JP5819412B2 - コンテキストに基づいて選択したコンテンツ項目の提供 - Google Patents

Description

従来技術

[0001] 多くの計算デバイスのユーザーには習慣があるか、または日常生活に基づいて何らかの合理的に予測可能な行動に少なくとも係わりがある。例えば、個々のユーザーが日常的に朝一番に「世界のニュース」についてサーチを行い、目を引く前夜の新聞記事からの見出しを見ることがある。または、ユーザーが日常的にオンライン・テレビジョン番組表を夕方にサーチして、彼らが視聴することに関心がある番組が何かないか確認することもある。または、ユーザーが日常的に午後事務所に出向く前に、オンラインの渋滞報告をサーチすることもある。加えて、計算デバイスのユーザーは、多くの場合、既に行われた行事または活動、あるいはサーチ行動の時点の近くで行われようとしている行事または活動に関連があるサーチ行動にふけることもある。例えば、ユーザーが市内の新しいレストランで午後６時３０分に夕食の計画がある場合、その時刻の数時間前に、彼または彼女はそのレストランまでの方向(directions)についてサーチを行うこと、および／またはメニューまたは特別な提供をオンラインで読んでおくこともできる。または、ユーザーが早い時間帯に友人との電子メール会話を行い、数時間後、友人がこの会話の中で推薦した書籍についての情報を求めてサーチを行うこともある。

[0002] これらのシナリオの各々は、純粋に不規則なサーチ行動よりは少なくとも高い信頼度でいくらか予測可能であるが、ユーザーがオンライン・サーチ・アプリケーションにアクセスし、１つ以上のサーチ問い合わせタームを入力して、彼または彼女がアクセスすることを望む情報（および／またはその情報へのリンク）にアクセスしなければならないことに変わりはない。例えば、ユーザーが時間を気にしている(stressed for)ときには、このような問い合わせ入力が問題になる可能性がある。これは特に、ユーザーが、英数字のテキスト入力が比較的難しい移動体計算デバイスにおいてサーチ活動を行っているときに言えることである。

[0003] この摘要は、詳細な説明の章において以下で更に説明する概念から選択したものを紹介するために、設けられている。この摘要は、特許請求する主題の主要な特徴や必須の特徴を特定することを意図するのではなく、特許請求する主題の範囲を判断するときに補助として使用されることを意図するのでもない。

[0004] 本発明の実施形態は、とりわけ、コンテキストに基づいて選択されたコンテンツ項目を提供するシステム、方法、およびコンピューター読み取り可能媒体に関する。ユーザーと関連がある種々の「コンテキスト・インディケーター」、 例えば、日常的なサーチ行動、ユーザーが関与した最近のテキストおよび／または電子メール会話、ユーザーの電子カレンダー上で予定されている行事、ユーザーが関与するマルチメディア・イベント（音楽鑑賞、テレビジョン・プログラミングの視聴等）等が識別される。次いで、コンテキスト・インディケーターは、ユーザーがアクセスすることを望んでいる尤度を高めた（ユーザーを取り巻く現在のコンテキストに関係がない情報に対して相対的に）コンテンツ項目を識別するために使用される。ユーザーがコンテキスト認識サーチを実行することを望む指示を受けたとき、例えば、コンテキスト認識サーチ・ボタンが選択されたという指示を受けたとき、ユーザーがサーチ問い合わせタームを全く入力する必要なく、識別されたコンテンツ項目（および／またはそのリンク）が自動的にユーザーに提示される。また、ユーザー入力サーチ問い合わせタームを受けるように構成されているサーチ問い合わせ入力領域も提示される。したがって、提示された情報（および／またはそのリンク）が、ユーザーがコンテキスト認識サーチ・ボタンを選択したときに提示させたかったものと一致しない場合、彼または彼女は入力サーチ問い合わせタームを入力することができ、この入力タームに関する情報を求めるサーチが従来のように行われるが、ユーザーの意図が強く組み入れられるので、サーチ結果を判断するときに有効であることが分かる。

[0005] 本発明について、一例としてそして限定ではなく、添付図面に例示する。添付図面では、同様の参照番号は同様の要素を示すこととする。
図１は、本発明の実施形態を実現するときに使用するのに適している計算システム環境例のブロック図である。 図２は、コンテキストに基づいて選択されたコンテンツ項目を提示することができるユーザー・インターフェースを含む移動体計算デバイス例の模式図であり、このデバイスは、本発明の実施形態を実現するときに使用するのに適している。 図３は、本発明の実施形態にしたがって、コンテキストに基づいて選択されたコンテンツ項目を提供する方法を示す流れ図である。 図４は、本発明の実施形態にしたがって、コンテキストに基づいて選択されたコンテンツ項目を提供する他の方法を示す流れ図である。 図５は、本発明の実施形態にしたがって、コンテキストに基づいて選択されたコンテンツ項目をユーザーに見ることができるようにするユーザー・インターフェースを含む移動体電話機例のブロック図である。 図６は、本発明の実施形態を実現するのに適した計算システム環境例を示すブロック図である。

[0012] 本発明の主題について、本明細書では、法的要件を満たすために具体性をもって説明する。しかしながら、説明自体は、本特許の範囲を限定することは意図していない。むしろ、本発明者は、特許請求する主題は、本文書において記載するステップとは異なるステップまたは同様のステップの組み合わせを含むように、他の現在または今後の技術と関連付けて、別の方法で具現化してもよいことを想定している。更に、「ステップ」および／または「ブロック」という用語は、本明細書においては、採用される方法の異なるエレメントを言外に意味するために使用することもできるが、個々のステップの順序が明示的に記載されているのでなければそして記載されている場合を除いて(unless and except)、この用語は、本明細書において開示される種々のステップ間において、いかなる特定の順序をも暗示するように解釈してはならない。

[0013] 本明細書において説明する技術の種々の態様は、とりわけ、ユーザーのコンテキストに基づいて選択されたコンテンツ項目を提供するシステム、方法、およびコンピューター読み取り可能媒体を総合的に対象とする。ユーザーと関連したコンテキスト・インディケーターが識別され、ユーザーが特定の時点、例えば、コンテンツ項目が決定された時点において、ユーザーがアクセスすることを望みそうな１つ以上のコンテンツ項目を予測するためにこのコンテキスト・インディケーターが利用される。コンテキスト・インディケーターは、ユーザーの習慣的行動または日常的行動のインディケーター、および／またはユーザーの行事、活動、または行動と関連したインディケーターであり、一例のみとしてあげると、日常的なサーチ行動、ユーザーが係わった最近のテキストおよび／または電子メール会話、ユーザーの電子カレンダー上に予定されている行事、ユーザーが関与したマルチメディア・イベント（音楽鑑賞、テレビジョン番組の視聴等）等を含むことができる。例えば、ユーザーが午前７時頃の交通渋滞報告を日常的にサーチすることがあり得る。したがって、早朝の時間中に決定されるコンテンツ項目は、交通情報（および／またはそのリンク）を含むことができる。または、ユーザーの電子カレンダーが、町の向こう側で昼食の予約を取ってあることを示すこともあり得る。この場合、この昼食の予約よりも前の２時間の間に決定されるコンテンツ項目は、そのレストランへの方向、および／またはその日のレストランの昼食特別商品を含むことができる。識別されたコンテンツ項目は、日常的／習慣的なものまたは特定の時点に特定したもののいずれでも、ユーザー周囲のコンテキストに基づいて、ユーザーがアクセスすることを望む尤度が高くなった（ユーザー周囲の現在のコンテキストには無関係な情報に対して相対的に）コンテンツ項目である。

[0014] ユーザーがコンテキスト認識サーチを実行することを望むという指示を受けたとき、識別されたコンテンツ（またはそのリンク）が自動的にユーザーに提示される。即ち、ユーザーはサーチ問い合わせタームを全く入力する必要がない。ユーザーがコンテキスト認識サーチを実行することを望むという指示は、例えば、選択可能なコンテキスト認識サーチ・ボタンがユーザーによって選択されたという指示を受けたときに、受けることができる。識別されたコンテンツ項目は、ユーザーがサーチ問い合わせタームを全く入力することなく提示されるので、これらのコンテンツ項目は素早くそして効率的にユーザーに提示され、ユーザーの手間は最少で済む。実際に、ユーザーは、１つのボタンを押すだけで、彼または彼女が望む情報を容易に彼／彼女の手元に有することができる。この１ボタン動作(single-button action)は、特に、英数字テキスト入力が比較的難しい移動体計算デバイスには有用である。

[0015] また、ユーザー入力サーチ問い合わせタームを受けるように構成されているサーチ問い合わせ入力領域も提示される。したがって、提示された情報（および／またはそのリンク）が、ユーザーがコンテキスト認識サーチ・ボタンを選択したときに提示させたかったものと一致しない場合、彼または彼女はサーチ問い合わせタームを入力することができ、従来のように入力タームに関する情報を求めてサーチが行われるが、ユーザーの意図が強く組み入れられるので、サーチ結果を判断するときに有効であることが分かる。

