JP5813189B2 - 容器リンサ - Google Patents
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Description
また、PETボトル等の容器の表面を成膜装置で成膜処理した後工程において、ノズルからのエア吹付けにより容器の中の内面に付着している除去対象物質をその内面から剥がし取る容器清浄装置が公知技術となっている。(特許文献2)
近年、PETボトル等の容器を電子線殺菌装置で殺菌すること、或いは、PETボトル等の容器の表面を成膜装置で成膜処理することが行われるようになってきているが、前記容器を電子線で殺菌する殺菌効率を上げるために、前工程でリンスして容器に付着している微粒子等を高い除去率で除去すること、或いは、成膜処理した容器表面の付着物を後工程でリンスして高い除去率で除去することが求められている。また、対象とする容器の種類が多様化されつつあり、複数の容器高さに対しては、容器高さに対応する型替えに際して、その都度容器リンサを長時間停止して型替えを行っているため、この型替えにより生産ラインの生産性が悪くなっていることから、複数の容器高さに対する型替えの簡素化が叫ばれている。
しかしながら、前記特許文献1の技術では、倒立した容器の外周面を洗浄液で洗浄する技術についてのみ開示しているが、倒立した容器の内面を洗浄する洗浄ノズルの昇降についての技術は開示されておらず、また、倒立した容器を電子線殺菌装置で殺菌する前工程等において、容器に付着している微粒子を気体噴射によりドライ状態でリンスする技術についても開示されていない。
しかしながら、前記特許文献2の技術では、容器高さが変わる場合のことが言及されていない。即ち、ノズルから吐出される空気は比重が小さいことにより、比重が大きい水のような液体の場合と違って、容器の内面への吹き付け力が小さく、容器の中の内面に付着している炭素微粒子などの物質を内面から完全に剥がし取るためには、ノズル位置を容器に近い状態にする必要があり、容器高さが変わる場合にはノズルの容器の中への挿入量を容器の高さに合わせて変えることが要求されるが、前記特許文献2の技術では、ノズルの容器の中への挿入量を容器高さに対応して変えるという技術、また、ノズルの容器の中への挿入量を自動的に変えるという技術については開示されていない。
(1)第1の手段の容器リンサは、PETボトル等の容器を電子線照射により殺菌する前工程に設けられ、前記容器を把持する把持装置を円周等分に備えた回転円板の回転により前記容器を搬送する搬送装置と、該搬送装置により前記容器を搬送中に前記把持装置と同期して回転し、前記容器に対応した位置で前記容器に対して昇降して前記容器をエア等の気体噴射によりリンスする昇降式の洗浄ノズルと、上流から搬送されてくる前記容器を前記把持装置に受渡し供給する受渡し供給装置と、前記容器を前記把持装置から受渡し排出する受渡し排出装置を備えた容器リンサにおいて、前記容器高さの種類に対応して、前記洗浄ノズルの先端が前記容器の底部から所定の距離だけ離間する位置となるように、前記洗浄ノズルの昇降量を自動的に変更できるように構成した洗浄ノズル昇降量自動変更装置を備え、前記洗浄ノズルに容器内のリンス後の気体を吸引する吸引ノズルを付設し、前記洗浄ノズルは、前記吸引ノズルとなり、前記洗浄ノズルの先端にて気体を吸引する内管と、前記内管とともに二重管をなし、前記洗浄ノズルの先端にて先端が塞がれ、外周側に噴射される気体が前記容器の底部に向かうように傾斜したノズル穴を有する外管と、を有することを特徴とする。
また、前記洗浄ノズルは、前記吸引ノズルとなる内管と、前記内管とともに二重管をなし、先端が塞がれ、外周側に複数のノズル穴を有する外管と、を有することにより、容器内のリンス効果が増大して、容器を電子線照射により殺菌する際に、容器の表面に付着している微粒子の除去作用が増大されて、電子線照射による殺菌効果が増大されるという効果を有する。
(発明の第1の実施の形態)
図1は、本発明に係わる実施の形態の容器リンサを摸式的に示した平面図である。
図2は、図1のA−A断面図である。
図3は、図2のB−B断面図である。
図4は、円周カムのカム軌跡を説明する図である。
図5は、洗浄ノズルの部分詳細断面図である。
図6は、別形態の洗浄ノズルの部分詳細断面図で、図5に相当する図である。
ここで、前記電子線殺菌装置2は、前記受渡し排出装置6と同期して回転されるようになっているとともに、搬送装置4は前記電子線殺菌装置2と同期して矢印4aの方向へ回転されるようになっている。
また、前記電子線殺菌装置2については、特開2007−29709号の特許文献等に記載されている構造と類似しているので、ここでは詳細な説明は省略する。
ここで、ノズル穴16aからの気体噴射は制御装置28からの指令により必要な時に噴射されるようになっている。
なお、図においては、ノズル穴16aは複数個設けた場合を示している。
なお、アクチュエータ27は制御装置28の指令により作動するようになっている。
ここでは複数の洗浄ノズル35が図示しないフレームに固定されている場合を示しており、複数の洗浄ノズル35を、前記洗浄ノズル16と同様に、昇降式とすることもできるが、詳細な説明は省略する。
なお、洗浄ノズル16または洗浄ノズル35から気体を噴射するタイミング、時間は制御装置28により制御されるようになっている。
洗浄ノズル36は、二重管になっていて、外管36bは先端36pで塞がれた構造で、エア等の気体が矢印Faの方向から供給され、外管36bの外周側には気体を矢印faの方向に噴射するノズル穴36aを複数個有しており、内管36v(吸引ノズル)は先端36pで外部へ突き抜けた構造で、矢印wのように、前記矢印faの方向に噴射されて容器3の内面をリンスした後の気体が吸引されて矢印Vの方向へ真空引きされるようになっている。
