JP5846519B1 - エンドレス方式のウインチ及び該エンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法。 - Google Patents

エンドレス方式のウインチ及び該エンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法。 Download PDF

Info

Publication number
JP5846519B1
JP5846519B1 JP2015077181A JP2015077181A JP5846519B1 JP 5846519 B1 JP5846519 B1 JP 5846519B1 JP 2015077181 A JP2015077181 A JP 2015077181A JP 2015077181 A JP2015077181 A JP 2015077181A JP 5846519 B1 JP5846519 B1 JP 5846519B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rope
roller
winch
groove
winding drum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015077181A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016088749A (ja
Inventor
東 捷俊
捷俊 東
Original Assignee
東田商工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東田商工株式会社 filed Critical 東田商工株式会社
Priority to JP2015077181A priority Critical patent/JP5846519B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5846519B1 publication Critical patent/JP5846519B1/ja
Publication of JP2016088749A publication Critical patent/JP2016088749A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Forwarding And Storing Of Filamentary Material (AREA)

Abstract

【課題】ロープにかかるテンションの強弱に応じてロープを移動でき、しかも安全性に優れメンテナンス作業を必要としないエンドレス方式のウインチ、ロープの移動方法を提供する。【解決手段】駆動源により回転駆動する駆動軸の設けられたウインチ本体3と、外周面に沿って形成された溝にロープを巻回する巻回用ドラム4と、溝に沿って設けられ、複数個のローラを連結して形成された移動用ローラ7とから構成されたエンドレス方式のウインチにおいて、それぞれロープのテンションの強弱に応じた所望の位置の隣接するローラ間に、端部側のローラを巻回用ドラムの回転方向に付勢し、他方のローラを巻回ドラムの回転方向に対して逆方向に付勢する調整弾性体10が連結され、且つ移動用ローラ体の端部ローラはウインチ本体に直接又は間接的に固定され、各端部ローラを介してロープを取り入れ及び取り出し移動する。【選択図】図1

