JP5839808B2 - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、複数のプロジェクタから複数の画像を並べて投射する技術に関するものである。
従来、複数のプロジェクタによって投影される複数の部分的な映像をタイル状に並べたり、スタックしたりすることにより、単一の映像を構成するマルチプロジェクションディスプレイが知られている。特にタイル状に並べて投影した場合、投影時にスクリーン上に生じる境界を目立たなくするために、各プロジェクタから投影される映像の領域を一部重ね合わることが一般的である。この重なり領域(以下、重畳領域と称す)においては、通常、重畳領域以外の領域に比べて輝度が高くなることや、幾何学的な歪みに起因したボケ等の問題が発生するため、重畳領域の画質改善を行う技術が従来から種々提案されている。
特許文献1には、2つのプロジェクタの映像を互いにずらして重ねることにより、中央部に比べて周辺部の輝度が低いというプロジェクタの輝度特性を補償し、全体の輝度を均一化する技術が開示されている。
特許文献2には、位置誤差による継ぎ目の目立たない高品質な映像を得るために、重畳領域において重複する映像数が最大でもプロジェクタの数より少なくなるように各プロジェクタに映像データを供給する技術が開示されている。
特許文献3には、プロジェクタに供給される映像データを、各プロジェクタが担当する部分的な映像の領域毎に切り出す技術が開示されている。
特開平6−217241号公報 特開2001−238152号公報 特開2005−6574号公報
しかしながら、従来の方法により、複数のプロジェクタ夫々が投影する映像の色補正、画像のゲイン補正、黒レベル補正、ガンマ補正等を行う場合、映像データに対して複雑な処理が必要となる。さらに、各プロジェクタは周囲の温度等の環境適応特性の個体差、経時変化の個体差が存在する。従って、複数のプロジェクタで構成される映像は特に重畳領域の境界において、不連続な境界、即ち疑似輪郭が視認されてしまうという課題があった。
そこで、本発明の目的は、スクリーン上で形成され得る疑似輪郭の影響を低減することにある。
本発明の情報処理装置は、第1のプロジェクタより投影される第1の画像が、第2のプロジェクタより投影される第2の画像と重畳する領域である重畳領域を設定する設定手段と、前記重畳領域において、前記第1の画像に対して前記第2の画像が並ぶ方向のラインについて、前記第1の画像に対応する第1の画像データの画素間のコントラストが高い方から所定数の複数の位置を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された複数の位置のうち、前記第1の画像に対して前記第2の画像が並ぶ方向のラインについて、前記第2の画像のうち第1の画像と重畳しない領域に最も近い位置を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された位置を、前記第1の画像データにおける有効な表示領域の境界として決定する決定手段と、前記決定手段により決定された前記境界から、前記第2の画像が並ぶ方向の前記第1の画像上の領域をマスクするマスク手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、スクリーン上で形成され得る疑似輪郭の影響を低減することが可能となる。
本発明の第1の実施形態におけるプロジェクタの構成を示す図である。 マルチプロジェクタによるタイリング投影システムの構成を概略的に示す図である。 プロジェクタで取り扱う映像フレームの有効映像領域を示す図である。 水平方向の画素間コントラストの評価を説明するための図である。 水平方向の走査ラインにおける画素間コントラストの評価の際に使用されるテーブルの構成を示す図である。 垂直方向の走査ラインにおける画素間コントラストの評価の際に使用されるテーブルの構成を示す図である。 マルチプロジェクタで投影される映像について説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係るマルチプロジェクタによるタイリング投射システムの構成を示す図である。
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、マルチプロジェクタによるタイリング投射システムについて説明する。図2は、マルチプロジェクタによるタイリング投影システムの構成を概略的に示す図である。
