JP5817724B2 - コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法およびプログラム - Google Patents

コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法およびプログラムに関し、特に同時に配信可能なストリーム数や通信品質の低下を抑制しうるコンテンツ配信システム等に関する。
インターネットなどのネットワークを利用した動画や音声などのコンテンツの配信が普及している。安定した動画や音声で配信を継続するためには、刻々と変動するネットワーク状態に応じて、コンテンツ配信装置(サーバ)が受信端末に向けて送出するコンテンツデータのビットレートなどを適切に設定することが重要である。
そのため、非特許文献1に記載されているように、コンテンツ配信装置が受信端末に対して定期的にプローブパケットを送信し、このプローブパケットの往復遅延時間の変動からネットワーク状態を推定して、推定されたネットワーク状態に適したビットレートでコンテンツデータを送出するということが行われている。
また、これに関連する特許文献として、次の各々がある。その中でも特許文献1には、配信サーバから端末へマルチキャストでコンテンツを配信する際に距離の近い(端末間のホップ数の小さい)端末をグループ化し、そのグループごとに利用可能帯域を予測して配信するビットレートを決定するという技術が記載されている。
特許文献2には、コンテンツデータの送信に先立って、全受信端末の全ての通信経路で予約可能な帯域幅を調べて、この帯域幅に合わせてデータを送信するというマルチキャストデータ配信方法が記載されている。特許文献3には、試験ストリームによって通信経路の可能帯域幅を推定するというストリームデータ配信などが記載されている。特許文献4には、プローブパケットを利用したIPネットワークの性能の測定を精密化するための技術が記載されている。
特開2005−167675号公報 特開2000−286845号公報 特開2008−278207号公報 特表2007−533215号公報
二瓶他「プローブパケットの往復遅延時間に基づくメディアのビットレート制御方式」、電子情報通信学会2010年総合大会公演論文集、B−6−99
しかしながら、非特許文献1などに記載されたような、プローブパケットによってネットワーク状態を推定する技術では、コンテンツ配信装置から配信されるコンテンツを受信するすべての受信端末に対して規定数のプローブパケットを送信する必要がある。
そのため、端末数が増大し、それら多数の端末へ同時にコンテンツを配信すると、それに伴って送信されるプローブパケットの送受信にかかる負荷が増大してしまうという問題がある。これは、コンテンツ配信装置、ネットワーク機器および回線にかかる負荷を増大させ、同時に配信可能なストリーム数、および各受信端末ごとの通信品質の低下を招く。
配信装置と受信端末の間のネットワーク状態は、主に通信経路上のボトルネックリンク(利用可能帯域が最小のリンク)の存在によって決定される。このボトルネックリンクとその利用可能帯域は、特定の端末のトラフィックや特定の通信経路の通信状態などによって、時間とともに変動する。そのため、ボトルネックリンクが同一の端末は、ビットレートの時間的変動がほぼ似通った傾向を示すことが多い。
従って、ボトルネックリンクが同一の端末を同一グループとすることができれば、これら同一グルーブに属する端末に対しては一括してビットレートを制御することができるので、送出されるプローブパケットの数を削減することが可能であると考えられる。しかしながら、特許文献1に記載の技術は「ホップ数」が規定値以下の端末を同一グループとするものであり、決して「ボトルネックリンク」が同一である端末を同一グループとするものではない。
そのため、特許文献1に記載の方法でグループを構成すると、ボトルネックリンクが同一ではない端末同士が同一グループとされる場合があり得るので、そのような場合には同一グループに対して一括でビットレートを制御すると適切な制御にならない。たとえば帯域に余裕があるにもかかわらず必要以上にビットレートが抑制される場合や、その逆の場合が発生することになる。逆に、この方法ではボトルネックリンクが同一である端末同士が別のグループとされる場合もあり得るので、この場合にはプローブパケットの数を削減する効果は得られない。
残る特許文献2〜4にも、ボトルネックリンクが同一である端末に対してビットレートなどを一括で制御するという技術は記載されていない。そのため、これらの技術では上記の問題は解決されない。
本発明の目的は、各受信端末に対するビットレートを適切に制御しつつ、配信装置から受信端末に向けて送出するプローブパケットの数を削減し、これによって同時に配信可能なストリーム数や通信品質の低下を抑制しうるコンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法およびプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るコンテンツ配信システムは、コンテンツ配信装置と複数台の受信端末とがネットワークを介して相互に接続されて構成され、前記コンテンツ配信装置が前記受信端末にコンテンツデータを送出するコンテンツ配信システムであって、前記コンテンツ配信装置が、前記受信端末に前記コンテンツデータを送出するコンテンツパケット送信部と、前記受信端末にネットワーク状態推定用のプローブパケットを送信するプローブパケット送信部と、前記プローブパケットに対する前記受信端末からの返信パケットを受信するプローブパケット受信部と、前記プローブパケットの送信から前記返信パケットの受信までの所要時間を特定すると共に当該所要時間から送出される前記コンテンツデータのビットレートを決定する送信制御部とを有し、前記送信制御部が、前記受信端末の中で前記ビットレートの時間的変動が類似している受信端末を小グループとして、同一の前記小グループに属する受信端末に対して一括して前記プローブパケットの送信間隔および送出される前記コンテンツデータの前記ビットレートを決定する機能と、前記小グループに属する各々の前記受信端末の前記ビットレートの時間的変動を判定し、その判定結果に基づいて前記小グループを再構成する機能とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るコンテンツ配信装置は、複数台の受信端末とネットワークを介して相互に接続されて構成され、前記受信端末にコンテンツデータを送出するコンテンツ配信装置であって、前記受信端末に前記コンテンツデータを送出するコンテンツパケット送信部と、前記受信端末にネットワーク状態推定用のプローブパケットを送信するプローブパケット送信部と、前記プローブパケットに対する前記受信端末からの返信パケットを受信するプローブパケット受信部と、前記プローブパケットの送信から前記返信パケットの受信までの所要時間を特定すると共に当該所要時間から送出される前記コンテンツデータのビットレートを決定する送信制御部とを有し、前記送信制御部が、前記受信端末の中で前記ビットレートの時間的変動が類似している受信端末を小グループとして、同一の前記小グループに属する受信端末に対して一括して前記プローブパケットの送信間隔および送出される前記コンテンツデータの前記ビットレートを決定する機能と、前記小グループに属する各々の前記受信端末の前記ビットレートの時間的変動を判定し、その判定結果に基づいて前記小グループを再構成する機能とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るコンテンツ配信方法は、コンテンツ配信装置と複数台の受信端末とがネットワークを介して相互に接続されて構成され、前記コンテンツ配信装置が前記受信端末にコンテンツデータを送出するコンテンツ配信システムにあって、前記受信端末に対して前記コンテンツデータを前記コンテンツ配信装置のコンテンツパケット送信部が送出し、前記受信端末に対してネットワーク状態推定用のプローブパケットを前記コンテンツ配信装置のプローブパケット送信部が送信し、前記プローブパケットに対する前記受信端末からの返信パケットを前記コンテンツ配信装置のプローブパケット受信部が受信し、前記プローブパケットの送信から前記返信パケットの受信までの所要時間を前記コンテンツ配信装置の送信制御部が特定し、特定された前記所要時間から送出される前記コンテンツデータのビットレートを前記コンテンツ配信装置の送信制御部が決定し、前記受信端末の中で前記ビットレートの時間的変動が類似している受信端末を前記コンテンツ配信装置の前記送信制御部が小グループとして定義し、同一の前記小グループに属する受信端末に対して一括して前記プローブパケットの送信間隔を前記コンテンツ配信装置の前記送信制御部が決定し、前記小グループに属する各々の前記受信端末の前記ビットレートの時間的変動を前記コンテンツ配信装置の前記送信制御部が判定し、その判定結果に基づいて前記小グループを前記コンテンツ配信装置の前記送信制御部が再構成することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るコンテンツ配信プログラムは、コンテンツ配信装置と複数台の受信端末とがネットワークを介して相互に接続されて構成され、前記コンテンツ配信装置が前記受信端末にコンテンツデータを送出するコンテンツ配信システムにあって、前記コンテンツ配信装置が備えるコンピュータに、前記受信端末に対して前記コンテンツデータを送出する手順、前記受信端末に対してネットワーク状態推定用のプローブパケットを送信する手順、前記プローブパケットに対する前記受信端末からの返信パケットを受信する手順、前記プローブパケットの送信から前記返信パケットの受信までの所要時間を特定する手順、特定された前記所要時間から送出される前記コンテンツデータのビットレートを決定する手順、前記受信端末の中で前記ビットレートの時間的変動が類似している受信端末を小グループとして定義する手順、同一の前記小グループに属する受信端末に対して一括して前記プローブパケットの送信間隔を決定する手順、および前記小グループに属する各々の前記受信端末の前記ビットレートの時間的変動を判定し、その判定結果に基づいて前記小グループを再構成する手順を実行させることを特徴とする。
