JP5819796B2 - 回転機駆動システム - Google Patents

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Description

本発明は、回転機駆動システムに関するものである。
従来、例えば下記特許文献1に開示されているように、工場等の各種の設備からの排熱を回収し、その回収された排熱のエネルギーを利用して回転機を駆動する回転機駆動システムが知られている。特許文献1に開示された回転機駆動システムは、作動媒体が循環する循環回路と、回転機である発電機とを備えている。循環回路には、作動媒体を蒸発させる蒸発器と、蒸発器で蒸発した作動媒体を膨張させる膨張機と、膨張機で膨張した作動媒体を凝縮させる凝縮器と、凝縮器で凝縮された作動媒体を前記蒸発器へ送るポンプと、が直列に接続されている。発電機は、膨張機内で作動媒体が膨張することにより駆動される。特許文献1には、100〜150℃の排温水など、比較的低温度の熱源を利用して高圧蒸気を生成する、ということが示されている。
特開2004−339965号公報
前記特許文献1に開示された回転機駆動システムでは、蒸発器において、比較的低温度の排熱を熱源として作動媒体を加熱・蒸発させる構成となっているが、比較的低温度とはいっても、排熱の圧力は高いため、排熱が蒸発器に導入されたときに、蒸発器の構成部材において応力歪みを発生させることになり、蒸発器には負担となっている。
そこで、本発明は、前記従来技術を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、蒸発器の負担の軽減しつつ、回転機駆動システムとしての性能を向上することにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、液状の作動媒体を気化させる蒸発器と、回転軸に接続されており、前記蒸発器で気化した作動媒体が膨張することによって前記回転軸を回転させる第1膨張機と、前記回転軸に設けられたロータ部を有する回転機と、前記第1膨張機で用いられた作動媒体を凝縮させる凝縮器と、前記回転軸に接続されており、蒸気からなる加熱媒体が膨張することによって前記回転軸を回転させる第2膨張機と、を備える回転機駆動システムである。前記蒸発器、前記第1膨張機及び前記凝縮器の順に作動媒体が循環する循環回路が形成される。前記蒸発器は、前記第2膨張機で膨張した加熱媒体で前記作動媒体を加熱して気化させる。回転機駆動システムは、バイパス弁を有し、前記循環回路において前記第1膨張機をバイパスするバイパス通路と、前記第1膨張機が作動媒体によって駆動されるよりも先に前記第2膨張機が駆動される状態のときに、前記第1膨張機が前記第2膨張機の負荷を増大させないように、前記バイパス弁を開放する制御を行う開閉制御部と、をさらに有する。
本発明では、蒸発器に導入される前の加熱媒体が第2膨張機で膨張するため、蒸発器に導入されるときの加熱媒体の圧力が従来の構成に比べて低くなる。このため、蒸発器の構成部材に生ずる応力歪みを低減することができ、蒸発器の負担を軽減することができる。しかも、第2膨張機が、回転機のロータ部が設けられた回転軸に接続されているため、第2膨張機において、加熱媒体のエネルギーをロータ部の駆動エネルギーとして取り出すことができる。したがって、加熱媒体のエネルギーを無駄なく利用することができるため、回転機駆動システムとしての性能を向上することができる。すなわち、第2膨張機において加熱媒体の圧力を利用する一方で、圧力が低減された加熱媒体の温度を蒸発器において利用する構成となっている。したがって、加熱媒体の有するエネルギーを従来よりも効率よく利用することができる。
前記回転機駆動システムでは、第2膨張機を第1膨張機よりも先に駆動するときには、バイパス弁が開放される。これにより、第1膨張機は空転可能な状態となる。したがって、発電機に接続された第1膨張機及び第2膨張機のうち、第2膨張機のみが駆動される場合に第1膨張機が負荷にならないようにすることができ、第2膨張機において効率的に加熱媒体のエネルギーを取り出すことができる。
前記回転機は発電機であってもよい。前記ロータ部は前記発電機のロータ部として構成されていてもよい。
