JP5838572B2 - プリンター - Google Patents
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Description
置が異なることにより密度が異なる、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、一つの前記セルに充填された前記液体保持材の密度は、他の前記セルに充填された前記液体保持材の密度と異なることを特徴とする。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、一の方向に前記複数のセルが配列され、前記一の方向に向けて、前記セルに充填された前記液体保持材の密度が高くなることを特徴とする。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、一の方向が高さ方向とは交差する方向であることを特徴とする。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、一つの前記セルの大きさは、他の前記セルの大きさと異なることを特徴とする。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、一の方向に前記複数のセルが配列され、前記一の方向に向けて、前記セル大きさが大きくなることを特徴とする。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、前記複数の仕切部材は、所定の方向に沿って凹凸を繰り返し延伸する第1の仕切部材と、所定の方向に沿って凹凸を繰り返し延伸する第2の仕切部材とを有することを特徴とする。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、前記第1の仕切部材と前記第2の仕切部材は積層されていることを特徴とする。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、前記第1の仕切部材と前記第2の仕切部材との間に、平面の第3の仕切部材が配置されていることを特徴とする。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、前記第1の前記仕切部材の凹凸を繰り返す方向は、前記第2の仕切部材の凹凸を繰り返す方向と異なることを特徴とする。
また、本発明の他の側面は、印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドから排出されるインクを貯留する廃液タンクと、前記廃液タンクにインクを排出する排出チューブと、前記廃液タンクに配置される液体吸収部材と、を備え、前記液体吸収部材は、複数の仕切部材を接合することにより、前記仕切部材の間に複数のセルが設けられる接合体と、前記セルに充填されると共に、液体を吸収して保持する複数の液体保持部材と、を有し、前記仕切部材は、付着した液体を拡散させつつ流通させる多数の拡散経路を構成し、前記仕切部材は、高さ方向とは交差する方向において、前記排出チューブが設けられる側から離れる向きに密度が高くなることを特徴とするプリンターである。
また、本発明の他の側面は、前記仕切部材は、前記排出チューブが設けられる側から離れる方向に向けて密度が高くなることを特徴とするプリンターである。
このような構成にすることで、排出チューブから排出された廃液を効率よく、液体吸収部材に拡散することができ、液体吸収部材を全体にわたって効率よく利用することができる。
図1は、液体吸収部材10A構成を示す側断面図である。また、図2は、液体吸収部材10Aのうち接合体20Aの構成を示す斜視図である。液体吸収部材10Aは、接合体20Aと、液体保持材22とを有している。これらのうち、接合体20Aは、仕切部材21を接合することにより構成されている。仕切部材21は、液体吸収部材10Aの骨格としても機能する部分である。この仕切部材21は、インク(請求項でいう液体の一例に対応)を拡散させつつ流通させる機能を備えている。すなわち、仕切部材21にインクが付着した場合、そのインクは、仕切部材21の内部に入り込んで(浸透して)、この仕切部材21の内部をインクが流れることを可能としている。換言すると、液体保持材22と比較すると、仕切部材21は、インクが浸透して流れ易くなっている。
次に、液体吸収部材10の材質について説明する。上述のような接合体20を構成する仕切部材21としては、(1)顔料系インクを始めとするインクを浸透させる機能、(2)入り込んだ顔料系インクを拡散させる機能、(3)液体吸収部材10の形状を維持する機能、を備えることが必要である。このような仕切部材21としては、液体保持材22よりも低密度であり、インクに対して親和性を備える材質であることが好ましい。なお、仕切部材21の内部には多数の空隙が存在し、その空隙の存在によって、密度が液体保持材22よりも低い状態が実現されることが好ましい。このような仕切部材21の材質としては、セルロース繊維を用いたパルプ材、各種繊維を用いた不織布、樹脂の発泡体であってインクの浸透性を有するもの、インクの浸透性を有する焼結体等が挙げられる。
次に、上述した液体吸収部材10において、上述した以外の創意工夫事項について述べる。なお、以下の説明においては、高さ方向をZ方向として説明するものの、液体吸収部材10を設置する向きによっては、高さ方向はZ方向に限られるものではなく、高さ方向がX方向やY方向に沿っていても良い。
まず、液体吸収部材10の大きさの側面での創意工夫事項について述べる。従来の液体吸収部材は、液体保持材22のみによって構成されている。そのため、従来の液体吸収部材においては、水頭圧が大きなものとなり、液体吸収部材の体積に対して、保持可能なインクの体積が小さいものとなっている。
次に、液体吸収部材10の密度の側面での創意工夫事項について述べる。図6に示すように、液体吸収部材10Eは、プリンター30に設けられる廃液タンク35の内部に設置されている。ところで、廃液となるインクを廃液タンク35に排出するインク排出チューブ34は、廃液タンク35の一端側に片寄るように配置されるのが通常である。そこで、インク排出チューブ34から排出されるインクが最初に付着する地点から離間する他端側に向かうにつれて、仕切部材21の密度が大きくなる接合体20Eとしても良い。このようにすると、仕切部材21の一端側では、その密度が他端側よりも小さいため、一端側に付着したインクは、他端側にインクが到達した場合と比較すると、その付着部位では保持され難くなり、一端側に付着したインクは、より毛細管力の大きな他方側に向かって流れようとする。それにより、仕切部材21の内部においては、インクを他端側に向かって流すことが可能となり、インクの拡散性を高めることが可能となっている。