図2(a)は、2台のプロジェクタ200、201を用いて、スクリーン上に単一の映像205を投影している状態を示している。ここで、2台のプロジェクタ200、201の投射範囲で重なっている領域を重畳領域202、実際に2台のプロジェクタで重複して表示する領域を重複表示領域203と定義する。204は重複表示領域境界であり、図2の例では、2台のプロジェクタで投影している領域と1台のプロジェクタで投影している領域との境界を示している。重複表示領域203は、重畳領域202に包含される領域として定義される。一般に、重複表示領域203は重畳領域202と一致するが、本実施形態においては、重複表示領域203を重畳領域202と異なる位置にすることが可能である。図2(b)には、各プロジェクタ200、201が実際に投影する映像を示している。プロジェクタの投影可能領域206に対して、斜線で示した箇所が映像を投射する領域であり、その境界がスクリーン上では重複表示領域境界204となる。プロジェクタの投影可能領域206における斜線以外の映像を投射しない領域は、各プロジェクタの映像非表示領域とし、一般的にはプロジェクタが黒画像を投射することで実現される。なお、プロジェクタ200、201は夫々、第1のプロジェクタ、第2のプロジェクタの適用例となる構成である。
次に、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態におけるプロジェクタ100の構成を示す図である。プロジェクタ100は、外部より映像データを映像入力部101で入力する。入力された映像データは、映像処理部102で映像処理が施され、映像マスク部103で一部がマスクされた後、映像出力部104を介して投射される。本実施形態において、映像処理部102で施される映像処理は任意であるが、例えば色変換、幾何変形等の処理が施される。また、重複表示領域203に対してエッジブレンド処理と呼ばれる色処理が施されてもよい。なお、プロジェクタ100は情報処理装置の適用例となる構成である。
重畳領域設定部106は、マルチプロジェクタとしての動作時に他のプロジェクタから投射される映像データと重なって表示される重畳領域202を設定する。即ち、重畳領域設定部106は、スクリーン上における重畳領域202の座標を設定し、その座標を示す重畳領域座標情報109を画素間コントラスト検出部105に出力する。
ここで、図3を用いて、重畳領域設定部106における重畳領域の座標の設定例について説明する。図3は、プロジェクタ100で取り扱う映像フレームの有効映像領域を示しており、(0、0)から(Xmax、Ymax)の座標系で示される。図3において斜線で示した箇所がプロジェクタ100のみから投射される映像の領域であり、図3の点線で示した境界が重畳領域202の境界を示す。重畳領域202の境界はそれぞれ水平及び垂直座標で指定される。即ち、重畳領域設定部106は、以下の4点の座標を設定する。
Xbnd_L:左端水平重畳領域境界301
Xbnd_R:右端水平重畳領域境界302
Ybnd_U:上端垂直重畳領域境界303
Ybnd_B:下端垂直重畳領域境界304
重畳領域202が存在する場合、重畳領域202の境界として、水平及び垂直座標のうちの少なくとも何れか一方が設定される。図2の右側のプロジェクタ201のように、映像フレームの左側に重畳領域202が存在する場合、その重畳領域202の境界の水平座標がXbnd_Lに設定される。また、図2の左側のプロジェクタ200のように、映像フレームの左側に重畳領域が存在しない場合、Xbnd_Lに対しては、映像フレームの水平方向の左端の座標である0が設定される。
図2の左側のプロジェクタ200のように、映像フレームの右側に重畳領域202が存在する場合、その重畳領域202の境界の水平座標がXbnd_Rに設定される。また、図2の右側のプロジェクタ201のように、右側に重畳領域が存在しない場合、Xbnd_Rに対しては、映像フレームの水平方向の右端の座標であるXmaxが設定される。
映像フレームの上側に重畳領域202が存在する場合、その重畳領域202の境界の垂直座標がYbnd_Uに設定される。また、映像フレームの上側に重畳領域202の境界が存在しない場合、Ybnd_Uに対しては、映像フレームの垂直方向の上端の座標である0が設定される。
映像フレームの下側に重畳領域202が存在する場合、その重畳領域202の境界の垂直座標がYbnd_Bに設定される。また、映像フレームの下側に重畳領域202の境界が存在しない場合、Ybnd_Bに対しては、映像フレームの垂直方向の下端の座標であるYmaxが設定される。上記の4つの座標が設定されることにより、任意のマルチプロジェクタの構成において重畳領域202の座標を決定することが可能となる。
画素間コントラスト検出部105は、映像データと重畳領域座標情報109とを入力する。画素間コントラスト検出部105は、重畳領域座標情報109にて設定された重畳領域を映像データから抽出する。次に、画素間コントラスト検出部105は、抽出した重畳領域内において水平方向の画素間のコントラスト(画素間コントラスト)と垂直方向の画素間のコントラストとを評価する。次に、画素間コントラスト検出部105は、水平方向の画素間コントラストが最大となる座標と2番目に大きくなる座標とを高コントラスト座標情報111として検出する。また、画素間コントラスト検出部105は、垂直方向の画素間コントラストが最大となる座標と2番目に大きくなる座標とを高コントラスト座標情報111として検出する。なお、本実施形態では、水平方向及び垂直方向の夫々について2つの座標を高コントラスト座標情報111として検出しているが、画素間コントラストが高い方から任意の数の座標を高コントラスト座標情報111として検出してもよい。画素間コントラスト検出部105は、高コントラスト座標情報111を投射領域決定部108に対して出力する。
