JP5837795B2 - 管理装置 - Google Patents
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Description
一方で、このような個人情報を入力することに対して心理的な抵抗を感ずる者は多い。このため、サービスの提供を受ける前に個人情報を入力して会員登録することに対して躊躇する結果、多くの利用者を獲得できない、といった点が懸念された。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、個人情報を入力しなくてもサービスの提供を受けることができるようにして、多くの利用者の獲得が期待できる技術を提供することにある。
本発明によれば、あるサービスについて、自アカウント情報を登録していなくても、利用者識別情報(UID)があれば、当該利用者識別情報でログインにすることによって受けることができる。ここで利用者識別情報(UID)に基づいてログインしている状態で自アカウント情報が入力されたとき、当該自アカウント情報が利用者識別情報(UID)に関連付けられる。このため、あるサービスについて利用者識別情報(UID)に基づいてログインしている状態で自アカウント情報に基づくログイン状態に移行しても、同じ利用者であれば、同じ利用者識別情報(UID)で管理されるので、引き継いだサービスが提供される。
また、本発明において、前記アプリケーションのサービスは、前記端末装置(20)で当該アプリケーションに対応したプログラムが実行されることによって提供される態様としても良い。
本発明を実施するための実施形態を説明する前に、当該実施形態で参考にすべき参考形態について説明し、その後、本発明の実施形態について説明することにする。
図1は、参考形態に係る管理装置10が適用されるシステム1の構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、システム1において管理装置10は、インターネットNbを介してアプリケーションサーバ31〜36と外部サーバ41〜43とに接続されている。アプリケーションサーバ31〜36の各々は、管理装置10による運営および管理のもと、それぞれアプリケーション(ゲーム)をサービスとして提供するものである。
端末装置20は、例えば携帯電話機であって、タッチパネルに重ねられた表示部22を有する。端末装置20には、ウェブページを閲覧するためのブラウザがインストールされている。図1において端末装置20は1台のみとしているが、実際には、複数台が接続可能である。
なお、端末装置20は、移動通信網Naに限られず、無線LAN(Local Area Network)に接続される構成であっても良い。また、端末装置20は、携帯電話機に限られず、タブレット型のコンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)などにして、無線LANに接続される構成であっても良い。無線LANに接続される場合、端末装置20は、無線基地局(アクセスポイント)を経由してインターネットNbに接続され、上記管理装置10と通信する。
次に、参考形態における動作について説明する。図3および図4は、利用者がアプリケーションによるサービスの提供を受ける際の動作シーケンスを示す図である。また、図5乃至図9の各々は、それぞれ端末装置20の表示部22に表示される画面の一例であり、図10乃至図14の各々は、それぞれ第1テーブル121および第2テーブル122における格納動作を示す図である。
なお、以下の動作においては、端末装置20の利用者がアプリケーションA〜Fのうち、アプリケーションAによるサービスの提供を受ける場合を例にとって説明する。この場合、端末装置20は、管理装置10が提供するポータルサイトにアクセスする。管理装置10は、当該端末装置20に対してポータルサイトの案内画面情報を送信する。
ここで、ブラウザ識別情報とは、複数の利用者が利用する端末装置20上で動作するブラウザの各々を特定するために、管理装置10で生成される一意な情報であり、実質的に利用者の端末装置20を特定することが可能となる。したがって、同じ利用者が複数の端末装置20を利用している場合には、それぞれ異なるブラウザ識別情報が割り当てられることになる。
