JP5831689B2 - 回転角検出装置と方法 - Google Patents

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Description

本発明は、回転体の回転角を検出する回転角検出装置と方法に関する。より詳しくは、本発明は、回転機械に設けられコンプレッサ翼を有する回転体の回転角検出装置と方法に関する。
回転体の回転角は、例えば、回転体のアンバランスデータを取得するために検出される。回転体のアンバランスデータは、回転体に存在するアンバランスの位相角と量からなる。位相角は、回転体における基準周方向位置に対する周方向位置を示す。周方向は、回転体の回転方向を意味する。
回転機械に設けられる回転体のアンバランスデータを取得するために、図1のように、回転角検出装置40は、支持体13、振動センサ23、および演算部25を有する。図1の例では、回転機械は過給機30である。
回転角検出装置40は、回転体3におけるコンプレッサ翼3a側端部に設けられている磁化部3dの磁場を検出し、検出した磁場に基づいて回転体3の回転角を出力する。なお、検出した磁場は、回転体3の回転に応じて変化するので、当該変化に基づいて、回転角検出装置40は回転角を出力することができる。
支持体13は、コンプレッサ翼3aを有する回転体3を回転可能に支持する。支持体13の内部にはタービンハウジング11が取り付けられている。
振動センサ23は、支持体13に取り付けられている。振動センサ23は、回転体3が回転している時に支持体13に発生する振動(加速度)を検出する。
演算部25は、回転体3が回転駆動されている状態で、回転角検出装置40が検出した回転角と、振動センサ23が検出した振動とに基づいて、アンバランスデータを算出する。なお、回転体3は、タービン翼3bに高圧ガスを供給することで回転駆動される。高圧ガスは、タービンハウジング11内に形成された流路を通してタービン翼3bに供給される。
このようなアンバラスデータの取得方法は、例えば下記の特許文献1、2に記載されている。
回転角検出装置40は、磁気センサ41と回転角出力部43と回路基板45とを有する。磁気センサ41は、磁化部3dによる磁場を検出する。磁気センサ41は、磁化部3dに近接した位置において、磁化部3dに対向するように配置される。回転角出力部43は、磁気センサ41の出力信号に基づいて回転角信号を出力する。回路基板45には、磁気センサ41と回転角出力部43とが組み込まれている。
磁気センサ41を磁化部3dに近接させると(例えば、磁化部3dから5〜10mmだけの隙間を置いた位置に配置させると)、回転角検出装置40(回路基板45)がコンプレッサハウジングに干渉するので、コンプレッサ翼3aを収容するコンプレッサハウジングを回転機械から取り外している。この状態で、上述のように、回転体3を回転駆動させ、回転角検出装置40により回転角を検出するとともに、振動センサ23により振動を検出し、検出した回転角および振動に基づいて演算部25によりアンバランスデータを算出する。
なお、他の先行技術文献として、下記の特許文献3、4がある。特許文献3では、コンプレッサハウジングに、コンプレッサ翼に対向するセンサを設け、該センサを用いて、コンプレッサ翼の通過を検出し、この検出に基づいて、回転体の回転角を検出している。特許文献4には、上述の磁化部3dを形成する方法が記載されている。
特開2008−267907号公報 特開2010−048588号公報 特開2005−201146号公報 特開2008−58008号公報
回転体3の回転速度が、20万rpm(revolution per minute)程度までの範囲である場合には、図1のように、コンプレッサハウジングを回転機械から取り外した状態で、アンバランス計測を行うことができる。
しかし、回転体3の回転速度が、40万rpmを超える場合には、後述の理由により、コンプレッサハウジングを回転機械に取り付けた状態でアンバランス計測を行う必要がある。この場合、回転角検出装置40(例えば回路基板45)が、コンプレッサハウジング内でコンプレッサ翼3aへ流れる吸入ガスの障害となったり、該ハウジングに干渉するため、磁気センサ41を磁化部3dに近接させることができない。従って、磁化部3dを利用して、回転角を検出することができなくなる。