Description

発明の詳細な説明
本発明は、主に屋内外の施設でネット又はシートに連結したロープを移動するのに使用、又はゴンドラの昇降用のロープの移動用として使用するエンドレス方式のウインチ及び該エンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法に関する。
従来、球技用の防球ネットの移動用として使用するエンドレス方式のウインチは、モータ等の駆動源に直接、又は増減速機構を介して間接的に連結する駆動軸を回転自在に軸支した矩形状のウインチ本体と、該駆動軸に固定状態で取り付けられ、外周面に沿ってループ状に溝の形成された円形の巻回用ドラムと、該巻回用ドラムの近傍でウインチ本体に並行位置で回転自在に軸支し、ネットに連結されたロープ(本発明でロープとは、一般的に使用されるワイヤロープ、樹脂性ロープ等の総称で記載する)を前記溝に取り入れ及び溝より取り出し移動を補助する一対の案内ローラと、一方の案内ローラより他方の案内ローラ間で前記巻回用ドラムの溝に沿って設けられ、該溝に巻回されたロープを押圧しながら巻回用ドラムの回転方向に所望量移動し、複数個のローラを連結して形成された移動用ローラ体とから構成されている。
前記エンドレス方式のウインチは、駆動源で駆動軸を回転駆動し、該駆動軸に取り付けられた巻回用ドラムを回転した状態で、一方の案内ローラを介してロープを巻回用ドラムの溝に取り入れ、溝に沿って移動用ローラ体で押圧しながらロープを溝に巻回移動し、他方の案内ローラ側よりロープを取り出すことで、ネットに連結されたロープをエンドレス状に移動する。
この際、移動するロープにはネットの荷重、ロープの自重により巻回用ドラムの溝への取り出し側と取り入れ側でテンションが相違するとともに、特にテンションの弱い側のロープには弛み、撓み又は捩じれが発生し易く、溝側へのスムーズなロープの移動ができない。
上記弛み等の解消手段として、移動用ローラ体の両端側にバネによる弾性体を連結する手段が用いられた。即ち、移動用ローラ体の端部ローラと弾性体の一端側を連結し、弾性体の他端側をウインチ本体に連結する構成である。
これにより、巻回用ドラムが回転すると、移動用ローラ体は巻回用ドラムの回転方向に引っ張られながら弾性体による回転方向と逆方向への付勢により逆方向に引っ張られ、端部ローラが溝側にロープを押圧してロープを取り入れながら他のローラで溝に沿ってロープを押圧移動することができる。
また、他の手段として、移動用ローラ体の両端部ローラに、ロープの押圧調整を行う弾性体を設けることで、移動用ロープの両端部ロープを溝側に押圧した状態で、ロープを溝に沿って押圧移動することができる。
特開2000−351580 特開2012−56769
発明が解決しようとする課題
しかしながら、上記従来のエンドレス方式のウインチは、弾性体が移動用ローラ体の端部ローラに連結し端部ローラでロープを溝側に押圧しているために、溝側への押圧位置が一定の範囲内に限定され、ロープのテンションの強弱に応じて適切な位置で押圧するという押圧調整ができない欠点があった。
また、移動用ローラ体の端部ローラは溝側への押圧作用を主に行うために、テンションの強弱に応じた適切な溝側への誘導移動ができず、ロープの弛み等がある場合に案内ローラと端部ローラ間で該弛み等を十分に解消できない欠点があった。
また、弾性体の付勢が強いために、溝への取り入れ端部で強制的にロープを押圧することとなり、この部分でのロープの摩耗が激しいという欠点があった。
また、溝より取り出される側では、端部ローラが巻回ドラムの回転方向に移動し、弾性体による付勢が十分に働かないために、端部ローラによる適切な押圧調整ができず、ロープにかかるテンションの強弱に対応した適切なロープの取り出し移動ができない欠点があった。
さらに、ロープは案内ローラを介してウインチ本体に取り入れるために、案内ローラと巻回ドラムの溝までに距離を有し、ロープの弛み等がこの部分で発生するという欠点があった。
そこで、本発明はロープへの負荷が少なく、容易に弛み等を解消することができ、スムーズなロープの移動を可能とするエンドレス方式のウインチ及び該エンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法を提供することを課題とする。
課題を解決するための手段