画素間コントラスト検出部105は、画素間コントラストの評価を図3の斜線で示した領域以外の領域を対象に水平、垂直方向夫々で行う。図4は、水平方向の画素間コントラストの評価を説明するための図である。画素間コントラスト検出部105は、入力される映像データにおける評価対象の各水平方向の走査ラインに対して、左端0からXbnd_Lで指定される座標までの間とXbnd_Rで指定される座標からXmaxまでの間とで評価を行う。即ち、画素間コントラスト検出部105は、上記の区間を走査し、走査した全ての画素について、画素401とその直前に走査した画素402との画素値の差分を評価値として算出する。画素値の差分の算出方法は任意であるが、例えばRGBの画素値の差分の絶対値の総和をとる手法等が考えられる。このように、画素間コントラスト検出部105は、重畳領域の範囲内において、走査ライン毎に各画素に対して画素値の差分を算出し、走査ライン毎における最大の評価値の座標と2番目に大きな値の評価値の座標とをテーブルで保持する。
図5は、水平方向の走査ラインにおける画素間コントラストの評価の際に使用されるテーブルの構成を示す図である。図5において、「Line Y0」、「Line Y1」、・・・、「Line Ymax」は、水平方向の各走査ラインを示す。「重畳領域左」、「重畳領域右」における「コントラスト大1」、「コントラスト大2」は、左側の重畳領域、右側の重畳領域内における最大の評価値と2番目に大きな値の評価値とを示す。つまり、図5は、左側の重畳領域及び右側の重畳領域の夫々について、各走査ラインにおける最大の評価値の座標と2番目に大きな値の評価値の座標とを保持したテーブルを示している。
以上では、水平方向の走査ラインにおける画素間コントラストの評価方法について説明したが、垂直方向の走査ラインにおける画素間コントラストの評価も同様の方法により可能である。即ち、画素間コントラスト検出部105は、入力される映像データにおける上側の重畳領域、下側の重畳領域の各垂直方向の走査ラインに対して、上端0からYbnd_Uで指定される座標までの間とYbnd_Bで指定される座標から下端Ymaxまでの間とで画素間コントラストの評価を行えばよい。
図6は、垂直方向の走査ラインにおける画素間コントラストの評価の際に使用されるテーブルの構成を示す図である。図6において、「Line X0」、「Line X1」、・・・、「Line Xmax」は、垂直方向の各走査ラインを示す。「重畳領域上」、「重畳領域下」における「コントラスト大1」、「コントラスト大2」は、上側の重畳領域、下側の重畳領域内における最大の評価値と2番目に大きな値の評価値とを示す。つまり、図6は、上側の重畳領域及び下側の重畳領域の夫々について、各走査ラインにおける最大の評価値の座標と2番目に大きな値の評価値の座標とを保持したテーブルを示している。
また、SolidColorのような平坦な映像データや、Ramp画像データのように1画素毎に固定値で変化するグラデーションの映像データである場合、重畳領域内の画素間コントラストの評価値は全て均一となる。このような場合は、重畳領域の端点が保持されるものとする。また、端点ではなく直前のフレーム値を用いても構わない。
投射位置情報設定部107は、プロジェクタ自身100が投影する映像がスクリーン上のどの位置に投影されるかに基づいて、重畳領域202がどの位置に存在するかを設定する。図2の例においては、図2の左側に配置されているプロジェクタ200については右側に重畳領域202が存在することが投射位置情報110として設定される。また、プロジェクタ201については左側に重畳領域202が存在することが投射位置情報110として設定される。投射位置情報設定部107は、設定した投射位置情報110を投射領域決定部108に出力する。投射領域決定部110は、投射位置情報110に基づいて、図5及び図6に示すテーブルのうち、「重畳領域左」、「重畳領域右」、「重畳領域上」、「重畳領域下」の何れが有効であるかを判定する。例えば、投射位置情報110において重畳領域202が右側に存在することが設定されている場合、投射領域決定部110は、「重畳領域右」が有効であると判定する。
