーキング部120を形成したが、絶縁被覆103を構成するPPS樹脂が照射によって非結晶化するレーザ光であれば、COレーザ光Lbのみならず、例えば、YAGレーザなどの固体レーザ、半導体レーザのように、他のレーザ光を照射してもよい。
また、結晶性樹脂としてPPS樹脂を用いたが、CO2レーザ光Lb等のレーザ光を照射して非結晶化することによって変色する結晶性樹脂であれば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリアミド6、66、11、12、610、46を含む脂肪族ポリアミド、ポリアミド6T、9T、MXD6、ポリフタルアミドを含む芳香族ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBT)、ポリブチレンナフタレート(PBN)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリフェニレンオキサイト(PPO)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)を含む芳香族ポリエステル、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)、ポリアセタール(POM)等の融点が150℃以上の結晶性樹脂など異なる結晶性樹脂を用いてもよい。例えば、このように、融点が150℃以上の結晶性樹脂を用いた場合、高温環境下での課電劣化を抑制し、かつ被覆電線100の課電寿命を向上することができるため、さらに好ましい。
さらにまた、結晶性樹脂としてPPS樹脂を用いて、COレーザ光Lbを照射して非結晶化させ、透明マーキング部120を形成したが、半透明な状態まで透光性を向上しても良いし、透光性が向上せずとも、COレーザ光Lbが照射されていない箇所と色調が異なる色目が変わる程度に変色させてもよい。逆に、透明、不透明な結晶性樹脂を、COレーザ光Lbを照射して有色不透明に変色させてもよい。
また、上述の説明において、図6(a),(b)において走査ライン53a,53bに示すように、X方向に対して、X方向の後方に向かって斜め方向となるようにCOレーザ光Lbを走査させる、つまり、レーザ照射部5をX方向に交差する幅方向に移動させる、もしくは幅方向に枢動させてCOレーザ光Lbを被覆電線100に照射したが、レーザ照射部5をX方向に移動もしくは枢動させてCOレーザ光Lbを被覆電線100に照射してもよい。
この場合、被覆電線100がX方向に流れていない停止状態であっても、あるいは被覆電線100がX方向に流れる状態であっても、COレーザ光Lbの照射部分を被覆電線100に対してX方向に相対移動させて、照射箇所に効率良く照射することができる。
また、被覆電線100のX方向の速さ等の諸条件に応じてCOレーザ光Lbのエネルギを調整するとともに、被覆電線100に照射されるCOレーザ光Lbの照射スポットの大きさを被覆電線100の幅以上に形成してもよい。この場合、レーザ照射部5を幅方向に移動又は枢動させずとも、照射箇所に効率良く照射することができる。
さらにまた、不具合突起110の発生箇所を含む範囲を透明マーキング部120で明示したが、COレーザ光Lbを絶縁被覆103に照射して、ロゴや被覆電線100の品番を表示させてもよい。また、上述の説明では、上面100aに長さ方向における所定範囲にCOレーザ光Lbを照射して透明マーキング部120を形成したが、例えば、不具合突起110を中心として円形状にCOレーザ光Lbを照射し、円形状の透明マーキング部120を形成してもよい。さらには、被覆電線100の上面100aのみならず、実際の不具合突起110が発生した面のみ、あるいは全周に亘って透明マーキング部120を形成してもよい。
また、例えば、不具合突起110の発生に関係なく、一定長さの目盛りとして、一定長さ毎に透明マーキング部120を形成してもよい。なお、このとき、上述の一定長さを制御部2で判別してもよいが、被覆電線100が巻き取られた巻取りドラム62の重量により、一定長さを検出する構成であってもよい。
また、上述の被覆電線製造装置1に、平角導体101にエナメル層102を形成するエナメル層形成部を備えてもよい。
さらにまた、上述の説明では、絶縁被覆103や、エナメル層102を有するエナメル電線102aである場合におけるエナメル層102に生じる未溶融物であるブツを不具合突起110としたが、絶縁被覆103表面に生じた傷等を不具合突起110として不具合検出部4で検出する構成であってもよい。
1…被覆電線製造装置
2…制御部
4…不具合検出部
5…レーザ照射部
6…巻取り部
100…被覆電線
101…平角導体
102…エナメル層
102a…エナメル電線
103…絶縁被覆
110…不具合突起
120…透明マーキング部
Lb…COレーザ光

Claims (11)

  1. 導線を、結晶性樹脂で構成する絶縁被覆で被覆した被覆電線の所定箇所に対して、レーザ光を照射して、前記絶縁被覆を変色させる変色処理を施し、
    該変色処理を、
    前記レーザ光を照射した照射箇所近傍の結晶化度を、前記レーザ光を照射していない非照射箇所の結晶化度と異なる値に変えることにより前記絶縁被覆を変色させる結晶化度変更処理とした
    被覆電線のマーキング方法。
  2. 前記結晶性樹脂を、PPS樹脂で構成し、
    前記導線の外表面を、前記PPS樹脂と異なる色で構成するとともに、
    前記結晶化度変更処理を、
    前記絶縁被覆に前記レーザ光を照射し、前記導線の外表面を外部から視認可能に、前記PPS樹脂の透光性を向上させる透光処理とする
    請求項に記載の被覆電線のマーキング方法。
  3. 前記導線を、断面平角の平角導線で構成した
    請求項1又は2に記載の被覆電線のマーキング方法。
  4. 前記導線を、導体と、該導体の外表面に形成したエナメル層とで構成した
    請求項1乃至のうちいずれかに記載の被覆電線のマーキング方法。
  5. 前記所定箇所を、
    前記絶縁被覆に発生する不具合部に基づいて定まる範囲とした
    請求項1乃至のうちいずれかに記載の被覆電線のマーキング方法。
  6. 導線を、結晶性樹脂で構成する絶縁被覆で被覆した被覆電線の所定箇所に対して、レーザ光を照射して、前記絶縁被覆を変色させるレーザ照射部を備え
    該レーザ照射部により、
    前記レーザ光を照射した照射箇所近傍の結晶化度を、前記レーザ光を照射していない非照射箇所の結晶化度と異なる値に変えることにより前記絶縁被覆を変色させる
    被覆電線のマーキング装置。
  7. 前記結晶性樹脂を、PPS樹脂で構成し、
    前記導線の外表面を、前記PPS樹脂と異なる色で構成し、
    前記絶縁被覆に前記レーザ光を照射し、前記導線の外表面を外部から視認可能に、前記PPS樹脂の透光性を向上する
    請求項に記載の被覆電線のマーキング装置。
  8. 前記導線を、断面平角の平角導線で構成した
    請求項6又は7に記載の被覆電線のマーキング装置。
  9. 前記導線を、導体と、該導体の外表面に形成したエナメル層とで構成した
    請求項6乃至8のうちいずれかに記載の被覆電線のマーキング装置。
  10. 前記導線に、前記絶縁被覆を被覆する被覆手段と、
    前記導線を前記絶縁被覆で被覆した前記被覆電線を巻き取る巻取り手段と、
    所定箇所を検出する検出手段と、
    前記所定箇所に対してレーザ照射する請求項6乃至9のうちいずれかに記載の前記マーキング装置とを備えた
    被覆電線の製造装置。
  11. 前記所定箇所を、
    前記絶縁被覆に発生する不具合部とした
    請求項1に記載の被覆電線の製造装置。
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