JP5837685B2 - 光源ユニット及びヘッドアップディスプレイ - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロレンズアレイを用いた技術分野に関する。
従来から、ヘッドアップディスプレイやレーザプロジェクタなどに、マイクロレンズアレイを用いた透過型スクリーンを適用する技術が提案されている。例えば、非特許文献1には、レーザプロジェクタによって2枚のマイクロレンズアレイに中間像を生成する方式のヘッドアップディスプレイにおいて、前段のマイクロレンズアレイと後段のマイクロレンズアレイとを焦点距離だけ離間させると共にレンズの輪郭を合わせて対向配置した透過型スクリーンが提案されている。また、特許文献1には、前段のマイクロレンズアレイと後段のマイクロレンズアレイとをマイクロレンズアレイの焦点距離よりも少なくとも離して対向配置すると共に、前段のマイクロレンズアレイにおけるレンズ輪郭の頂点方向と後段のマイクロレンズアレイにおけるレンズ輪郭の頂点方向とをずらして構成した透過型スクリーンが提案されている。その他にも、本発明に関連する技術が特許文献2に記載されている。
特許4769912号公報 特開平10−170860号公報
H. Urey and K. D. Powell, "Microlens-array-based exit-pupil expander for full-color displays", APPLIED OPTICS Vol.44, No.23, p.4930-4936
上記した非特許文献1に記載された構成では、2枚のマイクロレンズアレイを厳密に位置調整する必要があり、スクリーンの作成に手間やコストがかかる傾向にあった。これに対して、特許文献1に記載された構成では、2枚のマイクロレンズアレイを厳密に位置調整する必要がないため、容易且つ低コストでスクリーンを作成することができる。しかしながら、特許文献1に記載された構成では、後段のマイクロレンズアレイに入射する時点で1画素に相当する光が隣接する画素と重なるため、後段のマイクロレンズから射出されるスポットが隣接する画素同士で重なり合う傾向にあった。これは、クロストークと呼ばれる解像度が劣化する原因として知られている(例えば特許文献2参照)。
本発明が解決しようとする課題は上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、マイクロレンズアレイを用いた構成において、画像の解像度を適切に向上させることが可能な光源ユニット及びヘッドアップディスプレイを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明では、光源ユニットは、光を出射する光源と、前記光源から出射された光のスポット径を絞り込む絞り手段と、前記絞り手段によって絞り込まれた光が入射される第1マイクロレンズアレイと、前記第1マイクロレンズアレイから出射された光が入射される第2マイクロレンズアレイと、を備え、前記絞り手段は、前記光源から出射された光のスポット径を、前記第1マイクロレンズアレイに配列されたマイクロレンズ同士の間隔と同程度の大きさに絞り込んだ光を、前記第1マイクロレンズアレイに入射させることを特徴とする。
請求項に記載の発明では、ヘッドアップディスプレイは、請求項1乃至のいずれか一項に記載の光源ユニットを備え、前記光源ユニットによって形成された画像をユーザの目の位置から虚像として視認させることを特徴とする。
比較例に係る光学素子の問題点を説明するための図を示す。 入射スポット径と射出瞳分布との関係を説明するための図を示す。 入射スポットを小さく絞ることが困難である理由を説明するための図を示す。 本実施例に係る光学素子の概略構成図を示す。 本実施例に係る光学素子による光線追跡結果を示す。 焦点距離が十分に長いマイクロレンズアレイを用いた場合のシミュレーション結果例を示す。 本実施例に係る光学素子が適用された画像表示装置の構成を示す。 変形例1に係る光学素子の概略構成図を示す。 変形例2に係る光学素子の概略構成図を示す。 変形例4に係るマイクロレンズアレイの概略構成図を示す。
本発明の1つの観点では、光源ユニットは、光を出射する光源と、前記光源から出射された光のスポット径を絞り込む絞り手段と、前記絞り手段によって絞り込まれた光が入射される第1マイクロレンズアレイと、前記第1マイクロレンズアレイから出射された光が入射される第2マイクロレンズアレイと、を備える。
上記の光源ユニットは、光源から出射された光のスポット径を絞り手段によって絞り込み、絞り手段によって絞り込まれた光を第1マイクロレンズアレイに入射させ、第1マイクロレンズアレイから出射された光を第2マイクロレンズアレイに入射させる。これにより、第2マイクロレンズアレイから出射される光のスポットを小さくすることができるため、画像の解像度を適切に向上させることが可能となる。
上記の光源ユニットの一態様では、前記絞り手段は、前記光源から出射された光のスポット径を、前記第1マイクロレンズアレイに配列されたマイクロレンズ同士の間隔と同程度の大きさに絞り込んだ光を、前記第1マイクロレンズアレイに入射させる。これにより、輝度むらの影響を適切に軽減し、画像の解像度を向上させることが可能となる。
上記の光源ユニットにおいて好適には、前記絞り手段として、マイクロレンズアレイを用いることができる。また好ましくは、前記絞り手段の前記マイクロレンズアレイに配列されたマイクロレンズ同士の間隔は、前記光源から出射された光のスポット径と同程度に構成されている。