前記回転軸は、前記第1膨張機に接続された第1軸部と、前記第2膨張機に接続された第2軸部と、前記第1軸部と前記第2軸部とを駆動力が伝達するように結合する結合部と、を有していてもよい。
この態様では、結合部が、第1軸部と第2軸部とを結合する構成となっているので、設計の自由度を向上することができる。
前記第1軸部及び前記第2軸部の少なくとも一方は、密閉体内に収容されていてもよい。前記結合部は、前記第1軸部と前記第2軸部とを磁気的に結合する磁気カップリングであってもよい。
この態様では、密閉体内に封入された第1軸部及び第2軸部の少なくとも一方は、密閉体内で軸受によって軸支されるため、この軸受を通して潤滑油、作動媒体、加熱媒体等の流体が外部に漏れることを防止することができ、しかも磁気カップリングによって第1軸部と第2軸部とを駆動連結することができる。
前記結合部は、前記第1軸部と前記第2軸部との間で回転数を変換する増減速機構であってもよい。
この態様では、第1膨張機の回転数と第2膨張機の回転数とが異なる場合に、容易に対処可能となる。
前記回転軸の軸受には、前記凝縮器に用いられた水、または前記蒸発器において前記蒸気から凝縮した水が、潤滑剤として供給されてもよい。
この態様では、潤滑油を用いる必要がなく、潤滑剤(水)を廃棄する際にも、手間がかからない。
以上説明したように、本発明によれば、蒸発器の負担の軽減しつつ、回転機駆動システムとしての性能を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係る回転機駆動システムの構成を概略的に示す図である。 前記回転機駆動システムの起動時の制御動作を説明するためのフロー図である。 本発明の第2実施形態に係る回転機駆動システムの構成を概略的に示す図である。 本発明の第3実施形態に係る回転機駆動システムの構成を概略的に示す図である。 前記回転機駆動システムに設けられた磁気カップリングを説明するための図である。 本発明の第4実施形態に係る回転機駆動システムの構成を概略的に示す図である。 本発明の第5実施形態に係る回転機駆動システムの構成を概略的に示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の回転機駆動システムの構成を示している。具体的には、この回転機駆動システムは、作動媒体が循環するバイナリサイクル機関である循環回路10と、回転機である発電機20と、加熱媒体回路30と、各種制御を行う制御部50とを備えている。なお、循環回路10内には、水よりも沸点の低い作動媒体(例えば、HFC245fa)が循環する。
循環回路10は、作動媒体を気化させる蒸発器11と、気体状態にある作動媒体を膨張させる第1膨張機13と、第1膨張機13で膨張した作動媒体を凝縮させる凝縮器14と、凝縮器14で凝縮された作動媒体を蒸発器11へ送る作動媒体ポンプ15とが直列に接続された閉回路である。
蒸発器11は、液状の作動媒体を気化させるものである。蒸発器11は、作動媒体が流れる作動媒体流路11aと、加熱媒体が流れる加熱媒体流路11bとを有している。加熱媒体流路11bは、後述するように加熱媒体回路30に接続されており、加熱媒体が流れる。作動媒体流路11aを流れる作動媒体は、加熱媒体流路11bを流れる加熱媒体と熱交換して蒸発する。
第1膨張機13は、循環回路10における蒸発器11の下流側に設けられており、蒸発器11で蒸発した作動媒体を膨張させることによって当該作動媒体から運動エネルギーを取り出す。本実施形態では、第1膨張機13としてスクリュ膨張機が用いられている。スクリュ膨張機では、第1膨張機13のケーシング13a内に形成されたロータ室(図示せず)に雌雄一対のスクリュロータ13bが収容されている。このスクリュ膨張機では、ケーシング13aに形成された吸気口から前記ロータ室に供給された作動媒体の膨張力によってスクリュロータ13bが回転する。そして、前記ロータ室内で膨張することにより圧力が低下した作動媒体は、ケーシング13aに形成された排出口から排出される。なお、第1膨張機13は、スクリュ膨張機に限られるものではなく、タービン型の膨張機等、その他の膨張機で構成してもよい。