本発明は、上述したようにビットレートの時間的変動が類似した(即ち、ボトルネックリンクが同一である)受信端末を小グループとするように構成したので、同一の小グループに対して送信するプローブパケットの数を削減することができる。これによって、各受信端末に対するビットレートを適切に制御しつつ、配信装置から受信端末に向けて送出するプローブパケットの数を削減し、これによって同時に配信可能なストリーム数や通信品質の低下を抑制することが可能であるコンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法およびプログラムを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成を示す説明図である。 図1で示した送信制御部のより詳細な構成について示す説明図である。 図2に示した端末情報記憶部に記憶される端末管理テーブルの内容について示す説明図である。 図2に示した端末情報記憶部に記憶されるプローブ管理テーブルの内容について示す説明図である。 図2に示した端末情報記憶部に記憶されるグループ制御情報管理テーブルの内容について示す説明図である。 図2に示した端末情報記憶部に記憶される端末制御情報管理テーブルの内容について示す説明図である。 図1に示したコンテンツ配信システムでいう大グループと小グループについて説明する説明図である。 図1に示したコンテンツ配信システムで、受信端末のうちの1つがコンテンツ配信装置に対して新しくコンテンツ配信開始要求をした場合の、コンテンツ配信装置の動作について示すフローチャートである。 図1に示したコンテンツ配信システムで、プローブパケットに対する受信端末からの応答を受信した場合の、コンテンツ配信装置の動作について示すフローチャートである。 図9のステップS24として示した、パケット送信制御機能がビットレートとプローブパケットの送信時刻を決定する処理の詳細を示すフローチャートである。 図10のステップS104として示した、パケット送信制御機能が受信端末を小グループへ追加するか否かを判定する処理の詳細を示すフローチャートである。 図1に示したコンテンツ配信システムで、受信端末のうちの1つがコンテンツ配信装置に対して配信停止要求をした場合の、コンテンツ配信装置の動作について示すフローチャートである。 図12のステップS32として説明した、パケット送信制御機能が小グループを合併すべきか否かの判定の動作をより詳しく説明するフローチャートである。 最初の受信端末から配信要求を受信してプローブ管理テーブルを作成するまでの処理が終了した段階で端末情報記憶部に記憶される各テーブルの内容を示す説明図である。図14(A)は端末管理テーブル、図14(B)はプローブ管理テーブル、図14(C)はグループ制御情報管理テーブル、図14(D)は端末制御情報管理テーブルを各々示す。 プローブパケットの送信時刻を決定してフラグを立てるまでの処理が終了した段階で端末情報記憶部に記憶される各テーブルの内容を示す説明図である。図15(A)は端末管理テーブル、図15(B)はプローブ管理テーブル、図15(C)はグループ制御情報管理テーブル、図15(D)は端末制御情報管理テーブルを各々示す。 小グループを新規に作成して登録するまでの処理が終了した段階で端末情報記憶部に記憶される各テーブルの内容を示す説明図である。図16(A)は端末管理テーブル、図16(B)はプローブ管理テーブル、図16(C)はグループ制御情報管理テーブル、図16(D)は端末制御情報管理テーブルを各々示す。 時刻24[s]の時点で端末情報記憶部に記憶される各テーブルの内容を示す説明図である。図17(A)は端末管理テーブル、図17(B)はプローブ管理テーブル、図17(C)はグループ制御情報管理テーブル、図17(D)は端末制御情報管理テーブルを各々示す。 時刻40[s]の時点で端末情報記憶部に記憶される各テーブルの内容を示す説明図である。図18(A)は端末管理テーブル、図18(B)はプローブ管理テーブル、図18(C)はグループ制御情報管理テーブル、図18(D)は端末制御情報管理テーブルを各々示す。 3台の受信端末で構成される小グループのステップS106におけるビットレート上昇・維持・低下の判定結果と、ステップS107で決定した小グループ全体の送信レートの増減傾向の一例について示す説明図である。 同一の大グループ内の小グループX〜Zの受信端末数および制御履歴の一例について示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成を示す説明図である。 図21で示した送信制御部のより詳細な構成について示す説明図である。 図21に示したコンテンツ配信システムで、受信端末のうちの1つがコンテンツ送信装置に対して新しくコンテンツ配信開始要求をした場合の、コンテンツ送信装置および配信制御装置の動作について示すフローチャートである。 図21に示したコンテンツ配信システムで、プローブパケットに対する受信端末からの応答を受信した場合の、配信制御装置の動作について示すフローチャートである。 図21に示したコンテンツ配信システムで、受信端末のうちの1つがコンテンツ送信装置に対して配信停止要求をした場合の、コンテンツ送信装置および配信制御装置の動作について示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態の構成について添付図1〜2に基づいて説明する。
最初に、本実施形態の基本的な内容について説明し、その後でより具体的な内容について説明する。
本実施形態に係るコンテンツ配信システム1は、コンテンツ配信装置10と複数台の受信端末20とがネットワーク30を介して相互に接続されて構成され、コンテンツ配信装置が受信端末にコンテンツデータを送出するコンテンツ配信システムである。コンテンツ配信装置10は、受信端末にコンテンツデータを送出するコンテンツパケット送信部103と、受信端末にネットワーク状態推定用のプローブパケットを送信するプローブパケット送信部104と、プローブパケットに対する受信端末からの返信パケットを受信するプローブパケット受信部105と、プローブパケットの送信から返信パケットの受信までの所要時間を特定すると共に当該所要時間からプローブパケットの送信間隔および送出されるコンテンツデータのビットレートを決定する送信制御部102とを有する。そして送信制御部102は、受信端末の中でビットレートの時間的変動が類似している受信端末を小グループとして、同一の小グループに属する受信端末に対して一括してプローブパケットの送信間隔および送出されるコンテンツデータのビットレートを決定する。
送信制御部102はまた、小グループに属する各々の受信端末のビットレートの時間的変動を判定し、その判定結果に基づいて小グループを再構成する機能を有する。
送信制御部102はさらに、小グループに属していない受信端末に対して、既存の小グループとビットレートの時間的変動が類似しており、かつ該小グループに属する受信端末の台数が予め与えられた上限値以内であれば該受信端末を該小グループに追加する機能を有する。送信制御部102は、前述の受信端末のビットレートの時間的変動の判定と前記小グループの再構成を、プローブパケットを所定の個数送信するごとに行う。
そして送信制御部102は、受信端末の中の1台からの配信停止要求をセッション制御部が受信したことを受けて、既存の小グループの中でビットレートの時間的変動が類似しており、かつ該小グループに属する受信端末の合計台数が上限値以内であるものがあればそれらの小グループを合併させる機能を有する。
以上の構成を備えることにより、本実施形態のコンテンツ配信システム1は、同一の小グループに対して送信するプローブパケットの数を削減して、同時に配信可能なストリーム数、および各受信端末ごとの通信品質の低下を抑制することが可能となる。
以下、これをより詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコンテンツ配信システム1の構成を示す説明図である。コンテンツ配信システム1は、コンテンツ配信装置10と、複数台の受信端末20a、20b、20c…がインターネット30を介して相互に接続されて構成される。以後、受信端末20a、20b、20c…を総称して、受信端末20という。また、単に端末とだけいう場合もある。
コンテンツ配信装置10は、コンピュータプログラムを実行する主演算制御手段(CPU)11と、各種データおよびプログラムを記憶するための記憶手段(主記憶手段、およびハードディスクなどの外部記憶手段)12と、ネットワーク30に接続して他のコンピュータとのデータ通信を行う通信手段13とを備えたコンピュータ装置(サーバ)である。
主演算制御手段11では、受信端末20から配信開始要求や配信停止要求を受信するセッション制御部101、受信端末20から受信したプローブパケットに対する返信についての情報を後述の送信制御部102に通知するプローブパケット受信部105が、コンピュータプログラムとして動作する。ここでいうプローブパケットに対する返信についての情報とは、それらの返信の送信元端末、プローブパケットID、および受信時刻を含む。
主演算制御手段11ではまた、プローブパケット受信部105から受信した情報に基づいて後述のコンテンツパケット送信部103およびプローブパケット送信部104を制御する送信制御部102、送信制御部102からの制御に基づいてコンテンツデータをパケット化して受信端末20へ送信するコンテンツパケット送信部103、送信制御部102からの制御に基づいてプローブパケットを生成して受信端末20へ送信するプローブパケット送信部104も、コンピュータプログラムとして動作する。
また、記憶手段12の中には、配信対象である各種コンテンツが複数種類のビットレートで配信可能な形式で記憶する記憶領域であるコンテンツ記憶部111が確保され、その中に各種コンテンツが予め記憶されている。このとき、コンテンツをH.264/SVC(Scalable Video Coding)のような階層符号化された形式で記憶しておくと、コンテンツ記憶部111の容量を削減できる。コンテンツパケット送信部103は、コンテンツ記憶部111からコンテンツデータを取り出し、これを送信制御部102に指示されたビットレートで受信端末20に対して送出する。また、後述の端末情報記憶部112も確保されている。