上記の光源ユニットの他の一態様では、前記絞り手段と前記第1マイクロレンズアレイとは一の光学素子として一体に構成されており、当該光学素子の一方の面に前記絞り手段が形成され、当該光学素子の他方の面に前記第1マイクロレンズアレイが形成されている。これにより、第1マイクロレンズアレイに入射される光のスポット径が所望の値になることが保証されるため、組立て調整の手間を省くことができる。また、製造コストを低減することができる。
上記の光源ユニットの他の一態様では、前記第1マイクロレンズアレイと前記第2マイクロレンズアレイとは一の光学素子として一体に構成されており、当該光学素子の一方の面に前記第1マイクロレンズアレイが形成され、当該光学素子の他方の面に前記第2マイクロレンズアレイが形成されている。これにより、製造コストを低減することができる。
上記の光源ユニットの他の一態様では、前記第1マイクロレンズアレイと前記第2マイクロレンズアレイとは、前記第1マイクロレンズアレイに配列されたマイクロレンズの焦点距離よりも長い距離だけ離間している。これにより、第1マイクロレンズアレイと第2マイクロレンズアレイとを対向配置する際に要する精度を下げることができる。
上記の光源ユニットにおいて好適には、前記第1マイクロレンズアレイに配列されたマイクロレンズ同士の間隔と、前記第2マイクロレンズアレイに配列されたマイクロレンズ同士の間隔とは、同程度である。
また、上記の光源ユニットにおいて好適には、前記第1マイクロレンズアレイに配列されたマイクロレンズ同士の間隔は、前記光源から出射された光のスポット径よりも小さい。
上記した光源ユニットは、画像をユーザの目の位置から虚像として視認させるヘッドアップディスプレイに好適に適用することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[比較例などの問題点]
まず、本実施例の内容を説明する前に、上述した特許文献1に記載された構成(以下では「比較例」と呼ぶ。)の問題点について説明する。
図1は、比較例に係る光学素子11xの問題点を説明するための図を示している。図1(a)及び図1(b)は、比較例に係る光学素子11xの概略構成を示す図である。図1(a)は、図示しない光源から出射された光の進行方向に垂直な面にて光学素子11xを切断した断面図を示している。また、光学素子11xの一部分を拡大して表した断面図を示している。
図1(a)に示すように、比較例に係る光学素子11xは、それぞれ複数のマイクロレンズML1、ML2が配列されたマイクロレンズアレイMLA1、MLA2を有する。マイクロレンズアレイMLA1には、画像を表示するための光を照射する光源(不図示)から出射された光が入射され、マイクロレンズアレイMLA2には、マイクロレンズアレイMLA1から出射された光が入射される。マイクロレンズアレイMLA1、MLA2は、いわゆる透過型スクリーンとして機能する。
また、マイクロレンズアレイMLA1、MLA2は、マイクロレンズML1、ML2が形成された面が向き合うように対向配置されている。この場合、マイクロレンズアレイMLA1、MLA2は、マイクロレンズML1の焦点距離よりも少なくとも長い距離だけ離間した位置に対向配置されている。具体的には、マイクロレンズアレイMLA1とマイクロレンズアレイMLA2とは、マイクロレンズML1の焦点距離の2倍よりも長い距離だけ離間して対向配置されている。
図1(b)は、マイクロレンズアレイMLA1、MLA2の平面図を示す。具体的には、光の進行方向に沿った方向から観察した、マイクロレンズアレイMLA1、MLA2の一部分を拡大して表した平面図を示している。図1(b)に示すように、マイクロレンズML1、ML2は、平面視において正六角形状のレンズ輪郭で構成されている。また、マイクロレンズアレイMLA1に配列されたマイクロレンズML1のレンズピッチP1と、マイクロレンズアレイMLA2に配列されたマイクロレンズML2のレンズピッチP2とは、同程度となっている(P1≒P2)。更に、マイクロレンズアレイMLA1、MLA2は、マイクロレンズML1、ML2のレンズ輪郭である正六角形状が互いに30度だけ回転した関係になるように配置されている。つまり、マイクロレンズアレイMLA1に配列されたマイクロレンズML1のレンズ輪郭である正六角形状の頂点方向と、マイクロレンズアレイMLA2に配列されたマイクロレンズML2のレンズ輪郭である正六角形状の頂点方向との角度差が30度に構成されている。なお、当該頂点方向は、レンズ輪郭である正六角形の中心点(重心)から、正六角形の各頂点へ向かう方向により規定される(以下同様とする)。
なお、レンズピッチレンズピッチP1、P2は、言い換えるとマイクロレンズアレイMLA1及びマイクロレンズアレイMLA2に配列された隣接するマイクロレンズML1、ML2同士の間隔であり、隣接するマイクロレンズML1、ML2の重心同士の間隔(つまり中心同士の距離)に相当する。このようなレンズピッチの定義は、以下でも同様に適用されるものとする。
比較例では、光源から出射される光のスポット径SP1(1画素に相当する光のスポット径に相当する)は、マイクロレンズアレイMLA1に配列されたマイクロレンズML1のレンズピッチP1よりも大きい(SP1>P1)。つまり、比較例では、1画素に相当する光が、複数のマイクロレンズML1に入射される。
以下では、光源から出射される1画素に相当する光のスポットを「入射スポット」と呼び、入射スポットの径を「入射スポット径」と呼ぶ。入射スポット径は、入射光の強度が所定値(例えば最大値の半値)となる円の直径と定義される(以下同様とする)。
図1(c)は、比較例に係る光学素子11xによる光線追跡結果を示している。図1(c)では、マイクロレンズアレイMLA1、MLA2に配列された複数のマイクロレンズML1、ML2を重ねて示している。また、ここでは、1画素に相当する光についての光線追跡結果を示している。なお、光線追跡結果はシミュレーションなどにより求められる。
