JP5821797B2 - 電子部品の製造方法及び電子部品の製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品の製造方法及び電子部品の製造装置に関する。
電子部品の外部電極は、一般に、下地電極と、当該下地電極の表面を覆うめっき層とで構成される。下地電極の材料としては、安価で且つ入手が容易であることから銅が用いられることが多い。銅は大気中の酸素と反応して酸化し、劣化してしまうため、下地電極の表面をにNi等の金属でめっきを行い、銅の酸化を防止している。
しかしながら、めっきを行う際には、電子部品の前駆体をめっき液内に浸漬する必要がある。そのため、めっき液が前駆体内に浸入して、製造された電子部品の信頼性や性能を低下させることがあり得る。電子部品の小型化が進むにつれて外部電極間の距離が極めて近接してきているので、めっき伸びにより外部電極間のショートが発生することもあり得る。
そこで、めっきを行わずに、下地電極の表面に直接はんだを設けるための試みがなされている。特許文献1は、電子部品の前駆体の表面に配置された配線に溶融状態のはんだ金属を接触させる工程と、はんだの融点以上の温度に加熱された液体を配線に噴き付ける工程とを含むはんだ層の形成方法を開示している。はんだの融点以上の温度に加熱された液体を噴き付けることにより、配線から余分なはんだを除去し、はんだブリッジが防止できると共にはんだ層の厚さが制御できる。
特開平06−252542号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、溶融したはんだ金属と前駆体の配線との接触が大気中で行われていた。そのため、溶融したはんだ金属が大気中の酸素と反応して酸化し、ドロスが発生してしまい、配線にはんだ層が良好に形成されないことがあった。特に、ウエハ状を呈する電子部品の前駆体の表面に配置された多数の下地電極にはんだ層を形成し、前駆体をダイシングして多数の電子部品を得ようとする場合には、下地電極の一つにでもはんだ抜けがあると、全体として不良品となってしまうため、はんだ層を確実に下地電極に形成するための手法の実現が望まれていた。
本発明の目的は、はんだ層を確実に下地電極に形成できる電子部品の製造方法及び電子部品の製造装置を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、ポリアルキレングリコール・オイルがフラックスとしての機能を有することを見出だした。すなわち、ポリアルキレングリコール・オイルは、フラックスと同様に、酸化した下地電極の表面における酸化膜を化学的に除去し、当該酸化膜とはんだとを置換する機能を有すると思われる。本発明者らは、このポリアルキレングリコール・オイルを利用して下地電極にはんだ層を形成することで、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の一側面に係る電子部品の製造方法は、液状のポリアルキレングリコール・オイルが貯留されている槽内に、ポリアルキレングリコール・オイルの液面を超えないように溶融状態の5元系はんだを噴き出す第1の工程と、少なくとも銅が外部に露出している下地電極が表面に配置された電子部品の前駆体を、ポリアルキレングリコール・オイルの液内に入れる第2の工程と、前駆体がポリアルキレングリコール・オイルの液内に位置する状態で5元系はんだを下地電極に接触させて、下地電極上にはんだ層を形成する第3の工程とを含む。
本発明の一側面に係る電子部品の製造方法では、ポリアルキレングリコール・オイルの液面を超えないように、溶融状態の5元系はんだを噴き出している。そのため、5元系はんだが大気と接触しないので、ドロスの発生が極めて抑制される。本発明の一側面に係る電子部品の製造方法では、前駆体がポリアルキレングリコール・オイルの液内に位置する状態で5元系はんだを下地電極に接触させて、下地電極上にはんだ層を形成している。そのため、酸化により下地電極の表面に生じた酸化膜がポリアルキレングリコール・オイルにより化学的に除去された状態で、下地電極の表面にはんだ層が形成される。これらの結果、はんだ層を確実に下地電極に形成できる。さらに、ポリアルキレングリコール・オイルは常温で液体であるため、取り扱い易く、液状のポリアルキレングリコール・オイルを廃棄する際や、気化したポリアルキレングリコール・オイルを局所排気する際に、配管が詰まることもない。そのため、設備のメンテナンスを極めて容易に行うことができる。
前駆体はウエハ形状を呈し、下地電極は前駆体の一方の面に複数配置されていてもよい。