送信制御部102は、セッション制御部101から受信した配信開始通知もしくは配信停止通知と、プローブパケット受信部105から受信した送信元端末、プローブパケットID、および受信時刻をもとに各受信端末20へ配信するコンテンツのビットレートとプローブパケットの送信時刻を決定し、コンテンツパケット送信部103とプローブパケット送信部104に指示する。
受信端末20は、コンピュータ装置、携帯電話端末、スマートホン、IPTV(Internet Protocol Television)のセットトップボックスなど、機器の種類は特に問わないが、ネットワーク30に接続してコンテンツ配信装置10から配信されるコンテンツを受信して再生する機能、およびコンテンツ配信装置10から送信されるプローブパケットを受信してこれに対する応答パケットを返信する機能を持つものである。
ここでいうプローブパケットとは、たとえばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)に準拠するほとんどのネットワーク機器でサポートされているICMP(Internet Control Message Protocol、RFC792)でいう「Echo Request」であり、これに対する応答パケットとはやはりICMPでいう「Echo Reply」である。また、UDP(User Datagram Protocol、RFC862)の「UDP Echo」を、プローブパケットおよび応答パケットとして利用することもできる。
ICMPの規格では、シーケンス番号というフィールドが規定されている。そのため、たとえばコンテンツ配信装置10が「Echo Request」を送信する際に、該パケット中のシーケンス番号フィールドに任意の値を設定する。そしてこれを受信した受信端末20が「Echo Reply」を返信する際に、該パケット中のシーケンス番号フィールドに「Echo Request」に設定された値をそのまま使用して返信する。従って、コンテンツ配信装置10が送信するプローブパケットごとに異なるシーケンス番号フィールドを設定すれば、返って来た応答パケットがどのプローブパケットに対するものであるかを識別することは容易である。
ネットワーク30とは、パケット交換ネットワークであり、インターネット、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、無線ネットワークなどのような品質(帯域)を保証されていないネットワークを含む。
図2は、図1で示した送信制御部102のより詳細な構成について示す説明図である。送信制御部102は、セッション制御部101から各端末の配信開始通知・配信停止通知を受信するセッション情報受信機能121、プローブパケット受信部からプローブパケットの応答の送信元端末とプローブパケットIDと受信時刻を受信するプローブパケット情報受信機能122を有する。
送信制御部102はさらに、セッション情報受信機能121とプローブパケット情報受信機能122から受信した情報を後述の端末情報記憶部112に保存し、配信するコンテンツのビットレートとプローブパケット送信時刻の計算を後述のパケット送信制御機能124に指示する端末情報制御機能123、端末情報制御機能123の指示に基づき後述の端末情報記憶部112から必要な情報を取り出して配信するコンテンツのビットレートとプローブパケットの送信時刻を決定し、コンテンツパケット送信部103とプローブパケット送信部104に指示するパケット送信制御機能124を備える。
また、記憶手段12の中には、端末情報制御機能123が後述の各データを記憶する記憶領域である端末情報記憶部112が確保されている。図3〜6は、図2に示した端末情報記憶部112の記憶内容について示す説明図である。端末情報記憶部112には、端末管理テーブル151、プローブ管理テーブル152、グループ制御情報管理テーブル153、端末制御情報管理テーブル154といった各々のテーブルが記憶されており、これらの各テーブルのエントリは端末情報制御機能123が追加および削除し、またパケット送信制御機能124が参照する。
図3に示す端末管理テーブル151は、配信対象である受信端末20の各々に対応する端末識別子151aと、各端末識別子151aに対応する大グループID151bと小グループID151cとが登録されている。この大グループID151bと小グループID151cについては後述する。端末識別子151aは、各端末を一意に識別可能なものであれば何でもよく、たとえば各々の受信端末20のIPアドレスを利用してもよいし、またドメインネームシステムに基づくホスト名を利用してもよい。図3に示した例では、端末識別子151aとしてIPアドレスを利用している。
図4に示すプローブ管理テーブル152は、各端末識別子151aごとに1つのテーブルが存在しており、それら各々のテーブルでは、各々の受信端末20に対して送信されたプローブパケットのプローブパケットID152aとその送信時刻152b、そしてそれに対する返信を受信した受信時刻152c、さらにそのパケットに対する後述のフラグ152dとが登録されている。
図5に示すグループ制御情報管理テーブル153は、端末管理テーブル151にも登録されている大グループID151bと小グループID151c、その各々に対してコンテンツ配信装置10が行った制御の実行時刻153a、そしてその制御結果153bとが登録されている。ここでいう制御結果153bとは、具体的には実行時刻153aに対応する当該グループの各端末のビットレートである。
図6に示す端末制御情報管理テーブル154は、端末管理テーブル151にも登録されている端末識別子151a、その各々に対してコンテンツ配信装置10が行った制御の実行時刻154a、そしてその制御結果154bとが登録されている。ここでいう制御結果154bとは、具体的には実行時刻154aに対応する当該端末のビットレートである。
図7は、図1に示したコンテンツ配信システム1でいう大グループと小グループについて説明する説明図である。コンテンツ配信装置10は、複数の受信端末20を1つの小グループとするが、その際ネットワークトポロジ(接続形態)的に大きく離れた(即ち同一のボトルネックリンクを共有している可能性が低い)受信端末20が同一の小グループに属することを防止し、かつ小グループを形成する時の計算処理の負荷を軽減するため、複数の小グループをまとめてさらに大グループとしている。より具体的には、同一のISPや隣接した地域などに存在する複数の小グループを1つの大グループとしている。
図7では、複数の受信端末20a〜eの中で、受信端末20a〜dが同一の大グループ60aに属し、さらにその中でボトルネックリンク40が同一である受信端末20a〜cが同一の小グループ50aに属している。受信端末20eは、どの大グループにも属さず、またどの小グループにも属さない。また受信端末20dは、大グループ60aに属するが、どの小グループにも属さない。
ここでいう小グループとは、コンテンツ配信装置10から配信を受けているコンテンツの種類が同一である受信端末20が1つの小グループとなるのではなく、ビットレートの時間的変動が同一の傾向を示している受信端末20が1つの小グループとなる。即ち、コンテンツ配信装置10は、ビットレートの時間的変動が同一の傾向を示している受信端末20は、ボトルネックリンク40が同一であると考えられるので、それらを1つの小グループとしてまとめて扱い、ビットレートの変更などをグループ単位で一括して行う。その詳細を次から説明する。
図8は、図1に示したコンテンツ配信システム1で、受信端末20のうちの1つがコンテンツ配信装置10に対して新しくコンテンツ配信開始要求をした場合の、コンテンツ配信装置10の動作について示すフローチャートである。
コンテンツ配信装置10が、セッション制御部101で受信端末20からの配信開始要求を受信すると(ステップS11)、送信制御部102の端末情報制御機能123で受信端末が所属する大グループを決定して、端末情報記憶部112の端末管理テーブル151に新たな端末識別子151aに関するエントリを追加し、端末識別子151aに対応するプローブ管理テーブル152を新たに追加する(ステップS12)。
そしてパケット送信制御機能124が、ビットレートの初期値とプローブパケットの送信時刻を決定し、配信開始をコンテンツパケット送信部103に指示する。これによって受信端末20の指定したコンテンツの配信が新たに開始される(ステップS13)。
ここでいうビットレートの初期値は、コンテンツ記憶部111に予め記憶されている最低ビットレートを選択する方法や、過去の配信時のデータを用いて決定する方法、配信前に利用可能帯域を測定してその測定結果をもとにして決定する方法などがあるが、その初期値の決定方法自体は本発明の範囲ではないので、これら以外にも任意の公知技術を利用することができる。
図9は、図1に示したコンテンツ配信システムで、プローブパケットに対する受信端末20からの応答を受信した場合の、コンテンツ配信装置10の動作について示すフローチャートである。コンテンツ配信装置10のプローブパケット受信部105が応答パケットを受信すると(ステップS21)、送信元端末の端末識別子151aとプローブパケットID152aと受信時刻152cとを送信制御部102へ送信し、送信制御部102の端末情報制御機能123は、受信したそれらの情報をプローブ管理テーブル152の各フィールドに保存する(ステップS22)。
端末情報制御機能123は次に、受信したプローブパケットの応答が制御のトリガとなるか否か、即ちそのプローブパケットのID152aに対応するフラグ152dが立っているか否かを判定する(ステップS23)。トリガとなる応答パケットであれば、パケット送信制御機能124でビットレートとプローブパケットの送信時刻を決定する(ステップS24)。そのビットレートとプローブパケットの送信時刻を決定する処理の詳細は、次で解説する。