図1(c)に示すように、比較例に係る構成では、マイクロレンズアレイMLA2から出射される光のスポット径SP2が、マイクロレンズアレイMLA1に入射する光のスポット径SP1(つまり入射スポット径)よりも大きいことがわかる(SP2>SP1)。これは、マイクロレンズアレイMLA1とマイクロレンズアレイMLA2がMLA1の焦点距離の2倍より大きく離間して対向配置されているためである。なお、以下では、マイクロレンズアレイMLA2から出射される光のスポットを「射出スポット」と呼び、射出スポットの径を「射出スポット径」と呼ぶ。
このように比較例に係る構成では、後段のマイクロレンズアレイMLA2に入射する時点で1画素に相当する光が隣接する画素と重なるため、マイクロレンズアレイMLA2から射出されるスポット(つまり射出スポット)が隣接する画素同士で重なり合ってしまう。そのため、解像度が劣化するクロストークが発生する傾向にある。なお、このようなクロストークは、マイクロレンズアレイMLA1のレンズピッチP1を小さくすることで、その影響を軽減することができる。
次に、図2を参照して、入射スポット径と射出瞳分布との関係について説明する。ここでは、平面視において正六角形状のレンズ輪郭で構成されたマイクロレンズML1が格子状に配列されたマイクロレンズアレイMLA1を例に挙げる。
図2(a)は、マイクロレンズアレイMLA1のレンズピッチP1の2倍程度の入射スポット径SP11を用いた場合の図を示している(SP11≒2×P1)。図2(a)では、入射スポット径SP11を破線で表しており、この破線で示す円周は、入射光の強度が最大値の半値となる箇所を表している(図2(c)でも同様とする)。図2(b)は、図2(a)に示すような入射スポット径SP11を用いた場合の、射出瞳の強度分布を示している。射出瞳の強度分布は、マイクロレンズアレイMLA1からの光によってマイクロレンズアレイMLA2の表面上に形成される分布である(図2(d)でも同様とする)。図2(b)に示すように、入射スポット径SP11がマイクロレンズアレイMLA1のレンズピッチP1よりもかなり大きい場合には、射出瞳の強度分布において明るい点の並びが疎になっていることがわかる。この場合には、観測される像のむらが大きくなる傾向にある。
図2(c)は、マイクロレンズアレイMLA1のレンズピッチP1と同程度である入射スポット径SP12を用いた場合の図を示している(SP12≒P1)。図2(d)は、図2(c)に示すような入射スポット径SP12を用いた場合の、射出瞳の強度分布を示している。図2(d)に示すように、入射スポット径SP11がマイクロレンズアレイMLA1のレンズピッチP1と同程度である場合には、射出瞳の強度分布が密になっていることがわかる。この場合には、むらの少ない像が観測される。
以上のことから、マイクロレンズアレイMLA1のレンズピッチP1を小さくすることでクロストークの影響を軽減できるものの、入射スポット径がマイクロレンズアレイMLA1のレンズピッチP1よりもかなり大きいと、マイクロレンズアレイMLA1の射出瞳の輝度むらが大きくなると言える。これに対して、入射スポット径がマイクロレンズアレイMLA1のレンズピッチP1と同程度であれば、輝度むらが僅かになると言える。したがって、マイクロレンズアレイMLA1のレンズピッチP1を小さくすると共に、そのようなレンズピッチP1と同程度まで入射スポット径を絞り込めば、輝度むらの影響を軽減し解像度を上げることができるものと考えられる。
しかしながら、光源から出射された光をMEMSミラーで走査して画像を表示させるような装置(例えばレーザプロジェクタ)では、入射スポットを小さく絞ることは困難である。この理由について、図3を参照して具体的に説明する。
図3は、光源から出射された光をMEMSミラー10によってマイクロレンズアレイMLA1(スクリーン)上を走査させる構成について図示している。図3(a)は、MEMSミラー10とマイクロレンズアレイMLA1とが離れている場合を示している。図3(a)では、符号SP51は画像中心での入射スポットを示しており、符号SP52、SP53は画像周辺での入射スポットを示している。マイクロレンズアレイMLA1に入射するスポットは光源とMEMSミラー10との間に配置されたコリメータレンズ93のNA(開口数)によって決定される。MEMSミラー10とマイクロレンズアレイMLA1とが離れている場合には、コリメータレンズ93のNAを低くしなければならないため、入射スポットを絞るのが難しいことがわかる。
図3(b)は、MEMSミラー10とマイクロレンズアレイMLA1とがある程度近い場合を示している。図3(b)では、符号SP61は画像中心での入射スポットを示しており、符号SP62、SP63は画像周辺での入射スポットを示している。図3(b)のように、画像中心では入射スポットを絞れるが、画像周辺では入射スポットを絞れない。これは、MEMSミラー10をマイクロレンズアレイMLA1に近付けると、同じ大きさの中間像を生成するためにはスキャン角度を大きくする必要があり、現実的な形状である平面基板にレンズが形成されたマイクロレンズアレイMLA1においては、画像中心部と画像周辺部とでMEMSミラー10からの距離の差が大きいことによるデフォーカスと、画像周辺部で入射角度が大きくなることによるスポットの伸びとが生じるためである。
以上のことから、光をMEMSミラー10で走査して画像を表示させるような装置では、入射スポットを小さく絞ることは困難であると言える。なお、MEMSミラー10とマイクロレンズアレイMLA1が離れている場合でも口径の大きなコリメータレンズ93を用いればNAを大きく取る事は可能だが、実際にはMEMSミラー10のサイズの制約からMEMSミラー10で光が蹴られてしまう。また、NAを大きくするためにMEMSミラー10をマイクロレンズアレイMLA1に近付けると、図3(b)で示したような現象が生じる。