[0016] したがって、一態様では、本発明は、コンピューター実行可能命令が具体化されている１つ以上のコンピューター記憶媒体を対象とする。この命令を実行すると、コンテキストに基づいて選択されたコンテンツ項目を提供する方法を、計算デバイスに実行させる。この方法は、ユーザーと関連した少なくとも１つのコンテキスト・インディケーターを受けるステップと、この少なくとも１つのコンテキスト・インディケーターを使用して少なくとも１つのコンテンツ項目を選択するステップと、コンテキスト認識サーチが要求されたことの指示を受けるステップと、コンテキスト認識検索要求に応答して、そしてユーザー入力サーチ問い合わせタームを全く受けることなく、計算デバイスと関連付けて、少なくとも１つのコンテンツ項目を出力のために自動的に提供するステップとを含む。この少なくとも１つのコンテンツ項目は、見ることができる情報、聞くことができる情報、ならびに見ることができる情報および聞くことができる情報の組み合わせの内の１つである。

[0017] 他の態様では、本発明は、コンテンツ配信システムを対象とする。このシステムは、１つ以上のプロセッサーおよび１つ以上のコンピューター記憶媒体と関連付けられている計算デバイスと、この計算デバイスと結合されているデーター・ストアと、コンテンツ項目選択エンジンとを備えている。コンテンツ項目選択エンジンは、計算デバイスのユーザーと関連した少なくとも１つのコンテキスト・インディケーターを受け、この少なくとも１つのコンテキスト・インディケーターに基づいて少なくとも１つのコンテンツ項目を選択し、コンテキスト認識サーチが要求されたことの指示を受けたことに応答して、そしてユーザー入力サーチ問い合わせタームを全く受けることなく、計算デバイスと関連付けて少なくとも１つのコンテンツ項目を出力のために自動的に提供する。

[0018] 更に他の態様では、本発明は、コンピューター実行可能命令が具体化されている１つ以上のコンピューター記憶媒体を対象とする。この命令を実行すると、コンテキストに基づいて選択されたコンテンツ項目を提供する方法を、計算デバイスに実行させる。この方法は、ユーザーと関連した複数のコンテキスト・インディケーターを受けるステップと、計算デバイスにおいて、ユーザー・インターフェースと関連付けて提示することができる複数のコンテンツ項目を決定するステップと、ユーザーが関連したコンテンツ項目の提示をどの位望みそうかを示す尤度を、複数のコンテンツ項目の各々と関連付けるステップと、コンテキスト認識サーチ・セレクターが選択されたことの指示を受けるステップと、コンテキスト認識サーチ・セレクターの選択に応答して、そしてユーザー入力サーチ問い合わせタームを全く受けることなく、ユーザー・インターフェースの第１領域と関連付けて複数のコンテンツ項目の一部を自動的に提示するステップであって、相対的関連尤度に基づいて、複数のコンテンツ項目の一部を構成するコンテンツ項目が提示のために選択される、ステップと、コンテキスト認識サーチ・セレクターの選択に応答して、ユーザー・インターフェースの第２領域と関連付けて、少なくとも１つのユーザー入力サーチ問い合わせタームを受けるように構成されているサーチ問い合わせ入力領域を提示するステップとを含む。

[0019] これより図１に移ると、ブロック図が示されている。このブロック図は、本発明の実施形態を実現するときに使用するのに適した計算システム環境例１００を示す。尚、図１に示されている計算システム環境１００は、１つの適した計算システム環境の一例に過ぎず、本発明の実施形態の使用範囲や機能に関して何の限定をも示唆することは意図していないことは言うまでもないことであり、当業者には認められるであろう。また、計算システム環境１００は、任意の１つのモジュール／コンポーネントや、その中に示されているモジュール／コンポーネントの組み合わせに関しても、何の依存性や要件も有するように解釈してはならない。

[0020] 計算システム環境１００は、計算デバイス１１０（図１では、移動体計算デバイスとして示されている）、コンテンツ項目選択エンジン１１２、およびデーター・ストア１１４を含み、これらは全てネットワーク１１６によって互いに通信可能になっている。ネットワーク１１６は、限定ではなく、１つ以上のローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）および／またはワイド・エリア・ネットワーク（ＷＡＮ）を含むことができる。このようなネットワーキング環境は、事務所、企業規模のコンピューター・ネットワーク、イントラネット、およびインターネットでは極普通である。したがって、ここではネットワーク１１６についてはこれ以上説明しない。

[0021] 実施形態の中には、図示されているコンポーネント／モジュールの１つ以上が単体アプリケーションとして実装されるとよい場合がある。他の実施形態では、図示されているコンポーネント／モジュールの１つ以上が、コンテンツ項目選択エンジン１１２および／またはエンド・ユーザーの計算デバイス１１０のオペレーティング・システムに直接統合されてもよい場合もある。尚、図１に示されているコンポーネント／モジュールは、その性質上そして数値については例示であり、限定として解釈すべきでないことは言うまでもない。実施形態の範囲内で所望の機能を達成するためには、任意の数のコンポーネント／モジュールを使用することができる。更に、コンポーネント／モジュールは、任意の数のサーバーまたはクライアント計算デバイスに配置されてもよい。一例としてに過ぎないが、コンテンツ項目選択エンジン１１２は、サーバーに存在しているのでもよく、サーバーのクラスターに存在してしているのでもよく、または残りのコンポーネントの１つ以上から離れている計算デバイスに存在していてもよい。

[0022] 尚、本明細書において記載されるこの構成およびその他の構成は、例として明示するに過ぎないことは言うまでもない。他の構成およびエレメント（例えば、マシン、インターフェース、機能、順序、機能の集合体等）も、図示されているものに加えてまたはその代わりに使用することができ、一部のエレメントは完全に省略されてもよい。更に、本明細書において記載されるエレメントの多くは、機能エンティティであり、離散コンポーネントまたは分散コンポーネントとして実装することができ、または他のコンポーネント／モジュールと併せて実装することもでき、更には任意の適した組み合わせおよび位置で実装することができる。本明細書において１つ以上のエンティティによって実行されるように記載されている種々の機能は、ハードウェア、ファームウェア、および／またはソフトウェアによって実行することもできる。例えば、種々の機能は、メモリーに格納されている命令を実行するプロセッサーによって実行することもできる。

[0023] データー・ストア１１４は、コンテキスト・インディケーターと関連した情報、およびコンテンツ項目を格納するように構成されている。種々の実施形態では、このような情報は、限定ではなく、プロファイル・データー、計算デバイス状態データー、型にはまったサーチ行動、ユーザーが関与した最近のテキストおよび／または電子メール会話、ユーザーの電子カレンダーにおいて予定されている行事、ユーザーが関与したマルチメディア・イベント（音楽鑑賞、テレビジョン・プログラミング視聴等のような）、ユーザーが頻繁に使用するユニフォーム・リソース・ロケーター（ＵＲＬ）へのリンク、ユーザーの電子カレンダーにおいて予定されている行事と関連した情報を有するＵＲＬへのリンク、および／またはユーザーが関与したテキストおよび／または電子メール会話から抽出されたキーワード、および／またはその他を含むことができる。実施形態では、データー・ストア１１４は、それと関連付けて格納されている項目の１つ以上を検索することができるように構成されている。尚、データー・ストア１１４と関連付けて格納されている情報は、構成設定可能(configurable)とするとよく、１つ以上のコンテキスト・インディケーター、コンテンツ項目、および／または等に関連する任意の情報を含むことができることは言うまでもないことであり、当業者には認められよう。このような情報の内容および分量は、本発明の実施形態の範囲を限定することは、全く意図していない。更に、１つの独立したコンポーネントとして図示されているが、データー・ストア１１４は、実際には、複数の記憶デバイスであってもよく、例えば、データーベース・クラスターであって、その一部がコンテンツ項目選択エンジン１１２、計算デバイス１１０、他の外部計算デバイス（図示せず）、および／またはその混み合わせに存在するのであってもよい。

[0024] 図１に示されている計算デバイス１１０およびコンテンツ項目選択エンジン１１２の各々は、例えば、図５を参照して以下で説明する計算デバイス５００のような、任意のタイプの計算デバイスであってよい。一例のみとしてそして限定ではなく、計算デバイス１１０およびコンテンツ項目選択エンジン１１２の各々は、パーソナル・コンピューター、デスクトップ・コンピューター、ラップトップ・コンピューター、ハンドヘルド・デバイス、移動体ハンドセット、消費者用電子デバイス等とすることができる。しかしながら、実施形態は、このような計算デバイスにおける実施態様に限定されるのではなく、本発明の実施形態の範囲内に該当する種々の異なるタイプの計算デバイスの内任意のものにおいて実現することができることは注記してしかるべきである。