ここで、利用者がアプリケーションAによるサービスの提供を初めて受ける場合、当該利用者の端末装置20(のブラウザ)がブラウザ識別情報を保持していないので、管理装置10では、当該ブラウザ識別情報を端末装置20から取得できない。このため、ステップSb11による判別結果は「Yes」となる。また、管理装置10からブラウザ識別情報を取得できた場合であっても、例えば当該ブラウザ識別情報の有効期限が過ぎていたときにも、ステップSb11による判別結果は「Yes」となる。一方、後述するように、端末装置20からブラウザ識別情報を取得できた場合であって、取得したブラウザ識別情報が有効であれば、処理手順がステップSb20にスキップする。
ログイン画面情報を受信した端末装置20は、当該ログイン画面を表示部22に表示させる。
なお、仮ログイン状態では、ポータルサイトで提供される会員同士の掲示板や、メール等のコミニケーションツールのサービス、本人確認が必要なサービスなどが受けられないようになっている。また、アプリケーションAによるサービスの中に、課金によって提供するサービスが含まれている場合、その一部のサービスについて、利用者は仮ログイン状態では受けられないことになる。課金によって提供するサービスとは、具体的には、課金により追加されるコンテンツの提供などが挙げられる。
なお、以降では便宜上、例えば外部サービスbによるアカウント情報で、アプリケーションAによるサービスに仮ログインする場合を例にとって説明する。この場合、ログイン画面において、ボタン242を選択するような操作がなされて、外部サービスbを特定する外部サービス種別情報(Ex_typ)とともに、当該該外部サービスbのアカウント情報が管理装置10に送信される。
一方、ログイン画面において、領域231、232に自アカウント情報が入力されてボタン233が操作されたとき、当該操作は仮ログインではなく、正規ログインによる接続指示であるので、ステップSa12の判別結果が「No」となる。このとき、端末装置20は、入力された自アカウント情報を管理装置10に送信して、後述するように正規ログイン状態になる。
また、管理装置10では、当該外部サービス種別情報(Ex_typ)で特定される外部サーバとの間で以降の処理を実行する。ここでは、ボタン242を選択する旨の操作がなされたときを例にとっているので、管理装置10は、外部サービスbを管轄する外部サーバ42との間で処理を実行する。
なお、管理装置10は、事前に外部サーバ42に対してコンシューマとして登録して、コンシューマ情報を取得している。コンシューマ情報には、コンシューマの識別子(consumer key)と 秘密鍵(consumer secret)とが含まれる。管理装置10は、外部サーバ41、43に対してもコンシューマとして登録されている。
第1テーブル121は、利用者識別情報(UID)、アプリケーション種別情報(AppID)、外部サービス種別情報(Ex_typ)、アクセストークン(Token)、参照識別情報(RefID)およびブラウザ識別情報(Session_ID)を互いに関連付けて記憶するものである。
ここでは、図10の(a)で示されるように、CPU101は、(1)のアプリケーションAを特定するのアプリケーション種別情報(AppID:001)と、(2)の外部サービスBを特定する外部サービス種別情報(Ex_typ)とを関連付けて第1テーブル121に格納する。第1テーブル121において、他の情報については、まだ入力または生成されていないので空欄である。
なお、第2テーブル122は、参照識別情報(RefID)と 管理装置10側での自アカウント情報(UserID、Psw、Mailadd)と、有効フラグ(Flag)とを関連付けて記憶するものであるが、この段階では入力等されていない。
なお、認証画面情報の送信先である端末装置20については、先のステップSa13において外部サービスbのアカウント情報が入力されて、外部サーバ42にリダイレクトされているので、外部サーバ42では、このアカウント情報などから特定できる。
一方、認証画面情報を受信した端末装置20は、当該認証画面を表示部22に表示させる。
ボタン254は、領域251、252に表示または入力された外部アカウント情報を用いて、アプリケーションAによるサービスに仮ログインすることを指示するものであり、ボタン255は、その仮ログインを拒否するためのものである。
また、このような認証画面において、利用者に対してニックネームを入力させるようにしても良い。このニックネームは、ゲーム画面などにおいて表示されたり、他の利用者のゲーム情報などを表示する場合に使用されたり、他者との識別表示のために用いられたりする。なお、ニックネームを入力させない態様では、外部アカウント情報(例えばメールアドレス)を利用者の識別表示のために利用可能である。