5元系はんだは主成分の一つとしてNiを含んでいてもよい。この場合、銅(下地電極)とはんだ層との間にNi合金層が形成される。そのため、Ni合金層により下地電極の酸化を抑制することができる。
噴き出される5元系はんだの温度は240℃以上であってもよい。この場合、溶融状態の5元系はんだの流動性が高まり、好適に下地電極にはんだ層を形成できる。
ポリアルキレングリコール・オイルの引火点は噴き出される前記5元系はんだの温度以上であってもよい。この場合、ポリアルキレングリコール・オイルが発火することなく安全にはんだ層の形成を行うことができる。
第2の工程では、予熱されている前駆体をポリアルキレングリコール・オイルの液内に入れてもよい。予熱なしにはんだ層の形成を行うと5元系はんだの熱により被処理物に熱歪みが生ずる場合が考えられるが、被処理物を予熱することで、5元系はんだの熱による被処理物に対する影響を小さくできる。
第2の工程の前に、下地電極を酸洗浄する第4の工程と、下地電極にフラックスを塗布して乾燥する第5の工程を更に含んでもよい。この場合、酸洗浄により下地電極の表面に形成された酸化膜が除去された状態で下地電極にフラックスが塗布されるので、フラックスにより下地電極の酸化が抑制される。そのため、下地電極へのはんだ層の形成を直ちに行う必要がなくなるので、設備のライン設計を柔軟に行うことができる。
本発明の他の側面に係る電子部品の製造装置は、液状のポリアルキレングリコール・オイルを貯留する槽と、溶融状態の5元系はんだを槽内に噴き出す噴流ノズルと、溶融状態の5元系はんだを前記噴流ノズルに供給する供給手段と、供給手段の動作を制御する制御部とを備え、制御部は、供給手段を制御して、少なくとも銅が外部に露出している下地電極が表面に配置された電子部品の前駆体が、槽内に貯留されたポリアルキレングリコール・オイルの液内に位置する状態で、槽内に貯留されたポリアルキレングリコール・オイルの液面を超えないように5元系はんだを噴流ノズルから下地電極に向けて噴き出させる制御部とを備える。
本発明の他の側面に係る電子部品の製造装置では、槽内に貯留されたポリアルキレングリコール・オイルの液面を超えないように、噴流ノズルから、溶融状態の5元系はんだを槽内に噴き出している。そのため、5元系はんだが大気と接触しないので、ドロスの発生が極めて抑制される。本発明の他の側面に係る電子部品の製造装置では、少なくとも銅が外部に露出している下地電極が表面に配置された電子部品の前駆体が、槽内に貯留されたポリアルキレングリコール・オイルの液内に位置する状態で、制御部が、噴流ノズルから5元系はんだを下地電極に向けて噴き出させている。そのため、酸化により下地電極の表面に生じた酸化膜がポリアルキレングリコール・オイルにより化学的に除去された状態で、下地電極の表面にはんだ層が形成される。その結果、はんだ層を確実に下地電極に形成できる。
本発明によれば、はんだ層を確実に下地電極に形成できる電子部品の製造方法及び電子部品の製造装置を提供できる。
図1は、はんだ層形成装置の概要を示す図である。 図2は、はんだ層を形成するための手順を示すフローチャートである。 図3は、図2の各工程を説明するための図である。
本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。
まず、図1を参照して、本実施形態に係るはんだ層形成装置1の構成を説明する。はんだ層形成装置1は、槽10と、噴流ノズル12と、ポンプ14と、制御部16とを備える。
槽10は、ポリアルキレングリコール・オイルを貯留するための貯留槽として機能する。ポリアルキレングリコール・オイルは、難水溶性のオイルであり、常温で液状を呈する。ポリアルキレングリコール・オイルの引火点は、噴流ノズル12から噴き出される5元系はんだ(詳しくは後述する)の温度以上であると好ましく、例えば300℃以上である。この場合、ポリアルキレングリコール・オイルが発火することなく安全にはんだ層3(詳しくは後述する)の形成を行うことができる。
槽10は、上部槽10aと下部槽10bとを有する。上部槽10aは、ウエハ(電子部品の前駆体)Wが水平移動するのに十分な空間を有している。下部槽10bは、水平方向において上部槽10aの中央部に位置しており、噴流ノズル12を取り囲んでいる。そのため、槽10は、側方から見てT字形状を呈する。
噴流ノズル12は、その頂部が上部槽10aに向けて突出するように、下部槽10bに配置されている。噴流ノズル12は、一方向(図面に対して垂直方向)に沿って延びている。噴流ノズル12の幅は、少なくともウエハWの幅よりも大きくなるように設定されている。噴流ノズル12の頂部には、噴流ノズル12の長手方向(図面垂直方向)に沿って延びるスリット状の吐出孔(図示せず)が設けられている。