図10は、図9のステップS24として示した、パケット送信制御機能124がビットレートとプローブパケットの送信時刻を決定する処理の詳細を示すフローチャートである。パケット送信制御機能124は、まずプローブパケットの応答を送信した受信端末20が小グループに属するか否かを判定し(ステップS101)、小グループに属していない場合には、ステップS102〜S104の処理に進んで、によってその受信端末20単独で送信ビットレートを決定する。小グループに属していればステップS105〜S109の処理に進む。
受信端末20が小グループに属していない場合、パケット送信制御機能124は、プローブ管理テーブル152から当該プローブパケットの送信時刻152bおよび受信時刻152cを取得し(ステップS102)、送信時刻152bと受信時刻152cの差、即ちプローブパケットの往復遅延時間をもとに送信ビットレートを決定する(ステップS103)。より具体的には、例えば非特許文献1に記載されているように、規定数のプローブパケットの往復遅延時間に増加傾向があれば低下させ、増加傾向がなければ上昇させるなどの方法で送信ビットレートを決定することができる。
そしてパケット送信制御機能124は、これに続いて受信端末20を小グループへ追加するか否かを判定して(ステップS104)後述のステップS109の処理に進む。ステップS104の処理の詳細は図11にて後述する。
図11は、図10のステップS104として示した、パケット送信制御機能124が受信端末20を小グループへ追加するか否かを判定する処理の詳細を示すフローチャートである。パケット送信制御機能124はまず、その受信端末20が所属する大グループ内で、追加する小グループの候補を選定する(ステップS151)。
追加する小グループの候補は、各グループのグループ制御情報管理テーブル153に記録された制御結果153b(ビットレート)と、受信端末20の端末制御情報管理テーブル154に記録された制御結果154b(ビットレート)とが類似した時間的変動を示すものを選定し、配信開始からの経過時間が短く十分な制御履歴がない場合には候補なしと判定する。候補となる小グループが存在しない場合には、新たな小グループを生成して投入候補とする。
パケット送信制御機能124は次に、投入候補となる小グループの端末数があらかじめ定められた上限に達しているか否かを判定する(ステップS152)。各々の受信端末20に最低限のプローブパケットを送信するため、各小グループの端末数にはあらかじめ上限が定められている。上限に達していない場合には、その受信端末20をそのまま小グループに追加し(ステップS154)、上限に達している場合には候補とした小グループを2個に分割する(ステップS153)。
小グループを分割する時には、各端末の過去の判定結果を参照し、類似したもの同士が同一のグループとなるように分割する方法や、ランダムに2個のグループに分割する方法などを用いることができる。以上の処理については、具体的な処理例を後述する。
このように、受信端末20を過去の制御結果の履歴をもとに小グループに加えることによって、ビットレートの変動の近い受信端末、即ちボトルネックリンクが同一である可能性の高い受信端末同士を同一の小グループにできる。
図10に戻り、受信端末20が小グループに属している場合の動作を説明する。受信端末20が小グループに属する場合、パケット送信制御機能124は、端末情報記憶部112から小グループ内の全ての受信端末20の制御に必要なプローブパケットの送受信時刻を取得し(ステップS105)、前述した非特許文献1に記載の方法などで、各受信端末20への送信ビットレートを決定する(ステップS106)。決定した送信ビットレートは、端末制御情報管理テーブル154の制御結果154bとして記憶する。
次にパケット送信制御機能124は、小グループ内の各受信端末20の判定結果をもとに小グループ全体の送信ビットレートを決定する(ステップS107)。決定した小グループごとのビットレートは、グループ制御情報管理テーブル153の制御結果153bとして記憶する。
小グループ全体のビットレートを決定する方法としては、受信端末20ごとの判定結果(ビットレート上昇・維持・低下)の多数決を採り、全受信端末20の制御内容を多数決に従わせてもよい。また、ビットレートの上昇を+1、維持を0、低下を−1ポイントなどのようにポイント化してそのポイントの平均値を算出し、平均値が0.5以上ならば小グループ内の全受信端末20のビットレートを上昇、−0.5以下ならば小グループ内の全受信端末20のビットレートを低下、その他の場合には維持するようにしてもよい。
次にパケット送信制御機能124は、小グループの再構成を行う(ステップS108)。小グループの再構成は、小グループ全体の制御結果と異なる判定結果となった受信端末20を他の小グループへ移動する操作であり、例えば、小グループ全体として送信ビットレートを上昇させている場合に、レート低下と判定した受信端末20を他の小グループへ移動する。最後に、各受信端末20へのプローブパケット送信時刻を決定する(ステップS109)。
小グループに含まれる受信端末20の場合、小グループ内の受信端末20のプロ−ビング結果を総合して送信ビットレートを決定するため、精度を低下させることなく、1受信端末20あたりに送信するプローブパケット数を削減できる。たとえば、各々の受信端末20へ0.1秒間隔で毎秒10個のプローブパケットを送信している場合、小グループに5台の受信端末20が含まれる場合には、その小グループに含まれる受信端末20へ毎秒2個ずつのプローブパケットを送信することにすると、プローブパケット数を1/5に削減できる。また、あらかじめ定めた制御間隔中で最後に送信するプローブパケットを決定し、プローブ管理テーブル152のフラグ152dを立てる。
図12は、図1に示したコンテンツ配信システムで、受信端末20のうちの1つがコンテンツ配信装置10に対して配信停止要求をした場合の、コンテンツ配信装置10の動作について示すフローチャートである。コンテンツ配信装置10が、セッション制御部101で受信端末20からの配信停止要求を受信すると、パケット送信制御機能124は該当するコンテンツの配信を停止し、端末管理テーブル151から該当する端末識別子151aに関するエントリを削除し、その端末識別子151aに対応するプローブ管理テーブル152を削除する(ステップS31)。
パケット送信制御機能124はこれに続いて、小グループを合併すべきか否かについて判定を行う(ステップS32)。その動作の詳細を次に説明する。
図13は、図12のステップS32として説明した、パケット送信制御機能124が小グループを合併すべきか否かの判定の動作をより詳しく説明するフローチャートである。各小グループの受信端末数には上限が定められているため、受信端末数が1つ減少すれば、配信停止した受信端末20が属していた小グループを他の小グループと合併できる場合があり得る。
このため、パケット送信制御機能124はまず、図11のステップS151と同様の基準で、残る小グループの中で合併可能なものを合併候補として選定する(ステップS161)。より具体的には、各グループのグループ制御情報管理テーブル153に記録された制御結果153bに記録されたビットレートの時間的変動が、配信停止した受信端末20が属していた小グループと類似しているものを合併候補とする。
そして、配信停止した受信端末20が属していた小グループと、合併候補とされた小グループとの、配信停止後の端末数の合計が上限を超えているか否かを判定し(ステップS162)、超えていなければそれらの小グループを合併させて処理を終了する(ステップS163)。超えていれば合併させずに処理を終了する。
(より具体的な動作例)
以上で説明した第1の実施形態について、より具体的な動作を例示しつつ説明する。まず、コンテンツ配信装置10は、起動する際に端末管理テーブル151、グループ制御情報管理テーブル153、端末制御情報管理テーブル154を作成する。これらのテーブルは配信開始の時点ではエントリを持たない。端末管理テーブル151における端末識別子として、各々の受信端末20のIPアドレスを利用する。
次に、最初の受信端末(IPアドレス:10.1.1.1)から配信要求を受信した場合の動作を説明する。コンテンツ配信装置10は、配信要求を受信すると(図8のステップS11)、端末情報制御機能123が受信端末の大グループを決定し、端末管理テーブル151に新たな端末識別子151a=「10.1.1.1」に関するエントリを追加し、この受信端末20に対するプローブ管理テーブル152を作成する(図8のステップS12)。
図14は、最初の受信端末から配信要求を受信してプローブ管理テーブル152を作成するまでの場合の処理が終了した段階で端末情報記憶部112に記憶される各テーブルの内容を示す説明図である。図14(A)は端末管理テーブル151、図14(B)はプローブ管理テーブル152、図14(C)はグループ制御情報管理テーブル153、図14(D)は端末制御情報管理テーブル154を各々示す。後述する図15〜18においても同様である。この実施例では、IPアドレスの上位8ビット(IPアドレスをA.B.C.Dと表記した場合にAに該当する部分)が一致するものを同一の大グループとし、上位8ビットの10進数表記が10のものを大グループAとする。大グループへの分割時には、IPアドレスからISP(Internet Service Provider)や所在地などを調べ、その情報を使用してもよい。また、IPアドレスに加えて、GPS情報などを使用することもできる。
そしてパケット送信制御機能124が、ビットレートの初期値とプローブパケットの送信時刻を決定し、配信開始をコンテンツパケット送信部103に指示する。これによってコンテンツの配信が新たに開始される(図8のステップS13)。この実施例では、事前に設定ファイルに記載したビットレート初期値で配信を開始することとしている。
この時、端末情報制御機能123は、端末制御情報管理テーブル154の制御結果154bに、配信開始時のビットレートを記載したエントリを追加する。また、プローブパケットの送信時刻を決定し、プローブ管理テーブル152にプローブパケットID152aとその送信時刻152bとを記録する。ここで、事前に決めておいた1回の制御で使用するプローブパケット数(この実施例では5パケット)をもとに、制御のトリガとなるプローブパケットのIDを計算し(この実施例ではID=5)、プローブ管理テーブル1242の該当するエントリ(この実施例ではプローブパケットID152a=5に該当するエントリ)のフラグ152dを立てる。図15は、プローブパケットの送信時刻を決定してフラグを立てるまでの処理が終了した段階で端末情報記憶部112に記憶される各テーブルの内容を示す説明図である。