[本実施例の構成]
本実施例では、上記で説明したような内容を受けて、光源から出射された光のスポット径をさらに絞り込んだ光を、マイクロレンズアレイMLA1に入射させる。具体的には、本実施例では、マイクロレンズアレイMLA1、MLA2とは別のマイクロレンズアレイを、マイクロレンズアレイMLA1よりも光の入射側に配置し、そのようなマイクロレンズアレイによって光源からの光を絞り込んだ光を、マイクロレンズアレイMLA1に入射させる。この場合、入射スポット径をマイクロレンズアレイMLA1のレンズピッチP1と同程度の大きさにまで絞り込んだ光を、マイクロレンズアレイMLA1に入射させる。
図4は、本実施例に係る光学素子11の概略構成を示す図である。図4(a)は、図示しない光源から出射された光の進行方向に垂直な面にて光学素子11を切断した断面図を示している。また、光学素子11の一部分を拡大して表した断面図を示している。また、図4(b)は、光学素子11が有するマイクロレンズアレイMLA1、MLA2、ML3の平面図を示す。具体的には、光の進行方向に沿った方向から観察した、マイクロレンズアレイMLA1、MLA2、ML3の一部分を拡大して表した平面図を示している。
図4(a)及び(b)に示すように、本実施例に係る光学素子11は、比較例に係る光学素子11xと異なり、マイクロレンズアレイMLA1よりも光の入射側に配置されたマイクロレンズアレイMLA3を更に有する。マイクロレンズアレイMLA3には、画像を表示するための光を照射する光源(不図示)から出射された光が入射され、マイクロレンズアレイMLA1には、マイクロレンズアレイMLA3から出射された光が入射され、マイクロレンズアレイMLA2には、マイクロレンズアレイMLA1から出射された光が入射される。
マイクロレンズアレイMLA3は本発明における「絞り手段」の一例であり、マイクロレンズアレイMLA1は本発明における「第1マイクロレンズアレイ」の一例であり、マイクロレンズアレイMLA2は本発明における「第2マイクロレンズアレイ」の一例である。また、図示しない光源と、マイクロレンズアレイMLA1〜MLA3とを少なくとも具備して構成される構成部は、本発明に係る「光源ユニット」の一例に相当する。
マイクロレンズアレイMLA3は、平凸レンズアレイとして構成されており、光源からの光が入射する面に複数のマイクロレンズML3が形成されている。また、マイクロレンズアレイMLA3は、マイクロレンズML3のレンズピッチP3が、光源から出射される1画素に相当する光のスポット径SP1(つまり入射スポット径)と同程度に構成されている(P3≒SP1)。更に、マイクロレンズML3は、平面視において正六角形状のレンズ輪郭で構成されている。
マイクロレンズアレイMLA1は、マイクロレンズアレイMLA3と対向配置されており、例えばマイクロレンズアレイMLA3の焦点深度の範囲内に配置されている。マイクロレンズアレイMLA1には、マイクロレンズアレイMLA3によって絞り込まれた、スポット径SP3を有する光が入射される。このスポット径SP3は、マイクロレンズアレイMLA1のレンズピッチP1と同程度の大きさである(SP3≒P1)。つまり、マイクロレンズアレイMLA3は、入射スポット径SP1をレンズピッチP1と同程度の大きさであるスポット径SP3にまで絞り込んだ光を、マイクロレンズアレイMLA1に入射させる。
マイクロレンズアレイMLA2は、マイクロレンズアレイMLA1と対向配置されており、マイクロレンズML1の焦点距離よりも少なくとも長い距離だけ離間した位置に配置されている。具体的には、マイクロレンズアレイMLA1とマイクロレンズアレイMLA2とは、マイクロレンズML1の焦点距離の2倍よりも長い距離だけ離間して対向配置されている。また、マイクロレンズアレイMLA1に配列されたマイクロレンズML1のレンズピッチP1と、マイクロレンズアレイMLA2に配列されたマイクロレンズML2のレンズピッチP2とが同程度になるように構成されている(P1≒P2)。更に、マイクロレンズML1、ML2は、平面視において正六角形状のレンズ輪郭で構成されている。加えて、マイクロレンズアレイMLA1、MLA2は、マイクロレンズML1、ML2のレンズ輪郭である正六角形状が互いに30度だけ回転した関係になるように配置されている。
図5は、本実施例に係る光学素子11による光線追跡結果を示している。図5では、説明の便宜上、マイクロレンズアレイMLA1、MLA2のみを図示しており(マイクロレンズアレイMLA3は図示していない)、マイクロレンズアレイMLA1、MLA2に配列された複数のマイクロレンズML1、ML2を重ねて示している。また、ここでは、1画素に相当する光についての光線追跡結果を示している。加えて、図5の左下に、参考のために、光源から出射された1画素に相当する光のスポット径SP1(つまり入射スポット径)を示している。なお、光線追跡結果はシミュレーションなどにより求められる。
図5に示すように、本実施例に係る構成によれば、マイクロレンズアレイMLA2から出射される光のスポット径SP4(つまり射出スポット径)が、入射スポット径SP1と同程度になっていることがわかる。つまり、本実施例に係る構成によれば、最前段のマイクロレンズアレイMLA3に入射される光のスポット径である入射スポット径SP1と同程度の大きさまで、射出スポット径SP4を縮小できていることがわかる。これは、マイクロレンズアレイMLA3によって、入射スポット径SP1をレンズピッチP1と同程度の大きさであるスポット径SP3にまで絞り込んだ光を、マイクロレンズアレイMLA1に入射させたためであると考えられる。