投射領域決定部108は、高コントラスト座標情報111及び投射位置情報110を入力し、投射領域を決定する。即ち、投射領域決定部108は、投射位置情報110に基づいて重畳領域202が映像のどこに存在するかを判定する。この判定は、図5及び図6に示すテーブルのうち、「重畳領域左」、「重畳領域右」、「重畳領域上」、「重畳領域下」の何れが有効であるかを判定することと同義である。投射領域決定部108は、「重畳領域左」、「重畳領域右」、「重畳領域上」、「重畳領域下」のうち有効と判定したものに対応する高コントラスト座標情報111を図5及び図6に示すテーブルから取得し、重複表示領域境界204の座標を決定する。
図2の左側のプロジェクタ200の場合、重畳領域202は映像の右側に存在することが投射位置情報設定部107で設定される。従って、投射位置情報110において重畳領域が映像の右側に存在することが設定される。そのため、投射領域決定部108は、図5に示すテーブルにおいて「重畳領域右」で管理される高コントラスト座標情報111を取得し、各水平方向の走査ラインについて、一番右側の高コントラスト座標情報111を重複表示領域境界204として決定する。本実施形態では、各水平方向の走査ラインについて2つの高コントラスト座標情報111しか保持していないため、2つの高コントラスト座標情報111のうち、右側の高コントラスト座標情報111が重複表示領域境界204として決定される。但し、3つ以上の高コントラスト座標情報111が保持されている場合、それらのうちで一番右側の高コントラスト座標情報111が重複表示領域境界204として決定される。
投射領域決定部108は、決定した重複表示領域境界204を有効表示領域情報112として映像マスク部103に対して出力する。図2の右側のプロジェクタ201の場合、重畳領域202は映像の左側に存在することが投影位置情報設定部107により設定される。従って、投射位置情報110において重畳領域が映像の左側に存在することが設定される。そのため、投射領域決定部108は、図5に示すテーブルにおいて「重畳領域左」で管理される高コントラスト座標情報111を取得し、各水平方向の走査ラインについて一番左側の高コントラスト座標情報111を重複表示領域境界204として決定する。投射領域決定部108は、決定した重複表示領域境界204を有効表示領域情報112として映像マスク部103に対して出力する。
映像マスク部103は、入力された有効表示領域情報112に基づいて、有効表示領域から外れた領域に対して、映像データをマスクし(映像データを黒に変更し)、映像出力部104に出力する。
次に、図7を参照しながら、本実施形態において投影される映像について説明する。図7(a)は、マルチプロジェクタで表示しようとする映像を示している。図7(b)は、マルチプロジェクタを構成する複数のプロジェクタ200、201による映像を重畳表示することにより、図7(a)に示す映像を得ようとしていることを示している。図7(c)は、左側のプロジェクタ200によって投影される映像を示し、図7(d)は、右側のプロジェクタ201によって投影される映像を示している。図7(c)及び図7(d)における斜線の領域は、映像データがマスクされた領域(映像データが黒に変更された領域)である。
左側のプロジェクタ200では、重畳領域内の画素間コントラストを評価し、投射位置情報110に基づいて、画素間コントラストの差が大きい座標のうち右側の座標を選択することにより、図7(c)に示すような映像が得られる。一方、右側のプロジェクタ201では、重畳領域内の画素間コントラストを評価し、投射位置情報110に基づいて、画素間コントラストの差が大きい座標のうち左側の座標を選択することにより、図7(d)に示すような映像が得られる。このように、投射位置情報110に基づいて、プロジェクタ200、201間で同一の画素間コントラストの評価、座標の選択を行うことにより、プロジェクタ200、201間で相互通信することなく、簡易に重複表示領域203を含む映像表示が可能となる。なお、図7(c)に示す映像は第1の画像、図7(c)に示す映像に対応する映像データは第1の画像データの適用例となる構成である。また、図7(d)に示す映像は第2の画像、図7(d)に示す映像に対応する映像データは第2の画像データの適用例となる構成である。
ここまで、水平方向(左右)に映像の並べて表示する場合を説明したが、垂直方向(上下)に映像の並べて表示する場合においても同様である。重畳領域202が映像の上側に存在するプロジェクタ100の場合、投射領域決定部108は、各垂直方向の走査ラインの高コントラスト座標情報111のうち、一番上側の高コントラスト座標情報111を重複表示境界204として決定する。一方、重畳領域202が映像の下側に存在するプロジェクタ100の場合、投射領域決定部108は、各垂直方向の走査ラインの高コントラスト座標情報111のうち、一番下側の高コントラスト座標情報111を重複表示境界204として決定する。また、4台のプロジェクタで重畳領域202が複数重なる場合においては、投射領域決定部108は、水平方向と垂直方向とをそれぞれ独立で判定し、そのAND条件で重複表示境界204を決定する。