コンテンツパケット送信部103とプローブパケット送信部104は、送信制御部102からの以上の指示に基づいて、各々コンテンツパケットとプローブパケットの送信を開始する。
プローブパケット受信部105が受信端末20からプローブパケットの応答を受信(図9のステップS21)すると、これを送信制御部102に通知し、送信制御部102の端末情報制御機能123は端末情報記憶部112のプローブ管理テーブル152の受信時刻フィールドへ、応答パケットの受信時刻を記憶する(図9のステップS22)。
フラグ152dの立っているプローブパケット(プローブパケットID152a=5)に対する応答パケットを受信した場合、送信時刻152bと受信時刻152cの差、即ちプローブパケットの往復遅延時間をもとにビットレートを決定し、制御結果(変更後のビットレート)を端末制御情報管理テーブル154の制御結果154bとして記憶する(図9のステップS23〜24)。
ここで、図9のステップS24でのビットレートの決定方法を詳細に説明する。この時点では端末識別子151a=「10.1.1.1」の受信端末は小グループに属していないため、端末情報制御機能123は、図10のステップS102〜104の処理を実行する。また、この実施例では配信開始から10秒未満の場合には小グループへの追加判定を行わないこととする。配信開始から10秒以上が経過した後にステップS34を実行した際には、図10のステップS104(または図11)の小グループへの追加判定処理を行う。
端末識別子151a=「10.1.1.1」の受信端末は、最初に配信を開始した受信端末であるので、小グループはこの時点では存在していない。そこでパケット送信制御機能124は、端末識別子151a=「10.1.1.1」の受信端末のみからなる小グループを新規に作成して、これを小グループID151c=1として端末管理テーブル151に登録する(図11のステップS151)。図16は、小グループを新規に作成して登録するまでの処理が終了した段階で端末情報記憶部112に記憶される各テーブルの内容を示す説明図である。
続いて、時刻14[s]で端末識別子151a=「10.1.1.2」の異なる受信端末からの配信要求が、コンテンツ配信装置10に対してあったものとする。この受信端末はIPアドレスが10から始まるため、既に配信中の端末識別子151a=「10.1.1.1」の受信端末と同一の大グループID151b=Aとして、端末情報制御機能123が端末管理テーブル151にこの端末についてのエントリを追加する。
端末識別子151a=「10.1.1.2」の受信端末は、最初は小グループに属さないが、配信要求から10秒が経過した時刻24[s]で、パケット送信制御機能124がこの端末を同一大グループ内の小グループに追加するか否かを判定する処理を行う(図10のステップS104、および図11)。
図17は、時刻24[s]の時点で端末情報記憶部112に記憶される各テーブルの内容を示す説明図である。端末情報制御機能123は、この段階でのグループ制御情報管理テーブル153と端末制御情報管理テーブル154に記憶された情報に基づいて、小グループに属していない端末識別子151a=「10.1.1.2」の受信端末を、既存の小グループ(小グループID151c=1)に追加するか否かを判定する。
この判定は、過去10秒間の制御履歴の比較によって行う。本実施例では、各制御時刻でビットレートを上昇・維持・低下のうちどの変化をさせたかを観測して完全一致した小グループであればそこに追加し、完全一致する小グループがない場合には、当該端末のみからなる小グループを新規作成する。また、完全一致する小グループが複数存在し、それらの端末の合計数が小グループの端末数の上限以下ならばそれらのグループを合併する。
図17のグループ制御情報管理テーブル153を参照すると、小グループ1のビットレートは、維持、上昇、低下、上昇と推移しているのに対して、端末制御情報管理テーブル1244を参照すると、端末識別子151a=「10.1.1.2」の受信端末は、上昇、上昇、低下、上昇と推移しており、小グループ1と推移の傾向が一致しない。そのため、端末情報制御機能123は、端末識別子151a=「10.1.1.2」の受信端末を小グループ1へ追加することはできないと判定して、端末識別子151a=「10.1.1.2」の受信端末のみからなる新たな小グループ2(小グループID151c=2)を作成する。
以後同様に、新たな受信端末の各々に対して、既存の小グループに追加するか新たな小グループを作成するかの判断がなされる。時刻30[s]の時点で、端末識別子151a=「10.1.2.3」の新たな受信端末からの配信要求があったものとする。図18は、時刻40[s]の時点で端末情報記憶部112に記憶される各テーブルの内容を示す説明図である。
ここまでの時点で、図18のグループ制御情報管理テーブル153は、小グループ1(端末識別子151a=「10.1.1.1」の受信端末のみが属する)はビットレートが時刻36[s]で2Mbpsから4Mbpsに上昇して時刻40[s]までそのビットレートを保っているのに対し、小グループ2(端末識別子151a=「10.1.1.2」の受信端末のみが属する)はビットレートが3Mbpsから1Mbpsへと漸減していることを示している。そして端末制御情報管理テーブル154では、小グループに属していない端末識別子151a=「10.1.2.3」の受信端末は、ビットレートが小グループ1と全く同じ推移をしていることを示している。
かつ、小グループ1および2は各々1台ずつの端末しかないので、台数の上限までにはまだ余裕がある。そこで、端末情報制御機能123は、端末識別子151a=「10.1.2.3」の受信端末を小グループ1へ追加する(図10のステップS104、および図11)。
各々の受信端末20へのプローブパケット送信時刻の決定方法を説明する。本実施例では、小グループに属さない端末へは1秒間に5個のプローブパケットを送信する。小グループに属する端末には、10個のプロービング結果を用いて2秒に1回の制御を行う場合、各小グループに属している端末へのプローブパケット数の合計が2秒間で10個になるようにする。
即ち、端末数が2である小グループに対しては、各々の端末に2秒間で5個ずつのプローブパケットを送信する。この場合、最初の1秒間で一方の端末へ5個のプローブパケットを送信し、次の1秒間で他方の端末へ5個送信するようにしてもよいし、0.2秒おきに交互に(時刻0、0.4、0.8、…に一方の端末へ、時刻0.2、0.6、1.0、…に他方の端末へ)送信してもよい。また、送信するプローブパケット数は必ずしも受信端末ごとに均一にする必要はない。次に示す小グループの再構成を行う際に、各々の受信端末ごとのビットレートの変動状態が把握できていることが必要であるので、その状態が維持できる範囲であればプローブパケットの送信頻度や順序などはどのようにも決定できる。
小グループの再構成について説明する。たとえばボトルネックリンクが基幹網からアクセス網に変化した場合など、ボトルネックリンクを共有しない端末が同一の小グループに入っていると、小グループ内の一部の端末はビットレート上昇不可能、他の端末はビットレートを上昇可能となる。このため、このようにネットワーク状態の異なる端末が1つの小グループになった場合、ネットワーク状態が一致する端末同士が同一の小グループとなるように、図10のステップS108で示した小グループの再構成を行う。
図19は、3台の受信端末で構成される小グループのステップS106におけるビットレート上昇・維持・低下の判定結果と、ステップS107で決定した小グループ全体の送信レートの増減傾向の一例について示す説明図である。本実施例では、グループ全体の送信レートの増減は、小グループに属する受信端末の制御結果から多数決で決定するものとする。また、小グループ再構成時には、過去10秒間のグループ全体の制御結果と各受信端末の判定結果を比較し、差異が大きいものをグループから削除する。削除する受信端末は、グループ全体の制御結果と判定結果が規定回数以上異なる端末とする。
図19は、端末制御情報管理テーブル154の制御結果154bとして記録された、各受信端末の時刻200〜208の時点で2秒ごとの、各受信端末A〜Cのビットレートの値が「上昇」したか「低下」したか「維持」されたかを示している。ここに示した例では、受信端末3が他の端末と異なる傾向を示しているので、この受信端末Cをこの小グループから削除し、他の小グループへ追加する。追加する小グループの決定方法は、新たな受信端末を小グループへ追加する方法と同様である。
最後に、受信端末からの配信停止要求を受信した場合の動作について説明する。図20は、同一の大グループ内の小グループX〜Zの受信端末数および制御履歴の一例について示す説明図である。これらの小グループX〜Zには、各々3台、3台、1台の受信端末20が属している。また、1つの小グループあたりの受信端末数の上限は5である。そんな中で、時刻210の時点で、小グループYに属する1台の受信端末20が、配信停止要求をコンテンツ配信装置10に対して送信した。
この配信停止要求を受けたコンテンツ配信装置10は、当該端末へのコンテンツの配信を停止し(ステップS31)、配信停止した受信端末が属する小グループ(今回の例では小グループ2)と他の小グループとが合併可能であるか否かを判定する(ステップS32)。合併可能であるか否かの判定は、今回の例では過去10秒間の制御履歴の比較によって行う。
図20は、グループ制御情報管理テーブル153の制御結果153bとして記録された、各受信端末の時刻300〜308の時点で2秒ごとの、各小グループX〜Zのビットレートの値が「上昇」したか「低下」したか「維持」されたかを示している。ここに示した例では、小グループXの制御履歴が小グループYの制御履歴と一致しているので、これら小グループXおよびYが合併候補となる(ステップS161)。
かつ、小グループYの端末数が1台減って2台となったことにより、小グループXと小グループYの端末数の合計は5台となる。これは受信端末数の上限以内であるので、パケット送信制御機能124は小グループXと小グループYとは合併可能であると判定して(ステップS162)、これらを合併して新たな小グループとする(ステップS163)。