なお、回転体3の回転速度が40万rpmを超える場合に、コンプレッサハウジングを回転機械に取り付けるのは、次の理由による。回転体3の回転速度が40万rpmを超えると、回転体3には、タービン翼3bからコンプレッサ翼3a側に大きな軸方向スラスト力が作用する。このスラスト力により、回転体3の軸受部5などが大きく摩耗してしまう。従って、当該スラスト力を相殺するためにコンプレッサハウジングを回転機械に取り付ける。これにより、コンプレッサ翼3aに作用する圧力が高くなり、コンプレッサ翼3aからタービン翼3b側に大きな軸方向スラスト力が作用する。このスラスト力で、タービン翼3bからのスラスト力を相殺することができる。
本発明の目的は、コンプレッサハウジングを回転機械に取り付けた状態で、回転体におけるコンプレッサ翼側端部の磁化部による磁場を利用して回転角を検出する場合に、吸入ガスの障害になることなく、回転体の回転角を検出できる回転角検出装置と方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明によると、コンプレッサ翼を有し回転機械に設けられる回転体の回転角検出装置であって、
前記回転機械には、コンプレッサ翼を収容するコンプレッサハウジングが設けられ、該コンプレッサハウジングは、回転体の軸方向に吸気穴を形成する内周壁を有し、該吸気穴は、前記コンプレッサハウジングの外部へ前記軸方向に開口して前記外部からのガスを前記コンプレッサ翼へ案内し、前記回転体は、コンプレッサ翼側端部にて磁化部を有し、該磁化部は、前記吸気穴内に磁場を発生させるようになっており、
前記吸気穴内において前記磁化部に対向する位置に配置され、前記磁場を検出し、検出した磁場に応じた信号を出力する磁気センサと、
該磁気センサを支持するセンサ支持部と、
前記磁気センサの出力信号に基づいて回転体の回転角信号を出力する回転角出力部と、を備え、
前記センサ支持部は、吸気穴内において、回転体の中心軸の仮想延長線上に配置され、この状態で、前記センサ支持部は、コンプレッサハウジングの前記内周壁との間において、コンプレッサハウジングの外部からコンプレッサ翼へ前記軸方向にガスが流れる流路を形成しており、該流路は、前記中心軸を回る周方向に延びている、ことを特徴とする回転角検出装置が提供される。
本発明の好ましい実施形態によると、前記センサ支持部は、前記軸方向に、吸気穴内から吸気穴外まで棒状に延びており、
前記磁気センサは、前記センサ支持部における吸気穴内側の先端に取り付けられている。
また、本発明の好ましい実施形態によると、前記回転体は、前記軸方向における一端部に設けられた前記コンプレッサ翼と、前記軸方向における他端部に設けられたタービン翼と、前記一端部と前記他端部とを結合するように前記軸方向に延びる回転シャフトとを有し、
吸気穴内に位置するセンサ支持部の部分は、前記軸方向と直交する平面による断面の面積が前記回転シャフトの断面積よりも小さい。
本発明の好ましい実施形態によると、上述の回転角検出装置は、前記磁気センサと回転角出力部が組み込まれた回路基板を備え、
前記センサ支持部は、該回路基板が収容されたケーシングを有し、
前記センサ支持部を、吸気穴内において前記仮想延長線上に配置した場合に、前記回路基板は、当該延長線に沿って延びている。
本発明の好ましい実施形態によると、前記センサ支持部は、コンプレッサハウジングの外部にて、前記ケーシングを支持するケーシング支持体を有する。
本発明の別の実施形態によると、前記センサ支持部は、コンプレッサハウジングの前記内周壁から前記ケーシングまで半径方向に延びて両者を結合しているケーシング支持体を有し、該ケーシング支持体は前記中心軸回りの周方向に間隔を置いて複数設けられている。
また、上記目的を達成するため、本発明によると、コンプレッサ翼を有し回転機械に設けられる回転体の回転角検出方法であって、
前記回転機械には、コンプレッサ翼を収容するコンプレッサハウジングが設けられ、該コンプレッサハウジングは、回転体の軸方向に吸気穴を形成する内周壁を有し、該吸気穴は、前記コンプレッサハウジングの外部へ前記軸方向に開口して、前記外部からのガスを前記コンプレッサ翼へ案内し、前記回転体は、コンプレッサ翼側端部にて、前記吸気穴に対向する磁化部を有し、該磁化部は、前記吸気穴内に磁場を発生させるようになっており、
(A)センサ支持部を、吸気穴内において、回転体の中心軸の仮想延長線上に配置することにより、前記センサ支持部と、コンプレッサハウジングの前記内周壁との間において、コンプレッサハウジングの外部からコンプレッサ翼へ前記軸方向にガスを通す流路を、前記中心軸を回る周方向に延びるように形成し、