[0025] 計算デバイス１１０およびコンテンツ項目選択エンジン１１２（明確にするために図示されていない）のコンポーネントは、限定ではなく、処理ユニット、内部システム・メモリー、および情報を格納するための１つ以上のデーターベース（例えば、それと関連したファイルおよびメタデーター）を含む種々のシステム・コンポーネントを結合するための適したシステム・バスを含むことができる。計算デバイス１１０およびコンテンツ項目選択エンジン１１２の各々は、通例、種々のコンピューター読み取り可能媒体を含むか、またはこれらにアクセスすることができる。一例として、そして限定ではなく、コンピューター読み取り可能媒体は、コンピューター記憶媒体および通信媒体を含むことができる。一般に、通信媒体は、各サーバーがネットワーク、例えば、ネットワーク１１６を介してデーターを交換することを可能にする。更に具体的には、通信媒体は、コンピューター読み取り可能命令、データー構造、プログラム・モジュール、あるいは搬送波または他の伝送メカニズムのような、変調データー信号における他のデーターを具体化することができ、任意の情報配信媒体を含むことができる。本明細書において使用される場合、「変調データー信号」という用語は、属性を有する信号であって、その信号内に情報をエンコードするような態様でその属性の１つ以上が設定されたまたは変化させられた信号を指す。一例として、そして限定ではなく、通信媒体は、有線ネットワークまたは直接有線接続のような有線媒体、ならびに音響、ＲＦ、赤外線、および他のワイヤレス媒体というような、ワイヤレス・媒体を含む。以上の内任意のものの組み合わせも、コンピューター読み取り可能媒体の範囲内に含まれてよい。

[0026] 尚、計算システム環境１００は単なる一例であることは、当業者には言うまでもないであろう。コンテンツ項目選択エンジン１１２は１つのユニットとして示されているが、コンテンツ項目選択エンジン１１２はスケーラブルであることは、当業者には認められよう。例えば、コンテンツ項目選択エンジン１１２は、実際には、互いに通信可能な複数の計算デバイスを含むことができる。更に、データー・ストア１１４、またはその一部は、コンテンツ項目選択エンジン１１２および／または計算デバイス１１２の中に、コンピューター記憶媒体として含まれてもよい。この１つのユニットの図示は、明確化のためであって、実施形態の範囲を限定することはいかなる形態でも意味しない。

[0027] 図１に示されている計算デバイス１１０は、移動体電話機のような、移動体計算デバイスである。尚、移動体デバイス１１０は単なる一例であり、計算デバイス１１０は、パーソナル・コンピューター、テキスト通信デバイス等のような、任意のタイプの計算および／または通信デバイスであってよいことは、当業者には言うまでもないであろう。計算デバイス１１０は、コンテキスト認識サーチ・セレクター１１８、および表示画面１２０を含む。図１に示されているコンテキスト認識サーチ・セレクター１１８は、１つのハードウェア・ボタンであり、選択されると、コンテキスト認識サーチが望まれていることの指示を、コンテンツ項目選択エンジン１１２に対してトリガーする。図１にはハードウェアのサーチ・セレクターとして示されているが、コンテキスト認識サーチ・セレクター１１８は、所望に応じて、ソフトウェアのサーチ・セレクター、ハードウェアのサーチ・セレクター、またはハードウェアおよびソフトウェアのサーチ・セレクターの組み合わせであってもよい。

[0028] 表示画面１２０は、情報を計算デバイス１１０のユーザーに表示するように構成されている。例えば、計算デバイス１１０によって開始された通信および／または受信された通信、ブラウズ活動、コンテンツ項目に関連する情報等を表示する。実施形態は、視覚的表示に限定されることを意図しているのではなく、逆に音響的提示、音響／視覚的提示の組み合わせ等も含むことができる。

[0029] 図１に示すように、コンテンツ項目選択エンジン１１２は、受信コンポーネント１２２、コンテンツ項目選択ロジック１２４、データー・マイニング・コンポーネント１２６、統計推論エンジン１２８、出力コンポーネント１３０、およびキャッシュ１３２を含む。実施形態の中には、コンポーネント１２２、１２４、１２６、１２８、１３０、および１３２の内１つ以上が、単体アプリケーションとして実装してもよい場合もある。他の実施形態では、コンポーネント１２２、１２４、１２６、１２８、１３０、および１３２の内１つ以上が、計算デバイス１１０のオペレーティング・システムに直接統合されてもよい場合もある。尚、図１に示されているコンポーネント１２２、１２４、１２６、１２８、１３０、および１３２は、その性質上そして数値については例示であり、限定として解釈すべきでないことは言うまでもない。実施形態の範囲内で所望の機能を達成するためには、任意の数のコンポーネントを使用することができる。

[0030] 受信コンポーネント１２２は、ユーザーと関連したコンテキスト・インディケーターを受信するように構成されている。コンテキスト・インディケーターは、ユーザーの習慣的または日常的行動のインディケーター、および／またはユーザーの行事、活動、または行為と関連したインディケーターである。コンテキスト・インディケーターは、一例のみとして、ユーザーの型にはまったサーチ行動、ユーザーが関与した最近のテキストおよび／または電子メール会話、ユーザーの電子カレンダーにおいて予定されている行事、ユーザーが関与したマルチメディア・イベント（音楽鑑賞、テレビジョン・プログラム視聴等のような）等を含むことができる。例えば、ユーザーが日常的に午前７時頃に交通渋滞報告をサーチする場合、この行動のコンテキスト・インディケーターを受けることができる。実施形態では、受信コンポーネント１２２は、ユーザーと関連した複数のコンテキスト・インディケーターを受けるように構成されている。つまり、ユーザーの電子カレンダーが、彼女／彼が午後７時に特定のレストランで友人と会うことになっていることを示す場合、友人の識別(identity)のコンテキスト・インディケーター、ユーザーの現在地、および／またはレストランの識別を受けることができる。更に、同じユーザーが午後６時頃事務所を去るときに日常的に交通状態をチェックする場合、この行動のコンテキスト・インディケーターを、ユーザーの夕食の予約と関連したコンテキスト・インディケーター（１つまたは複数）に加えて、受けることができる。更に、受信コンポーネント１２２は、ユーザーと関連したプロファイル・データーを受けるように構成されている。実施形態では、このような情報は、ユーザーによって直接入力すること、および／または変更することができる。

[0031] その上更に、受信コンポーネント１２２は、コンテキスト認識サーチが要求されたことの指示を受けるように構成されている。実施形態では、このような指示は、ユーザーが１つのコンテキスト認識サーチ・セレクター、例えば、計算デバイス１１０のコンテキスト認識サーチ・セレクター１１８を押したときに、受けられる。コンテキスト認識サーチが要求されたことの指示が受けられたときに、計算デバイス１１０と関連付けて、少なくとも１つのコンテンツ項目が出力のために自動的に供給される。これについては、以下で更に詳しく説明する。

[0032] コンテンツ項目選択ロジック１２４は、受信コンポーネント１２２によって受けられた少なくとも１つのコンテキスト・インディケーターを使用して、少なくとも１つのコンテンツ項目を選択するように構成されている。即ち、コンテンツ項目選択ロジック１２４は、ユーザーが提示させることを望む尤度が高いコンテンツ項目を決定するために、受信コンポーネント１２２によって受けられた１つ以上のコンテキスト・インディケーターを利用する１つ以上の規則を含む。このようなコンテンツ項目選択ロジック１２４は、ユーザーと関連したプロファイル・データーの利用、計算デバイス１１０の現在の状態と関連したデーター（現在の時刻および／または計算デバイスの位置を含むことができる）の利用、または少なくとも１つのコンテンツ項目を選択するためのプロファイル・データーおよび現在の状態データーの組み合わせの利用を含むことができる。実施形態では、プロファイル・データーは、ユーザーによって直接提供することができ、年齢、性別、婚姻、自宅および会社の住所等というような情報を含むことができる。また、プロファイル・データーは、ユーザーが好む特定の喫茶店、ファスト・フード・チェーン店等のような、選好データーを含むこともできる。また、嫌いなものも示すとよい。実施形態では、少なくとも１つのコンテンツ項目は、可視情報、可聴情報、または可視情報および可聴情報の組み合わせを含む。