上記課題を解決する解決手段としてのエンドレス方式のウインチは、請求項1に記載のように、駆動源により回転駆動する駆動軸に設けられたウインチ本体と、前記駆動軸に取り付けられ、外周面に沿って形成された溝にロープを巻回する巻回用ドラムと、該巻回用ドラムへのロープの取り入れ側より取出し側間で溝に沿って設けられ、複数個のローラを連結して形成された移動用ローラ体とから構成されたエンドレス方式のウインチにおいて、前記移動用ローラ体の両端部側はそれぞれロープのテンションの強弱に応じて、ロープの取り入れ側は、端部側のローラを巻回用ドラムの回転方向に付勢し、他方側のローラを巻回用ドラムの回転方向に対して逆方向に付勢するとともに移動した位置を起点とし、ロープの取出し側は、他方側のローラを巻回用ドラムの回転方向に付勢するとともに移動した位置を起点とし、端部側のローラを巻回用ドラムの回転方向に対して逆方向に付勢するように所望の位置の隣接するローラ間に略U字状の板ばねから形成された調整用弾性体が連結され、且つ前記移動用ローラ体の各端部ローラはウインチ本体にそれぞれ直接又は間接的に固定され、各端部ローラを介してウインチ本体にロープを取り入れ及び取り出し移動することを特徴とする。
また、上記課題を解決する他の解決手段としてのエンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法は、請求項2に記載のように、ウインチ本体に設けられた駆動軸を駆動源により回転駆動し、該駆動軸に取り付けられた巻回用ドラムを回転することで、巻回用ドラムの外周面に形成された溝に一方側よりロープを取り入れられ、複数個のローラを連結して形成された移動用ローラ体で前記溝側へ押圧しながら溝に沿って巻回し、前記巻回用ドラムの他方側よりロープを取り入れ移動するエンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法において、前記移動用ローラ体の一方の端部側は、ウインチ本体に直接又は間接的に固定された端部ローラを介してロープを取り入れ、取り入れたロープのテンションの強弱に応じて所望の位置のローラ間に取り付けられた調整弾性体により端部側のローラを巻回用ドラムの回転方向に沿って付勢するとともに、他方側ローラを回転方向と逆方向に付勢した後、該他方側のローラが溝に沿って移動した位置を起点として溝に沿って巻回し、移動用ローラ体の他方側は、溝より取り出すロープのテンションの強弱に応じて所望の位置のローラ間に取り付けられた調整弾性体により端部側のローラを巻回用ドラムの回転方向と逆方向に付勢するとともに、他方側のローラを回転方向に沿って付勢した後、該他方側のローラが溝に沿って移動した位置を起点として、ウインチ本体に直接又は間接的に固定された端部ローラを介してロープをウインチ本体より取り出し移動することを特徴とする。
発明の作用効果
本発明の球技用のエンドレス方式のウインチ及び該エンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法の作用効果について説明する。
請求項1に記載のエンドレス方式のウインチは、先ず駆動源を用いて駆動軸を回転駆動し、該駆動軸に取り付けられた巻回用ドラムを回転した状態で、ネット等に連結したロープをウインチ本体に取り入れ、巻回用ドラムの一方側より該巻回用ドラムの外周面に形成された溝に沿ってロープを巻回した後、巻回用ドラムの他方側よりロープを取り出し、ウインチ本体より取り出し移動する。
前記巻回用ドラムの溝に巻回されたロープは、移動用ローラ体で溝側に押圧された状態で移動する。
この際、上記ロープはネット等に連結しているために、ロープのウインチ本体への取り入れ側と取り出し側ではロープにかかるテンションの強弱が相違し、テンションの弱い側ではロープに弛み、撓み又は捩じれが発生し易い。
そこで、上記ロープにかかるテンションの強弱に応じて、移動用ローラ体を形成する両端側の端部ローラ側の所望の隣接するローラ間(端部ローラ側、又は端部ローラ側より離反した位置)の位置に調整弾性体を連結する。
これにより、ロープの取り入れ側は、ウインチ本体に直接又は間接的に固定された一方の端部ローラによりウインチ本体にロープを直接取り入れた後、該ロープを調整弾性体により巻回用ドラムの回転方向に付勢された端部側ローラでロープを溝側に誘導するとともに、巻回用ドラムの回転方向と逆方向に付勢された他方のローラ側を起点としてロープを溝側に押圧して取り入れ移動できる。
また、ロープの取り出し側は、調整弾性体により巻回用ドラムの回転方向に付勢された他方のローラ側を起点としてロープを溝側に押圧するとともに、巻回用ドラムの回転方向と逆方向に付勢された端部側のローラでロープを誘導移動した後、端部ローラを介してロープをウインチ本体より直接取り出し誘導する。
このため、ロープに発生する弛み等は、端部ローラを介してロープを直接取り入れ及び直接取り出しする部分と、溝側への押圧作用の起点となるローラ部分の弾性を利用して解消することができる。
また、調整弾性体のローラ間の連結する位置を変更するだけで、自在に溝惻への押圧作用の起点を変更することができ、テンションの強弱に応じて取り付け位置を最適な位置に自在に変更することができる。