外部サーバ42は、端末装置20の利用者が外部アカウント情報の使用を許可した旨の認証結果に、リクエストトークンRTと証明情報(oauth verifier)とを付与して、管理装置10に対し予め設定されたURLに通知する(ステップSc13)。なお、ボタン254が操作されたとき、外部サーバ42と端末装置20との間でPIN(Personal Identification Number)コードによる認証を追加しても良い。
一方、ボタン255が操作されたとき、端末装置20は、以降のステップを実行することなく処理を終了させる。このとき、端末装置20は、終了の旨を外部サーバ42、管理装置10にも送信し、これにより、外部サーバ42、管理装置10でも、端末装置20との処理が終了する。
この要求のレスポンスとして、外部サーバ42は、パラメータとして外部アカウント情報(Ex_ID)が付加されたアクセストークン(oauth_token、oauth_token_seacret)を送信する(ステップSc14)。これで外部サーバ42の処理は終了である。
なお、この外部アカウント情報(Ex_ID)は、ステップSa13で入力されたアカウント情報と外部サーバによっては一致しない場合もあり得るが、一致していなくても、一対一の関係にある。
すなわち、CPU101は、受信した外部アカウント情報(Ex_ID)およびアクセストークン等から利用者を一意に識別する利用者識別情報(UID)を生成するとともに、当該利用者識別情報(UID)を、アクセストークンや外部アカウント情報(Ex_ID)等に関連付けて第1テーブル121に格納する。続いて、CPU101は、利用者の端末装置20におけるブラウザを一意に識別するブラウザ識別情報(Session_ID)を生成し、利用者識別情報(UID)に関連付けて格納する。
詳細には、管理装置10は、外部アカウント情報(Ex_ID)に関連付けられる利用者識別情報(UID)を第1テーブル121から読み出し、アプリケーションサーバ31に送信して、当該利用者識別情報(UID)に応じたアプリケーションのサービスを、端末装置20に提供するように要求する(ステップSb20)。
また、管理装置10は、端末装置20とアプリケーションサーバ31との間で情報を中継する装置として機能する。すなわち、アプリケーションサーバ31は、アプリケーションAのサービスを提供するにあたって、ウェブページを生成し、管理装置10を介して端末装置20に送信する。端末装置20は、このウェブページを表示部22に表示する一方で、タッチパネルに与えられた操作情報を、管理装置10を介してアプリケーションサーバ31に送信する。
このような、破線S1で示される仮ログインでの、外部サーバ42によるアプリケーションAのサービスの提供と、管理装置10による中継と、端末装置20におけるサービスの受領・操作指示とについては、動作の終了指示がなされるまで繰り返される。
管理装置10は、この要求のレスポンスとして、会員登録画面情報を当該端末装置20に送信する(ステップSb31)。会員登録画面情報を受信した端末装置20は、当該会員登録画面を表示部22に表示させる。
参考形態において、会員ID(UserID)として、利用者が望む文字列を入力できるが、既に他の利用者の会員IDとして使用されている場合には、その旨のメッセージを会員登録画面に表示して、新たな会員IDを入力することを促すようにする。
また、会員ID(UserID)を利用者に入力させない構成でも良い。この構成において、管理装置10の側に、メールアドレス(Mailadd)から会員IDに相当する一意なIDを生成する機能を持たせる態様としても良いし、メールアドレス(Mailadd)を会員IDとして機能させるに態様としても良い。
なお、会員登録画面で利用者に入力させる情報として、メールアドレス(Mailadd)や、パスワード(Psw)のほかにも、ニックネーム、生年月日、性別、住所の地域コード(日本でいえば都道府県、米国などでいえば州)を含めても良い。
ここで、会員登録画面においてボタン265を押下するようなタッチ操作がなされて、会員登録のキャンセルが指示された場合、判別結果が「No」となり、参考形態においては処理手順がステップSa21に戻されて、仮ログインでのサービス提供が維持される。
一方、会員登録画面において会員登録をする旨の操作がなされた場合、判別結果が「Yes」となり、端末装置20は、領域261〜263に入力された自アカウント情報を管理装置10に送信する。