[0033] データー・マイニング・コンポーネント１２６は、出力に適したコンテンツ項目を選択するときに使用するために、ユーザーおよび計算デバイスと関連したデーターをマイニング(mining)するように構成されている。例えば、データー・マイニング・コンポーネント１２６は、ユーザーと関連したプロファイル・データー、計算デバイス１１０の現在の状態と関連したデーター、ユーザーの計算デバイスとの対話処理を示すデーター、ユーザー活動データー、計算デバイスおよび／またはコンテンツ項目選択エンジン１１２と関連付けてキャッシュされているデーター、データー・ストア１１４と関連付けて格納されているデーター、および／またはその組み合わせの内少なくとも一部をマイニングするように構成することができる。データーは、ユーザーの活動および他のデーター・ソースから時々、例えば、周期的に、および／または５０回の電話コール毎というように、何らかの閾値活動量の後に、マイニングすることができる。このような活動からマイニングされるデーターの例には、頻繁にかけられる電話番号、発呼パターン（例えば、協調フィルタリングおよびグラフ分析によって分析される）、メッセージが定期的に送られる電子メール・アドレス、他のサーチおよび広告、他のアプリケーション・ログ、位置追跡、ＳＭＳコンテンツ等が含まれる。他の情報の例には、ソーシャル・ネットワーキング・バディー・リスト、このデバイスまたは関連したデバイスによって行われた過去の購入等のような事項が含まれる。実施形態では、種々のプロファイル・データーを適したデーター構造に合併することができ、望ましければ、デバイスの電話番号によってというようにして、ユーザーまたはデバイスと関連付けて保存することもできる。このように、プロファイル・データーは、提示すべきコンテンツ項目を選択することに関して判断するときに補助するために規則的に利用可能である。これについては、以下で更に詳しく説明する。

[0034] 実施形態では、コンテンツ項目選択ロジック１２４の一部として、マイニングされた（例えば、データー・マイニング・コンポーネント１２６を利用する）またはそれ以外で受けられた（例えば、受信コンポーネント１２２によって）データーからキーワードが抽出され、このように抽出されたキーワードが、出力のために提供するのに適したコンテンツ項目を決定するときに補助するためにサーチ・エンジンへの入力として利用される。例えば、ユーザーが、「午後７時にレストランＸで会いましょう」というＳＭＳを受信した場合、キーワード「レストランＸ」を抽出し、レストランＸへの地図およびレストランＸのメニュー（またはそのリンク）を引き出させるために、サーチ・エンジンへの入力として利用することができる。続いて、ユーザーがコンテキスト認識サーチを行うことを望んでいるという指示を受けたときに、ユーザーがキーワードを全くサーチ・エンジンに彼ら自身で入力することなく、地図およびメニューを自動的に提示することができる。このようなコンテンツ項目の引き出しを行うことができるのは、コンテキスト認識サーチが要求された時点においてユーザーがＳＭＳメッセージを見ているからであり、および／または午後７時の夕食予約に近い時間に、コンテキスト認識サーチが要求されたからである。一般に、本発明の実施形態によれば、コンテキスト認識サーチの要求前に、コンテンツ項目（１つまたは複数）が引き出され、キャッシュされる（例えば、キャッシュ１３２を利用する）。実施形態では、コンテンツ項目選択ロジック１２４は複数のコンテンツ項目の内どれを提示のために提供すべきか調停するために、尤度／確率（例えば、統計推論エンジン１２８にしたがって割り当てられる）を利用する。これらの実施形態の各々について、以下で更に詳しく説明する。

[0035] 統計推論エンジン１２８は、複数のコンテキスト・インディケーターの内どれが、所望のコンテンツ項目を生成する可能性が高いか、および／または複数のコンテンツ項目の内どれが、ユーザーにとって特定の時点に提示させるのに好ましい可能性が高いか判定するように構成されている。例えば、ユーザーの電子カレンダーが、彼／彼女が午後７時に夕食のために特定のレストランで友人と会うことになっていることを示す場合、友人の識別のコンテキスト・インディケーターの受け、ユーザーの現在位置、および／またはレストランの識別の方が、ユーザーが彼または彼女の事務所を離れる前に午後６時に交通状態を日常的にチェックするコンテキスト・インディケーターよりも、特定の時点においてユーザーが見ることを望むコンテンツ項目を生成する可能性が高いか。あるいは、友人のソーシャル・ネットワーキング・ページにリンクするコンテンツ項目、レストランのメニューを示すコンテンツ項目、ユーザーの現在地からレストランへの方向にリンクするコンテンツ項目、および／またはユーザーの現在地とレストランとの間における交通状態にリンクするコンテンツ項目の方が、ユーザーにとって見ることが望ましい可能性が高いか。

[0036] 実施形態では、統計推論エンジン１２８は、複数の関連するコンテキスト・インディケーターの入力を受け、１つ以上の統計方法を利用して、各々に対する確率（または尤度）を割り当てるように構成されている。他の実施形態では、統計推論エンジン１２８は、複数のコンテンツ項目の入力を受け、１つ以上の統計方法を利用して、各々に対する確率（または尤度）を割り当てるように構成されている。残りのコンテキスト・インディケーターおよび／またはコンテンツ項目のコンテキストに取り込まれたときに、ユーザーが見ることを望む確率または尤度が最も高いコンテキスト・インディケーターおよび／またはコンテンツ項目が、ユーザーに適した出力を提供するために利用される。これについては、以下で更に詳しく説明する。本発明の実施形態は、いずれの特定の統計方法の使用にも限定されず、したがって特定の方法についてはここではこれ以上説明しない。

[0037] 出力コンポーネント１３０は、ユーザーの計算デバイスと関連した１つ以上のコンテキスト・インディケーターに基づいて選択されたコンテンツ項目の提示を行わせるように構成されている。例えば、出力コンポーネント１３０は、図１の移動体計算デバイス１１０の表示画面１２０と関連付けて、１つ以上の選択されたコンテンツ項目の提示を行わせるように構成されている。コンテンツ項目は、提供および提示されるように記載されているが、ユーザーが関連コンテンツ項目を引き出すことができるリンクまたは他の参照を提供することはシステム１００にとっては単純なことである。尚、リンクは、従来のブラウザーによって扱われる必要はなく、例えば、連絡先またはコール履歴リストを出力するアプリケーションがこのリンクを扱い、コンテンツ項目（１つまたは複数）を入手し、このコンテンツ項目（１つまたは複数）の表現をその出力に挿入することもできることを注記しておく。このような変形の内任意のものおよび全て、ならびにその任意の組み合わせは、本発明の実施形態の範囲内に該当すると考えるものとする。

[0038] 本発明の実施形態は、ユーザーがコンテキスト認識サーチを行うことを望む指示を受けたときに、ユーザーが特定の時点に見ることが望ましいと判定されたコンテンツ項目の迅速な、そして効率的な出力を提供する。可能な限り最も迅速で効率的なサービスを提供するために、コンテキスト・インディケーターは継続的に受けられ、コンテンツ項目は、コンテンツ項目選択エンジン１１２によって継続的に、即ち、コンテキスト認識サーチが要求される前であっても、決定される。つまり、実施形態では、任意の所与の時点において、ユーザーがコンテキスト認識サーチを行わせることを望むという指示が受けられた場合、計算システム環境１００は、既に、その時点における提示のためにコンテンツ項目を決定しており、これらをユーザーに迅速に提供することができる（例えば、計算デバイス１１０の表示画面１２０と関連付けて）。このために、コンテンツ項目および／またはそれへのリンク（参照）が継続的に準備ができているようにするために、キャッシュ１３２が利用される。利点の中でもとりわけ、キャッシング(caching)によってレイテンシーが回避される。これは、情報を提示する時間が限られるときには、特に有利となり得る。データーをキャッシュしておくことの他の利点は、オフラインのシナリオや、ネットワーク帯域幅のコストが高いというシナリオ（例えば、国内および国際ローミング）においても、情報を表示できることである。キャッシュ１３２に含まれている情報は、新たなまたは追加のコンテキスト・インディケーターおよび／またはコンテンツ項目の受け取りに基づいて変更することができ、キャッシュされているコンテンツ項目の一部は、提示のために出力されなくてもよい。つまり、キャッシュは、ユーザーがコンテキスト認識サーチを行うことを望む指示を受けたときに、効率および迅速な応答を確保するために利用される。キャッシュ１３２は、図示のように、コンテンツ項目選択エンジン１１２と直接関連付けられてもよく、または、所望であれば、データー・ストア１１４と関連付けられてもよい。

[0039] これより図２に移ると、本発明の実施形態を実現するときに使用するに適した移動体計算デバイス例２００が示されている。図２に示されているように、移動体計算デバイス例２００は、コンテキスト認識サーチ・セレクター２１０、およびコンテキストに基づいて選択されたコンテンツ項目の提示２１４を提示することができるユーザー・インターフェース２１２とを含む。図示されている実施形態では、コンテキスト認識サーチ・セレクター２１０は、ハードウェア・ベースのサーチ・セレクターである。尚、コンテキスト認識サーチ・セレクター２１０は、代わりに、本発明の実施形態にしたがって、ソフトウェア・ベースのサーチ・セレクターであってもよく、および／またはハードウェア・ベースおよびソフトウェア・ベースのサーチ・セレクターの組み合わせであってもよいことは、当業者には言うまでもないであろう。本発明によれば、コンテンツ項目２１４は、コンテキスト認識サーチ・セレクター２１０が選択されたという指示を受けたときにのみ、ユーザー・インターフェース２１２と関連付けて提示される。