このように、調整弾性体は巻回用ドラムの溝への取り入れ側及び取り出し側で同じ位置、又は相違する位置等自在に対応でき、ロープのテンションの強弱に対応した位置に適切に設置することができる。
前記テンションの強弱に対しては、ロープにかかるテンションが強い場合は、移動用ローラ体の端部ローラに近い位置間で調整弾性体を連結することで、ロープの取り入れ及び取り出し側に近い位置で押圧し、ロープのテンションが弱い場合は、移動用ローラ体の端部ローラより離反した位置のローラ間に調整弾性体を連結することでロープの取り入れ及び取り出し側より遠い位置で押圧する。これにより、常にロープの弛み等を解消しながら溝に取り入れ及び溝より取り出し誘導することができる。
さらに、ロープを上記のように適切に誘導移動、巻回移動することができ、従来のようにロープに強い負荷がかからず、スムーズに移動することができる。
次に、請求項2に記載のエンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法は、先ず駆動源によりウインチ本体に設けられた駆動軸を回転駆動し、駆動軸に取り付けられた巻回用ドラムを回転駆動し、巻回用ドラムの溝にロープを取り入れ、溝に沿ってロープを巻回した後、巻回用ドラムの溝よりロープを取り出し移動する。
上記ロープを巻回用ドラムの溝に取り入れる際、移動用ローラ体の端部ローラがウインチ本体に直接又は間接的に固定されているために該端部ローラを介して直接ロープをウインチ本体に取り入れ、近接したローラ間の所望の位置に連結された調整弾性体により、端部側ローラではロープを溝側に押圧しながらロープを溝側に取り入れ誘導するとともに、連結部分の他方のローラを起点としてロープを溝側に押圧しながら移動用ローラ体を回転方向に移動してロープを押圧移動する。
その後、移動用ローラ体の反対側(ロープ取り出し側)では、調整弾性体に連結した他方のローラ部分を起点として溝よりロープを取り出し、端部側のローラで溝より誘導してロープを押圧しながら、ウインチ本体に直接又は間接的に固定された端部ローラを介してロープをウインチ本体より取り出し誘導する。
上記調整弾性体の連結位置は、ロープにかかるテンションの強弱に応じて決定する。即ち、テンションが強い場合は、移動用ローラ体への連結位置を端部ローラに近接した位置で弾性体を連結し、テンションが弱い場合は、調整弾性体の連結位置を端部ローラより離反した位置に連結する。
このため、テンションの強い場合は、巻回用ドラムのロープ取り入れ側に近い位置を起点としてロープを押圧でき、テンションが弱い場合は、巻回用ドラムのロープ取り入れ側と離反した位置を起点として端部側ローラで誘導しロープの弛み等を解消しながら溝に取り入れ他方のローラを起点として押圧することができる。
このように、本発明のエンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法は、調整弾性体の連結位置を自在に調整して、常に適切な位置でロープを溝側に押圧して、取り入れ移動及び取り出し移動することができる。
また、ロープの溝側への取り入れ側と、溝よりの取り出し側とで調整弾性体の連結位置を変更することで、相違するテンションに自在に対応することができる。
また、ロープの弛み等を溝に取り入れる前に解消して溝へ誘導することができ、また、ロープの弛み等を溝より取り出す際に解消することができ、スムーズなロープの移動を可能とする。
また、このようにロープの移動が容易で、スムーズに行えるために、ロープの摩耗が少なく、従来のような頻繁なメンテナンス作業を必要としない。
次に、本発明のエンドレス方式のウインチ、及び該エンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法について図面を参照して説明する。
図1は本発明のエンドレス方式のウインチの実施例を示す概略平面図であり、図2、図3は図1の調整弾性体の連結及び移動を示す概略平面図であり、図4、図5はテンションの強弱に応じた調整弾性体の連結及び移動を示す概略説明図であり、図6、図7は調整弾性体の連結の他実施例を示す概略平面図であり、図8は端部ローラの固定の他実施例を示す概略平面図であり、図9、図10は本発明のエンドレス方式のウインチの他実施例を示す概略平面図であり、図11、図12は本発明のエンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法のフローチャートである。
本発明のエンドレス方式のウインチ1は、駆動源(電動モータ、手動用ハンドル)に直接又はクラッチ、ブレーキ等の増速・減速機構を介して連結される駆動軸2と、該駆動軸2を回転自在に軸支した略矩形状のウインチ本体3と、前記駆動軸2に取り付けられ、外周面に沿ってループ状に溝の形成された円形状の巻回用ドラム4と、該巻回用ドラム4の溝に沿って取り付けられ、複数個のローラ8を連結して形成された移動用ローラ体7とから構成されている。