凝縮器14は、第1膨張機13から排出されたガス状の作動媒体を凝縮させて液状の作動媒体とするものである。凝縮器14は、ガス状の作動媒体が流れる作動媒体流路14aと、冷却媒体が流れる冷却媒体流路14bとを有している。冷却媒体流路14bは、冷却媒体回路17に接続されており、この冷却媒体回路17には、外部から供給される冷却媒体が流れる。冷却媒体としては、例えば、クーリングタワーで冷却された冷却水が挙げられる。作動媒体流路14aを流れる作動媒体は、冷却媒体流路14bを流れる冷却媒体と熱交換することにより凝縮する。
作動媒体ポンプ15は、循環回路10内で作動媒体を循環させるためのものであり、循環回路10における凝縮器14の下流側(蒸発器11と凝縮器14との間)に設けられている。この作動媒体ポンプ15は、凝縮器14で凝縮された液状の作動媒体を所定の圧力まで加圧して蒸発器11に送り出す。作動媒体ポンプ15として、インペラをロータとして備える遠心ポンプや、ロータが一対のギアからなるギアポンプ等が用いられる。この作動媒体ポンプ15は、任意の回転数で駆動されることが可能である。
発電機20は、ロータ部20aを有しており、このロータ部20aは、第1膨張機のスクリュロータ13bのうちの一方に接続された回転軸23の中間部に設けられている。第1膨張機13内で作動媒体が膨張することによってスクリュロータ13bが駆動されると回転軸23が回転する。これに伴ってロータ部20aは回転する。ロータ部20aが回転軸23の回転に伴って回転することにより、発電機20は電力を発生させる。本実施形態では、発電機20として、IPM発電機(永久磁石同期発電機)が用いられている。発電機20は、図略のインバータによって回転数調整可能となっている。制御部50は、発電機20の発電効率がなるべく高くなるように発電機20の回転数を調整すべく、図略のインバータに回転数調整信号を出力する。なお、発電機20は、IPM発電機に限られるものではなく、例えば誘導発電機等、他のタイプの発電機としてもよい。
循環回路10には、バイパス通路25が設けられている。バイパス通路25には開閉弁からなるバイパス弁25aが設けられており、バイパス通路25は、バイパス弁25aを開放することにより、作動媒体が循環回路10において第1膨張機13を迂回して流れるようにする。バイパス通路25の一端部は、循環回路10における蒸発器11と第1膨張機13との間の配管に接続され、バイパス通路25の他端部は、循環回路10における第1膨張機13と凝縮器14との間の配管に接続されている。
加熱媒体回路30は、外部の媒体通路35に接続可能に構成されており、加熱媒体回路30には、この外部の媒体通路35から加熱媒体が導入される。加熱媒体回路30の一端部(上流端部)には、第2膨張機40が設けられている。第2膨張機40には、外部の媒体通路35を通して供給された加熱媒体が導入され、第2膨張機40は、この加熱媒体を膨張させることによって当該加熱媒体から運動エネルギーを取り出す。本実施形態では、第2膨張機40としてスクリュ膨張機が用いられているが、タービン型の膨張機等、その他の形式の膨張機が用いられていてもよい。
加熱媒体回路30に供給される加熱媒体としては、例えば、坑井(蒸気井)から採取された蒸気や、工場等から排出された蒸気のほか、太陽熱を熱源とする集熱器により生成された蒸気や、エンジン、圧縮機等の排熱から生成された蒸気、バイオマスや化石燃料を熱源とするボイラーから生成された蒸気等が挙げられる。第2膨張機40に導入される加熱媒体は、例えば120℃〜250℃である。
第2膨張機40は、前記回転軸23に接続されている。すなわち、第2膨張機40のスクリュロータ40aのうちの一方に回転軸23が接続されている。第2膨張機40内で加熱媒体が膨張することによってスクリュロータ40aが駆動されると回転軸23が回転する。
加熱媒体回路30には、蒸発器11の加熱媒体流路11bが接続されている。したがって、蒸発器11の加熱媒体流路11bには、第2膨張機40で膨張した加熱媒体が流れる。
循環回路10には、入り側圧力センサPsと背圧センサPdとが設けられている。入り側圧力センサPsは、循環回路10を構成する配管のうち蒸発器11と第1膨張機13との間の配管に設けられている。背圧センサPdは、循環回路10を構成する配管のうち第1膨張機13と凝縮器14との間の配管に設けられている。