(B)その後、回転体を回転駆動した状態で、前記磁気センサにより前記磁場を検出し、検出した磁場に基づいて回転体の回転角信号を出力する、ことを特徴とする回転角検出方法が提供される。
上述した本発明によると、センサ支持部は、吸気穴内において、回転体の中心軸の仮想延長線上に配置され、この状態で、センサ支持部は、コンプレッサハウジングの内周壁との間において、コンプレッサハウジングの外部からコンプレッサ翼へ軸方向にガスが流れる流路を形成しており、該流路は、前記中心軸を回る周方向に延びている。センサ支持部が配置される前記仮想延長線上は、センサ支持部が存在しない場合でも、コンプレッサ翼へガスを流す領域として機能しにくい。従って、磁気センサとセンサ支持部の上記配置により、コンプレッサハウジングを回転機械に取り付けた状態で、磁気センサとセンサ支持部が、吸入ガスの障害に、全く若しくはほとんどなることなく、回転体の回転角を検出することができる。
従来における回転角検出装置を説明するための図である。 本発明の実施形態による回転角検出装置が適用されたアンバランスデータ取得装置を示す。 図2のIII−III矢視図である。 (A)は、磁気センサの出力信号であるA相信号とB相信号を示し、(B)は、オフセット補正とゲイン補正がなされたA相信号とB相信号を示す。 本発明の実施形態による回転角検出方法を示すフローチャートである。 本発明の別の実施形態による回転角検出装置が適用されたアンバランスデータ取得装置を示す。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図2は、本発明の実施形態による回転角検出装置10が適用されたアンバランスデータ取得装置20を示す。
回転角検出装置10は、コンプレッサ翼3aを有し回転機械30に設けられる回転体3の回転角を検出する装置である。
アンバランスデータ取得装置20は、回転角検出装置10を用いて回転体3のアンバランスデータを取得する装置である。アンバランスデータ取得装置20については、後述する。
図2の例では、回転機械30は過給機である。過給機30の回転体3は、図2に示すように、エンジンの排ガスにより回転駆動されるタービン翼3bと、タービン翼3bと一体的に回転することで圧縮空気をエンジンに供給するコンプレッサ翼3aと、一端部にタービン翼3bが結合され他端部にコンプレッサ翼3aが結合される回転シャフト3cとを有する。また、過給機30は、回転体3を回転可能に支持するラジアル軸受部5が内部に組み込まれた軸受ハウジング7を有する。
過給機30は、コンプレッサ翼3aを内部に収容するコンプレッサハウジング9と、タービン翼3bを内部に収容するタービンハウジング11と、を備える。
コンプレッサハウジング9は、回転体3の軸方向(すなわち、回転体3の中心軸Cと平行な方向)に吸気穴9aを形成する内周壁9bを有する。該吸気穴9aは、コンプレッサハウジング9の外部へ前記軸方向に開口してコンプレッサ翼3aへ前記外部からのガスを案内する。
タービンハウジング11には、アンバランス計測時にタービン翼3bを回転駆動する流体を流す流路(スクロール)が形成されている。タービンハウジング11は、回転機械支持体13の内部に取り付けられる。タービン翼3bを駆動する流体をタービンハウジング11の前記流路へ供給でき、タービン翼3bを駆動した当該流体を、回転機械支持体13の排気穴13aを介して回転機械支持体13の外部へ排出できるように回転機械支持体13が構成されている。
回転角検出装置10は、回転体3におけるコンプレッサ翼3a側端部に設けられた磁化部3dが発生する磁場を検出し、検出した磁場に基づいて回転体3の回転角を出力する。図2の例では、磁化部3dは、回転体3におけるコンプレッサ翼3a側端部に形成された雄ネジ部3eに螺合するナットである。すなわち、ナット3dが、後述する図3(A)において、右半分がN極となり、左半分がS極となるように着磁されている。図3(A)において、N極とS極の境界を破線で示している。着磁方法は、例えば、特許文献4に記載されている。
回転角検出装置10は、磁気センサ15、センサ支持部17、および回転角出力部19を備える。磁気センサ15は、吸気穴9a内において磁化部3dに対向する位置に配置される。センサ支持部17は、磁気センサ15を支持する。回転角出力部19は、磁気センサ15の出力信号に基づいて回転体3の回転角を示す回転角信号を出力する。