以上説明した本実施例によれば、射出スポット径SP4を入射スポット径SP1と同程度にすることができるため、画像の解像度を向上させることができる。また、本実施例では、比較例と同様のマイクロレンズアレイMLA1、MLA2を用いているため、マイクロレンズアレイMLA1、MLA2を厳密に位置調整する必要もない。したがって、本実施例によれば、位置調整の難易度を上げることなく、画像の解像度を向上させることができる。
なお、上記では、マイクロレンズアレイMLA3によって、入射スポット径SP1をマイクロレンズアレイMLA1のレンズピッチP1と同程度に絞り込むことを述べた。入射スポット径SP1をレンズピッチP1と同一のサイズにまで絞り込むことが好適であるが、入射スポット径SP1をレンズピッチP1と完全に同一のサイズにまで絞り込まなくても、上記したような本実施例の効果が得られる。つまり、入射スポット径SP1をレンズピッチP1よりも若干大きなサイズにまで絞り込んだ場合や、入射スポット径SP1をレンズピッチP1よりも若干小さなサイズにまで絞り込んだ場合にも、本実施例の効果が得られる。例えば、許容される解像度などに基づいて、マイクロレンズアレイMLA3によって入射スポット径SP1を絞り込むサイズを決めることができる。
また、上記では、マイクロレンズアレイMLA3のレンズピッチP3が、入射スポット径SP1と同程度であることを述べた。レンズピッチP3を入射スポット径SP1と同一に構成することが好適であるが、レンズピッチP3を入射スポット径SP1と完全に同一に構成しなくても構わない。レンズピッチP3を入射スポット径SP1よりも若干長く構成しても良いし、レンズピッチP3を入射スポット径SP1よりも若干短く構成しても良い。
また、上記では、マイクロレンズアレイMLA1のレンズピッチP1とマイクロレンズアレイMLA2のレンズピッチP2とを同程度にすることを述べた。レンズピッチP1とレンズピッチP2とを同一に構成することが好適であるが、レンズピッチP1とレンズピッチP2とを完全に同一に構成しなくても構わない。但し、レンズピッチP1とレンズピッチP2とを同一に構成する場合には、同一の金型などを用いてマイクロレンズアレイMLA1及びマイクロレンズアレイMLA2を製造することができるため、これらを容易且つ低コストで製造することが可能となる。
[好適な設計例]
次に、上記したマイクロレンズアレイMLA3の好適な設計例について説明する。マイクロレンズアレイMLA3としては、マイクロレンズアレイMLA1に入射する光によって形成されるスポット径SP3(図4など参照)がMEMSミラー10のスキャン角度によって大きく変わらないような、焦点距離が十分に長く焦点深度が深いマイクロレンズML3を有するものを用いることが好適である。つまり、マイクロレンズアレイMLA1に入射する光によるスポットサイズ(波動光学的に求めたスポットサイズ)が画像中心と画像周辺とで同程度となるように、焦点距離が十分に長く焦点深度が深いマイクロレンズアレイMLA3を用いることが好適である。
図6は、焦点距離が十分に長く焦点深度が深いマイクロレンズアレイMLA3を用いた場合のシミュレーション結果例を示している。ここでは、MEMSミラー10とマイクロレンズアレイMLA3との間隔を「100(mm)」とし、マイクロレンズアレイMLA3とマイクロレンズアレイMLA1との間隔を「21(mm)」とし、焦点距離が「19.5(mm)」で、中心厚みが「1(mm)」で、レンズピッチP3が「100(μm)」であるマイクロレンズアレイMLA3を用いた場合を例示する。なお、入射スポット径SP1は「100(μm)」程度であるものとする。
図6(a)〜(d)は、それぞれ、上側に、MEMSミラー10からマイクロレンズアレイMLA2までの光線追跡結果の上面図を示しており、下側に、マイクロレンズアレイMLA1に入射する光の強度分布を示している。具体的には、図6(a)はスキャン角度が0度である場合の図を示し、図6(b)はスキャン角度が2度である場合の図を示し、図6(c)はスキャン角度が8度である場合の図を示し、図6(d)はスキャン角度が14度である場合の図を示している。また、図6(a)〜(d)において下側のグラフ中に提示した矢印は、マイクロレンズアレイMLA1のレンズピッチP1を表している。例えば、レンズピッチP1は「40(μm)」程度である。
図6(a)〜(d)より、画像中心と画像周辺とで概ね同等サイズのスポットがマイクロレンズアレイMLA1上に形成されており、その半値幅がマイクロレンズアレイMLA1のレンズピッチP1と同程度となっていることがわかる。したがって、図6において例示したような特性を有するマイクロレンズアレイMLA3を用いることが好適であると言える。
[好適な適用例]
次に、図7を参照して、上記した本実施例に係る光学素子11の好適な適用例について説明する。
図7は、本実施例に係る光学素子11が適用された画像表示装置1の構成を示す。図7に示すように、画像表示装置1は、画像信号入力部2と、ビデオASIC3と、フレームメモリ4と、ROM5と、RAM6と、レーザドライバASIC7と、MEMS制御部8と、レーザ光源ユニット9と、MEMSミラー10と、光学素子11と、を備える。
画像表示装置1は、例えばヘッドアップディスプレイに適用される。ヘッドアップディスプレイは、画像をユーザ(例えば車両の運転者)の目の位置から虚像として視認させる装置である。
画像信号入力部2は、外部から入力される画像信号を受信してビデオASIC3に出力する。