制御部50は、ROM、RAM、CPU等を備えていて、ROMに記憶されたプログラムを実行することにより所定の機能を発揮する。この制御部50の機能には、ポンプ制御部51と開閉制御部52とが含まれている。
ポンプ制御部51は、作動媒体ポンプ15の回転数制御を行う。作動媒体ポンプ15は図略のインバータによって回転数制御される構成となっているため、ポンプ制御部51は、インバータに制御信号を送ることによって作動媒体ポンプ15の回転数制御を行う。
開閉制御部52は、第1膨張機13が作動媒体によって駆動されるよりも先に第2膨張機40が駆動される状態のときに、バイパス弁25aを開放する制御を行う。例えば、起動時には、第1膨張機13が作動媒体によって駆動されるのに先立って、加熱媒体により第2膨張機40の駆動が開始される。すなわち、蒸発器11では、加熱媒体流路11bを流れる加熱媒体によって作動媒体流路11aを流れる作動媒体を加熱して蒸発させる構成となっている。このため、加熱媒体が加熱媒体回路30を流れる状態となってからある程度の時間が経過するまでは、第1膨張機13には、蒸気となった作動媒体が導入されるとは限らない。このとき、湿っていない蒸気が第1膨張機13に導入され始めるまでは、第2膨張機40によって発電機20と第1膨張機13とが駆動されることになる。このため、第1膨張機13に液状の作動媒体が導入されると第2膨張機40の負荷が増大してしまう。そこで、起動時等にバイパス弁25aを開放することにより、第1膨張機13のスクリュロータ13bを空回り可能な状態にする。
開閉制御部52は、作動媒体ポンプ15の起動指令を受信すると、バイパス弁25aを開放する制御を行い、その後、入り側圧力センサPsの検出値と背圧センサPdの検出値とから得られる圧力差が予め設定された閾値に達すると、バイパス弁25aを閉じる制御を行う。この圧力差の閾値は、蒸発器11で作動媒体が十分に蒸発し、第1膨張機13を駆動することができる状態と判断できるような圧力に設定されている。
なお、バイパス弁25aの開閉制御は、これに限られるものではない。例えば、背圧センサPdを省略し、開閉制御部52は、作動媒体ポンプ15の起動指令を受信すると、バイパス弁25aを開放する制御を行い、その後、入り側圧力センサPsの検出値が予め設定された閾値に達すると、バイパス弁25aを閉じる制御を行うようにしてもよい。また、第2膨張機40の入り側と出側にそれぞれ圧力センサ(第2入り側圧力センサ及び第2背圧センサ)を設けておき、第2入り側圧力センサ及び第2背圧センサから得られる圧力差が予め設定された閾値以上であり、かつ入り側圧力センサPs及び背圧センサPdから得られる圧力差が予め設定された閾値未満のときに、バイパス弁25aを開放する制御を行い、その後、入り側圧力センサPs及び背圧センサPdから得られる圧力差が予め設定された閾値以上に達するとバイパス弁25aを閉じる制御を行うようにしてもよい。また、入り側圧力センサPs及び背圧センサPdを省略し、作動媒体ポンプ15の起動指令を受信したのち、予め設定された所定の時間が経過すると、バイパス弁25aを閉じる制御を行うようにしてもよい。
続いて、本実施形態に係る回転機駆動システムの起動時における動作制御方法について、図2を参照しつつ説明する。
回転機駆動システムを起動する場合には、まず制御部50が起動指令を受信する(ステップST11)。制御部50は、起動指令を受け付けると、バイパス弁25aを開く制御を実行する(ステップST12)。このとき、加熱媒体回路30では、外部の媒体通路35から加熱媒体が導入されている。この加熱媒体は、第2膨張機40に導入されて膨張し、これによって第2膨張機40が駆動される。第2膨張機40の駆動により、発電機20のロータ部20aが回転し、発電機20は発電を開始する。第2膨張機40によって膨張することによって減圧された加熱媒体は、蒸発器11の加熱媒体流路11bに流入する。
一方、循環回路10では、起動指令を受信することによって作動媒体ポンプ15が起動し、これによって作動媒体が流れ始める。蒸発器11では、加熱媒体流路11bの加熱媒体が作動媒体流路11aの作動媒体を加熱する。蒸発器11において、起動時においては、作動媒体が十分に蒸発するとは限らず、少なくとも一部のみが蒸発する。このため、液状の作動媒体も蒸発器11から流出することになるが、バイパス弁25aが開放されているため、作動媒体は第1膨張機13に流入するのではなく、第1膨張機13を迂回して凝縮器14に導入される。このとき、第1膨張機13のスクリュロータ13bは、回転軸23の回転によって空転する。