(第1の実施形態の全体的な動作)
次に、上記の実施形態の全体的な動作について説明する。本実施形態に係るコンテンツ配信方法は、コンテンツ配信装置10と複数台の受信端末20とがネットワーク30を介して相互に接続されて構成され、受信端末からの要求に応じてコンテンツ配信装置が受信端末にコンテンツデータを送出するコンテンツ配信システム1にあって、受信端末に対してコンテンツデータをコンテンツ配信装置のコンテンツパケット送信部が送出し(図8・ステップS12〜13)、受信端末に対してネットワーク状態推定用のプローブパケットをコンテンツ配信装置のプローブパケット送信部104が送信し、プローブパケットに対する受信端末からの返信パケットをコンテンツ配信装置のプローブパケット受信部105が受信し(図9・ステップS21)、プローブパケットの送信から返信パケットの受信までの所要時間を前記コンテンツ配信装置の送信制御部が特定し、特定された所要時間から送出されるコンテンツデータのビットレートをコンテンツ配信装置の送信制御部が決定し(図9・ステップS24、図10・ステップS107)、受信端末の中でビットレートの時間的変動が類似している受信端末をコンテンツ配信装置の送信制御部が小グループとして定義し(図10・ステップS108)、同一の小グループに属する受信端末に対して一括してプローブパケットの送信間隔をコンテンツ配信装置の送信制御部が決定する(図10・ステップS109)。
ここで、上記各動作ステップについては、これをコンピュータで実行可能にプログラム化し、これらを前記各ステップを直接実行するコンピュータであるコンテンツ配信装置10に実行させるようにしてもよい。
この動作により、本実施形態は以下のような効果を奏する。
本実施形態では、ビットレートの時間的変動が類似している、即ち同一のボトルネックリンクを共有している可能性の高い受信端末を同一の小グループとするように構成したので、その小グループに属する受信端末の全てに対して所定の間隔でプローブパケットを送信しなくてもよい。従って、送信するプローブパケットの総数を少なくすることができ、その送受信にかかる負荷を減少させてその分だけ、同時に配信可能なストリーム数を増加することが可能となる。
また、本実施形態では、ネットワーク状態の変動履歴に応じて定期的に小グループの再構成を行うので、(たとえば特定の端末が負荷の大きい通信を始める、または終わるなどの要因によって)ボトルネックリンクが変動したとしても、それに応じて適切な小グループの編成とすることが可能となり、これによって各々の受信端末に対して適切なビットレートでコンテンツの配信を行うことが可能となる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態におけるコンテンツ配信装置を、コンテンツパケット送信部およびセッション制御部を有するコンテンツ送信装置310と、プローブパケット送信部、プローブパケット送信部、および送信制御部を有する配信制御装置320とで構成した。
これによっても、第1の実施形態と同一の効果を得ることができ、かつ既存のコンテンツ送信装置に配信制御装置を追加するだけでよいので、少ないコストで本発明を実施することが可能となる。
以下、これをより詳細に説明する。
図21は、本発明の第2の実施形態に係るコンテンツ配信システム301の構成を示す説明図である。コンテンツ配信システム301は、コンテンツ送信装置310と、配信制御装置320と、複数台の受信端末20a、20b、20c…を総称していう受信端末20とがネットワーク30によって相互に接続されて構成される。受信端末20およびネットワーク30は、第1の実施形態と同一である。
コンテンツ送信装置310は、図1に示した第1の実施形態でのコンテンツ配信装置10と同様に、コンピュータプログラムを実行する主演算制御手段(CPU)311と、各種データおよびプログラムを記憶するための記憶手段312と、ネットワーク30に接続して他のコンピュータとのデータ通信を行う通信手段313とを備えたコンピュータ装置(サーバ)である。
コンテンツ送信装置310の主演算制御手段311では、後述のセッション制御部411、コンテンツパケット送信部412、および制御情報通信部413が、コンピュータプログラムとして動作する。そして記憶手段312には、コンテンツ記憶部414が確保されている。
セッション制御部411は、受信端末20からの配信開始要求や配信停止要求を処理する。制御情報通信部413は、セッション制御部411から配信開始通知・配信停止通知を受信して配信制御装置320へ送信し、配信制御装置320から送信ビットレートの指示を受け、コンテンツパケット送信部412へ送信する。コンテンツパケット送信部412は、制御情報通信部413からの指示に基づいて、コンテンツ記憶部414からコンテンツデータを取り出してパケット化して、受信端末20へ送信する。そしてコンテンツ記憶部414は、各コンテンツをビットレートを切り替えながら配信可能な形式で保存している。
また、配信制御装置320も、コンピュータプログラムを実行する主演算制御手段(CPU)321と、各種データおよびプログラムを記憶するための記憶手段322と、ネットワーク30に接続して他のコンピュータとのデータ通信を行う通信手段323とを備えたコンピュータ装置(サーバ)である。
配信制御装置320の主演算制御手段321では、後述のプローブパケット送信部421、プローブパケット受信部422、および送信制御部423が、コンピュータプログラムとして動作する。そして記憶手段312には、コンテンツ記憶部414が確保されている。そして記憶手段322には、後述の端末情報記憶部424が確保されている。
プローブパケット受信部422は、受信端末20に対して送信したプローブパケットに対する応答パケットを受信し、送信元端末とプローブパケットIDと受信時刻を後述の送信制御部423へ通知する。送信制御部423は、コンテンツ送信装置310から受信した配信開始通知・配信停止通知とプローブパケット受信部422からの情報を元に送信ビットレートとプローブパケットの送信時刻を決定し、これをコンテンツ送信装置310とプローブパケット送信部421に指示する。プローブパケット送信部421は、この次子に基づいてプローブパケットを受信端末20に対して送信する。
図22は、図21で示した送信制御部423のより詳細な構成について示す説明図である。送信制御部423は、プローブパケット受信部422からプローブパケットの応答の送信元端末とプローブパケットIDと受信時刻についての情報を受け取るプローブパケット情報受信機能501、プローブパケット受信機能501と後述の制御情報通信機能503から受信した各種情報を端末情報記憶部424に保存し、また必要な情報を端末情報記憶部424から取り出してパケット送信時刻決定機能504へ送信する端末情報制御機能502を有する。
送信制御部423はさらに、コンテンツ送信装置310の制御情報通信部413との通信を行う制御情報通信機能503と、端末情報記憶部424からの情報をもとに各受信端末20への送信ビットレートとプローブパケットの送信時刻を決定し、これをコンテンツ送信装置310の制御情報通信部413とプローブパケット送信部421へ指示するパケット送信時刻決定機能504から構成される。
端末情報記憶部424が記憶している内容は、第1の実施の形態の端末情報記憶部112と同一であるので、そこに記録されている各テーブルや情報について、同一の名称と参照番号でいう。
図23は、図21に示したコンテンツ配信システムで、受信端末20のうちの1つがコンテンツ送信装置310に対して新しくコンテンツ配信開始要求をした場合の、コンテンツ送信装置310および配信制御装置320の動作について示すフローチャートである。コンテンツ送信装置310が、セッション制御部411で受信端末20からの配信開始要求を受信すると(ステップS211)、その受信端末20のIDを制御情報通信部413を介して配信制御装置320へ通知する(ステップS212)。
配信制御装置320では、送信制御部423の端末情報制御機能502が、受信端末20のIDからその受信端末20が属する大グループを決定して、端末情報記憶部424の端末管理テーブル151に新たな端末識別子151aに関するエントリを追加し、端末識別子151aに対応するプローブ管理テーブル152を新たに追加する(ステップS213)。
そして、送信制御部423の端末情報制御機能502が、ビットレートの初期値を決定して、これを制御情報通信機能503を介してコンテンツ送信装置310に通知し(ステップS214)、コンテンツ送信装置310ではコンテンツパケット送信部412がこれを受けて、受信端末20へのコンテンツ配信を開始する(ステップS215)。
図24は、図21に示したコンテンツ配信システムで、プローブパケットに対する受信端末20からの応答を受信した場合の、配信制御装置320の動作について示すフローチャートである。この動作は、図9に説明した第1の実施形態の動作との差異が小さいため、
図9との相違点についてのみ説明する。
配信制御装置320のプローブパケット受信部422が応答パケットを受信すると(ステップS221)、送信元端末とプローブパケットIDと受信時刻を送信制御部423へ送信し、送信制御部423の端末情報制御機能502は、受信したそれらの情報をプローブ管理テーブル152のID152aおよび受信時刻152cとして保存する(ステップS222)。
端末情報制御機能502は次に、受信したプローブパケットの応答が制御のトリガとなるか否か、即ちそのプローブパケットのID152aに対応するフラグ152dが立っているか否かを判定する(ステップS223)。トリガとなる応答パケットであれば、パケット送信時刻決定機能504でビットレートとプローブパケットの送信時刻を決定する(ステップS224)。そのビットレートとプローブパケットの送信時刻を決定する処理の詳細は、図10〜11に示した第1の実施形態の動作と同一である。