ビデオASIC3は、画像信号入力部2から入力される画像信号及びMEMSミラー10から入力される走査位置情報Scに基づいてレーザドライバASIC7やMEMS制御部8を制御するブロックであり、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)として構成されている。ビデオASIC3は、同期/画像分離部31と、ビットデータ変換部32と、発光パターン変換部33と、タイミングコントローラ34と、を備える。
同期/画像分離部31は、画像信号入力部2から入力された画像信号から、画像表示部であるスクリーンに表示される画像データと同期信号とを分離し、画像データをフレームメモリ4へ書き込む。
ビットデータ変換部32は、フレームメモリ4に書き込まれた画像データを読み出してビットデータに変換する。
発光パターン変換部33は、ビットデータ変換部32で変換されたビットデータを、各レーザの発光パターンを表す信号に変換する。
タイミングコントローラ34は、同期/画像分離部31、ビットデータ変換部32の動作タイミングを制御する。また、タイミングコントローラ34は、後述するMEMS制御部8の動作タイミングも制御する。
フレームメモリ4には、同期/画像分離部31により分離された画像データが書き込まれる。ROM5は、ビデオASIC3が動作するための制御プログラムやデータなどを記憶している。RAM6には、ビデオASIC3が動作する際のワークメモリとして、各種データが逐次読み書きされる。
レーザドライバASIC7は、後述するレーザ光源ユニット9に設けられるレーザダイオードを駆動する信号を生成するブロックであり、ASICとして構成されている。レーザドライバASIC7は、赤色レーザ駆動回路71と、青色レーザ駆動回路72と、緑色レーザ駆動回路73と、を備える。
赤色レーザ駆動回路71は、発光パターン変換部33が出力する信号に基づき、赤色レーザLD1を駆動する。青色レーザ駆動回路72は、発光パターン変換部33が出力する信号に基づき、青色レーザLD2を駆動する。緑色レーザ駆動回路73は、発光パターン変換部33が出力する信号に基づき、緑色レーザLD3を駆動する。
MEMS制御部8は、タイミングコントローラ34が出力する信号に基づきMEMSミラー10を制御する。MEMS制御部8は、サーボ回路81と、ドライバ回路82と、を備える。
サーボ回路81は、タイミングコントローラからの信号に基づき、MEMSミラー10の動作を制御する。
ドライバ回路82は、サーボ回路81が出力するMEMSミラー10の制御信号を所定レベルに増幅して出力する。
レーザ光源ユニット9は、レーザドライバASIC7から出力される駆動信号に基づいて、レーザ光をMEMSミラー10へ出射する。
走査手段としてのMEMSミラー10は、レーザ光源ユニット9から出射されたレーザ光を光学素子11に向けて反射する。こうすることで、MEMSミラー10は、光学素子11上に表示すべき画像を形成する。また、MEMSミラー10は、画像信号入力部2に入力された画像を表示するためにMEMS制御部8の制御により光学素子11上を走査(スキャン)するように移動し、その際の走査位置情報(例えばミラーの角度などの情報)をビデオASIC3へ出力する。
光学素子11は、MEMSミラー10から出射されたレーザ光が入射され、当該レーザ光を上記したようなマイクロレンズアレイMLA3、MLA1、MLA3を介して出射する。画像表示装置1は、このような光学素子11から出射された光を、反射ミラー(不図示)で反射させた光や拡大素子(不図示)で拡大させた光などに対応する画像を、ユーザの目の位置(アイポイント)から虚像として視認させる。
次に、レーザ光源ユニット9の詳細な構成を説明する。レーザ光源ユニット9は、ケース91と、波長選択性素子92と、コリメータレンズ93と、赤色レーザLD1と、青色レーザLD2と、緑色レーザLD3と、モニタ用受光素子(以下、単に「受光素子」と呼ぶ。)50と、を備える。
ケース91は、樹脂などにより略箱状に形成される。ケース91には、緑色レーザLD3を取り付けるために、ケース91内へ貫通する孔が設けられているとともに断面が凹状のCAN取付部91aと、CAN取付部91aと直交する面に設けられ、ケース91内へ貫通する孔が設けられているとともに断面が凹状のコリメータ取付部91bと、が形成されている。
合成素子としての波長選択性素子92は、例えばトリクロイックプリズムにより構成され、反射面92aと反射面92bが設けられている。反射面92aは、赤色レーザLD1から出射されたレーザ光をコリメータレンズ93へ向かって透過させ、青色レーザLD2から出射されたレーザ光をコリメータレンズ93へ向かって反射させる。反射面92bは、赤色レーザLD1および青色レーザLD2から出射されたレーザ光の大部分をコリメータレンズ93へ向かって透過させ、その一部を受光素子50へ向かって反射させる。また、反射面92bは、緑色レーザLD3から出射されたレーザ光の大部分をコリメータレンズ93へ向かって反射させ、その一部を受光素子50へ向かって透過させる。こうして、各レーザからの出射光が重ね合わされて、コリメータレンズ93および受光素子50に入射される。なお、波長選択性素子92は、ケース91内のコリメータ取付部91bの近傍に設けられている。
コリメータレンズ93は、波長選択性素子92から入射したレーザ光を平行光にしてMEMSミラー10へ出射する。コリメータレンズ93は、ケース91のコリメータ取付部91bに、UV系接着剤などで固定される。即ち、合成素子の後段にコリメータレンズ93が設けられている。
レーザ光源としての赤色レーザLD1は、赤色のレーザ光を出射する。赤色レーザLD1は、半導体レーザ光源がチップ状態のまま、又は、チップがサブマウントなどに載置された状態で、ケース91内の波長選択性素子92及びコリメータレンズ93と同軸となる位置に固定されている。