詳細には、管理装置10ではCPU101が、第1に、送信された自アカウント情報(UserID、Psw、Mailadd)を第2テーブル122において、図12の(6)に示されるように格納する。
なお、この段階では仮登録の状態であるので、CPU101は、有効フラグ(Flag)に「0」を格納する。
CPU101は、第2に、これらの自アカウント情報から一意の参照識別情報(RefID)を生成して、同図の(7)に示されるように、当該第2テーブル122において会員情報に関連付けて格納し、第3に、図13の(8)に示されるように、当該参照識別情報(RefID)を、第1テーブル121において、それまで仮ログイン時に使用していた利用者識別情報(UID)と紐付けて記憶する。
登録確認メールを受信した端末装置20は、当該メールを表示部22に表示させる。図9は、表示部22に表示される登録確認メールの一例を示す図である。ここで、当該登録確認メールに付加されたURLにアクセスする旨の操作がなされたとき、例えば同図に示したような登録確認メールのURL271がタッチ操作されたとき、端末装置20は、管理装置10の当該ULRに接続を要求する(ステップSa33)。
この要求を受けた管理装置10は、図14に示されるように、第2テーブル122の有効フラグ(Flag)に「1」を格納して、仮登録の内容で本登録し、登録作業を終了する(ステップSb34)。
なお、ステップSa12のログイン画面において、自アカウント情報が入力されてボタン233が操作されて正規ログインの接続が要求されたときも、自アカウント情報に関連付けられる利用者識別情報(UID)がアプリケーションサーバ31に送信される。
このように破線S2で示される正規ログインでの、外部サーバ42によるアプリケーションAのサービスの提供と、管理装置10による中継と、端末装置20におけるサービスの受領・操作指示とについては、動作の終了指示がなされるまで繰り返される。
なお、端末装置20の利用者がアプリケーションAのサービスに正規ログインした状態において、当該サービスの終了させる旨を指示したとき、その指示情報が管理装置10を介してアプリケーションサーバ31に送信される。アプリケーションサーバ31は、サービスの提供状態を履歴情報として記憶して、次回のログインに備える。
このため、例えばサービスがゲームであれば、仮ログインして当該ゲームを始め、一旦、ゲームを中断して仮ログインを脱したときでも、再び仮ログインすれば、中断した時点から当該ゲームを再開することができる。
さらに、参考形態においては、仮ログインした状態で会員登録すると、登録した自アカウント情報に対して一意の参照識別情報(RefID)が生成されるとともに、仮ログインしたときに生成された利用者識別情報(UID)に紐付けられる。このため、アプリケーションAのサービスについては、仮ログイン状態から正規ログイン状態に移行しても、利用者が同じであれば、サービスの提供履歴が同じ利用者識別情報(UID)で管理されるので、当該サービスが途中でクリアされることなく、継続した状態で提供することが可能になる。例えばサービスがゲームであれば、仮ログインして当該ゲームを始めたところ、当該ゲームが気に入ったので、会員登録して正規ログイン状態に移行したときでも、プレイ情報が同じ利用者識別情報(UID)で管理されるので当該ゲームを継続して実行することができる。
ここで、上述したように、外部サービスについては、外部サービス種別情報(Ex_typ)で特定される。また、参考形態にあっては、アプリケーション種別情報(AppID)および外部サービス種別情報(Ex_typ)毎に利用者識別情報(UID)を付与して管理する。このため、例えば図15に示されるように、ある利用者(端末装置)がそれぞれ外部サービスb、a、cを用いてそれぞれ仮ログインしたときに、異なる利用者識別情報(UID)が付与される。
このように利用者が利用する外部サービスの選択肢が増えると、管理装置10の側からみたときに、仮ログインでサービスを提供することができる利用者が増加するので、より多くの利用者の獲得に繋げることができる。
したがって、利用者からみれば、複数のアプリケーションによるサービスの提供を、会員登録の手続きを経ることなく受けることができる。このように、利用者は、複数のサービスを次々とお試し的に利用することができるので、お気に入りのサービスを発見することが容易となる。