ポンプ14は、噴流ノズル12に5元系はんだを供給する。ポンプ14が動作することで、噴流ノズル12の吐出孔から5元系はんだが上部槽10a内に噴き出される。制御部16は、ポンプ14を制御して、噴流ノズル12から噴き出された5元系はんだが、槽10に貯留されているポリアルキレングリコール・オイルの液面を超えないように(ポリアルキレングリコール・オイルの液面から大気中に出ないように)、ポンプを動作させる。噴流ノズル12から噴き出された5元系はんだは、下部槽10bへと降下し、ポンプ14によって吸い込まれ、再び噴流ノズル12の吐出孔から噴き出される。すなわち、5元系はんだは、ポンプ14によって槽10内を循環する。なお、ポンプ14と制御部16とは一体の装置であってもよいし、別体の装置であってもよい。
5元系はんだとしては、種々のものを用いることができるが、主成分の一つとしてNiを含んでいると好ましい。5元系はんだは、例えば、主成分としてSn−Ag−Cu−Ni−Geの5つの元素を含んで構成でき、Snの含有量を95.8重量%、Agの含有量を3.1重量%、Cuの含有量を0.9重量%、Niの含有量を0.1重量%、Geの含有量を0.01重量%に設定してもよい。
続いて、図1〜図3を参照して、はんだ層形成装置1を用いてウエハWの表面(一方の面)に設けられた複数の下地電極2にはんだ層3を形成する方法を説明する。
ウエハWの下地電極2は銅(Cu)で構成されているので、大気中の酸素と接触することで直ちに酸化し、下地電極2の表面に酸化膜が生ずる。当該酸化膜の存在は、はんだ層3の下地電極2への付着を阻害しうる。そこでまず、下地電極2を弱酸で洗浄する(図2のS11参照)。
続いて、ウエハWのうち下地電極2が形成されている側の面を下向きにした状態で、塗布装置100により下地電極2にフラックスを塗布する(図2のS12及び図3(a)参照)。当該フラックスは、ロジンとイソプロピルアルコールとを2:8の重量比で混合した混合物である。
続いて、ヒータ200によりウエハWを加熱して、イソプロピルアルコールを乾燥させる(図2のS13及び図3(b)参照)。続いて、予熱槽300において185℃程度に加熱したポリアルキレングリコール・オイルの液内にウエハWを入れ、ウエハWを予熱する(図2のS14及び図3(c)参照)。
続いて、はんだ層形成装置1の上部槽10a内に貯留されているポリアルキレングリコール・オイルの液内に、予熱されたウエハWを入れる。このとき、ウエハWのうち下地電極2が形成されている側の面を下向きにする。そして、ウエハWを、上部槽10aの一端側から他端側に向けて水平方向に移動させる。このとき、制御部16はポンプ14を駆動して、噴流ノズル12から溶融状態の5元系はんだを噴き出させる。噴流ノズル12から噴き出される5元系はんだの温度は、240℃以上であると好ましく、例えば247℃に設定できる。この場合、溶融状態の5元系はんだの流動性が高まり、好適に下地電極2にはんだ層3を形成できる。
ウエハWが噴流ノズル12の上方を通過すると、5元系はんだが下地電極2に接触し付着する。ウエハWが上部槽10aの他端側に到達するまで水平移動すると、全ての下地電極2にはんだ層3が形成される(図2のS15及び図1参照)。
続いて、ウエハを槽10から取り出し、ウエハWのうち下地電極2が形成されている側の面を上向きにした状態で、240℃程度に加熱したポリアルキレングリコール・オイルを下地電極2に噴き付ける。これにより、余分な5元系はんだを下地電極2から除去し、はんだ層3が所望の厚さ(例えば、0.1μm〜100μm程度)となるように調整する(図2のS16参照)。
続いて、ウエハWを冷却装置400により十分に冷却する(図2のS17及び図3(d)参照)。続いて、3槽の洗浄槽及び1槽の液切り槽を有する洗浄装置500を用いてウエハWを洗浄して、ウエハWの表面に残存しているポリアルキレングリコール・オイルを除去する(図2のS18及び図3(e)参照)。その後、ウエハWをダイサーによりダイシングし、チップ状に個片化することで、電子部品が製造される。このように製造された電子部品において、下地電極2とはんだ層3とがいわゆる電子部品の外部電極を構成する。