[0040] コンテキスト認識サーチ・セレクター２１０が選択されたという指示を受けると、コンテキストに基づいて選択された１つ以上のコンテンツ項目２１４が、計算デバイス２００のユーザー・インターフェース１１２と関連付けて提示される。このようなコンテンツ項目２１４は、自動的に、そしてユーザー入力サーチ問い合わせタームを全く受けることなく、提示される。即ち、コンテキスト・インディケーターに基づいて、コンテキスト認識サーチ・セレクター２１０の選択時に、ユーザーが何を提示させることを望んでいるか予想する試みが行われる。また、ユーザー入力サーチ問い合わせタームを受けるように構成されているサーチ問い合わせ入力領域２１６も提示される。したがって、現在の情報（および／または情報リンク）が、コンテキスト認識サーチ・セレクター２１０を選択したときにユーザーが提示させたかったものと一致しない場合、彼または彼女は、検索問い合わせタームを入力することができ、この入力されたタームに関する情報を求めて、従来のやり方でサーチが行われるが、ユーザーの意図が強く組み入れられるので、サーチ結果を判断するときに有効であることが分かる。

[0041] 図３を参照すると、本発明の一実施形態にしたがって、コンテキストに基づいて選択されたコンテンツ項目を提供する方法３００を示す流れ図が図示されている。ブロック３１０に示すように、ユーザーと関連した少なくとも１つのコンテキスト・インディケーターが、例えば、図１のコンテンツ項目選択エンジン１１２の受信コンポーネント１２２によって受けられる。この少なくとも１つの受けられたコンテキスト・インディケーターを使用して、ブロック３１２に示すように、少なくとも１つのコンテンツ項目が選択される（例えば、図１のコンテンツ項目選択エンジン１１２のコンテンツ項目選択ロジック１２４、データー・マイニング・コンポーネント１２６、および統計推論エンジン１２８の内１つ以上を利用して）。少なくとも１つのコンテンツ項目は、可視情報、可聴情報、または可視および可聴情報の組み合わせの内１つであるとよい。ブロック３１４に示すように、コンテキスト認識サーチが要求されたという指示が、例えば、図１のコンテンツ項目選択エンジン１１２の受信コンポーネント１２２によって受けられる。このような指示は、例えば、図２の選択可能なコンテキスト認識サーチ・セレクター２１０をユーザーが選択したときに、受けることができる。このコンテキスト認識サーチ要求に応答して選択された少なくとも１つのコンテンツ項目は、ブロック３１６に示すように、計算デバイスと関連付けた出力のために自動的に提示される（例えば、図１のコンテンツ項目選択エンジン１１２の出力コンポーネント１３０を利用して）。即ち、コンテキスト認識サーチ要求に応答して選択された少なくとも１つのコンテンツ項目は、ユーザー入力サーチ問い合わせタームを全く受けることなく、計算デバイスと関連付けた出力のために提供される。

[0042] 図４を参照すると、本発明の一実施形態にしたがって、コンテキストに基づいて選択されたコンテンツ項目を提供する他の方法４００を示す流れ図が図示されている。ブロック４１０に示すように、ユーザーと関連した複数のコンテキスト・インディケーターが、例えば、図１のコンテンツ項目選択エンジン１１２の受信コンポーネント１２２を利用して、受けられる。ブロック４１２に示すように、計算デバイス上のユーザー・インターフェースと関連付けて提示することができる複数のコンテンツ項目が、決定される（例えば、図１のコンテンツ項目選択エンジン１１２のコンテンツ項目選択ロジック１２４、データー・マイニング・コンポーネント１２６、または統計推論エンジン１２８の内１つ以上を利用して）。複数のコンテンツ項目の各々は、受けられた複数のコンテキスト・インディケーターの内少なくとも１つに基づいて決定される。ブロック４１４に示すように、例えば、図１のコンテンツ項目選択エンジン１１２の統計推論エンジン１２８を利用して、複数のコンテンツ項目の各々と、尤度が関連付けられる。この尤度は、ユーザーが、その特定時点において、例えば、尤度が計算された時点において、関連コンテンツの提示を望む可能性がどの位あるのかを示す。

[0043] ブロック４１６に示すように、コンテキスト認識サーチ・セレクターが受けられたという指示が、例えば、図１のコンテンツ項目選択エンジン１１２の受信コンポーネント１２２によって受けられる。このような指示は、例えば、図２の選択可能なコンテキスト認識サーチ・セレクター２１０をユーザーが選択したときに、受けることができる。ブロック４１８に示すように、コンテキスト認識サーチ要求に応答して選択された複数のコンテンツ項目の内少なくとも一部が、計算デバイスのユーザー・インターフェースの第１領域と関連付けた出力のために、自動的に提供される（例えば、図１のコンテンツ項目選択エンジン１１２の出力コンポーネント１３０を利用して）。即ち、コンテキスト認識サーチ要求に応答して選択された複数のコンテンツ項目の内少なくとも一部が、ユーザー入力サーチ問い合わせタームを全く受けることなく、計算デバイス（例えば、図２の計算デバイス２００）のユーザー・インターフェース（例えば、図２のユーザー・インターフェース２１２）と関連付けた出力のために提供される。複数のコンテンツ項目の内この一部を構成するコンテンツ項目は、例えば、図１の統計推論エンジン１２８を利用して、相対的関連尤度に基づいて、提示のために選択される。残りのコンテンツ項目のコンテキストに取り込まれたときに、ユーザーが見ることを望む確率または尤度が最も高いコンテンツ項目が、ユーザーに適した出力を提供するために利用される。また、ブロック４２０に示すように、計算デバイス（例えば、図２の計算デバイス２００）のユーザー・インターフェース（例えば、図２のユーザー・インターフェース２１２）の第２領域と関連付けて少なくとも１つのユーザー入力サーチ問い合わせタームを受けるように構成されているサーチ問い合わせ入力領域も提示される。このように、提示された情報（および／または情報リンク）が、コンテキスト認識サーチ・ボタンを選択したときにユーザーが提示させたかったものと一致しない場合、入力サーチ問い合わせタームを入力することができ、この入力タームに関する情報を求めるサーチが従来のように行われるが、ユーザーの意図が強く組み入れられるので、サーチ結果を判断するときに有効であることが分かる。

[0044] 以上から分かるように、本発明の実施形態は、ユーザーがコンテキスト認識サーチを行うことを望むという指示を受けたときに、ユーザーが特定の時点において見ることが望ましいと判定されたコンテンツ項目（またはそれへの参照／リンク）の迅速で効率的な出力を提供する。つまり、単純な１つのボタンの選択によって、ユーザーに、選択の時点において非常に関連深い情報を提示することができる。使用例には、次のことを含むことができる。ユーザーが朝起きて、コンテキスト認識サーチ・セレクターを選択すると、天気、株式情報、ニュース等が自動的に提示される。この場合、本システムは、計算デバイスに関するユーザーのこれまでの行動に基づいて学習している。他の例では、 ユーザーが、「午後７時にレストランＸで友人が会うことを望むことを示すＳＭＳを受信し、このメッセージを見ている間に、コンテキスト認識サーチ・セレクターを選択する。すると、ユーザーにはこのレストランへの地図およびメニューが自動的に提示される。これによって、本発明でなければユーザーが同じ情報を受けるために行っていたはずのカット・アンド・ペースト活動が不要になる。更に他の例では、ユーザーがある子細不明人物に電話をかけることを望む。このユーザーは、この子細不明人物の表示にたどり着くまで彼女の連絡先リストをブラウズし、たどり着いた時点で、コンテキスト認識サーチ・セレクターを選択する。この場合、この子細不明人物のソーシャル・ネットワーキング・ページが、電話をかける前に確認するために、提示される。他の例では、ユーザーが現在特定の競技場で球技を観戦しており、コンテキスト認識サーチ・セレクターを押す。本システムは、デバイスの状態情報（位置および時刻）を利用して、試合登録選手(game roster)およびプレーヤー統計の出力を自動的に提供する。他の例では、ユーザーが大型小売店を訪れ、購入したいと思える商品を見つける。彼は、計算デバイスのカメラ（例えば、セル・フォンのカメラ）を利用して、バーコードの写真を撮影し、次いでコンテキスト認識サーチ・セレクターを選択すると、その商品についての価格比較ページが自動的に示される。更にその上、ユーザーが都市Ｘにあるホテルにチェック・インし、午後６時にコンテキスト認識サーチ・セレクターを選択する。本システムは、ユーザーが通常夕食を摂る時間であることを知っているので、ユーザーが一番好きな料理の近隣レストランのリスト、ならびに地図および移動体用クーポンが提示される。これらおよびその他の例も、本発明の実施形態の範囲内に該当すると考えられる。
動作環境例
[0045] 本発明の種々の態様について総合的なコンテキストを規定するために、本発明の種々の態様を実現することができる第１の動作環境例について、以下に説明する。特に、図５を参照すると、本発明の実施形態を実現する動作環境例が示されており、全体的に計算デバイス５００と称される。計算デバイス５００は、適した計算環境の一例に過ぎず、本発明の使用範囲や機能に関して何ら限定を示唆する意図はない。また、計算デバイス５００が、図示されているコンポーネントの内任意の１つやその組み合わせに関して何らかの依存性や要件を有するというように解釈してはならない。