前記移動用ローラ体7の両端の端部ローラ8A、8Zはウインチ本体3に固定された軸9A、9Zに回転自在に設けられ、一方側の端部は隣接する端部ローラ8Aと次のローラ8Bとの間に、及び他方側の端部は隣接する端部ローラ8Yと前のローラ8Xとの間に、それぞれ断面視略U字状の板ばねから形成された調整弾性体10が取り付けられている。
即ち、ロープ20取り入れ側(実施例では一方側)では、調整弾性体10の一方を端部ローラ8Aに連結し、他方をローラ8Bに連結することで、端部ローラ8Aは調整弾性体10により巻回ドラム4の回転方向に付勢され、ローラ8Bは調整弾性体10により回転方向と逆方向に付勢される。
即ち、ウインチ本体3に軸支された端部ローラ8Aを介して直接ウインチ本体3に取り入れられたロープ20は、さらに端部ローラ8Aで溝側に押圧されながら誘導されるとともに、溝に沿って移動した他方のローラ8Bの位置を起点としてロープ20を溝側に押圧して取り入れる。そして、溝に取り入れられたロープ20は溝に沿って移動する移動用ローラ体7により溝側に押圧された状態で溝に巻回される。
また、ロープ20の取り出し側(実施例では他方側)では、端部側ローラ8Z,8Yは巻回用ドラム4の回転方向と逆方向に付勢され、他方のローラ8Xは回転方向に付勢される。
これにより溝に沿って移動した他方のローラ8Xの位置を起点としてロープ20を溝側に押圧するとともに、端部側ローラ8Z,8Yで溝より押圧誘導することで、ウインチ本体3に軸支された端部ローラ8Zを介してウインチ本体3よりロープ20を取り出し移動する。
尚、上記実施例では、取り入れ側の調整弾性体10を端部ローラ8Aと隣接するローラ8Bとの間に取り付けたが、調整弾性体10の取り付け位置はこれに限定されるものでなく、テンションの強弱に応じて、端部ローラ8Aから離反したローラ8Bとローラ8Cとの間、又はローラ8Cとローラ8Dとの間に取り付けることも可能であり、また、一方側の端部ローラ8Aと他方側の端部ローラ8Zとで調整弾性体10の取り付け位置を同じ位置に取り付けることも可能である。要は各端部ローラ8A、8Zの隣接する所望のローラ8間であれば、自在に連結することができる。
また、調整弾性体10を各端部ローラ8A,8Z側に取り付ける数も、実施例のように、各端部ローラ8A,8Z側にそれぞれ1個を連結することに限定されるものでなく、ロープ20の取り入れ側のローラ8間のみ調整弾性体10を連結することも、また、複数個の調整弾性体10をそれぞれ連結することで、移動用ローラ体7の溝側への押圧力をさらに調整することも可能である。
また、両端部ローラ8A、8Zのウインチ本体3への固定方法も、上記実施例のようにウインチ本体3に固定した軸9に回転自在に取り付ける方法に限定されるものでなく、例えば連結板11を介して固定軸12でウインチ本体3に間接的に固定することで、端部ローラ8A、8Zに調整弾性体10による回転方向に沿った付勢力を付与し揺動できるように構成することで、端部ローラ8A、8Z部分でのロープ20の誘導移動をさらにスムーズに行うことができる。この際、一方側の端部ローラ8Aは連結板11を介して固定軸12でウインチ本体2に間接的に固定し、他方の端部ローラ8Zは固定軸9Zでウインチ本体3に直接的に固定することで、端部ローラ8A側にテンションの弱いロープ20を位置させ端部ローラ8Aの揺動を利用してロープ20をスムーズに移動することも可能である。
また、移動用ローラ体7の構成も、実施例のように全体を複数個のローラを連結して構成することに限定されるものでなく、例えば、移動用ローラ体7の両端側のみを複数個のローラ8で形成し、両側面側のローラ8間を円弧状の板バネ13で連結する組み合わせで構成することで、移動用ローラ体3の溝に沿っての移動にさらに柔軟性をもたせ柔軟にロープ20のウインチ本体3への取り入れ、及び溝側への押圧を調整することができる。
即ち、板バネ13に連結したローラ8C、8Xをそれぞれ端部ローラ8A、8Z側に押圧しながら板バネ13自体の弾性を利用するとともに、調整弾性体10による各ローラの付勢とを組み合わせることで、端部側のローラ8A、8B、及び端部ローラ8Zの緩衝力をより拡大することができ、ロープ20の取り入れ誘導をスムーズに行い、また、ロープ20の取り出し誘導をスムーズに行うことができる。
本発明のエンドレス方式のウインチ1は上記のように構成され、次に、該エンドレス方式のウインチ1を用いてネットに連結したロープ20を移動する場合について説明する。
先ず、各種の防球用ネット(図示せず)に連結したロープ20を取り入れ移動する場合は、駆動源により駆動軸2を回転駆動し巻回用ドラム4を回転した状態で、ロープ20をウインチ本体3に取り入れ、該巻回用ドラム4の溝に移動し、移動用ローラ7で溝側にロープ20を押圧しながら巻回移動する。