レーザ光源としての青色レーザLD2は、青色のレーザ光を出射する。青色レーザLD2は、半導体レーザ光源がチップ状態のまま、又は、チップがサブマウントなどに載置された状態で、出射したレーザ光が反射面92aによってコリメータレンズ93へ向かって反射できる位置に固定されている。この赤色レーザLD1と青色レーザLD2の位置は入れ替わってもよい。
レーザ光源としての緑色レーザLD3は、CANパッケージに取り付けられた状態又はフレームパッケージに取り付けられた状態であり、緑色のレーザ光を出射する。緑色レーザLD3は、CANパッケージ内に緑色のレーザ光を発生する半導体レーザ光源チップBが取り付けられており、ケース91のCAN取付部91aに固定されている。
受光素子50は、各レーザ光源から出射されたレーザ光の一部を受光する。受光素子50は、フォトディテクタなどの光電変換素子であり、入射したレーザ光の光量に応じた電気信号である検出信号SdをレーザドライバASIC7へ供給する。実際には、パワー調整時には、赤色レーザ光、青色レーザ光及び緑色レーザ光のうちの1つが順に受光素子50へ入射され、受光素子50は、そのレーザ光の光量に対応する検出信号Sdを出力する。レーザドライバASIC7は、検出信号Sdに応じて、赤色レーザLD1、青色レーザLD2及び緑色レーザLD3のパワー調整を行う。
例えば、赤色レーザLD1のパワー調整を行う場合、レーザドライバASIC7は赤色レーザ駆動回路71のみを動作させ、赤色レーザLD1へ駆動電流を供給して赤色レーザLD1から赤色レーザ光を出射させる。この赤色レーザ光の一部は受光素子50により受光され、その光量に応じた検出信号SdがレーザドライバASIC7へフィードバックされる。レーザドライバASIC7は、検出信号Sdが示す光量が適正な光量となるように、赤色レーザ駆動回路71から赤色レーザLD1へ供給される駆動電流を調整する。こうして、パワー調整がなされる。青色レーザLD2のパワー調整及び緑色レーザLD3のパワー調整も同様に行われる。
なお、上記したようなレーザ光源ユニット9と光学素子11とを少なくとも具備して構成される構成部は、本発明に係る「光源ユニット」の一例に相当する。
[変形例]
以下では、上記した実施例の変形例について説明する。なお、上記した実施例と同様の構成については、実施例で示した符号と同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。また、特に説明しない構成については、実施例と同様であるものとする。
(変形例1)
図8は、変形例1に係る光学素子11aの概略構成を示す図である。図8は、図示しない光源から出射された光の進行方向に垂直な面にて光学素子11aを切断した断面図を示している。また、光学素子11aの一部分を拡大して表した断面図を示している。
図8に示すように、変形例1に係る光学素子11aは、マイクロレンズアレイMLA3の代わりにマイクロレンズアレイMLA3aを有する点で、実施例に係る光学素子11と異なる。具体的には、実施例に係るマイクロレンズアレイMLA3では、光が入射する面に複数のマイクロレンズML3が形成されていたが、変形例1に係るマイクロレンズアレイMLA3aでは、光が入射する面と反対側の面に複数のマイクロレンズML3が形成されている。このようなマイクロレンズアレイMLA3aも、実施例に係るマイクロレンズアレイMLA3と同様に機能する。
(変形例2)
図9は、変形例2に係る光学素子11bの概略構成を示す図である。図9は、図示しない光源から出射された光の進行方向に垂直な面にて光学素子11bを切断した断面図を示している。また、光学素子11bの一部分を拡大して表した断面図を示している。
図9に示すように、変形例2に係る光学素子11bは、マイクロレンズアレイMLA3及びマイクロレンズアレイMLA1の代わりに、1つのマイクロレンズアレイMLA4を有する点で、実施例に係る光学素子11と異なる。具体的には、変形例2に係るマイクロレンズアレイMLA4は、一方の面に、実施例に係るマイクロレンズアレイMLA3と同様のマイクロレンズML3が形成されており、他方の面に、実施例に係るマイクロレンズアレイMLA1と同様のマイクロレンズML1が形成されている。つまり、変形例2では、実施例に係るマイクロレンズアレイMLA3とマイクロレンズアレイMLA1とが一体に形成されている。
このような変形例2に係るマイクロレンズアレイMLA4によれば、後段のマイクロレンズML1に入射される光のスポット径が所望の値になることが保証されるため、組立て調整の手間を省くことができる。
(変形例3)
上記した実施例では、片側の面にのみマイクロレンズML3が形成されたマイクロレンズアレイMLA3を示したが、両側の面にマイクロレンズML3が形成されたマイクロレンズアレイMLA3を用いても良い。また、上記した実施例では、1つのマイクロレンズアレイMLA3のみを用いていたが、複数のマイクロレンズアレイMLA3を用いても良い。
(変形例4)
変形例4は、マイクロレンズアレイMLA1及びマイクロレンズアレイMLA2の構成についての他の例に関する。
図10は、変形例4に係るマイクロレンズアレイMLA1、MLA2の概略構成を示す図である。図10(a)〜(d)は、それぞれ、図示しない光源から出射された光の進行方向に垂直な面にて切断した断面図を示している。また、構成要素の一部分を拡大して表した断面図を示している。
図10(a)は、変形例4の第1の例に係るマイクロレンズアレイMLA1、MLA2を示している。この例では、マイクロレンズアレイMLA1、MLA2は、マイクロレンズML1が形成されていないマイクロレンズアレイMLA1の面と、マイクロレンズML2が形成されたマイクロレンズアレイMLA2の面とが向き合うように対向配置されている。