センサ支持部17は、吸気穴9a内において、回転体3の中心軸Cの仮想延長線上に配置され、この状態で、センサ支持部17は、コンプレッサハウジング9の内周壁9bとの間において、コンプレッサハウジング9の外部からコンプレッサ翼3aへ軸方向にガスが流れる流路Pを形成しており、該流路Pは、後述する図3(C)の斜線部分であり、中心軸Cを回る周方向に延びている。この例では、該流路Pは、前記周方向に連続的に延びる環状流路である。
センサ支持部17は、軸方向に、吸気穴9a内から吸気穴9a外まで棒状に延びている。センサ支持部17は、吸気穴9a外において他の構造体(図では、後述のケーシング支持体17b)に支持されている。
磁気センサ15は、センサ支持部17における吸気穴9a内側の先端に取り付けられている。なお、センサ支持部17は、上述のように棒状に延びる柱形状(例えば、円柱形状または角形状)を有していてよい。
センサ支持部17において吸気穴9a内に位置する部分は、回転シャフト3cよりも細い。すなわち、吸気穴9a内に位置するセンサ支持部17の全ての部分は、軸方向と直交する平面による断面の面積が、当該平面による回転シャフト3cの断面積よりも小さい。
また、回転角検出装置10は、磁気センサ15と回転角出力部19が組み込まれた回路基板21を備える。センサ支持部17は、該回路基板21が内部に収容されたケーシング17aを有する。回路基板21は、図2において、前記仮想延長線近傍において中心軸Cと平行に配置された板状のものである。ケーシング17aは、この例では円筒形状に形成されており、図2において、中心軸Cと同軸に配置されている。
センサ支持部17を、図2のように、吸気穴9a内において前記仮想延長線上に配置した場合に、回路基板21は、当該延長線に沿って延びている。図2において、回路基板21における磁化部3d側の先端に磁気センサ15が取り付けられている。なお、磁気センサ15は、ケーシング17aの外部に露出していてよい。
また、センサ支持部17は、コンプレッサハウジング9の外部にて、ケーシング17aを支持するケーシング支持体17bを有する。
なお、センサ支持部17を除いた回転角検出装置10の各構成要素(回路基板21など)を、ケーシング17a内に設けてケーシング17aと一体化させることができるので、回転角検出装置10の取り扱いが簡単になる。例えば、図2において、ケーシング17aを、ケーシング支持体17bに適宜の手段で取り付けることで、回転角検出装置10の配置を済ませることができる。
図3(A)、(B)、(C)は、図のIII−III矢視図である。図3(A)では、コンプレッサ翼3aを含む回転体3のみを示している。図3(B)では、コンプレッサ翼3aを含む回転体3のみを示すが、コンプレッサハウジング9に隠れる部分を破線で示している。図3(C)では、コンプレッサ翼3aを含む回転体3とケーシング17aと後述の磁気抵抗素子15a、15bのみを示しているが、ケーシング17aを破線で示し、ケーシング17aに干渉されずに確保された吸気穴9aの空間(すなわち、上述の流路P)を斜線で示している。
磁気センサ15は、磁場に応じて抵抗値が変化する2つの磁気抵抗素子15a、15bからなる。これら磁気抵抗素子15a、15bは、図3(C)に示すように、互いに90度だけ異なる方向を向くように配置されることで、互いに90度だけずれた正弦波形のA相信号とB相信号を生成して出力する。
回転角出力部19は、磁気抵抗素子15a、15bからそれぞれ出力された図4(A)に示すA相信号およびB相信号に対し、以下で説明するオフセット補正とゲイン補正を行い、図4(B)のように補正されたA相信号およびB相信号に基づいて回転体3の回転角を演算するように構成されている。
オフセット補正では、A相信号およびB相信号をそれぞれの信号の平均値が0となるように補正する。具体的には、A相信号のオフセット補正では、A相信号から、A相信号の平均値(DC成分)を減算する。また、B相信号のオフセット補正では、B相信号から、B相信号の平均値(DC成分)を減算する。
ゲイン補正では、A相信号およびB相信号を振幅が互いに等しくなるように補正する。ゲイン補正の一例として、データの最小値と最大値を使用して振幅を算出し、算出した振幅でデータを除算することで、A相信号、B相信号ともに振幅を1に補正してよい。