この際、取り入れられたロープ20は、移動用ローラ体7の一方のウインチ本体3に軸支した端部ローラ8Aで溝側に誘導されてウインチ本体3に直接取り入れられられるとともに、巻回用ドラム4の回転方向と逆方向に付勢された調整弾性体10に連結された他方のローラ8Bの溝に沿って移動した位置を起点としてロープ20を溝側に押圧しながらロープ20を溝に取り入れる。即ち、前記端部ローラ8Aと他方のローラ8B間でロープ20にかかるテンションの強弱に対応する。
即ち、テンションが強い場合は、ロープ20に弛み等がないので端部ローラ8Aと隣接する他方側のローラ8Bとの間に調整弾性体10を連結し、端部ローラ8A部分で押圧誘導し、テンションが弱い場合は、端部ローラ8Aと離反した位置のローラ8Dとの間に調整弾性体10を連結し、端部ローラ8A側の距離Lを利用してロープ20の弛み等を適切に解消しながら溝に取り入れ誘導することで、弛み等を解消した状態でスムーズにロープ20を移動する。
その後、溝に取り入れたロープ20を移動用ローラ体7で溝側に押圧しながら巻回用ドラム4の回転方向に沿って巻回させる。
次に、前記ロープ20を取り出し移動する場合は、移動用ローラ7で溝側へ押圧移動しながら他方側よりロープ20を溝より取り出し移動する。
即ち、溝に沿っての移動し調整弾性体10で付勢された他方側のローラ8Xを起点としてロープ20を溝側に押圧するとともに、端部側のローラ8Z,8Yでロープ20を溝側に押圧しながら誘導することで、ロープ20にかかるテンションの強弱に対応した後、端部ローラ8Zを介して溝より取り出し移動することで、ウインチ本体3より取り出し移動することができる。
具体的には、取り出されるロープ20のテンションが強い場合は、ロープ20に弛み等がないので、端部ローラ8Zと近接した位置のローラ8Yとの間に調整弾性体10を連結し、ローラ8Yを起点としてロープ20を溝側に押圧し、端部ローラ8Zで押圧しながら誘導して取り出し、テンションが弱い場合は、端部ローラ8Zと離反した位置のローラ8X、8W間に調整弾性体10を連結し、ローラ8Xを起点としてロープ20を溝側に押圧し、端部ローラ8Zの長い距離で押圧誘導してロープ20の捩じれ等を解消しながら取り出し移動する。
特に、他方の端部側ローラ8Y,8Zは2個のローラで構成されているために、ロープ20に対する設置面積が拡大され、より確実にロープ20に発生する弛み等を解消することができる。尚、上記設置面積の拡大は、調整弾性体10を連結する位置を調整することで、自在に対応することができる。
このため、ロープ20にかかるテンションの強弱による、ロープ20の弛み、撓み及び捩じれを溝に取り入れる誘導移動の段階、又は溝より取り出す誘導移動の段階で解消することができ、一連のロープ20の移動をスムーズに行うことができる。
従って、従来のようにウインチ1による移動において、ロープ20の一部分のみに過度の負荷が係らず負荷を分散処理でき、ロープ20の摩耗を明らかに減少することができる。
また、調整弾性体10を自在な位置に連結できるために、ロープ20を適切に溝側に誘導移動及び押圧移動でき、従来のような頻繁なメンテナンス作業を必要としない。
また、調整弾性体10の取り付け位置を調整することで、移動用ローラ体7の押圧移動を自在に調整可能であり、使用目的に応じて自在に設定することができる。
尚、上記実施例では、移動用ローラ体7を構成するローラ8の径を同一に形成したが、両端部ローラ8A、8Zのみ他のローラより拡径に形成することも可能である。これにより、端部ローラ8A,8Zと他のローラとの径の相違を利用して、ロープ20の取り入れ及び取り出し移動時にロープ20に発生する弛み等をさらに容易に解消することができる。
本発明のエンドレス方式のウインチの実施例を示す概略平面図 図1の弾性体の連結及び移動を示す概略平面図 図1の弾性体の連結及び移動を示す概略平面図 テンションの強弱に応じた弾性体の連結及び移動を示す概略説明図 テンションの強弱に応じた弾性体の連結及び移動を示す概略説明図 弾性体の連結の他実施例を示す概略平面図 弾性体の連結の他実施例を示す概略平面図 端部ローラの固定の他実施例を示す概略平面図 本発明のエンドレス方式のウインチの他実施例を示す概略平面図 本発明のエンドレス方式のウインチの他実施例を示す概略平面図 本発明のエンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法を示すフローチャート 本発明のエンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法を示すフローチャート
1−エンドレス方式のウインチ、2−駆動軸、3−ウインチ本体、4−巻回用ドラム、6−案内ローラ、7−移動用ローラ体