なお、噴射するノズル穴36aから気体を噴射するタイミング、時間、および、内管36vからリンス後の気体を吸引するタイミング、時間は制御装置28により制御されるようになっている。
ここでは、除電装置50は容器3に除電ブラシを接触させて容器3の帯電を除去する構造としているが、これに限らずイオンを容器3に当てて容器3の帯電を除去する等の構成としてもよい。
該噴射確認センサ40は、洗浄ノズル16または洗浄ノズル36から噴射される気体の噴射圧によって、図示しないダイヤフラムの中心が移動することによりセンサが作動するようになっているが、詳細な説明は省略する。
なお、噴射確認センサ40での噴射確認タイミングは制御装置28により制御されるようになっている。
なお、前記吸引確認センサ41は、洗浄ノズル36の内管36vから吸引されるリンス後の気体の吸引圧によって、図示しないダイヤフラムの中心が移動することによりセンサが作動するようになっているが、詳細な説明は省略する。
受渡し供給装置5から把持装置15へ受け渡された容器3は、搬送装置13の回転により矢印10aの方向へ搬送される間に、前記把持装置15に対応して回転する洗浄ノズル16が、ばね17によって下方へ付勢されたブラケット18、軸11を介してローラ10が円周カム12に係合してカム軌跡Kに沿って上昇して、容器3内へ所定量挿入され、前記洗浄ノズル16のノズル穴16a、および、前記洗浄ノズル35から噴射される気体によって、内面および外面がリンスされ、容器3を後工程の電子線殺菌装置2で電子線照射により殺菌する際に、容器3の表面に付着している微粒子がリンスにより除去されて、電子線殺菌装置2による容器3の殺菌が確保される。
ここで、前記洗浄ノズル16の先端16pの容器3内への挿入量は、カム軌跡Kによって、図示のように、容器3の底部からLだけ下方の位置となるようになっている。
これにより前記洗浄ノズル16の先端16pは、位置Q側で自動的に容器3aの底部からLだけ下方の位置に設定されて、洗浄ノズル16の昇降量が容器3の場合と対比してEだけ増加する。
これにより容器3内のリンス効果が増大して、容器3を後工程の電子線殺菌装置2で電子線照射により殺菌する際に、容器3の表面に付着している微粒子の除去作用が増大されて、電子線殺菌装置2による容器3の殺菌効果が増大される。
これにより洗浄ノズル16または洗浄ノズル36からの気体噴射による容器3の内面のリンスが確実に行われていることを確認できる。
これにより洗浄ノズル36の内管36vによる容器3内のリンス後の気体の吸引が確実に行われていることを確認できる。
2 電子線殺菌装置
3 容器
5 受渡し供給装置
6 受渡し排出装置
10 ローラ
12 円周カム
13 搬送装置
14 回転円板
15 把持装置
16、36 洗浄ノズル
16a、36a (噴射)ノズル穴
17 ばね
18 ブラケット
20 洗浄ノズル昇降量自動変更装置
21、22、23、30 軸
24、25 レバー
27 アクチュエータ
28 制御装置
36v 内管(吸引ノズル)
40 噴射確認センサ
41 吸引確認センサ
50 除電装置
Claims (5)
- PETボトル等の容器を電子線照射により殺菌する前工程に設けられ、前記容器を把持する把持装置を円周等分に備えた回転円板の回転により前記容器を搬送する搬送装置と、該搬送装置により前記容器を搬送中に前記把持装置と同期して回転し、前記容器に対応した位置で前記容器に対して昇降して前記容器をエア等の気体噴射によりリンスする昇降式の洗浄ノズルと、上流から搬送されてくる前記容器を前記把持装置に受渡し供給する受渡し供給装置と、前記容器を前記把持装置から受渡し排出する受渡し排出装置を備えた容器リンサにおいて、
前記容器高さの種類に対応して、前記洗浄ノズルの先端が前記容器の底部から所定の距離だけ離間する位置となるように、前記洗浄ノズルの昇降量を自動的に変更できるように構成した洗浄ノズル昇降量自動変更装置を備え、
前記洗浄ノズルに容器内のリンス後の気体を吸引する吸引ノズルを付設し、
前記洗浄ノズルは、
前記吸引ノズルとなり、前記洗浄ノズルの先端にて気体を吸引する内管と、
前記内管とともに二重管をなし、前記洗浄ノズルの先端にて先端が塞がれ、外周側に噴射される気体が前記容器の底部に向かうように傾斜したノズル穴を有する外管と、を有することを特徴とする容器リンサ。 - 請求項1に記載する容器リンサにおいて、前記洗浄ノズル昇降量自動変更装置を、前記洗浄ノズルに取り付けられたローラと、該ローラに係合する円周カムを設け、該円周カムが円周の一端側を支点として、他端側を制御装置からの指令で作動するアクチュエータによって昇降させることにより、カムリフト量を変更できるように構成したことを特徴とする容器リンサ。
- 請求項1又は2に記載する容器リンサにおいて、前記容器のリンス工程の前に、前記容器に付着している帯電性微粒子を前記容器から予め浮遊しやすくさせるための除電装置を設けたことを特徴とする容器リンサ。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載する容器リンサにおいて、前記洗浄ノズルが前記受渡し排出の位置から受渡し供給の位置まで回転移動する途中の位置に、前記洗浄ノズルの気体噴射機能確認のための噴射確認センサを設けたことを特徴とする容器リンサ。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載する容器リンサにおいて、前記洗浄ノズルが前記受渡し排出の位置から受渡し供給の位置まで回転移動する途中の位置に、前記吸引ノズルの容器内リンス後の気体吸引機能確認のための吸引確認センサを設けたことを特徴とする容器リンサ。
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