[0046] 本発明の実施形態は、コンピューター、あるいはパーソナル・データー・アシスタントまたはその他のハンドヘルド・デバイスというような他の装置によって実行される、プログラム・モジュールのようなコンピューター実行可能命令を含む、コンピューター・コードまたは装置使用可能命令という一般的なコンテキストで説明することができる。一般に、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データー構造等を含むプログラム・モジュールは、特定のタスクを実行するコード、または特定の絶対データー・タイプを実装するコードを指す。本発明の実施形態は、ハンドヘルド・デバイス、消費者用電子機器、汎用コンピューター、より特殊な計算デバイスなどを含む、種々のシステム構成において実用することができる。また、本発明の実施形態は分散型計算環境においても実用することができ、この環境では、通信ネットワークを通じてリンクされているリモート処理デバイスによってタスクを実行する。

[0047] 引き続き図５を参照すると、計算デバイス５００は、以下のデバイスを直接的または間接的に結合するバス５１０を含む。そのデバイスとは、メモリー５１２、１つ以上のプロセッサー５１４、１つ以上のプレゼンテーション・コンポーネント５１６、入力／出力（Ｉ／Ｏ）ポート５１８、Ｉ／Ｏコンポーネント５２０、および例示の電源５２２である。バス５１０は、１つ以上のバス（アドレス・バス、データー・バス、またはこれらの組み合わせ）であるものを表す。図５の種々のブロックは、明確にするために、線で示されているが、実際には、種々のコンポーネントの輪郭はそれほど明らかではなく、比喩的には、もっと正確に示すならばこれらの線は灰色で曖昧になるであろう。例えば、ディスプレイ・デバイスのようなプレゼンテーション・コンポーネントを、Ｉ／Ｏコンポーネントと見なす人もいると考えられる。加えて、多くのプロセッサーはメモリーを有する。本発明者は、このようなことは技術の本質であることを認識しており、図５の線図は本発明の１つ以上の実施形態と共に使用することができる計算デバイス例の一例に過ぎないことを繰り返しておく。「ワークステーション」、「サーバー」、「ラップトップ」、「ハンドヘルド・デバイス」などのようなカテゴリー間では区別は行われない。何故なら、これらは全て図５の範囲に入り、「計算デバイス」と呼ばれると考えられるからである。

[0048] 計算デバイス５００は、通例、種々のコンピューター読み取り可能媒体を含む。コンピューター読み取り可能媒体は、計算デバイス５００によってアクセスすることができる任意の利用可能な媒体とすることができ、揮発性および不揮発性媒体双方の、リムーバブルおよび非リムーバブル媒体を含む。一例として、そして限定ではなく、コンピューター読み取り可能媒体は、コンピューター記憶媒体および通信媒体を含むことができる。コンピューター記憶媒体は、コンピューター読み取り可能命令、データー構造、プログラム・モジュール、または他のデーターのような情報の格納のための任意の方法または技術で実現される、揮発性および不揮発性双方のリムーバブルおよび非リムーバブル媒体を含む。コンピューター記憶媒体は、限定ではなく、ランダム・アクセス・メモリー（ＲＡＭ）、リード・オンリー・メモリー（ＲＯＭ）、電子的消去可能プログラム可能リード・オンリー・メモリー（ＥＥＰＲＯＭ）、フラッシュ・メモリーまたは他のメモリー技術、ＣＤ−ＲＯＭ、ディジタル・バーサタイル・ディスク（ＤＶＤ）または他の光ディスク・ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶デバイスまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは所望の情報を格納するために使うことができそしてコンピューター５００がアクセス可能なその他の任意の媒体も含むことができる。通信媒体は、搬送波または他の伝送メカニズムのような変調データー信号において、コンピューター読み取り可能命令、データー構造、プログラム・モジュール、あるいは他のデーターを具体化することができ、任意の情報配信媒体を含むことができる。「変調データー信号」という用語は、その信号内に情報をエンコードするようなやり方でその属性の１つ以上が設定されたまたは変化させられた信号を意味する。一例として、そして限定ではなく、通信媒体は、有線ネットワークまたは直接有線接続のような有線媒体、ならびに音響、ＲＦ、赤外線、および他のワイヤレス媒体というような、ワイヤレス媒体を含む。以上の内任意のものの組み合わせも、コンピューター読み取り可能媒体の範囲内に含まれてしかるべきである。

[0049] メモリー５１２は、揮発性および／または不揮発性メモリーの形態としたコンピューター記憶媒体を含む。メモリー５１２は、リムーバブル、非リムーバブル、またはその組み合わせであってもよい。ハードウェア・デバイスの例には、ソリッド・ステート・メモリー、ハード・ドライブ、光ディスク・ドライブ等が含まれる。計算デバイス５００は、メモリー５１２、またはＩ／Ｏコンポーネント５２０のような種々のエンティティからデーターを読み出す１つ以上のプロセッサーを含む。プレゼンテーション・コンポーネント（１つまたは複数）５１６は、データー指示をユーザーまたは他のデバイスに提示する。プレゼンテーション・コンポーネントの例には、ディスプレイ・デバイス、スピーカー、印刷コンポーネント、振動コンポーネント等が含まれる。

[0050] Ｉ／Ｏポート５１８は、Ｉ／Ｏコンポーネント５２０を含む他のデバイスに計算デバイス５００を論理的に結合することを可能にする。これら他のデバイスの一部は内蔵されていてもよい。例示的なコンポーネントには、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲーム・パッド、衛星ディッシュ、スキャナー、プリンター、ワイヤレス・デバイス等が含まれる。

[0051] 図６を参照すると、本明細書において記載した主題の態様を実現するデバイス例は、移動体デバイス６００を含む。本発明の実施形態は移動体デバイスにおける実施態様に限定されるのではないが、図６は、本明細書に記載された主題を実現することができる適した移動体デバイス６００の一例を示す。移動体デバイス６００は、デバイスの一例に過ぎず、本明細書において記載された主題の使用範囲や機能に関して何ら限定を示唆する意図はない。また、移動体デバイス６００が、この移動体デバイス例６００において図示されているコンポーネントの内任意の１つやその組み合わせに関して何らかの依存性や要件を有するというように解釈してはならない。

[0052] 実施形態の中には、移動体デバイス６００が、セル・フォン、他者との音声通信を可能にするハンドヘルド・デバイス、他の何らかの音声通信デバイス等を含む。これらの実施形態では、移動体デバイス６００には、写真を撮るためのカメラを装備することもできるが、他の実施形態ではこれが必要とされなくてもよい。他の実施形態では、移動体デバイス６００は、パーソナル・ディジタル・アシスタント（ＰＤＡ）、ハンド・ヘルド・ゲーミング・デバイス、ノートブック型コンピューター、プリンター、セット・トップ、メディア・センター、または他の家電製品を含む家電製品、他の移動体デバイス等を含む。更に他の実施形態では、移動体デバイス６００は、パーソナル・コンピューター、サーバー等のような、一般には非移動体と考えられるデバイスを含むことができる。

[0053] 移動体デバイス６００のコンポーネントは、処理ユニット６０５、システム・メモリー６１０、およびシステム・メモリー６１０から処理ユニット６０５までを含む種々のシステム・コンポーネントを含むバス６１５を含むことができるが、これらに限定されるのではない。バス６１５は、メモリー・バス、メモリー・コントローラー、周辺バス、および種々のバス・アーキテクチャーの内任意のものを使用するローカル・バス等を含む、様々なタイプのバス構造の内任意のものとすることができる。バス６１５によって、移動体デバイス６００の種々のコンポーネント間でデーターを送信することが可能になる。

[0054] 移動体デバイス６００は、種々のコンピューター読み取り可能媒体を含むことができる。コンピューター読み取り可能媒体は、移動体デバイス６００によってアクセス可能な任意の入手可能な媒体とすることができ、揮発性および不揮発性、リムーバブルおよび非リムーバブル双方の媒体を含む。一例として、そして限定ではなく、コンピューター読み取り可能媒体は、コンピューター記憶媒体および通信媒体を含むことができる。コンピューター記憶媒体は、コンピューター読み取り可能命令、データー構造、プログラム・モジュール、またはその他のデーターというような情報の格納のために、任意の方法または技術で実現される、揮発性および不揮発性の双方のリムーバブル媒体および非リムーバブル媒体を含む。コンピューター記憶媒体は、限定ではなく、ＲＡＭ、ＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、フラッシュ・メモリーまたはその他のメモリー技術、ＣＤ−ＲＯＭ、ディジタル・バーサタイル・ディスク（ＤＶＤ）またはその他の光ディスク・ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク・ストレージまたはその他の磁気記憶デバイス、あるいは所望の情報を格納するために使用することができしかも移動体デバイス６００がアクセス可能なその他のあらゆる媒体を含む。