そこで、あるサービスに仮ログインした状態で会員登録した場合に参照識別情報(RefID)を生成したとき、管理装置10は、第1に、仮ログインに使用していた利用者識別情報(UID)の外部サービス種別情報(Ex_typ)および外部アカウント情報(Ex_ID)と同じものが存在するか否か判別し、第2に、存在していれば、同じである外部サービス種別情報(Ex_typ)および外部アカウント情報(Ex_ID)の利用者識別情報にも、生成した参照識別情報(RefID)を紐付ける。
一方、第1テーブル121においてアプリケーションAのサービスに対応した外部サービス種別情報(Ex_typ)および外部アカウント情報(Ex_ID)は、アプリケーションE(AppID:005)のサービスに対応した外部サービス種別情報(Ex_typ)および外部アカウント情報(Ex_ID)と同一である。
このため、管理装置10(CPU101)は、第1テーブル121に対し当該参照識別情報(RefID)を、同図の(8)で示されるようにアプリケーションAに対応した利用者識別情報の「d4u6esA34」に紐付けるほか、同図の(9)で示されるようにアプリケーションEに対応した利用者識別情報の「s9f6taG89」にも紐付ける。
ここで、利用者(端末装置20)がポータルサイトで別の例えばアプリケーションEを選択した場合、ブラウザが同じなので、端末装置20からは、アプリケーションAのサービスに仮ログインしたときに生成・通知したブラウザ識別情報(Session_ID)が送信されてくる。このブラウザ識別情報には、図11に示されるように、すでに外部アカウント情報(Ex_ID)が対応付けられている。このため、端末装置20は、図18に示されるように、アプリケーションA(AppID:001)に対応した外部アカウント情報(Ex_ID)およびリクエストトークンを、アプリケーションE(AppID:005)に対応させて格納する。
換言すれば、ポータルサイトでアプリケーションが選択されてブラウザ識別情報(Session_ID)が送信されてきた場合に、第1テーブル121において、当該ブラウザ識別情報(Session_ID)が、選択されたものとは異なるアプリケーションにすでに対応付けられていたとき、管理装置10は、すでに対応付けられているアプリケーションの外部アカウント情報(Ex_ID)およびリクエストトークンを、選択されたアプリケーションにも対応付けて格納するとともに、利用者識別情報(UID)を生成する。
これにより、管理装置10からみれば、再度同じ外部アカウント情報を外部サーバから取得する処理を不要とすることができる。
参考形態では、アプリケーションのサービスが、端末装置20のブラウザで動作することによって利用者に提供されたが、この実施形態では、このサービスを、端末装置20がアプリケーションに対応したプログラムを実行する、いわゆるネイティブ型アプリケーションによって提供する、というものである。
ネイティブ型アプリケーションは、例えば販売ストアからダウンロードされ使用可能となる。ポータルサイトの案内画面では、販売ストアで提供されるアプリケーションA〜Fのいずれかを選択するためのボタンが表示される。利用者は、いずれかのボタンを選択するようにタッチパネルを操作すると、販売ストアでの選択されたアプリケーションをダウンロードする画面に誘導される。その後、販売ストアでの画面に表示された指示にしたがって端末装置20にダウンロードした後、インストールされてアプリケーションが利用できる状態となる。
なお、ポータルサイトでは参考形態で説明したブラウザ型アプリケーションと、ネイティブ型アプリケーションの両方のサービスを提供するようにしても良い。両方のサービスを提供する場合、ポータルサイトの案内画面でブラウザ型アプリケーションを選択するためのボタンと、ネイティブ型アプリケーションを選択するためのボタンとが1つの画面または画面を切り替えて表示される。
これは、ネイティブ型アプリケーションでは、アプリケーション毎に端末装置20のメモリにデータを格納させることが可能となり、利用者識別情報(UID)そのものを端末装置20で管理することができるので、参考形態のように外部アカウント情報を利用する必要がないためである。実施形態では、端末装置20で管理する情報として、利用者識別情報(UID)そのものではなく、一対一の関係にある端末識別情報(SID)を利用する。