以上のように、本実施形態においては、プロジェクタにて表示する有効表示領域境界を重畳領域内でコントラストの大きい座標に設定することにより、擬似輪郭発生の影響を抑止することが可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図8は、本発明の第2の実施形態に係るマルチプロジェクタによるタイリング投射システムの構成を示す図である。第1の実施形態においては、プロジェクタ100に入力された映像データに対して、プロジェクタ100が有効表示領域境界を決定するものであった。これに対して、第2の実施形態においては、複数のプロジェクタ807に映像データを分割して供給する映像出力装置800において重畳領域202を含む映像データを生成するとともに、映像出力装置800が有効表示領域境界を決定し、プロジェクタ807に通知するものである。なお、プロジェクタ807における映像処理の流れは第1の実施形態と同様である。即ち、映像入力部101で入力された映像データは、映像処理部102で映像処理が施され、映像マスク部103で一部がマスクされた後、映像出力部104を介して投射される。このとき、本実施形態における映像マスク部103は、映像出力装置800から通知された有効表示領域境界に基づいて、有効表示領域から外れた領域に対して映像データをマスクする。
以下、本実施形態における映像出力装置800について説明する。映像出力装置800は、表示対象の映像データを映像入力部801で入力する。映像入力部801に入力された映像データは、映像分割部802と画素間コントラスト検出部805とに出力される。重畳領域設定部806は、複数のプロジェクタ807の配置状態に基づいて重畳領域座標情報を設定する。映像分割部802は、重畳領域設定部806により設定された重畳領域座標情報に基づいて、各プロジェクタ807に供給する重畳領域を含む映像データを生成する。生成された映像データは、映像出力部803を介して各プロジェクタ807に出力される。
画素間コントラスト検出部805は、上記重畳領域座標情報に基づいて、重畳領域202内において画素間コントラストの大きい画素の座標を検出し、その座標情報を高コントラスト座標情報として投射領域決定部804に出力する。投射領域決定部804は、高コントラスト座標情報及び出力対象のプロジェクタ807に関する情報(投射位置情報等)に基づき有効表示領域境界を決定し、映像データと併せてプロジェクタ807に出力する。
各プロジェクタ807は、有効表示領域境界に基づいて、映像データをマスクすることにより、第1の実施形態と同様の映像表示を実現することが可能である。なお、本実施形態では、2台のプロジェクタで映像を投影する場合について説明したが、プロジェクタの台数は限定されない。即ち、映像出力装置800がプロジェクタの台数に応じた映像データの分割を行うことで、任意のプロジェクタの台数に対応することが可能である。
上述した実施形態においては、重畳領域202内における映像データの画素間コントラスト差が高い座標に重複表示領域境界204を決定し、重複表示領域境界204に基づいて映像データをマスクするようにしている。従って、スクリーン上で形成され得る疑似輪郭の影響を低減することが可能となり、映像の鑑賞者にとってタイリング投影に起因する重畳領域202の画質劣化の影響を抑えたマルチプロジェクションシステムを提供することができる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
100:プロジェクタ、101:映像入力部、102:映像処理部、103:映像マスク部、104:映像出力部、105:画素間コントラスト検出部、106:重畳領域設定部、107:投射位置情報設定部、108:投射領域決定部、109:重畳領域座標情報、110:投射位置情報、111:高コントラスト座標情報、112:有効表示領域情報

Claims (9)

  1. 第1のプロジェクタより投影される第1の画像が、第2のプロジェクタより投影される第2の画像と重畳する領域である重畳領域を設定する設定手段と、
    前記重畳領域において、前記第1の画像に対して前記第2の画像が並ぶ方向のラインについて、前記第1の画像に対応する第1の画像データの画素間のコントラストが高い方から所定数の複数の位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された複数の位置のうち、前記第1の画像に対して前記第2の画像が並ぶ方向のラインについて、前記第2の画像のうち第1の画像と重畳しない領域に最も近い位置を選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された位置を、前記第1の画像データにおける有効な表示領域の境界として決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された前記境界から、前記第2の画像が並ぶ方向の前記第1の画像上の領域をマスクするマスク手段と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記検出手段は、前記重畳領域に該当する領域における水平方向及び垂直方向のうちの少なくとも何れか一方の画素間のコントラストを検出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1のプロジェクタより投影される前記第1の画像に対応する前記第1の画像データと、前記第2のプロジェクタより投影される前記第2の画像に対応する第2の画像データとを生成する生成手段と、