[0055] 通信媒体は、通例、コンピューター読み取り可能命令、データー構造、プログラム・モジュールおいて具体化された、任意の情報配信媒体を含むことができ、および／または搬送波またはその他の移送機構のような変調データー信号の中に他のデーターを含むことができる。「変調データー信号」という用語は、その信号の中に情報をエンコードするようなやり方でその特性の１つ以上が設定されたまたは変化させられた信号を指す。一例として、そして限定ではなく、通信媒体は、有線ネットワークまたは直接有線接続のような有線媒体、ならびに音響、ＲＦ、赤外線、Ｗｉ−Ｆｉ、ＷｉＭＡＸ、および他のワイヤレス媒体というような、ワイヤレス媒体を含む。以上の内任意のものの組み合わせも、コンピューター読み取り可能媒体の範囲内に含むことができる。

[0056] システム・メモリー６１０は、揮発性および／または不揮発性メモリーの形態をなすコンピューター記憶媒体を含み、リード・オンリー・メモリー（ＲＯＭ）およびランダム・アクセス・メモリー（ＲＡＭ）を含むことができる。セル・フォンのような移動体デバイスでは、オペレーティング・システム・コード６２０がＲＯＭに含まれることもあるが、他の実施形態では、これが必要とされない場合もある。同様に、アプリケーション・プログラム６２５はＲＡＭに置かれることが多いが、この場合も、他の実施形態では、アプリケーション・プログラムがＲＯＭまたは他のコンピューター読み取り可能メモリーに置かれてもよい。ヒープ(heap)６３０は、オペレーティング・システム６２０および／またはアプリケーション・プログラム６２５と関連した状態のために設けられたメモリーである。例えば、オペレーティング・システム６２０およびアプリケーション・プログラム６２５は、その動作中に変数およびデーター構造をヒープ６３０に格納することができる。

[0057] また、移動体デバイス６００は、その他のリムーバブル／非リムーバブル揮発性／不揮発性メモリーも含むことができる。一例として、図６は、フラッシュ・カード６３５、ハード・ディスク・ドライブ６３６、およびメモリー・スティック６３７を示す。ハード・ディスク・ドライブ６３６は、例えば、メモリー・スロットの中に収まるように、微小化するとよい。移動体デバイス６００は、これらのタイプの不揮発性リムーバブル・メモリーとリムーバブル・メモリー・インターフェース６３１を介してインターフェースすることができ、あるいはユニバーサル・シリアル・バス（ＵＳＢ）、ＩＥＥＥ６９４、有線ポート（１つまたは複数）６４０の１つ以上、またはアンテナ（１つまたは複数）６６５を介して接続することもできる。アンテナ６６５の１つが、ＧＰＳデーターを受信してもよい。これらの実施形態では、リムーバブル・メモリー・デバイス６３５〜６３７は、通信モジュール（１つまたは複数）６３２を介して移動体デバイスとインターフェースすることができる。実施形態の中には、これらのタイプのメモリー全てが１つの移動体デバイスに含まれていなくてもよい場合もある。他の実施形態では、これらおよびその他のタイプのリムーバブル・メモリーの内１つ以上が１つの移動体デバイスに含まれているとよい場合もある。

[0058] 実施形態の中には、ハード・ディスク・ドライブ６３６が、移動体デバイス６００により永続的に取り付けられるように接続されるとよい場合もある。例えば、ハード・ディスク・ドライブ６３６は、並列高度技術取り付け（ＰＡＴＡ：parallel advanced technology attachment）、直列高度技術取り付け（ＳＡＴＡ：serial advanced technology attachment）、または他のインターフェースというような、インターフェースに接続されてもよい。このインターフェースは、バス６１５に接続することができる。このような実施形態では、ハード・ドライブを取り外すには、移動体デバイス６００のカバーを取り外すこと、移動体デバイス６００内に構造を支持するためにハード・ドライブ６３６を接続するねじまたは他の締結具を取り外すことを要することもある。

[0059] 先に説明し図６に示したリムーバブル・メモリー・デバイス６３５〜６３７、およびそれらと関連したコンピューター記憶媒体は、コンピューター読み取り可能命令、プログラム・モジュール、データー構造、および移動体デバイス６００についての他のデーターのストレージを設ける。例えば、リムーバブル・メモリー・デバイスまたはデバイス６３５〜６３７は、移動体デバイス６００によって撮影された画像、音声記録、連絡先情報、プログラム、プログラムのデーター等を格納することができる。

[0060] ユーザーは、キーパッド６４１およびマイクロフォン６４２のような入力デバイスを介して、移動体デバイス６００にコマンドおよび情報を入力することができる。実施形態の中には、ディスプレイ６４３がタッチ感応画面であるとよく、ユーザーにその上でコマンドおよび情報を入力させることができるとよい場合もある。キーパッド６４１およびディスプレイ６４３は、バス６１５に結合されているユーザー入力インターフェース６５０を介して、処理ユニット６０５に接続されるのであるとよいが、通信モジュール（１つまたは複数）６３２および有線ポート（１つまたは複数）６４０のような、他のインターフェースおよびバス構造によって接続されるのであってもよい。

[0061] ユーザーは、例えば、マイクロフォン６４２への発話を介して、そしてキーパッド６４１またはタッチ感応ディスプレイ６４３上で入力されたテキスト・メッセージを介して他のユーザーと通信することができる。オーディオ・ユニット６５５は、スピーカー６４４を駆動するための電気信号を供給することができ、更にマイクロフォン６４２から受けられたオーディオ信号を受けてディジタル化することができる。

[0062] 移動体デバイス６００は、カメラ６６１を駆動する信号を供給するビデオ・ユニット６６０を含むことができる。また、ビデオ・ユニット６６０は、カメラ６６１によって得られた画像を受けて、これらの画像を処理ユニット６０５および／または移動体デバイス６００に含まれているメモリーに供給することができる。カメラ６６１によって得られた画像は、ビデオ、ビデオを形成しない１つ以上の画像、またはその何らかの組み合わせを含むことができる。

[0063] 通信モジュール（１つまたは複数）６３２は１つ以上のアンテナ（１つまたは複数）６６５に信号を供給し、このアンテナ６６５から信号を受信することができる。アンテナ（１つまたは複数）６６５の内１つは、セル・フォーン・ネットワーク用のメッセージを送信および受信することができる。他のアンテナは、Bluetooth.RTM.メッセージを送信および受信することができる。更に他のアンテナ（または共有アンテナ）は、ワイヤレス・イーサネット（登録商標）規格によるネットワーク・メッセージを送信および受信することができる。

[0064] 実施形態の中には、１つのアンテナを使用して、１種類よりも多いネットワークにメッセージを送信および／または受信することができる場合もある。例えば、１つのアンテナが音声メッセージおよびパケット・メッセージを送信および受信することができる。

[0065] ネットワーク接続環境において動作するとき、移動体デバイス６００は１つ以上のリモート・デバイスに接続することができる。これらのリモート・デバイスには、パーソナル・コンピューター、サーバー、ルーター、ネットワークＰＣ、セル・フォン、ピア・デバイス、または他の一般的なネットワーク・ノードを含むことができ、通例、移動体デバイス６００に関して先に説明したエレメントの多くまたは全てを含む。

[0066] 本明細書において記載した主題の態様は、複数の他の汎用計算システム環境または構成、あるいは特殊目的の計算システム環境または構成でも動作する。本明細書において記載した主題の態様と共に使用するのに適していると考えられるよく知られている計算システム、環境、および／または構成の例には、パーソナル・コンピューター、サーバー・コンピューター、ハンドヘルドまたはラップトップ・デバイス、マイクロプロセッサー・システム、マイクロコントローラー・ベースのシステム、セット・トップ・ボックス、プログラマブル消費者用電子機器、ネットワークＰＣ、ミニコンピューター、メインフレーム・コンピューター、以上のシステムまたはデバイスの内任意のものを含む分散型計算環境等が含まれるが、これらに限定されるのではない。

[0067] 本明細書において記載した主題の態様は、移動体デバイスによって実行される、プログラム・モジュールのようなコンピューター実行可能命令という一般的なコンテキストで説明することができる。一般に、プログラム・モジュールは、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データー構造等を含み、特定のタスクを実行するか、または特定の絶対データー・タイプを実装する。 本明細書において記載した主題の態様は、通信ネットワークによってリンクされているリモート処理デバイスによってタスクが実行される、分散型計算環境においても実施することができる。分散型計算環境では、プログラム・モジュールは、メモリー記憶デバイスを含むローカルおよびリモート双方のコンピューター記憶媒体に配置することができる。