その後、入り側圧力センサPsの検出値と背圧センサPdの検出値とから得られる圧力差が予め設定された閾値に達すると(ステップST13においてNO)、開閉制御部52はバイパス弁25aを閉じる制御を行う(ステップST14)。これにより、蒸発器11で気化した作動媒体は、第1膨張機13に導入され、第1膨張機13は作動媒体によって駆動される。これにより、第1膨張機及び第2膨張機40の駆動力によって発電機20のロータ部20aが駆動される。これ以降、通常運転となる。
以上説明したように、第1実施形態の回転機駆動システムでは、蒸発器11に導入される前の加熱媒体が第2膨張機40で膨張するため、蒸発器11に導入されるときの加熱媒体の圧力が従来の構成に比べて低くなる。このため、蒸発器11の構成部材に生ずる応力歪みを低減することができ、蒸発器11の負担を軽減することができる。しかも、第2膨張機40が、発電機20のロータ部20aが設けられた回転軸23に接続されているため、第2膨張機40において、加熱媒体のエネルギーをロータ部20aの駆動エネルギーとして取り出すことができる。したがって、加熱媒体のエネルギーを無駄なく利用することができるため、回転機駆動システムとしての性能を向上することができる。すなわち、第2膨張機40において加熱媒体の圧力を利用する一方で、圧力が低減された加熱媒体の温度を蒸発器11において利用する構成となっている。したがって、加熱媒体の有するエネルギーを従来よりも効率よく利用することができる。
また第1実施形態では、第1膨張機13が作動媒体によって駆動されるよりも先に第2膨張機40が駆動される状態ときには、バイパス弁25aが開放される。これにより、第1膨張機13のスクリュロータ13bは空転可能な状態となる。したがって、発電機20に接続された第1膨張機13及び第2膨張機40のうち、第2膨張機40のみが駆動される場合に第1膨張機13が負荷にならないようにすることができ、第2膨張機40において効率的に加熱媒体のエネルギーを取り出すことができる。
(第2実施形態)
図3は本発明の第2実施形態に係る回転機駆動システムを示す。尚、ここでは第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第1実施形態では、回転軸23が1本の軸部材によって構成されている。これに対し、この第2実施形態では、回転軸23が、第1軸部23aと第2軸部23bとに分断されるとともに、これら第1軸部23a及び第2軸部23bを駆動力が伝達するように結合する結合部23cを有する構成となっている。
結合部23cは、第1軸部23aと第2軸部23bとの間で回転数を変換する増減速機構61によって構成されている。増減速機構61は、第1軸部23aに接続された第1歯車61aと、第2軸部23bに接続されるとともに第1歯車61aに噛み合わされた第2歯車61bとを有する。図例では、第1歯車61aの歯数が第2歯車61bの歯数よりも多い構成となっているが、代替的に、この逆の構成が採用され得る。また、図例では、第1軸部23aに発電機20が設けられる構成となっているが、代替的に、第2軸部23bに発電機20が設けられる構成も採用され得る。
第1軸部23aは一端部において第1膨張機13に接続されている。第1軸部23aの他端部には、第1歯車61aが結合されている。第2軸部23bは、一端部において第2膨張機40に接続されている。第2軸部23bの他端部には、第2歯車61bが結合されている。
第2実施形態では、第1膨張機13の回転数と第2膨張機40の回転数とが異なる場合に、容易に対処可能となる。すなわち、第1膨張機13及び第2膨張機40が互いに異なる形式の膨張機で構成されるような場合であって、定格回転数が異なる場合には、第1軸部23aと第2軸部23bとの間に増減速機構61が設けられることにより、両者の回転数差に容易に対応可能となる。