次に、液体吸収部材10のセル23の大きさの側面での創意工夫事項について述べる。それぞれの液体保持材22に作用する水頭圧は、液体保持材22の高さ方向(Z方向)における寸法が同じであっても、当該液体保持材22の体積が小さい方が大きくなる。そこで、図7に示す液体吸収部材10Fの接合体20Fのように、インクが最初に付着する地点から離間する他端側に向かうにつれて、セル23の体積を小さくするようにしても良い。
次に、仕切部材21および液体保持材22の配置の側面からの創意工夫事項について述べる。図8に示すように、液体吸収部材10Gの接合体20Gは、X方向に沿って凹凸(接離)を繰り返しつつXY平面に平行に延伸する凹凸状シート体211A(請求項でいう第1の仕切部材の一例に対応)と、Y方向に沿って凹凸(接離)を繰り返しつつXY平面に平行に延伸する凹凸状シート体211G(請求項でいう第2の仕切部材の一例に対応)と、を有している。それにより、凹凸状シート体211Aが構成要素となるセル23の延伸方向と、凹凸状シート体211Aが構成要素となるセル23の延伸方向とは直交する状態となり、それぞれのセル23に充填される液体保持材22の延伸方向も互いに直交する状態となる。
続いて、上述したような液体吸収部材10を具備するプリンター30について説明する。なお、このプリンター30の説明においては、上述の液体吸収部材10が関係する部分を抜粋して説明するものとする。
以上のような構成の液体吸収部材10およびプリンター30によれば、接合体20には、仕切部材21によって付着した液体を拡散させつつ流通させる拡散経路が構成されている。また、仕切部材21は、液体保持材22よりも密度が小さく設けられている。そのため、仕切部材21に付着したインクは、この仕切部材21に良好に浸透し、さらに液体吸収部材10の全体に亘るように拡散させることが可能となる。それにより、インクが液体吸収部材10に付着しても、そのインクの中には浸透および拡散せずに特定の箇所にインクが留まったままのものが生じ、当該留まっているインクが固化し、さらに浸透性および拡散性が悪化する、といった不具合が生じるのを低減させることが可能となる。
以上、本発明の一実施の形態について述べたが、本発明は、種々変形可能である。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態では、仕切部材21および液体保持材22の密度について述べている。しかしながら、密度に代えて、単位体積当たりの気泡または空隙の割合を用いるようにしても良い。この場合、特に比重が異なる材質における気泡または空隙の割合を比較することができる。
また、上述の実施の形態においては、廃液タンク35の底面に、グリセリン等の保湿材を設けるようにしても良い。この場合、保湿材の存在により、インクの固化を抑えることが可能となり、仕切部材21の浸透性および拡散性を確保することが可能となる。
また、上述の実施の形態において、プリンター30の概念には、インク以外の他の液体(液体そのものや、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流動性を有する材質を含む)を噴射したり噴射したりする流体噴射装置を含むようにすることもできる。そのようなものとしては、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する流体噴射装置等がある。
さらに、本発明のプリンター30の概念に含まれるものとしては、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置等がある。
Claims (11)
- 印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドから排出されるインクを貯留する廃液タンクと、
前記廃液タンクにインクを排出する排出チューブと、
前記廃液タンクに配置される液体吸収部材と、を備え、
前記液体吸収部材は、
複数の仕切部材を接合することにより、前記仕切部材の間に複数のセルが設けられる接合体と、
前記セルに充填されると共に、液体を吸収して保持する複数の液体保持部材と、を有し、
前記仕切部材は、付着した液体を拡散させつつ流通させる多数の拡散経路を構成し、
前記仕切部材は、高さ方向とは交差する方向において、前記排出チューブが設けられる側から離れる向きに密度が高くなる、
ことを特徴とするプリンター。 - 請求項1に記載のプリンターであって、
前記複数のセルは、高さ方向とは交差する方向に向けてピッチが小さくなり、
前記排出チューブは、前記セルの前記ピッチが大きい側に設けられる、
ことを特徴とするプリンター。 - 請求項1または2に記載のプリンターであって、
一の方向に前記複数のセルが配列され、前記一の方向に向けて、前記セルに充填された前記液体保持材の密度が高くなる、
ことを特徴とするプリンター。 - 請求項3に記載のプリンターであって、
前記一の方向は高さ方向とは交差する方向である、
ことを特徴とするプリンター。 - 請求項1に記載のプリンターであって、
一つの前記セルに充填された前記液体保持材の密度は、他の前記セルに充填された前記液体保持材の密度と異なる、
ことを特徴とするプリンター。 - 請求項1に記載のプリンターであって、
前記複数の仕切部材は、所定の方向に沿って凹凸を繰り返し延伸する第1の仕切部材と、所定の方向に沿って凹凸を繰り返し延伸する第2の仕切部材と、を有する、
ことを特徴とするプリンター。 - 請求項6に記載のプリンターであって、
前記第1の仕切部材と前記第2の仕切部材とは積層されている、
ことを特徴とするプリンター。 - 請求項7に記載のプリンターであって、
前記第1の仕切部材と前記第2の仕切部材との間に、平面の第3の仕切部材が配置されている、
ことを特徴とするプリンター。 - 請求項6に記載のプリンターであって、
前記第1の仕切部材の凹凸を繰り返す方向は、前記第2の仕切部材の凹凸を繰り返す方向と異なる、
ことを特徴とするプリンター。 - 請求項1に記載のプリンターであって、
前記液体吸収部材は、前記排出チューブから離れる一の方向に向けて、前記一の方向に配列した前記複数のセルに充填された前記液体保持材の密度が高くなる、
ことを特徴とするプリンター。 - 請求項10に記載のプリンターであって、
前記排出チューブは、前記液体吸収部材の密度の低い領域に設けられる、
ことを特徴とするプリンター。
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