以上のような本実施形態では、ポリアルキレングリコール・オイルの液面を超えないように、溶融状態の5元系はんだを噴き出している。そのため、5元系はんだが大気と接触しないので、ドロスの発生が極めて抑制される。本実施形態では、ウエハWがポリアルキレングリコール・オイルの液内に位置する状態で5元系はんだを下地電極2に接触させて、下地電極2上にはんだ層3を形成している。そのため、酸化により下地電極2の表面に形成された酸化膜がポリアルキレングリコール・オイルにより化学的に除去された状態で、下地電極2の表面にはんだ層3が形成される。これらの結果、はんだ層3を確実に下地電極2に設けることができる。さらに、ポリアルキレングリコール・オイルは常温で液体であるため、取り扱い易く、液状のポリアルキレングリコール・オイルを廃棄する際や、気化したポリアルキレングリコール・オイルを局所排気する際に、配管が詰まることもない。そのため、設備のメンテナンスを極めて容易に行うことができる。
本実施形態では、5元系はんだがNiを含んでいる。そのため、5元系はんだが下地電極2に付着する際に、銅(下地電極2)とはんだ層3との間にNi合金層が形成される。そのため、Ni合金層により下地電極2の酸化を抑制することができる。
本実施形態では、ポリアルキレングリコール・オイルによりウエハWを予熱した状態で、槽10内で下地電極2にはんだ層3を形成している。ウエハWの予熱なしにはんだ層3の形成を行うと5元系はんだの熱によりウエハWに熱歪みが生ずる場合が考えられるが、ウエハWを予熱することで、5元系はんだの熱によるウエハWに対する影響を小さくできる。しかも、本実施形態では、フラックス機能を有するポリアルキレングリコール・オイルの液内にウエハWを入れてウエハWの予熱を行っているので、下地電極2の表面にはんだ層3をより形成しやすくなっている。
本実施形態では、下地電極2を酸洗浄する工程と、下地電極2にフラックスを塗布して乾燥する工程を経た後に、槽10内で下地電極2にはんだ層3を形成している。そのため、酸洗浄により下地電極2の表面に形成された酸化膜が除去された状態で下地電極2にフラックスが塗布されるので、フラックスにより下地電極2の酸化が抑制される。従って、下地電極2へのはんだ層3の形成を直ちに行う必要がなくなるので、設備のライン設計を柔軟に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態では、ウエハWの一方の面に形成された下地電極2にはんだ層3を設けたが、ウエハWの両方の面に形成された複数の下地電極2にはんだ層3を設けるようにしてもよい。下地電極を有する電子部品の前駆体であれば、ウエハ状に限らず、チップ状など種々の形状を呈していてもよい。
本実施形態では下地電極2が銅であったが、下地電極2のうち外部に露出する部分が少なくとも銅であれば、本発明を適用できる。
本実施形態では、はんだ層形成工程(S15)の前に、酸洗浄工程(S11)、フラックス塗布工程(S12)及び乾燥工程(S13)を行っていたが、ウエハWに下地電極2を形成した直後(例えば、約4時間以内)であれば、下地電極2の表面に生じる酸化膜が極めて薄くはんだの付着性に与える影響が小さいため、酸洗浄工程(S11)から乾燥工程(S13)を行うことなくはんだ層形成工程(S15)を行ってもよい。
本実施形態では、はんだ層形成工程(S15)の前に予熱工程(S14)を行っていたが、予熱工程(S14)を行わなくてもよい。また、予熱工程(S14)において、ポリアルキレングリコール・オイルの液内でウエハWの予熱を行っていたが、他の耐熱性の液体内でウエハWの予熱を行ったり、ヒータでウエハWの予熱を行ったりしてもよい。
本実施形態では、5元系はんだの主成分の一つとしてNiを含んでいたが、5元系はんだがNiを含んでいなくてもよい。
以下、実施例1及び比較例1〜5に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
まず、6インチの大きさを有するウエハWの表面(一方の面)に、銅を材料として複数の下地電極2を形成した。続いて、下地電極2を弱酸で洗浄した直後に窒素ガスでウエハWを乾燥した。続いて、乾燥直後に、上部槽10a内に貯留されているポリアルキレングリコール・オイルの液内にウエハWを入れた。このとき、ウエハWのうち下地電極2が形成されている側の面を下向きとした。続いて、噴流ノズル12から溶融状態の5元系はんだを噴き出して、5元系はんだを下地電極2に接触させ、下地電極2にはんだ層3を形成した。このときの5元系はんだの噴き出し温度は、240℃であった。その結果、下地電極2へのはんだ層3の形成率(下地電極2の総数に対して、はんだ層3が形成された下地電極2の数の割合)は100%であった。
(比較例1−1)
ポリアルキレングリコール・オイルの代わりに石油系炭化水素(バーレルプロセスオイル640)を用いた以外は、実施例1と同様にして下地電極2にはんだ層3を形成した。その結果、下地電極2へのはんだ層3の形成率は50%程度であった。
(比較例1−2)