Claims (2)

  1. 駆動源により回転駆動する駆動軸の設けられたウインチ本体と、前記駆動軸に取り付けられ、外周面に沿って形成された溝にロープを巻回する巻回用ドラムと、該巻回用ドラムへのロープの取り入れ側より取り出し側間で溝に沿って設けられ、複数個のローラを連結して形成された移動用ローラ体とから構成されたエンドレス方式のウインチにおいて、前記移動用ローラ体の両端部側はそれぞれロープのテンションの強弱に応じて、ロープの取り入れ側は、端部側のローラを巻回用ドラムの回転方向に付勢し、他方のローラ側を巻回用ドラムの回転方向に対して逆方向に付勢するとともに移動した位置を起点とし、ロープの取出し側は、他方側のローラ側を巻回用ドラムの回転方向に付勢するとともに移動した位置を起点とし、端部側のローラを巻回用ドラムの回転方向と逆方向に付勢するように所望の位置で隣接するローラ間に略U字状の板ばねから形成された調整弾性体が連結され、且つ前記移動用ローラ体の各端部ローラはウインチ本体にそれぞれ直接又は間接的に固定され、各端部ローラを介してウインチ本体にロープを取り入れ及び取り出し移動することを特徴とするエンドレス方式のウインチ。
  2. ウインチ本体に設けられた駆動軸を駆動源により回転駆動し、該駆動軸に取り付けられた巻回用ドラムを回転することで、巻回用ドラムの外周面に形成された溝に一方側よりロープを取り入れられ、複数個のローラを連結して形成された移動用ローラ体で前記溝側へ押圧しながら溝に沿って巻回し、前記巻回用ドラムの他方側よりロープを取り出し移動するエンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法において、前記移動用ローラ体の端部側は、ウインチ本体に直接又は間接的に固定された端部ローラを介してロープを取り入れ、取り入れたロープのテンションの強弱に応じて所望の位置のローラ間に取り付けられた調整弾性体により端部側のローラを巻回用ドラムの回転方向に沿って付勢するとともに、他方側のローラを回転方向と逆方向に付勢した後、該他方側のローラが溝に沿って移動した位置を起点として溝に沿って巻回し、移動用ローラ体の他方側は、溝より取り出すロープのテンションの強弱に応じて所望の位置ローラ間に取り付けられた調整弾性体により端部側のローラを巻回用ドラムの回転方向と逆方向に付勢するとともに、他方側のローラを回転方向に沿って付勢した後、該他方側のローラが溝に沿って移動した位置を起点として、ウインチ本体に直接又は間接的に固定された端部ローラを介してロープをウインチ本体より取り出し移動することを特徴とするエンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法。
JP2015077181A 2014-10-30 2015-03-18 エンドレス方式のウインチ及び該エンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法。 Active JP5846519B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015077181A JP5846519B1 (ja) 2014-10-30 2015-03-18 エンドレス方式のウインチ及び該エンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法。