図25は、図21に示したコンテンツ配信システムで、受信端末20のうちの1つがコンテンツ送信装置310に対して配信停止要求をした場合の、コンテンツ送信装置310および配信制御装置320の動作について示すフローチャートである。コンテンツ送信装置310が、セッション制御部411で受信端末20からの配信停止要求を受信すると、コンテンツパケット送信部412は該当するコンテンツの配信を停止する(ステップS231)と共に、この旨を制御情報通信部413を介して配信制御装置320へ通知する。
配信制御装置320では、制御情報通信機能503を介してこれを受けた送信制御部423の端末情報制御機能502が、端末管理テーブル151から該当する端末識別子151aに関するエントリを削除し、その端末識別子151aに対応するプローブ管理テーブル152を削除する(ステップS232)。
送信制御部423はこれに続いて、第1の実施形態と同様に小グループを合併すべきか否かについて判定を行う(ステップS233)。この処理の詳細は、第1の実施形態で図13として既に説明した動作と同一である。
以上で説明したように、本実施形態でも第1の実施形態と同一の動作を行って、同一の効果を得ることができる。かつ本実施形態は、コンテンツ送信装置310が既に稼働している環境に、配信制御装置320を追加するだけで容易に実施することができる。また、複数台のコンテンツ送信装置310を1台の配信制御装置320で制御するように構成することもできる。このため、第1の実施形態と同一の効果を、より小さいコストで得ることができる。
(実施形態の拡張)
以上で説明した第1および第2の実施形態では、「ビットレート」の「上昇」「維持」「下降」をネットワーク状態の変動として利用しているが、ビットレートの変動をたとえば「上昇(下降)率」や「上昇(下降)量」などまで考慮して捉えることによって、より精密に小グループのグループ分けを行うことが考えられる。
また、ビットレート以外にも、ネットワーク状態を表す数値としてたとえばパケットロス率を利用することもできる。パケットロス率を利用する場合、パケットロス率に応じてFEC(Forward Error Correction)の冗長データ量を調整する制御に、第1および第2の実施形態として説明した方法を適用することができる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができる。
上述した各々の実施形態について、その新規な技術内容の要点をまとめると、以下のようになる。なお、上記実施形態の一部または全部は、新規な技術として以下のようにまとめられるが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
(付記1) コンテンツ配信装置と複数台の受信端末とがネットワークを介して相互に接続されて構成され、前記コンテンツ配信装置が前記受信端末にコンテンツデータを送出するコンテンツ配信システムであって、
前記コンテンツ配信装置が、
前記受信端末に前記コンテンツデータを送出するコンテンツパケット送信部と、
前記受信端末にネットワーク状態推定用のプローブパケットを送信するプローブパケット送信部と、
前記プローブパケットに対する前記受信端末からの返信パケットを受信するプローブパケット受信部と、
前記プローブパケットの送信から前記返信パケットの受信までの所要時間を特定すると共に当該所要時間から前記プローブパケットの送信間隔および送出される前記コンテンツデータの前記ビットレートを決定する送信制御部とを有し、
前記送信制御部が、前記受信端末の中で前記ビットレートの時間的変動が類似している受信端末を小グループとして、同一の前記小グループに属する受信端末に対して一括して前記プローブパケットの送信間隔および送出される前記コンテンツデータの前記ビットレートを決定することを特徴とするコンテンツ配信システム。
(付記2) 前記送信制御部が、
前記プローブパケットを所定の個数送信するごとに各々の前記受信端末のビットレートの時間的変動を判定し、その判定結果に基づいて前記小グループを再構成する機能を有することを特徴とする、付記1に記載のコンテンツ配信システム。
(付記3) 前記送信制御部が、
前記プローブパケットを所定の個数送信するごとに、前記小グループに属していない前記受信端末に対して、既存の前記小グループと前記ビットレートの時間的変動が類似しており、かつ該小グループに属する前記受信端末の台数が予め与えられた上限値以内であれば該受信端末を該小グループに追加する機能を有することを特徴とする、付記2に記載のコンテンツ配信システム。
(付記4) 前記送信制御部が、
前記受信端末の中の1台からの配信停止要求を前記セッション制御部が受信したことを受けて、既存の前記小グループの中で前記ビットレートの時間的変動が類似しており、かつ該小グループに属する前記受信端末の合計台数が前記上限値以内であるものがあればそれらの小グループを合併させる機能を有することを特徴とする、付記3に記載のコンテンツ配信システム。
(付記5) 前記送信制御部が、
前記プローブパケットを所定の個数送信するごとに、前記受信端末のビットレートの時間的変動の判定と前記小グループの再構成を行うことを特徴とする、付記2に記載のコンテンツ配信システム。
(付記6) 前記コンテンツ配信装置を、
前記コンテンツパケット送信部および前記セッション制御部を有するコンテンツ送信装置と、
前記プローブパケット送信部、前記プローブパケット送信部、および前記送信制御部を有する配信制御装置とで構成したことを特徴とする、付記1に記載のコンテンツ配信システム。
(付記7) 複数台の受信端末とネットワークを介して相互に接続されて構成され、前記コンテンツ配信装置が前記受信端末にコンテンツデータを送出するコンテンツ配信装置であって、
前記受信端末に前記コンテンツデータを送出するコンテンツパケット送信部と、
前記受信端末にネットワーク状態推定用のプローブパケットを送信するプローブパケット送信部と、
前記プローブパケットに対する前記受信端末からの返信パケットを受信するプローブパケット受信部と、
前記プローブパケットの送信から前記返信パケットの受信までの所要時間を特定すると共に当該所要時間から前記プローブパケットの送信間隔および送出される前記コンテンツデータの前記ビットレートを決定する送信制御部とを有し、
前記送信制御部が、前記受信端末の中で前記ビットレートの時間的変動が類似している受信端末を小グループとして、同一の前記小グループに属する受信端末に対して一括して前記プローブパケットの送信間隔および送出される前記コンテンツデータの前記ビットレートを決定することを特徴とするコンテンツ配信装置。
(付記8) 複数台の受信端末および前記受信端末に前記コンテンツデータを送出するコンテンツ送信装置とネットワークを介して相互に接続されて構成され、前記コンテンツ送信装置が前記受信端末に送出する前記コンテンツデータのビットレートを決定する配信制御装置であって、
前記受信端末にネットワーク状態推定用のプローブパケットを送信するプローブパケット送信部と、
前記プローブパケットに対する前記受信端末からの返信パケットを受信するプローブパケット受信部と、
前記プローブパケットの送信から前記返信パケットの受信までの所要時間を特定すると共に当該所要時間から前記プローブパケットの送信間隔および送出される前記コンテンツデータの前記ビットレートを決定する送信制御部とを有し、
前記送信制御部が、前記受信端末の中で前記ビットレートの時間的変動が類似している受信端末を小グループとして、同一の前記小グループに属する受信端末に対して一括して前記プローブパケットの送信間隔および送出される前記コンテンツデータの前記ビットレートを決定することを特徴とする配信制御装置。
(付記9) コンテンツ配信装置と複数台の受信端末とがネットワークを介して相互に接続されて構成され、前記コンテンツ配信装置が前記受信端末にコンテンツデータを送出するコンテンツ配信システムにあって、
前記受信端末に対して前記コンテンツデータを前記コンテンツ配信装置のコンテンツパケット送信部が送出し、
前記受信端末に対してネットワーク状態推定用のプローブパケットを前記コンテンツ配信装置のプローブパケット送信部が送信し、
前記プローブパケットに対する前記受信端末からの返信パケットを前記コンテンツ配信装置のプローブパケット受信部が受信し、
前記プローブパケットの送信から前記返信パケットの受信までの所要時間を前記コンテンツ配信装置の送信制御部が特定し、
特定された前記所要時間から送出される前記コンテンツデータの前記ビットレートを前記コンテンツ配信装置の送信制御部が決定し、
前記受信端末の中で前記ビットレートの時間的変動が類似している受信端末を前記コンテンツ配信装置の前記送信制御部が小グループとして定義し、
同一の前記小グループに属する受信端末に対して一括して前記プローブパケットの送信間隔を前記コンテンツ配信装置の前記送信制御部が決定することを特徴とするコンテンツ配信方法。
(付記10) 複数台の受信端末と、前記受信端末に前記コンテンツデータを送出するコンテンツ送信装置と、前記コンテンツ送信装置が前記受信端末に送出する前記コンテンツデータのビットレートを決定する配信制御装置とがネットワークを介して相互に接続されて構成されるコンテンツ配信システムにあって、
前記受信端末に対して前記コンテンツデータを前記コンテンツ送信装置のコンテンツパケット送信部が送出し、
前記受信端末に対してネットワーク状態推定用のプローブパケットを前記配信制御装置のプローブパケット送信部が送信し、
前記プローブパケットに対する前記受信端末からの返信パケットを前記配信制御装置のプローブパケット受信部が受信し、
前記プローブパケットの送信から前記返信パケットの受信までの所要時間を前記配信制御装置の送信制御部が特定し、
特定された前記所要時間から送出される前記コンテンツデータの前記ビットレートを前記配信制御装置の送信制御部が決定し、
前記受信端末の中で前記ビットレートの時間的変動が類似している受信端末を前記配信制御装置の前記送信制御部が小グループとして定義し、
同一の前記小グループに属する受信端末に対して一括して前記プローブパケットの送信間隔を前記配信制御装置の前記送信制御部が決定して前記コンテンツ送信装置に伝達することを特徴とするコンテンツ配信方法。
(付記11) コンテンツ配信装置と複数台の受信端末とがネットワークを介して相互に接続されて構成され、前記コンテンツ配信装置が前記受信端末にコンテンツデータを送出するコンテンツ配信システムにあって、