上記のようにオフセット補正およびゲイン補正をすることにより、図4(B)に示すような補正されたA相信号とB相信号が得られる。
回転角出力部19は、補正されたA相信号およびB相信号に基づいて回転体3の回転角度を演算する。A相信号とB相信号は、位相が90°ずれており、sin信号とcos信号として扱うことができる。A相信号とB相信号からsinθ、cosθ(θ:回転角)のデータを取得し、下記の(1)式により回転角θを算出する。

θ=tan−1(sinθ/cosθ) ・・・(1)
アンバランスデータ取得装置20は、上述の回転角検出装置10、上述の回転機械支持体13、振動センサ23、および演算部25を備える。
回転機械支持体13は、回転体3を回転可能に支持する。図2の例では、回転機械支持体13は、軸受ハウジング7を介して回転体3を支持する。軸受ハウジング7には、回転体3を回転可能に支持するラジアル軸受部5が内部に組み込まれている。軸受ハウジング7が回転機械支持体13に取り付けられていることで、回転機械支持体13は、軸受ハウジング7を介して回転体3を回転可能に支持する。
演算部25は、回転体3が回転させられている状態で回転角検出装置10が検出した回転角と、当該状態で振動センサ23が検出した振動とに基づいて、回転体3のアンバランスデータを算出する(例えば特許文献1、2を参照)。
図5は、本発明の実施形態による回転角検出方法を示すフローチャートである。
ステップS1において、吸気穴9a内において、センサ支持部17(ケーシング17a)を、回転体3の中心軸Cの仮想延長線上に位置させる。この状態で、磁気センサ15は、中心軸Cの仮想延長線上または当該仮想延長線近傍に位置する。当該位置の磁気センサ15と回路基板21とセンサ支持部17(ケーシング17a)は、吸気穴9aからコンプレッサ翼3aに向かって軸方向に流れる吸入ガスの障害とならない。図2の例では、ステップS1において、ケーシング17aを、回転体3の中心軸Cと同軸に配置する。
ステップS2において、回転体3を回転駆動した状態で、磁気センサ15により前記磁場を検出し、検出した磁場に基づいて回転角出力部19により回転体3の回転角信号を出力する。
本実施形態では、このように出力した回転角信号を用いて、回転体3のアンバランスデータを算出する。すなわち、回転体3が回転させられている状態で、回転角検出装置10が検出した回転角と、当該状態で振動センサ23が検出した振動とに基づいて、演算部25が、回転体3のアンバランスデータを算出する。
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、以下の変更例1、2を、単独で、または組み合わせて採用してよい。この場合、以下で説明しない点は上述と同じであってよい。
(変更例1)
上述では、ケーシング支持体17bは、コンプレッサハウジング9の外部にて、ケーシング17aを支持したが、代わりに、図6の構成を有していてもよい。図6(A)は、図2の構成からケーシング支持体17bの構成のみを変更した場合を示す。図6(B)は、図6(A)のB−B矢視図である。
図6において、ケーシング支持体17bは、コンプレッサハウジング9の内周壁9bからケーシング17aまで中心軸Cに対する半径方向に延びて両者(内周壁9bとケーシング17a)を結合している。この場合、ケーシング支持体17bは、中心軸C周りの周方向に間隔をおいて複数設けられる。これにより、吸入ガスにほとんど干渉することなく、回転体3の回転角を検出することが可能となる。この例では、上述の流路Pは、中心軸Cを回る周方向において、ケーシング支持体17bの部分で途切れ、他の部分で連続するように断続的に延びている。
(変更例2)
回転角検出装置10は、上述では、回転体3のアンバランスデータを取得するために回転体3の回転角を検出したが、回転体3の回転速度を検出するために、時間に対する、回転体3の回転角を検出するものであってもよい。
3 回転体、3a コンプレッサ翼、3b タービン翼、3c 回転シャフト、3d 磁化部(ナット)、3e 雄ネジ部、5 ラジアル軸受部、7 軸受ハウジング、9 コンプレッサハウジング、9a 吸気穴、9b 内周壁、10 回転角検出装置、11 タービンハウジング、13 回転機械支持体、13a 排気穴、15 磁気センサ、15a,15b 磁気抵抗素子、17 センサ支持部、17a ケーシング、17b ケーシング支持体、19 回転角出力部、20 アンバランスデータ取得装置、21 回路基板、23 振動センサ、25 演算部、30 回転機械(過給機)、P 流路