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014233988 2014-10-30
JP2014233988 2014-10-30
JP2015077181A JP5846519B1 (ja) 2014-10-30 2015-03-18 エンドレス方式のウインチ及び該エンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5846519B1 true JP5846519B1 (ja) 2016-01-20
JP2016088749A JP2016088749A (ja) 2016-05-23

Family

ID=55169210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015077181A Active JP5846519B1 (ja) 2014-10-30 2015-03-18 エンドレス方式のウインチ及び該エンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5846519B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107973236A (zh) * 2017-11-11 2018-05-01 华强方特(芜湖)文化科技有限公司 一种舞台成排表演的多级调节式单点吊导向***

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6827986B2 (ja) * 2017-10-23 2021-02-10 四国化成工業株式会社 エポキシ・オキセタン化合物、その合成方法および該化合物の利用

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0952694A (ja) * 1995-08-16 1997-02-25 Toyo Kooken Kk ウインチ
JP3867163B1 (ja) * 2005-08-05 2007-01-10 東田商工株式会社 ウインチ
JP4697496B2 (ja) * 2009-10-13 2011-06-08 東田商工株式会社 エンドレス方式のウインチ、及びエンドレス方式のウインチを用いたネット又はシートの移動システム
JP5527695B2 (ja) * 2010-08-27 2014-06-18 東田商工株式会社 エンドレス方式のウインチ、及び該ウインチへの初期ロープの誘導システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0952694A (ja) * 1995-08-16 1997-02-25 Toyo Kooken Kk ウインチ
JP3867163B1 (ja) * 2005-08-05 2007-01-10 東田商工株式会社 ウインチ
JP4697496B2 (ja) * 2009-10-13 2011-06-08 東田商工株式会社 エンドレス方式のウインチ、及びエンドレス方式のウインチを用いたネット又はシートの移動システム
JP5527695B2 (ja) * 2010-08-27 2014-06-18 東田商工株式会社 エンドレス方式のウインチ、及び該ウインチへの初期ロープの誘導システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107973236A (zh) * 2017-11-11 2018-05-01 华强方特(芜湖)文化科技有限公司 一种舞台成排表演的多级调节式单点吊导向***
CN107973236B (zh) * 2017-11-11 2023-06-06 华强方特(芜湖)文化科技有限公司 一种舞台成排表演的多级调节式单点吊导向***

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016088749A (ja) 2016-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN209378388U (zh) 一种力量训练***
EP1707735A3 (en) Roller blind
DE112009000250T5 (de) Hebevorrichtung
JP5846519B1 (ja) エンドレス方式のウインチ及び該エンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法。
CN102701027B (zh) 卷管器或卷缆器及驱动机构
KR101183196B1 (ko) 권상기
CN108557671A (zh) 缆绳张紧装置
JP5527695B2 (ja) エンドレス方式のウインチ、及び該ウインチへの初期ロープの誘導システム
JP4089744B2 (ja) ウインチ及びウインチを用いたワイヤロープ等の紐状体の取り込み/取り出し方法
JP4697496B2 (ja) エンドレス方式のウインチ、及びエンドレス方式のウインチを用いたネット又はシートの移動システム
JP5623794B2 (ja) 巻線用線材のバックテンション付与装置及びそのバックテンション付与方法
CN203602292U (zh) 卷扬机牵引钢索敷设用拉紧机构
CN211522653U (zh) 一种恒张力放线装置
JP4616288B2 (ja) ウィンチ
CA2551514C (en) Automatic pretensioning mechanism for tension-element drives
CN215275587U (zh) 一种拉力器收线结构及应用其的拉力器
CN202807955U (zh) 一种吊顶坯料放卷装置
KR101598648B1 (ko) 롤스크린의 구동장치
JP5846512B1 (ja) エンドレス方式のウインチ、及び該エンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法
RU2214355C1 (ru) Натяжное устройство ленточного конвейера
JP5733652B1 (ja) エンドレス方式のウインチ、及び該エンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法
JP5952637B2 (ja) 線状体張力調整機構および駆動装置
JP5733644B2 (ja) エンドレス方式のウインチ、及び該エンドレス方式のウインチを用いたロープの移動方法
JP2696678B2 (ja) ウインチ装置
CN203820347U (zh) 自锁式卷扬升降装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150327

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20150327

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20150619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5846519

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250