次に、実施形態における動作について説明する。図21は、利用者(ユーザー)がアプリケーションによるサービスの提供を受ける際の動作シーケンスを示す図であり、ここでは、仮ログインまでを示している。なお、仮ログインした状態において、当該登録会員を希望する旨の指示がなされたときの動作、および、正規ログイン状態の動作は、参考形態における図5とほぼ同様であるので、ここでは図示を省略している。また、図22乃至図25の各々は、それぞれ第1テーブル121および第2テーブル122における格納動作を示す図である。
なお、以下の動作においては、参考形態と同様に、端末装置20の利用者は、アプリケーションAによるサービスの提供を受ける場合を例にとって説明する。
なお、実施形態においても、サービスの提供を受けるにあたって仮ログインおよび正規ログインがある。
一方、正規ログインで接続するのであれば、端末装置20は、正規ログインで接続する旨の情報とともに、すでに登録してある自アカウント情報を管理装置10に送信する。
仮ログインでの接続要求でなければ、それは正規ログインでの接続要求であるので、判別結果が「No」となる。一方、仮ログインでの接続要求であれば、判別結果が「Yes」となり、管理装置10は、端末装置20からの端末識別情報(SID)に対応した利用者識別情報(UID)が取得できたか否かを判別する(ステップSb52)。これにより、判別部160が構築される。利用者識別情報(UID)については、利用者を一意に識別するため、過去に仮ログインしたときに生成されるものであり、生成されていれば、後述するように第1テーブル121において端末IDや利用者識別情報(UID)と一対一の関係にある端末識別情報(SID)と関連付けられて記憶されている。
一方、利用者識別情報(UID)が取得できなかった場合、すなわちステップSb52の判別結果が「No」となる場合、それは、端末装置20が過去にアプリケーションAによるサービスに仮ログインしたことがない状態を示している。そこで、管理装置10は、次回以降の仮ログインでの接続要求から利用者識別情報(UID)が取得できるように、ステップSb53、Sb54の処理を実行する。
詳細には、管理装置10ではCPU101が、第1に、アプリケーション種別情報(AppID)および端末IDを引数とする関数演算や、これをシード値とする擬似乱数などによって、一意に導かれる利用者識別情報(UID)を生成するとともに当該利用者識別情報(UID)と対となる一意な端末識別情報(SID)を生成する。これにより、生成部157が構築される。CPU101は、第2に、当該端末識別情報(SID)を利用者識別情報(UID)などに関連付けて第1テーブル121に格納する(ステップSb53)。これにより、第2制御部155が構築される。この後、CPU101は、第3に、当該端末識別情報(SID)を端末装置20に通知する(ステップSb54)。これにより、通知部159が構築される。端末識別情報(SID)の通知を受けた端末装置20のアプリケーションAは、当該端末識別情報(SID)をメモリに格納する(ステップSa52)。
端末装置20が、アプリケーションAによるサービスに再び仮ログインする場合には、この端末識別情報(SID)を管理装置20に送信することになる。これにより、管理装置20では、ステップSb52の判別結果が「Yes」となり、直ちに仮ログイン状態に移行する。
実施形態において第1テーブル121は、利用者識別情報(UID)、アプリケーション種別情報(AppID)、端末ID、参照識別情報(RefID)および端末識別情報(SID)を互いに関連付けて記憶する。ここでは、(a)で示されるように、CPU101は、取得した(1)のアプリケーションAを特定するアプリケーション種別情報(AppID:001)に基づいて、(4)の利用者識別情報(UID)を生成するほか、(5)の端末識別情報(SID)を生成して、(2)の端末IDとともに、これらを互い関連付けて第1テーブル121に格納する。
詳細には、管理装置10は、端末識別情報(SID)に対応した利用者識別情報(UID)を第1テーブル121から読み出し、アプリケーションサーバ31に送信して、当該利用者識別情報(UID)に応じたアプリケーションのサービスを、端末装置20に提供するように要求する(ステップSb20)。これにより、第1要求部151が構築される。
また、端末装置20の利用者がアプリケーションAのサービスに仮ログインした状態において、当該登録会員を希望する旨の指示をしたとき、管理装置10は、会員登録画面情報を当該端末装置20に送信し、端末装置20は、当該会員登録画面で入力された自アカウント情報(UserID、Psw、Mailadd)を管理装置10に送信する(図5におけるステップSa32に相当)。