    前記第1の画像データを前記第1のプロジェクタに対して出力するとともに、前記第2の画像データを前記第2のプロジェクタに対して出力する出力手段とを更に有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 情報処理装置によって実行される情報処理方法であって、
    第1のプロジェクタより投影される第1の画像が、第2のプロジェクタより投影される第2の画像と重畳する領域である重畳領域を設定する設定ステップと、
    前記重畳領域において、前記第1の画像に対して前記第2の画像が並ぶ方向のラインについて、前記第1の画像に対応する第1の画像データの画素間のコントラストが高い方から所定数の複数の位置を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおいて検出された複数の位置のうち、前記第1の画像に対して前記第2の画像が並ぶ方向のラインについて、前記第2の画像のうち第1の画像と重畳しない領域に最も近い位置を選択する選択ステップと、
    前記選択ステップにおいて選択された位置を、前記第1の画像データにおける有効な表示領域の境界として決定する決定ステップと、
    前記決定ステップにおいて決定された前記境界から、前記第2の画像が並ぶ方向の前記第1の画像上の領域をマスクするマスクステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  5. 前記検出ステップは、前記重畳領域に該当する領域における水平方向及び垂直方向のうちの少なくとも何れか一方の画素間のコントラストを検出することを特徴とする請求項4に記載の情報処理方法。
  6. 前記第1のプロジェクタより投影される前記第1の画像に対応する前記第1の画像データと、前記第2のプロジェクタより投影される前記第2の画像に対応する第2の画像データとを生成する生成ステップと、
    前記第1の画像データを前記第1のプロジェクタに対して出力するとともに、前記第2の画像データを前記第2のプロジェクタに対して出力する出力ステップとを更に含むことを特徴とする請求項4に記載の情報処理方法。
  7. 第1のプロジェクタより投影される第1の画像が、第2のプロジェクタより投影される第2の画像と重畳する領域である重畳領域を設定する設定ステップと、
    前記重畳領域において、前記第1の画像に対して前記第2の画像が並ぶ方向のラインについて、前記第1の画像に対応する第1の画像データの画素間のコントラストが高い方から所定数の複数の位置を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおいて検出された複数の位置のうち、前記第1の画像に対して前記第2の画像が並ぶ方向のラインについて、前記第2の画像のうち第1の画像と重畳しない領域に最も近い位置を選択する選択ステップと、
    前記選択ステップにおいて選択された位置を、前記第1の画像データにおける有効な表示領域の境界として決定する決定ステップと、
    前記決定ステップにおいて決定された前記境界から、前記第2の画像が並ぶ方向の前記第1の画像上の領域をマスクするマスクステップと
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. 前記検出ステップにおいて、前記重畳領域に該当する領域における水平方向及び垂直方向のうちの少なくとも何れか一方の画素間のコントラストを検出する処理を前記コンピュータに実行させるための請求項7に記載のプログラム。
  9. 前記第1のプロジェクタより投影される前記第1の画像に対応する前記第1の画像データと、前記第2のプロジェクタより投影される前記第2の画像に対応する第2の画像データとを生成する生成ステップと、
    前記第1の画像データを前記第1のプロジェクタに対して出力するとともに、前記第2の画像データを前記第2のプロジェクタに対して出力する出力ステップと
    を前記コンピュータに実行させるための請求項7に記載のプログラム。
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