なお、その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが前記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図4は本発明の第3実施形態に係る回転機駆動システムを示す。尚、ここでは第2実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第2実施形態では、結合部23cが増減速機構61によって構成されている。これに対し、第3実施形態では、結合部23cは、第1軸部23aと第2軸部23bとを磁気的に結合する磁気カップリング65によって構成されている。
図5にも示すように、磁気カップリング65は、第1軸部23aの他端部に設けられた外筒体65aと、第2軸部23bの他端部に設けられた内挿体65bとを有する。外筒体65aは、第2軸部23b側を向いて開口する有底筒状に形成されており、非磁性体によって構成されている。外筒体65aにおいて、その円筒状に形成された部分には、互いに対向するように、周方向に離れて配置された複数の駆動側磁石65c(図5参照)が設けられている。
外筒体65aは、スクリュロータ13bとともに、密閉体であるケーシング13a内に収容されている。したがって第1軸部23aもケーシング13aの内部に収容されている。第1軸部23aは、ケーシング13a内において図略の軸受によって回転自在に支持されている。このケーシング13aにより、ケーシング13aの内部が、ケーシング13a外部から気密的に隔離される。ケーシング13a内部には、循環回路10で用いられている作動媒体も封入されている。
内挿体65bは、円柱状に形成されるとともに外筒体65aの内側に挿入されている。内挿体65bは、外筒体65a同様に非磁性体によって構成されている。内挿体65bの外周面(外筒体65aの内側に挿し込まれる部分の外周面)には駆動側磁石65cに応じた数の従動側磁石65d(図5参照)が取り付けられている。これら駆動側磁石65cと従動側磁石65dとは、互いに異なる磁極を対面させるようにして配置されていて、両磁石65c,65dの間に隔壁(ケーシング13aを構成する壁部の一部)13cを透過して磁気的な引力が誘起されるようになっており、第1軸部23aの回転駆動力を第2軸部23bに伝達できる。
第3実施形態では、ケーシング13a内に収容された第1軸部23aは、ケーシング13a内で軸受によって軸支されるため、この軸受を通して潤滑油、作動媒体等の流体が外部に漏れることを防止することができ、しかも磁気カップリング65によって第1軸部23aと第2軸部23bとを駆動連結することができる。
なお、第3実施形態では、第2軸部23b及び内挿体65bが密閉体内に収容される構成としていないが、第2軸部23b及び内挿体65bも密閉体内に収容される構成としてもよい。
また、第3実施形態では、磁気カップリング65の外筒体65aが駆動側となり、内挿体65bが従動側になる構成としたが、内挿体65bが駆動側となり、外筒体65aが従動側になる構成としてもよい。
その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが前記第2実施形態と同様である。
(第4実施形態)
図6は本発明の第4実施形態に係る回転機駆動システムを示す。尚、ここでは第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第4実施形態では、回転軸23の軸受70に、凝縮器14に用いられた水が潤滑剤として供給される。すなわち、冷却媒体回路17において、凝縮器14の下流側の流路が、回転軸23の軸受70に接続されている。したがって、凝縮器14の冷却媒体流路14bで作動媒体の冷却に使用された冷却媒体が軸受70の潤滑剤としても利用される。図例では、第2膨張機40内に配置された軸受70に冷却媒体を導入する構成を示しているが、軸受70は、第2膨張機40内に配置されていなくてもよい。
第4実施形態では、潤滑油を用いる必要がなく、潤滑剤(水)を廃棄する際にも、手間がかからない。
なお、その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが前記第1実施形態と同様である。
(第5実施形態)