下地電極2を弱酸で洗浄した直後に、ロジンとイソプロピルアルコールとを2:8の重量比で混合したフラックスを下地電極2に塗布して乾燥した以外は、比較例1−1と同様にして下地電極2にはんだ層3を形成した。その結果、下地電極2へのはんだ層3の形成率は95%程度であった。
(比較例2−1)
ポリアルキレングリコール・オイルの代わりに脂肪酸エステル(バーレルルーフH−220A、H150A)を用いた以外は、実施例1と同様にして下地電極2にはんだ層3を形成した。その結果、下地電極2へのはんだ層3の形成率はほぼ0%であった。
(比較例2−2)
下地電極2を弱酸で洗浄した直後に、ロジンとイソプロピルアルコールとを2:8の重量比で混合したフラックスを下地電極2に塗布して乾燥した以外は、比較例2−1と同様にして下地電極2にはんだ層3を形成した。その結果、下地電極2へのはんだ層3の形成率は20%程度であった。
(比較例3−1)
ポリアルキレングリコール・オイルの代わりに有機リン酸エステル(アデカLX−2663)を用いた以外は、実施例1と同様にして下地電極2にはんだ層3を形成した。その結果、下地電極2へのはんだ層3の形成率は10%程度であった。
(比較例3−2)
下地電極2を弱酸で洗浄した直後に、ロジンとイソプロピルアルコールとを2:8の重量比で混合したフラックスを下地電極2に塗布して乾燥した以外は、比較例3−1と同様にして下地電極2にはんだ層3を形成した。その結果、下地電極2へのはんだ層3の形成率は45%程度であった。
(比較例4−1)
ポリアルキレングリコール・オイルの代わりにピロメット酸エステル(アデカプルーバーP−80)を用いた以外は、実施例1と同様にして下地電極2にはんだ層3を形成した。その結果、下地電極2へのはんだ層3の形成率は20%程度であった。
(比較例4−2)
下地電極2を弱酸で洗浄した直後に、ロジンとイソプロピルアルコールとを2:8の重量比で混合したフラックスを下地電極2に塗布して乾燥した以外は、比較例4−1と同様にして下地電極2にはんだ層3を形成した。その結果、下地電極2へのはんだ層3の形成率は60%程度であった。
(比較例5)
ポリアルキレングリコール・オイルの代わりに、石油系炭化水素(バーレルプロセスオイル640)とトールロジンとを一対一の重量比で混合した混合物を用いた以外は、実施例1と同様にして下地電極2にはんだ層3を形成した。その結果、下地電極2へのはんだ層3の形成率は100%程度であった。しかしながら、当該混合物の引火点は、5元系はんだの噴き出し温度(240℃)以下であり、引火のおそれが生じた。当該混合物は常温で固体のため、当該混合物の回収及び廃棄の際に固化して配管が詰まるおそれが生じた。当該混合物は、強い粘着性を有するため、取り扱いが困難であった。
1…はんだ層形成装置、2…下地電極、3…はんだ層、10…槽、12…噴流ノズル、14…ポンプ、16…制御部。

Claims (6)

  1. 液状のポリアルキレングリコール・オイルが貯留されている槽内に、前記ポリアルキレングリコール・オイルの液面を超えないように溶融状態の5元系はんだを噴き出す第1の工程と、
    少なくとも銅が外部に露出している下地電極が表面に配置された電子部品の前駆体を、前記ポリアルキレングリコール・オイルの液内に入れる第2の工程と、
    前記前駆体が前記ポリアルキレングリコール・オイルの液内に位置する状態で前記5元系はんだを前記下地電極に接触させて、前記下地電極上にはんだ層を形成する第3の工程とを含み、
    前記前駆体はウエハ形状を呈し、
    前記下地電極は前記前駆体の一方の面に複数配置されている、電子部品の製造方法。
  2. 前記5元系はんだを構成する成分の一つとしてNiを含む、請求項に記載の方法。
  3. 噴き出される前記5元系はんだの温度は240℃以上である、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記ポリアルキレングリコール・オイルの引火点は噴き出される前記5元系はんだの温度以上である、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記第2の工程では、予熱されている前記前駆体を前記ポリアルキレングリコール・オイルの液内に入れる、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記第2の工程の前に、
    前記下地電極を酸洗浄する第4の工程と、
    前記下地電極にフラックスを塗布して乾燥する第5の工程とを更に含む、請求項に記載の方法。
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