管理装置10ではCPU101が、図23の(b)で示されるように、第1に、取得した(6)の自アカウント情報を第2テーブル122に格納する。これにより、登録部153が構築される。そして、CPU101は、第2に、当該自アカウント情報に対して一意である(7)の参照識別情報(RefID)を生成して、第2テーブル122の当該自アカウント情報に関連付けて格納する。第3に、CPU101は、図24において(8)で示されるように、第2テーブル122に格納した参照識別情報(RefID)を、第1テーブル121においてそれまで仮ログイン時に使用していた利用者識別情報(UID)と紐付けて記憶する。これにより、第1制御部154が構築される。なお、CPU101は、第2テーブル122において、有効フラグ(Flag)に「0」を格納して、仮登録をする(図5におけるステップSb32に相当)。
この後、管理装置10において図25に示されるように有効フラグ(Flag)に「1」が格納されて本登録されると、端末装置20は、アプリケーションAによるサービスに正規ログインした状態になる。
詳細には、管理装置10は、自アカウント情報に関連付けられる利用者識別情報(UID)を、第1テーブル121および第2テーブル122を参照して読み出し、アプリケーションサーバ31に送信して、当該利用者識別情報(UID)に応じたアプリケーションのサービスを、端末装置20に提供するように要求する(図5におけるステップSb40に相当)。これにより、第2要求部152が構築される。
なお、ステップSa51のログイン要求において、自アカウント情報が入力されて正規ログインの接続が要求されたときも同様に自アカウント情報に関連付けられる利用者識別情報(UID)がアプリケーションサーバ31に送信される。
正規ログイン状態においては、アプリケーションサーバ31によるアプリケーションAのサービスの提供、管理装置10による中継、および、端末装置20におけるサービスの受領・操作指示については、動作の終了指示がなされるまで繰り返される。
また、実施形態においても、仮ログインした状態で会員登録すると、自アカウント情報に対して一意の参照識別情報(RefID)が生成されるとともに、仮ログインしたときに生成された利用者識別情報(UID)に紐付けられる。
このため、アプリケーションAのサービスについては、仮ログイン状態から正規ログイン状態に移行しても、利用者が同じであれば、同じ利用者識別情報(UID)で管理されるので、当該サービスが途中でクリアされることなく、継続した状態で提供することが可能になる。例えばサービスがゲームであれば、仮ログインして当該ゲームを始めたところ、当該ゲームが気に入ったので、会員登録して正規ログイン状態に移行したときでも、当該ゲームを継続して実行することができる。
そこで、あるサービスに仮ログインした状態で会員登録がなされて参照識別情報(RefID)を生成したとき、管理装置10ではCPU101が、第1に、仮ログインに使用していた利用者識別情報(UID)の端末ID、端末識別情報(SID)と同一のものが存在するか否か判別し、第2に、存在していれば、端末ID、端末識別情報(SID)が同一の利用者識別情報(UID)にも、生成した参照識別情報(RefID)を紐付ける。
一方、第1テーブル121においてアプリケーションAのサービスに対応した端末ID、端末識別情報(SID)は、アプリケーションE(AppID:005)のサービスに対応した端末ID、端末識別情報(SID)と同一である。
このため、管理装置10(CPU101)は、第1テーブル121に対し当該参照識別情報(RefID)を、同図の(8)で示されるようにアプリケーションAに対応した利用者識別情報の「d4u6esA34」に紐付けるほか、同図の(9)で示されるようにアプリケーションEに対応した利用者識別情報の「s9f6taG89」にも紐付ける。
これにより、利用者が、複数のアプリケーションのサービスを仮ログインで利用した状態で、そのうちの1つについて会員登録したとき、その自アカウント情報は、会員登録手続きをしていない他のアプリケーションのサービスについての利用者識別情報が関連付けられる。
したがって、利用者が、複数のアプリケーションのサービスについて同じ外部アカウント情報でそれぞれ仮ログインしたときに、複数のうち1つのサービスに会員登録しさえすれば、他のサービスについても自アカウント情報が及ぶので、利用者にとってみれば煩雑な手続きから解放されることになる。