前記コンテンツ配信装置が備えるコンピュータに、
前記受信端末に対して前記コンテンツデータを送出する手順、
前記受信端末に対してネットワーク状態推定用のプローブパケットを送信する手順、
前記プローブパケットに対する前記受信端末からの返信パケットを受信する手順、
前記プローブパケットの送信から前記返信パケットの受信までの所要時間を特定する手順、
特定された前記所要時間から送出される前記コンテンツデータの前記ビットレートを決定する手順、
前記受信端末の中で前記ビットレートの時間的変動が類似している受信端末を小グループとして定義する手順、
および同一の前記小グループに属する受信端末に対して一括して前記プローブパケットの送信間隔を決定する手順
を実行させることを特徴とするコンテンツ配信プログラム。
(付記12) 複数台の受信端末と、前記受信端末に前記コンテンツデータを送出するコンテンツ送信装置と、前記コンテンツ送信装置が前記受信端末に送出する前記コンテンツデータのビットレートを決定する配信制御装置とがネットワークを介して相互に接続されて構成されるコンテンツ配信システムにあって、
前記配信制御装置が備えるコンピュータに、
前記受信端末に対してネットワーク状態推定用のプローブパケットを送信する手順、
前記プローブパケットに対する前記受信端末からの返信パケットを受信する手順、
前記プローブパケットの送信から前記返信パケットの受信までの所要時間を特定する手順、
特定された前記所要時間から送出される前記コンテンツデータの前記ビットレートを決定する手順、
前記受信端末の中で前記ビットレートの時間的変動が類似している受信端末を小グループとして定義する手順、
および同一の前記小グループに属する受信端末に対して一括して前記プローブパケットの送信間隔を決定してこれを前記コンテンツ送信装置に伝達する手順
を実行させることを特徴とするコンテンツ配信プログラム。
この出願は2010年7月22日に出願された日本出願特願2010−164715を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、インターネットを介して映像や音声などのメディアデータを配信するコンテンツ配信システムに適用できる。
1、301 コンテンツ配信システム
10 コンテンツ配信装置
11、311、321 主演算制御手段
12、312、322 記憶手段
13、313、323 通信手段
20 受信端末
30 ネットワーク
40 ボトルネックリンク
50a 小グループ
60a 大グループ
101、411 セッション制御部
102、423 送信制御部
103、412 コンテンツパケット送信部
104、421 プローブパケット送信部
105、422 プローブパケット受信部
111、414 コンテンツ記憶部
112、424 端末情報記憶部
121 セッション情報受信機能
122、501 プローブパケット情報受信機能
123、502 端末情報制御機能
124 パケット送信制御機能
151 端末管理テーブル
152 プローブ管理テーブル
153 グループ制御情報管理テーブル
154 端末制御情報管理テーブル
310 コンテンツ送信装置
320 配信制御装置
413 制御情報通信部
503 制御情報通信機能
504 パケット送信時刻決定機能

Claims (8)

  1. コンテンツ配信装置と複数台の受信端末とがネットワークを介して相互に接続されて構成され、前記コンテンツ配信装置が前記受信端末にコンテンツデータを送出するコンテンツ配信システムであって、
    前記コンテンツ配信装置が、
    前記受信端末に前記コンテンツデータを送出するコンテンツパケット送信部と、
    前記受信端末にネットワーク状態推定用のプローブパケットを送信するプローブパケット送信部と、
    前記プローブパケットに対する前記受信端末からの返信パケットを受信するプローブパケット受信部と、
    前記プローブパケットの送信から前記返信パケットの受信までの所要時間を特定すると共に当該所要時間から送出される前記コンテンツデータのビットレートを決定する送信制御部とを有し、
    前記送信制御部が、前記受信端末の中で前記ビットレートの時間的変動が類似している受信端末を小グループとして、同一の前記小グループに属する受信端末に対して一括して前記プローブパケットの送信間隔および送出される前記コンテンツデータの前記ビットレートを決定する機能と、前記小グループに属する各々の前記受信端末の前記ビットレートの時間的変動を判定し、その判定結果に基づいて前記小グループを再構成する機能とを有することを特徴とするコンテンツ配信システム。
  2. 前記送信制御部が、
    前記小グループに属していない前記受信端末に対して、既存の前記小グループと前記ビットレートの時間的変動が類似しており、かつ該小グループに属する前記受信端末の台数が予め与えられた上限値以内であれば該受信端末を該小グループに追加する機能を有することを特徴とする、請求項に記載のコンテンツ配信システム。
  3. 前記送信制御部が、
    前記受信端末の中の1台からの配信停止要求をセッション制御部が受信したことを受けて、既存の前記小グループの中で前記ビットレートの時間的変動が類似しており、かつ該小グループに属する前記受信端末の合計台数が前記上限値以内であるものがあればそれらの小グループを合併させる機能を有することを特徴とする、請求項に記載のコンテンツ配信システム。
  4. 前記送信制御部が、
    前記プローブパケットを所定の個数送信するごとに、前記受信端末のビットレートの時間的変動の判定と前記小グループの再構成を行うことを特徴とする、請求項に記載のコンテンツ配信システム。
  5. 前記コンテンツ配信装置を、
    前記コンテンツパケット送信部およびセッション制御部を有するコンテンツ送信装置と、
    前記プローブパケット送信部、前記プローブパケット送信部、および前記送信制御部を有する配信制御装置とで構成したことを特徴とする、請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
  6. 複数台の受信端末とネットワークを介して相互に接続されて構成され、前記受信端末にコンテンツデータを送出するコンテンツ配信装置であって、
    前記受信端末に前記コンテンツデータを送出するコンテンツパケット送信部と、
    前記受信端末にネットワーク状態推定用のプローブパケットを送信するプローブパケット送信部と、
    前記プローブパケットに対する前記受信端末からの返信パケットを受信するプローブパケット受信部と、
    前記プローブパケットの送信から前記返信パケットの受信までの所要時間を特定すると共に当該所要時間から送出される前記コンテンツデータのビットレートを決定する送信制御部とを有し、
    前記送信制御部が、前記受信端末の中で前記ビットレートの時間的変動が類似している受信端末を小グループとして、同一の前記小グループに属する受信端末に対して一括して前記プローブパケットの送信間隔および送出される前記コンテンツデータの前記ビットレートを決定する機能と、前記小グループに属する各々の前記受信端末の前記ビットレートの時間的変動を判定し、その判定結果に基づいて前記小グループを再構成する機能とを有することを特徴とするコンテンツ配信装置。
  7. コンテンツ配信装置と複数台の受信端末とがネットワークを介して相互に接続されて構成され、前記コンテンツ配信装置が前記受信端末にコンテンツデータを送出するコンテンツ配信システムにあって、
    前記受信端末に対して前記コンテンツデータを前記コンテンツ配信装置のコンテンツパケット送信部が送出し、
    前記受信端末に対してネットワーク状態推定用のプローブパケットを前記コンテンツ配信装置のプローブパケット送信部が送信し、
    前記プローブパケットに対する前記受信端末からの返信パケットを前記コンテンツ配信装置のプローブパケット受信部が受信し、
    前記プローブパケットの送信から前記返信パケットの受信までの所要時間を前記コンテンツ配信装置の送信制御部が特定し、
    特定された前記所要時間から送出される前記コンテンツデータのビットレートを前記コンテンツ配信装置の送信制御部が決定し、
    前記受信端末の中で前記ビットレートの時間的変動が類似している受信端末を前記コンテンツ配信装置の前記送信制御部が小グループとして定義し、
    同一の前記小グループに属する受信端末に対して一括して前記プローブパケットの送信間隔を前記コンテンツ配信装置の前記送信制御部が決定し、
    前記小グループに属する各々の前記受信端末の前記ビットレートの時間的変動を前記コンテンツ配信装置の前記送信制御部が判定し、
    その判定結果に基づいて前記小グループを前記コンテンツ配信装置の前記送信制御部が再構成することを特徴とするコンテンツ配信方法。
  8. コンテンツ配信装置と複数台の受信端末とがネットワークを介して相互に接続されて構成され、前記コンテンツ配信装置が前記受信端末にコンテンツデータを送出するコンテンツ配信システムにあって、
    前記コンテンツ配信装置が備えるコンピュータに、
    前記受信端末に対して前記コンテンツデータを送出する手順、
    前記受信端末に対してネットワーク状態推定用のプローブパケットを送信する手順、
    前記プローブパケットに対する前記受信端末からの返信パケットを受信する手順、
    前記プローブパケットの送信から前記返信パケットの受信までの所要時間を特定する手順、
    特定された前記所要時間から送出される前記コンテンツデータのビットレートを決定する手順、
    前記受信端末の中で前記ビットレートの時間的変動が類似している受信端末を小グループとして定義する手順
    一の前記小グループに属する受信端末に対して一括して前記プローブパケットの送信間隔を決定する手順
    および前記小グループに属する各々の前記受信端末の前記ビットレートの時間的変動を判定し、その判定結果に基づいて前記小グループを再構成する手順
    を実行させることを特徴とするコンテンツ配信プログラム。
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