Claims (7)

  1. コンプレッサ翼を有し回転機械に設けられる回転体の回転角検出装置であって、
    前記回転機械には、コンプレッサ翼を収容するコンプレッサハウジングが設けられ、該コンプレッサハウジングは、回転体の軸方向に吸気穴を形成する内周壁を有し、該吸気穴は、前記コンプレッサハウジングの外部へ前記軸方向に開口して前記外部からのガスを前記コンプレッサ翼へ案内し、前記回転体は、コンプレッサ翼側端部にて磁化部を有し、該磁化部は、前記吸気穴内に磁場を発生させるようになっており、
    前記吸気穴内において前記軸方向に前記磁化部に対向する位置に配置され、前記磁場を検出し、検出した磁場に応じた信号を出力する磁気センサと、
    該磁気センサを支持するセンサ支持部と、
    前記磁気センサの出力信号に基づいて、前記回転体の回転角を示す回転体の回転角信号を出力する回転角出力部と、を備え、
    前記センサ支持部は、吸気穴内において、回転体の中心軸の仮想延長線上に配置され、この状態で、前記センサ支持部は、コンプレッサハウジングの前記内周壁との間において、コンプレッサハウジングの外部からコンプレッサ翼へ前記軸方向にガスが流れる流路を形成しており、該流路は、前記中心軸を回る周方向に延びている、ことを特徴とする回転角検出装置。
  2. 前記センサ支持部は、前記軸方向に、吸気穴内から吸気穴外まで棒状に延びており、
    前記磁気センサは、前記センサ支持部における吸気穴内側の先端に取り付けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の回転角検出装置。
  3. 前記回転体は、前記軸方向における一端部に設けられた前記コンプレッサ翼と、前記軸方向における他端部に設けられたタービン翼と、前記一端部と前記他端部とを結合するように前記軸方向に延びる回転シャフトとを有し、
    吸気穴内に位置するセンサ支持部の部分は、前記軸方向と直交する平面による断面の面積が前記回転シャフトの断面積よりも小さい、ことを特徴とする請求項1または2に記載の回転角検出装置。
  4. 前記磁気センサと回転角出力部が組み込まれた回路基板を備え、
    前記センサ支持部は、該回路基板が収容されたケーシングを有し、
    前記センサ支持部を、吸気穴内において前記仮想延長線上に配置した場合に、前記回路基板は、当該延長線に沿って延びている、ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の回転角検出装置。
  5. 前記センサ支持部は、コンプレッサハウジングの外部にて、前記ケーシングを支持するケーシング支持体を有する、ことを特徴とする請求項4に記載の回転角検出装置。
  6. 前記センサ支持部は、コンプレッサハウジングの前記内周壁から前記ケーシングまで半径方向に延びて両者を結合しているケーシング支持体を有し、該ケーシング支持体は前記中心軸回りの周方向に間隔を置いて複数設けられている、ことを特徴とする請求項4に記載の回転角検出装置。
  7. コンプレッサ翼を有し回転機械に設けられる回転体の回転角検出方法であって、
    前記回転機械には、コンプレッサ翼を収容するコンプレッサハウジングが設けられ、該コンプレッサハウジングは、回転体の軸方向に吸気穴を形成する内周壁を有し、該吸気穴は、前記コンプレッサハウジングの外部へ前記軸方向に開口して、前記外部からのガスを前記コンプレッサ翼へ案内し、前記回転体は、コンプレッサ翼側端部にて、前記吸気穴に対向する磁化部を有し、該磁化部は、前記吸気穴内に磁場を発生させるようになっており、
    (A)センサ支持部を、吸気穴内において、回転体の中心軸の仮想延長線上に配置することにより、前記センサ支持部と、コンプレッサハウジングの前記内周壁との間において、コンプレッサハウジングの外部からコンプレッサ翼へ前記軸方向にガスを通す流路を、前記中心軸を回る周方向に延びるように形成し、
    (B)その後、回転体を回転駆動した状態で、前記吸気穴内において前記軸方向に前記磁化部に対向する位置に配置された磁気センサにより前記磁場を検出し、検出した磁場に基づいて、前記回転体の回転角を示す回転体の回転角信号を出力する、ことを特徴とする回転角検出方法。
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