なお、本発明は、上述した参考形態、実施形態に限定されるものではなく、例えば次に述べるような各種の応用・変形が可能である。また、次に述べる応用・変形の態様は、任意に選択された一または複数を適宜に組み合わせることもできる。
実施形態等では、端末装置20の利用者が仮ログインした状態において、当該登録会員を希望する旨の指示をしたときを契機として、会員登録手続きが開始したが、これに限られない。例えばサービスの提供が予め定められた段階まで進行したときに、アプリケーションサーバが会員登録手続きを開始させても良いし、管理装置10が予め定められた回数または時間だけ仮ログインしたときに、会員登録手続きを開始させても良い。
実施形態等においては、仮ログインしたときに提供するサービスと、正規ログインしたときに提供するサービスとについて、課金や本人確認以外の面で内容に特に差を設けなかった。これに限られず、仮ログインしたときに提供するサービスの内容に制限を加える一方で、正規ログインしたときに提供するサービスでは制限を無くし、または、リッチにして、会員登録手続きへのインセンティブが働くようにしても良い。例えばサービスがゲームであれば、仮ログインでは難易度を低くくして提供する一方で、正規ログインでは難易度を高くして提供すれば、難易度が低い内容では飽き足らなくなった利用者(プレイヤー)を会員登録の手続きへと導くことができる。
Claims (5)
- アプリケーションによるサービスを利用者に提供するシステムに用いられ、前記アプリケーションを提供するアプリケーションサーバと利用者の端末装置との間を中継し、前記利用者のアカウント情報を管理する管理装置であって、
前記利用者の端末装置に記憶された端末情報から、当該利用者の当該端末装置を一意に識別する端末識別情報に対応付けられた利用者識別情報を取得できたか否かを判別する判別部と、
前記利用者識別情報を取得できなかった場合に、新たに利用者識別情報および当該利用者識別情報と対になる端末識別情報を生成する生成部と、
前記生成部で生成された端末識別情報または当該端末識別情報と対をなす利用者識別情報に基づいた情報を前記端末装置に通知する通知部と、
前記利用者識別情報でログインしている利用者に、当該利用者識別情報に対応する履歴情報で参照されるアプリケーションのサービス提供を、前記アプリケーションサーバに要求する第1要求部と、
前記利用者が前記利用者識別情報に基づいてログインしている状態で当該利用者によって自アカウント情報が入力されたとき、当該自アカウント情報を登録する登録部と、
登録された自アカウント情報を、前記利用者識別情報に関連付ける第1制御部と、
前記自アカウント情報でログインしている利用者に、当該自アカウント情報に関連付けられる利用者識別情報に対応する履歴情報で参照されるアプリケーションのサービス提供を、前記アプリケーションサーバに要求する第2要求部と、
を具備することを特徴とする管理装置。 - 前記生成部で生成された端末識別情報を利用者識別情報に関連付けて第1テーブルに記憶させる第2制御部、を有し、
前記第1制御部は、
前記自アカウント情報に対応した参照識別情報を生成し、
当該参照識別情報を前記自アカウント情報に関連付けて第2テーブルに記憶させ、
前記第2テーブルに記憶させた前記参照識別情報を、ログイン中の前記利用者識別情報に関連付けて前記第1テーブルに記憶させる
ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。 - 前記システムは、複数のアプリケーションによってそれぞれのサービスを提供するものであり、
前記第2制御部は、アプリケーションを識別するアプリケーション種別情報を、前記利用者識別情報と関連付けて前記第1テーブルに記憶させ、
前記第1要求部および前記第2要求部は、前記アプリケーション種別情報で特定されるアプリケーションサーバにサービスを要求する
ことを特徴とする請求項2に記載の管理装置。 - 前記第1制御部は、前記第1テーブルに、ログイン中の端末識別情報と同一の端末識別情報が存在する場合に、
当該端末識別情報に対応した利用者識別情報に関連付けて前記参照識別情報を前記第1テーブルに記憶させる
ことを特徴とする請求項3に記載の管理装置。 - 前記アプリケーションのサービスは、前記端末装置で当該アプリケーションに対応したプログラムが実行されることによって提供される
ことを特徴とする請求項2、3または4に記載の管理装置。
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