図10(b)は、変形例4の第2の例に係るマイクロレンズアレイMLA1、MLA2を示している。この例では、マイクロレンズアレイMLA1、MLA2は、マイクロレンズML1が形成されたマイクロレンズアレイMLA1の面と、マイクロレンズML2が形成されていないマイクロレンズアレイMLA2の面とが向き合うように対向配置されている。
図10(c)は、変形例4の第3の例に係るマイクロレンズアレイMLA1、MLA2を示している。この例では、マイクロレンズアレイMLA1、MLA2は、マイクロレンズML1が形成されていないマイクロレンズアレイMLA1の面と、マイクロレンズML2が形成されていないマイクロレンズアレイMLA2の面とが向き合うように対向配置されている。
図10(d)は、変形例4の第4の例に係るマイクロレンズアレイMLA5を示している。第4の例に係るマイクロレンズアレイMLA5は、一方の面に、マイクロレンズアレイMLA1と同様のマイクロレンズML1が形成されており、他方の面に、マイクロレンズアレイMLA2と同様のマイクロレンズML2が形成されている。つまり、マイクロレンズアレイMLA5は、上記したマイクロレンズアレイMLA1とマイクロレンズアレイMLA2とが一体に形成されている。このようなマイクロレンズアレイMLA5によれば、マイクロレンズMLA1、MLA2が形成された1枚の構成要素のみを作成すれば良いため、製造コストをより低減することが可能となる。
(変形例5)
上記では、本発明を、平面視において正六角形状のレンズ輪郭を有するマイクロレンズにて構成されたマイクロレンズアレイに適用する例を示したが、本発明は、種々の形状のレンズ輪郭を有するマイクロレンズにて構成されたマイクロレンズアレイに適用することができる。例えば、本発明は、六角形状(正六角形状でないもの)や、長方形状や、正方形状や、円形などのレンズ輪郭を有するマイクロレンズにて構成されたマイクロレンズアレイに適用することができる。
(変形例6)
上記では本発明をヘッドアップディスプレイに適用する例を示したが、本発明の適用はこれに限定はされない。本発明は、ヘッドアップディスプレイ以外にも、レーザプロジェクタやヘッドマウントディスプレイに適用することができる。
本発明は、ヘッドアップディスプレイやヘッドマウントディスプレイやレーザプロジェクタなどの画像表示装置に利用することができる。
1 画像表示装置
10 MEMSミラー
11、11a、11b 光学素子
MLA1、MLA2、MLA3 マイクロレンズアレイ
ML1、ML2、ML3 マイクロレンズ

Claims (9)

  1. 光を出射する光源と、
    前記光源から出射された光のスポット径を絞り込む絞り手段と、
    前記絞り手段によって絞り込まれた光が入射される第1マイクロレンズアレイと、
    前記第1マイクロレンズアレイから出射された光が入射される第2マイクロレンズアレイと、
    を備え、
    前記絞り手段は、前記光源から出射された光のスポット径を、前記第1マイクロレンズアレイに配列されたマイクロレンズ同士の間隔と同程度の大きさに絞り込んだ光を、前記第1マイクロレンズアレイに入射させることを特徴とする光源ユニット。
  2. 前記絞り手段は、マイクロレンズアレイであることを特徴とする請求項に記載の光源ユニット。
  3. 前記絞り手段の前記マイクロレンズアレイに配列されたマイクロレンズ同士の間隔は、前記光源から出射された光のスポット径と同程度に構成されていることを特徴とする請求項に記載の光源ユニット。
  4. 前記絞り手段と前記第1マイクロレンズアレイとは一の光学素子として一体に構成されており、当該光学素子の一方の面に前記絞り手段が形成され、当該光学素子の他方の面に前記第1マイクロレンズアレイが形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の光源ユニット。
  5. 前記第1マイクロレンズアレイと前記第2マイクロレンズアレイとは一の光学素子として一体に構成されており、当該光学素子の一方の面に前記第1マイクロレンズアレイが形成され、当該光学素子の他方の面に前記第2マイクロレンズアレイが形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の光源ユニット。
  6. 前記第1マイクロレンズアレイと前記第2マイクロレンズアレイとは、前記第1マイクロレンズアレイに配列されたマイクロレンズの焦点距離よりも長い距離だけ離間していることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の光源ユニット。
  7. 前記第1マイクロレンズアレイに配列されたマイクロレンズ同士の間隔と、前記第2マイクロレンズアレイに配列されたマイクロレンズ同士の間隔とは、同程度であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の光源ユニット。
  8. 前記第1マイクロレンズアレイに配列されたマイクロレンズ同士の間隔は、前記光源から出射された光のスポット径よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の光源ユニット。
  9. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の光源ユニットを備え、前記光源ユニットによって形成された画像をユーザの目の位置から虚像として視認させることを特徴とするヘッドアップディスプレイ。
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