図7は本発明の第5実施形態に係る回転機駆動システムを示す。尚、ここでは第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第5実施形態では、回転軸23にモータ200のロータ部が接続されている。すなわち、第2膨張機40のスクリュロータ40aにおいて、第1膨張機13とは反対側(図7における右側)の端部に接続された軸部材、つまり、回転軸23の一部である軸部材に、モータ200のロータ部が接続されている。モータ200は回転機として例示される。モータ200のシャフト201は圧縮機90に接続され、モータ200の回転により圧縮機90が駆動する。他の構成は第1施形態と同様である。圧縮機90の駆動時には、第1および第2膨張機13,40の動力が回転軸23および回転軸23に接続されたシャフト201を介して圧縮機90に伝達される。その結果、モータ200のみにて圧縮機90を駆動する場合に比べてモータ200の消費電力を低減することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、蒸発器11は、作動媒体を飽和温度程度に加熱して蒸発させる蒸発部と、この蒸発部で飽和温度程度に加熱された作動媒体を過熱状態にする過熱部とを有する構成としてもよい。この場合において、蒸発部と過熱部とは別個に構成されていてもよく、あるいは一体的に構成されていてもよい。第4実施形態では、蒸発器11にて蒸気から凝縮した水が回転軸23の軸受70の潤滑剤として利用されてもよい。第5実施形態では、回転軸23上に圧縮機90が設けられ、当該圧縮機90が回転機駆動システムにより直接的に駆動されてもよい。
10 循環回路
11 蒸発器
13 第1膨張機
13a ケーシング
13b スクリュロータ
14 凝縮器
15 作動媒体ポンプ
16 加熱媒体回路
20 発電機
20a ロータ部
23 回転軸
23a 第1軸部
23b 第2軸部
23c 結合部
25 バイパス通路
25a バイパス弁
30 加熱媒体回路
40 第2膨張機
40a スクリュロータ
50 制御部
52 開閉制御部
61 増減速機構
65 磁気カップリング
70 軸受
90 圧縮機
200 モータ

Claims (6)

  1. 液状の作動媒体を気化させる蒸発器と、
    回転軸に接続されており、前記蒸発器で気化した作動媒体が膨張することによって前記回転軸を回転させる第1膨張機と、
    前記回転軸に設けられたロータ部を有する回転機と、
    前記第1膨張機で用いられた作動媒体を凝縮させる凝縮器と、
    前記回転軸に接続されており、蒸気からなる加熱媒体が膨張することによって前記回転軸を回転させる第2膨張機と、を備え、
    前記蒸発器、前記第1膨張機及び前記凝縮器の順に作動媒体が循環する循環回路が形成され、
    前記蒸発器は、前記第2膨張機で膨張した加熱媒体で前記作動媒体を加熱して気化させ
    バイパス弁を有し、前記循環回路において前記第1膨張機をバイパスするバイパス通路と、
    前記第1膨張機が作動媒体によって駆動されるよりも先に前記第2膨張機が駆動される状態のときに、前記第1膨張機が前記第2膨張機の負荷を増大させないように、前記バイパス弁を開放する制御を行う開閉制御部と、をさらに有する回転機駆動システム。
  2. 前記回転機が発電機であり、前記ロータ部が前記発電機のロータ部として構成されている、請求項1に記載の回転機駆動システム。
  3. 前記回転軸は、前記第1膨張機に接続された第1軸部と、前記第2膨張機に接続された第2軸部と、前記第1軸部と前記第2軸部とを駆動力が伝達するように結合する結合部と、を有する請求項1または2に記載の回転機駆動システム。
  4. 前記第1軸部及び前記第2軸部の少なくとも一方は、密閉体内に収容されており、
    前記結合部は、前記第1軸部と前記第2軸部とを磁気的に結合する磁気カップリングからなる請求項3に記載の回転機駆動システム。
  5. 前記結合部は、前記第1軸部と前記第2軸部との間で回転数を変換する増減速機構からなる請求項3に記載の回転機駆動システム。
  6. 前記回転軸の軸受には、前記凝縮器に用いられた水、または前記蒸発器において前記蒸気から凝縮した水が、潤滑剤として供給される請求項1〜の何れか1項に記載の回転機駆動システム。
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