[0068] 更に、サーバーという用語が本明細書ではしばしば使用されたが、この用語は、クライアント、１つ以上のコンピューターに分散された１つ以上のプロセスの集合体、１つ以上の単体記憶デバイス、１つ以上の他のデバイスの集合体、以上の内１つ以上の組み合わせなども含むことができることは、認められよう。
結論
[0069] 本発明には種々の変更および代替構造の余地があるが、その内のある種の例示的実施形態を図面に示し、以上で詳細に説明した。しかしながら、開示した具体的な形態に本発明を限定する意図はなく、逆に、本発明は、本発明の主旨および範囲に入る全ての変更、代替構造、および均等物に該当するものとする。

[0070] 尚、図３の方法３００および図４の方法４００に示されているステップの順序は、本発明の範囲を限定することは全く意味しておらず、実際、これらのステップは本発明の実施形態の中で種々の異なるシーケンスで行われてもよいことは、当業者には言うまでもないであろう。例えば、本発明の実施形態の範囲内で、コンテキスト・インディケーターは、コンテキスト認識サーチの要求を受けた後に受けてもよい。このような変形の内任意のものおよびその全て、ならびにその組み合わせは、本発明の実施形態の範囲に入ると考えられる。

[0071] 以上、特定の実施形態に関して本発明について説明したが、これはあらゆる観点において、限定的ではなく例示的であることを意図している。本発明が属する技術における当業者には、その範囲を逸脱せずに、代替実施形態が明白になるであろう。

Claims (11)

1. コンピューター実行可能命令が具体化されている１つ以上のコンピューター記憶媒体であって、前記コンピューター実行可能命令が実行されると、コンテキストに基づいて選択されたコンテンツ項目を提供する方法を計算デバイスに実行させ、前記方法が、
   ユーザーと関連した少なくとも１つのコンテキスト・インディケーターを受けるステップであって、前記少なくとも１つのコンテキスト・インディケーターは、１つ以上のキーワードを含み、該１つ以上のキーワードは、前記ユーザーが関与しかつ第１のアドレスに関連した最近のメッセージ会話から抽出され、前記１つ以上のキーワードは、前記第１のアドレスと関連した前記ユーザーによる活動しきい値量に基づいて抽出される、ステップと、
   前記少なくとも１つのコンテンツ項目を前記ユーザーが見ることを希望する尤度を計算するために、前記少なくとも１つのコンテキスト・インディケーターを使用するステップであって、前記少なくとも１つのコンテンツ項目が、可視情報、可聴情報、または可視および可聴情報の組み合わせの内の１つである、ステップと、
   コンテキスト認識サーチが要求されたという指示を受けるステップと、
   前記コンテキスト認識サーチ要求に応答して、ユーザー入力サーチ問い合わせタームを全く受けずに、前記ユーザーが見ることを希望する前記尤度に基づいて、前記計算デバイスと関連付けられた出力のために、前記少なくとも１つのコンテンツ項目を自動的に提供するステップと、
   を含む、１つ以上のコンピューター記憶媒体。
2. 請求項１記載の１つ以上のコンピューター記憶媒体において、前記少なくとも１つのコンテンツ項目が、少なくとも部分的に、可視情報を含み、前記方法が、更に、
   前記コンテキスト認識サーチ要求に応答して、ユーザー・インターフェースと関連付けて前記可視情報を表示するステップと、
   前記ユーザー・インターフェースと関連付けて、少なくとも１つのユーザー入力サーチ問い合わせタームを受けるように構成されているサーチ問い合わせ入力領域を表示するステップと、
   を含む、１つ以上のコンピューター記憶媒体。
3. 請求項１記載の１つ以上のコンピューター記憶媒体において、前記コンテキスト認識サーチが要求されたという指示を受けるステップが、コンテキスト認識サーチ・セレクターが選択されたという指示を受けるステップを含み、前記コンテキスト認識サーチ・セレクターが、前記計算デバイスと関連付けられたハードウェア・ベースのサーチ・セレクター、ソフトウェア・ベースのサーチ・セレクター、ならびにハードウェア・ベースおよびソフトウェア・ベースのサーチ・セレクターの組み合わせの内の１つである、１つ以上のコンピューター記憶媒体。
4. 請求項１記載の１つ以上のコンピューター記憶媒体において、前記コンテキスト認識サーチ要求に応答して、前記計算デバイスと関連付けられた出力のために、前記少なくとも１つのコンテンツ項目を自動的に提供するステップが、前記少なくとも１つのコンテンツ項目のリモート・ソースにアクセスするステップ、前記少なくとも１つのコンテンツ項目のリモート・ソースから同期されたローカル・キャッシュにアクセスするステップ、またはこれらの組み合わせを含む、１つ以上のコンピューター記憶媒体。
5. 請求項１記載の１つ以上のコンピューター記憶媒体において、
   前記少なくとも１つのコンテンツ項目を選択するために前記少なくとも１つのコンテキスト・インディケーターを使用するステップが、前記コンテキスト認識サーチが要求されたという指示を受ける前に、前記少なくとも１つのコンテキスト・インディケーターを選択するステップを含み、
   前記方法が、更に、前記少なくとも１つのコンテンツ項目をキャッシュするステップを含む、１つ以上のコンピューター記憶媒体。
6. 請求項１記載の１つ以上のコンピューター記憶媒体において、前記コンテキスト認識サーチ要求に応答して、前記計算デバイスと関連付けられた出力のために、前記少なくとも１つのコンテンツ項目を自動的に提供するステップが、前記コンテキスト認識サーチ要求に応答して、前記計算デバイスと関連付けた出力のために、複数のコンテンツ項目から少なくとも一部を自動的に提供するステップを含む、１つ以上のコンピューター記憶媒体。
7. 請求項６記載の１つ以上のコンピューター記憶媒体において、前記方法が、更に、前記ユーザーが前記関連したコンテンツ項目の提示を望む可能性がどの位あるかを示す尤度を、前記複数のコンテンツ項目の各々と関連付けるステップを含み、前記計算デバイスと関連付けた出力のために前記複数のコンテンツ項目から少なくとも前記一部を自動的に提供するステップが、前記複数のコンテンツ項目の各々と関連付けられた前記尤度に基づいて、前記複数のコンテンツ項目の一部を自動的に提供するステップを含む、１つ以上のコンピューター記憶媒体。
8. 請求項１記載の１つ以上のコンピューター記憶媒体であって、更に、前記少なくとも１つのコンテンツ項目を選択するために、プロファイル・データー、現ビュー・データー、またはプロファイル・データーおよび現ビュー・データーの組み合わせを使用するステップを含む、１つ以上のコンピューター記憶媒体。
9. 請求項１記載の１つ以上のコンピューター記憶媒体において、前記ユーザーと関連付けられた前記少なくとも１つのコンテキスト・インディケーターが、前記ユーザーの前記計算デバイスとの少なくとも１回の対話処理に基づく、１つ以上のコンピューター記憶媒体。
10. コンピューター実行可能命令が具体化されている１つ以上のコンピューター記憶媒体であって、前記コンピューター実行可能命令が実行されると、コンテキストに基づいて選択されたコンテンツ項目を提供する方法を計算デバイスに実行させ、前記方法が、
    ユーザーと関連した複数のコンテキスト・インディケーターを受けるステップであって、第１のコンテキスト・インディケーターは、前記ユーザーが履歴的に行ったルーチン・ウェブ・サーチを含み、第２のコンテキスト・インディケーターは、前記ユーザーが関与しかつ第１のアドレスに関連した最近の会話に基づき、前記ユーザーによる活動しきい値量は、前記第１のアドレスと関連する、ステップと、
    前記計算デバイスにおけるユーザー・インターフェースと関連付けて提示できる複数のコンテンツ項目を決定するステップであって、前記複数のコンテンツ項目の各々が、入力としての前記複数のコンテキスト・インディケーターの内少なくとも１つに基づいて決定される、ステップと、
    前記ユーザーが前記関連したコンテンツ項目の提示を望む可能性がどの位あるかを示す尤度を、前記複数のコンテンツ項目の各々と関連付けるステップと、
    コンテキスト認識サーチ・セレクターが選択されたという指示を受けるステップと、
    前記コンテキスト認識サーチ・セレクターの選択に応答して、ユーザー入力サーチ問い合わせタームを全く受けずに、前記ユーザー・インターフェースの第１領域と関連付けて、前記複数のコンテンツ項目の一部を自動的に提示するステップであって、前記複数のコンテンツ項目の前記一部を含むコンテンツ項目が、相対的関連尤度に基づいて、提示のために選択される、ステップと、
    前記コンテキスト認識サーチ・セレクターの選択に応答して、前記ユーザー・インターフェースの第２領域と関連付けて少なくとも１つのユーザー入力サーチ問い合わせタームを受けるように構成されているサーチ問い合わせターム領域を提示するステップと、
    を含む、１つ以上のコンピューター記憶媒体。
11. 請求項１０記載の１つ以上のコンピューター記憶媒体において、前記第２のコンテキスト・インディケーターが１時点に関連する、１つ以上のコンピューター記憶媒体。

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